本発明は、テキストや音声等によってユーザの作業を補助するためのアドバイスを提示するアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
家電機器には操作のガイダンスである音声ガイド機能などが搭載され、人と対話するシステムも登場している。その中で、ユーザへの対話内容や応答内容を決定する方法としては、ユーザが発した音声の韻律的特徴や内容に基づいて推定したユーザとシステムとの自我状態に基づき、発話テキストに付与する付帯語と韻律パラメータとを決定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、予めユーザの性格の判定を行った後、ユーザが発生した音声の音律やキーワードから感情を推定し、性格と感情とに基づいて応答文を決定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
現在、個人の性格をあらわす尺度には、5つの主要な因子で性格が記述できるという仮説に基づいて作られた主要5因子モデルがある(例えば、非特許文献1参照)。また、人がどのように交渉という行動を行っているかについて、交渉学という学問で研究されている(例えば、非特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の対話内容決定方法は、ユーザが発した音声の内容や特徴から推定した自我状態に基づいて応答方法を決定している。しかし、調理作業中はユーザが発する音声以外にも別の音が生じ、音声認識が適切に行われなかった場合や、ユーザが作業に熱中し音声を発しない場合には効果的な応答ができないという課題を有している。さらに、付帯語と音律パラメータとで応答方法を特徴付けているが、ユーザにアドバイスに従ってもらうためには応答内容も変更し、ユーザの興味を引くものにする必要がある。
また、特許文献2の応答内容決定方法は、性格と感情とに基づいて応答内容を決定しているが、応答内容の構成手段が開示されておらず、多様な応答内容を大量に作成する場合に、それがユーザの性格や感情に適した応答内容かどうかを確認することが困難であるという課題を有している。
特開2004−310034号公報
特開2004−21121号公報
村上宣寛、村上千恵子、"主要5因子性格検査ハンドブック性格測定の基礎から主要5因子の世界へ"、学芸図書、2001年2月15日
中嶋洋介、"交渉力"、講談社現代新書
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができるアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係るアドバイス装置は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部とを備える。
本発明の他の局面に係るアドバイス方法は、ユーザの予め分類された性格情報を取得する取得ステップと、前記性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部を参照し、前記取得ステップにおいて取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定ステップと、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定ステップにおいて決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成ステップと、前記アドバイス生成ステップにおいて生成されたアドバイスを出力する出力ステップとを含む。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムは、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させる。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させるアドバイスプログラムを記録している。
これらの構成によれば、ユーザの予め分類された性格情報が取得され、性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部が参照され、取得された性格情報に有効な説得情報が決定される。そして、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、説得情報に応じた構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部が参照され、決定された説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成され、生成されたアドバイスが出力される。
本発明によれば、ユーザの性格に有効な説得情報が決定され、決定された説得情報に基づいてユーザの作業を支援するためのアドバイスが生成されるので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースのマッピングテーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースの性格テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースの説得項目テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの構成テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの文節テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの接続語テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの主語テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースのレシピテーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図10のステップS9におけるアドバイス文作成処理の流れを示すフローチャートである。
各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
緊急時において、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
実施の形態1の変形例におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するための第1のフローチャートである。
実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するための第2のフローチャートである。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態に係るアドバイス装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。図1に示すアドバイス装置1は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104及び出力部107を備える。
入力部100は、ユーザからの性格情報の入力を受け付ける。性格情報データベース101は、図2に示す性格情報とアドバイス作成に使用する説得項目との関係を記憶したマッピングテーブルと、図3に示す性格情報を記憶した性格テーブルと、図4に示す説得項目の情報を記憶した説得項目テーブルとを保持する。性格情報には、外向性、協調性、勤勉性、情緒安定性及び知性の5因子で性格をあらわす主要5因子モデルを使用している。なお、本実施の形態における性格分類は、村上宣寛及び村上千恵子著の“主要5因子性格検査ハンドブック性格測定の基礎から主要5因子の世界へ”に記載されているので、詳細な説明は省略する。説得項目には交渉学で用いられる理性に基づく説得のための5つの説得項目を使用している。なお、本実施の形態における説得項目は、中嶋洋介著の“交渉力”に記載されているので、詳細な説明は省略する。
アドバイス情報データベース102は、図5に示す説得項目に基づいたアドバイスを作成するための構成を記憶する構成テーブルと、図6に示すアドバイスの構成要素となる文節テーブルと、図7に示す接続語テーブルと、図8に示す主語テーブルと、図9に示すレシピテーブルとを保持する。説得項目決定処理部103は、アドバイス作成に使用する説得項目を決定する。
アドバイス生成処理部104は、説得項目決定処理部103によって決定された説得項目に基づいて、ユーザに提示するアドバイスを生成する。アドバイス生成処理部104は、構成要素決定処理部105及びアドバイス文作成処理部106を備える。構成要素決定処理部105は、説得項目に基づいたアドバイス作成のための構成に従って構成要素を決定する。アドバイス文作成処理部106は、構成要素決定処理部105によって決定された構成要素を取得し、つなぎ合わせてアドバイス文を作成する。出力部107は、アドバイス生成処理部104によって生成されたアドバイス文を出力する。
次に、図2〜9を用いて本実施の形態に必要なデータの構成について説明する。図2は、マッピングテーブルの一例を示す図である。図2に示すマッピングテーブル200は、主要5因子モデルで記述される性格を識別するための性格ID毎に説得項目の有効性を記憶している。すなわち、マッピングテーブル200は、性格ID毎にどの説得項目がふさわしいかをマッピングした情報を記憶しており、性格IDに対して各説得項目が有効であるか、無効であるか、あるいは不明であるかが対応付けられている。
図3は、性格テーブルの一例を示す図である。図3に示す性格テーブル201は、性格を一意に決定するための性格IDと、性格の名称とを対応付けて記憶している。本実施の形態では、主要5因子のうちより顕著な傾向が現れた上位2因子を対象に、それら2つの因子がそれぞれ高いか低いかの4つの組み合わせで表す2ポイントコード(40パターン)と、単独の因子のみの高低で表す1ポイントコード(10パターン)と、どの因子にも顕著な傾向のでない性格(1パターン)との51パターンに分類している。なお、性格の分類方法については、上記の非特許文献1に記載されている。例えば、性格ID“1”には、“情熱家”という名称が対応付けられており、性格ID“2”には、“引きこもる人”という名称が対応付けられており、性格ID“3”には、“威張り散らす人”という名称が対応付けられており、性格ID“4”には、“謙虚な人”という名称が対応付けられている。
図4は、説得項目テーブルの一例を示す図である。図4に示す説得項目テーブル202は、説得項目を一意に決定するための説得項目識別記号と、各説得項目識別記号の種類とを対応付けて記憶している。例えば、説得項目識別記号“A”には、“利害得失による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“B”には、“問題解決型の提案による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“C”には、“権威による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“D”には、“客観的基準による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“E”には、“教育による説得”が対応付けられている。
図5は、構成テーブルの一例を示す図である。図5に示す構成テーブル300は、説得項目毎に、文型、主語を特定するための主語ID及び各文節を接続する接続語を特定するための接続語IDを記憶している。図6は、文節テーブルの一例を示す図である。図6に示す文節テーブル301は、アドバイスの構成要素となる文節が用いられるレシピを特定するためのレシピID、調理作業を特定するための調理作業ID、文節の種類、及び具体的な文節の文字列を記憶している。
図7は、接続語テーブルの一例を示す図である。図7に示す接続語テーブル302は、文節テーブル301で保持している各文節を接続するための文字列と、その文字列を一意に決定するための接続語IDとを対応付けて記憶している。図8は、主語テーブルの一例を示す図である。図8に示す主語テーブル303は、アドバイスの主語として使用するための文字列と、その文字列を一意に決定するための主語IDとを対応付けて記憶している。図9は、レシピテーブルの一例を示す図である。図9に示すレシピテーブル304は、レシピを一意に決定するためのレシピIDと、レシピの名称とを対応付けて記憶している。
なお、本実施の形態において、性格情報データベース101が性格情報記憶部の一例に相当し、アドバイス情報データベース102がアドバイス情報記憶部の一例に相当し、入力部100が取得部の一例に相当し、説得項目決定処理部103が説得情報決定部の一例に相当し、アドバイス生成処理部104がアドバイス生成部の一例に相当し、出力部107が出力部の一例に相当する。
次に、図1を用いて本アドバイス装置の処理の流れを説明する。まず、出力部107は、レシピ情報と性格情報とを提示する。次に入力部100は、ユーザからのレシピ情報の入力と性格情報の入力とを受け付け、レシピ情報と性格情報とを取得する。次に、説得項目決定処理部103は、入力部100によって入力された性格情報を取得し、性格情報データベース101のマッピングテーブル200に記憶されている性格IDと説得項目とのマッピングデータを参照し、入力された性格情報に有効な説得項目を決定する。次に、アドバイス生成処理部104の構成要素決定処理部105は、アドバイス情報データベース102より、説得項目決定処理部103で決定した説得項目に従ったアドバイスを作成するための構成要素を取得する。次に、アドバイス文作成処理部106は、構成要素決定処理部105で決定した構成要素の文字列をつなぎ合わせてアドバイス文を作成する。そして、アドバイス文作成処理部106は、出力部107にアドバイス文を出力する。出力部107は、アドバイス文作成処理部106によって作成されたアドバイス文を出力する。
次に、図10に示すフローチャートに従ってアドバイス装置の動作を説明する。まず、出力部107は、レシピテーブル304に記憶されているレシピの名称(レシピ情報)を表示する(ステップS1)。入力部100は、ユーザによるレシピ情報の入力を受け付ける。ユーザは、出力部107に表示されている複数のレシピの名称の中から、アドバイスを所望するレシピを選択する。次に、入力部100は、ユーザによるレシピ情報の入力の有無を判定する(ステップS2)。ここで、ユーザによるレシピ情報の入力があった場合(ステップS2でYES)、説得項目決定処理部103は、レシピテーブル304を参照し、ユーザによって選択されたレシピ名称に対応するレシピIDを取得する(ステップS3)。一方、ユーザによるレシピ情報の入力がなかった場合(ステップS2でNO)、ステップS1の処理へ戻り、入力待ちを行う。例えば、出力部107によって出力される複数のレシピの中から、ユーザが“ハンバーグ”を選択した場合、説得項目決定処理部103は、レシピテーブル304よりレシピID“1”を取得する。
なお、本実施の形態では、複数のレシピの名称が出力部107に表示され、表示されている複数のレシピの名称の中から、アドバイスを所望するレシピの選択が入力部100により受け付けられるが、本発明は特にこれに限定されず、入力部100は、レシピの名称の入力を直接受け付けてもよい。
次に、出力部107は、性格テーブル201に記憶されている性格の名称(性格情報)を表示する(ステップS4)。入力部100は、ユーザによる性格情報の入力を受け付ける。ユーザは、出力部107に表示されている複数の性格の名称の中から、自身の性格を表す名称を選択する。次に、入力部100は、ユーザによる性格情報の入力の有無を判定する(ステップS5)。ここで、ユーザによる性格情報の入力があった場合(ステップS5でYES)、説得項目決定処理部103は、性格テーブル201を参照し、ユーザによって選択された性格名に対応する性格IDを取得する(ステップS6)。一方、ユーザによる性格情報の入力がなかった場合(ステップS5でNO)、ステップS4の処理に戻り、入力待ちを行う。例えば、出力部107によって出力される複数の性格名の中から、ユーザが“情熱家”を選択した場合、説得項目決定処理部103は、性格テーブル201より性格ID“1”を取得する。
なお、本実施の形態では、複数の性格の名称が出力部107に表示され、表示されている複数の性格の名称の中から、ユーザの性格に合致する性格の選択が入力部100により受け付けられるが、本発明は特にこれに限定されず、入力部100は、性格の名称の入力を直接受け付けてもよい。
また、入力部100は、ユーザの性格を分類するためのテストを実行し、テスト結果に基づいてユーザの性格情報を取得してもよい。この場合、アドバイス装置1は、ユーザを特定するためのユーザIDと、当該ユーザの性格情報とを対応付けて記憶する。そして、アドバイス装置1は、起動時にユーザ認証を行い、ユーザIDに対応する性格情報を取得する。
次に、説得項目決定処理部103は、マッピングテーブル200を参照し、取得した性格IDに対して有効な説得項目を決定する(ステップS7)。例えば、図2に示すように、入力された性格が“情熱家”であった場合、性格IDは“1”であり、有効な説得項目は“A”であることがわかる。
なお、本実施の形態で使用した説得項目は一例であり、他にも非理性に基づいた説得にも適用可能で同様の効果が得られる。
次に、構成要素決定処理部105は、構成テーブル300を参照し、ステップS7において決定した有効な説得項目に従ったアドバイスを作成するための文型と主語IDと接続語IDとを決定する(ステップS8)。例えば、図5に示すように、ステップS7において決定された有効な説得項目が“説得項目A”であった場合、説得項目Aに従ったアドバイスの文型は“結果+対象+動作”であり、主語IDは“なし”であり、接続語IDは“2,3”である。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS3において取得したレシピIDの一番初めの作業IDから順に一作業ずつ、アドバイスの構成要素となる文字列を文節テーブル301、接続語テーブル302及び主語テーブル303から取得し、ステップS8において決定した構成に従って各文字列を結合してアドバイス文を作成する(ステップS9)。なお、ステップS9におけるアドバイス文作成処理については、後で図11を用いて説明する。そして、アドバイス文作成処理部106は、作成したアドバイス文を出力部107に出力する。出力部107は、アドバイス文作成処理部106によって作成されたアドバイス文を出力する(ステップS10)。
図11は、図10のステップS9におけるアドバイス文作成処理の流れを示すフローチャートである。まず、アドバイス文作成処理部106は、ステップS3において取得したレシピIDを取得する(ステップS11)。次に、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301を参照し、ステップS11において取得したレシピIDの調理作業IDで最初に登録されている調理作業IDを取得する(ステップS12)。例えば、ステップS11において取得したレシピIDが“1”であれば、一番初めの調理作業IDは“1”となる。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の文型に従って文節テーブル301より、ステップS12において取得した調理作業IDに該当する文節を取得する(ステップS13)。例えば、ステップS8において決定した文型が“結果+対象+動作”であった場合、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301から、“ハンバーグにふさわしい食感にする”、“玉ねぎ”、及び“2ミリ角くらいのみじん切りにする”という文節を取得する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の主語IDに対応する主語を主語テーブル303から取得する(ステップS14)。例えば、ステップS8において決定した主語IDが“なし”であった場合、主語が使用されないので、アドバイス文作成処理部106は、主語を取得しない。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の接続語IDに対応する接続語を接続語テーブル302から取得する(ステップS15)。例えば、ステップS8において決定した接続語IDが“2,3”であった場合、アドバイス文作成処理部106は、“ために”及び“を”という接続語を取得する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS13〜S15において取得した文字列を、文節の間に接続語を埋める形で連結する(ステップS16)。例えば、アドバイス文作成処理部106は、“ハンバーグにふさわしい食感にする”、“玉ねぎ”、及び“2ミリ角くらいのみじん切りにする”という文節の間に“ために”及び“を”という接続語を挿入して連結し、“ハンバーグにふさわしい食感にするために玉ねぎを2ミリ角くらいのみじん切りにする”というアドバイス文を作成する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301を参照し、現在の調理作業IDが最終調理作業IDであるか否かを判定する(ステップS17)。現在の調理作業IDが最終調理作業IDではなかった場合(ステップS17でNO)、アドバイス文作成処理部106は、調理作業IDを1つ増やす(ステップS18)。そして、ステップS13の調理作業IDに応じた文節を取得する処理にもどり、以降の処理が繰り返し実行される。一方、現在の調理作業IDが最終調理作業IDであると判定された場合(ステップS17でYES)、アドバイス文作成処理部106は、アドバイス文作成処理を終了し、ステップS10の処理へ移行する。
なお、本実施の形態1においてレシピ情報や性格情報をユーザに入力させるようにしているが、これは予めリストを出力し、そこから選択させても良い。レシピ情報、性格情報、及び作成したアドバイス文の出力方法はテキストによる画面表示であっても、音声による出力であってもかまわない。音声出力する場合、主語、接続語及び文節に対応する音声が予め記憶されており、これらを組み合わせることによってアドバイス文(音声)が作成される。また、アドバイス文は、静止画像及び動画像とともに出力してもよい。この場合、アドバイス装置1は、調理作業IDと、調理作業に対応した静止画像又は動画像とを予め対応付けて記憶しておき、アドバイス文を出力する際に、当該調理作業IDに対応する静止画像又は動画像を読み出して同時に出力する。
また、一度入力、あるいは選択したユーザの性格情報を記憶しておくことも可能である。この場合、ユーザIDと性格情報とを予め対応付けて記憶しておき、ユーザIDの入力を受け付け、受け付けられたユーザIDに対応する性格情報を読み出すことにより、性格情報を取得することが可能となる。
本実施の形態1では、性格IDと説得項目とのマッピングを固定で利用する手法について説明しているが、提示したアドバイスに対する評価をユーザに入力してもらい、ユーザの評価に応じてマッピングの表を改善することも可能である。また、ユーザに動作、原因及び結果などのうち、知りたい情報を予め入力してもらい、一番近い文型をえらんでアドバイスを生成することも可能である。また、アドバイスを作成する際に使用している文型、接続語及び主語は例に示した以外の組み合わせで使用することも可能である。
提示したアドバイスに対する評価やユーザの知りたい情報を得ることで、性格に対する説得項目の有効性を表すマッピングテーブルにおいて、有効か無効かを決定していない説得項目の使用の有無を判断できるので、同じ性格でもユーザ毎に使用する説得項目を増やすことができる。
なお、本実施の形態におけるアドバイス装置は、構成要素決定処理部105とアドバイス文作成処理部106とからなるアドバイス生成処理部104、及びアドバイス情報データベース102のみで実現することが可能である。この場合、アドバイス装置において、アドバイス情報データベース102は図5〜9に示した構成のテーブルデータを保持する。このとき、アドバイス装置で実施される処理は、図10のステップS8におけるアドバイス構成要素決定処理、及びステップS9におけるアドバイス文作成処理である。
次に、ユーザの性格と、説得項目に応じたアドバイス文との妥当性について説明する。発明者らは、ユーザの性格と、説得項目に応じたアドバイス文との妥当性について確認する実験を行った。図12は、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
この実験では、80人の被験者を11パターンの性格に分類した。被験者の選択は、調理することを主眼に、20代から70代までに均質に分布する女性を対象に行った。また、本実験における性格の分類方法は、上記の実施の形態1とは異なり、単独の因子のみの高低で表す1ポイントコード(10パターン)と、どの因子にも顕著な傾向のでない平均的な性格(1パターン)との11パターンに集約している。さらに、図12の各性格における括弧内の数字は、分類された人数を表している。
そして、各被験者に対して“利害得失による説得”、“問題解決型の提案による説得”及び“教育による説得”のそれぞれの説得項目A,B,Eに対応するアドバイス文を提示した。なお、本実験では、2種類の料理のレシピについてのアドバイス文を提示した。また、本実験では、5種類ある説得項目A〜Eのうちの3種類の説得項目A,B,Eのみを対象としている。これは、説得項目C,Dにおける“権威”や“客観的基準”が被験者毎に異なり、主語となる固有名詞の設定が困難であるため、実験対象から外している。そして、各説得項目に対応するアドバイス文のうち、最も好ましいと思うアドバイス文を被験者に選択してもらった。
図12に示す実験結果は、その説得項目を選択した被験者の全回答数を棒グラフで表している。図12に示すように、説得項目Aと説得項目Bとでは、説得項目Bの方がより好まれていることがわかる。説得項目Aは、否定的な表現のアドバイス文であり、説得項目Bは、肯定的な表現のアドバイス文である。つまり、全ての性格において、被験者は、否定的な表現のアドバイス文よりも、肯定的な表現のアドバイス文を好む傾向にある。
なお、図12に示す実験では、平常時において、被験者に調理アドバイスを行っているが、現実の調理アドバイスにおいては必ずしも肯定的なアドバイスのみが好まれるとは限らない。例えば、緊急時においては、失敗や危険防止のために否定的なアドバイスが必須となる。図13は、緊急時において、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。ここでの緊急時とは、料理が吹きこぼれたり、焦げついたりする場合である。
図13に示すように、緊急時には、肯定的なアドバイスである説得項目Bよりも、否定的なアドバイスである説得項目Aの方が好まれていることがわかる。これは、説得項目Aのアドバイス文の方が説得項目Bのアドバイス文よりも短いので、より早く現在の状況を被験者に伝えることができるためである。また、説得項目Eは、他の説得項目に比べてアドバイス文が長いので、緊急時にはふさわしくないと判断された。
このように、マッピングテーブルにおいて、ユーザの性格に説得項目を対応付けるだけでなく、ユーザの状況に説得項目を対応付けることも可能である。
ここで、実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1の変形例においては、ユーザの状況に応じて説得項目を決定する。図14は、実施の形態1の変形例におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すアドバイス装置1’は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104、出力部107、動作情報取得部111及び状況判断部112を備える。なお、本変形例において、図1に示すアドバイス装置1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
動作情報取得部111は、調理作業中にユーザが操作する機器、例えばIHクッキングヒータ等の動作情報を取得する。例えば、動作情報取得部111は、振動センサや温度センサなどで構成され、振動センサにより調理容器の振動を検出し、温度センサにより調理容器の温度を検出する。
状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された動作情報に基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断する。状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された振動波形に基づいて、調理容器内の被加熱物が沸騰しているか否かを判断する。状況判断部112は、調理容器内の被加熱物が沸騰している場合、緊急な対応を要する状況であると判断する。また、状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された温度に基づいて、調理容器内の被加熱物が焦げ付いているか否かを判断する。状況判断部112は、調理容器内の被加熱物が焦げ付いている場合、緊急な対応を要する状況であると判断する。
説得項目決定処理部103は、状況判断部112によって緊急な対応を要する状況であると判断された場合、利害得失を示して説得する説得項目Aに決定する。
なお、本変形例において、動作情報取得部111が情報取得部の一例に相当し、状況判断部112が状況判断部の一例に相当する。
このように、説得項目Aは利害得失を示して説得するので、否定的な表現となるが、緊急時においてはこのような否定的なアドバイスが最も効果的である。そのため、緊急時には強制的に説得項目Aに決定されるので、ユーザの性格だけでなく、ユーザの状況に応じても適切なアドバイスを提供することができる。
なお、本変形例では、機器の動作情報を取得し、取得した動作情報に基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されず、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得し、取得された撮影画像情報、音声情報及び動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断してもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係るアドバイス装置について説明する。上記の実施の形態1では、ユーザによって入力された性格情報からアドバイス文を決定しているが、実施の形態2では、説得項目を仮設定してアドバイス文を作成し、このアドバイス文に対するユーザの反応に応じて説得項目を再設定し、ユーザが性格情報を入力する手間を省く。
図15は、実施の形態2におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。図15に示すアドバイス装置1”は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104、出力部107、センシング部113及び依存度判断部114を備える。なお、本実施の形態において、図1に示すアドバイス装置1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
説得項目決定処理部103は、ユーザによる性格情報の入力がない場合、予め初期設定値として決められている説得項目を設定する。センシング部113は、カメラ、マイク及び各種センサなどで構成され、出力部107によって出力されたアドバイス文に対するユーザの反応を観測する。依存度判断部114は、センシング部113によって観測されたユーザの反応を認識し、アドバイス文に依存して作業しているか否かを判断する。
また、説得項目決定処理部103は、依存度判断部114によってユーザがアドバイス内容に依存していると判断された場合、設定されている説得項目に対応する性格IDを取得する。ここで取得される性格IDは、各説得項目に予め対応付けられている代表値である。説得項目決定処理部103は、依存度判断部114によってユーザがアドバイス内容に依存していないと判断された場合、他の説得項目を設定する。
なお、本実施の形態において、センシング部113が観測部の一例に相当し、依存度判断部114が判断部の一例に相当する。
ここで、実施の形態2におけるアドバイス装置1”の動作について説明する。図16及び図17は、実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するためのフローチャートである。なお、図16におけるステップS11〜S14,S16〜S20の処理は、図10におけるステップS1〜S4,S6〜S10の処理と同じであるので説明を省略する。
ステップS15において、入力部100は、ユーザによる性格情報の入力の有無を判定する。ここで、ユーザによる性格情報の入力があった場合(ステップS15でYES)、ステップS16の処理へ移行する。一方、ユーザによる性格情報の入力がなかった場合(ステップS15でNO)、入力部100は、所定期間経過したか否かを判断する(ステップS21)。ここで、所定期間経過していないと判断された場合(ステップS21でNO)、ステップS15の処理へ戻る。一方、所定期間経過したと判断された場合(ステップS21でYES)、図17のステップS22の処理へ移行する。
ステップS22において、説得項目決定処理部103は、予め初期設定値として決められている説得項目を設定する。なお、図12の実験結果に示すように、説得項目Bがほぼ全ての性格の被験者により好まれている。そのため、説得項目決定処理部103は、説得項目Bを初期設定値として設定する。
ステップS23〜S25の処理は、図10におけるステップS8〜S10の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS26において、センシング部113は、出力部107によって出力されたアドバイスに対するユーザの反応を観測する。ここで、センシング部113は、ユーザの表情、しぐさ及び発話のうちの少なくとも1つを観測する。具体的に、ユーザの表情及びしぐさを観測する場合、センシング部113は、ユーザを撮影した撮影画像情報を取得する。ユーザの発話を観測する場合、具体的に、センシング部113は、ユーザの声を録音した音声情報を取得する。また、センシング部113は、作業中にユーザが操作した機器の動作情報を観測してもよい。動作情報を観測する場合、具体的に、センシング部113は、機器のオン・オフ、機器の設定温度、機器に載置された調理容器の温度、及び調理容器の振動状態などを取得する。
次に、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存しているか否かを判断する(ステップS27)。具体的に、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザがうなずいた、相槌を打った、又は驚いた場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。また、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された音声情報を解析し、ユーザが肯定的な発話をした場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断してもよい。一方、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが首をかしげた、首を横に振った、又は無表情である場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。また、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された音声情報を解析し、ユーザが否定的な発話をした場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断してもよい。
なお、アドバイスが動画で出力される場合、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが画面を継続して凝視したか否かを判断してもよい。ユーザが画面を継続して凝視したと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、ユーザが画面を継続して凝視していないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
また、アドバイスが静止画及び文字で出力される場合、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが画面を一瞬でも凝視したか否かを判断してもよい。ユーザが画面を一瞬でも凝視したと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、ユーザが画面を一瞬でも凝視していないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
さらに、センシング部113は、ユーザの調理作業を監視してもよく、依存度判断部114は、アドバイスがユーザの調理作業に反映された場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断し、アドバイスがユーザの調理作業に反映されていない場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断してもよい。例えば、センシング部113は、ユーザの手元をカメラにより撮影し、ユーザが調理している食材を認識し、アドバイス通りの食材を使用しているか否かを監視する。
さらにまた、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された動作情報を解析し、アドバイス通りに機器の操作が行われているか否かを判断してもよい。アドバイス通りに機器の操作が行われていると判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、アドバイス通りに機器の操作が行われていないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
ユーザがアドバイスに依存していないと判断された場合(ステップS27でNO)、説得項目決定処理部103は、別の説得項目を設定し(ステップS28)、ステップS23の処理へ戻る。一方、ユーザがアドバイスに依存していると判断された場合(ステップS27でYES)、説得項目決定処理部103は、現在設定されている説得項目に予め対応付けられている性格IDを取得し(ステップS29)、図16のステップS17の処理へ戻る。なお、各説得項目には、予め代表値となる性格IDが予め対応付けられている。
なお、本実施の形態1,2におけるアドバイス装置は、ユーザの調理作業を支援するための調理アドバイス装置であるが、本発明は特にこれに限定されず、地図や音声により自動車を目的地まで誘導するカーナビゲーション装置であってもよい。
また、アドバイス装置1,1’,1”は、ハードウェア的には中央演算処理装置(CPU)と、プログラムや恒久的なデータを記録した不揮発性メモリまたは記憶装置と、一時的なデータを格納する高速アクセス可能な揮発性メモリと、入出力装置とを備えた汎用の情報処理装置として構成し、それらのハードウェア資源を協調動作させるアドバイスプログラムを、予め不揮発性メモリ又は記憶装置に記憶させて、ソフトウェア的に実現してもよい。この場合、アドバイスプログラムを磁気ディスクや光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体や、インターネットなどの通信回線を介して配布し、不揮発性メモリや記憶装置に書き込む機能を予め設けておき、新たな機能の追加や機能の更新を行えるようにしてもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係るアドバイス装置は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部とを備える。
本発明の他の局面に係るアドバイス方法は、ユーザの予め分類された性格情報を取得する取得ステップと、前記性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部を参照し、前記取得ステップにおいて取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定ステップと、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定ステップにおいて決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成ステップと、前記アドバイス生成ステップにおいて生成されたアドバイスを出力する出力ステップとを含む。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムは、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させる。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させるアドバイスプログラムを記録している。
これらの構成によれば、ユーザの予め分類された性格情報が取得され、性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部が参照され、取得された性格情報に有効な説得情報が決定される。そして、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、説得情報に応じた構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部が参照され、決定された説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成され、生成されたアドバイスが出力される。
したがって、ユーザの性格に有効な説得情報が決定され、決定された説得情報に基づいてユーザの作業を支援するためのアドバイスが生成されるので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記取得部は、主要5因子性格分類によって分類された性格情報を取得し、前記性格情報記憶部は、主要5因子性格分類によって分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶することが好ましい。
この構成によれば、主要5因子性格分類によって分類された性格情報が取得され、主要5因子性格分類によって分類された性格情報毎に有効な説得情報が記憶されているので、ユーザの性格を精度よく分類することが可能な主要5因子性格分類を用いて、有効な説得情報を決定することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記出力部によって出力された前記アドバイスに対する前記ユーザの反応を観測する観測部と、前記観測部によって観測された前記ユーザの反応を認識し、前記アドバイスに依存して作業しているか否かを判断する判断部とを更に備え、前記判断部によって前記アドバイスに依存して作業していないと判断された場合、前記説得情報決定部は、他の説得情報を決定することが好ましい。
この構成によれば、出力されたアドバイスに対するユーザの反応が観測され、観測されたユーザの反応が認識され、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かが判断される。そして、ユーザがアドバイスに依存して作業していないと判断された場合、他の説得情報が決定され、この他の説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成される。
したがって、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かを判断し、依存して作業していない場合は、アドバイスの構成要素の配列を他の説得情報に応じて変更するので、誤った性格情報が入力されたとしても、正しい説得情報を選択することができる。また、性格情報が入力されない場合であっても、ユーザに適した説得情報を選択することができる。
なお、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かを判断しているが、この限りではない。興味の度合いや好感度などのアドバイス装置に対するユーザの態度を判断してもよい。この場合、出力されたアドバイスに対するユーザの反応が観測され、観測されたユーザの反応が認識され、ユーザがアドバイスに対して興味又は好感を持っているか否かが判断される。そして、ユーザがアドバイスに対して興味又は好感を持っていないと判断された場合、他の説得情報が決定され、この他の説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成される。
また、上記のアドバイス装置において、前記観測部は、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得することが好ましい。
この構成によれば、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つが取得されるので、これらの情報に基づいてユーザのアドバイスに対する反応を認識することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記説得情報は、利害得失を示して説得する第1の説得情報、相手に一番適すると思われる問題解決方法を示して説得する第2の説得情報、権威者の影響力を利用して説得する第3の説得情報、客観的基準を利用して説得する第4の説得情報、及び問題点を明確にして説得の論拠を示す第5の説得情報のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
この構成によれば、説得情報には、利害得失を示して説得する第1の説得情報、相手に一番適すると思われる問題解決方法を示して説得する第2の説得情報、権威者の影響力を利用して説得する第3の説得情報、客観的基準を利用して説得する第4の説得情報、及び問題点を明確にして説得の論拠を示す第5の説得情報のうちの少なくとも1つが含まれる。そして、これらの説得情報のうち、ユーザの性格に最も適した説得情報が決定されるので、ユーザに的確なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得する情報取得部と、前記動作情報取得部によって取得された前記撮影画像情報、前記音声情報及び前記動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断する状況判断部とをさらに備え、前記説得情報決定部は、前記状況判断部によって緊急な対応を要する状況であると判断された場合、予め分類された説得情報のうちの利害得失を示して説得する説得情報に決定することが好ましい。
この構成によれば、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つが取得され、取得された撮影画像情報、音声情報及び動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かが判断される。そして、緊急な対応を要する状況であると判断された場合、予め分類された説得情報のうちの利害得失を示して説得する説得情報に決定される。利害得失を示して説得する説得情報は、否定的な表現となるが、緊急時においてはこのような否定的な表現のアドバイスが最も効果的である。そのため、緊急時には強制的に利害得失を示して説得する説得情報に決定されるので、ユーザの性格だけでなく、ユーザの状況に応じても適切なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、アドバイス情報記憶部は、ユーザの調理を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素を記憶することが好ましい。この構成によれば、ユーザの調理を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素が記憶されているので、調理を支援するためのアドバイスをユーザに提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、アドバイス情報記憶部は、ユーザの自動車の運転を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素を記憶することが好ましい。この構成によれば、ユーザの自動車の運転を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素が記憶されているので、自動車の運転を支援するためのアドバイスをユーザに提供することができる。
本発明に係るアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができ、テキストや音声等によってユーザの作業を補助するためのアドバイスを提示するアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等として有用である。
本発明は、テキストや音声等によってユーザの作業を補助するためのアドバイスを提示するアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
家電機器には操作のガイダンスである音声ガイド機能などが搭載され、人と対話するシステムも登場している。その中で、ユーザへの対話内容や応答内容を決定する方法としては、ユーザが発した音声の韻律的特徴や内容に基づいて推定したユーザとシステムとの自我状態に基づき、発話テキストに付与する付帯語と韻律パラメータとを決定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、予めユーザの性格の判定を行った後、ユーザが発生した音声の音律やキーワードから感情を推定し、性格と感情とに基づいて応答文を決定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
現在、個人の性格をあらわす尺度には、5つの主要な因子で性格が記述できるという仮説に基づいて作られた主要5因子モデルがある(例えば、非特許文献1参照)。また、人がどのように交渉という行動を行っているかについて、交渉学という学問で研究されている(例えば、非特許文献2参照)。
特開2004−310034号公報
特開2004−21121号公報
村上宣寛、村上千恵子、"主要5因子性格検査ハンドブック性格測定の基礎から主要5因子の世界へ"、学芸図書、2001年2月15日
中嶋洋介、"交渉力"、講談社現代新書
しかしながら、特許文献1の対話内容決定方法は、ユーザが発した音声の内容や特徴から推定した自我状態に基づいて応答方法を決定している。しかし、調理作業中はユーザが発する音声以外にも別の音が生じ、音声認識が適切に行われなかった場合や、ユーザが作業に熱中し音声を発しない場合には効果的な応答ができないという課題を有している。さらに、付帯語と音律パラメータとで応答方法を特徴付けているが、ユーザにアドバイスに従ってもらうためには応答内容も変更し、ユーザの興味を引くものにする必要がある。
また、特許文献2の応答内容決定方法は、性格と感情とに基づいて応答内容を決定しているが、応答内容の構成手段が開示されておらず、多様な応答内容を大量に作成する場合に、それがユーザの性格や感情に適した応答内容かどうかを確認することが困難であるという課題を有している。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができるアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係るアドバイス装置は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部とを備える。
本発明の他の局面に係るアドバイス方法は、ユーザの予め分類された性格情報を取得する取得ステップと、前記性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部を参照し、前記取得ステップにおいて取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定ステップと、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定ステップにおいて決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成ステップと、前記アドバイス生成ステップにおいて生成されたアドバイスを出力する出力ステップとを含む。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムは、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させる。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させるアドバイスプログラムを記録している。
これらの構成によれば、ユーザの予め分類された性格情報が取得され、性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部が参照され、取得された性格情報に有効な説得情報が決定される。そして、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、説得情報に応じた構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部が参照され、決定された説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成され、生成されたアドバイスが出力される。
本発明によれば、ユーザの性格に有効な説得情報が決定され、決定された説得情報に基づいてユーザの作業を支援するためのアドバイスが生成されるので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態に係るアドバイス装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。図1に示すアドバイス装置1は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104及び出力部107を備える。
入力部100は、ユーザからの性格情報の入力を受け付ける。性格情報データベース101は、図2に示す性格情報とアドバイス作成に使用する説得項目との関係を記憶したマッピングテーブルと、図3に示す性格情報を記憶した性格テーブルと、図4に示す説得項目の情報を記憶した説得項目テーブルとを保持する。性格情報には、外向性、協調性、勤勉性、情緒安定性及び知性の5因子で性格をあらわす主要5因子モデルを使用している。なお、本実施の形態における性格分類は、村上宣寛及び村上千恵子著の“主要5因子性格検査ハンドブック性格測定の基礎から主要5因子の世界へ”に記載されているので、詳細な説明は省略する。説得項目には交渉学で用いられる理性に基づく説得のための5つの説得項目を使用している。なお、本実施の形態における説得項目は、中嶋洋介著の“交渉力”に記載されているので、詳細な説明は省略する。
アドバイス情報データベース102は、図5に示す説得項目に基づいたアドバイスを作成するための構成を記憶する構成テーブルと、図6に示すアドバイスの構成要素となる文節テーブルと、図7に示す接続語テーブルと、図8に示す主語テーブルと、図9に示すレシピテーブルとを保持する。説得項目決定処理部103は、アドバイス作成に使用する説得項目を決定する。
アドバイス生成処理部104は、説得項目決定処理部103によって決定された説得項目に基づいて、ユーザに提示するアドバイスを生成する。アドバイス生成処理部104は、構成要素決定処理部105及びアドバイス文作成処理部106を備える。構成要素決定処理部105は、説得項目に基づいたアドバイス作成のための構成に従って構成要素を決定する。アドバイス文作成処理部106は、構成要素決定処理部105によって決定された構成要素を取得し、つなぎ合わせてアドバイス文を作成する。出力部107は、アドバイス生成処理部104によって生成されたアドバイス文を出力する。
次に、図2〜9を用いて本実施の形態に必要なデータの構成について説明する。図2は、マッピングテーブルの一例を示す図である。図2に示すマッピングテーブル200は、主要5因子モデルで記述される性格を識別するための性格ID毎に説得項目の有効性を記憶している。すなわち、マッピングテーブル200は、性格ID毎にどの説得項目がふさわしいかをマッピングした情報を記憶しており、性格IDに対して各説得項目が有効であるか、無効であるか、あるいは不明であるかが対応付けられている。
図3は、性格テーブルの一例を示す図である。図3に示す性格テーブル201は、性格を一意に決定するための性格IDと、性格の名称とを対応付けて記憶している。本実施の形態では、主要5因子のうちより顕著な傾向が現れた上位2因子を対象に、それら2つの因子がそれぞれ高いか低いかの4つの組み合わせで表す2ポイントコード(40パターン)と、単独の因子のみの高低で表す1ポイントコード(10パターン)と、どの因子にも顕著な傾向のでない性格(1パターン)との51パターンに分類している。なお、性格の分類方法については、上記の非特許文献1に記載されている。例えば、性格ID“1”には、“情熱家”という名称が対応付けられており、性格ID“2”には、“引きこもる人”という名称が対応付けられており、性格ID“3”には、“威張り散らす人”という名称が対応付けられており、性格ID“4”には、“謙虚な人”という名称が対応付けられている。
図4は、説得項目テーブルの一例を示す図である。図4に示す説得項目テーブル202は、説得項目を一意に決定するための説得項目識別記号と、各説得項目識別記号の種類とを対応付けて記憶している。例えば、説得項目識別記号“A”には、“利害得失による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“B”には、“問題解決型の提案による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“C”には、“権威による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“D”には、“客観的基準による説得”が対応付けられており、説得項目識別記号“E”には、“教育による説得”が対応付けられている。
図5は、構成テーブルの一例を示す図である。図5に示す構成テーブル300は、説得項目毎に、文型、主語を特定するための主語ID及び各文節を接続する接続語を特定するための接続語IDを記憶している。図6は、文節テーブルの一例を示す図である。図6に示す文節テーブル301は、アドバイスの構成要素となる文節が用いられるレシピを特定するためのレシピID、調理作業を特定するための調理作業ID、文節の種類、及び具体的な文節の文字列を記憶している。
図7は、接続語テーブルの一例を示す図である。図7に示す接続語テーブル302は、文節テーブル301で保持している各文節を接続するための文字列と、その文字列を一意に決定するための接続語IDとを対応付けて記憶している。図8は、主語テーブルの一例を示す図である。図8に示す主語テーブル303は、アドバイスの主語として使用するための文字列と、その文字列を一意に決定するための主語IDとを対応付けて記憶している。図9は、レシピテーブルの一例を示す図である。図9に示すレシピテーブル304は、レシピを一意に決定するためのレシピIDと、レシピの名称とを対応付けて記憶している。
なお、本実施の形態において、性格情報データベース101が性格情報記憶部の一例に相当し、アドバイス情報データベース102がアドバイス情報記憶部の一例に相当し、入力部100が取得部の一例に相当し、説得項目決定処理部103が説得情報決定部の一例に相当し、アドバイス生成処理部104がアドバイス生成部の一例に相当し、出力部107が出力部の一例に相当する。
次に、図1を用いて本アドバイス装置の処理の流れを説明する。まず、出力部107は、レシピ情報と性格情報とを提示する。次に入力部100は、ユーザからのレシピ情報の入力と性格情報の入力とを受け付け、レシピ情報と性格情報とを取得する。次に、説得項目決定処理部103は、入力部100によって入力された性格情報を取得し、性格情報データベース101のマッピングテーブル200に記憶されている性格IDと説得項目とのマッピングデータを参照し、入力された性格情報に有効な説得項目を決定する。次に、アドバイス生成処理部104の構成要素決定処理部105は、アドバイス情報データベース102より、説得項目決定処理部103で決定した説得項目に従ったアドバイスを作成するための構成要素を取得する。次に、アドバイス文作成処理部106は、構成要素決定処理部105で決定した構成要素の文字列をつなぎ合わせてアドバイス文を作成する。そして、アドバイス文作成処理部106は、出力部107にアドバイス文を出力する。出力部107は、アドバイス文作成処理部106によって作成されたアドバイス文を出力する。
次に、図10に示すフローチャートに従ってアドバイス装置の動作を説明する。まず、出力部107は、レシピテーブル304に記憶されているレシピの名称(レシピ情報)を表示する(ステップS1)。入力部100は、ユーザによるレシピ情報の入力を受け付ける。ユーザは、出力部107に表示されている複数のレシピの名称の中から、アドバイスを所望するレシピを選択する。次に、入力部100は、ユーザによるレシピ情報の入力の有無を判定する(ステップS2)。ここで、ユーザによるレシピ情報の入力があった場合(ステップS2でYES)、説得項目決定処理部103は、レシピテーブル304を参照し、ユーザによって選択されたレシピ名称に対応するレシピIDを取得する(ステップS3)。一方、ユーザによるレシピ情報の入力がなかった場合(ステップS2でNO)、ステップS1の処理へ戻り、入力待ちを行う。例えば、出力部107によって出力される複数のレシピの中から、ユーザが“ハンバーグ”を選択した場合、説得項目決定処理部103は、レシピテーブル304よりレシピID“1”を取得する。
なお、本実施の形態では、複数のレシピの名称が出力部107に表示され、表示されている複数のレシピの名称の中から、アドバイスを所望するレシピの選択が入力部100により受け付けられるが、本発明は特にこれに限定されず、入力部100は、レシピの名称の入力を直接受け付けてもよい。
次に、出力部107は、性格テーブル201に記憶されている性格の名称(性格情報)を表示する(ステップS4)。入力部100は、ユーザによる性格情報の入力を受け付ける。ユーザは、出力部107に表示されている複数の性格の名称の中から、自身の性格を表す名称を選択する。次に、入力部100は、ユーザによる性格情報の入力の有無を判定する(ステップS5)。ここで、ユーザによる性格情報の入力があった場合(ステップS5でYES)、説得項目決定処理部103は、性格テーブル201を参照し、ユーザによって選択された性格名に対応する性格IDを取得する(ステップS6)。一方、ユーザによる性格情報の入力がなかった場合(ステップS5でNO)、ステップS4の処理に戻り、入力待ちを行う。例えば、出力部107によって出力される複数の性格名の中から、ユーザが“情熱家”を選択した場合、説得項目決定処理部103は、性格テーブル201より性格ID“1”を取得する。
なお、本実施の形態では、複数の性格の名称が出力部107に表示され、表示されている複数の性格の名称の中から、ユーザの性格に合致する性格の選択が入力部100により受け付けられるが、本発明は特にこれに限定されず、入力部100は、性格の名称の入力を直接受け付けてもよい。
また、入力部100は、ユーザの性格を分類するためのテストを実行し、テスト結果に基づいてユーザの性格情報を取得してもよい。この場合、アドバイス装置1は、ユーザを特定するためのユーザIDと、当該ユーザの性格情報とを対応付けて記憶する。そして、アドバイス装置1は、起動時にユーザ認証を行い、ユーザIDに対応する性格情報を取得する。
次に、説得項目決定処理部103は、マッピングテーブル200を参照し、取得した性格IDに対して有効な説得項目を決定する(ステップS7)。例えば、図2に示すように、入力された性格が“情熱家”であった場合、性格IDは“1”であり、有効な説得項目は“A”であることがわかる。
なお、本実施の形態で使用した説得項目は一例であり、他にも非理性に基づいた説得にも適用可能で同様の効果が得られる。
次に、構成要素決定処理部105は、構成テーブル300を参照し、ステップS7において決定した有効な説得項目に従ったアドバイスを作成するための文型と主語IDと接続語IDとを決定する(ステップS8)。例えば、図5に示すように、ステップS7において決定された有効な説得項目が“説得項目A”であった場合、説得項目Aに従ったアドバイスの文型は“結果+対象+動作”であり、主語IDは“なし”であり、接続語IDは“2,3”である。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS3において取得したレシピIDの一番初めの作業IDから順に一作業ずつ、アドバイスの構成要素となる文字列を文節テーブル301、接続語テーブル302及び主語テーブル303から取得し、ステップS8において決定した構成に従って各文字列を結合してアドバイス文を作成する(ステップS9)。なお、ステップS9におけるアドバイス文作成処理については、後で図11を用いて説明する。そして、アドバイス文作成処理部106は、作成したアドバイス文を出力部107に出力する。出力部107は、アドバイス文作成処理部106によって作成されたアドバイス文を出力する(ステップS10)。
図11は、図10のステップS9におけるアドバイス文作成処理の流れを示すフローチャートである。まず、アドバイス文作成処理部106は、ステップS3において取得したレシピIDを取得する(ステップS11)。次に、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301を参照し、ステップS11において取得したレシピIDの調理作業IDで最初に登録されている調理作業IDを取得する(ステップS12)。例えば、ステップS11において取得したレシピIDが“1”であれば、一番初めの調理作業IDは“1”となる。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の文型に従って文節テーブル301より、ステップS12において取得した調理作業IDに該当する文節を取得する(ステップS13)。例えば、ステップS8において決定した文型が“結果+対象+動作”であった場合、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301から、“ハンバーグにふさわしい食感にする”、“玉ねぎ”、及び“2ミリ角くらいのみじん切りにする”という文節を取得する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の主語IDに対応する主語を主語テーブル303から取得する(ステップS14)。例えば、ステップS8において決定した主語IDが“なし”であった場合、主語が使用されないので、アドバイス文作成処理部106は、主語を取得しない。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS8において決定した構成の接続語IDに対応する接続語を接続語テーブル302から取得する(ステップS15)。例えば、ステップS8において決定した接続語IDが“2,3”であった場合、アドバイス文作成処理部106は、“ために”及び“を”という接続語を取得する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、ステップS13〜S15において取得した文字列を、文節の間に接続語を埋める形で連結する(ステップS16)。例えば、アドバイス文作成処理部106は、“ハンバーグにふさわしい食感にする”、“玉ねぎ”、及び“2ミリ角くらいのみじん切りにする”という文節の間に“ために”及び“を”という接続語を挿入して連結し、“ハンバーグにふさわしい食感にするために玉ねぎを2ミリ角くらいのみじん切りにする”というアドバイス文を作成する。
次に、アドバイス文作成処理部106は、文節テーブル301を参照し、現在の調理作業IDが最終調理作業IDであるか否かを判定する(ステップS17)。現在の調理作業IDが最終調理作業IDではなかった場合(ステップS17でNO)、アドバイス文作成処理部106は、調理作業IDを1つ増やす(ステップS18)。そして、ステップS13の調理作業IDに応じた文節を取得する処理にもどり、以降の処理が繰り返し実行される。一方、現在の調理作業IDが最終調理作業IDであると判定された場合(ステップS17でYES)、アドバイス文作成処理部106は、アドバイス文作成処理を終了し、ステップS10の処理へ移行する。
なお、本実施の形態1においてレシピ情報や性格情報をユーザに入力させるようにしているが、これは予めリストを出力し、そこから選択させても良い。レシピ情報、性格情報、及び作成したアドバイス文の出力方法はテキストによる画面表示であっても、音声による出力であってもかまわない。音声出力する場合、主語、接続語及び文節に対応する音声が予め記憶されており、これらを組み合わせることによってアドバイス文(音声)が作成される。また、アドバイス文は、静止画像及び動画像とともに出力してもよい。この場合、アドバイス装置1は、調理作業IDと、調理作業に対応した静止画像又は動画像とを予め対応付けて記憶しておき、アドバイス文を出力する際に、当該調理作業IDに対応する静止画像又は動画像を読み出して同時に出力する。
また、一度入力、あるいは選択したユーザの性格情報を記憶しておくことも可能である。この場合、ユーザIDと性格情報とを予め対応付けて記憶しておき、ユーザIDの入力を受け付け、受け付けられたユーザIDに対応する性格情報を読み出すことにより、性格情報を取得することが可能となる。
本実施の形態1では、性格IDと説得項目とのマッピングを固定で利用する手法について説明しているが、提示したアドバイスに対する評価をユーザに入力してもらい、ユーザの評価に応じてマッピングの表を改善することも可能である。また、ユーザに動作、原因及び結果などのうち、知りたい情報を予め入力してもらい、一番近い文型をえらんでアドバイスを生成することも可能である。また、アドバイスを作成する際に使用している文型、接続語及び主語は例に示した以外の組み合わせで使用することも可能である。
提示したアドバイスに対する評価やユーザの知りたい情報を得ることで、性格に対する説得項目の有効性を表すマッピングテーブルにおいて、有効か無効かを決定していない説得項目の使用の有無を判断できるので、同じ性格でもユーザ毎に使用する説得項目を増やすことができる。
なお、本実施の形態におけるアドバイス装置は、構成要素決定処理部105とアドバイス文作成処理部106とからなるアドバイス生成処理部104、及びアドバイス情報データベース102のみで実現することが可能である。この場合、アドバイス装置において、アドバイス情報データベース102は図5〜9に示した構成のテーブルデータを保持する。このとき、アドバイス装置で実施される処理は、図10のステップS8におけるアドバイス構成要素決定処理、及びステップS9におけるアドバイス文作成処理である。
次に、ユーザの性格と、説得項目に応じたアドバイス文との妥当性について説明する。発明者らは、ユーザの性格と、説得項目に応じたアドバイス文との妥当性について確認する実験を行った。図12は、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
この実験では、80人の被験者を11パターンの性格に分類した。被験者の選択は、調理することを主眼に、20代から70代までに均質に分布する女性を対象に行った。また、本実験における性格の分類方法は、上記の実施の形態1とは異なり、単独の因子のみの高低で表す1ポイントコード(10パターン)と、どの因子にも顕著な傾向のでない平均的な性格(1パターン)との11パターンに集約している。さらに、図12の各性格における括弧内の数字は、分類された人数を表している。
そして、各被験者に対して“利害得失による説得”、“問題解決型の提案による説得”及び“教育による説得”のそれぞれの説得項目A,B,Eに対応するアドバイス文を提示した。なお、本実験では、2種類の料理のレシピについてのアドバイス文を提示した。また、本実験では、5種類ある説得項目A〜Eのうちの3種類の説得項目A,B,Eのみを対象としている。これは、説得項目C,Dにおける“権威”や“客観的基準”が被験者毎に異なり、主語となる固有名詞の設定が困難であるため、実験対象から外している。そして、各説得項目に対応するアドバイス文のうち、最も好ましいと思うアドバイス文を被験者に選択してもらった。
図12に示す実験結果は、その説得項目を選択した被験者の全回答数を棒グラフで表している。図12に示すように、説得項目Aと説得項目Bとでは、説得項目Bの方がより好まれていることがわかる。説得項目Aは、否定的な表現のアドバイス文であり、説得項目Bは、肯定的な表現のアドバイス文である。つまり、全ての性格において、被験者は、否定的な表現のアドバイス文よりも、肯定的な表現のアドバイス文を好む傾向にある。
なお、図12に示す実験では、平常時において、被験者に調理アドバイスを行っているが、現実の調理アドバイスにおいては必ずしも肯定的なアドバイスのみが好まれるとは限らない。例えば、緊急時においては、失敗や危険防止のために否定的なアドバイスが必須となる。図13は、緊急時において、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。ここでの緊急時とは、料理が吹きこぼれたり、焦げついたりする場合である。
図13に示すように、緊急時には、肯定的なアドバイスである説得項目Bよりも、否定的なアドバイスである説得項目Aの方が好まれていることがわかる。これは、説得項目Aのアドバイス文の方が説得項目Bのアドバイス文よりも短いので、より早く現在の状況を被験者に伝えることができるためである。また、説得項目Eは、他の説得項目に比べてアドバイス文が長いので、緊急時にはふさわしくないと判断された。
このように、マッピングテーブルにおいて、ユーザの性格に説得項目を対応付けるだけでなく、ユーザの状況に説得項目を対応付けることも可能である。
ここで、実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1の変形例においては、ユーザの状況に応じて説得項目を決定する。図14は、実施の形態1の変形例におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すアドバイス装置1’は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104、出力部107、動作情報取得部111及び状況判断部112を備える。なお、本変形例において、図1に示すアドバイス装置1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
動作情報取得部111は、調理作業中にユーザが操作する機器、例えばIHクッキングヒータ等の動作情報を取得する。例えば、動作情報取得部111は、振動センサや温度センサなどで構成され、振動センサにより調理容器の振動を検出し、温度センサにより調理容器の温度を検出する。
状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された動作情報に基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断する。状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された振動波形に基づいて、調理容器内の被加熱物が沸騰しているか否かを判断する。状況判断部112は、調理容器内の被加熱物が沸騰している場合、緊急な対応を要する状況であると判断する。また、状況判断部112は、動作情報取得部111によって取得された温度に基づいて、調理容器内の被加熱物が焦げ付いているか否かを判断する。状況判断部112は、調理容器内の被加熱物が焦げ付いている場合、緊急な対応を要する状況であると判断する。
説得項目決定処理部103は、状況判断部112によって緊急な対応を要する状況であると判断された場合、利害得失を示して説得する説得項目Aに決定する。
なお、本変形例において、動作情報取得部111が情報取得部の一例に相当し、状況判断部112が状況判断部の一例に相当する。
このように、説得項目Aは利害得失を示して説得するので、否定的な表現となるが、緊急時においてはこのような否定的なアドバイスが最も効果的である。そのため、緊急時には強制的に説得項目Aに決定されるので、ユーザの性格だけでなく、ユーザの状況に応じても適切なアドバイスを提供することができる。
なお、本変形例では、機器の動作情報を取得し、取得した動作情報に基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されず、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得し、取得された撮影画像情報、音声情報及び動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断してもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係るアドバイス装置について説明する。上記の実施の形態1では、ユーザによって入力された性格情報からアドバイス文を決定しているが、実施の形態2では、説得項目を仮設定してアドバイス文を作成し、このアドバイス文に対するユーザの反応に応じて説得項目を再設定し、ユーザが性格情報を入力する手間を省く。
図15は、実施の形態2におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。図15に示すアドバイス装置1”は、入力部100、性格情報データベース101、アドバイス情報データベース102、説得項目決定処理部103、アドバイス生成処理部104、出力部107、センシング部113及び依存度判断部114を備える。なお、本実施の形態において、図1に示すアドバイス装置1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
説得項目決定処理部103は、ユーザによる性格情報の入力がない場合、予め初期設定値として決められている説得項目を設定する。センシング部113は、カメラ、マイク及び各種センサなどで構成され、出力部107によって出力されたアドバイス文に対するユーザの反応を観測する。依存度判断部114は、センシング部113によって観測されたユーザの反応を認識し、アドバイス文に依存して作業しているか否かを判断する。
また、説得項目決定処理部103は、依存度判断部114によってユーザがアドバイス内容に依存していると判断された場合、設定されている説得項目に対応する性格IDを取得する。ここで取得される性格IDは、各説得項目に予め対応付けられている代表値である。説得項目決定処理部103は、依存度判断部114によってユーザがアドバイス内容に依存していないと判断された場合、他の説得項目を設定する。
なお、本実施の形態において、センシング部113が観測部の一例に相当し、依存度判断部114が判断部の一例に相当する。
ここで、実施の形態2におけるアドバイス装置1”の動作について説明する。図16及び図17は、実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するためのフローチャートである。なお、図16におけるステップS11〜S14,S16〜S20の処理は、図10におけるステップS1〜S4,S6〜S10の処理と同じであるので説明を省略する。
ステップS15において、入力部100は、ユーザによる性格情報の入力の有無を判定する。ここで、ユーザによる性格情報の入力があった場合(ステップS15でYES)、ステップS16の処理へ移行する。一方、ユーザによる性格情報の入力がなかった場合(ステップS15でNO)、入力部100は、所定期間経過したか否かを判断する(ステップS21)。ここで、所定期間経過していないと判断された場合(ステップS21でNO)、ステップS15の処理へ戻る。一方、所定期間経過したと判断された場合(ステップS21でYES)、図17のステップS22の処理へ移行する。
ステップS22において、説得項目決定処理部103は、予め初期設定値として決められている説得項目を設定する。なお、図12の実験結果に示すように、説得項目Bがほぼ全ての性格の被験者により好まれている。そのため、説得項目決定処理部103は、説得項目Bを初期設定値として設定する。
ステップS23〜S25の処理は、図10におけるステップS8〜S10の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS26において、センシング部113は、出力部107によって出力されたアドバイスに対するユーザの反応を観測する。ここで、センシング部113は、ユーザの表情、しぐさ及び発話のうちの少なくとも1つを観測する。具体的に、ユーザの表情及びしぐさを観測する場合、センシング部113は、ユーザを撮影した撮影画像情報を取得する。ユーザの発話を観測する場合、具体的に、センシング部113は、ユーザの声を録音した音声情報を取得する。また、センシング部113は、作業中にユーザが操作した機器の動作情報を観測してもよい。動作情報を観測する場合、具体的に、センシング部113は、機器のオン・オフ、機器の設定温度、機器に載置された調理容器の温度、及び調理容器の振動状態などを取得する。
次に、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存しているか否かを判断する(ステップS27)。具体的に、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザがうなずいた、相槌を打った、又は驚いた場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。また、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された音声情報を解析し、ユーザが肯定的な発話をした場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断してもよい。一方、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが首をかしげた、首を横に振った、又は無表情である場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。また、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された音声情報を解析し、ユーザが否定的な発話をした場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断してもよい。
なお、アドバイスが動画で出力される場合、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが画面を継続して凝視したか否かを判断してもよい。ユーザが画面を継続して凝視したと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、ユーザが画面を継続して凝視していないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
また、アドバイスが静止画及び文字で出力される場合、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された撮影画像を解析し、ユーザが画面を一瞬でも凝視したか否かを判断してもよい。ユーザが画面を一瞬でも凝視したと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、ユーザが画面を一瞬でも凝視していないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
さらに、センシング部113は、ユーザの調理作業を監視してもよく、依存度判断部114は、アドバイスがユーザの調理作業に反映された場合、ユーザがアドバイスに依存していると判断し、アドバイスがユーザの調理作業に反映されていない場合、ユーザがアドバイスに依存していないと判断してもよい。例えば、センシング部113は、ユーザの手元をカメラにより撮影し、ユーザが調理している食材を認識し、アドバイス通りの食材を使用しているか否かを監視する。
さらにまた、依存度判断部114は、センシング部113によって取得された動作情報を解析し、アドバイス通りに機器の操作が行われているか否かを判断してもよい。アドバイス通りに機器の操作が行われていると判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していると判断する。一方、アドバイス通りに機器の操作が行われていないと判断された場合、依存度判断部114は、ユーザがアドバイスに依存していないと判断する。
ユーザがアドバイスに依存していないと判断された場合(ステップS27でNO)、説得項目決定処理部103は、別の説得項目を設定し(ステップS28)、ステップS23の処理へ戻る。一方、ユーザがアドバイスに依存していると判断された場合(ステップS27でYES)、説得項目決定処理部103は、現在設定されている説得項目に予め対応付けられている性格IDを取得し(ステップS29)、図16のステップS17の処理へ戻る。なお、各説得項目には、予め代表値となる性格IDが予め対応付けられている。
なお、本実施の形態1,2におけるアドバイス装置は、ユーザの調理作業を支援するための調理アドバイス装置であるが、本発明は特にこれに限定されず、地図や音声により自動車を目的地まで誘導するカーナビゲーション装置であってもよい。
また、アドバイス装置1,1’,1”は、ハードウェア的には中央演算処理装置(CPU)と、プログラムや恒久的なデータを記録した不揮発性メモリまたは記憶装置と、一時的なデータを格納する高速アクセス可能な揮発性メモリと、入出力装置とを備えた汎用の情報処理装置として構成し、それらのハードウェア資源を協調動作させるアドバイスプログラムを、予め不揮発性メモリ又は記憶装置に記憶させて、ソフトウェア的に実現してもよい。この場合、アドバイスプログラムを磁気ディスクや光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体や、インターネットなどの通信回線を介して配布し、不揮発性メモリや記憶装置に書き込む機能を予め設けておき、新たな機能の追加や機能の更新を行えるようにしてもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係るアドバイス装置は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部とを備える。
本発明の他の局面に係るアドバイス方法は、ユーザの予め分類された性格情報を取得する取得ステップと、前記性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部を参照し、前記取得ステップにおいて取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定ステップと、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定ステップにおいて決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成ステップと、前記アドバイス生成ステップにおいて生成されたアドバイスを出力する出力ステップとを含む。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムは、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させる。
本発明の他の局面に係るアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、予め分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部と、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、前記説得情報に応じた前記構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部と、ユーザの前記性格情報を取得する取得部と、前記性格情報記憶部を参照し、前記取得部によって取得された前記性格情報に有効な説得情報を決定する説得情報決定部と、前記アドバイス情報記憶部を参照し、前記説得情報決定部によって決定された前記説得情報に応じた前記配列情報に基づいて、前記複数の構成要素を接続してアドバイスを生成するアドバイス生成部と、前記アドバイス生成部によって生成されたアドバイスを出力する出力部としてコンピュータを機能させるアドバイスプログラムを記録している。
これらの構成によれば、ユーザの予め分類された性格情報が取得され、性格情報毎に有効な説得情報を記憶する性格情報記憶部が参照され、取得された性格情報に有効な説得情報が決定される。そして、ユーザの作業を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素と、説得情報に応じた構成要素の配列情報とを記憶するアドバイス情報記憶部が参照され、決定された説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成され、生成されたアドバイスが出力される。
したがって、ユーザの性格に有効な説得情報が決定され、決定された説得情報に基づいてユーザの作業を支援するためのアドバイスが生成されるので、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記取得部は、主要5因子性格分類によって分類された性格情報を取得し、前記性格情報記憶部は、主要5因子性格分類によって分類された性格情報毎に有効な説得情報を記憶することが好ましい。
この構成によれば、主要5因子性格分類によって分類された性格情報が取得され、主要5因子性格分類によって分類された性格情報毎に有効な説得情報が記憶されているので、ユーザの性格を精度よく分類することが可能な主要5因子性格分類を用いて、有効な説得情報を決定することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記出力部によって出力された前記アドバイスに対する前記ユーザの反応を観測する観測部と、前記観測部によって観測された前記ユーザの反応を認識し、前記アドバイスに依存して作業しているか否かを判断する判断部とを更に備え、前記判断部によって前記アドバイスに依存して作業していないと判断された場合、前記説得情報決定部は、他の説得情報を決定することが好ましい。
この構成によれば、出力されたアドバイスに対するユーザの反応が観測され、観測されたユーザの反応が認識され、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かが判断される。そして、ユーザがアドバイスに依存して作業していないと判断された場合、他の説得情報が決定され、この他の説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成される。
したがって、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かを判断し、依存して作業していない場合は、アドバイスの構成要素の配列を他の説得情報に応じて変更するので、誤った性格情報が入力されたとしても、正しい説得情報を選択することができる。また、性格情報が入力されない場合であっても、ユーザに適した説得情報を選択することができる。
なお、ユーザがアドバイスに依存して作業しているか否かを判断しているが、この限りではない。興味の度合いや好感度などのアドバイス装置に対するユーザの態度を判断してもよい。この場合、出力されたアドバイスに対するユーザの反応が観測され、観測されたユーザの反応が認識され、ユーザがアドバイスに対して興味又は好感を持っているか否かが判断される。そして、ユーザがアドバイスに対して興味又は好感を持っていないと判断された場合、他の説得情報が決定され、この他の説得情報に応じた配列情報に基づいて、複数の構成要素を接続してアドバイスが生成される。
また、上記のアドバイス装置において、前記観測部は、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得することが好ましい。
この構成によれば、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つが取得されるので、これらの情報に基づいてユーザのアドバイスに対する反応を認識することができる。
また、上記のアドバイス装置において、前記説得情報は、利害得失を示して説得する第1の説得情報、相手に一番適すると思われる問題解決方法を示して説得する第2の説得情報、権威者の影響力を利用して説得する第3の説得情報、客観的基準を利用して説得する第4の説得情報、及び問題点を明確にして説得の論拠を示す第5の説得情報のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
この構成によれば、説得情報には、利害得失を示して説得する第1の説得情報、相手に一番適すると思われる問題解決方法を示して説得する第2の説得情報、権威者の影響力を利用して説得する第3の説得情報、客観的基準を利用して説得する第4の説得情報、及び問題点を明確にして説得の論拠を示す第5の説得情報のうちの少なくとも1つが含まれる。そして、これらの説得情報のうち、ユーザの性格に最も適した説得情報が決定されるので、ユーザに的確なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つを取得する情報取得部と、前記情報取得部によって取得された前記撮影画像情報、前記音声情報及び前記動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かを判断する状況判断部とをさらに備え、前記説得情報決定部は、前記状況判断部によって緊急な対応を要する状況であると判断された場合、予め分類された説得情報のうちの利害得失を示して説得する説得情報に決定することが好ましい。
この構成によれば、作業を行っているユーザを撮影した撮影画像情報、作業中に発生した音声情報、及び作業中にユーザが操作した機器の動作情報のうちの少なくとも1つが取得され、取得された撮影画像情報、音声情報及び動作情報のうちの少なくとも1つに基づいて、現在のユーザの状況が緊急な対応を要する状況であるか否かが判断される。そして、緊急な対応を要する状況であると判断された場合、予め分類された説得情報のうちの利害得失を示して説得する説得情報に決定される。利害得失を示して説得する説得情報は、否定的な表現となるが、緊急時においてはこのような否定的な表現のアドバイスが最も効果的である。そのため、緊急時には強制的に利害得失を示して説得する説得情報に決定されるので、ユーザの性格だけでなく、ユーザの状況に応じても適切なアドバイスを提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、アドバイス情報記憶部は、ユーザの調理を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素を記憶することが好ましい。この構成によれば、ユーザの調理を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素が記憶されているので、調理を支援するためのアドバイスをユーザに提供することができる。
また、上記のアドバイス装置において、アドバイス情報記憶部は、ユーザの自動車の運転を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素を記憶することが好ましい。この構成によれば、ユーザの自動車の運転を支援するためのアドバイスを構成する複数の構成要素が記憶されているので、自動車の運転を支援するためのアドバイスをユーザに提供することができる。
本発明に係るアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ユーザの性格に応じた適切なアドバイスを提供することができ、テキストや音声等によってユーザの作業を補助するためのアドバイスを提示するアドバイス装置、アドバイス方法、アドバイスプログラム及びアドバイスプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースのマッピングテーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースの性格テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1における性格情報データベースの説得項目テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの構成テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの文節テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの接続語テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースの主語テーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス情報データベースのレシピテーブルの一例を示す図である。
本発明の実施の形態1におけるアドバイス装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図10のステップS9におけるアドバイス文作成処理の流れを示すフローチャートである。
各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
緊急時において、各性格のユーザが、どの説得項目のアドバイス文を好むかの実験結果を示す図である。
実施の形態1の変形例におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2におけるアドバイス装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するための第1のフローチャートである。
実施の形態2におけるアドバイス装置の動作について説明するための第2のフローチャートである。