JPH1184387A - 配向処理方法 - Google Patents

配向処理方法

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JPH1184387A
JPH1184387A JP17501998A JP17501998A JPH1184387A JP H1184387 A JPH1184387 A JP H1184387A JP 17501998 A JP17501998 A JP 17501998A JP 17501998 A JP17501998 A JP 17501998A JP H1184387 A JPH1184387 A JP H1184387A
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JP
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JP17501998A
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Inventor
Koji Ishikawa
幸司 石川
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Nobuhiko Ohashi
信彦 大橋
Takeshi Kohama
武史 小浜
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配向膜の全面にわたって均一な配向性をもたせ
ることが可能な配向処理方法を提供する。 【解決手段】各外部接続端子群102b間と、有効表示
領域104の両端部の外部端子群102bの外側とに
は、透明電極102から成る複数条のダミー端子21が
配置されている。各ダミー端子21の膜厚は各外部接続
端子102aの膜厚と同じであり、各ダミー端子21の
端子幅および端子間隔は、各外部接続端子102aのパ
ターン形状に応じて、各外部接続端子102aのそれと
同一に設定されている。また、透明絶縁基板101上に
形成されたアライメントマーク107aおよび各テスト
パターン105a,106aは、ラビングローラRBに
て配向処理を施す際に、有効表示領域104上を通るラ
ビング布RBbの部分が、アライメントマーク107a
および各テストパターン105a,106aの上を通ら
ないような位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配向処理方法に係
り、詳しくは、液晶表示素子の透明絶縁基板上に液晶分
子配向用の配向処理を施す配向処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子の基板上に液晶分子配向用
の配向処理を施すには、一般に、基板上に形成された配
向膜の表面をラビングローラにより一方向にラビングす
る方法が用いられる。
【0003】図12(a)は、従来の配向処理方法を説
明するための平面図である。図12(b)は、図12
(a)における透明絶縁基板上の部分Aの拡大図であ
る。単純マトリックス方式の液晶表示素子は、相対向す
る2枚の透明絶縁基板間に液晶層が封入されて構成され
ている。各透明絶縁基板の内表面には複数条の透明電極
がストライプ状に形成され、各基板を相対向させた状態
において、各基板に形成された透明電極はそれぞれ直交
するように配置されている。
【0004】図12(a)は液晶表示素子の一方の透明
絶縁基板101を示し、基板101の表面には同一線幅
の複数条の透明電極102がストライプ状に形成され、
各透明電極102の両端部分から外部接続端子102a
が構成されている。透明電極102は走査電極またはデ
ータ信号電極であり、各外部接続端子102aはそれぞ
れ液晶表示素子の駆動用IC103のピン(図示略)に
接続される。そして、駆動用IC103から各外部接続
端子102aを介して、各透明電極102へ走査信号ま
たはデータ信号が印加される。尚、基板101におい
て、各外部接続端子102aを除いた各透明電極102
の形成されている領域が液晶表示素子の有効表示領域1
04となる。
【0005】ここで、透明電極102の本数が多く有効
表示領域104の面積がある程度以上大きな基板101
においては、駆動用IC103のパッケージ寸法の制約
により、1枚の基板101に対して複数個の駆動用IC
103が設けられている。そして、各駆動用IC103
のピン数と同じ数の隣り合う各外部接続端子102aが
集合されて、1つの外部接続端子群102bが構成され
ている。つまり、各外部接続端子群102bは有効表示
領域104の縁部二辺に沿って並列的に配置され、各外
部接続端子群102bにはそれぞれ1個ずつの駆動用I
C103が取り付けられている。
【0006】通常、駆動用IC103のピン幅に比べ
て、有効表示領域104における各透明電極102の電
極幅は広くなっている。また、駆動用IC103のピン
間隔に比べて、有効表示領域104における各透明電極
102の電極間隔は同じか又は広くなっている。一方、
各外部接続端子102aは駆動用IC103の各ピンに
対して確実に接続される必要があるため、各外部接続端
子102aの端子幅および端子間隔はそれぞれ、駆動用
ICのピン幅およびピン間隔と同一に設定されている。
【0007】従って、図12(b)に示すように、有効
表示領域104における各透明電極102の電極幅T1
は、各外部接続端子102aの端子幅t1よりも広くな
っている(T1>t1)。その結果、有効表示領域10
4における各透明電極102と各外部接続端子102a
との前記した幅および間隔の違いに起因して、各外部接
続端子群102b間と、並列的に配置された各外部接続
端子群102bの両外側とには、外部接続端子102a
(透明電極102)が形成されていないスペース部分
(間隔部分)Sが存在することになる。
【0008】基板101における有効表示領域104上
には、各透明電極102を覆うように絶縁膜105が形
成され、その絶縁膜105上には配向膜106が形成さ
れている。基板101の端部における有効表示領域10
4以外の部分には、アライメントマーク107aおよび
各テストパターン105a,106a,102cが配置
されている。
【0009】アライメントマーク107aは、透明電極
102と同一材質で同一工程にて形成され、基板101
と相対向する他方の透明絶縁基板(図示略)とを重ね合
わせる際の位置合わせに用いられる。絶縁膜105の品
質管理用のテストパターン105aは、絶縁膜105と
同一材質で同一工程にて形成され、絶縁膜105が所望
の特性を有しているかどうかを光学特性の測定などによ
って検証する際に用いられる。
【0010】配向膜106の品質管理用のテストパター
ン106aは、配向膜106と同一材質で同一工程にて
形成され、配向膜106が所望の特性を有しているかど
うかを光学特性の測定などによって検証する際に用いら
れる。外部接続端子102aの品質管理用のテストパタ
ーン102cは、ストライプ状の各透明電極102から
構成され、各外部接続端子102aと同一の端子幅およ
び端子間隔で同一工程にて形成されている。このテスト
パターン102cは、基板101の切断後に、テストパ
ターン102cに駆動用IC103を接続し、駆動用I
C103の各ピンとテストパターン102cとの接続状
態を調べることにより、外部接続端子102aと駆動用
IC103の各ピンとが確実に接続されているかどうか
を類推検証する際に用いられる。
【0011】このように構成された液晶表示素子の基板
101に液晶分子配向用の配向処理を施すには、図12
(a)に示すように、配向膜106の膜面をラビングロ
ーラRBにより一方向にラビングする。ラビングローラ
RBは、起毛布から成るラビング布RBbが軸RBaに
巻き付けられて構成されている。そして、ラビング布R
Bbを基板101に対して所定の接触圧で接触させた状
態で、ラビングローラRBをその移動方向Xとは逆方向
Yに回転させながら、基板101の一端側から他端側へ
移動させる。ここで、ラビングローラRBの軸RBa
は、ストライプ状に形成された各透明電極102と直交
するように配置された状態で移動される。そのため、配
向膜106のラビング方向は、ラビングローラRBの軸
RBaに対して直交すると共に、ストライプ状に形成さ
れた各透明電極102と平行になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ラビングローラRBが
基板101の一端側から他端側へ移動するとき、ラビン
グ布RBbには、各外部接続端子群102b,各スペー
ス部分S,各アライメントマーク107aおよび各テス
トパターン105a,106a,102cのそれぞれの
上を通る部分が生じ、それら各部分におけるラビング布
RBbの表面状態(起毛布の毛先の密度,方向性,磨耗
状態など)は不均一になる。
【0013】表面状態が不均一なラビング布RBbでラ
ビングされた配向膜106の配向性は異なったものにな
る。そのため、有効表示領域104には、各外部接続端
子群102bの上を通ったラビング布RBbでラビング
される領域αと、各スペース部分Sの上を通ったラビン
グ布RBbでラビングされる領域βと、各アライメント
マーク107aおよび各テストパターン105a,10
6a,102cの上を通ったラビング布RBbでラビン
グされる領域γとが生じ、各領域α〜γにおける配向膜
106の配向性は異なったものになる。
【0014】また、ラビングローラRBが基板101の
一端側から他端側へ移動するとき、ラビング布RBbと
基板101との間には静電気が発生する。その静電気に
よる帯電状態は、各外部接続端子群102bと各スペー
ス部分Sとでは異なったものになり、その帯電状態の不
均一による電荷の偏りが配向膜106の分子配列および
配向規制力に影響を与えるため、配向膜106の配向性
は不均一になる。
【0015】このような配向膜106の配向性の不均一
さは、配向処理回数が多くなるのに伴って大きくなる。
従って、従来の配向処理方法で配向処理を施した基板1
01を用いる液晶表示素子は、有効表示領域104にお
ける光学特性が不均一になり、各領域α〜γ毎のストラ
イプ状の表示むらが発生する。
【0016】ところで、特開平5−265000号公報
には、透明電極が形成された領域(有効表示領域)の周
囲に疑似電極を形成すると共に、アライメントマークを
配向膜と同じ材質の被膜で覆い、この状態で配向膜に配
向処理を施す技術が開示されている。
【0017】しかし、同公報には、外部接続端子群10
2b,スペース部分S,各テストパターン105a,1
06a,102cについては何らの記載もされておら
ず、前記したようにこれら部材(102b,S,105
a,106a,102c)に起因して生じる配向膜10
6の配向性の不均一についても何らの記載もされていな
い。
【0018】また、配向膜106の膜厚はアライメント
マーク107aの膜厚に比べて薄いため、アライメント
マーク107aを配向膜106と同じ材質の被膜で覆っ
ても、アライメントマーク107aに起因する基板10
1上の凹凸はほとんど変化しない。そのため、前記した
ように、有効表示領域104において、各アライメント
マーク107aの上を通ったラビング布RBbでラビン
グされる領域γと、その他の領域α,βとにおける配向
膜106の配向性は異なったものになってしまう。
【0019】一方、特公平7−107589号公報に
は、直線状のムラを解消するために、ラビング布とラビ
ングされる基板との相対位置をずらしながらラビングす
る技術が開示されている。ところが、この技術によれ
ば、ラビング装置の制御及び処理時間が長くなるという
問題点がある。つまり、この技術を実施するには、目視
確認できない程度の狭ピッチで相対位置を高精度でずら
す必要があり、しかもずらす回数が増大する分、非常に
長い時間を要する。
【0020】また、ラビングによる配向効果は、最終の
ラビング処理の寄与が大きく、その前に相対位置をずら
して何度もラビングしても、結局、最終のラビングで配
向の状態が決まってしまい、前述した高精度の制御及び
時間が無駄になる虞がある。本発明はこうした問題に鑑
みてなされたもので、その目的は、配向膜の全面にわた
って均一な配向性をもたせることが可能な配向処理方法
を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の配向処理方法は、透明電
極と外部接続端子と有効表示領域と配向膜とを備えた液
晶表示素子の透明絶縁基板に液晶分子配向用の配向処理
を施す際に、前記配向膜の膜面をラビングローラにてラ
ビングする配向処理方法である。透明電極は透明絶縁基
板上に複数条形成されている。各外部接続端子は当該各
透明電極の端部から成る。有効表示領域は、前記透明絶
縁基板上における前記各外部接続端子を除いた各透明電
極の形成されている領域から成る。配向膜は当該有効表
示領域上に形成されている。そして、前記外部接続端子
のうち隣り合う所定数の外部接続端子が集合されて各外
部接続端子群が構成されている。当該各外部接続端子群
は前記有効表示領域の縁部に沿って、それぞれ間隔をお
いて並列的に配置されている。この間隔部分と、外部接
続端子群とでは、少なくとも外部接続端子の高さ分だ
け、透明絶縁基板からの高さが異なるが、この高さの違
いを小さくするために、高低差補償部が配置されてい
る。高低差補償部は、少なくとも、透明電極上に形成さ
れた配向膜に対するラビングの開始位置において、前述
の高さの違いを小さくできるように設けられている。そ
して、各外部接続端子群および高低差補償部を備えた状
態で、前記配向膜の膜面を前記ラビングローラにてラビ
ングする。
【0022】従って、本発明によれば、ラビングローラ
が透明絶縁基板の一端側から他端側へ移動するとき、ラ
ビングローラには、少なくともそのラビングの開始位置
においては、各外部接続端子群の上を通る部分および高
低差補償部の上を通る部分が生じる。両部分は、透明絶
縁基板からの高さの違いが、高低差補償部を設けない従
来の配向処理方法に比べ、小さくされているため、有効
表示領域上を通る際のラビングローラの表面状態(起毛
布の毛先の密度,方向性,磨耗状態など)は外部接続端
子または高低差補償部を通ったかによらずほぼ均一にな
る。表面状態が均一なラビングローラでラビングされた
配向膜の配向性は均一になる。また、ラビングローラが
透明絶縁基板の一端側から他端側へ移動するとき、ラビ
ングローラと透明絶縁基板との間には静電気が発生す
る。しかし、高低差補償部が配置されているため、前記
静電気による帯電状態は、各外部接続端子群の部分と高
低差補償部の部分とで均一になり、配向膜の配向性も均
一になる。その結果、配向膜の全面にわたって均一な配
向性をもたせることができる。
【0023】次に、請求項2に記載の配向処理方法は、
請求項1に記載の配向処理方法において、前記並列的に
配置された各外部接続端子群を分割する線にて、少なく
とも前記有効表示領域側の各透明電極と各外部接続端子
とを所定の長さ分だけ、有効表示領域の外側へ折り返し
た状態に形成された折り返し端子部分を備える。当該折
り返し端子部分の縁部を構成する各透明電極の膜厚,端
子幅,端子間隔はそれぞれ、有効表示領域の各透明電極
の膜厚,端子幅,端子間隔と同一である。そして、折り
返し端子部分を備えた状態で、前記配向膜の膜面を前記
ラビングローラにてラビングする。
【0024】従って、本発明によれば、ラビングローラ
が透明絶縁基板の一端側から他端側へ移動するとき、有
効表示領域上を通るラビングローラの部分は全て折り返
し端子部分を通るため、その部分におけるラビングロー
ラの表面状態は均一になる。折り返し端子部分の縁部を
構成する各透明電極の膜厚,端子幅,端子間隔はそれぞ
れ、有効表示領域における各透明電極のそれと同じにな
っている。そして、ラビングローラは、折り返し端子部
分上をラビングした後に、有効表示領域の配向膜をラビ
ングする。そのため、折り返し端子部分上をラビングし
た時点のラビングローラの表面状態のまま、引き続き、
有効表示領域の配向膜がラビングされる。従って、本発
明によれば、請求項1に記載の発明の効果をさらに高め
ることが可能になり、配向膜の配向性をより均一にする
ことができる。
【0025】そして請求項3に記載の本発明では、請求
項2に記載の配向処理方法において、前記高低差補償部
が、前記折り返し端子部分の縁部として構成している。
すなわち、前述の請求項2に掛かる配向処理方法で説明
したように、折り返し端子部分の縁部を構成する各透明
電極は、その膜厚,端子幅,端子間隔はそれぞれ、有効
表示領域における各透明電極のそれと同じになっている
ため、この縁部(或はここよりも手前)からラビングを
開始すれば、この縁部は前記高低差補償部の要件を満た
すことになり、実験をした所、良好な配向性をもたせる
ことができた。従って、請求項3に記載の配向処理方法
によれば、折り返し部分を形成するだけで、良好な配向
性をもたせることができる。なお、これは更に、この縁
部とは異なる高低差補償部を設ける必要がないという意
味ではない。この態様に加えて別の高低差補償部を配置
しても、勿論よく、更に配向処理の結果を向上させるこ
とが期待できる。
【0026】次に、請求項4に記載の配向処理方法は、
請求項1または2に記載の配向処理方法において、高低
差補償部が、外部接続端子群の間隔部分に形成され、そ
の材質,膜厚,端子幅,端子間隔をそれぞれ、前記外部
接続端子の材質,膜厚,端子幅,端子間隔と同一なダミ
ー端子として構成している。
【0027】従って、本発明によれば、有効表示領域上
を通るラビングローラの部分は、各外部接続端子と、外
部接続端子と材質,膜厚,端子幅,端子間隔が同一のダ
ミー端子の上を通るため、その部分におけるラビングロ
ーラの表面状態は完全に均一になる。その結果、本発明
によれば、請求項1に記載の発明の効果をさらに高める
ことが可能になり、配向膜の全面にわたって均一な配向
性をもたせることができる。なお、請求項4は請求項3
を引用していないが、これは高低差補償部の記載上の混
同を避けたに過ぎず、請求項3に記載の高低差補償部
と、請求項4に記載のダミー端子として構成された高低
差補償部を併用しても勿論、構わない。
【0028】また次に、請求項5に記載の配向処理方法
は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配向処理方法
において、前記透明電極と前記配向膜との間に形成され
た絶縁膜を備え、前記透明絶縁基板における前記有効表
示領域以外の部分には、アライメントマークと第1およ
び第2のテストパターンとが配置されている。アライメ
ントマークは、前記透明絶縁基板と相対向する透明絶縁
基板とを重ね合わせる際の位置合わせに用いる。絶縁膜
の品質管理用の第1のテストパターンは、前記絶縁膜と
同一材質で同一工程にて形成されている。配向膜の品質
管理用の第2のテストパターンは、前記配向膜と同一材
質で同一工程にて形成されている。そして、前記アライ
メントマークと第1および第2のテストパターンとは、
前記ラビングローラにて配向膜の膜面をラビングする際
に、有効表示領域上を通るラビングローラの部分が、ア
ライメントマークと第1および第2のテストパターンと
の上を通らないような位置に配置されている。
【0029】従って、本発明によれば、有効表示領域上
を通るラビングローラの部分には、アライメントマーク
と第1および第2のテストパターンに起因する表面状態
の不均一性が生じることはなく、配向膜の全面にわたっ
て均一な配向性をもたせることができる。
【0030】また次に、請求項6に記載の配向処理方法
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の配向処理方法
において、外部接続端子の品質管理用のテストパターン
として、前記外部接続端子と材質,膜厚,端子幅,端子
間隔が同一の各端子から成る第3のテストパターンを備
えた透明絶縁基板を用いる。この第3のテストパターン
が、前記透明絶縁基板における前記有効表示領域以外の
部分に配置されている。当該第3のテストパターンは、
その長さは、対応する有効表示領域の幅以上にされ、そ
の方向が前記有効表示領域の縁部と平行に配置され、そ
の各端子は、各外部接続端子の延長上に合致する位置に
配置されている。
【0031】従って、本発明によれば、有効表示領域上
を通るラビングローラの部分は全て第3のテストパター
ン上を通ることになる。そして、第3のテストパターン
の各端子は、各外部接続端子および前記各ダミー端子の
延長上に合致する位置に配置されているので、第3のテ
ストパターンの端子に起因して配向膜の配向性が不均一
になることがない。
【0032】そしてこれに加え、第3のテストパターン
は、各前記高低差補償部の延長上に合致しつつ、各端子
と透明絶縁基板との高低差を補償するテストパターン補
償部を備えている。従って、有効表示領域上を通るラビ
ングローラの部分におけるラビングローラの表面状態
は、第3のテストパターンの端子部分を通るにせよ、テ
ストパターン補償部を通るにせよ、ほぼ均一になる。
【0033】この結果、外部接続端子の品質管理用の検
査を行なうことが可能であるにも拘わらず、配向膜の全
面にわたって均一な配向性をもたせることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した各実施
形態を図面と共に説明する。尚、各実施形態において、
図12に示した従来の形態と同じ構成部材については符
号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0035】(第1実施形態)以下、本発明を具体化し
た第1実施形態を図面と共に説明する。図3は、本実施
形態の液晶表示素子の断面図である。単純マトリックス
方式の液晶表示素子11は、相対向する2枚の透明絶縁
基板12,101の間に例えば反強誘電性の液晶層13
が封入されて構成されている。
【0036】各基板12,101の内表面には複数条の
透明電極102がストライプ状に形成され、各基板1
2,101を相対向させた状態において、各基板12,
101に形成された透明電極102はそれぞれ直交する
ように配置されている。基板12の有効表示領域104
上には、基板101と同様に、各透明電極102を覆う
ように絶縁膜105が形成され、その絶縁膜105上に
は配向膜106が形成されている。基板12において、
有効表示領域104の周縁部の絶縁膜105上にはシー
ル部材15が形成されている。基板101の配向膜10
6上には、ストライプ状の各透明電極102間に対応す
る位置に線状の各隔壁部材14が形成されている。
【0037】そして、各基板12,101の有効表示領
域104は、各隔壁部材14を介して互いに接続固定さ
れる。各隔壁部材14は、各基板12,101間に液晶
層13を封入するためのセルギャップを設けるために用
いられると共に、液晶表示素子11の交流駆動時に発生
する各基板12,101の振動を減少させ、外部から各
基板12.101に圧力が加わった場合に液晶層13の
配向が乱れるのを防止するために設けられている。
【0038】また、各基板12,101の有効表示領域
104の周縁部は、シール部材15を介して互いに接続
固定されている。シール部材15は、各基板12,10
1間から液晶層13が漏出するのを防ぐために設けられ
ている。図1(a)は、本実施形態における透明絶縁基
板101の配向処理方法を説明するための平面図であ
る。図1(b)は、図1(a)における基板101上の
部分Aの拡大図である。
【0039】各外部接続端子群102b間と、並列的に
配置された各外部接続端子群102bの両外側とには、
透明電極102から成る複数条のダミー端子21が配置
されている。各ダミー端子21の膜厚は各外部接続端子
102aの膜厚と同じであり、各ダミー端子21の端子
幅および端子間隔は、各外部接続端子102aのパター
ン形状に応じて、各外部接続端子102aのそれと同一
に設定されている。つまり、本実施形態においては、図
12に示す従来の形態におけるスペース部分(間隔部
分)Sに対応する箇所に、外部接続端子102aと同一
パターン形状のダミー端子21が設けられている。
【0040】また、基板101上に形成されたアライメ
ントマーク107aおよび各テストパターン105a,
106aは、後述するようにラビングローラRBにて配
向処理を施す際に、有効表示領域104上を通るラビン
グ布RBbの部分が、アライメントマーク107aおよ
び各テストパターン105a,106aの上を通らない
ような位置に配置されている。
【0041】図2(a)は、透明絶縁基板12の配向処
理方法を説明するための平面図である。図2(b)は、
図2(a)における基板12上の部分Aの拡大図であ
る。基板12においても、基板101と同様に、各外部
接続端子群102b間と、並列的に配置された各外部接
続端子群102bの両外側とには、複数条のダミー端子
21が配置されている。
【0042】また、基板12の端部における有効表示領
域104以外の部分には、基板101のアライメントマ
ーク107aに対応する位置に、アライメントマーク1
07bが配置されている。そして、基板12上に形成さ
れたアライメントマーク107bおよび各テストパター
ン105a,106aは、後述するようにラビングロー
ラRBにて配向処理を施す際に、有効表示領域104上
を通るラビング布RBbの部分が、アライメントマーク
107bおよび各テストパターン105a,106aの
上を通らないような位置に配置されている。
【0043】次に、上記のように構成された液晶表示素
子11の製造工程を、図4に示すフローチャートに沿っ
て説明する。まず、各基板12,101上にそれぞれ、
透明電極102,絶縁膜105,配向膜106を形成す
る。各基板12,101にはガラス基板または石英基板
などを用いる。透明電極102にはITO(Indium Ti
n Oxide)膜または酸化スズ膜などを用い、その成膜に
はPVD(Physical Vapor Deposition)法を用い、
当該膜を各基板12,101の全面に成膜した後にフォ
トエッチング法にて所望の形状にパターニングする。絶
縁膜105には酸化タンタル膜などを用いる。配向膜1
06にはポリイミド系樹脂膜などを用いる。ここで、透
明電極102の形成時には、各外部接続端子102aお
よびダミー端子21も同時に形成する。また、透明電極
102と同一材質で同一工程にて各アライメントマーク
107a、107bを形成し、絶縁膜105と同一材質
で同一工程にてテストパターン105aを形成し、配向
膜106と同一材質で同一工程にてテストパターン10
6aを形成する。
【0044】次に、隔壁形成工程において、基板101
の配向膜106上にアクリル系樹脂膜などをスピンコー
ト法を用いて所定の膜厚に成膜し、その膜をフォトリソ
グラフィ技術を用いてパターニングすることにより、隔
壁部材14を形成する。そして、ラビング工程におい
て、各基板12,101にそれぞれ液晶分子配向用の配
向処理を施す。
【0045】すなわち、図1(a)に示すように、ラビ
ングローラRBのラビング布RBbを基板101に対し
て所定の接触圧で接触させた状態で、ラビングローラR
Bをその移動方向Xとは例えば逆方向Y(Y方向に限ら
ない。以下同じ。)に回転させながら、基板101の一
端側から他端側へ移動させることにより、配向膜106
の膜面をラビングローラRBにより一方向にラビングす
る。ここで、ラビングローラRBの軸RBaは、ストラ
イプ状に形成された各透明電極102と直交するように
配置された状態で移動される。そのため、配向膜106
のラビング方向(矢印x)は、ラビングローラRBの軸
RBaに対して直交すると共に、ストライプ状に形成さ
れた各透明電極102と平行になる。
【0046】また、図2(a)に示すように、ラビング
ローラRBのラビング布RBbを基板12に対して所定
の接触圧で接触させた状態で、ラビングローラRBをそ
の移動方向xとは例えば逆方向yに回転させながら、基
板12の一端側から他端側へ移動させることにより、配
向膜106の膜面をラビングローラRBにより一方向に
ラビングする。ここで、ラビングローラRBの軸RBa
は、ストライプ状に形成された各透明電極102と平行
に配置された状態で移動される。そのため、配向膜10
6のラビング方向(矢印x)は、ラビングローラRBの
軸RBaに対して直交すると共に、ストライプ状に形成
された各透明電極102と直交する。
【0047】尚、各基板12,101の配向膜106の
ラビング方向(矢印X,x)は、各基板12,101を
重ね合わせた状態で、反対方向になるように設定する。
ラビングローラRBが各基板12,101の一端側から
他端側へ移動するとき、ラビング布RBbには、各外部
接続端子群102b,各ダミー端子21,各アライメン
トマーク107b,107aおよび各テストパターン1
05a,106aのそれぞれの上を通る部分が生じる。
【0048】しかし、基板101の有効表示領域104
上を通るラビング布RBbの部分は、外部接続端子10
2aと、外部接続端子102aと同一材質で同一パター
ン形状のダミー端子21との上を通るため、その部分に
おけるラビング布RBbの表面状態(起毛布の毛先の密
度,方向性,磨耗状態など)は完全に均一になる。
【0049】また、各基板12,101上に形成された
各アライメントマーク107b,107aおよび各テス
トパターン105a,106aは、有効表示領域104
上を通るラビング布RBbの部分が、各アライメントマ
ーク107a,107bおよび各テストパターン105
a,106aの上を通らないような位置に配置されてい
る。具体的には、ラビングローラRBの各移動方向x,
Xから各基板12,101を見たときに、有効表示領域
104の外側にアライメントマーク107aおよび各テ
ストパターン105a,106aが配置されている。従
って、各基板12,101の有効表示領域104上を通
るラビング布RBbの部分には、各アライメントマーク
107a,107bおよび各テストパターン105a,
106aに起因する表面状態の不均一性が生じることは
ない。
【0050】表面状態が均一なラビング布RBbでラビ
ングされた配向膜106の配向性は均一になるため、各
基板12,101の配向膜106の配向性も均一にな
る。また、ラビングローラRBが各基板12,101の
一端側から他端側へ移動するとき、ラビング布RBbと
各基板12,101との間には静電気が発生する。しか
し、各外部接続端子群102b間と、並列的に配置され
た各外部接続端子群102bの両外側とには各ダミー端
子21が配置されているため、前記静電気による帯電状
態は、各外部接続端子群102bの部分と各ダミー端子
21の部分とで均一になり、配向膜106の配向性も均
一になる。
【0051】次に、シール形成工程において、基板12
の絶縁膜105上にエポキシ樹脂などから成るシール部
材15を印刷する。続く、基板重ね合わせ工程におい
て、各アライメントマーク107a,107bにて位置
合わせを行った状態で、各基板12,101を隔壁部材
14およびシール部材15を介して重ね合わせる。続い
て、シール硬化工程において、各基板12,101に外
部から荷重を加えながら加熱することにより、隔壁部材
14およびシール部材15を硬化させ、これらを介して
各基板12,101を互いに固定する。次に、基板切断
工程において、各基板12,101における有効表示領
域104,各接続端子群102b,各ダミー端子21を
除く部分を切断して除去する。続いて、液晶注入工程に
おいて、各基板12,101間にスメクチック液晶を注
入して液晶層13を形成することにより、液晶表示素子
11が完成する。
【0052】以上説明したように、本実施形態の液晶表
示素子11によれば、各基板12,101にそれぞれ液
晶分子配向用の配向処理を施す際に、各基板12,10
1の配向膜106の全面にわたって均一な配向性をもた
せることができる。そのため、液晶表示素子11におい
ては、有効表示領域104における光学特性が均一にな
り、表示むらの発生を防止することができる。
【0053】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図面と共に説明する。尚、本実施形態
において、第1実施形態と同じ構成部材については符号
を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0054】図5(a)は、本実施形態における透明絶
縁基板101の配向処理方法を説明するための平面図で
ある。図5(b)は、図5(a)における基板101上
の部分Aの拡大図である。図6(a)は、本実施形態に
おける透明絶縁基板12の配向処理方法を説明するため
の平面図である。図6(b)は、図6(a)における基
板12上の部分Aの拡大図である。
【0055】本実施形態においても第1実施形態と同様
に、各外部接続端子群102b間と、並列的に配置され
た各外部接続端子群102bの両外側とには、透明電極
102から成る複数条のダミー端子21が配置されてい
る。本実施形態における各外部接続端子102aおよび
各ダミー端子21は、第1実施形態におけるそれらより
も外側へ延出され、その延出された各端子102a,2
1により折り返し端子部分31が形成されている。折り
返し端子部分31は、並列的に配置された各外部接続端
子群102bを二分するB−B線にて、有効表示領域1
04側の各透明電極102,各外部接続端子102a,
各ダミー端子21の所定の長さ分だけを、有効表示領域
104の外側へ折り返した状態に形成されている。その
ため、折り返し端子部分31において、各外部接続端子
102aから延出された端子102d(折り返し端子部
分31の縁部を構成する各透明電極)の膜厚,端子幅,
端子間隔は、有効表示領域104における各透明電極1
02のそれと同じになっている。
【0056】また、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、各基板12,101上に形成された各アライ
メントマーク107b,107aおよび各テストパター
ン105a,106aは、有効表示領域104上を通る
ラビング布RBbの部分が、各アライメントマーク10
7a,107bおよび各テストパターン105a,10
6aの上を通らないような位置に配置されている。
【0057】従って、ラビング工程において、各基板1
2,101にそれぞれ液晶分子配向用の配向処理を施す
際に、ラビングローラRBが各基板12,101の一端
側から他端側へ移動するとき、有効表示領域104上を
通るラビング布RBbの部分は全て折り返し端子部分3
1を通るため、その部分におけるラビング布RBbの表
面状態は均一になる。
【0058】また、各基板12,101の有効表示領域
104上を通るラビング布RBbの部分には、各アライ
メントマーク107a,107bおよび各テストパター
ン105a,106aに起因する表面状態の不均一性が
生じることはない。ここで、折り返し端子部分31の各
端子102dの端子幅および端子間隔は、有効表示領域
104における各透明電極102のそれと同じになって
いる。そして、ラビング布RBbは、折り返し端子部分
31上をラビングした後に、有効表示領域104上をラ
ビングする。そのため、折り返し端子部分31上をラビ
ングした時点のラビング布RBbの表面状態は、各外部
接続端子群102bおよび各ダミー端子21の上をラビ
ングした時点で若干変化するものの、ほぼ同じ表面状態
にて、引き続き、有効表示領域104上の配向膜106
がラビングされる。従って、本実施形態によれば、第1
実施形態よりも、配向膜106の配向性をさらに均一に
することができる。
【0059】そして、基板切断工程において、各基板1
2,101における有効表示領域104,各接続端子群
102b,各ダミー端子21を除く部分を切断して除去
するだけでなく、折り返し端子部分31をも切断して除
去する。従って、本実施形態において基板切断工程を終
えた各基板12,101の形状は、第1実施形態のそれ
と同じになる。
【0060】尚、本実施形態において、ラビング工程と
基板切断工程とを除く各製造工程については、第1実施
形態と同じであるので説明を省略する。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図面と共に説明する。尚、本実施形態において、第
1実施形態と同じ構成部材については符号を等しくして
その詳細な説明を省略する。
【0061】図7(a)は、本実施形態における透明絶
縁基板101の配向処理方法を説明するための平面図で
ある。図7(b)は、図7(a)における要部拡大図で
ある。本実施形態においても第1実施形態と同様に、各
外部接続端子群102b間と、並列的に配置された各外
部接続端子群102bの両外側とには、透明電極102
から成る複数条のダミー端子21が配置されている。
【0062】基板101の端部における有効表示領域1
04以外の部分には、外部接続端子102aの品質管理
用のテストパターン102cが配置されている。テスト
パターン102cは、ストライプ状の各透明電極102
から成る各端子102eから構成され、各端子102e
は各外部接続端子102aと同一の端子幅および端子間
隔で同一工程にて形成されている。また、図7(b)に
一点鎖線で示すように、テストパターン102cの各端
子102eは、各外部接続端子102aおよび各ダミー
端子21の延長上に合致する位置に配置されている。つ
まり、テストパターン102cは、有効表示領域104
の縁部に並列的に配置された各外部接続端子群102b
と平行に配置されている。そして、テストパターン10
2cの長手方向の長さL2は、対応する有効表示領域1
04の幅L1以上に設定されている。
【0063】また、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、基板101上に形成されたアライメントマー
ク107aおよび各テストパターン105a,106a
は、有効表示領域104上を通るラビング布RBbの部
分が、アライメントマーク107aおよび各テストパタ
ーン105a,106aの上を通らないような位置に配
置されている。従って、ラビング工程において、基板1
01に液晶分子配向用の配向処理を施す際に、ラビング
ローラRBが基板101の一端側から他端側へ移動する
とき、有効表示領域104上を通るラビング布RBbの
部分は全てテストパターン102cを通るため、その部
分におけるラビング布RBbの表面状態は均一になる。
【0064】また、テストパターン102cの各端子1
02eは、各外部接続端子102aおよび各ダミー端子
21の延長上に合致する位置に配置されている。そのた
め、テストパターン102c上をラビングした時点のラ
ビング布RBbの表面状態のまま、引き続き、各外部接
続端子群102bおよび各ダミー端子21の上がラビン
グされる。従って、基板101の一端側から有効表示領
域104までラビングローラRBが移動するときに、ラ
ビング布RBbの表面状態が乱れることはない。
【0065】そして、基板101の有効表示領域104
上を通るラビング布RBbの部分には、アライメントマ
ーク107aおよび各テストパターン105a,106
aに起因する表面状態の不均一性が生じることはない。
その結果、本実施形態によれば、テストパターン102
cに起因して配向膜106の配向性が不均一になるのを
防止することが可能になり、配向膜106の全面にわた
って均一な配向性をもたせることができる。
【0066】尚、本実施形態において、ラビング工程を
除く各製造工程については、第1実施形態と同じである
ので説明を省略する。ところで、本発明は上記各実施形
態に限定されるものではなく、以下のように具体化して
もよい。
【0067】(1)単純マトリックス方式の液晶表示素
子だけでなく、アクティブマトリックス方式の液晶表示
素子に適用する。この場合にも、上記各実施形態と同様
の作用および効果を得ることができる。 (2)隔壁部材14を粒状のシリカ等から成るスペーサ
に置き換える。この場合には、外部から各基板12,1
01に加わる圧力や、液晶表示素子11の交流駆動時に
発生する各基板12,101の振動により、液晶層13
の配向が乱れやすくなる。しかし、粒状のシリカ等から
成るスペーサを用いれば、隔壁部材14を設けた場合に
比べて製造コストを抑えることができる。
【0068】(3)図8に示すように、第2実施形態に
おいて、折り返し端子部分31と各外部接続端子102
aおよび各ダミー端子21とを切り離した状態にする。
このようにしても、第2実施形態と同様の作用および効
果を得ることができる。 (4)第3実施形態と第2実施形態とを併用する。つま
り、第2実施形態においても、第3実施形態と同様のテ
ストパターン102cを設ける。このようにすれば、第
2実施形態においても、テストパターン102cに起因
して配向膜106の配向性に不均一が生じるのを防止す
ることができる。
【0069】(5)第1〜第3実施形態では、本発明の
高低差補償部に相当するものとして、間隔部分に形成さ
れたダミー端子21を採用したが、これ以外の態様を採
用することもできる。この例を図9〜図11に示す。 (5−1)図9は、透明絶縁基板上に形成された高低差
補償部21’を示すための拡大図である。本図に示す様
にこのダミー端子21は、短冊状の部分のみから構成さ
れている。このようにしても各外部接続端子102aに
ラビングローラRBが接触するときには、ダミー端子2
1との高低差が小さくなるため、ラビング布RBbの状
態がほぼ均一になり、図示しない配向膜106に優れた
配向性を持たせることができる。なお、短冊状のダミー
端子の幅、間隔、厚さは、外部接続端子102aの幅、
間隔、厚さと同一にするのが望ましい。この内、厚さを
同一にすれば、前述の高低差は零となる。
【0070】(5−2)図10では、ダミー端子21に
代え、高低差補償部21’をドット状に構成されてい
る。このようにしても各外部接続端子102aにラビン
グローラRBが接触するときには、高低差補償部21’
との高低差が小さいため、ラビング布RBbの状態がほ
ぼ均一になり、配向膜106に優れた配向性を持たせる
ことができる。
【0071】(5−3)図11では、高低差補償部2
1’を外部接続端子群102bの間隔部分に一面に形成
している。このようにしても各外部接続端子102aに
ラビングローラRBが接触するときには、高低差補償部
21’との高低差が小さなるため、配向膜106に優れ
た配向性を持たせることができる。
【0072】(6)図5、図6、及び図8に示した実施
形態において、折り返し部分31の縁は、ラビングの開
始位置における高低差を小さくしているため、本発明の
高低差補償部の要件を満たしている。従って、これらの
実施形態においてはダミー端子21を廃止しても、良好
な配向性をもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1実施形態の配向処理方法を
説明するための平面図。図1(b)は、図1(a)にお
ける部分Aの拡大図。
【図2】図2(a)は、第1実施形態の配向処理方法を
説明するための平面図。図2(b)は、図2(a)にお
ける部分Aの拡大図。
【図3】第1〜第3実施形態の液晶表示素子の断面図。
【図4】第1〜第3実施形態の配向処理方法を説明する
ためのフローチャート。
【図5】図5(a)は、第2実施形態の配向処理方法を
説明するための平面図。図5(b)は、図5(a)にお
ける部分Aの拡大図。
【図6】図6(a)は、第2実施形態の配向処理方法を
説明するための平面図。図6(b)は、図6(a)にお
ける部分Aの拡大図。
【図7】図7(a)は、第3実施形態の配向処理方法を
説明するための平面図。図7(b)は、図7(a)にお
ける部分Aの拡大図。
【図8】別の実施形態の配向処理方法を説明するための
要部平面図。
【図9】第4の実施形態の配向処理方法にて用いる高低
差補償部の態様を説明するための要部平面図。
【図10】第4の実施形態の配向処理方法にて用いる高
低差補償部の別態様を説明するための要部平面図。
【図11】第4の実施形態の配向処理方法にて用いる高
低差補償部の第3の態様を説明するための要部平面図。
【図12】従来の配向処理方法を説明するための平面
図。
【符号の説明】
21…ダミー端子 21’…高低差補償部 31…
折り返し端子部分 12,101…透明絶縁基板 102…透明電極 102a…外部接続端子 104…有効表示領域
105…絶縁膜 106…配向膜 RB…ラビングローラ RBb…
ラビング布 102b…外部接続端子群 107…アライメントマ
ーク 105a…第1のテストパターン 106a…第2の
テストパターン 102c…第3のテストパターン 102e…第3の
テストパターンの端子 L1…有効表示領域の幅 L2…第3のテストパター
ンの長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小浜 武史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板上に複数条形成された透明
    電極と、 当該各透明電極の端部から成る各外部接続端子と、 前記透明絶縁基板上における前記各外部接続端子を除い
    た各透明電極の形成されている領域から成る有効表示領
    域と、 当該有効表示領域上に形成された配向膜とを備えた液晶
    表示素子の透明絶縁基板に液晶分子配向用の配向処理を
    施す際に、前記配向膜の膜面をラビングローラにてラビ
    ングする配向処理方法であって、 前記外部接続端子のうち隣り合う所定数の外部接続端子
    が集合されて成る外部接続端子群を複数備え、 複数の該外部接続端子群は前記有効表示領域の縁部に沿
    って、互いに間隔をおいて並列的に配置され、 少なくとも、前記透明電極上に形成された前記配向膜に
    対するラビングの開始位置において、前記透明基板の表
    面の高さを、前記透明電極の高さに近付けるために、該
    透明基板の表面に配置された高低差補償部を備え、 この状態で前記配向膜の膜面を前記ラビングローラにて
    ラビングすることを特徴とする配向処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配向処理方法におい
    て、 前記並列的に配置された各外部接続端子群を分割する線
    にて、少なくとも前記有効表示領域側の各透明電極と各
    外部接続端子とを所定の長さ分だけ、有効表示領域の外
    側へ折り返した状態に形成された折り返し端子部分を備
    え、当該折り返し端子部分の縁部を構成する各透明電極
    の膜厚,端子幅,端子間隔はそれぞれ、有効表示領域の
    各透明電極の膜厚,端子幅,端子間隔と同一であり、 この状態で前記配向膜の膜面を前記ラビングローラにて
    ラビングすることを特徴とする配向処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の配向処理方法におい
    て、 前記高低差補償部が、 前記折り返し端子部分の縁部として構成されたことを特
    徴とする配向処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の配向処理方法
    において、 前記高低差補償部が、 前記外部接続端子群の間隔部分に形成され、前記外部接
    続端子の材質,膜厚,端子幅,端子間隔と同一な材質,
    膜厚,端子幅,端子間隔を有するダミー端子として構成
    されていることを特徴とする配向処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の配
    向処理方法において、 前記透明電極と前記配向膜との間に形成された絶縁膜を
    備え、 前記透明絶縁基板と相対向する透明絶縁基板とを重ね合
    わせる際の位置合わせに用いるアライメントマークと、 前記絶縁膜と同一材質で同一工程にて形成された絶縁膜
    の品質管理用の第1のテストパターンと、 前記配向膜と同一材質で同一工程にて形成された配向膜
    の品質管理用の第2のテストパターンとが前記透明絶縁
    基板における前記有効表示領域以外の部分に配置され、 前記アライメントマークと第1および第2のテストパタ
    ーンとは、前記ラビングローラにて配向膜の膜面をラビ
    ングする際に、有効表示領域上を通るラビングローラの
    部分が、アライメントマークと第1および第2のテスト
    パターンとの上を通らないような位置に配置されている
    ことを特徴とする配向処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の配
    向処理方法において、 外部接続端子の品質管理用のテストパターンであって、
    前記外部接続端子と材質,膜厚,端子幅,端子間隔が同
    一の各端子を備える第3のテストパターンが、前記透明
    絶縁基板における前記有効表示領域以外の部分に配置さ
    れ、 該第3のテストパターンは、その方向が前記有効表示領
    域の縁部と平行に配置され、その長さが対応する有効表
    示領域の幅以上にされ、その各端子は、各外部接続端子
    の延長上に合致する位置に配置され、各前記高低差補償
    部の延長上に合致しつつ、各端子と前記透明絶縁基板と
    の高低差を補償するテストパターン補償部を備えている
    ことを特徴とする配向処理方法。
JP17501998A 1997-07-09 1998-06-22 配向処理方法 Pending JPH1184387A (ja)

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