JPWO2008035519A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備え、過電圧遮断部は、それぞれのスイッチング電源供給部を分離する構成である。これにより、スイッチング素子群のどれか1つが破壊したときに連鎖的に破壊が進行して、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るといった課題を解決する。

Description

本発明は空気調和機に関し、特に、インバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した空気調和機に関するものである。
従来、この種の空気調和機としては、図5に示すものがあった(例えば、特許文献1参照)。図5は従来の空気調和機を示すものであり、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、圧縮機モータ3と、平滑化されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ接続された上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成される。空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側を基準電位とするとともに、ブートストラップ回路方式により電源が供給されて上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9と、前記DC電圧の負極側を基準電位にもち上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側を基準電位に持ち下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、DC電圧の負極側を基準電位にもち上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定し、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にそのタイミング信号を伝えるモータ制御IC12と、前記平滑化されたDC電圧の正負両極間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通のスイッチング駆動用の電源を供給するスイッチング電源14とを備えた構成である。
特開2005−160268号公報
しかしながら、前記従来の構成では上アームスイッチング素子群のどれかのスイッチング素子がショートモードで破壊したときに、上アームスイッチング素子ドライブ回路9にDC電圧の正極側電位が印加されて上アームスイッチング素子ドライブ回路9が耐圧破壊し、上アーム制御回路10にDC電圧の正極側電位が印加され、上アーム制御回路10が耐圧破壊する。このとき、上アーム制御回路10の電源が下アーム制御回路11の電源と共通となっているために、下アーム制御回路11にDC電圧の正極側電位が印加され、下アーム制御回路11が耐圧破壊し、下アームスイッチング素子群がショートモードで破壊し、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るという連鎖的な破壊モードをもっていた。
この連鎖破壊のモードは、上アームスイッチング素子ドライブ回路9の電源を構成しているブートストラップ回路のダイオード7がショートモードで破壊したときや、下アームスイッチング素子群のどれかのスイッチング素子がショートモードで破壊し、過電流でそのスイッチング素子のDC電圧の負極側に接続されている部分が切断された場合にも発生する。
本発明は、上記従来の課題を解決するために、インバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した空気調和機を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、AC電源からのAC電圧を整流及び平滑することによりDC電圧を生成するDC電圧生成部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータに印加するためのインバータ回路部と、前記インバータ回路部の駆動制御を行うインバータ回路駆動制御部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を用いて前記インバータ回路駆動制御部にスイッチング駆動電源を供給するためのスイッチング電源供給部とを備え、前記インバータ回路部は、前記DC電圧の正極側ラインと負極側ライン間にブリッジ接続された上アームスイッチング素子群と下アームスイッチング素子群とから構成され、前記インバータ回路駆動制御部は、前記上アームスイッチング素子群の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路と、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路の駆動制御を行う上アーム制御回路と、前記下アームスイッチング素子群の駆動制御を行う下アーム制御回路とを備える。上記構成の空気調和機において、前記上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から対応する前記上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の前記電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備えたことを特徴とする。
過電圧遮断部は、好ましくは、それぞれのスイッチング電源供給部を分離すること、または、過電圧の伝播防止用に保護素子を追加すること、または、上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときにAC電源を遮断する別の手段を設けることにより構成される。
本発明の空気調和機は、上アームスイッチング素子ドライブ回路及び上アーム制御回路の電源と下アーム制御回路の電源を分離するか、または、過電圧の伝播防止用に保護素子を設けるか、または、制御回路に過電圧が印加されたときにAC電源を遮断する別の手段を設けたことで、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防止することができる。
本発明の実施形態1に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態2に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態3に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態4に係る空気調和機の構成を示す回路図 従来の空気調和機の構成を示す回路図
符号の説明
1 ダイオードブリッジ
2 平滑コンデンサ
3 圧縮機モータ
4 上アームスイッチング素子群
5 下アームスイッチング素子群
6 抵抗
7 ダイオード
8 コンデンサ
9 上アームスイッチング素子ドライブ回路
10 上アーム制御回路
11 下アーム制御回路
12 モータ制御IC
13 スイッチング電源
14 スイッチング電源
15 第1のダイオード
16 第2のダイオード
17 第1のツェナーダイオード
18 第1の抵抗
19 第2のツェナーダイオード
20 第2の抵抗
21 リレー
22 第3のツェナーダイオード
本発明の基本形態による空気調和機は、AC電源からのAC電圧を整流及び平滑することによりDC電圧を生成するDC電圧生成部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータに印加するためのインバータ回路部と、前記インバータ回路部の駆動制御を行うインバータ回路駆動制御部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を用いて前記インバータ回路駆動制御部にスイッチング駆動電源を供給するためのスイッチング電源供給部とを備える。前記インバータ回路部は、前記DC電圧の正極側ラインと負極側ライン間にブリッジ接続された上アームスイッチング素子群と下アームスイッチング素子群とから構成され、前記インバータ回路駆動制御部は、前記上アームスイッチング素子群の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路と、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路の駆動制御を行う上アーム制御回路と、前記下アームスイッチング素子群の駆動制御を行う下アーム制御回路とを備える。上記構成の空気調和機において、前記上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から対応する前記上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の前記電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備えたことを特徴とする。
第1の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部内に、上アームスイッチング素子ドライブ回路及び上アーム制御回路に共通の電源用に第1の出力巻線を設けるとともに下アームドライブ回路の電源用に第2の出力巻線を設け、前記過電圧遮断部として、前記第1の出力巻線と前記第2の出力巻線とは電源供給側で互いに分岐した構成としたことを特徴とする。このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源と下アーム制御回路の電源を分離することで、片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊したときに他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第2の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオードを設けるとともに、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオードを設けたことを特徴とする。このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源の正極側ラインにダイオードを設け、下アーム制御回路の電源の正極側ラインにダイオードを設けることで片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊したときに他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第3の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記過電圧伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1の抵抗素子を設けるとともに、前記第1の抵抗素子と前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第1のツェナーダイオードが設けられ、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2の抵抗素子を設け、前記第2の抵抗素子と前記下アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第2のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする。
このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入り口部に電源極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続し、ツェナーダイオードのカソードとスイッチング電源出力部間に抵抗を設け、下アーム制御回路の電源入り口部に電源極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続し、ツェナーダイオードのカソードとスイッチング電源出力部間に抵抗を設けることで、片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊しその電源に過電圧が印加された時にその電源の極間に接続しているツェナーダイオードがショートモードで破壊して電源の過電圧を防止すると共にスイッチング電源出力部間に挿入された抵抗がツェナーダイオードのショート電流で断線破壊するので、他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第4の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の印加防止用のAC電源遮断部と過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記AC電源遮断部として、前記AC電源と前記DC電圧生成部との間にリレーを設けるとともに該リレーのコイル部の電源供給側を前記スイッチング電源供給部の出力部に接続し、前記過電圧の伝播防止用の保護素子として、前記スイッチング電源供給部の出力部にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第3のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする。
このように、AC電源にリレーを設けそのコイル側の電源を上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源に接続し、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源の極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続することで、スイッチング素子からの過電圧により上アームスイッチング素子ドライブ回路または上アーム制御回路または下アーム制御回路のどれかが過電圧破壊し電源に過電圧が印加されたときにツェナーダイオードがショートモードで破壊しリレーのコイル電流が遮断されリレーをオフされるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の構成を示す。図1に示す空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に駆動電源として印加するインバータ回路部を備える。該インバータ回路部はブリッジ接続された構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成され、また、ダイオードブリッジ1と平滑コンデンサ2とでDC電圧生成部を構成している。空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7と電解コンデンサ8から構成されるブートストラップ回路を備え、インバータ回路部内の高電圧側(上アーム側)の駆動電源は、このブートストラップ電源として供給されている。
空気調和機は、更に、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有し、この上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として、前記ブートストラップ回路により駆動電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。このようにモータ制御IC12は上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定して、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にそのタイミング信号を伝える。空気調和機は更にスイッチング電源13を備え、該スイッチング電源13は平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にスイッチング駆動用の電源を供給する。ここで、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11とモータ制御IC12とでインバータ回路駆動制御部を構成している。
上記構成において、スイッチング電源13は、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10に共通の電源用に第1の出力巻線13aを有し、下アーム制御回路11の電源用に第2の出力巻線13bを有し、第1の出力巻線13aと第2の出力巻線13bは前記DC電圧の負極側との間で共通の接続点13cを有するとともに、電源供給側では互いに分岐し、第1の出力巻線13aからの電源は、第1の電源供給側ライン13dを通って上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10に共通に印加され、第2の出力巻線13bからの電源は、第2の電源供給側ライン13eを通って下アーム制御回路11に印加される。
以上のように構成された空気調和機では、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10への電源供給回路と下アーム制御回路11への電源供給回路が、それぞれ第1の出力巻線13aと第2の出力巻線13bとして分離構成されているので、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊した場合でも、他方の電源回路に過電圧がまわりこむことが防止される。上記構成により、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るといった連鎖的な破壊モードを防止することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態2に係る空気調和機は、図1に示す実施の形態1の空気調和機において、スイッチング電源を、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線(図示せず)を持つスイッチング電源14に置き換え、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオード15を電流の順方向に接続し、下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオード16を設けたことを特徴とする。具体的には、図2に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位にもち、前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。
本実施の形態2に係る空気調和機は、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続されたスイッチング電源14を備え、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給する。スイッチング電源14からの電源は正極側ライン14a上の接続点14bを通り、第2のダイオード16を通って下アーム制御回路11に供給されるとともに、正極側ライン14a上の接続点14bを通り、第1のダイオード15及び通接続点14cを通って上アーム制御回路10に供給されている。図2に示すように、スイッチング電源14の正極側ライン14aにおいて、上記接続点14bと14c間に第1のダイオード15が接続され、上記接続点14bと下アーム制御回路11間を結ぶ結線上に第2のダイオード16が接続されている。このように、本実施の形態2は、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオード15を設け、下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオード16を設けたことを特徴とする。
本実施の形態2の構成では、スイッチング電源14の正極側ライン14aにおいて、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部(接続点14bと14c間)に第1のダイオード15が接続され、下アーム制御回路の電源入力部(接続点14bと下アーム制御回路11間を結ぶ結線上)に第2のダイオード16が接続されたことで、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊した場合でも、他方の電源回路に過電圧がまわりこむことが防止され、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るといった連鎖的な破壊モードを防止することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態3に係る空気調和機は、図2に示す実施の形態2の空気調和機において、第1のダイオードを第1の抵抗18に置き換え、第1の抵抗と上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力の間にカソードが接続されるとともにDC電圧の負極側にアノードが接続される第1のツェナーダイオード17が設けられ、第2のダイオードを第2の抵抗20に置き換え、第2の抵抗20と下アーム制御回路11の電源入力との間にカソードが接続されるとともにDC電圧の負極側ライン2b側にアノードが接続される第2のツェナーダイオード19が設けられていることを特徴とする。具体的には、図3に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備え、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給するためのスイッチング電源14を備える。
本実施の形態3に係る空気調和機は、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10の電源入り口部に接続された第1のツェナーダイオード17は、スイッチング電源14の正極側ライン14aと負極側ライン2b間に接続された結線上に、第1のツェナーダイオード17のカソードが正極側となる向きに接続されている。更に、正極側ライン14a上であって、第1のツェナーダイオード17のカソードとスイッチング電源14の出力部間に第1の抵抗18が接続され、下アーム制御回路11の正極側と負極側の電源入り口部両極間に第2のツェナーダイオード19がそのカソードが正極側となる向きに接続され、第2のツェナーダイオード19のカソードとスイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14b間に第2の抵抗20が接続されている。
上記構成により、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊しその電源に過電圧が印加された場合、その電源の極間に接続しているツェナーダイオードがショートモードで破壊して電源の過電圧を防止すると共に、スイッチング電源14の出力部間に挿入された抵抗がツェナーダイオードのショート電流で断線破壊するので、他方の電源に過電圧がまわりこむことが防止される。このように本実施の形態3の構成とすることで、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態4に係る空気調和機は、図1に示す実施の形態1の空気調和機において、スイッチング電源を上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を持つスイッチング電源14に置き換え、スイッチング電源の出力部にツェナーダイオード22を設け、更に、AC電源とダイオードブリッジ1との間にリレー21を設け、リレー21のコイル部21aの電源側をスイッチング電源14の出力部14eに接続したことを特徴とする。具体的には、図4に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ接続された構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで、上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。空気調和機は、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続されたスイッチング電源14を備え、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給することは図3に示す実施の形態3と類似した構成である。
本実施の形態4では、図4に示すように、AC電源にリレー21が接続され、そのコイル部21aの一端側がスイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14eを通って,上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11の電源入力端子に接続され、該コイル部21aの他端側がモータ制御IC12の電源入力端子に接続されている。更に、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11の電源の正極側と負極側間に第3のツェナーダイオード22をカソードが正極側となるように接続している。即ち、下アーム制御回路11の電源入り口部において、スイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14eと負極側ライン2b間を結ぶ結線上に、第3のツェナーダイオード22がそのカソードが正極側となる向きに接続された構成である。
上記構成により、スイッチング素子からの過電圧により上アームスイッチング素子ドライブ回路9または上アーム制御回路10または下アーム制御回路11のどれかが過電圧破壊して電源に過電圧が印加された場合、第3のツェナーダイオード22がショートモードで破壊し、リレー21のコイル電流が遮断されてリレー21がオフされる。これにより、制御回路では停止できないようなDC電圧のショートモードに陥ることを防止することができる。
本発明による空気調和機のインバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した技術は、同様の構成をもつ他のインバータ機器にも適用できる。
本発明は空気調和機に関し、特に、インバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した空気調和機に関するものである。
従来、この種の空気調和機としては、図5に示すものがあった(例えば、特許文献1参照)。図5は従来の空気調和機を示すものであり、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、圧縮機モータ3と、平滑化されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ接続された上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成される。空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側を基準電位とするとともに、ブートストラップ回路方式により電源が供給されて上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9と、前記DC電圧の負極側を基準電位にもち上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側を基準電位に持ち下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、DC電圧の負極側を基準電位にもち上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定し、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にそのタイミング信号を伝えるモータ制御IC12と、前記平滑化されたDC電圧の正負両極間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通のスイッチング駆動用の電源を供給するスイッチング電源14とを備えた構成である。
特開2005−160268号公報
しかしながら、前記従来の構成では上アームスイッチング素子群のどれかのスイッチング素子がショートモードで破壊したときに、上アームスイッチング素子ドライブ回路9にDC電圧の正極側電位が印加されて上アームスイッチング素子ドライブ回路9が耐圧破壊し、上アーム制御回路10にDC電圧の正極側電位が印加され、上アーム制御回路10が耐圧破壊する。このとき、上アーム制御回路10の電源が下アーム制御回路11の電源と共通となっているために、下アーム制御回路11にDC電圧の正極側電位が印加され、下アーム制御回路11が耐圧破壊し、下アームスイッチング素子群がショートモードで破壊し、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るという連鎖的な破壊モードをもっていた。
この連鎖破壊のモードは、上アームスイッチング素子ドライブ回路9の電源を構成しているブートストラップ回路のダイオード7がショートモードで破壊したときや、下アームスイッチング素子群のどれかのスイッチング素子がショートモードで破壊し、過電流でそのスイッチング素子のDC電圧の負極側に接続されている部分が切断された場合にも発生する。
本発明は、上記従来の課題を解決するために、インバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した空気調和機を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、AC電源からのAC電圧を整流及び平滑することによりDC電圧を生成するDC電圧生成部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータに印加するためのインバータ回路部と、前記インバータ回路部の駆動制御を行うインバータ回路駆動制御部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を用いて前記インバータ回路駆動制御部にスイッチング駆動電源を供給するためのスイッチング電源供給部とを備え、前記インバータ回路部は、前記DC電圧の正極側ラインと負極側ライン間にブリッジ接続された上アームスイッチング素子群と下アームスイッチング素子群とから構成され、前記インバータ回路駆動制御部は、前記上アームスイッチング素子群の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路と、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路の駆動制御を行う上アーム制御回路と、前記下アームスイッチング素子群の駆動制御を行う下アーム制御回路とを備える。上記構成の空気調和機において、前記上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から対応する前記上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の前記電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備え
上記基本構成において、過電圧遮断部はそれぞれのスイッチング電源供給部を分離すること、または、過電圧の伝播防止用に保護素子を追加すること、または、上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときにAC電源を遮断する別の手段を設けることにより構成される。
本発明の空気調和機は、上アームスイッチング素子ドライブ回路及び上アーム制御回路の電源と下アーム制御回路の電源を分離するか、または、過電圧の伝播防止用に保護素子を設けるか、または、制御回路に過電圧が印加されたときにAC電源を遮断する別の手段を設けたことで、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防止することができる。
本発明の実施形態1に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態2に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態3に係る空気調和機の構成を示す回路図 本発明の実施形態4に係る空気調和機の構成を示す回路図 従来の空気調和機の構成を示す回路図
本発明の基本形態による空気調和機は、AC電源からのAC電圧を整流及び平滑することによりDC電圧を生成するDC電圧生成部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータに印加するためのインバータ回路部と、前記インバータ回路部の駆動制御を行うインバータ回路駆動制御部と、前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を用いて前記インバータ回路駆動制御部にスイッチング駆動電源を供給するためのスイッチング電源供給部とを備える。前記インバータ回路部は、前記DC電圧の正極側ラインと負極側ライン間にブリッジ接続された上アームスイッチング素子群と下アームスイッチング素子群とから構成され、前記インバータ回路駆動制御部は、前記上アームスイッチング素子群の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路と、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路の駆動制御を行う上アーム制御回路と、前記下アームスイッチング素子群の駆動制御を行う下アーム制御回路とを備える。上記構成の空気調和機において、前記上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から対応する前記上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の前記電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備えたことを特徴とする。
第1の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部内に、上アームスイッチング素子ドライブ回路及び上アーム制御回路に共通の電源用に第1の出力巻線を設けるとともに下アームドライブ回路の電源用に第2の出力巻線を設け、前記過電圧遮断部として、前記第1の出力巻線と前記第2の出力巻線とは電源供給側で互いに分岐した構成としたことを特徴とする。このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源と下アーム制御回路の電源を分離することで、片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊したときに他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第2の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオードを設けるとともに、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオードを設けたことを特徴とする。このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源の正極側ラインにダイオードを設け、下アーム制御回路の電源の正極側ラインにダイオードを設けることで片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊したときに他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第3の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記過電圧伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1の抵抗素子を設けるとともに、前記第1の抵抗素子と前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第1のツェナーダイオードが設けられ、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2の抵抗素子を設け、前記第2の抵抗素子と前記下アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第2のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする。
このように、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入り口部に電源極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続し、ツェナーダイオードのカソードとスイッチング電源出力部間に抵抗を設け、下アーム制御回路の電源入り口部に電源極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続し、ツェナーダイオードのカソードとスイッチング電源出力部間に抵抗を設けることで、片方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊しその電源に過電圧が印加された時にその電源の極間に接続しているツェナーダイオードがショートモードで破壊して電源の過電圧を防止すると共にスイッチング電源出力部間に挿入された抵抗がツェナーダイオードのショート電流で断線破壊するので、他方の電源に過電圧がまわりこむことを防止することができるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
第4の実施形態に係る発明は、本発明の基本形態において、スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の印加防止用のAC電源遮断部と過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記AC電源遮断部として、前記AC電源と前記DC電圧生成部との間にリレーを設けるとともに該リレーのコイル部の電源供給側を前記スイッチング電源供給部の出力部に接続し、前記過電圧の伝播防止用の保護素子として、前記スイッチング電源供給部の出力部にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第3のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする。
このように、AC電源にリレーを設けそのコイル側の電源を上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源に接続し、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源の極間にツェナーダイオードをカソードが正極となるように接続することで、スイッチング素子からの過電圧により上アームスイッチング素子ドライブ回路または上アーム制御回路または下アーム制御回路のどれかが過電圧破壊し電源に過電圧が印加されたときにツェナーダイオードがショートモードで破壊しリレーのコイル電流が遮断されリレーをオフされるので、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の構成を示す。図1に示す空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に駆動電源として印加するインバータ回路部を備える。該インバータ回路部はブリッジ接続された構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成され、また、ダイオードブリッジ1と平滑コンデンサ2とでDC電圧生成部を構成している。空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7と電解コンデンサ8から構成されるブートストラップ回路を備え、インバータ回路部内の高電圧側(上アーム側)の駆動電源は、このブートストラップ電源として供給されている。
空気調和機は、更に、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有し、この上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として、前記ブートストラップ回路により駆動電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。このようにモータ制御IC12は上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定して、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にそのタイミング信号を伝える。空気調和機は更にスイッチング電源13を備え、該スイッチング電源13は平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10と下アーム制御回路11にスイッチング駆動用の電源を供給する。ここで、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11とモータ制御IC12とでインバータ回路駆動制御部を構成している。
上記構成において、スイッチング電源13は、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10に共通の電源用に第1の出力巻線13aを有し、下アーム制御回路11の電源用に第2の出力巻線13bを有し、第1の出力巻線13aと第2の出力巻線13bは前記DC電圧の負極側との間で共通の接続点13cを有するとともに、電源供給側では互いに分岐し、第1の出力巻線13aからの電源は、第1の電源供給側ライン13dを通って上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10に共通に印加され、第2の出力巻線13bからの電源は、第2の電源供給側ライン13eを通って下アーム制御回路11に印加される。
以上のように構成された空気調和機では、上アームスイッチング素子ドライブ回路9及び上アーム制御回路10への電源供給回路と下アーム制御回路11への電源供給回路が、それぞれ第1の出力巻線13aと第2の出力巻線13bとして分離構成されているので、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊した場合でも、他方の電源回路に過電圧がまわりこむことが防止される。上記構成により、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るといった連鎖的な破壊モードを防止することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態2に係る空気調和機は、図1に示す実施の形態1の空気調和機において、スイッチング電源を、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線(図示せず)を持つスイッチング電源14に置き換え、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオード15を電流の順方向に接続し、下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオード16を設けたことを特徴とする。具体的には、図2に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位にもち、前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。
本実施の形態2に係る空気調和機は、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続されたスイッチング電源14を備え、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給する。スイッチング電源14からの電源は正極側ライン14a上の接続点14bを通り、第2のダイオード16を通って下アーム制御回路11に供給されるとともに、正極側ライン14a上の接続点14bを通り、第1のダイオード15及び通接続点14cを通って上アーム制御回路10に供給されている。図2に示すように、スイッチング電源14の正極側ライン14aにおいて、上記接続点14bと14c間に第1のダイオード15が接続され、上記接続点14bと下アーム制御回路11間を結ぶ結線上に第2のダイオード16が接続されている。このように、本実施の形態2は、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオード15を設け、下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオード16を設けたことを特徴とする。
本実施の形態2の構成では、スイッチング電源14の正極側ライン14aにおいて、上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力部(接続点14bと14c間)に第1のダイオード15が接続され、下アーム制御回路の電源入力部(接続点14bと下アーム制御回路11間を結ぶ結線上)に第2のダイオード16が接続されたことで、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊した場合でも、他方の電源回路に過電圧がまわりこむことが防止され、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥るといった連鎖的な破壊モードを防止することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態3に係る空気調和機は、図2に示す実施の形態2の空気調和機において、第1のダイオードを第1の抵抗18に置き換え、第1の抵抗と上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路の電源入力の間にカソードが接続されるとともにDC電圧の負極側にアノードが接続される第1のツェナーダイオード17が設けられ、第2のダイオードを第2の抵抗20に置き換え、第2の抵抗20と下アーム制御回路11の電源入力との間にカソードが接続されるとともにDC電圧の負極側ライン2b側にアノードが接続される第2のツェナーダイオード19が設けられていることを特徴とする。具体的には、図3に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備え、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給するためのスイッチング電源14を備える。
本実施の形態3に係る空気調和機は、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10の電源入り口部に接続された第1のツェナーダイオード17は、スイッチング電源14の正極側ライン14aと負極側ライン2b間に接続された結線上に、第1のツェナーダイオード17のカソードが正極側となる向きに接続されている。更に、正極側ライン14a上であって、第1のツェナーダイオード17のカソードとスイッチング電源14の出力部間に第1の抵抗18が接続され、下アーム制御回路11の正極側と負極側の電源入り口部両極間に第2のツェナーダイオード19がそのカソードが正極側となる向きに接続され、第2のツェナーダイオード19のカソードとスイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14b間に第2の抵抗20が接続されている。
上記構成により、上アーム制御回路10と下アーム制御回路11のいずれか一方の回路がスイッチング素子からの過電圧により耐圧破壊しその電源に過電圧が印加された場合、その電源の極間に接続しているツェナーダイオードがショートモードで破壊して電源の過電圧を防止すると共に、スイッチング電源14の出力部間に挿入された抵抗がツェナーダイオードのショート電流で断線破壊するので、他方の電源に過電圧がまわりこむことが防止される。このように本実施の形態3の構成とすることで、制御回路では停止できないDC電圧のショートモードに陥ることを防ぐことができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態における空気調和機の構成を示す。本実施の形態4に係る空気調和機は、図1に示す実施の形態1の空気調和機において、スイッチング電源を上アームスイッチング素子ドライブ回路と上アーム制御回路と下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を持つスイッチング電源14に置き換え、スイッチング電源の出力部にツェナーダイオード22を設け、更に、AC電源とダイオードブリッジ1との間にリレー21を設け、リレー21のコイル部21aの電源側をスイッチング電源14の出力部14eに接続したことを特徴とする。具体的には、図4に示すように、空気調和機は、AC電源を整流するダイオードブリッジ1と、ダイオードブリッジ1により整流された電圧をDC電圧に平滑するインバータ用の平滑コンデンサ2と、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続され、DC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータ3に印加するインバータ回路部を備え、該インバータ回路部はブリッジ接続された構成の上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5とから構成されている。
空気調和機は、更に、抵抗6とダイオード7とコンデンサ8から構成されるブートストラップ回路と、上アームスイッチング素子群4の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路9を有する。上アームスイッチング素子ドライブ回路9は、上アームスイッチング素子群4と圧縮機モータ3との接続側ラインを基準電位として前記ブートストラップ回路により電源が供給されることで、上アームスイッチング素子群4の駆動を行っている。空気調和機は、更に、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として上アームスイッチング素子ドライブ回路9の駆動制御を行う上アーム制御回路10と、DC電圧の負極側ライン2bを基準電位として下アームスイッチング素子群5の駆動制御を行う下アーム制御回路11と、上アームスイッチング素子群4と下アームスイッチング素子群5のオン・オフのタイミングを決定するモータ制御IC12を備える。空気調和機は、更に、平滑化されたDC電圧の正極側ライン2aと負極側ライン2b間に接続されたスイッチング電源14を備え、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11に共通の電源を供給することは図3に示す実施の形態3と類似した構成である。
本実施の形態4では、図4に示すように、AC電源にリレー21が接続され、そのコイル部21aの一端側がスイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14eを通って,上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11の電源入力端子に接続され、該コイル部21aの他端側がモータ制御IC12の電源入力端子に接続されている。更に、上アームスイッチング素子ドライブ回路9と上アーム制御回路10と下アーム制御回路11の電源の正極側と負極側間に第3のツェナーダイオード22をカソードが正極側となるように接続している。即ち、下アーム制御回路11の電源入り口部において、スイッチング電源14の正極側ライン14a上の接続点14eと負極側ライン2b間を結ぶ結線上に、第3のツェナーダイオード22がそのカソードが正極側となる向きに接続された構成である。
上記構成により、スイッチング素子からの過電圧により上アームスイッチング素子ドライブ回路9または上アーム制御回路10または下アーム制御回路11のどれかが過電圧破壊して電源に過電圧が印加された場合、第3のツェナーダイオード22がショートモードで破壊し、リレー21のコイル電流が遮断されてリレー21がオフされる。これにより、制御回路では停止できないようなDC電圧のショートモードに陥ることを防止することができる。
本発明による空気調和機のインバータ用のスイッチング電源の回路構成を改善した技術は、同様の構成をもつ他のインバータ機器にも適用できる。
1 ダイオードブリッジ
2 平滑コンデンサ
3 圧縮機モータ
4 上アームスイッチング素子群
5 下アームスイッチング素子群
6 抵抗
7 ダイオード
8 コンデンサ
9 上アームスイッチング素子ドライブ回路
10 上アーム制御回路
11 下アーム制御回路
12 モータ制御IC
13 スイッチング電源
14 スイッチング電源
15 第1のダイオード
16 第2のダイオード
17 第1のツェナーダイオード
18 第1の抵抗
19 第2のツェナーダイオード
20 第2の抵抗
21 リレー
22 第3のツェナーダイオード

Claims (5)

  1. AC電源からのAC電圧を整流及び平滑することによりDC電圧を生成するDC電圧生成部と、
    前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータに印加するためのインバータ回路部と、
    前記インバータ回路部の駆動制御を行うインバータ回路駆動制御部と、
    前記DC電圧生成部で生成されたDC電圧を用いて前記インバータ回路駆動制御部にスイッチング駆動電源を供給するためのスイッチング電源供給部とを備え、
    前記インバータ回路部は、前記DC電圧の正極側ラインと負極側ライン間にブリッジ接続された上アームスイッチング素子群と下アームスイッチング素子群とから構成され、
    前記インバータ回路駆動制御部は、前記上アームスイッチング素子群の駆動を行う上アームスイッチング素子ドライブ回路と、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路の駆動制御を行う上アーム制御回路と、前記下アームスイッチング素子群の駆動制御を行う下アーム制御回路とを備えた空気調和機において、
    前記上アームまたは下アームスイッチング素子群のいずれか一方から対応する前記上アームまたは下アーム制御回路に過電圧が印加されたときに、他方の上アームまたは下アーム制御回路の前記電源供給部に過電圧が印加されることを遮断するための過電圧遮断部を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記スイッチング電源供給部内に、上アームスイッチング素子ドライブ回路及び上アーム制御回路に共通の電源用に第1の出力巻線を設けるとともに下アームドライブ回路の電源用に第2の出力巻線を設け、前記過電圧遮断部として、前記第1の出力巻線と前記第2の出力巻線とは電源供給側で互いに分岐した構成としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1のダイオードを設けるとともに、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2のダイオードを設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記過電圧伝播防止用の保護素子として、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部に第1の抵抗素子を設けるとともに、前記第1の抵抗素子と前記上アームスイッチング素子ドライブ回路及び前記上アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第1のツェナーダイオードが設けられ、前記下アーム制御回路の電源入力部に第2の抵抗素子を設け、前記第2の抵抗素子と前記下アーム制御回路の電源入力部との間にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第2のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機空気調和機。
  5. 前記スイッチング電源供給部は、前記上アームスイッチング素子ドライブ回路と前記上アーム制御回路と前記下アーム制御回路の電源用に共通の出力巻線を有し、前記過電圧遮断部は過電圧の印加防止用のAC電源遮断部と過電圧の伝播防止用の保護素子で構成され、前記AC電源遮断部として、前記AC電源と前記DC電圧生成部との間にリレーを設けるとともに該リレーのコイル部の電源供給側を前記スイッチング電源供給部の出力部に接続し、前記過電圧の伝播防止用の保護素子として、前記スイッチング電源供給部の出力部にカソードが接続されるとともに前記DC電圧の負極側にアノードが接続された第3のツェナーダイオードが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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