JPWO2008078551A1 - 燃料電池用液体燃料、燃料電池用燃料カートリッジ及び燃料電池 - Google Patents

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Abstract

本発明は、燃料電池の発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池用液体燃料及び燃料電池用燃料カートリッジ、さらには発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。本発明は、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置される電解質膜とを含む膜電極接合体(2)と、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類を含む液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵手段とを具備する燃料電池であって、前記燃料貯蔵手段及び前記膜電極接合体(2)のうちの少なくとも1種に、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類と、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下とを含むことを特徴とする。

Description

本発明は、燃料電池用液体燃料、燃料電池用燃料カートリッジ及び燃料電池に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の各種電子機器は、半導体技術の発達と共に小型化され、燃料電池をこれらの小型機器用の電源に用いることが試みられている。燃料電池は、燃料と酸化剤を供給するだけで発電することができ、燃料のみを交換すれば連続して発電できるという利点を有しているため、小型化が出来れば携帯電子機器の作動に極めて有利なシステムといえる。特に、直接メタノール型燃料電池(DMFC;direct methanol fuel cell)は、エネルギー密度の高いメタノールを燃料に用い、メタノールから電極触媒上で直接電流を取り出すことが可能であり、改質器も不要である。このため、直接メタノール型燃料電池は小型化が可能である。さらに、直接メタノール型燃料電池では、燃料の取り扱いも水素ガス燃料に比べて容易なことから小型機器用電源として有望である。よって、直接メタノール型燃料電池は、携帯電話、携帯オーディオ、携帯ゲーム機、ノートパソコンなどのコードレス携帯機器に最適な電源としてその実用化が期待されている。
DMFCの燃料の供給方法としては、液体燃料を気化してからブロア等で燃料電池内に送り込む気体供給型DMFCと、液体燃料をそのままポンプ等で燃料電池内に送り込む液体供給型DMFC、更に、燃料電池内で液体燃料を気化して使用する内部気化型DMFC等が知られている。このうち、内部気化型DMFCでは、燃料供給のためのポンプやブロア等の大掛かりな装備を設ける必要がないことから、燃料濃度を濃くして液体燃料貯蔵部の小型化が達成できれば、高エネルギー密度の小型燃料電池の実現が可能である。
ところで、特開2004−311163号公報には、燃料電池の電極の触媒層中のアルカリ金属成分の濃度を200ppm以下にすることにより、触媒電極接合体の電圧劣化を抑制することが記載されている。
本発明は、燃料電池の発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池用液体燃料及び燃料電池用燃料カートリッジ、さらには発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池用液体燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類と、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下とを含むことを特徴とする。
本発明に係る燃料電池用燃料カートリッジは、燃料収容容器と、前記容器内に収容される液体燃料とを具備する燃料電池用燃料カートリッジであって、
前記液体燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類と、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下とを含むことを特徴とする。
本発明に係る燃料電池は、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置される電解質膜とを含む膜電極接合体と、
メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類を含む液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵手段と
を具備する燃料電池において、
前記燃料貯蔵手段及び前記膜電極接合体のうちの少なくとも1種に、金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係る燃料電池は、前記燃料電池において、前記燃料貯蔵手段と前記膜電極接合体の間には、前記液体燃料を前記燃料極に供給するための燃料供給手段を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る燃料電池は、前記燃料極が燃料極触媒層および燃料極ガス拡散層を含み、前記酸化剤極が酸化剤極触媒層および酸化剤極ガス拡散層を含み、かつ前記膜電極接合体に金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含む場合には、前記燃料極触媒層、前記燃料極ガス拡散層、前記酸化剤極触媒層、前記酸化剤極ガス拡散層および前記電解質膜よりなる群から選択される少なくとも一種が、金属カチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係る燃料電池は、前記燃料貯蔵手段及び前記膜電極接合体に、金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むことを特徴とする。
また、さらに、本発明に係る燃料電池は、前記燃料貯蔵手段、前記燃料供給手段及び前記膜電極接合体に、金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むことを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る直接メタノール型燃料電池を示す模式図である。 図2は、図1の燃料電池本体の実施形態を模式的に示す断面図である。 図3は、例2,6,10,14,18,22,26の燃料電池における運転時間と出力保持率との関係を示す特性図である。 図4は、例1,6〜29の燃料電池における金属カチオン濃度(ppb)と出力(mWh/cm)との関係を示す特性図である。 図5は、本発明の別の実施形態に係る燃料電池を示す内部透視断面図である。 図6は、図5の燃料電池の燃料分配機構を示す斜視図である。
まず、燃料カートリッジについて説明する。
燃料カートリッジとしては、液体燃料収容容器と、前記容器に設けられた液体燃料出口部とを有するものを挙げることができる。燃料カートリッジは、燃料電池と着脱が自在なものでも、据付型で、燃料の補充が可能なものでも良い。
液体燃料収容容器を形成する高分子材料として、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、変性ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を挙げることができる。
液体燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類の有機燃料を含む。液体燃料は、上記有機燃料から実質的に構成されていても、有機燃料の水溶液であっても良い。例えば有機燃料としてメタノールを選択した場合、液体燃料中のメタノール濃度は、50モル%以上であることが望ましく、さらに望ましい範囲は50モル%を超える濃度で、最も望ましいのは純メタノールの使用である。これにより、液体燃料収容部の小型化を図ることができると共に、エネルギー密度を高くすることが可能である。純メタノールの純度は95重量%以上100重量%以下にすることが望ましい。
液体燃料は、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下含む。なお、液体燃料中に含まれる金属カチオンの種類が2種類以上の場合、各々の金属カチオン濃度を合計したものを使用する。
対象となる金属種としては、例えば、Al,Ba,Ca,Co,Cr,Cu,Fe,K,Mg,Mn,Na,Zn,Sr及びNi等から選択される1種以上を挙げることができる。特に、Al,Ca,Cr,Cu,Ni,Fe及びZnから選択される少なくとも1種類とすることにより、長期安定性の改善において十分な効果を得ることができる。
金属カチオンの濃度を前記範囲に規定する理由を説明する。
液体燃料中の有機燃料濃度を高くすると、液体燃料を収容する燃料カートリッジあるいは液体燃料を燃料として使用する燃料電池に含まれるポリマー部品材料、例えば燃料カートリッジを構成するポリマーから金属カチオンが液体燃料に溶出しやすくなる。この金属カチオンは、ポリマーを合成する際に使用する触媒等に由来する不可避不純物である。本発明者らは、液体燃料に予め金属カチオンを10ppb以上存在させると、この液体燃料を収容した燃料カートリッジ、あるいは燃料電池本体から液体燃料への金属カチオンの溶出が抑制されることを見出し、金属カチオン濃度を10ppb以上、1ppm以下とすることにより長期安定性が向上されることを究明した。なお、金属カチオン濃度を1ppm以下とするのは、1ppmを超えると、膜電極接合体(MEA)に蓄積された金属カチオンによって抵抗が上昇したり、電極のガス拡散層に目詰まりを生じ、長期安定性が改善されないからである。さらに好ましい範囲は、10ppb以上、100ppb以下である。
金属カチオン濃度の測定方法を以下に説明する。燃料カートリッジ等より採取した液体燃料をそのまま、あるいは適当な濃度に希釈した後、ICP−OES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)あるいはICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)にて燃料中の金属カチオン濃度を測定する。ICP発光分光分析装置には、サーモエレクトロン社製のIRIS Advantageもしくはこれの代替品として使用可能な装置を使用することができる。また、ICP質量分析装置には、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製のSPQ9000もしくはこれの代替品として使用可能な装置を使用することができる。
ICP−OESの測定条件を表1に、ICP−MSの測定条件を表2に示す。
Figure 2008078551
Figure 2008078551
上記液体燃料及び液体燃料を収容した燃料カートリッジは、例えば内部気化型の燃料電池に使用するのに適したものである。内部気化型燃料電池の一実施形態を図1に示す。図1は、本発明の一実施形態に係る直接メタノール型燃料電池を示す模式図である。
図1に示す燃料電池1は、起電部となる燃料電池セル2と燃料貯蔵部3とから主として構成される燃料電池本体4と、燃料貯蔵部3に液体燃料を供給するサテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジ5とを具備している。燃料貯蔵部3の下面側には、液体燃料の供給口となるソケット部6を有する燃料供給部7が設けられている。ソケット部6はバルブ機構を内蔵しており、液体燃料が供給されるとき以外は閉状態とされている。
一方、燃料カートリッジ5は、燃料電池用の液体燃料を収容する液体燃料収容容器としてのカートリッジ本体8を有している。カートリッジ本体8の先端には、その内部に収容された液体燃料を燃料電池本体4に供給する際の燃料注出口となるノズル部9が設けられている。ノズル部9はバルブ機構を内蔵しており、液体燃料を供給するとき以外は閉状態とされている。このような燃料カートリッジ5は、例えば燃料貯蔵部3に液体燃料を注入するときのみ燃料電池本体4に接続されるものである。
上述した燃料電池本体4の燃料貯蔵部3に設けられたソケット部6と燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8に設けられたノズル部9とは、一対の接続機構(カップラ)を構成するものである。
燃料電池セル2と燃料貯蔵部3とから主として構成される燃料電池本体4の実施形態を図2に示す。
図2に示すように、燃料電池セル2としての膜電極接合体(MEA)は、カソード触媒層10及びカソードガス拡散層11からなるカソード(空気極)と、アノード触媒層12及びアノードガス拡散層13からなるアノード(燃料極)と、カソード触媒層10とアノード触媒層12の間に配置されるプロトン伝導性の電解質膜14とを備えるものである。
カソード触媒層10とアノード触媒層12に含有される触媒としては、例えば、白金族元素の単体金属(Pt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等)、白金族元素を含有する合金などを挙げることができる。アノード触媒には、メタノールや一酸化炭素に対する耐性の強いPt−Ru、カソード触媒には、白金を用いることが望ましいが、これに限定されるものでは無い。また、炭素材料のような導電性担持体を使用する担持触媒を使用しても、あるいは無担持触媒を使用しても良い。カソードガス拡散層11及びアノードガス拡散層13には、例えば、カーボンペーパを使用することが可能である。
プロトン伝導性の電解質膜14を構成するプロトン伝導性材料としては、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂(例えば、パーフルオロスルホン酸重合体)、スルホン酸基を有するハイドロカーボン系樹脂、タングステン酸やリンタングステン酸などの無機物等が挙げられるが、これらに限定される物ではない。
カソード触媒層10はカソードガス拡散層11に積層され、かつアノード触媒層12はアノードガス拡散層13に積層されている。カソードガス拡散層11はカソード触媒層10に酸化剤を均一に供給する役割を担うものであるが、カソード触媒層10の集電体も兼ねている。一方、アノードガス拡散層13はアノード触媒層12に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層12の集電体も兼ねている。
カソード導電層15a及びアノード導電層15bは、それぞれ、カソードガス拡散層11及びアノードガス拡散層13と接している。カソード導電層15aは酸化剤ガス(例えば空気)をカソードへ導入するための開口部(図示せず)を有している。アノード導電層15bはアノードへ燃料を導入するための開口部(図示せず)を有している。カソード導電層15a及びアノード導電層15bには、例えば、金、ニッケルなどの金属材料からなる多孔質層(例えばメッシュ)、金、ニッケルなどの金属材料からなる箔体、あるいはステンレス鋼(SUS)などの導電性金属材料に金などの良導電性金属を被覆した複合材などをそれぞれ使用することが出来る。
矩形枠状のカソードシール材16aは、カソード導電層15aとプロトン伝導性電解質膜14との間に位置すると共に、カソード触媒層10及びカソードガス拡散層11の周囲を囲んでいる。一方、矩形枠状のアノードシール材16bは、アノード導電層15bとプロトン伝導性電解質膜14との間に位置すると共に、アノード触媒層12及びアノードガス拡散層13の周囲を囲んでいる。カソードシール材16a及びアノードシール材16bは、膜電極接合体2からの燃料漏れ及び酸化剤漏れを防止するためのオーリングである。
膜電極接合体2の下方には、燃料貯蔵手段としての液体燃料貯蔵部3が配置されている。液体燃料貯蔵部3内には、液体燃料17が収容されている。液体燃料貯蔵部3とアノードとの間には、液体燃料をアノードに供給するための燃料供給手段、例えば任意に気液分離膜18が配置されている。気液分離膜18は、液体燃料の気化成分を供給するためのものであり、液体燃料の気化成分のみを透過させて、液体燃料は透過できない膜である。液体燃料のうち気化成分のみが気液分離膜18を透過し、アノードに気化燃料を供給することが可能となる。気液分離膜18には、例えば、メタノール透過性を有する撥水性膜を使用することができる。メタノール透過性を有する撥水性膜としては、例えば、シリコーンシート、ポリエチレン多孔膜、ポリプロピレン多孔膜、ポリエチレン−ポリプロピレン多孔膜、ポリテトラフルオロエチレン多孔膜等を挙げることができる。
気液分離膜18とアノード導電層15bの間には、フレーム19が配置されている。フレーム19で囲まれた空間は、アノードへの気化燃料の供給量を調整するための気化燃料収容室20として機能する。
一方、膜電極接合体2のカソード導電層15aには、任意にフレーム21が積層されている。フレーム21上には、カソード触媒層10において生成した水の蒸散を抑止する保湿板22が積層されている。保湿板22は、カソードで生成した水をアノードに供給するための水供給手段として機能する。すなわち、保湿板22は、カソードからの水分の蒸発を抑制するため、発電反応の進行に伴ってカソード触媒層10中の水分保持量が増加する。このため、カソード触媒層10の水分保持量がアノード触媒層12の水分保持量よりも多い状態が作り出される。その結果、浸透圧現象が促進されるため、カソード触媒層10に生成した水がプロトン伝導性膜14を通過してアノード触媒層12に供給される。
保湿板22は、メタノールに対して不活性で、耐溶解性、酸素透過性及び透湿性を有する絶縁材料から形成されていることが望ましい。このような絶縁材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンを挙げることができる。
保湿板22は、JIS P−8117−1998で規定される透気度が50秒/100cm以下であることが望ましい。これは、透気度が50秒/100cmを超えると、空気導入口23からカソードへの空気拡散が阻害されて高出力を得られない恐れがあるからである。透気度のさらに好ましい範囲は、10秒/100cm以下である。
保湿板22は、JIS L−1099−1993 A−1法で規定される透湿度が6000g/m24h以下であることが望ましい。なお、上記透湿度の値は、JIS L−1099−1993 A−1法の測定方法で示されている通り、40±2℃の温度の値である。透湿度が6000g/m24hを超えると、カソードからの水分蒸発量が多くなり、カソードからアノードへの水拡散を促進する効果を十分に得られない恐れがあるからである。また、透湿度を500g/m24h未満にすると、過剰量の水がアノードへ供給されて高出力を得られない恐れがあることから、透湿度は、500〜6000g/m24hの範囲にすることが望ましい。透湿度のさらに好ましい範囲は、1000〜4000g/m24hである。
酸化剤である空気を取り入れるための空気導入口23が複数個形成されたカバープレート24は、保湿板22の上に積層されている。カバープレート24は、膜電極接合体2を含むスタックを加圧してその密着性を高める役割も果たしているため、例えば、SUS304、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼、チタン合金、ニッケル合金のような金属から形成される。
上述した図1,2に示す構成の燃料電池において、燃料貯蔵手段内の液体燃料17及び膜電極接合体2のうちの少なくとも1種に含まれる金属カチオン量を10ppb以上、1000ppm以下にする。なお、燃料貯蔵手段は、液体燃料貯蔵部3のみである場合と、燃料カートリッジ5を燃料電池本体4に接続したまま使用するために液体燃料貯蔵部3と燃料カートリッジ5とを含む場合とがある。燃料貯蔵手段内の液体燃料及び膜電極接合体に含まれる金属カチオン量を10ppb以上、1000ppm以下にすることによって、燃料電池を構成するポリマー部材から液体燃料への金属成分の溶出を抑制することができると共に、膜電極接合体に蓄積した金属カチオンによる抵抗上昇とガス拡散層の目詰まりを抑えることができるため、長期安定性を向上することができる。好ましい範囲は20ppb以上、1000ppm以下で、さらに好ましい範囲は50ppb以上、1000ppm以下、最も好ましい範囲は50ppb以上、500ppb以下である。
金属カチオン量が10ppb以上、1000ppm以下となる燃料電池は、例えば、本発明の液体燃料あるいは燃料カートリッジを用いることにより得られる。
燃料貯蔵手段内の液体燃料中の金属カチオン量は、前述した方法により測定される。一方、気化燃料供給手段及び膜電極接合体中の金属カチオン量については、気化燃料供給手段及び膜電極接合体それぞれの構成部材より精密分析用メタノールにて金属カチオンを抽出した溶液および固形分については濃硫酸にて灰化した後に濃硝酸により分解したものを、適切な濃度に希釈する。得られた溶液をICP質量分析法あるいはICP発光分光分析法にて定量する。ICP質量分析法及びICP発光分光分析法による定量方法は、前述した通りである。燃料貯蔵手段、気化燃料供給手段及び膜電極接合体それぞれの金属カチオン濃度を合計したものを、求める金属カチオン濃度とする。
本発明においては、燃料電池において、燃料貯蔵手段と膜電極接合体の間には、液体燃料を燃料極に供給するための燃料供給手段、例えば上述した図1,2に示す構成の燃料電池においては、気化燃料供給手段である気液分離膜18を有していることが好ましく、この構成の場合には、燃料貯蔵手段、燃料供給手段及び膜電極接合体に、金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むことが好ましい。この理由は前述と同様である。
ここで、膜電極接合体2に金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含む場合には、アノードを構成するアノード触媒層12およびアノードガス拡散層13、酸化剤極を構成するカソード触媒層10およびカソードガス拡散層11、および電解質膜14のうちの少なくとも一種が、金属カチオンを10ppb以上、1000ppm以下含むものであれば良い。
なお、燃料貯蔵手段及び膜電極接合体双方が本発明を満足することが好ましく、また、前記燃料貯蔵手段、前記燃料供給手段及び前記膜電極接合体が本発明を満足することが好ましい。
[実施例]
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
(例2)
<アノードの作製>
アノード用触媒(Pt:Ru=1:1)担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液と水及びメトキシプロパノールを添加し、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを調製した。得られたペーストをアノードガス拡散層としての多孔質カーボンペーパに塗布することによりアノード触媒層を得た。
<カソードの作製>
カソード用触媒(Pt)担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液と水及びメトキシプロパノールを加え、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを調製した。得られたペーストをカソードガス拡散層としての多孔質カーボンペーパに塗布することによりカソード触媒層を得た。
アノード触媒層とカソード触媒層の間に、プロトン伝導性電解質膜として含水率が10〜20重量%のパーフルオロカーボンスルホン酸膜(nafion膜、デュポン社製)を配置し、これらにホットプレスを施すことにより、膜電極接合体(MEA)を得た。
気液分離膜として、シリコーンゴムシートを用意した。
保湿板として、厚さが500μmで、透気度が2秒/100cm(JIS P−8117−1998)で、透湿度が4000g/m24h(JIS L−1099−1993 A−1法)のポリエチレン製多孔質フィルムを用意した。
得られた膜電極接合体、保湿板及び気液分離膜を用いて前述した図1〜図2に示す構造を有する内部気化型の直接メタノール型燃料電池を組み立てた。
燃料カートリッジに、金属カチオンとしてAl3+を10ppb含む純度が99.9重量%のメタノールを収容した。この燃料カートリッジを用いて燃料電池の液体燃料貯蔵部に液体燃料を供給した。
(例1,3〜29)
燃料カートリッジの液体燃料中の金属カチオンの種類および濃度を下記表3に示すように設定すること以外は、例2と同様な構成を有する内部気化型の直接メタノール型燃料電池を組み立てた。
Figure 2008078551
得られた燃料電池を1000時間連続運転し、例2,6,10,14,18,22,26の出力を、初期出力を100%とした出力保持率(%)として図3に示した。図3では、横軸が運転時間(hour)で、縦軸が保持率(%)である。
図3に示す通りに、1000時間運転後の出力保持率は、Caが最も高く、次いでCr,Cu,Fe,Zn,Ni,Alの順番であった。なお、例1の燃料電池の1000時間運転後の出力保持率は、Alよりも低かった。
また、例1,6〜29の燃料電池について、電流電圧特性を測定し、その結果を図4に示す。図4の横軸が金属カチオン濃度(ppb)で、縦軸が出力(mWh/cm)である。
以上の結果に示す通りに、本実施形態によると、初期の電流電圧特性と出力密度を損なうことなく、長期安定性を改善することができた。なお、有機化合物として蟻酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチルを用いた場合にも同様な効果が得られることを確認した。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記した説明では、燃料電池の構成として膜電極接合体(MEA)の下部に燃料貯蔵手段を有する構造で説明したが、燃料貯蔵手段からMEAへの燃料の供給は流路を配して接続された構造であってもよい。また、燃料電池本体の構成としてパッシブ型の燃料電池を例に挙げて説明したが、アクティブ型の燃料電池、さらには燃料供給など一部にポンプ等を用いたセミパッシブ型の燃料電池に対しても本発明を適用することができる。これら構成であっても、上記した説明と同様の作用効果が得られる。
セミパッシブ型の燃料電池では、燃料貯蔵手段から膜電極接合体に供給された燃料は発電反応に使用され、その後に循環して燃料貯蔵手段に戻されることはない。セミパッシブ型の燃料電池では、燃料を循環させないことから、従来のアクティブ方式とは異なるものであり、装置の小型化等を損なうものではない。また、セミパッシブ型の燃料電池では、燃料の供給にポンプを使用しており、従来の内部気化型のような純パッシブ方式とも異なる。このため、燃料電池は、上述したようにセミパッシブ方式と呼称される。
図5は、このようなセミパッシブ型の燃料電池301を示す模式図である。
燃料電池301は、発電部としての膜電極接合体301a、集電体としてのカソード導電層(図示せず)及びアノード導電層(図示せず)を備えている。
膜電極接合体は、プロトン伝導性の電解質膜31を間に挟んでその両側にカソード32及びアノード33が熱プレスで一体化されている。カソード32は電解質膜31側にカソード触媒層10、その外側にカソードガス拡散層11を有している。アノード33は電解質膜31側にアノード触媒層12、その外側にアノードガス拡散層13を有している。電解質膜31、カソード32及びアノード33には、前述した図2において説明したものと同様なものを使用することができる。
さらに、膜電極接合体10のカソードガス拡散層11にはカソード導電層(図示せず)が接触し、アノードガス拡散層13にはアノード導電層(図示せず)が接触している。これらカソード導電層及びアノード導電層を介して発電部で発電された電力が図示しない負荷に出力されるようになっている。カソード導電層及びアノード導電層には、前述した図2において説明したものと同様なものを使用することができる。
電解質膜31と後述する燃料供給手段(燃料分配機構)301eおよびカバープレート24との間には、それぞれゴム製のOリング16a,16bが介在されており、これらによって燃料電池発電部301aからの燃料漏れや酸化剤漏れを防止している。
カバープレート24は酸化剤である空気を取入れるための不図示の開口を有している。カバープレート24とカソード32との間には、必要に応じて保湿層や表面層が配置される。保湿層はカソード触媒層10で生成された水の一部が含浸されて、水の蒸散を抑制すると共に、カソード触媒層10への空気の均一拡散を促進するものである。表面層は空気の取入れ量を調整するものであり、空気の取入れ量に応じて個数や大きさ等が調整された複数の空気導入口を有している。
膜電極接合体301aのアノード33側には、燃料供給手段としての燃料分配機構301eが配置されている。燃料分配機構301eには配管のような燃料の流路301cを介して燃料貯蔵手段としての燃料収容部301bが接続されている。
燃料収容部301bには、燃料電池301に対応した本発明の液体燃料が収容されている。
燃料分配機構301eには燃料収容部301bから流路301cを介して燃料が導入される。流路301cは燃料分配機構301eや燃料収容部301bと独立した配管に限られるものではない。例えば、燃料分配機構301eと燃料収容部301bとを積層して一体化する場合、これらを繋ぐ液体燃料の流路であってもよい。燃料分配機構301eは流路301cを介して燃料収容部301bと接続されていればよい。
ここで、燃料分配機構301eは、例えば図6に示すように、燃料が流路301cを介して流入する少なくとも1個の燃料注入口34と、液体燃料やその気化成分を排出する複数個の燃料排出口35とを有する燃料分配板36を備えている。燃料分配板36の内部には図5に示すように、燃料注入口34から導かれた燃料の通路となる空隙部37が設けられている。複数の燃料排出口35は燃料通路として機能する空隙部37にそれぞれ直接接続されている。
燃料注入口34から燃料分配機構301eに導入された燃料は空隙部37に入り、この燃料通路として機能する空隙部37を介して複数の燃料排出口35にそれぞれ導かれる。複数の燃料排出口35には、例えば燃料の気化成分のみを透過し、液体成分は透過させない気液分離膜(図示せず)を配置してもよい。これによって、燃料電池発電部301aのアノード33には燃料の気化成分が供給される。なお、気液分離体は燃料分配機構301eとアノード33との間に気液分離膜等として設置してもよい。液体燃料の気化成分は複数の燃料排出口35からアノード33の複数個所に向けて排出される。
燃料排出口35は膜電極接合体301aの全体に燃料を供給することが可能なように、燃料分配板36のアノード33と接する面に複数設けられている。燃料排出口35の個数は2個以上であればよいが、燃料電池発電部301aの面内における燃料供給量を均一化する上で、0.1〜10個/cmの燃料排出口35が存在するように形成することが好ましい。
燃料分配機構301eと燃料収容部301bの間を接続する流路301cには、ポンプ301dが挿入されている。このポンプ301dは燃料を循環させる循環ポンプではなく、あくまでも燃料収容部301bから燃料分配機構301eに燃料を移送する燃料供給ポンプである。このようなポンプ301dで必要時に燃料を送液することによって、燃料供給量の制御性を高めるものである。この場合、ポンプ301dとしては、少量の燃料を制御性よく送液することができ、さらに小型軽量化が可能という観点から、ロータリーベーンポンプ、電気浸透流ポンプ、ダイアフラムポンプ、しごきポンプ等を使用することが好ましい。ロータリーベーンポンプはモータで羽を回転させて送液するものである。電気浸透流ポンプは電気浸透流現象を起こすシリカ等の焼結多孔体を用いたものである。ダイアフラムポンプは電磁石や圧電セラミックスによりダイアフラムを駆動して送液するものである。しごきポンプは柔軟性を有する燃料流路の一部を圧迫し、燃料をしごき送るものである。これらのうち、駆動電力や大きさ等の観点から、電気浸透流ポンプや圧電セラミックスを有するダイアフラムポンプを使用することがより好ましい。
このような構成において、燃料収容部301bに収容された液体燃料は、ポンプ301dにより流路301cを移送され、燃料分配機構301eに供給される。そして、燃料分配機構301eから放出された燃料は、燃料電池発電部301aのアノード(燃料極)33に供給される。燃料電池発電部301a内において、燃料はアノードガス拡散層13を拡散してアノード触媒層12に供給される。
なお、燃料分配機構301eからMEAへの燃料供給が行われる構成であればポンプ301dに代えて燃料遮断バルブを配置する構成とすることも可能である。この場合には、燃料遮断バルブは、流路による液体燃料の供給を制御するために設けられるものである。
これら構成であっても、上記した説明と同様の作用効果が得られる。膜電極接合体へ供給される液体燃料の蒸気においても、全て液体燃料の蒸気を供給してもよいが、一部が液体状態で供給される場合であっても本発明を適用することができる。
本発明によれば、燃料電池の発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池用液体燃料及び燃料電池用燃料カートリッジ、さらには発電の長期安定性を改善することが可能な燃料電池を提供することができる。

Claims (7)

  1. メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類と、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下とを含む燃料電池用液体燃料。
  2. 燃料収容容器と、前記容器内に収容される液体燃料とを具備する燃料電池用燃料カートリッジであって、
    前記液体燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類と、金属のカチオンを10ppb以上、1ppm以下とを含む燃料電池用燃料カートリッジ。
  3. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置される電解質膜とを含む膜電極接合体と、
    メタノール、エタノール、ジメチルエーテル及び蟻酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種類を含む液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵手段とを具備する燃料電池において、
    前記燃料貯蔵手段及び前記膜電極接合体のうちの少なくとも1種に、金属のカチオンを10ppb以上、1000ppm以下含む燃料電池。
  4. 前記燃料貯蔵手段と前記膜電極接合体の間には、前記液体燃料を前記燃料極に供給するための燃料供給手段を有する請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記燃料極は燃料極触媒層および燃料極ガス拡散層を含むと共に、前記酸化剤極は酸化剤極触媒層および酸化剤極ガス拡散層を含み、
    前記膜電極接合体に前記金属のカチオンが10ppb以上、1000ppm以下含まれる場合には、前記金属のカチオンは、前記燃料極触媒層、前記燃料極ガス拡散層、前記酸化剤極触媒層、前記酸化剤極ガス拡散層および前記電解質膜よりなる群から選択される少なくとも一種に含まれる請求項3または4に記載の燃料電池。
  6. 前記燃料貯蔵手段及び前記膜電極接合体に、前記金属のカチオンが10ppb以上、1000ppm以下含まれることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池。
  7. 前記燃料貯蔵手段、前記燃料供給手段及び前記膜電極接合体に、前記金属のカチオンが10ppb以上、1000ppm以下含まれることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
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