JP4258449B2 - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は,複数の記録速度に対応する書き換え型光ディスクに対して,高品質に情報の重ね書きを行うことを可能にする情報記録方法及び情報記録装置に関する。
従来から、ディスク上の既に記録されている場所に重ね書きすることで,情報を書き換える、RAMやRWのような書き換え型光ディスクが実用化されている。
ここで,媒体の製造ばらつきのために記録膜の記録感度は媒体毎に異なっており,またドライブ装置においても,記録光源である半導体レーザの電流−光出力特性(I−L特性)のばらつきやレーザ駆動回路の部品ばらつきにより,記録パワー設定値と出力レーザパワーの関係はドライブ装置毎に異なってしまう。このため,良好な再生信号品質が得られるように記録するためには,媒体とドライブ装置の組み合わせが変わる度に,記録パワーと再生信号品質の関係を調査し,最適な記録パワーを選択する必要がある。
そこで、書き換え型光ディスクドライブ装置では,通常,新しいディスクが装填されると,データ記録領域とは別に設けられた専用の領域において,記録パワーを変化させながら試し書きを行い,再生信号から取得できるパラメータを評価指標とすることで,良好な再生信号品質が得られる記録パワーを探索するシーケンスが実行される。このシーケンスは,OPC(Optimum Power Control)と呼ばれ,記録膜材料の種類に応じて,種々の方法が用いられている。
書き換え型光ディスクでは,1回のみ記録した部分の再生信号品質と複数回重ね書きを行った部分の再生信号品質が異なる場合がある。これは,重ね書きによる記録膜の劣化,あるいは記録膜の初期化むらなどに起因する。このため,試し書きの際には,1回のみ記録した部分の再生信号と重ね書きされた部分の再生信号の両方を用いて最適記録パワーを取得することで,どちらの場合にも高品質な記録ができるようにすることが好ましい。そこで、特開2003−242648に開示されている方法では,試し書きにおいて,1回のみ記録された場所と,2回以上記録された場所のそれぞれの再生信号から取得できるパラメータの差分が所定の値以下になるような記録パワーを,本記録用のパワーとして採用している。
特開2003−242648号
光ディスクドライブ装置の高記録速度化が進む一方で,従来の低記録速度のドライブ装置との互換性を確保する必要もある。このため,媒体に対しては,複数種類の記録速度に対応することが要求される。しかしながら,媒体が対応する記録速度は,主に記録膜材料の結晶化速度に依存しており,一般には,高記録速度ほど,速い結晶化速度が必要である。
RAMのような相変化型記録では,情報を消去したり重ね書きしたりするためには,記録膜を一定時間以上,結晶化温度以上に保持する必要がある。しかしながら,高記録速度の場合には,記録膜にレーザ光が照射される時間が短くなるため,情報の消去や重ね書きを良好に行うためには,記録膜が結晶化温度以上に保持される時間が短くても結晶化が確実に行われるように,記録膜材料の結晶化速度が速くなければならない。このことは,記録膜材料の結晶化速度に応じて,記録に適した速度範囲が存在することを示しており,言い換えると,媒体の記録特性が,記録速度によって異なることを示している。
このように、記録速度によって媒体の記録特性が異なるので、その媒体の最適な記録速度以外の速度では、対応しきれず、データの読みとりエラー等が発生してしまう恐れがある。
まず、本発明者らの検討の結果を示す。
書き換え型光ディスクでは,記録の際,記録膜上において,レーザ光の照射により溶融して一度アモルファス化された部分が余熱によって再び結晶化される再結晶化と呼ばれる現象のために,形成されるマークの長さは,溶融した部分の長さよりも短くなることが普通である。
同一の記録膜に対して,記録速度を変えて記録を行う場合,記録速度によって再結晶化の度合いが異なるために,形成される記録マークの幅が異なることがある。一般には,図6に示すように、形成される記録マークの幅は,低記録速度ほど広くなり,高記録速度ほど狭くなる傾向にある。この理由は次のように考えられる。低記録速度の方が,高記録速度と比べて,エネルギー照射期間が長いため,蓄積された熱で,記録トラック方向に再結晶化が進みやすい。このため,図12に示すように,特に短マークに対して,低記録速度と高記録速度で同じ長さのマークを形成しようとすると,低記録速度の方が,記録膜上の,より大きい領域を溶融させなければならず,結果として形成される記録マークの幅は大きくなる。
ここで,幅の広いマークの上に,幅の狭いマークで重ね書きする場合,下に記録されていたマークの端が僅かに消え残るという現象が生じる。例えば、図7に示すように、低速で幅の広い記録マークを形成した後、高速で幅の狭い記録マークの重ね書きを行うと、下地記録マークの消え残りが生じてしまう。消え残った記録マークは,再生信号揺らぎを生じさせるため,データの読み取りエラーの原因となる。
なお、上記特開2003−242648による方法では,各記録速度の記録パワーを求めるために,記録速度を変えて試し書きを行うことが記載されている。しかし,下地記録時と重ね書き時の記録速度が異なる条件での試し書きは行っていない。すなわち,上記のような,下地記録時と重ね書き時の記録速度が異なる場合に発生する問題は考慮されずに,記録パワーが決定されていた。
そこで、本発明では、記録マークを重ね書きする際に,前回記録時と異なる記録速度で記録する場合にも,データの読み取りエラーを低減して情報を再生できるように,記録マークを形成することができる記録パワーを取得する方法を、以下に記す。
(1)まず、第1の記録速度で光ディスクに試し書きを行い、続いて、試し書きを行った部分の上に重ねて,第1の記録速度とは異なる第2の記録速度で,試し書きを行う。そして、第2の記録速度で記録した記録した情報を再生し,その再生信号に基づいて,第2の記録速度におけるエネルギーの最適パワーを決定する。第2の記録速度は,勿論,本記録時の記録速度である。このように、線速度を変えて、重ねて試し書きをすることによって、最適な記録パワーを決定する。これにより、第2の記録速度で重ね書きを行った際に、下地記録の影響がほとんどないような条件を取得できるので、再生エラーを防ぐ記録条件で情報を記録することができる。そして、勿論、試し書き記録に引き続き、ユーザデータの情報記録が行われる。
(2)また、下地記録時の第1の記録速度は、重ね書き時の第2の記録速度よりも小さいものとする。これは,記録速度が小さいほど形成されるマーク幅が大きく,記録速度が大きいほどマーク幅が小さくなる傾向があることによる。この結果、高速記録時の消し残りのない最適パワーを求めれば、幅が大きいマークの上に,幅が小さいマークを重ね書きすることがないようにできる。
(3)また、第1,第2,第3の3つの記録速度を用いて試し書きを行う場合もある。ここで、第2の記録速度は、第1と第3の記録速度の間の値であり,本記録時の記録速度である。まず、第1の記録速度で,光ディスクに試し書き記録を行い、この記録した部分に重ねて,第1の記録速度とは異なる第2の記録速度で重ね書き試し書き記録を行い、重ね書きした記録情報を再生し,その再生信号に基づいて,第2の記録速度におけるエネルギーの第1のパワーを決定する。続いて、第1,第2とは異なる第3の記録速度で,光ディスクに試し書き記録を行い,この記録した部分に重ねて,前記第2の記録速度で重ね書き試し書き記録を行い、重ね書きした記録した情報を再生し,その再生信号に基づいて,前記第2の記録速度におけるエネルギーの第2のパワーを決定する。そして、前記第1のパワーと前記第2のパワーのうち,大きいパワーを選択する。
第2の記録速度での情報の記録は、この大きいパワーで行う。
これは,記録速度と形成されるマーク幅の大小関係が,図7の説明で述べたような一般的な場合とは逆になることも含めて想定している。一般的な場合には、最適記録時のマーク幅が,低速記録時で大きく、高速記録時で小さい。逆に,最適記録時のマーク幅が,高速記録時で大きく,低速記録で小さい場合もある。そこで、ある記録速度に対し、より低速での重ね書きと、より高速での重ね書きの両方を行い、共に消し残りのない様な記録条件を設定するのである。すなわち,上記マーク幅の大小関係がいずれの場合であっても,幅が大きいマークの上に,幅が小さいマークを重ね書きすることがないように,必要十分な記録パワーを決定するための手順に関するものである。
また、最適パワーは,ジッタに基づいて決定すると良い。ジッタとは,二値化された再生信号のエッジ(ゼロクロス点)と,再生信号からPLL(Phase Locked Loop)によって生成されたチャネルクロック信号のエッジの間の時間差の標準偏差を,チャネルクロック周期(T)で規格化した値である。ジッタは,基準クロック信号に対する再生信号の時間的揺らぎを表す指標として用いられる。再生信号品質の評価指標としてジッタを用いることにより,反射率,信号変調度あるいはアシンメトリを用いた場合では困難であった,重ね書きを行った際の記録マークの消え残りによる再生信号揺らぎの影響の評価を精度良く行うことができるようになる。
本発明の情報記録方法によれば,複数種類の記録速度に対応する書き換え型光ディスクに対して,情報の重ね書きを行う際に,前回記録時とは異なる記録速度で記録する場合にも,データの読み取りエラーを防いで情報を再生できるように記録条件を取得することができるため,データ保持の信頼性を高めることができる。
以下,図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
実施例1は、3つの線速度を用い、ジッタ最小パワーを選ぶ方法について説明する。図2は,本発明による情報記録装置の基本構成を模式的に示した図である。レーザダイオード201から出射した直線偏光のレーザ光202は,コリメートレンズ203を通過することで平行な光束となり,偏光ビームスプリッタ204に入射する。偏光ビームスプリッタ204は,ある方向の直線偏光をほぼ損失無く透過させ,それとは90°だけ偏光方向がずれた直線偏光をほぼ損失無く反射させる光学素子である。ここでは,レーザダイオード207から出射した,往路のレーザ光が透過するように調整されている。偏光ビームスプリッタ204を透過した直線偏光のレーザ光は,1/4波長板205を通過することで円偏光に変わる。このレーザ光は,対物レンズ206により,光ディスク媒体207の記録膜208に合焦される。光ディスク媒体207は,スピンドルモータ209に連結されており,回転する。
この際,レーザ光の焦点が記録トラック上を正確に走査できるように,対物レンズ206を,アクチュエータ210により高精度に制御している。記録膜208に合焦されて反射したレーザ光は,再び1/4波長板205を通過することにより直線偏光に戻るが,この復路のレーザ光の偏光方向はレーザダイオード201から出射された往路のレーザ光の偏光方向から90°だけずれているため,偏光ビームスプリッタ204により反射され,その進行方向を直角方向に変える。これにより,レーザ光が再びレーザダイオード201に戻ることを防止している。偏光ビームスプリッタ204で反射されて進行方向を変えたレーザ光は,絞り込みレンズ211によってフォトディテクタ212に集光される。フォトディテクタ212から出力電流信号は,アンプ回路213にて電流−電圧変換及び増幅が施され,再生信号となる。コントローラ214は,上位装置からの指令に従って,アンプ回路213より出力された再生信号を基に,スピンドルモータ209の回転数設定をモータ制御回路215に対して行ったり,レーザダイオード201の発光波形及びパワーの設定をレーザ駆動回路216に対して行ったりする。
コントローラ214は回転速度指令手段を有し,記録パワーを決定する試し書きの際,下地記録の場合と重ね書きの場合で記録速度が異なるように,スピンドルモータ209の回転速度を,モータ制御回路215に設定することもできる。また,コントローラ214は記録パワー指令手段を有し,試し書きによる最適記録パワー探索のために,レーザ駆動回路216に設定する記録パワーを,順次変化させることもできる。更に,コントローラ214は記録位置指定手段を有し,試し書きにおける重ね書きの際に,正確に下地記録部分の上に重ね書きできるように,上位装置から指定された記録位置のアドレスに従って,記録位置を制御することができる。
本記録の際には,コントローラ214は,試し書きの結果取得した記録パワーをレーザ駆動回路216に設定することで,最適な記録パワーで記録することができる。
次に,記録時のレーザパワーの時間的変化を,図3を用いて説明する。図3では,例として,5T長マークと3T長スペースが連続したデータパターンを記録する場合について示している。図中のPwは,記録膜を溶融させるためのパワーレベルであり,Pbは,溶融した記録膜を急冷してアモルファス化させるためのパワーレベルである。これらの組み合わせにより,記録マークを形成する。Peは,記録膜の温度を結晶化温度以上に保持して結晶化させるためのパワーレベルであり,これにより記録マークを消去する。Pbは,ゼロレベルであるか,再生時のパワーレベルPrに等しい。これらのパワーレベル及びタイミングは,コントローラ214によって,レーザ駆動回路216に設定される。
本実施例の装置構成におけるレーザダイオードの発光波長及び対物レンズの開口数(NA)は,それぞれ405nm及び0.85とした。
次に,本発明による最適記録パワー決定及び本記録のシーケンスを,図1を用いて説明する。図1は,本発明による最適記録パワー決定及び本記録のシーケンスのフローを示した図である。このシーケンスは,下記(1)〜(8)の手順に従って実行される。
(1)シーケンスを開始する。
(2)上位装置から,最適記録パワーを決定する対象の記録速度(ここではY倍速)を取得する。
(3)上位装置から光ディスク媒体の対応記録速度の情報を取得する。光ディスク媒体が対応する最低記録速度をX倍速,最大記録速度をZ倍速とする。
(4)下地記録速度X倍速,重ね書き速度Y倍速にて,OPCシーケンスを実行し,取得された最適記録パワーをPYXとする。
(5)下地記録速度Z倍速,重ね書き速度Y倍速にて,OPCシーケンスを実行し,取得された最適記録パワーをPZXとする。
(6)上記PYXと上記PYZの内,いずれか大きい方を,Y倍速記録に対する記録パワーPとする。
(7)(6)で決定された記録パワーPを用いて,記録速度Y倍速にて本記録を行う。
(8)シーケンスを終了する。
上記(4)及び(5)におけるOPCシーケンスは,光ディスク媒体上の,データ記録領域とは別に設けられた,OPC専用の領域にて,下記の(i)〜(iv)の手順に従って実行される。
(i)OPC専用の領域内の未記録部分に,ある記録速度で1回以上,下地記録を行う。この時,未記録部分が存在しない場合は,既記録部分を消去して未記録部分を確保してから下地記録を行う。
(ii)記録速度を変えて,上記(i)で下地記録した部分の上に,上記(i)と同じ記録パワーを用いて1回だけ重ね書きを行う。
(iii)上記(ii)で重ね書きされた部分から取得される再生信号のジッタ値を測定する。
(iv)上記(i)〜(iii)の手順を,記録パワーを何種類か変化させながら実行し,図4の曲線を得る。ここで,最小のジッタが得られる記録パワーを,最適記録パワーとして取得する。
このようにしてY倍速での記録パワーを決定することで、消し残りのない最適記録パワーで、ユーザデータを記録できる。また,不要に大きい記録パワーで記録することなく,必要最小限の記録パワーで記録することが可能となるため,媒体の書き換え寿命を伸ばす効果も得ることができる。
実施例1では、ジッタを用いて最適記録パワーを決定した。ジッタは、下地記録の消え残りの影響をきちんと反映するので、適切な評価指標である。従来例の特開2003−242648による方法では,OPCの際の再生信号品質の評価指標として,反射率,信号振幅値またはアシンメトリのいずれかを用いている。これらのパラメータは,上記の記録マークの消え残りの影響を殆ど受けないため,記録マークの消え残りが生じる場合における再生信号品質の評価指標としては不適当である。
ここで,本実施例による記録パワー決定手順の実験結果を示す。図9〜11は,1倍速から3倍速までの記録に対応した書き換え型光ディスクにおいて,下地記録を1回行い,続いて下地記録と同じ場所に重ね書きを1回行った後,再生してジッタを測定した結果である。チャネルビット長は,80nmである。1倍速は,チャネルビット速度66Mbps(メガビット/秒)に相当する。再生速度は,全ての場合において1倍速とした。ジッタ測定時の再生信号処理(等化処理)としては,リミットイコライザを適用した。リミットイコライザの詳細については,例えば,”S. Miyanabe et al.: Jpn.J.Appl.Phys.Vol.38 pp.1715”に記載されている。なお,隣接トラックの記録マークからのクロストーク,及び隣接トラックの記録によるクロスイレーズの影響も含むように,連続する3本の記録トラックに記録し,中央の記録トラックを再生した。
下地記録と重ね書きの記録速度の組み合わせと,ジッタが最小となる記録パワー,及びその記録パワーでのジッタを表1に示す。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち下地記録マークよりも幅が小さいマークで重ね書きする条件では,下地記録と重ね書きをともに2倍速で行った場合と比較して,ジッタが最小となる記録パワーが,大きい側にシフトし,最小ジッタも大きくなる。一方,下地記録速度が3倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち下地記録マークよりも幅が大きいマークで重ね書きする条件では,最小ジッタ及びジッタが最小となる記録パワーは,殆ど変化しない。
表2は,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち幅が大きいマークを幅が小さいマークで重ね書きする条件での記録の際に,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワー(6.6mW)を用いた場合と,本実施例の方法で取得した記録パワー(7.2mW)を用いた場合のジッタを比較したものである。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワーを用いた場合と比較して,本実施例の方法で取得した記録パワーを用いることにより,ジッタを低減することができる。
実施例1の方法では,OPCシーケンスにおいて取得される最適記録パワーは,再生信号のジッタが最小になるような記録パワーであるとしたが,ここでは,パワーマージン中心のパワーを選択する方法について説明する。
装置の構成及び最適記録パワーの決定シーケンスは,実施例1に記載されたものと同一とし,OPCシーケンスについては,次の手順に従うものとする。
(i)OPC専用の領域内の未記録部分に,ある記録速度で1回以上,下地記録を行う。この時,未記録部分が存在しない場合は,既記録部分を消去して未記録部分を確保してから下地記録を行う。
(ii)記録速度を変えて,上記(i)で下地記録した部分の上に,上記(i)と同じ記録パワーを用いて1回だけ重ね書きを行う。
(iii)上記(ii)で重ね書きされた部分から取得される再生信号のジッタ値を測定する。
(iv)上記(i)〜(iii)の手順を,記録パワーを何種類か変化させながら実行し,図5の曲線を得る。ここで,あるジッタ閾値と前記曲線が交差する点における記録パワーをP及びPとする。ここで,最適記録パワーは,|P−P|=|P−P|なるパワーPとする。なお,前記ジッタ閾値としては,データの読み取りエラーを生じないジッタ上限値などを用いる。
ここで、図5の曲線は、図8のフローではY倍速で重ね書きの試し書き記録を行った後に、得ることになる。一方、図1のフローでは、最適パワーPYXを得るステップ、最適パワーPZXを得るステップと、2度求めることになる。
本実施例による記録パワー決定方法を用いることにより,以下の効果が得られる。図5の曲線のように,最小ジッタが得られる記録パワーを基準にすると,ジッタに対する記録パワー変化の余裕度は,一般的に低記録パワー側の方が高記録パワー側と比較して小さい。このため,実施例1によるパワー決定方法では,ドライブ装置の動作時に,記録時のレーザ出力パワーが,最適記録パワーよりも低パワー側にずれた場合,上記ジッタ閾値に到達しやすい。ここで,本実施例による記録パワー決定方法のように,低パワー側及び高パワー側のそれぞれのジッタ閾値のちょうど中間の記録パワーを選択することにより,ドライブ装置におけるレーザ出力パワーばらつきに対する余裕度を最大限に確保することが可能となる。
本実施例では,データの再生方式として,パーシャルレスポンス最尤復号方式(Pertial Response Maximum Likelihood;以下PRML)を用いる。パーシャルレスポンス(PR)は,符号間干渉(隣り合って記録されているビットに対応する再生信号同士の干渉)を積極的に利用して必要な信号帯域を圧縮しつつデータの再生を行う方法である。また,最尤復号方式(ML)は,再生波形のもつ符号間干渉の規則を有効に利用し,複数時刻にわたる信号振幅の情報に基づいてデータ再生を行う方法である。
本実施例では,PRMLを用いる場合に好適な再生信号品質評価指標として,レベルジッタを用いる。レベルジッタは,再生信号と,記録データパターン及び符号間干渉から想定される目標信号経路の,チャネルクロック点における信号レベルの差の標準偏差を再生信号振幅で規格化したものである。実施例1において再生信号品質評価指標として用いたジッタが再生信号の時間的揺らぎを表していたのに対して,レベルジッタは再生信号のレベル揺らぎを表す指標である。
ここで,本実施例による記録パワー決定手順の実験結果を示す。図13〜15は,1倍速から3倍速までの記録に対応した書き換え型光ディスクにおいて,下地記録を1回行い,続いて下地記録と同じ場所に重ね書きを1回行った後,再生してレベルジッタを測定した結果である再生条件は,実施例1の場合と同様である。
下地記録と重ね書きの記録速度の組み合わせと,レベルジッタが最小となる記録パワー,及びその記録パワーでのレベルジッタを表3に示す。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち下地記録マークよりも幅が小さいマークで重ね書きする条件では,下地記録と重ね書きをともに2倍速で行った場合と比較して,レベルジッタが最小となる記録パワーが,大きい側にシフトし,最小レベルジッタも大きくなる。一方,下地記録速度が3倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち下地記録マークよりも幅が大きいマークで重ね書きする条件では,最小レベルジッタ及びレベルジッタが最小となる記録パワーは,殆ど変化しない。
表4は,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち幅が大きいマークを幅が小さいマークで重ね書きする条件での記録の際に,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワー(6.6mW)を用いた場合と,本実施例の方法で取得した記録パワー(7.2mW)を用いた場合のレベルジッタを比較したものである。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワーを用いた場合と比較して,本実施例の方法で取得した記録パワーを用いることにより,レベルジッタを低減することができる。
実施例4は、Z倍速下地記録の後に、Y倍速重ね書きを行った例を示す。装置の基本構成は実施例1と同様である。
図8は,最適記録パワー決定及び記録のシーケンスのフローを示した図である。このシーケンスは,下記(1)〜(7)の手順に従って実行される。ここで,(4)におけるOPCシーケンスは,実施例1と同様である。
(1)シーケンスを開始する。
(2)上位装置から,最適記録パワーを決定する対象の記録速度(ここではY倍速)を取得する。
(3)上位装置から光ディスク媒体の最高対応記録速度の情報を取得する(ここではZ倍速)。
(4)下地記録速度Z倍速,重ね書き速度Y倍速にて,OPCシーケンスを実行し,取得された最適記録パワーをPYZとする。
(5)上記PYZを,Y倍速記録に対する記録パワーPとする。
(6)(5)で決定された記録パワーPを用いて,記録速度Y倍速にて記録を行う。
(7)シーケンスを終了する。
ここで,本実施例による記録パワー決定手順の実験結果を示す。図9は,1倍速で下地記録を1回行い,続いて下地記録と同じ場所に2倍速で重ね書きを1回行った後,再生してジッタを測定した結果である。図10は,2倍速で下地記録を1回行い,続いて下地記録と同じ場所に2倍速で重ね書きを1回行った後,再生してジッタを測定した結果である。再生条件は,実施例1の場合と同様である。
下地記録と重ね書きの記録速度の組み合わせと,ジッタが最小となる記録パワー,及びその記録パワーでのジッタを表5に示す。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち下地記録マークよりも幅が小さいマークで重ね書きする条件では,下地記録と重ね書きをともに2倍速で行った場合と比較して,ジッタが最小となる記録パワーが,大きい側にシフトし,最小ジッタも大きくなる。
表6は,下地記録速度が1倍速で重ね書き速度が2倍速の条件,すなわち幅が大きいマークを幅が小さいマークで重ね書きする条件での記録の際に,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワー(6.6mW)を用いた場合と,本実施例の方法で取得した記録パワー(7.2mW)を用いた場合のジッタを比較したものである。
Figure 0004258449
この結果によると,下地記録と重ね書きの記録速度が同じ条件で取得した最適記録パワーを用いた場合と比較して,本実施例の方法で取得した記録パワーを用いることにより,ジッタを低減することができる。
上記実施例1〜4において,記録パワーを変化させることは,図3におけるパワーレベルPw,Pe,Pbのいずれか一つを,または複数を同時に,変化させることを意味する。
また,上記実施例装置構成におけるレーザダイオードの発光波長及び対物レンズの開口数(NA)は,それぞれ405nm及び0.85としたが,これに限るものではなく,例えば,DVD規格に従い,それぞれ650nm及び0.60としても良い。
本発明による最適記録パワー取得シーケンスのフローを示した図。 本発明による情報記録装置の基本構成を模式的に示した図。 記録時のレーザパワーレベルの時間的変化を示した図。 本発明の実施例による最適記録パワーの決定方法を示した図。 本発明の実施例による最適記録パワーの決定方法を示した図。 本発明の原理を示す図。 本発明の原理を示す図。 本発明による最適記録パワー取得シーケンスのフローを示した図。 下地記録速度1倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーとジッタの関係を示した図。 下地記録速度2倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーとジッタの関係を示した図。 下地記録速度3倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーをジッタの関係を示した図。 記録速度とマーク幅の関係を示した図。 下地記録速度1倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーとレベルジッタの関係を示した図。 下地記録速度2倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーとレベルジッタの関係を示した図。 下地記録速度3倍速,重ね書き速度2倍速の場合の記録パワーとレベルジッタの関係を示した図。
符号の説明
201…レーザダイオード,202…レーザ光,203…コリメートレンズ,204…偏光ビームスプリッタ,205…1/4波長板,206…対物レンズ,207…光ディスク媒体,208…記録膜,209…スピンドルモータ,210…アクチュエータ,211…絞り込みレンズ,212…フォトディテクタ,213…アンプ回路,214…コントローラ,215…モータ制御回路,216…レーザ駆動回路。

Claims (7)

  1. 光ディスクにエネルギービームを照射して,記録マークを形成して情報を記録する情報記録方法であって,
    第1の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第1のステップと,
    前記第1のステップの後,前記第1のステップで記録した部分の上に重ねて,前記第1の記録速度とは異なる第2の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第2のステップと,
    前記第2のステップで記録した情報を再生し,その再生信号に基づいて,前記第2の記録速度における前記エネルギーのパワーを決定するステップと,
    前記第2の記録速度で,前記決定されたパワーで,前記エネルギービームを照射して,前記光ディスクに情報の記録を行うことを特徴とする情報記録方法。
  2. 前記第1の記録速度は前記第2の記録速度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 前記パワーは,ジッタに基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  4. 前記パワーを決定するステップは、複数の記録パワーにおけるそれぞれのジッタを測定することにより、ジッタと記録パワーとの関係を求め、前記関係から所定のジッタ閾値と交差する2つの記録パワーの中心パワーを、前記エネルギーのパワーと決定するステップであることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  5. 光ディスクにエネルギービームを照射して,記録マークを形成して情報を記録する情報記録方法であって,
    第1の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第1のステップと,
    前記第1のステップの後,前記第1のステップで記録した部分の上に重ねて,前記第1の記録速度とは異なる第2の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第2のステップと,
    前記第2のステップで記録した情報を再生し,その再生信号に基づいて,前記第2の記録速度における前記エネルギーの第1のパワーを決定するステップと,
    前記第1,第2とは異なる第3の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第4のステップと,前記第2の記録速度は、前記第1、第3の記録速度の間の速度であり、
    前記第4のステップの後,前記第4のステップで記録した部分の上に重ねて,前記第2の記録速度で,前記光ディスクに試し書きを行う第5のステップと,
    前記第5のステップで記録した情報を再生し,その再生信号に基づいて,前記第2の記録速度における前記エネルギーの第2のパワーを決定するステップを有し,
    前記第1のパワーと前記第2のパワーのうち,大きいパワーで,前記第2の記録速度で,前記エネルギービームを照射して,前記光ディスクに情報の記録を行うことを特徴とする情報記録方法。
  6. 前記第1,第2のパワーは,ジッタに基づいて決定されることを特徴とする請求項5記載の情報記録方法。
  7. 光ディスクにレーザ光によってエネルギーを照射するためのレーザ光源と,
    前記光ディスクで反射した前記レーザ光を受光するための検出器と,
    前記検出器の出力電流を電圧に変換して増幅するためのアンプ回路と,
    前記光ディスクを回転させるスピンドルモータと,
    前記スピンドルモータを回転させるためのモータ制御回路と,
    前記レーザ光源を発光させるためのレーザ駆動回路と,
    前記アンプ回路の出力信号に基づいて,前記モータ制御回路に対して,前記スピンドルモータの回転数を設定し,前記レーザ駆動回路に,前記レーザ光源の発光パワーレベル及び発光波形を設定するコントローラを有し,
    前記コントローラは,試し書きにおける下地記録の際の線速度と,前記下地記録の領域に重ね書きする際の線速度を変えるように,前記モータ制御回路に前記スピンドルモータの回転数を設定することを特徴とする情報記録装置。
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