JPWO2008102730A1 - 液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、及び液晶セルの製造方法 - Google Patents

液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、及び液晶セルの製造方法 Download PDF

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Abstract

液晶セル領域を隣接して一列に配列して液晶セル用短冊状母材を形成して液晶セルを製造する場合、静電気放電対策をしているにもかかわらず、静電気放電により歩留まりの低下が生じている。アレイ基板用基板上の液晶セル領域2に形成され、所定の制御配線パターンの外側に、隣接する他の液晶セル領域との境界に沿って配置され、液晶セル領域をシールドするためのシールドパターン4a、4bと、互いに隣接している少なくとも1組の液晶セル領域2が隣接する境界を挟んで対向しているシールドパターン同士4a、4bを接続する接続配線8とを備える。

Description

本発明は、液晶セルの製造工程等において静電気放電(ESD)対策が施された液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、及び液晶セルの製造方法に関するものである。
近年、アクティブマトリクス型の液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力という特徴を生かして、パーソナルコンピュータ、テレビ、携帯型情報機器、携帯電話、GPS(Global Positioning System)端末等の表示装置として、さらにプロジェクタなどの投写型の表示装置としても広く用いられている。
このような液晶表示装置に用いられているアクティブマトリクス方式の液晶セルは、LSIやICなどの半導体デバイスと同様に、製造段階等で発生する静電気放電(ESD:Electro Static Discharge)が問題になってきている。
例えば、液晶セルを組み立てる工程である液晶セル工程においては、工具などの物体との摩擦静電気によって液晶セル用多面取り母材101(図10参照)又は液晶セル用短冊状母材103(図11参照)が帯電する。又、液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103の近傍の絶縁体あるいは治具等が静電気帯電することによって液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103の電位を上昇させる。
このように液晶セル用多面取り母材101及び液晶セル用短冊状母材103が帯電した場合、液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103から他の導体へ静電気放電し、ESDサージ、すなわち静電気放電により瞬間的に発生する異常な電圧が液晶セルとなる液晶セル領域102(図10及び図11参照)に流入し、液晶セルの損傷の可能性が高くなる。
あるいは液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103を取り扱う人体の蓄積静電気が液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103へESDサージとして放出されるときに、液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103以外にESDサージの逃げ道が外部にないため、液晶セル用多面取り母材101又は液晶セル用短冊状母材103に形成されている液晶セルとなる、液晶セル領域102の損傷の可能性が高くなる。
そこで、以下に液晶セルを製造する従来の液晶セル工程について説明するとともに、液晶セル工程における従来の静電気放電による歩留まりの低下に関する対策について説明する。
以下に説明する従来の液晶セル工程では、マトリクス状に液晶セルとなる液晶セル領域が隣接して形成された液晶セル用多面取り母材101を、割断して、液晶セル領域102が一列に隣接して配列された液晶セル用短冊状母材103を得て、液晶セル用短冊状母材103の状態で液晶材料を注入し、その後個別液晶セル毎に割断する(例えば特許文献1参照)。
アクティブマトリクス方式の液晶表示装置の液晶セル(表示パネル本体)は、一対の絶縁基板間に基板表面の配向膜を介して狭持された液晶材料の周囲をシール材で封止した構成を有する。一対の絶縁基板のうちの少なくとも一方は透明であり、液晶表示面を構成する。アクティブマトリクス方式の液晶表示装置では、この一対の絶縁基板のうち一方はアレイ基板と呼ばれ、他方は対向基板と呼ばれている。
アレイ基板は、基材となるガラス基板上に複数本の信号線と、複数本の走査線とがマトリクス状に配置された構成を有し、更に信号線と走査線との交点近傍においては、スイッチ素子として機能する薄膜トランジスタ(以下、TFTと呼ぶ)を介して、ITO(Indium Tin Oxide)からなる画素電極と各信号線とが接続されている。
一方、対向基板の構成は以下のようなものである。TFT並びに画素電極周辺を遮光するためのマトリクス状の遮光膜が、基材となるガラス基板上に配置され、又、ITOからなる対向電極が配置されている。そして、カラー表示を行うための、各画素毎に赤(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色を割り当てるカラーフィルタ層が積層されている。
はじめに、アレイ基板用ガラス基板を作成する各工程について説明する。
まず、上述した信号線や走査線等が形成されたアレイ基板用ガラス基板を製造ラインに投入し、配向膜となるポリイミドなどの樹脂材料をオフセット印刷方式でアレイ基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域内に塗布し、塗布された樹脂材料を加熱処理し熱硬化させる。その後、熱硬化された樹脂材料の表面を一定方向に延伸、配向させる。
その後、アレイ基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域内の表示画面の周囲にシール剤を塗布する。
次に、対向基板用ガラス基板を作成する各工程について説明する。
上述したカラーフィルタ層などが形成された対向基板用ガラス基板を製造ラインに投入し、配向膜となるポリイミドなどの樹脂材料をオフセット印刷方式で対向基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域内に塗布し、塗布された樹脂材料を加熱処理し熱硬化させる。その後、熱硬化された樹脂材料の表面を一定方向に延伸、配向させる。
その後、対向基板用ガラス基板とアレイ基板用ガラス基板との間隙を一定に保つ役割を果たすビーズ状のスペーサを対向基板用ガラス基板に散布する。
次に、アレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とを貼り合わせて液晶セル用多面取り母材101並びに液晶セル用短冊状母材103を作成する工程を経て、最終的に個別液晶セルを製造する工程について説明する。
配向処理、シール剤塗布を終えたアレイ基板用ガラス基板と、配向処理、スペーサ散布を終えた対向基板用ガラス基板とを、配向処理面を対向させて両方の基板の液晶セル領域を正確に位置合わせしながら、重ね合わせて貼り合わせる。
その後、シール剤を硬化して、液晶セル用多面取り母材を得る。
図10に液晶セル用多面取り母材の一例を液晶セル用多面取り母材101として示す。製造後には個別液晶セルとなる複数の液晶セル領域102がそれぞれ行方向に一列に隣接して配置されており、又、列方向にも隣接して一列に配置されている。すなわち、液晶セル用多面取り母材101においては、液晶セル領域102がマトリクス状に隣接して配置されている。
このように、液晶セル用多面取り母材101においては、液晶セル領域102をマトリクス状に隣接して配列することにより、アレイ基板用ガラス基板及び対向基板用ガラス基板を無駄なく使用することが出来るとともに、後述する割断工程での工程数を削減することを可能にしている。
その後、貼り合わされたアレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とを、液晶セル領域102の境界に沿って割断する。そうすると、図11に示す液晶セル用短冊状母材103が複数得られる。
図11は、図10に示す部分Aに対応する液晶セル用短冊状母材103の拡大図である。図11においては、複数の液晶セル領域102が行方向一列に隣接して配列されている。
図11に示す液晶セル用短冊状母材103において、各液晶セル領域102の隣接する他の液晶セル領域102との境界Bに沿って、シールドパターン4a及びシールドパターン4bが形成されている。そして、シールドパターン4a及び4bのうち、シールドパターン4aのみが、導電性ペースト5を介して、対向基板用ガラス基板の液晶セル領域102に形成されている、図示しない対向電極に電気的に接続される。なお、シールドパターン4aと対向基板用ガラス基板の液晶セル領域102に形成されている対向電極との接続は、アレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とを貼り合わせる工程の後に行われる。
次に、図11に示す液晶セル用短冊状母材103の液晶注入孔6から、複数の液晶セル領域102内の対向基板用ガラス基板とアレイ基板用ガラス基板とで形成された空隙に液晶材料を注入する。
その後、液晶セル用短冊状母材103の液晶注入孔6を封止剤7を用いて封止する。
そして、液晶セル用短冊状母材103の各液晶セル領域102の両側に偏光板を貼り付ける。
最後に、液晶セル用短冊状母材103を各液晶セル領域102の境界Bで割断する。
以上のようにして、液晶セルが組み立てられる。
図10に示した液晶セル用多面取り母材101や、図11に示した液晶セル用短冊状母材103においては、各液晶セル領域102の他の液晶セル領域102との境界Bに沿ってシールドパターン4a及びシールドパターン4bが形成されている。上述した各工程で、静電気放電が発生し、ESDサージが液晶セル領域102に流入したとしても、シールドパターン4a及びシールドパターン4bでESDサージが液晶セル領域102の内部にさらに流入することを抑制することができる。つまり、液晶セル領域102の内部に形成された走査線やTFTにESDサージが流入して液晶セル領域102の内部に形成されたTFT等を損傷することを抑制することが出来る。
特開2005−140884号公報
近年、液晶表示装置を構成する液晶セルの表示領域は大画面化してくるとともに、液晶セル自体のサイズは出来るだけ大きくならないように設計したいとする要望が強い。このため、液晶セルの制御配線等の配線同士の間隔が非常に近接するようになってきている。
このため、上記従来の液晶セル用多面取り母材101においては、図10に示す各液晶セル領域102毎に設けられた一組のシールドパターン4a及び4bのうち、シールドパターン4bのみが導電性ペースト5を介して、液晶セル領域102内に形成された対向電極に電気的接続し、他方のシールドパターン4aは、表示領域を確保するために導電性ペースト5の挿入を省略している。つまり他方のシールドパターン4aは、液晶セル領域102に形成された対向電極には接続されていない。
以上の構成においては、以下のような不具合が生ずる。すなわち、シールドパターン4aの容量とシールドパターン4bの容量とがアンバランスになる。このため隣接する液晶セル領域102同士の境界Bに配置された、互いに近接するシールドパターン4aとシールドパターン4bとの間でESDが発生しやすくなる。
又、上述した要望を満たすために、隣接する1組の液晶セル領域102、102が隣接する境界を挟んで隣接するシールドパターン4aとシールドパターン4bとの幅などの形状を同じ形状に設計出来ない場合がある。このような場合にも、シールドパターン4aの容量とシールドパターン4bの容量とがアンバランスになる。このため近接するシールドパターン4aと4bとの間でESDが発生しやすくなる。
又、上述した、液晶セルの表示領域を考慮した液晶セルのサイズの設計上の要望を満たすために、図11に示したように、隣接する1組の液晶セル領域102同士が隣接する境界Bを挟んで隣接するシールドパターン4aとシールドパターン4bとを近接して設計しなければならない。このため近接するシールドパターン4aとシールドパターン4bとの間でESDが発生しやすくなる。
上記のいずれの場合であっても、ESDサージが図10に示す液晶セル用多面取り母材101、又は図11に示す液晶セル用短冊状母材103に流入した場合、互いに隣接する1組の液晶セル領域102同士が隣接する境界Bを挟んで隣接する1組のシールドパターン4aと4bとの間でESDが発生し、ESDサージがシールドパターンから、さらに、より容量の大きい液晶セル領域102の内部の制御配線に流入し、走査線に流れて、TFT等を損傷してしまうという問題が発生する。
あるいは近接するシールドパターン4a及び4bとの間でESDが発生し、シールドパターン4a又は4bからより容量の大きい液晶セル領域102の内部の制御配線にESDサージが流入し、ESDサージが走査線に流入して、TFT等を損傷してしまうという問題が発生する。
実際、上述した液晶セル工程全体で、アレイ基板用ガラス基板にシールドパターン4a及び4bを形成したにもかかわらず、若干程度のESDによる損品が生じている。
以上のように、液晶セル領域を隣接して一列に配列した液晶セル用短冊状母材を形成して液晶セルを製造する従来の液晶セル工程においては、静電気放電対策をしているにもかかわらず、静電気放電により歩留まりの低下が生じているという課題がある。
本発明は、上記課題を考慮し、静電気放電による歩留まりの低下を抑制することが出来る、液晶セル用多面取り母材、液晶セル用短冊状母材、アレイ基板用基板、液晶セルの製造方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、アレイ基板用基板と前記アレイ基板用基板に貼り合わされた対向基板用基板とを有し、前記アレイ基板用基板及び前記対向基板用基板上に、互いに隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有する液晶セル用短冊状母材であって、
前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域にマトリクス状に形成された画素電極パターンと、
前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に形成され、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンと、
前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に形成され、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンと、
互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線とを備えた、液晶セル用短冊状母材である。
又、第2の本発明は、前記対向基板用基板上の各前記液晶セル領域には、それぞれ対向電極が形成されており、
隣接している前記シールドパターン同士のうちの一方のみが、導電性部材を介して、前記対向電極に接続されている、第1の本発明の液晶セル用短冊状母材である。
又、第3の本発明は、隣接している前記シールドパターン同士は、前記接続配線が接続されている部分で一方の線幅が他方の線幅より細い、第1の本発明の液晶セル用短冊状母材である。
又、第4の本発明は、隣接している前記シールドパターン同士は、前記接続配線が接続されている部分で互いの幅が異なっており、
幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の抵抗と、幅が広い方のシールドパターンの前記部分の抵抗とが等しい、第1の本発明の液晶セル用短冊状母材である。
又、第5の本発明は、幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の厚みは、幅が広い方の前記シールドパターンの前記部分の厚みより厚い、第4の本発明の液晶セル用短冊状母材である。
又、第6の本発明は、幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の電気伝導度が、幅が広い方の前記シールドパターンの前記部分の電気伝導度より高い、第4の本発明の液晶セル用短冊状母材である。
又、第7の本発明は、割断により第1の本発明の液晶セル用短冊状母材を複数取り出来る、液晶セル用多面取り母材である。
又、第8の本発明は、隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有するアレイ基板用基板であって、
前記液晶セル領域にマトリクス状に形成された画素電極パターンと、
前記液晶セル領域に形成され、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンと、
前記液晶セル領域に形成され、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンと、
互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線とを備えた、アレイ基板用基板である。
又、第9の本発明は、アレイ基板用基板上に隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域にマトリクス状に配置された画素電極パターンを形成する画素電極パターン形成工程と、
前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンを形成する制御配線パターン形成工程と、
前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域の、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンを形成するシールドパターン形成工程と、
互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線形成工程と、
隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有する対向基板用基板と前記アレイ基板用基板とを、前記複数の液晶セル領域が対応するように、シール剤により貼り合わせて液晶セル用多面取り母材を得る貼り合わせ工程と、
前記液晶セル用多面取り母材を水平方向に割断して液晶セル用短冊状母材を得る第1割断工程と、
前記液晶セル用短冊状母材の前記複数の液晶セル領域における前記アレイ基板用基板と前記対向基板用基板とに形成された空隙に液晶材料を注入する注入工程と、
前記液晶セル用短冊状母材を、前記液晶セル領域の境界で割断する第2割断工程とを備えた、液晶セルの製造方法である。
本発明は、静電気放電による歩留まりの低下を抑制することが出来る液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、液晶セルの製造方法を提供することが出来る。
本発明の実施の形態における液晶セル用多面取り母材の一例を示す平面図 本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の一例を示す平面図 本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の一部の拡大平面図 本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の一部の拡大平面図 本発明の実施の形態におけるTFTアレイ工程の概要を示すフローチャート図 (a)本発明の実施の形態における液晶セル工程のうち、アレイ基板用ガラス基板の工程の概要を示すフローチャート図 (b)本発明の実施の形態における液晶セル工程のうち、対向基板用ガラス基板の工程の概要を示すフローチャート図 (c)本発明の実施の形態における液晶セル工程のうち、液晶セル用多面取り母材及び液晶セル用短冊状母材を経て液晶セルを製造する工程の概要を示すフローチャート図 本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の他の構成例を示す図 (a)本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の他の構成例を示す図(b)図8(a)の模式的断面図 本発明の実施の形態における液晶セル用短冊状母材の他の構成例を示す図 従来の液晶セル用多面取り母材の一例を示す図 従来の液晶セル用短冊状母材の一例を示す図
符号の説明
1 液晶セル用多面取り母材
2 液晶セル領域
3 液晶セル用短冊状母材
4a シールドパターン
4b シールドパターン
5 導電性ペースト
6 液晶注入孔
7 封止剤
8 接続配線
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本実施の形態では、本発明の一実施の形態である液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材について説明するとともに、本発明の液晶セルの製造方法の一実施の形態についても説明する。
図1は、本実施の形態の液晶セル用多面取り母材1の平面図である。図1に示すように、液晶セル用多面取り母材1においては、複数の液晶セル領域2がマトリクス状に隣接して配置されているとともに、アレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とが、それぞれの液晶セル領域2が互いに対向するように正確に位置決めして貼り合わせられている。
図2は、図1に示す液晶セル用多面取り母材1を水平方向の割断線(液晶セル領域2が隣接する水平方向の境界)で割断して得られる液晶セル用短冊状母材3の構成を示す平面図である。図2においては、一例として、図1の液晶セル用多面取り母材1の部分Pに対応する液晶セル用短冊状母材3を図示しているが、実際は液晶セル用短冊状母材3は、図1の液晶セル用多面取り母材1を割断した場合には、10個の液晶セル領域2が配置される。ただし割断の単位によって本発明が限定されることはない。
図2に示すように、液晶セルとなる液晶セル領域2は、複数隣接して一列に配置されている。又、互いに隣接する1組の液晶セル領域2が隣接する境界Cを挟んで隣接するシールドパターン4a及びシールドパターン4bは、接続配線8で接続されている。
図3は、図2の要部Qの拡大図である。シールドパターン4bとシールドパターン4aとが接続配線8によって接続されていることがわかる。
図4は、図3の要部Rの拡大図である。シールドパターン4bとシールドパターン4aとが接続配線8によって接続されていることがより明瞭にわかる。
図2に示す液晶セル用短冊状母材3は、対向基板用ガラス基板とアレイ基板用ガラス基板が互いに貼り合わされた構成を有する。
アレイ基板用ガラス基板上の液晶セル領域2には、図示は省略するが、マトリクス状に形成された画素電極パターン、スイッチング素子であるTFT等が形成されている。
又、アレイ基板用ガラス基板上の液晶セル領域2には、画素電極パターンに接続するための所定の制御配線が形成されている。すなわち、アレイ基板用ガラス基板上の液晶セル領域2には、図4に示す、走査線に接続するための制御配線11や、液晶セルの検査を行うための一括検査線12等の制御配線が形成されている。
又、図2に示すように、液晶セル領域2にはシールドパターン4a及び4bの他に液晶注入孔6等が形成されている。そしてシールドパターン4a及び4bのうちシールドパターン4bのみが導電性ペーストすなわちコモン転移材を介して、対向基板用ガラス基板の液晶セル領域2に形成された対向電極に接続されている。
なお、本実施の形態の導電性ペースト5は、本発明の導電性部材の一例である。又、本実施の形態のシールドパターン4a及び4bは本発明のシールドパターンの一例である。
図1に示す液晶セル用多面取り母材1の液晶セル領域2も、図2に示す液晶セル用短冊状母材3の液晶セル領域2と同様の構成である。
上述したように、1組の隣接する液晶セル領域2が隣接する境界Cを挟んで隣接しているシールドパターン4a及び4bは、接続配線8によって接続されている。これにより、1組の隣接する液晶セル領域2が隣接する境界を挟んで隣接しているシールドパターン4a及び4bの間に発生するESDを防止することが出来る。
すなわち、シールドパターン4a又はシールドパターン4bのうちいずれか一方が静電気により帯電した場合であっても、電荷は、接続配線8を経由することで帯電していない方のシールドパターン4b又は4aの方にすみやかに移動するので、シールドパターン4aとシールドパターン4bとを常に同電位に保つことが出来る。
このように、接続配線8を設けることにより、1組の隣接する液晶セル領域2が隣接する境界Cを挟んで隣接しているシールドパターン4a及び4bの間でESDが発生しにくくなる。
又、ESDサージがシールドパターン4a及び4bのいずれかに流入した場合であっても、液晶セル領域2のシールドパターン4a及び4bが接続配線8によって接続されているので、液晶セル領域2の内部にESDサージが流入することを抑制することが出来る。
すなわち、1組の隣接する液晶セル領域2が隣接する境界Cを挟んで隣接しているシールドパターン4a及び4bを接続配線8で接続することにより、シールドパターン4a及び4bと、接続配線8とが全体として一つの容量として機能する。従って、シールドパターン4a又はシールドパターン4b単体の場合と比較して、容量がより大きくなる。従って、液晶セル領域2の内部にESDサージが流入しても、その電圧の絶対値はシールドパターン4a又はシールドパターン4b単体の場合に比較して小さくなる。従って、シールドパターン4a及びシールドパターン4bとその内部の制御配線との間でのESDが発生しにくくなる。このことにより液晶セル領域2の内部にESDサージが流入することを抑制することが出来る。
以上のように、本実施の形態によれば、1組の隣接する液晶セル領域2が隣接する境界にて隣接するシールドパターン4a、4bの間を接続配線8で接続した構成としたことにより、液晶セル用多面取り母材1及び液晶セル用短冊状母材3が静電気放電の影響を受けにくくなるので、液晶セルを製造する際等において、静電気放電による液晶セルの歩留まりの低下を抑制することが出来る。
次に、本実施の形態の液晶セル用多面取り母材1及び液晶セル用短冊状母材3の動作を説明するとともにその製造方法、及び本発明の液晶セルの製造方法の一実施の形態についても説明する。
図5に、アレイ基板用ガラス基板上の片面上に、画素電極パターン、TFT、走査線、信号線、シールドパターン4a及び4bを形成するTFTアレイ工程の概要を示す。
図5において、まず、アレイ基板用ガラス基板を製造ラインに投入する(基板投入工程S21)。
次に、成膜とパターンニングとを繰り返してゲート電極や走査線を形成する(ゲート電極・走査線形成工程S22)とともに、シールドパターン4a及び4bを形成する。シールドパターン4a及び4bを形成する際には、同時に接続配線8も形成する。
その後、成膜とパターンニングとを繰り返してスイッチング素子であるTFTを形成する(TFT形成工程S24)。
次に、画素電極を形成する(画素電極形成工程S26)。
完成したアレイ基板を液晶セル工程へ払い出しする(液晶セル工程へ払い出しS27)。
このようにしてアレイ基板用ガラス基板が得られる。完成したアレイ基板用ガラス基板には、すでに接続配線8が形成されているので、静電気放電に対する耐性が従来品に比べて向上している。
次に、図6(a)、図6(b)、及び図6(c)に、本実施の形態の液晶セルを工業的に組み立てるための液晶セル工程の概要を示す。
まず、アレイ基板用ガラス基板の各工程について説明する。図6(a)に、アレイ基板用ガラス基板の各工程を示す。
まず、アレイ基板用ガラス基板については、互いに隣接してマトリクス状に配列された複数の液晶セル領域2に、画素電極、TFT、信号線、及び走査線、シールドパターン4a、4b、接続配線8等が形成されたアレイ基板用ガラス基板を製造ラインに投入する(投入工程S1)。
そして、投入されたアレイ基板用ガラス基板を洗浄する(S2)。
次に、配向膜となるポリイミドなどの樹脂材料をオフセット印刷方式でアレイ基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域2内に塗布し、塗布された樹脂材料を加熱処理し熱硬化させる(配向膜塗布工程S3)。
その後、熱硬化された樹脂材料の表面をローラに巻き付けた植毛布等でさすることによって、熱硬化された樹脂材料を一定方向に延伸、配向させる(ラビング工程S4)。
その後、ディスペンサ(dispenser)にてアレイ基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域2内の表示画面の周囲にシール剤を塗布する(シール塗布工程S5)。このとき、シール塗布工程S5で塗布されたシール剤には、液晶材料を注入するための注入孔を形成するためのギャップが設けられる。
次に、対向基板用ガラス基板の各工程について説明する。図6(b)に、対向基板用ガラス基板の各工程を示す。
対向基板用ガラス基板については、互いに隣接してマトリクス状に配列された複数の液晶セル領域2に、カラーフィルタ層などが形成された対向基板用ガラス基板を製造ラインに投入する(投入工程S6)。
そして、投入された対向基板用ガラス基板を洗浄する(洗浄工程S7)。
次に、配向膜となるポリイミドなどの樹脂材料をオフセット印刷方式で対向基板用ガラス基板上の複数の液晶セル領域2内に塗布し、塗布された樹脂材料を加熱処理し熱硬化させる(配向膜塗布工程S8)。
その後、熱硬化された樹脂材料の表面をローラに巻き付けた植毛布等でさすることによって、熱硬化された樹脂材料を一定方向に延伸、配向させる(ラビング工程S9)。
その後、対向基板用ガラス基板とアレイ基板用ガラス基板との間隙を一定に保つ役割を果たすビーズ状のスペーサを対向基板用ガラス基板に散布する(散布工程S10)。
次に、アレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とを貼り合わせて液晶セル用多面取り母材1及び液晶セル用短冊状母材3を経て、個別液晶セルを製造する工程について説明する。
図6(c)にそのような各工程を示す。
すなわち、配向処理、シール剤塗布を終えたアレイ基板用ガラス基板と、配向処理、スペーサ散布を終えた対向基板用ガラス基板とを、配向処理面を対向させて両方の基板の液晶セル領域2を正確に位置合わせしながら重ね合わせて貼り合わせる(貼り合わせ工程S11)。
その後、シール剤を硬化する(シール硬化工程S12)。
シール硬化工程S12を経て、図1に示す液晶セル用多面取り母材1が得られる。液晶セル用多面取り母材1には、製造後には個別液晶セルとなる複数の液晶セル領域2がそれぞれ行方向及び列方向に一列に隣接して配置されている。すなわち、液晶セル用多面取り母材1においては、液晶セル領域2がマトリクス状に隣接して配置されている。
このように液晶セル用多面取り母材1において、液晶セル領域2をマトリクス状に隣接して配列することにより、アレイ基板用ガラス基板及び対向基板用ガラス基板を無駄なく使用することが出来るとともに、後述する第1割断工程S13及び第2割断工程S17で割断する際の工程数を削減することが出来る。
又、液晶セル用多面取り母材1において、液晶セル領域2をマトリクス状に隣接して配列しても、図2、図3、及び図4で説明したように、各液晶セル領域の境界Cには、隣接するシールドパターン4a、4bを接続する接続配線8が形成されているので、静電気放電による液晶セル製造の歩留まりの低下を抑制することが出来る。
その後、貼り合わされたアレイ基板用ガラス基板と対向基板用ガラス基板とを、液晶セル領域2の境界に沿って割断する(第1割断工程S13)。
第1割断工程S13を経て、図2に示す液晶セル用短冊状母材3が複数個得られる。
図2において、液晶セル用短冊状母材3には、複数の液晶セル領域2が一列に隣接して配列されている。
図2に示す液晶セル用短冊状母材3において、各液晶セル領域2の隣接する他の液晶セル領域2の境界に沿って、シールドパターン4a及びシールドパターン4bが形成されている。そして、シールドパターン4a及び4bのうち、シールドパターン4aのみが、導電性ペースト5すなわちコモン転移材を介して、対向基板用ガラス基板の液晶セル領域2に形成されている対向電極に接続される。なお、シールドパターン4aと対向基板用ガラス基板の液晶セル領域2に形成されている対向電極との接続は、貼り合わせ工程S11の後に行う。
図2に示す液晶セル用短冊状母材3において、互いに隣接する1組の液晶セル領域2が隣接する境界を挟んで対向するシールドパターン4a及び4bは、接続配線8によって接続されている。従って、液晶セル用短冊状母材3においても、液晶セル用多面取り母材1と同様に、静電気放電による液晶セル製造の歩留まりの低下を抑制することが出来る。
次に、図2に示す液晶セル用短冊状母材3の液晶注入孔6から複数の液晶セル領域内の対向基板用ガラス基板とアレイ基板用ガラス基板とで形成された空隙に液晶材料を注入する(液晶注入工程S14)。
その後、液晶セル用短冊状母材3の液晶注入孔6を封止剤7を用いて封止する(封止工程S15)。
そして、液晶セル用短冊状母材3の各液晶セル領域2の両側に偏光板を貼り付ける(偏光板貼り付け工程S16)。
最後に、液晶セル用短冊状母材3の各液晶セル領域2の境界で割断する(第2割断工程S17)。
以上のようにして、液晶表示パネル本体が組み立てられる。
図1に示した液晶セル用多面取り母材1や、図2に示した液晶セル用短冊状母材3において、各液晶セル領域2の他の液晶セル領域の境界Cに沿ってシールドパターン4a及びシールドパターン4bが形成されており、更に、シールドパターン4a及びシールドパターン4bは接続配線8で接続されている。従って、図6(a)、図6(c)で説明した各工程で、上述したように静電気放電が発生し、ESDサージが液晶セル領域2に流入したとしても、シールドパターン4a及びシールドパターン4bからESDサージが液晶セル領域2の内部に流入することを抑制することができる。従って、液晶セル領域2の内部に形成された走査線やTFTにESDサージが流入して、液晶セル領域2の内部に形成されたTFT等がESDサージにより損傷されることを防止することが出来る。
なお、本発明のアレイ基板用基板は、本実施の形態におけるガラス製の基板であるアレイ基板用ガラス基板に限らない。本発明のアレイ基板用基板は、プラスチック基板、石英で形成された基板など、要するに、画素電極、TFT、シールドパターン、接続配線等が形成可能な基板でありさえすればよい。
又、本発明の対向基板用基板は、本実施の形態におけるガラス製の基板である対向基板用ガラス基板に限らない。本発明の対向基板用基板は、プラスチック基板、石英で形成された基板など、要するに、対向電極やカラーフィルタが形成可能な基板でありさえすればよい。
さらに、本実施の形態では、図2等で説明したように液晶セル領域2の境界を挟んで対向しているシールドパターン4a及び4bの間に接続配線8が全て接続されているとして説明したが、これに限らない。例えば、図7に示す構成例のように、左から2番目の液晶セル領域2と左から3番目の液晶セル領域との境界を挟んで隣接するシールドパターン4a及びシールドパターン4bのみが接続配線8によって接続されており、それ以外のシールドパターン4a及びシールドパターン4bが接続配線で接続されていなくても構わない。
要するに、互いに隣接している少なくとも1組の液晶セル領域2が隣接する境界を挟んで隣接しているシールドパターン4a、4b同士を、接続配線8が接続してさえすればよい。
なお、シールドパターン4aとシールドパターン4bとは、図4に示すように、接続配線8が接続される部分で互いの形状が異なっている。すなわち、シールドパターン4bは、接続配線8が接続される部分U’で直線形状ではあるが末端の幅が細くなっており、シールドパターン4aは、接続配線8が接続される部分V’で屈曲しており、かつ幅が、シールドパターン4bよりも太くなっている。
液晶セルの設計上、図4に示す部分U’以上に、シールドパターン4bの部分U’の幅をさらに細くせざるを得ない場合がある。すなわち、シールドパターン4b’が、互いに隣接する液晶セル領域2の境界に近接し過ぎるため、割断の精度を向上させるために部分U’の幅を図4に図示する以上に細くする必要がある。このような場合には、部分U’の幅は、部分V’の幅に比べてかなり細くなる。このような場合であっても、接続配線8を形成することにより本実施の形態と同等の効果を得ることが出来る。
さらに、このように、シールドパターン4aとシールドパターン4bが接続配線8が接続される部分で幅などの互いの形状が異なっている場合には、細い方のシールドパターンの抵抗を太い方のシールドパターンの抵抗と等しくすることにより、より確実に、ESDサージが液晶セル領域2の内部に流入することを防止することが出来る。
又、接続配線8が接続される部分の抵抗をシールドパターン4aとシールドパターン4bとで等しくすることは以下のようにして実現することが出来る。
すなわち、図4と同一形状の平面図である図8(a)の模式断面図である図8(b)に示すように、細い方のシールドパターン4bの接続配線8が接続する部分U’の厚みD1を太い方のシールドパターン4aの接続配線8が接続する部分V’の厚みD2より厚くすることにより実現することが出来る。あるいは、図4において、細い方のシールドパターン4bの接続配線8が接続する部分U’の電気伝導度が、太い方のシールドパターン4aの接続配線8が接続する部分V’の電気伝導度より大きいようにすることによっても実現することが出来る。
又、上記の説明においては、接続配線8は、シールドパターン4aとシールドパターン4bとが互いに離れ合う位置に設けるものとしたが、図9に示すように、シールドパターン4aとシールドパターン4bとが平行をなす部分に設けるようにしてもよい。要するに本発明の接続配線は、シールドパターン同士を電気的に接続することが可能であれば、その配置によって限定されるものではない。更に、接続配線8の形状は一様な幅の帯状としたが、曲線状であってもよいし、幅が部分的に変化してもよい。要するに、本発明の接続配線は、形状によって限定されるものではない。
本発明に係る液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、及び液晶セルの製造方法は、静電気放電による歩留まりの低下を抑制することが出来るという効果を有し、液晶セルの製造工程等において静電気放電(ESD)対策が施された液晶セル用短冊状母材、液晶セル用多面取り母材、アレイ基板用基板、及び液晶セルの製造方法等に有用である。

Claims (9)

  1. アレイ基板用基板と前記アレイ基板用基板に貼り合わされた対向基板用基板とを有し、前記アレイ基板用基板及び前記対向基板用基板上に、互いに隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有する液晶セル用短冊状母材であって、
    前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域にマトリクス状に形成された画素電極パターンと、
    前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に形成され、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンと、
    前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に形成され、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンと、
    互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線とを備えた、液晶セル用短冊状母材。
  2. 前記対向基板用基板上の各前記液晶セル領域には、それぞれ対向電極が形成されており、
    隣接している前記シールドパターン同士のうちの一方のみが、導電性部材を介して、前記対向電極に接続されている、請求の範囲第1項記載の液晶セル用短冊状母材。
  3. 隣接している前記シールドパターン同士は、前記接続配線が接続されている部分で一方の線幅が他方の線幅より細い、請求の範囲第1項記載の液晶セル用短冊状母材。
  4. 隣接している前記シールドパターン同士は、前記接続配線が接続されている部分で互いの幅が異なっており、
    幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の抵抗と、幅が広い方のシールドパターンの前記部分の抵抗とが等しい、請求の範囲第1項記載の液晶セル用短冊状母材。
  5. 幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の厚みは、幅が広い方の前記シールドパターンの前記部分の厚みより厚い、請求の範囲第4項記載の液晶セル用短冊状母材。
  6. 幅が狭い方の前記シールドパターンの前記部分の電気伝導度が、幅が広い方の前記シールドパターンの前記部分の電気伝導度より高い、請求の範囲第4項記載の液晶セル用短冊状母材。
  7. 割断により請求の範囲第1項記載の液晶セル用短冊状母材を複数取り出来る、液晶セル用多面取り母材。
  8. 隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有するアレイ基板用基板であって、
    前記液晶セル領域にマトリクス状に形成された画素電極パターンと、
    前記液晶セル領域に形成され、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンと、
    前記液晶セル領域に形成され、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンと、
    互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線とを備えた、アレイ基板用基板。
  9. アレイ基板用基板上に隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域にマトリクス状に配置された画素電極パターンを形成する画素電極パターン形成工程と、
    前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域に、前記画素電極パターンに接続するための所定の制御配線パターンを形成する制御配線パターン形成工程と、
    前記アレイ基板用基板上の前記液晶セル領域の、隣接する他の前記液晶セル領域との境界に沿って前記所定の制御配線パターンの外側に配置された、前記液晶セル領域をシールドするためのシールドパターンを形成するシールドパターン形成工程と、
    互いに隣接している少なくとも1組の前記液晶セル領域が隣接する境界を挟んで隣接している前記シールドパターン同士を電気的に接続する接続配線形成工程と、
    隣接して一列に配列された複数個の液晶セル領域を有する対向基板用基板と前記アレイ基板用基板とを、前記複数の液晶セル領域が対応するように、シール剤により貼り合わせて液晶セル用多面取り母材を得る貼り合わせ工程と、
    前記液晶セル用多面取り母材を水平方向に割断して液晶セル用短冊状母材を得る第1割断工程と、
    前記液晶セル用短冊状母材の前記複数の液晶セル領域における前記アレイ基板用基板と前記対向基板用基板とに形成された空隙に液晶材料を注入する注入工程と、
    前記液晶セル用短冊状母材を、前記液晶セル領域の境界で割断する第2割断工程とを備えた、液晶セルの製造方法。
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