JPH0587241A - ピストンリング - Google Patents

ピストンリング

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Publication number
JPH0587241A
JPH0587241A JP27835691A JP27835691A JPH0587241A JP H0587241 A JPH0587241 A JP H0587241A JP 27835691 A JP27835691 A JP 27835691A JP 27835691 A JP27835691 A JP 27835691A JP H0587241 A JPH0587241 A JP H0587241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston ring
piston
ring
view
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP27835691A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Hashimoto
元裕 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication of JPH0587241A publication Critical patent/JPH0587241A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリンダとの密封性が優れて、また寸法公差
を広くとれると共に、長寿命化を図れるピストンリング
を提供すること。 【構成】 ピストンリング1は、円周の任意箇所に切断
部4を有するゴム製角リング本体2の外側表面6に、フ
ッ素系樹脂3が固着一体化されてなることにより、フッ
素系樹脂よりも弾性の大きなゴム製角リング本体を、ピ
ストンの側溝において柔軟に変形させ、押しつぶした状
態とすることにより、より強固な密封性を確保すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧モータ等に使用さ
れるピストンリングに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧モータ等では、ピストンとシリンダ
との密封性を確保するために、ピストンの外周にピスト
ンリングを設けている。
【0003】図3は、従来のピストンの構造を示す斜視
図である。ピストンリング11はピストン12の外周に
予め形成されている側溝13に、密接して嵌合される。
ピストンリング11の内径は、ピストン12の外径より
も小さいから、ピストンリングが円周方向に連続してい
れば、挿入することができない。従って、ピストンリン
グ11の任意箇所に切断部14を設けており、ピストン
リング11の弾性を利用して、ピストン12へ嵌合し、
ピストンリング11の端面どおしを突き合わせた構造と
なっている。
【0004】図4、図5および図6は、従来のピストン
リング11の縦断面図、斜視図および従来のピストンリ
ングをピストンの側溝に嵌合した状態を示す縦断面図で
ある。また、図7、図8、および図9は、それぞれ、ピ
ストンリング11の寸法が不適正な場合の縦断面図、斜
視図、および縦断面図である。
【0005】ピストンリング11の長手方向の突き合わ
せ面は、強固な密封性を確保するために、図4、図5の
状態が好ましい。この場合、図6に示すとおり、ピスト
ンリング11は側溝13の側壁13aとシリンダ15と
に密接されることにより、圧力Pに対し摺動面の間隙を
シールする。
【0006】しかしながら、ピストンリング11の外径
が、シリンダ15の内径より大きすぎたり、小さすぎる
場合には、突き合わせ面に図7、図8に示すようなラッ
プ部分ができる。いずれの場合も、ラップ部分では図9
に示すように、ピストンリング11と側溝13の側壁1
3aとの間に空隙が生じるため、圧力Pのシール漏れが
発生し、実用に供し得ないという問題点がある。
【0007】
【問題が解決しようとする課題】ピストンリングの内径
その他の寸法を、各種ピストンに合わせて、完全に一致
させることは、実際上困難なため、ある程度の許容範囲
のもとで寸法公差を設定し、使用している。ところで一
般にピストンリング用として、使用されている材料は低
摩擦、耐摩耗性の点から剛性の高いフッ素系樹脂である
が、この狭い許容範囲の寸法公差で加工することは困難
である。従って、密封性が十分でなかったり、漏れが発
生する可能性が高かった。また、使用開始時には適性寸
法であっても、長期使用により、必然的に外径摩耗が生
じた場合、許容範囲が狭いため、長期信頼性にも欠ける
という難点があった。
【0008】本発明のピストンリングは、シリンダとの
密封性が優れて、また、寸法公差を広くとれると共に、
長寿命化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のピストンリング
は、円周の任意箇所に切断部を有するゴム製角リング本
体の外側表面に、フッ素系樹脂が固着一体化されてなる
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成とすることにより、フッ素系樹脂より
も、弾性の大きなゴム製角リング本体を、ピストンの側
溝において柔軟に変形させ、押しつぶした状態とするこ
とにより、より強固な密封性を確保することができる。
また、長期に使用してもピストンリングの外周部分はフ
ッ素系樹脂であるため耐摩耗性があり、また外径摩耗が
生じてきても、ピストンリングの内周部分のゴムの弾性
により、外径が随時拡大しようとするので、許容範囲を
広くとることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明のピストンリングの一例を示す縦断
面図、図2は本発明のピストンリングをピストンの側溝
に嵌合した状態を示す縦断面図である。図1、図2にお
いて、1はピストンリング、2はゴム製角リング本体、
3はフッ素系樹脂、4は切断部、5は側溝を示す。
【0012】ゴム製角リング本体は、例えばニトリルゴ
ム、フッ素ゴム等からなり、ピストンの側溝との密封性
を確保しやすいように四角形の形状をしている。上記ゴ
ム製角リング本体は、ピストンリングとして側溝に嵌合
しうるように、円周の任意箇所に切断部4を有してお
り、このピストンリングの端面どうしを単に突き合わせ
た構造となっている。
【0013】ゴム製角リング本体2の外側表面6には、
フッ素系樹脂が例えば加硫接着等の適宜の方法にて固着
一体化されている。フッ素系樹脂としては、例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレ
ン樹脂、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピ
レン共重合体、テトラフルオロエチレンパーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体および、これらに充填剤
を加えたもの等が適している。ピストンリングの上記ゴ
ム製角リング本体とフッ素系樹脂の断面構成比率は、ゴ
ム製角リング本体のシール時の弾性およびフッ素樹脂に
よる耐摩耗の関係から、ゴム製角リング本体はピストン
リング全断面積の50%以上、好ましくは70%〜90
%にすることが望ましい。
【0014】図2に示すとおり、ピストンリング1を側
溝5に嵌合し、ゴム製角リング本体2を押しつぶした状
態にてシリンダ7内に設置することにより、ピストンリ
ング1は側溝5とシリンダ7とに密接されることによ
り、圧力Pに対し間隙部をシールする。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のピストン
リングは、円周の任意箇所に切断部を有するゴム製角リ
ング本体の外側表面に、フッ素系樹脂が固着一体化され
てなるので、ゴム製角リング本体を、ピストンの側溝に
おいて柔軟に変形させ、押しつぶした状態とすることに
より、より強固な密封性を確保することができる。
【0016】従って、ピストンリングの寸法公差の許容
範囲を広くすることができ、外径の管理を容易にするこ
とができる。また、長期使用による外径摩耗に対して
も、ゴム弾性により対応力があるので、長期信頼性も向
上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピストンリングの一例を示す縦断面図
である。
【図2】本発明のピストンリングをピストンの側溝に嵌
合した状態を示す縦断面図である。
【図3】従来のピストンの構造を示す斜視図である。
【図4】従来のピストンリングを示す縦断面図である。
【図5】従来のピストンを示す斜視図である。
【図6】従来のピストンリングをピストンの側溝に嵌合
した状態を示す縦断面図である。
【図7】従来のピストンリングを示す縦断面図である。
【図8】従来のピストンリングを示す縦断面図である。
【図9】従来のピストンリングをピストンの側溝に嵌合
した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンリング 2 ゴム製角リング本体 3 フッ素系樹脂 4 切断部 5 側溝 6 ゴム製角リング本体の外側表面 7 シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周の任意箇所に切断部を有するゴム製
    角リング本体の外側表面に、フッ素系樹脂が固着一体化
    されてなることを特徴とするピストンリング。
JP27835691A 1991-09-30 1991-09-30 ピストンリング Pending JPH0587241A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27835691A JPH0587241A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 ピストンリング

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JP27835691A JPH0587241A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 ピストンリング

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Publication Number Publication Date
JPH0587241A true JPH0587241A (ja) 1993-04-06

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ID=17596199

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JP27835691A Pending JPH0587241A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 ピストンリング

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8292280B2 (en) 2007-02-23 2012-10-23 Kosmek Ltd. Device for detecting operation of clamp

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8292280B2 (en) 2007-02-23 2012-10-23 Kosmek Ltd. Device for detecting operation of clamp
JP5184505B2 (ja) * 2007-02-23 2013-04-17 株式会社コスメック クランプの動作検出装置

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