JPWO2007052498A1 - 母乳パッドとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このドーム形状を形成するために、従来行われていた手法として一例を挙げると、例えば、外面に位置するトップシートにポリエチレンラミネート紙等の熱変形する材質を用いて平面的に形成した円形の材料を、加熱しつつドーム状の型に押し付けて、加熱成形するものがある。このような製品は、保形性におとり、ドーム形状が崩れると、フィット性が悪くなり、位置ずれを生じる。これにより、母乳が吸収されないで漏れてしまい着衣を汚してしまう問題がある。
また、円形の吸収体をそのひとつの半径に沿って切断し、切断箇所の扇形の領域を重ねて接合ことにより、低い円錐状のドームを形成するようにしたものもある(特許文献2参照)。
このような手法でほぼ共通する構成を有するものは多数知られている(特許文献3,4,5等参照)。これらはいずれも生産性が低かったり、上記接合を使用者自身が行う物もあり、面倒な手間を要する欠点がある。
また、さらに異なる構成として、円形の吸収体の互いに対向する位置の各半径に沿って、扇形の切欠き部をそれぞれ形成し、各切欠き部においては、横断する方向に弾性体を配置して扇形が狭まるように作用させ、乳房に当てた際に弾性体が収縮することで、乳房を押さえるようにフィットする形式のものがある(特許文献7参照)。
また、特許文献7の母乳パッドは、切欠きに弾性体をわたして固定するという複雑な構造で、製造が困難である上に、弾性体を仕込んだ箇所が使用者の肌に接触し、硬く不快な刺激を与えるという問題がある。
そして、内部に位置する吸収体は、特殊な形態とされている。すなわち、吸収体には切欠き部があり、該切欠き部は外周縁部の互いに対向する位置にそれぞれ設けられている。そして、この切欠き部は、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、吸収体を切り欠いて形成されたものである。
また、この切欠き部においては、その内側でトップシートとバックシートとが接合されていて、これら部材が切欠き部内に入り込んで接合される形態であり、さらに、互いに対向する切欠き部どうしを結ぶ折り線に沿って、トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態とされて、該切欠き部内で重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を備えている。
これにより、2つ折り線に沿って、切欠き部の位置でトップシートの重なり合う内面を接合しているので、分厚い吸収体どうしを重ねて接合したりすることがなく、しかも、折り畳まれた位置に沿って接合されるため、製造が比較的容易である。
また、吸収体どうしを接合してドーム形状を作るものではないから、使用により吸収体が液体を吸収した際に、吸収体部分はある程度フラットになっても、ドーム形状を支持するトップシートどうしの接合が変化することはなく、ドーム形状が極端に崩れてフィット性が損なわれることがない。
しかも、使用者の皮膚面に当接する箇所に、ギャザーを設けたり、加熱により硬くなった箇所が接触することがないから、不快な刺激が極端に少ない。また、ドーム形状を、従来の手法で見られるようにギャザーを利用して形成していないから、ゴムなどの弾性体を内部に仕込むことが不要で、製造が容易である。
第2の発明の構成によれば、折り畳んだ折り線における切欠き部へのヒートシール工程だけで、ドーム形状を支持する接合部を作ることができる。また、接合に接着剤を用いないので、接着剤が所定のボリュームで介在する場合の異物感がない。
第3の発明の構成によれば、折り線の端部に角部が存在するとブラジャーなどの下着の内面に当たって肌側に折り返されて、不快な刺激の原因となるおそれがあるが、該角部を面取りするようにしているので、このような不快な刺激を生じるおそれがない。
第4の発明の構成によれば、吸収拡散層によって、母乳の初期吸収スピードを早めて、吸収体の全体に拡散させて吸収させることができる。また、母乳がトップシート表面に沿って漏れることが防止され、さらには、吸収された母乳が肌側に戻ってしまい不快感を与えるウエットバックも防止できる。しかも、吸収拡散層の密度が粗いことにより、肌への感触が柔らかくなり、フィット性を高めることもできる。
第5の発明の構成によれば、母乳パッドが製造された後の包装手段などへの収納においては2つ折りに折り畳んだ平面状態とされていて、収納時にはコンパクトであるにもかかわらず、ドーム形状を支持する構造を損なうことがなく、また、この状態から使用者が使用する際に該2つ折りを開くだけで、容易にドーム形状を実現できるから、使用が簡単である。
第6の発明の構成によれば、製品を3つ折りにすることにより、一層コンパクトに収納することができ、2箇所の折れ線によって立体的なドーム形状を成形できる。
第7の発明の構成によれば、ブラジャー等の下着の下に母乳パッドを装着した場合において、前記外縁カット部を形成したことにより下着から製品の一部が露出して、外部から認識されやすくなることが防止される。
第8の発明の構成によれば、製品を折り畳み状態から開き、ドーム形状とされた母乳パッドでは、シール箇所によって吸収体の存在しない領域が最小となり、液体を吸収保持する能力がない部分をトップシート側に露出させず、染み出した母乳を確実に吸収できる。
第9の発明の構成によれば、前記トップシートと前記バックシートだけが重ねられた外縁部における加圧された接合部が、必要以上につぶれて硬くなることで、使用者の皮膚に触れた際の不快な刺激を防止するだけでなく、必要以上に加圧されることによる該外縁部における材料の破れなどの損傷も防止できる。
第10の構成によれば、前記折り線の延びる方向がほぼ水平な方向になるように製品が装着されると、繊維の配向は、身体の上下方向と直交する方向となることから、該繊維の配向に沿って母乳が下側に漏れることを防止することができる。
第11の発明によれば、製品を折り畳み状態から開くと、切欠き部外縁側で吸収体の切欠き部の角度が大きくされた拡開部の領域に、接合を強めたシール箇所が配置されることによって、ドーム形状を形成し、その形状を保持する作用が向上し、しかも液体を吸収保持する能力がない部分をトップシート側に一層露出させない作用があり、染み出した母乳を確実に吸収できる。
第12の発明の構成によれば、前記上下の位置に対応して2つの切欠き部が形成されると、前記折れ線や接合部が縦方向に形成されることになる。このため、製品の縦方向の剛性が向上し、授乳の際に下着、特にブラジャーのカップを上下に開くなどの操作の影響で、母乳を吸収して製品の形が保持されにくくなり、変形し易くなることを防止することができる。
第13の発明の構成によれば、各切欠き部において重なり合う前記トップシートの内面同士である接合部を接合すると、形成されるドーム形状が、下部が急で、上部ではなだらかな盛り上がりとなって、乳房の形状に、より適合したドーム形状とすることができる。
第14の発明の構成によれば、ゴムなどの弾性体を材料の内部に仕込むことなく、吸収体の切欠き部の形成と、前記折り畳み工程後における前記トップシートの内面同士の接合工程とを備えることで、製品のドーム形態の形成を可能としたので、ドーム形態の形成が容易に行える工程を実現できるとともに、上記各工程を連続的に実行することにより、容易に量産することができる。
第15の発明の構成によれば、製品を拡げた際に吸収体の隙間が視認しにくい構造を実現できる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
これらの図を参照して、母乳パッドの構造を説明する。
図3及び図4に示されているように、トップシート13とバックシート11の間には、吸収体12が配置されて、図2(a)に示すように、母乳パッド10は全体として、例えばほぼ円形の製品とされている。
この吸収体12は、好ましくはティシュ15により包まれている。
さらに、トップシート13のすぐ内側で、ティシュ15に包まれた吸収体12の外側には、吸収拡散層(サブレイヤー)16が設けられている。
ポリマー14を構成するためのこのような材料としては、例えば吸水性の重合体が適しており、例えばポリアクリル酸塩系共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ポリビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロース変成物等が挙げられる。
そして、吸収体12は、図3及び図4に示すように、ティシュ15に包まれている。これにより、上記粒状のポリマー等が漏れ出ないようになっている。
図3に示すように、このティシュ15に覆われた吸収体12の中央部は厚みを有するよう形成された厚肉部12aとされて、乳首への当接に伴うクッション性を高めて柔らかい感触となるよう構成されている。また、吸収体12の外周部は薄く形成された薄肉部12bとされて、乳房にフィットするよう構成されている。この時、厚肉部12aは中心に向かって高さが高まるよう曲面状に形成されている。
ここでは、ティシュ15で包んだ後に、薄肉部12bに厚肉部12aより強い圧縮を行って、厚みの違いを形成しているが、厚肉部12aを積層して形成しても良い。つまり、ほぼ同じ厚みとした薄肉部12bの吸収体を形成し、その上に厚肉部12aに対応した形状とした吸収体を配置することで、略中央領域に厚肉部12aを形成してもよい。
吸収拡散層16は、図2(a)に点線で示すように、吸収体12の略中心部で乳首に対応する位置に配置されている。そして、吸収体12よりも密度が粗くされることで、液体の初期吸収スピードが高く、拡散性に優れた材料であって、密度が粗いため、クッション性を有している。好ましくは、吸収体12よりも吸水性の低い繊維として、2.2デシテックス乃至7.7デシテックス程度の太さのポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等を単独または組み合せて使用して嵩高とされた不織布や、連続発泡されたスポンジ体等を使用することができる。なお、吸収拡散層16は四角形だけでなく略円形でもよい。
なお、仮接着部19は一箇所であってもよく、バックシート11の外側全面を覆うよう配置しても良い。また、剥離紙19a,19aを使わずに、後述する包装体45内面に剥離処理を施してもよい。
この接合部21,21は、バックシート11とトップシート13が、その一部を重ねられ、対向するトップシート同士を接合して形成されるものである。
図2(a)において、吸収体の各切欠き部22の各内側に位置するバックシート11とトップシート13のうち、母乳パッド10が図2(b)のように折り曲げた状態とされた時に、トップシート13同士が重ねられて2つ折りとされる。この2つ折りの箇所と対向する切欠き部22に位置するトップシート13同士を、図4に示すようにトップシート接合面13aで接合することにより接合部21,21が形成される。この時、接合部21に対応した部位は、吸収体12の厚肉部12aや吸収拡散層16が配置されておらず、トップシート13とバックシート11だけが積層された状態であるため、トップシート接合面13aでの接合状態が維持されやすく、形成されたドーム状を維持することができる。
また、図2(b)において、吸収体12の各切欠き部22,22の内側において、バックシート11とトップシート13を重ねた領域も、上記切欠き部22,22よりも小さく切り欠かれた面取り部24,24が形成されている。これにより、図1に示すように、各接合部21,21の角部を面取りした面取り部24,24が形成される。
図5では、図1ないし図4で説明した接合部21を形成するに当たり、切欠き部22の内側で、トップシート13をヒートシールして接合する場合のヒートシール部であるシール線25は、図示のように斜めの線状とされている。後述するように、接合部21は、切欠き部22の領域をヒートシールで接合し、より強く接合するために、シール箇所であるシール線25を形成している。
ここで、シール線25は、切欠き部22の境界線22aより外側に位置している。つまり、境界線22aと図2(a)で説明した折り線23との交差箇所における交差角度aよりも、該シール線25における境界線22a側の端縁25bと折り線23の成す角度bの方が大きく(b>a)されている。また、さらに好ましくはシール線25の外端25aは吸収体12の外縁を超えて、母乳パッド10の外縁の手前まで延びるようにされている。
なお、切欠き部の境界線22aの端部22cの位置で、外周から内方に向かってシール線を形成すると、接合が確実で上記隙間寸法S1に対応した隙間が目立ちにくい。
また、より曲線のドーム状に近い状態を作れるよう、切欠き部22の境界線22aを折り線23側に膨出した曲線状に形成し、シール線25も平行した曲線状とする。これにより、図1に示すような、開いた状態における母乳パッド10の曲面形状と、接合部21における境界線22aの曲面形状とが、略同じ曲面となるよう構成しても良い。
これにより、図1の母乳パッド10の外周縁の符号P1で示す箇所について、その外縁部が起立して、使用者の肌へ不快な刺激を与えることを回避することができる。
図8は、図2(b)のように母乳パッド10を2つ折りにして、接合部21を接合させる際に加熱手段AおよびBを有するヒートシーラーを使用して接合している様子を示す部分拡大図である。
境界部34を境として、間隔が狭くされた加熱手段Aの下向き面37と加熱手段Bの上向き面35の間の強融着部33に、トップシート13とバックシート11だけが重ねられた切欠き部22に対応し、接合部21を挟む。これと同時に、それより奥側の吸収体を介在させた厚みの厚い領域を、より間隔の広くなった加熱手段Aの下向き段部38と加熱手段Bの上向き段部36の間の弱融着部32に挟んで加熱・加圧する。
これにより、トップシート13とバックシート11だけが重ねられた切欠き部22における加圧された接合部21が、吸収体12が介在されるよう弱融着部32でヒートシールされた領域によって覆われることで、使用者の皮膚に触れた際の不快な刺激を防止するだけでなく、必要以上に加圧されることによる該外縁部における材料の破れなどの損傷も防止することができる。
なお、ここでは吸収体12を介在させてヒートシールした弱融着部32を形成しているが、図5または図6のようにシール線25を形成することで、強融着部33だけを形成すればよく、組み合せて形成してもよい。
また、トップシート13を熱融着させているが、接合部21の位置でホットメルト等の接着剤を使用して接合部21を形成してもよく、さらに、例えば身体に当接する位置では熱融着を使用し、当接しない位置では接着剤を使用する等、熱融着と接着剤とを組み合せて使用しても良い。
これにより、折り線23の延びる方向が上下の方向になるように製品が装着されると、繊維の配向は、身体の上下方向と直交する方向となることから、該繊維の配向に沿って特に下側方向に母乳が漏れることを好適に防止することができる。
また、点線で示す吸収体12の略中央領域であって、接合部21によって接合され、身体側には露出しないよう変形された切欠き部22,22の内側には、点線で示すように略円形状の厚肉部12aが形成されている。
図10に示すように、接合部21内に吸収拡散層16を介在させるようにすると、吸収体12の切欠き部22内に吸収拡散層16としてのクッション層が存在することで、使用者の肌への感触をより良好なものとして、装着感を向上させることができる。
すなわち、分厚い吸収体12どうしを重ねたり接合したりするのではなく、製造が比較的容易であり、接合が外れることも防ぐことができる。また、吸収体12どうしを接合してドーム形状を作るものではないから、使用により吸収体12が液体を吸収した際に、吸収体12部分はある程度フラットになっても、ドーム形状を支持する接合部21,21であるトップシートどうしの接合が変化することはないから、ドーム形状が極端に崩れてフィット性が損なわれることがない。
しかも、使用者の皮膚面に当接する箇所に、ギャザーを設けたり、加熱により硬くなった箇所が接触することがないから、不快な刺激が極端に少ない。また、ドーム形状を、従来の手法で見られるようにギャザーを利用して形成していないから、ゴムなどの弾性体を内部に仕込むことが不要で、製造が容易である。
なお、ここでは面取り部24の略角部のみ切断しているが、接合部21の接合を確保できる範囲ならば、更に大きく面取りするよう切断されていてもよく、接合部21の多くが切断された面取り部24となるよう形成してもよい。
また、この実施形態では、図2(a)に示したように、折り線23が製品を2つ折りして折り畳むように案内する構成とされている。
このため、後述するように、母乳パッド10は、包装手段などへの収納においては2つ折りに折り畳んだ平面状態とされていて、収納時には厚みを薄くできてコンパクトであるにもかかわらず、収納形態によってドーム形状を支持する構造を損なうことがなく、また、この状態から使用者が該2つ折りを開くだけで、容易にドーム形状を実現できるから、使用が簡単である。
図2の実施形態において、図1の母乳パッドと同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、以下相違点を中心に説明する。
母乳パッド10−1は、その外縁部において、積層材料であるトップシート13とバックシート11及び/または吸収体を除去して形成した外縁カット部41,41を形成したものである。外縁カット部41は、円形の製品の外方に凸となった上側の彎曲部分をカットして、斜めの直線か、もしくは内方に凸となる曲線状とした箇所とされている。
図13ないし図16において、図1の母乳パッドと同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、以下相違点を中心に説明する。
この各折り線23−1,23−2の箇所に沿って、製品の両外縁付近に、それぞれ第1の接合部21−1,21−1と、第2の接合部21−2,21−2を形成する各接合部は第1の実施形態と同じ構造である。
第1の切欠き部22−1,22−1どうしを結んで第1の折り線23−1があり、第2の切欠き部22−2,22−2どうしを結んで第2の折り線23−2が設けられる。この吸収体22−1を積層し、各接合部21−1,21−2でトップシート13の接合面13aをそれぞれ接合すると、図14に示すように接合部21−1,21−2の位置で、乳首の上下に位置するよう2箇所の屈曲点(折り線)が設けられた略ドーム状に形成される。
図16は、各第1の折り線23−1と、第2の折り線23−2について、図2で説明したようにトップシートを内側に折り畳み、例えば透明な包装体45に収容した状態を示している。
なお、ここでは4箇所の切欠き部を形成したが、6箇所や8箇所等、それ以上の偶数からなる切欠き部と、対応した接合部や折り線によってドーム状を形成しても良い。また、上側の第一の切欠き部22−1を、下側の第二の切欠き部22−2よりも深く(長く)切欠いたり、幅を狭く切り欠いて、接合部21−1,21−2で接合することで、下側となる接合部21−2側が深いドーム状となり、乳房に近い形状とするようにしても良い。
次に母乳パッドの製造方法の実施形態について説明する。
図示しない製造装置においては、コンベヤ等の搬送手段である搬送ラインを備えており、製造工程は、この搬送ラインに沿って、矢印方向K1方向に進行する。
図17において、先ず、搬送ラインの最初の部分では、図示しない供給ロールからティシュ15が帯状の材料として送りだされる。ティシュ15は上記搬送ラインに沿って矢印K1方向に送られる。そして、搬送ライン上のティシュ15の中央には、図示しないパルプ供給手段から粉砕されたパルプがポリマーと混合されて成形された吸収体12−1が配置され、ティシュ15が折り板によって内側に向かって折り返されて、ティシュ15でパルプ等からなる吸収体12を包んで吸収体本体を形成する。この際、図示の吸収体は、各製品単位の円形の吸収体が、隣接するものどうし、一部でつながって、全体として長く連続するように形成される(以後、「連続した吸収体12−1」とする)。
この時、吸収体12に対して、中央部よりも外周部の圧力が高くなるよう上下からエンボスC3がかけられて、中央部が厚肉部12aに、外周部が薄肉部12bになるよう圧縮する。そして、ティシュ15と吸収体12−1が確実に一体化される。なお、吸収体12−1を均一な厚みとし、その上に厚肉部12aに対応した小さな吸収体を重ねても良い。
すなわち、図20に示すように、連続した吸収体12−1は、個々の製品に対応する切断箇所C2の位置で、マットカッターにより切断されることで、吸収体12を得る。この時、吸収体12に対して、中央部よりも外周部の圧力が高くなるよう上下からエンボスC3がかけられて、中央部が厚肉部12aに、外周部が薄肉部12bになるよう圧縮する。 つまり、エンボスをかけるためのエンボス機における吸収体12−1の上部側は、薄肉部に対応した突起が形成され、厚肉部12aに対応した部分が窪んだ形態とされており、吸収体12−1の下部側は平坦状とされている。このティシュで覆われた吸収体12は、以降の工程で、トップシートとバックシートに挟まれて収容されることになる。なお、このエンボスC3によって薄肉部12bを形成する際に、厚肉部12aの外周に沿って、薄肉部12bよりも深い円状の溝となるエンボスをかけられるよう、エンボスC3外周に薄肉部12bを形成するよりも高い突起をエンボス機に形成してもよい。
なお、ここではティシュ15で吸収体12を包むよう構成したが、ティシュ15を2枚使用して上下で挟むよう構成しても良い。
また、吸収体12は連続した吸収体12−1を切断していくことで形を形成したが、切欠き部22のパターンが凹状に配置された吸引パターンドラム等を使用し、あらかじめ切欠き部22を有する形態に成形した吸収体をティシュ15上に配置するよう形成してもよく、後述するティシュ15を使わずにトップシート13上に直接配置するよう形成してもよく、さらに、エンボスによって厚肉部12aと薄肉部12bを形成するのではなく、吸引パターンドラム等を使用し、立体的に吸収体12を成形したり、吸収体12を厚肉部12aでは、二層になるよう配置してもよい。
該帯状部材13−1の上には、予めゴム系またはオレフィン系のホットメルト等の接着剤(固定用HM)が塗布されて、その上に正方形や矩形の吸収拡散層であるサイブレイヤー16が、個々の製品に対応した間隔で順次配置され、接着されて、一体に搬送される。
この帯状材料11−1上には、幅方向を2分して、2枚とされた剥離紙19aの剥離面にズレ防止のための粘着剤がホットメルトによって塗布され、剥離紙19aが一対づつ等間隔ではられることで、バックシート11側に粘着剤が塗布される。後段で点線で示す領域が製品単位にカットされる領域である。
上記した図20の吸収体12を、図21のトップシートの帯状部材13−1と、予め接着剤を塗布したバックシートの帯状部材11−1の間に挟み込んで、バックシートの帯状部材11−1と吸収体12とを積層固定すると共に、吸収体12の外周となる領域と切欠き部22における、バックシートの帯状部材11−1とトップシートの帯状部材13−1についても接着して固定して、トップシート11とバックシート13とで吸収体12を挟んだ状態で固定する。この状態では積層した状態で連続するひとつの帯状材料10−5(図23)となっている。なお、トップシートの帯状部材13−1と吸収体12とを先に重ね、トップシート13側から多数の微細な針によって開口を形成しながら、帯状部材13−1と吸収体の繊維を絡めて接合する、所謂ピンエンボスによって固定しても良い。
また、点線で示す符号10は、最後に製品である母乳パッド10となる領域である。そして、トップシートの帯状部材13−1が熱融着材料を含んでおり、バックシートの帯状部材11−1側から加熱・加圧されることにより母乳パッド10の点線で示した外周に沿ってヒートシールする。ここで、熱融着材料とは、例えば、ポリエチレンなどポリオレフィン系繊維、もしくはポリエチレンとポリプロピレン、ポリエチレンとポリエステル等を1種もしくは複数の樹脂を複合させた繊維材料である。
(折り畳み工程)
次に、図23に示すように、帯状材料10−5について、トップシートの帯状部材13−1が内側になるようにして、製造工程に設けた材料の折り手段としての折り板によって、切欠き部22を結ぶ折り線23、すなわち、図2で説明した折り線23に沿って2つ折りする。なお、折り板による折り工程の前に、吸収体12−1に対して折り線23に沿った折り癖を付けるための圧縮工程を設けても良く、回転円盤等で線状に圧縮することで、僅かな溝を形成し、その溝に沿って折り板で2つ折りし易くすることができる。
また、折り板ではなく、製品単位に切断した後に、回転や上下動する板状の折り機によって母乳パッド10を2つ折りするよう構成してもよい。
次に図24、図25と連続してサイドシール工程を実行することにより、図2で説明した接合部21を形成する。
すなわち、図24において、帯状部材10−5において、細い多数の平行線H1で示した領域は、上下からロール状のヒートシーラーなどにより加熱・加圧されて接合される箇所であって、その殆どが後に切断・廃棄される部位であり、折られた状態がこの後の切断工程等で開かないよう仮止めする部位であるため、母乳パッド10の領域外を中心に仮止めしており、母乳パッド10の外周部も接合しないように除いた位置で溶着している。
また、個々の母乳パッド10の両端部において、符号H2で示す領域は、第1のサイドシール部であり、図1ないし図4で説明した接合部21を形成するに当たり、切欠き部22の内側で、上記トップシートの帯状材料13−1をヒートシールして接合する場合のヒートシール部であるシール線25と同じであり、これについては図5ないし図6で詳しく説明したので、重複する説明は省略する。なお、ここでは図6に説明した形としている。
好ましくは、平行線H1,符号H2で示す領域を加熱・加圧するヒートシールは、ヒートシーラーの当接面に段差を設けることで同時に行われ、確実を期するために特に符号H2で示す領域は、複数回、さらに好ましくは3回行うようにされる。なお、平行線H1と符号H2のシール線25とを、同時に加熱・加圧して一回で同時に形成してもよい。
つまり、図25に示すように、ヒートシーラーによって、図24で示すシール線25(領域H2)とは異なる方向にシールする第2のサイドシール部H3を形成する。この第2のサイドシール部H3は追加されたシール線であって、母乳パッド10の外縁に沿って伸びるシール線25の屈曲された短辺の端部と交差する方向(折り線23と略平行方向)に、重ねてヒートシールされることで、確実に母乳パッドを開いた際に接合部21が破壊されることを防ぐためのシール部として機能する。
次いで、図26に示すように、帯状部材10−5について、個々の製品に対応して点線RCに沿って外周をカットする。この際、外周カット線RCは製品どうしの間であるCSの箇所は切り離さないように一旦形成される。
次に、図27に示すように、帯状部材10−5の連続する各母乳パッド10どうしの間の切断線C2でカットする。なお、外周カットと切断線C2のカットは同時に行なっても良い。
次いで、図29に示すように、好ましくは連続して生産される母乳パッド10が互い違いの向きで個装60に収容されるようにして、K1方向に送られ、図示しない商品包装体にパッキングされる。
なお、例えば、図28に示す包装用帯状部材60−1上に、二枚の母乳パッド10が同じ向きで上下に並ぶように配置したり、包装用帯状部材60−1上に、母乳パッド10の向きを90度回転させて配置し、その上から他の包装用帯状部材を重ねる等によって、母乳パッド10が乳房に対応して二枚ずつ個装された状態として、その後、折り板等で折り返すことによって、図29に示すような互い違いに重ねられるよう包装しても良い。
また、乳房の大きさに対応して、母乳パッド10のドーム形状の深さを選択して製造する場合は、図19に示す切欠き部22の製造工程における切欠き部22の角度や、図24に示すシール線25(H2)の付与工程での角度、図26に示す外周カット線RCの切断ライン等を変更すればよく、例えば母乳パッド10を、深いドーム形状とする場合には、切欠き部22等の角度が大きくなるよう製造し、浅いドーム形状とする場合には、切欠き部22等の角度が小さくなるよう製造すればよい。
図30は、第4の実施形態に係る母乳パッド10−3を内側から見た概略展開図であり、図31は、図30に符号PAで示した箇所の部分拡大図、図32は図30のD−D線切断端面図である。
これに関連して切欠き部22においては、使用者の肌側の上層になる吸収体12−1よりも下層になる吸収体12−2の外縁を大きくして、G1で示す領域を傾斜面もしくは傾斜段部としている。これにより、図32のように接合部21を形成するための例えば図9のようなヒートシールの際に、複数層を重ねて厚みの増した吸収体の縁部が緩やかな段差となり、接合部21での接合が不十分になったり、使用中に外れてしまうことを有効に防止している。なお、この傾斜段部G1は、吸収体12が一層であった場合でも、吸収体12のトップシート13側の幅が広く、バックシート15に近づくに従って狭くなるよう傾斜した形で切断や成形することで形成してもよい。
また、この母乳パッド10−3では、トップシート13側から吸収拡散層16を介して吸収体12−1,12−2を圧縮することで、エンボス12−3が形成されている。
このエンボス12−3は、トップシート13側から加熱しつつ圧縮することで、切欠き部22の内側に正円状に形成された圧搾溝であり、乳頭よりも大きな円状とされており、乳頭に当接して刺激することがなく、しかも使用者が乳頭を当接させる位置を認知し易い構成とされている。また、このエンボス12−3によって、各吸収体12−1,12−2や吸収拡散層16、トップシート13を一体的に保持でき、しかも吸収した母乳が流れる方向が規制されるため、切欠き部22の頂点近傍に配置されていることで、切欠き部22側から漏れることを防いで、他の方向に母乳を導くことができる。
また、各ひとつの切欠き部22の内側において、トップシート13とバックシート11との接合を強化したシール箇所である強シール部53を形成するようにしている。
具体的には、拡開部51の外縁は、図31(a)のように直線的な面取り上とすることもできるが、図31(b)のように曲線状とすることができる。そして、強シール部53は、例えば、拡開部51の外縁から僅かに離れた箇所に、該外縁に沿って、ドット状にもしくは線状にヒートシールを加重した箇所を形成することで構成されている。この時、強シール部53の外側端部は、拡開部51が形成されなかった場合の延長線の領域内に位置するよう配置されている。
図33は、第5の実施形態に係る母乳パッド10−4を外側から見た概略展開図であり、図34は、図33のE−E線切断端面図で、接合部を接合状態にして切断したものであり、しかも使用者の乳房UBとともに示したものである。
図において、母乳パッド10−4は図12に示すように、外縁カット部41,41を備えており、図12で説明したように、ブラジャーBの内側に装着されるものである。
この時、本実施の形態では、剥離紙19a内に設けられた仮接着部19が、折り線23をまたぐように横長に配置されているため、ブラジャーB内で確実に固定できる。
また、この母乳パッド10−4は、トップシート13側から吸収体12を加圧することで、左右にエンボス22−3,22−3が形成されている。このエンボス22−3は、乳頭に当接しないよう、切欠き部22の頂点同士を結ぶ折り線23をまたがないように、折り線23を挟んだ左右の領域に、両端部が外側に向かうよう曲線状に形成された圧搾溝であり、このエンボス22−3によって母乳パッド10−4が変形しやすくなることで、ドーム形状の維持を補助し、左右からの漏れを防止し、吸収体12や吸収拡散層16等を一体的に保持するためのものである。
この母乳パッドでは、一対の切欠き部22−1と22−2が、図示のように、製品の装着状態において、上下の位置に対応して位置するようにされている。このことにより、折れ線23は、図示のように縦方向となる。また接合部21における強シール部53は、ドット状ではなく平行する複数の傾斜線状とされており、切欠き部22−1,22−2に対応して中央側から外周側に向かってその長さが長くされており、拡開部51に対応した位置に配置された強シール部53は、拡開部51の領域に外端部が配置されている。
本実施形態は以上のように構成されており、上下の位置に対応して2つの切欠き部22−1,22−2や接合部21が形成され、折れ線23が縦方向に形成されることになると、母乳パッド10−4の縦方向の剛性が向上し、授乳の際に下着、特に図12で示したようなブラジャーBのカップを上下に開くなどの操作の影響で、該母乳パッド10−4が容易に縦方向の動きに強くなるため、使用に伴って製品の形を保持しにくくなって、変形しやすくなるという事態を防ぐことができる。
しかも、上側の切欠き部22−1の長さL1が、下側の切欠き部22−2の長さL2よりも長くなったり、下側の切欠き部22−2の幅が広くなるように形成されている。
このため、図34に示すように、各切欠き部22−1,22−2において重なり合うトップシート13の内面同士である接合部を接合すると、形成されるドーム形状が図示の乳房UBに適合した形状となる。
すなわち、比較的大きな乳房UBでは、図示するように、下部が急で、上部ではなだらかな盛り上がりとなる形態であるが、この母乳パッド10−4は、このような乳房UBを好適に覆うことができる。
なお、母乳パッド10−4の他の作用効果は、上述した各実施形態と同じである。
例えばバックシート11やトップシート13の内側には、吸収体12やサブレイヤー16、ティシュ15だけでなく、他の物をさらに収容してもよい。
吸収体は2枚のものを収容してもよい。例えば吸収体にエンボスによって放射状や対向して外側に広がる弓形の溝を形成してもよい。また、母乳パッド10は必ずしもほぼ円形である必要はなく、下側が大きな涙状や三角状、楕円状、長円状とされていてもよい。さらに、接合部21や折り線23を横方向や縦方向における略中心に配置するのではなく、例えば僅かに下側によった位置に配置し、下側に膨らみの中心が形成されるよう構成してもよい。また、切欠き部22の内端の頂点を、尖った形にするのではなく、円形状に切り欠くことでドーム状とされた状態で切欠き部内端の頂点が変形し易くなるよう構成してもよい。
また、上述の各実施形態の各構成部分を、任意に選択して組み合わせてもよい。
Claims (15)
- 液体の透過を防止するバックシートと、
身体に接触する面側に配置される液体透過性のトップシートと、
前記バックシートと前記トップシートとの間に配置されて前記トップシートを透過した液体を吸収して保持する吸収体と
を積層した材料を有し、
前記トップシートと前記バックシートとが、外周縁部において接合されていて、
前記外周縁部における互いに対向する位置に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小するように、前記吸収体を切り欠いてなる切欠き部がそれぞれ形成されており、
前記切欠き部の内側において、前記トップシートとバックシートとが接合されていて、
互いに対向する前記切欠き部どうしを結ぶ折り線に沿って、前記トップシートが内面になるようにして折り畳んだ状態で、前記各切欠き部において重なり合う前記トップシートの内面同士を接合した接合部を
備えることを特徴とする、母乳パッド。 - 前記トップシートが熱融着材料を含んでおり、前記折り畳んだ際に前記切欠き部において、前記バックシート側から加熱されることによって、融着されていることを特徴とする請求項1に記載の母乳パッド。
- 前記接合部の角部が面取りされてなる面取り部を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記吸収体と前記トップシートの間に、該吸収体よりも密度の粗い吸収拡散層を有しており、該吸収拡散層は、前記各接合部よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記切欠き部が前記外縁部の互いに対向する2箇所に形成されており、前記折り線によって製品を2つ折りして折り畳む構成としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記切欠き部が前記外縁部の互いに対向する4箇所に形成されることで、2対の切欠き部とされており、各対の互いに対向する前記切欠き部どうしを結ぶ折り線に沿って、前記トップシートが内側になるようにして折り畳むことで、製品全体を3つ折りする構成としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の母乳パッド。
- 製品の前記外縁部において、前記積層材料を除去して形成した外縁カット部をひとつもしくは複数形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の母乳パッド。
- 製品を前記折り畳み状態から開いてほぼドーム状とした際に、前記切欠き部において、前記吸収体どうしの間の隙間が表れにくい位置に前記接合部を形成するためのシール箇所を設けることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記トップシートと前記バックシートだけが重ねられた外縁部だけでなく、これらの間に前記吸収体を介在させた領域も含めて外側から挟んで加圧し接合する構成とされていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記折り線の延びる方向に沿って、前記トップシートを構成する繊維の配向を揃えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記切欠き部は、その外縁において、前記折り線に対して成す角度が大きくなるようにして設けた拡開部を有し、該拡開部の内側において、前記トップシートとバックシートとの前記接合を強化したシール箇所を設けたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記2つの切欠き部が設けられる位置は、製品の装着状態において、上下の位置に対応するようにされていることを特徴とする請求1ないし11のいずれかに記載の母乳パッド。
- 前記上下の位置となるように、各外縁から内方に延びて形成された2つの切欠き部のうち、上側の切欠き部の長さが、下側の切欠き部の長さよりも長くされ、及び/または上側の切欠き部の幅が、下側の切欠き部の幅よりも小さくされていることを特徴とする請求項12に記載の母乳パッド。
- 外周縁部における互いに対向する位置に、切欠き幅が内方に向かって徐々に縮小する形態に、液体の吸収体を切り欠いた切欠き部を形成するように、該吸収体を成形する成形工程と、
成形後の前記吸収体を液体の透過を防止するバックシートと、液体透過性のトップシートの間に配置する積層工程と、
製品の外周となる部分の前記トップシートとバックシートとをシールするシール工程と、
互いに対向する前記切欠き部どうしを結ぶ折り線に沿って、前記トップシートが内側になるようにして折り畳む折り畳み工程と、
該折り畳んだ状態で、前記各切欠き部において重なり合う前記トップシートの内面同士を接合して接合部を形成する接合工程と、
各製品単位に切断する切断工程と
を含んでいる
ことを特徴とする母乳パッドの製造方法。 - 前記接合工程において、前記吸収体の外縁に沿った領域を少なくとも1回ヒートシールし、さらに、前記切欠き部の内端付近をヒートシールすることを特徴とする請求項14に記載の母乳パッドの製造方法。
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