JP3525729B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP3525729B2
JP3525729B2 JP8231398A JP8231398A JP3525729B2 JP 3525729 B2 JP3525729 B2 JP 3525729B2 JP 8231398 A JP8231398 A JP 8231398A JP 8231398 A JP8231398 A JP 8231398A JP 3525729 B2 JP3525729 B2 JP 3525729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の大型の基板
を貼り合せて複数の液晶パネルを作製するにあたり、個
々のパネルを形成するためのブレークを行う際に発生す
る静電気によって、パネル内の素子が破壊されることを
防止するのに好適な液晶表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、二端子型素子を用いた液晶表
示パネルでは、図1に示す様に、2枚の透明な第一およ
び第二の絶縁基板10、20を数μmの隙間(セルギャ
ップ)を介して対向するように固定し、その隙間に液晶
を封止した構造になっている。そのうち第一の絶縁基板
10には多数の信号線11が列方向に形成されている。
第一の絶縁基板10の表示領域101内には一定間隔で
二端子型素子12(MIMダイオード)に接続する画素
電極13がマトリクス状に構成されている。一方、第二
の絶縁基板20には透明な走査線22が短冊状の対向電
極として構成されている。
【0003】第一の絶縁基板10の側には各信号線11
が接続される複数の第一の実装端子群111が設けられ
ている。また、第一の実装端子群111を介して信号線
11に信号を出力する駆動用IC151(半導体集積回
路)等がフレキシブルプリント配線基板171上に配置
されている。駆動用IC151とフレキシブルプリント
配線基板171はTAB実装(テープ自動化実装)され
る。同様に第二の絶縁基板20の側には、各走査線22
が接続される複数の第三の実装端子群221が設けられ
ている。そして、各走査線22に信号を出力する駆動用
IC251等がフレキシブルプリント配線基板271と
共にTAB実装される。
【0004】次に、図2(A)、(B)は、それぞれ、
第一の絶縁基板10上のMIMダイオード12の断面図
と画素平面図である。図2(A)に示すようにMIMダ
イオード12では、タンタル酸化膜などといった下地保
護膜120を形成した透明な第一の絶縁基板10の表面
にタンタル電極121(下層側電極)が形成され、その
表面には陽極酸化によってタンタル酸化膜122が形成
される。タンタル酸化膜122の表面にはクロム電極1
23(上層側電極)が形成され、このクロム電極123
とタンタル電極121とはタンタル酸化膜122を介し
て対向し、MIMダイオード12を構成している。クロ
ム電極123の表面側には、ITO膜からなる透明な画
素電極13が形成され、MIMダイオード12はこの画
素電極13に対応する液晶セルをアドレスし、液晶セル
に情報を書き込み可能となっている。なお、信号線11
のタンタル酸化膜122の表面側には、図2(B)に示
すように、クロム配線124が形成されている。
【0005】次に、図3(A)、(B)は、それぞれ、
第一、第二の絶縁基板10、20を貼り合せた液晶パネ
ルの断面図と第二の絶縁基板の平面図である。図3
(B)に示すように、第二の絶縁基板20上には、まず
クロムやニッケルなどによる遮光膜または黒色レジスト
によるブラックマトリクス24が形成され、それにより
区画された領域に赤(R)、緑(G)、青(B)のカラ
ーフィルター21がパターン形成されている。その上に
は透明保護膜23が積層され、さらに短冊状のITO膜
からなる透明電極の走査線22が形成されている。
【0006】また、図3(A)に示すように、第一、第
二の絶縁基板10、20の間には、プラスチック製ビー
ズからなるギャップ材32が介在し、ギャップ材32は
2枚の絶縁基板10、20間のセルギャップを面内方向
で均一になるように規定している。このような状態は、
硬化されたシール材33によって保持されている。ま
た、シール材33の内側には液晶30が封入され、画素
電極13と対向電極の走査線22との間に配向膜15、
25をはさんで液晶セル31が形成されている。液晶3
0は、配向膜15、25を形成した後のラビング処理に
より所定のツイスト角およびプレチルト角をもって配向
するTN型の液晶である。
【0007】このような第一および第二の絶縁基板1
0、20はそれらを多数個取りできる比較的大型の第一
および第二の基板1、2上にそれぞれ構成された後、大
型の基板の状態のままで貼り合わせ、その後分割された
ものである。
【0008】図4は、第一および第二の基板1、2とし
て例えば370mm×300mmの大きさの基板が貼り
合わされた状態を示す外観平面図である。縦方向3個、
横方向2個、合計6個の液晶パネル用パターン(前記第
一、第二の絶縁基板10、20)がマトリクス状に配置
されている。図4で第一の絶縁基板10の下側に突き出
した領域102は、第一の絶縁基板10側の信号線11
の第一の実装端子群111に、駆動用IC151を実装
する領域である。また、第二の絶縁基板20の右側に突
き出した領域202は、第二の絶縁基板20側の走査線
22の第三の実装端子群221に、駆動用IC251を
実装する領域である。そして、第一および第二の絶縁基
板10、20はシール材33で貼り合わされている。
【0009】前記第一の基板1には、配向膜15を塗布
した後焼成し、所定方向のラビング処理をしてから、シ
ール材33を形成する。一方、第二の基板2にも同様
に、配向膜25を塗布した後焼成し、所定方向のラビン
グ処理を実施する。次に少なくともいずれか一方の基板
上にギャップ材32を散布し第一、第二の基板1、2を
アライメントしてから貼り合せ、熱や光照射によりシー
ル材33を硬化させる。
【0010】その後、短冊の一辺は液晶を注入する辺と
なる様、特定方向に大型絶縁基板を短冊状に切断する
(一次ブレーク工程)。具体的には、第一の基板1のブ
レーク位置はブレーク線160、第二の基板2のブレー
ク位置はブレーク線260である。次に、注入辺を下方
にセットして真空注入機にて液晶をパネルに注入してか
ら、注入口34を封止する。
【0011】図5は、従来の短冊の状態を示す外観平面
図であり、次の第二次のブレークにより、個々のパネル
に切断分離される。具体的には、第一の短冊絶縁基板
1’のブレーク位置はブレーク線161、162、16
3、第二の短冊絶縁基板2’のブレーク位置はブレーク
線261、262、263である。注入口34はモール
ド材35にて封止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶表示パネルを製造する方法では、駆動用IC1
51、251等が実装されるまでの間、液晶30を配向
させるためのラビング工程や大型の絶縁基板を分割する
第一次、第二次のブレーク工程等において、第一の絶縁
基板10に静電気が発生しやすく、発生した静電気は、
MIMダイオード12を損傷させるという問題点があ
る。このようなMIMダイオード12の損傷は点欠陥な
どといった表示不良の原因となる。特にダイオード方式
の液晶表示パネルでは、MIMダイオード12の絶縁膜
が薄いので、その分静電気によってMIMダイオード1
2が破壊されやすい。
【0013】本発明は上述した問題点を鑑みてなされた
ものであり、液晶表示パネルにおいて、製造工程中に発
生する静電気から二端子型素子を保護し、点欠陥などと
いった表示不良の発生を防ぐことのできる方法を提案す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、第一の電極配線群、及び前記第一の電
極配線群に二端子型素子を介して接続された画素電極群
を有する第一の基板と、前記第一の電極配線群と交差す
る方向であって前記画素電極群と対向するように配置さ
れる第二の電極配線群を有する第二の基板とを、シール
材を介して対向させて配置し、前記第一及び第二の基板
を切断することによって複数の液晶パネルを形成する液
晶表示装置の製造方法において、前記第一の基板には、
前記シール材よりも外側の領域であって前記液晶パネル
が形成される領域に配置された実装端子群と、前記実装
端子群を介して前記液晶パネルが形成される領域の外側
の領域において前記第一の電極配線群の一端を短絡する
第一のダミー電極と、前記液晶パネルが形成される領域
の外側の領域において前記第一の電極配線群の他端を短
絡する第二のダミー電極と、前記液晶パネルが形成され
る領域の外側の領域において複数の前記液晶パネルにお
ける第一及び第二のダミー電極を連結する第三のダミー
電極と、を形成し、且つ前記第二の基板においては、前
記第一の基板における前記第一、第二及び第三のダミー
電極と対向する位置に電極パターンを形成しないことを
特徴とする。
【0015】本発明によれば、本発明によれば、第一の
基板の第一の電極配線群は、第一、第二及び第三のダミ
ー電極に電気的に接続されるとともに、第一、第二及び
第三のダミー電極と対向する第二の基板の液晶パネルの
シール材よりも外の領域において電極パターンを形成し
ないことにより、切断前の工程で発生しうる静電気によ
る二端子型素子の破壊を防止できるとともに、切断時
に、剥離帯電により第二の基板側表面の電極パターンに
集中した電荷が、対向する第一の基板の第一の電極配線
パターンに侵入するのを防止するため、二端子型素子の
静電気破壊を防止できるという効果を有する。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】また、前記二端子型素子はMIMダイオー
ドであることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、静電気に対して、その構
造上影響を受けやすいMIMダイオードを用いた液晶表
示装置を、歩留まりよく製造できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】1.第一実施形態 図6は、本発明の第一実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示したものである。その構成を以下
に説明する。
【0026】第一の絶縁基板10には、多数の信号線1
1が第一の電極配線群として列方向に形成される。さら
に、信号線11には、一定間隔で二端子型素子(MIM
ダイオード)により接続された画素電極がマトリクス状
に並んでいる。信号線11の片端は液晶パネルとなる部
分よりも外の領域で短絡され、第一の基板の外周端の第
一のダミー電極17に電気的に接続されている。一方、
信号線11の片端の第一の実装端子群111は、駆動用
ICがTAB実装される端子群である。一方、第二の絶
縁基板20には、前記信号線11に交差するとともに、
透明な走査線22が短冊状の対向電極として構成されて
いる。走査線22の片端は、絶縁分離されもう片端は、
第三の実装端子群221として駆動用IC251がTA
B実装される端子群である。本短冊は液晶パネルが一列
に3個並びシール材33の注入口34より液晶が注入さ
れ、モールド材35により封止されている。
【0027】大型絶縁基板では、本短冊が2つ並んで配
置されており、第一のダミー電極17により各信号線1
1が短絡されているため、各信号線11の電位は同電位
に維持される。したがって、ラビング等による静電気が
入りにくい構造となっている。また、短冊状態において
も、第一のダミー電極17の一部として短冊を連結短絡
するダミー電極パターン171により各信号線11が短
絡されているため、静電気に対して強い構造となってい
る。
【0028】次に、二次ブレーク時には、第一の短冊絶
縁基板1’のブレーク位置を示すブレーク線161、1
62、163、第二の短冊絶縁基板2’のブレーク位置
を示すブレーク線261、262、263により分割さ
れる。このため、信号線11は第一のダミー電極17か
ら分割されるため、静電気に対して弱い構造となる。
【0029】したがって、二次ブレーク工程の端材分離
のとき信号線11と対向する第二の絶縁基板上に電極パ
ターンがあるとその電極パターンを介して信号線11に
電荷が侵入し、MIMダイオードを破壊するおそれがあ
る。本発明では、これを回避するため、第一の絶縁基板
10上の第一の電極配線群である信号線11とその片端
の第一の実装端子群111ともう片端の非実装辺側の電
極に対向する第二の絶縁基板20には電極パターンがな
い構造にしている。
【0030】また、第二の絶縁基板20上の走査線22
とその片端の第三の実装端子群221と対向する第一の
絶縁基板10上に電極パターンがあると、その電極パタ
ーンから走査線22に電荷が侵入し、電荷が液晶からM
IMダイオードを経て信号線11に逃げていくため、M
IMダイオードが静電破壊されるおそれがある。本発明
では、これを回避するため、第二の絶縁基板20上の走
査線22とその片端の第三の実装端子群221ともう片
端の非実装辺側の電極に対向する第一の絶縁基板10に
は電極パターンがない構造にしている。
【0031】具体的には、第一の絶縁基板10上の第一
のダミー電極17において、短冊を連結短絡するダミー
電極パターン171を第二の絶縁基板20上の走査線2
2の第三の実装端子群221ともう片端の非実装辺側の
電極と重畳しない構造としている。
【0032】以上説明したように、第一実施形態によれ
ば、主にTAB実装される液晶パネルにおいて、第一の
基板の各信号線11(第一の電極配線群)は、周辺の第
一のダミー電極17に電気的に接続されているため、第
二のブレーク工程前のラビング工程等で静電気によるM
IMダイオード(二端子型素子)の破壊を防止できる。
また、液晶パネルのシール材の外の領域において、第一
の絶縁基板10の各信号線11(第一の電極配線群)、
第一の実装端子群111、および第一のダミー電極17
と対向する第二の絶縁基板20側には電極パターンがな
いことにより、第二のブレーク時の端材を分離剥離する
とき、剥離帯電により第二の絶縁基板20側表面の電極
パターンに集中した電荷が、もう一方の第一の絶縁基板
10の各信号線11(第一の電極配線群)に侵入するの
を防止するため、MIMダイオード(二端子型素子)の
静電気破壊を防止するという効果を有する。この結果、
液晶パネルの品質を向上するとともに、歩留まりを低下
させることができ、ひいては液晶パネルの製造コストを
大幅に削減することができる。
【0033】2.第二実施形態 図7は、本発明の第二実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示すものである。第2実施形態は、
前記した第1実施形態と構成が類似しているため、図6
と図7の共通の機能を有する部分には、同一の符合を付
してそれらの詳細な説明は省略する。
【0034】図6と図7の相違点は、第一の絶縁基板1
0上の第一の実装端子群111が第一のダミー電極17
と電気的に短絡されていることである。これは、図6に
示す構成より、二次ブレーク前でさらに静電気に対して
強い構造となっている。二次ブレーク工程の端材分離時
には、ブレーク線162が入ると構造・機能的には、図
6と全く同じ構成となるため説明を省略するが、第一の
絶縁基板10の各信号線11(第一の電極配線群)と第
一の実装端子群111と第一のダミー電極17と対向す
る第二の絶縁基板20側には電極パターンがないことが
肝要である。
【0035】このように第二実施形態によれば、各信号
線11(第一の電極配線群)の一端に設けられた第一の
実装端子群111は、液晶パネル外の領域で短絡され第
一の基板の外周端の第一のダミー電極17に電気的に接
続されているため、第二のブレーク前のラビング工程等
で静電気によるMIMダイオード(二端子型素子)の破
壊を防止できる。また、液晶パネルのシール材の外の領
域で第一の絶縁基板10の各信号線11(第一の電極配
線群)、第一のおよび第二の実装端子群111,112
および第一のダミー電極17と対向する第二の絶縁基板
20側には電極パターンがないことにより、第二のブレ
ーク時の端材を分離剥離するとき、剥離帯電により第二
の絶縁基板20側表面の電極パターンに集中した電荷
が、もう一方の第一の絶縁基板10の各信号線11に侵
入するのを防止することができる。このため、第一実施
形態と同様に、液晶パネルの品質を向上するとともに、
歩留まりを低下させることができ、ひいては液晶パネル
の製造コストを大幅に削減することができるという効果
を奏する。
【0036】3.第三実施形態 図8は、本発明の第三実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示したものである。第3実施形態
は、第一の絶縁基板10上の第一の電極配線群である信
号線11の片端は液晶パネル外の領域で短絡され、第一
の基板の外周端の第一のダミー電極17に電気的に接続
されている。一方、信号線11の片端は第一の実装端子
群111となっており、それと並行配置される第二の実
装端子群112との間で駆動用IC152がCOG実装
される。
【0037】一方、第二の絶縁基板20には、前記信号
線11に交差するとともに、透明な走査線22が短冊状
の対向電極として構成されている。走査線22の片端
は、絶縁分離されもう片端は、第三の実装端子群221
となっており、それと並行配置する第四の実装端子群2
22との間で駆動用IC252がCOG(チップ・オン
・グラス)実装される。
【0038】第1実施形態と同様に、本短冊状態では、
第一のダミー電極17の一部として短冊を連結短絡する
ダミー電極パターン171により信号線11が短絡され
ているため静電気に強い構造になっている。二次ブレー
ク時には、第一の短冊絶縁基板1’のブレーク位置を示
すブレーク線161、162、163、第二の短冊絶縁
基板2’のブレーク位置を示すブレーク線261、26
2、263により分割される。このため、信号線11は
第一のダミー電極17から分割されるため、静電気に対
して弱い構造となる。
【0039】したがって、二次ブレーク工程の端材分離
のとき信号線11と対向する第二の絶縁基板上に電極パ
ターンがあるとその電極パターンから直接的に第一の実
装端子群111に電荷が飛び込むか、または間接的に第
二の実装端子群112を介して第一の実装端子群111
に電荷が飛び込み、その結果信号線11に電荷が侵入
し、MIMダイオードを破壊するおそれがある。本発明
では、これを回避するため、第一の絶縁基板10上の第
一の電極配線群である信号線11とその片端の第一の実
装端子群111とそれに並行配置する第二の実装端子群
112ともう片端の非実装辺側の電極に対向する第二の
絶縁基板20には電極パターンがない構造にしている。
【0040】また、第二の絶縁基板20上の走査線22
とその片端の第三の実装端子群221とそれに並行配置
する第四の実装端子群222と対向する第一の絶縁基板
10上に電極パターンがあると、その電極パターンから
走査線22に電荷が侵入し、液晶からMIMダイオード
を経て信号線11に逃げていくため、MIMダイオード
が静電破壊されるおそれがある。本発明では、これを回
避するため、第二の絶縁基板20上の走査線22とその
片端の第三の実装端子群221とそれに並行配置する第
四の実装端子群222ともう片端の非実装辺側の電極に
対向する第一の絶縁基板には電極パターンがない構造に
している。
【0041】具体的には、第一の絶縁基板10上の第一
のダミー電極17において、短冊を連結短絡するダミー
電極パターン171を第二の絶縁基板20上の走査線2
2の第三の実装端子群221とそれに並行配置する第四
の実装端子群222ともう片端の非実装辺側の電極と重
畳しない構造としている。
【0042】以上説明したように第三実施形態によれ
ば、主にCOG実装される液晶パネルにおいて、第一の
基板の各信号線11(第一の電極配線群)は周辺の第一
のダミー電極17に電気的に接続されているため、第二
のブレーク前のラビング工程等で静電気によるMIMダ
イオード(二端子型素子)の破壊を防止できる。また、
液晶パネルのシール材の外の領域で第一の絶縁基板10
の各信号線11(第一の電極配線群)と第一、第二の実
装端子群111、112と第一のダミー電極17と対向
する第二の絶縁基板20側には電極パターンがないこと
により、第二のブレーク時の端材を分離剥離するとき、
剥離帯電により第二の絶縁基板20側表面の電極パター
ンに集中した電荷が、もう一方の第一の絶縁基板10の
第二の実装端子群112を介して第一の電極配線パター
ンに侵入するのを防止するため、MIMダイオード(二
端子型素子)の静電気破壊を防止するという効果を有す
る。この結果、液晶パネルの品質を向上するとともに、
歩留まりを低下させることができ、ひいては液晶パネル
の製造コストを大幅に削減することができるという効果
を奏する。
【0043】4.第四実施形態 図9は、本発明の第四実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示したものである。第4実施形態
は、前記した第3実施形態と構成が類似しているため、
図8と図9の共通の機能を有する部分には、同一の符合
を付してそれらの詳細な説明は省略する。
【0044】図8と図9の相違点は、第一の絶縁基板1
0上の第二の実装端子群112が第一のダミー電極17
と電気的に短絡されていることである。これは、図8に
示す構成より、二次ブレーク前でさらに静電気に対して
強い構造となっている。二次ブレーク工程の端材分離時
には、ブレーク線162が入ると構造・機能的には、図
8と全く同じ構成となるため説明を省略するが、第一の
絶縁基板10の第一の電極配線群と第一、第二の実装端
子群111、112と第一のダミー電極17と対向する
第二の絶縁基板20側には電極パターンがないことが肝
要である。
【0045】第四実施形態によれば、各信号線11(第
一の電極配線群)一端に設けられた第一の実装端子群1
11に並行配置する第二の実装端子群112は、液晶パ
ネル外の領域で短絡され第一の基板の外周端の第一のダ
ミー電極17に電気的に接続されているため、第二のブ
レーク前のラビング工程等で静電気によるMIMダイオ
ード(二端子型素子)の破壊を防止できる。また、液晶
パネルのシール材の外の領域で第一の絶縁基板10の各
信号線11(第一の電極配線群)、第一、第二の実装端
子群111,112および第一のダミー電極17と対向
する第二の絶縁基板20側には電極パターンがないこと
により、第二のブレーク時の端材を分離剥離するとき、
剥離帯電により第二の絶縁基板側表面の電極パターンに
集中した電荷が、もう一方の第一の絶縁基板の第二の実
装端子群を介して第一の電極配線パターンに侵入するの
を防止するため、MIMダイオード(二端子型素子)の
静電気破壊を防止することができる。この結果、第三実
施形態と同様に、液晶パネルの品質を向上するととも
に、歩留まりを低下させることができ、ひいては液晶パ
ネルの製造コストを大幅に削減することができるという
効果を奏する。
【0046】なお、上述した各実施形態において、電極
パターンとして、前記ダミー電極17の他に、MIMダ
イオード特性を測定できるモニターパターンや、膜厚パ
ターン、寸法パターン、アライメントマークが考えられ
る。当然のことながら、第一の絶縁基板10側がTAB
実装で、第二の絶縁基板20側がCOG実装の組み合せ
でも良いし、その逆でも同様の効果がある。また、本構
成では、信号線と走査線は構造的に等価であるため、交
換してもかまわない。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
一の基板の第一の電極配線群は、第1のダミー電極に電
気的に接続されるとともに、第一の電極配線群、第一の
実装端子群、および第一のダミー電極と対向する第二の
基板の液晶パネルのシール材よりも外の領域において電
極パターンを形成しないことにより、切断前の工程で発
生しうる静電気による二端子型素子の破壊を防止できる
とともに、切断時に、剥離帯電により第二の基板側表面
の電極パターンに集中した電荷が、対向する第一の基板
の第一の電極配線パターンに侵入するのを防止するた
め、二端子型素子の静電気破壊を防止でき点欠陥などと
いった表示不良の発生を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二端子型素子方式の液晶表示パネルの概略構成
図である。
【図2】(A)、(B)は、それぞれ、第一の絶縁基板
上のMIMダイオードの断面図と画素平面図である。
【図3】(A)、(B)は、それぞれ、第一、第二の絶
縁基板を貼り合せた液晶パネルの断面図と第二の絶縁基
板の平面図である。
【図4】第一および第二の基板が貼り合わされた状態を
示す外観平面図である。
【図5】従来の1短冊の状態を示す外観平面図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示す図である。
【図8】本発明の第三実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示す図である。
【図9】本発明の第四実施形態に係る液晶表示装置用基
板の一短冊の要部を示す図である。
【符号の説明】
1.第一の基板 2.第二の基板 11.信号線 12.MIMダイオード 13.画素電極 15、25.配向膜 17.第一のダミー電極 21.カラーフィルター 22.走査線 23.透明保護膜 24.ブラックマトリクス 30.液晶 32.ギャップ材 33.シール材 34.注入口 35.モールド材 111、112.第一、第二の実装端子群 151、152、251、252.駆動用IC 160、260.一次ブレーク線 161、162、163、261、262、263.二
次ブレーク線 221、222.第三、第四の実装端子群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−3638(JP,A) 特開 平6−289432(JP,A) 特開 平7−56129(JP,A) 特開 平7−318879(JP,A) 特開 平8−313921(JP,A) 特開 平9−80370(JP,A) 特開 平9−325372(JP,A) 特開 昭61−260220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 - 1/141

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電極配線群、及び前記第一の電極
    配線群に二端子型素子を介して接続された画素電極群を
    有する第一の基板と、前記第一の電極配線群と交差する
    方向であって前記画素電極群と対向するように配置され
    る第二の電極配線群を有する第二の基板とを、シール材
    を介して対向させて配置し、前記第一及び第二の基板を
    切断することによって複数の液晶パネルを形成する液晶
    表示装置の製造方法において、 前記第一の基板には、前記シール材よりも外側の領域で
    あって前記液晶パネルが形成される領域に配置された実
    装端子群と、前記実装端子群を介して前記液晶パネルが
    形成される領域の外側の領域において前記第一の電極配
    線群の一端を短絡する第一のダミー電極と、前記液晶パ
    ネルが形成される領域の外側の領域において前記第一の
    電極配線群の他端を短絡する第二のダミー電極と、前記
    液晶パネルが形成される領域の外側の領域において複数
    の前記液晶パネルにおける第一及び第二のダミー電極を
    連結する第三のダミー電極と、を形成し、且つ 前記第二の基板においては、前記第一の基板における前
    記第一、第二及び第三のダミー電極と対向する位置に電
    極パターンを形成しないことを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記二端子型素子はMIMダイオードで
    あることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
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