JPWO2007102245A1 - 綴具 - Google Patents

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Abstract

綴杆を固定した作動部材のしなりを防止して、不用意に綴杆の係止が外れることがない綴じ具を提供する。綴杆212、214と、保持部材216と、各綴杆がその表面に固定され、保持部材の内側に固定された作動部材218と、前記綴杆を開く方向に付勢する開閉部材240とを備え、前記作動部材は、一対の作動片230、232からなり、 一対の作動片の突き合わせ縁の近傍を中心として揺動して、前記綴杆が閉じるときには、保持部材の内面より離れた位置において、また前記綴杆が開くときには、保持部材の内面に近づいた方向に向いて、保持されるように保持部材に固定され、前記作動片230、232は、綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる突条232hが形成され、開閉部材240は、一対の作動片の突き合わせ縁近傍に保持され、その固定先端部が一対の作動片の支持部236c、238cに係止された、綴具。

Description

この発明は、綴具に関し、特にたとえば、リングバインダないしファイルとして用いられる綴具に関する。
この発明の背景となる従来の綴具として、特開2003−251973号に開示された綴じ具がある。
この綴じ具は、背表紙11に固定されるベース18に回転可能に支持された二つの第1の綴じ部材19と、これら綴じ部材の先端部に係り合って閉ループを形成する二つの第2の綴じ部材20とを備える。これら綴じ部材19、20の各基部間は、第1及び第2の連結部材30、31を介して連結されている。各連結部材間には開放手段33,40,50が配置され、当該開放手段によって各綴じ部材19,20による閉ループを解除する方向に力が付与される。第1の綴じ部材19を指先で摘んで相互に接近する方向に操作力を加えたときに、第2の部材20との係り合いが解除されて各先端部間が開放する方向に回転可能となっている。
特開2003−251973号
しかしながら、従来の綴じ具は、第1の連結板30に固定された第1の綴じ部材19及び第2の連結板31に固定された第2の綴じ部材20に多くの用箋を綴じると、その重量で第1の連結板30及び第2の連結板31がしなるおそれがある。
第1の連結板30及び第2の連結板31がしなると、第1の綴じ部材19の外向き鈎状部28と第2の綴じ部材20の内向き鈎状部29の係り合いが外れるおそれがある。
そこで、第1の連結板30及び第2の連結板31のしなりを防止するために、第1の連結板30及び第2の連結板31を構成する板材の硬度をあげることが考えられるが、軽量化によるコストダウンの要望から板材の厚さを増すにも限界がある。
一方、硬度をあげて板材の薄板化を果たし、それに折り曲げ加工を施すと、その硬度により板材に割れが発生することがある。
そこで、折り曲げ加工できるように薄板化を図りつつ、しなりを防止することが望まれている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、綴杆を固定した作動部材のしなりを防止して、不用意に綴杆の係止が外れることがない綴じ具を提供することである。
この発明の請求項1にかかる綴具は、複数の開閉自在の綴杆と、前記綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、各綴杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、綴杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に固定された作動部材と、前記綴杆を開く方向に付勢する開閉部材とを備えた、綴具であって、前記作動部材は、一対の作動片からなり、一方の作動片には綴杆の一方の基部が固定され、他方の作動片には綴杆の他方の基部が固定され、前記綴杆が閉じるときには、一対の作動片の突き合わせ縁の近傍を中心として揺動して、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせた状態において保持され、前記綴杆が開くときには、一対の作動片の突き合わせ縁の近傍を中心として揺動して、保持部材の内面に近づいた方向に向いて保持されるように保持部材に固定され、前記作動片は、前記突き合わせ縁とは離れた位置で、間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる突条が形成され、開閉部材は、一対の作動片の突き合わせ縁近傍に保持され、その固定先端部が一対の作動片の支持部に係止された、綴具である。
この発明の請求項2にかかる綴具は、前記突条は、間隔をおいて設けられた綴杆の基部の間において、連続して、綴杆が突出する方向とは反対側に向けて突設された、請求項1に記載の綴具である。
この発明の請求項3にかかる綴具は、前記作動部材は、移動方向にのびる長さ方向を有する平面方形状の板体である、請求項1または請求項2に記載の綴具である。
この発明の請求項4にかかる綴具は、前記突条は、作動部材を構成する板体を断面L字形に折り曲げて形成された、請求項3に記載の綴具である。
この発明の請求項5にかかる綴具は、前記作動部材は、保持部材内で間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に移動するように、可動自在に保持部材に固定された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項6にかかる綴具は、前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、前記保持部は、保持部材の内側に嵌装された作動部材を保持するように、内側に向けて凹まされてなる及び/又は折り曲げてなる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項7にかかる綴具は、前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、前記作動部材は、前記保持部材から突出する突出部が形成され、前記保持部は、作動部材の突出部より外側に突出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように内側に向けて凹まされてなる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項8にかかる綴具は、前記保持部材は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる保持壁を有し、前記保持壁は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向と交差する方向にのびて、保持壁の外側に向いて突出する突出部を保持する保持部を有し、該保持部は、前記保持壁の一部を作動部材の突出部より外側に打ち出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように、保持壁の内側に向けて凹まされてなる、請求項7に記載の綴具である。
この発明の請求項9にかかる綴具は、前記保持部は、前記作動部材の作動片の下面に沿って、前記保持壁の下縁との間に間隔をおいて細い切り込みが形成され、該切り込みと保持壁の下縁との間における保持壁の外方に向けて打ち出された領域が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁の該切り込みと保持壁の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされてなる、請求項7または請求項8に記載の綴具である。
この発明の請求項10にかかる綴具は、前記突条は、前記作動部材の移動方向において、前記突出部より内側に形成された、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項11にかかる綴具は、保持部材に嵌装された作動片の前記突条は、保持部材の保持壁の下縁より上方に位置するように形成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項12にかかる綴具は、前記作動片は、前記突き合わせ縁及び前記突条とは離れた位置で、作動片の長さ方向及びそれに近い方向にのびるビードが形成された、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項13にかかる綴具は、前記作動片の幅方向において、前記綴杆の基部が固定された部位より外側で前記突条より内側に、ビードが形成された、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の綴具である。
この発明の請求項14にかかる綴具は、前記ビードは、作動片を構成する板体に下面から上面に向けて適宜な幅を有する直線状凸部を突設してなる、請求項12又は請求項13のいずれかに記載の綴具である。
この発明によれば、複数の開閉自在の綴杆と、前記綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、各綴杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、綴杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に固定された作動部材と、前記綴杆を開く方向に付勢する開閉部材とを備えた、綴具であって、前記作動部材は、一対の作動片からなり、一方の作動片には綴杆の一方の基部が固定され、他方の作動片には綴杆の他方の基部が固定され、前記綴杆が閉じるときには、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせた状態において保持され、前記綴杆が開くときには、保持部材の内面に近づいた方向に向いて保持されるように保持部材に固定され、前記作動片は、前記突き合わせ縁とは離れた位置で、間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる突条が形成されているので、綴杆を固定した作動部材のしなりを防止して、不用意に綴杆の係止が外れることがない綴じ具を提供することができる。
請求項2の発明によれば、前記突条は、間隔をおいて設けられた綴杆の基部の間において、連続して、綴杆が突出する方向とは反対側に向けて突設されているので、綴杆を固定した作動部材のしなりを防止して、不用意に綴杆の係止が外れることがない綴じ具を提供することができる。
請求項3の発明によれば、前記作動部材は、移動方向にのびる長さ方向を有する平面方形状の板体であるので、折り曲げ加工により比較的容易に突条を形成できる。
請求項4の発明によれば、前記突条は、作動部材を構成する板体を断面L字形に折り曲げて形成されているので、折り曲げ加工を施し易い。
請求項5の発明によれば、前記作動部材は、保持部材内で間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に移動するように、可動自在に保持部材に固定されているので、綴杆の開閉を容易に行うことができる。
請求項6の発明によれば、前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、前記保持部は、保持部材の内側に嵌装された作動部材を保持するように、内側に向けて凹まされてなる及び/又は折り曲げてなるので、プレス加工により比較的容易に保持部を形成できる。
請求項7の発明によれば、前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、前記作動部材は、前記保持部材から突出する突出部が形成され、前記保持部は、作動部材の突出部より外側に突出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように内側に向けて凹まされてなるので、保持部材内に作動部材を比較的容易に装填して綴具を製造することができる。
請求項8の発明によれば、前記保持部材は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる保持壁を有し、前記保持壁は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向と交差する方向にのびて、保持壁の外側に向いて突出する突出部を保持する保持部を有し、該保持部は、前記保持壁の一部を作動部材の突出部より外側に打ち出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように、保持壁の内側に向けて凹まされてなるので、保持部材内に作動部材を比較的容易に装填して綴具を製造することができる。
請求項9の発明によれば、前記保持部は、前記作動部材の作動片の下面に沿って、前記保持壁の下縁との間に間隔をおいて細い切り込みが形成され、該切り込みと保持壁の下縁との間における保持壁の外方に向けて打ち出された領域が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁の該切り込みと保持壁の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされてなるので、保持部材内に作動部材を比較的容易に装填して綴具を製造することができる。
請求項10の発明によれば、前記突条は、前記作動部材の移動方向において、前記突出部より内側に形成されているので、突出部を形成した後、プレス加工で比較的容易に突条を形成できる。
請求項11の発明によれば、保持部材に嵌装された作動片の前記突条は、保持部材の保持壁の下縁より上方に位置するように形成されているので、作動片が保持部材内の最適な位置に装填され、作動片の移動が円滑になされる。
請求項12の発明によれば、前記作動片は、前記突き合わせ縁及び前記突条とは離れた位置で、作動片の長さ方向及びそれに近い方向にのびるビードが形成されているので、ファイル等の高さ方向にのびる作動片が綴杆に綴じられた用箋等の被綴じ物の重さによりたわむことがなく、保持することをできる。
請求項13の発明によれば、前記作動片の幅方向において、前記綴杆の基部が固定された部位より外側で前記突条より内側に、ビードが形成されているので、突条の形成されていない部位の強化がなされ、ファイル等の高さ方向にのびる作動片が綴杆に綴じられた用箋等の被綴じ物の重さによりたわむことがなく、保持することをできる。
請求項14の発明によれば、前記ビードは、作動片を構成する板体に下面から上面に向けて適宜な幅を有する直線状凸部を突設してなるので、プレス加工等により比較的容易に形成でき、作動片の強化を図ることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明にかかる一実施の形態である綴具を用いたファイルを示す斜視図である。 本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 保持部材の斜視図である。 作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。 開閉部材の平面図である。 開閉部材の側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)は巻線部 の円周方向に力を加えた状態の側面図解図である。 綴杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴杆と作動 部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の右側図解図である。 閉じた状態における綴具の平面図である。 閉じた状態における綴具の底面図である。 閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図9A−A断面図であり、(B)は、図9B−B断面図である。 綴杆を開く状態を示す綴具の底面図である。 綴杆を開く状態を示す綴具の綴杆の図解図である。 開いた状態における綴具の平面図である。 開いた状態における綴具の底面図である。 開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図14A−A断面図であり、(B)は、図14B−B断面図である。 綴杆の係止部を示す図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、(A)のA−A断面図解図であり、(C)は、正面図解図である。 綴杆の係止部を示す図解図であり、(A)は、側面図解図であり、(B)は、(A)のB−B断面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 保持部材の形成方法を示す図解図であり、(A)は保持部材の側面図解図であり、(B)は底面図解図である。 保持部材の形成方法を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 保持部材の変形例の形成方法を示す底面図解図である。 図26A方向矢視図である。 表紙を開いた状態における平面図である。 表紙を閉じた状態における斜視図解図である。 表紙を閉じた状態における側面図解図である。 綴杆の変形例を示す図解図であり、(A)は平面図解図であり、(B)は正面図解図である。 本発明にかかる別の形態である綴具を用いたファイルを示す斜視図である。 本発明にかかる別の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 保持部材の斜視図である。 作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。 巻線方向(ねじり方向)に固定先端部をねじった開閉部材の平面図である。 開閉部材の側面(図37A矢視)図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で、(B)は巻線部の巻線方向に力を加え固定先端部をねじった状態の側面図解図である。 綴杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の右側図解図である。 閉じた状態における綴具の平面図である。 閉じた状態における綴具の底面図である。 閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図41A−A断面図であり、(B)は、図41B−B断面図である。 綴杆を開く状態を示す綴具の底面図である。 綴杆を開く状態を示す綴具の綴杆の図解図である。 開いた状態における綴具の平面図である。 開いた状態における綴具の底面図である。 開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図46A−A断面図であり、(B)は、図46B−B断面図である。 綴杆の係止部を示す図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、(A)のA−A断面図解図であり、(C)は、正面図解図である。 綴杆の係止部を示す図解図であり、(A)は、側面図解図であり、(B)は、(A)のB−B断面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 綴杆を綴じる状態を示す綴杆の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 保持部材の形成方法を示す図解図であり、(A)は保持部材の側面図解図であり、(B)は底面図解図である。 保持部材の形成方法を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す平面図である。 図61(A)は全体の底面図であり、図61(B)は一部を拡大した底面図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す底面図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は 綴杆の断面図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す平面図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す底面図である。 図67(A)は全体の底面図であり、図67(B)は一部を拡大した底面図である。 別の実施の形態である綴具の一例を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は 綴杆の断面図である。 (A)は、巻線方向(ねじり方向)に固定先端部をねじった開閉部材の平面図であり、(B)は、開閉部材の元の状態の側面(図69(A)矢視)図解図で、(C)は巻線部の巻線方向に力を加え固定先端部をねじった状態の側面(図69(A)矢視)図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 (A)は、巻線方向(ねじり方向)に固定先端部をねじった開閉部材の平面図であり、(B)は、開閉部材の元の状態の側面(図73(A)矢視)図解図で、(C)は巻線部の巻線方向に力を加え固定先端部をねじった状態の側面(図73(A)矢視)図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。 開閉部材の取り付け方を示す底面図解図である。
符号の説明
S 被綴じ物
10,510,610 綴具
12,212,412、512,612 第1の綴杆
14,214,414,513,613 第2の綴杆
514,614 第3の綴杆
515 第4の綴杆
12a,212a,412a,512a,612a 第1の半割杆
12b,212b,412b,512b,612b 第2の半割杆
14a,214a,414a,513a,613a 第3の半割杆
14b,214b,414b,513b,613b 第4の半割杆
514a,614a 第5の半割杆
514b,614b 第6の半割杆
515a 第7の半割杆
515b 第8の半割杆
16,216、516,616 保持部材
18,218,518,618 作動部材
20,220,520,620 取付孔
22,222,522,622 被綴じ物載置部
22a,222a 膨出部
24,224,524,624 保持壁
24a,224a,524a,624a 第1の保持壁
24b,224b,524b,624b 第2の保持壁
26,226,526,626 第1の貫通孔
28,228,527,627 第2の貫通孔
528,628 第3の貫通孔
529 第4の貫通孔
30,230,530,630 第1の作動片
30a,230a,530a,630a 突き合わせ縁
30b,230b,530b,630b 外側端縁
30b1,30b2,230b1,230b2 第1外側端縁
30b3,230b3 第2外側端縁
30c1,30c2,230c1,230c2,530c1,530c2,530c3,630c3,
630c1,630c2 突出部
30d,30e,230d,230e 係合部
30f,230f 規制凹部
30g,230g 規制凸起
30h,230h,530h,630h 突条
32,232,532,632 第2の作動片
32a,232a,532a,632a 突き合わせ縁
32b,232b,532b,632b 外側端縁
32b1,32b2,232b1,232b2 第1外側端縁
32b3,232b3 第2外側端縁
32c1,32c2,232c1,232c2,532c1,532c2,532c3,632c1,
632c2、632c3 突出部
32d,32e,232d,232e 係合部
32f,32f 規制凹部
32g,32g 規制凸起
32h,32h,232h,532h,632h 突条
234a,234b,234c,234d,534a,534b,534c,534d,534e,
534f ビード
234a1,234b1,234c1,234d1,534a1,534b1,534c1,534d1,
634a1,634b1,634c1,634d1,634e1,634f1 第1直線部
234a2,234b2,234c2,234d2,534a2,534b2,534c2,534d2,
634a2,634b2,634c2,634d2,634e2,634f2 第2直線部
234a3,234b3, 234c3, 234d3,534a3,534b3,534c3,534d3,
634a3,634b3,634c3,634d3,634e3,634f3 斜線部
36a,38a,236a,238a,636a,636a2,638a1,638a2 空隙部
36b,38b,236b,238b,636b1,636b2,638b1,638b2 開閉部材固定部
36c,38c,236c,238c,536c,538c,536d,538d,636c,638c,636d,638d 支持部
236c1,238c1 基部
236c2,238c2 抜け止め端部
36d,38d 挿入孔
40,240,540,541,640,641,642 開閉部材
42a,242a,640a,642a 開閉部材の一方の固定先端部
42b,242b,640b,642b 開閉部材の他方の固定先端部
44,244 巻線部
46a,46b 固定部
47a,47b,247a,247b 係止脚部
48a,48b 係止端部
248a,248b 規制脚部
50,250,550,650 綴杆係止部
52a,54a,56a,58a,252a,254a,256a,258a 凸部
52b,54b,56b,58b,252b,254b,256b,258b 凹部
52c,54c,56c,58c,252c,254c,256c,258c 凸部の傾斜対向面
52d,54d,56d,58d,252d,254d,256d,258d 凹部の傾斜対向面
60,62,160,162,260,262,560,562,660,662 第1の保持部
64,66,164,166,264,266,564,566,664,666 第2の保持部
561,565,661,665 第3の保持部
68,70,72,74,268,270,272,274 保持貫通孔
68a,70a,72a,74a,268a,270a,272a,274a 切り込み
300 ファイル・バインダ
310 表紙
312 表表紙
314 裏表紙
316 背表紙
318A,318B 薄肉ヒンジ部
320 連設部
322,324 綴杆固定手段
まず、この発明の一実施の形態である2穴真円型リング綴具について説明する。
図1は、本発明にかかる一実施の形態である綴具を用いたファイルを示す斜視図である。図2は、本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図であり、図3は、保持部材の斜視図である。図4は、作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。図5は、開閉部材の平面図である。図6は、開閉部材の側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)は巻線部の円周方向に力を加えた状態の側面図解図である。図7は、綴杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の右側図解図である。図8は、閉じた状態における綴具の平面図である。図9は、閉じた状態における綴具の底面図である。図10は、閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図9A−A断面図であり、(B)は、図9B−B断面図である。図11は、綴杆を開く状態を示す綴具の底面図である。図12は、綴杆を開く状態を示す綴具の綴杆の図解図である。
図1ないし2に示す綴具10は、厚紙その他の比較的硬質なシート材からなる表紙Aの略中央に形成される左右一対の折り線の内側の背表紙の内側表面に固定される。固定する方法としては、綴具10の長手方向の両端に形成された取付孔20(後に詳述する)にボルトとナットやはとめ等の固着具を挿通させて、背表紙と一体となるように固定する方法がある。
なお、ここでは、固着具として、ボルトとナットを用いて説明するが、これに限ることなく、例えば、ビス、はとめ、リベット等を用いてもよい。また、背表紙に対して、例えば、超音波溶着または高周波溶着することにより固着する方法を採用することもできる。
綴具10は、環状の綴杆を構成する一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴杆12および第1の綴杆12と一対の第2の綴杆14と、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材16と、その表面に第1の綴杆12および第2の綴杆14が間隔をおいて第1の綴杆12および第2の綴杆14のそれぞれの基部が固定され、第1の綴杆12および第2の綴杆14が前記保持部材16に固定されるように保持部材16の内側に可動自在に固定された作動部材18とを備える。
この綴具10の綴杆は、主綴杆たる第1の綴杆12と副綴杆たる第2の綴杆14とからなる開閉自在の2穴タイプである。
第1の綴杆12と第2の綴杆14とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴杆を閉じるときは、主綴杆たる第1の綴杆12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴杆12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴杆たる第2の綴杆14は追動するように構成されている。
保持部材16は、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面視略長方形で、その両端、すなわち表紙Aに取り付ける取付孔20の近傍においては、平面視略半円弧状に形成されている。
保持部材16は、第1の綴杆12および第2の綴杆14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁24が設けられている。この実施の形態においては、保持壁24は、保持部材16の長手方向において、第1の綴杆12および第2の綴杆14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bが連設され、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材18等が収容される。
保持部材16の被綴じ物載置部22には、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための第1の貫通孔26と第2の貫通孔28がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴杆12を構成する第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bと、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aおよび第4の半割杆14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材18は、平面視略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片30および第2の作動片32からなる。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長手方向において、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bと平行でその内面に摺動する外側端縁30b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁30b及び外側端縁32bと平行に当該一対の第1の作動片30及び第2の作動片32を突き合わせる突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側縁に形成されている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、点対称で、保持部材16の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
そして、第1の作動片30および第2の作動片32は、外側から力が加わらないときには、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、図7図示平面Pxyより下側)に向いて、あるいはまた、山折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが図7図示平面Pxyより上側)に向いて、その谷折りまたは山折りの状態を維持するように、保持部材16の内側空間部に内設されている。
平面Pxyとは、第1の綴杆12と第2の綴杆14それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図7図示)を含む平面である。
作動部材18は、一方の作動片、すなわち第1の作動片30における保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆12を構成する第1の半割杆12aの基部が固定され、且つ、前記第1の半割杆12aとは一定の間隔をおいて、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆12を構成する第2の半割杆12bの基部が固定され、且つ、前記第2の半割杆12bと一定の間隔をおいて、第2の綴杆14を構成する第4の半割杆14bの基部が固定されている。
一方の作動片、すなわち第1の作動片30は、前記保持部材16に形成された前記貫通孔、すなわち第1の保持壁24aの保持貫通孔68(第1の作動片30の長さ方向において第1の貫通孔26より外側に形成)と保持貫通孔70(第1の作動片30の長さ方向において第2の貫通孔28より外側に形成)とに通される突出部30c1(第1の半割杆12aより外側に形成)および突出部30c2(第3の半割杆14aより外側に形成)が形成されている。
第2の作動片32は、前記保持部材16に形成された前記貫通孔、すなわち第2の保持壁24bの保持貫通孔72(第2の作動片32の長さ方向において第1の貫通孔26より外側に形成)と保持貫通孔74(第2の作動片32の長さ方向において第2の貫通孔28より外側に形成)とに通される突出部32c1(第2の半割杆12bより外側に形成)と突出部32c2(第4の半割杆14bより外側に形成)が形成されている。
そして、一対の第1の作動片30及び第2の作動片32は、前記突出部30c1と突出部30c2および突出部32c1および突出部32c2が前記保持貫通孔68と保持貫通孔70及び保持貫通孔72と保持貫通孔74に通された状態で突き合わされている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、綴杆、すなわち第1の綴杆12及び第2の綴杆14を開いた際には前記保持部材16の内面に近づき且つ前記第1の綴杆12及び第2の綴杆14を閉じた際には前記保持部材16の内面から離れるように、前記第1の綴杆12及び第2の綴杆14を開閉する方向に揺動可能に、前記保持部材16に保持される。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、一対の作動片が突き合わされる略直線状の突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側(第1の作動片30及び第2の作動片32の幅方向において)に形成され、前記突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aと略平行な略直線状の外側端縁30b及び外側端縁32bが外側(第1の作動片30及び第2の作動片32の幅方向において)に形成されている。
第1の作動片30の外側端縁30bは、突出部30c1と第1の半割杆12aの基部との間の第1外側端縁30b1及び突出部30c2と第3の半割杆14aの基部との間の第1外側端縁30b2が、第1の作動片30と第2の作動片32とを水平に並置したとき第1の保持壁24aと接近し、第1の半割杆12aと第3の半割杆14aの間の第2外側端縁30b3が第1の作動片30と第2の作動片32とを水平に並置したとき第1の保持壁24aと接合せず、隙間が形成されるように、2種形成されている。
第2の作動片32の外側端縁32bは、突出部32c1と第2の半割杆12bの基部との間の第1外側端縁32b1及び突出部32c2と第4の半割杆14bの基部との間の第1外側端縁32b2が、第1の作動片30と第2の作動片32とを水平に並置したとき第2の保持壁24bと接近し、第2の半割杆12bと第4の半割杆14bの間の第2外側端縁32b3が第1の作動片30と第2の作動片32とを水平に並置したとき第2の保持壁24bと接合せず、隙間が形成されるように、2種形成されている。
すなわち、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが突き合わされ且つ外側端縁30bの第1外側端縁30b1と第1外側端縁30b2および外側端縁32bの第1外側端縁32b1と第1外側端縁32b2が保持部材16の第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとの両壁内内側面に接近する。
前記突出部30c1と突出部30c2とは、第1の半割杆12aと第3の半割杆14aの基部の取付け位置に近い位置である第1の作動片30の長さ方向において外側で、それぞれ前後に間隔をあけて一対形成され、且つ、突出部32c1と突出部32c2とは、第2の半割杆12bと第4の半割杆14bの基部の取付け位置に近い位置である第2の作動片32の長さ方向において外側で、それぞれ前後に間隔をあけて一対形成され、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の開閉ができるように、保持部材16の第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bより外側に突出している。
突出部30c1と突出部30c2とは、保持部材16の第1の保持壁24aの保持貫通孔68及び保持貫通孔70より外側に突き出る長さを備え、また、突出部32c1と突出部32c2とは、保持部材16の第2の保持壁24bの保持貫通孔72及び保持貫通孔74より外側に突き出る長さを備え、且つ、作動部材18が保持部材16の長手方向に移動可能な幅を有する舌状である。
作動片は、金属またプラスチックの薄板からなり、作動片と突出部とは一体成形されてなる。
前記第1の作動片30は、前記突き合わせ縁30aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部とを結ぶ方向(図7図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条30hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部とを結ぶ方向と平行で第1の作動片30の長さ方向にのびる。
前記突条30hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部の間で外側端縁30bの第2外側端縁30b3において、連続して、第1の綴杆12及び第2の綴杆14が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条30hは、第1の作動片30を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片32は、前記突き合わせ縁32aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部とを結ぶ方向(図7図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条32hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片32の長さ方向にのびる。
前記突条32hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部の間で外側端縁32bの第2外側端縁32b3において、連続して、第1の綴杆12及び第2の綴杆14が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条32hは、第2の作動片32を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片30及び第2の作動片32は、第1の綴杆12の基部と第2の綴杆14の基部間におけるしなりが、突条30h及び突条32hにより防止される。
前記第1の作動片30は、一対の作動片を係合させるための係合部30d及び係合部30eが、第1の作動片30の突き合わせ縁30aから第2の作動片32の突き合わせ縁32aに向けて突き出し設けられ、且つ、一対の作動片を係合させるための係合部32d及び係合部32eが、第2の作動片32の突き合わせ縁32aから第1の作動片30の突き合わせ縁30aに向けて突き出し設けられている。
係合部30d及び係合部30eと係合部32d及び係合部32eは、対向する第1の作動片30及び第2の作動片32の上側に向けて延びて突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心にして第1の作動片30と第2の作動片32とが揺動するように形成されている。
係合部30d及び係合部30eと係合部32d及び係合部32eは、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面側に向けて、作動部材18の厚み分を突き出された基部と、前記基部の先端より突き出された押さえ部とを備えた平面視略U字状に形成されている。そして、押さえ部は、一対の作動片たる第1の作動片30及び第2の作動片32のうちの片一方の作動片たる第1の作動片30または第2の作動片32のはずれ止めの機能を備え、係合部30d及び係合部30eと係合部32d及び係合部32eは、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面側に向けて突き出されて、一対の作動片たる第1の作動片30及び第2の作動片32の片一方の作動片、すなわち第1の作動片30または第2の作動片32の保持部材16の被綴じ物載置部22の内面側において接近している。
最も外側の係合部30d及び係合部32dは、第1の作動片30と第2の作動片32を逆方向に移動させたときにおいても作動部材18の端縁より内側に位置する幅を備えている。
最も外側の係合部30d及び32dと内側の係合部30e及び32eとは、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の基部が取付けられた部位を挟んで適宜な間隔をおいて形成されている。
そして、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14が閉じるときには、図10に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)より離れた方向に向いて(すなわち谷折りの状態)、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態において保持されるとともに、前記第1の綴杆12および第2の綴杆14を開くときには、図15に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち山折り状態)、第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材16内の空間において固定される。
また、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向、すなわち山折りの状態においては、第1の作動片30と第2の作動片32の長手方向、すなわち第1の作動片30と第2の作動片32に固着された第1の半割杆12aと第3の半割杆14aとを結ぶ線(X1(図7図示))および第2の半割杆12bと第4の半割杆14bとを結ぶ線(X2(図7図示))と平行な方向に、第1の作動片30と第2の作動片32とを移動させることができるように摺動自在に内設されている。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、空隙部36a及び空隙部38aと開閉部材固定部36b及び開閉部材固定部38bの外側近傍において、第1の作動片30及び第2の作動片32の長手方向への移動を規制する移動規制部が形成される。
移動規制部は、第1の作動片30の突き合わせ縁30aに形成された規制凹部30f及び規制凸起30gと、第2の作動片32の突き合わせ縁32aに形成された規制凹部32f及び規制凸起32gとから形成される。
規制凹部30fは、開閉部材固定部36bの外側近傍において、突き合わせ縁30aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の穴であり、規制凸起32gは、前記規制凹部30fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部30fに規制凸起32gが遊嵌されて、規制凹部30f内において第1の作動片30及び第2の作動片32がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
規制凹部32fは、開閉部材固定部38bの外側近傍において、突き合わせ縁32aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の穴であり、規制凸起30gは、前記規制凹部32fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部32fに規制凸起30gが遊嵌されて、規制凹部32f内において第1の作動片30及び第2の作動片32がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
第1の作動片30の突き合わせ縁30a及び第2の作動片32の突き合わせ縁32aに、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを開閉方向に変化させる開閉部材40が設けられている。
開閉部材40は、ねじりコイルバネからなり、巻線部44と巻線部44の両端から巻線部44の中心軸と直交する方向に伸びる固定先端部42aと固定先端部42bとが連設され、ねじりモーメントが発生しない元の状態は、図6(A)に示すように、巻線部44の円周方向に固定先端部42aと固定先端部42bとが平行に突き出されている。固定先端部42a及び固定先端部42bは、巻線部44から突き出された直線状の固定部46aおよび固定部46bと、該固定部46a及び固定部46bの自由端側に連設された係止脚部47a及び係止脚部47bと、該係止脚部47a及び係止脚部47bの固定部46a及び固定部46bとは反対側の自由端側に連設された係止端部48a及び係止端部48bとを備えている。そして、固定部46a及び固定部46bと係止脚部47a及び係止脚部47bとは直交し、係止脚部47a及び係止脚部47bと係止端部48a及び係止端部48bとは直交している。
ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、一方の固定部46aともう一方の固定部46bとは平行に、 一方の係止脚部47aともう一方の係止脚部47bとは平行に、及び一方の係止端部48aともう一方の係止端部48bとは平行になるように形成されている。
この綴具10を構成する第1の作動片30の突き合わせ縁30aの略中央付近には、空隙部36aが形成され、且つ、第2の作動片32の突き合わせ縁32aの略中央付近にも、空隙部38aが形成されるとともに、前記空隙部36aの一方端には、開閉部材40を係止する開閉部材固定部36bが突設され、且つ、前記空隙部38aの一方端には、開閉部材40を係止する開閉部材固定部38bが突設されている。
前記開閉部材固定部36b及び前記開閉部材固定部38bは、第1の作動片30に第1の綴杆12が固定された基部を結ぶ線X1、または第2の作動片32に第2の綴杆14が固定された基部を結ぶ線X2の延びる方向に離れて形成されている。
そして、開閉部材40は、前記開閉部材固定部36b及び開閉部材固定部38bに巻線部44の両端が係止されて前記空隙部36a及び空隙部38aに収納される。
そして、前記開閉部材40の巻線部44の両端から延びる先端部を支持するために、前記作動部材18に支持部36c及び支持部38cが形成されている。
前記開閉部材40の巻線部44の両端から延びる固定先端部は、第1の作動片30の支持部36c及び第2の作動片32の支持部38cに係止され、支持されている。
すなわち、一方の固定先端部42aは、巻線部44端部が係止される前記開閉部材固定部38bが形成された第2の作動片32に対向する第1の作動片30の支持部36cに支持され、またもう一方の固定先端部42bは、開閉部材固定部36bが形成された第1の作動片30に対向する第2の作動片32の支持部38cに支持されている。
固定先端部42a及び固定先端部42bは、固定部46a及び固定部46bの長さが一定であり、係止脚部47aが作動部材18の支持部36cに及び係止脚部47bが作動部材18の支持部38cに係止されるために、第1の作動片30の突き合わせ縁30a及び第2の作動片32の突き合わせ縁32aにおいて突き合わされた第1の作動片30と第2の作動片32との間における距離を、一定に保ち、第1の作動片30と第2の作動片32とを引き寄せてそれぞれの位置関係を最適な状態に保つ。
したがって、綴杆を構成する第1の綴杆12及び第2の綴杆14の開閉時において、第1の作動片30及び第2の作動片32が突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを枢軸として揺動するときにおいて、第1の作動片30の幅と第2の作動片32の幅との和が最大になったとき、すなわち、第1の作動片30と第2の作動片32とが平面状態(中立状態)になったときにおいても、第1の作動片30の最も外側の縁(外側端縁30b及び突条30h)と保持部材16の第1の保持壁24aとの間及び第2の作動片32の最も外側の縁(外側端縁32b及び突条32h)と保持部材16の第2の保持壁24bとの間に適宜な間隙が生じ、保持部材16の保持空間内において作動部材18の第1の作動片30及び第2の作動片32が円滑に移動できる。
前記半割杆が組み合わされて第1の綴杆12及び第2の綴杆14が形成されているとき、前記保持部材16の長手方向における前記開閉部材40の両側の先端部間の距離(固定先端部42aの係止端部48aと固定先端部42bの係止端部48bとの間の距離)は、前記巻線部44の両端の距離と略々同一に形成されている。
そして、1対の前記第1の作動片30及び第2の作動片32は、前記保持部材16の長手方向において互いに逆方向に移動させることにより、前記半割杆の組み合わせによる前記第1の綴杆12及び第2の綴杆14が分離され、前記第1の綴杆12及び第2の綴杆14が分離されたときに、前記開閉部材40の両先端部が平面視略平行な状態から互いにやや離れる方向にわん曲した後に略平行となった状態で、前記開閉部材40は、前記第1の作動片30と第2の作動片32とを付勢して、前記第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを開放させる。
開閉部材固定部36b及び開閉部材固定部38bは、直線状の突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aに一直線状に並ぶように、空隙部36a及び空隙部38aの中央に向けて突き出され、開閉部材40の巻線部44の内側に形成された貫通孔内に挿入される太さと長さを有するように形成されている。
支持部36c及び支持部38cは、第1の作動片30及び第2の作動片32の長手方向(第1の作動片30はO1方向、第2の作動片32はO2方向(図7図示))にのびる細孔であり、固定先端部42a及び固定先端部42bを第1の作動片30及び第2の作動片32の一方主面から他方主面に向けて挿入するための挿入孔36d及び挿入孔38dに連続して設けられている。
一方の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとは、図6(A)に示すように元々平行状態にあったが、固定先端部42a及び固定先端部42bは、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の第1の半割杆12aを固定する部位と第3の半割杆14aを固定する部位とを結ぶ線(X1(第7図図示))および第2の作動片32の第2の半割杆12bを固定する部位と第4の半割杆14bを固定する部位とを結ぶ線(X2(第7図図示))と略々直交する方向に架け渡されている。
さらに、開閉部材40が開き始めたときは、元々ほぼ平行に接近していた固定先端部42a(特に固定部46a)と固定先端部42b(特に固定部46b)とは、図11において示すようにわずかに引き離されて、固定先端部42aが第2の作動片32に係止され且つ固定先端部42bが第1の作動片30に係止されてねじられた状態になる。
固定先端部42aは、第2の作動片32の空隙部38aの側から開閉部材固定部38bの下面を通り第1の作動片30の下面より支持部36cの上面に至るように架け渡されている。
固定先端部42bは、第1の作動片30の空隙部36aの側から開閉部材固定部36bの下面を通り第2の作動片32の下面より支持部38cの上面に至るように架け渡されている。
したがって、固定先端部42aは、第1の作動片30に装填し易く第1の作動片30を下面側に向けて強い力で回転して開くように機能し、固定先端部42bは、第2の作動片32に装填し易く第2の作動片32を下面側に向けて強い力で回転して開くように機能する。
そして、開閉部材40の弾性により、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、第1の綴杆12と第2の綴杆14を手で開き始めたとき、すなわち、第1の綴杆12と第2の綴杆14のそれぞれの綴杆係止部50を外したとき、第1の綴杆12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとが離れる方向(第1の半割杆12aはO1方向で、第2の半割杆12bはO2方向(第7図図示))および第2の綴杆14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとが離れる方向(第3の半割杆14aはO1方向で、第4の半割杆14bはO2方向(第7図図示))に移動するとともに、ねじられていた開閉部材40が元の状態に戻ろうとして、第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとをおよび第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを巻線部44の円周方向(第1の半割杆12aおよび第3の半割杆14aはO3方向、第2の半割杆12bおよび第4の半割杆14bはO4方向)に引き離すように作用する。
すなわち、開閉部材40の弾性により、第1の作動片30は、綴杆係止部50を外す方向(O1方向)に移動し、第2の作動片32は、綴杆係止部50を外す方向(O2方向)に移動する。
そして、開閉部材40の弾性により、作動部材18を構成する第1の作動片30は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O1とは反対の方向)に移動し、且つ、第2の作動片32は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O2とは反対の方向)に移動する。
すなわち、第1の作動片30及び第2の作動片32は、谷折り状態から徐々に平面状態(中立状態)となり、更に平面状態(中立状態)から山折り状態に変わる。第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、開く方向(第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aはO3方向、第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bはO4方向)に回転して開く。
開閉部材40は、第1の綴杆12と第2の綴杆14とを開いた状態にしたとき、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが山折り状態、すなわち、保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
保持部材16の被綴じ物載置部22には、被綴じ物載置部22の長手方向に延びる膨出部22aが形成され、膨出部22aは、係合部30d及び32eが上側に向いて回転し且つ係合部30e及び32dが上側に向いて回転するとともに、開閉部材40が上側に向いて移動したときに、被綴じ物載置部22の内面と当接しないようにするために、被綴じ物載置部22の長手方向に延びて形成されている。
前記保持部材16は、前記したように、作動部材18に間隔をおいて設けられた第1の綴杆12と第2の綴杆14との基部を結ぶ方向(図7図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとからなる保持壁24を有し、前記保持壁24は、作動部材18に間隔をおいて設けられた第1の綴杆12と第2の綴杆14の基部を結ぶ方向(図7図示X1及びX2方向)と交差する方向にのびて、保持壁24の外側に向いて突出する第1の作動片30の突出部30c1と突出部30c2及び第2の作動片32の突出部32c1と突出部32c2を保持する保持部、すなわち第1の保持壁24aに形成された第1の保持部60及び第1の保持部62と、第2の保持壁24bに形成された第2の保持部64及び第2の保持部66とを有している。
該第1の保持部60及び第1の保持部62は、前記保持壁24の一部を作動部材18の突出部30c1と突出部30c2より外側に打ち出された第1の保持部60及び第1の保持部62が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部30c1と突出部30c2を保持するように、保持壁24(第1の保持壁24a)の内側に向けて凹まされてなる。
また、第2の保持部64及び第2の保持部66は、前記保持壁24の一部を作動部材18の突出部32c1と突出部32c2より外側に打ち出された第2の保持部64及び第2の保持部66が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部32c1と突出部32c2を保持するように、保持壁24(第2の保持壁24b)の内側に向けて凹まされてなる。
前記第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66は、前記作動部材18の第1の作動片30及び第2の作動片32の下面に沿って、前記保持壁24の下縁との間に間隔をおいて細い切り込み68aと切り込み70a及び切り込み72aと切り込み74aが形成され、該切り込み68aと切り込み70a及び切り込み72aと切り込み74aと保持壁24の下縁との間における保持壁24の外方に向けて打ち出された領域により、第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66が形成されている(図22(A)(B)参照)。
そして、第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66を構成する該領域が、保持部材16の内側に嵌装された作動部材18の突出部30c1と突出部30c2及び突出部32c1と突出部32c2の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁24の該切り込み68aと切り込み70a及び切り込み72aと切り込み74aと保持壁24の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされて、第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持部64及び第2の保持部66が形成されている(図23(A)(B)参照)。
第1の綴杆12は、略円環状の綴杆となるように、半円弧状の第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとから構成され、第2の綴杆14は、略円環状の綴杆となるように、半円弧状の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとから構成されている。そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙Sを綴じることができるように、第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bと、第3の半割杆14aと第4の半割杆14bの先端、すなわち第1の綴杆12および第2の綴杆14の頂部において、綴杆係止部50が形成されている。
前記綴杆を構成する第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、断面円形状金属製線材を、綴杆係止部50を外す方向(図7のO1及びO2の方向)にのばし、且つ中央部分を押さえることによって綴杆を閉じる方向に対してわん曲させて形成されている。そして、第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、中央が綴杆を開く方向(第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aは、図7のO3方向、第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bは、図7のO4方向)に膨み且つ両端が綴杆を閉じる方向にわん曲した断面略空豆(ビーンズ)型の形状に形成されている。
すなわち、環状の第1の綴杆12及び第2の綴杆14を開閉方向に見て、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の内側は波状起伏面が形成され、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の外側は半円弧状に形成されている。そして、第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、綴杆を外す方向に見て、両外側が、半円弧状に形成されている。
従来の断面形状丸型の綴杆は、小径だと変形に弱く、大径にすれば断面積が増して材料費がかさみ、従来の断面形状略長方形の綴杆は、用紙にあける綴じ穴には丸穴が多いので、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴に対応しにくく、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴を傷つけるおそれがある。
ところが、綴杆を構成する第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、細いならば綴杆係止部50の嵌合がうまくゆかないときがある。
そのために、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の幅を広げたいが、元の線材として断面積の小さいものを使用しても、元の金属製線材を加工することにより綴杆としては必要な幅が確保されるようにしたい。
そこで、本願発明にかかる綴杆は、それを形成する線材の中央部分を押さえて線材を空豆(ビーンズ)型につぶすことにより全体としての幅を広げ、すなわち、綴杆の全体の幅を綴杆係止部50を外す方向に広げて、綴杆係止部50の嵌合を完全にできるように形成している。
この実施の形態においては、第1の綴杆12を構成する第1の半割杆12a及び第2の半割杆12bと第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bとは、同じ形状、すなわち曲率(曲率半径)が同じものである。
第1の綴杆12を構成する第1の半割杆12a及び第2の半割杆12bは、第1の半割杆12aの自由端の綴杆係止部50と、第2の半割杆12bの自由端の綴杆係止部50とを係止することにより、環状に連結される。
また、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとは、第3の半割杆14aの自由端の綴杆係止部50と、第4の半割杆14bの自由端の綴杆係止部50とを係止することにより、環状に連結される。
第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、それぞれの基部が第1の作動片30及び第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(第7図図示)を含む平面Pxyと垂直な平面を構成するように、第1の作動片30と第2の作動片32より立設されている。そして、第1の綴杆12の軸Z1(第7図図示)が構成する円形面と第2の綴杆14の軸Z2(第7図図示)が構成する円形面とは、平行で、且つ、第1の綴杆12と第2の綴杆14が第1の作動片30と第2の作動片32と固着された部位を通る平面Pxyと垂直となるように構成されている。
前記綴杆は、第16図〜第21図に示すように、直接指で閉じられる主綴杆たる第1の綴杆12と、該第1の綴杆12の閉じる方向に向けての作動に追動する副綴杆たる第2の綴杆14とにより構成されている。
そして、第1の綴杆12と第2の綴杆14とは、同一方向(図11のO1及びO2方向)に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
第1の綴杆12を構成する第1の半割杆12aの先端に形成された綴杆係止部50を構成する先端の凸部52a及びその凸部52aに続く凹部52bと、第2の半割杆12bの綴杆係止部50を構成する先端の凸部54a及びその先端の凸部54aに続く凹部54bとは、第1の綴杆12を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部52a及び凸部54aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面52c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面54cと、傾斜対向面52c及び傾斜対向面54cに続き、凸部52a及び凸部54aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面52d及び傾斜対向面54dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部52bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部54bは、同様に基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
また、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aの先端に形成された綴杆係止部50を構成する凸部56a及びその凸部56aに続く凹部56bと、第4の半割杆14bの綴杆係止部50を構成する先端の凸部58a及びその先端の凸部58aに続く凹部58bとは、第2の綴杆14を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部56a及び凸部58aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面56c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面58cと、傾斜対向面56c及び傾斜対向面58cに続き、凸部56a及び凸部58aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面56d及び傾斜対向面58dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部56bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部58bは、同様に湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
第1の半割杆12aの綴杆係止部50を構成する凸部52a及び第3の半割杆14aの綴杆係止部50を構成する凸部56aは、同一方向に向けて突き出し設けられ、先端部から基部側にかけて形成された湾曲凸面を備え、両方が同一形状に形成されている。
また、第1の半割杆12aの綴杆係止部50を構成する凹部52b及び第3の半割杆14aの綴杆係止部50を構成する凹部56bは、同一方向に向けて凹み形成され、凸部54a及び凸部56aの後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第2の半割杆12bの綴杆係止部50を構成する凸部54a及び第4の半割杆14bの綴杆係止部50を構成する凸部58aは、同一方向に向けて突き出し設けられ、先端部から基部側にかけて形成された湾曲凸面を備え、両方が同一形状に形成されている。
また、第2の半割杆12bの綴杆係止部50を構成する凹部54b及び第4の半割杆14bの綴杆係止部50を構成する凹部58bは、同一方向に向けて凹み形成され、凸部54a及び凸部58aの後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第1の半割杆12aの凸部52a及び凹部52bと第2の半割杆12bの凸部54a及び凹部54bとは点対称に形成され、第3の半割杆14aの凸部56a及び凹部56bと第4の半割杆14bの凸部58a及び凹部58bとは点対称に形成されている。
第1の綴杆12の凸部52aの傾斜対向面52c及び凹部54bの傾斜対向面は、第1の綴杆12の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面52cと凹部54bの傾斜対向面とが一点を共有し合う内接関係で接する。
第1の綴杆12の凸部52aの傾斜対向面52c及び凸部54aの傾斜対向面54cは、第1の綴杆12の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面52cと傾斜対向面54cとが一点を共有し合う外接関係で接する。
第2の綴杆14の凸部56aの傾斜対向面56c及び凹部58bの傾斜対向面は、第2の綴杆14の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面56cと凹部58bの傾斜対向面とが一点を共有し合う内接関係で接する。
第2の綴杆14の凸部56aの傾斜対向面56c及び凸部58aの傾斜対向面58cは、第2の綴杆14の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには傾斜対向面56cと傾斜対向面58cとが一点を共有し合う外接関係で接する。
主綴杆たる第1の綴杆12を2本の指で挟んで綴杆を閉じ始めるとき、第2の綴杆14の第3の半割杆14aの凸部56aと第2の綴杆14の第4の半割杆14bの凹部58bとが当接する前に(図19参照)、第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凸部52aと第1の綴杆12の第2の半割杆12bの凸部54aとが当接し、更に第1の綴杆12を閉じるように作動させると、第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凹部52bが第2の半割杆12bの凸部54a上を摺動するとともに、第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凸部52aが第2の半割杆12bの凹部54bに嵌合される正規の係止位置を通り過ぎて、第1の半割杆12aの凸部52aが第2の半割杆12bの凹部54bの傾斜対向面上を摺動してずり上がる(図20参照)。
このように、第1の綴杆12を閉じる方向に作動させると、第2の綴杆14の第3の半割杆14aの凸部56aと第2の綴杆14の第4の半割杆14bの凸部58aとが当接し、更に、第1の綴杆12を閉じるように作動させると、第2の綴杆14の第3の半割杆14aの凸部56aが第4の半割杆14bの凸部58aの傾斜対向面58c上を摺動し(図19参照)、更に第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凸部52aが第2の半割杆12bの凹部54bの傾斜対向面をずり上がると、第2の綴杆14の第3の半割杆14aの凸部56a(第4の半割杆14bの凸部58a)が第4の半割杆14bの凹部58b(第3の半割杆14aの凹部56b)に嵌まり込み嵌合する(図20参照)。
その後、第1の綴杆12から指を離し閉じる力を解放すると、開閉部材40の作用により第1の綴杆12はわずかに開く方向に逆戻りして、第1の綴杆12は、第2の綴杆14と同様に、第1の半割杆12aの凸部52a(第2の半割杆12bの凸部54a)が第2の半割杆12bの凹部54b(第1の半割杆12aの凹部52b)に嵌まり込み嵌合する(図21参照)。
綴杆を閉じるとき、第1の作動片30及び第2の作動片32は、山折り状態(図15参照)から徐々に平面状態(中立状態)となり、更に平面状態(中立状態)から谷折り状態(図10参照)に変わるとともに、同列に並んだ状態から、一旦綴杆係止部50の外れる方向(第1の作動片30はO1方向、第2の作動片32はO2方向)に移動して、たがいちがいに並んだ状態となり(図20参照)、その後逆戻りして同列に並ぶ。
それによって、移動規制部を構成する第1の作動片30の規制凸起30gが第2の作動片32の規制凹部32f内を移動して、規制凹部32fにおける綴杆係止部50の外れる方向とは反対側の端縁に当接し、且つ移動規制部を構成する第2の作動片32の規制凸起32gが第1の作動片30の規制凹部30f内を移動して、規制凹部30fにおける綴杆係止部50の外れる方向とは反対側の端縁に当接する(図20参照)。そのために、綴杆を閉じるとき、第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凸部52aが第2の半割杆12bの凹部54bに嵌合される正規の停止位置を通り過ぎて、第1の半割杆12aの凸部52aが第2の半割杆12bの凹部54bの傾斜対向面上を摺動してずり上がりオーバーランするとき、第1の綴杆12の移動距離を規制して適宜な位置でオーバーランが停止され、第1の綴杆12の綴杆係止部50から指を外せば開閉部材40の元の状態に戻ろうとする力が作用して、第1の作動片30及び第2の作動片32は、一旦綴杆係止部50の外れる方向(第1の作動片30はO1方向、第2の作動片32はO2方向)に移動してたがいちがいに並んだ状態から、逆戻りして同列に並び、綴杆係止部50が嵌合する(図9及び10参照)。
このように、主綴杆たる第1の綴杆12を閉じ始めると、直接指で閉じられない副綴杆たる第2の綴杆14が閉じる方向に移動を始め、更に第1の綴杆12が閉じて正規の係止位置を通り過ぎるまで移動すると、第2の綴杆14の係合が進み第1の綴杆12より先に第2の綴杆14が完全に係止されるので、直接指で閉じられない副綴杆たる第2の綴杆14が確実に係止された後、主綴杆たる第1の綴杆12が確実に係止される。
したがって、第1の綴杆12を指で摘んで先に閉じる方向に移動させたときに、オーバーランするように第1の綴杆12を摘まめば、確実に第2の綴杆14を正規の位置に係止でき、第1の綴杆12の操作のみで、閉じることができる。
このように、第1の綴杆12を指で操作することにより第2の綴杆14を閉じることができるので、ワンタッチ綴具としての利便性が高い。
また、第1の綴杆12の頂部を指でねじることにより第1の綴杆12の綴杆係止部50を外したとき、第1の作動片30と第2の作動片32には、開閉部材40が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとが、図6(A)に示すように、巻線部44の円周方向に平行であった元の状態に戻ろうとするように力が働くことにより、第1の綴杆12は開く。
そして、第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、その綴杆係止部50が外され(図11参照)、第1の作動片30及び第2の作動片32は、谷折り状態から徐々に平面状態(中立状態)となり更に平面状態から山折り状態に変わるとともに、綴杆係止部50の外れる方向(第1の作動片30はO1方向、第2の作動片32はO2方向)に移動する。それによって、移動規制部を構成する第1の作動片30の規制凸起30gが第2の作動片32の規制凹部32f内を移動して、規制凹部32fにおける綴杆係止部50の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たり、且つ移動規制部を構成する第2の作動片32の規制凸起32gが第1の作動片30の規制凹部30f内を移動して、規制凹部30fにおける綴杆係止部50の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たる。
第1の綴杆12から手を離すと、第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、開閉部材40の一方の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとが、図6(A)に示すように、巻線部44の円周方向に平行であった元の状態に戻ろうとするように第1の作動片30及び第2の作動片32に力を働かせることにより、更に開き(第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aはO3方向、第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bはO4方向)、且つ、開閉部材40の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとを平面視平行とするように力が働くことにより、第1の作動片30と第2の作動片32とは、逆方向に移動する(図14参照)。
すなわち、作動部材18及び開閉部材40は、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aの凸部56aと第4の半割杆14bの凸部58aとを開く方向に作用し、そして、第1の綴杆12の第1の半割杆12aの凸部52aと第2の半割杆12bの凸部54aとを引き離す方向に作用するとともに、第2の綴杆14を構成する第3の半割杆14aの凸部56aと第4の半割杆14bの凸部58aとを引き離すように作用する。
このように、この実施の形態においては、第1の綴杆12又は第2の綴杆14の頂部を指でねじることにより、第1の綴杆12の第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bの綴杆係止部50と、第2の綴杆14の第3の半割杆14aおよび第4の半割杆14bの綴杆係止部50を外すことができる。
また、第1の綴杆12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12bの綴杆係止部50および第2の綴杆14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bの綴杆係止部50の係合を解除したとき、作動部材18は、開閉部材40の一方の固定先端部42aと他方の固定先端部42bとが巻線部44の円周方向において近づこうとする力が働くことにより、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが、山折り状態になる。
次に、作動部材18を保持部材16の保持空間内に装填する方法について、主として図22及び図23に基づいて説明する。
保持部材16は、第1の作動片30と第2の作動片32を装填する前には、第1の保持壁24aの第1の保持部60及び第1の保持部62と第2の保持壁24bの第2の保持部64及び第2の保持部66とが、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの他の領域より外側に向けて膨出している(図22(B)参照)。
すなわち、第1の保持壁24aは、長さ方向において第1の貫通孔26より外側において第1の保持部60及び第1の保持部62を形成するための第1の保持壁24aの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み68a及び切り込み70aが形成され、該切り込み68a及び切り込み70aと第1の保持壁24aの下縁との間における領域が第1の保持壁24aより外側に向けて打ち出されて、第1の保持部60及び第1の保持部62が形成される(図22(A)参照)。
また、第2の保持壁24bは、長さ方向において第2の貫通孔28より外側において第2の保持部64及び第2の保持部66を形成するための第2の保持壁24bの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み72a及び切り込み74aが形成され、該切り込み72a及び切り込み74aと第2の保持壁24bの下縁との間における領域が第2の保持壁24bより外側に向けて打ち出されて、第2の保持部64及び第2の保持部66が形成される(図22(A)参照)。
作動部材18を保持部材16の保持空間内に装填するときは、まず、第1の作動片30を保持部材16内に装填し、次に、第2の作動片32を保持部材16内に装填する(図23(A)参照)。
このとき、第1の作動片30の突出部30c1が第1の保持部60の内側に、第1の作動片30の突出部30c2が第1の保持部62の内側に位置し、第2の作動片32の突出部32c1が第2の保持部64の内側に、第2の作動片32の突出部32c2が第2の保持部66の内側に位置する。
次に、第1の保持部60、第1の保持部62、第2の保持部64及び第2の保持部66を、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bの内側に向けて打ち込み、平面円弧状の第1の保持部60、第1の保持部62、第2の保持部64及び第2の保持部66を形成する(図23(B)参照)。
而して、第1の保持部60が突出部30c1の下面を、第1の保持部62が突出部30c2の下面を、第2の保持部64が突出部32c1の下面を、第2の保持部66が突出部32c2の下面をそれぞれ保持するように形成される。そして、突出部30c1は保持貫通孔68より外側に、突出部30c2は保持貫通孔70より外側に、突出部32c1は保持貫通孔72より外側に、突出部32c2は保持貫通孔74より外側に突き出る。
次に、開閉部材40を作動部材18に装填する方法について、図24ないし26に基づいて説明する。
固定先端部42a及び固定先端部42bが延ばされた側を、下側、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22とは反対側に位置させ、巻線部44の貫通孔内に開閉部材固定部36b及び開閉部材固定部38bを挿入して、空隙部36aと空隙部38aとの間に開閉部材40を装填する。
固定先端部42aのL字型の支持部位(係止脚部47a及び係止端部48a)を、図6(A)の矢印で示すように、巻線部44を中心に90°巻線方向(ねじり方向)に回し、第1の作動片30側に延ばして第1の作動片30の挿入孔36dに挿入し、わずかにずらせて支持部36cに係止させる。
また、固定先端部42bのL字型の支持部位(係止脚部47b及び係止端部48b)を、図6(A)の矢印で示すように、巻線部44を中心に90°巻線方向(ねじり方向)に回し、第2の作動片32側に延ばして第2の作動片32の挿入孔38dに挿入し、わずかにずらせて支持部38cに係止させる。
したがって、開閉部材40は、元の状態に戻ろうとする力を、開閉部材の一方の固定先端部42a及び開閉部材の他方の固定先端部42bを通して第1の作動片30及び第2の作動片32に及ぼし、第1の作動片30と第2の作動片32とを揺動させる。
また、開閉部材40の係止脚部47aと係止脚部47bとは、支持部36cと支持部38cの第1の作動片30及び第2の作動片32の幅方向における内側面に係止され、第1の作動片30と第2の作動片32とが揺動するときに、第1の作動片30と第2の作動片32の幅方向における位置を所定の位置に位置させて、不要な移動をすることがないように規制する。
前記実施の形態によれば、一対の作動片(第1の作動片30及び第2の作動片32)には、保持部材16に形成された貫通孔(第1の貫通孔26及び第2の貫通孔28)に通される突出部(突出部30c1、突出部30c2、突出部32c1、及び突出部32c2)が形成されているので、作動片(第1の作動片30及び第2の作動片32)に綴杆(第1の綴杆12、第2の綴杆14)の基部を例えばカシメ止めをしても作動片(第1の作動片30及び第2の作動片32)にかかるストレスを少なくするために面積を大きくすることができる。そのために、作動片(第1の作動片30及び第2の作動片32)全体の強度を増すことができる。
前記実施の形態の保持部とは異なり、図27及び図28において示すように、保持壁の下端縁より突き出し設けられた方形凸部を内側に向けて折り曲げて、第1の保持壁24aに第1の保持部160及び第1の保持部162が、第2の保持壁24bに第2の保持部164及び第2の保持部166が形成され、作動部材18の第1の作動片30及び第2の作動片32に形成された突条30h及び突条32hの下端縁を、第1の保持壁24aの第1の保持部160及び第1の保持部162、第2の保持壁24bの第2の保持部164及び第2の保持部166により保持するように構成してもよい。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長さ方向に、第1の保持壁24aの第1の保持部160と第1の保持部162及び第2の保持壁24bの第2の保持部164と第2の保持部166の上面を摺動して移動することができる。
表紙は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14に綴じられた用箋等の被綴じ物Sが多くなったとき、第1の綴杆12及び第2の綴杆14がたわむことを防止するために、次のような表紙310としてもよい。
表紙310は、前記綴具の保持部材を固定する背表紙316と、前記背表紙316の両端に、開閉自在に延設された表表紙312及び裏表紙314とを備え、図28ないし30に示すように、表表紙312と裏表紙314が背表紙316に対して立設状態となるように連設されている。
そして、表表紙312及び裏表紙314は、背表紙316寄りに開閉用の薄肉ヒンジ部318A,318Bが設けられている。表表紙312及び裏表紙314と背表紙316との連設部の構成としては、プラスチック型表紙体に略V字溝からなる連設部320を形成してその溝底で折り曲げる構成を採用している。すなわち、図30に示す通り、表表紙312及び裏表紙314と背表紙316との連設部320となる略V字溝を設け、この連設部320の溝底で折り曲げて背表紙316に対し表表紙312及び裏表紙314が立設状態に連設されるようにしたものである。連設部320を利用した場合、この連設部320の開き角度を変えることによって背表紙316の構造を変更することができる。
表表紙312及び裏表紙314の開閉を可能にする薄肉ヒンジ部318A,318Bは、断面略V字溝であり、連設部320から若干小口寄りの位置において表表紙312及び裏表紙314に設けられる。
このような表紙310を熱可塑性樹脂製シート材からなる表紙体を用いて成形する一例たる製造としては、例えば熱可塑性樹脂のシート材からなる表紙体に互いに平行な2本の略V字溝からなる連設部320を形成し、この連設部320のやや内側寄りの位置において互いに平行な略V字溝からなる連設部320をヒートプレス成形すると同時に表紙体に略V字溝からなる連設部320を閉塞する方向の加圧力を加えて互いの溝底を折り曲げるようにしている。熱可塑性樹脂製のシート材単体以外に、熱可塑性樹脂製シート材と表装材との2層構造も利用し得る。また、この2層構造において、厚紙とクロスの2層構造とすれば、略V字溝からなる連設部320の溝壁同志を接着剤で接着する構成も採用し得る。
前記表表紙312及び/又は裏表紙314は、前記閉じられた第1の綴杆12及び第2の綴杆14と対向する領域に、綴具10の一部分を挿入して第1の綴杆12及び第2の綴杆14の移動を規制する綴杆固定手段322,324が設けられている。
綴杆固定手段322,324は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の移動側の側面と対向するように、第1の綴杆12及び第2の綴杆14が嵌挿又は緩挿される貫通孔又は段差によって構成されている。
この綴杆固定手段322,324は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の回転方向に伸びる長孔であり、長孔は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の嵌挿又は緩挿される部位の長さ及び幅に対応した長さ及び幅を有する上下一対の直線状孔縁と、該直線状孔縁の両左端及び両右端の間に連設された円弧状孔縁とを有する長孔によって形成されている。
閉じた第1の綴杆12及び第2の綴杆14の幅は、表紙310の背表紙316の背幅及び平行に対向した表表紙312と裏表紙314との間の幅よりも広く形成されている。
第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、第1の作動片30及び第2の作動片32に取り付けられた基部よりやや上部から綴杆係止部50のやや外側に至るまで、略平行に閉じられた表表紙312と裏表紙314に形成された綴杆固定手段322,324を構成する長孔の中に嵌挿される。長孔の上下一対の直線状孔縁は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の上下側面に当接し、円弧状孔縁は、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の左右の円周面に当接する。
そして、ファイル・バインダ300の表表紙312と裏表紙314とを平行に閉じた状態で第1の綴杆12を天側とし第2の綴杆14を地側にしてファイル・バインダ300を立てたとき、第1の綴杆12の第1の半割杆12a及び第2の綴杆14の第3の半割杆14a側に綴じられた用箋等の被綴じ物Pが偏っているときに衝撃が加わったりして、第1の綴杆12の第1の半割杆12a及び第2の綴杆14の第3の半割杆14aが第1の綴杆12の第2の半割杆12b及び第2の綴杆14の第4の半割杆14bと外れる下向きに移動したとしても、第1の綴杆12及び第2の綴杆14の移動が綴杆固定手段324で規制され、綴杆固定手段324の下側の孔縁に係止されて、第1の綴杆12の第1の半割杆12aと第1の綴杆12の第2の半割杆12b及び第2の綴杆14の第3の半割杆14aと第2の綴杆14の第4の半割杆14bとが綴杆係止部50で外れることがない。
綴具10を表紙Aに取り付けるには、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bの下端縁を接合して取付孔20,20にボルトナットや鋲により取り付ければよい。
また、前記実施の形態においては、第1の綴杆12と第2の綴杆14といったように、2穴タイプの綴具について説明したが、綴杆を増やした多穴タイプ、例えば、3穴、4穴、20穴、26穴、30穴といった多くの綴杆を備えた綴具とすることができる。
綴杆の数に対応して、保持部材及び作動部材の長さがのびるとともに保持部材の第1の貫通孔及び第2の貫通孔の間に1または複数の第1の貫通孔及び第2の貫通孔と同様な貫通孔を形成し、作動部材に固定された綴杆を貫挿できるようにすればよい。
また、綴杆の形状は、略Oの字型ではなく、図32において示すように、略Dの字型にしてもよい。略Dの字型の第1の綴杆412及び第2の綴杆414を形成するには、第2の半割杆412b及び第4の半割杆414bは、前記実施の形態と比較的近い略Cの字型に形成し、第1の半割杆412a及び第3の半割杆414aは略倒L字型に形成し、第1の半割杆412aと第2の半割杆412b及び第3の半割杆414aと第4の半割杆414bとを閉じたとき、略Dの字型となるように形成する。
開閉部材は、前記実施の形態の綴具においては、一対の作動片に対応して、1個が装填されていたが、合計2個の開閉部材を装填してもよい。
また、作動部材を構成する第1の作動片及び第2の作動片は、それぞれ一体成形されていたが、綴杆の数が増加(4穴、20穴、26穴、30穴など)するに従って、第1の作動片及び第2の作動片をそれぞれ分割してもよい。
次に、この発明の別の実施の形態である2穴真円型リング綴具について説明する。
図33は、本発明にかかる一実施の形態である綴具を用いたファイルを示す斜視図である。図34は、本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図であり、図35は、保持部材の斜視図である。図36は、作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。図37は、開閉部材の平面図である。図38は、開閉部材の側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)は巻線部の円周方向に力を加えた状態の側面図解図である。図39は、綴杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の右側図解図である。図40は、閉じた状態における綴具の平面図である。図41は、閉じた状態における綴具の底面図である。図42は、閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図41A−A断面図であり、(B)は、図41B−B断面図である。図43は、綴杆を開く状態を示す綴具の底面図である。図44は、綴杆を開く状態を示す綴具の綴杆の図解図である。
図33ないし34に示す綴具210は、厚紙その他の比較的硬質なシート材からなる表紙Aの略中央に形成される左右一対の折り線の内側の背表紙の内側表面に固定される。固定する方法としては、綴具210の長手方向の両端に形成された取付孔220(後に詳述する)にボルトとナットやはとめ等の固着具を挿通させて、背表紙と一体となるように固定する方法がある。
なお、ここでは、固着具として、ボルトとナットを用いて説明するが、これに限ることなく、例えば、ビス、はとめ、リベット等を用いてもよい。また、背表紙に対して、例えば、超音波溶着または高周波溶着することにより固着する方法を採用することもできる。
綴具210は、環状の綴杆を構成する一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴杆212および第1の綴杆212と一対の第2の綴杆214と、前記第1の綴杆212および第2の綴杆214をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材216と、その表面に第1の綴杆212および第2の綴杆214が間隔をおいて第1の綴杆212および第2の綴杆214のそれぞれの基部が固定され、第1の綴杆212および第2の綴杆214が前記保持部材216に固定されるように保持部材216の内側に可動自在に固定された作動部材218とを備える。
この綴具210の綴杆は、主綴杆たる第1の綴杆212と副綴杆たる第2の綴杆214とからなる開閉自在の2穴タイプである。
第1の綴杆212と第2の綴杆214とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部250を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴杆を閉じるときは、主綴杆たる第1の綴杆212を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴杆212を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴杆たる第2の綴杆214は追動するように構成されている。
保持部材216は、第1の綴杆212と第2の綴杆214とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面視略長方形で、その両端、すなわち表紙Aに取り付ける取付孔220の近傍においては、平面視略半円弧状に形成されている。
保持部材216は、第1の綴杆212および第2の綴杆214を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部222を備え、且つ、被綴じ物載置部222の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材218等を収容するように構成されている。
保持部材216の被綴じ物載置部222の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材218を摺動自在に保持する保持壁224が設けられている。この実施の形態においては、保持壁224は、保持部材216の長手方向において、第1の綴杆212および第2の綴杆214のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁224aおよび第2の保持壁224bが連設され、第1の保持壁224aと第2の保持壁224bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁224aおよび第2の保持壁224bと被綴じ物載置部222によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材218等が収容される。
保持部材216の被綴じ物載置部222には、第1の綴杆212と第2の綴杆214とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための第1の貫通孔226と第2の貫通孔228がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔226と第2の貫通孔228とは、第1の綴杆212を構成する第1の半割杆212aおよび第2の半割杆212bと、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aおよび第4の半割杆214bとに対応して、保持部材216の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材218は、平面視略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片230および第2の作動片232からなる。
第1の作動片230及び第2の作動片232は、その長手方向において、第1の保持壁224a及び第2の保持壁224bと平行でその内面に摺動する外側端縁230b及び外側端縁232bが形成され、該外側端縁230b及び外側端縁232bと平行に当該一対の第1の作動片230及び第2の作動片232を突き合わせる突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aが内側縁に形成されている。第1の作動片230及び第2の作動片232は、点対称で、保持部材216の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
そして、第1の作動片230および第2の作動片232は、外側から力が加わらないときには、第1の作動片230と第2の作動片232とが谷折り、すなわち保持部材216の被綴じ物載置部222の内面より離れた方向(突き合わせ縁230aおよび突き合わせ縁232aが、図39図示平面Pxyより下側)に向いて、あるいはまた、山折り、すなわち保持部材216の被綴じ物載置部222の内面に近づいた方向(突き合わせ縁230aおよび突き合わせ縁232aが図39図示平面Pxyより上側)に向いて、その谷折りまたは山折りの状態を維持するように、保持部材216の内側空間部に内設されている。
平面Pxyとは、第1の綴杆212と第2の綴杆214それぞれの基部が第1の作動片230と第2の作動片232に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図39図示)を含む平面である。
作動部材218は、一方の作動片、すなわち第1の作動片230における保持部材216の被綴じ物載置部222の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆212を構成する第1の半割杆212aの基部が固定され、且つ、前記第1の半割杆212aとは一定の間隔をおいて、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片232における保持部材216の被綴じ物載置部222と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴杆212を構成する第2の半割杆212bの基部が固定され、且つ、前記第2の半割杆212bと一定の間隔をおいて、第2の綴杆214を構成する第4の半割杆214bの基部が固定されている。
一方の作動片、すなわち第1の作動片230は、前記保持部材216に形成された第1の貫通孔226に通される突出部230c1(第1の半割杆212aの近傍に形成)および前記保持部材216に形成された第2の貫通孔228に通される突出部230c2(第3の半割杆214aの近傍に形成)が形成されている。
第2の作動片232は、前記保持部材216に形成された第1の貫通孔226に通される突出部232c1(第2の半割杆212bの近傍に形成)及び前記保持部材216に形成された第2の貫通孔228に通される突出部232c2(第4の半割杆214bの近傍に形成)が形成されている。
そして、一対の第1の作動片230及び第2の作動片232は、前記突出部230c1と突出部230c2および突出部232c1と突出部232c2が第1の貫通孔226と第1の貫通孔226及び第2の貫通孔228と第2の貫通孔228に通された状態で、突き合わされている。
第1の作動片230及び第2の作動片232は、突き合わせ縁230aおよび突き合わせ縁232aが、綴杆、すなわち第1の綴杆212及び第2の綴杆214を開いた際には前記保持部材216の内面に近づき且つ前記第1の綴杆212及び第2の綴杆214を閉じた際には前記保持部材216の内面から離れるように、前記第1の綴杆212及び第2の綴杆214を開閉する方向に揺動可能に、前記保持部材216に保持される。
第1の作動片230及び第2の作動片232は、一対の作動片が突き合わされる略直線状の突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aが内側(第1の作動片230及び第2の作動片232の幅方向において)に形成され、前記突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aと略平行な略直線状の外側端縁230b及び外側端縁232bが外側(第1の作動片230及び第2の作動片232の幅方向において)に形成されている。
第1の作動片230の外側端縁230bは、突出部230c1と第1の半割杆212aの基部との間の第1外側端縁230b1及び突出部230c2と第3の半割杆214aの基部との間の第1外側端縁230b2が、第1の作動片230と第2の作動片232とを水平に並置したとき第1の保持壁224aと接近し、第1の半割杆212aと第3の半割杆214aの間の第2外側端縁230b3が第1の作動片230と第2の作動片232とを水平に並置したとき第1の保持壁224aと接合せず、隙間が形成されるように、2種形成されている。
第2の作動片232の外側端縁232bは、突出部232c1と第2の半割杆212bの基部との間の第1外側端縁232b1及び突出部232c2と第4の半割杆214bの基部との間の第1外側端縁232b2が、第1の作動片230と第2の作動片232とを水平に並置したとき第2の保持壁224bと接近し、第2の半割杆212bと第4の半割杆214bの間の第2外側端縁232b3が第1の作動片230と第2の作動片232とを水平に並置したとき第2の保持壁224bと接合せず、隙間が形成されるように、2種形成されている。
すなわち、その突き合わせ縁230aおよび突き合わせ縁232aが突き合わされ且つ外側端縁230bの第1外側端縁230b1と第1外側端縁230b2および外側端縁232bの第1外側端縁232b1と第1外側端縁232b2が保持部材216の第1の保持壁224aと第2の保持壁224bとの両壁内内側面に接近する。
前記突出部230c1と突出部230c2とは、第1の半割杆212aと第3の半割杆214aの基部の取付け位置に近い位置である第1の作動片230の幅方向において外側で、それぞれ前後に間隔をあけて一対形成され、且つ、突出部232c1と突出部232c2とは、第2の半割杆212bと第4の半割杆214bの基部の取付け位置に近い位置である第2の作動片232の幅方向において外側で、それぞれ前後に間隔をあけて一対形成され、第1の綴杆212及び第2の綴杆214の開閉ができるように、保持部材216の第1の保持壁224a及び第2の保持壁224bより外側に突出している。
突出部230c1と突出部230c2とは、保持部材216の第1の保持壁224aの第1の貫通孔226及び第1の貫通孔226より外側に突き出る長さを備え、また、突出部232c1と突出部232c2とは、保持部材216の第2の保持壁224bの第2の貫通孔228及び第2の貫通孔228より外側に突き出る長さを備え、且つ、作動部材218が綴杆の開閉時に保持部材216の長手方向に移動可能な幅を有する舌状である。
作動片は、金属またプラスチックの薄板からなり、作動片と突出部とは一体成形されてなる。
前記第1の作動片230は、前記突き合わせ縁230aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部とを結ぶ方向(図39図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条230hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部とを結ぶ方向と平行で第1の作動片230の長さ方向にのびる。
前記突条230hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部の間で外側端縁230bの第2外側端縁230b3において、連続して、第1の綴杆212及び第2の綴杆214が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条230hは、第1の作動片230を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片232は、前記突き合わせ縁232aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部とを結ぶ方向(図39図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条232hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片232の長さ方向にのびる。
前記突条232hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部の間で外側端縁232bの第2外側端縁232b3において、連続して、第1の綴杆212及び第2の綴杆214が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条232hは、第2の作動片232を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片230及び第2の作動片232は、第1の綴杆212の基部と第2の綴杆214の基部間におけるしなりが、突条230h及び突条232hにより防止される。
第1の作動片230は、基部で固定された第1の半割杆212a及び第3の半割杆214aの基部の近傍に、第1の作動片230を補強してしなりを少なくするために、ビード234a及びビード234bが上面(第1の綴杆212及び第2の綴杆214が突出する方向)に向けて突設されている。
第2の作動片232は、基部で固定された第2の半割杆212b及び第4の半割杆214bの基部の近傍に、第2の作動片232を補強してしなりを少なくするために、ビード234c及びビード234dが上面(第1の綴杆212及び第2の綴杆214が突出する方向)に向けて突設されている。
ビード234aは、第1の半割杆212aの基部と突出部230c1との間において第1の作動片230の長手方向にのびる第1直線部234a1と、突条230hの内側(第1の作動片230の幅方向における略々中央において)で第1の半割杆212aの基部の近傍から第1の作動片230の長手方向にのびる第2直線部234a2と、第1直線部234a1の内側端と第2直線部234a2の外側端との間を結ぶ斜線部234a3とを備え、第1の作動片230の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード234bは、第3の半割杆214aの基部と突出部230c2との間において第1の作動片230の長手方向にのびる第1直線部234b1と、突条230hの内側(第1の作動片230の幅方向における略々中央において)で第3の半割杆214aの基部の近傍から第1の作動片230の長手方向にのびる第2直線部234b2と、第1直線部234b1の内側端と第2直線部234b2の外側端との間を結ぶ斜線部234b3とを備え、第1の作動片230の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード234cは、第2の半割杆212bの基部と突出部232c1との間において第2の作動片232の長手方向にのびる第1直線部234c1と、突条232hの内側(第2の作動片232の幅方向における略々中央において)で第2の半割杆212bの基部の近傍から第2の作動片232の長手方向にのびる第2直線部234c2と、第1直線部234c1の内側端と第2直線部234c2の外側端との間を結ぶ斜線部234c3とを備え、第2の作動片232の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード234dは、第4の半割杆214bの基部と突出部232c2との間において第2の作動片232の長手方向にのびる第1直線部234d1と、突条232hの内側(第2の作動片232の幅方向における略々中央において)で第3の半割杆214bの基部の近傍から第2の作動片232の長手方向にのびる第2直線部234d2と、第1直線部234d1の内側端と第2直線部234d2の外側端との間を結ぶ斜線部234d3とを備え、第2の作動片232の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
前記第1の作動片230は、一対の作動片を係合させるための係合部230d及び係合部230eが、第1の作動片230の突き合わせ縁230aから第2の作動片232の突き合わせ縁232aに向けて突き出し設けられ、且つ、一対の作動片を係合させるための係合部232d及び係合部232eが、第2の作動片232の突き合わせ縁232aから第1の作動片230の突き合わせ縁230aに向けて突き出し設けられている。
係合部230d及び係合部230eと係合部232d及び係合部232eは、対向する第1の作動片230及び第2の作動片232の上側に向けて延びて突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aを中心にして第1の作動片230と第2の作動片232とが揺動するように形成されている。
係合部230d及び係合部230eと係合部232d及び係合部232eは、保持部材216の被綴じ物載置部222の内面側に向けて、作動部材218の厚み分を突き出された基部と、前記基部の先端より突き出された押さえ部とを備えた平面視略U字状に形成されている。そして、押さえ部は、一対の作動片たる第1の作動片230及び第2の作動片232のうちの片一方の作動片たる第1の作動片230または第2の作動片232のはずれ止めの機能を備え、係合部230d及び係合部230eと係合部232d及び係合部232eは、保持部材216の被綴じ物載置部222の内面側に向けて突き出されて、一対の作動片たる第1の作動片230及び第2の作動片232の片一方の作動片、すなわち第1の作動片230または第2の作動片232の保持部材216の被綴じ物載置部222の内面側において接近している。
最も外側の係合部230d及び係合部232dは、第1の作動片230と第2の作動片232を逆方向に移動させたときにおいても作動部材218の端縁より内側に位置する幅を備えている。
最も外側の係合部230d及び232dと内側の係合部230e及び232eとは、第1の綴杆212及び第2の綴杆214の基部が取付けられた部位を挟んで適宜な間隔をおいて形成されている。
そして、前記第1の綴杆212および第2の綴杆214が閉じるときには、図42に示すように、作動部材218を構成する第1の作動片230及び第2の作動片232は、その突き合わせ縁230aおよび突き合わせ縁232aが保持部材216の内面(被綴じ物載置部222の内面)より離れた方向に向いて(すなわち谷折りの状態)、第1の作動片230の突き合わせ縁230aと第2の作動片232の突き合わせ縁232aとが突き合わされた状態において保持されるとともに、前記第1の綴杆212および第2の綴杆214を開くときには、図47に示すように、作動部材218を構成する第1の作動片230及び第2の作動片232は、保持部材216の内面(被綴じ物載置部222の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち山折り状態)、第2の作動片232の突き合わせ縁232aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材216内の空間において固定される。
また、作動部材218を構成する第1の作動片230及び第2の作動片232は、保持部材216の被綴じ物載置部222の内面に近づいた方向、すなわち山折りの状態においては、第1の作動片230と第2の作動片232の長手方向、すなわち第1の作動片230と第2の作動片232に固着された第1の半割杆212aと第3の半割杆214aとを結ぶ線(X1(図39図示))および第2の半割杆212bと第4の半割杆214bとを結ぶ線(X2(図39図示))と平行な方向に、第1の作動片230と第2の作動片232とを移動させることができるように摺動自在に内設されている。
第1の作動片230及び第2の作動片232は、空隙部236a及び空隙部238aと開閉部材固定部236b及び開閉部材固定部238bの外側近傍において、第1の作動片230及び第2の作動片232の長手方向への移動を規制する移動規制部が形成される。
移動規制部は、第1の作動片230の突き合わせ縁230aに形成された規制凹部230f及び規制凸起230gと、第2の作動片232の突き合わせ縁232aに形成された規制凹部232f及び規制凸起232gとから形成される。
規制凹部230fは、開閉部材固定部236bの外側近傍において、突き合わせ縁230aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の穴であり、規制凸起232gは、前記規制凹部230fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部230fに規制凸起232gが遊嵌されて、規制凹部230f内において第1の作動片230及び第2の作動片232がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
規制凹部232fは、開閉部材固定部238bの外側近傍において、突き合わせ縁232aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の穴であり、規制凸起230gは、前記規制凹部232fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部232fに規制凸起230gが遊嵌されて、規制凹部232f内において第1の作動片230及び第2の作動片232がその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
第1の作動片230の突き合わせ縁230a及び第2の作動片232の突き合わせ縁232aに、第1の綴杆212と第2の綴杆214とを開閉方向に変化させる開閉部材240が設けられている。
開閉部材240は、ねじりコイルバネからなり、巻線部244と巻線部244の両端から巻線部244の中心軸と直交する方向に伸びる固定先端部242aと固定先端部242bとが連設され、ねじりモーメントが発生しない元の状態は、図38(A)に示すように、巻線部244の円周方向に固定先端部242aと固定先端部242bとが平行に突き出されている。
固定先端部242a及び固定先端部242bは、巻線部244から突き出された直線状の係止脚部247aおよび係止脚部247bと、該係止脚部247a及び係止脚部247bの自由端側に連設された規制脚部248a及び規制脚部248bとを備えている。そして、係止脚部247a及び係止脚部247bと規制脚部248a及び規制脚部248bとは直交している。
ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、図38(A)に示すように、一方の係止脚部247aともう一方の係止脚部247bとは、それぞれ反対方向に向いて、平行にのびる。また、一方の規制脚部248aともう一方の規制脚部248bとは、それぞれ反対方向に向いて、平行にのびるように形成されている。
この綴具210を構成する第1の作動片230の突き合わせ縁230aの略中央付近には、空隙部236aが形成され、且つ、第2の作動片232の突き合わせ縁232aの略中央付近にも、空隙部238aが形成されるとともに、前記空隙部236aの一方端には、開閉部材240を係止する開閉部材固定部236bが突設され、且つ、前記空隙部238aの一方端には、開閉部材240を係止する開閉部材固定部238bが突設されている。
前記開閉部材固定部236b及び前記開閉部材固定部238bは、第1の作動片230に第1の綴杆212が固定された基部を結ぶ線X1、または第2の作動片232に第2の綴杆214が固定された基部を結ぶ線X2の延びる方向に離れて形成されている。
そして、開閉部材240は、前記開閉部材固定部236b及び開閉部材固定部238bに巻線部244の両端が係止されて前記空隙部236a及び空隙部238aに収納される。
そして、前記開閉部材240の巻線部244の両端から延びる先端部を支持するために、前記作動部材218に支持部236c及び支持部238cが形成されている。
前記開閉部材240の巻線部244の両端から延びる固定先端部は、第1の作動片230の支持部236c及び第2の作動片232の支持部238cに係止され、支持されている。
すなわち、一方の固定先端部242aは、巻線部244端部が係止される前記開閉部材固定部238bが形成された第2の作動片232に対向する第1の作動片230の支持部236cに支持され、またもう一方の固定先端部242bは、開閉部材固定部236bが形成された第1の作動片230に対向する第2の作動片232の支持部238cに支持されている。
固定先端部242a及び固定先端部242bは、係止脚部247a及び係止脚部247bの長さが一定であり、係止脚部247aが作動部材218の一方の作動片230の支持部236cに及び係止脚部247bが作動部材218の他方の作動片232の支持部238cに係止されるために、第1の作動片230の突き合わせ縁230a及び第2の作動片232の突き合わせ縁232aにおいて突き合わされた第1の作動片230と第2の作動片232との間における距離を、一定に保ち、第1の作動片230と第2の作動片232とを引き寄せてそれぞれの位置関係を最適な状態に保つ。
したがって、綴杆を構成する第1の綴杆212及び第2の綴杆214の開閉時において、第1の作動片230及び第2の作動片232が突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aを枢軸として揺動するときにおいて、第1の作動片230の幅と第2の作動片232の幅との和が最大になったとき、すなわち、第1の作動片230と第2の作動片232とが平面状態(中立状態)になったときにおいても、第1の作動片230の最も外側の縁(外側端縁230b及び突条230h)と保持部材216の第1の保持壁224aとの間及び第2の作動片232の最も外側の縁(外側端縁232b及び突条232h)と保持部材216の第2の保持壁224bとの間に適宜な間隙が生じ、保持部材216の保持空間内において作動部材218の第1の作動片230及び第2の作動片232が円滑に移動できる。
前記半割杆が組み合わされて第1の綴杆212及び第2の綴杆214が形成されているとき、前記保持部材216の長手方向における前記開閉部材240の両側の先端部間の距離(固定先端部242aの係止脚部247aと固定先端部242bの係止脚部247bとの間の距離)は、前記巻線部244の両端の距離と略々同一に形成されている。
そして、1対の前記第1の作動片230及び第2の作動片232は、前記保持部材216の長手方向において互いに逆方向に移動させることにより、前記半割杆の組み合わせによる前記第1の綴杆212及び第2の綴杆214が分離され、前記第1の綴杆212及び第2の綴杆214が分離されたときに、前記開閉部材240の両先端部が平面視略平行な状態から互いにやや離れる方向にわん曲した後に略平行となった状態で、前記開閉部材240は、前記第1の作動片230と第2の作動片232とを付勢して、前記第1の半割杆212aと第2の半割杆212b及び第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとを開放させる。
開閉部材固定部236b及び開閉部材固定部238bは、直線状の突き合わせ縁230a及び突き合わせ縁232aに一直線状に並ぶように、空隙部236a及び空隙部238aの中央に向けて突き出され、開閉部材240の巻線部244の内側に形成された貫通孔内に挿入される太さと長さを有するように形成されている。
支持部236c及び支持部238cは、第1の作動片230及び第2の作動片232を構成する平板状の金属製板体を切り起こして、L字型に折り曲げられてなり、垂直に伸びる基部236c1及び基部238c1と、基部236c1及び基部238c1から直行するようにのびる抜け止め端部236c2及び抜け止め端部238c2とを備える。抜け止め端部236c2及び抜け止め端部238c2は、第1の作動片230及び第2の作動片232の長手方向(第1の作動片230はO1方向とは反対方向に、第2の作動片232はO2方向とは反対方向(図39図示))に、基部236c1及び基部238c1の下端からのびる。
一方の固定先端部242aと他方の固定先端部242bとは、図38(A)に示すように元々平行状態にあったが、固定先端部242a及び固定先端部242bは、第1の作動片230および第2の作動片232のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片230の第1の半割杆212aを固定する部位と第3の半割杆214aを固定する部位とを結ぶ線(X1(第39図図示))および第2の作動片232の第2の半割杆212bを固定する部位と第4の半割杆214bを固定する部位とを結ぶ線(X2(第39図図示))と略々直交する方向に架け渡されている。
さらに、開閉部材240が開き始めたときは、元々ほぼ平行に接近していた固定先端部242a(特に係止脚部247a)と固定先端部242b(特に係止脚部247b)とは、図43において示すようにわずかに引き離されて、固定先端部242aが第2の作動片232に係止され且つ固定先端部242bが第1の作動片230に係止されてねじられた状態になる。
固定先端部242aは、第2の作動片232の空隙部238aの側から開閉部材固定部238bの下面を通り第1の作動片230の下面より支持部236cに至るように架け渡されている。
固定先端部242bは、第1の作動片230の空隙部236aの側から開閉部材固定部236bの下面を通り第2の作動片232の下面より支持部238cに至るように架け渡されている。
したがって、固定先端部242aは、第1の作動片230に装填し易く第1の作動片230を下面側に向けて強い力で回転して開くように機能し、固定先端部242bは、第2の作動片232に装填し易く第2の作動片232を下面側に向けて強い力で回転して開くように機能する。
そして、開閉部材240の弾性により、作動部材218を構成する第1の作動片230及び第2の作動片232は、第1の綴杆212と第2の綴杆214を手で開き始めたとき、すなわち、第1の綴杆212と第2の綴杆214のそれぞれの綴杆係止部250を外したとき、第1の綴杆212の第1の半割杆212aと第2の半割杆212bとが離れる方向(第1の半割杆212aはO1方向で、第2の半割杆212bはO2方向(第39図図示))および第2の綴杆214の第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとが離れる方向(第3の半割杆214aはO1方向で、第4の半割杆214bはO2方向(第39図図示))に移動するとともに、ねじられていた開閉部材240が元の状態に戻ろうとして、第1の半割杆212aと第2の半割杆212bとをおよび第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとを巻線部244の円周方向(第1の半割杆212aおよび第3の半割杆214aはO3方向、第2の半割杆212bおよび第4の半割杆214bはO4方向)に引き離すように作用する。
すなわち、開閉部材240の弾性により、第1の作動片230は、綴杆係止部250を外す方向(O1方向)に移動し、第2の作動片232は、綴杆係止部250を外す方向(O2方向)に移動する。
そして、開閉部材240の弾性により、作動部材218を構成する第1の作動片230は、綴杆係止部250を閉じる位置の方向(O1とは反対の方向)に移動し、且つ、第2の作動片232は、綴杆係止部250を閉じる位置の方向(O2とは反対の方向)に移動する。
すなわち、第1の作動片230及び第2の作動片232は、谷折り状態から徐々に平面状態(中立状態)となり、更に平面状態(中立状態)から山折り状態に変わる。第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、開く方向(第1の半割杆212a及び第3の半割杆214aはO3方向、第2の半割杆212b及び第4の半割杆214bはO4方向)に回転して開く。
開閉部材240は、第1の綴杆212と第2の綴杆214とを開いた状態にしたとき、第1の作動片230の突き合わせ縁230aと第2の作動片232の突き合わせ縁232aとが山折り状態、すなわち、保持部材216の被綴じ物載置部222の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
保持部材216の被綴じ物載置部222には、被綴じ物載置部222の長手方向に延びる膨出部222aが形成され、膨出部222aは、係合部230d及び232eが上側に向いて回転し且つ係合部230e及び232dが上側に向いて回転するとともに、開閉部材240が上側に向いて移動したときに、被綴じ物載置部222の内面と当接しないようにするために、被綴じ物載置部222の長手方向に延びて形成されている。
前記保持部材216は、前記したように、作動部材218に間隔をおいて設けられた第1の綴杆212と第2の綴杆214との基部を結ぶ方向(図39図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる、第1の保持壁224aと第2の保持壁224bとからなる保持壁224を有し、前記保持壁224は、作動部材218に間隔をおいて設けられた第1の綴杆212と第2の綴杆214の基部を結ぶ方向(図39図示X1及びX2方向)と交差する方向にのびて、保持壁224の外側に向いて突出する第1の作動片230の突出部230c1と突出部230c2及び第2の作動片232の突出部232c1と突出部232c2を保持する保持部、すなわち第1の保持壁224aに形成された第1の保持部260及び第1の保持部262と、第2の保持壁224bに形成された第2の保持部264及び第2の保持部266とを有している。
該第1の保持部260及び第1の保持部262は、前記保持壁224の一部を作動部材218の突出部230c1と突出部230c2より外側に打ち出された第1の保持部260及び第1の保持部262が、保持部材216の内側に嵌装された作動部材218の突出部230c1と突出部230c2を保持するように、保持壁224(第1の保持壁224a)の内側に向けて凹まされてなる。
また、第2の保持部264及び第2の保持部266は、前記保持壁224の一部を作動部材218の突出部232c1と突出部232c2より外側に打ち出された第2の保持部264及び第2の保持部266が、保持部材216の内側に嵌装された作動部材218の突出部232c1と突出部232c2を保持するように、保持壁224(第2の保持壁224b)の内側に向けて凹まされてなる。
前記第1の保持部260及び第1の保持部262と第2の保持部264及び第2の保持部266は、前記作動部材218の第1の作動片230及び第2の作動片232の下面に沿って、前記保持壁224の下縁との間に間隔をおいて細い切り込み268aと切り込み270a及び切り込み272aと切り込み274aが形成され、該切り込み268aと切り込み270a及び切り込み272aと切り込み274aと保持壁224の下縁との間における保持壁224の外方に向けて打ち出された領域により、第1の保持部260及び第1の保持部262と第2の保持部264及び第2の保持部266が形成されている(図54(A)(B)参照)。
そして、第1の保持部260及び第1の保持部262と第2の保持部264及び第2の保持部266を構成する該領域が、保持部材216の内側に嵌装された作動部材218の突出部230c1と突出部230c2及び突出部232c1と突出部232c2の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁224の該切り込み268aと切り込み270a及び切り込み272aと切り込み274aと保持壁224の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされて、第1の保持部260及び第1の保持部262と第2の保持部264及び第2の保持部266が形成されている(図55(A)(B)参照)。
第1の綴杆212は、略円環状の綴杆となるように、半円弧状の第1の半割杆212aと第2の半割杆212bとから構成され、第2の綴杆214は、略円環状の綴杆となるように、半円弧状の第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとから構成されている。そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の半割杆212aおよび第2の半割杆212bと、第3の半割杆214aと第4の半割杆214bの先端、すなわち第1の綴杆212および第2の綴杆214の頂部において、綴杆係止部250が形成されている。
前記綴杆を構成する第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、断面円形状金属製線材を、綴杆係止部250を外す方向(図39のO1及びO2の方向)にのばし、且つ中央部分を押さえることによって綴杆を閉じる方向に対してわん曲させて形成されている。そして、第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、中央が綴杆を開く方向(第1の半割杆212a及び第3の半割杆214aは、図39のO3方向、第2の半割杆212b及び第4の半割杆214bは、図39のO4方向)に膨み且つ両端が綴杆を閉じる方向にわん曲した断面略空豆(ビーンズ)型の形状に形成されている。
すなわち、環状の第1の綴杆212及び第2の綴杆14を開閉方向に見て、第1の綴杆12及び第2の綴杆214の内側は波状起伏面が形成され、第1の綴杆212及び第2の綴杆214の外側は半円弧状に形成されている。そして、第1の綴杆12及び第2の綴杆14は、綴杆を外す方向に見て、両外側が、半円弧状に形成されている。
従来の断面形状丸型の綴杆は、小径だと変形に弱く、大径にすれば断面積が増して材料費がかさみ、従来の断面形状略長方形の綴杆は、用紙にあける綴じ穴には丸穴が多いので、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴に対応しにくく、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴を傷つけるおそれがある。
ところが、綴杆を構成する第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、細いならば綴杆係止部250の嵌合がうまくゆかないときがある。
そのために、第1の綴杆212及び第2の綴杆214の幅を広げたいが、元の線材として断面積の小さいものを使用しても、元の金属製線材を加工することにより綴杆としては必要な幅が確保されるようにしたい。
そこで、本願発明にかかる綴杆は、それを形成する線材の中央部分を押さえて線材を空豆(ビーンズ)型につぶすことにより全体としての幅を広げ、すなわち、綴杆の全体の幅を綴杆係止部250を外す方向に広げて、綴杆係止部250の嵌合を完全にできるように形成している。
この実施の形態においては、第1の綴杆212を構成する第1の半割杆212a及び第2の半割杆212bと第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214a及び第4の半割杆214bとは、同じ形状、すなわち曲率(曲率半径)が同じものである。
第1の綴杆212を構成する第1の半割杆212a及び第2の半割杆212bは、第1の半割杆212aの自由端の綴杆係止部250と、第2の半割杆212bの自由端の綴杆係止部250とを係止することにより、環状に連結される。
また、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとは、第3の半割杆214aの自由端の綴杆係止部250と、第4の半割杆214bの自由端の綴杆係止部250とを係止することにより、環状に連結される。
第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、それぞれの基部が第1の作動片230及び第2の作動片232に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(第39図図示)を含む平面Pxyと垂直な平面を構成するように、第1の作動片230と第2の作動片232より立設されている。そして、第1の綴杆212の軸Z1(第39図図示)が構成する円形面と第2の綴杆214の軸Z2(第39図図示)が構成する円形面とは、平行で、且つ、第1の綴杆212と第2の綴杆214が第1の作動片230と第2の作動片232と固着された部位を通る平面Pxyと垂直となるように構成されている。
前記綴杆は、第48図〜第53図に示すように、直接指で閉じられる主綴杆たる第1の綴杆212と、該第1の綴杆212の閉じる方向に向けての作動に追動する副綴杆たる第2の綴杆214とにより構成されている。
そして、第1の綴杆212と第2の綴杆214とは、同一方向(図43のO1及びO2方向)に向けて、その綴杆係止部250を指で外すことができるように構成されている。
第1の綴杆212を構成する第1の半割杆212aの先端に形成された綴杆係止部250を構成する先端の凸部252a及びその凸部252aに続く凹部52bと、第2の半割杆12bの綴杆係止部50を構成する先端の凸部54a及びその先端の凸部54aに続く凹部254bとは、第1の綴杆212を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部252a及び凸部254aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面252c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面254cと、傾斜対向面252c及び傾斜対向面254cに続き、凸部252a及び凸部254aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面252d及び傾斜対向面254dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部252bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部254bは、同様に基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
また、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aの先端に形成された綴杆係止部250を構成する凸部256a及びその凸部256aに続く凹部256bと、第4の半割杆214bの綴杆係止部250を構成する先端の凸部258a及びその先端の凸部258aに続く凹部258bとは、第2の綴杆214を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部256a及び凸部258aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面256c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面258cと、傾斜対向面256c及び傾斜対向面258cに続き、凸部256a及び凸部258aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面256d及び傾斜対向面258dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部256bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部258bは、同様に湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
第1の半割杆212aの綴杆係止部250を構成する凸部252a及び第3の半割杆214aの綴杆係止部250を構成する凸部256aは、同一方向に向けて突き出し設けられ、先端部から基部側にかけて形成された湾曲凸面を備え、両方が同一形状に形成されている。
また、第1の半割杆212aの綴杆係止部250を構成する凹部252b及び第3の半割杆214aの綴杆係止部250を構成する凹部256bは、同一方向に向けて凹み形成され、凸部254a及び凸部256aの後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第2の半割杆212bの綴杆係止部250を構成する凸部254a及び第4の半割杆214bの綴杆係止部250を構成する凸部258aは、同一方向に向けて突き出し設けられ、先端部から基部側にかけて形成された湾曲凸面を備え、両方が同一形状に形成されている。
また、第2の半割杆212bの綴杆係止部250を構成する凹部254b及び第4の半割杆214bの綴杆係止部250を構成する凹部258bは、同一方向に向けて凹み形成され、凸部254a及び凸部258aの後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第1の半割杆212aの凸部252a及び凹部252bと第2の半割杆212bの凸部254a及び凹部254bとは点対称に形成され、第3の半割杆14aの凸部256a及び凹部256bと第4の半割杆214bの凸部258a及び凹部258bとは点対称に形成されている。
第1の綴杆212の凸部252aの傾斜対向面252c及び凹部254bの傾斜対向面は、第1の綴杆212の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面252cと凹部254bの傾斜対向面とが一点を共有し合う内接関係で接する。
第1の綴杆212の凸部252aの傾斜対向面252c及び凸部254aの傾斜対向面254cは、第1の綴杆212の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面252cと傾斜対向面254cとが一点を共有し合う外接関係で接する。
第2の綴杆214の凸部256aの傾斜対向面256c及び凹部258bの傾斜対向面は、第2の綴杆214の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには、傾斜対向面256cと凹部258bの傾斜対向面とが一点を共有し合う内接関係で接する。
第2の綴杆214の凸部256aの傾斜対向面256c及び凸部258aの傾斜対向面258cは、第2の綴杆214の軸方向とは斜交するように形成され、開閉するときには傾斜対向面256cと傾斜対向面258cとが一点を共有し合う外接関係で接する。
主綴杆たる第1の綴杆212を2本の指で挟んで綴杆を閉じ始めるとき、第2の綴杆214の第3の半割杆214aの凸部256aと第2の綴杆214の第4の半割杆214bの凹部258bとが当接する前に(図51参照)、第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凸部252aと第1の綴杆212の第2の半割杆212bの凸部254aとが当接し、更に第1の綴杆212を閉じるように作動させると、第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凹部252bが第2の半割杆212bの凸部254a上を摺動するとともに、第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凸部252aが第2の半割杆212bの凹部254bに嵌合される正規の係止位置を通り過ぎて、第1の半割杆212aの凸部252aが第2の半割杆212bの凹部254bの傾斜対向面上を摺動してずり上がる(図52参照)。
このように、第1の綴杆212を閉じる方向に作動させると、第2の綴杆214の第3の半割杆214aの凸部256aと第2の綴杆214の第4の半割杆214bの凸部258aとが当接し、更に、第1の綴杆212を閉じるように作動させると、第2の綴杆214の第3の半割杆214aの凸部256aが第4の半割杆214bの凸部258aの傾斜対向面258c上を摺動し(図51参照)、更に第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凸部252aが第2の半割杆212bの凹部254bの傾斜対向面をずり上がると、第2の綴杆214の第3の半割杆214aの凸部256a(第4の半割杆214bの凸部258a)が第4の半割杆214bの凹部258b(第3の半割杆214aの凹部256b)に嵌まり込み嵌合する(図52参照)。
その後、第1の綴杆212から指を離し閉じる力を解放すると、開閉部材240の作用により第1の綴杆212はわずかに開く方向に逆戻りして、第1の綴杆212は、第2の綴杆214と同様に、第1の半割杆212aの凸部252a(第2の半割杆212bの凸部254a)が第2の半割杆212bの凹部254b(第1の半割杆212aの凹部252b)に嵌まり込み嵌合する(図53参照)。
綴杆を閉じるとき、第1の作動片230及び第2の作動片232は、山折り状態(図47参照)から徐々に平面状態(中立状態)となり、更に平面状態(中立状態)から谷折り状態(図42参照)に変わるとともに、同列に並んだ状態から、一旦綴杆係止部250の外れる方向(第1の作動片230はO1方向、第2の作動片232はO2方向)に移動して、たがいちがいに並んだ状態となり(図52参照)、その後逆戻りして同列に並ぶ。
それによって、移動規制部を構成する第1の作動片230の規制凸起230gが第2の作動片232の規制凹部232f内を移動して、規制凹部232fにおける綴杆係止部250の外れる方向とは反対側の端縁に当接し、且つ移動規制部を構成する第2の作動片232の規制凸起232gが第1の作動片230の規制凹部230f内を移動して、規制凹部230fにおける綴杆係止部250の外れる方向とは反対側の端縁に当接する(図52参照)。そのために、綴杆を閉じるとき、第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凸部252aが第2の半割杆212bの凹部254bに嵌合される正規の停止位置を通り過ぎて、第1の半割杆212aの凸部252aが第2の半割杆212bの凹部254bの傾斜対向面上を摺動してずり上がりオーバーランするとき、第1の綴杆212の移動距離を規制して適宜な位置でオーバーランが停止され、第1の綴杆212の綴杆係止部250から指を外せば開閉部材240の元の状態に戻ろうとする力が作用して、第1の作動片230及び第2の作動片232は、一旦綴杆係止部250の外れる方向(第1の作動片230はO1方向、第2の作動片232はO2方向)に移動してたがいちがいに並んだ状態から、逆戻りして同列に並び、綴杆係止部250が嵌合する(図41及び42参照)。
このように、主綴杆たる第1の綴杆212を閉じ始めると、直接指で閉じられない副綴杆たる第2の綴杆214が閉じる方向に移動を始め、更に第1の綴杆212が閉じて正規の係止位置を通り過ぎるまで移動すると、第2の綴杆214の係合が進み第1の綴杆212より先に第2の綴杆214が完全に係止されるので、直接指で閉じられない副綴杆たる第2の綴杆214が確実に係止された後、主綴杆たる第1の綴杆212が確実に係止される。
したがって、第1の綴杆212を指で摘んで先に閉じる方向に移動させたときに、オーバーランするように第1の綴杆212を摘まめば、確実に第2の綴杆214を正規の位置に係止でき、第1の綴杆212の操作のみで、閉じることができる。
このように、第1の綴杆212を指で操作することにより第2の綴杆214を閉じることができるので、ワンタッチ綴具としての利便性が高い。
また、第1の綴杆212の頂部を指でねじることにより第1の綴杆212の綴杆係止部250を外したとき、第1の作動片230と第2の作動片232には、開閉部材240が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の固定先端部242aと他方の固定先端部242bとが、図38(A)に示すように、巻線部244の円周方向に平行であった元の状態に戻ろうとするように力が働くことにより、第1の綴杆212は開く。
そして、第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、その綴杆係止部250が外され(図43参照)、第1の作動片230及び第2の作動片232は、谷折り状態から徐々に平面状態(中立状態)となり更に平面状態から山折り状態に変わるとともに、綴杆係止部250の外れる方向(第1の作動片230はO1方向、第2の作動片232はO2方向)に移動する。それによって、移動規制部を構成する第1の作動片230の規制凸起230gが第2の作動片232の規制凹部232f内を移動して、規制凹部232fにおける綴杆係止部250の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たり、且つ移動規制部を構成する第2の作動片232の規制凸起232gが第1の作動片230の規制凹部230f内を移動して、規制凹部230fにおける綴杆係止部250の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たる。
第1の綴杆212から手を離すと、第1の綴杆212及び第2の綴杆214は、開閉部材240の一方の固定先端部242aと他方の固定先端部242bとが、図38(A)に示すように、巻線部244の円周方向に平行であった元の状態に戻ろうとするように第1の作動片230及び第2の作動片232に力を働かせることにより、更に開き(第1の半割杆212a及び第3の半割杆214aはO3方向、第2の半割杆212b及び第4の半割杆214bはO4方向)、且つ、開閉部材240の固定先端部242aと他方の固定先端部242bとを平面視平行とするように力が働くことにより、第1の作動片230と第2の作動片232とは、逆方向に移動する(図46参照)。
すなわち、作動部材218及び開閉部材240は、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aの凸部256aと第4の半割杆214bの凸部258aとを開く方向に作用し、そして、第1の綴杆212の第1の半割杆212aの凸部252aと第2の半割杆212bの凸部254aとを引き離す方向に作用するとともに、第2の綴杆214を構成する第3の半割杆214aの凸部256aと第4の半割杆214bの凸部258aとを引き離すように作用する。
このように、この実施の形態においては、第1の綴杆212又は第2の綴杆214の頂部を指でねじることにより、第1の綴杆212の第1の半割杆212aおよび第2の半割杆212bの綴杆係止部250と、第2の綴杆214の第3の半割杆214aおよび第4の半割杆214bの綴杆係止部250を外すことができる。
また、第1の綴杆212の第1の半割杆212aと第2の半割杆212bの綴杆係止部250および第2の綴杆214の第3の半割杆214aと第4の半割杆214bの綴杆係止部250の係合を解除したとき、作動部材218は、開閉部材240の一方の固定先端部242aと他方の固定先端部242bとが巻線部244の円周方向において近づこうとする力が働くことにより、第1の作動片230の突き合わせ縁230aと第2の作動片232の突き合わせ縁232aとが、山折り状態になる。
次に、作動部材218を保持部材216の保持空間内に装填する方法について、主として図54及び図56に基づいて説明する。
保持部材216は、第1の作動片230と第2の作動片232を装填する前には、第1の保持壁224aの第1の保持部260及び第1の保持部262と第2の保持壁224bの第2の保持部264及び第2の保持部266とが、第1の保持壁224a及び第2の保持壁224bの他の領域より外側に向けて膨出している(図54(B)参照)。
すなわち、第1の保持壁224aは、長さ方向において第1の貫通孔226より内側において第1の保持部260及び第1の保持部262を形成するための第1の保持壁224aの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み268a及び切り込み270aが形成され、該切り込み268a及び切り込み270aと第1の保持壁224aの下縁との間における領域が第1の保持壁224aより外側に向けて打ち出されて、第1の保持部260及び第1の保持部262が形成される(図54(A)参照)。
また、第2の保持壁224bは、長さ方向において第2の貫通孔228より内側において第2の保持部264及び第2の保持部266を形成するための第2の保持壁224bの下縁との間に間隔をおいて細い切り込み272a及び切り込み274aが形成され、該切り込み272a及び切り込み274aと第2の保持壁224bの下縁との間における領域が第2の保持壁224bより外側に向けて打ち出されて、第2の保持部264及び第2の保持部266が形成される(図54(A)参照)。
作動部材218を保持部材216の保持空間内に装填するときは、まず、第1の作動片230を保持部材216内に装填し、次に、第2の作動片232を保持部材216内に装填する(図55(A)参照)。
このとき、第1の作動片230の突出部230c1が第1の保持部260の内側に、第1の作動片230の突出部230c2が第1の保持部262の内側に位置し、第2の作動片232の突出部232c1が第2の保持部264の内側に、第2の作動片232の突出部232c2が第2の保持部266の内側に位置する。
次に、第1の保持部260、第1の保持部262、第2の保持部264及び第2の保持部266を、第1の保持壁224a及び第2の保持壁224bの内側に向けて打ち込み、平面円弧状の第1の保持部260、第1の保持部262、第2の保持部264及び第2の保持部266を形成する(図55(B)参照)。
而して、第1の保持部260が突出部230c1の下面を、第1の保持部262が突出部230c2の下面を、第2の保持部264が突出部232c1の下面を、第2の保持部266が突出部232c2の下面をそれぞれ保持するように形成される。そして、突出部230c1は第1の貫通孔226より外側に、突出部230c2は第2の貫通孔228より外側に、突出部232c1は第1の貫通孔226より外側に、突出部232c2は第2の貫通孔228より外側に突き出る。
次に、開閉部材240を作動部材218に装填する方法について、図56ないし58に基づいて説明する。
固定先端部242a及び固定先端部242bが延ばされた側を、下側、すなわち保持部材216の被綴じ物載置部222とは反対側に位置させ、巻線部244の貫通孔内に開閉部材固定部236b及び開閉部材固定部238bを挿入して、空隙部236aと空隙部238aとの間に開閉部材240を装填する。
第2の作動片232側に位置する固定先端部242aのL字型の支持部位(係止脚部247a及び規制脚部248a)を、図38(A)の矢印で示すように巻線部244を中心に180°巻線方向(ねじり方向)に回し、第1の作動片230の幅方向において第1の作動片230側に延ばして、第1の作動片230の支持部236cに係止させる。
また、第1の作動片230側に位置する固定先端部242bのL字型の支持部位(係止脚部247b及び規制脚部248b)を、図38(A)の矢印で示すように巻線部244を中心に180°巻線方向(ねじり方向)に回し、第2の作動片232の幅方向において第2の作動片232側に延ばして、第2の作動片232の支持部238cに係止させる。
したがって、開閉部材240は、元の状態に戻ろうとする力を、開閉部材の一方の固定先端部242a及び開閉部材の他方の固定先端部242bを通して第1の作動片230及び第2の作動片232に及ぼし、第1の作動片230と第2の作動片232とを揺動させる。
また、開閉部材240の規制脚部248aと規制脚部248bとは、支持部236cと支持部238cの第1の作動片230及び第2の作動片232の幅方向における外側面に係止され、第1の作動片230と第2の作動片232とが揺動するときに、第1の作動片230と第2の作動片232の幅方向における位置を所定の位置に位置させて、不要な移動をすることがないように規制する。
前記実施の形態によれば、一対の作動片(第1の作動片230及び第2の作動片232)には、保持部材216に形成された貫通孔(第1の貫通孔226及び第2の貫通孔228)に通される突出部(突出部230c1、突出部230c2、突出部232c1、及び突出部232c2)が形成されているので、作動片(第1の作動片230及び第2の作動片232)に綴杆(第1の綴杆212、第2の綴杆214)の基部を例えばカシメ止めをしても作動片(第1の作動片230及び第2の作動片232)にかかるストレスを少なくするために面積を大きくすることができる。そのために、作動片(第1の作動片230及び第2の作動片232)全体の強度を増すことができる。
次に、本発明にかかる別の実施の形態である4穴真円型リング綴具について、図59ないし図63に基づいて説明する。
この実施の形態の綴具510は、前記実施の形態の綴具210と略同様の構成であるが、主として、綴杆の数が増加したことに伴う、保持部材の構成、作動部材の構成および開閉部材の構成が異なるので、それらを中心に以下説明する。
綴具510は、一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515と、前記第1の綴杆512および第4の綴杆515をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材516と、その表面に第1の綴杆512および第4の綴杆515が間隔をおいてそれぞれの基部が固定され、第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515が前記保持部材516に固定されるように保持部材516の内側に可動自在に固定された作動部材518とを備える。
綴杆は、4穴タイプのために、第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515の4個の綴杆からなる。第1の綴杆512は、第1の半割杆512aおよび第2の半割杆512bを備え、第2の綴杆513は、第3の半割杆513aおよび第4の半割杆513bを備え、第3の綴杆514は、第5の半割杆514aおよび第6の半割杆514bを備え、第4の綴杆515は、第7の半割杆515aおよび第8の半割杆515bを備える。
そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の半割杆512aおよび第2の半割杆512bの先端と、第3の半割杆513aおよび第4の半割杆513bの先端と、第5の半割杆514aおよび第6の半割杆514bの先端と、第7の半割杆515aおよび第8の半割杆515bの先端とにおいて、すなわち第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515の頂部において、綴杆係止部550が形成されている。
第1の綴杆512を構成する第1の半割杆512aと第2の半割杆512bとは、第1の半割杆512aの綴杆係止部550と、第2の半割杆512bの綴杆係止部550とを係止することにより、環状に係合される。
また、第3の綴杆514を構成する第5の半割杆514aと第6の半割杆514bとは、第5の半割杆514aの綴杆係止部550と第6の半割杆514bの綴杆係止部550とを係止することにより、環状に係合される。
保持部材516は、第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515を所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面略長方形で、その両端、すなわち表紙Aに取り付ける取付孔520近傍においては、平面略半円弧状に形成されている。
保持部材516は、被綴じ物載置部522の内側には保持空間を備え、その空間に作動部材518等を収容するように構成されている。
保持部材516の被綴じ物載置部522の両端には、その長手方向に略々その一端から他端に亘って、作動部材518を摺動自在に保持する保持壁524が設けられている。この実施の形態においては、保持部材516の長手方向において、第1の綴杆512、第2の綴杆513、第3の綴杆514および第4の綴杆515のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁524aおよび第2の保持壁524bが連設され、第1の保持壁524aと第2の保持壁524bとは平行で略同一の形状の板状である。そして、この第1の保持壁524aおよび第2の保持壁524bと被綴じ物載置部522によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材518等が収容される。
保持部材516の被綴じ物載置部522には、第1の綴杆512と第2の綴杆513とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための、第1の貫通孔526と第2の貫通孔527がそれぞれ穿設されるとともに、第3の綴杆514と第4の綴杆515とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための、第3の貫通孔528及び第4の貫通孔529がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔526及び第2の貫通孔527と第3の貫通孔528及び第4の貫通孔529とは、それぞれの綴杆を構成する半割杆に対応して、保持部材516の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材518を構成する作動片は、前記実施の形態の綴具の作動片とは異なり長く形成された、左右一対の作動片530及び作動片532を有する。
第1の作動片530は、前記第1の半割杆512a、第3の半割杆513a、第5の半割杆514a及び第7の半割杆515aの基部が固定されている。
第2の作動片531は、第2の半割杆512b、第4の半割杆513b、第6の半割杆514b及び第8の半割杆515bの基部が固定されている。
第1の作動片530及び第2の作動片532は、二対の空隙部536a1と空隙部536a2及び空隙部536a2と空隙部538a2が形成され、且つ二対の開閉部材固定部536b1と開閉部材固定部536b2及び開閉部材固定部538b1と開閉部材固定部538b2の外側近傍において、第1の作動片530及び第2の作動片532の長手方向への移動を規制する移動規制部が、2つ形成されている。
そして、開閉部材540は、空隙部536a1と空隙部538a1との中に装填され、開閉部材536b1と開閉部材固定部538b1とに跨って固定され、開閉部材542は、空隙部536a1と空隙部538a2との中に装填され、開閉部材固定部536b2と開閉部材固定部538b2とに跨って固定される。
開閉部材540の固定先端部540aは第1の作動片530の支持部536cに、固定先端部540bは第2の作動片532の支持部538cにそれぞれ固定され、開閉部材542の固定先端部542aは第1の作動片530の支持部536dに、固定先端部542bは第2の作動片532の支持部538dにそれぞれ固定される。
開閉部材540の固定先端部540a及び固定先端部540bは、前記図34図示実施の形態と略々同じ構成である。また、第1の作動片530の支持部536c及び支持部536dと第2の作動片532の支持部538c及び支持部538dとは、前記図34図示実施の形態と略々同じ構成である。
前記第1の作動片530は、前記突き合わせ縁530aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向(図61図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条530hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向と平行で第1の作動片530の長さ方向にのびる。
前記突条530hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部の間で、外側端縁530bにおいて、突出部530c3の近傍を除いて連続して、第1の綴杆512及び第5の綴杆515が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条530hは、第1の作動片530を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片532は、前記突き合わせ縁532aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向(図61図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条532hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片532の長さ方向にのびる。
前記突条532hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部の間で、外側端縁532bにおいて、突出部530c3の近傍を除いて連続して、第1の綴杆512及び第5の綴杆515が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条532hは、第2の作動片532を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片530及び第2の作動片532は、第1の綴杆512の基部と第5の綴杆515の基部間におけるしなりが、突条530h及び突条532hにより防止される。
第1の作動片530は、基部で固定された第1の半割杆512a及び第7の半割杆515aの基部の近傍と中央の突出部530c3の近傍とに、第1の作動片530を補強してしなりを少なくするために、ビード534a、ビード534b及びビード534eが上面に向けて突設されている。
第2の作動片532は、基部で固定された第2の半割杆512b及び第8の半割杆515bの基部の近傍と中央の突出部532c3の近傍とに、第2の作動片532を補強してしなりを少なくするために、ビード534c、ビード534d及びビード534fが上面に向けて突設されている。
ビード534aは、第1の半割杆512aの基部と突出部530c1との間において第1の作動片530の長手方向にのびる第1直線部534a1と、突条530hの内側(第1の作動片530の幅方向における略々中央において)で第1の半割杆512aの基部の近傍から第1の作動片530の長手方向にのびる第2直線部534a2と、第1直線部534a1の内側端と第2直線部534a2の外側端との間を結ぶ斜線部534a3とを備え、第1の作動片530の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534bは、第7の半割杆515aの基部と突出部530c2との間において第1の作動片530の長手方向にのびる第1直線部534b1と、突条530hの内側(第1の作動片530の幅方向における略々中央において)で第3の半割杆514aの基部の近傍から第1の作動片530の長手方向にのびる第2直線部534b2と、第1直線部534b1の内側端と第2直線部534b2の外側端との間を結ぶ斜線部534b3とを備え、第1の作動片530の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534cは、第2の半割杆512bの基部と突出部532c1との間において第2の作動片532の長手方向にのびる第1直線部534c1と、突条532hの内側(第2の作動片532の幅方向における略々中央において)で第2の半割杆512bの基部の近傍から第2の作動片532の長手方向にのびる第2直線部534c2と、第1直線部534c1の内側端と第2直線部534c2の外側端との間を結ぶ斜線部534c3とを備え、第2の作動片532の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534dは、第8の半割杆515bの基部と突出部532c2との間において第2の作動片532の長手方向にのびる第1直線部534d1と、突条532hの内側(第2作動片532の幅方向における略々中央において)で第3の半割杆514bの基部の近傍から第2の作動片532の長手方向にのびる第2直線部534d2と、第1直線部534d1の内側端と第2直線部534d2の外側端との間を結ぶ斜線部534d3とを備え、第2の作動片532の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード534eは、直線状であり、突出部530c3の近傍において、上下に分断された突条530hと突条530hとの間に跨って形成されている。
ビード534fは、直線状であり、突出部532c3の近傍において、上下に分断された突条532hと532hとの間に跨って形成されている。
開閉部材は、前記実施の形態の綴具においては、一対の作動片に対応して、1個が装填されていたが、この実施の形態の綴具においては、一対の作動片530及び作動片532の長さに対応して、上下に1個ずつ、合計2個の開閉部材540及び開閉部材541が装填されている。
突出部530c1は第1保持部560により、突出部530c2は第1保持部562により、突出部532c1は第2保持部564により、突出部532c2は第2保持部566により、それぞれ保持される。
また、突出部530c3は第3保持部561により、突出部532c3は第3保持部565により、それぞれ保持される。
次に、本発明にかかる別の実施の形態である3穴真円型リング綴具について、図64ないし図68に基づいて説明する。
この実施の形態の綴具610は、前記実施の形態の綴具210と略同様の構成であるが、主として、綴杆の数が増加したことに伴う、保持部材の構成、作動部材の構成および開閉部材の構成が異なるので、それらを中心に以下説明する。
綴具610は、一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614と、前記第1の綴杆612ないし第3の綴杆614をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材616と、その表面に第1の綴杆612ないし第3の綴杆614が間隔をおいてそれぞれの基部が固定され、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614が前記保持部材616に固定されるように保持部材616の内側に可動自在に固定された作動部材618とを備える。
綴杆は、3穴タイプのために、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614の3個の綴杆からなる。第1の綴杆612は、第1の半割杆612aおよび第2の半割杆612bを備え、第2の綴杆613は、第3の半割杆613aおよび第4の半割杆613bを備え、第3の綴杆614は、第5の半割杆614aおよび第6の半割杆614bを備える。
そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の半割杆612aおよび第2の半割杆612bの先端と、第3の半割杆613aおよび第4の半割杆613bの先端と、第5の半割杆614aと第6の半割杆614bの先端とにおいて、すなわち第1の綴杆612、第2の綴杆613および第3の綴杆614の頂部において、綴杆係止部650が形成されている。
前記綴杆を構成する第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614は、断面円形状金属製線材を、綴杆係止部650を外す方向(図65のO1及びO2の方向)にのばし、且つ中央部分を押さえることによって綴杆を閉じる方向に対してわん曲させて形成されている。そして、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614は、中央が綴杆を開く方向(第1の半割杆612a、第3の半割杆613a及び第5の半割杆614aは、図65のO3方向、第2の半割杆612b、第4の半割杆613b、第6の半割杆614bは、図65のO4方向)に膨み且つ両端が綴杆を閉じる方向にわん曲した断面略空豆(ビーンズ)型の形状に形成されている。
すなわち、環状の第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614を開閉方向に見て、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614の内側は波状起伏面が形成され、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614の外側は半円弧状に形成されている。そして、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614は、綴杆を外す方向に見て、両外側が、半円弧状に形成されている。
従来の断面形状丸型の綴杆は、小径だと変形に弱く、大径にすれば断面積が増して材料費がかさみ、従来の断面形状略長方形の綴杆は、用紙等の被綴じ物Sにあける綴じ穴には丸穴が多いので、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴に対応しにくく、用紙等の被綴じ物Sの綴じ穴を傷つけるおそれがある。
ところが、綴杆を構成する第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614は、細いならば綴杆係止部650の嵌合がうまくゆかないときがある。
そのために、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614の幅を広げたいが、元の線材として断面積の小さいものを使用しても、元の金属製線材を加工することにより綴杆としては必要な幅が確保されるようにしたい。
そこで、本発明にかかる綴杆は、それを形成する線材の中央部分を押さえて線材を空豆(ビーンズ)型につぶすことにより全体としての幅を広げ、すなわち、綴杆の全体の幅を綴杆係止部650を外す方向に広げて、綴杆係止部650の嵌合を完全にできるように形成している。
保持部材616は、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614を所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面略長方形で、その両端、すなわち表紙Aに取り付ける取付孔620近傍においては、平面略半円弧状に形成されている。
保持部材616は、被綴じ物載置部622の内側には保持空間を備え、その空間に作動部材618等を収容するように構成されている。
保持部材616の被綴じ物載置部622の両端には、その長手方向に略々その一端から他端に亘って、作動部材618を摺動自在に保持する保持壁624が設けられている。この実施の形態においては、保持部材616の長手方向において、第1の綴杆612、第2の綴杆613及び第3の綴杆614のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁624aおよび第2の保持壁624bが連設され、第1の保持壁624aと第2の保持壁624bとは平行で略同一の形状の板状である。そして、この第1の保持壁624aおよび第2の保持壁624bと被綴じ物載置部622によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材618等が収容される。
保持部材616の被綴じ物載置部622には、第1の綴杆612と第2の綴杆613とに、第3の綴杆614とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための、第1の貫通孔626、第2の貫通孔627及び第3の貫通孔628がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔626と第2の貫通孔627と第3の貫通孔628とは、それぞれの綴杆を構成する半割杆に対応して、保持部材616の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材618を構成する作動片は、前記実施の形態の綴具210の作動片と同様に、左右一対の作動片を有する。
前記第1の半割杆612a、第3の半割杆613a及び第5の半割杆614aの基部が固定された第1の作動片630と第2の半割杆612b、第4の半割杆613b及び第6の半割杆614bの基部が固定された第2の作動片632とは、前記実施の形態の第1の作動片530および第2の作動片532と略同一に形成されている。
第1の作動片630及び第2の作動片632は、二対の空隙部636a1と空隙部636a2及び空隙部636a2と空隙部638a2が形成され、且つ二対の開閉部材固定部636b1と開閉部材固定部636b2及び開閉部材固定部638b1と開閉部材固定部638b2の外側近傍において、第1の作動片630及び第2の作動片632の長手方向への移動を規制する移動規制部が、2つ形成されている。
そして、開閉部材640は、空隙部636a1と空隙部638a1との中に装填され、開閉部材636b1と開閉部材固定部638b1とに跨って固定され、開閉部材642は、空隙部636a1と空隙部638a2との中に装填され、開閉部材固定部636b2と開閉部材固定部638b2とに跨って固定される。
開閉部材640の固定先端部640aは第1の作動片630の支持部636cに、固定先端部640bは第2の作動片632の支持部638cにそれぞれ固定され、開閉部材642の固定先端部642aは第1の作動片630の支持部636dに、固定先端部642bは第2の作動片632の支持部638dにそれぞれ固定される。
開閉部材640の固定先端部640a及び固定先端部640bは、前記図34図示実施の形態と略々同じ構成である。また、第1の作動片630の支持部636c及び支持部636dと第2の作動片632の支持部638c及び支持部636dとは、前記図34図示実施の形態と略々同じ構成である。
前記第1の作動片630は、前記突き合わせ縁630aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部とを結ぶ方向(図66図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条630hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部とを結ぶ方向と平行で第1の作動片630の長さ方向にのびる。
前記突条630hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部の間で、外側端縁630bにおいて、突出部630c3の近傍を除いて連続して、第1の綴杆612及び第3の綴杆614が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条630hは、第1の作動片630を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
また、前記第2の作動片632は、前記突き合わせ縁632aとは離れた位置で、間隔をおいて設けられた第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部とを結ぶ方向(図66図示X1及びX2方向)に近い方向にのびる突条632hが形成されている。この実施の形態においては、第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部とを結ぶ方向と平行で第2の作動片632の長さ方向にのびる。
前記突条632hは、間隔をおいて設けられた第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部の間で、外側端縁632bにおいて、突出部632c3の近傍を除いて連続して、第1の綴杆612及び第3の綴杆614が突出する方向とは反対側に向けて突設されている。
前記突条632hは、第2の作動片632を構成する平板状の金属製板体を断面L字形に折り曲げて形成されている。
したがって、第1の作動片630及び第2の作動片632は、第1の綴杆612の基部と第3の綴杆614の基部間におけるしなりが、突条630h及び突条632hにより防止される。
第1の作動片630は、基部で固定された第1の半割杆612a、第3の半割杆613a及び第5の半割杆614aの基部の近傍に、第1の作動片630を補強してしなりを少なくするために、ビード634a、ビード634b及びビード634eが上面に向けて突設されている。
第2の作動片632は、基部で固定された第2の半割杆612b、第4の半割杆613b及び第6の半割杆614bの基部の近傍に、第2の作動片632を補強してしなりを少なくするために、ビード634c、ビード634d及びビード634fが上面に向けて突設されている。
ビード634aは、第1の半割杆612aの基部と突出部630c1との間において第1の作動片630の長手方向にのびる第1直線部634a1と、突条630hの内側(第1の作動片630の幅方向における略々中央において)で第1の半割杆612aの基部の近傍から第1の作動片630の長手方向にのびる第2直線部634a2と、第1直線部634a1の内側端と第2直線部634a2の外側端との間を結ぶ斜線部634a3とを備え、第1の作動片630の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634bは、第5の半割杆614aの基部と突出部630c2との間において第1の作動片630の長手方向にのびる第1直線部634b1と、突条630hの内側(第1の作動片630の幅方向における略々中央において)で第5の半割杆614aの基部の近傍から第1の作動片630の長手方向にのびる第2直線部634b2と、第1直線部634b1の内側端と第2直線部634b2の外側端との間を結ぶ斜線部634b3とを備え、第1の作動片630の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634cは、第2の半割杆612bの基部と突出部632c1との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634c1と、突条632hの内側(第2の作動片632の幅方向における略々中央において)で第2の半割杆612bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634c2と、第1直線部634c1の内側端と第2直線部634c2の外側端との間を結ぶ斜線部634c3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634dは、第6の半割杆614bの基部と突出部632c2との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634d1と、突条632hの内側(第2の作動片632の幅方向における略々中央において)で第6の半割杆614bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634d2と、第1直線部634d1の内側端と第2直線部634d2の外側端との間を結ぶ斜線部634d3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634eは、第3の半割杆613aの基部と突出部630c3の間において、上下に分断された突条630hと突条630hとの間に跨って形成されている。
ビード634eは、第3の半割杆613aの基部と突出部630c3との間において第1の作動片630の長手方向にのびる第1直線部634e1と、突条630hの内側で第5の半割杆613aの基部の近傍から第1の作動片630の長手方向にのびる第2直線部634e2と、第1直線部634e1と第2直線部634e2との間を結ぶ斜線部634e3とを備え、第1の作動片630の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
ビード634fは、第4の半割杆613bの基部と突出部632c3の間において、上下に分断された突条632hと突条632hとの間に跨って形成されている。
ビード634fは、第4の半割杆613bの基部と突出部632c3との間において第2の作動片632の長手方向にのびる第1直線部634f1と、突条632hの内側で第3の半割杆613bの基部の近傍から第2の作動片632の長手方向にのびる第2直線部634f2と、第1直線部634f1と第2直線部634f2との間を結ぶ斜線部634f3とを備え、第2の作動片632の下面から上面に向けて一定幅を有する直線状凸部を突設してなる。
開閉部材は、前記実施の形態の綴具においては、一対の作動片に対応して、1個が装填されていたが、この実施の形態の綴具においては、一対の作動片に、2個の開閉部材640及び開閉部材641を装填されている。また、合計2個の開閉部材640及び641のうち一方のみを装填してもよい。
突出部630c1は第1保持部660により、突出部630c2は第1保持部662により、突632c1は第2保持部664により、突出部632c2は第2保持部666により、それぞれ保持される。
また、突出部630c3は第3保持部661により、突出部632c3は第3保持部665により、それぞれ保持される。
なお、開閉部材240は、ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、一方の固定先端部242aの係止脚部247aと係止脚部247bとが、それぞれ反対方向に向いて、平行にのびていたが、その構成を変えて開閉部材240を作動部材218に装填した後の開閉部材240の弾発力を調整することができる。
例えば、図69ないし72に示すように、ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、係止脚部247aと係止脚部247bとが同じ方向に向いて平行にのび、90度巻線方向(ねじり方向)に係止脚部247aと係止脚部247bとを巻線部244を中心にして互い違いにまわして、第1の作動片230及び第2の作動片232の幅方向にのばし、第1の作動片230の支持部236c及び第2の作動片232の支持部238cに固定してもよい。
また、図73ないし76に示すように、ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、係止脚部247aと係止脚部247bとが約45度の角度をもってのび、135度巻線方向(ねじり方向)に係止脚部247aと係止脚部247bを巻線部244を中心にして互い違いにまわして、第1の作動片230及び第2の作動片232の幅方向にのばし、第1の作動片230の支持部236c及び第2の作動片232の支持部238cに固定してもよい。
前記実施の形態によれば、一対の作動片には、保持部材に形成された貫通孔に通される突出部が形成されているので、作動片に綴杆の基部を例えばカシメ止めをしても作動片にかかるストレスを少なくするために面積を大きくすることができる。そのために、作動片全体の強度を増すことができる。
また、作動片の突出部を通す貫通孔と綴杆を通す貫通孔を共通にすることができるために、保持部材の構造を簡略化して製造コストの引き下げを図ることができる。
更に、作動片は、突条及びビードが形成されれば、全体の強度が増すので、支持部を図34図示実施の形態のように金属製板材を切り起こして形成するに適する素材等を選択することができ、製造工程の短縮化を図ることができる。

Claims (14)

  1. 複数の開閉自在の綴杆と、
    前記綴杆を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材と、
    各綴杆がその基部において間隔をおいてその表面に固定され、綴杆が保持部材に固定されるように保持部材の内側に固定された作動部材と、
    前記綴杆を開く方向に付勢する開閉部材とを備えた、綴具であって、
    前記作動部材は、一対の作動片からなり、
    一方の作動片には綴杆の一方の基部が固定され、他方の作動片には綴杆の他方の基部が固定され、
    前記綴杆が閉じるときには、一対の作動片の突き合わせ縁の近傍を中心として揺動して、保持部材の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁が突き合わせた状態において保持され、
    前記綴杆が開くときには、一対の作動片の突き合わせ縁の近傍を中心として揺動して、保持部材の内面に近づいた方向に向いて保持されるように保持部材に固定され、
    前記作動片は、前記突き合わせ縁とは離れた位置で、間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる突条が形成され、
    開閉部材は、一対の作動片の突き合わせ縁近傍に保持され、その固定先端部が一対の作動片の支持部に係止された、綴具。
  2. 前記突条は、間隔をおいて設けられた綴杆の基部の間において、連続して、綴杆が突出する方向とは反対側に向けて突設された、請求項1に記載の綴具。
  3. 前記作動部材は、移動方向にのびる長さ方向を有する平面方形状の板体である、請求項1または請求項2に記載の綴具。
  4. 前記突条は、作動部材を構成する板体を断面L字形に折り曲げて形成された、請求項3に記載の綴具。
  5. 前記作動部材は、保持部材内で間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に移動するように、可動自在に保持部材に固定された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の綴具。
  6. 前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、
    前記保持部は、保持部材の内側に嵌装された作動部材を保持するように、内側に向けて凹まされてなる及び/又は折り曲げてなる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具。
  7. 前記保持部材は、作動部材を保持部材の内側に保持するための保持部が形成され、
    前記作動部材は、前記保持部材から突出する突出部が形成され、
    前記保持部は、作動部材の突出部より外側に突出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように内側に向けて凹まされてなる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴具。
  8. 前記保持部材は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向に近い方向にのびる保持壁を有し、
    前記保持壁は、作動部材に間隔をおいて設けられた綴杆の基部を結ぶ方向と交差する方向にのびて、保持壁の外側に向いて突出する突出部を保持する保持部を有し、該保持部は、前記保持壁の一部を作動部材の突出部より外側に打ち出された保持部が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部を保持するように、保持壁の内側に向けて凹まされてなる、請求項7に記載の綴具。
  9. 前記保持部は、前記作動部材の作動片の下面に沿って、前記保持壁の下縁との間に間隔をおいて細い切り込みが形成され、該切り込みと保持壁の下縁との間における保持壁の外方に向けて打ち出された領域が、保持部材の内側に嵌装された作動部材の突出部の下面を保持するように内側に向けて打ち出され、保持壁の該切り込みと保持壁の下縁との間の領域以外の領域より内側に向けて凹まされてなる、請求項7または請求項8に記載の綴具。
  10. 前記突条は、前記作動部材の移動方向において、前記突出部より内側に形成された、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の綴具。
  11. 保持部材に嵌装された作動片の前記突条は、保持部材の保持壁の下縁より上方に位置するように形成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の綴具。
  12. 前記作動片は、前記突き合わせ縁及び前記突条とは離れた位置で、作動片の長さ方向及びそれに近い方向にのびるビードが形成された、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の綴具。
  13. 前記作動片の幅方向において、前記綴杆の基部が固定された部位より外側で前記突条より内側に、ビードが形成された、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の綴具。
  14. 前記ビードは、作動片を構成する板体に下面から上面に向けて適宜な幅を有する直線状凸部を突設してなる、請求項12又は請求項13のいずれかに記載の綴具。
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