JP4659965B2 - 液晶表示パネル用マザー基板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネル用マザー基板に係り、特に、ダミー電極の形成に起因して生じる表示むらを防止することのできる液晶表示パネル用マザー基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から文字や図形などの各種の画像を表示する表示装置の一種として液晶表示装置が知られており、このような液晶表示装置の表示部として2枚1組の基板の間に液晶が密封された液晶表示パネルが用いられている。
【0003】
このような液晶表示パネルは、例えばガラスなどの透明な素材により平面ほぼ矩形に形成された2枚の基板を相対向させ、周辺をシール材で囲み、2枚の基板の対向面間に液晶を封入することにより形成されている。そして、基板のシール材に囲まれた内側が表示部とされている。また、基板の片面(一面)上のシール材の外側に位置する部位が電極形成部とされており、この電極形成部上には、シール材の内側に形成された表示用電極としての透明電極に延設して複数のパネル電極が所定のパターンにて形成されている。これらのパネル電極は、透明電極から延設され所定パターンで引き回される引き回し部と、パネル端面(基板の端面)側に位置するリード部とを有しており、各リード部は、所定のピッチで互いに平行になるようにして形成されている。そして、リード部には、液晶表示パネルをモジュール化する際に、電力および信号などの供給に用いられるフレキシブル回路基板の接続端子が電気的に接続されるようになっている。このフレキシブル回路基板としては、可撓性の絶縁基板に配線パターンを形成したフレキシブルプリント配線基板(FPC)、可撓性の絶縁フィルムにプリント配線を施し、その上にLSIを搭載したCOF(Chip On Film)および駆動用回路をテープ上に実装したTCP(Tape Carrier Package)などが一般的に用いられている。また、パネル電極は、液晶表示パネルのサイズやパネル電極に電気的に接続されるフレキシブル回路基板の形状に合わせてそのパターンが形成されている。
【0004】
前記基板の電極形成部上には、表示に関与するパネル電極に加えて、表示に関与しないダミー電極が配設されている。このダミー電極は、特に、基板の少なくとも一辺に複数のフレキシブル回路基板などとの接続に用いるブロック分けされたパネル電極群を複数設ける場合に形成されている。このダミー電極を配設するのは、表示部に形成された表示用電極の表面およびその周囲を取り囲む基板の表面には、ラビング布と称される布を巻いたローラなどで一方向にこすることなどによる配向処理が施された配向膜が形成されており、ラビング時の基板の表面状態をできるだけ一様にするためである。
【0005】
つまり、パネル電極群を複数設けた場合、相互に隣位するパネル電極群の相互間において、1つのパネル電極群の端部に位置するパネル電極のリード部と、このパネル電極群に隣位する他のパネル電極群の端部に位置するパネル電極のリード部との相互間の間隔が大きくなって電極形成部が開口することになる。このため、ダミー電極を設けない場合には、ラビング時に、電極形成部の開口部において、パネル電極群の境界およびその近傍に位置するパネル電極に接続した透明電極の表面に加わるラビング布の接触圧が、パネル電極がある部位の表面に加わるラビング布の接触圧より小さくなってラビングむらと称される配向処理の状態が部分的に異なるという不都合が生じ、その結果、表示むらが生じることになる。また、ラビング布の接触圧が異なるということは、ラビング布の消耗状態(痛み具合)が比較的短期間で異なるという不都合も生じる。
【0006】
したがって、ダミー電極としては、電極形成部が開口した部位に、パネル電極と同一厚さの平滑なブロック状のべた電極として形成されているのが一般的である。
【0007】
また、ダミー電極を形成する場合 ダミー電極は、液晶表示パネルに接続されるフレキシブル回路基板の形状に合わせてパネル電極群の両側あるいは片側に配置されたり、電極形成部の長手方向の中央部に配置されたりしている。
【0008】
前記パネル電極およびダミー電極は、基板の表面に形成した酸化インジウム錫(ITO)などの透明導電膜をフォトリソ法などによりパターニングして透明電極を形成する際に、透明電極と同時に形成されている。すなわち、パネル電極およびダミー電極は、透明電極と同一の透明導電膜により形成されている。
【0009】
一般に、液晶表示パネルは、複数個を同時に作成するために、前記表示用電極、パネル電極、ダミー電極などを有する複数個の液晶表示パネル形成領域が形成された液晶表示パネル用マザー基板を用いる。そして、一対の液晶表示パネル用マザー基板を重ね合わせた後に液晶表示パネル形成領域に位置する部分を分割することにより個々の液晶表示パネルとされる。
【0010】
なお、カラー表示を行う液晶表示パネルは、一方の基板の表示部の表面にカラーフィルタが配設されており、このカラーフィルタの表面に透明電極が形成されている。
【0011】
ところで、液晶表示パネルの基板は、近年の表示画素の高精細化にともない透明電極の間隔が狭く形成されており、透明電極間が狭い場合に相互に隣位する透明電極間のリーク(もれ電流・短絡)を検出するため、液晶表示パネル用マザー基板の液晶表示パネル形成領域を外れた位置に、パネル電極に近接するようにしてリークチェック電極を設け、パネル電極を一つおきにリークチェック電極に接続している。このリークチェック電極は、液晶表示パネル用マザー基板を分割したあとではまだ各基板に配設されており、2枚の基板を貼り合わせて液晶を注入して液晶表示パネルを形成し、リークチェックを実行した後で切り離されるのが一般的である。
【0012】
図3は従来の液晶表示パネル用マザー基板のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の一例を示すものであり、液晶表示パネル用マザー基板MBのうちの液晶表示パネル1の基板2の電極形成部2aとなる部位には、表示に関与しないダミー電極3を間において表示に関与する複数のパネル電極(一部のみ図示)4により形成される2つのパネル電極群5A,5Bが配設されている。また、各パネル電極4は、表示部6に配設される表示用電極としての透明電極7と同一線幅の線状に形成されているとともに、透明電極7から延設された引き回し部4aと、この引き回し部4aから表示部6の透明電極7と平行に位置するように延設されたリード部4bとを有している。
【0013】
図3左方に示す一方のパネル電極群5Aを構成する複数のパネル電極4は、ダミー電極3近傍において、透明電極7の先端から図3左斜め上方に向けて延設された引き回し部4aaと、この引き回し部4aaの先端から透明電極7と平行に延在するようにパネル端面に向けて図3上方に向けて延設されたリード部4baとを有しており、各リード部4baは所定のピッチで互いに平行になるように形成されている。
【0014】
図3右方に示す他方のパネル電極群5Bを構成する複数のパネル電極4は、ダミー電極3近傍において、透明電極7の先端から図3右斜め上方に向けて延設された引き回し部4abと、この引き回し部4abの先端から透明電極7と平行に延在するようにパネル端面に向けて図3上向に向けて延設されたリード部4bbとを有しており、各リード部4bbは、図3左方に示す一方のパネル電極群5Aを構成する複数のパネル電極4のリード部4baと同一のピッチで互いに平行になるように形成されている。
【0015】
また、複数のパネル電極4は、図3左右方向に示す配列方向に沿って一つおきにリークチェック電極8と接続されており、これにより、表示用電極としての透明電極7がリークチェック電極8と一つおきに接続されている。
【0016】
そして、図3左方に示す一方のパネル電極群5Aの右端に位置するパネル電極4と、図3右方に示す他方のパネル電極群5Bの左端に位置するパネル電極4との間にほぼ台形形状に形成された大きな面積のダミー電極3が設けられている。このダミー電極3は、リークチェック電極8に接続されるリード3aを有しており、リークチェック電極8を介して表示用電極としての透明電極7に接続されている。
【0017】
図4は従来の液晶表示パネル用マザー基板のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の他例を示すものであり、この液晶表示パネル1Aにおいては、ダミー電極3Aがリークチェック電極8とは接続されておらず、表示用電極としての透明電極7から独立した構成とされている。その他の構成は図3に示す液晶表示パネル1と同様の構成とされている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の液晶表示パネル1,1Aにおいては、ともにダミー電極3,3Aを設けることで、ラビングむらと称される配向処理の状態が部分的に異なるという不都合に起因して生じる表示むらを防止することはできるものの、図3に示すダミー電極3がリークチェック電極8を介して表示用電極としての透明電極7に接続される構成の場合には、透明電極7に面積の大きなダミー電極3の電気容量が付加されることになり、ダミー電極3の電気容量が影響しやすいダミー電極3の近傍でリークチェック電極8に接続された透明電極7は、ダミー電極3から離れた位置に配設された他の透明電極7とは電荷の蓄積量が多くなって電位差を生じるため、電荷に液晶中のイオン性の不純物が引き寄せられて表示むらを生じる場合があるという問題点があった。
【0019】
また、図4に示すダミー電極3Aが透明電極7から独立した構成の場合には、ダミー電極3Aにラビング時などの静電気(電荷)が蓄積され、ダミー電極3Aからこのダミー電極3に隣位するパネル電極4に対して放電が生じ、その結果、放電を受けたパネル電極4に接続された透明電極7の表面に形成された配向膜がダメージを受けるため、液晶の配向異常が生じ、表示むらを生じる場合があるという問題点があった。特に、透明電極7の下に金属反射膜を設けた反射型液晶表示パネルにおいては、ダミー電極3Aが透明電極3と金属反射膜との間に配設される絶縁層によりコンデンサ構成となるため、電荷が蓄積されやすく、放電を生じやすい。
【0020】
そこで、ダミー電極の形成に起因して生じる表示むらを防止することのできる液晶表示パネル、すなわち、表示むらが生じることのないダミー電極を形成した液晶表示パネルが求められている。
【0021】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、表示むらが生じることのないダミー電極を形成した液晶表示パネル用マザー基板を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、請求項1に係る本発明の液晶表示パネル用マザー基板は、表示部に配設され表示に用いる複数の表示用電極と、前記表示部の外側に位置する電極形成部に配設され前記表示用電極から延設された表示に関与する線状のパネル電極と、前記電極形成部に配設され表示に関与しないダミー電極とを矩形状の液晶表示パネル形成領域に有し、前記液晶表示パネル形成領域が複数個形成された反射型液晶表示パネル用マザー基板において、前記ダミー電極を複数の線状電極とし、前記パネル電極および前記ダミー電極の前記液晶表示パネル形成領域の端縁側に位置するそれぞれのリード部を相互に平行に整列配置させ、前記複数のパネル電極のリード部を前記液晶表示パネル形成領域外に形成されたリークチェック電極に対して一つおきに接続させるとともに、前記複数の線状電極のリード部を前記リークチェック電極に対して一つおきに接続させたことを特徴としている。そして、このような構成を採用したことにより、ダミー電極を構成する複数の線状電極は、パネル電極に接続した表示用電極の表面に加わるラビング布の接触圧を一様にしてラビングむらが生じるのを防止することができる。さらに、ダミー電極を構成する複数の線状電極は、それぞれの電気容量が小さくなり、この電気容量の小さい線状電極が一つおきにリークチェック電極に電気的に接続されるので、大きな電気容量をもつダミー電極がリークチェック電極を介して表示用電極と接続されないため、ダミー電極の近傍でリークチェック電極に接続される表示用電極と他の表示用電極との間に生じる電位差を僅かなものとすることができ、その結果、表示むらの発生を抑制することができる。また、ダミー電極を構成する電気容量の小さい線状電極が一つおきに独立するので、放電を回避しやすくなる。したがって、表示むらが生じることのないダミー電極を得ることができる。
【0023】
また、請求項2に係る本発明の液晶表示パネル用マザー基板は、前記ダミー電極である線状電極の線幅を前記パネル電極の線幅とほぼ同一とし、前記ダミー電極である線状電極のリード部を前記パネル電極のリード部と同一間隔にて整列配置させたことを特徴としている。そして、このような構成を採用したことにより、ダミー電極の形成部位における見映えを表示用電極部の見映えと同一にすることができるため、ダミー電極の形成部位における外観品質を最適化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付す。
【0025】
図1は本発明に係る液晶表示パネル用マザー基板の実施形態のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の要部を示す概略平面図である。
【0026】
本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBは、液晶表示パネル11の一部となる図1の「パネル端面」の破線の下方で示される液晶表示パネル形成領域内に電極形成部2aと表示用電極である透明電極7とを有しており、液晶表示パネル形成領域外(「パネル端面」の破線の上方)にはリークチェック電極8を有し、前記液晶表示パネル形成領域が複数個形成されている。
【0027】
前記電極端子形成部2aとなる部位には、表示に関与しないダミー電極12を間において表示に関与する複数のパネル電極(一部のみ図示)4により形成される2つのパネル電極群5A,5Bが配設されている。
【0028】
また、各パネル電極4は、透明電極7と同一線幅の線状に形成されているとともに、表示部6に配設される透明電極7から延設された引き回し部4aと、この引き回し部4aから表示部6の透明電極7と平行に位置するように延設されたリード部4bとを有している。
【0029】
図1左方に示す一方のパネル電極群5Aを構成する複数のパネル電極4は、ダミー電極12近傍において、透明電極7の先端から図1左斜め上方に向けて延設された引き回し部4aaと、この引き回し部4aaの先端から透明電極7と平行に延在するようにパネル端面に向けて図1上方に向けて延設されたリード部4baとを有しており、各リード部4baは所定のピッチで互いに平行になるように形成されている。
【0030】
図1右方に示す他方のパネル電極群5Bを構成する複数のパネル電極4は、ダミー電極12近傍において、透明電極7の先端から図1右斜め上方に向けて延設された引き回し部4abと、この引き回し部4abの先端から透明電極7と平行に延在するようにパネル端面に向けて図1上向に向けて延設されたリード部4bbとを有しており、各リード部4bbは、図1左方に示す一方のパネル電極群5Aを構成する複数のパネル電極4のリード部4baと同一のピッチで互いに平行になるように形成されている。
【0031】
すなわち、一方のパネル電極群5Aを構成するパネル電極4と、他方のパネル電極群5Aを構成するパネル電極4とは、ダミー電極12を間において左右対称に配設されている。
【0032】
また、複数のパネル電極4は、図1左右方向に示す配列方向に沿って一つおきにリークチェック電極8と接続されており、これにより、表示用電極としての透明電極7がリークチェック電極8と一つおきに接続されている。
【0033】
前記ダミー電極12は、複数、本実施形態においては6本の線状電極13により形成されている。そして、各線状電極13は、前記パネル電極4と同様に、液晶表示パネル形成領域の一端縁側であるパネル端面側に位置し透明電極7と平行に延在するリード部13aと、このリード部13aの図1下方に示す下端部から表示部6に向けて斜めに折曲形成された折曲部13bとを有している。また、各線状電極13は、図1左右方向に示す配列方向の中央部を対称面として左右対称に形成されており、図1左方に示す3本の線状電極13の折曲部13baが図1において右斜め下方に向けて直線状に延出されている。また、図1右方に示す3本の線状電極13の折曲部13bbは図1において左斜め下方に向けて直線状に延出されている。さらに、各線状電極13は、表示用電極である透明電極7に延設されたパネル電極4の線幅とほぼ同一の線幅に形成されており、各線状電極13のリード部13aは、パネル電極4のリード部4ba,4bbの間隔とほぼ同一の間隔にて相互に平行に整列配置されている。そして、各線状電極13のリード部13aは、リークチェック電極8に対して一つおきに接続されている。
【0034】
なお、線状電極13の数が奇数になる場合には、配列方向の中央部に位置する線状電極13をリード部13aのみにより形成したり、リード部13aの長さより長い直線にするとよい。さらに、線状電極13の数が奇数の場合には、左右両端に位置する線状電極13のリード部13aは、ともにリークチェック電極8に接続される構成と、ともにリークチェック電極8に接続されない構成とのいずれかの状態になる。また、線状電極13の折曲部13bの形状は、曲線としてもよく、ダミー電極12の配設位置や、パネル電極4に接続されるフレキシブル回路基板の大きさおよび位置などにより変更することができる。
【0035】
ここで、本発明を適用する液晶表示パネルの実施例について以下に示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】
図2は本発明に係る液晶表示パネル用マザー基板を用いた液晶表示パネルの実施例をリークチェック電極を備えた状態にて示すものであり、液晶表示パネルとしての反射型カラー液晶表示パネル11Aは、液晶層21を挟んで一対の基板2F,2Rが張り合わされて形成されている。これらの基板2F,2Rは、透明なガラスなどにより形成されており、図2上方に示す視認方向の上流側(観察側)に位置する正面側FSの一方の基板2Fの一面たる液晶層21と対向する内面には、酸化インジウム錫(ITO)などからなる透明導電膜をフォトリソ法などを用いてパターニングして得た表示に関与する表示用電極としての透明電極7Fが形成されている。この透明電極7Fの表面には、無機酸化物からなる絶縁膜22を介して液晶分子を一定の形態に配列させるためのポリイミドなどの高分子材料からなる配向膜23Fが形成されている。
【0037】
図2下方に示す視認方向の下流側に位置する裏面側RSの他方の基板2Rの一面たる液晶層21と対向する内面には、金属反射膜24が形成されている。この金属反射膜24は、アルミニウムを蒸着することなどにより形成されている。そして、金属反射膜24の表面には酸化防止能を備えた絶縁層25を介してカラーフィルタ26が形成されている。このカラーフィルタ26は、赤、緑および青の3色の画素となる赤、緑および青の3色の着色層(図示せず)を有しており、これらの着色層は、表示領域に対応する領域の全面にストライプ状、モザイク状、トライアングル状などに規則正しく整列配設されており、本実施例においては全体として120×3(R、G、B)×160ドットの画素を形成することができるようにされている。
【0038】
前記カラーフィルタ26の表面には、アクリル系樹脂などにより形成された平滑化層27が形成されており、この平滑化層27の表面に酸化インジウム錫(ITO)などからなる透明導電膜をフォトリソ法などを用いてパターニングして得た表示に関与する表示用電極としての透明電極7Rが形成されている。この透明電極7Rの表面には、液晶分子を一定の形態に配列させるためのポリイミドなどの高分子材料からなる配向膜23Rが形成されている。
【0039】
そして、各透明電極7F,7Rは、線幅が240μm程度、間隔が250μm程度に形成されている。
【0040】
さらに、各配向膜23F,23Rの表面は、ラビング布と称される布を巻いたローラなどで一方向にこすることなどによる配向処理が施されており、こすった方向に液晶分子が配列するようにされている。
【0041】
このような配向処理が施された2枚の基板2F,2Rは、相互間の間隔(パネルギャップ)が図示しないスペーサによって6μm程度に保持されている。また、2枚の透明基板2F,2Rは、接着剤を兼ねたシール材28を介して貼り合わされており、貼り合わせの際に、予め設けられた図示しない注入口から液晶が注入され、その後注入口を封止することで、2枚の透明基板2F,2Rの間に液晶が密封されている。
【0042】
また、図2下方に示す基板2Rにおいては、基板2Rの上面(一面)のシール材28の図2右方に示す外側に位置する一辺の突出部位の図2において矢印にて示すパネル端面(切り離し位置)の左側が電極形成部2Raとされており、この電極形成部2Ra上には、シール材28の内側に形成された表示用電極としての透明電極7Rに延設して複数のパネル電極4R(図1参照)が形成されている。そして、図2において矢印にて示すパネル端面の右側に位置する先端側は、透明電極7のリークチェックが終了した後に切り離される部位であり、この部位の上面には、リークチェック電極8が形成されている。なお、図2においては、パネル電極4Rがリークチェック電極8につらなるように表示している。また、電極形成部2Raの長手方向の中央部には、本図にはあらわれないダミー電極12としての線状電極13が30本形成されている。なお、パネル電極4およびダミー電極12ならびにリークチェック電極8は、基本的に前述した図1に示すものと同様とされておりその詳しい説明は省略する。
【0043】
なお、透明電極7F,7R、パネル電極4、ダミー電極12およびリークチェック電極8は、酸化インジウム錫(ITO)などの透明導電膜をフォトリソ法などによりパターニングすることにより同時に形成されている。
【0044】
また、図2上方に示す基板2Fにおいても、同様にパネル電極4、ダミー電極12およびリークチェック電極8が形成されている。
【0045】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0046】
本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBによれば、ダミー電極12を構成する複数の線状電極13は、パネル電極4に接続した表示用電極としての透明電極7の表面に加わるラビング布の接触圧を一様にしてラビングむらが生じるのを防止することができる。
【0047】
さらに、本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBによれば、ダミー電極12を構成する複数の線状電極13は、それぞれの電気容量が小さくなり、この電気容量の小さい線状電極13が一つおきにリークチェック電極8に電気的に接続されるので、従来の大きな電気容量をもつダミー電極3がリークチェック電極8を介して表示用電極としての透明電極7に接続されないため、ダミー電極12の近傍でリークチェック電極8に接続される透明電極7と他の透明電極7との間に生じる電位差を僅かなものとすることができ、その結果、表示むらの発生を抑制することができる。
【0048】
また、本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBによれば、ダミー電極12を構成する電気容量の小さい線状電極13が一つおきに独立するので、放電を回避しやすくなる。このことは、図2に示すような透明電極7の下に金属反射膜24を設けた反射型液晶表示パネル11Aにおいては、ダミー電極12が透明電極7と金属反射膜24との間に配設される絶縁層25によりコンデンサ構成となるため特に有効である。
【0049】
さらにまた、本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBによれば、ダミー電極12を構成する複数の線状電極13を表示用電極としての透明電極7と同一線幅に形成するとともに、この線状電極13のリード部13aを透明電極7の間隔と同一間隔にて整列配置した構成とされているので、ダミー電極12の形成部位における見映えを透明電極7の見映えと同一にすることができるため、ダミー電極12の形成部位における外観品質を最適化することができる。すなわち、ダミー電極12の占有する面積が大きいと線状電極13の間隔が狭い部分が多くなり、透明電極7よりもあたかも間隔が狭い見映えとなる。逆に、ダミー電極12の占有する面積が少ないと線状電極13の間隔が広い部分が多くなり、透明電極7よりもあたかも間隔が広い見映えとなる。
【0050】
したがって、本実施形態の液晶表示パネル用マザー基板MBによれば、表示むらが生じることのないダミー電極12を確実に得ることができる。
【0051】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明の液晶表示パネル用マザー基板によれば、ダミー電極を構成する複数の線状電極は、パネル電極に接続した表示用電極の表面に加わるラビング布の接触圧を一様にしてラビングむらが生じるのを防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。さらに、ダミー電極を構成する複数の線状電極は、それぞれの電気容量が小さくなり、この電気容量の小さい線状電極が一つおきにリークチェック電極に電気的に接続されるので、大きな電気容量をもつダミー電極がリークチェック電極を介して表示用電極と接続されないため、ダミー電極の近傍でリークチェック電極に接続される表示用電極と他の表示用電極との間に生じる電位差を僅かなものとすることができ、その結果、表示むらの発生を抑制することができるなどの極めて優れた効果を奏する。また、ダミー電極を構成する電気容量の小さい線状電極が一つおきに独立するので、放電を回避しやすくなるなどの極めて優れた効果を奏する。したがって、表示むらが生じることのないダミー電極を得ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0053】
また、請求項2に係る本発明の液晶表示パネル用マザー基板によれば、ダミー電極の形成部位における見映えを表示用電極部の見映えと同一にすることができるため、ダミー電極の形成部位における外観品質を最適化することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶表示パネル用マザー基板の実施形態のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の要部を示す概略平面図
【図2】 本発明に係る液晶表示パネル用マザー基板の実施例をリークチェック電極を備えた状態にて示す断面図
【図3】 従来の液晶表示パネル用マザー基板のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の一例を示す概略平面図
【図4】 従来の液晶表示パネル用マザー基板のリークチェック電極を備えた状態におけるダミー電極近傍の他例を示す概略平面図
【符号の説明】
2、2F、2R 基板
4 パネル電極
4a、4aa、4ab 引き回し部
4b、4ba、4bb リード部
6 表示部
7、7F、7R (表示用電極としての)透明電極
8 リークチェック電極
11 、11A 液晶表示パネル
12 ダミー電極
13 線状電極
13a リード部
13b、13ba、13bb 折曲部
21 液晶層
22 絶縁膜
23F、23R 配向膜
24 金属反射膜
25 絶縁層
26 カラーフィルタ
27 平滑化層
28 シール材
MB 液晶表示パネル用マザー基板
FS 正面側
RS 裏面側

Claims (2)

  1. 表示部に配設され表示に用いる複数の表示用電極と、前記表示部の外側に位置する電極形成部に配設され前記表示用電極から延設された表示に関与する線状のパネル電極と、前記電極形成部に配設され表示に関与しないダミー電極とを矩形状の液晶表示パネル形成領域に有し、前記液晶表示パネル形成領域が複数個形成された反射型液晶表示パネル用マザー基板において、
    前記ダミー電極を複数の線状電極とし、
    前記パネル電極および前記ダミー電極の前記液晶表示パネル形成領域の端縁側に位置するそれぞれのリード部を相互に平行に整列配置させ、
    前記複数のパネル電極のリード部を前記液晶表示パネル形成領域外に形成されたリークチェック電極に対して一つおきに接続させるとともに、前記複数の線状電極のリード部を前記リークチェック電極に対して一つおきに接続させたことを特徴とする液晶表示パネル用マザー基板。
  2. 前記ダミー電極である線状電極の線幅を前記パネル電極の線幅とほぼ同一とし、前記ダミー電極である線状電極のリード部を前記パネル電極のリード部と同一間隔にて整列配置させたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル用マザー基板。
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