JPWO2008087891A1 - 押出プレス及び押出制御方法 - Google Patents

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Abstract

押出工程において押出作用力が変化しても常に一定のコンテナシール力をコンテナとダイスの間に与えて均一な形状の押出製品が得られ、もって製品歩留まりを向上させることができ、かつ、押出に際してエネルギーの消費量が少ない押出プレス及び押出制御方法を提供すること。メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力より大きい場合はコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が前記基準圧力より小さい場合はコンテナシール力が増大するようコンテナシール力を補正して等圧押出を行わせる。

Description

関連出願に関する相互参照
本発明は、2007年1月15日付けの特願2007−005388及び2007年5月28日付けの特願2007−139986の優先権に基づいて特許請求しており、それらの内容は、本明細書において参考文献として組み込まれ、本願において継続する。
技術分野
本発明は、押出プレス及び押出制御方法に係り、特にダイスの端面に作用するコンテナシール力が押出の全工程において一定となるようにして製品歩留まりを向上させることができる押出プレス及び押出制御方法に関する。
従来の押出プレスは、タイロッドに連結されたエンドプラテンとメインシリンダ装置とを備え、エンドプラテン側にはダイスを挟んでビレットが装填されるコンテナが配され、メインシリンダ装置側にはメインシリンダから出入りするメインラムと一体に駆動されるクロスヘッドにステムを設けている。そして、該ステムをメインシリンダ装置による押出力によって前記コンテナに装填されたビレットを加圧押出し、ダイスから所定の製品を押出成形するようにしている。
このような押出プレスではコンテナシール力が押出の全工程で一定であることが望ましいが、押出工程においてはコンテナ内のビレットが除々に短くなるため、押出開始時と押出終了時とでは前者の方が押出に要する力が大きいのが通常である。即ち、ダイスの押出抵抗(ダイスに作用する押出所用力)が一定であったとしても、コンテナ内壁とビレットの摩擦抵抗がビレットの長さの減少に従って小さくなるので、全体として押出の作用力が除々に低下してしまうことによる。
このように押出工程時に押出作用力が変化すると、押出プレスのダイスに作用する力が変化し、この結果押出工程中ではダイスの撓み量が一定とならない。従って、従来の押出プレスによって得られた製品の肉厚や形状が長手方向に対して不均一となる問題があった。
また、押出作用力の変化は、ダイスに対するコンテナシール力にも変動を生じさせ、シール部分からビレットが吹出してしまう所謂花咲現象を発生させる問題もあった。
特開平4−274821号公報開示の押出プレスは、コンテナとダイスとの間をシールするようにコンテナをダイス側に向けて押圧する押圧手段が、メインシリンダ装置とメインラムを連結するクロスヘッドに設けられている。そして、押出工程中にビレットが所定の長さ以下になった時点で、押出手段でコンテナを押圧し、この押圧によってコンテナとダイスとの間にコンテナシール力が付与されて、ビレットの吹出しを回避する。(特許文献1)
しかしながら、前述した特許文献に開示された技術ではダイスを介してエンドプラテンに付与されたコンテナシール力が加算されて押出力が作用し、製品の押出長手方向に亘りエンドプラテン及びダイスの変位を一定に保つことができ均一の製品が得られるが、押出工程中は押圧手段によってコンテナを押圧することからメインシリンダ装置には押出開始時の最大負荷圧力が作用して、押出工程時のエネルギー消費量が増大するといった問題があった。
特開平4−274821号公報
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、その目的は、押出工程において押出作用力が変化しても常に一定のコンテナシール力をコンテナとダイスの間に与えて均一な形状の製品が得られ、もって製品歩留まりを向上させることができ、かつ、押出に際してエネルギーの消費量が少ない押出プレス及び押出制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴としている。
本発明の第2の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用する押圧力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記駆動手段に出力可能とした制御手段と、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の第3の形態に係る押出プレスは第2の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴としている。
本発明の第4の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第5の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナに設けた駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第6の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナに設けた移動手段及び駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第7の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するシステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴としている。
本発明の第8の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの駆動手段に出力可能とした制御手段と、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の第9の形態に係る押出プレスは第2又は第8の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置とで構成したことを特徴としている。
さらに、本発明の第10の形態に係る押出プレスは第8の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴としている。
本発明の第11の形態に係る押出制御方法は、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第12の形態に係る押出制御方法は、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段に出力し、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第13の形態に係る押出制御方法は第12の形態の発明において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段及び前記コンテナの移動手段に出力し、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
発明の効果
以上のように、本発明の第1の形態に係る押出プレスでは、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備えた。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスのコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第2の形態に係る押出プレスでは、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段をエンドプラテンに設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記駆動手段に出力する制御手段と、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力する制御手段とを備えた。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第3の形態に係る押出プレスでは、第2の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を油圧シリンダで構成した。これにより、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるとともに、駆動手段を最小化することができ押出プレスをコンパクト化することができる。
本発明の第4の形態に係る押出制御方法では、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置により押出工程の油圧圧力を検出する。そして、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算し、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少するよう、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力する。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第5の形態に係る押出制御方法では、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの駆動手段に制御手段より出力し、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力する。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに押圧力を与えることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
本発明の第6の形態に係る押出制御方法では、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの移動手段及び駆動手段に制御手段より出力し、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力する。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力をより高精度に補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに押圧力を与えることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
本発明の第7の形態に係る押出プレスでは、ダイスの撓み量を検出する手段を設けてダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときにはコンテナシール力を増大させ、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備えた。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第8の形態に係る押出プレスでは、コンテナシール力を減少させるコンテナの駆動手段とダイスの撓み量を検出する手段を設けて、ダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときはコンテナシール力を増大させるようコンテナの駆動手段に出力する制御手段と、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備えた。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第9の形態に係る押出プレスでは、第2又は第8の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段に、電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置とを用いる構成とした。
これにより、エネルギー効率が改善され少ないエネルギー消費量でコンテナシール力を削減することができる。
本発明の第10の形態に係る押出プレスでは、第8の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段に、油圧シリンダを用いる構成とした。
これにより、駆動手段を最小化してコンテナシール力を削減することができる。
本発明の第11の形態に係る押出制御方法では、押出工程中のダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときはコンテナシール力を増大させ、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第12の形態に係る押出制御方法では、押出工程中のダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときはエンドプラテンに設けたコンテナの移動手段に出力してコンテナシール力を減少させ、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときにはコンテナシール力を増大させるようコンテナの移動手段に出力する。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第13の形態に係る押出制御方法では第12の形態の押出制御方法において、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときはエンドプラテンに設けたコンテナの移動手段及び駆動手段に出力してコンテナシール力を減少させる。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
図1は、本発明の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図2は、本発明の押出作用力の特性線図である。
図3は、本発明の他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図4は、別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図5は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図6は、本発明の別の一実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図7は、本発明の押出作用力の特性線図である。
図8は、本発明の他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図9は、別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図10は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。
図11は、ダイス撓み検出装置を示し、図11(a)はその断面図、図11(b)はA矢視図である。
本発明は、添付図と共に、下記の本発明の好適な実施の形態の説明によって、より十分に理解されても良い。
以下に、本発明に係る押出プレス及び押出制御方法の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、押出プレスはエンドプラテン10とメインシリンダ装置12を対向して配置し、両者を複数のタイロッド14によって連結している。エンドプラテン10の内側面には押出穴が形成されたダイス16を挟んでコンテナ18が配置され、コンテナ18にビレット20を装填し、これをダイス16に向けて押出加圧することによりダイス穴16Aに応じた断面の製品が押出成形される。
押出作用力を発生させるメインシリンダ装置12は、メインシリンダ12Aにメインラム12Bを内蔵し、これをコンテナ18に向けて加圧移動可能としている。このメインラム12Bの前端部にはコンテナ18のビレット装填穴18Aと同芯配置されるように押出ステム24がコンテナ18に向けて突出状態でクロスヘッド22を介して取付けられている。従って、メインシリンダ装置12を駆動してクロスヘッド22を前進させると、押出ステム24がコンテナ18のビレット装填穴18Aに挿入され、装填されたビレット20の後端面を加圧して製品20Aを押出すのである。
なお、前記メインシリンダ12Aには押出軸心と平行にサイドシリンダ装置26が取付けられており、そのシリンダロッド26Aがクロスヘッド22に連結されている。これによって押出工程の準備工程として押出ステム24をコンテナ18に近接させた位置に初期移動させ、押出加圧動作はメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26の両者を用いて行わせる構成になっている。
エンドプラテン10には、コンテナ18を押出軸線方向に進退自在とした移動手段としてのコンテナシフトシリンダ装置28が取付けられており、そのシリンダロッド28Aがコンテナホルダ19に連結されている。これによって押出の準備工程としてダイス16の端面とコンテナ18の端面を当接させてシール状態とし、完了工程においてはダイス16及びコンテナ18の端面を離間させてビレット20の残材を排出する隙間を確保する構成となっている。
上記メインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を、図1を参照して説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。油圧通路には油圧圧力を検出する圧力センサ34が取付けられており、検出した油圧圧力をコントローラ36に出力するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路42は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。このポンプ38から油圧通路を介してシリンダのロッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。シリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突き出し駆動させる油圧力が発生するようにしている。油圧回路42にはコンテナシフトシリンダ装置28に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、メインシリンダ装置12の駆動油圧回路図32の圧力センサ34で検出した油圧圧力に応じて出力される前記コントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行われる。
ところで、前述したように押出工程中、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26とによって押出が行われるが、押出時の押出作用力(F)はダイス16に作用する所要押出力(Fa)とビレット20とコンテナ18内壁の摩擦力(Fb)の和で表わされる。図2に示すように、押出作用力(F)及びビレット20とコンテナ18内壁の摩擦力(Fb)の最大値は押出の開始時であって、押出工程が進行してビレット20の長さが短くなるに伴う摩擦力(Fb)の低下で押出作用力(F)は減少することになる。
ダイス16に作用する所要押出力(Fa)は略均一で、ビレットの温度条件が同一ならば変化することは少ない。
図2に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が維持でき、且つ、コンテナシール力を一定に制御する基準圧力P1を最大負荷圧力P0よりも低く、ダイスに作用する所用負荷圧力P2よりも高く設定した。この場合P0からP2へ変化する押出負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準圧力P1よりも低い範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足している。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスから押し戻しコンテナシール力が減少するように作用させてやれば、コンテナシール力を一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも低い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスに押圧しコンテナシール力が増大するように作用させてやれば、コンテナシール力を一定に保つことができる。
このように、コンテナの移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させるようにコントローラ36で制御してコンテナシール力を補正して一定に保ち、もって、ダイスの変位量や撓みを一定に保つのである。
コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリ検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1を比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ヘッド側へ供給する圧力値Pc1を算出する。該圧力値Pc1は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc1に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより過剰に作用するコンテナシール力を一定に補正し保つことができる。
また、前記検出された差圧(δP)が基準圧力P1より低い値の場合は、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側へ供給する圧力値Pc2を算出する。該圧力値Pc2は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側の断面積で除した値で算出することができる。そして、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより不足するコンテナシール力を一定に補正し保つことができる。
図3は他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、基本構成は前述した図1に示す押出プレスに略同一であり、異なる構成部分について説明し、他は前述した図1の説明による。また、図1と同一のものは同じ符号を付した。
図3において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイス16を囲むように配置された複数のコンテナの駆動手段50が設けられている。この駆動手段50はエンドプラテン10に固定して取付けられ、駆動源である電動サーボモータ50Aと該電動サーボモータ50Aの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置50Bとで基本構成した。ネジ軸の伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ネジ軸の先端がコンテナ18の端面に当接可能で、電動サーボモータ50Aの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できるようになっている。
図3において、コンテナの駆動手段50をエンドプラテン10に取付けてネジ軸でコンテナ18を押し戻してコンテナシール力を減少させる構成としたが、コンテナの駆動手段50をコンテナ側に設けてエンドプラテン10を押圧してコンテナ18を押圧する構成であっても良い。
図3を参照してメインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。油圧通路には油圧圧力を検出する圧力センサ34が取付けられており、検出した油圧圧力をコントローラ36に出力するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路43は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。このポンプ38から油圧通路を介してシリンダのロッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。シリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突き出し駆動させる油圧力が発生するようにしている。油圧回路43にはコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、メインシリンダ装置12の駆動油圧回路図の圧力センサ34で検出した油圧圧力に応じて出力される前記コントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行われる。
そして、図2に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が維持できコンテナシール力を一定に制御するコンテナシール力基準圧力P1を最大負荷圧力P0よりも低く、ダイスに作用する押出所用負荷圧力P2よりも高く設定した。この場合P0からP2へ変化する押出負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲の押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰に作用し、基準圧力P1よりも低い範囲の押出工程の後半ではコンテナシール力が不足している。
そこで、コンテナシール力が過剰に作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲においては、駆動手段50の電動サーボモータ50Aに演算した偏差に基づく補正値を出力し、コンテナ18をダイスから押戻してコンテナシール力が減少するように作用させてやれば、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足して作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも低い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスに押圧してコンテナシール力が増大するように作用させてやれば、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
このように、コンテナの移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させるようにコントローラ36で制御してコンテナシール力を一定に保ち、もって、ダイスの変位量や撓みを一定に保つのである。
コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリに検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1とを比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な駆動装置50の電動サーボモータ50Aに出力するトルク値を算出する。該トルク値は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することで算出した荷重から演算して得ることができる。そして、演算して算出したトルク値に対応する変換処理をおこない、これをアンプ49に出力信号として出力し、電動サーボモータ50Aを制御するのである。
これにより過剰に作用するコンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、前記検出された差圧(δP)が基準圧力P1より低い値の場合は、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側へ供給する圧力値Pc2を算出する。該圧力値Pc2は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側の断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより不足するコンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
図4は、図3の形態においてコンテナ18の駆動手段50を油圧シリンダとした別の形態を示す押出プレスの断面図である。図4において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイス16を囲むように配置された複数のコンテナ18の駆動手段50としての油圧シリンダ50Cが設けられている。駆動用の油圧回路45を備え、そして、ラム50Dの伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ラム50Dの先端がコンテナ18の端面に当接可能で、油圧シリンダ50Cの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できるようになっている。
図3とは以下の点において異なる。即ち、コンテナシール力を減少させるにおいて、コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリに検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1とを比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な油圧シリンダ50Cへ供給する圧力値Pc3を算出する。該圧力値Pc3は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値を油圧シリンダ50Cの断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc3に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。
図5は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図で、図1及び図2の形態を併用する構成とした。コンテナシール力を減少させるに際してコンテナの移動手段及び駆動手段に出力する構成を示したもので、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に供給する油圧圧力を制御する比例電磁弁44と、電動サーボモータ50Aに出力する制御量が予め定めた基準に従ってコントローラ36よりそれぞれアンプ48,49へ出力されコンテナシール力を補正するようになっている。コンテナシール力を増大させる補正については、前述したコンテナシフトシリンダ装置28のロッド12A側に所定の圧力を作用させる手段による。
以上説明したように、押出工程中のメインシリンダ装置12の油圧圧力を検出して予め設定した基準圧力P1と比較演算し、偏差が基準値よりプラスのときはコンテナシール力を減少するように補正し、偏差が基準値よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるように補正したので、押出工程においてコンテナシール力を一定に保持することができる。この結果、ダイス16の変位量及び撓み量を一定に保つことができ、これにより押出製品20Aの肉厚、形状を長手方向において均一にすることができ、製品歩留まりを大幅に向上させることができる。
また、コンテナシール力を補正して一定に保つに際して、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスの押圧力を一定にすることができるので、エネルギー効率が改善されエネルギー消費量を削減することができる。
さらに、コンテナシール力を押出工程中一定に、且つ、所望するコンテナシール力に保つことができ、シール面からの花咲現象によるバリの発生も有効に防止することができるという優れた効果を有する。
なお、コンテナシール力に補正力を作用させるに際して加算されるエンドプラテンの変形及び撓み量は、ダイスシール端面からでなくコンテナシフトシリンダ装置を介してエンドプラテンは荷重が伝播されエンドプラテンへ作用するモーメントは小さく改善されることによってより小さくなり、ダイスへの影響はさらに良い方へ作用する。
図6は実施形態に係る押出プレスの断面図である。図6に示すように、押出プレスはエンドプラテン10とメインシリンダ装置12を対向して配置し、両者を複数のタイロッド14によって連結している。エンドプラテン10の内側面には押出穴が形成されたダイスユニット16を挟んでコンテナ18が配置され、コンテナ18にビレット20を装填し、これをダイスユニット16に向けて押出加圧することによりダイス穴16Aに応じた断面の製品が押出成形される。
押出作用力を発生させるメインシリンダ装置12は、メインシリンダ12Aにメインラム12Bを内蔵し、これをコンテナ18に向けて加圧移動可能としている。このメインラム18Bの前端部にはコンテナ18のビレット装填穴18Aと同芯配置されるように押出ステム24がコンテナ18に向けて突出状態でクロスヘッド22を介して取付けられている。従って、メインシリンダ装置12を駆動してクロスヘッド22を前進させると、押出ステム24がコンテナ18のビレット装填穴18Aに挿入され、装填されたビレット20の後端面を加圧して製品20Aを押出すのである。
なお、前記メインシリンダ12Aには押出軸心と平行にサイドシリンダ装置26が取付けられており、そのシリンダロッド26Aがクロスヘッド22に連結されている。これによって押出工程の準備工程として押出ステム24をコンテナ18に近接させた位置に初期移動させ、押出加圧動作はメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26の両者を用いて行わせる構成になっている。
エンドプラテン10にはコンテナ18を押出軸線方向に進退自在とした移動手段としてのコンテナシフトシリンダ装置28が取付けられており、そのシリンダロッド28Aがコンテナホルダ19に連結されている。これによって押出の準備工程としてダイスユニット16の端面とコンテナ18の端面とを当接させてシール状態とし、押出の完了工程においてはダイスユニット16及びコンテナ18の端面を離間させてビレット20の残材を排出する隙間を確保する構成となっている。
そして、エンドプラテン10の内側面に配設されたダイスユニット16の製品排出側端面にはダイス撓み検出装置60が設けられており、押出工程中に押出作用力によって変形するダイスの撓み量を検出する構成になっている。
上記メインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を、図6を参照して説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。
コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路42は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。この油圧ポンプ38から油圧通路を介してコンテナシフトシリンダのロッド側に圧油が供給されると、シリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。コンテナシフトシリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突出され、コンテナ18がダイスユニット16から離間するようにしている。油圧回路42にはコンテナシフトシリンダ装置28に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、ダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62で検出したダイスの撓み量に応じて出力されるコントローラ36からの制御信号に基づく設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行なわれる。
そして、コンテナの移動手段の制御手段は、前記コントローラ36及びアンプ48によって構成されている。
ところで、前述したように押出工程はメインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26とによって行われる。そして、押出工程中の押出作用力(F)はダイスユニット16に作用する所用押出力(Fa)とビレット20とコンテナ18の内壁との摩擦力(Fb)の和で表わされる。図7に示すように、押出作用力(F)及びビレット20とコンテナ18の内壁との摩擦力(Fb)の最大値は押出の開始時であって、押出工程が進行してビレット20の全長が短くなるに伴う摩擦力(Fb)の低下で押出作用力(F)は減少することになる。
ダイスユニット16に作用する所要押出力(Fa)は略均一で、ビレット20の温度条件が同一であれば変化することは少ない。
図7に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が確保され、且つ、コンテナシール力を一定に保持する基準となるダイスの撓み量δ1を最大負荷撓み量δ2よりも小さく、ダイスに作用する所用負荷撓み量δ0よりも大きく設定した。この場合においてδ0からδ2へ変化する撓み量が基準撓み量δ1よりも小さい範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準撓み量δ1よりも大きい範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足していることになる。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用してダイスの撓み量が基準値よりも小さい押出工程の前半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押し戻す方向に移動させてコンテナシール力を減少させることでコンテナシール力を補正して一定に保持する。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する撓み量が基準値よりも大きい押出工程の後半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押圧する方向に移動させてコンテナシール力を増大させることでコンテナシール力を補正して一定に保持する。
このようにコントローラ36で油圧圧力を制御してコンテナ18の移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させコンテナシール力を一定に保ち、もって、ダイスの撓み量を一定に維持するのである。
コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力され、また内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1が記憶されている。
そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算するように構成されており、これらの偏差を演算して偏差がマイナス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より小さいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ヘッド側に供給する油圧の圧力値Pc1を算出する。
該圧力値Pc1は、予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を算出するとともに、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することにより得ることができる。次に、算出した圧力値Pc1に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。これによって過剰にダイスに作用するコンテナシール力を補正し一定にすることができる。
一方、前記演算された偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側に供給する油圧の圧力値Pc2を算出する。
該圧力値Pc2は、前記記憶した押出作用力とダイスの撓み量との関係を用いて算出し、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側断面積で除することで得ることができる。次に、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。これによって不足しているダイスに作用するコンテナシール力を補正し一定にすることができる。
図8は他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、基本構成は前述した図6による押出プレスと略同一であり、異なる構成部分について説明し、他は前述した図6の説明による。また、図6と同一のものは同じ符号を付した。
図8において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイスユニット16を囲むように配置された複数のコンテナ18の駆動手段50が設けられている。この駆動手段50はエンドプラテン10に固定して取付けられ、駆動源である電動サーボモータ50Aと該電動サーボモータ50Aの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置50Bとで基本構成した。ネジ軸の伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ネジ軸の先端がコンテナ18の端面に当接可能で、電動サーボモータ50Aの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生するようになっている。
図8において、コンテナ18の駆動手段50をエンドプラテン10に取付けてネジ軸でコンテナ18を押し戻してコンテナシール力を減少させる構成としたが、コンテナ18の駆動手段50をコンテナ18側に設けてエンドプラテン10を押圧してコンテナ18を押し戻す構成であっても良い。
図8を参照してメインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路43は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。この油圧ポンプ38から油圧通路を介してコンテナシフトシリンダのロッド側に圧油が供給されると、シリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。油圧回路43にはコンテナシフトシリンダロッド側に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、ダイス撓み検出装置60に設けたダイス撓みセンサで検出したダイスの撓み量に応じて出力されるコントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行なわれる。
そして、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が確保され、且つ、コンテナシール力を一定に保持する基準となるダイスの撓み量δ1を最大負荷撓み量δ2よりも小さく、また、ダイスに作用する所用負荷撓み量δ0よりも大きく設定した。この場合においてP0からP2へ変化する撓み量が基準撓み量δ1よりも小さい範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準撓み量δ1よりも大きい範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足していることになる。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用してダイスの撓み量が基準値よりも小さい押出工程の前半においては、駆動手段50の電動サーボモータ50Aに演算した偏差に基づく補正値を出力し、コンテナ18をダイスユニット16から押し戻してコンテナシール力が減少するように作用させることによって、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する撓み量が基準値よりも大きな押出工程の後半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押圧する方向に移動させてコンテナシール力を増大させることによって、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
このようにして、コンテナ18の移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28及びコンテナの駆動装置50に補正力を発生させコンテナシール力一定に保ち、もって、ダイスの撓み量を一定に維持するのである。
コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力しており、また内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1を記憶されている。そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算するように構成されている。
該演算した偏差がマイナス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より小さいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナの駆動装置50の電動サーボモータ50Aに出力するトルク値を算出する。該トルク値は、予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を算出する。そして、演算したトルク値に対応する変換処理をおこない、これをアンプ49に出力信号として出力し、電動サーボモータ50Aを制御する。
これにより過剰にダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に維持することができる。
一方、前記演算された偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側に供給する油圧の圧力値Pc2を算出する。
該圧力値Pc2は、前記記憶した押出作用力とダイスの撓み量との関係を用いて算出し、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側断面積で除することで得ることができる。次に、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。これによって不足しているダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に維持することができる。
そして、コンテナの駆動手段50の制御手段は、前記コントローラ36及びアンプ49によって構成されている。
図9は、図8の形態においてコンテナの駆動手段50を油圧シリンダを用いる構成とした別の形態を示す押出プレスの断面図である。図9では、エンドプラテン10とコンテナ18との間に、ダイスユニット16を囲むように配置された複数のコンテナの駆動手段50としての油圧シリンダ50Cが設けられている。コンテナシフトシリンダ装置28及び油圧シリンダ50C駆動用の油圧回路45を備え、そして、ラム50Dの伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ラム50Dの先端がコンテナ18の端面に当接可能で、油圧シリンダ50Cの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できる構成となっている。図9における駆動手段50の制御手段は、コントローラ36及びアンプ49によって構成されている。
図8とは以下の点において作用が異なる。即ち、コンテナシール力を減少させるにおいて、コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力されており、また、内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1が記憶されている。そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算されるように構成されている。
該演算した偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な油圧シリンダ50Cへ供給する油圧圧力値Pc3を算出する。該圧力値Pc3は、まず予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を得、次いで、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積で前記押出作用力を除することで算出することができる。
そして算出した圧力値Pc3に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。
図10は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図を示し、図6及び図7の形態を併用する構成とした。コンテナシール力を減少させるに際してコンテナの移動手段及び駆動手段に出力する構成としたもので、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に供給する油圧圧力を制御する比例電磁リリーフ弁44と電動サーボモータ50Cに出力する制御量が予め定めた基準に従ってコントローラ36よりそれぞれアンプ48,49へ出力されコンテナシール力を補正するようになっている。コンテナシール力を増大させる補正については、前述したコンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に所定の油圧圧力を作用させる手段による。
図11は、ダイス撓み検出装置60の要部を示す断面図である。図11において16はダイスユニットで、ダイス16B、ダイバッカ16C、ダイリング16D及びエンドプラテン10に支持されたダイホルダ16Eで基本構成される。コンテナシフトシリンダ28でコンテナ18をエンドプラテン10に押圧し、コンテナライナでダイス16Bをダイリング16Cとダイボルスタ16Eをエンドプラテン10に押し付けてコンテナシールする。
コンテナシールした後にビレットをコンテナ18内に装填し、ビレットの後端面をステムでダイス16B側に向けて加圧し、ダイス穴16Aから製品を押出する。
ダイスユニット16に押出作用力が作用すればそれに応じて押出方向に変形して撓むことになる。そして、ダイスユニット16の撓み量はダイスユニット16に作用する押出作用力の大きさに比例して大きくなる。
ダイス撓み検出装置60は、エンドプラテン10中央部の製品排出穴に押出作用力によって変形することにないように設けられた製品ガイド61と、該製品ガイド61の先端部に複数個等配して取付けられたダイス撓み検出センサ62とで基本構成される。ダイス撓み検出センサ62は、例えば、渦電流式や光学式及び超音波などの非接触式の変位センサを用いることが好ましい。本実施例においては、4個のダイス撓み検出センサ62を用いダイス16Bの撓みをダイボルスタ16Eの撓みで検出する構成とし、それぞれに撓み量がコントローラ36に入力され、入力値に平均値が検出量となる。
ダイス撓みセンサ62に非接触式の変位センサを用いる構成としたが、複数個の接触式の変位センサや作用力の大きさを検出するセンサなどを用いた構成であっても良い。
以上説明したように、押出工程中のダイスの撓み量を検出して予め設定した基準撓み量と比較演算して、偏差が基準値より大きいときはコンテナシール力を減少させるように補正し、偏差が基準値より小さいときはコンテナシール力を増大させるように補正したので、押出工程においてコンテナシール力を一定に保持することができる。
この結果、ダイスユニット16の撓み量を一定に保つことができ、これにより押出製品20Aの肉厚、形状を長手方向において均一にすることができ、これにより製品歩留まりを大幅に向上させることができる。
また、コンテナシール力を補正して一定に保つに際して、メインシリンダ装置12の負荷圧力を上昇させることなくダイスユニット16に作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー効率が改善されエネルギー消費量を削減することができる。
さらに、コンテナシール力を押出工程中一定に、且つ、所望するコンテナシール力に保つことができ、シール面からの花咲現象によるバリの発生も有効に防止することができるという優れた効果を有する。
なお、コンテナシール力に補正力を作用させるに際して加算されるエンドプラテンの変形及び撓み量は、ダイスシール端面からでなくコンテナシフトシリンダ装置を介してエンドプラテンへ荷重が伝播されエンドプラテンへ作用するモーメントは小さく改善されることによってより小さくなり、ダイスユニットへの影響はさらに良い方向へ作用する。
本発明は、説明の目的で選択された特定の実施の形態を参照することにより説明されたが、本発明の基本的な思想及び範囲から逸脱することなく、多数の修正形態が、実施可能であることは当業者にとって明白である。
【0008】
よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備え、基準圧力は、予め押出の最大負荷圧力よりも低く、且つ、ダイスに作用する所用負荷圧力よりも高い範囲に設定した。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスのコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第2の形態に係る押出プレスでは、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段をエンドプラテンに設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記駆動手段に出力する制御手段と、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力する制御手段とを備えた。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第3の形態に係る押出プレスでは、第2の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシ
【0009】
ール力を減少させる駆動手段を油圧シリンダで構成した。これにより、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるとともに、駆動手段を最小化することができ押出プレスをコンパクト化することができる。
本発明の第4の形態に係る押出制御方法では、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置により押出工程の油圧圧力を検出する。そして、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算し、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少するよう、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力し、基準圧力は、予め押出の最大負荷圧力よりも低く、且つ、ダイスに作用する所用負荷圧力よりも高い範囲に設定した。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第5の形態に係る押出制御方法では、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの駆動手段に制御手段より出力し、偏差が基準圧力よりマイナ
関連出願に関する相互参照
本発明は、2007年1月15日付けの特願2007−005388及び2007年5月28日付けの特願2007−139986の優先権に基づいて特許請求しており、それらの内容は、本明細書において参考文献として組み込まれ、本願において継続する。
本発明は、押出プレス及び押出制御方法に係り、特にダイスの端面に作用するコンテナシール力が押出の全工程において一定となるようにして製品歩留まりを向上させることができる押出プレス及び押出制御方法に関する。
従来の押出プレスは、タイロッドに連結されたエンドプラテンとメインシリンダ装置とを備え、エンドプラテン側にはダイスを挟んでビレットが装填されるコンテナが配され、メインシリンダ装置側にはメインシリンダから出入りするメインラムと一体に駆動されるクロスヘッドにステムを設けている。そして、該ステムをメインシリンダ装置による押出力によって前記コンテナに装填されたビレットを加圧押出し、ダイスから所定の製品を押出成形するようにしている。
このような押出プレスではコンテナシール力が押出の全工程で一定であることが望ましいが、押出工程においてはコンテナ内のビレットが除々に短くなるため、押出開始時と押出終了時とでは前者の方が押出に要する力が大きいのが通常である。即ち、ダイスの押出抵抗(ダイスに作用する押出所要力)が一定であったとしても、コンテナ内壁とビレットの摩擦抵抗がビレットの長さの減少に従って小さくなるので、全体として押出の作用力が除々に低下してしまうことによる。
このように押出工程時に押出作用力が変化すると、押出プレスのダイスに作用する力が変化し、この結果押出工程中ではダイスの撓み量が一定とならない。従って、従来の押出プレスによって得られた製品の肉厚や形状が長手方向に対して不均一となる問題があった。
また、押出作用力の変化は、ダイスに対するコンテナシール力にも変動を生じさせ、シール部分からビレットが吹出してしまう所謂花咲現象を発生させる問題もあった。
特開平4−274821号公報開示の押出プレスは、コンテナとダイスとの間をシールするようにコンテナをダイス側に向けて押圧する押圧手段が、メインシリンダ装置とメインラムを連結するクロスヘッドに設けられている。そして、押出工程中にビレットが所定の長さ以下になった時点で、押出手段でコンテナを押圧し、この押圧によってコンテナとダイスとの間にコンテナシール力が付与されて、ビレットの吹出しを回避する。(特許文献1)
しかしながら、前述した特許文献に開示された技術ではダイスを介してエンドプラテンに付与されたコンテナシール力が加算されて押出力が作用し、製品の押出長手方向に亘りエンドプラテン及びダイスの変位を一定に保つことができ均一の製品が得られるが、押出工程中は押圧手段によってコンテナを押圧することからメインシリンダ装置には押出開始時の最大負荷圧力が作用して、押出工程時のエネルギー消費量が増大するといった問題があった。
特開平4−274821号公報
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、その目的は、押出工程において押出作用力が変化しても常に一定のコンテナシール力をコンテナとダイスの間に与えて均一な形状の製品が得られ、もって製品歩留まりを向上させることができ、かつ、押出に際してエネルギーの消費量が少ない押出プレス及び押出制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴としている。
本発明の第2の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用する押圧力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記駆動手段に出力可能とした制御手段と、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の第3の形態に係る押出プレスは第2の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴としている。
本発明の第4の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第5の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナに設けた駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第6の形態に係る押出制御方法は、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナに設けた移動手段及び駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第7の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するシステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴としている。
本発明の第8の形態に係る押出プレスは、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの駆動手段に出力可能とした制御手段と、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の第9の形態に係る押出プレスは第2又は第8の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置とで構成したことを特徴としている。
さらに、本発明の第10の形態に係る押出プレスは第8の形態の発明において、前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴としている。
本発明の第11の形態に係る押出制御方法は、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第12の形態に係る押出制御方法は、エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段に出力し、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
本発明の第13の形態に係る押出制御方法は第12の形態の発明において、押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段及び前記コンテナの移動手段に出力し、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴としている。
以上のように、本発明の第1の形態に係る押出プレスでは、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備え、基準圧力は、予め押出の最大負荷圧力よりも低く、且つ、ダイスに作用する所要負荷圧力よりも高い範囲に設定した。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスのコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第2の形態に係る押出プレスでは、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段をエンドプラテンに設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記駆動手段に出力する制御手段と、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力する制御手段とを備えた。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第3の形態に係る押出プレスでは、第2の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を油圧シリンダで構成した。これにより、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるとともに、駆動手段を最小化することができ押出プレスをコンパクト化することができる。
本発明の第4の形態に係る押出制御方法では、押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置により押出工程の油圧圧力を検出する。そして、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算し、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少するよう、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力し、基準圧力は、予め押出の最大負荷圧力よりも低く、且つ、ダイスに作用する所要負荷圧力よりも高い範囲に設定した。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第5の形態に係る押出制御方法では、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの駆動手段に制御手段より出力し、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力する。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに押圧力を与えることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
本発明の第6の形態に係る押出制御方法では、コンテナにダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段を設け、メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算する。そして、基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの移動手段及び駆動手段に制御手段より出力し、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に制御手段より出力する。
これにより全押出工程においてダイスに作用するコンテナシール力をより高精度に補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓みを一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに押圧力を与えることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
本発明の第7の形態に係る押出プレスでは、ダイスの撓み量を検出する手段を設けてダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときにはコンテナシール力を増大させ、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備えた。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第8の形態に係る押出プレスでは、コンテナシール力を減少させるコンテナの駆動手段とダイスの撓み量を検出する手段を設けて、ダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときはコンテナシール力を増大させるようコンテナの駆動手段に出力する制御手段と、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する制御手段を備えた。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大させることがない。
本発明の第9の形態に係る押出プレスでは、第2又は第8の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段に、電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置とを用いる構成とした。
これにより、エネルギー効率が改善され少ないエネルギー消費量でコンテナシール力を削減することができる。
本発明の第10の形態に係る押出プレスでは、第8の形態の押出プレスのエンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる駆動手段に、油圧シリンダを用いる構成とした。
これにより、駆動手段を最小化してコンテナシール力を削減することができる。
本発明の第11の形態に係る押出制御方法では、押出工程中のダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときはコンテナシール力を増大させ、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときにはコンテナシール力を減少させるようコンテナの移動手段に出力する。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第12の形態に係る押出制御方法では、押出工程中のダイスの撓み量を検出し、検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算する。そして、基準撓み量に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときはエンドプラテンに設けたコンテナの移動手段に出力してコンテナシール力を減少させ、偏差がプラス即ち、撓み量が基準撓み量よりも大きいときにはコンテナシール力を増大させるようコンテナの移動手段に出力する。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの変位量や撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量を増大することがない。
本発明の第13の形態に係る押出制御方法では第12の形態の押出制御方法において、偏差がマイナス即ち、撓み量が基準撓み量よりも小さいときはエンドプラテンに設けたコンテナの移動手段及び駆動手段に出力してコンテナシール力を減少させる。
これにより押出全工程においてダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に保持することができる。そのため、ダイスの撓み量を一定に保つことができ、製品の肉厚や形状が長手方向に対して均一となり製品歩留まりが向上する。また、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスに作用するコンテナシール力を増大させることができるので、エネルギー消費量が増大することがない。
本発明は、添付図と共に、下記の本発明の好適な実施の形態の説明によって、より十分に理解されても良い。
以下に、本発明に係る押出プレス及び押出制御方法の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、押出プレスはエンドプラテン10とメインシリンダ装置12を対向して配置し、両者を複数のタイロッド14によって連結している。エンドプラテン10の内側面には押出穴が形成されたダイス16を挟んでコンテナ18が配置され、コンテナ18にビレット20を装填し、これをダイス16に向けて押出加圧することによりダイス穴16Aに応じた断面の製品が押出成形される。
押出作用力を発生させるメインシリンダ装置12は、メインシリンダ12Aにメインラム12Bを内蔵し、これをコンテナ18に向けて加圧移動可能としている。このメインラム12Bの前端部にはコンテナ18のビレット装填穴18Aと同芯配置されるように押出ステム24がコンテナ18に向けて突出状態でクロスヘッド22を介して取付けられている。従って、メインシリンダ装置12を駆動してクロスヘッド22を前進させると、押出ステム24がコンテナ18のビレット装填穴18Aに挿入され、装填されたビレット20の後端面を加圧して製品20Aを押出すのである。
なお、前記メインシリンダ12Aには押出軸心と平行にサイドシリンダ装置26が取付けられており、そのシリンダロッド26Aがクロスヘッド22に連結されている。これによって押出工程の準備工程として押出ステム24をコンテナ18に近接させた位置に初期移動させ、押出加圧動作はメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26の両者を用いて行わせる構成になっている。
エンドプラテン10には、コンテナ18を押出軸線方向に進退自在とした移動手段としてのコンテナシフトシリンダ装置28が取付けられており、そのシリンダロッド28Aがコンテナホルダ19に連結されている。これによって押出の準備工程としてダイス16の端面とコンテナ18の端面を当接させてシール状態とし、完了工程においてはダイス16及びコンテナ18の端面を離間させてビレット20の残材を排出する隙間を確保する構成となっている。
上記メインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を、図1を参照して説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。油圧通路には油圧圧力を検出する圧力センサ34が取付けられており、検出した油圧圧力をコントローラ36に出力するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路42は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。このポンプ38から油圧通路を介してシリンダのロッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。シリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突き出し駆動させる油圧力が発生するようにしている。油圧回路42にはコンテナシフトシリンダ装置28に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、メインシリンダ装置12の駆動油圧回路図32の圧力センサ34で検出した油圧圧力に応じて出力される前記コントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行われる。
ところで、前述したように押出工程中、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26とによって押出が行われるが、押出時の押出作用力(F)はダイス16に作用する所要押出力(Fa)とビレット20とコンテナ18内壁の摩擦力(Fb)の和で表わされる。図2に示すように、押出作用力(F)及びビレット20とコンテナ18内壁の摩擦力(Fb)の最大値は押出の開始時であって、押出工程が進行してビレット20の長さが短くなるに伴う摩擦力(Fb)の低下で押出作用力(F)は減少することになる。
ダイス16に作用する所要押出力(Fa)は略均一で、ビレットの温度条件が同一ならば変化することは少ない。
図2に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が維持でき、且つ、コンテナシール力を一定に制御する基準圧力P1を最大負荷圧力P0よりも低く、ダイスに作用する所要負荷圧力P2よりも高く設定した。この場合P0からP2へ変化する押出負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準圧力P1よりも低い範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足している。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスから押し戻しコンテナシール力が減少するように作用させてやれば、コンテナシール力を一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも低い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスに押圧しコンテナシール力が増大するように作用させてやれば、コンテナシール力を一定に保つことができる。
このように、コンテナの移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させるようにコントローラ36で制御してコンテナシール力を補正して一定に保ち、もって、ダイスの変位量や撓みを一定に保つのである。
コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリ検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1を比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ヘッド側へ供給する圧力値Pc1を算出する。該圧力値Pc1は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc1に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより過剰に作用するコンテナシール力を一定に補正し保つことができる。
また、前記検出された差圧(δP)が基準圧力P1より低い値の場合は、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側へ供給する圧力値Pc2を算出する。該圧力値Pc2は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側の断面積で除した値で算出することができる。そして、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより不足するコンテナシール力を一定に補正し保つことができる。
図3は他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、基本構成は前述した図1に示す押出プレスに略同一であり、異なる構成部分について説明し、他は前述した図1の説明による。また、図1と同一のものは同じ符号を付した。
図3において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイス16を囲むように配置された複数のコンテナの駆動手段50が設けられている。この駆動手段50はエンドプラテン10に固定して取付けられ、駆動源である電動サーボモータ50Aと該電動サーボモータ50Aの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置50Bとで基本構成した。ネジ軸の伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ネジ軸の先端がコンテナ18の端面に当接可能で、電動サーボモータ50Aの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できるようになっている。
図3において、コンテナの駆動手段50をエンドプラテン10に取付けてネジ軸でコンテナ18を押し戻してコンテナシール力を減少させる構成としたが、コンテナの駆動手段50をコンテナ側に設けてエンドプラテン10を押圧してコンテナ18を押圧する構成であっても良い。
図3を参照してメインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。油圧通路には油圧圧力を検出する圧力センサ34が取付けられており、検出した油圧圧力をコントローラ36に出力するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路43は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。このポンプ38から油圧通路を介してシリンダのロッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。シリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突き出し駆動させる油圧力が発生するようにしている。油圧回路43にはコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、メインシリンダ装置12の駆動油圧回路図の圧力センサ34で検出した油圧圧力に応じて出力される前記コントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行われる。
そして、図2に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が維持できコンテナシール力を一定に制御するコンテナシール力基準圧力P1を最大負荷圧力P0よりも低く、ダイスに作用する押出所要負荷圧力P2よりも高く設定した。この場合P0からP2へ変化する押出負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲の押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰に作用し、基準圧力P1よりも低い範囲の押出工程の後半ではコンテナシール力が不足している。
そこで、コンテナシール力が過剰に作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも高い範囲においては、駆動手段50の電動サーボモータ50Aに演算した偏差に基づく補正値を出力し、コンテナ18をダイスから押戻してコンテナシール力が減少するように作用させてやれば、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足して作用する負荷圧力が基準圧力P1よりも低い範囲においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に演算した偏差に基づく圧油を供給してコンテナ18をダイスに押圧してコンテナシール力が増大するように作用させてやれば、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
このように、コンテナの移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させるようにコントローラ36で制御してコンテナシール力を一定に保ち、もって、ダイスの変位量や撓みを一定に保つのである。
コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリに検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1とを比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な駆動装置50の電動サーボモータ50Aに出力するトルク値を算出する。該トルク値は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することで算出した荷重から演算して得ることができる。そして、演算して算出したトルク値に対応する変換処理をおこない、これをアンプ49に出力信号として出力し、電動サーボモータ50Aを制御するのである。
これにより過剰に作用するコンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、前記検出された差圧(δP)が基準圧力P1より低い値の場合は、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側へ供給する圧力値Pc2を算出する。該圧力値Pc2は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値をコンテナシフトシリンダ装置28ロッド側の断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。
これにより不足するコンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
図4は、図3の形態においてコンテナ18の駆動手段50を油圧シリンダとした別の形態を示す押出プレスの断面図である。図4において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイス16を囲むように配置された複数のコンテナ18の駆動手段50としての油圧シリンダ50Cが設けられている。駆動用の油圧回路45を備え、そして、ラム50Dの伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ラム50Dの先端がコンテナ18の端面に当接可能で、油圧シリンダ50Cの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できるようになっている。
図3とは以下の点において異なる。即ち、コンテナシール力を減少させるにおいて、コントローラ36は圧力センサ34による検出信号を入力しており、内蔵しているメモリに検出圧力との比較値となる基準圧力P1を記憶している。押出工程において検出圧力を連続的に入力し、入力された検出圧力と前記基準圧力P1とを比較演算されるように構成されている。
そしてこれらの差圧(δP)を算出しこの差圧が基準圧力P1より高い値の場合は、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な油圧シリンダ50Cへ供給する圧力値Pc3を算出する。該圧力値Pc3は、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積に前記検出した差圧(δP)を乗じ、前記乗じた値を油圧シリンダ50Cの断面積で除することで算出することができる。そして、算出した圧力値Pc3に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。
図5は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図で、図1及び図2の形態を併用する構成とした。コンテナシール力を減少させるに際してコンテナの移動手段及び駆動手段に出力する構成を示したもので、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に供給する油圧圧力を制御する比例電磁弁44と、電動サーボモータ50Aに出力する制御量が予め定めた基準に従ってコントローラ36よりそれぞれアンプ48,49へ出力されコンテナシール力を補正するようになっている。コンテナシール力を増大させる補正については、前述したコンテナシフトシリンダ装置28のロッド12A側に所定の圧力を作用させる手段による。
以上説明したように、押出工程中のメインシリンダ装置12の油圧圧力を検出して予め設定した基準圧力P1と比較演算し、偏差が基準値よりプラスのときはコンテナシール力を減少するように補正し、偏差が基準値よりマイナスのときはコンテナシール力を増大させるように補正したので、押出工程においてコンテナシール力を一定に保持することができる。この結果、ダイス16の変位量及び撓み量を一定に保つことができ、これにより押出製品20Aの肉厚、形状を長手方向において均一にすることができ、製品歩留まりを大幅に向上させることができる。
また、コンテナシール力を補正して一定に保つに際して、メインシリンダ装置の負荷圧力を上昇させることなくダイスの押圧力を一定にすることができるので、エネルギー効率が改善されエネルギー消費量を削減することができる。
さらに、コンテナシール力を押出工程中一定に、且つ、所望するコンテナシール力に保つことができ、シール面からの花咲現象によるバリの発生も有効に防止することができるという優れた効果を有する。
なお、コンテナシール力に補正力を作用させるに際して加算されるエンドプラテンの変形及び撓み量は、ダイスシール端面からでなくコンテナシフトシリンダ装置を介してエンドプラテンは荷重が伝播されエンドプラテンへ作用するモーメントは小さく改善されることによってより小さくなり、ダイスへの影響はさらに良い方へ作用する。
図6は実施形態に係る押出プレスの断面図である。図6に示すように、押出プレスはエンドプラテン10とメインシリンダ装置12を対向して配置し、両者を複数のタイロッド14によって連結している。エンドプラテン10の内側面には押出穴が形成されたダイスユニット16を挟んでコンテナ18が配置され、コンテナ18にビレット20を装填し、これをダイスユニット16に向けて押出加圧することによりダイス穴16Aに応じた断面の製品が押出成形される。
押出作用力を発生させるメインシリンダ装置12は、メインシリンダ12Aにメインラム12Bを内蔵し、これをコンテナ18に向けて加圧移動可能としている。このメインラム18Bの前端部にはコンテナ18のビレット装填穴18Aと同芯配置されるように押出ステム24がコンテナ18に向けて突出状態でクロスヘッド22を介して取付けられている。従って、メインシリンダ装置12を駆動してクロスヘッド22を前進させると、押出ステム24がコンテナ18のビレット装填穴18Aに挿入され、装填されたビレット20の後端面を加圧して製品20Aを押出すのである。
なお、前記メインシリンダ12Aには押出軸心と平行にサイドシリンダ装置26が取付けられており、そのシリンダロッド26Aがクロスヘッド22に連結されている。これによって押出工程の準備工程として押出ステム24をコンテナ18に近接させた位置に初期移動させ、押出加圧動作はメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26の両者を用いて行わせる構成になっている。
エンドプラテン10にはコンテナ18を押出軸線方向に進退自在とした移動手段としてのコンテナシフトシリンダ装置28が取付けられており、そのシリンダロッド28Aがコンテナホルダ19に連結されている。これによって押出の準備工程としてダイスユニット16の端面とコンテナ18の端面とを当接させてシール状態とし、押出の完了工程においてはダイスユニット16及びコンテナ18の端面を離間させてビレット20の残材を排出する隙間を確保する構成となっている。
そして、エンドプラテン10の内側面に配設されたダイスユニット16の製品排出側端面にはダイス撓み検出装置60が設けられており、押出工程中に押出作用力によって変形するダイスの撓み量を検出する構成になっている。
上記メインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を、図6を参照して説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。
コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路42は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。この油圧ポンプ38から油圧通路を介してコンテナシフトシリンダのロッド側に圧油が供給されると、シリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。コンテナシフトシリンダのヘッド側に圧油が供給されるとシリンダロッド28Aが突出され、コンテナ18がダイスユニット16から離間するようにしている。油圧回路42にはコンテナシフトシリンダ装置28に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、ダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62で検出したダイスの撓み量に応じて出力されるコントローラ36からの制御信号に基づく設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行なわれる。
そして、コンテナの移動手段の制御手段は、前記コントローラ36及びアンプ48によって構成されている。
ところで、前述したように押出工程はメインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26とによって行われる。そして、押出工程中の押出作用力(F)はダイスユニット16に作用する所要押出力(Fa)とビレット20とコンテナ18の内壁との摩擦力(Fb)の和で表わされる。図7に示すように、押出作用力(F)及びビレット20とコンテナ18の内壁との摩擦力(Fb)の最大値は押出の開始時であって、押出工程が進行してビレット20の全長が短くなるに伴う摩擦力(Fb)の低下で押出作用力(F)は減少することになる。
ダイスユニット16に作用する所要押出力(Fa)は略均一で、ビレット20の温度条件が同一であれば変化することは少ない。
図7に示すように、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が確保され、且つ、コンテナシール力を一定に保持する基準となるダイスの撓み量δ1を最大負荷撓み量δ2よりも小さく、ダイスに作用する所要負荷撓み量δ0よりも大きく設定した。この場合においてδ0からδ2へ変化する撓み量が基準撓み量δ1よりも小さい範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準撓み量δ1よりも大きい範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足していることになる。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用してダイスの撓み量が基準値よりも小さい押出工程の前半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押し戻す方向に移動させてコンテナシール力を減少させることでコンテナシール力を補正して一定に保持する。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する撓み量が基準値よりも大きい押出工程の後半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押圧する方向に移動させてコンテナシール力を増大させることでコンテナシール力を補正して一定に保持する。
このようにコントローラ36で油圧圧力を制御してコンテナ18の移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28に補正力を発生させコンテナシール力を一定に保ち、もって、ダイスの撓み量を一定に維持するのである。
コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力され、また内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1が記憶されている。
そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算するように構成されており、これらの偏差を演算して偏差がマイナス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より小さいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ヘッド側に供給する油圧の圧力値Pc1を算出する。
該圧力値Pc1は、予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を算出するとともに、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置28の断面積で除することにより得ることができる。次に、算出した圧力値Pc1に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。これによって過剰にダイスに作用するコンテナシール力を補正し一定にすることができる。
一方、前記演算された偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側に供給する油圧の圧力値Pc2を算出する。
該圧力値Pc2は、前記記憶した押出作用力とダイスの撓み量との関係を用いて算出し、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側断面積で除することで得ることができる。次に、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御するのである。これによって不足しているダイスに作用するコンテナシール力を補正し一定にすることができる。
図8は他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。図に示すように、基本構成は前述した図6による押出プレスと略同一であり、異なる構成部分について説明し、他は前述した図6の説明による。また、図6と同一のものは同じ符号を付した。
図8において、エンドプラテン10とコンテナ18との間にはダイスユニット16を囲むように配置された複数のコンテナ18の駆動手段50が設けられている。この駆動手段50はエンドプラテン10に固定して取付けられ、駆動源である電動サーボモータ50Aと該電動サーボモータ50Aの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置50Bとで基本構成した。ネジ軸の伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ネジ軸の先端がコンテナ18の端面に当接可能で、電動サーボモータ50Aの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生するようになっている。
図8において、コンテナ18の駆動手段50をエンドプラテン10に取付けてネジ軸でコンテナ18を押し戻してコンテナシール力を減少させる構成としたが、コンテナ18の駆動手段50をコンテナ18側に設けてエンドプラテン10を押圧してコンテナ18を押し戻す構成であっても良い。
図8を参照してメインシリンダ装置12の駆動用油圧回路とコンテナシフトシリンダ装置28の駆動用油圧回路の構成を説明する。
まず、メインシリンダ装置12を駆動する油圧回路32は可変容量型の油圧ポンプ30を備え、これからの吐出油圧をメインシリンダ装置12及びサイドシリンダ装置26に油圧通路を介して供給するようにしている。
また、コンテナシフトシリンダ装置28の駆動回路43は、コンテナシフトシリンダ装置28に対して圧油を供給する油圧ポンプ38が備えられている。この油圧ポンプ38から油圧通路を介してコンテナシフトシリンダのロッド側に圧油が供給されると、シリンダロッド28Aが引き込み駆動されてコンテナシール力が発生するようにしている。油圧回路43にはコンテナシフトシリンダロッド側に供給する油圧圧力を調整する比例電磁式リリーフ弁44が設けられており、ダイス撓み検出装置60に設けたダイス撓みセンサで検出したダイスの撓み量に応じて出力されるコントローラ36からの制御信号による設定指令値に従いアンプ48を介して圧力制御が行なわれる。
そして、押出工程の最終段階においても所定のコンテナシール力が確保され、且つ、コンテナシール力を一定に保持する基準となるダイスの撓み量δ1を最大負荷撓み量δ2よりも小さく、また、ダイスに作用する所要負荷撓み量δ0よりも大きく設定した。この場合においてP0からP2へ変化する撓み量が基準撓み量δ1よりも小さい範囲である押出工程の前半ではコンテナシール力が過剰にダイスに作用し、基準撓み量δ1よりも大きい範囲である押出工程の後半ではダイスに作用するコンテナシール力が不足していることになる。
そこで、コンテナシール力が過剰にダイスに作用してダイスの撓み量が基準値よりも小さい押出工程の前半においては、駆動手段50の電動サーボモータ50Aに演算した偏差に基づく補正値を出力し、コンテナ18をダイスユニット16から押し戻してコンテナシール力が減少するように作用させることによって、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
また、コンテナシール力が不足してダイスに作用する撓み量が基準値よりも大きな押出工程の後半においては、コンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に撓み量の偏差より演算して算出された油圧圧力を供給し、コンテナ18をダイスユニット16から押圧する方向に移動させてコンテナシール力を増大させることによって、コンテナシール力を補正して一定に保つことができる。
このようにして、コンテナ18の移動手段であるコンテナシフトシリンダ装置28及びコンテナの駆動装置50に補正力を発生させコンテナシール力一定に保ち、もって、ダイスの撓み量を一定に維持するのである。
コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力しており、また内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1を記憶されている。そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算するように構成されている。
該演算した偏差がマイナス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より小さいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナの駆動装置50の電動サーボモータ50Aに出力するトルク値を算出する。該トルク値は、予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を算出する。そして、演算したトルク値に対応する変換処理をおこない、これをアンプ49に出力信号として出力し、電動サーボモータ50Aを制御する。
これにより過剰にダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に維持することができる。
一方、前記演算された偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が不足していることから、不足分に応じた補正力を発生させるに必要なコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側に供給する油圧の圧力値Pc2を算出する。
該圧力値Pc2は、前記記憶した押出作用力とダイスの撓み量との関係を用いて算出し、該算出した押出作用力をコンテナシフトシリンダ装置26ロッド側断面積で除することで得ることができる。次に、算出した圧力値Pc2に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。これによって不足しているダイスに作用するコンテナシール力を補正して一定に維持することができる。
そして、コンテナの駆動手段50の制御手段は、前記コントローラ36及びアンプ49によって構成されている。
図9は、図8の形態においてコンテナの駆動手段50を油圧シリンダを用いる構成とした別の形態を示す押出プレスの断面図である。図9では、エンドプラテン10とコンテナ18との間に、ダイスユニット16を囲むように配置された複数のコンテナの駆動手段50としての油圧シリンダ50Cが設けられている。コンテナシフトシリンダ装置28及び油圧シリンダ50C駆動用の油圧回路45を備え、そして、ラム50Dの伸長方向が押出プレスの押出軸線と平行にとなるように取付けられ、ラム50Dの先端がコンテナ18の端面に当接可能で、油圧シリンダ50Cの駆動によりコンテナ18を押圧して補正力を発生できる構成となっている。図9における駆動手段50の制御手段は、コントローラ36及びアンプ49によって構成されている。
図8とは以下の点において作用が異なる。即ち、コンテナシール力を減少させるにおいて、コントローラ36にはダイス撓み検出装置60のダイス撓みセンサ62からの検出信号がアンプを介して入力されており、また、内蔵しているメモリに検出した撓み量との比較値となる基準撓み量δ1が記憶されている。そして、押出工程において検出した撓み量を連続的に入力し、入力された撓み量と基準撓み量δ1とを比較演算されるように構成されている。
該演算した偏差がプラス、即ち撓み量が基準撓み量δ1より大きいときは、コンテナシール力が過剰に作用していることから、過剰分に応じた補正力を発生させるに必要な油圧シリンダ50Cへ供給する油圧圧力値Pc3を算出する。該圧力値Pc3は、まず予め押出作用力とダイスの撓み量との関係をコントローラ36に記憶しておき、前記演算した偏差から押出作用力を得、次いで、メインシリンダ装置12とサイドシリンダ装置26の合計断面積で前記押出作用力を除することで算出することができる。
そして算出した圧力値Pc3に対応する電圧変換処理をおこない、これをアンプ48に出力信号として出力し、比例電磁リリーフ弁44を制御する。
図10は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図を示し、図6及び図7の形態を併用する構成とした。コンテナシール力を減少させるに際してコンテナの移動手段及び駆動手段に出力する構成としたもので、コンテナシフトシリンダ装置28のヘッド側に供給する油圧圧力を制御する比例電磁リリーフ弁44と電動サーボモータ50Cに出力する制御量が予め定めた基準に従ってコントローラ36よりそれぞれアンプ48,49へ出力されコンテナシール力を補正するようになっている。コンテナシール力を増大させる補正については、前述したコンテナシフトシリンダ装置28のロッド側に所定の油圧圧力を作用させる手段による。
図11は、ダイス撓み検出装置60の要部を示す断面図である。図11において16はダイスユニットで、ダイス16B、ダイバッカ16C、ダイリング16D及びエンドプラテン10に支持されたダイホルダ16Eで基本構成される。コンテナシフトシリンダ28でコンテナ18をエンドプラテン10に押圧し、コンテナライナでダイス16Bをダイリング16Cとダイボルスタ16Eをエンドプラテン10に押し付けてコンテナシールする。
コンテナシールした後にビレットをコンテナ18内に装填し、ビレットの後端面をステムでダイス16B側に向けて加圧し、ダイス穴16Aから製品を押出する。
ダイスユニット16に押出作用力が作用すればそれに応じて押出方向に変形して撓むことになる。そして、ダイスユニット16の撓み量はダイスユニット16に作用する押出作用力の大きさに比例して大きくなる。
ダイス撓み検出装置60は、エンドプラテン10中央部の製品排出穴に押出作用力によって変形することにないように設けられた製品ガイド61と、該製品ガイド61の先端部に複数個等配して取付けられたダイス撓み検出センサ62とで基本構成される。ダイス撓み検出センサ62は、例えば、渦電流式や光学式及び超音波などの非接触式の変位センサを用いることが好ましい。本実施例においては、4個のダイス撓み検出センサ62を用いダイス16Bの撓みをダイボルスタ16Eの撓みで検出する構成とし、それぞれに撓み量がコントローラ36に入力され、入力値に平均値が検出量となる。
ダイス撓みセンサ62に非接触式の変位センサを用いる構成としたが、複数個の接触式の変位センサや作用力の大きさを検出するセンサなどを用いた構成であっても良い。
以上説明したように、押出工程中のダイスの撓み量を検出して予め設定した基準撓み量と比較演算して、偏差が基準値より大きいときはコンテナシール力を減少させるように補正し、偏差が基準値より小さいときはコンテナシール力を増大させるように補正したので、押出工程においてコンテナシール力を一定に保持することができる。
この結果、ダイスユニット16の撓み量を一定に保つことができ、これにより押出製品20Aの肉厚、形状を長手方向において均一にすることができ、これにより製品歩留まりを大幅に向上させることができる。
また、コンテナシール力を補正して一定に保つに際して、メインシリンダ装置12の負荷圧力を上昇させることなくダイスユニット16に作用するコンテナシール力を一定にすることができるので、エネルギー効率が改善されエネルギー消費量を削減することができる。
さらに、コンテナシール力を押出工程中一定に、且つ、所望するコンテナシール力に保つことができ、シール面からの花咲現象によるバリの発生も有効に防止することができるという優れた効果を有する。
なお、コンテナシール力に補正力を作用させるに際して加算されるエンドプラテンの変形及び撓み量は、ダイスシール端面からでなくコンテナシフトシリンダ装置を介してエンドプラテンへ荷重が伝播されエンドプラテンへ作用するモーメントは小さく改善されることによってより小さくなり、ダイスユニットへの影響はさらに良い方向へ作用する。
本発明は、説明の目的で選択された特定の実施の形態を参照することにより説明されたが、本発明の基本的な思想及び範囲から逸脱することなく、多数の修正形態が、実施可能であることは当業者にとって明白である。
図1は、本発明の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図2は、本発明の押出作用力の特性線図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図4は、別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図5は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図6は、本発明の別の一実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図7は、本発明の押出作用力の特性線図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図9は、別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図10は、さらに別の実施形態に係る押出プレスの断面図である。 図11は、ダイス撓み検出装置を示し、図11(a)はその断面図、図11(b)はA矢視図である。
図11は、ダイス撓み検出装置60の要部を示す断面図である。図11において16はダイスユニットで、ダイス16B、ダイバッカ16C、ダイリング16D及びエンドプラテン10に支持されたダイボルスタ16Eで基本構成される。コンテナシフトシリンダ28でコンテナ18をエンドプラテン10に押圧し、コンテナライナでダイス16Bをダイバッカー16Cとダイボルスタ16Eを介して、エンドプラテン10に押し付けてコンテナシールする。
コンテナシールした後にビレットをコンテナ18内に装填し、ビレットの後端面をステムでダイス16B側に向けて加圧し、ダイス穴16Aから製品を押出する。
ダイスユニット16に押出作用力が作用すればそれに応じて押出方向に変形して撓むことになる。そして、ダイスユニット16の撓み量はダイスユニット16に作用する押出作用力の大きさに比例して大きくなる。

Claims (13)

  1. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、
    前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴とする押出プレス。
  2. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットをステムによりダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、
    前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用する押圧力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、前記メインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差が前記基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記駆動手段に出力可能とした制御手段と、偏差が前記基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段とを備えたことを特徴とする押出プレス。
  3. 前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴とする請求項2に記載の押出プレス。
  4. 押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するよう、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする押出制御方法。
  5. 押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナの駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする押出制御方法。
  6. 押出プレスの押出工程においてメインシリンダ装置の油圧圧力を検出し、該検出した油圧圧力と予め設定した基準圧力との偏差を演算するとともに、該基準圧力に相当するコンテナシール力がダイスの端面に作用するように、偏差が基準圧力よりプラスのときはコンテナシール力が減少するよう前記コンテナの移動手段及び駆動手段に出力し、また、偏差が基準圧力よりマイナスのときはコンテナシール力が増大するよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする押出制御方法。
  7. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、
    前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、
    該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段を備えたことを特徴とする押出プレス。
  8. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスにおいて、
    前記エンドプラテンに前記ダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させるコンテナの駆動手段を設け、
    前記ダイスの撓み量を検出する撓み量検出手段を備えるとともに押出中の前記ダイスの撓み量を検出して、該検出した撓み量と予め設定したダイスの基準撓み量との偏差を演算し、
    該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するように、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの駆動手段に出力可能とした制御手段と、
    偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるよう前記コンテナの移動手段に出力可能とした制御手段とを備えたことを特徴とする押出プレス。
  9. 前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転運動を直線運動に変換するネジ軸及びボールナットからなるボールネジ変換装置とで構成したことを特徴とする請求項2又は8に記載の押出プレス。
  10. 前記エンドプラテンに設けたダイスの端面に作用するコンテナシール力を減少させる前記コンテナの駆動手段を、油圧シリンダで構成したことを特徴とする請求項8に記載の押出プレス。
  11. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、
    押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させ、偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする押出制御方法。
  12. エンドプラテンにコンテナの移動手段を備えてメインシリンダ装置で駆動するステムにより前記コンテナに装填したビレットをダイスから押出して製品を成形する押出プレスの押出制御方法において、
    押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段に出力し、
    偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする押出制御方法。
  13. 押出プレスの押出工程中に前記ダイスの撓み量を検出し、該検出した撓み量と予め設定した基準撓み量との偏差を演算するとともに、該基準撓み量に相当するコンテナシール力が前記ダイスの端面に作用するよう、偏差がマイナスのときはコンテナシール力を減少させるようエンドプラテンに設けたコンテナの駆動手段及び前記コンテナの移動手段に出力し、
    偏差がプラスのときはコンテナシール力を増大させるよう前記コンテナの移動手段に出力して等圧押出を行わせることを特徴とする請求項12に記載の押出制御方法。
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