本発明は、記録媒体に記録されている番組を再生する番組再生装置に関し、特に、記録された番組の再生状況の管理方法に関する。
DVDレコーダのような番組再生装置は、受信した番組を内蔵の記録媒体に録画し、その後、録画した番組を再生可能とする機器である。従来、そのような番組再生装置において、録画した番組の再生に関する管理を効率よく行うとともに、再生状況を把握しやすくするための技術が種々提案されている。一例として、記録済みの番組に関する第1情報を表示させるとともに、記録済みの番組に関する時間領域であって正規の速度で再生された第1時間領域に関する情報と、正規の速度とは異なる速度で再生された第2時間領域に関する情報とを含む第2情報を第1情報と重ねて表示させる番組再生装置がある(特許文献1参照)。特許文献1では、たとえば、録画番組一覧表示のタイトル部の背景色を、再生した部分に相当する領域のみ色を変更する。
また、別の従来の番組再生装置は、番組の記録日時と、番組のタイトルと、番組の視聴状態と、チャネルと、録画時間とを番組毎に管理している。視聴状態として、「再生済み」か「未再生」かの管理が行われる。そして、視聴状態が未再生の場合、録画番組一覧を表示したときに、その録画番組に対しては未再生を示す表示がなされる。この場合、録画された番組が録画後全く再生されていない場合は、録画番組一覧において、その番組に対して未再生を示す表示がなされるが、その一部の部分でも、再生されると、未再生を示す表示は示されないようになっていた。
さらに、録画容量の大きな番組再生装置の場合、従来、番組再生装置に録画された番組のタイトルの一覧を表示する際に、大量のタイトルがリスト表示され、ユーザにとって非常に見づらいという問題がある。特に、毎日録画や毎週録画された番組をまとめて視聴する場合に、個別にタイトルを選択する必要があり、ユーザは煩雑な処理が強いられる。特許文献2はこのような課題を解決している。特許文献2では、記録媒体に記録された番組のタイトル情報を抽出し」、同じタイトルを有する番組をまとめたタイトルリストが生成され、同じタイトルを有する番組が連続的に再生可能としていた。
特開2004−147303号公報(第1頁、第1図等)
特開2004−133984号公報(第1頁、第1図等)
従来の番組再生装置においては、録画番組の視聴状態に関して、未再生か否かを管理する管理を行っており、ユーザの感覚に合致した管理が行っていなかった。
つまり、従来の番組再生装置において、番組の再生状況に関して、非常にきめ細かく管理するために、多くの管理領域(ディスクの記録量)が必要であった。そのために、本来番組を蓄積し、再生する番組再生装置において、貴重な記憶領域が有効に利用されない、という課題があった。また、きめ細かい再生状況の表示を行うので、再生状況の表示の際に、高性能な表示デバイスが必要であり、かつ、CPU負荷が大きかった。
また、第二の従来の番組再生装置では、録画番組一覧表示において、一部だけ再生した場合と全部分再生した場合のいずれも「未再生」を示す表示はされない。このため、ユーザは、録画番組一覧表示により、番組を全部見終わったものかどうか判別できず、ユーザの使用感とはかけ離れていた。
さらに、最後の特許文献2の番組再生装置においては、同一のタイトルを持つ番組や、シリーズものの番組のタイトルをまとめて表示した場合に、番組の視聴状態が出力されていなかった。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、録画番組の視聴状態の管理において簡易な管理かつユーザ感覚に合致した管理を実現する番組再生装置を提供することにある。
本発明の第1の態様において、番組再生装置は、番組データを格納する番組格納部と、番組格納部に格納されている番組データの再生指示を受け付ける受付部と、受付部を介して再生が指示された番組データを再生する再生部と、番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生部により再生されたか否かを判断する再生済判断部と、再生済判断部による判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定部とを備える。
かかる構成により、再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
また、番組再生装置は、受付部が番組タイトルの出力指示を受け付けた場合に、番組格納部から、番組データのタイトルと、番組データに関連づけられている再生情報とを含むタイトル情報を抽出するタイトル情報抽出部と、タイトル情報抽出部が抽出したタイトル情報を出力するタイトル情報出力部とをさらに備えてもよい。
また、本発明の第2の態様において、番組再生装置は、番組のタイトルおよび番組が再生済か否かを示す情報である再生情報を含む属性値を有する番組データが格納される番組格納部と、番組のタイトルを出力するタイトル出力指示を受け付ける受付部と、受付部がタイトル出力指示を受け付けた場合に、複数のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルと関連した、一のタイトルである、まとめタイトルを構成し、かつ所定の条件を満たさないタイトルを取得するタイトル抽出部と、タイトル抽出部が取得したタイトル、およびその取得したタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報を取得し、当該複数の再生情報を用いて、まとめタイトルに対応する再生情報を決定し、当該まとめタイトルと決定した再生情報とを含むタイトル情報を出力するタイトル情報出力部とを備える。
かかる構成により、まとめタイトルに対する番組群の再生済み/未再生の管理ができる。
また、第2の態様の番組再生装置において、タイトル情報出力部は、タイトル抽出部が抽出したタイトル、および当該タイトルに対応する番組の再生情報を有するタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて再生済を示す場合のみ、当該まとめタイトルに対応する再生情報を再生済みを示す値に設定してもよい。
または、タイトル情報出力部は、タイトル抽出部が抽出したタイトルと、タイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が未再生を示す場合に、当該まとめタイトルに対応する再生情報を未再生を示す値に設定してもよい。
また、第2の態様の番組再生装置において、タイトル情報出力部は、まとめタイトルに対応する再生情報として、まとめタイトルに関連した複数の番組について、それらの総数に対する、再生済を示す再生情報を持つ番組の数の割合を、視覚的に認識できる態様で出力してもよい。
かかる構成により、まとめタイトルに対する番組群の再生済み/未再生の管理ができ、かつ効果的にユーザに状況を提示できる。
また、第2の態様の番組再生装置において、受付部を介して再生が指示された番組データを再生する再生部と、番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が前記再生部により再生されたか否かを判断する再生済判断部と、再生済判断部による判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定部とをさらに備えてもよい。
かかる構成により、まとめタイトルに対する再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
また、第1および第2の態様の番組再生装置は、番組を記録する記録部をさらに備えてもよい。このとき、番組格納部は記録部が記録した番組を格納してもよい。
かかる構成により、番組記録機能を有する番組再生装置について、ユーザの感覚に合致する、再生済みか否かの管理が行える。
また、再生済判断部は、番組の全再生時間に対する、番組の実際に再生された時間の割合が所定値以上であるか否かを判断してもよい。
かかる構成により、再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
本発明による番組再生装置によれば、録画した番組の再生状況に関して、番組が再生済みか否かを簡易に管理でき、かつユーザの感覚に合致した管理が可能となる。
本発明の実施の形態1における番組再生装置のブロック図
実施の形態1の番組再生装置の動作を示すフローチャート
実施の形態1の番組再生装置の再生情報設定処理を示すフローチャート
再生情報設定処理の別の例を示すフローチャート
番組管理表を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
番組管理表を示す図
本発明の実施の形態2における番組再生装置のブロック図
実施の形態2の番組再生装置の動作を示すフローチャート
実施の形態2の番組再生装置のタイトル情報出力処理について説明するフローチャート
実施の形態2の番組再生装置のタイトル情報出力処理について説明するフローチャート(図10Aからのつづき)
番組管理表を示す図
ソートされた番組管理表を示す図
ソートされた番組管理表を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
符号の説明
1、1b 番組再生装置
3 リモコン
5 ディスプレイ
7 スピーカー
11 番組格納部
12 受付部
13 記録部
14 再生部
15 再生済判断部
16 再生済情報付与部
17、82 タイトル情報出力部
31,31b 番組管理表
81 タイトル抽出部
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態で説明する番組再生装置は、格納されている番組が再生済みか否かを判断する場合に、所定割合(所定値以上かつ100%未満の値)以上、番組を再生した場合に、再生済みであると判断する。
図1は、本実施の形態における番組再生装置のブロック図である。
番組再生装置1は、番組格納部11、受付部12、記録部13、再生部14、再生済判断部15、再生情報設定部16、タイトル情報出力部17を具備する。
番組格納部11は番組のデータを格納する。番組とは、放送や通信で受信したコンテンツである。番組は、通常、映像と音声を有するコンテンツである。ただし、番組は、映像のみでも良いし、音声や音楽のみのコンテンツでも良い。番組は、通常、タイトルや、後述する再生情報などの属性値を有する。番組格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。例えば、番組格納部11は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリで構成できる。
受付部12は、ユーザからの指示を受け付ける。指示は、例えば、番組格納部11に格納されている番組の再生のための指示(再生指示)である。また、指示は、例えば、番組を記録する指示である記録指示や、番組のタイトルを出力するタイトル出力指示や、再生を停止させる指示である再生停止指示や、記録を停止させる指示である記録停止指示なである。指示の入力手段は、リモコン3や、番組再生装置1に備えられたボタンや、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、リモコンやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
記録部13は、番組を番組格納部11に記録する。記録部13は、例えば、チューナー(図示しない)が受信した番組を記録する。また、記録部13は、例えば、通信により受信した番組を記録する。記録部13は、番組格納部11に番組を記録する。また、通常、記録部13は、受付部12が記録指示を受け付けた場合、当該記録指示に対応する番組を記録する。記録部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。記録部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生部14は、受付部12が受け付けた再生指示によって指定された番組を再生する。再生指示は、番組を指定する情報を含む。再生部14は、通常、番組格納部11から番組を読み出して出力する。再生部14は、通常、映像をディスプレイ5に出力し、音声をスピーカー7に出力する。再生部14は、通常、ディスプレイ5やスピーカー7を含まないが、含んでも良い。再生部14は、通常、MPU及びメモリ等で実現され得る。再生部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生部14の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生済判断部15は、録画された番組が所定の割合以上再生されたか否かを判断する。より具体的には、再生済判断部15は、録画された番組の全体の再生時間に対する実際に再生された時間(以下「再生済み時間」という。)の割合が所定の割合以上であるか否かを判断する。ここで、番組の全体の再生時間とは、その番組の再生をすべて終了するのに要する時間である。例えば、所定の割合を75%とすると、対象の番組の全再生時間が60分であれば、再生済判断部15は、その番組が既に45分(すなわち、60分の75%)以上再生がなされたか否かを判断する。なお、再生済判断部15は、その判断において、全再生時間に対する再生済み時間の割合が所定の割合よりも「大きい」か否かを判断してもよい。また、番組内の同じ箇所の再生済み時間を二度以上、加算することはない。
また、番組の再生がなされた時間すなわち再生済み時間とは、例えば、一度の試行において再生がなされた時間を意味する。また、所定の割合以上の時間だけ再生済みか否かを判断する際に、再生の開始時点に基づいて判断してもよい。例えば、60分番組において、後半の15分(すなわち、60分の75%)の部分を再生した場合に、「所定の割合以上、再生された」と判定しても良い。かかる判定方法は、処理が簡単であり、過去に再生した箇所を記憶しておく必要がないというメリットがある。
また、1つの番組について、部分的に複数回に亘って再生処理された場合、複数回の再生時間の合計を用いて、上記判断を行っても良い。また、所定の割合は、0%や1%のような低い値は含まず、通常、50%以上100%未満に設定するのが好ましい。より好ましくは、75%以上100%未満であり、さらに好ましくは、85%以上100%未満である。再生済判断部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。再生済判断部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生済判断部15の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生情報設定部16は、再生済判断部15が、所定の割合以上、再生が完了していると判断した番組に対して、再生情報を設定する。ここで、再生情報とは、各番組が所定割合以上、再生がなされたか否かを示す情報であり、番組情報と関連づけて番組格納部11に格納される。再生情報は、所定割合以上の再生がなされたこと(「再生済み」)を示す場合は」「1」であり、まだ所定割合以上再生されていないこと(「未再生」)を示す場合は「0」である。再生情報は、例えば、番組の属性値である。再生情報のデータ構造は問わず、再生済みか未再生かを区別できれば良い。再生情報は、再生済みか未再生かの2つの状態を区別するのみではなく、途中まで再生したところで止めた状態などを含めて3以上の状態を区別できる情報であっても良い。再生情報設定部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。再生情報設定部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生済情報設定部16の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
タイトル情報出力部17は、受付部12がタイトル出力指示を受け付けた場合に、番組格納部11からタイトル情報を読み出して出力する。タイトル情報は、番組のタイトルと、番組に対応付けられている再生情報とを含む。タイトル情報の出力の態様は問わない。タイトル情報の出力の例は後述する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置(ディスプレイ装置など)への送信等を含む。タイトル情報出力部17は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。タイトル情報出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
番組再生装置1の動作について図2から図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)受付部12は、再生指示を受け付けたか否かを判断する。再生指示を受け付ければステップS202に行き、再生指示を受け付けなければステップS207に行く。
(ステップS202)再生部14は、再生指示で指示された番組を番組格納部11から、順次、読み出す。
(ステップS203)再生部14は、ステップS202で読み出した番組を出力する。
(ステップS204)受付部12は、再生停止指示を受け付けたか否かを判断する。再生停止指示を受け付ければステップS205に行き、再生停止指示を受け付けなければステップS206に行く。
(ステップS205)再生済判断部15および再生情報設定部16は、再生情報を設定する処理である再生情報設定処理を行い、ステップS201に戻る。再生情報設定処理の詳細は図3、図4のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS206)再生部14は、番組の最後まで再生したか否かを判断する。番組の最後まで再生していればステップS205に行き、番組の最後まで再生していなければステップS202に戻る。
(ステップS207)受付部12は、タイトル出力指示を受け付けたか否かを判断する。タイトル出力指示を受け付ければステップS208に行き、タイトル出力指示を受け付けなければステップS210に行く。
(ステップS208)タイトル情報出力部17は、番組格納部11から、各番組の属性値であるタイトル情報を読み出す。
(ステップS209)タイトル情報出力部17は、ステップS208で読み出したタイトル情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS210)受付部12は、記録指示を受け付けたか否かを判断する。記録指示を受け付ければステップS211に行き、記録指示を受け付けなければステップS201に戻る。
(ステップS211)記録部13は、記録すべき番組を取得する。なお、記録すべき番組は、例えば、チューナーが受信している番組である。
(ステップS212)記録部13は、ステップS211で取得した番組を録画する。なお、録画されている番組の属性値である再生情報の初期値は、未再生を示す値(例えば、「0」)に設定される。また、番組のデータと、その番組のタイトルは共に記録される。番組のタイトルは、例えば、電子番組表のSI情報から取得される。
(ステップS213)受付部12は、記録停止指示を受け付けたか否かを判断する。記録停止指示を受け付ければステップS201に戻り、記録停止指示を受け付けなければステップS211に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、タイトル情報の出力態様は問わない。また、番組のタイトルの取得元は問わない。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理が終了する。
ステップS205の再生情報設定処理の第一の例について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)再生済判断部15は、現処理において再生部14が番組を実際に再生した時間(再生済み時間)を取得する。再生済み時間は、番組の出力時間と等しい。再生済み時間には、通常の速度での出力の時間に加えて、早送り等、通常の速度ではない出力の時間を含めても良い。
(ステップS302)再生済判断部15は、再生対象の番組の全再生時間を取得する。番組の全再生時間は、通常、番組が属性値として有する。例えば、番組が、番組の放送開始時刻と放送終了時刻の属性値を保持しており、再生済判断部15は、放送開始時刻と放送終了時刻の属性値から、番組の全再生時間を算出しても良い。番組の全再生時間とは、番組の再生を全て完了するのに要する時間であり、例えば、60分番組では、60分である。すなわち、番組の放送開始時刻が(8:00)、放送終了時刻が(8:24)である場合、番組の全再生時間は、24分である。
(ステップS303)再生済判断部15は、「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」であるか否かを判断する。「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」を満たせばステップS304に行き、「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」を満たさなければリターンする。
(ステップS304)再生済判断部15は、変数「再生情報」に、再生済みを示す値(例えば、「1」)を代入する。
(ステップS305)再生情報設定部16は、番組の再生情報を、ステップS304で得た変数「再生情報」の値で更新し、リターンする。
なお、図3のフローチャートにおいて、例えば、所定の割合が75%で、60分番組の場合、再生済判断部15は、後半の15分の領域を再生した時点で、所定の割合以上再生された、と判定しても良い。そして、当該判定が得られた場合、再生済判断部15は、変数「再生情報」に、再生済みを示す値(例えば、「1」)を設定する。
ステップS205の再生情報付与処理の第二の例について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)再生済判断部15は、現再生処理での再生時間帯を取得する。再生時間帯とは、再生した番組の箇所(時間帯)を示す情報である。再生時間帯の情報は、再生開始位置(時間)と再生終了位置(時間)で指定される。例えば、「0−35」である。「0−35」は、番組の最初「0分」の箇所から「35分」の箇所までを再生したことを示す。再生時間帯の情報が「40−55」である場合、番組の「40分」の箇所から「55分」の箇所までを再生したことを示す。
(ステップS402)再生済判断部15は、再生した番組の属性値である、再生時間帯の情報を、番組格納部11から取得する。
(ステップS403)再生済判断部15は、ステップS401で取得した今回の再生処理の再生時間帯の情報と、ステップS402で読み出した番組の属性値である再生時間帯の情報とから、当該番組の更新された再生時間帯の情報を構成する。例えば、ステップS401で取得した今回の再生処理の再生時間帯の情報が「40−55」であり、ステップS402で読み出した番組の属性値である再生時間帯の情報が「0−45」である場合、再生済判断部15は、両情報の論理和をとり、「0−55」を得る。つまり、本番組について、今まで、番組の「0分」の箇所から「55分」の箇所までを再生したこととなる。
(ステップS404)再生済判断部15は、再生対象の番組の全再生時間(60分番組であれば、60分)を取得する。
(ステップS405)再生済判断部15は、ステップS403で構成した再生時間帯の情報(例えば、「0−55」)が示す再生済み時間(55分)が、ステップS404で取得した全再生時間(例えば、60分)の所定割合(例えば、85%)以上であるか否かを判断する。所定割合以上であればステップS406に行き、所定割合以上でなければステップS408に行く。
(ステップS406)再生済判断部15は、変数「再生情報」に再生済みを示す値(例えば、「1」)を設定する。
(ステップS407)再生済情報付与部16は、番組の再生情報を、ステップS406で得た変数「再生情報」の値に書き換え、リターンする。
(ステップS408)再生済情報付与部16は、ステップS403で構成した再生時間帯の情報(例えば、「0−55」)を、当該番組の属性値として蓄積し、リターンする。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS407の次に、ステップS408の処理を行ってからリターンしても良い。
以下、本実施の形態における番組再生装置1の具体的な動作について説明する。
図5は、番組格納部11が保持している番組管理表の構成を示す図である。番組管理表31は、番組格納部11に格納されている番組の属性値を管理する表である。番組管理表31は、例えば、「ID」、「タイトル情報」、「再生時間帯情報」、「全再生時間」などの属性を有する。「ID」は、レコードを識別する情報であり、番組管理表31におけるレコード管理のために存在する。「タイトル情報」は、タイトルと再生情報を含む。「再生時間帯情報」は、番組が実際に再生された時間帯に関する情報である。「再生時間帯情報」が「0−58」である場合、番組の「0分」の箇所から「58分」の箇所まで、再生されたことを示す。「全再生時間」は、番組全体を再生するために必要な時間を示す。なお、図5における「再生情報」の属性値は、「未」、「済」、「 」(空)の3種類の値をとり得る、とする。ここで、「未」は、番組が全く再生されていないこと、「済」は、所定の割合以上、再生されたこと、「 」(空)は、「未」でも「済」でもないことを示す。つまり、「 」(空)は、途中まで再生したこと、すなわち、所定の割合未満の部分だけを再生したことを示す。なお、再生情報の値は、「未」、「済」、「 」(空)のそれぞれの属性に対して例えば「0」、「1」、NULLとする。
ここで、再生済判断部15の判断基準となる、所定の割合を「85%」とする。再生済判断部15は、所定の割合を示す閾値の情報を保持している。
以上のような構成において、ユーザが、例えば、リモコン3で、タイトル出力指示を入力すると、そのタイトル出力指示は受付部12により受け付けられる。
次に、タイトル情報出力部17は、番組格納部11から、各番組の属性値であるタイトル情報(図5の番組管理表31)を読み出す。
そして、タイトル情報出力部17は、読み出したタイトル情報を出力する。タイトル情報の出力例(表示例)を図6に示す。
図6において、ユーザが番組「ドラマX」に対する再生指示を入力した場合を検討する。この場合、ユーザは例えば、番組「ドラマX」のタイトルがフォーカスされている場合に、リモコンで、「決定」ボタンを押下する。
受付部12は、ユーザからの再生指示を受け付け、再生部14は、再生指示で指示された番組「ドラマX」を番組格納部11から、順次、読み出し、再生する。
ここで、ドラマXが例えば53分で終了しており、その後は、CMであるため、ユーザは、番組の開始から53分経過した後に、リモコンで再生停止指示を入力した場合、受付部12は、再生停止指示を受け付け、再生を停止させる。そして、再生済判断部15は、今回の再生時間帯情報「0−53」を取得する。
次に、再生済判断部15は、再生した番組の属性値である、再生時間帯の情報を、番組格納部11から取得する。ここで、番組「ドラマX」の属性値「再生時間帯情報」はNULL(図5参照)であるので、再生済判断部15は、再生時間帯情報として「0−53」を設定する。
次に、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の全時間(ここでは、60分、とする)を取得する。
次に、再生済判断部15は、「53分/60分≧所定の割合「85%」」を満たすか否かを判断する。「53分/60分≧所定の割合「85%」」は真であるので、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の属性値「再生情報」を「再生済」に設定する。そして、再生済情報付与部16は、番組「ドラマX」の再生情報を、再生済を示す値(ここでは、「1」とする)に書き換える。
以上の処理により、番組管理表31は、図7のように更新される。なお、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の再生時間帯情報を「0−53」に書き換えても良い。
以上、本実施の形態によれば、録画した番組の再生済み/未再生の管理において、ユーザの感覚に合致した管理が行える。つまり、番組を全部、再生することなく、「再生済み」の状態にすることにより、ユーザの感覚に合致した再生情報の管理が行える。
なお、本実施の形態では、番組管理表31において、再生時間帯情報を管理していなくても良い。再生時間帯情報がなくても、番組の再生済み/未再生の管理が可能であり、かつ、記憶領域を有効に利用できる。
また、本実施の形態において、所定の割合は「75%」、「85%」以外の割合でも良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、再生済情報設定部16が設定付与した再生情報を、タイトル出力の場合のみ利用する態様を記載した。しかし、再生情報は他の用途にも利用できる。例えば、再生情報は、タイトルを表示する場合に、未再生の番組のタイトルから表示させる場合に利用できる。また、再生情報は、再生済みの番組を再度、視聴できないようにするなど、著作権管理上、有効に利用できる。
また、本実施の形態の具体例において、「再生情報」の属性値は、「未」、「済」、「 」(空)の3種類の値がとり得る、とした。しかし、「 」(空)は、「未」としても良い。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して配布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における番組再生装置の機能を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、以下のステップをコンピュータに実行させる。
・番組格納部に格納されている番組データの再生指示を受け付ける受付ステップ
・受付ステップを介して再生が指示された番組データを再生する再生ステップ
・番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生ステップにより再生されたか否かを判断する再生済判断ステップ
・再生済判断ステップによる判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定ステップ
また、上記プログラムにおいて、受付ステップが番組タイトルの出力指示を受け付けた場合に、番組格納部から、番組データのタイトルと、番組データに関連づけられている再生情報とを含むタイトル情報を抽出するタイトル情報抽出ステップと、タイトル情報抽出ステップが抽出したタイトル情報を出力するタイトル情報出力ステップとをさらにコンピュータに実行させてもよい。
また、上記プログラムにおいて、番組を記録する記録ステップをさらに実行させ、番組は、記録ステップで記録した番組であることは好適である。
さらに、上記プログラムの再生済判断ステップにおいて、番組の全再生時間の中で、所定割合以上の時間、再生したか否かを判断することは好適である。
以上のように、本実施形態の番組再生装置では、録画した番組の再生状況の管理に対して、所定割合以上の再生が完了している番組については、再生済みであるとして管理する。これにより、番組の大半が再生済みではあるが再生が完了していない場合であっても、その番組を「再生済み」として扱われるので、ユーザの感覚に近い再生状況の管理が可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、複数の番組のタイトルをまとめて1つのタイトル(以下「まとめタイトル」という。)とし、そのまとめタイトルに関する番組に対して再生済み/未再生の管理を行う、番組再生装置について説明する。
図8は、本実施の形態における番組再生装置のブロック図である。
本実施形態の番組再生装置1bは、実施の形態1の構成に加えて、さらにタイトル抽出部8を備えている。
タイトル抽出部81は、受付部12がタイトル出力指示を受け付けた場合に、各タイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルから「まとめタイトル」を構成するとともに、所定の条件を満たさないタイトルを取得する。所定の条件とは、例えば、複数のタイトル間で、タイトルの全文字または所定数以上の文字が同じであることである。この場合、タイトル抽出部81は、全文字、または、所定数以上の文字が同じとなる複数のタイトルから、一つのまとめタイトルを生成する。まとめタイトルは、複数のタイトルの中で代表のタイトル(例えば、録画日が最新の番組のタイトル)に設定する。または、まとめタイトルは、共通するタイトルの前10文字や、タイトル間で共通する文字列、等に設定する。所定の条件を満たさないタイトルとは、例えば、他に同じタイトルが存在しないユニークなタイトルであり、これらのタイトルは、まとめて表示されない。タイトル抽出部81は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。タイトル抽出部81の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
タイトル情報出力部82はタイトル情報を出力する。タイトル情報は、タイトル抽出部81が取得したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含む。また、タイトル情報出力部82は、タイトル抽出部81が取得したまとめタイトルと、そのまとめタイトルに対応する再生情報とを含むタイトル情報を出力する。まとめタイトルに対応する再生情報は、まとめタイトルに対応する2以上の番組の2以上の再生情報から決定される。
さらに具体的には、タイトル情報出力部82は、例えば、タイトル抽出部81が抽出したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて「済(再生済み)」示す場合にのみ、そのまとめタイトルに対応する番組の再生情報を「済」としても良い。つまり、かかる場合、タイトル情報出力部82は、所定の条件を満たす複数のタイトルに対応する番組がすべて「済」の場合にのみ、まとめタイトルに対応する再生情報を「済」として出力する。
また、タイトル情報出力部82は、例えば、タイトル抽出部81が抽出したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力する。さらに、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が「未(未再生)」である場合に、そのまとめタイトルに対応する再生情報を「未」としても良い。つまり、かかる場合、タイトル情報出力部82は、所定の条件を満たす複数のタイトルに対応する番組のうち、少なくとも1つの番組の再生情報が「未」の場合に、まとめタイトルに対応する再生情報を「未」として出力する。
タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する番組の再生情報のうち、「済」を示すものの割合を視覚的に示すような態様で、まとめタイトルに対応する再生情報を出力しても良い。例えば、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する番組が12個あり、それらの番組のうち、8個の番組が「済」であり、4個の番組が「未」である場合、再生情報として(8/12)と出力してもよい。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信等を含む概念である。タイトル情報出力部82は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフト及び出力デバイス、等で実現され得る。タイトル情報出力部82は、ディスプレイ等の出力デバイスを含んでも良い。
番組再生装置1bの動作について図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図9のフローチャートにおいて、ステップS901が実施の形態1の図2のフローチャートと異なるので、このステップS901についてのみ詳細に説明する。ステップS901において、タイトル抽出部81およびタイトル情報出力部82は、タイトル情報を出力するタイトル情報出力処理を行う。
図10A及び図10Bのフローチャートを用いて、ステップS901のタイトル情報出力処理の詳細について説明する。
(ステップS1001)タイトル抽出部81は、番組格納部11の番組の属性値群(例えば、前述の番組管理表のレコード)を、タイトルでソートする。
(ステップS1002)タイトル抽出部81は、カウンタiに初期値として1を代入する。
(ステップS1003)タイトル抽出部81は、ステップS1001でソートしたタイトルの中で、i番目のタイトルが存在するか否かを判断する。i番目のタイトルが存在すればステップS1004に行き、i番目のタイトルが存在しなければステップS1008(図10B参照)に行く。
(ステップS1004)タイトル抽出部81は、i番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルを取得する。なお、i=1の場合、(i−1)番目のタイトルはNULLとなる。
(ステップS1005)タイトル抽出部81は、ステップS1004で取得したi番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルとが所定の条件を満たすか否かを判断する。所定の条件を満たせばステップS1006に行き、所定の条件を満たさなければステップS1007に行く。
(ステップS1006)タイトル抽出部81は、所定の条件を満たしたi番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルとが「まとめタイトル」である旨を示すフラグを、i番目のタイトルに付与する。
(ステップS1007)タイトル抽出部81は、カウンタiを1だけインクリメントし、ステップS1003に戻る。
(ステップS1008)(図10B参照)タイトル抽出部81は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1009)タイトル抽出部81は、ステップS1001でソートしたタイトルの中で、i番目のタイトルが存在するか否かを判断する。i番目のタイトルが存在すればステップS1010に行き、i番目のタイトルが存在しなければステップS1019に行く。
(ステップS1010)タイトル抽出部81は、i番目のタイトルに、まとめタイトルのフラグが付与されているか否かを判断する。i番目のタイトルに、まとめタイトルのフラグが付与されていればステップS1011に行き、まとめタイトルのフラグが付与されていなければステップS1018に行く。
(ステップS1011)タイトル抽出部81は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに対して、まとめタイトルを設定する。すなわち、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトル群を、一のまとめタイトルに属するタイトル群として管理する。この場合、タイトル抽出部81は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルのうち、録画日が最新のタイトルの名前を、まとめタイトルとしても良いし、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに共通する文字列をまとめタイトルとしても良い。その他、まとめタイトルのネーミング方法は問わない。
(ステップS1012)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに対する再生情報を、番組格納部11から読み出す。
(ステップS1013)タイトル情報出力部82は、ステップS1012で取得した再生情報が全て「済」を示すか否かを判断する。全て「済」であればステップS1014に行き、一つでも「済」でなければステップS1017に行く。
(ステップS1014)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルの再生情報を「済」とする。
(ステップS1015)タイトル情報出力部82は、出力すべきタイトル情報を構成する。タイトル情報は、まとめタイトルと再生情報を含む。
(ステップS1016)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルを構成するタイトルの数の分だけ、iをインクリメントし、ステップS1009に戻る。
(ステップS1017)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルの再生情報を「未」とし、ステップS1015に行く。
(ステップS1018)タイトル情報出力部82は、一つのタイトル(まとめタイトルではないタイトル)と、再生情報とを少なくとも取得し、タイトル情報を構成し、ステップS1009に戻る。
(ステップS1019)タイトル情報出力部82は、ステップS1015やステップS1018で構成したタイトル情報をディスプレイ5等に出力する。
以下、本実施の形態における番組再生装置の具体的な動作について説明する。
図11は、番組格納部11が保持している番組管理表である。番組管理表31bは、例えば、「ID」、「タイトル情報」、「録画日」、「全再生時間」などの属性を有する。「録画日」は、番組を録画した日を示す情報である。
ここで、再生済判断部15は、番組の全再生時間のうち、所定の割合(ここでは、75%)以上の時間、通常の速度(標準速度)で再生された場合、当該番組が再生された、と判断する。再生済判断部15は、所定の割合に関する閾値「75%」の情報を保持している。
かかる状況において、ユーザが、例えば、リモコン3で、タイトル出力指示を入力し、そして、受付部12がタイトル出力指示を受け付けたとする。
次に、タイトル抽出部81は、番組格納部11の番組の属性値群(図11の番組管理表31bのレコード)を、タイトルでソートする。これにより、タイトル抽出部81は、図12に示すソートされた番組管理表31bを得る。なお、ソート処理は公知技術であるので説明を省略する。
ここで、まとめタイトルを構成するための所定の条件を、少なくともタイトルの最初の文字から10文字目までが同一の文字列であること、とする。また、まとめタイトルを、共通する文字列(最初の文字から異なる文字の前までの文字列)で構成する。
以上の条件の下、タイトル抽出部81は、1番目のタイトルから順に読み出し、1番目のタイトルと2番目のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断する。そして、所定の条件を満たせば、まとめタイトルを示すフラグ(以下「まとめタイトルフラグ」という。)の値に「1」が代入される(フラグをオン)。所定の条件を満たさなければ、まとめタイトルフラグの値はそのまま(NULLや「0」のまま)である。
ここで、図13の例では、IDが1,3,17のタイトルは、それらの文字列が同一であるので、タイトル抽出部81は、これらのタイトルに対する、まとめタイトルフラグの値を「1」に設定する。さらに、図13のIDが18,36,57のタイトルは、それらの前10文字以上が同一であるので、タイトル抽出部81は、これらのタイトルに対する、まとめタイトルフラグの値に「1」を設定する。
次に、タイトル抽出部81は、まとめタイトルフラグが付与されている複数のタイトルから、まとめタイトルを構成する。例えば、図13において、IDが1,3,17のタイトルから「子供番組A」というまとめタイトルを取得する。そして、タイトル情報出力部82は、図13のIDが1,3,17の再生情報をすべて読み出す。IDが1,3,17の再生情報において、一つの「未」を示す再生情報が存在するので、IDが1,3,17に対応するまとめタイトルの再生情報を「未(例えば、値「0」)」とする。なお、本例において、まとめタイトルに対応する番組のすべての再生情報のうち、一つでも「未」があれば、まとめタイトルの再生情報を「未」とすることとしている。
次に、タイトル情報出力部82は、まとめタイトル「子供番組A」と、その再生情報「未」とから、タイトル情報(例えば、「G,子供番組A,未再生」)を構成する。ここで、タイトル情報の「G」は、まとめタイトルであることを示す情報である。
図13において、IDが2のタイトルについては、まとめタイトルではないので、タイトル抽出部81は、「ニュースBBB」をそのままタイトルとして取得する。そして、タイトル情報出力部82は、タイトル「ニュースBBB」と、再生情報「未」とからタイトル情報(例えば、「,ニュースBBB,未再生」)を構成する。なお、「ニュースBBB」は、まとめタイトルではないので、「G」を含まない。
その後、タイトル抽出部81は、上記と同様にして、IDが18,36,57のタイトルから「Wサッカーダイジェスト」というまとめタイトルを構成する。タイトル抽出部81は、IDが18,36,57のタイトルの同一の文字列を抽出し、その文字列をまとめタイトルに設定する。
次に、タイトル情報出力部82は、図13のIDが18,36,57の再生情報をすべて読み出す。そして、タイトル情報出力部82は、IDが18,36,57の再生情報が全て「済」であるので、IDが18,36,57に対応する、まとめタイトルの再生情報を「済」(例えば、値「1」)に設定する。
そして、タイトル情報出力部82は、まとめタイトル「Wサッカーダイジェスト」と、再生情報(「済」)とからタイトル情報(例えば、「G,Wサッカーダイジェスト,再生済」)を構成する。
以上のように、タイトル抽出部81、およびタイトル情報出力部82は、すべての番組に対して、タイトル情報を構成する。
そして、タイトル情報出力部82は、構成したタイトル情報を出力する。タイトル情報の出力例を図14に示す。図14において、録画日も出力されている。図14において、「G」は、まとめタイトルであることを示す。また、図14において、まとめタイトルの再生情報の「済」は、まとめタイトルに対応するすべての番組が再生済みであることを示す。また、図14において、まとめタイトルの再生情報の「未」は、まとめタイトルに対応する番組のうち、少なくとも1つの番組が未再生であること(すべての番組の再生情報が「済」ではないこと)を示す。
なお、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する2以上のタイトルに対する再生情報を、番組格納部11から読み出し、読み出し、読み出した再生情報における、再生情報の値が「未」であるものと、「済」であるものの割合の情報を取得しても良い。かかる場合、タイトル情報出力部82は、例えば、IDが1,3,17の再生情報について、再生情報が「未」であるものが1つ、再生情報が「済」であるものが2つあるので、まとめタイトルの再生情報として、「未,2/3」としても良い。ここで、「未」は、未再生の番組が存在することを示し、「2/3」は、3番組のうち2番組が再生済みであることを示す。かかる場合、タイトル情報出力部82は、図15に示すようにタイトル情報を表示する。
以上、本実施の形態によれば、番組のタイトルをまとめたタイトルである「まとめタイトル」に対して、再生済み/未再生に関する情報の管理、出力が好適に行える。
なお、本実施の形態によれば、一つの番組が再生済みか否かを判断するアルゴリズムは、実施の形態1で説明したアルゴリズムが好適であるが、従来のアルゴリズムで判断しても良い。例えば、1分間だけ再生したものも全時間再生したものも区別なく、いずれも「未再生」を意味する表示をしないような、従来のアルゴリズムを使用できる。
さらに、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに以下のステップを実行させるためのプログラムである。
・番組のタイトルおよび番組が再生済か否かを示す情報である再生情報を含む属性値を有する番組データを番組格納部に格納するステップ
・番組のタイトルを出力するタイトル出力指示を受け付ける受付ステップ
・受付ステップでタイトル出力指示を受け付けた場合に、複数のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルと関連した、一のタイトルである、まとめタイトルを構成し、かつ所定の条件を満たさないタイトルを取得するタイトル抽出ステップ
・タイトル抽出ステップで取得したタイトル、およびその取得したタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報を取得し、当該複数の再生情報を用いて、まとめタイトルに対応する再生情報を決定し、当該まとめタイトルと決定した再生情報とを含むタイトル情報を出力するタイトル情報出力ステップ
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、タイトル抽出ステップで抽出したタイトル、および当該タイトルに対応する番組の再生情報を有するタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて再生済を示す場合のみ、当該まとめタイトルに対応する再生情報を、再生済みを示す値に設定しても良い。
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、タイトル抽出ステップで抽出したタイトルと、タイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が未再生を示す場合に、当該まとめタイトルに対応する再生情報を、未再生を示す値に設定しても良い。
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、まとめタイトルに対応する再生情報として、まとめタイトルに関連した複数の番組について、それらの総数に対する、再生済を示す再生情報を持つ番組の数の割合を、視覚的に認識できる態様で出力してもよい。
また、上記プログラムはさらに以下のステップを、コンピュータに実行させるステップをさらに含んでもよい。
・受付ステップで再生が指示された番組データを再生する再生ステップ
・番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生ステップにより再生されたか否かを判断する再生済判断ステップ
・再生済判断ステップによる判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定ステップ
また、上記プログラムは、番組を記録する記録ステップをさらに実行させてもよい。その番組は、記録ステップで記録した番組である。
さらに、上記プログラムにおいて、再生済判断ステップは、番組の全再生時間の中で、所定の割合以上の時間、再生したか否かを判断してもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、番組が再生済みか否かを簡易な方法で管理でき、かつユーザの感覚に合致した管理が可能となる、という効果を有し、番組再生装置等に対して有用である。
本発明は、記録媒体に記録されている番組を再生する番組再生装置に関し、特に、記録された番組の再生状況の管理方法に関する。
DVDレコーダのような番組再生装置は、受信した番組を内蔵の記録媒体に録画し、その後、録画した番組を再生可能とする機器である。従来、そのような番組再生装置において、録画した番組の再生に関する管理を効率よく行うとともに、再生状況を把握しやすくするための技術が種々提案されている。一例として、記録済みの番組に関する第1情報を表示させるとともに、記録済みの番組に関する時間領域であって正規の速度で再生された第1時間領域に関する情報と、正規の速度とは異なる速度で再生された第2時間領域に関する情報とを含む第2情報を第1情報と重ねて表示させる番組再生装置がある(特許文献1参照)。特許文献1では、たとえば、録画番組一覧表示のタイトル部の背景色を、再生した部分に相当する領域のみ色を変更する。
また、別の従来の番組再生装置は、番組の記録日時と、番組のタイトルと、番組の視聴状態と、チャネルと、録画時間とを番組毎に管理している。視聴状態として、「再生済み」か「未再生」かの管理が行われる。そして、視聴状態が未再生の場合、録画番組一覧を表示したときに、その録画番組に対しては未再生を示す表示がなされる。この場合、録画された番組が録画後全く再生されていない場合は、録画番組一覧において、その番組に対して未再生を示す表示がなされるが、その一部の部分でも、再生されると、未再生を示す表示は示されないようになっていた。
さらに、録画容量の大きな番組再生装置の場合、従来、番組再生装置に録画された番組のタイトルの一覧を表示する際に、大量のタイトルがリスト表示され、ユーザにとって非常に見づらいという問題がある。特に、毎日録画や毎週録画された番組をまとめて視聴する場合に、個別にタイトルを選択する必要があり、ユーザは煩雑な処理が強いられる。特許文献2はこのような課題を解決している。特許文献2では、記録媒体に記録された番組のタイトル情報を抽出し」、同じタイトルを有する番組をまとめたタイトルリストが生成され、同じタイトルを有する番組が連続的に再生可能としていた。
特開2004−147303号公報(第1頁、第1図等)
特開2004−133984号公報(第1頁、第1図等)
従来の番組再生装置においては、録画番組の視聴状態に関して、未再生か否かを管理する管理を行っており、ユーザの感覚に合致した管理が行っていなかった。
つまり、従来の番組再生装置において、番組の再生状況に関して、非常にきめ細かく管理するために、多くの管理領域(ディスクの記録量)が必要であった。そのために、本来番組を蓄積し、再生する番組再生装置において、貴重な記憶領域が有効に利用されない、という課題があった。また、きめ細かい再生状況の表示を行うので、再生状況の表示の際に、高性能な表示デバイスが必要であり、かつ、CPU負荷が大きかった。
また、第二の従来の番組再生装置では、録画番組一覧表示において、一部だけ再生した場合と全部分再生した場合のいずれも「未再生」を示す表示はされない。このため、ユーザは、録画番組一覧表示により、番組を全部見終わったものかどうか判別できず、ユーザの使用感とはかけ離れていた。
さらに、最後の特許文献2の番組再生装置においては、同一のタイトルを持つ番組や、シリーズものの番組のタイトルをまとめて表示した場合に、番組の視聴状態が出力されていなかった。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、録画番組の視聴状態の管理において簡易な管理かつユーザ感覚に合致した管理を実現する番組再生装置を提供することにある。
本発明の第1の態様において、番組再生装置は、番組データを格納する番組格納部と、番組格納部に格納されている番組データの再生指示を受け付ける受付部と、受付部を介して再生が指示された番組データを再生する再生部と、番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生部により再生されたか否かを判断する再生済判断部と、再生済判断部による判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定部とを備える。
かかる構成により、再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
また、番組再生装置は、受付部が番組タイトルの出力指示を受け付けた場合に、番組格納部から、番組データのタイトルと、番組データに関連づけられている再生情報とを含むタイトル情報を抽出するタイトル情報抽出部と、タイトル情報抽出部が抽出したタイトル情報を出力するタイトル情報出力部とをさらに備えてもよい。
また、本発明の第2の態様において、番組再生装置は、番組のタイトルおよび番組が再生済か否かを示す情報である再生情報を含む属性値を有する番組データが格納される番組格納部と、番組のタイトルを出力するタイトル出力指示を受け付ける受付部と、受付部がタイトル出力指示を受け付けた場合に、複数のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルと関連した、一のタイトルである、まとめタイトルを構成し、かつ所定の条件を満たさないタイトルを取得するタイトル抽出部と、タイトル抽出部が取得したタイトル、およびその取得したタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報を取得し、当該複数の再生情報を用いて、まとめタイトルに対応する再生情報を決定し、当該まとめタイトルと決定した再生情報とを含むタイトル情報を出力するタイトル情報出力部とを備える。
かかる構成により、まとめタイトルに対する番組群の再生済み/未再生の管理ができる。
また、第2の態様の番組再生装置において、タイトル情報出力部は、タイトル抽出部が抽出したタイトル、および当該タイトルに対応する番組の再生情報を有するタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて再生済を示す場合のみ、当該まとめタイトルに対応する再生情報を再生済みを示す値に設定してもよい。
または、タイトル情報出力部は、タイトル抽出部が抽出したタイトルと、タイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が未再生を示す場合に、当該まとめタイトルに対応する再生情報を未再生を示す値に設定してもよい。
また、第2の態様の番組再生装置において、タイトル情報出力部は、まとめタイトルに対応する再生情報として、まとめタイトルに関連した複数の番組について、それらの総数に対する、再生済を示す再生情報を持つ番組の数の割合を、視覚的に認識できる態様で出力してもよい。
かかる構成により、まとめタイトルに対する番組群の再生済み/未再生の管理ができ、かつ効果的にユーザに状況を提示できる。
また、第2の態様の番組再生装置において、受付部を介して再生が指示された番組データを再生する再生部と、番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が前記再生部により再生されたか否かを判断する再生済判断部と、再生済判断部による判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定部とをさらに備えてもよい。
かかる構成により、まとめタイトルに対する再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
また、第1および第2の態様の番組再生装置は、番組を記録する記録部をさらに備えてもよい。このとき、番組格納部は記録部が記録した番組を格納してもよい。
かかる構成により、番組記録機能を有する番組再生装置について、ユーザの感覚に合致する、再生済みか否かの管理が行える。
また、再生済判断部は、番組の全再生時間に対する、番組の実際に再生された時間の割合が所定値以上であるか否かを判断してもよい。
かかる構成により、再生済みか否かを管理する場合に、簡易な管理であり、かつユーザの感覚に合致する管理が行える。
本発明による番組再生装置によれば、録画した番組の再生状況に関して、番組が再生済みか否かを簡易に管理でき、かつユーザの感覚に合致した管理が可能となる。
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態で説明する番組再生装置は、格納されている番組が再生済みか否かを判断する場合に、所定割合(所定値以上かつ100%未満の値)以上、番組を再生した場合に、再生済みであると判断する。
図1は、本実施の形態における番組再生装置のブロック図である。
番組再生装置1は、番組格納部11、受付部12、記録部13、再生部14、再生済判断部15、再生情報設定部16、タイトル情報出力部17を具備する。
番組格納部11は番組のデータを格納する。番組とは、放送や通信で受信したコンテンツである。番組は、通常、映像と音声を有するコンテンツである。ただし、番組は、映像のみでも良いし、音声や音楽のみのコンテンツでも良い。番組は、通常、タイトルや、後述する再生情報などの属性値を有する。番組格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。例えば、番組格納部11は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリで構成できる。
受付部12は、ユーザからの指示を受け付ける。指示は、例えば、番組格納部11に格納されている番組の再生のための指示(再生指示)である。また、指示は、例えば、番組を記録する指示である記録指示や、番組のタイトルを出力するタイトル出力指示や、再生を停止させる指示である再生停止指示や、記録を停止させる指示である記録停止指示なである。指示の入力手段は、リモコン3や、番組再生装置1に備えられたボタンや、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、リモコンやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
記録部13は、番組を番組格納部11に記録する。記録部13は、例えば、チューナー(図示しない)が受信した番組を記録する。また、記録部13は、例えば、通信により受信した番組を記録する。記録部13は、番組格納部11に番組を記録する。また、通常、記録部13は、受付部12が記録指示を受け付けた場合、当該記録指示に対応する番組を記録する。記録部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。記録部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生部14は、受付部12が受け付けた再生指示によって指定された番組を再生する。再生指示は、番組を指定する情報を含む。再生部14は、通常、番組格納部11から番組を読み出して出力する。再生部14は、通常、映像をディスプレイ5に出力し、音声をスピーカー7に出力する。再生部14は、通常、ディスプレイ5やスピーカー7を含まないが、含んでも良い。再生部14は、通常、MPU及びメモリ等で実現され得る。再生部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生部14の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生済判断部15は、録画された番組が所定の割合以上再生されたか否かを判断する。より具体的には、再生済判断部15は、録画された番組の全体の再生時間に対する実際に再生された時間(以下「再生済み時間」という。)の割合が所定の割合以上であるか否かを判断する。ここで、番組の全体の再生時間とは、その番組の再生をすべて終了するのに要する時間である。例えば、所定の割合を75%とすると、対象の番組の全再生時間が60分であれば、再生済判断部15は、その番組が既に45分(すなわち、60分の75%)以上再生がなされたか否かを判断する。なお、再生済判断部15は、その判断において、全再生時間に対する再生済み時間の割合が所定の割合よりも「大きい」か否かを判断してもよい。また、番組内の同じ箇所の再生済み時間を二度以上、加算することはない。
また、番組の再生がなされた時間すなわち再生済み時間とは、例えば、一度の試行において再生がなされた時間を意味する。また、所定の割合以上の時間だけ再生済みか否かを判断する際に、再生の開始時点に基づいて判断してもよい。例えば、60分番組において、後半の15分(すなわち、60分の75%)の部分を再生した場合に、「所定の割合以上、再生された」と判定しても良い。かかる判定方法は、処理が簡単であり、過去に再生した箇所を記憶しておく必要がないというメリットがある。
また、1つの番組について、部分的に複数回に亘って再生処理された場合、複数回の再生時間の合計を用いて、上記判断を行っても良い。また、所定の割合は、0%や1%のような低い値は含まず、通常、50%以上100%未満に設定するのが好ましい。より好ましくは、75%以上100%未満であり、さらに好ましくは、85%以上100%未満である。再生済判断部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。再生済判断部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生済判断部15の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
再生情報設定部16は、再生済判断部15が、所定の割合以上、再生が完了していると判断した番組に対して、再生情報を設定する。ここで、再生情報とは、各番組が所定割合以上、再生がなされたか否かを示す情報であり、番組情報と関連づけて番組格納部11に格納される。再生情報は、所定割合以上の再生がなされたこと(「再生済み」)を示す場合は」「1」であり、まだ所定割合以上再生されていないこと(「未再生」)を示す場合は「0」である。再生情報は、例えば、番組の属性値である。再生情報のデータ構造は問わず、再生済みか未再生かを区別できれば良い。再生情報は、再生済みか未再生かの2つの状態を区別するのみではなく、途中まで再生したところで止めた状態などを含めて3以上の状態を区別できる情報であっても良い。再生情報設定部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。再生情報設定部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、再生済情報設定部16の処理手順をハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
タイトル情報出力部17は、受付部12がタイトル出力指示を受け付けた場合に、番組格納部11からタイトル情報を読み出して出力する。タイトル情報は、番組のタイトルと、番組に対応付けられている再生情報とを含む。タイトル情報の出力の態様は問わない。タイトル情報の出力の例は後述する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置(ディスプレイ装置など)への送信等を含む。タイトル情報出力部17は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。タイトル情報出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
番組再生装置1の動作について図2から図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)受付部12は、再生指示を受け付けたか否かを判断する。再生指示を受け付ければステップS202に行き、再生指示を受け付けなければステップS207に行く。
(ステップS202)再生部14は、再生指示で指示された番組を番組格納部11から、順次、読み出す。
(ステップS203)再生部14は、ステップS202で読み出した番組を出力する。
(ステップS204)受付部12は、再生停止指示を受け付けたか否かを判断する。再生停止指示を受け付ければステップS205に行き、再生停止指示を受け付けなければステップS206に行く。
(ステップS205)再生済判断部15および再生情報設定部16は、再生情報を設定する処理である再生情報設定処理を行い、ステップS201に戻る。再生情報設定処理の詳細は図3、図4のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS206)再生部14は、番組の最後まで再生したか否かを判断する。番組の最後まで再生していればステップS205に行き、番組の最後まで再生していなければステップS202に戻る。
(ステップS207)受付部12は、タイトル出力指示を受け付けたか否かを判断する。タイトル出力指示を受け付ければステップS208に行き、タイトル出力指示を受け付けなければステップS210に行く。
(ステップS208)タイトル情報出力部17は、番組格納部11から、各番組の属性値であるタイトル情報を読み出す。
(ステップS209)タイトル情報出力部17は、ステップS208で読み出したタイトル情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS210)受付部12は、記録指示を受け付けたか否かを判断する。記録指示を受け付ければステップS211に行き、記録指示を受け付けなければステップS201に戻る。
(ステップS211)記録部13は、記録すべき番組を取得する。なお、記録すべき番組は、例えば、チューナーが受信している番組である。
(ステップS212)記録部13は、ステップS211で取得した番組を録画する。なお、録画されている番組の属性値である再生情報の初期値は、未再生を示す値(例えば、「0」)に設定される。また、番組のデータと、その番組のタイトルは共に記録される。番組のタイトルは、例えば、電子番組表のSI情報から取得される。
(ステップS213)受付部12は、記録停止指示を受け付けたか否かを判断する。記録停止指示を受け付ければステップS201に戻り、記録停止指示を受け付けなければステップS211に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、タイトル情報の出力態様は問わない。また、番組のタイトルの取得元は問わない。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理が終了する。
ステップS205の再生情報設定処理の第一の例について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)再生済判断部15は、現処理において再生部14が番組を実際に再生した時間(再生済み時間)を取得する。再生済み時間は、番組の出力時間と等しい。再生済み時間には、通常の速度での出力の時間に加えて、早送り等、通常の速度ではない出力の時間を含めても良い。
(ステップS302)再生済判断部15は、再生対象の番組の全再生時間を取得する。番組の全再生時間は、通常、番組が属性値として有する。例えば、番組が、番組の放送開始時刻と放送終了時刻の属性値を保持しており、再生済判断部15は、放送開始時刻と放送終了時刻の属性値から、番組の全再生時間を算出しても良い。番組の全再生時間とは、番組の再生を全て完了するのに要する時間であり、例えば、60分番組では、60分である。すなわち、番組の放送開始時刻が(8:00)、放送終了時刻が(8:24)である場合、番組の全再生時間は、24分である。
(ステップS303)再生済判断部15は、「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」であるか否かを判断する。「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」を満たせばステップS304に行き、「(再生済み時間/番組の全再生時間)≧所定の割合」を満たさなければリターンする。
(ステップS304)再生済判断部15は、変数「再生情報」に、再生済みを示す値(例えば、「1」)を代入する。
(ステップS305)再生情報設定部16は、番組の再生情報を、ステップS304で得た変数「再生情報」の値で更新し、リターンする。
なお、図3のフローチャートにおいて、例えば、所定の割合が75%で、60分番組の場合、再生済判断部15は、後半の15分の領域を再生した時点で、所定の割合以上再生された、と判定しても良い。そして、当該判定が得られた場合、再生済判断部15は、変数「再生情報」に、再生済みを示す値(例えば、「1」)を設定する。
ステップS205の再生情報付与処理の第二の例について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)再生済判断部15は、現再生処理での再生時間帯を取得する。再生時間帯とは、再生した番組の箇所(時間帯)を示す情報である。再生時間帯の情報は、再生開始位置(時間)と再生終了位置(時間)で指定される。例えば、「0−35」である。「0−35」は、番組の最初「0分」の箇所から「35分」の箇所までを再生したことを示す。再生時間帯の情報が「40−55」である場合、番組の「40分」の箇所から「55分」の箇所までを再生したことを示す。
(ステップS402)再生済判断部15は、再生した番組の属性値である、再生時間帯の情報を、番組格納部11から取得する。
(ステップS403)再生済判断部15は、ステップS401で取得した今回の再生処理の再生時間帯の情報と、ステップS402で読み出した番組の属性値である再生時間帯の情報とから、当該番組の更新された再生時間帯の情報を構成する。例えば、ステップS401で取得した今回の再生処理の再生時間帯の情報が「40−55」であり、ステップS402で読み出した番組の属性値である再生時間帯の情報が「0−45」である場合、再生済判断部15は、両情報の論理和をとり、「0−55」を得る。つまり、本番組について、今まで、番組の「0分」の箇所から「55分」の箇所までを再生したこととなる。
(ステップS404)再生済判断部15は、再生対象の番組の全再生時間(60分番組であれば、60分)を取得する。
(ステップS405)再生済判断部15は、ステップS403で構成した再生時間帯の情報(例えば、「0−55」)が示す再生済み時間(55分)が、ステップS404で取得した全再生時間(例えば、60分)の所定割合(例えば、85%)以上であるか否かを判断する。所定割合以上であればステップS406に行き、所定割合以上でなければステップS408に行く。
(ステップS406)再生済判断部15は、変数「再生情報」に再生済みを示す値(例えば、「1」)を設定する。
(ステップS407)再生済情報付与部16は、番組の再生情報を、ステップS406で得た変数「再生情報」の値に書き換え、リターンする。
(ステップS408)再生済情報付与部16は、ステップS403で構成した再生時間帯の情報(例えば、「0−55」)を、当該番組の属性値として蓄積し、リターンする。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS407の次に、ステップS408の処理を行ってからリターンしても良い。
以下、本実施の形態における番組再生装置1の具体的な動作について説明する。
図5は、番組格納部11が保持している番組管理表の構成を示す図である。番組管理表31は、番組格納部11に格納されている番組の属性値を管理する表である。番組管理表31は、例えば、「ID」、「タイトル情報」、「再生時間帯情報」、「全再生時間」などの属性を有する。「ID」は、レコードを識別する情報であり、番組管理表31におけるレコード管理のために存在する。「タイトル情報」は、タイトルと再生情報を含む。「再生時間帯情報」は、番組が実際に再生された時間帯に関する情報である。「再生時間帯情報」が「0−58」である場合、番組の「0分」の箇所から「58分」の箇所まで、再生されたことを示す。「全再生時間」は、番組全体を再生するために必要な時間を示す。なお、図5における「再生情報」の属性値は、「未」、「済」、「 」(空)の3種類の値をとり得る、とする。ここで、「未」は、番組が全く再生されていないこと、「済」は、所定の割合以上、再生されたこと、「 」(空)は、「未」でも「済」でもないことを示す。つまり、「 」(空)は、途中まで再生したこと、すなわち、所定の割合未満の部分だけを再生したことを示す。なお、再生情報の値は、「未」、「済」、「 」(空)のそれぞれの属性に対して例えば「0」、「1」、NULLとする。
ここで、再生済判断部15の判断基準となる、所定の割合を「85%」とする。再生済判断部15は、所定の割合を示す閾値の情報を保持している。
以上のような構成において、ユーザが、例えば、リモコン3で、タイトル出力指示を入力すると、そのタイトル出力指示は受付部12により受け付けられる。
次に、タイトル情報出力部17は、番組格納部11から、各番組の属性値であるタイトル情報(図5の番組管理表31)を読み出す。
そして、タイトル情報出力部17は、読み出したタイトル情報を出力する。タイトル情報の出力例(表示例)を図6に示す。
図6において、ユーザが番組「ドラマX」に対する再生指示を入力した場合を検討する。この場合、ユーザは例えば、番組「ドラマX」のタイトルがフォーカスされている場合に、リモコンで、「決定」ボタンを押下する。
受付部12は、ユーザからの再生指示を受け付け、再生部14は、再生指示で指示された番組「ドラマX」を番組格納部11から、順次、読み出し、再生する。
ここで、ドラマXが例えば53分で終了しており、その後は、CMであるため、ユーザは、番組の開始から53分経過した後に、リモコンで再生停止指示を入力した場合、受付部12は、再生停止指示を受け付け、再生を停止させる。そして、再生済判断部15は、今回の再生時間帯情報「0−53」を取得する。
次に、再生済判断部15は、再生した番組の属性値である、再生時間帯の情報を、番組格納部11から取得する。ここで、番組「ドラマX」の属性値「再生時間帯情報」はNULL(図5参照)であるので、再生済判断部15は、再生時間帯情報として「0−53」を設定する。
次に、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の全時間(ここでは、60分、とする)を取得する。
次に、再生済判断部15は、「53分/60分≧所定の割合「85%」」を満たすか否かを判断する。「53分/60分≧所定の割合「85%」」は真であるので、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の属性値「再生情報」を「再生済」に設定する。そして、再生済情報付与部16は、番組「ドラマX」の再生情報を、再生済を示す値(ここでは、「1」とする)に書き換える。
以上の処理により、番組管理表31は、図7のように更新される。なお、再生済判断部15は、番組「ドラマX」の再生時間帯情報を「0−53」に書き換えても良い。
以上、本実施の形態によれば、録画した番組の再生済み/未再生の管理において、ユーザの感覚に合致した管理が行える。つまり、番組を全部、再生することなく、「再生済み」の状態にすることにより、ユーザの感覚に合致した再生情報の管理が行える。
なお、本実施の形態では、番組管理表31において、再生時間帯情報を管理していなくても良い。再生時間帯情報がなくても、番組の再生済み/未再生の管理が可能であり、かつ、記憶領域を有効に利用できる。
また、本実施の形態において、所定の割合は「75%」、「85%」以外の割合でも良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、再生済情報設定部16が設定付与した再生情報を、タイトル出力の場合のみ利用する態様を記載した。しかし、再生情報は他の用途にも利用できる。例えば、再生情報は、タイトルを表示する場合に、未再生の番組のタイトルから表示させる場合に利用できる。また、再生情報は、再生済みの番組を再度、視聴できないようにするなど、著作権管理上、有効に利用できる。
また、本実施の形態の具体例において、「再生情報」の属性値は、「未」、「済」、「 」(空)の3種類の値がとり得る、とした。しかし、「 」(空)は、「未」としても良い。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して配布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における番組再生装置の機能を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、以下のステップをコンピュータに実行させる。
・番組格納部に格納されている番組データの再生指示を受け付ける受付ステップ
・受付ステップを介して再生が指示された番組データを再生する再生ステップ
・番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生ステップにより再生されたか否かを判断する再生済判断ステップ
・再生済判断ステップによる判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定ステップ
また、上記プログラムにおいて、受付ステップが番組タイトルの出力指示を受け付けた場合に、番組格納部から、番組データのタイトルと、番組データに関連づけられている再生情報とを含むタイトル情報を抽出するタイトル情報抽出ステップと、タイトル情報抽出ステップが抽出したタイトル情報を出力するタイトル情報出力ステップとをさらにコンピュータに実行させてもよい。
また、上記プログラムにおいて、番組を記録する記録ステップをさらに実行させ、番組は、記録ステップで記録した番組であることは好適である。
さらに、上記プログラムの再生済判断ステップにおいて、番組の全再生時間の中で、所定割合以上の時間、再生したか否かを判断することは好適である。
以上のように、本実施形態の番組再生装置では、録画した番組の再生状況の管理に対して、所定割合以上の再生が完了している番組については、再生済みであるとして管理する。これにより、番組の大半が再生済みではあるが再生が完了していない場合であっても、その番組を「再生済み」として扱われるので、ユーザの感覚に近い再生状況の管理が可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、複数の番組のタイトルをまとめて1つのタイトル(以下「まとめタイトル」という。)とし、そのまとめタイトルに関する番組に対して再生済み/未再生の管理を行う、番組再生装置について説明する。
図8は、本実施の形態における番組再生装置のブロック図である。
本実施形態の番組再生装置1bは、実施の形態1の構成に加えて、さらにタイトル抽出部8を備えている。
タイトル抽出部81は、受付部12がタイトル出力指示を受け付けた場合に、各タイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルから「まとめタイトル」を構成するとともに、所定の条件を満たさないタイトルを取得する。所定の条件とは、例えば、複数のタイトル間で、タイトルの全文字または所定数以上の文字が同じであることである。この場合、タイトル抽出部81は、全文字、または、所定数以上の文字が同じとなる複数のタイトルから、一つのまとめタイトルを生成する。まとめタイトルは、複数のタイトルの中で代表のタイトル(例えば、録画日が最新の番組のタイトル)に設定する。または、まとめタイトルは、共通するタイトルの前10文字や、タイトル間で共通する文字列、等に設定する。所定の条件を満たさないタイトルとは、例えば、他に同じタイトルが存在しないユニークなタイトルであり、これらのタイトルは、まとめて表示されない。タイトル抽出部81は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。タイトル抽出部81の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
タイトル情報出力部82はタイトル情報を出力する。タイトル情報は、タイトル抽出部81が取得したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含む。また、タイトル情報出力部82は、タイトル抽出部81が取得したまとめタイトルと、そのまとめタイトルに対応する再生情報とを含むタイトル情報を出力する。まとめタイトルに対応する再生情報は、まとめタイトルに対応する2以上の番組の2以上の再生情報から決定される。
さらに具体的には、タイトル情報出力部82は、例えば、タイトル抽出部81が抽出したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて「済(再生済み)」示す場合にのみ、そのまとめタイトルに対応する番組の再生情報を「済」としても良い。つまり、かかる場合、タイトル情報出力部82は、所定の条件を満たす複数のタイトルに対応する番組がすべて「済」の場合にのみ、まとめタイトルに対応する再生情報を「済」として出力する。
また、タイトル情報出力部82は、例えば、タイトル抽出部81が抽出したタイトルと、そのタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力する。さらに、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が「未(未再生)」である場合に、そのまとめタイトルに対応する再生情報を「未」としても良い。つまり、かかる場合、タイトル情報出力部82は、所定の条件を満たす複数のタイトルに対応する番組のうち、少なくとも1つの番組の再生情報が「未」の場合に、まとめタイトルに対応する再生情報を「未」として出力する。
タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する番組の再生情報のうち、「済」を示すものの割合を視覚的に示すような態様で、まとめタイトルに対応する再生情報を出力しても良い。例えば、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルに対応する番組が12個あり、それらの番組のうち、8個の番組が「済」であり、4個の番組が「未」である場合、再生情報として(8/12)と出力してもよい。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信等を含む概念である。タイトル情報出力部82は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフト及び出力デバイス、等で実現され得る。タイトル情報出力部82は、ディスプレイ等の出力デバイスを含んでも良い。
番組再生装置1bの動作について図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図9のフローチャートにおいて、ステップS901が実施の形態1の図2のフローチャートと異なるので、このステップS901についてのみ詳細に説明する。ステップS901において、タイトル抽出部81およびタイトル情報出力部82は、タイトル情報を出力するタイトル情報出力処理を行う。
図10A及び図10Bのフローチャートを用いて、ステップS901のタイトル情報出力処理の詳細について説明する。
(ステップS1001)タイトル抽出部81は、番組格納部11の番組の属性値群(例えば、前述の番組管理表のレコード)を、タイトルでソートする。
(ステップS1002)タイトル抽出部81は、カウンタiに初期値として1を代入する。
(ステップS1003)タイトル抽出部81は、ステップS1001でソートしたタイトルの中で、i番目のタイトルが存在するか否かを判断する。i番目のタイトルが存在すればステップS1004に行き、i番目のタイトルが存在しなければステップS1008(図10B参照)に行く。
(ステップS1004)タイトル抽出部81は、i番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルを取得する。なお、i=1の場合、(i−1)番目のタイトルはNULLとなる。
(ステップS1005)タイトル抽出部81は、ステップS1004で取得したi番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルとが所定の条件を満たすか否かを判断する。所定の条件を満たせばステップS1006に行き、所定の条件を満たさなければステップS1007に行く。
(ステップS1006)タイトル抽出部81は、所定の条件を満たしたi番目のタイトルと(i−1)番目のタイトルとが「まとめタイトル」である旨を示すフラグを、i番目のタイトルに付与する。
(ステップS1007)タイトル抽出部81は、カウンタiを1だけインクリメントし、ステップS1003に戻る。
(ステップS1008)(図10B参照)タイトル抽出部81は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1009)タイトル抽出部81は、ステップS1001でソートしたタイトルの中で、i番目のタイトルが存在するか否かを判断する。i番目のタイトルが存在すればステップS1010に行き、i番目のタイトルが存在しなければステップS1019に行く。
(ステップS1010)タイトル抽出部81は、i番目のタイトルに、まとめタイトルのフラグが付与されているか否かを判断する。i番目のタイトルに、まとめタイトルのフラグが付与されていればステップS1011に行き、まとめタイトルのフラグが付与されていなければステップS1018に行く。
(ステップS1011)タイトル抽出部81は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに対して、まとめタイトルを設定する。すなわち、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトル群を、一のまとめタイトルに属するタイトル群として管理する。この場合、タイトル抽出部81は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルのうち、録画日が最新のタイトルの名前を、まとめタイトルとしても良いし、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに共通する文字列をまとめタイトルとしても良い。その他、まとめタイトルのネーミング方法は問わない。
(ステップS1012)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する複数のタイトルに対する再生情報を、番組格納部11から読み出す。
(ステップS1013)タイトル情報出力部82は、ステップS1012で取得した再生情報が全て「済」を示すか否かを判断する。全て「済」であればステップS1014に行き、一つでも「済」でなければステップS1017に行く。
(ステップS1014)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルの再生情報を「済」とする。
(ステップS1015)タイトル情報出力部82は、出力すべきタイトル情報を構成する。タイトル情報は、まとめタイトルと再生情報を含む。
(ステップS1016)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルを構成するタイトルの数の分だけ、iをインクリメントし、ステップS1009に戻る。
(ステップS1017)タイトル情報出力部82は、まとめタイトルの再生情報を「未」とし、ステップS1015に行く。
(ステップS1018)タイトル情報出力部82は、一つのタイトル(まとめタイトルではないタイトル)と、再生情報とを少なくとも取得し、タイトル情報を構成し、ステップS1009に戻る。
(ステップS1019)タイトル情報出力部82は、ステップS1015やステップS1018で構成したタイトル情報をディスプレイ5等に出力する。
以下、本実施の形態における番組再生装置の具体的な動作について説明する。
図11は、番組格納部11が保持している番組管理表である。番組管理表31bは、例えば、「ID」、「タイトル情報」、「録画日」、「全再生時間」などの属性を有する。「録画日」は、番組を録画した日を示す情報である。
ここで、再生済判断部15は、番組の全再生時間のうち、所定の割合(ここでは、75%)以上の時間、通常の速度(標準速度)で再生された場合、当該番組が再生された、と判断する。再生済判断部15は、所定の割合に関する閾値「75%」の情報を保持している。
かかる状況において、ユーザが、例えば、リモコン3で、タイトル出力指示を入力し、そして、受付部12がタイトル出力指示を受け付けたとする。
次に、タイトル抽出部81は、番組格納部11の番組の属性値群(図11の番組管理表31bのレコード)を、タイトルでソートする。これにより、タイトル抽出部81は、図12に示すソートされた番組管理表31bを得る。なお、ソート処理は公知技術であるので説明を省略する。
ここで、まとめタイトルを構成するための所定の条件を、少なくともタイトルの最初の文字から10文字目までが同一の文字列であること、とする。また、まとめタイトルを、共通する文字列(最初の文字から異なる文字の前までの文字列)で構成する。
以上の条件の下、タイトル抽出部81は、1番目のタイトルから順に読み出し、1番目のタイトルと2番目のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断する。そして、所定の条件を満たせば、まとめタイトルを示すフラグ(以下「まとめタイトルフラグ」という。)の値に「1」が代入される(フラグをオン)。所定の条件を満たさなければ、まとめタイトルフラグの値はそのまま(NULLや「0」のまま)である。
ここで、図13の例では、IDが1,3,17のタイトルは、それらの文字列が同一であるので、タイトル抽出部81は、これらのタイトルに対する、まとめタイトルフラグの値を「1」に設定する。さらに、図13のIDが18,36,57のタイトルは、それらの前10文字以上が同一であるので、タイトル抽出部81は、これらのタイトルに対する、まとめタイトルフラグの値に「1」を設定する。
次に、タイトル抽出部81は、まとめタイトルフラグが付与されている複数のタイトルから、まとめタイトルを構成する。例えば、図13において、IDが1,3,17のタイトルから「子供番組A」というまとめタイトルを取得する。そして、タイトル情報出力部82は、図13のIDが1,3,17の再生情報をすべて読み出す。IDが1,3,17の再生情報において、一つの「未」を示す再生情報が存在するので、IDが1,3,17に対応するまとめタイトルの再生情報を「未(例えば、値「0」)」とする。なお、本例において、まとめタイトルに対応する番組のすべての再生情報のうち、一つでも「未」があれば、まとめタイトルの再生情報を「未」とすることとしている。
次に、タイトル情報出力部82は、まとめタイトル「子供番組A」と、その再生情報「未」とから、タイトル情報(例えば、「G,子供番組A,未再生」)を構成する。ここで、タイトル情報の「G」は、まとめタイトルであることを示す情報である。
図13において、IDが2のタイトルについては、まとめタイトルではないので、タイトル抽出部81は、「ニュースBBB」をそのままタイトルとして取得する。そして、タイトル情報出力部82は、タイトル「ニュースBBB」と、再生情報「未」とからタイトル情報(例えば、「,ニュースBBB,未再生」)を構成する。なお、「ニュースBBB」は、まとめタイトルではないので、「G」を含まない。
その後、タイトル抽出部81は、上記と同様にして、IDが18,36,57のタイトルから「Wサッカーダイジェスト」というまとめタイトルを構成する。タイトル抽出部81は、IDが18,36,57のタイトルの同一の文字列を抽出し、その文字列をまとめタイトルに設定する。
次に、タイトル情報出力部82は、図13のIDが18,36,57の再生情報をすべて読み出す。そして、タイトル情報出力部82は、IDが18,36,57の再生情報が全て「済」であるので、IDが18,36,57に対応する、まとめタイトルの再生情報を「済」(例えば、値「1」)に設定する。
そして、タイトル情報出力部82は、まとめタイトル「Wサッカーダイジェスト」と、再生情報(「済」)とからタイトル情報(例えば、「G,Wサッカーダイジェスト,再生済」)を構成する。
以上のように、タイトル抽出部81、およびタイトル情報出力部82は、すべての番組に対して、タイトル情報を構成する。
そして、タイトル情報出力部82は、構成したタイトル情報を出力する。タイトル情報の出力例を図14に示す。図14において、録画日も出力されている。図14において、「G」は、まとめタイトルであることを示す。また、図14において、まとめタイトルの再生情報の「済」は、まとめタイトルに対応するすべての番組が再生済みであることを示す。また、図14において、まとめタイトルの再生情報の「未」は、まとめタイトルに対応する番組のうち、少なくとも1つの番組が未再生であること(すべての番組の再生情報が「済」ではないこと)を示す。
なお、タイトル情報出力部82は、まとめタイトルのフラグが付与されている連続する2以上のタイトルに対する再生情報を、番組格納部11から読み出し、読み出し、読み出した再生情報における、再生情報の値が「未」であるものと、「済」であるものの割合の情報を取得しても良い。かかる場合、タイトル情報出力部82は、例えば、IDが1,3,17の再生情報について、再生情報が「未」であるものが1つ、再生情報が「済」であるものが2つあるので、まとめタイトルの再生情報として、「未,2/3」としても良い。ここで、「未」は、未再生の番組が存在することを示し、「2/3」は、3番組のうち2番組が再生済みであることを示す。かかる場合、タイトル情報出力部82は、図15に示すようにタイトル情報を表示する。
以上、本実施の形態によれば、番組のタイトルをまとめたタイトルである「まとめタイトル」に対して、再生済み/未再生に関する情報の管理、出力が好適に行える。
なお、本実施の形態によれば、一つの番組が再生済みか否かを判断するアルゴリズムは、実施の形態1で説明したアルゴリズムが好適であるが、従来のアルゴリズムで判断しても良い。例えば、1分間だけ再生したものも全時間再生したものも区別なく、いずれも「未再生」を意味する表示をしないような、従来のアルゴリズムを使用できる。
さらに、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに以下のステップを実行させるためのプログラムである。
・番組のタイトルおよび番組が再生済か否かを示す情報である再生情報を含む属性値を有する番組データを番組格納部に格納するステップ
・番組のタイトルを出力するタイトル出力指示を受け付ける受付ステップ
・受付ステップでタイトル出力指示を受け付けた場合に、複数のタイトルが所定の条件を満たすか否かを判断し、所定の条件を満たす複数のタイトルと関連した、一のタイトルである、まとめタイトルを構成し、かつ所定の条件を満たさないタイトルを取得するタイトル抽出ステップ
・タイトル抽出ステップで取得したタイトル、およびその取得したタイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報を取得し、当該複数の再生情報を用いて、まとめタイトルに対応する再生情報を決定し、当該まとめタイトルと決定した再生情報とを含むタイトル情報を出力するタイトル情報出力ステップ
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、タイトル抽出ステップで抽出したタイトル、および当該タイトルに対応する番組の再生情報を有するタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報がすべて再生済を示す場合のみ、当該まとめタイトルに対応する再生情報を、再生済みを示す値に設定しても良い。
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、タイトル抽出ステップで抽出したタイトルと、タイトルに対応する番組の再生情報とを含むタイトル情報を出力し、かつ、まとめタイトルに対応する複数の番組の再生情報のうち、少なくとも1つの再生情報が未再生を示す場合に、当該まとめタイトルに対応する再生情報を、未再生を示す値に設定しても良い。
上記プログラムにおいて、タイトル情報出力ステップは、まとめタイトルに対応する再生情報として、まとめタイトルに関連した複数の番組について、それらの総数に対する、再生済を示す再生情報を持つ番組の数の割合を、視覚的に認識できる態様で出力してもよい。
また、上記プログラムはさらに以下のステップを、コンピュータに実行させるステップをさらに含んでもよい。
・受付ステップで再生が指示された番組データを再生する再生ステップ
・番組格納部に格納された番組データについて、その番組データの所定の割合以上の部分が再生ステップにより再生されたか否かを判断する再生済判断ステップ
・再生済判断ステップによる判断結果にしたがい、番組データに対して、再生済みか否かを示す情報である再生情報を設定する再生済情報設定ステップ
また、上記プログラムは、番組を記録する記録ステップをさらに実行させてもよい。その番組は、記録ステップで記録した番組である。
さらに、上記プログラムにおいて、再生済判断ステップは、番組の全再生時間の中で、所定の割合以上の時間、再生したか否かを判断してもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、番組が再生済みか否かを簡易な方法で管理でき、かつユーザの感覚に合致した管理が可能となる、という効果を有し、番組再生装置等に対して有用である。
本発明の実施の形態1における番組再生装置のブロック図
実施の形態1の番組再生装置の動作を示すフローチャート
実施の形態1の番組再生装置の再生情報設定処理を示すフローチャート
再生情報設定処理の別の例を示すフローチャート
番組管理表を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
番組管理表を示す図
本発明の実施の形態2における番組再生装置のブロック図
実施の形態2の番組再生装置の動作を示すフローチャート
実施の形態2の番組再生装置のタイトル情報出力処理について説明するフローチャート
実施の形態2の番組再生装置のタイトル情報出力処理について説明するフローチャート(図10Aからのつづき)
番組管理表を示す図
ソートされた番組管理表を示す図
ソートされた番組管理表を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
タイトル情報の出力例を示す図
符号の説明
1、1b 番組再生装置
3 リモコン
5 ディスプレイ
7 スピーカー
11 番組格納部
12 受付部
13 記録部
14 再生部
15 再生済判断部
16 再生済情報付与部
17、82 タイトル情報出力部
31,31b 番組管理表
81 タイトル抽出部