JPWO2008020524A1 - 負荷変動補償回路、電子デバイス、試験装置、タイミング発生回路、及び負荷変動補償方法 - Google Patents

負荷変動補償回路、電子デバイス、試験装置、タイミング発生回路、及び負荷変動補償方法 Download PDF

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Abstract

動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部とを備える負荷変動補償回路。

Description

本発明は、負荷変動補償回路、電子デバイス、試験装置、タイミング発生回路、及び負荷変動補償方法に関する。特に本発明は、動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路に関する。本出願は、下記の日本出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
特願2006−221913 出願日 2006年8月16日
従来、CMOS等により構成された論理回路を含む集積回路等は、外部から与えられる電源電力により当該論理回路を駆動させている。例えば、集積回路チップは、外部の電源とボンディングワイヤ等により接続された電源メタル配線層が形成され、集積回路に含まれるそれぞれの論理回路は、電源メタル配線と接続されて電源電力を受け取る。つまり、複数の論理回路は、共通の電源により駆動される。
このような構成においては、それぞれの論理回路に印加される電源電圧は、他の論理回路の駆動状態に依存する。つまり、論理回路が消費する電源電流は、論理回路の駆動状態によって変動するが、論理回路には、上述したようにボンディングワイヤやメタル配線を介して電源電力が供給されるため、周辺の論理回路が消費する電源電流が変動すると、これらの抵抗成分によって供給される電源電圧が変動してしまう。
当該論理回路には、電流の変動が起こると電源電圧が変動するという負荷変動特性があるが、当該電源電圧の変動を補償しようとしても、従来の技術では比較的低周波の変動しか補償することができない。
このような電源電圧の変動を低減するために、回路全体が消費する電源電流を一定にするバランス回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該バランス回路は、論理回路を通過するパルスの通過時間を検出し、当該通過時間に基づいて論理回路の消費電流を算出し、算出した消費電流との和が略一定値となるようなダミー電流を消費する回路である。
特開平11−74768号公報(第4頁、第1図)
しかし、従来のバランス回路は、パルスの通過時間の検出や、論理回路における消費電流の算出に多数の素子を用いる必要がある。このため、大きな回路規模を必要とするものであった。またこれらの素子によって回路全体の消費電流が増大してしまうものであった。
このため、本発明は上記の課題を解決する負荷変動補償回路、電子デバイス、試験装置、及びタイミング発生回路を提供することを目的とする。この目的は、請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1形態においては、動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路であって、動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部とを備える負荷変動補償回路を提供する。
位相比較部は、周期信号及び遅延信号のいずれの位相が進んでいるかを示す比較結果を出力し、イニシャライズ部は、比較結果に応じて値が増減する第1のカウンタ値を出力する第1のカウンタと、第1のカウンタ値に応じたレベルのバイアス電圧を出力するDAコンバータとを有してよい。
動作回路と同一の基板に遅延回路と同一のプロセスで形成され、遅延回路のプロセス、遅延回路の電源電圧、又は遅延回路の温度の少なくともひとつの変動に応じて特性が変動するPVTモニタ回路と、PVTモニタ回路の特性を測定し、測定結果に基づいてDAコンバータの分解能を設定する設定部とを更に備えてよい。
設定部は、測定結果に基づいて、第1のカウンタが出力する第1のカウンタ値の初期値を更に設定してよい。設定部は、PVTモニタ回路のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、DAコンバータの分解能及び第1のカウンタ値の初期値を示すテーブルを予め格納してよい。
変動補償部は、比較結果に応じて値が増減する第2のカウンタ値を出力する第2のカウンタと、第2のカウンタ値に応じた電流を生成し、電流消費回路に供給する電流源とを有してよい。設定部は、測定結果に基づいて、電流源の分解能を更に設定してよい。設定部は、PVTモニタ回路の特性のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、電流源の分解能を示すテーブルを予め格納してよい。
制御部は、周期信号及び遅延信号の位相差が予め定められた位相差となっていない場合に、第1のカウンタに動作クロックを供給し、且つ第2のカウンタへの動作クロックの供給を停止し、周期信号及び遅延信号の位相差が予め定められた位相差となった場合に、第1のカウンタへの動作クロックの供給を停止し、且つ第2のカウンタに動作クロックを供給してよい。
本発明の第2の形態においては、回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路であって、動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、与えられる周期信号の位相と、発振信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と発振信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部とを備える負荷変動補償回路を提供する。
負荷変動補償回路は、周期信号の前縁又は後縁のいずれかに応じて、所定のパルス幅のパルスを出力するパルス生成部を更に備え、発振回路は、パルスを受け取る毎に、発振を当該パルスに応じて停止させ、且つ当該パルスに応じて新たな発振を開始させてよい。
本発明の第3の形態においては、動作回路を有する電子デバイスであって、動作回路に電源を供給する電源供給線と、電源供給線から動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを備え、負荷変動補償回路は、動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有する電子デバイスを提供する。
本発明の第4の形態においては、動作回路を有する電子デバイスであって、動作回路に電源を供給する電源供給線と、電源供給線から動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを備え、負荷変動補償回路は、動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、与えられる周期信号の位相と、発振信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と発振信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有する電子デバイスを提供する。
本発明の第5の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生部と、試験パターンに基づいて、被試験デバイスに供給する試験信号を生成する波形成形部と、試験信号の位相を規定するタイミング信号を生成し、波形成形部に供給するタイミング発生回路と、被試験デバイスが出力する出力信号に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備え、タイミング発生回路は、与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、タイミング信号を生成する可変遅延回路と、可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、可変遅延回路に供給する電源と、可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを有し、負荷変動補償回路は、可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有する試験装置を提供する。
本発明の第6の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生部と、試験パターンに基づいて、被試験デバイスに供給する試験信号を生成する波形成形部と、試験信号の位相を規定するタイミング信号を生成し、波形成形部に供給するタイミング発生回路と、被試験デバイスが出力する出力信号に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備え、タイミング発生回路は、与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、タイミング信号を生成する可変遅延回路と、可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、可変遅延回路に供給する電源と、可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを有し、負荷変動補償回路は、可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、与えられる周期信号の位相と、発振信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と発振信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有する試験装置を提供する。
本発明の第7の形態においては、所望の位相を有するタイミング信号を生成するタイミング発生回路であって、与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、タイミング信号を生成する可変遅延回路と、可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、可変遅延回路に供給する電源と、可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを備え、負荷変動補償回路は、可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有するタイミング発生回路を提供する。
本発明の第8の形態においては、所望の位相を有するタイミング信号を生成するタイミング発生回路であって、与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、タイミング信号を生成する可変遅延回路と、可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、可変遅延回路に供給する電源と、可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路とを備え、負荷変動補償回路は、可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、与えられる周期信号の位相と、発振信号の位相とを比較する位相比較部と、位相比較部における比較結果に基づいて、発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、周期信号と発振信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ部が出力するバイアス電圧をホールドする制御部と、動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、イニシャライズ部におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部とを有するタイミング発生回路を提供する。
本発明の第9の形態においては、動作回路に供給される電源電圧を、動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取る、遅延回路及び動作回路を用いて補償する負荷変動補償方法であって、周期信号の位相と、遅延信号の位相とを比較する位相比較段階と、位相比較段階における比較結果に基づいて、遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、周期信号と遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ段階と、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差になった場合に、イニシャライズ段階において生成するバイアス電圧をホールドする制御段階と、イニシャライズ段階におけるバイアス電圧がホールドされた状態において、位相比較段階での比較結果に基づいて、電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部とを備える負荷変動補償方法を提供する。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
本発明の実施形態に係る電子デバイス100の構成の一例を示す図である。 負荷変動補償回路30の詳細な構成の一例を示す図である。 位相比較部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。 制御部80の動作の一例を示す図である。 負荷変動補償回路30の構成の他の例を示す図である。 第1のカウンタ122のカウンタ値に対する、遅延回路40における遅延量の関係の一例を示す図である。 負荷変動補償回路30の他の構成の一例を示す図である。 負荷変動補償回路30の詳細な構成の他の例を示す図である。 図8において説明した負荷変動補償回路30の動作の一例を示すタイミングチャートである。 半導体チップ等の被試験デバイス300を試験する試験装置400の構成の一例を示す図である。 タイミング発生回路440の構成の一例を示す図である。
符号の説明
10・・・基板、12、14、22、26・・・抵抗成分、30・・・負荷変動補償回路、40・・・遅延回路、60・・・位相比較部、80・・・制御部、82、90、92、204、206、210、222、224、230、234、240、242、246、248・・・論理積回路、84、86、182・・・フリップフロップ、88・・・ロック制御部、100・・・電子デバイス、120・・・イニシャライズ部、122・・・第1のカウンタ、124・・・DAコンバータ、140・・・変動補償部、142・・・第2のカウンタ、144・・・電流源、160・・・電流消費回路、180・・・分周回路、184・・・マルチプレクサ、190・・・PVTモニタ回路、192・・・設定部、200・・・パルス生成部、202、208、226、232・・・インバータ、220・・・発振回路、250、252・・・論理回路、300・・・被試験デバイス、310・・・可変遅延回路、400・・・試験装置、410・・・パターン発生部、420・・・波形成形部、430・・・判定部、440・・・タイミング発生回路、442・・・電源、446・・・可変遅延回路
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る電子デバイス100の構成の一例を示す図である。電子デバイス100は、例えば半導体チップ等のデバイスであって、基板10、動作回路16、及び負荷変動補償回路30を備える。動作回路16及び負荷変動補償回路30は、同一の基板10に設けられる。
動作回路16は、電源から電源電圧を受け取り、当該電源電圧によって動作する。例えば動作回路16は、当該電源電圧によって駆動するトランジスタ等の素子を備える論理回路であってよい。動作回路16は、電源供給線を介して電源電圧を受け取る。当該電源供給線は、抵抗成分12及び14を有する。
負荷変動補償回路30は、動作回路16に供給される電源電圧を補償する。動作回路16が消費する電源電流は、動作回路16の動作状況に応じて変動する。このため、抵抗成分12及び14における電圧降下量が変動するので、動作回路16に供給される電源電圧は、動作回路16の動作状況に応じて変動する。負荷変動補償回路30は、当該電源電圧の変動を補償する。
負荷変動補償回路30は、遅延回路40、位相比較部60、制御部80、イニシャライズ部120、変動補償部140、及び電流消費回路160を備える。遅延回路40は、動作回路16と共通の電源から電源電圧を受け取る。本例において遅延回路40は、抵抗成分12及び14を接続する伝送経路から分岐した伝送経路により、電源電圧を受け取る。当該伝送経路は、抵抗成分22を有する。
また、遅延回路40は、与えられる周期信号を電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する。ここで周期信号とは、略一定の周期を有する信号である。遅延回路40は、与えられる電源電圧により遅延量が変動する回路である。例えば、遅延回路40は、直列に接続された複数のバッファを有し、それぞれのバッファには、当該電源電圧が印加される。つまり、遅延回路40は、電源電圧の変動を遅延量の変動に変換する。
位相比較部60は、遅延回路40に入力される周期信号の位相と、遅延回路40が出力する遅延信号の位相とを比較する。例えば位相比較部60は、周期信号及び遅延信号のいずれの位相が進んでいるかを示す2値の比較結果を出力する。
イニシャライズ部120は、位相比較部60における比較結果に基づいて、遅延回路40に与えられるバイアス電圧を生成する。イニシャライズ部120は、周期信号と遅延信号との位相差が予め定められた位相差となるように、バイアス電圧を調整する。つまり、遅延回路40、位相比較部60、及びイニシャライズ部120は、第1のディレイロックループとして機能する。第1のディレイロックループは、遅延回路40における遅延量を所定の遅延量に設定する。
本例においてイニシャライズ部120は、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致するように、バイアス電圧を調整する。この場合、イニシャライズ部120は、遅延回路40における遅延量が、例えば周期信号の1周期等の所定の遅延量に相当するように、バイアス電圧を調整する。例えばイニシャライズ部120は、遅延信号の位相が周期信号の位相より進んでいる場合に、遅延回路40における遅延量が増大するようにバイアス電圧を調整し、遅延信号の位相が周期信号の位相より遅れいている場合に、遅延回路40における遅延量が減少するようにバイアス電圧を調整する。
制御部80は、周期信号と遅延信号との位相差が、前述した位相差になった場合に、イニシャライズ部120が出力するバイアス電圧をホールドする。本例における制御部80は、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致した場合において、イニシャライズ部120が出力するバイアス電圧をホールドする。ここでバイアス電圧をホールドするとは、イニシャライズ部120に対して、レベルを固定した状態でバイアス電圧を出力させることをいう。このような動作により、電源電圧の変動が生じていない場合における周期信号と遅延信号との位相差を固定することができる。
電流消費回路160は、動作回路16と電源を共通にして設けられる。また電流消費回路160は、遅延回路40とも電源を共通にして設けられる。本例における電流消費回路160は、抵抗成分12及び14を接続する伝送経路から分岐した伝送経路により、電源電圧を受け取る。当該伝送経路は、抵抗成分26を有する。
変動補償部140は、イニシャライズ部120におけるバイアス電圧がホールドされた状態において位相比較部60が出力する比較結果に基づいて、電流消費回路160に供給する電流量を制御する。つまり、変動補償部140は、イニシャライズ部120により遅延回路40の遅延量が調整された後に生じた、遅延回路40における遅延量の変動に基づいて、電流消費回路160が消費する電流を制御する。より具体的には、変動補償部140は、イニシャライズ部120におけるバイアス電圧がホールドされた状態における比較結果により、電源電圧の変動による遅延回路40の遅延量の変動を検出する。そして、電流消費回路160に供給する電流量を制御することにより、抵抗成分12における電圧降下量を制御し、動作回路16に供給される電源電圧の変動を補償する。
また、電流消費回路160は、遅延回路40と電源を共通として設けられるので、遅延回路40、位相比較部60、変動補償部140、及び電流消費回路160は、第2のディレイロックループとして機能する。第2のディレイロックループは、動作回路16に供給される電源電圧の変動が補償されたか否かを、遅延回路40の遅延量の変動に基づいて判別することができる。以上の構成により、動作回路16に供給される電源電圧の変動を補償することができる。
また、抵抗成分22及び抵抗成分26は、分岐点から流れる電流の変動による、電圧降下の変動が無視できる程度の抵抗値であることが好ましい。例えば、遅延回路40において、電源電圧変動により生じる遅延変動が5ps以下であり、遅延回路40の電源電圧変動による遅延変動が、8.5ps/mVである場合、電源電圧変動は、0.59mVとなる。この場合、抵抗成分22及び抵抗成分26は、分岐点から流れる電流が変動した場合であっても、電圧降下の変動が0.59mV以下となる抵抗値を有する。例えば、分岐点から遅延回路40までの電源伝送距離と、分岐点から電流消費回路160までの電源伝送距離とは、略零であってよい。
図2は、負荷変動補償回路30の詳細な構成の一例を示す図である。本例における負荷変動補償回路30は、図1において説明した構成に対し、分周回路180を更に備える。本例における遅延回路40は、直列接続された複数のバッファを有する。複数のバッファは、入力される周期信号を順次伝播することにより、周期信号を遅延させる。複数のバッファに供給される電源電圧を制御することにより、遅延時間を制御することができる。
本例における位相比較部60は、周期信号を動作クロックとして受け取り、遅延信号を入力信号として受け取るフリップフロップである。例えば、位相比較部60は、周期信号の前縁のタイミングで遅延信号をサンプリングする。これにより、位相比較部60は、周期信号及び遅延信号のいずれの位相が進んでいるかを示す比較結果を出力する。
本例におけるイニシャライズ部120は、第1のカウンタ122及びDAコンバータ124を有する。第1のカウンタ122は、位相比較部60における比較結果に応じて値が増減する第1のカウンタ値を出力する。DAコンバータ124は、第1のカウンタ値に応じたレベルのバイアス電圧を出力する。
本例における変動補償部140は、第2のカウンタ142及び電流源144を有する。第2のカウンタ142は、位相比較部60における比較結果に応じて値が増減する第2のカウンタ値を出力する。電流源144は、第2のカウンタ142が出力する第2のカウンタ値に応じた電流を生成し、電流消費回路160に供給する。
本例における制御部80は、論理積回路82、フリップフロップ84、フリップフロップ86、ロック制御部88、論理積回路90、及び論理積回路92を有する。論理積回路82、フリップフロップ84、及びフリップフロップ86は、周期信号と遅延信号との位相差が所定の値となっているか否かを判定する。ロック制御部88は、フリップフロップ86が出力する判定結果に基づいて、第1のカウンタ122及び第2のカウンタ142のいずれを動作させるかを制御する。
例えばロック制御部88は、周期信号及び遅延信号の位相差が所定の位相差となっていない場合に、第1のカウンタ122に動作クロックを供給し、且つ第2のカウンタ142への動作クロックの供給を停止する。これにより、周期信号及び遅延信号の位相差が所定の位相差となるまで、第1のディレイロックループを動作させることができる。つまり、遅延回路40における遅延量を所定の遅延量に設定することができる。
またロック制御部88は、周期信号及び遅延信号の位相差が所定の位相差となった場合に、第1のカウンタ122への動作クロックの供給を停止し、且つ第2のカウンタ142に動作クロックを供給する。これにより、イニシャライズ部120のバイアス電圧をホールドした状態で、第2のディレイロックループを動作させることができる。つまり、遅延回路40における遅延量の変動に応じて、電流消費回路160に電流を消費させることができる。
上述した動作クロックは、分周回路180が生成してよい。分周回路180は、周期信号の所定の分周比で分周することにより、当該動作クロックを生成する。本例における分周回路180は、自己の反転出力端子と、自己の入力端子及び次段の入力端子とが接続されるフリップフロップ182を複数段有し、いずれかのフリップフロップ182が出力する信号を選択して出力するマルチプレクサ184を有する。これにより、所望の分周比の動作クロックを生成する。
論理積回路90及び論理積回路92は、分周回路180が出力する動作クロックを分岐して受け取る。ロック制御部88は、論理積回路90及び論理積回路92に、当該動作クロックを通過させるか否かを制御する。このような構成により、動作回路16に供給される電源電圧の変動を補償することができる。
図3(a)及び図3(b)は、位相比較部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。図3(a)に示すように、遅延回路40における遅延量が、周期信号の1周期より小さい場合、位相比較部60は、H論理の比較結果を出力する。また、図3(b)に示すように、遅延回路40における遅延量が、周期信号の1周期より大きい場合、位相比較部60は、L論理の比較結果を出力する。
第1のカウンタ122は、当該比較結果に基づいて増減する第1のカウンタ値を出力する。例えば、遅延回路40における遅延量が、バイアス電圧の増加に応じて増加する場合において、図3(a)に示すように位相比較部60がH論理の比較結果を出力した場合、第1のカウンタ122は、第1のカウンタ値を増加させる。DAコンバータ124は、第1のカウンタ値の増加に応じて、レベルが増加したバイアス電圧を出力する。これにより、遅延回路40における遅延量が増加する。
図4は、制御部80の動作の一例を示す図である。上述したように、制御部80は、まず第1のカウンタ122を動作させ、周期信号と遅延信号との位相差が所定値となった場合に、第1のカウンタ122をホールドし、第2のカウンタ142を動作させる。
図2に示した論理積回路82は、遅延信号の反転信号と周期信号との論理積を、検出信号として出力する。フリップフロップ84は、H論理に固定された信号を入力信号として受け取り、検出信号を動作クロックとして受け取る。また、フリップフロップ84が保持するデータ値は、イニシャライズ時に所定の周期で与えられるモニタトリガにより、所定の周期で初期値に設定される。ここで、フリップフロップ84のデータ値の初期値はL論理とする。フリップフロップ86は、フリップフロップ84が出力する信号を入力信号として受け取り、モニタトリガを動作クロックとして受け取る。
つまり、論理積回路82は、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致するまで、検出信号を出力する。フリップフロップ84は、検出信号に応じてH論理の信号を取り込む。また、フリップフロップ84は、モニタトリガにより定期的にデータ値が初期化されるので、モニタトリガが入力された後に、検出信号が入力されなければ、フリップフロップ84の出力はモニタトリガに応じてL論理となる。この場合、フリップフロップ86の出力も、モニタトリガに応じてL論理となる。このような構成により、周期信号の位相と遅延信号の位相とが一致したか否かを判定する。
ロック制御部88は、周期信号の位相と遅延信号の位相とが一致していない場合、H論理を出力する。また、ロック制御部88は、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致した場合、L論理を出力する。論理積回路90は、ロック制御部88の出力と、分周回路180が出力する動作クロックとの論理積を出力する。論理積回路92は、ロック制御部88の出力の反転論理と、分周回路180が出力する動作クロックとの論理積を出力する。
このような構成により、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致するまで、第1のカウンタ122を動作させることができる。このとき、第2のカウンタ142はホールドされる。また、周期信号の位相と遅延信号の位相とが略一致した後に、第2のカウンタ142を動作させることができる。このとき、第1のカウンタ122はホールドされる。
また、ロック制御部88は、フリップフロップ86がL論理を出力した場合、フリップフロップ84及びフリップフロップ86に対して、モニタトリガの供給を停止してよい。これにより、遅延回路40における遅延量をロックした後に、更にイニシャライズ部120が動作することを防ぐことができる。また、フリップフロップ84にモニタトリガが入力されてから、フリップフロップ86にモニタトリガが入力されるまでに、論理積回路82が少なくとも一回、周期信号と遅延信号との位相を比較するように、フリップフロップ86のクロック入力に遅延素子を設けてよい。また、フリップフロップ84は、微小なパルス幅の動作クロックに応じて動作できることが好ましい。
図5は、負荷変動補償回路30の構成の他の例を示す図である。本例における負荷変動補償回路30は、図1に関連して説明した負荷変動補償回路30の構成に加え、PVTモニタ回路190及び設定部192を有する。他の構成要素は、図1において同一の符号を付した構成要素と同一又は同様の機能及び構成を有する。本例における負荷変動補償回路30は、プロセス、温度、及び電源電圧のばらつきによる、遅延回路40及び電流消費回路160のパラメータばらつきを補償する。
PVTモニタ回路190は、遅延回路40及び電流消費回路160と同一の基板10に形成される。また、PVTモニタ回路190は、遅延回路40及び電流消費回路160と同一のプロセスで形成されることが好ましい。また、PVTモニタ回路190は、遅延回路40及び電流消費回路160のプロセス、電源電圧、及び温度の少なくともひとつの変動に応じて特性が変動する。例えばPVTモニタ回路190は、遅延回路40及び電流消費回路160と電源を共通にして形成されたリングオシレータであってよい。この場合、PVTモニタ回路190の特性の変動は、リングオシレータが生成する発振信号の周期の変動から検出できる。
設定部192は、PVTモニタ回路190の特性を測定することにより、上述したプロセス、電源電圧、及び温度の変動を検出する。例えば、PVTモニタ回路190がリングオシレータである場合、設定部192は、PVTモニタ回路190が出力する発振信号の周期を測定することにより、プロセス等の変動を検出してよい。この場合、設定部192は、発振信号の周期の標準値が予め与えられ、当該標準値と測定値との差分により、プロセス等の変動を検出してよい。当該標準値は、PVTモニタ回路190の設計値から求めてもよい。
設定部192は、測定結果に基づいて、第1のカウンタ122の初期値、DAコンバータ124の分解能、第2のカウンタ142の初期値、及び電流源144の分解能を設定する。DAコンバータ124の分解能とは、第1のカウンタ値が単位量増減した場合の、バイアス電圧の変動量を示す。
第1のカウンタ値が単位量増減した場合の、遅延回路40における遅延変動量は、第1のディレイロックループが発振を起こさないことを条件として予め定められた値に設計される。しかし、プロセス等のばらつきにより遅延変動量がばらつき、第1のディレイロックループが発振してしまう場合がある。このため、本例における設定部192は、プロセス等のばらつきに基づいて、DAコンバータ124の分解能を調整することにより、当該ばらつきを低減する。同様に、設定部192は、電流源144の分解能を調整する。電流源144の分解能とは、第2のカウンタ値が単位量増減した場合の、電流源144が出力する電流の変動量を示す。
また、第1のカウンタ値は、第1のディレイロックループがサイクルスリップを起こさないことを条件として予め定められた初期値に設計することが好ましい。ここで、サイクルスリップとは、遅延回路40の遅延量が周期信号の1周期に相当する遅延量でロックされるべきであるのに対し、遅延回路40の遅延量が周期信号の2周期に相当する遅延量でロックされるような現象をいう。例えば、遅延回路40における遅延量が、周期信号の1.5周期より大きい場合、第1のディレイロックループは、遅延回路40における遅延量を更に増加させることにより、遅延信号のエッジの位相と周期信号のエッジの位相とを略一致させる。このため、当該サイクルスリップを生じさせないように、第1のカウンタ値の初期値を設定する必要があるが、当該初期値に対応する遅延量も、プロセス等のばらつきにより変動してしまう。このため、本例における設定部192は、プロセス等のばらつきに基づいて、第1のカウンタ122の初期値を調整することにより、サイクルスリップの発生を低減する。本例において設定部192は、遅延回路40の遅延量が周期信号の1周期に相当する遅延量となる初期値を、PVTモニタ回路190の特性に基づいて設定する。同様に、設定部192は、第2のカウンタ142の初期値を調整する。
図6は、第1のカウンタ122のカウンタ値に対する、遅延回路40における遅延量の関係の一例を示す図である。遅延回路40における遅延量は、上述したプロセス等のばらつきによって変化する。例えば、カウント値が同じである場合であっても、遅延量1及び遅延量2に示すように、遅延回路40の遅延量は変動する。
また、図6に示すように、DAコンバータ124の分解能に応じて、カウント値−遅延量の関係の傾きがそれぞれ変化する。このとき、DAコンバータ124に対して同一の分解能を設定した場合であっても、カウント値が同じである場合の遅延量が異なると、カウント値−遅延量の傾きは異なる。
上述したように、カウント値−遅延量の傾きは、発振を起こさないことを条件として予め定められる値となることが好ましい。カウント値に対して遅延回路40における遅延量がいずれの遅延量となるかは、PVTモニタ回路190の測定結果から求めることができる。このため、PVTモニタ回路190のそれぞれの測定結果に対し、DAコンバータ124に設定すべき分解能を決定することができる。
設定部192は、PVTモニタ回路190のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、DAコンバータ124の分解能を示すテーブルを予め格納してよい。設定部192は、PVTモニタ回路190の測定結果に対応する分解能を、当該テーブルから参照して設定する。また同様に、設定部192は、PVTモニタ回路190のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、電流源144の分解能を示すテーブルを予め格納してよい。
また、図6に示すように、遅延回路40の遅延量として初期設定されるべきターゲット遅延量に対応する、カウント値の初期値は、プロセス等のばらつきにより異なる。図6に示すように、カウント値の初期値は、プロセス等のばらつきによる遅延量のばらつき(図6における遅延量1、遅延量2等)と、DAコンバータ124に設定する分解能とにより定まる。
設定部192は、PVTモニタ回路190のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、DAコンバータ124の分解能及び第1のカウンタ値の初期値を示すテーブルを予め格納してよい。例えば、図6における遅延量1が、PVTモニタ回路190の測定結果1に対応し、遅延量2が、PVTモニタ回路190の測定結果2に対応すると仮定する。また、カウント値−遅延量の傾きを、図6の実線で示す傾きに設定する場合を仮定する。このとき、設定部192は、測定結果1と、DAコンバータ124に設定すべき分解能3及び第1のカウンタ値の初期値として設定すべき初期値1とを対応付け、且つ測定結果2と、分解能2及び初期値2とを対応付けたテーブルを格納する。また、設定部192は、更に多くの測定結果と、分解能及び初期値とを対応付けたテーブルを格納してもよい。
また同様に、設定部192は、PVTモニタ回路190のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、電流源144の分解能及び第2のカウンタ値の初期値を示すテーブルを予め格納してよい。本例における負荷変動補償回路30によれば、プロセス等のばらつきによる、遅延回路40の特性のばらつきを補償することができる。このため、動作回路16の負荷変動を精度よく補償することができる。
図7は、負荷変動補償回路30の他の構成の一例を示す図である。本例における負荷変動補償回路30は、図1に関連して説明した負荷変動補償回路30の構成に対し、遅延回路40に代えて発振回路220を備える。他の構成要素は、図1に関連して説明した負荷変動補償回路30と同一である。また、図2において説明した分周回路180を更に備えてよい。
発振回路220は、動作回路16と共通の電源から電源電圧を受け取り、電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する。つまり、図1から図6において説明した負荷変動補償回路30におけるディレイロックループに代えて、フェイズロックループを構成する。図1から図6においては、遅延回路40の遅延量をロックした後で、電源電圧の変動により生じる遅延量の変動を検出したが、本例においては、発振回路220の発振周波数をロックした後で、電源電圧の変動により生じる発振周波数の変動を検出する。
例えば、イニシャライズ部120は、与えられる周期信号の位相と、発振信号の位相との比較結果に基づいて、発振回路220に与えるバイアス電圧を生成し、発振回路220における発振周波数を所定の周波数に調整する。変動補償部140は、イニシャライズ部120により発振回路220の発振周波数が調整された後に生じた、発振回路220における発振周波数の変動に基づいて、電流消費回路160が消費する電流を制御する。
本例における発振回路220は、複数のインバータをループ状に接続したリングオシレータであってよい。それぞれのインバータには、動作回路16と共通の電源から電源電圧が与えられる。このような構成によっても、動作回路16の負荷変動を補償することができる。
図8は、負荷変動補償回路30の詳細な構成の他の例を示す図である。また、本例における負荷変動補償回路30は、図7において説明した負荷変動補償回路30の構成に加え、パルス生成部200を更に備える。パルス生成部200は、周期信号の前縁又は後縁のいずれかに応じて、所定のパルス幅のパルスを出力する。また、発振回路220は、パルス生成部200からパルスを受け取る毎に、発振を当該パルスに応じて停止させ、且つ当該パルスに応じて新たな発振を開始させる。このような制御により、周期信号に対する発振信号の位相のずれの蓄積を防ぎ、サイクルスリップを防ぐことができる。発振回路220の発振周波数は周期信号の整数分の1で発振してよい。このため、本例における負荷変動補償回路30は、図5において説明したPVTモニタ回路190及び設定部192を有さなくともよい。
発振回路220は、複数のインバータ(226、232)がループ状に接続される。また、発振回路220は、論理積回路(222、234)を更に有する。論理積回路222は、インバータ232が出力する信号を、論理積回路234を介して受け取り、当該信号とパルス生成部200から与えられる信号との否定論理積を、インバータ226に入力する。つまり、論理積回路222に対して、パルス生成部200からL論理を入力することにより、発振回路220における発振を停止させることができる。また、パルス生成部200からH論理を入力することにより、発振回路220における発振を開始することができる。
パルス生成部200は、周期信号の前縁又は後縁のいずれかに応じて、所定のパルス幅のパルスを出力する。本例においてパルス生成部200は、インバータ(202、208)、及び論理積回路(204、206、210)を有する。インバータ202は、周期信号を反転して出力する。
縦続接続された複数のインバータ208は、論理積回路204を介して周期信号を受け取り、遅延させる。論理積回路210は、インバータ202の出力する信号を、論理積回路206を介して受け取り、当該信号と、インバータ208が出力する信号との否定論理積を出力する。このような構成により、周期信号の前縁に応じて、複数のインバータ208における遅延時間に応じたパルス幅のパルスを出力する。本例において、発振回路200は、パルス生成部200が出力するパルスの前縁に応じて発振を停止し、当該パルスの後縁に応じた発振を開始する。
位相比較部60は、インバータ232が出力する発振信号を受け取る。位相比較部60は、受け取った信号を、パルス生成部200が出力するパルスに応じて取り込む。イニシャライズ部120、制御部80、及び変動補償部140の構成及び動作は、図1において同一の符号を付して説明した構成要素と同一であってよい。
図9は、図8において説明した負荷変動補償回路30の動作の一例を示すタイミングチャートである。上述したように、パルス生成部200は、周期信号の前縁に応じてパルスを出力する。パルス生成部200は、当該パルスに応じて発振回路220における発振を停止させ、且つ新たな発振を開始させる。
発振回路220は、当該パルスが入力されてから、所定の遅延時間後に、位相比較部60に発振信号を入力する。当該遅延時間は、例えばインバータ232等における遅延時間であり、与えられる電源電圧により変動する。位相比較部60は、パルス生成部200から与えられるパルスの位相と、発振信号の位相とを比較する。イニシャライズ部120は、当該比較結果に基づいて、バイアス電圧を調整する。このような構成により、発振信号の位相を、パルス生成部200が出力するパルスの位相と略一致させる。そして、当該位相にロックした後、変動補償部140により、動作回路16における負荷変動を補償する。上述したように、本例における負荷変動補償回路30は、周期信号に対する発振信号の位相のずれの蓄積を防ぎ、サイクルスリップを防ぐことができる。
図10は、半導体チップ等の被試験デバイス300を試験する試験装置400の構成の一例を示す図である。試験装置400は、パターン発生部410、波形成形部420、判定部430、及びタイミング発生回路440を備える。
パターン発生部410は、被試験デバイス300を試験する試験パターンを生成する。例えば、パターン発生部410は、与えられる試験プログラムに応じて、1/0のパターンを有するデジタルの試験パターンを生成する。
波形成形部420は、試験パターンに基づいて、被試験デバイス300に供給する試験信号を生成する。例えば、波形成形部420は、与えられるタイミング信号のエッジに応じて、試験パターンのデジタル値に応じた電圧レベルを示す試験信号を生成する。
タイミング発生回路440は、試験信号の位相を規定するタイミング信号を生成し、波形成形部420に供給する。例えば、タイミング発生回路440は、与えられる基準クロックのそれぞれのパルスの位相を、所望の位相に制御して出力する。
判定部430は、被試験デバイス300が出力する出力信号に基づいて、被試験デバイス300の良否を判定する。例えば、判定部430は、被試験デバイス300の出力信号と、パターン発生部410が生成する期待値信号とを比較することにより、被試験デバイス300の良否を判定する。
図11は、タイミング発生回路440の構成の一例を示す図である。タイミング発生回路440は、電源442、可変遅延回路446、及び負荷変動補償回路30を有する。可変遅延回路446は、外部より与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを、それぞれ所望の遅延量で遅延させ、タイミング信号を生成する。
電源442は、可変遅延回路446を駆動するための電源電圧を、可変遅延回路446に供給する。負荷変動補償回路30は、可変遅延回路446の近傍に、可変遅延回路446と並列に設けられ、可変遅延回路446に供給される電源電圧を補償する。負荷変動補償回路30は、図1から図9において説明した負荷変動補償回路30と同一の構成を有し、同様の機能を有する。図1から図9において説明した負荷変動補償回路30は、動作回路16に供給される電源電圧を補償したが、本例における負荷変動補償回路30は、可変遅延回路446に供給される電源電圧を補償する。他の機能については、図1から図9において説明した負荷変動補償回路30と同一である。
本例におけるタイミング発生回路440によれば、回路全体における消費電流の変動を抑制することにより、電源442における負荷変動を抑制することができる。このため、負荷変動によって生じる、可変遅延回路446の遅延誤差を低減させ、精度よく位相を制御したタイミング信号を生成することができる。
また、タイミング発生回路440を用いた試験装置400によれば、精度よく位相を制御した試験信号を生成することができるため、被試験デバイス300の試験を精度よく行うことができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
以上から明らかなように、本発明の実施形態によれば、動作回路における負荷変動を精度よく補償することができる。

Claims (19)

  1. 動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路であって、
    前記動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を前記電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、
    前記周期信号の位相と、前記遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記遅延信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部と
    を備える負荷変動補償回路。
  2. 前記位相比較部は、前記周期信号及び前記遅延信号のいずれの位相が進んでいるかを示す前記比較結果を出力し、
    前記イニシャライズ部は、
    前記比較結果に応じて値が増減する第1のカウンタ値を出力する第1のカウンタと、
    前記第1のカウンタ値に応じたレベルの前記バイアス電圧を出力するDAコンバータと
    を有する請求項1に記載の負荷変動補償回路。
  3. 前記動作回路と同一の基板に前記遅延回路と同一のプロセスで形成され、前記遅延回路のプロセス、前記遅延回路の前記電源電圧、又は前記遅延回路の温度の少なくともひとつの変動に応じて特性が変動するPVTモニタ回路と、
    前記PVTモニタ回路の特性を測定し、測定結果に基づいて前記DAコンバータの分解能を設定する設定部と
    を更に備える請求項1に記載の負荷変動補償回路。
  4. 前記設定部は、前記測定結果に基づいて、前記第1のカウンタが出力する前記第1のカウンタ値の初期値を更に設定する請求項3に記載の負荷変動補償回路。
  5. 前記設定部は、前記PVTモニタ回路のそれぞれの前記測定結果に対して設定すべき、前記DAコンバータの分解能及び前記第1のカウンタ値の初期値を示すテーブルを予め格納する請求項4に記載の負荷変動補償回路。
  6. 前記変動補償部は、
    前記比較結果に応じて値が増減する第2のカウンタ値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタ値に応じた電流を生成し、前記電流消費回路に供給する電流源と
    を有する請求項5に記載の負荷変動補償回路。
  7. 前記設定部は、前記測定結果に基づいて、前記電流源の分解能を更に設定する請求項6に記載の負荷変動補償回路。
  8. 前記設定部は、前記PVTモニタ回路の特性のそれぞれの測定結果に対して設定すべき、前記電流源の分解能を示すテーブルを予め格納する請求項7に記載の負荷変動補償回路。
  9. 前記制御部は、前記周期信号及び前記遅延信号の位相差が前記予め定められた位相差となっていない場合に、前記第1のカウンタに動作クロックを供給し、且つ前記第2のカウンタへの動作クロックの供給を停止し、前記周期信号及び前記遅延信号の位相差が前記予め定められた位相差となった場合に、前記第1のカウンタへの前記動作クロックの供給を停止し、且つ前記第2のカウンタに前記動作クロックを供給する請求項6に記載の負荷変動補償回路。
  10. 動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路であって、
    前記動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、前記電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、
    与えられる周期信号の位相と、前記発振信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記発振信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路に供給する電流量を制御する変動補償部と
    を備える負荷変動補償回路。
  11. 前記周期信号の前縁又は後縁のいずれかに応じて、所定のパルス幅のパルスを出力するパルス生成部を更に備え、
    前記発振回路は、前記パルスを受け取る毎に、発振を当該パルスに応じて停止させ、且つ当該パルスに応じて新たな発振を開始させる
    請求項10に記載の負荷変動補償回路。
  12. 動作回路を有する電子デバイスであって、
    前記動作回路に電源を供給する電源供給線と、
    前記電源供給線から前記動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を備え、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を前記電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、
    前記周期信号の位相と、前記遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記遅延信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有する電子デバイス。
  13. 動作回路を有する電子デバイスであって、
    前記動作回路に電源を供給する電源供給線と、
    前記電源供給線から前記動作回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を備え、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、前記電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、
    与えられる周期信号の位相と、前記発振信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記発振信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有する電子デバイス。
  14. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生部と、
    前記試験パターンに基づいて、前記被試験デバイスに供給する試験信号を生成する波形成形部と、
    前記試験信号の位相を規定するタイミング信号を生成し、前記波形成形部に供給するタイミング発生回路と、
    前記被試験デバイスが出力する出力信号に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記タイミング発生回路は、
    与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、前記タイミング信号を生成する可変遅延回路と、
    前記可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、前記可変遅延回路に供給する電源と、
    前記可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を有し、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を前記電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、
    前記周期信号の位相と、前記遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記遅延信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有する試験装置。
  15. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    被試験デバイスを試験する試験パターンを生成するパターン発生部と、
    前記試験パターンに基づいて、前記被試験デバイスに供給する試験信号を生成する波形成形部と、
    前記試験信号の位相を規定するタイミング信号を生成し、前記波形成形部に供給するタイミング発生回路と、
    前記被試験デバイスが出力する出力信号に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記タイミング発生回路は、
    与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、前記タイミング信号を生成する可変遅延回路と、
    前記可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、前記可変遅延回路に供給する電源と、
    前記可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を有し、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、前記電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、
    与えられる周期信号の位相と、前記発振信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記発振信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有する試験装置。
  16. 所望の位相を有するタイミング信号を生成するタイミング発生回路であって、
    与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、前記タイミング信号を生成する可変遅延回路と、
    前記可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、前記可変遅延回路に供給する電源と、
    前記可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を備え、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を前記電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、
    前記周期信号の位相と、前記遅延信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記遅延回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記遅延信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記遅延信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有するタイミング発生回路。
  17. 所望の位相を有するタイミング信号を生成するタイミング発生回路であって、
    与えられる基準クロックのそれぞれのパルスを遅延させ、前記タイミング信号を生成する可変遅延回路と、
    前記可変遅延回路を駆動するための電源電圧を、前記可変遅延回路に供給する電源と、
    前記可変遅延回路に供給される電源電圧を補償する負荷変動補償回路と
    を備え、
    前記負荷変動補償回路は、
    前記可変遅延回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、前記電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、
    与えられる周期信号の位相と、前記発振信号の位相とを比較する位相比較部と、
    前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記周期信号と前記発振信号との位相差を予め定められた位相差に調整するイニシャライズ部と、
    前記周期信号と前記発振信号との位相差が前記予め定められた位相差になった場合に、前記イニシャライズ部が出力する前記バイアス電圧をホールドする制御部と、
    前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路と、
    前記イニシャライズ部における前記バイアス電圧がホールドされた状態において前記位相比較部が出力する比較結果に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流量を制御する変動補償部と
    を有するタイミング発生回路。
  18. 動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、与えられる周期信号を前記電源電圧に応じた遅延量で遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路とを用いて、前記動作回路に供給される電源電圧の変動を補償する負荷変動補償方法であって、
    前記周期信号の位相と、前記遅延信号の位相との比較結果に基づいて、前記遅延回路に与えるバイアス電圧を生成することにより、前記遅延回路における遅延量を所定の遅延量に調整するイニシャライズ段階と、
    前記イニシャライズ段階において前記遅延回路の遅延量を調整した後に生じた、前記遅延回路における遅延量の変動に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流を制御する変動補償段階と
    を備える負荷変動補償方法。
  19. 動作回路と共通の電源から電源電圧を受け取り、前記電源電圧に応じた周波数の発振信号を出力する発振回路と、前記動作回路と電源を共通にして設けられた電流消費回路とを用いて、前記動作回路に供給される電源電圧の変動を補償する負荷変動補償方法であって、
    与えられる周期信号の位相と、前記発振信号の位相との比較結果に基づいて、前記発振回路に与えられるバイアス電圧を生成し、前記発振回路における発振周波数を所定の周波数に調整するイニシャライズ段階と、
    前記イニシャライズ段階において前記発振回路の発振周波数を調整した後に生じた、前記発振回路における発振周波数の変動に基づいて、前記電流消費回路が消費する電流を制御する変動補償段階と
    を備える負荷変動補償方法。
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