JP2006118690A - シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート - Google Patents
シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006118690A JP2006118690A JP2004339587A JP2004339587A JP2006118690A JP 2006118690 A JP2006118690 A JP 2006118690A JP 2004339587 A JP2004339587 A JP 2004339587A JP 2004339587 A JP2004339587 A JP 2004339587A JP 2006118690 A JP2006118690 A JP 2006118690A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- chamber
- piston
- valve seat
- seat hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 ワークサポートに好適なシリンダ装置を提供する。
【解決手段】 ハウジング(3)内に昇降自在に挿入したサポートロッド(8)は、第1ピストン(22)を下降させることにより、伝動具(15)と多数のボール(18)とコレット(11)とを介してロック可能に構成される。上記サポートロッド(8)がリリース状態で昇降可能となるように第2ピストン(34)を配置する。その第2ピストン(34)の油圧作動室(36)と流体ポート(P)との間に、弁室(52)と弁座孔(53)を上向きに配置する。上記の弁室(52)に挿入した弁部材(55)には、その弁部材(55)が開いた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる排出路(59)を設けるとともに、その弁部材(55)が閉じた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる絞り路を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハウジング(3)内に昇降自在に挿入したサポートロッド(8)は、第1ピストン(22)を下降させることにより、伝動具(15)と多数のボール(18)とコレット(11)とを介してロック可能に構成される。上記サポートロッド(8)がリリース状態で昇降可能となるように第2ピストン(34)を配置する。その第2ピストン(34)の油圧作動室(36)と流体ポート(P)との間に、弁室(52)と弁座孔(53)を上向きに配置する。上記の弁室(52)に挿入した弁部材(55)には、その弁部材(55)が開いた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる排出路(59)を設けるとともに、その弁部材(55)が閉じた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる絞り路を設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポートに関し、より具体的にいえば、ロック作動時には上記シリンダ装置の作動室へ圧力流体を緩やかに供給し、リリース作動時には上記の作動室の圧力流体を速やかに排出する技術に関する。
この種のシリンダ装置には、従来では、下記の特許文献1(日本国・特開2001−271809号公報)に記載されたものがある。
その従来のシリンダ装置は、ハウジング内の油圧作動室に供給油路と排出油路との二つの油路を連通させ、上記の供給油路に絞り弁を設け、上記の排出油路に逆止弁を設けたものである。
特開2001−271809号公報
その従来のシリンダ装置は、ハウジング内の油圧作動室に供給油路と排出油路との二つの油路を連通させ、上記の供給油路に絞り弁を設け、上記の排出油路に逆止弁を設けたものである。
上記の従来のシリンダ装置は、ハウジング内に二つの油路を設けると共に、各油路に絞り弁と逆止弁とを設ける必要があるので、構成が複雑で大形になるという問題がある。
本発明の目的は、シリンダ装置を簡素な構成でコンパクトに造れるようにすることにある。
また、本発明の別の目的は、上記シリンダ装置を利用した新たなワークサポートを提供することにある。
本発明の目的は、シリンダ装置を簡素な構成でコンパクトに造れるようにすることにある。
また、本発明の別の目的は、上記シリンダ装置を利用した新たなワークサポートを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図3Bに示すように、シリンダ装置を次のように構成した。
固定ブロック1の収容穴1aに装着されるハウジング3と、そのハウジング3内に設けられて圧力流体が供給および排出される作動室23,36と、上記収容穴1aの底壁1bに設けた流体ポートPと上記の作動室23,36との間に順に配置した弁室52及び弁座孔53と、その弁座孔53を開閉するように上記の弁室52に挿入した弁部材55とを備える。上記の弁室52の周壁と上記の弁部材55との少なくとも一方に、その弁部材55が開いた状態で上記の弁座孔53と上記の流体ポートPとを連通させる排出路59を設ける。上記の弁部材55には、その弁部材55が閉じた状態で上記の弁座孔53と上記の流体ポートPとを連通させる絞り路62を設ける。
固定ブロック1の収容穴1aに装着されるハウジング3と、そのハウジング3内に設けられて圧力流体が供給および排出される作動室23,36と、上記収容穴1aの底壁1bに設けた流体ポートPと上記の作動室23,36との間に順に配置した弁室52及び弁座孔53と、その弁座孔53を開閉するように上記の弁室52に挿入した弁部材55とを備える。上記の弁室52の周壁と上記の弁部材55との少なくとも一方に、その弁部材55が開いた状態で上記の弁座孔53と上記の流体ポートPとを連通させる排出路59を設ける。上記の弁部材55には、その弁部材55が閉じた状態で上記の弁座孔53と上記の流体ポートPとを連通させる絞り路62を設ける。
本発明は、次の作用効果を奏する。
圧力流体を作動室へ供給するときには、前記の収容穴の底壁に設けた流体ポートへ圧力源の圧力流体を供給する。すると、その流体ポートから弁室へ供給された圧力流体が前記の弁部材を閉じ移動させて前記の弁座孔を閉じる。これにより、その弁室内の圧力流体は、前記の絞り路を通って上記の作動室へ緩やかに供給される。
これに対して、作動室の圧力流体を外部へ排出するときには、上記の流体ポートの圧力流体を排出すればよい。すると、上記の作動室内の圧力流体が上記の弁部材を開き移動させる。これにより、その作動室内の圧力流体が前記の弁座孔と前記の排出路を通って上記の流体ポートへ速やかに排出される。
上記の効果を達成するにあたり、本発明は、前述の従来例とは異なり、ハウジング内に二つの流路を個別に設ける必要が無くなるので、シリンダ装置を簡素かつコンパクトに造れる。
圧力流体を作動室へ供給するときには、前記の収容穴の底壁に設けた流体ポートへ圧力源の圧力流体を供給する。すると、その流体ポートから弁室へ供給された圧力流体が前記の弁部材を閉じ移動させて前記の弁座孔を閉じる。これにより、その弁室内の圧力流体は、前記の絞り路を通って上記の作動室へ緩やかに供給される。
これに対して、作動室の圧力流体を外部へ排出するときには、上記の流体ポートの圧力流体を排出すればよい。すると、上記の作動室内の圧力流体が上記の弁部材を開き移動させる。これにより、その作動室内の圧力流体が前記の弁座孔と前記の排出路を通って上記の流体ポートへ速やかに排出される。
上記の効果を達成するにあたり、本発明は、前述の従来例とは異なり、ハウジング内に二つの流路を個別に設ける必要が無くなるので、シリンダ装置を簡素かつコンパクトに造れる。
本発明においては、前記の収容穴1aの前記の底壁1bと前記ハウジング3の底部との間に弁プレート51を装着し、その弁プレート51に前記の弁室52及び弁座孔53を形成してもよい。
この場合、前記の収容穴の底部空間を有効に利用できるので、既設のシリンダ装置にも本発明を容易に適用できる。
この場合、前記の収容穴の底部空間を有効に利用できるので、既設のシリンダ装置にも本発明を容易に適用できる。
また、本発明においては、前記ハウジング3内に弁ケース71を装着し、その弁ケース71に前記の弁室52及び弁座孔53を形成してもよい。
この場合、前記ハウジングの底部空間を有効に利用して上記シリンダ装置の全体をさらにコンパクトに造れる。
この場合、前記ハウジングの底部空間を有効に利用して上記シリンダ装置の全体をさらにコンパクトに造れる。
さらに、本発明においては、前記の絞り路を、前記の弁部材55の閉止面61に形成した渦巻き溝62によって構成し、その渦巻き溝62の半径方向の中央部を前記の弁座孔53に対面させ、上記の渦巻き溝62の半径方向の外周部を前記の排出路59に連通させてもよい。
この場合、その渦巻き溝の溝幅と深さを変更することにより、絞りによる流動抵抗を所望の領域内に設定できる。
この場合、その渦巻き溝の溝幅と深さを変更することにより、絞りによる流動抵抗を所望の領域内に設定できる。
上記シリンダ装置の発明は、下記ワークサポートに適用することが好ましい。
即ち、前記ハウジング3内に軸心方向へ進退可能に挿入したサポートロッド8と、そのサポートロッド8に外嵌したコレット11と、そのコレット11にテーパ隙間17をあけて外嵌した伝動具15と、上記テーパ隙間17に挿入した中間部材18と、上記の伝動具15及び中間部材18を介して上記コレット11を縮径させる第1ピストン22と、その第1ピストン22を駆動する圧力流体が供給される第1作動室23と、上記サポートロッド8が軸心方向へ進退可能となるように配置した第2ピストン34と、その第2ピストン34を駆動する圧力流体が供給される第2作動室36とを設ける。上記の第1作動室23及び第2作動室36の少なくとも一方の作動室36と前記の流体ポートPとの間に、前記の弁室52及び弁座孔53を配置する。
即ち、前記ハウジング3内に軸心方向へ進退可能に挿入したサポートロッド8と、そのサポートロッド8に外嵌したコレット11と、そのコレット11にテーパ隙間17をあけて外嵌した伝動具15と、上記テーパ隙間17に挿入した中間部材18と、上記の伝動具15及び中間部材18を介して上記コレット11を縮径させる第1ピストン22と、その第1ピストン22を駆動する圧力流体が供給される第1作動室23と、上記サポートロッド8が軸心方向へ進退可能となるように配置した第2ピストン34と、その第2ピストン34を駆動する圧力流体が供給される第2作動室36とを設ける。上記の第1作動室23及び第2作動室36の少なくとも一方の作動室36と前記の流体ポートPとの間に、前記の弁室52及び弁座孔53を配置する。
上記ワークサポートは次の作用効果を奏する。
上記二つの作動室のうち少なくとも一方の作動室へ圧力流体を供給するときには、前記少なくとも一方のピストンを緩やかに作動させることができ、ワークサポートの構成部材の慣性力を小さくできる。また、上記少なくとも一方の作動室の圧力流体を排出するときには、上記少なくとも一方のピストンを速やかに駆動できるのでワークサポートの作動時間を短縮できる。
しかも、本発明は、前述した従来技術とは異なり、絞り弁と逆止弁との二つの弁をハウジング内に個別に設ける必要が無くなるので、ワークサポートを簡素かつコンパクトに造れる。
上記二つの作動室のうち少なくとも一方の作動室へ圧力流体を供給するときには、前記少なくとも一方のピストンを緩やかに作動させることができ、ワークサポートの構成部材の慣性力を小さくできる。また、上記少なくとも一方の作動室の圧力流体を排出するときには、上記少なくとも一方のピストンを速やかに駆動できるのでワークサポートの作動時間を短縮できる。
しかも、本発明は、前述した従来技術とは異なり、絞り弁と逆止弁との二つの弁をハウジング内に個別に設ける必要が無くなるので、ワークサポートを簡素かつコンパクトに造れる。
図1から図3Bは、本発明の第1実施形態を示している。この第1実施形態では、本発明のシリンダ装置を油圧式のワークサポートに適用した場合を例示してある。まず、図1の立面視の断面図によって上記ワークサポートの構造を説明する。
固定ブロックであるワークパレット1に収容穴1aが形成される。その収容穴1aの底壁1bの中央部には、圧油が供給および排出される流体ポートPが設けられる。
上記の収容穴1aに、ワークサポート2のハウジング3が保密状にネジ止めされる。そのハウジング3は、上端壁4と下端壁5と胴部分6とを備える。上記ハウジング3内にサポートロッド8が上下方向へ移動自在に挿入される。そのサポートロッド8の上部には、ワークピースWに接当される押ボルト9が設けられる。
上記の収容穴1aに、ワークサポート2のハウジング3が保密状にネジ止めされる。そのハウジング3は、上端壁4と下端壁5と胴部分6とを備える。上記ハウジング3内にサポートロッド8が上下方向へ移動自在に挿入される。そのサポートロッド8の上部には、ワークピースWに接当される押ボルト9が設けられる。
上記サポートロッド8の外周面の下半部分に狭持固定領域Rが設けられ、その狭持固定領域Rに筒状のコレット11が外嵌される。そのコレット11は、上すぼまりのテーパ外周面12を備え、上下方向へ延びる1つのスリット13を設けることによって径方向へ拡大および縮小可能になっている。上記コレット11の外周側に環状の伝動具15が配置され、その伝動具15のテーパ内周面16が上記コレット11のテーパ外周面12に上側から対面される。上記テーパ外周面12とテーパ内周面16との間に形成した環状テーパ隙間17には多数のボール(中間部材)18が挿入されている。
作業用の第1シリンダ20は、前記ハウジング3の胴部分6の内周に形成した第1シリンダ孔21と、その第1シリンダ孔21に挿入した環状の第1ピストン22と、その第1ピストン22を下降させる第1作動室23と、上記の第1ピストン22を上昇させる第1バネ24とを備える。その第1バネ24は、上記の第1ピストン22の下側に形成した第1バネ室25に装着されている。
より詳しくいえば、上記の第1ピストン22の上部が封止具26によって前記の上端壁4に保密状にガイドされると共に、同上の第1ピストン22の下部が別の封止具27によって前記の下端壁5に保密状にガイドされている。そして、前記の第1作動室23へ圧油を供給することにより、上記の第1ピストン22の上端に形成した大面積の環状受圧面に下向きの力が作用すると共に、上記の第1ピストン22の下端に形成した小面積の環状受圧面に上向きの力が作用して、これらの上下の差力によって上記の第1ピストン22が下降する。
なお、ここでは、上記の第1ピストン22と上記の伝動具15との両者は、一体に形成しているが、上記両者を別体に構成してもよい。
なお、ここでは、上記の第1ピストン22と上記の伝動具15との両者は、一体に形成しているが、上記両者を別体に構成してもよい。
前記ハウジング3の下部内に進退用の第2シリンダ32が設けられる。その第2シリンダ32は次のように構成されている。
前記の下端壁5に形成した第2シリンダ孔33に第2ピストン34が保密状に挿入され、その第2ピストン34から上向きに突出させたピストンロッド35が前記サポートロッド8内に挿入される。上記第2ピストン34の下側に形成した第2作動室36が連通路37を介して前記の第1作動室23に連通される。
上記第2ピストン34の上側に第2バネ室39が形成される。即ち、前記ハウジング3の下端壁5からスリーブ40が上向きに突出される。そのスリーブ40の上部と前記第2ピストン34との間に、その第2ピストン34を下降させる第2バネ41が装着される。
前記の下端壁5に形成した第2シリンダ孔33に第2ピストン34が保密状に挿入され、その第2ピストン34から上向きに突出させたピストンロッド35が前記サポートロッド8内に挿入される。上記第2ピストン34の下側に形成した第2作動室36が連通路37を介して前記の第1作動室23に連通される。
上記第2ピストン34の上側に第2バネ室39が形成される。即ち、前記ハウジング3の下端壁5からスリーブ40が上向きに突出される。そのスリーブ40の上部と前記第2ピストン34との間に、その第2ピストン34を下降させる第2バネ41が装着される。
上記ピストンロッド35の上部に設けた操作部43が前記サポートロッド8の被操作部8aに上側から係合される。また、上記の操作部43と前記の押ボルト9との間に第3バネ室44が形成され、その第3バネ室44に装着した進出バネ45が上記サポートロッド8を上向きに付勢している。
また、前記の収容穴1aの底壁1bと前記ハウジング3の底部との間に、円盤状の弁プレート51が保密状に装着される。その弁プレート51に、絞り機能付きの逆止弁が装着される。即ち、上記の弁プレート51の中央部に大径の弁室52と小径の弁座孔53とが上向きに順に形成される。その弁座孔53の周壁の下部に逆止弁座54が形成されている。そして、上記の弁室52に挿入した弁部材55が上記の逆止弁座54に下方から対面される。
上記の逆止弁について、上記の図1を参照しながら図3Aと図3Bによって具体的に説明する。図3Aは、上記の図1中の弁部材55の拡大図であって、図3Bの3A−3A線の断面図である。図3Bは、上記の弁部材55の平面図である。
上記の弁部材55は、平面視でほぼ正三角形に構成されており、前記の弁室52の内周面に嵌合される円弧状のガイド面57と直線状の切欠き面58とを備える。上記の弁室52の内周面と上記の切欠き面58との間の空間によって排出路59が構成されている。
また、上記の弁部材55の上面の閉止面61に、平面視で渦巻き状の溝(絞り路)62が形成される。そして、その渦巻き溝62の半径方向の中央部が前記の弁座孔53に対面されている。また、上記の渦巻き溝62の半径方向の外周部は、上記の切欠き面58に開口されて、前記の排出路59および弁室52に開放されている。
また、上記の弁部材55の上面の閉止面61に、平面視で渦巻き状の溝(絞り路)62が形成される。そして、その渦巻き溝62の半径方向の中央部が前記の弁座孔53に対面されている。また、上記の渦巻き溝62の半径方向の外周部は、上記の切欠き面58に開口されて、前記の排出路59および弁室52に開放されている。
なお、図1に示すように、前記の第1バネ室25は、前記スリット13と前記の下端壁5内の縦路66と前記の弁プレート51内の縦孔67と前記ワークパレット1の呼吸路68とを順に経て外気へ連通されている。前記の第3バネ室44は、前記の操作部43と上記サポートロッド8との嵌合隙間等を介して前記の第2バネ室39に連通されている。そして、その第2バネ室39が、前記スリーブ40と前記サポートロッド8との嵌合隙間等を介して前記の第1バネ室25に連通されている。
上記ワークサポート2の作動を、上記の図1と図2によって説明する。
図1に示すリリース状態では、前記の流体ポートPの圧油が排出されている。このため、前記の第1ピストン22及び伝動具15が第1バネ24によって上昇して前記コレット11の縮径を解除している。また、前記の第2ピストン34及び前記ピストンロッド35が前記の第2バネ41によって下降し、これにより、前記の操作部43が前記の進出バネ45に抗して前記サポートロッド8を下降させている。
図1に示すリリース状態では、前記の流体ポートPの圧油が排出されている。このため、前記の第1ピストン22及び伝動具15が第1バネ24によって上昇して前記コレット11の縮径を解除している。また、前記の第2ピストン34及び前記ピストンロッド35が前記の第2バネ41によって下降し、これにより、前記の操作部43が前記の進出バネ45に抗して前記サポートロッド8を下降させている。
上記リリース状態で、前記ワークピースWを前記の押ボルト9の上方位置に水平方向へ搬入する。その後、油圧源(図示せず)の圧油を前記の流体ポートPへ供給する。すると、前記の弁室52の下側に供給された圧油により、まず、前記の弁部材55が上昇して前記の逆止弁座54に接当して前記の弁座孔53を閉じる。
これにより、図2に示すように、前記の排出路59が閉じられ、上記の弁室52内の圧油が前記の渦巻き溝62(図3A及び図3Bを参照)を通って前記の第2作動室36へ緩やかに供給される。すると、前記の第2ピストン34および前記ピストンロッド35が前記の第2バネ41に抗して上昇していき、そのピストンロッド35の上昇と同時に、前記の進出バネ45によって前記サポートロッド8が上昇し、前記の押ボルト9が上記ワークピースWに接当する。この状態では、上記の操作部43の下面と上記サポートロッド8の前記の被係合部8aとの間には、接当隙間が上下方向に形成されている。
次いで、前記の第1作動室23の圧力が十分に上昇した時点で、その第1作動室23から第1ピストン22へ作用する油圧力の上下方向の差力によって前記の伝動具15が下向きに移動し、その伝動具15のテーパ内周面16が前記ボール18を転動させながら前記コレット11のテーパ外周面12にスムーズに係合していき、そのコレット11を縮径させる。これにより、その縮径されたコレット11が前記サポートロッド8の前記の狭持固定領域Rを求心方向へ押圧し、そのサポートロッド8を図2の高さ位置に狭持固定する。上記のロック状態でワークピースWの上面を機械加工し、その加工時の押し下げ力を上記サポートロッド8のサポート力によって軸心方向に強力に受け止めるのである。
上記の機械加工が終了した後、前記の流体ポートPの圧油を外部の油タンク(図示せず)へ排出する。
すると、まず、前記の第2作動室36の圧油が前記の弁部材55を下降させて前記の排出路59が開かれるので、その第2作動室36及び前記の第1作動室23の圧油が前記の弁座孔53と上記の排出路59を通って流体ポートPへ速やかに排出される。
次いで、図1に示すように、前記の第1バネ24が前記の第1ピストン22及び伝動具15を上方へ押圧して、その伝動具15のテーパ内周面16が前記ボール18を転動させながらスムーズに上向き移動し、前記コレット11のテーパ外周面12の前記の押圧状態を解除する。これにより、上記コレット11が自己の弾性復元力によって拡径して、上記サポートロッド8のロック状態が解除される。これとほぼ同時に、前記の第2バネ41が前記の第2ピストン34を下降させて、前記の操作部43が上記サポートロッド8を下降駆動する。
すると、まず、前記の第2作動室36の圧油が前記の弁部材55を下降させて前記の排出路59が開かれるので、その第2作動室36及び前記の第1作動室23の圧油が前記の弁座孔53と上記の排出路59を通って流体ポートPへ速やかに排出される。
次いで、図1に示すように、前記の第1バネ24が前記の第1ピストン22及び伝動具15を上方へ押圧して、その伝動具15のテーパ内周面16が前記ボール18を転動させながらスムーズに上向き移動し、前記コレット11のテーパ外周面12の前記の押圧状態を解除する。これにより、上記コレット11が自己の弾性復元力によって拡径して、上記サポートロッド8のロック状態が解除される。これとほぼ同時に、前記の第2バネ41が前記の第2ピストン34を下降させて、前記の操作部43が上記サポートロッド8を下降駆動する。
図4は、本発明の第2実施形態を示し、前記の図1に類似する部分図である。この第2実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の符号を付けて説明する。
この第2実施形態は、上記の第1実施形態とは次の点で異なる。
前記ハウジング3の下部内に弁ケース71が装着され、その弁ケース71に前記の弁室52及び弁座孔53が形成される。その弁室52に前記の弁部材55が挿入される。ここでは、前記の絞り路62は、上記の弁部材45の中央部に設けた細径の貫通孔によって構成されている。
前記ハウジング3の下部内に弁ケース71が装着され、その弁ケース71に前記の弁室52及び弁座孔53が形成される。その弁室52に前記の弁部材55が挿入される。ここでは、前記の絞り路62は、上記の弁部材45の中央部に設けた細径の貫通孔によって構成されている。
上記の各実施形態は次のように変更可能である。
前記の排出路59は、前記の弁部材55内に上下方向へ形成した貫通孔であってもよい。また、その排出路59は、前記の弁室52の周壁に形成した溝または貫通孔であってもよい。さらには、上記の排出路59を、上記の弁室52の周壁と上記の弁部材55との両方に設けてもよい。
上記の弁部材55を、バネ又はゴム等の弾性体によって閉弁方向へ付勢してもよい。
前記の排出路59は、前記の弁部材55内に上下方向へ形成した貫通孔であってもよい。また、その排出路59は、前記の弁室52の周壁に形成した溝または貫通孔であってもよい。さらには、上記の排出路59を、上記の弁室52の周壁と上記の弁部材55との両方に設けてもよい。
上記の弁部材55を、バネ又はゴム等の弾性体によって閉弁方向へ付勢してもよい。
前記サポートロッド8を上向きに進出させる手段は、例示の進出バネ45に代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮空気等であってもよい。また、前記の第2ピストン34を下向きに後退させる手段は、例示の第2バネ41に代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮空気等であってもよい。
前記の中間部材18は、例示した多数のボールに代えて、低摩擦機能を備えた筒部材によって構成してもよい。
前記の中間部材18は、例示した多数のボールに代えて、低摩擦機能を備えた筒部材によって構成してもよい。
本発明のシリンダ装置は、例示した構造のワークサポートに適用することに代えて、別の構造のワークサポートに適用可能である。
例えば、前記の第1作動室23と第2作動室36とは、例示した直列配置に代えて、並列位置であってもよい。また、前述のコレット11を利用したテーパ伝動機構に代えて、薄肉スリーブの外周に環状の油圧作動室を形成して、その薄肉スリーブを油圧力によって縮径させてサポートロッド等をロックする機構であってもよい。
また、前記ハウジング3は、例示したワークパレット1に直接に装着することに代えて、そのワークパレット等に固定されるケーシング内に装着してもよい。
なお、作動流体は、例示した圧油等の液体に代えて、圧縮空気等の気体であってもよい。
さらには、本発明のシリンダ装置は、ワークサポートとは異なる用途にも適用可能である。
例えば、前記の第1作動室23と第2作動室36とは、例示した直列配置に代えて、並列位置であってもよい。また、前述のコレット11を利用したテーパ伝動機構に代えて、薄肉スリーブの外周に環状の油圧作動室を形成して、その薄肉スリーブを油圧力によって縮径させてサポートロッド等をロックする機構であってもよい。
また、前記ハウジング3は、例示したワークパレット1に直接に装着することに代えて、そのワークパレット等に固定されるケーシング内に装着してもよい。
なお、作動流体は、例示した圧油等の液体に代えて、圧縮空気等の気体であってもよい。
さらには、本発明のシリンダ装置は、ワークサポートとは異なる用途にも適用可能である。
1:固定ブロック(ワークパレット),1a:収容穴,1b:底壁,3:ハウジング,8:サポートロッド,11:コレット,15:伝動具,17:テーパ隙間,18:ボール(中間部材),22:第1ピストン,23:第1作動室(作動室),34:第2ピストン,36:第2作動室(作動室),51:弁プレート,52:弁室,53:弁座孔,55:弁部材,59:排出路,61:弁部材55の閉止面,62:絞り路(渦巻き溝),71:弁ケース,P:流体ポート(油圧ポート).
Claims (5)
- 固定ブロック(1)の収容穴(1a)に装着されるハウジング(3)と、そのハウジング(3)内に設けられて圧力流体が供給および排出される作動室(23,36)と、上記の収容穴(1a)の底壁(1b)に設けた流体ポート(P)と上記の作動室(23,36)との間に順に配置した弁室(52)及び弁座孔(53)と、その弁座孔(53)を開閉するように上記の弁室(52)に挿入した弁部材(55)とを備え、
上記の弁室(52)の周壁と上記の弁部材(55)との少なくとも一方に、その弁部材(55)が開いた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる排出路(59)を設け、
上記の弁部材(55)には、その弁部材(55)が閉じた状態で上記の弁座孔(53)と上記の流体ポート(P)とを連通させる絞り路(62)を設けた、
ことを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1のシリンダ装置において、
前記の収容穴(1a)の前記の底壁(1b)と前記ハウジング(3)の底部との間に弁プレート(51)を装着し、その弁プレート(51)に前記の弁室(52)及び弁座孔(53)を形成した、ことを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1のシリンダ装置において、
前記ハウジング(3)内に弁ケース(71)を装着し、その弁ケース(71)に前記の弁室(52)及び弁座孔(53)を形成した、ことを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1から3のいずれかのシリンダ装置において、
前記の絞り路を、前記の弁部材(55)の閉止面(61)に形成した渦巻き溝(62)によって構成し、その渦巻き溝(62)の半径方向の中央部を前記の弁座孔(53)に対面させ、上記の渦巻き溝(62)の半径方向の外周部を前記の排出路(59)に連通させた、ことを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1から4のいずれかのシリンダ装置を利用したワークサポートであって、
前記ハウジング(3)内に軸心方向へ進退可能に挿入したサポートロッド(8)と、そのサポートロッド(8)に外嵌したコレット(11)と、そのコレット(11)にテーパ隙間(17)をあけて外嵌した伝動具(15)と、上記テーパ隙間(17)に挿入した中間部材(18)と、上記の伝動具(15)及び中間部材(18)を介して上記コレット(11)を縮径させる第1ピストン(22)と、その第1ピストン(22)を駆動する圧力流体が供給される第1作動室(23)と、上記サポートロッド(8)が軸心方向へ進退可能となるように配置した第2ピストン(34)と、その第2ピストン(34)を駆動する圧力流体が供給される第2作動室(36)とを備え、
上記の第1作動室(23)及び第2作動室(36)の少なくとも一方の作動室(36)と前記の流体ポート(P)との間に、前記の弁室(52)及び弁座孔(53)を配置した、
ことを特徴とするワークサポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004339587A JP2006118690A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004339587A JP2006118690A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006118690A true JP2006118690A (ja) | 2006-05-11 |
Family
ID=36536755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004339587A Pending JP2006118690A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006118690A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021039293A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 株式会社コスメック | ワークサポート |
-
2004
- 2004-10-25 JP JP2004339587A patent/JP2006118690A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021039293A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 株式会社コスメック | ワークサポート |
TWI733553B (zh) * | 2019-08-30 | 2021-07-11 | 日商克斯美庫股份有限公司 | 工件支架 |
CN114269519A (zh) * | 2019-08-30 | 2022-04-01 | 克斯美库股份有限公司 | 工件支承件 |
KR20220042215A (ko) * | 2019-08-30 | 2022-04-04 | 가부시키가이샤 코스멕 | 워크 서포트 |
KR102550086B1 (ko) | 2019-08-30 | 2023-06-30 | 가부시키가이샤 코스멕 | 워크 서포트 |
CN114269519B (zh) * | 2019-08-30 | 2024-03-12 | 克斯美库股份有限公司 | 工件支承件 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101939132B (zh) | 夹紧装置 | |
JP3881589B2 (ja) | シリンダ装置 | |
WO2016167169A1 (ja) | シリンダ装置 | |
JP5779194B2 (ja) | 位置決め装置 | |
JP6076735B2 (ja) | シリンダ装置 | |
TWI733553B (zh) | 工件支架 | |
JP4818947B2 (ja) | クランプ装置およびその装置のオーバーストローク検出システム | |
JP5859596B2 (ja) | ワークサポート | |
JP5534451B2 (ja) | ワークサポート | |
JP2015113976A (ja) | シリンダ装置 | |
JP4156641B2 (ja) | ワークサポート | |
JP2006118690A (ja) | シリンダ装置およびその装置を利用したワークサポート | |
KR20190109462A (ko) | 선회식 클램프 | |
TW202116470A (zh) | 工件支架 | |
JP4330934B2 (ja) | 位置決め装置 | |
JP2008025743A (ja) | 油圧式ロック装置 | |
KR102414133B1 (ko) | 워크 서포트 | |
JPWO2006046420A1 (ja) | ワークサポート | |
JP2017026131A (ja) | カップリング装置 | |
US11572903B2 (en) | Pneumatic cylinder device with holding valve | |
JP3239951U (ja) | クランプ装置 | |
WO2024070394A1 (ja) | クランプ装置 | |
JP2015003346A (ja) | クランプ装置 | |
WO2023162801A1 (ja) | クランプ装置 | |
JP2005059123A (ja) | ワークの着座検出装置 |