JPWO2008050375A1 - バイアス回路 - Google Patents

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Abstract

共通のゲート電圧が与えられる第1及び第2のトランジスタ(MN1,MN2)と、前記第1及び第2のトランジスタのドレインに接続される負荷回路(MP1,MP2)と、前記負荷回路の信号を基に制御信号を生成する制御回路(MP3,MN3)と、前記制御信号により制御され、前記第1及び第2のトランジスタに共通に接続される電流源(MN4)と、前記第2のトランジスタ及び前記電流源間に接続される第1のインピーダンス回路(R)とを有することを特徴とするバイアス回路が提供される。

Description

本発明は、バイアス回路に関する。
特許文献1の図3には、演算増幅器をバイアスするのに使用するバイアス回路が記載されている。バイアス回路は、接地端子に接続された一対のnチャネルMOS電界効果トランジスタを含む。一対のpチャネルMOS電界効果トランジスタは、前記一対のnチャネルMOS電界効果トランジスタと正電圧源との間に接続される。gm設定抵抗は、前記一対のnチャネルMOS電界効果トランジスタの一方のトランジスタと接地端子間に接続される。gm設定抵抗は、チップ製作の後でその抵抗値が設定できるように一般的にはチップとは切離して置かれる。バイアス回路は、演算増幅器のnチャネルMOS電界効果トランジスタのgmをgm設定抵抗の抵抗値に逆比例する量に設定するバイアス電流を発生させるために、pチャネルMOS電界効果トランジスタ対は電流ミラーとして、nチャネルMOS電界効果トランジスタ対とgm設定抵抗は電流入力電流制御電流源として動作する。
しかし、電界効果トランジスタが短チャネルの場合又は低閾値電圧である場合に、アナログ回路の精度が劣化し、高速動作するMOSデバイスを適切にバイアスすることができない。
特表2004−523830号公報
本発明の目的は、トランジスタのチャネル長又は閾値電圧によらず、高精度なバイアス電流を生成することができるバイアス回路を提供することである。
本発明の一観点によれば、共通のゲート電圧が与えられる第1及び第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタのドレインに接続される負荷回路と、前記負荷回路の信号を基に制御信号を生成する制御回路と、前記制御信号により制御され、前記第1及び第2のトランジスタに共通に接続される電流源と、前記第2のトランジスタ及び前記電流源間に接続される第1のインピーダンス回路とを有することを特徴とするバイアス回路が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図2は、図1のバイアス回路の一部を抽出した回路図である。 図3は、電流と電圧との関係を示すグラフである。 図4は、本発明の第2の実施形態によるバイアス回路及び差動増幅器の構成例を示す回路図である。 図5は、本発明の第3の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図6は、本発明の第4の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図7は、本発明の第5の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図8は、本発明の第6の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図9は、本発明の第7の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図10は、本発明の第8の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図11は、本発明の第9の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図12は、本発明の第10の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図13は、本発明の第11の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図14は、本発明の第12の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図15は、本発明の第13の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図16は、本発明の第14の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。 図17は、バイアス回路の構成例を示す回路図である。
図17は、バイアス回路の構成例を示す回路図である。バイアス回路は、一対のpチャネルMOS電界効果トランジスタMP1及びMP2、一対のnチャネルMOS電界効果トランジスタMN1及びMN2、並びに抵抗Rを有する。以下、MOS電界効果トランジスタを単にトランジスタという。pチャネルトランジスタMP1及びMP2は、ゲートが相互に接続され、カレントミラーを構成し、同じ電流を流す。nチャネルトランジスタMN1及びMN2も、ゲートが相互に接続され、カレントミラーを構成する。
pチャネルトランジスタMP1は、ソースが電源電圧VDDの端子に接続され、ドレインがnチャネルトランジスタMN1のドレインに接続される。pチャネルトランジスタMP2は、ソースが電源電圧VDDの端子に接続され、ドレインがnチャネルトランジスタMN2のドレインに接続される。pチャネルトランジスタMP1及びMP2のゲートの相互接続点は、pチャネルトランジスタMP2のドレインに接続される。
nチャネルトランジスタMN1のソースは、基準電位VSSの端子に接続される。nチャネルトランジスタMN2のソースは、抵抗Rを介して基準電位VSSの端子に接続される。nチャネルトランジスタMN1及びMN2のゲートの相互接続点は、nチャネルトランジスタMN1のドレインに接続される。nチャネルトランジスタMN2は、基板端子がソース端子に接続される。
このバイアス回路は、差動増幅器等のトランジスタに供給するためのバイアス電流を生成する。トランジスタの飽和領域では、ドレイン電流Id及び相互コンダクタンスgmが式(1)及び(2)で表される。相互コンダクタンスgmは、電圧の変化分に対して、どの程度の電流の変化があるかを表すものである。
Id=(β/2)×Vod ・・・(1)
gm=β×Vod=√(2×β×Id) ・・・(2)
ここで、オーバードライブ電圧Vodは、ゲート−ソース間電圧Vgs及び閾値電圧Vthを基に式(3)で定義される。
Vod≡Vgs−Vth ・・・(3)
また、係数βは、式(4)で表される。
β=μ×Cox×W/L ・・・(4)
ここで、μはトランジスタの移動度、Coxはゲート酸化膜容量、Wはチャネル幅、Lはチャネル長である。
このバイアス回路は、トランジスタのβ及び/又はVthがプロセスのばらつきにより変動しても、相互コンダクタンスgmを一定に保つようなバイアス電流Idを生成する。増幅器又はフィルタ等のアナログ回路では、トランジスタのgmがその特性の重要なパラメータになるため、gmが一定になるようなバイアス電流Idの供給をバイアス回路から受けることで、特性の安定化や高性能化を図ることができる。
次に、このバイアス回路が、gmが一定になるようなバイアス電流を生成することができる理由を説明する。例えば、nチャネルトランジスタMN2のチャネル幅Wは、nチャネルトランジスタMN1のチャネル幅Wの4倍である。すると、式(4)より、nチャネルトランジスタMN2のβは、nチャネルトランジスタMN1のβの4倍になる。
式(1)を用いると、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流Idは式(5)で表され、nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流Idは式(6)で表される。
Id=(β/2)×Vod ・・・(5)
Id=(4×β/2)×(Vod−Id×R) ・・・(6)
トランジスタMP1及びMP2は、カレントミラーを構成し、同じ電流Idが流れるので、トランジスタMN1及びMN2にも同じ電流Idが流れる。したがって、式(5)及び式(6)の電流Idは同じ値になり、以下のように式(7)が成立する。
(β/2)×Vod=(4×β/2)×(Vod−Id×R)
Vod=4×(Vod−Id×R)
Vod=2×(Vod−Id×R) ・・・(7)
式(7)の電流Idに式(1)を代入すると、式(8)が成立する。
Vod=2×(Vod−(β/2)×Vod×R) ・・・(8)
次に、式(8)に式(2)を代入すると、式(9)が成立する。
Vod=2×(Vod−gm×Vod×R/2)
1=2×(1−gm×R/2)
1=2−gm×R
gm=1/R ・・・(9)
式(9)に示すように、gmはβ又はVthに依存しない定数となるので、バイアス回路は、gmが一定になるようなバイアス電流Idを生成できることになる。gmが一定に制御されるトランジスタMN1およびMN2と同様に、バイアス電流の供給を受けて実際に機能するトランジスタのgmが一定に制御されるように、トランジスタMN1およびMN2の極性およびチャネル長は、実際に機能するトランジスタと同一にする。またトランジスタMN1およびMN2のオーバードライブ電圧も、実際に機能するトランジスタのオーバードライブ電圧と近い値で動作するように設計され、例えば実際に機能するトランジスタのオーバードライブ電圧が、トランジスタMN1のオーバードライブ電圧とトランジスタMN2のオーバードライブ電圧の中間になるように設計される。
一般に、トランジスタを高速動作させるためには、トランジスタのチャネル長Lを短くする必要がある。gmを一定に制御したいトランジスタのチャネル長Lを短くする場合、それに対応するバイアス回路のトランジスタも同様にチャネル長Lを短くして設計する必要があるが、チャネル長Lを短くすると、トランジスタのドレイン−ソース間抵抗Rdsが小さくなる。すると、トランジスタMN1及びMN2のドレイン電流のドレイン電圧依存性が大きくなり、トランジスタMN1及びMN2のドレイン電圧の差異による誤差電流が生じ、適切なバイアス電流Idの生成が困難になる。
また、現在、電源の低電圧化が進んでおり、アナログ回路のバイアス電圧や信号振幅を確保するため、閾値電圧Vthが低い低閾値電圧のトランジスタが用いられる場合がある。このバイアス回路は、大きなドレイン−ソース間抵抗が確保できるトランジスタの飽和領域を使用するものであるが、閾値電圧Vthが低くなると、ダイオード接続のトランジスタMN1については、ドレイン電圧とゲート電圧が等しいため、飽和領域と線形領域との境界付近で使用することになる。すると、トランジスタMN1のドレイン電流のドレイン電圧依存性が大きくなり、トランジスタMN1及びMN2のドレイン電圧の差異による誤差電流が生じ、適切なバイアス電流Idの生成が困難になる。
トランジスタのチャネル長Lが短い場合、及び/又は閾値電圧Vthが低い場合にも、gmが一定になるようなバイアス電流を生成することができるバイアス回路を、以下の実施形態で説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図であり、図17の回路にトランジスタMP3、MN3及びMN4を追加したものである。ただし、トランジスタMP1及びMP2のゲートの相互接続点は、トランジスタMP1のドレインに接続される。本実施形態のバイアス回路は、基本的には、図17のバイアス回路と同じ原理により、gmが一定となるようなバイアス電流I1を生成することができる。
例えば、トランジスタMN2のチャネル幅WはトランジスタMN1のチャネル幅Wの4倍、トランジスタMP1〜MP3のチャネル幅Wはすべて同じ、トランジスタMN4のチャネル幅WはトランジスタMN3の2倍である。トランジスタMN1〜MN4及びMP1〜MP3のチャネル長Lは、相互に同じである。
トランジスタMN1及びMN2は、相互にチャネル幅Wとチャネル長Lとの比K=W/Lに対するドレイン電流Idの比Id/Kが異なる。例えば、トランジスタMN2のチャネル幅Wは、トランジスタMN1のチャネル幅Wの4倍であり、トランジスタMN1及びMN2のチャネル長Lは相互に同じである。なお、後に説明するように、トランジスタMN1のドレイン電流I1及びトランジスタMN2のドレイン電流I2は、相互に同じである。すなわち、トランジスタMN1及びMN2は、相互に、チャネル長Lが同じであり、チャネル幅Wに対するドレイン電流Idの比Id/Wが異なっている。なお、本実施形態においてトランジスタMN2のチャネル幅WをトランジスタMN1のチャネル幅Wの4倍であるとしたが、この倍率に限定されず、他の倍率および他の電流比を用いても構成することが可能である。
バイアス回路は、一対のpチャネルトランジスタMP1及びMP2、一対のnチャネルトランジスタMN1及びMN2を有する。pチャネルトランジスタMP1及びMP2は、ゲートが相互に接続され、カレントミラーを構成し、同じ電流を流す。nチャネルトランジスタMN1及びMN2は、ゲートが相互に接続され、ゲートにはバイアス電圧Vcmが与えられる。
pチャネルトランジスタMP1は、ソースが電源電圧VDDの端子に接続され、ドレインがnチャネルトランジスタMN1のドレインに接続される。pチャネルトランジスタMP2は、ソースが電源電圧VDDの端子に接続され、ドレインがnチャネルトランジスタMN2のドレインに接続される。pチャネルトランジスタMP1及びMP2のゲートの相互接続点は、pチャネルトランジスタMP1のドレインに接続される。
nチャネルトランジスタMN1のソースは、nチャネルトランジスタMN4のドレインに接続される。nチャネルトランジスタMN2のソースは、抵抗Rを介してトランジスタMN4のドレインに接続される。nチャネルトランジスタMN1及びMN2のゲートは相互接続され、その相互接続点はバイアス電圧Vcmの端子に接続される。トランジスタMN1及びMN2には、共通のゲート電圧Vcmが与えられる。nチャネルトランジスタMN1は基板端子がソース端子に接続され、nチャネルトランジスタMN2も基板端子がソース端子に接続される。
pチャネルトランジスタMP3は、ゲートがpチャネルトランジスタMP2のドレインに接続され、ソースが電源電圧VDDの端子に接続され、ドレインがnチャネルトランジスタMN3のドレインに接続される。nチャネルトランジスタMN3及びMN4はゲートが相互接続され、その相互接続点はnチャネルトランジスタMN3のドレインに接続される。nチャネルトランジスタMN3及びMN4のソースは、基準電位VSSの端子に接続され、トランジスタMN3及びMN4は、カレントミラーを構成する。
トランジスタMP1及びMP2は、カレントミラーを構成し、同じ電流I1を流す。上記のように、トランジスタのチャネル長Lが短い場合及び/又は閾値電圧Vthが低い場合には、nチャネルトランジスタMN1及びMN2のドレイン電圧の差異による誤差電流が生じやすくなるが、本実施形態では、トランジスタMP3、MN3及びMN4を使用し、nチャネルトランジスタMN1及びMN2のドレイン電圧がほぼ同一になるように制御することにより、誤差電流を低減することができ、gmが一定になるような適切なバイアス電流I1を生成する。
次に、本実施形態のバイアス回路が負帰還系を構成することを説明する。nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流I2がpチャネルトランジスタMP2のドレイン電流I1よりも大きくなると、pチャネルトランジスタMP3のゲート電圧が下がり、pチャネルトランジスタMP3のドレイン電流が大きくなる。すると、nチャネルトランジスタMN4のゲート電圧が高くなり、nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流が大きくなる。
nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流が大きくなると、nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流よりも、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流が大きく変動し、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流I1が大きくなる。やがて、電流I1及びI2が同じになる状態で安定する。
nチャネルトランジスタMN1及びMN2のドレイン電流を加算した電流は、nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流になる。nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流が変化すると、上記のように、nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流よりも、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流が大きく変動する。その理由は、後述する。
逆に、nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流I2がpチャネルトランジスタMP2のドレイン電流I1よりも小さくなると、pチャネルトランジスタMP3のゲート電圧が上がり、pチャネルトランジスタMP3のドレイン電流が小さくなる。すると、nチャネルトランジスタMN4のゲート電圧が低くなり、nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流が小さくなる。nチャネルトランジスタMN4のドレイン電流が小さくなると、nチャネルトランジスタMN2のドレイン電流よりも、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流が大きく変動し、nチャネルトランジスタMN1のドレイン電流I1が小さくなる。やがて、電流I1及びI2が同じになる状態で安定する。
上記の負帰還制御により、電流I1及びI2が同じになる状態で安定し、トランジスタMN1及びMN2のドレイン電圧が同じ値になり、gmが一定になるような適切なバイアス電流I1を生成することができる。
トランジスタMN4は、トランジスタMN1のドレイン電流I1及びトランジスタMN2のドレイン電流I2(=I1)の加算値のドレイン電流2×I1を流す。トランジスタMN4のチャネル幅Wは、トランジスタMN3のチャネル幅Wの2倍である。トランジスタMN3及びMN4は、カレントミラーを構成するので、トランジスタMN3にはドレイン電流I1が流れる。したがって、トランジスタMP3には、トランジスタMN3と同じく、バイアス電流I1が流れる。バイアス回路は、トランジスタMP3に流れるバイアス電流I1を生成することができる。またこのとき、トランジスタMP3はトランジスタMP1と同じサイズであり、かつ同じバイアス電流I1を流す。したがって、そのゲート電圧も同一となるため、それぞれのゲートが接続されているトランジスタMN1およびMN2のドレイン電圧が等しくなる。
次に、トランジスタMN1及びMN2の電流特性及びバイアス回路が負帰還系を構成する原理を詳しく説明する。例えば、トランジスタMN2のチャネル幅WをトランジスタMN1の4倍にし、トランジスタMP1〜MP3のチャネル幅Wをすべて同じにし、トランジスタMN4のチャネル幅WをトランジスタMN3の2倍にすることで、期待の動作をするバイアス回路となる。
このバイアス回路の動作と、系が負帰還系であることを説明するために、回路の中核であるトランジスタMN1とMN2、及び抵抗Rの部分の特性について説明する。
図2は、図1において、nチャネルトランジスタMN4のドレイン電圧Vsを基準として、トランジスタMN1、MN2及び抵抗Rを抽出し、トランジスタMN1及びMN2のゲート電圧を基準電位に対して新たにVgとした図である。
トランジスタMN1及びMN2が飽和領域で動作しているとしたときのそれぞれの電流をI1及びI2とし、以下でそれぞれの特性を導く。
トランジスタMN1の電流I1は、閾値電圧をVth、係数をβとして、飽和領域のトランジスタの電流I1は、式(1)及び(3)より式(10)で表される。
I1=(β/2)×(Vg−Vth) ・・・(10)
一方、トランジスタMN2は、ソースの電位が電流I2と抵抗Rにより基準電位よりI2×Rだけ高くなっており、またチャネル幅WがトランジスタMN1の4倍であるため、係数βがトランジスタMN1の4倍となる。したがって、トランジスタMN2の電流I2は、式(11)のように表される。
I2=(4×β/2)×(Vg−I2×R−Vth)
・・・(11)
式(11)を(Vg−Vth)について変形すると、式(12)のように表される。
Vg−Vth=I2×R+√(I2/(2×β)) ・・・(12)
図3は、式(10)と(12)とに基づく、電流I1及びI2と電圧Vgとの関係を示すグラフである。電流I1とI2とは、電圧Vgがつりあいの電圧V0よりも低いときにはI2>I1であり、逆に電圧Vgが電圧V0よりも高いときにはI1>I2であるという第1の特性を示す。また、電流I1とI2との合計は、電圧Vgに対して単調に増加する第2の特性を示す。
こうした特性を持つ図2の構成について、電圧Vgが電圧V0よりも低いとき(I2>I2である場合)には電圧Vgが大きくなるように、また電圧V0よりも高いとき(I1>I2である場合)には電圧Vgが小さくなるような制御系を備えることで、系は「電圧Vgがつりあいの電圧V0に制御されるような負帰還系である」といえる。
ここで、電圧Vgがつりあいの電圧V0である場合の回路動作について考察する。つりあいの電圧V0において、電流I1とI2とは等しくなり、その電流をI0とする。すると、式(10)および(11)より、式(13)が成立する。
(β/2)×(Vg−Vth)=(4×β/2)×(Vg−I0×R−Vth)
・・・(13)
この両辺の平方根を取って整理すると、式(13)は、次の式(14)になる。
I0×R=(Vg−Vth)/2 ・・・(14)
また、トランジスタMN1の相互コンダクタンスgm1は式(9)の電流I1を電圧Vgで微分して次の式(15)ように表される。
gm1=β×(Vg−Vth)=2×I1/(Vg−Vth) ・・・
(15)
式(15)をI1について整理すると式(16)が得られる。
I1=gm1×(Vg−Vth)/2 ・・・(16)
ここで、今、I1=I0であり、式(16)をI0として式(14)に代入すると、式(17)が得られる。
gm1×R×(Vg−Vth)/2=(Vg−Vth)/2 ・・・(17)
これを整理すると、gm1は式(18)で表される。
gm1=1/R ・・・(18)
したがって、図2の構成が負帰還系により、電圧Vgがつりあいの電圧V0に制御されるような場合には、トランジスタMN1の相互コンダクタンスgm1は抵抗素子Rの逆数に比例する特性を持つことがわかる。
さて、このことを踏まえて図1の回路を考察する。図2でVgとしていた電圧は、図1ではトランジスタMN4のドレイン電圧Vsに対するトランジスタMN1とMN2との共通のゲート電圧Vcmの電位差Vcm−Vsである。
図1の構成で、トランジスタMP1とMP2とはカレントミラーを構成し、トランジスタMP1の電流(すなわちトランジスタMN1の電流I1)をトランジスタMP2に複製する。したがって、トランジスタMN2のドレインの電圧はトランジスタMN2が流す電流I2とトランジスタMP1が流す電流I1の大小で変動し、I2>I1である場合には電圧が下がり、またI1>I2である場合には電圧が上がる。
このトランジスタMN2のドレインの電圧は、トランジスタMP3のゲートに接続されており、トランジスタMP3のドレイン電流を変動させる。トランジスタMP3は、pチャネルトランジスタであり、ゲート電圧が上がるとドレイン電流が小さくなり、ゲート電圧が下がるとドレイン電流が大きくなる。また、トランジスタMP3のドレイン電流の変動は、トランジスタMN3とMN4が構成する倍率2倍のカレントミラーにより、トランジスタMN4のドレイン電流を変動させる。したがって、図1に示す構成では、I2>I1である場合には、トランジスタMN4の電流が増え、I1>I2である場合にはトランジスタMN4の電流が減る。
次いで、図1に示す構成の動作を、電流I1およびI2の大小関係に基づいて説明する。I2>I1の場合には、トランジスタMN4の電流が増えると、トランジスタMN1とMN2との電流I1とI2との合計が増え、上記の第2の特性より、Vcm−Vsは高くなる。また、I2>I1である場合は第1の特性より、Vcm−VsはV0よりも低い。したがって、図1の回路は、Vcm−VsがV0よりも低い場合にはVcm−Vsが高くなるように制御される構成となっている。
一方、I1>I2である場合には、上記と同様の考察から、図1の回路は、Vcm−VsがV0よりも大きい場合には、Vcm−Vsが低くなるように制御される構成となっている。
以上のことから、図1の回路は、Vcm−Vsがつりあいの電圧V0に制御されるような負帰還系となっている。したがって、トランジスタMN1の相互コンダクタンスgm1は抵抗Rの逆数に比例する特性を持ち、またこのときの電流I1はこの特性を実現する適切なバイアス電流になっているといえる。
本実施形態のバイアス回路は、トランジスタMN1及びMN2を共通の電流源のトランジスタMN4でバイアスする構成を有する。共通電流源のトランジスタMN4は、フィードバック制御される。チャネル長が短く、閾値電圧が低い高速動作用トランジスタをバイアスする場合にも、適切なバイアス電流を生成することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態によるバイアス回路401及び差動増幅器402の構成例を示す回路図である。バイアス回路401は、図1のバイアス回路と同じ回路である。
pチャネルトランジスタMP5及びMP6は、ゲートがpチャネルトランジスタMP3のゲートに接続され、ソースが電源電圧VDDの端子に接続される。トランジスタMP5及びMP6は、トランジスタMP3との間でカレントミラーを構成する。トランジスタMP3はバイアス電流I1を流すので、トランジスタMP5及びMP6にもバイアス電流I1を流して他の回路にバイアス電流I1を供給することができる。トランジスタMP5は、差動増幅器402のバイアス端子403にバイアス電流I1を供給する。
差動増幅器402は、バイアス回路401と同等の回路である。差動増幅器402がバイアス回路401と異なる点を説明する。差動増幅器402は、正入力信号Vin+及び負入力信号Vin−の差動入力信号を入力する。正入力信号Vin+及び負入力信号Vin−は、相互に位相が反転した信号である。トランジスタMN1のゲートは正入力信号Vin+の端子に接続され、トランジスタMN2のゲートは負入力信号Vin−の端子に接続される。トランジスタMN2のソースは、抵抗Rを介さずに、直接トランジスタMN4のドレインに接続される。出力端子Voutは、トランジスタMP2及びMN2のドレインの相互接続点に接続される。バイアス端子403は、トランジスタMN3のゲート及びドレインに接続される。バイアス端子403には、トランジスタMP5からバイアス電流I1が供給される。
バイアス回路401は、差動増幅器402と同等の回路構成を有するので、バイアス回路401とバイアス対象の差動増幅器402とでトランジスタの動作点を一致させることができる。すなわち、バイアス回路401と差動増幅回路402とでは、対応するトランジスタの動作点が同じになる。バイアス回路401は、バイアス対象の差動増幅器402の特性を精度よく合わせるためのバイアス電流I1を生成することができる。したがって、バイアス回路401は、特に差動増幅器402のバイアス電流I1を生成するのに適している。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。図1では一対のnチャネルトランジスタMN1及びMN2を用いて負帰還系を構成したが、本実施形態では一対のpチャネルトランジスタMP1及びMP2を用いて負帰還系を構成する例を示す。
nチャネルトランジスタMN1及びMN2は、ゲートが相互に接続され、ソースが基準電位VSSの端子に接続される。トランジスタMN1及びMN2のゲートの相互接続点は、トランジスタMN1のドレインに接続される。トランジスタMN1のドレインはpチャネルトランジスタMP1のドレインに接続され、トランジスタMN2のドレインはpチャネルトランジスタMP2のドレインに接続される。
pチャネルトランジスタMP1のソースは、pチャネルトランジスタMP4のドレインに接続される。pチャネルトランジスタMP2のソースは、抵抗Rを介してトランジスタMP4のドレインに接続される。トランジスタMP1及びMP2のゲートは相互接続され、その相互接続点はバイアス電圧Vcmの端子に接続される。トランジスタMP1は基板端子がソース端子に接続され、トランジスタMP2も基板端子がソース端子に接続される。
nチャネルトランジスタMN3は、ゲートがnチャネルトランジスタMN2のドレインに接続され、ソースが基準電位VSSの端子に接続され、ドレインがpチャネルトランジスタMP3のドレインに接続される。トランジスタMP3及びMP4はゲートが相互接続され、その相互接続点はトランジスタMP3のドレインに接続される。トランジスタMP3及びMP4は、カレントミラーを構成する。トランジスタMP3及びMP4のソースは、電源電圧VDDの端子に接続される。
本実施形態のバイアス回路は、図1の回路と同様に動作し、gmが一定になるようなバイアス電流を生成することができる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路に対して、トランジスタMP3及びMN3を削除し、差動増幅器A1を追加したものである。差動増幅器A1は、正入力端子がトランジスタMN1のドレインに接続され、負入力端子がトランジスタMN2のドレインに接続され、出力端子がトランジスタMN4のゲートに接続される。
トランジスタMN2のドレイン電流I2がトランジスタMP2のドレイン電流I1より大きくなると、差動増幅器A1の負入力端子の電圧が下がる。すると、差動増幅器A1の出力電圧が上がり、トランジスタMN4のドレイン電流が大きくなる。逆に、トランジスタMN2のドレイン電流I2がトランジスタMP2のドレイン電流I1より小さくなると、差動増幅器A1の負入力端子の電圧が上がる。すると、差動増幅器A1の出力電圧が下がり、トランジスタMN4のドレイン電流が小さくなる。このように、本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路と同様の動作を行い、gmが一定となるようなバイアス電流I1を生成することができる。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路に対して、トランジスタMN1及びMN2の基板端子の接続先が異なる。図1のバイアス回路では、トランジスタMN1及びMN2は、基板端子がソース端子に接続されていた。本実施形態のバイアス回路では、トランジスタMN1及びMN2は、基板端子が基準電位VSSの端子に接続される。
このとき、トランジスタMN1とMN2とでは、基板−ソース間電圧が異なるため、系は基板バイアス効果の影響を受けるようになる。このとき基板バイアス効果の相互コンダクタンスgmbとトランジスタMN1とMN2とのソース端子の電位差ΔVの積の電流誤差が生じるが、gmbはgmに対して小さい値であるのが通例である。この構成においてもトランジスタのgmがおよそ抵抗Rに反比例するようなバイアス電流を生成することができる。なお、図1のバイアス回路では、基板バイアス効果による電流誤差は生じない。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路に対して、トランジスタMP2のゲートの接続先が異なる。図1のバイアス回路では、トランジスタMP2はゲートがトランジスタMP1のゲートに接続され、トランジスタMP1との間でカレントミラーを構成していた。本実施形態のバイアス回路では、トランジスタMP2は、ゲート及びドレインが相互に接続され、ダイオード接続となる。
負荷回路のトランジスタMP1及びMP2は、カレントミラーを構成せず、それぞれ電流パスに対してダイオード接続されており、トランジスタMP3のゲートはトランジスタMP2のゲートに接続される。このとき、トランジスタMP2とMP3はカレントミラーを構成しており、トランジスタMP2(MN2)とMP3のドレイン電流は等しい。また、トランジスタMP3の電流は、トランジスタMN3とMN4が構成するカレントミラーにより2倍の倍率でトランジスタMN1とMN2の共通電流源であるトランジスタMN4に複製される。そのため、トランジスタMN1とMN2のドレイン電流の合計は、トランジスタMN2のドレイン電流の2倍に等しいといえる。したがって、トランジスタMN1のドレイン電流がトランジスタMN2のドレイン電流に等しくなるように制御される。
なお、この構成では、トランジスタMP2とMP3のカレントミラー及びトランジスタMN3とMN4のカレントミラーが電流のドレイン電圧依存性による誤差を持っている場合、生成するバイアス電流に誤差が生じる。これに対し、図1のバイアス回路では、この影響はほとんどない。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路に対し、トランジスタMP1及びMP2のカレントミラーの負荷回路を抵抗R1及びR2に置き換え、差動増幅器A1を追加したものである。抵抗R1は、トランジスタMN1のドレイン及び電源電圧VDDの端子間に接続される。抵抗R2は、トランジスタMN2のドレイン及び電源電圧VDDの端子間に接続される。差動増幅器A1は、正入力端子がトランジスタMN2のドレインに接続され、負入力端子がトランジスタMN1のドレインに接続され、出力端子がトランジスタMP3のゲートに接続される。
トランジスタMN2のドレイン電流I2が抵抗R2の電流I1より大きくなると、差動増幅器A1の正入力端子の電圧が下がり、差動増幅器A1の出力電圧が下がる。すると、トランジスタMP3のドレイン電流が大きくなり、トランジスタMN4のゲート電圧が上がり、トランジスタMN4のドレイン電流が大きくなる。逆に、トランジスタMN2のドレイン電流I2が抵抗R2の電流I1より小さくなると、差動増幅器A1の正入力端子の電圧が上がり、差動増幅器A1の出力電圧が上がる。すると、トランジスタMP3のドレイン電流が小さくなり、トランジスタMN4のゲート電圧が下がり、トランジスタMN4のドレイン電流が小さくなる。
本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路及び図6のバイアス回路と同様に、トランジスタMN1のドレイン電流がトランジスタMN2のドレイン電流に等しくなるような負帰還系を構成しており、同様のバイアス電流を生成することができる。また、ここで用いている抵抗R1及びR2はさまざまな負荷回路に置き換えることが可能であり、たとえば図8におけるようなダイオード接続されたトランジスタMP1及びMP2による負荷回路等で構成することもできる。
(第8の実施形態)
図10は、本発明の第8の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図9のバイアス回路をより簡潔にした構成である。本実施形態のバイアス回路は、図6のバイアス回路のトランジスタMP1及びMP2のカレントミラーの負荷回路を抵抗R1及びR2に置き換えたものである。抵抗R1は、トランジスタMN1のドレイン及び電源電圧VDDの端子間に接続される。抵抗R2は、トランジスタMN2のドレイン及び電源電圧VDDの端子間に接続される。
本実施形態のバイアス回路も、やはりトランジスタMN1のドレイン電流がトランジスタMN2のドレイン電流に等しくなるような負帰還系を構成しており、同様のバイアス電流を生成することができる。このバイアス回路では、トランジスタMN4のゲート電圧を基にnチャネルトランジスタでバイアス電流を出力することができる。また、図4のようにバイアス電流を利用する回路が同様の構成の差動増幅器402である場合、差動増幅器402の共通電流源のトランジスタMN4のゲートにトランジスタMN4のゲートを直接接続することで、バイアス電流を供給することができる。
(第9の実施形態)
図11は、本発明の第9の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図1のバイアス回路に対して、nチャネルトランジスタMN5及びMN6を追加したものである。トランジスタMN5はトランジスタMN1にカスコード接続され、トランジスタMN6はトランジスタMN2にカスコード接続される。すなわち、トランジスタMN5は、ゲートがバイアス電圧Vbの端子に接続され、ドレインがトランジスタMP1のドレインに接続され、ソースがトランジスタMN1のドレインに接続される。トランジスタMN6は、ゲートがバイアス電圧Vbの端子に接続され、ドレインがトランジスタMP2のドレインに接続され、ソースがトランジスタMN2のドレインに接続される。
図4の差動増幅器402では、出力抵抗を高めるために差動対トランジスタMN1及びMN2にカスコード回路を用いることができる。本実施形態のバイアス回路でも、同様に、nチャネルトランジスタMN1、MN2、MN5及びMN6の差動対相当部分の構成がカスコード回路の構成になっている。バイアス対象の回路が図4の差動増幅器402であり、差動増幅器402の差動対トランジスタMN1及びMN2がカスコード回路を構成している場合は、本実施形態のようにバイアス回路もカスコード回路の構成をとることで、供給するバイアス電流の精度がより高まる。
(第10の実施形態)
図12は、本発明の第10の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。nチャネルトランジスタMN1及びMN2は、ゲートが相互に接続され、共通のゲート電圧が供給される。トランジスタMN1は、ドレインが負荷回路1201に接続され、ソースがインピーダンス回路1202a及び電流源1203を介して基準電位端子に接続される。トランジスタMN2は、ドレインが負荷回路1201に接続され、ソースがインピーダンス回路1202b及び電流源1203を介して基準電位端子に接続される。制御回路1204は、負荷回路1201の信号(電圧又は電流)を基に制御信号を生成し、電流源1203の電流を制御する。電流源1203は、トランジスタMN1及びMN2に共通に接続される。
負荷回路1201は、上記実施形態のトランジスタMP1,MP2又は抵抗R1,R2に対応する。制御回路1204は、上記実施形態のトランジスタMP3,MN3又は差動増幅器A1に対応する。電流源1203は、上記実施形態のトランジスタMN4に対応する。インピーダンス回路1202a及び1202bは、上記実施形態の抵抗Rに対応する。インピーダンス回路1202a及び1202bは、両方設けてもよいし、片方のみを設けてもよい。
(第11の実施形態)
図13は、本発明の第11の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図12のバイアス回路の2個のインピーダンス回路1202a及び1202bの代わりに、1個のインピーダンス回路1202を設けたものである。インピーダンス回路1202は、上記実施形態の抵抗Rに対応し、トランジスタMN2のソース及び電流源1203間に接続される。トランジスタMN1のソースは、直接、電流源1203に接続される。
(第12の実施形態)
図14は、本発明の第12の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図13のバイアス回路の電流源1203をnチャネルトランジスタ1401で構成した例を示す。トランジスタ1401は、ゲートが制御回路1204に接続され、ドレインがトランジスタMN1のドレイン及びインピーダンス回路1202の相互接続点に接続され、ソースが基準電位端子に接続される。トランジスタ1401は、上記実施形態のトランジスタMN4に対応する。制御回路1204は、トランジスタ1401のゲート電圧を制御する。
(第13の実施形態)
図15は、本発明の第13の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図14のバイアス回路の制御回路1204を具体的に示す。制御回路1204は、制御電流生成回路及び電流複製回路(カレントミラー回路)1501、並びに制御電圧生成回路1502を有する。制御電流生成回路1501は、上記実施形態のトランジスタMP3に対応する。電流複製回路1501は、図4のトランジスタMP5及びMP6に対応し、負荷回路1201に流れる電流を複製して複数の電流出力端子1503にバイアス電流を出力することができる。制御電圧生成回路1502は、上記実施形態のトランジスタMN3に対応する。
(第14の実施形態)
図16は、本発明の第14の実施形態によるバイアス回路の構成例を示す回路図である。本実施形態のバイアス回路は、図13のインピーダンス回路1202を抵抗Rで構成した例を示す。抵抗Rは、トランジスタMN2のソース及び電流源1203間に接続される。抵抗Rは、抵抗素子又はトランジスタを用いて構成することができる。
以上のように、第1〜第14の実施形態によれば、例えば1.2Vの低電源電圧を使用し、トランジスタの閾値電圧が低い場合であっても、適切なバイアス電流を生成することができる。また、トランジスタのチャネル長が短い場合であっても、適切なバイアス電流を生成することができる。今後、アナログ回路の高性能化が進むと、回路の高速化及び低電圧化が進む。それに伴い、トランジスタのチャネル長が短くなり、閾値電圧が低くなる。その場合、図17のバイアス回路では適切なバイアス電流を生成することが困難であるが、本実施形態のバイアス回路では適切なバイアス電流を生成することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
トランジスタのチャネル長又は閾値電圧によらず、高精度なバイアス電流を生成することができる。これにより、高速トランジスタ又は低電源電圧を使用する場合にも、高精度なバイアス電流を生成することができる。

Claims (20)

  1. 共通のゲート電圧が与えられる第1及び第2のトランジスタと、
    前記第1及び第2のトランジスタのドレインに接続される負荷回路と、
    前記負荷回路の信号を基に制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御信号により制御され、前記第1及び第2のトランジスタに共通に接続される電流源と、
    前記第2のトランジスタ及び前記電流源間に接続される第1のインピーダンス回路と
    を有することを特徴とするバイアス回路。
  2. 前記第1のトランジスタは、前記電流源に直接接続されることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  3. 前記第1のトランジスタ及び前記電流源間に接続される第2のインピーダンス回路を有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  4. 前記第1及び第2のトランジスタは、相互にチャネル幅Wとチャネル長Lとの比K=W/Lに対するドレイン電流Idの比Id/Kが異なっていることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  5. 前記第1及び第2のトランジスタは、相互に、チャネル長Lが同じであり、チャネル幅Wに対するドレイン電流Idの比Id/Wが異なっていることを特徴とする請求項4記載のバイアス回路。
  6. 前記電流源は第3のトランジスタで構成され、
    前記制御回路は前記第3のトランジスタのゲート電圧を制御することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  7. さらに、前記負荷回路に流れる電流を複製してバイアス電流を流すカレントミラー回路を有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  8. 前記第1のインピーダンス回路は、抵抗であることを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  9. 前記抵抗は、抵抗素子又はトランジスタで構成されることを特徴とする請求項8記載のバイアス回路。
  10. 前記負荷回路は、
    前記第1のトランジスタに接続される第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに接続される第4のトランジスタとを有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  11. 前記第3及び第4のトランジスタは、カレントミラーを構成することを特徴とする請求項10記載のバイアス回路。
  12. 前記制御回路は、
    ゲートが前記負荷回路に接続される第3のトランジスタと、
    ゲート及びドレインが前記第3のトランジスタ及び前記電流源に接続される第4のトランジスタとを有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  13. 前記制御回路は、2個の入力端子が前記第1及び第2のトランジスタに接続される差動増幅器を有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  14. 前記差動増幅器の出力端子は、前記電流源に接続されることを特徴とする請求項13記載のバイアス回路。
  15. 前記負荷回路は、
    前記第1のトランジスタに接続される第1の抵抗素子と、
    前記第2のトランジスタに接続される第2の抵抗素子とを有することを特徴とする請求項13記載のバイアス回路。
  16. 前記制御回路は、
    ゲートが前記差動増幅器の出力端子に接続される第3のトランジスタと、
    ゲート及びドレインが前記第3のトランジスタ及び前記電流源に接続される第4のトランジスタとを有することを特徴とする請求項13記載のバイアス回路。
  17. さらに、前記第1のトランジスタにカスコード接続される第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタにカスコード接続される第4のトランジスタとを有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  18. 前記負荷回路は、
    前記第1のトランジスタに接続される第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに接続される第4のトランジスタとを有し、
    前記制御回路は、
    ゲートが前記負荷回路に接続される第5のトランジスタと、
    ゲート及びドレインが前記第5のトランジスタ及び前記電流源に接続される第6のトランジスタとを有し、
    前記電流源は、ゲートが前記第6のトランジスタに接続される第7のトランジスタを有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
  19. 前記第3及び第4のトランジスタは、カレントミラーを構成することを特徴とする請求項18記載のバイアス回路。
  20. 前記負荷回路は、
    前記第1のトランジスタに接続される第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに接続される第4のトランジスタとを有し、
    前記制御回路は、2個の入力端子が前記第1及び第2のトランジスタに接続される差動増幅器を有し、
    前記電流源は、ゲートが前記制御回路に接続される第5のトランジスタを有することを特徴とする請求項1記載のバイアス回路。
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