JPWO2007108378A1 - シグナルプローブポリマーの形成方法 - Google Patents

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Abstract

ポリマーを効率的且つ定量的に形成することができるシグナルプローブポリマーの形成方法、該方法で形成されるシグナルプローブポリマー、該方法で用いられるオリゴヌクレオチド・プローブ、及び高感度で定量性に優れた標的分析物の検出方法を提供する。5’端部から順に核酸領域X、Y及びZが設けられた3箇所の核酸領域からなる第1プローブと、5’端部から順に核酸領域X’、Y’及びZ’が設けられた3箇所の核酸領域からなる第2プローブと、からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブの複数対を反応させてポリマーを形成させる方法であって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であるようにした。

Description

本発明は、効果的にオリゴヌクレオチド・プローブの自己集合体(ポリマー)を形成させ、標的分析物の検出の安定性と感度を向上させることができるシグナルプローブポリマーの形成方法、該方法により形成されるポリマー、該方法を利用した標的分析物の検出方法、及び該方法に用いられる一対のプローブに関する。
本発明者らは酵素を使用しない新規な等温核酸増幅法(プローブ自己集合体の形成方法)を提案した(特許文献1〜4)。図1〜図3は特許文献1記載の方法の概略説明図である。例えば、特許文献1記載の方法は、図1に示したように3個所の領域から構成される一対のオリゴヌクレオチド・プローブ18(HoneyComb Probe、以下、HCPと称する。)を用いる方法であり、第1HCP18a(X領域,Y領域及びZ領域)と第2HCP18b(X’領域,Y’領域及びZ’領域)の各々の3個所の領域は互いに相補的な塩基配列を有し、両者を反応させた場合、領域の1個所のみとハイブリダイズする様に各領域の塩基配列を工夫したものである(図2)。この工夫により、複数の一対のHCPを反応させた場合、互いにハイブリダイズしてプローブの自己集合体20(ポリマー)を形成させることができる(図3)。本明細書において、これらオリゴヌクレオチド・プローブの自己集合反応(Probe alternation link self-assembly reaction)によるポリマーの形成法を、パルサー法(PALSAR法)と称する。
また、特許文献2記載の方法は、前記一対のHCPの各領域の末端にグアニン又はシトシンを配置し、一対のHCPがハイブリダイズした際にC−G結合を各領域の端部に形成することにより、より安定したポリマーを効率的に形成させる方法であり、特許文献2の実施例では各領域の塩基数が20であり各領域の端部にG又はCを配置させたHCPが開示されている。
また、本発明者らは、パルサー法を利用することにより、ターゲット遺伝子の検出感度を向上させることができることを見出した(特許文献5)。図4に、パルサー法を利用したマイクロプレートにおけるシグナル増幅方法の一例を示す。図4(a)に示した如く、マイクロプレート10等の反応機材に標的核酸12を捕捉可能なキャプチャープローブ14(捕捉用プローブ)を結合させ、次に図4(b)に示した如く、標的核酸12を捕捉した後、図4(c)に示した如く、HCPと標的核酸に相補的な領域を持つアシストプローブ16を加え、更に、図4(e)に示した如く、複数対のHCP18を加えて、自己集合反応により自己集合体20を形成させ、シグナルを増幅させることができるものである。
なお、本明細書中でシグナルプローブポリマー(単にポリマーとも称する)とは、HCPにより形成される前記自己集合体を言う。またアシストプローブとは、検出する標的分析物と特異的に結合可能であり、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方のオリゴヌクレオチド・プローブの一部又は全てと同じ塩基配列を有するプローブを言い、標的分析物とシグナルプローブポリマーをつなぐ働きをする。
特許第3267576号公報 特許第3310662号公報 国際公開第02/31192号公報 特開2002−355081号公報 国際公開第03/029441号公報
本発明は、ポリマーを効率的且つ定量的に形成することができるシグナルプローブポリマーの形成方法、該方法で形成されるシグナルプローブポリマー、該方法で用いられるオリゴヌクレオチド・プローブ、及び高感度で定量性に優れた標的分析物の検出方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、パルサー法を利用した標的分析物の検出における検出感度を向上させるべく鋭意研究を重ねた結果、HCPの各領域の塩基の長さを工夫し、場合によっては各核酸領域の端部の塩基をグアニン又はシトシンとすることにより、各領域が20塩基である場合と比較して極めて効率的にポリマーを形成することができ、更に標的分析物の検出の安定性と感度を著しく向上させることができることを見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法は、5’端部から順に核酸領域X、Y及びZが設けられ、下記化学式(1)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第1プローブと、
5’端部から順に核酸領域X’、Y’及びZ’が設けられ、下記化学式(2)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第2プローブと、
(前記化学式(1)及び(2)において、XとX’、YとY’、ZとZ’はそれぞれハイブリダイズ可能な相補的領域である)
からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブの複数対を反応させてポリマーを形成させる方法であって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であることを特徴とする。
本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法において、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが14又は15であることが好ましく、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが全て14塩基であることがより好ましい。
前記各核酸領域の端部全ての塩基がグアニン又はシトシンであることが好ましい。
前記オリゴヌクレオチド・プローブが、標識物質で標識されていることが好適である。前記標識物質が、アクリジニウムエステル、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素であることが好ましい。
本発明のシグナルプローブポリマーは、前記本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法で形成されることを特徴とする。
本発明の標的分析物の検出方法は、試料内の標的分析物の存在を検出する方法であって、前記本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法によりポリマーを形成させ、該ポリマーを検出することにより標的分析物を検出することを特徴とする。
前記標的分析物と特異的に結合可能であり、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方のオリゴヌクレオチド・プローブの一部又は全てと同じ塩基配列を有するアシストプローブを用い、前記標的分析物と前記アシストプローブと前記ポリマーとを含む複合体を形成し、該複合体を分析することにより前記標的分析物を検出することが好ましい。
前記標的分析物としては、例えば、核酸、抗原、抗体、レセプター、ハプテン、酵素、たんぱく質、ペプチド、ポリマー及び糖質からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。
前記標的分析物が核酸の場合、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方が、前記標的核酸(ターゲット遺伝子)の一部に相補的な配列を有することが好ましい。また、前記ターゲット遺伝子と前記ポリマーを繋ぐために、ターゲット遺伝子の塩基配列と前記オリゴヌクレオチド・プローブの塩基配列に対して、それぞれに相補的な領域を持つアシストプローブを用いることが好適である。
本発明の一対のオリゴヌクレオチド・プローブは、5’端部から順に核酸領域X、Y及びZが設けられ、下記化学式(1)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第1プローブと、
5’端部から順に核酸領域X’、Y’及びZ’が設けられ、下記化学式(2)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第2プローブと、
(前記化学式(1)及び(2)において、XとX’、YとY’、ZとZ’はそれぞれハイブリダイズ可能な相補的領域である)
からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブであって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であることを特徴とする。
本発明の一対のオリゴヌクレオチド・プローブにおいて、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが14又は15であることが好ましく、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが全て14塩基であることがより好ましい。
前記各核酸領域の端部全ての塩基がグアニン又はシトシンであることが好ましい。
前記オリゴヌクレオチド・プローブが、標識物質で標識されていることが好適である。前記標識物質が、アクリジニウムエステル、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素であることが好ましい。
本発明によれば、簡便に標的分析物の検出感度を著しく向上することができる。
一対のHCPを示す概略説明図である。 一対のHCPの結合様式を示す概略説明図である。 複数対のHCPにより形成されたポリマーを示す概略説明図である。 パルサー法を利用した標的核酸の検出方法の一例を示す概略説明図である。 パルサー法を利用した標的抗原の検出方法の一例を示す概略説明図であり、(a)は支持体に結合された抗体、(b)は標的抗原、(c)は抗体を結合させたアシストプローブを示す。 パルサー法を利用した標的抗原の検出方法の一例を示す概略説明図であり、支持体に結合された抗体と標的抗原と抗体を結合させたアシストプローブとを含む複合体を示す。 パルサー法を利用した標的抗原の検出方法の一例を示す概略説明図であり、図6の複合体上に形成されたポリマーを示す。 実施例1〜7及び実験例1〜6の吸光度測定の結果を示すグラフである。 実施例1〜3及び実験例1〜6の電気泳動法の結果を示す写真である。 実施例4〜7の電気泳動法の結果を示す写真である。 実施例8〜11及び実験例7〜12の結果を示すグラフである。
符号の説明
10:マイクロプレート、12:標的核酸、14:キャプチャープローブ、16:アシストプローブ、18:一対のオリゴヌクレオチド・プローブ(一対のHCP)、18a:第1プローブ(第1HCP)、18b:第2プローブ(第2HCP)、20:自己集合体、シグナルプローブポリマー、30:支持体、32:標的抗原、34、35:抗体、36:アシストプローブ、38:複合体、40:ポリマー。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は、一対のオリゴヌクレオチド・プローブ(一対のHCP)を示す概略説明図である。図2は、図1のHCPの結合態様を示す概略説明図である。図3は、図1のHCPの複数対により形成された自己集合体を示す概略説明図である。
本発明の一対のオリゴヌクレオチド・プローブは、図1に示した如く、5’端部から順に核酸領域X、核酸領域Y及び核酸領域Zを有する、3箇所の核酸領域からなる第1プローブ(第1HCP)18aと、5’端部から順に核酸領域X’、核酸領域Y’及び核酸領域Z’を有する、3箇所の核酸領域からなる第2プローブ(第2HCP)18bと、からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブ(一対のHCP)であって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であることを特徴とする。
前記一対のHCPにおいて、核酸領域Xと核酸領域X’、核酸領域Yと核酸領域Y’、核酸領域Zと核酸領域Z’はそれぞれハイブリダイズ可能な相補的核酸領域であり、図2に示した如く、核酸領域Xと核酸領域X’が結合し、核酸領域Yと核酸領域Y’が結合し、核酸領域Zと核酸領域Z’が結合する。本発明の一対のHCPは、各領域の両末端部にグアニン(G)又はシトシン(C)が配置されており、一対のHCPがハイブリダイズした際に各領域の端部にC−G結合が形成されることが好ましい。
前記HCPの各領域の長さは、それぞれ塩基数13〜15、好ましくは14又は15に設定されるものであり、1プローブ中の3領域の長さは同じであっても異なっていてもよい。前記HCPの各領域の長さが全て14又は全て15であることがより好ましい。
上記オリゴヌクレオチド・プローブは、通常DNA又はRNAで構成されるが、核酸類
似体でも構わない。核酸類似体として、たとえば、ペプチド核酸(PNA、国際公開第92/20702号公報等参照)やLocked Nucleic Acid(LNA、Koshkin AA et al. Tetrahedron 1998.54,3607-3630., Koshkin AA et al. J. Am. Chem. Soc. 1998.120,13252-13253., Wahlestedt C et al. PNAS. 2000.97,5633-5638.等参照)が挙げられる。また、一対のオリゴヌクレオチド・プローブは、通常、同じ種類の核酸で構成されるが、たとえばDNAプローブとRNAプローブが一対になっても差し支えない。即ち、プローブの核酸の種類はDNA、RNAまたは核酸類似体(たとえばPNAやLNA等)から選択することができる。又、一つのプローブ内での核酸組成は一種類、たとえばDNAのみから構成される必要はなく、必要に応じて、たとえば、DNAとRNAから構成されるオリゴヌクレオチド・プローブ(キメラプローブ)を使用することも可能であり、本発明に含まれる。
これらプローブは公知の方法により合成することができる。たとえばDNAプローブの場合、アプライドバイオシステムズ社(Applied Biosystem Inc.)のDNAシンセサイザー394型を用いて、ホスホアミダイド法により合成することができる。また、別法としてリン酸トリエステル法、H−ホスホネート法、チオホスホネート法等があるが、いかなる方法で合成されたものであってもよい。
本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法は、前記本発明の一対のHCPの複数対を反応させてシグナルプローブポリマーを形成させるものである。図3に示した如く、前記一対のHCPの複数対をハイブリダイゼーション反応させることにより、プローブの濃度に応じて効率的にHCPの自己集合体であるシグナルプローブポリマー20を形成させることができる。
使用するHCPの本数は特に限定されないが、102〜1015本の範囲で用いられる。反応緩衝液の組成、濃度は特に限定されず、核酸増幅に常用される通常の緩衝液が好適に使用できる。pHも常用の範囲で好適であり、好ましくはpH7.0〜9.0の範囲のものが使用できる。ハイブリダイゼーション反応の温度条件も特に限定されず、通常の温度条件でよいが、反応温度は好ましくは40〜80℃であり、より好ましくは55〜65℃である。更に、反応溶液中に反応温度領域を部分的に形成させ、当該反応温度領域において自己集合反応を行わせるようにすることが好ましい(国際公開第2005/106031号公報)。部分的な反応温度領域に適用される反応温度は40〜80℃が好ましく、より好ましくは55〜65℃である。
本発明のシグナルポリマーの形成方法を利用して標的分析物を検出することにより、標的分析物の検出の安定性と感度を向上させることができる。
本発明の標的分析物の検出方法は、前記本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法を利用してポリマーを形成させ、該ポリマーを検出することにより試料中の標的分析物の存在を検出するものである。前記標的分析物の検出方法としては、具体的には、標的分析物とポリマーの複合体を形成させ、ポリマーの検出により標的分析物を検出する方法(例えば、特許文献5)、及び標的分析物が存在する場合にのみポリマーが形成される方法を用いてポリマーを形成させ、ポリマーの検出により標的分析物を検出する方法(例えば、国際公開第02/18642号、国際公開第2004/074480号、国際公開第2004/072302号)が挙げられる。
本発明における標的分析物測定用試料は、該標的分析物を含む可能性のあるあらゆる試料が適用でき、例えば、血液、血清、尿、糞便、脳脊髄液、組織液、喀痰、細胞培養物等の生体由来試料、ウイルス、細菌、カビ等の含有または感染した可能性のある試料等が挙げられる。
前記標的分析物としては、例えば、核酸、抗原、抗体、レセプター、ハプテン、酵素、たんぱく質、ペプチド、ポリマー、糖質及びそれらの組み合わせからなるものが挙げられる。該標的分析物は試料より適宜調製または単離したものでもよい。また、試料中の標的核酸を公知の方法で増幅したDNAまたはRNA等の核酸も使用できる。前記標的核酸(ターゲット遺伝子)として、一本鎖のDNA及び/又はRNA、並びに二本鎖のDNA及び/又はRNAを用いることができる。また、前記標的核酸にSNPs(一塩基多形)を用いることができる。
本発明の検出方法において、前記本発明の一対のHCPの一方(即ち、第1プローブ又は第2プローブ)の一部又は全てと同じ核酸領域を有し、且つ標的分析物に特異的に結合可能なアシストプローブを用いることが好ましい。前記アシストプローブを用いて、標的分析物とアシストプローブとポリマーとを含む複合体を形成し、該複合体を分析することにより前記標的分析物を検出することにより、より簡便に標的分析物を検出することができる。
前記アシストプローブは、標的分析物に応じて適宜選択可能である。例えば、標的分析物が核酸の場合、該標的核酸の1領域に相補的な配列を有するアシストプローブを用い、ハイブリダイゼーションにより結合させることが好ましい。
標的分析物が抗原の場合、化学的結合により抗体を結合させたアシストプローブ、例えば、予め抗体にアミノ基とカルボキシル基等の結合によりコンジュゲートさせたものを用いることが好ましい。また、ビオチン化した抗体を、ストレプトアビジンを用いて結合させたアシストプローブを用いてもよい。
また、標的分析物が核酸の場合、前記一対のHCPの一方を前記標的核酸の一部に相補的な配列を有するように構成し、該一対のHCPを用いて標的核酸とポリマーの複合体を形成させ、ポリマーの検出により、標的核酸を検出することができる。
また、本発明の検出方法において、標的分析物検出用の反応機材で標的分析物を捕捉する工程を含むことが好ましい。本発明は、標的分析物検出の為の種々の反応機材に適用可能であるが、特に、DNAチップ又はDNAマイクロアレイ(Marshall,A.,Hodgson,J.DNA chips:an array of possibilities.Nat Biotechnol.16,27-31,1998.等参照)、マイクロプレート、及び磁性体粒子等に好適に用いられる。
標的分析物を反応機材で捕捉する方法は特に限定されないが、標的分析物に特異的に結合可能な捕捉用物質を結合させた反応機材を用い、該捕捉用物質と標的分析物の結合により反応機材と標的分析物を結合させることが好ましい。
該捕捉用物質は標的分析物に応じて適宜選択すればよく特に限定されない。標的分析物が核酸の場合、捕捉用物質として、該標的核酸の1領域(アシストプローブに相補的な領域を除く)に相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチド(キャプチャープローブ)を用いることが好ましい。標的分析物が抗原又は抗体の場合、捕捉用物質として標的分析物に特異的に結合する抗体又は抗原を用いることが好ましい。また、標的分析物が糖質の場合、捕捉用物質として標的分析物に特異的に結合するレクチンを用いることが好ましい。
以下、標的分析物(標的物質)として核酸又は抗原を検出する場合を例に、本発明の標的分析物の検出方法をより具体的に説明する。
図4は、パルサー法を利用した標的核酸の検出方法の一例を示す概略説明図である。図4において、10は反応機材としてのマイクロプレート、12は標的核酸、14は標的核酸に相補的な塩基配列を有するキャプチャープローブ、18は一対のHCP[第1HCP(核酸領域XYZ)、及び第2HCP(核酸領域X’Y’Z’)]、16は第1HCPと同じ核酸領域(XYZ)を有し且つ標的核酸12に相補的な核酸領域Tを有するアシストプローブである。
図4(a)〜(d)に示した如く、マイクロプレート10に固定化されたキャプチャープローブ14及びアシストプローブ16を標的核酸12に結合させ、マイクロプレート10上に、アシストプローブ16、標的核酸12及びキャプチャープローブ14からなる複合体を形成した後、一対のHCP18の複数対を添加し[図4(e)]、該アシストプローブ16と前記複数対のHCPを反応させてポリマー20を形成させ、アシストプローブ16を介して標的核酸12とポリマー20を結合させ[図4(f)]、該ポリマーを分析することにより試料中の標的核酸の存在を確定することができる。なお、図4においては、キャプチャープローブと標的核酸を反応させた後[図4(b)]、標的核酸とアシストプローブを反応させたが[図4(d)]、キャプチャープローブと標的核酸との反応、及び標的核酸とアシストプローブとの反応の順序は特に限定されず、いずれを先に行ってもよく、また同時に行ってもよい。
図5〜図7は、パルサー法を利用した標的抗原の検出方法の一例を示す概略説明図であり、該標的抗原と特異的に結合させる為に抗体を用いる。図5〜7中、30は支持体、32は標的抗原、34は標的抗原に特異的な抗体、36は第1HCPと同じ核酸領域(XYZ)を有し、且つ標的抗原に特異的な抗体35を結合させたアシストプローブである。
図5及び図6に示した如く、サンドイッチイムノアッセイ法により、予め抗体34を固定した支持体30、及びアシストプローブ36に含まれる抗体35が、標的抗原32を捕捉し複合体38が形成される。その後、一対のHCP[第1HCP(符号18a)及び第2HCP(符号18b)]の複数対を添加し、図7に示した如く、該アシストプローブ36と前記複数対のHCPを反応させて前記複合体38上にポリマー40を形成させ、該ポリマーを分析することにより試料中の標的核酸の存在を確定することができる。
本発明において、シグナルプローブポリマーの検出方法としては、特に限定はないが、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブ(第1及び第2プローブ)の一方、又は両方を予め標識物質で標識し、該標識物質を利用して検出することが好ましい。前記標識物質が、アクリジニウムエステル、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素であることが好ましく、操作性、定量性及び感度の点からアクリジニウムエステルが特に好ましい。具体的には、あらかじめ一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方又は両方を蛍光物質で標識し、ポリマーの存在を蛍光物質の光化学的な変化により検出することが可能である。また、あらかじめ一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方又は両方を発色系酵素又は発光系酵素で標識し、ポリマーの存在を光化学的な変化により検出することが可能である。さらにまた、あらかじめ一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方又は両方をラジオアイソトープで標識し、ポリマーの存在をラジオアイソトープにより検出することが可能である。
また、前記形成されたポリマーに対して、標識プローブをハイブリダイゼーションさせてポリマーの存在を検出することが可能である。標識プローブとしては、発色系酵素、発光系酵素、又はラジオアイソトープ等で標識したものを用いることができる。また、前記形成されたポリマーに対して、核酸と結合する性質を持った蛍光物質を加え、その蛍光物質の光化学的な変化により上記ポリマーの存在を検出することが可能である。蛍光物質としては、2本鎖の塩基対の中に挿入する性質を持った蛍光物質が好ましい。蛍光物質としては、例えば、SYBR Green I stain、SYBR Green II stain、SYBR Green Gold stain、Vistra Green stain、Gelstar stain、Radlant Red stain、PicoGreen、RiboGreen、OliGreen、Hoechst33258(Bis-Benzimide)、Propidium lodide、YO-PRO-1 lodide、YO-PRO-3 lodide(以上、Molecular Probes社製)、臭化エチジウム、Distamycin A、TOTO、Psoralen、アクリジニウムエステル、アクリニジウムオレンジ(Acridine Orange)、AOAO (homodimer)等が好ましい。
また、本発明のポリマーは、260nmにおける紫外部の吸収帯の強度が減じる「ハイポクロミズム」という淡色効果の発現が極めて大きい為、波長260nmにおける紫外部吸収を測定することにより、ポリマーの状態を確認することが可能である。
(実施例1〜7及び実験例1〜6)
1.目的
HCPによるポリマーの形成において、HCPの各領域の塩基数の違いによるポリマーの形成効率を、様々な塩基数のHCPを用いて比較した。
2.各溶液の調製方法
(2−1)HCP溶液の調製
表1又は表2に示した如く各領域の塩基数が異なる一対のHCP(第1プローブ及び第2プローブ)をそれぞれ用い、反応開始時の260nmにおける吸光度が1.2〜1.5になるように各HCPの濃度を調整して、反応溶液[4XSSC、0.2%SDS]に該一対のHCPを溶解し、HCP溶液を調製した。表1は実施例1〜7で用いたHCP(第1プローブ及び第2プローブ)の各領域(X−Y−Z)の塩基数及び各プローブの塩基配列の配列番号を示す表であり、表2は実験例1〜6で用いたHCP(第1プローブ及び第2プローブ)の各領域(X−Y−Z)の塩基数及び各プローブの塩基配列の配列番号を示す表である。
(2−2)対照溶液の調製
ポリマーの形成効率を比較する為に、第1プローブのみを添加した溶液(第1プローブの濃度:前記HCP溶液に添加した第1プローブの2倍量)をそれぞれ調製し、対照とした。
3.反応
0.2mLチューブに前記調製したHCP溶液を100μLずつ分注し、94℃で1分加熱後、直ちに氷上で冷却した。次に、氷上で冷却したHCP溶液が設定温度より高温度域を経由しないように、予め各反応温度[55.0、56.2、57.5、59.2、61.4、63.9、66.1、67.7、68.9又は70.0℃]に到達した状態でチューブをセットし、2時間反応させた。反応後、HCP溶液中のSDSによる白濁を防ぐ為、28℃で保存し、下記分析を行った。また、前記調製した対照溶液に対しても、HCP溶液と同様に実験を行った。
4.分析
(4−1)吸光度測定
前記反応後のHCP溶液及び対照溶液に対して波長260nmにおける吸光度を測定した。対照に対するHCP溶液の各反応温度の吸光度比を計算した。対照に対するHCP溶液の各反応温度の吸光度比を表3及び4に示す。各反応温度に対する吸光度比のグラフを図8に示す。
表3及び表4に示したように各領域の塩基数が全て13のHCP、全て14のHCP、全て15のHCP及び14と15からなるHCPを用いた実施例1〜7は、各領域の塩基数が全て12、16、17、18、19又は20のHCPを用いた実験例1〜6に比べて対照に対する吸光度比が小さくなり、特に14のHCPを用いた場合に最小であった。
核酸は規則的な高次構造をとることにより、吸収強度が減少する「淡色効果」という現象を示す。すなわち、吸光度比の変化を淡色効果として比較することは、ポリマーの形成効率やその構造の規則性の高さの指標となる。このことより、各領域の塩基数が全て13のHCP、全て14のHCP、全て15のHCP及び14と15からなるHCPはポリマーの形成効率が高く、中でも淡色効果が顕著である各領域の塩基数が全て14のHCPは、規則正しいポリマーの形成効率が特に高いことがわかった。
(4−2)電気泳動法
淡色効果がおきている温度のサンプル(表3及び表4に示したサンプル)を6%ポリアクリルアミドゲル電気泳動で確認した。図9は実施例1−3及び実験例1〜6の電気泳動法の結果を示す写真である。図9において、レーン番号は各領域の塩基数であり、レーン13〜15は実施例1〜3のサンプル、レーン1、16〜20は実験例1〜6のサンプル、レーンMは分子サイズマーカーである。図10は実施例4〜7の電気泳動法の結果を示す写真であり、レーン1〜4はそれぞれ実施例6,7,4及び5のサンプル、レーンMは分子サイズマーカーである。また、図9及び図10中、ポリマーのバンドをAで示し、未反応プローブのバンドをBで示した。
図9及び図10に示した如く、各領域の塩基数が全て13のHCP、全て14のHCP、全て15のHCP及び14と15からなるHCPを用いた実施例1〜7は、各領域の塩基数が全て12、16、17、18、19又は20のHCPを用いた実験例1〜6に比べてレーン上のラダーバンドやレーン下部の未反応プローブ(図中のB)が少なく、ポリマーの形成効率が高いことがわかった。特に各領域の塩基数が全て14のHCPを用いた場合はラダーバンドや未反応プローブが最も少ないことから反応に供したHCPのほとんどが効率よく自己集合反応に関与していると考えられ、規則正しいポリマーの形成効率が特に高いことがわかった。
(実施例8〜11及び実験例7〜12)
1.目的
HCPによるポリマー形成を利用したターゲット遺伝子の検出において、HCPの塩基数の違いによるターゲット遺伝子の検出効率を、様々な塩基数のHCPを用いて比較した。
2.マイクロプレートの調製
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)のrRNAと同じ塩基配列を有するターゲットオリゴDNA(配列番号27)に相補的な配列を有するキャプチャープローブ(配列番号28)を各々ストリップウェルタイプの96ウェルマイクロプレート上に固定し、実験に用いた。
3.各溶液の調製方法
(3−1)第1ハイブリダイゼーション・プローブ溶液の調製
第1ハイブリダイゼーション溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)、20%ホルムアミド、Salmon sperm DNA(10μg/mL)]に表5及び6に示すアシストプローブを24pmol/mLになるように溶解し、これをターゲットrRNAとキャプチャープローブのハイブリダイゼーションに使用する第1ハイブリダイゼーション・プローブ溶液とした。なお、用いたアシストプローブは、それぞれ第1プローブと同じ塩基配列及びターゲットオリゴDNAに相補的な塩基配列を有する。
(3−2)第2ハイブリダイゼーション・HCP溶液の調製
第2ハイブリダイゼーション溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)]に表5及び6に示した如く各領域の塩基数が異なる5'末端がDIGラベルされた一対のHCP(第1プローブ及び第2プローブ)を500pmol/mLになるように溶解し、これを第2ハイブリダイゼーション・HCP溶液とした。表5は実施例8〜11で用いたHCP(第1プローブ及び第2プローブ)の各領域(X−Y−Z)の塩基数及び各プローブの塩基配列の配列番号を示す表であり、表6は実験例7〜12で用いたHCP(第1プローブ及び第2プローブ)の各領域(X−Y−Z)の塩基数及び各プローブの塩基配列の配列番号を示す表である。
4.反応
(4−1)第1ハイブリダイゼーション
前記調製したストリップウェルタイプの96ウェルマイクロプレートに各濃度のターゲットオリゴDNA(配列番号27)(0.05,0.1,0.5,1又は10fmol/mL)を50μL、第1ハイブリダイゼーション・プローブ溶液を50μLずつ分注し、プレートシーラーでしっかりとシールし、マイクロプレートの上部20℃、下部45℃に設定した条件下で1時間反応させた。反応後、洗浄液[50mM-Tris, 0.3M-NaCl, 0.01%-TritonX-100, pH 7.6]で洗浄した。
(4−2)第2ハイブリダイゼーション(HCPのポリマー形成反応)
洗浄後、洗浄液をよくきった96ウェルマイクロプレートへ第2ハイブリダイゼーション・HCP溶液を100μLずつ分注し、プレートシーラーでしっかりとシールした。マイクロプレートの上部20℃、下部55℃に設定した条件下で30分間反応させた。
5.検出
マイクロプレートウェルを洗浄後、15mU/mLのALP標識抗ジゴキシゲニン(100mM Tris, pH 7.5)を100μL加え、37℃のインキュベーターで反応させた。洗浄液で洗浄後、発光基質液(CDP-Star、TROPIX製)を100μL加え、暗所で20分反応後、ルミノメーター(Centro LB960、Berthold製)で発光強度(RLU)を測定した。結果を表7及び図11に示す。
表7及び図11に示したように、各領域の塩基数が全て13のHCP、全て14のHCP、全て15のHCP及び14と15からなるHCPを用いた実施例8〜11は、各領域の塩基数が全て12、16、17、18、19又は20のHCPを用いた実験例7〜12に比べて高い測定値が得られた。

Claims (17)

  1. 5’端部から順に核酸領域X、Y及びZが設けられ、下記化学式(1)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第1プローブと、
    5’端部から順に核酸領域X’、Y’及びZ’が設けられ、下記化学式(2)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第2プローブと、
    (前記化学式(1)及び(2)において、XとX’、YとY’、ZとZ’はそれぞれハイブリダイズ可能な相補的領域である)
    からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブの複数対を反応させてポリマーを形成させる方法であって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であることを特徴とするシグナルプローブポリマーの形成方法。
  2. 前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが14又は15塩基であることを特徴とする請求項1記載のシグナルプローブポリマーの形成方法。
  3. 前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが全て14塩基であることを特徴とする請求項1記載のシグナルプローブポリマーの形成方法。
  4. 前記各核酸領域の端部全ての塩基がグアニン又はシトシンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のシグナルプローブポリマーの形成方法。
  5. 前記オリゴヌクレオチド・プローブが、標識物質で標識されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のシグナルプローブポリマーの形成方法。
  6. 前記標識物質が、アクリジニウムエステル、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素であることを特徴とする請求項5記載のシグナルプローブポリマーの形成方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の方法で形成されることを特徴とするシグナルプローブポリマー。
  8. 試料内の標的分析物の存在を検出する方法であって、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法によりポリマーを形成させ、該ポリマーを検出することにより標的分析物を検出することを特徴とする標的分析物の検出方法。
  9. 前記標的分析物と特異的に結合可能であり、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方のオリゴヌクレオチド・プローブの一部又は全てと同じ塩基配列を有するアシストプローブを用い、前記標的分析物と前記アシストプローブと前記ポリマーとを含む複合体を形成し、該複合体を分析することにより前記標的分析物を検出することを特徴とする請求項8記載の標的分析物の検出方法。
  10. 前記標的分析物が核酸であり、前記一対のオリゴヌクレオチド・プローブの一方が、前記標的核酸の一部に相補的な配列を有することを特徴とする請求項8記載の標的分析物の検出方法。
  11. 前記標的分析物が、核酸、抗原、抗体、レセプター、ハプテン、酵素、たんぱく質、ペプチド、ポリマー及び糖質からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項8又は9記載の標的分析物の検出方法。
  12. 5’端部から順に核酸領域X、Y及びZが設けられ、下記化学式(1)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第1プローブと、
    5’端部から順に核酸領域X’、Y’及びZ’が設けられ、下記化学式(2)の構造を有する、3箇所の核酸領域からなる第2プローブと、
    (前記化学式(1)及び(2)において、XとX’、YとY’、ZとZ’はそれぞれハイブリダイズ可能な相補的領域である)
    からなる一対のオリゴヌクレオチド・プローブであって、前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが13〜15塩基であることを特徴とする一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
  13. 前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが14又は15塩基であることを特徴とする請求項12記載の一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
  14. 前記オリゴヌクレオチド・プローブの各領域の長さが全て14塩基であることを特徴とする請求項12記載の一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
  15. 前記各核酸領域の端部全ての塩基がグアニン又はシトシンであることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項記載の一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
  16. 前記オリゴヌクレオチド・プローブが、標識物質で標識されていることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項記載の一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
  17. 前記標識物質が、アクリジニウムエステル、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素であることを特徴とする請求項16記載の一対のオリゴヌクレオチド・プローブ。
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