JPWO2007108119A1 - 3電極面放電型表示装置 - Google Patents
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Abstract
本発明に係る3電極面放電型表示装置(1)は、全体としてパネル状の有効表示領域(S)を構成するように並設された複数の放電管(10)と、複数の放電管(10)の一面側において各放電管(10)と交差するように配置され、互いに平行な電極(X,Y)の対からなる複数の表示電極対と、複数の放電管(10)の他面側において各放電管(10)に沿うように配置されたアドレス電極(A)と、を備える。有効表示領域(S)の外側には、有効表示領域(S)の一端側の表示電極対に並列して、維持電極(X)およびスキャン電極(Y)に各々対応するダミー電極(DX,DY)の対からなるダミー電極対が設けられており、ダミー電極(DY)と有効表示領域(S)の一端側の表示電極対を構成するスキャン電極(Y(1))とが、電気的に接続されている。
Description
本発明は、例えばフラットパネルディスプレイとして利用される3電極面放電型表示装置に関する。
従来の3電極面放電型の表示装置の一例としては、下記の特許文献1に開示されたものがある。この表示装置は、前面側の透明な基板と背面側の基板との間に複数の細長い放電管を並列に配置し、これらの基板と放電管とを接着剤などで貼り合わせたラミネート構造からなる。各放電管の内部の所望領域には、蛍光体層が設けられている。前面側の基板の内面には、並設された複数の放電管と交差状に接触し、互いに平行なスキャン電極と維持電極の対からなる複数の表示電極対が一定の間隔を隔てて形成されている。背面側の基板の内面には、各放電管に沿って接触するアドレス電極が形成されている。各放電管において、各表示電極対が交差する領域が発光単位部分(発光セル)となっている。また、各表示電極対により表示ラインが形成されており、当該表示ラインが配列された領域により表示領域が形成される。
このような構造の表示装置を用いて画像を表示させる際には、階調表示を実現するため、例えば、アドレス表示期間分離法(ADS法)と呼称される駆動方法が採用される。ADS法においては、1フレーム(1画面の表示期間)は、輝度の重み付けをした複数のサブフィールドに分割されており、各サブフィールドは、全ての発光セルの電荷を均一化するリセット期間と、発光させるべき発光セルを選択するアドレス期間と、選択された発光セルを発光させるサステイン期間とから構成される。
リセット期間では、全てのスキャン電極と維持電極との間にリセット電圧を印加し、各発光セルの不要な電荷が消去される。アドレス期間では、スキャン電極に対してスキャンパルス電圧を順次印加しつつ、アドレス電極に対して表示データに従って所与のアドレスパルス電圧を印加する。これにより、スキャン電極とアドレス電極との間にアドレス放電が発生し、所望の発光セルに壁電荷が蓄積される。サステイン期間では、スキャン電極と維持電極に交互にサステインパルス電圧を印加する。その結果、壁電荷が蓄積されている発光セルだけが放電発光する。サステイン期間でのサステインパルスの数は、サブフィールドにおける輝度の重みに対応して決定される。
これらのリセット期間、アドレス期間、サステイン期間の動作を行なうことにより1つのサブフィールドを完了する。そして、所定数のサブフィールドを繰り返すことにより1フレームの表示が面的に行なわれ、この1フレームの表示が連続されることで動画が表示される。このような駆動方法では、アドレス期間において発光させるべき発光セルを選択し、サステイン期間において選択された発光セルを一斉に放電発光させることができるため、効率的に時間を使うことができる。
3電極面放電型表示装置の駆動において、アドレス放電は、スキャンパルス電圧を順次印加することにより実行されるため、放電管が延びる方向の一端側の表示ラインから開始され、他端側の表示ラインに向けて順次移行して行なわれる。アドレス放電が順次連続して行なわれると、当該アドレス放電により生じた電子やイオンなどの荷電粒子(プライミング粒子)が次の発光セルに順次供給され、このプライミング粒子が種火としての役割を果たすこと(プライミング効果)により、各発光セルにおいてアドレス放電が安定的に行なわれる。その一方、直前の発光セルからのプライミング粒子の供給が不十分な場合には、アドレス放電のミス(放電ミス)が起こりやすくなる。アドレス期間が開始される一端側の表示ラインでは、物理的に直前の発光セルからのプライミング粒子の供給がないため、上記した放電ミスが起こる確率は、比較的に高くなる。このような放電ミスが起こると、本来は発光するはずの発光セルが非発光となるので、表示品位が低下することになる。これに対し、スキャン開始ラインやその近傍の表示ラインを遮光膜で覆うことにより、当該ラインを有効表示領域の外側に位置させて、いわゆるダミーラインとして構成する方法も考えられる。しかしながら、この場合、ダミーラインにおけるアドレス動作が発光に寄与しないため、アドレス期間が相対的に増大する。一方、1フレームの長さは、例えばテレビジョン放送の場合には16.7ms(1/60秒)と固定されているので、上記したアドレス期間の増大は、サステイン期間の減少を引き起こし、結果として輝度の低下を招くことになる。
本発明は、このような事情のもとに考えだされたものである。本発明は、アドレス期間の増大を抑制しつつ、有効表示領域におけるアドレス放電のミスを効果的に防止することができる3電極面放電型表示装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される3電極面放電型表示装置は、所定長さ直線状に延びる放電管が複数並設され、全体としてパネル状をなす放電管群と、この放電管群の一面側において各放電管の長手方向と交差するように配置され、それぞれが互いに平行に所定幅の放電スリットを挟むスキャン電極と維持電極の対からなる複数の表示電極対と、上記放電管群の他面側において各放電管の長手方向に沿うように配置されたアドレス電極と、を備え、各隣接する上記表示電極対により所定幅の表示電極対間スリットが形成され、上記放電管群と上記複数の表示電極対により有効表示領域が形成される3電極面放電型表示装置であって、上記有効表示領域の外側には、上記有効表示領域の一端側の表示電極対に並列して、上記スキャン電極および上記維持電極に各々対応する第1および第2の電極の対からなるダミー電極対が設けられており、上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、電気的に接続されていることを特徴としている。
好ましくは、上記表示電極対を構成するスキャン電極および維持電極は、それぞれ相対的に幅が広い透明電極と、相対的に幅が狭く、かつ導電性が良く、上記透明電極における上記放電スリットから離間する一端部に配置されたバス電極とからなり、上記ダミー電極対を構成する第1および第2の電極は、上記透明電極よりも導電性が良い金属電極を備えており、上記第1の電極の幅が上記バス電極の幅よりも大きくされている。
好ましくは、上記ダミー電極対の放電スリットの幅は、上記表示電極対の放電スリットの幅よりも小さくされている。
好ましくは、上記ダミー電極対の可視光透過率が、上記表示電極対の可視光透過率よりも小さくされている。
好ましくは、上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、配線によって接続されている。
好ましくは、上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、駆動回路によって接続されている。
好ましくは、上記ダミー電極対と上記一端側の表示電極対との間隙部分の幅が、上記表示電極対間スリットの幅よりも小さくされている。
好ましくは、上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、隣接するように配置されている。
本発明の第2の側面によって提供される3電極面放電型表示装置は、所定長さ直線状に延びる放電発光要素が複数並設され、全体としてパネル状をなす放電発光要素群と、この放電発光要素群の一面側において各放電発光要素の長手方向と交差するように配置され、それぞれが互いに平行に所定幅の放電スリットを挟むスキャン電極と維持電極の対からなる複数の表示電極対と、上記放電発光要素群の他面側において各放電発光要素の長手方向に沿うように配置されたアドレス電極と、を備え、各隣接する上記表示電極対により所定幅の表示電極対間スリットが形成され、上記放電発光要素群と上記複数の表示電極対により有効表示領域が形成される3電極面放電型表示装置であって、上記有効表示領域の外側には、上記有効表示領域の一端側の表示電極対に並列して、上記スキャン電極および上記維持電極に各々対応する第1および第2の電極の対からなるダミー電極対が設けられており、上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1〜図5は、本発明に係る3電極面放電型表示装置の一例を表す。表示装置1は、放電管を放電発光要素とするカラー表示用の3電極面放電型表示装置である。
図1〜図3に示されているように、表示装置1は、前面側の透明な基板20(図2では便宜上図示略)と、背面側の基板21と、これらの基板20,21の間に並列に配置された複数の放電管10と、複数の表示電極対30と、ダミー電極対40と、複数のアドレス電極Aとを備える。
図3に表れているように、放電管10は、例えば断面略矩形状の細長いガラス管からなり、基板20,21の間に挟まれた状態で接着剤などを介して基板20,21と接合されている。放電管10の管径は、例えば長辺が1mm程度、短辺が0.5mm程度であり、放電管10の厚みは例えば0.1mm程度である。放電管10の内壁面には、ガラス保護用のMgO膜11が一様に形成されており、MgO膜11の表面には、蛍光体層12が形成されている。蛍光体層12は、より詳細には、図3または図5に表れているように、背面側の基板21寄りの所望領域に形成されている。蛍光体層12は、カラー表示の3原色となるR(赤)、G(緑)、B(青)のうち、いずれか一色の蛍光体からなる。放電管10の内部には、放電ガス(例えば、NeとXeとの混合ガス)が封入されており、放電管10の両端部は封止されている。上記構成の放電管10は、RGBの順に並べられている。このような放電管10は、外部から電圧が印加されると、その部分の放電ガスが局所的に放電し、その際に発生する真空紫外線が蛍光体層12を励起することでRGBの可視光を発する。
図3に表れているように、前面側および背面側の基板20,21は、透明な樹脂で板状に形成されたものである。前面側の基板20は、放電管10からの可視光を透過させ、表示光として外部に放出するためのものである。なお、背面側の基板21は、透明性を有していなくてもよい。
前面側の基板20の内面には、各放電管10と交差するように接して横方向に延びるように複数の表示電極対30が形成されている。表示電極対30は、スキャン電極Yと維持電極Xの対からなる(図2,図5参照)。一対の電極X,Yは、互いに所定の間隔を隔てて平行に配置されている。電極Xと電極Yとの間隙部分は放電スリットと呼称され、その幅W1は例えば300μm程度である。図5に表れているように、電極X,Yは、それぞれ、基板20上に形成された透明電極301と、当該透明電極301上に形成されて透明電極301よりも幅が狭いバス電極302とから構成される。透明電極301は、放電管10からの可視光を透過させる部分であり、透明電極材料からなる。バス電極302は、電流を効率よく流すためのものであり、透明電極301よりも導電性に優れる金属電極材料からなる。バス電極302は、可視光を実質的に透過しないので、なるべく発光の妨げとならないように、透明電極301において、放電スリットから離間する一端部に形成されている。透明電極301を構成する材料としては、例えばITO(酸化錫インジウム)が挙げられ、バス電極302を構成する材料としては、例えば銅やアルミニウムが挙げられる。透明電極301およびバス電極302は、例えば蒸着法やスパッタリング法などにより電極材料を成膜し、その後エッチングにより不要部分を除去することにより形成される。透明電極301およびバス電極302の寸法の一例を挙げると、透明電極301は、厚みが0.2μm、幅が850μm程度、バス電極302は、厚みが5μm、幅が30μm程度である。
上記構成の表示電極対30に関し、各放電管10が各表示電極対30と交差する領域が発光単位部分(発光セル)となっている。各表示電極対30(一対の電極X,Y)により表示ラインが形成されており、当該表示ラインは、放電管10の延びる方向に沿って一定間隔を隔てて配列されている。隣接する表示ライン(表示電極対30)の間隙部分は表示電極対間スリットと呼称され、その幅W2は例えば800μm程度である。本実施形態では、表示ラインの数はn本とされており、これらn本の表示ラインが並ぶ領域により有効表示領域Sが形成される。
図4または図5に表れているように、前面側の基板20の内面には、有効表示領域Sの外側であって、有効表示領域Sの一端側(図4における上端側)の表示電極対30(表示ライン)に並列するようにダミー電極対40(ダミーライン)が形成されている。ダミー電極対40は、スキャン電極Yに対応するダミー電極DYと、維持電極Xに対応するダミー電極DXとの対からなる。ダミー電極DX,DYの配列順序は、表示電極対30の電極X,Yの配列順序とは異ならせられている。即ち、ダミー電極DYは、スキャン電極Y(1)に隣接して配置されている。
図5によく表れているように、ダミー電極DX,DYは、それぞれ、基板20上に形成された透明電極401と透明電極401上に形成された金属電極402とから構成される。透明電極401は、透明電極301と同一の形成プロセスにより形成されたものであり、透明電極301と同一の透明電極材料から構成される。また、透明電極401の幅及び厚みは、透明電極301と同程度とされている。金属電極402は、バス電極302と同一の形成プロセスにより形成されたものであり、バス電極302と同一の金属電極材料から構成される。金属電極402の厚みはバス電極302の厚みと同程度とされている。一方、金属電極402の幅は、バス電極302の幅よりも大きくされており、透明電極401の幅と同程度である。ダミー電極対40の放電スリット(電極DX,DYの間隙部分)の幅W3は、表示電極対30の放電スリットの幅W1よりも小さくされており、例えば250μm程度である。ダミー電極対40とこれに隣接する表示電極対30(有効表示領域Sの一端側の表示電極対30)との間隙部分の幅W4は、上記表示電極対間スリットの幅W2よりも小さくされており、例えば600μm程度である。
図4に表れているように、ダミー電極DYとこれに隣接する表示電極対30のスキャン電極Y(1)とは、それらの端部どうしが配線50によって電気的に接続されている。また、ダミー電極DXとこれに隣接する表示電極対30の維持電極X(1)とは、それらの端部どうしが配線51によって電気的に接続されている。配線50,51は、例えばバス電極302および金属電極402の形成と同一の形成プロセスにおけるパターニングにより形成される。なお、前面側の基板20の内面には、必要に応じて表示電極対30およびダミー電極40を覆うように誘電体層13が形成される。
図1〜図3に表れているように、背面側の基板21の内面には、表示電極対30およびダミー電極対40と交差しつつ各放電管10に沿って縦方向に延びるように複数のアドレス電極Aが形成されている。アドレス電極Aは、例えば導電性に優れる銅などの金属を蒸着法やスパッタリング法により成膜し、その後エッチングにより不要部分を除去することにより形成される。なお、表示装置1の各電極には、電圧を印加するための図示しない駆動IC(駆動回路)が接続されている。具体的には、アドレス電極Aのそれぞれに電圧を印加するための第1の駆動ICと、ダミー電極DXおよび全ての維持電極Xに電圧を印加するための第2の駆動ICと、ダミー電極DYおよび全てのスキャン電極Yに電圧を印加するための第3の駆動ICとが設けられている。
上記構成の表示装置1を用いて画像を表示させる際には、ADS法により駆動させられる。即ち、1フレームは、例えば、輝度の重み付けをした8つのサブフィールドに分割されている。図6は、1つのサブフィールドSFにおける駆動波形図の一例である。サブフィールドSFは、リセット期間TRと、アドレス期間TAと、サステイン期間TSとで構成される。
リセット期間TRは、それ以前の点灯状態の影響を防ぐため、ダミーラインおよび全ての表示ラインの壁電荷の消去を行なう期間である。リセット期間TRでは、ダミー電極DXとダミー電極DYとの間、および全ての維持電極Xとスキャン電極Yとの間にリセット電圧を一斉に印加することにより、各発光セルの不要な電荷が消去される。
アドレス期間TAは、表示データに基づいて発光させるべき発光セルにてアドレス放電を発生させ、当該発光セルに壁電荷を蓄積させる期間である。アドレス期間TAでは、ダミー電極DXおよび維持電極Xをグランド電位に対して正電位にバイアスしておく。この状態で、有効表示領域Sの一端側の表示ラインから他端側の表示ラインに向けて、スキャン電極Yに対して波高値Vyの負極性のスキャンパルス電圧を順次印加(スキャン)する(図4においてスキャン方向を矢印で示す。)。即ち、図4を参照すると、アドレス期間TAの最初に上端側の表示ライン(スキャン開始ライン)のスキャン電極Y(1)にスキャンパルス電圧を印加し、アドレス期間TAの最後に下端側の表示ライン(スキャン終了ライン)のスキャン電極Y(n)にスキャンパルス電圧を印加する。本実施形態では、ダミー電極DYとスキャン電極Y(1)とが配線50によって接続されているため、ダミー電極DYとスキャン電極Y(1)へのスキャンパルス電圧の印加は、同時に行なわれる。このスキャンパルス電圧の印加と同期して、発光させるべき発光セルに対応したアドレス電極Aに対して波高値Vaの正極性のアドレスパルス電圧を印加する。ここで、アドレスパルス電圧が印加された発光セルでは、アドレス電極Aとダミー電極DYおよびスキャン電極Yとの間でアドレス放電が発生し、壁電荷が蓄積される。ダミー電極DXおよび維持電極Xはアドレスパルス電圧と同極性の正電位にバイアスされているので、アドレスパルス電圧は打ち消され、ダミー電極DXおよび維持電極Xとアドレス電極Aとの間では放電は発生しない。
サステイン期間TSは、選択された発光セルを発光させる期間である。サステイン期間TSでは、対向放電を防止するために全てのアドレス電極Aをグランド電位に対して正電位にバイアスしつつ、ダミー電極DYおよび全てのスキャン電極Yとダミー電極DXおよび全ての維持電極Xとに交互に波高値Vsの正極性のサステインパルス電圧を印加する。その結果、壁電荷が蓄積されている発光セルだけが放電発光する。サステイン期間TSにて印加するサステインパルスの数は、サブフィールドSFにおける輝度の重みに対応して決定される。
これらのリセット期間TR、アドレス期間TA、サステイン期間TSの動作を行なうことにより1つのサブフィールドSFを完了し、8つのサブフィールドSFを繰り返すことにより1フレームの表示が面的に行なわれる。ここで、発光セルごとに1フレームあたりのサステインパルスによる放電発光回数を制御することで、RGB3色の階調表示が可能となる。そして、1フレームの表示が連続されることで基板20の前面に動画が表示される。
本実施形態では、アドレス期間TAでのアドレス動作において、ダミー電極DYにはスキャン開始ラインのスキャン電極Y(1)と同時にスキャンパルス電圧が印加される。このようにダミーラインとスキャン開始ラインの2ラインのアドレス動作が同時に行なわれると、当該2ラインの隣接セル間で相互にプライミング粒子を供給してプライミング効果を与えることになる。したがって、スキャン開始ラインでのアドレス放電が起こる確率は高められる。なお、ダミーラインとスキャン開始ラインとは同時にスキャンされるため、ダミーライン(ダミー電極対40)を設けることによってアドレス期間TAが増大することはない。
また、ダミーライン(ダミー電極対40)を構成する金属電極402の幅が表示電極対30のバス電極302の幅よりも大きくされているため、ダミーラインにおいては、スキャン開始ラインに比べて放電開始電圧が低下し、放電開始時間(放電遅れ)が短縮する。その結果、ダミーラインでは、スキャン開始ラインに比べてアドレス放電の放電確率は高められる。このようにダミーライン(ダミー電極対40)でのアドレス放電の放電確率が高められると、隣接するスキャン開始ラインへのプライミング粒子の供給が適切に行なわれ、スキャン開始ラインでのアドレス放電の放電確率が高められる。スキャン開始ラインでのアドレス放電の放電確率が高められると、更に隣接する表示ラインへのプライミング粒子の供給が適切に行なわれる。そして、アドレス動作の進行とともにこれが繰り返され、隣接する表示ラインに対してプライミング粒子の供給が順次行なわれる。その結果、有効表示領域Sの全ての表示ラインにおいてアドレス放電が安定的に行なわれ、当該領域Sでの放電ミスが効果的に防止される。
本実施形態では、ダミー電極対40とこれに隣接するスキャン開始ラインとしての表示電極対30との間隙部分の幅W4は、上記表示電極対間スリットの幅W2よりも小さくされている。また、ダミー電極Y1とスキャン開始ラインのスキャン電極Y(1)とが、隣接するように配置されている。即ち、アドレス放電に関与するダミー電極DYとスキャン電極Y(1)との距離は、隣接する表示ラインのスキャン電極Yどうしの距離に比べて大幅に短くなっている。したがって、アドレス動作時には、ダミーラインからスキャン開始ラインへのプライミング粒子の供給がより確実に行なわれる。このことは、スキャン開始ラインでのアドレス放電の放電確率を高めるうえで好適である。
本実施形態では、ダミー電極対40の放電スリットの幅W3は、表示電極対30の放電スリットの幅W1よりも小さくされているため、リセット電圧の印加による壁電荷の消去がより適正に行なわれる。このことは、誤放電などの不都合を防止し、アドレス放電をより適正に発生させるうえで好適である。
本実施形態では、ダミー電極対40において実質的に可視光を透過しない金属電極402が幅広に形成されている。このような構成によれば、ダミー電極対40は遮光膜として機能し得る。
また、本実施形態では、ダミー電極DYとスキャン電極Y(1)とは、配線50を介して接続されることにより、同時に電圧が印加されるように構成されている。同様に、ダミー電極DXと維持電極X(1)とは、配線51を介して接続されることにより、同時に電圧が印加されるように構成されている。したがって、このような構成では、各電極に接続される駆動ICについてはダミー電極DX,DYを設けない場合に比べて何ら変更を加える必要がない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る3電極面放電型表示装置の具体的な構成は、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々に変更が可能である。例えば、本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)など他の構成を有する3電極面放電型表示装置に適用することができる。
上記実施形態では、ダミー電極DYとこれに隣接する表示ラインのスキャン電極Y(1)とが配線50によって接続されているが、これと異なる手法によって電気的に接続させてもよい。例えば、ダミー電極DYとスキャン電極Y(1)とは、駆動回路によって接続されていてもよい。
また、有効表示領域の外側に設けられるダミー電極対の数としては、2以上とすることができる。なお、有効表示領域を2つの領域(第1および第2の部分表示領域)に分割し、当該2つの領域に対して同時並行して別個にアドレス動作を行なう場合には、ダミー電極対を、第1の部分表示領域の外側と第2の部分表示領域の外側とに、各別に設けてもよい。この場合、第1および第2の部分表示領域のそれぞれにおいて有効表示領域の端部から中央へ向けてアドレス動作を実行すれば、両部分表示領域において、上記実施形態にて説明したのと同様の効果を得ることができる。
Claims (9)
- 所定長さ直線状に延びる放電管が複数並設され、全体としてパネル状をなす放電管群と、この放電管群の一面側において各放電管の長手方向と交差するように配置され、それぞれが互いに平行に所定幅の放電スリットを挟むスキャン電極と維持電極の対からなる複数の表示電極対と、上記放電管群の他面側において各放電管の長手方向に沿うように配置されたアドレス電極と、を備え、
各隣接する上記表示電極対により所定幅の表示電極対間スリットが形成され、上記放電管群と上記複数の表示電極対により有効表示領域が形成される3電極面放電型表示装置であって、
上記有効表示領域の外側には、上記有効表示領域の一端側の表示電極対に並列して、上記スキャン電極および上記維持電極に各々対応する第1および第2の電極の対からなるダミー電極対が設けられており、
上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、電気的に接続されていることを特徴とする、3電極面放電型表示装置。 - 上記表示電極対を構成するスキャン電極および維持電極は、それぞれ相対的に幅が広い透明電極と、相対的に幅が狭く、かつ導電性が良く、上記透明電極における上記放電スリットから離間する一端部に配置されたバス電極とからなり、
上記ダミー電極対を構成する第1および第2の電極は、上記透明電極よりも導電性が良い金属電極を備えており、
上記第1の電極の幅が上記バス電極の幅よりも大きくされている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。 - 上記ダミー電極対の放電スリットの幅は、上記表示電極対の放電スリットの幅よりも小さくされている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。
- 上記ダミー電極対の可視光透過率が、上記表示電極対の可視光透過率よりも小さくされている、請求項2に記載の3電極面放電型表示装置。
- 上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、配線によって接続されている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。
- 上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、駆動回路によって接続されている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。
- 上記ダミー電極対と上記一端側の表示電極対との間隙部分の幅が、上記表示電極対間スリットの幅よりも小さくされている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。
- 上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、隣接するように配置されている、請求項1に記載の3電極面放電型表示装置。
- 所定長さ直線状に延びる放電発光要素が複数並設され、全体としてパネル状をなす放電発光要素群と、この放電発光要素群の一面側において各放電発光要素の長手方向と交差するように配置され、それぞれが互いに平行に所定幅の放電スリットを挟むスキャン電極と維持電極の対からなる複数の表示電極対と、上記放電発光要素群の他面側において各放電発光要素の長手方向に沿うように配置されたアドレス電極と、を備え、
各隣接する上記表示電極対により所定幅の表示電極対間スリットが形成され、上記放電発光要素群と上記複数の表示電極対により有効表示領域が形成される3電極面放電型表示装置であって、
上記有効表示領域の外側には、上記有効表示領域の一端側の表示電極対に並列して、上記スキャン電極および上記維持電極に各々対応する第1および第2の電極の対からなるダミー電極対が設けられており、
上記第1の電極と上記一端側の表示電極対を構成するスキャン電極とが、電気的に接続されていることを特徴とする、3電極面放電型表示装置。
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