JPWO2007148523A1 - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
自動二輪車の下部に設けられるエンジン(20)は、そのシリンダ(SI)の軸(CL1)が自動二輪車の前後方向(Y方向)に延びるように配置される。また、エンジン(20)は、エンジン(20)の吸気ポート(Pa1)および排気ポート(Pb1)が、自動二輪車(100)の左右方向(X方向)に並ぶように配置される。エンジン(20)の吸気系(50a)および排気系(50b)は、シリンダ(SI)の軸(CL1)を中心として左右方向(X方向)における一方側および他方側にそれぞれ湾曲している。
Description
本発明は、動力源としてエンジンを備える自動二輪車に関する。
収納ボックスを備える自動二輪車がある。図17は、収納ボックスを備える従来の自動二輪車の一例を示す模式的側面図である。
図17の例では、自動二輪車900の略中央部において、上方から下方にシート910、収納ボックス920、およびオーバーヘッドカム(OHC)型のエンジン930が、この順で設けられている。
自動二輪車900の乗り手は、シート910上に着座する。したがって、シート910の高さH1は、乗り手が着座して容易に足を路面につくことができる高さ、例えば人間の平均的な体格で足つき性が良好となる高さに設定される必要がある。
また、収納ボックス920は主にヘルメットを収納するために設けられるが、ヘルメットとともに収納ボックス920に他の荷物を収納することができれば、自動二輪車900の乗り手は非常に便利である。
そのため、自動二輪車900においては、シート910の高さH1を所定の高さに制限しつつ、収納ボックス920の上下方向の大きさを大きくすることが求められている。
一方、上記のような収納ボックス920を備える自動二輪車900にも、様々な路面上で底部が路面に接触することなく走行可能な高い走破性が求められている。この場合、路面から自動二輪車900の底部までの高さH2を所定の高さ以上に確保する必要がある。
この高さH2を所定の高さ以上に確保することにより、自動二輪車900は、大きな凹凸がある路面上を底部が路面に接触することなく走破することができる。
したがって、収納ボックス920の上下方向の大きさを大きく維持しつつ、自動二輪車900の走破性を向上させるためには、エンジン930およびその周辺部材(吸気管931、排気管932およびエアクリーナ等)が占める領域(以下、動力発生領域EAと呼ぶ)の上下方向の大きさを小さくすることが好ましい。
そこで、図17に示すように、シリンダの軸CLが自動二輪車900の前後方向に沿って略水平となるようにエンジン930が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、自動二輪車900の上下方向においてエンジン930が占める大きさが低減される。それにより、上下方向において動力発生領域EAの占める大きさが低減される。
特許第3697886号公報
ところで、図17に示すオーバーヘッドカム型のエンジン930においては、吸気バルブ941および排気バルブ942を動作させるためのカムシャフト943が、シリンダヘッドの近傍でクランクシャフト950と平行に並ぶ。
一般に、吸気バルブ941および排気バルブ942は、カムシャフト943を挟んで対向するように設けられる。これにより、図17のエンジン930は、シリンダが略水平となるように配置されるので、吸気バルブ941および排気バルブ942にそれぞれ対応する吸気ポートおよび排気ポート(図示せず)が、クランクシャフト950およびカムシャフト943と直交する面内(鉛直面内)で上下方向に並ぶ。これにより、図17に示すように、エンジン930の上部に吸気管931が接続され、エンジン930の下部に排気管932が接続される。
この場合、エンジン930の吸気および排気の効率を向上させるためには、吸気管931および排気管932をある程度緩やかに湾曲させる必要がある。そのため、エンジン930の上部または下部で吸気管931および排気管932を取り回すスペースが必要となる。また、エンジン930の上部または下部にエアクリーナ等の部材を取り付けるスペースが必要となる。
したがって、シリンダが略水平となるように配置される場合であっても、動力発生領域EAの上下方向における大きさを十分に低減することは困難である。
一方、エンジンがシートおよび収納ボックスの下方に配置されないスクータタイプの自動二輪車もある。このようなスクータータイプの自動二輪車では、前輪とシートとの間における車体の左右部分に足載せ部が設けられる。また、左右の足載せ部の間における車体の部分にエンジンが配置される。
スクータータイプの自動二輪車において、乗り手は前輪とシートとの間における車体の部分をまたいで乗車および降車する。したがって、このようなスクータータイプの自動二輪車では、乗り手がまたぐ車体の部分ができるだけ低いことが好ましい。
しかしながら、上記のように、乗り手がまたぐ車体の部分にエンジンが配置されると、乗り手は、前輪とシートとの間における車体の部分をまたいで乗車および降車する際に、高く足を上げなくてはならない。
このような構成を有する自動二輪車900においても、走破性を確保するためには、エンジンの位置を低くすることはできない。その結果、乗降性を向上させることは困難である。
本発明の目的は、エンジンおよびその周辺部材が占める領域を車体の上下方向で十分に低減できる自動二輪車を提供することである。
(1)
本発明の一局面に従う自動二輪車は、燃焼室を形成するシリンダおよびシリンダヘッドを有するエンジンと、駆動輪と、エンジンにより発生される動力を駆動輪に伝達する伝達機構と、エンジンおよび駆動輪を支持する支持部材とを備え、シリンダは、その軸心が当該自動二輪車の前後方向に延びるように配置され、シリンダヘッドは、シリンダの軸心を含む鉛直面に対して一方側および他方側にそれぞれ配置された燃焼室の吸気開口および排気開口を有してもよい。
本発明の一局面に従う自動二輪車は、燃焼室を形成するシリンダおよびシリンダヘッドを有するエンジンと、駆動輪と、エンジンにより発生される動力を駆動輪に伝達する伝達機構と、エンジンおよび駆動輪を支持する支持部材とを備え、シリンダは、その軸心が当該自動二輪車の前後方向に延びるように配置され、シリンダヘッドは、シリンダの軸心を含む鉛直面に対して一方側および他方側にそれぞれ配置された燃焼室の吸気開口および排気開口を有してもよい。
この自動二輪車においては、エンジンおよび駆動輪が支持部材により支持されている。エンジンにより発生される動力は伝達機構により駆動輪に伝達される。それにより、駆動輪が回転し、自動二輪車が前進する。
エンジンのシリンダは、その軸心が当該自動二輪車の前後方向に延びるように配置されている。これにより、自動二輪車の上下方向におけるエンジンの占有スペースが低減される。
また、燃焼室の吸気開口および排気開口が鉛直方向に並ばないので、鉛直方向において、エンジンおよび当該エンジンの周辺部材が占める領域を十分に小さくすることができる。
これにより、自動二輪車の底部の路面からの高さを十分な高さに維持しつつ、エンジンをできる限り下方に配置することができる。それにより、高い走破性を得ることができる。また、自動二輪車の重心位置を低くすることができるので、自動二輪車の走行安定性および操縦安定性を向上させることができる。
加えて、この自動二輪車においては、エンジンの周辺部材の形状を、鉛直方向における占有スペースを考慮せずに設計することができる。
(2)
エンジンのシリンダの軸心は、水平面に対して前方斜め下方に30度の角度から水平面に対して前方斜め上方に45度の角度までの範囲内にあることが好ましい。
エンジンのシリンダの軸心は、水平面に対して前方斜め下方に30度の角度から水平面に対して前方斜め上方に45度の角度までの範囲内にあることが好ましい。
この場合、エンジンの周辺部材の配置の自由度を確保しつつ、鉛直方向におけるエンジンの占有スペースを十分に低減することができる。
(3)
自動二輪車は、燃焼室に混合気を供給する吸気装置と、燃焼室から燃焼ガスを排出する排気装置とをさらに備え、シリンダヘッドは、吸気開口から鉛直面に対して一方側に湾曲して吸気装置へとつながる吸気路と、排気開口から鉛直面に対して他方側に湾曲して排気装置へとつながる排気路とをさらに有してもよい。
自動二輪車は、燃焼室に混合気を供給する吸気装置と、燃焼室から燃焼ガスを排出する排気装置とをさらに備え、シリンダヘッドは、吸気開口から鉛直面に対して一方側に湾曲して吸気装置へとつながる吸気路と、排気開口から鉛直面に対して他方側に湾曲して排気装置へとつながる排気路とをさらに有してもよい。
この場合、吸気装置により、シリンダヘッドの吸気路および吸気開口を通じて混合気が燃焼室内に供給される。また、排気装置により、シリンダヘッドの排気開口および排気路を通じて燃焼室内の燃焼ガスが排出される。
上記構成により、鉛直方向におけるシリンダヘッドの大きさを小型化することができる。また、吸気装置をシリンダヘッドの吸気開口から鉛直面に対して一方側に配置することができ、排気装置をシリンダヘッドの排気開口から鉛直面に対して他方側に配置することができる。これにより、鉛直方向におけるエンジンの周辺部材の占有スペースが十分に低減される。それにより、吸気路および排気路の取り回しのために、吸気路および排気路の湾曲の程度を緩やかに設計することができる。
このように、吸気路および排気路の設計の自由度が増加する。したがって、吸気路および排気路を簡単な構造とすることができる。それにより、吸気路および排気路の内部で円滑な流体の流れを形成することができる。
これにより、燃料がそれらの内面に付着することが防止できる。また、燃焼室に効率よく混合気を流入させることができ、燃焼室内に理想的な流体の流れを形成することができるとともに、燃焼ガスを燃焼室から効率よく排出することができる。
その結果、エンジンにおける効率の高い吸気および排気が実現され、エンジンの性能が向上する。また、燃費が向上するとともに、有害な排気ガスを低減することが可能となる。
(4)
自動二輪車は、支持部材に設けられた着座シートをさらに備え、エンジンは、着座シートの下方に位置するように設けられてもよい。この場合、鉛直方向においてエンジンおよび当該エンジンの周辺部材が占める領域を十分に小さくすることができるので、着座シートの高さを十分に低く設定することができる。これにより、十分な足つき性を得ることができる。
自動二輪車は、支持部材に設けられた着座シートをさらに備え、エンジンは、着座シートの下方に位置するように設けられてもよい。この場合、鉛直方向においてエンジンおよび当該エンジンの周辺部材が占める領域を十分に小さくすることができるので、着座シートの高さを十分に低く設定することができる。これにより、十分な足つき性を得ることができる。
(5)
自動二輪車は、エンジンの上方に位置するように設けられた収納部をさらに備えてもよい。この場合、収納部の鉛直方向における大きさを十分に大きくすることができる。これにより、収納部の容量が十分に増加する。
自動二輪車は、エンジンの上方に位置するように設けられた収納部をさらに備えてもよい。この場合、収納部の鉛直方向における大きさを十分に大きくすることができる。これにより、収納部の容量が十分に増加する。
(6)
自動二輪車は、収納部の少なくとも一部が着座シートの下方に位置してもよい。これにより、着座シートの高さを高くすることなく、収納部の大きさを下方に位置するエンジン側へ拡大することができる。それにより、収納部の大きさを大きくしつつ、良好な足つき性を維持することができる。
自動二輪車は、収納部の少なくとも一部が着座シートの下方に位置してもよい。これにより、着座シートの高さを高くすることなく、収納部の大きさを下方に位置するエンジン側へ拡大することができる。それにより、収納部の大きさを大きくしつつ、良好な足つき性を維持することができる。
(7)
自動二輪車は、着座シートの前方下部に設けられた足載せ部をさらに備えてもよい。この場合、エンジンは着座シートの下方に位置し、足載せ部は着座シートの前方下部に位置する。これにより、乗り手はエンジンをまたぐ必要がなく、足載せ部の高さまで足を上げることにより容易に自動二輪車に乗車および降車することができる。
自動二輪車は、着座シートの前方下部に設けられた足載せ部をさらに備えてもよい。この場合、エンジンは着座シートの下方に位置し、足載せ部は着座シートの前方下部に位置する。これにより、乗り手はエンジンをまたぐ必要がなく、足載せ部の高さまで足を上げることにより容易に自動二輪車に乗車および降車することができる。
(8)
自動二輪車は、支持部材に設けられた着座シートと、前記着座シートの前方下部における前記支持部材の部分の両側に設けられた足載せ部とをさらに備え、前記エンジンは、前記足載せ部間における前記支持部材の部分に設けられてもよい。
自動二輪車は、支持部材に設けられた着座シートと、前記着座シートの前方下部における前記支持部材の部分の両側に設けられた足載せ部とをさらに備え、前記エンジンは、前記足載せ部間における前記支持部材の部分に設けられてもよい。
この場合、乗り手は、自動二輪車における足載せ部の設けられた部分でエンジンの上方をまたいで自動二輪車に乗車および降車する。鉛直方向において、エンジンおよび当該エンジンの周辺部材が占める領域を十分に小さくすることができるので、自動二輪車の乗降性が向上する。
(9)
エンジンは、前後方向と垂直な水平方向に延びるクランク軸と、吸気開口を開閉する吸気弁と、排気開口を開閉する排気弁と、前後方向と垂直な水平方向に延び、吸気弁および排気弁を駆動するカム軸とを有し、吸気開口および排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並ぶように設けられてもよい。
エンジンは、前後方向と垂直な水平方向に延びるクランク軸と、吸気開口を開閉する吸気弁と、排気開口を開閉する排気弁と、前後方向と垂直な水平方向に延び、吸気弁および排気弁を駆動するカム軸とを有し、吸気開口および排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並ぶように設けられてもよい。
この場合、エンジンの回転によるクランク軸の回転力が、カム軸に伝達される。それにより、カム軸が吸気弁および排気弁を駆動し、吸気開口および排気開口が吸気弁および排気弁により開閉される。
燃焼室の吸気開口および排気開口が鉛直方向に並ばないので、鉛直方向において、吸気弁、排気弁およびカム軸が占める領域を十分に小さくすることができる。
(10)
エンジンは、吸気開口を開閉する吸気弁と、排気開口を開閉する排気弁と、吸気弁を駆動する第1のアクチュエータと、排気弁を駆動する第2のアクチュエータとを有し、吸気開口および排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並んでもよい。
エンジンは、吸気開口を開閉する吸気弁と、排気開口を開閉する排気弁と、吸気弁を駆動する第1のアクチュエータと、排気弁を駆動する第2のアクチュエータとを有し、吸気開口および排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並んでもよい。
この場合、第1のアクチュエータにより吸気弁が駆動され、第2のアクチュエータにより排気弁が駆動される。それにより、吸気開口および排気開口が吸気弁および排気弁により開閉される。
燃焼室の吸気開口および排気開口が鉛直方向に並ばないので、鉛直方向において、吸気弁、排気弁、ならびに第1および第2のアクチュエータが占める領域を十分に小さくすることができる。
本発明に係る自動二輪車において、エンジンは、シリンダの軸心が当該自動二輪車の前後方向に延びるように配置されている。これにより、自動二輪車の上下方向におけるエンジンの占有スペースが低減される。
また、燃焼室の吸気開口および排気開口が鉛直方向に並ばないので、鉛直方向において、エンジンおよび当該エンジンの周辺部材が占める領域を十分に小さくすることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車について図面を参照しつつ説明する。
(1) 第1の実施の形態
(1−a)自動二輪車の構造
図1は、第1の実施の形態に係る自動二輪車の模式的側面図である。なお、以下の説明において、前、後、左および右とは、使用者が自動二輪車のシートに着座した状態で見た場合の前、後、左および右を意味する。
(1−a)自動二輪車の構造
図1は、第1の実施の形態に係る自動二輪車の模式的側面図である。なお、以下の説明において、前、後、左および右とは、使用者が自動二輪車のシートに着座した状態で見た場合の前、後、左および右を意味する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る自動二輪車100は、車体フレーム10を備える。車体フレーム10の前方にヘッドパイプ11が形成されている。ヘッドパイプ11にステアリング軸11Sが左右方向に揺動自在に取り付けられている。ステアリング軸11Sの上端には、ハンドル14が取り付けられている。
また、ステアリング軸11Sには、前輪13を回転可能に支持するフロントフォーク12が接続されている。これにより、フロントフォーク12が乗り手によるハンドル14の操作に応じて左右方向に揺動する。
車体フレーム10の上部には、メインシート15aおよびタンデムシート15bからなるシート15が設けられている。また、前後方向における自動二輪車100の略中央部で、車体フレーム10の一部にエンジン20が吊り下げられるように取り付けられている。なお、エンジン20は、その動力伝達系とともに、図示しないスイングアームに一体的に取り付けられている。
図示しないスイングアームの一端に後輪16が回転可能に設けられている。エンジン20および後輪16は、動力伝達系を通じて接続されている。これにより、エンジン20の回転に伴って後輪16が回転可能となっている。
自動二輪車100の左右の側面には、乗り手の足載せ部78が形成されている。乗り手は、シート15の前方の車体フレーム10の部分をまたいで乗車および降車する。
図1では、動力伝達系としてエンジン20の動力を後輪16に伝達するベルト等からなる駆動機構CHが一点鎖線により示されている。
シート15とエンジン20との間に、収納ボックス17が設けられている。すなわち、この自動二輪車100においては、上方から下方にシート15、収納ボックス17およびエンジン20が並ぶように配置されている。
図1においては、矢印X,Y,Zで示すように、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向と定義する。すなわち、図1においては、自動二輪車100の左右方向がX方向と定義され、自動二輪車100の前後方向がY方向と定義され、自動二輪車100の上下方向がZ方向と定義される。以降の図面においても、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向と定義する。
(1−b)エンジンおよびその周辺部材の構造
図2および図3は、図1のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図2にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図3(a)にそれらの上面図が示され、図3(b)にそれらの側面図が示され、図3(c)にそれらの正面図が示されている。
図2および図3は、図1のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図2にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図3(a)にそれらの上面図が示され、図3(b)にそれらの側面図が示され、図3(c)にそれらの正面図が示されている。
図2および図3に示すように、本実施の形態において、エンジン20は、シリンダSIの軸CL1がY方向の軸と略平行となるように自動二輪車100に設けられている。すなわち、エンジン20は、シリンダSIの軸CL1が略水平で、かつ前後方向に延びるように自動二輪車100に設けられている。なお、図3では、シリンダSIの図示を省略している。
エンジン20のシリンダSI内に設けられるピストン21は、図示しないピストンピンによりコンロッド22の一端に取り付けられている。コンロッド22の他端は、クランクピン23を介して2個のクランクウェブ24a,24b間で回転可能に取り付けられている。
クランクウェブ24aの中央部には、X方向における一方側へ延びるように、クランク軸部25aが設けられている。また、クランクウェブ24bの中央部には、X方向における他方側へ延びるように、クランク軸部25bが設けられている。
これらのクランクピン23、クランクウェブ24a,24bおよびクランク軸部25a,25bがクランクアセンブリ25Sを構成する。クランクアセンブリ25Sの軸CL2は、X方向の軸と平行となるように設けられている。
クランクアセンブリ25Sにおいて、クランク軸部25bの一部にドライブプーリ25cが設けられている。ドライブプーリ25cは、カムチェーン31を介してドリブンプーリ32に接続されている。
ドリブンプーリ32は、シリンダヘッドの近傍で、シリンダSIのやや上方(Z方向にずれた位置)に配置される。ドリブンプーリ32はX方向に延びるカムシャフト33Sに取り付けられている。カムシャフト33Sの軸CL3は、シリンダSIの軸CL1に直交するとともに、クランクアセンブリ25Sの軸CL2に対して平行となっている。
カムシャフト33Sには、2つのカム34a,34bがX方向に並ぶように取り付けられている。カム34aの外周面には、ロッカーアーム42aの一端が当接している。ロッカーアーム42aは、吸気バルブ41aをY方向で往復動可能に支持する。
カム34bの外周面には、ロッカーアーム42bの一端が当接している。このロッカーアーム42bも、排気バルブ41bをY方向で往復動可能に支持する。
2つのロッカーアーム42a,42bは、X方向に並ぶように配置されている。吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bもX方向に並ぶように配置されている。
図2および図3においては、エンジン20の吸気系および排気系の各経路を気体(混合気および燃焼ガス)の通路として管形状で示している。したがって、図2および図3で示されるエンジン20の吸気系50aは、エンジン20の吸気ポートの内表面、および吸気ポートに接続される吸気管の内表面の形状を示す。また、エンジン20の排気系50bは、エンジン20の排気ポートの内表面、および排気ポートに接続される排気管の内表面の形状を示す。
なお、図2では、吸気系50aを構成するエンジン20の吸気ポートおよび吸気管が符号Pa1および符号Pa2で示され、排気系50bを構成するエンジン20の排気ポートおよび排気管が符号Pb1および符号Pb2で示されている。
さらに、図2では、吸気ポートPa1の内部空間とシリンダSIの内部空間との連通部である吸気開口が符号V1で示され、排気ポートPb1の内部空間とシリンダSIの内部空間との連通部である排気開口が符号X1で示されている。
上述のように、吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bは、X方向に並ぶように配置されている。したがって、エンジン20の吸気ポートPa1および排気ポートPb1もX方向に並ぶ。
そこで、本実施の形態では、吸気ポートPa1(吸気系50a)および排気ポートPb1(排気系50b)がそれぞれシリンダSIの軸CL1を中心として、X方向における一方側および他方側に湾曲している。これにより、エンジン20の吸気ポートPa1の開口がX方向の一方側に向かうように形成され、排気ポートPb1の開口がX方向の他方側に向かうように形成される。
その結果、本実施の形態においては、吸気系50aおよび排気系50bを構成する吸気管Pa2および排気管Pb2の各々をエンジン20に対してX方向の一方側および他方側から取り付けることができる。図1では、エンジン20に接続され、排気系50bを構成する排気管Pb2、およびその排気管Pb2に接続されるマフラー61が示されている。
エンジン20の回転時には、図2および図3のピストン21がY方向に沿って往復動する。それに伴いクランクアセンブリ25Sが回転し、ドライブプーリ25cが回転する。ドライブプーリ25cの回転力は、カムチェーン31を介してドリブンプーリ32に伝達される。
これにより、カムシャフト33Sが回転する。それにより、カム34a,34bの外周面に接触するロッカーアーム42a,42bが、吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bをY方向に往復動させる。その結果、エンジン20の吸気および排気が制御される。
なお、図3(a)および図3(b)の太い一点差線で示すように、エンジン20の構成部材の一部は、図2のシリンダSIが形成されたエンジンケーシングEK内に収容されている。エンジンケーシングEKの一端側(前方側)は開口しており、その開口にシリンダヘッドSHが取り付けられている。シリンダヘッドSHの内面、エンジンケーシングEKの内面、およびピストン21により囲まれた空間が燃焼室Nとなる。
(1−c)効果
第1の実施の形態に係る自動二輪車100においては、上方から下方にシート15、収納ボックス17およびエンジン20が並ぶように配置されている。
第1の実施の形態に係る自動二輪車100においては、上方から下方にシート15、収納ボックス17およびエンジン20が並ぶように配置されている。
自動二輪車100の下部に設けられるエンジン20においては、そのシリンダSIの軸CL1が自動二輪車100の前後方向(Y方向)に延びるように配置される。これにより、自動二輪車100の上下方向(Z方向)におけるエンジン20の占有スペースが低減される。
また、エンジン20の吸気ポートPa1(吸気系50a)および排気ポートPb1(排気系50b)が、自動二輪車100の左右方向(X方向)に並ぶように配置されるとともに、シリンダSIの軸CL1を中心としてX方向における一方側および他方側にそれぞれ湾曲している。これにより、エンジン20の吸気ポートPa1の開口がX方向の一方側に形成され、排気ポートPb1の開口がX方向の他方側に形成される。
それにより、エンジン20の吸気系50aおよび排気系50bがZ方向(自動二輪車100の上下方向)に位置しないので、エンジン20およびその周辺部材(吸気管Pa2、排気管Pb2およびエアクリーナ等)が占める領域を自動二輪車100の上下方向で小さくすることができる。
したがって、シート15の高さH1(図1)を高くすることなく、収納ボックス17の大きさをエンジン20側(下側)へ拡大することができる。すなわち、収納ボックス17の大きさを大きくしつつ、良好な足つき性を維持することができる。
また、エンジン20およびその周辺部材の占める領域を小さくすることにより、収納ボックス17の大きさを大きくしても、路面から自動二輪車100の底部までの高さH2(図1)を所定の大きさに確保することができる。それにより、高い走破性を実現することができる。
さらに、エンジン20の下部で排気管Pb2を取り回すスペースが必要なくなるので、上記の高さH2を高い走破性が得られるように維持しつつ、エンジン20をできる限り下方に配置することができる。これにより、自動二輪車100の重心位置を低くすることができるので、自動二輪車100の走行安定性および操縦安定性を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る自動二輪車100によれば、良好な足つき性を維持するとともに、収納ボックス17の十分な大きさを得ることができかつ高い走破性を実現することができる。
なお、図1では、エンジン20およびその周辺部材が占める領域が、動力発生領域EAとして太い破線により示されている。上記の効果が得られることにより、背景技術において説明した図17の自動二輪車900に対して、本実施の形態に係る自動二輪車100では、収納ボックス17のスペースが斜線部Uの大きさ分拡大されている。
加えて、本実施の形態に係る自動二輪車100においては、吸気系50aおよび排気系50bの形状を自動二輪車100の上下方向における占有スペースを考慮せずに設計することができる。これにより、吸気系50aおよび排気系50bの設計の自由度が増加する。
それにより、吸気系50aおよび排気系50bを簡単な構造とすることができる。例えば、吸気系50aおよび排気系50bの取り回しのために、吸気管Pa2および排気管Pb2の湾曲の程度を緩やかに設計することができる。
この場合、吸気系50aおよび排気系50bの内部で円滑な流体の流れを形成することができる。これにより、燃料がそれらの内面に付着することが防止できる。また、燃焼室に効率よく混合気を流入させることができ、燃焼室内に理想的な流体の流れを形成することができるとともに、燃焼ガスを燃焼室から効率よく排出することができる。
その結果、エンジン20における効率のよい吸気および排気が実現され、エンジン20の性能が向上する。また、燃費が向上するとともに、有害な排気ガスを低減することが可能となる。
図2および図3に示すように、本実施の形態で用いられるエンジン20は単気筒のエンジンである。これにより、自動二輪車100の小型化および軽量化が実現できる。
(1−d)自動二輪車におけるエンジンの配置
上記の例では、エンジン20は、シリンダSIの軸CL1がY方向の軸と略平行となるように自動二輪車100に設けられる旨を説明した。具体的には、エンジン20は、例えば次のように自動二輪車100に設けられる。
上記の例では、エンジン20は、シリンダSIの軸CL1がY方向の軸と略平行となるように自動二輪車100に設けられる旨を説明した。具体的には、エンジン20は、例えば次のように自動二輪車100に設けられる。
図4は、第1の実施の形態に係る自動二輪車100におけるエンジン20の配置を示す図である。図4に示すように、本実施の形態に係る自動二輪車100において、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSIの軸CL1とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
(1−e)自動二輪車におけるエンジンおよびその周辺部材の配置状態
図5は図1の自動二輪車100におけるエンジン20およびその周辺部材の配置状態を示す模式的上面図であり、図6は図5のエンジン20およびその周辺部材の一部を示す拡大上面図である。
図5は図1の自動二輪車100におけるエンジン20およびその周辺部材の配置状態を示す模式的上面図であり、図6は図5のエンジン20およびその周辺部材の一部を示す拡大上面図である。
なお、図5においては、自動二輪車100におけるエンジン20およびその周辺部材の配置状態を明瞭にするために自動二輪車100の外観を点線で図示する。また、図6においては、シリンダヘッドSHの一部を切り欠いて図示する。
図5に示すように、エンジン20は、自動二輪車100を上方から見た場合に、シリンダSIの軸CL1(太い一点鎖線)がY方向に平行な自動二輪車100の中心軸YL(一点鎖線)と一致するように図示しない車体フレーム10(図1)により支持される。この場合、X方向において、エンジン20は自動二輪車100のほぼ中央に位置する。
図6に示すように、エンジン20の前部を構成するシリンダヘッドSHの内部では、吸気開口V1および排気開口X1がそれぞれシリンダSIの軸CL1を中心として、一方側および他方側に形成されている。
また、シリンダヘッドSHの内部では、上述のように、吸気ポートPa1(吸気系50a)および排気ポートPb1(排気系50b)がそれぞれシリンダSIの軸CL1を中心として、一方側および他方側に湾曲している。それにより、シリンダSIの軸CL1を中心として、シリンダヘッドSHの一方側および他方側には、それぞれポート開口OPa,OPbが形成されている。
シリンダヘッドSHのポート開口OPaには、一方側から吸気管Pa2の一端が取り付けられている。また、シリンダヘッドSHのポート開口OPbには、他方側から排気管Pb2の一端が取り付けられている。
図5および図6に示すように、吸気管Pa2は、シリンダヘッドSHのポート開口OPaから後方に湾曲しつつ延びている。吸気管Pa2の他端には、エアクリーナACが接続されている。また、排気管Pb2は、シリンダヘッドSHのポート開口OPbから後方に湾曲しつつ延びている。排気管Pb2の他端には、マフラー61が接続されている。
本例では、シリンダヘッドSHの吸気ポートPa1、吸気管Pa2およびエアクリーナACが吸気系を構成し、シリンダヘッドSHの排気ポートPb1、排気管Pb2およびマフラー61が排気系を構成する。
図2および図3を用いて説明したエンジン20を上記のように自動二輪車100に取り付けることにより、大きい占有スペースが必要とされる吸気系および排気系の構成部材(本例では、エアクリーナACおよびマフラー61)をシリンダSIの軸CL1を中心として、エンジン20の一方側および他方側に容易に配置することができる。
(1−f)足載せ部の他の例
図7は、第1の実施の形態に係る自動二輪車100に形成される足載せ部78の他の構造例を示す模式的側面図である。図7に示すように、本実施の形態に係る自動二輪車100においては、シート15の前方下部で自動二輪車100の左右に水平な足載せ部78が形成されてもよい。
図7は、第1の実施の形態に係る自動二輪車100に形成される足載せ部78の他の構造例を示す模式的側面図である。図7に示すように、本実施の形態に係る自動二輪車100においては、シート15の前方下部で自動二輪車100の左右に水平な足載せ部78が形成されてもよい。
この場合、乗り手は、シート15の前方の車体フレーム10の部分をまたいで乗車および降車する必要がなくなる。それにより、自動二輪車100の乗降性が向上する。
(2) 第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図1に示される第1の実施の形態に係る自動二輪車100と同じである。第2の実施の形態に係る自動二輪車100について、第1の実施の形態に係る自動二輪車100と異なる点を説明する。第2の実施の形態に係る自動二輪車100は、エンジン20の周辺部材の構造が第1の実施の形態に係る自動二輪車100と異なる。
第2の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図1に示される第1の実施の形態に係る自動二輪車100と同じである。第2の実施の形態に係る自動二輪車100について、第1の実施の形態に係る自動二輪車100と異なる点を説明する。第2の実施の形態に係る自動二輪車100は、エンジン20の周辺部材の構造が第1の実施の形態に係る自動二輪車100と異なる。
(2−a)エンジンおよびその周辺部材の構造
図8および図9は、第2の実施の形態に係る自動二輪車100のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図8にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図9(a)にそれらの上面図が示され、図9(b)にそれらの側面図が示され、図9(c)にそれらの正面図が示されている。
図8および図9は、第2の実施の形態に係る自動二輪車100のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図8にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図9(a)にそれらの上面図が示され、図9(b)にそれらの側面図が示され、図9(c)にそれらの正面図が示されている。
図8および図9に示すように、本実施の形態においては、吸気バルブ41aがバルブアクチュエータ70aにより支持され、排気バルブ41bがバルブアクチュエータ70bにより支持されている。
これらの2つのバルブアクチュエータ70a,70bは、図示しない油圧コントロールバルブに油圧経路を介して接続されている。この油圧コントロールバルブは図示しないコントローラにより制御される。これにより、バルブアクチュエータ70a,70bは、油圧コントロールバルブにより制御される油圧により吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bをY方向に往復動させる。
(2−b)効果
上記のように、吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bの駆動するためにバルブアクチュエータ70a,70bを用いる場合、第1の実施の形態において説明した図2および図3のドライブプーリ25c、カムチェーン31、ドリブンプーリ32、カムシャフト33Sおよびロッカーアーム42a,42bが必要なくなる。
上記のように、吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bの駆動するためにバルブアクチュエータ70a,70bを用いる場合、第1の実施の形態において説明した図2および図3のドライブプーリ25c、カムチェーン31、ドリブンプーリ32、カムシャフト33Sおよびロッカーアーム42a,42bが必要なくなる。
また、バルブアクチュエータ70a,70bは、エンジン20のクランクアセンブリ25Sの回転力を利用するものではないので、エンジン20に対して任意の位置に設けることができる。これにより、吸気バルブ41a、排気バルブ41bおよびバルブアクチュエータ70a,70bをシリンダSIの軸CL1を含む水平面内(XY面内)に配置することにより、エンジン20およびその周辺部材が占める領域(動力発生領域EA(図1))を自動二輪車100の上下方向でさらに十分に小さくすることができる。
その結果、本実施の形態に係る自動二輪車100によれば、良好な足つき性を維持するとともに、収納ボックス17をさらに大きくすることができかつより高い走破性を実現することができる。
(2−c)自動二輪車におけるエンジンの配置
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSIの軸CL1とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSIの軸CL1とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
(3) 第3の実施の形態
(3−a)自動二輪車の構造
図10は、第3の実施の形態に係る自動二輪車の模式的側面図である。図10に示すように、第3の実施の形態に係る自動二輪車300においても、車体フレーム10の前方にヘッドパイプ11が形成され、ヘッドパイプ11にステアリング軸11Sが左右方向に揺動可能に取り付けられている。ステアリング軸11Sの上端にハンドル14が取り付けられている。
(3−a)自動二輪車の構造
図10は、第3の実施の形態に係る自動二輪車の模式的側面図である。図10に示すように、第3の実施の形態に係る自動二輪車300においても、車体フレーム10の前方にヘッドパイプ11が形成され、ヘッドパイプ11にステアリング軸11Sが左右方向に揺動可能に取り付けられている。ステアリング軸11Sの上端にハンドル14が取り付けられている。
また、ステアリング軸11Sには、第1の実施の形態と同様に、前輪13を回転可能に支持するフロントフォーク12が左右方向に揺動可能に設けられている。
車体フレーム10の上部には、その中央部から後方にかけてメインシート15aおよびタンデムシート15bからなるシート15が設けられている。また、車体フレーム10の中央下部には、2気筒のエンジン20が取り付けられている。
このエンジン20を挟むように、自動二輪車300の左右の側面(X方向から見た側面)には、乗り手の足載せ部78が形成されている。乗り手は、自動二輪車300のシート15の前方の車体フレーム10の部分をまたいで乗車および降車する。以下の説明では、乗降時に、乗り手が足を上げてまたぐ車体フレーム10の上部位置をまたぎ位置MAと称する。
本実施の形態において、自動二輪車300に設けられるエンジン20は、第1の実施の形態と異なり、スイングアームとは個別に車体フレーム10に固定されている。図示しないスイングアームの一端には後輪16が回転可能に設けられている。エンジン20および後輪16は、動力伝達系を介して接続されている。
図10では、動力伝達系としてエンジン20の動力を後輪16に伝達する駆動機構CHが一点鎖線により示されている。
車体フレーム10の上部後方に設けられるタンデムシート15bの内部(下部)に収納ボックス17が設けられている。本実施の形態では、エンジン20の上方にメインシート15aが配置される。また、エンジン20の上方がまたぎ位置MAとなっている。
(3−b)エンジンおよびその周辺部材の構造
図11および図12は、第3の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図11にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図12(a)にそれらの上面図が示され、図12(b)にそれらの側面図が示され、図12(c)にそれらの正面図が示されている。
図11および図12は、第3の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図11にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図12(a)にそれらの上面図が示され、図12(b)にそれらの側面図が示され、図12(c)にそれらの正面図が示されている。
図11および図12に示すように、エンジン20には2つのシリンダSI1,SI2が並ぶように形成されている。2つのシリンダSI1,SI2の各々に対応して、第2の実施の形態で説明したピストン21、コンロッド22およびクランクウェブ24a,24bが設けられている。なお、図12では、シリンダSI1,SI2の図示を省略している。
シリンダSI1に対応して吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bが設けられている。また、シリンダSI2に対応して吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dが設けられている。
吸気バルブ41a、排気バルブ41b、吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dの各々は、第2の実施の形態において説明したバルブアクチュエータと同じ構成および動作を有するバルブアクチュエータ70a,70b,70c,70dにより支持されている。バルブアクチュエータ70a〜70dは、吸気バルブ41a,41cおよび排気バルブ41b,41dをY方向に往復動させる。
図11および図12においても、図2および図3と同様に、エンジン20の吸気系および排気系の各経路を気体(混合気および燃焼ガス等)の通路として管形状で示している。
したがって、図11および図12で示されるエンジン20の吸気系50a,50cは、エンジン20の吸気ポートの内表面、および吸気ポートに接続される吸気管の内表面の形状を示す。また、エンジン20の排気系50b,50dは、エンジン20の排気ポートの内表面、および排気ポートに接続される排気管の内表面の形状を示す。
なお、図11においては、吸気系50aを構成するエンジン20の吸気ポートおよび吸気管が符号Pa1および符号Pa2で示され、排気系50bを構成するエンジン20の排気ポートおよび排気管が符号Pb1および符号Pb2で示されている。
また、吸気系50cを構成するエンジン20の吸気ポートおよび吸気管が符号Pa3および符号Pa4で示され、排気系50dを構成するエンジン20の排気ポートおよび排気管が符号Pb3および符号Pb4で示されている。
さらに、図11では、吸気ポートPa1の内部空間とシリンダSI1の内部空間との連通部である吸気開口が符号V1で示され、排気ポートPb1の内部空間とシリンダSI1の内部空間との連通部である排気開口が符号X1で示されている。また、吸気ポートPa3の内部空間とシリンダSI2の内部空間との連通部である吸気開口が符号V2で示され、排気ポートPb3の内部空間とシリンダSI2の内部空間との連通部である排気開口が符号X2で示されている。
ここで、シリンダSI2に対応する吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dの配置について説明する。図12(a)に示すように、吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dは、上方から見た場合に(XY面内で)シリンダSI2の軸CL1を挟んでX方向に並んでいる。これにより、吸気ポートPa3(吸気系50c)および排気ポートPb3(排気系50d)がそれぞれシリンダSI2の軸CL1を中心として、X方向における一方側および他方側に湾曲している。
さらに、図12(b)に示すように、吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dは、側方から見た場合に(XZ面内で)クランクアセンブリ25Sの軸CL2を挟んでZ方向に並んでいる。これにより、吸気ポートPa3(吸気系50c)および排気ポートPb3(排気系50d)がそれぞれシリンダSI2の軸CL1を中心として、Z方向における一方側および他方側に湾曲している。
上記構成より、吸気系50cおよび排気系50dが少なくともX方向に対して斜めに傾斜した方向に並ぶように設けられるので、エンジン20の吸気ポートPa3の開口をX方向の一方側に向かうように形成し、排気ポートPb3の開口をX方向の他方側に向かうように形成することができる。
それにより、吸気系50cおよび排気系50dを構成する吸気管Pa4および排気管Pb4の各々をエンジン20に対してX方向の一方側および他方側から取り付けることができる。図10では、エンジン20に接続され、排気系50bを構成する排気管Pb4、およびその排気管Pb4に接続されるマフラー61が示されている。
シリンダSI1に対応する吸気バルブ41aおよび排気バルブ41bの配置は、シリンダSI2に対応する吸気バルブ41cおよび排気バルブ41dの配置と同じである。それにより、吸気系50aおよび排気系50bを構成する吸気管Pa2および排気管Pb2の各々をエンジン20に対してX方向の一方側および他方側から取り付けることができる。
(3−c)効果
上記のように、吸気バルブ41a,41cおよび排気バルブ41b,41dを駆動するためにバルブアクチュエータ70a〜70dを用いる場合、第1の実施の形態において説明した図2および図3のドライブプーリ25c、カムチェーン31、ドリブンプーリ32、カムシャフト33Sおよびロッカーアーム42a,42bが必要なくなる。これにより、エンジン20およびその周辺部材が占める領域(動力発生領域EA(図10))を自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができる。
上記のように、吸気バルブ41a,41cおよび排気バルブ41b,41dを駆動するためにバルブアクチュエータ70a〜70dを用いる場合、第1の実施の形態において説明した図2および図3のドライブプーリ25c、カムチェーン31、ドリブンプーリ32、カムシャフト33Sおよびロッカーアーム42a,42bが必要なくなる。これにより、エンジン20およびその周辺部材が占める領域(動力発生領域EA(図10))を自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができる。
本実施の形態では、吸気系50aおよび排気系50bが少なくともX方向に対して斜めに傾斜した方向に並ぶように設けられる。そして、吸気系50aがシリンダSI1の軸CL1を含む鉛直面(YZ面)に対して一方側に湾曲し、排気系50bがシリンダSI1の軸CL1を含む鉛直面に対して他方側に湾曲している。
また、吸気系50cおよび排気系50dが少なくともX方向に対して斜めに傾斜した方向に並ぶように設けられる。そして、吸気系50cがシリンダSI2の軸CL1を含む鉛直面に対して一方側に湾曲し、排気系50dがシリンダSI2の軸CL1を含む鉛直面に対して他方側に湾曲している。これにより、動力発生領域EA(図10)を自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができる。
それにより、エンジン20の上方に配置されるシート15の高さH1(図10)を高くすることなく、良好な足つき性を維持することができる。さらに、動力発生領域EAを自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができるので、路面から自動二輪車300の底部までの高さH2(図10)を所定の大きさに確保することができる。それにより、高い走破性を実現することができる。
さらに、動力発生領域EAを自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができるので、エンジン20の上方のまたぎ位置MAの高さH3を十分に小さくすることができる。それにより、自動二輪車300の乗降性が向上する。
エンジン20の下部で排気管Pb2,Pb4を取り回すスペースが低減できるので、上記の高さH2を高い走破性が得られるように維持しつつ、エンジン20をできる限り下方に配置することができる。これにより、自動二輪車300の重心位置を低くすることができるので、自動二輪車300の走行安定性および操縦安定性が向上する。
(3−d)自動二輪車におけるエンジンの配置
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
(4) 第4の実施の形態
第4の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図10に示される第3の実施の形態に係る自動二輪車300と同じである。第4の実施の形態に係る自動二輪車300について、第3の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる点を説明する。第4の実施の形態に係る自動二輪車300は、エンジン20の周辺部材の構造が第3の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる。
第4の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図10に示される第3の実施の形態に係る自動二輪車300と同じである。第4の実施の形態に係る自動二輪車300について、第3の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる点を説明する。第4の実施の形態に係る自動二輪車300は、エンジン20の周辺部材の構造が第3の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる。
(4−a)エンジンおよびその周辺部材の構造
図13および図14は、第4の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図13にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図14(a)にそれらの上面図が示され、図14(b)にそれらの側面図が示され、図14(c)にそれらの正面図が示されている。
図13および図14は、第4の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図13にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図14(a)にそれらの上面図が示され、図14(b)にそれらの側面図が示され、図14(c)にそれらの正面図が示されている。
本実施の形態においても、図13および図14に示すように、エンジン20には、2つのシリンダSI1,SI2がX方向に並ぶように形成されているが、一方のシリンダSI1の軸CL1がY方向に平行に延び、他方のシリンダSI2の軸CL4が鉛直面内(YZ面内)で傾斜している。
これにより、シリンダSI1のシリンダヘッドSHとシリンダSI2のシリンダヘッドSHとが、Z方向でずれている。
また、シリンダSI1の吸気開口V1から延びる吸気系50aおよび排気開口X1から延びる排気系50bが、軸CL1および軸CL2を含む面内で軸CL1を含む鉛直面に対してそれぞれ一方側および他方側に湾曲している。
一方、シリンダSI2の吸気開口V2から延びる吸気系50cおよび排気開口X2から延びる排気系50dが、軸CL4および軸CL2を含む面内で軸CL4を含む鉛直面に対してそれぞれ一方側および他方側に湾曲している。
(4−b)効果
上記のように、吸気系50a,50cおよび排気系50b,50dを構成する吸気管および排気管をエンジン20の左右方向に取り回すことにより、動力発生領域EA(図10)を自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができる。
上記のように、吸気系50a,50cおよび排気系50b,50dを構成する吸気管および排気管をエンジン20の左右方向に取り回すことにより、動力発生領域EA(図10)を自動二輪車300の上下方向で十分に小さくすることができる。
それにより、良好な足つき性を確実に維持することができる。さらに、路面から自動二輪車300の底部までの高さH2(図10)を所定の大きさに確保することが容易となる。
また、エンジン20の上方のまたぎ位置MAの高さH3をより十分に小さくすることができるので、自動二輪車300の乗降性がさらに向上する。
加えて、自動二輪車300の重心位置をより低くすることができるので、自動二輪車300の走行安定性および操縦安定性がさらに向上する。
(4−c)自動二輪車におけるエンジンの配置
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1,CL4とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1,CL4とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
(5) 第5の実施の形態
第5の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図10に示される第3の実施の形態に係る自動二輪車300と同じである。第5の実施の形態に係る自動二輪車300について、第4の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる点を説明する。第4の実施の形態に係る自動二輪車300は、エンジン20の周辺部材の構造が第4の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる。
第5の実施の形態に係る自動二輪車の外観は、図10に示される第3の実施の形態に係る自動二輪車300と同じである。第5の実施の形態に係る自動二輪車300について、第4の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる点を説明する。第4の実施の形態に係る自動二輪車300は、エンジン20の周辺部材の構造が第4の実施の形態に係る自動二輪車300と異なる。
(5−a)エンジンおよびその周辺部材の構造
図15および図16は、第5の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図15にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図16(a)にそれらの上面図が示され、図16(b)にそれらの側面図が示され、図16(c)にそれらの正面図が示されている。
図15および図16は、第5の実施の形態に係る自動二輪車300のエンジン20の構成部材およびその周辺部材の構造を説明するための模式図である。なお、図15にエンジン20の構成部材およびその周辺部材の斜視図が示され、図16(a)にそれらの上面図が示され、図16(b)にそれらの側面図が示され、図16(c)にそれらの正面図が示されている。
本実施の形態においては、図15および図16に示すように、シリンダSI1に2つの吸気開口V3,V4が形成されている。吸気開口V3,V4は、軸CL1を中心としてX方向の一方側で上下に(Z方向に)並ぶように形成されている。
また、シリンダSI1に2つの排気開口X3,X4が形成されている。排気開口X3,X4は、軸CL1を中心としてX方向の他方側で上下に(Z方向に)並ぶように形成されている。
同様に、シリンダSI1に対して傾斜するシリンダSI2にも、吸気開口V5,V6および排気開口X5,X6が形成されている。
上記の吸気開口V3,V4,V5,V6の各々に吸気系50e,50f,50i,50jが接続され、排気開口X3,X4,X5,X6の各々に排気系50g,50h,50k,50lが接続されている。
吸気開口V3,V4に設けられる2つの吸気バルブ(図示せず)はバルブアクチュエータ70eにより支持され、排気開口V5,V6に設けられる2つの排気バルブ(図示せず)はバルブアクチュエータ70fにより支持されている。
排気開口X3,X4に設けられる2つの排気バルブ(図示せず)はバルブアクチュエータ70gにより支持され、排気開口X5,X6に設けられる2つの排気バルブ(図示せず)はバルブアクチュエータ70hにより支持されている。
吸気系50e,50fがシリンダSI1の軸CL1および軸CL2を含む面と平行な面内で、軸CL1を含む鉛直面に対して一方側に湾曲している。また、排気系50g,50hが軸CL1および軸CL2を含む面と平行な面内で、軸CL1を含む鉛直面に対して他方側に湾曲している。
また、シリンダSI1の吸気開口V1から延びる吸気系50aおよび排気開口X1から延びる排気系50bが、軸CL1および軸CL2を含む面内で軸CL1を含む鉛直面に対してそれぞれ一方側および他方側に湾曲している。
一方、吸気系50i,50jがシリンダSI2の軸CL4および軸CL2を含む面と平行な面内で、軸CL4を含む鉛直面に対して一方側に湾曲している。また、排気系50k,50lが軸CL4および軸CL2を含む面と平行な面内で、軸CL4を含む鉛直面に対して他方側に湾曲している。
(5−b)効果
本実施の形態では、1つのシリンダについて、2つの吸気系および排気系が設けられる。これにより、燃焼室へ混合気を非常に効率よく流入させることができる。また、燃焼ガスを燃焼室から非常に効率よく排出することができる。
本実施の形態では、1つのシリンダについて、2つの吸気系および排気系が設けられる。これにより、燃焼室へ混合気を非常に効率よく流入させることができる。また、燃焼ガスを燃焼室から非常に効率よく排出することができる。
その結果、エンジン20における非常に効率のよい吸気および排気が実現され、エンジン20の性能が著しく向上する。
(5−c)自動二輪車におけるエンジンの配置
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1,CL4とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態で図4を用いて説明したように、エンジン20は、Y方向に平行な軸YLとシリンダSI1,SI2の軸CL1,CL4とのなす角度αが−30度〜+45度の範囲内となるように設けられる。それにより、上記の効果を得ることができる。
(6) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記第1〜第5の実施の形態においては、駆動機構CHが伝達機構の例であり、車体フレーム10が支持部材の例であり、軸CL1がシリンダの軸心の例であり、吸気系50a,50c,50e,50f,50i,50jが吸気路の例であり、排気系50b,50d,50g,50h,50k,50lが排気路の例である。
また、収納ボックス17が収納部の例であり、バルブアクチュエータ70a,70c,70e,70gが第1のアクチュエータの例であり、バルブアクチュエータ70b,70d,70f,70hが第2のアクチュエータの例である。
さらに、吸気管Pa2およびエアクリーナACが吸気装置の例であり、排気管Pb2およびマフラー61が排気装置の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、自動二輪車、四輪の自動車等のエンジンを備える種々の車両および船舶等に利用することができる。
Claims (10)
- 自動二輪車であって、
燃焼室を形成するシリンダおよびシリンダヘッドを有するエンジンと、
駆動輪と、
前記エンジンにより発生される動力を前記駆動輪に伝達する伝達機構と、
前記エンジンおよび前記駆動輪を支持する支持部材とを備え、
前記シリンダは、その軸心が当該自動二輪車の前後方向に延びるように配置され、
前記シリンダヘッドは、前記シリンダの軸心を含む鉛直面に対して一方側および他方側にそれぞれ配置された前記燃焼室の吸気開口および排気開口を有する、自動二輪車。 - 前記エンジンの前記シリンダの軸心は、水平面に対して前方斜め下方に30度の角度から水平面に対して前方斜め上方に45度の角度までの範囲内にある、請求項1記載の自動二輪車。
- 前記燃焼室に混合気を供給する吸気装置と、
前記燃焼室から燃焼ガスを排出する排気装置とをさらに備え、
前記シリンダヘッドは、
前記吸気開口から前記鉛直面に対して一方側に湾曲して前記吸気装置へとつながる吸気路と、
前記排気開口から前記鉛直面に対して他方側に湾曲して前記排気装置へとつながる排気路とをさらに有する、請求項1記載の自動二輪車。 - 前記支持部材に設けられた着座シートをさらに備え、
前記エンジンは、前記着座シートの下方に位置するように設けられる、請求項1記載の自動二輪車。 - 前記エンジンの上方に位置するように設けられた収納部をさらに備える、請求項4記載の自動二輪車。
- 前記収納部の少なくとも一部が前記着座シートの下方に位置する、請求項5記載の自動二輪車。
- 前記着座シートの前方下部に設けられた足載せ部をさらに備えた、請求項4記載の自動二輪車。
- 前記支持部材に設けられた着座シートと、
前記着座シートの前方下部における前記支持部材の部分の両側に設けられた足載せ部とをさらに備え、
前記エンジンは、前記足載せ部間における前記支持部材の部分に設けられる、請求項1記載の自動二輪車。 - 前記エンジンは、
前後方向と垂直な水平方向に延びるクランク軸と、
前記吸気開口を開閉する吸気弁と、
前記排気開口を開閉する排気弁と、
前後方向と垂直な水平方向に延び、前記吸気弁および前記排気弁を駆動するカム軸とを有し、
前記吸気開口および前記排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並ぶように設けられた、請求項1記載の自動二輪車。 - 前記エンジンは、
前記吸気開口を開閉する吸気弁と、
前記排気開口を開閉する排気弁と、
前記吸気弁を駆動する第1のアクチュエータと、
前記排気弁を駆動する第2のアクチュエータとを有し、
前記吸気開口および前記排気開口は前後方向と垂直な水平方向またはその水平方向から傾斜した方向に並ぶ、請求項1記載の自動二輪車。
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