JPWO2008102757A1 - クランプの動作検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、上記クランプを長期間または高頻度で使用した場合には、上記の検出具の閉止面と上記の検出孔の周面の両者の少なくとも一方が摩耗して、これら両者の隙間が大きくなっていく。
そして、入口孔の開口部を検出具の閉止面で閉じるときに、上記の隙間が許容値よりも大きい場合には、圧力流体の漏れ量が多くなって検出圧力が低くなるので、クランプロッドの動作状態を正確に判別することができなくなる。特に、供給圧力に対する圧力降下値が大きい複数のクランプが接続された場合には、検出圧力が極端に低くなるので、誤判別が発生しやすくなる。
このような問題を解消するには、入口孔の開口部が検出具の閉止面で閉じられたときに検出される圧力を高くすればよいが、そのためには上記の隙間を狭い設定範囲内に保持する必要がある。従って、部品製造時に加工精度を高めると共に部品公差の管理を厳しく行わなければならないので、加工コストが増加してしまう。また、部品を公差別に層別管理等を行うことも考えられるが、歩留まりが低下して加工コストが増加する。
本発明の目的は、クランプロッドの動作状態を正確に検出することと、加工コストの増加を防止することとを、両立させることにある。
ハウジング3内にクランプロッド5を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記のクランプロッド5の軸心とほぼ同心上で上記ハウジング3の一端壁3bに検出孔58を形成し、その検出孔58の周面に圧力流体供給用の入口孔71(72)を開口し、
上記の検出孔58に、上記の入口孔71(72)の開口部71a(72a)を閉じる閉止面68と上記の開口部71a(72a)を外気へ連通させる連通部69とを設けた検出具62を、軸心方向へ移動可能に嵌入し、
上記クランプロッド5の一端部に操作部5aを設けて、その操作部5aを上記の検出具62に連結し、
上記の検出具62を弾性体91によって上記の開口部71a(72a)に向けて付勢した。
クランプの動作を検出するときには、前記の入口孔に圧縮空気等の圧力流体を供給する。上記の入口孔の開口部が前記の検出具の前記の連通部に対面している場合には、その入口孔に供給された圧力流体が上記の連通部を通って外部へ排出され、その圧力流体の圧力が設定圧力よりも低下する。これに対して、上記の入口孔の開口部が上記の検出具の前記の閉止面によって閉じられた場合には、上記の圧力流体の排出が阻止されて、その圧力流体が設定圧力に保持される。従って、上記の圧力流体の圧力を検出することにより、上記の検出具の切換え状態を検出でき、これにより、前記クランプロッドの動作状態を判別できる。
ここで、上記の検出具は、弾性体によって、上記の入口孔の開口部に向けて付勢されている。このため、前記の検出具の閉止面と検出孔の内周との少なくとも一方が摩耗した場合でも、上記の閉止面と検出孔の周面の開口部近傍との間に隙間がほとんど形成されず、入口孔の開口部が閉じられるときの検出圧力を高い状態に維持できるので、クランプロッドの動作状態を正確に判別することができる。
しかも、検出具の閉止面と検出孔の周面の開口部近傍との間に隙間がほとんど形成されないので、部品製造時に部品公差の管理を厳しく行わなくても、入口孔の開口部が閉じられたときに検出される圧力を高い状態に維持できる。従って、クランプロッドの動作状態を正確に判別できる。
このように、クランプロッドの動作状態を正確に検出することと、加工コストの増加を防止することとを、両立させることができる。
ハウジング3内にクランプロッド5を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記のクランプロッド5の軸心とほぼ同心上で上記ハウジング3の一端壁3bに検出孔58を形成し、その検出孔58の周面に圧力流体供給用の入口孔71(72)を開口し、
上記の検出孔58に、上記の入口孔71(72)の開口部71a(72a)を閉じる閉止面68と上記の開口部71a(72a)を外気へ連通させる連通部69とを設けた検出具62を、軸心方向へ移動可能に嵌入し、
上記クランプロッド5の一端部に操作部5aを設けて、その操作部5aを上記の検出具62に連結し、
上記の検出具62を、直径方向へ拡大および縮小可能なコレットによって構成し、そのコレットからなる上記の検出具62を縮径させた状態で上記の検出孔58に挿入することにより、その検出具62自体が備える弾性復元力によって上記の閉止面68を上記の開口部71a(72a)に向けて押す。
クランプの動作を検出するときには、前記の入口孔に圧縮空気等の圧力流体を供給する。上記の入口孔の開口部が前記の検出具の前記の連通部に対面している場合には、その入口孔に供給された圧力流体が上記の連通部を通って外部へ排出され、その圧力流体の圧力が設定圧力よりも低下する。これに対して、上記の入口孔の開口部が上記の検出具の前記の閉止面によって閉じられた場合には、上記の圧力流体の排出が阻止されて、その圧力流体が設定圧力に保持される。従って、上記の圧力流体の圧力を検出することにより、上記の検出具の切換え状態を検出でき、これにより、前記クランプロッドの動作状態を判別できる。
ここで、上記の検出具には、自己の弾性復元力によって、上記の閉止面を上記の開口部に向けて押す力が作用する。このため、前記の検出具の閉止面と検出孔の内周との少なくとも一方が摩耗した場合でも、上記の閉止面と検出孔の周面の開口部近傍との間に隙間がほとんど形成されず、入口孔の開口部が閉じられるときの検出圧力を高い状態に維持できるので、クランプロッドの動作状態を正確に判別することができる。
しかも、検出具の閉止面と検出孔の周面の開口部近傍との間に隙間がほとんど形成されないので、部品製造時に部品公差の管理を厳しく行わなくても、入口孔の開口部が閉じられたときに検出される圧力を高い状態に維持できる。従って、クランプロッドの動作状態を正確に判別できる。
このように、クランプロッドの動作状態を正確に検出することと、加工コストの増加を防止することとを、両立させることができる。
前記の上端壁3aと上記ピストン15との間にアンクランプ室17が形成され、そのアンクランプ室17に対してアンクランプ用の圧油給排口18から圧油が給排可能とされる。また、前記の下端壁(一端壁)3bと同上ピストン15との間にクランプ室19が形成される。上記のクランプ室19に対してクランプ用の圧油給排口(図示せず)と油路20とを介して圧油が給排可能とされる。
なお、上記の弾性体91を収容する前記の凹部は、突出部5aの下部の外周面82と検出具62の筒孔83との、いずれか一方だけに形成してもよい。また、その弾性体91は、円柱状に代えて角柱状に形成してもよい。
ちなみに、上記の開口部71a,72aから供給される圧力流体の圧力が2kgf/cm2 で、開口部71a,72aの直径が1mmである場合には、1つの開口部に対して必要な弾性体91の付勢力Fは、次式の値以上に設定することが好ましい。
F=π×[0.1(cm)]2×[1/4]×2(kgf/cm2)≒16gf
上記の検出具62が拡径された通常状態では、その外径は上記の検出孔58の内径よりも大きくなっている。そして、上記の検出具62は、その周壁が縮径した状態で上記の検出孔58に嵌入される。そのため、上記の検出具62には、自己の弾性復元力により、上記の開口部71a,72aに向けて拡径する方向の力が作用する。ここで、検出具62に作用する上記の拡径方向の力(検出具62の弾性復元力)は、上記の開口部71a,72aから上記の閉止面68に作用する圧力流体の圧力による力よりも大きい値に設定し、これにより、上記の閉止面68を前記の検出孔58に接当させることが好ましい。ここでは、上記の検出具62の材質は、合成樹脂で例示したが、これに代えて、例えば鋼や非鉄金属や特殊合金などであってもよい。
また、環状のコレットで構成される上記の検出具62は、例示した形状に限定されるものでなく、各種の形状を適用できることは勿論である。
なお、上記の第4変形例において、上記の環状の検出具62の周壁にスリット99を形成する位置は、前記の開口部71a,72aとオーバーラップしない位置であればよい。
上記の検出具62は弾性体91によって上記の開口部71a,72aに向けて付勢されているか、または、上記の検出具62には自己の弾性復元力によって上記の閉止面68を上記の開口部71a,72aに向けて押す力が作用する。このため、前記の検出具62の閉止面68と検出孔58の内周との少なくとも一方が摩耗した場合でも、上記の閉止面68と検出孔58の周面の開口部71a,72a近傍との間に隙間がほとんど形成されず、入口孔71,72の開口部71a,72aが閉じられるときの検出圧力を高い状態に維持できるので、クランプロッド5の動作状態を正確に判別することができる。
しかも、検出具62の閉止面68と検出孔58の周面の開口部71a,72a近傍との間に隙間がほとんど形成されないので、部品製造時に部品公差の管理を厳しく行わなくても、入口孔71,72の開口部71a,72aが閉じられたときに検出される圧力を高い状態に維持できる。従って、クランプロッド5の動作状態を正確に判別できる。
このように、クランプロッド5の動作状態を正確に検出することと、加工コストの増加を防止することとを、両立させることができる。
Claims (4)
- ハウジング(3)内にクランプロッド(5)を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記のクランプロッド(5)の軸心とほぼ同心上で上記ハウジング(3)の一端壁(3b)に検出孔(58)を形成し、その検出孔(58)の周面に圧力流体供給用の入口孔(71,72)を開口し、
上記の検出孔(58)に、上記の入口孔(71,72)の開口部(71a,72a)を閉じる閉止面(68)と上記の開口部(71a,72a)を外気へ連通させる連通部(69)とを設けた検出具(62)を、軸心方向へ移動可能に嵌入し、
上記クランプロッド(5)の一端部に操作部(5a)を設けて、その操作部(5a)を上記の検出具(62)に連結し、
上記の検出具(62)を弾性体(91)によって上記の開口部(71a,72a)に向けて付勢した、ことを特徴とするクランプの動作検出装置。 - 請求項1に記載したクランプの動作検出装置において、
前記の弾性体(91)の付勢力を、前記の開口部(71a,72a)から前記の閉止面(68)に作用する前記の圧力流体の圧力による力よりも大きい値に設定し、これにより、上記の閉止面(68)を前記の検出孔(58)に接当させる、ことを特徴とするクランプの動作検出装置。 - ハウジング(3)内にクランプロッド(5)を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記のクランプロッド(5)の軸心とほぼ同心上で上記ハウジング(3)の一端壁(3b)に検出孔(58)を形成し、その検出孔(58)の周面に圧力流体供給用の入口孔(71,72)を開口し、
上記の検出孔(58)に、上記の入口孔(71,72)の開口部(71a,72a)を閉じる閉止面(68)と上記の開口部(71a,72a)を外気へ連通させる連通部(69)とを設けた検出具(62)を、軸心方向へ移動可能に嵌入し、
上記クランプロッド(5)の一端部に操作部(5a)を設けて、その操作部(5a)を上記の検出具(62)に連結し、
上記の検出具(62)を、直径方向へ拡大および縮小可能なコレットによって構成し、そのコレットからなる上記の検出具(62)を縮径させた状態で上記の検出孔(58)に挿入することにより、その検出具(62)自体が備える弾性復元力によって上記の閉止面(68)を上記の開口部(71a,72a)に向けて押す、ことを特徴とするクランプの動作検出装置。 - 請求項3に記載したクランプの動作検出装置において、
前記の検出具(62)の前記の弾性復元力を、前記の開口部(71a,72a)から前記の閉止面(68)に作用する前記の圧力流体の圧力による力よりも大きい値に設定し、これにより、上記の閉止面(68)を前記の検出孔(58)に接当させる、ことを特徴とするクランプの動作検出装置。
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