JPWO2008075593A1 - 内燃機関の過給制御システム - Google Patents

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Abstract

この発明は、VN等の機構と、アシスト力を発生する電動機とを併用する過給制御システムに関し電動機によるアシストを停止させる際に過給機の円滑な動作を維持することを目的とする。低回転領域で加速要求が生じたら、過給機の状態が目標状態に達するまで(時刻t1)、VNをオープン制御しつつ(図2(D))、十分なアシスト力が生ずるように電動機をフィードバック制御する(図2(A)及び図2(B))。時刻t1に、電動機の制御をオープン制御に、VNの制御をフィードバック制御に、それぞれ切り換える。時刻t2まで、目標状態を維持するうえで必要な補完トルクが発生するように、電動機のオープン制御を継続する。時刻t2以後はVNのフィードバック制御のみで目標状態を維持する。

Description

この発明は、内燃機関の過給制御システムに係り、特に、電動アシスト機能を備え、車載用内燃機関の過給状態を制御するシステムとして好適な過給制御システムに関する。
従来、日本特開2003−239755号公報に開示されるように、電動アシスト機能を備えた内燃機関の過給機(ターボチャージャ)が知られている。上記従来の過給機は、更に、タービンを流れる排気ガスの流速を変化させる可動ノズル(VN)を備えている。
ターボチャージャを備える内燃機関においては、低回転領域において、所謂ターボラグの問題が生ずる。上記従来の過給機によれば、低回転領域において、過給機の回転を電動機でアシストすることにより、ターボラグの発生を抑制することができる。また、この過給機によれば、低回転領域において、VNを閉じることによってもターボラグの発生を抑制することが可能である。
上記従来の過給機を備えるシステムは、具体的には、内燃機関の加速要求が生じた際に、目標過給圧に対して実過給圧が十分に低い間は、電動機によるアシストを併用しつつVNをフィードバック制御することで過給を行う。その後、実過給圧が目標過給圧に近づくと、電動機によるアシストを停止して、VNのフィードバック制御だけで目標過給圧の実現を図る。このような動作によれば、電動機による消費電力を抑制しつつ、効果的にターボラグを抑制することができる。
日本特開2003−239755号公報 日本特開平5−280365号公報 日本特開平5−280363号公報
しかしながら、上述した従来のシステムでは、実過給圧が目標過給圧に近づいた時点で、電動機によるアシスト力が突然消滅する事態が生ずる。電動機によるアシスト力が突然消滅すれば、過給機の回転が一時的に落ち込み、その落ち込みを解消するべくVN開度は、過度にフィードバック制御される。このため、上記従来のシステムでは、電動機によるアシストが消滅する直後において、過給圧の落ち込み、並びにVN開度のハンチングが生じ易い。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、過給機の回転に変換される排気エネルギの比率を変化させるVN等の機構と、アシスト力を発生する電動機とを併用するシステムにおいて、電動機によるアシストを停止させる際に過給機の円滑な動作を維持することのできる内燃機関の過給制御システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の過給制御システムであって、
内燃機関の排気エネルギを利用して吸気を過給する過給機と、
前記過給機の回転をアシストする電動機と、
過給機の回転に変換される排気エネルギの比率を変化させる駆動比率可変機構と、
前記過給機の状態値が、目標過給状態に対応する目標値またはその近傍値にまで上昇してくる切換時点まで、前記駆動比率可変機構を既定パターンで制御しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記電動機を制御するアシスト制御手段と、
前記切換時点の後、所定期間に渡って、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御しつつ、前記目標過給状態を実現するのに必要な補完トルクの発生、又は、前記過給機の回転数の維持を目標として前記電動機を制御する補完制御手段と、
排気エネルギが、前記電動機によるアシストなしに前記目標過給状態を実現するのに足る値に達した後に、前記電動機への電力供給を停止しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御する非アシスト制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記状態値を検知する状態値検知手段を備え、
前記アシスト制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記電動機をフィードバック制御する手段を含み、
前記補完制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記駆動比率可変機構をフィードバック制御する手段と、前記補完トルクを発生させるものとして予め定められたパターンで前記電動機を制御する手段とを含み、
前記非アシスト制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記駆動比率可変機構をフィードバック制御する手段を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記補完制御手段は、前記電動機が発するアシスト力が、前記所定期間の終了時点でゼロになるように、前記電動機に対する指令を予め定められたパターンで減少させる手段を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
前記切換時点及び前記所定期間の少なくとも一方を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定するアシスト変数設定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
前記駆動比率可変機構の制御が、前記既定パターンによる制御から、前記目標過給状態の実現を目標とした制御に切り替わる際の制御変数初期値を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定する制御変数初期値設定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
前記切換時点におけるガス量が判定値を超えている場合、或いは前記切換時点における過給圧の上昇速度が判定値を超えている場合に、当該切換時点の直後に、前記補完制御手段による制御を禁止して、前記非アシスト制御手段による制御を開始させる制御内容切換手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記切換時点は、内燃機関を流れるガス量、或いは過給圧の上昇速度が最小要求量を超える状況が形成された時点で判定され、
前記最小要求量は、前記補完制御手段による制御の終了時点に、前記電動機によるアシストなしに前記目標過給状態を実現するのに足る排気エネルギを発生させるために、前記切換時点において確保されている必要のある前記ガス量又は前記上昇速度の最小値であることを特徴とする。
また、第8の発明は、内燃機関の過給制御システムであって、
内燃機関の排気エネルギを利用して吸気を過給する過給機と、
前記過給機の回転をアシストする電動機と、
過給機の回転に変換される排気エネルギの比率を変化させる駆動比率可変機構と、
前記過給機の状態値が、目標過給状態に対応する目標値またはその近傍値にまで上昇してくる切換時点まで、前記駆動比率可変機構を既定パターンで制御しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記電動機を制御するアシスト制御手段と、
前記切換時点の後に、前記電動機への電力供給を停止しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御する非アシスト制御手段と、
内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
前記駆動比率可変機構の制御が、前記既定パターンによる制御から、前記目標過給状態の実現を目標とした制御に切り替わる際の制御変数初期値を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定する制御変数初期値設定手段と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、切換時点までは、目標過給状態の実現を目標として電動機が制御される。この際、駆動比率可変機構は既定パターンで制御され、両者の制御の結果として目標過給状態の実現が図られる。切換時点に達した後、所定期間は、駆動比率可変機構が目標過給状態の実現を目標として制御され、かつ、電動機が、補完トルクの発生、又は、過給機の回転数の維持を目標として制御される。この際、排気エネルギが不十分であっても、電動機がトルクを補完するため過給機の回転に落ち込みは生じない。排気エネルギが十分に立ち上がると、電動機への電力供給が停止され、駆動比率可変機構の制御のみで目標過給状態の実現が図られる。この段階では、駆動比率可変機構の状態変化に対して過給機の回転数が感度良く応答するため、電動機のアシストが停止されても、過給機の円滑な動作が損なわれることがない。
第2の発明によれば、切換時点までは、過給機の状態値が目標値と一致するように電動機がフィードバック制御される。この際、駆動比率可変機構は既定パターンで制御されるため、双方の制御の干渉を避けることができる。また、切換時点の後、所定期間は、過給機の状態値が目標値と一致するように駆動比率可変機構がフィードバック制御される。この時点では、電動機が予め定められたパターンで制御されるため、やはり双方の制御の干渉は避けることができる。排気エネルギが十分に立ち上がった後は、電動機の制御が停止されるため、双方の制御の干渉は生じない。このため、本発明によれば、過給機の円滑な動作を損なうことなく、制御の切り換えを進めることができる。
第3の発明によれば、切換時点の後に、所定期間に渡って、電動機が発するアシスト力、つまり、補完トルクをゼロにまで減少させることができる。排気エネルギは、切換時点の後、時間の経過に伴って増大する。その結果、電動機が発生するべき補完トルクは徐々に小さくなる。本発明によれば、電動機によるアシスト力をスムーズに減少させることにより、目標の過給状態で過給機を円滑に動作させつつ、制御の切り換えを進めることができる。
第4の発明によれば、切換時点及び所定期間の少なくとも一方を、ガス量および過給圧の上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定することができる。ガス量および過給圧の上昇速度は、排気エネルギの大きさと相関を有しており、ガス量が多いほど、或いは、過給圧の上昇速度が速いほど、電動機によるアシストを早期に消滅させ得る、つまり、切換時点を速く設定し得る、或いは所定期間を短く設定し得ると判断できる。本発明によれば、その傾向に従って切換時点および所定期間の少なくとも一方を設定することにより、電動機による電力消費量を削減することができる。
第5の発明によれば、駆動比率可変機構の制御を既定パターンによる制御から、目標過給状態の実現を目標とした制御に切り換える際の制御変数初期値を、ガス量および過給圧の上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定することができる。ガス量および過給圧の上昇速度は、排気エネルギの大きさと相関を有しており、ガス量が多いほど、或いは、過給圧の上昇速度が速いほど、目標の過給状態を実現するのに必要な排気エネルギが小さいと判断できる。本発明によれば、その傾向に従って駆動比率可変機構の制御変数初期値を設定することができるため、制御の切り換え直後から、排気エネルギを過不足なく過給機の駆動力として利用することができる。
第6の発明によれば、切換時点において、ガス量が判定値を超えている、或いは過給圧の上昇速度が判定値を超えていると判断される場合は、電動機に補完トルクを発生させる期間を省略して、切換時点の直後に電動機によるアシストを停止させることができる。このような状況下では、切換時点の段階で十分に排気エネルギが立ち上がっているため、電動機のアシストを即座に停止させても、以後、駆動比率可変機構を適切に制御することで、目標の過給状態を実現することができる。本発明によれば、そのような状況下で無駄な電力消費が生ずるのを有効に防ぐことができる。
第7の発明によれば、ガス量、又は過給圧の上昇速度が最小要求量に達した段階で切換時点の到来が判定される。切換時点の到来が、その段階で判定されると、電動機によるアシストを必要最小限に抑えつつ、排気エネルギだけで目標過給状態を実現する状態を速やかに作り出すことができる。このため、本発明によれば、消費電力を十分に抑えながら、内燃機関に対して優れた応答性を付与することができる。
第8の発明によれば、切換時点までは、目標過給状態の実現を目標として電動機が制御される。この際、駆動比率可変機構は既定パターンで制御され、両者の制御の結果として目標過給状態の実現が図られる。切換時点に達した後、電動機への電力供給が停止され、駆動比率可変機構の制御のみで目標過給状態の実現が図られる。排気エネルギが十分に立ち上がった段階で切換時点の到来が判定される場合は、この段階で、駆動比率可変機構の状態変化に対して過給機の回転数が感度良く応答するため、電動機のアシストが停止されても、過給機の円滑な動作が損なわれることがない。また、本発明によれば、切換時点の前後で、駆動比率可変機構の制御が、既定パターンによる制御から目標過給状態の実現を目標とした制御に切り換えられる際の制御変数初期値が、ガス量および過給圧の上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定される。ガス量および過給圧の上昇速度は、排気エネルギの大きさと相関を有しており、ガス量が多いほど、或いは、過給圧の上昇速度が速いほど、目標の過給状態を実現するのに必要な排気エネルギが小さいと判断できる。本発明によれば、その傾向に従って駆動比率可変機構の制御変数初期値を設定することができるため、制御の切り換え直後から、排気エネルギを過不足なく過給機の駆動力として利用することができる。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行される特徴的な動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
22 過給機
28 電動機
38 可動弁(VN)
50 ECU(Electronic Control Unit)
Nt 過給機回転数
Nt0 目標回転数
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10には、吸気通路12と排気通路14が連通している。吸気通路12には、電子制御式のスロットル弁16が配置されている。スロットル弁16の開度は、スロットル開度センサ18により検知することができる。また、吸気通路12には、その内部の圧力を検知するための圧力センサ19が配置されている。
スロットル弁16の上流側には、インタークーラ20を介して、過給機(ターボチャージャ)22のコンプレッサ24が連通している。コンプレッサ24の上流側は、エアフィルタ26を介して大気に連通している。
過給機22は、上述したコンプレッサ24と共に、電動機28及びタービン30を備えている。コンプレッサ24、電動機28及びタービン30は、一体化された回転軸を有している。このため、コンプレッサ24には、電動機28及びタービン30のそれぞれから、駆動力を与えることができる。
電動機28には、コントローラ32が接続されている。電動機28は、過給機22の実回転数Ntに応じた信号を発生する機能を有しており、その信号をコントローラ32に供給する。コントローラ32には、バッテリ34から電力が供給されている。コントローラ32は、外部から与えられる指令を受けて、実回転数Ntが、その指令に応じた値に近づくように電動機28に供給する電力をフィードバック制御する。
タービン30は、その上流側において内燃機関10の排気ポートに連通していると共に、その下流側において、排気浄化触媒36に連通している。タービン30は、排気ガスのエネルギを過給機22の回転に変換するための機構である。タービン30の内部には、排気ガスの流路面積を変化させるための可動弁(VN)38が組み込まれている。VN38は、外部からの指令を受けて開度を変化させることができる。VN開度が小さいほど、排気ガスの流路が絞られることから、過給機22の回転に変換される排気エネルギの比率が高くなる。このため、過給機22は、VN38が閉じられるほど、高回転領域で作動し易い状態となる。
内燃機関10には、機関回転数Neを検知するための回転数センサ40が組み込まれている。回転数センサ40の出力は、スロットル開度センサ18や圧力センサ19の出力と共に、ECU(Electronic Control Unit)50に供給されている。ECU50は、本実施形態のシステムを制御するためのユニットである。ECU50は、コントローラ32と同様に、電動機28の機能を利用して過給機の実回転数Ntを検知することができる。このため、ECU50は、電動機28及びVN38のそれぞれを対象として、実回転数Ntを目標回転数Nt0に一致させるためのフィードバック制御を実行することができる。
ECU50による電動機38のフィードバック制御は、具体的には、以下の処理により実現される。
1.過給機22の実回転数Ntを検知する。
2.検知した実回転数Ntに基づいて、実回転数Ntを目標回転数Nt0に近づけるための指令を設定する。
3.設定した指令をコントローラ32に供給する。
また、ECU50によるVN38のフィードバック制御は、具体的には、以下の処理により実現される。
1.過給機22の実回転数Ntを検知する。
2.検知した実回転数Ntと目標回転数Nt0との差に基づいて、比例・積分・微分制御(PID制御)の手法によりVN38に与えるべき開度変化量を設定する(この点は、後により詳しく説明する)。
3.設定した開度変化量が生ずるようにVN38を駆動する。
本実施形態において、ECU50は、電動機28及びVN38のそれぞれを、オープン制御することもできる。すなわち、ECU50は、コントローラ32に対する指令、並びにVN38に対する指令を、過給機22の実回転数Ntに関わりなく設定することもできる。
コントローラ32は、ECU50がフィードバック制御を実行しているかオープン制御を実行しているかに関わらず、常に、実回転数NtをECU50からの指令に一致させるべく、電動機28に対する電力をフィードバック制御する(この制御は、ECU50の処理周期に対して100倍程度の速さで実行される)。以下、ECU50によるフィードバック制御と、コントローラ32によるフィードバック制御との混同を避けるために、「フィードバック制御」及び「オープン制御」は、何れもECU50の制御内容を指すものとして使用する。換言すると、コントローラ32がフィードバック制御を実行していても、ECU50がオープン制御を行っている場合には、「電動機28がオープン制御されている」と説明することとする。
[実施の形態1の特徴]
過給機22は、排気エネルギを利用してコンプレッサ24を駆動することで吸入空気の過給を実現する。低回転領域では、排気エネルギが少ないことから、加速要求の発生後、過給圧が立ち上がるまでに遅延が生じ易い。本実施形態のシステムでは、このような状況下で電動機28によるアシストを行うことにより、過給の応答性を高めることができる。
また、本実施形態のシステムでは、低回転領域でVN開度を小さくすることにより、小さな排気エネルギで大きな過給圧を発生させるのに適した状況を作り出すことができる。他方、高回転領域では、VN開度を大きくすることで、過給機の回転数Ntが不必要に上昇するのを避けることが可能である。このため、本実施形態のシステムによれば、電動機28及びVN38を適切に制御することにより、内燃機関10の全運転領域において、良好な応答性を確保することが可能である。
より具体的には、本実施形態のシステムは、排気エネルギが十分に小さい低回転領域で加速の要求が生じた場合に、先ず、VN38を所定の開度に固定し、過給機22の実回転数Ntが目標回転数Nt0に達するように、電動機28によるアシスト力を制御する。排気エネルギが十分に小さい領域では、VN開度を如何に小さくしても、実回転数Ntを目標回転数Nt0まで即座に上昇させることは困難である。本実施形態のシステムによれば、このような状況下で、電動機28によるアシストを利用することにより、優れた立ち上がりを実現することができる。
過給機22の回転数Ntが上昇すると、過給圧が上昇し、内燃機関10を流れるガス量が増加する。このため、電動機28によるアシストが開始されると、その後、タービン30に供給される排気エネルギは急速に増大する。排気エネルギがある程度大きくなれば、電動機28によるアシストなしに、VN38の開度制御のみにより目標回転数Nt0が実現し得る状態になる。この状態に至ると、本実施形態のシステムは、電動機28への給電を停止して、目標回転数Nt0を維持するためのVN38の制御を開始する。
電動機28の作動には電力消費が伴う。このため、排気エネルギのみで目標回転数Nt0が維持できる状況下では、電動機28によるアシストを停止することが望ましい。本実施形態のシステムによれば、その要求に応えることができ、不要な電力消費を発生させることなく、内燃機関10に対して、優れた応答性を付与することが可能である。
ところで、上記の動作を実現するにあたっては、排気エネルギが増大する過程において、電動機28によるアシスト力を消滅させる必要がある。しかしながら、アシスト力が消滅すれば、その消滅分だけ過給機22に加わる駆動トルクは低下する。この駆動トルクの低下は、過給機22の回転数Ntを一時的に低下させる原因となり、更には、その後のVN制御のハンチングを誘発する原因ともなる。
VN開度の変化に対する過給機回転数Ntの応答性は、排気エネルギが増大するに連れて良好となる。このため、排気エネルギが十分に大きくなるのを待って電動機22のアシスト力を消滅させることとすれば、駆動トルクの低下分を、VN38の開度制御により瞬時に補って、過給機回転数Ntの落ち込みを実質的に生じさせないことも可能である。しかしながら、このような設定の下では、電動機28によるアシスト期間が必然的に長期化し、システムの電力消費量が増大し易い。従って、排気エネルギが十分に大きくなるのを待って電動機22のアシストを停止する手法は、本実施形態において用いる手法として、必ずしも最適なものではない。
図2は、本実施形態において実行される特徴的な動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。図2に示す動作によれば、電動機28によるアシストが開始された後に、できるだけ早期にそのアシスト力を消滅させながら、その消滅に伴う過給機回転数Ntの落ち込みを阻止することが可能である。図2において、時刻t0は、低回転領域で加速要求が発生した時刻を表している。本実施形態のシステムでは、このような加速要求が生ずると、先ず、ECU50による電動機28のフィードバック制御と、VN38のオープン制御が開始される。
図2(A)中に実線で示す波形は、過給機回転数Nt(つまり、電動機28の回転数Nm)を示す。また、図2(A)中に破線で示す波形は、コントローラ32に対してECU50から与えられる指令(目標回転数Nt0)を示す。これらの波形が示すように、時刻t0の後、ECU50は、過給機回転数Ntに対して十分に大きな目標回転数Nt0をコントローラ32に指令する。より具体的には、ECU50は、電動機28からフィードバックされる実回転数Nmに基づいて、電動機28に最大トルクを発生させるための目標回転数Nt0を設定し、その目標回転数Nt0をコントローラ32に供給する。
図2(B)は、電動機28が発するアシスト力を模式的に表した波形である。時刻t0の後、コントローラ32に対して上述したような目標回転数Nt0が与えられると、コントローラ32は、電動機28に対して、許容される最大限の電力を供給する。その結果、電動機28は、時刻t0の後、最大トルクを発生するように作動する。電動機28がこのようなアシスト力を発生することにより、過給機回転数Ntは、図2(A)に示すように、時刻t0の後、速やかな立ち上がりを示す。
図2(C)は、時刻t0後における排気エネルギの変化を模式的に示している。過給機22の回転数Ntが上昇すれば、過給圧が上昇し、ガス量は増加する。ガス量が増えれば排気エネルギも増大する。このため、時刻t0の後、排気エネルギは、図2(C)に示すように時間の経過と共に増大する。
図2(D)は、VN38の開度を示す。図2(D)に示すように、VN38は、時刻t0の時点で所定の開度に固定され、以後、時刻t1までその開度を維持するようにオープン制御される。
時刻t0において加速要求が生じた直後は、排気エネルギが小さく、VN開度を最小としても、電動機38のアシストなしに目標回転数Nt0を実現することはできない。この段階で、過給機回転数Ntを目標回転数Nt0まで上昇させる手法としては、例えば、電動機28及びVN38の双方を、実回転数Ntと目標回転数Nt0との差に基づいてフィードバック制御することが考えられる。しかしながら、このような手法を用いた場合、電動機28のフィードバック制御と、VN38のフィードバック制御とが互いに干渉し合い、過給機22の回転数Ntが円滑に上昇しない事態が生じ得る。
これに対して、時刻t0の後に、VN38をオープン制御しつつ電動機28をフィードバック制御すれば、2つの制御の干渉を避けながら、過給機回転数Ntを速やかに上昇させることが可能である。このため、本実施形態のシステムによれば、低回転領域で加速要求が生じた場合に、その直後から、過給機回転数Ntを円滑に立ち上げることが可能である。
図2に示す時刻t1は、目標過給機回転数Nt0を維持するためのアシスト力が、電動機28の最大トルクとほぼ同じになる程度に、排気エネルギが増大してくるタイミングを示す。本実施形態では、便宜上、過給機回転数Ntが目標回転数Nt0の近傍に到達した時点で、そのタイミングが到来したと判断することとしている(図2(A)参照)。また、図2に示す時刻t2は、電動機28によるアシスト力なしに、目標過給機回転数Nt0が維持できる程度に排気エネルギが増大してくるタイミングを示している。本実施形態では、便宜上、時刻t1の後、所定時間が経過した時点で、そのタイミングが到来するものとしている。
本実施形態のシステムは、図2(B)に示すように、時刻t1の後、時刻t2にかけて、電動機28のアシスト力を最大トルクからゼロになるまで徐々に減少させる。この動作を実現するために、ECU50は、図2(A)に示すように、時刻t1から時刻t2にかけて、電動機28のオープン制御を行う。
具体的には、ECU50は、時刻t1から時刻t2にかけて、コントローラ32に供給する指令(目標回転数Nt0)を、既定の初期値から、最終的に収束させるべき目標回転数Nt0まで徐々に減少させる。図2(C)に示すように、排気エネルギは、時刻t1の後も、時刻t2にかけて上昇を続ける(時刻t1後の過給圧の上昇による)。特に、本実施形態のシステムでは、時刻t1が、内燃機関を流れるガス量(或いは過給圧の上昇速度)が「最小要求量」を超える状況下で判定されるように条件設定がなされている。ここで、上記の「最小要求量」とは、電動機28のオープン制御が終了する時点で、電動機28によるアシストなしに目標過給回転数Nt0を維持するのに足る排気エネルギが発生しているために、そのオープン制御の開始時に確保されている必要のあるガス量(又は過給圧の上昇速度)の最小値である。このような条件設定がなされていることから、排気エネルギは、時刻t2の時点で、電動機28によるアシストなしに目標過給機回転数Nt0(最終的に収束させる回転数)を維持し得る値にまで到達する。
換言すると、時刻t1から時刻t2の直前までは、VN38を如何に制御しても、排気エネルギだけでは、最終的に実現するべき目標回転数Nt0を実現することができない。時刻t1において、オープン制御の初期値としてコントローラ32に与えられる指令は、その時点の排気エネルギによって確保できる駆動力と、最終的な目標回転数Nt0を実現するために必要な駆動力との差を電動機28に補完させるための値である。同様に、時刻t1の後、時刻t2まで、時々刻々ECU50からコントローラ32に与えられる指令は、最終的な目標回転数Nt0を実現するために必要な補完トルクを電動機28に発生させるための値とされている。
ECU50は、時刻t1から時刻t2にかけて出力するべき指令のパターンを、予め記憶している。過給機回転数Ntが目標過給機回転数Nt0に達すると、以後、ECU50は、そのパターンに従ってコントローラ32に供給する指令を変化させる。その結果、図2(B)に示すように、電動機28が発生するアシスト力は、時刻t1の後、排気エネルギのみでは不足するトルクを適正に補いながら減少し、時刻t2において消滅する。
図2(D)に示すように、ECU50は、時刻t1からVN38のフィードバック制御を開始する。つまり、本実施形態のシステムでは、時刻t1〜時刻t2にかけて、補完トルクを発生させるための電動機28のオープン制御と、過給機回転数Ntを目標回転数Nt0に一致させるためのVN38のフィードバック制御とが同時に実行される。
上述した通り、VN38のフィードバック制御は、PID制御の手法で行われる。具体的には、ECU50は、時刻t0において電動機28によるアシストが開始されると、その後、過給機回転数Ntと、最終的に実現するべき目標回転数Nt0との差ΔNtについて比例項(P項)、積分項(I項)及び微分項(D項)を算出し始める。更に、ECU50は、それらP項、I項、D項を加算することによりフィードバック制御量を求める。時刻t1においては、その時点で算出されていたフィードバック制御量に基づいて、フィードバック制御を開始するにあたってのVN38の初期開度が決定される。また、時刻t1以後は、時々刻々算出されるフィードバック制御量に基づいて、VN開度が制御される。
時刻t1〜時刻t2の段階では、VN38のフィードバック制御だけで、つまり、排気エネルギだけで目標回転数Nt0を実現することは困難である。これに対して、上記の処理によれば、その不足分を電動機28の補完トルクで補うことができる。このため、上記の処理によれば、必要最小限の電力消費で、目標回転数Nt0を維持することが可能である。更に、上記の処理によれば、電動機28の制御がオープン制御であるため、時刻t1以前と同様に、電動機28の制御とVN38の制御とが干渉するのを避けることができる。このため、本実施形態のシステムによれば、この段階においても、過給機28の円滑な動作を維持することができる。
上述した通り、排気エネルギは、時刻t2の時点で、電動機28によるアシストなしに目標回転数Nt0を維持し得る値にまで増大する。このため、ECU50は、時刻t2において、電動機28への通電を停止し、それ以後、VN38のフィードバック制御のみを継続する。このような制御によれば、無駄な電力消費を伴うことなく、過給機22を所望の過給状態に維持することが可能である。以上説明した通り、図2に示す動作によれば、電動機28によるアシスト力を可能な限り早期に消滅させながら、過給機22を所望の状態で円滑に作動させることができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、上記の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図3に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態を把握するために必要な各種入力信号の処理が行われる(ステップ100)。具体的には、スロットル開度TAの変化速度ΔTAの演算、機関回転数Neや機関負荷KLの検出、過給機回転数Ntの検出等が実行される。
次に、電動機28によるアシストの開始或いは継続条件が成立しているか否かが判別される(ステップ102)。ECU50は、アクセル開度の変化やスロットル開度に変化に基づいて、運転者による加速要求を検知することができる。また、機関回転数Neや、過給機回転数Ntに基づいて、所望の加速要求を実現するために電動機28によるアシストが必要であるかを判断することができる。ECU50は、アクセル開度や機関回転数Neをパラメータとして、アシストの必要性を定めたマップを記憶している。本ステップ102では、そのマップに従って上記の判別がなされる。図2に示した例によれば、時刻t0以後、時刻t2までの間、アシストの開始又は継続条件が成立しているとの判断がなされる。
電動アシストの開始条件及び継続条件が何れも不成立であると判別された場合は、そのまま今回の処理サイクルが終了される。他方、それらの条件の成立が判別された場合は、次に、現在の運転状態に対応する目標過給機回転数Nt0が決定される(ステップ104)。目標過給機回転数Nt0は、運転者がどのような運転状態を要求しているかに応じて決定されるべきパラメータである。運転者の要求する運転状態は、例えば、アクセル開度、機関回転数Ne、目標スロットル開度などに基づいて推定することが可能である。従って、目標過給機回転数Nt0は、それらのパラメータに基づいて決定することが可能である。ECU50は、それらのパラメータとの関係で目標過給機回転数Nt0を定めたマップを記憶している。ここでは、そのマップを参照することで目標過給機回転数Nt0が決定される。
図2を参照して説明した通り、ECU50は、電動機28によるアシストの必要性を検知した後、過給機回転数Ntが最終的な目標回転数Nt0に近づくまでは、電動機28に最大トルクを発生させるべく、過給機回転数Ntに比して十分に大きな目標回転数Nt0を設定する。上記ステップ104では、より具体的には、上記のマップを参照して、このような条件が満たされるように、目標回転数Nt0が設定される。
次に、VN38の開度が既定値に固定されるように、VN38のオープン制御が開始される(ステップ106)。ECU50は、電動機28によるアシストが開始された直後に、VN38を固定しておく開度を記憶している。ここでは、その開度が実現されるようにVN38に対して指令が発せられる。
次に、電動機28によるアシストを開始又は継続させるための処理が実行される(ステップ108)。具体的には、上記ステップ104において設定された目標回転数Nt0がコントローラ32に供給される。その結果、電動機28によるアシストが開始される。
図3に示すルーチンでは、次に、電動機28によるアシストを停止させる条件、厳密には、フィードバック制御による最大トルクでのアシストを停止させるべき条件が成立したかが判断される(ステップ110)。ECU50は、上述した通り、最終的に実現するべき目標回転数Nt0を維持するためのアシスト力が、電動機28の最大トルクとほぼ同じになる程度に、排気エネルギが増大した際に上記条件の成立を判断する。本実施形態のシステムでは、過給機22の実回転数Ntが、最終的に実現するべき目標回転数Nt0に達した時点で、その条件の成立を認めることができる。このため、本ステップ110では、具体的には、実回転数Ntが、最終的な目標回転数Nt0に達したか否かが判断される。
上記ステップ110の条件が成立していないと判断された場合は、そのまま今回の処理サイクルが終了される。この場合、以後、最大トルクによるアシストが継続される。一方、上記ステップ110の条件成立が認められた場合は、アシスト量を徐々に減少させるための電動機28のオープン制御と、VN38のフィードバック制御との開始が指令される(ステップ112)。
ECU50は、オープン制御の開始後にコントローラ32に供給する指令を決定する規則を記憶している。この規則によると、コントローラ32に対する指令は、上記ステップ110の条件が初めて成立した時点では(図2における時刻t1)、電動機28に最大トルクを発生させる値とされる。以後、その指令は、時間の経過と共に徐々に縮小され、所定時間が経過した時点で、最終的に実現するべき目標回転数Nt0とされる。この際、実回転数Ntは最終的な目標回転数Nt0に制御されているため、上記所定時間が経過した時点で、電動機28のアシスト力はゼロとなる。
ECU50は、また、上記ステップ112の処理を受けて、VN38のフィードバック制御を開始する。具体的には、実回転数Ntと目標回転数Nt0との差を検知し、その差が消滅するようにVN開度を調整する制御を開始する。このフィードバック制御が、電動機28のオープン制御と共に実行されることにより、過給機22の実回転数Ntは、最終的に実現するべき目標回転数Nt0に、精度良く制御される。
上記ステップ110の条件が成立した後、電動機28のオープン制御を継続するべき所定時間が経過すると(つまり、そのアシスト力がゼロとなる時点が到来すると)、ECU50は、電動機28によるアシスト停止させる(ステップ114)。具体的には、コントローラ32に対して、電動機32に対する電力供給を禁止する旨の指令を発する。この処理が実行されることにより、以後、本実施形態のシステムでは、VN38のフィードバック制御のみで、目標回転数Nt0の維持が図られる。
以上説明した通り、図3に示すルーチンによれば、低回転領域で加速要求が生じた場合に、排気エネルギが立ち上がる前に、必要最小限のアシストを電動機28によって行うことができる。また、このルーチンによれば、排気エネルギの立ち上がりに合わせて電動機28に補完トルクを発生させ、排気エネルギが十分に立ち上がった時点で電動機28によるアシストを完全に停止させることができる。このため、本実施形態のシステムによれば、電動機28による電力消費を十分に抑制しつつ、低回転領域における過給機22の応答性を十分に改善することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、過給機22の状態を、過給機回転数Ntと目標回転数Nt0で制御することとしているが、その制御の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、過給機22の状態は、実過給圧と、目標過給圧とにより制御することとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、低回転領域で加速要求が生じた場合に、コントローラ32に供給する目標過給機回転数Nt0を、十分に大きな値に固定することとしているが(図2(A))、この段階における制御の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、この段階では、過給機回転数Ntが早期に目標過給機回転数Nt0に近づくように、電動機28に大きなトルクを発生させることができればよく、この要求が満たされる限り、どのように電動機28を制御することとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、コントローラ32に対する指令を変化させることにより電動機28を制御することとしているが、その制御の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、ECU50が、電動機28に対する供給電力を直接制御するものであってもよい。この場合、図2に示す時刻t0〜時刻t1にかけて、NtがNt0に近づくように電動機28への供給電力をフィードバック制御し、時刻t1〜時刻t2にかけてその供給電力を徐々に減少させ、時刻t2において供給電力をゼロとすることにより、上述した実施の形態1の場合と同様の動作を実現することが可能である。
また、上述した実施の形態1においては、過給機22の実回転数Ntが最終的な目標回転数Nt0に一致した後、常に、電動機28のオープン制御を挟んで電動機28によるアシストを完全に停止させることとしているが、電動機28の制御手法は、必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、内燃機関10の運転状態によっては、過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に達した時点で、内燃機関10を流れるガス量が十分に多量となっていることがある。排気エネルギは、ガス量が多いほど大きくなるため、このような状況下では、NtがNt0に達した時点で、既にVN38のフィードバック制御だけで目標過給機回転数Nt0が十分に維持できる事態も生じ得る。このため、実過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に達した時点でガス量を検出し、そのガス量が十分に多量であれば、電動機28のオープン制御を省略して、即座に電動機28によるアシストを停止させることとしてもよい。
更に、上記の変形例において、電動機28のオープン制御を実行するか否かを判断するパラメータは、過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に一致した時点でのガス量に限られるものではない。すなわち、排気エネルギの大小は、内燃機関10を流れるガス量の他、過給機22の後段に生じている過給圧の上昇速度ΔPimによっても判断することができる。このため、電動機28のオープン制御を実行するか否かは、上記のガス量に代えて、過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に一致した時点での過給圧の上昇速度ΔPimに基づいて判断することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、VN38が前記第1の発明における「駆動比率可変機構」に、図2に示す時刻t1が前記第1の発明における「切換時点」に、過給機回転数Ntが前記第1の発明における「状態値」に、それぞれ相当している。また、ここでは、ECU50が、ステップ104〜108の処理を実行して図2に示す時刻t0〜時刻t1に示す動作を実現することにより前記第1の発明における「アシスト制御手段」が実現されている。更に、ここでは、ECU50が、ステップ112の処理を実行することで図2に示す時刻t1〜時刻t2に示す動作を実現することにより前記第1の発明における「補完制御手段」が、ステップ114の処理の後、VN38のフィードバック制御を継続することにより前記第1の発明における「非アシスト制御手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、電動機28が過給機回転数Ntに応じた信号を発することにより前記第2の発明における「状態値検知手段」が実現されている。また、ECU50が、上記ステップ108において、過給機回転数Ntを目標回転数Nt0に近づけるようにコントローラ23に対して指令を発することにより前記第2の発明における「電動機をフィードバック制御する手段」が実現されている。更に、ECU50が、上記ステップ112の後、VN38をフィードバック制御し、かつ、電動機28をオープン制御することにより前記第2の発明における「前記状態値が前記目標値と一致するように前記駆動比率可変機構をフィードバック制御する手段」及び「前記補完トルクを発生させるものとして予め定められたパターンで前記電動機を制御する手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ112の後、電動機28の発生する補完トルクが徐々に小さくなるようにコントローラ32に対する指令を減少させることにより前記第3の発明における「前記電動機に対する指令を予め定められたパターンで減少させる手段」が実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2の特徴]
次に、図4を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図4に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。但し、本実施形態において、ECU50は、圧力センサ19の出力や、回転数センサ40の出力に基づいて、内燃機関10を流れるガス量(吸入空気量Ga)を算出することができるものとする。
上述した実施の1のシステムでは、補完トルクを発生させるために電動機28をオープン制御する期間(図2における時刻t1〜時刻t2の期間)が、常に一定の時間とされる。しかしながら、目標過給機回転数Ntを維持するために電動機28に補完トルクを発生させる必要がある期間は、内燃機関10の運転状態に応じて変化する。より具体的には、その期間は、排気エネルギの立ち上がりが速い場合には通常時に比して短縮される。
排気エネルギは、内燃機関10を流れるガス量が多いほど多量となる。このため、電動機28に補完トルクを発生させる期間は、内燃機関10を流れるガス量が多量であるほど短くすることができる。そこで、本実施形態では、電動機28によるアシストを停止させるにあたって、内燃機関10の吸入空気量Gaが多量であるほど、電動機28をオープン制御する期間を短縮することとした。
[実施の形態2における具体的処理]
図4は、上記の機能を実現するためのルーチンのフローチャートである。図4に示すルーチンは、ステップ110とステップ112との間にステップ120が挿入されている点を除いて、図3に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、供給する符号を付してその説明を省略又は簡略する。
図4に示すルーチンでは、ステップ110においてアシスト停止条件の成立が認められた場合に、吸入空気量Gaに基づいて、電動アシストの停止タイミング、より具体的には、電動機28による補完トルクをゼロとするタイミングが算出される(ステップ120)。過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に達した後(図2中、時刻t1参照)、電動機28によるアシストなしにその目標回転数Nt0が維持できる程度に排気エネルギが上昇してくるまでの時間Tは、吸入空気量Gaが多いほど短くなる。ECU50は、上記の時間Tを吸入空気量Gaとの関係で定めたマップを記憶している。ここでは、そのマップに従って、補完トルクを消滅させるタイミングが決定される。
本実施形態において、ECU50は、ステップ112の処理が実行された後、上記ステップ120において決定されたタイミングにおいて補完トルクがゼロとなるように、コントローラ32に供給する指令を徐々に減少させる。このため、上記の処理によれば、排気エネルギの立ち上がり速度に応じて、過不足のない適切な期間だけ電動機28に補完トルクを発生させることができる。従って、本実施形態のシステムによれば、上述した実施の形態1の場合と同様の応答性を過給機22に与えつつ、電動機28による消費電力を更に少なくすることができる。
ところで、上述した実施の形態2では、電動機28によるアシストの開始後における吸入空気量Gaの多少に応じて、電動機28に補完トルクを発生させる期間を変化させることとしているが、変化の対象は、これに限定されるものではない。すなわち、吸入空気量Gaの多少に応じて、電動機28のフィードバック制御を停止する時期(図2における時刻t1)を変化させることとしてもよい。
また、上述した実施の形態2では、吸入空気量Gaの多少に関わらず、常に同じ手法でVN38のフィードバック制御を開始することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、VN38のフィードバック制御には、吸入空気量Gaの多少を反映させることとしてもよい。より具体的には、フィードバック制御の開始時におけるVN38の初期開度を、吸入空気量Gaが多いほど大きくすることとしてもよい。このような処理によれば、VN38のフィードバック制御の開始前後における過給機回転数Ntの変動を、より小さく抑えることができる。
また、上述した実施の形態2では、吸入空気量Gaの多少に関わらず、常に、電動機28のフィードバック制御の終了に続けて、電動機28のオープン制御を実施することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、電動機28のフィードバック制御を終了する時点で、吸入空気量Gaが十分に大きな値に上昇している場合には、電動機28のオープン制御を省略して、即座に、VN38のフィードバック制御だけで目標回転数Nt0の実現を図る状態に移行することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU50が、圧力センサ19及び回転数センサ40の出力に基づいて吸入空気量Gaを算出することにより前記第4乃至第6の発明における「ガス量検出手段」が実現されている。また、ここでは、ECU50がステップ120の処理を実行することにより前記第4の発明における「アシスト変数設定手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、VN38のフィードバック制御を開始する際の初期開度が前記第5の発明における「制御変数初期値」に相当している。また、ECU50に、吸入空気量Ga又は過給圧の上昇速度に基づいてその初期開度を設定させることにより前記第5の発明における「制御変数初期値設定手段」を実現することができる。
また、上述した実施の形態2においては、電動機28のフィードバック制御を終了するタイミングにおいて、吸入空気量Gaが判定値を超えていた場合に、ECU50に、電動機28のオープン制御を省略させることにより前記第6の発明における「制御内容切換手段」を実現することができる。
また、上述した実施の形態2においては、ECU50に、ステップ104〜108の処理を実行させることにより前記第8の発明における「アシスト制御手段」を、ステップ110の条件成立後に即座に電動アシストを停止させ、かつ、VN38のフィードバック制御を開始させることにより前記第8の発明における「非アシスト制御手段」を、それぞれ実現することができる。更に、VN38のフィードバック制御を開始する際に、ECU50に、吸入空気量Gaに基づいて初期開度を設定させることにより前記第8の発明における「制御変数初期値設定手段」を実現することができる。
実施の形態3.
[実施の形態3の特徴]
次に、図5を参照して本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図5に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。但し、本実施形態において、ECU50は、圧力センサ19の出力に基づいて、過給圧の変化速度ΔPimを検知できるものとする。
上述した実施の形態2では、VN38のフィードバック制御を開始するにあたり、初期開度を吸入空気量Gaに基づいて設定することとしている。より具体的には、吸入空気量Gaが比較的少ない状況下では、VN38の初期開度が小さく設定される。また、吸入空気量Gaが比較的多い状況下では、その初期開度が比較的大きく設定される。吸入空気量Gaは、排気エネルギと相関を有する物理量である。このため、上記の設定手法によれば、フィードバック制御の開始時における排気エネルギのバラツキをVN38の初期開度で吸収することができ、過給機22の回転数変動を十分に小さく抑制することが可能である。
ところで、本実施形態のシステムにおいて、過給圧の上昇速度ΔPimは、吸入空気量Gaと同様に、排気エネルギに対して大きな相関を有している。上昇速度ΔPimは、吸入空気量Gaの代わりに、VN38の初期開度を決めるための基礎パラメータとして用いることが可能である。そこで、本実施形態では、VN38のフィードバック制御を開始するにあたって、初期開度を、過給圧の上昇速度ΔPimに基づいて設定することとした。
[実施の形態3における具体的処理]
図5は、本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図5に示すルーチンは、ステップ110に続く処理が、ステップ120からステップ130に置き換えられている点を除いて図4に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、供給する符号を付してその説明を省略又は簡略する。
図5に示すルーチンでは、ステップ110においてアシスト停止条件の成立が認められた場合に、過給圧の上昇速度ΔPimに基づいて、電動機28による補完トルクをゼロとするタイミングが算出される(ステップ130)。過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に達した後(図2中、時刻t1参照)、電動機28によるアシストなしにその目標回転数Nt0が維持できる程度に排気エネルギが上昇してくるまでの時間Tは、上昇速度ΔPimが速いほど短時間となる。ECU50は、上記の時間Tを上昇速度ΔPimとの関係で定めたマップを記憶している。ここでは、そのマップに従って、補完トルクを消滅させるタイミングが決定される。
以上の処理によれば、実施の形態2の場合と同様に、排気エネルギの立ち上がり速度に応じて、過不足のない適切な期間だけ電動機28に補完トルクを発生させることができる。このため、本実施形態のシステムによれば、上述した実施の形態2の場合と同様に、電動機28による消費電力を十分に抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態3では、電動機28によるアシストの開始後における過給圧の上昇速度ΔPimに応じて、電動機28に補完トルクを発生させる期間を変化させることとしているが、変化の対象は、これに限定されるものではない。すなわち、上昇速度ΔPimに応じて、電動機28のフィードバック制御を停止する時期(図2における時刻t1)を変化させることとしてもよい。
また、上述した実施の形態3では、上昇速度ΔPimの高低に関わらず、常に同じ手法でVN38のフィードバック制御を開始することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、VN38のフィードバック制御には、上昇速度ΔPimを反映させることとしてもよい。より具体的には、フィードバック制御の開始時におけるVN38の初期開度を、上昇速度ΔPimが高いほど大きくすることとしてもよい。このような処理によれば、VN38のフィードバック制御の開始前後における過給機回転数Ntの変動を、より小さく抑えることができる。
また、上述した実施の形態3では、上昇速度ΔPimの高低に関わらず、常に、電動機28のフィードバック制御の終了に続けて、電動機28のオープン制御を実施することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、電動機28のフィードバック制御を終了する時点で、上昇速度ΔPimが十分に速い場合には、電動機28のオープン制御を省略して、即座に、VN38のフィードバック制御だけで目標回転数Nt0の実現を図る状態に移行することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU50が、圧力センサ19の出力に基づいて上昇速度ΔPimを算出することにより前記第4乃至第6の発明における「過給圧上昇速度検出手段」が実現されている。また、ここでは、ECU50がステップ130の処理を実行することにより前記第4の発明における「アシスト変数設定手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、VN38のフィードバック制御を開始する際の初期開度が前記第5の発明における「制御変数初期値」に相当している。また、ECU50に、吸入空気量Ga又は過給圧の上昇速度に基づいてその初期開度を設定させることにより前記第5の発明における「制御変数初期値設定手段」を実現することができる。
また、上述した実施の形態3においては、電動機28のフィードバック制御を終了するタイミングにおいて、上昇速度ΔPimが判定値を超えていた場合に、ECU50に、電動機28のオープン制御を省略させることにより前記第6の発明における「制御内容切換手段」を実現することができる。
また、上述した実施の形態3においては、ECU50に、ステップ104〜108の処理を実行させることにより前記第8の発明における「アシスト制御手段」を、ステップ110の条件成立後に即座に電動アシストを停止させ、かつ、VN38のフィードバック制御を開始させることにより前記第8の発明における「非アシスト制御手段」を、それぞれ実現することができる。更に、VN38のフィードバック制御を開始する際に、ECU50に、上昇速度ΔPimに基づいて初期開度を設定させることにより前記第8の発明における「制御変数初期値設定手段」を実現することができる。
実施の形態4.
[実施の形態4の特徴]
次に、図6を参照して本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態1乃至3では、図2に示す時刻t1においてVN38のフィードバック制御を開始するにあたり、VN38の初期開度を、時刻t0〜時刻t1におけるPID制御の結果に基づいて設定することとしている。ここで、時刻t1におけるP項は、その時点で過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に対してどの程度離れているかを表す項である。また、I項は、過給機回転数Ntに生じている目標回転数Nt0からの定常的なずれの大きさを表す項である。VN38の初期開度にこれらの項を反映させることは、時刻t1の後、電動機28によるアシスト力が小さくなるとしても、適切であると考えられる。
一方、D項は、過給機回転数Ntがどのような速度で目標回転数Nt0に接近しているか(またはNt0から離れているか)を表している。例えば、時刻t1の直前に、電動アシストの効果によって過給機回転数Ntが目標回転数Nt0に急速に近づいていたとすれば、時刻t1におけるD項は、Ntのオーバーシュートを避けるため、VN38の初期開度を大きくするための項となる。ところが、時刻t1以後は、電動機28によるアシスト力が小さくなるため、VN38の初期開度が大きくされると、過給機22に対するトルクが不足して、過給機回転数Ntに落ち込みが生じやすくなる。
このように、D項は、電動機28によるアシストが減少し始める時点においては、過給機回転数Ntのフィードバック制御を、却って低下させ易いという特性を有している。このため、本実施形態においては、VN38のフィードバック制御を実行するにあたって、初期開度の決定には、D項を反映させないこととした。
[実施の形態4における具体的処理]
図6は、上記の機能を実現するためのルーチンのフローチャートである。図6に示すルーチンは、ステップ110とステップ112との間にステップ140が挿入されている点を除いて、図3(実施の形態1)に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、供給する符号を付してその説明を省略又は簡略する。
図6に示すルーチンでは、ステップ110においてアシスト停止条件の成立が認められた場合に、VN38のフィードバック制御量の基礎項のうち、D項がリセットされる(ステップ120)。ECU50は、実施の形態1の場合と同様に、電動アシストが開始された時点(図2における時刻t0)から、過給機22の回転偏差ΔNtについてP項、I項及びD項を算出し始める。ここでは、それらの項のうちD項だけがリセット(ゼロ)とされ、P項及びI項は、算出値がそのまま保持される。
次に、ECU50は、ステップ112において、VN38のフィードバック制御を開始する。この際、ECU50は、上記の如く保持されたP項とI項とを用いてVN38の初期開度を設定する。初期開度の設定後は、新たに算出されたP項、I項及びD項を用いたフィードバック制御を実行する。
以上の処理によれば、電動アシスト力が減少し始める時点で、D項がVN38のフィードバック制度を低下させるのを防ぐことができる。また、電動アシスト力が低下し始めた後は、PID制御の手法により、制度良くVN38をフィードバック制御することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、実施の形態1乃至3のシステムに比して、VN38のフィードバック制御の開始時における過給機22の円滑性を高めることができる。
実施の形態5.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態4のシステムは、VN38のフィードバック制御を開始するにあたって、D項をリセットすることにより電動アシスト力の低減に伴う過給機回転数Ntの落ち込みを抑制することとしている。これに対して、本実施形態では、同様の効果を得るために、電動アシスト力の減少を見越して、VN38のフィードバック制御を開始する際に(図2における時刻t1)、VN38の開度を閉じ側に補正することとした。
減少前のアシスト力を前提として設定されたVN開度でフィードバック制御が開始され、かつ、その開始と同時に電動アシスト力が小さくなるとすれば、過給機回転数Ntには必然的に落ち込みが生ずる。これに対して、VN開度を閉じ側に補正してフィードバック制御を開始すれば、電動アシスト力の減少分をタービントルクの増加分で補うことができ、過給機回転数Ntの落ち込みを防ぐことができる。このため、本実施形態のシステムは、上述した通り、フィードバック制御の開始時にVN開度の補正を行うこととした。
[実施の形態5における具体的処理]
図7は、上記の機能を実現するためのルーチンのフローチャートである。図7に示すルーチンは、ステップ110とステップ112との間にステップ150が挿入されている点を除いて、図3(実施の形態1)に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、供給する符号を付してその説明を省略又は簡略する。
図7に示すルーチンでは、ステップ110においてアシスト停止条件の成立が認められた場合に、VN38のフィードバック制御量の基礎となるVNベースマップ値が閉じ側に補正される(ステップ150)。続いて、ステップ112において、電動機28のオープン制御と共に、VN38のフィードバック制御が開始される。
上記の処理によれば、電動機28によるアシスト力が減少するのと同時に、VN38の開度を閉じ側に補正することができる。その結果、この処理によれば、電動アシスト力の低減に起因する過給機回転数Ntの落ち込みを回避することができる。従って、本実施形態のシステムによっても、実施の形態4の場合と同様に、過給機22の回転を円滑に立ち上げることができる。
ところで、上述した実施の形態5においては、実施の形態1乃至4の場合と同様に、VN38のフィードバック制御を開始した後、電動機28に補完トルクを発生させることとしているが、補完トルクの発生は省略することとしてもよい。すなわち、VN38を閉じ側に補正することで目標過給機回転数Nt0が維持できる程度に排気エネルギが増大するまで電動機28のフィードバック制御を継続して、その後、VN38を閉じ側に補正してフィードバック制御を開始しつつ、電動機28のアシストを即座に停止させることとしてもよい。

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気エネルギを利用して吸気を過給する過給機と、
    前記過給機の回転をアシストする電動機と、
    過給機の回転に変換される排気エネルギの比率を変化させる駆動比率可変機構と、
    前記過給機の状態値が、目標過給状態に対応する目標値またはその近傍値にまで上昇してくる切換時点まで、前記駆動比率可変機構を既定パターンで制御しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記電動機を制御するアシスト制御手段と、
    前記切換時点の後、所定期間に渡って、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御しつつ、前記目標過給状態を実現するのに必要な補完トルクの発生、又は、前記過給機の回転数の維持を目標として前記電動機を制御する補完制御手段と、
    排気エネルギが、前記電動機によるアシストなしに前記目標過給状態を実現するのに足る値に達した後に、前記電動機への電力供給を停止しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御する非アシスト制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給制御システム。
  2. 前記状態値を検知する状態値検知手段を備え、
    前記アシスト制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記電動機をフィードバック制御する手段を含み、
    前記補完制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記駆動比率可変機構をフィードバック制御する手段と、前記補完トルクを発生させるものとして予め定められたパターンで前記電動機を制御する手段とを含み、
    前記非アシスト制御手段は、前記状態値が前記目標値と一致するように前記駆動比率可変機構をフィードバック制御する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の過給制御システム。
  3. 前記補完制御手段は、前記電動機が発するアシスト力が、前記所定期間の終了時点でゼロになるように、前記電動機に対する指令を予め定められたパターンで減少させる手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の過給制御システム。
  4. 内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
    前記切換時点及び前記所定期間の少なくとも一方を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定するアシスト変数設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の過給制御システム。
  5. 内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
    前記駆動比率可変機構の制御が、前記既定パターンによる制御から、前記目標過給状態の実現を目標とした制御に切り替わる際の制御変数初期値を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定する制御変数初期値設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関の過給制御システム。
  6. 内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
    前記切換時点におけるガス量が判定値を超えている場合、或いは前記切換時点における過給圧の上昇速度が判定値を超えている場合に、当該切換時点の直後に、前記補完制御手段による制御を禁止して、前記非アシスト制御手段による制御を開始させる制御内容切換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の過給制御システム。
  7. 前記切換時点は、内燃機関を流れるガス量、或いは過給圧の上昇速度が最小要求量を超える状況が形成された時点で判定され、
    前記最小要求量は、前記補完制御手段による制御の終了時点に、前記電動機によるアシストなしに前記目標過給状態を実現するのに足る排気エネルギを発生させるために、前記切換時点において確保されている必要のある前記ガス量又は前記上昇速度の最小値であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の過給制御システム。
  8. 内燃機関の排気エネルギを利用して吸気を過給する過給機と、
    前記過給機の回転をアシストする電動機と、
    過給機の回転に変換される排気エネルギの比率を変化させる駆動比率可変機構と、
    前記過給機の状態値が、目標過給状態に対応する目標値またはその近傍値にまで上昇してくる切換時点まで、前記駆動比率可変機構を既定パターンで制御しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記電動機を制御するアシスト制御手段と、
    前記切換時点の後に、前記電動機への電力供給を停止しつつ、前記目標過給状態の実現を目標として前記駆動比率可変機構を制御する非アシスト制御手段と、
    内燃機関を流れるガス量を検出するガス量検出手段、及び前記過給機による過給圧の上昇速度を検出する過給圧上昇速度検出手段の少なくとも一方と、
    前記駆動比率可変機構の制御が、前記既定パターンによる制御から、前記目標過給状態の実現を目標とした制御に切り替わる際の制御変数初期値を、前記ガス量および前記上昇速度の少なくとも一方に基づいて設定する制御変数初期値設定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給制御システム。
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