JPWO2008081502A1 - 情報記録装置、情報記録媒体及び情報記録プログラム - Google Patents
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Abstract
情報記録装置は、指示された再生可能な期間に基づいて、最短マークを記録する記録パルスのパルス幅を短くする記録ストラテジの変更を行い、変更された記録ストラテジでデータを記録する。
Description
本発明は、情報記録媒体に情報を記録する情報記録技術に関し、より詳しくは、再生特性を制御する情報記録技術に関する。
追記型の光ディスクであるDVD−Rや書換型の光ディスクであるDVD−RWなどの記録型DVDは、半永久的に記録が保持され、何回でも再生することができる特徴を備えている。
しかし、光ディスクに記録されるコンテンツの内容に応じては、再生できる時間や回数を制限したい場合がある。このような再生制限記録技術としては、意図的に再生特性を劣化させて、再生時間を制限する再生時間制限型光ディスクがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記再生時間制限型光ディスクにおいては、データ記録時に、再生時間を自由に設定することができないという問題がある。
また、上記再生時間制限型光ディスクにおいては、再生するに従って、必ず再生特性が悪化するという問題、すなわち、再生特性を劣化させたくない場合には、当該光ディスクは適用できないという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その課題の一例としては、データ記録時に用途に応じて再生特性を柔軟に設定することができる情報記録装置及び情報記録プログラム、並びに該情報記録装置により記録された情報記録媒体を提供することにある。
上記の課題を達成するため、請求項1記載の情報記録装置は、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、を備え、前記記録ストラテジに関する記録条件は、記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号のパルス幅の、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号のパルス幅に対する割合であり、前記記録条件変更手段は、前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする。
また、請求項5記載の情報記録装置は、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、を備え、前記記録パワーに関する記録条件は、記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号の記録パワーの、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号の記録パワーに対する割合であり、前記記録条件変更手段は、前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする。
また、請求項11記載の情報記録装置は、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、を備え、前記記録パワーに関する記録条件は、それぞれの長さの記録マークを記録するそれぞれの記録信号の記録パワーであり、前記記録条件変更手段は、それぞれの長さの記録マークを記録するそれぞれの記録信号の記録パワーを、前記記録条件決定手段で決定された最適な記録パワーより小さな記録パワーで記録することを特徴とする。
また、請求項12記載の情報記録装置は、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な回数に関するパラメータ値を入力する再生可能回数入力手段と、前記再生可能回数入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、を備え、前記記録ストラテジに関する記録条件は、記録マークを記録する記録信号のパルス幅の長さであり、前記記録条件変更手段は、前記記録信号のパルス幅の長さを、前記記録条件決定手段で決定された、記録信号のパルス幅の長さよりも、短くすることを特徴とする。
また、請求項17記載の情報記録装置は、装着された情報記録媒体に予め記録されている媒体情報を取得する手段と、取得した媒体情報又は装置内に予め保持した情報の記録ストラテジを用いて、再生特性を劣化させない最適な記録パワーを決定する手段と、前記再生特性の劣化に関するパラメータ値を入力する手段と、前記最適な記録パワーを決定後、入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録ストラテジ又は決定された最適な記録パワーを変更する手段と、変更された記録ストラテジ又は記録パワーに従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項18記載の情報記録媒体は、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の情報記録装置により、データを記録された情報記録媒体であることを特徴とする。
また、請求項21記載の情報記録プログラムは、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、前記記録ストラテジに関する記録条件は、記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号のパルス幅の、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号のパルス幅に対する割合であり、前記記録条件変更手段は、前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする。
また、請求項22記載の情報記録プログラムは、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、前記記録パワーに関する記録条件は、記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号の記録パワーの、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号の記録パワーに対する割合であり、前記記録条件変更手段は、
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする。
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする。
また、請求項23記載の情報記録プログラムは、情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、再生可能な回数に関するパラメータ値を入力する再生可能回数入力手段と、前記再生可能回数入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、前記記録ストラテジに関する記録条件は、記録マークを記録する記録信号のパルス幅の長さであり、前記記録条件変更手段は、前記記録信号のパルス幅の長さを、前記記録条件決定手段で決定された、記録信号のパルス幅の長さよりも、短くすることを特徴とする。
1,1A 光ディスク
2 出射部
3 受光部
4 スライダ部
5 半径位置検出部
6 駆動部
7 再生特性測定部
8 記録パワー選択部
9 ディスク情報取得部
10 記録条件制御部
11 記録パルス生成部
100,100A 情報記録装置
2 出射部
3 受光部
4 スライダ部
5 半径位置検出部
6 駆動部
7 再生特性測定部
8 記録パワー選択部
9 ディスク情報取得部
10 記録条件制御部
11 記録パルス生成部
100,100A 情報記録装置
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る情報記録装置100について説明する前に、本実施形態において用いられる情報記録媒体の光ディスク1の記録特性(再生特性)について説明する。図1は、本実施形態において用いられる光ディスク1の記録特性を示す測定値である。図1(a)は、データを記録した記録直後、図1(b)は267日後の記録特性を示しており、図1(c)は、図1(a)及び図1(b)に示したジッタ特性を、縦軸をジッタ値、横軸を記録パワーとしてグラフ化したものである。ここで、ジッタ値は、記録特性の品質を示す値であり、ジッタ値が小さいほど品質が良好なことを意味する。なお、光ディスク1は、具体的には、追記型の光ディスクであるDVD−Rであり、光ディスク1の記録層には、光に弱く劣化しやすいシアニン系の色素が用いられている(シアニン系の色素は、通常光劣化を抑える役割を担う耐光剤とあわせて使用されるが、耐光剤を適正量より少なくすると、本実施形態においては、より効果的である)。また、図1に示す記録特性は、光ディスク1に最適な記録ストラテジを用いて8倍速の記録速度で記録したときの記録特性である。
図1(a)及び図1(c)に示すように、記録直後の最適記録パワーは、29mWであり、記録パワー29mWにおける記録直後の記録特性は、具体的には、ジッタ値6.9%、変調度63%、アシンメトリ2.1%となっている。これに対して、この記録部(記録パワー29mWによる記録部)の267日後の記録特性は、具体的には、ジッタ値8.0%、変調度60%、アシンメトリ−1.4%と変化している。
このような記録特性の変化から光ディスク1には、以下のような現象が生じていることが推測される。
まず、変調度が63%から60%に減少していることから、時間経過とともに記録マークが小さくなっていると考えられる。また、アシンメトリが2.1%から−1.4%に減少していることから、短い記録マークが長い記録マークに対して相対的に小さくなっていると考えられる。このように本実施の形態に用いられる光ディスク1は、時間経過とともに、短い記録マーク(以下、短マークという)と長い記録マーク(以下、長マークという)のバランスが崩れ、ジッタ値が悪化するという傾向がある。
以上のことから、時間経過とともに、記録特性を意図的に劣化させるためには
(1)「短マークを記録する記録信号(以下、短マークの記録パルスという)のパルス幅」の「長マークを記録する記録信号(以下、長マークの記録パルスという)のパルス幅」に対する割合を最適な記録時の当該割合より小さくする、又は
(2)「短マークの記録パルスの記録パワー」の「長マークの記録パルスの記録パワー」に対する割合を最適な記録時の当該割合より小さくする
ように記録条件を設定すればよい。すなわち、(1)又は(2)の記録条件を設定することにより、記録特性を意図的に劣化させて、再生可能な期間を制限することができる。
(1)「短マークを記録する記録信号(以下、短マークの記録パルスという)のパルス幅」の「長マークを記録する記録信号(以下、長マークの記録パルスという)のパルス幅」に対する割合を最適な記録時の当該割合より小さくする、又は
(2)「短マークの記録パルスの記録パワー」の「長マークの記録パルスの記録パワー」に対する割合を最適な記録時の当該割合より小さくする
ように記録条件を設定すればよい。すなわち、(1)又は(2)の記録条件を設定することにより、記録特性を意図的に劣化させて、再生可能な期間を制限することができる。
例えば、最短マーク(3T)の記録パルスのパルス幅をより小さくしたり、所定の長マークの記録パルスのパルス幅をより大きくしたりすれば、(1)の記録条件は具備されるので、記録特性を劣化させて、再生可能な期間を制限することができる。また、最短マークの記録パルスの記録パワーをより小さくしたり、長マークの記録パルスの記録パワーをより大きくしたりすれば、(2)の記録条件は具備されるので、記録特性を劣化させて、再生可能な期間を制限することができる。
なお、本実施の形態における短マークは、データの記録あるいは再生を行うために、光ディスク1上に集光されたレーザ光スポットの直径よりマーク長が短い記録マークを指し、本実施の形態における長マークは、レーザ光スポットの直径よりマーク長が長い記録マークを指す。例えば、DVD−Rにおいては、短マークは、記録パルスのパルス幅が3T、4T、5Tである記録マークを指し、長マークは、記録パルスのパルス幅が6T、7T、8T、9T、10T、11T、及び14Tである記録マークを指す。
以下、上述した光ディスク1の時間経過に伴う劣化特性を鑑みて、記録ストラテジ及び記録パワーを制御する本実施の形態に係る情報記録装置100について説明する。なお、本実施の形態における記録ストラテジの制御とは、記録パワーの制御は含まず、記録パルスのパルス幅を制御することを意味する。
図2は、本発明の実施の形態に係る情報記録装置100の概略構成図である。情報記録装置100は、例えば、具体的には、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダやDVDドライブを備えたコンピュータなどが想定され、上述した光ディスク1に対して情報を記録する。
出射部2は、主としてLD(Laser Diode;半導体レーザ)で構成され、レーザ光を光ディスク1に出射し、情報の記録・再生を行うようになっている。
受光部3は、主としてPD(Photo Diode)で構成され、出射したレーザー光の光ディスク1からの反射光を受光するようになっている。
スライダ部4は、主として出射部2と受光部3から構成されるPUH(Pick Up Head unit;ピックアップヘッドユニット)を、光ディスク1の半径方向に移動制御すようになっている。
半径位置検出部5は、PUHの半径位置を検出し、PUHの位置情報を駆動部6に送信するようになっている。
駆動部6は、半径位置検出部5から送信される位置情報をもとに、光ディスク1の回転制御を行うようになっている。
再生特性測定部7は、OPC(Optimum Power Control)時に記録した部分の再生特性を測定し、測定結果を記録パワー選択部8に送信するようになっている。
記録パワー選択部8は、OPC用記録パワー(最適な記録パワーを求めるために段階的に変化させる記録パワー)と再生特性測定部7より送信された再生特性から、再生特性が最も良好となる記録パワーを選択し、最適な記録パワーに関する情報を記録パルス生成部11に送信するようになっている。
ディスク情報取得部9は、光ディスク1に予め記録されているディスク情報(製造メーカ、型番、記録ストラテジなどに関する情報)を取得するようになっている。
記録条件制御部10は、ディスク情報取得部9が取得した光ディスク1に予め記録されている情報及び外部入力情報(再生可能な期間など再生特性を制限する情報)をもとに、記録ストラテジ(記録パルスのパルス幅)や記録パワーなどの記録条件を変更し、変更された記録条件に関する情報を記録パルス生成部11に送信するようになっている。すなわち、記録条件制御部10は、上述した記録条件(1)又は(2)を具備するような記録条件の変更を行うようになっている。詳しくは、記録条件制御部10は、図3(a)に示すような記録条件の変更対応表を備えており、当該変更対応表に基づいて、記録条件の変更を行うようになっている。図3(a)は、記録ストラテジ(記録パルスのパルス幅)に変更を加えて、再生可能期間を制限する場合の一例であり、例えば、光ディスク1がA社のDVD−○○○であって、再生可能期間を1週間に設定するときは、再生可能期間を制限しないDVD−○○○用の通常の記録ストラテジから3Tの後方エッジ(3Ttr)を0.05T前方にシフトさせる(−0.05T)変更を行い、また、光ディスク1がB社のDVD−△△△であって、再生可能期間を2日間に設定するときは、再生可能期間を制限しないDVD−△△△用の通常の記録ストラテジから3Tの前方エッジと4Tの前方エッジ(3Tld&4Tld)をそれぞれ0.05T後方にシフトさせる(−0.05T)変更を行う。このように、本実施の形態においては、メーカ名及び型番、つまり光ディスク1の種類ごとに、再生可能期間を制限する変更量が記憶されているので、外部から再生可能期間が指示されると、光ディスク1の種類、及び指示された再生可能期間に応じた変更量を変更対応表から取得し、取得した変更量に従って、記録条件を変更するようになっている。
記録パルス生成部11は、OPC時及びデータ記録時において、所望の記録パルスを生成し、出射部2に送信するようになっている。詳しくは、OPC時には、ディスク取得部9から送信される光ディスク1に予め記録されている情報、及びOPC用記録パワーに基づいて、記録パルスを生成し、データ記録時には、ディスク情報取得部9から送信される光ディスク1に予め記録されている情報、記録条件制御部11から送信された、変更された記録条件に関する情報、及び記録パワー選択部8で選択された最適な記録パワーに関する情報に基づいて、記録パルスを生成するようになっている。
次に、図4を参照して、本実施の形態の情報記録装置100の動作について説明する。図4は、情報記録装置100がデータを記録するときの動作を示すフローチャートである。
まず、情報記録装置100は、装着された光ディスク1に予め記録されているディスク情報を取得する(ステップS10)。例えば、製造メーカ・型番、記録層の種類、記録ストラテジなどである。
次に、情報記録装置100は、OPCを実行し、光ディスク1に最適な記録パワーを探索する(ステップS20)。すなわち、取得したディスク情報、又は装置側で備えた記録ストラテジ情報を用いて、再生可能期間を制限しない通常記録における最適な記録パワーを決定する。
次に、情報記録装置100は、取得したディスク情報と、指示された再生制限情報(再生可能な期間)に基づいて、記録条件の変更対応表を参照し、該当する記録条件の変更情報を取得し、記録ストラテジ又は記録パワーを変更する(ステップS30)。
例えば、最短マーク3Tのパルス幅を小さくしたり、最短マーク3Tの記録パワーを小さくしたりする。
次に、情報記録装置100は、記録条件の変更を反映した記録ストラテジ及び記録パワーでデータ記録を開始する(ステップS40)。
なお、上述した情報記録装置100の動作は、情報記録装置100に格納されたプログラムを実行することにより実現され、このプログラムは、ROM、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、また、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
以下、記録条件の変更について具体的に説明する。
<実施例1>
実施例1は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジを意図的に変更した実施例である。時間経過による記録特性の劣化が、最短マーク3Tに起因してより大きく現れると鑑みて実施したものである。図5は、実施例1における最短マーク3Tに対する3種類の記録ストラテジを示しており、図5(a)は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジの変更を行わない最適な記録ストラテジSTGA、図5(b)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の後方側を0.06T短くした記録ストラテジSTGB、図5(c)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側及び後方側をそれぞれ0.03T短くした記録ストラテジSTGCを示している。
実施例1は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジを意図的に変更した実施例である。時間経過による記録特性の劣化が、最短マーク3Tに起因してより大きく現れると鑑みて実施したものである。図5は、実施例1における最短マーク3Tに対する3種類の記録ストラテジを示しており、図5(a)は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジの変更を行わない最適な記録ストラテジSTGA、図5(b)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の後方側を0.06T短くした記録ストラテジSTGB、図5(c)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側及び後方側をそれぞれ0.03T短くした記録ストラテジSTGCを示している。
図5(a)〜(c)に示した各記録ストラテジで光ディスク1にデータを記録したときの記録特性を図6に示す。図6は、記録直後、2日後、9日後及び16日後に測定したジッタ値を示している。ここで、ジッタ値が10.5%になると再生が不可能となる情報再生装置(DVDプレーヤ)における再生状況を図7に示す。図7より、記録ストラテジSTGAで記録した光ディスク1は、16日後でも再生が可能であるが、記録ストラテジSTGBで記録した光ディスク1は、9日後、記録ストラテジSTGCで記録した光ディスク1は、2日後に再生が不可能となることがわかる。
このように、実施例1は、記録ストラテジを変更して、最短マーク3Tを記録するパルス幅を最適なパルス幅より短くすることにより、再生可能な期間を制限できることを示している。
<実施例2>
実施例2も、実施例1と同様に、最短マーク3Tに対する記録ストラテジを意図的に変更した実施例である。図8は、実施例2における最短マーク3Tに対する3種類の記録ストラテジを示しており、図8(a)は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジの変更を行わない最適な記録ストラテジSTGa、図8(b)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側を最適ストラテジSTGAより0.0875T短くした記録ストラテジSTGb、図8(c)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側を最適ストラテジSTGAより0.1T短くした記録ストラテジSTGcを示している。すなわち、実施例2においては、最短マーク3Tにおける記録パルスのパルス幅が、記録ストラテジSTGa>記録ストラテジSTGb>記録ストラテジSTGcとなっている。
実施例2も、実施例1と同様に、最短マーク3Tに対する記録ストラテジを意図的に変更した実施例である。図8は、実施例2における最短マーク3Tに対する3種類の記録ストラテジを示しており、図8(a)は、最短マーク3Tに対する記録ストラテジの変更を行わない最適な記録ストラテジSTGa、図8(b)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側を最適ストラテジSTGAより0.0875T短くした記録ストラテジSTGb、図8(c)は、最短マーク3Tを記録するパルス幅の前方側を最適ストラテジSTGAより0.1T短くした記録ストラテジSTGcを示している。すなわち、実施例2においては、最短マーク3Tにおける記録パルスのパルス幅が、記録ストラテジSTGa>記録ストラテジSTGb>記録ストラテジSTGcとなっている。
図8(a)〜(c)に示した各記録ストラテジで光ディスク1にデータを記録したときの記録特性を図9に示す。図9は、記録直後、2日後、及び20日後に測定したジッタ値を示している。ここで、ジッタ値が10.5%になると再生ができなくなる情報再生装置(DVDプレーヤ)における再生状況を図10に示す。図10より、記録ストラテジSTGaで記録した光ディスク1は、20日後でも再生が可能であるが、記録ストラテジSTGbで記録した光ディスク1は、20日後、記録ストラテジSTGcで記録した光ディスク1は、2日後に再生が不可能となることがわかる。
このように、実施例2は、記録ストラテジを変更して、最短マーク3Tを記録するパルス幅を最適なパルス幅より短くするに従って、再生可能な期間をより短く制限できることを示している。
図11及び図12は、実施例2の変形例である。図11は、最短マーク3Tを記録する記録パルスのパルス幅の後方側を短くした変形例を示しており、図12は、最短マーク3Tを記録する記録パルスのパルス幅の前方側及び後方側を短くした変形例を示している。この場合においても、実施例2と同様に、最短マーク3Tを記録するパルス幅を最適な記録パルス幅より短くするに従って、再生可能な期間をより短く制限することができる。
<実施例3>
実施例3は、最短マーク3Tを記録時の記録パワーを意図的に変更した実施例である。図13は、実施例3における最短マーク3Tを記録する記録パルスの3種類の記録パワーを示しており、図13(a)は、最適な記録パワーPa(図1に示す最適な記録パワー29mW)、図13(b)は、最適な記録パワーPaより小さい記録パワーPb、図13(c)は、記録パワーPbよりさらに小さい記録パワーPcを示している。
実施例3は、最短マーク3Tを記録時の記録パワーを意図的に変更した実施例である。図13は、実施例3における最短マーク3Tを記録する記録パルスの3種類の記録パワーを示しており、図13(a)は、最適な記録パワーPa(図1に示す最適な記録パワー29mW)、図13(b)は、最適な記録パワーPaより小さい記録パワーPb、図13(c)は、記録パワーPbよりさらに小さい記録パワーPcを示している。
実施例3においては、記録パワーを変更して、最短マーク3Tを記録時の記録パワーを小さくすればするほど、最短マーク3Tが時間経過とともにより小さくなると考えられるので、最短マーク3Tを記録時の記録パワーを小さくするに従って、再生可能な期間をより短く制限することができる。
実施例1〜3においては、時間経過による記録特性の劣化は短い記録マークほどより顕著であると考えたので、最短マーク3Tの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施したが、これに加えて又は代えて他の短マークの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーを変更するようにしてもよい。例えば、最短マーク3Tの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーに変更を加えるとともに、2番目に短い記録マーク4Tの記録パルスのパルス幅を短くしたり、記録パワーを小さくしたりしてもよい。
<実施例4>
上記実施例においては、最短マーク3Tの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施したが、実施例4は、これとは異なり、長マークの記録条件を変更するものである。具体的には、実施例4は、長マークの記録パルスに対して記録ストラテジの変更を施している。図14(a)は、DVD−Rの1倍速記録で採用されているマルチパルスの最適な記録ストラテジ、図14(b)は、図14(a)に示す記録ストラテジに対して、マルチパルスのパルス幅を長くした記録ストラテジを示している(Tb>Ta)。
上記実施例においては、最短マーク3Tの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施したが、実施例4は、これとは異なり、長マークの記録条件を変更するものである。具体的には、実施例4は、長マークの記録パルスに対して記録ストラテジの変更を施している。図14(a)は、DVD−Rの1倍速記録で採用されているマルチパルスの最適な記録ストラテジ、図14(b)は、図14(a)に示す記録ストラテジに対して、マルチパルスのパルス幅を長くした記録ストラテジを示している(Tb>Ta)。
実施例4においては、記録ストラテジを変更して、長マーク(マルチパルス)の記録パルスのパルス幅を長くすればするほど、記録される長マークの長さがより長くなるので、長マーク(マルチパルス)の記録パルスのパルス幅を長くするに従って、再生可能な期間をより短く制限することができる。
<実施例5>
実施例5も、実施例4と同様に、長マークの記録条件を変更するものであり、具体的には、長マークの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施すものである。図15(a)は、DVD−Rの4倍速記録で採用されているノンマルチパルスの最適な記録ストラテジ、図15(b)は、図15(a)に示す記録ストラテジに対して、中間バイアス部の記録パワーPmを大きくした記録ストラテジ、図15(c)は、図15(a)に示す記録ストラテジに対して、パルス幅を大きくした記録ストラテジを示している。
実施例5も、実施例4と同様に、長マークの記録条件を変更するものであり、具体的には、長マークの記録パルスに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施すものである。図15(a)は、DVD−Rの4倍速記録で採用されているノンマルチパルスの最適な記録ストラテジ、図15(b)は、図15(a)に示す記録ストラテジに対して、中間バイアス部の記録パワーPmを大きくした記録ストラテジ、図15(c)は、図15(a)に示す記録ストラテジに対して、パルス幅を大きくした記録ストラテジを示している。
実施例5においては、記録ストラテジを変更して、長マーク(ノンマルチパルス)の記録パルスの中間バイアス部の記録パワーPmを大きくすればするほど、記録される長マークの大きさがより大きくなるので、長マーク(ノンマルチパルス)の記録パルスの中間バイアス部の記録パワーPmを大きくするに従って、再生可能な期間をより短く制限することができる。また、長マーク(ノンマルチパルス)の記録パルスのパルス幅を大きくすればするほど、記録される長マークの大きさがより大きくなるので、長マーク(ノンマルチパルス)の記録パルスのパルス幅を大きくするに従って、再生可能な期間をより短く制限することができる。
<実施例6>
上記実施例では、特定の記録マークに対する記録条件を変更したが、実施例6では、これとは異なって、すべての記録マークの記録パワーを変更して、再生可能な期間を制限するようにしている。図16は、図1に示した光ディスク1の記録特性を流用した図である(新たに37日後の測定値が追加されている)。詳しくは、図16(a)は、記録直後、37日後、及び267日後の記録特性を示しており、図16(b)は、図16(a)で示したジッタ特性を、縦軸をジッタ値、横軸を記録パワーとしてグラフ化したものである。
上記実施例では、特定の記録マークに対する記録条件を変更したが、実施例6では、これとは異なって、すべての記録マークの記録パワーを変更して、再生可能な期間を制限するようにしている。図16は、図1に示した光ディスク1の記録特性を流用した図である(新たに37日後の測定値が追加されている)。詳しくは、図16(a)は、記録直後、37日後、及び267日後の記録特性を示しており、図16(b)は、図16(a)で示したジッタ特性を、縦軸をジッタ値、横軸を記録パワーとしてグラフ化したものである。
ここで、ジッタ値が10.5%になると再生ができなくなる情報再生装置(DVDプレーヤ)で再生を試みた場合、最適な記録パワー29.0mWで光ディスク1に記録したときは、267日経過しても再生をすることができるが、記録パワー27.7mWで光ディスク1に記録したときは、37日経過すると、再生が不可能となる。
このように、実施例6は、すべての記録マークに対する記録パワーを最適な記録パワーから変更することにより、再生可能な期間を制限できることを示している。
以上、述べたように本実施の形態に係る情報記録装置100によれば、装着された光ディスク1の種類及び指示された再生可能な期間に基づいて、記録条件である記録パワーや記録ストラテジを変更して、データを記録するので、データ記録時に用途に応じて再生可能な期間を柔軟に設定することができる。すなわち、情報記録装置100は、光ディスク1の種類や指示された再生可能な期間に応じて、「短マークを記録する記録パルスのパルス幅」の「長マークを記録する記録パルスのパルス幅」に対する割合を小さくするように記録ストラテジを変更したり、「短マークを記録する記録パルスの記録パワー」の「長マークを記録する記録パルスの記録パワー」に対する割合を小さくするように記録パワーを変更したりして、記録特性を劣化させる記録条件の変更が可能なので、再生可能な期間を自由に制限することができる。勿論、再生可能な期間に制限を加えないように記録条件を設定することも可能なので、記録特性を劣化させずにデータを記録することもできる。
なお、光ディスクに記録したデータを再生するにあたり、再生可能な期間を制御する技術としては、情報再生装置側にインストールされた再生制御ソフトウェアにより、再生可能な期間を制御することも可能であるが、この場合には、再生制御ソフトウェアがインストールされた情報再生装置でしか当該機能を発揮することができない。これに対して、本実施の形態に係る情報記録装置100が、再生可能な期間を制御して、記録した光ディスク1は、再生される情報再生装置を限定せず、あらゆる情報再生装置で再生することができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態及びその具体例である各実施例においては、光ディスク1として、追記型の光ディスクであるDVD−Rを用いて、再生可能な期間を制御する情報記録装置100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、書換型の光ディスク1Aを用いて、再生可能な再生回数を制御するような情報記録装置100Aであってもよい。
上記実施形態及びその具体例である各実施例においては、光ディスク1として、追記型の光ディスクであるDVD−Rを用いて、再生可能な期間を制御する情報記録装置100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、書換型の光ディスク1Aを用いて、再生可能な再生回数を制御するような情報記録装置100Aであってもよい。
詳しくは、情報記録装置100Aは、書換型の光ディスク1Aに対する記録パルスとして用いられるクーリングパルスのパルス幅を変更することにより、再生回数を制御するようになっている。ここで、クーリングパルスは、記録パワーにより高温に熱した記録層を急冷するためのパルスであるため、クーリングパルスのパルス幅が予め定められた最適値より小さく設定されると、クーリングパルスによる記録層の急冷が十分に行われなくなり、記録マークの形成が不十分となり、記録特性が悪化する。その結果、クーリングパルスのパルス幅を最適値より短く設定したときは、再生可能な再生回数が少なくなるものである。
なお、光ディスク1Aは、具体的には、AgInSbTe系またはGeInSbTe系の記録層を用いているDVD−RWであり、光ディスク1Aは、インジウム又はアンチモンの配分割合を通常よりも多くして、光劣化を起こしやすい状態にしている。
図17(a)は、情報記録装置100Aが2倍速の記録速度で記録したときの最適な記録ストラテジSTGD、図17(b)は、クーリングパルスのパルス幅を、最適な記録ストラテジSTGDのクーリングパルスのパルス幅より、短くした記録ストラテジSTGEを示している。なお、記録ストラテジSTGDのクーリングパルスのパルス幅は0.8T、記録ストラテジSTGEのクーリングパルスのパルス幅は0.45Tである。
図17(a)及び(b)に示した各記録ストラテジで光ディスク1Aにデータを記録したときの記録特性を図18に示す。図18は、記録したデータを1回再生した後、2回再生した後、及び3回再生した後に測定したジッタ値を示している。ここで、ジッタ値が10.5%になると再生が不可能となる情報再生装置(DVDプレーヤ)における再生状況を図19に示す。図19より、記録ストラテジSTGDで記録した光ディスク1Aは、3回まで再生することが可能であるのに対して、記録ストラテジSTGEで記録した光ディスク1Aは、2回までしか再生することができないことがわかる。
このように、本実施形態は、記録ストラテジを変更して、クーリングパルスのパルス幅を小さくすることにより、再生回数を制限できることを示している。
また、クーリングパルスに限らず、トップパルスあるいはマルチパルスのパルス幅を制御することでも、同様に再生回数の制限を行うことが可能である。
なお、上記実施の形態においては、記録条件を変更するときは、対象となる記録信号のすべてに対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施すようにしたが、本発明はこれに限定されず、対象となる記録信号の一部に対して記録ストラテジや記録パワーの変更を施すようにしてもよい。例えば、再生回数を制限するような場合においては、見逃した部分を巻き戻して再生する等の考慮をして、光ディスク1Aをセット時に読み出す部分に対してのみ、記録条件を変更してデータを記録するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、記録条件の変更対応表を情報記録装置側で保持するようにしてが、本発明はこれに限定されず、情報記録媒体側で保持してもよいし、双方で保持するようにしてもよい。例えば、記録条件の変更対応表を予め備えている情報記録装置が、情報記録媒体にデータを記録したときに、当該記録条件の変更対応表を情報記録媒体に記録してもよい。
さらには、上記実施の形態においては、情報記録装置は、記録条件の変更対応表を備えて、記録条件の変更量を記憶するようにしていたが、記録条件自体、すなわち、再生可能な期間や再生可能な回数に応じた記録ストラテジ自体を記憶している記録条件表を備えるようにしてもよい。図3(b)は、再生可能期間を制限する場合の記録条件表の一例であり、例えば、光ディスクがA社のDVD−○○○であって、再生可能期間を2日間に設定するときは、記録ストラテジSTGA01を用いて、データの記録を行い、また、光ディスク1がB社のDVD−×××であって、再生可能期間を1週間に設定するときは、記録ストラテジSTGB02を用いて、データの記録を行う。このように、メーカ名及び型番、つまり光ディスクの種類ごとに、再生可能期間を制限する記録ストラテジを記憶して、外部から再生可能期間を指示されると、光ディスクの種類、及び指示された再生可能期間に応じた最適な記録ストラテジを記録条件表から取得し、取得した記録ストラテジに従って、データを記録するようにしてもよい。
Claims (23)
- 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、
前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
を備え、
前記記録ストラテジに関する記録条件は、
記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号のパルス幅の、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号のパルス幅に対する割合であり、
前記記録条件変更手段は、
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする情報記録装置。 - 前記記録条件変更手段は、
前記短記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記記録条件決定手段で決定された、前記短記録マークを記録する記録信号のパルス幅よりも、短くすることを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。 - 前記記録条件変更手段は、
前記長記録マークを記録する記録信号のパルス幅を、前記記録条件決定手段で決定された、前記長記録マークを記録する記録信号のパルス幅よりも、長くすることを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。 - 前記長記録マークを記録する記録信号がマルチパルスを含む場合は、前記マルチパルスのパルス幅を、前記記録条件決定手段で決定された、前記長記録マークを記録するマルチパルスのパルス幅よりも長くすることを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
- 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、
前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
を備え、
前記記録パワーに関する記録条件は、
記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号の記録パワーの、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号の記録パワーに対する割合であり、
前記記録条件変更手段は、
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする情報記録装置。 - 前記記録条件変更手段は、
前記短記録マークを記録する記録信号の記録パワーを、前記記録条件決定手段で決定された、前記短記録マークを記録する記録信号の記録パワーよりも、小さくすることを特徴とする請求項5記載の情報記録装置。 - 前記記録条件変更手段は、
前記長記録マークを記録する記録信号の記録パワーを、前記記録条件決定手段で決定された、前記長記録マークを記録する記録信号の記録パワーよりも、大きくすることを特徴とする請求項5記載の情報記録装置。 - 前記長記録マークを記録する記録信号がノンマルチパルスであるときは、前記ノンマルチパルスの中間バイアス部の記録パワーを、前記記録条件決定手段で決定された、前記長記録マークを記録するノンマルチパルスの中間バイアス部の記録パワーよりも大きくすることを特徴とする請求項7記載の情報記録装置。
- 前記短記録マークは、
最短の記録マークであることを特徴とする請求項2又は6記載の情報記録装置。 - 前記短記録マークは、
前記最短の記録マークに加えて、2番目に短い記録マークを含むことを特徴とする請求項9記載の情報記録装置。 - 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、
前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
を備え、
前記記録パワーに関する記録条件は、
それぞれの長さの記録マークを記録するそれぞれの記録信号の記録パワーであり、
前記記録条件変更手段は、
それぞれの長さの記録マークを記録するそれぞれの記録信号の記録パワーを、前記記録条件決定手段で決定された最適な記録パワーより小さな記録パワーで記録することを特徴とする情報記録装置。 - 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な回数に関するパラメータ値を入力する再生可能回数入力手段と、
前記再生可能回数入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
を備え、
前記記録ストラテジに関する記録条件は、
記録マークを記録する記録信号のパルス幅の長さであり、
前記記録条件変更手段は、
前記記録信号のパルス幅の長さを、前記記録条件決定手段で決定された、記録信号のパルス幅の長さよりも、短くすることを特徴とする情報記録装置。 - 前記記録信号のパルス幅は、クーリングパルスのパルス幅であることを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
- 前記情報記録媒体の種類、及び前記パラメータ値ごとに、記録条件の変更に関する値を記憶している記録条件変更テーブルを備え、
前記記録条件変更手段は、
前記情報記録媒体の種類、及び前記パラメータ値に基づいて、前記記録条件変更テーブルから該当する記録条件の変更に関する値を参照して、記録条件の変更を行うことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報記録装置。 - 前記規定長さは、前記情報記録媒体にデータを記録するときに出射されるレーザ光のディスク上の集光点の直径であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報記録装置。
- 前記記録条件変更手段は、
前記記録信号の一部に対して、記録条件の変更を行うことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報記録装置。 - 装着された情報記録媒体に予め記録されている媒体情報を取得する手段と、
取得した媒体情報又は装置内に予め保持した情報の記録ストラテジを用いて、再生特性を劣化させない最適な記録パワーを決定する手段と、
前記再生特性の劣化に関するパラメータ値を入力する手段と、
前記最適な記録パワーを決定後、入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録ストラテジ又は決定された最適な記録パワーを変更する手段と、
変更された記録ストラテジ又は記録パワーに従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする手段と、
を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至17のいずれか1項に記載の情報記録装置により、データを記録された情報記録媒体。
- 請求項1乃至17のいずれか1項に記載の情報記録装置により、データを記録された情報記録媒体であって、前記パラメータ値に対応した記録条件の変更に関する値を記憶している媒体用記録条件変更テーブルを備えることを特徴とする情報記録媒体。
- 前記媒体用記録条件変更テーブルのデータは、前記情報記録装置により記録されることを特徴とする請求項19記載の情報記録媒体。
- 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、
前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、
前記記録ストラテジに関する記録条件は、
記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号のパルス幅の、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号のパルス幅に対する割合であり、
前記記録条件変更手段は、
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする情報記録プログラム。 - 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な期間に関するパラメータ値を入力する再生可能期間入力手段と、
前記再生可能期間入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録パワーに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録パワーに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、
前記記録パワーに関する記録条件は、
記録マークの長さが規定長さより短い短記録マークを記録する記録信号の記録パワーの、前記規定長さより長い長記録マークを記録する記録信号の記録パワーに対する割合であり、
前記記録条件変更手段は、
前記割合を、前記記録条件決定手段で決定された前記割合よりも、小さな値にすることを特徴とする情報記録プログラム。 - 情報記録媒体にデータを記録するときの記録条件を決定する記録条件決定手段と、
再生可能な回数に関するパラメータ値を入力する再生可能回数入力手段と、
前記再生可能回数入力手段により入力されたパラメータ値に基づいて、前記記録条件決定手段で決定された記録条件のうち、記録ストラテジに関する記録条件を変更する記録条件変更手段と、
前記記録条件変更手段により変更された記録ストラテジに関する記録条件に従って、前記情報記録媒体にデータの記録をする情報記録手段と、
してコンピュータを機能させる情報記録プログラムであって、
前記記録ストラテジに関する記録条件は、
記録マークを記録する記録信号のパルス幅の長さであり、
前記記録条件変更手段は、
前記記録信号のパルス幅の長さを、前記記録条件決定手段で決定された、記録信号のパルス幅の長さよりも、短くすることを特徴とする情報記録プログラム。
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PCT/JP2006/326029 WO2008081502A1 (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 情報記録装置、情報記録媒体及び情報記録プログラム |
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JP2008551965A Pending JPWO2008081502A1 (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 情報記録装置、情報記録媒体及び情報記録プログラム |
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