JPWO2008035755A1 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

レゾルバステータ33を有底円筒形状のレゾルバホルダ34内に収容する。レゾルバホルダ34は磁性体にて形成され、円筒状のホルダ部61と、ホルダ部61の端部に形成され中央に貫通孔63aが形成された底壁部63を備えている。底壁部63は、レゾルバステータ33とステータコイル6との間に配置され、レゾルバステータ33は底壁部63から離れて配置されている。底壁部63は、界磁磁束に対する遮蔽部材として機能し、ステータ2側の磁束は底壁部63に吸収され、レゾルバホルダ34の内側には漏出せず、レゾルバステータ33への界磁磁束の影響が抑えられる。

Description

本発明は、ブラシレスモータに関し、特に、ブラシレスモータにおけるロータ位置検出装置の取付構造に関する。
一般にブラシレスモータでは、ロータ(回転子)の回転位置を検出し、検出したロータ回転位置に基づいて、ステータ(固定子)側のコイル(ステータコイル)を順次励磁してロータを回転駆動させている。ロータの回転位置検出には、従来より、エンコーダやホールIC等を用いた検出装置が使用されているが、近年、レゾルバを使用したブラシレスモータも増加している。レゾルバは、高温や振動環境下に強く、構造がシンプルで故障にくいことから、車載用モータへの使用が増大している。特に、電動パワーステアリング装置(EPS)用のモータでは、操舵フィーリング向上のため高性能なロータ回転位置検出センサが求められており、安価で組付性にも優れたレゾルバの使用が増大している。
特開2004-129362号公報
一方、ブラシレスモータ、特に、EPS用のブラシレスモータでは、自動車内の狭い空間に装置を収める必要があることから、モータ自体にも外形寸法の小型化が求められている。ところが、レゾルバを用いたブラシレスモータでは、レゾルバとロータが軸方向に並んで配置されるのが通常であり、両者間の距離を大きく取ると、その分、モータの軸方向長が大きくなる。このため、モータ小型化の要請を満たすべく、かかるモータでは、レゾルバと界磁コイルとの間が非常に近くなる傾向がある。しかしながら、レゾルバを界磁コイルに近接配置すると、ロータ回転角とレゾルバの検出信号との間のリニアリティ(直線性)が損なわれ、レゾルバの検出信号精度が低下するという問題が生じる。
図6は、レゾルバを界磁コイルに近接配置した場合のセンサ出力を示す説明図である。一般に、レゾルバの検出信号精度は、ロータ回転角とレゾルバ検出信号との誤差にて示される。そして、両者間の関係に、図6の破線のような直線性があるほど精度の良いセンサとされている。ところが、レゾルバを界磁コイルに近接配置すると、センサ出力が界磁コイルによる磁界の影響を受け、図6に実線にて示したように、リニアリティが損なわれ、センサ精度が悪化するという問題があった。ブラシレスモータでは、ロータ位置検出精度が高いほど的確な通電が可能である。従って、センサ精度が悪化すると、ロータ位置とずれた信号が出力され、特に、EPS用モータでは、操舵フィーリングが悪化するおそれがある。このため、センサ精度を確保すべく、レゾルバが界磁側の影響を受けないように、レゾルバと界磁コイルとの間の距離を十分に取る必要がある。しかし、その反面、モータ軸方向長が大きくなり、モータ小型化の要請に反するという問題が生じる。
本発明の目的は、レゾルバによるロータ位置検出精度を確保しつつ、モータ小型化の要請を満し得るブラシレスモータを提供することにある。
本発明のブラシレスモータは、ステータコアと前記ステータコアに巻装された界磁コイルとを備える固定子と、前記固定子の内側に回転自在に配置され、ロータシャフトと、前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの外周に取り付けられたマグネットとを備える回転子と、前記ロータシャフトに取り付けられたレゾルバロータと、前記レゾルバロータの外側に配置されたレゾルバステータとを有してなるブラシレスモータであって、前記レゾルバステータと前記界磁コイルとの間に、磁性体にて形成された遮蔽部材を配置したことを特徴とする。
本発明にあっては、レゾルバステータと界磁コイルとの間に、磁性体にて形成された遮蔽部材を配置することにより、固定子側の磁束が遮蔽部材に吸収され、遮蔽部材のレゾルバステータ側には固定子側の磁束はほとんど流れない。このため、レゾルバステータに対する固定子側の磁束の影響を抑えることができ、レゾルバステータと界磁コイルを近付けてもレゾルバ検出信号のリニアリティが確保される。
前記ブラシレスモータにおいて、磁性体にて形成され、前記レゾルバステータが収容される円筒形状のホルダ部と、前記ホルダ部の端部に形成され、前記レゾルバステータと前記駆動コイルとの間に配置されて前記遮蔽部材として機能する底壁部とを有する有底円筒形状のレゾルバホルダ内に前記レゾルバステータを取り付けるようにしても良い。この場合、前記レゾルバステータを、前記底壁部とは離れた状態で前記レゾルバホルダ内に配置するようにしても良い。
一方、前記底壁部と前記界磁コイルの端部との間の距離L1を、前記界磁コイルの内周縁と前記ステータコアの内周縁との間の距離L2よりも大きく(L1>L2)設定しても良い。このようにL1>L2に設定することにより、界磁コイルから発生した磁束は、レゾルバ側ではなく、ステータコア側に流れるので、モータ磁束への影響も少なく抑えられる。また、前記底壁部の中央に形成され前記ロータシャフトが挿通される貫通孔の内径D1を、前記マグネットの外径D2よりも小さく(D1<D2)設定しても良い。
本発明のブラシレスモータによれば、ステータコアとステータコアに巻装された界磁コイルとを備える固定子と、固定子の内側に回転自在に配置されロータシャフトとロータコア及びマグネットとを備える回転子と、ロータシャフトに取り付けられたレゾルバロータと、レゾルバロータの外側に配置されたレゾルバステータとを有してなるブラシレスモータにて、レゾルバステータと界磁コイルとの間に磁性体にて形成した遮蔽部材を配置したので、固定子側の磁束を遮蔽部材にて吸収することができ、固定子側の磁束がレゾルバステータに与える影響を抑えることが可能となる。このため、レゾルバステータと界磁コイルを近付けてもレゾルバ検出信号のリニアリティが確保され、ロータ位置検出精度を確保しつつ、ブラシレスモータの小型化を図ることが可能となる。
本発明の一実施例であるブラシレスモータの断面図である。 図1のブラシレスモータの分解斜視図である。 レゾルバホルダの構成を示す説明図である。 ステータコアとコイル、レゾルバホルダ、レゾルバステータとの位置関係を示す説明図である。 ロータ回転角度とレゾルバ検出信号との角度誤差を示す説明図であり、遮蔽部材なしの場合と、非磁性体の遮蔽部材を配置した場合、磁性体の遮蔽部材を配置した場合を比較して示したものである。 レゾルバを界磁コイルに近接配置した場合のセンサ出力を示す説明図である。
符号の説明
1 ブラシレスモータ 2 ステータ
3 ロータ 4 ケース
5 ステータコア 5a ティース
6 ステータコイル 6a コイル末端
7 バスバーユニット 8 分割コア
9 インシュレータ 11 給電用端子
21 ロータシャフト 22a,22b ベアリング
23 固定ネジ 24 ブラケット
25 ロータコア 26 マグネット
27 マグネットホルダ 28 マグネットカバー
31 レゾルバ 32 ロータ
33 ステータ 33a 端子部
34 レゾルバホルダ 35 ブラケットホルダユニット
36 センサハーネス 37 インシュレータ
38 ゴムグロメット 39 ホルダ取付リブ
40 ベアリング固定部 41 レゾルバホルダ固定用ナット
42 取付ネジ 43 外部給電用端子
44 接続端子 45 本体部
46 バスバー端子 47 本体部
48a 溶接作業孔 48b レゾルバ固定孔
48c レゾルバ調整孔 49 ブラケットキャップ
51 ブラケットアッセンブリ 52 タッピンネジ
53 ステータアッセンブリ 54 ロータアッセンブリ
61 ホルダ部 61a 切欠部
62 フランジ部 63 底壁部
63a 貫通孔 64a〜64c 突片
65 長孔 66 丸孔
D1 底壁部の貫通孔内径 D2 マグネット外径
G 底壁部とレゾルバステータとの間の間隙
L1 底壁部とコイル端部との間の距離
L2 コイル内周縁とステータコア内周縁との間の距離
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるブラシレスモータの断面図、図2は図1のブラシレスモータの分解斜視図である。図1に示すように、ブラシレスモータ1(以下、モータ1と略記する)は、外側にステータ(固定子)2、内側にロータ(回転子)3を配したインナーロータ型のブラシレスモータとなっている。モータ1は、例えば、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置(EPS)の動力源として使用され、自動車のステアリングシャフトに対し動作補助力を付与する。モータ1は、ステアリングシャフトに設けられた図示しない減速機構部に取り付けられ、モータ1の回転は、この減速機構部によってステアリングシャフトに減速されて伝達される。
ステータ2は、有底円筒形状のケース4と、ステータコア5、ステータコア5に巻装されたステータコイル6(界磁コイル;以下、コイル6と略記する)、及び、ステータコア5に取り付けられるバスバーユニット(端子ユニット)7とから構成されている。ケース4は、鉄等にて有底円筒状に形成されており、その開口部には、固定ネジ23によってアルミダイキャスト製のブラケット24が取り付けられる。ステータコア5は、複数個の分割コア8からなり、分割コア8を周方向に9個集成した構成となっている。分割コア8は、電磁鋼板からなるコアピースを積層して形成され、その周囲には合成樹脂製のインシュレータ9が取り付けられている。
インシュレータ9の外側にはコイル6が巻装されている。コイル6の端部6aは、ステータコア5の一端側にて径方向に引き出されている。また、ステータコア5の一端側には、バスバーユニット7が取り付けられる。バスバーユニット7には、合成樹脂製の本体部内に、銅製のバスバーがインサート成形されている。バスバーユニット7の周囲には複数個の給電用端子11が径方向に突設されている。バスバーユニット7の取り付けに際し、コイル末端6aは、この給電用端子11と溶接される。バスバーユニット7では、バスバーは、モータ1の相数に対応した個数(ここでは、U相,V相,W相分の3個)設けられている。各コイル6は、その相に対応した給電用端子11と電気的に接続される。ステータコア5は、バスバーユニット7を取り付けた後、ケース4内に圧入され、ケース内周面に接着固定される。
ステータ2の内側にはロータ3が挿入されている。ロータ3はロータシャフト21を有している。ロータシャフト21はベアリング22a,22bによって回転自在に支持されている。ベアリング22aはケース4の底部中央に、ベアリング22bはブラケット24の中央部にそれぞれ固定されている。ロータシャフト21には、円筒形状のロータコア25が固定されている。ロータコア25の外周には、セグメントタイプのマグネット(永久磁石)26が取り付けられている。ロータシャフト21には合成樹脂製のマグネットホルダ27が外挿されている。マグネット26は、マグネットホルダ27に保持される形でロータコア25の外周に配置される。モータ1では、マグネット26は、周方向に沿って6個配置されている。マグネット26の外側には、有底円筒形状のマグネットカバー28が取り付けられている。
マグネットホルダ27の端部には、回転角度検出手段であるレゾルバ31のロータ(レゾルバロータ)32が取り付けられている。これに対し、レゾルバ31のステータ(レゾルバステータ)33は、鉄等の磁性体にて形成されたレゾルバホルダ34内に圧入され、その状態でブラケットホルダユニット35に固定されている。レゾルバステータ33には、センサハーネス36が固定されている。ロータ32の回転に伴って出力される信号は、このセンサハーネス36を介して、図示しないコントローラ等に伝送される。センサハーネス36は、ステータ33の端子部33aに溶接されている。端子部33aの部分には合成樹脂製のインシュレータ37が取り付けられる。センサハーネス36は、ブラケット24とブラケットホルダユニット35との間を周方向に沿って引き回される。そして、ゴムグロメット38を介してブラケット24の外周部から装置外へと引き出される。
レゾルバホルダ34は有底円筒形状に形成されており、ブラケットホルダユニット35の中央部に挿入装着される。図3は、レゾルバホルダ34の構成を示す説明図である。図3に示すように、レゾルバホルダ34は、円筒形状のホルダ部61と、ホルダ部61の一端側に形成されたフランジ部62、ホルダ部61の他端側に設けられ中央に貫通孔が形成された底壁部63とから構成されている。ホルダ部61内には、レゾルバステータ33が同心状に収容される。ホルダ部61には切欠部61aが形成されており、この切欠部61aにはステータ33の端子部33aが配置される。
フランジ部62は、ホルダ部61の一端側に径方向に突設されている。フランジ部62にはさらに、径方向に延びる突片64a〜64cが突設されている。突片64a,64bは、180°対向する位置に形成されている。各突片64a,64bには、長孔65が形成されている。長孔65は周方向に長く形成されており、レゾルバホルダ34の固定と共にレゾルバ31の原点調整に使用される。突片64cには丸孔66が形成されており、丸孔66は専ら原点調整の際に使用される。原点調整時には、ブラケット24の外側から丸孔66に調整用治具が挿入され、レゾルバホルダ34の位置が周方向に適宜調整される。
レゾルバホルダ34の開口端部(フランジ部62側)は、ブラケット24に設けられたホルダ取付リブ(ホルダ取付部)39の端部外周に嵌着される。ホルダ取付リブ39は、ブラケット24の中央部に、軸方向に向かって部分円筒形状(一部に切欠を有する円筒形状)に突設されている。ホルダ取付リブ39の外径は、レゾルバホルダ34の開口端内径よりも若干小さくなっている。従って、レゾルバホルダ34はこのホルダ取付リブ39に軽圧入される形で装着される。
ホルダ取付リブ39の内側にはベアリング固定部40が設けられている。ベアリング固定部40には、ロータシャフト21を支持するベアリング22bが固定されている。ホルダ取付リブ39はベアリング固定部40と同心状に形成されている。このため、ホルダ取付リブ39にレゾルバホルダ34を軽圧入すると、レゾルバホルダ34はベアリング固定部40と同心状に取り付けられる。これにより、ホルダ部61内のレゾルバステータ33は、ベアリング22bと同心状、すなわち、ロータシャフト21と同心状にブラケット24に取り付けられ、レゾルバステータ33は、ロータシャフト21に対し芯精度良くモータ1内に設置される。
一方、モータ1では、レゾルバホルダ34の底壁部63が、コイル6とレゾルバステータ33との間に配置される遮蔽部材としても機能している。図4は、ステータコア5と、コイル6、レゾルバホルダ34、レゾルバステータ33との位置関係を示す説明図である。図4(a)に示すように、レゾルバホルダ34の底壁部63は、レゾルバステータ33とステータコア5側とを磁気的に隔離している。すなわち、底壁部63は、ステータ2側からの磁束に対する遮蔽板となっている。レゾルバステータ33は、底壁部63と離れた状態で配置されており、両者の間には間隙Gが形成されている。また、底壁部63とコイル6の端部(図1において左端)との間の距離L1は、コイル6の内周縁とステータコア5の内周縁(ティース5a先端部;図4(b)参照)との間の距離L2よりも大きく設定されている(L1>L2)。さらに、底壁部63の貫通孔63aの内径D1は、マグネット26の外径D2より小径に形成されている(D1<D2)。
このような状態でレゾルバホルダ34を配置すると、ステータ2側の磁束は、遮蔽部材である底壁部63に吸収され、底壁部63の内側には漏れ出てこない。すなわち、界磁磁束は、底壁部63に妨げられる形となり、レゾルバホルダ34内にはほとんど進入しない。このため、ステータ2側の磁束がレゾルバステータ33に与える影響が抑えられ、レゾルバステータ33とコイル6を近付けてもレゾルバ検出信号のリニアリティを確保することが可能となる。従って、当該モータ1では、遮蔽板を配さない場合に比して、レゾルバ31とコイル6との間の距離を小さく設定することができ、ロータ位置検出精度を確保しつつ、モータの小型化を図ることが可能となる。また、L1>L2に設定することにより、コイル6から発生した磁束は、レゾルバ31側(レゾルバホルダ34)ではなく、ステータコア5側に流れる。このため、モータ磁束への遮蔽部材の影響も少なく抑えられる。
図5は、ロータ回転角度とレゾルバ検出信号との角度誤差を示す説明図であり、遮蔽部材なしの場合(1)と、非磁性体の遮蔽部材を配置した場合(2)、磁性体の遮蔽部材を配置した場合((3)D1<D2,L1>L2、(4)D1>D2,L1<L2、(5)D1=D2,L1=L2)を比較して示したものである。図5から明らかなように、発明者らの実験によれば、(1)の場合は角度誤差幅が3.8°、(2)の場合は角度誤差幅が4.8°であったのに対し、(3)の場合は角度誤差幅を1.3°に収めることができた。また、(4)の場合は角度誤差幅を4.8°、(5)の場合は角度誤差幅を3.0°であり、D1<D2,L1>L2に設定することにより、角度誤差幅が抑えられることが確認された。すなわち、当該モータ1では、遮蔽部材なしの同様の構成のブラシレスモータに比して約3倍程度の高精度でロータ3の回転位置を検出できることが明らかとなった。このため、モータ1では、EPSにおける操舵フィーリングを損なうことなく、モータ小型化の要請を満たすことが可能となる。
ブラケットホルダユニット35は、合成樹脂にて形成されている。ブラケットホルダユニット35には、金属製のレゾルバホルダ固定用ナット41がインサート成形されている。レゾルバホルダ固定用ナット41は、レゾルバホルダ34の長孔65に対応して2個設けられている。これに対し、ブラケット24には、レゾルバ固定用のレゾルバ固定孔48bと、レゾルバ31の原点調整用のレゾルバ調整孔48cが形成されている。レゾルバ固定孔48bは、長孔65及びレゾルバホルダ固定用ナット41に臨んで配置され、取付ネジ42が挿通可能な丸孔に形成されている。
一方、レゾルバ調整孔48cは、丸孔66に臨んで配置されている。また、レゾルバ調整孔48cは、レゾルバホルダ34の位置が周方向に調整可能なように、周方向に延びる長孔に形成されている。丸孔66には、レゾルバ調整孔48cを介して調整用治具が挿入され、レゾルバホルダ34の位置が調整される(原点調整)。ホルダ位置の調整後、レゾルバホルダ固定用ナット41には、レゾルバ固定孔48bを介して、モータ1の外部から取付ネジ42がねじ込まれる。これにより、レゾルバホルダ34は、ブラケット24とブラケットホルダユニット35の間に挟持された状態で固定される。
ブラケットホルダユニット35にはまた、外部給電用端子43が3個設けられている。外部給電用端子43はU,V,Wの各相ごとに設けられている。これらの外部給電用端子43は、ブラケットホルダユニット35をブラケット24に組み付けたとき、ブラケット24の側面から径方向に突出するように設けられている。各外部給電用端子43(43U,43V,43W)は、ブラケットホルダユニット35内に設けられた接続端子44(44U,44V,44W)と電気的に接続されている。各接続端子44は、ブラケットホルダユニット35の本体部45から軸方向に向かって突設されており、バスバーユニット7に設けられたバスバー端子46(46U,46V,46W)と溶接される。
バスバー端子46もまた、バスバーユニット7の本体部47から軸方向に向かって突設されている。従って、モータ1を組み付けると、バスバー端子46と接続端子44が並列に対向する。モータ1では、ケース4にブラケット24を取り付けた後、バスバー端子46と接続端子44を溶接固定する。ブラケット24にはそのための溶接作業孔48aが形成されている。溶接作業孔48aには、溶接工程後にブラケットキャップ49が取り付けられる。
このようなモータ1は次のように組み付けられる。まず、ブラケットアッセンブリ51やステータアッセンブリ53、ロータアッセンブリ54を個々に組み付ける。この場合、ブラケットアッセンブリ51は、ベアリング22bを組み込んだブラケット24と、レゾルバステータ33関係の部品を組み付けたブラケットホルダユニット35とを一体化し、タッピンネジ52にて固定したアッセンブリ品である。また、ステータアッセンブリ53は、コイル6を巻装したステータコア5にバスバーユニット7を取り付け、給電用端子11とコイル末端6aを溶接したものをケース4内に収容固定したアッセンブリ品であり、ステータ2を構成する。さらに、ロータアッセンブリ54は、ロータシャフト21にロータコア25を固定し、マグネットホルダ27を取り付けた後、マグネット26を圧入しマグネットカバー28を装着すると共に、マグネットホルダ27にレゾルバロータ32を圧入固定したアッセンブリ品であり、ロータ3を構成する。
このようなアッセンブリ品をそれぞれ組み立てた後、ロータアッセンブリ54をブラケットアッセンブリ51に取り付け、そこにステータアッセンブリ53を外装して固定ネジ23にてケース4とブラケット24を締結する。次に、溶接作業孔48aを介して、バスバー端子46と接続端子44を溶接固定する。この状態にてモータの抵抗値や絶縁状態のチェック等を行い、その後、レゾルバ31の原点調整を行う。前述のように、ブラケット24にはレゾルバ調整孔48cが形成されており、原点調整は、このレゾルバ調整孔48cから行われる。その際、レゾルバ調整孔48cには図示しない調整用治具が挿入され、レゾルバホルダ34の位置が長孔65を利用して周方向に微調整され、レゾルバ31の原点が調整される。
原点調整後、ブラケット24の外側から取付ネジ42を挿入し、レゾルバホルダ固定用ナット41にねじ込み、固定する。これにより、レゾルバホルダ34のフランジ部62が、ブラケット24とブラケットホルダユニット35との間に挟まれる形で固定される。取付ネジ42を締め付けた後、ブラケットキャップ49を取り付ける。これにてモータ1の組み付け作業は完了し、その後、各種特性チェック等が行われ、完成品となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例1では、レゾルバステータ33とコイル6との間の磁気的な遮蔽部材として、レゾルバホルダ34の底壁部63を用いた例を示したが、底壁部63ではなく、別途、磁性体からなる遮蔽部材をレゾルバステータ33とコイル6との間に配置しても良い。但し、モータ1では、レゾルバホルダ34の底壁部63を遮蔽部材として利用する方が部品点数も少なく、コスト面においても好ましい。
また、前述の実施例では、コラムアシスト式のEPSに使用されるブラシレスモータを示したが、他の方式のEPS用モータにも本発明は適用可能である。加えて、EPSや各種車載電動品用のモータのみならず、本発明は、広くブラシレスモータ一般にも適用可能である。

Claims (5)

  1. ステータコアと、前記ステータコアに巻装された界磁コイルとを備える固定子と、
    前記固定子の内側に回転自在に配置され、ロータシャフトと、前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの外周に取り付けられたマグネットとを備える回転子と、
    前記ロータシャフトに取り付けられたレゾルバロータと、
    前記レゾルバロータの外側に配置されたレゾルバステータと、を有してなるブラシレスモータであって、
    前記レゾルバステータと前記界磁コイルとの間に、磁性体にて形成された遮蔽部材を配置したことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記レゾルバステータは、磁性体にて形成された有底円筒形状のレゾルバホルダ内に取り付けられ、前記レゾルバホルダは、前記レゾルバステータが収容される円筒形状のホルダ部と、前記ホルダ部の一端側に形成され、前記レゾルバステータと前記駆動コイルとの間に配置されて前記遮蔽部材として機能する底壁部とを有することを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、前記レゾルバステータは、前記底壁部とは離れた状態で前記レゾルバホルダ内に配置されることを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、前記底壁部と前記界磁コイルの端部との間の距離L1は、前記界磁コイルの内周縁と前記ステータコアの内周縁との間の距離L2よりも大きい(L1>L2)ことを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、前記底壁部の中央に形成され前記ロータシャフトが挿通される貫通孔の内径D1は、前記マグネットの外径D2よりも小さい(D1<D2)ことを特徴とするブラシレスモータ。
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