JP6827335B2 - 母乳パッド - Google Patents

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Description

本発明は、産婦等により用いられ乳房から滲み出る母乳を吸収して保水する母乳パッドに関する。
母乳パッドは、一般に不織布等を素材とした透水性のトップシートと、合成樹脂フィルムや撥水処理を施した不織布等を素材とし不透水性のバックシートと、高吸水性のポリマー等を素材とする吸収体を積層した積層体を素材に形成される。
特許文献1には、内面シート体(トップシート)、第1ティッシュ紙、介挿シート体、吸水コア体(吸収体)、第2ティッシュ紙、外面シート体(バックシート)の順に重ね合わせた積層素材を素材として形成された母乳パッドが記載されている(特許文献1の段落0017、図2)。この母乳パッドは、乳房にフィットするように椀状の立体的な形状に成形されている。
特許文献2には、トップシート、バックシート、吸収体を備えた母乳パッドが記載されている。この母乳パッドでは、吸収体に切欠を設けると共に、バックシートとトップシートの一部を重ね、対向するトップシート同士を接合して形成された接合部を設け、(特許文献2の段落0032、0033、図1、2)使用者の皮膚面に対する不快な刺激の低減と保形性の向上を図っている。
特開2008−297644号公報 特許5024933号公報
特許文献1、2に記載の椀状の形状の母乳パッドを装着した状態を図13に示す。母乳パッド100は、椀状に形成されているので、乳房101に概ねフィットする状態で、乳房101とブラジャー等の下着103の間に装着される。しかし、乳房101の中央付近には乳頭102が突出しているため、母乳パッド100は乳頭102に強く押しつけられ使用者に不快感を与えるという問題があった。
そこで、本発明は、使用者の乳頭部の不快感を軽減することができる母乳パッドを提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために、本発明の母乳パッドは、トップシートと、バックシートと、トップシートとバックシートにより形成された袋体に収容されたシート状または板状の吸収体とを備え、バックシートとトップシートと吸収体は、トップシートが内側になるように所定の折り線に沿って折り曲げられ、吸収体の外周部には、折り線の両端位置に、内側端部に折り線に対して略直角な立ち上がり部を有する二つの切欠が設けられ、立ち上がり部の寸法は切欠の開口寸法以上であり、トップシートの切欠に対応する部分の一部又は全部が接合されて折り線と上端との距離が所定の値以上である接合部が形成されていることを特徴とする。
本発明の母乳パッドによれば、使用者の乳頭部の不快感を軽減することができる。
図1は、本発明の一実施形態である母乳パッドの展開図である。 図2は、図1のA−A線の断面図である。 図3は、吸収体の形状を示す図である。 図4は、折りたたんだ状態の母乳パッドの形状を示す図である。 図5は、図4のB−B線の断面図である。 図6は、折り目を開いた状態の母乳パッドの正面図である。 図7は、折り目を開いた状態の母乳パッドの平面図である。 図8は、乳房と下着の間に装着した状態の母乳パッドの断面図である。 図9は、吸収体の変形例を説明する図である。 図10(A)〜(C)は、吸収体の切欠の形状例を示す図である。 図11(A)〜(D)は、接合部の形状例を示す図である。 図12は、比較例の寸法を説明する図である。 図13は、乳房と下着の間に装着した状態の従来の母乳パッドの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である母乳パッド1の展開図、図2は図1のA−A線での断面図である。図1、2では、母乳パッド1の製造時の折りたたまれる前の状態を示している。また、図2は各部材の厚さを誇張して模式的に描いている。
母乳パッド1は、乳房と下着の間に挟み込んだ状態で使用され、下着に当接するバックシート10、乳房に当接するトップシート20、バックシート10とトップシート20の間に封入された吸収体30を積層した構造となっている。
バックシート10は、不透水性の材料からなる円形のシート状の部材である。バックシート10の素材としては、たとえばポリエステル樹脂やポリアミド樹脂等の合成樹脂を用いることができる。また、たとえば不織布に上述した合成樹脂によりラミネートしたものや、樹脂コーティング等により撥水処理を施した不織布等を用いることもできる。
トップシート20は、透水性の材料からなり、バックシート10と同型状の円形のシート状の部材である。トップシート20の素材としては、透水性を有することに加えて肌触りの良いものが好ましく、たとえば、ポリエステル繊維等の合成樹脂繊維、レーヨン等の半合成繊維、木綿等の天然繊維、あるいは、これらの混合繊維からなる不織布等を用いることができる。
バックシート10とトップシート20は重ね合わされて、外縁部11、21で接合されて一体とされ、吸収体30を収容する袋体を構成している。バックシート10とトップシート20の接合は接着剤や熱圧着等により行い、外縁部11、21の全周にわたって接合してもよいし、一部を接合するようにしてもよい。バックシート10とトップシート20の間の空間には、吸収体30が収容される。
バックシート10の外縁部には、母乳パッド1を下着に固定するための固定部15が2箇所に設けられている。固定部15は、たとえば粘着剤の表面に剥離シートを被覆したもので構成することができる。固定部15の位置、形状、個数は図1と異なっていても良いが、後述するように、母乳パッド1には使用時に乳頭を収容するポケットが形成されるため、母乳パッド1を折り線12が水平になるように装着した場合に、バックシート10の外周部の上端と下端の一方または両方に設けるのが好ましい。また、固定部15は省略することもできる。
図3は、吸収体30の形状を示す図である。吸収体30は、折りたたむことが可能なシート状又は板状の部材である。この実施形態では、バックシート10とトップシート20よりもやや直径が小さい円盤状部材としている。吸収体30の材料は母乳を吸収して保持することができるものとし、たとえば、高吸水性ポリマーと粉砕パルプの混合物を用いることができる。吸収体30の外周部には、2個の略長方形の切欠31が吸収体30の中心を通る折り線12の両端に設けられている。切欠31の形状は折り線12に関して上下対称となっており、その内側端部は、折り線12に直角な立ち上がり部32となっている。また、切欠31の立ち上がり部の寸法H2は、開口寸法H1と同一となっている。
図4は折りたたんだ状態の母乳パッド1の形状を示す図、図5は図4のB−B線の断面図である。バックシート10、トップシート20、吸収体30はバックシート10が外側、トップシート20が内側になるように図1の折り線12の位置で二つに折りたたまれている。折り線12は吸収体30の中心を通る直線である。折り線12の位置には折り目13が形成されている。
折りたたまれた母乳パッド1は、バックシート10、吸収体30、トップシート20が積層された略半円形の半片2、3が重ね合わせられた状態となっている。トップシート20の切欠31に対応する部分とその外周側の部分は内側で接合され、折り目13の両端にはそれぞれ略長方形の接合部22が形成されている。トップシート20同士の接合は、たとえば、接着剤や熱圧着等により行うことができる。また、バックシート10も熱圧着等で接合して2枚のバックシート10と2枚のトップシート20とを一体に接合して接合部22を形成してもよい。
折りたたんだ状態での母乳パッド1全体の幅(トップシート10及びバックシート20の直径)はX1、吸収体30の幅(吸収体30の直径)はX2、母乳パッド1全体の高さはY1、吸収体の高さはY2である。また、折りたたんだ状態での切欠31の幅はb、高さはhである。
母乳パッド1は、図4のように折りたたまれた状態で流通し、使用時に開かれて椀状の形状とされ装着される。折りたたまれた母乳パッド1を使用者が開く際は、半片2を図4の紙面手前側に、半片3を図4の紙面奥側に、接合部22の折り目13と対向する端部23に沿って、それぞれ折り曲げると共に、中央部をトップシート20側からバックシート10側に押し出すようにして椀状の形状とする。
図6は母乳パッド1の使用時の正面図、図7は母乳パッド1の使用時の平面図である。装着された状態の母乳パッド1を使用者の正面から見た形状は横長の略楕円形であり、乳房41の中央部を覆うように装着される。椀状の形状とするため母乳パッド1の外縁が中心側に移動するから全体の横寸法X3は図4のX1よりもやや小さく、全体の縦寸法Y3は図4のY1の2倍よりもやや小さくなっている。同様に、吸収体の横寸法X4は図4のX2よりもやや小さく、全体の縦寸法Y4は図4のY2の2倍よりもやや小さくなっている。
接合部22は、バックシート10上に直立した状態となっている。二つの接合部22の間の部分では、バックシート10、トップシート20、吸収体30が外側に突出し、正面視で横長の略楕円形状のポケット14が形成されている。折り目13(図4参照)の二つの接合部22の間の部分は開かれて明りょうな折り目は認められなくなっている。この実施形態のように、吸収体30の形状を円形とすると最も良好にポケット14を形成することができる。
使用者は、母乳パッド1を乳房41とブラジャー等の下着43の間に装着し、乳頭42をポケット14に収容する。乳頭42の大きさ(正面視での直径)には個人差があり、平均は10mm程度であるが、大きい人では30mm程度となる場合もある。また、乳頭42の高さの平均値は、約10mmである。また、母乳パッド1の構造上、ポケット14の図7における突出高さh3は、図4の切欠31の高さhとほぼ等しくなっている。これらの点を考慮すると、ポケット14の形状を良好にするためには、図6のポケット高さh2を乳頭の平均的な直径である10mm以上確保できるように、切欠の幅b(図4参照)は吸収体30の横寸法X2(図4参照)の1/4程度、切欠31の高さh(図4参照)は平均的な乳頭の高さ以上とするのが好ましい。たとえば、図4のX1が120mm、X2が85mmである場合、bは20mm程度、hは15mm程度とするのが好ましい。
また、ポケット14の形状を保持しやくするためには立ち上がり部32の高さH2(図3参照)を大きくし、切欠31の高さhを大きくすると良いが、大きくしすぎると折りたたまれた母乳パッド1を開く際に椀状に形成しにくくなってしまうという弊害がある。そのため、hはX2の1/4以下に抑えるのが好ましい。
母乳パッド1の装着方向は任意であるが、二つの接合部22を結ぶ直線の方向が図6のように水平となるように装着するのが好ましい。
図8は、図6のC−C線の断面図である。母乳パッド1は、乳房41と下着43の間にバックシート10が外側(下着側)、トップシート20が内側(乳房側)となるように挟んで装着される。トップシート20のポケット14以外の部分は、乳房41の肌に張り付くように当接している。トップシート20のポケット14の部分は、図8のように乳頭43をやや間隔をあけて包み込むか、あるいは、緩く当接するように乳頭を包み込んでいる。
ポケット14が外側に向かって突出しているため、バックシート10のポケット14の周囲の部分には、下着43との間に隙間16ができやすい(図8はバックシート10と下着43の離れを誇張して描いている)。そのため、母乳パッド1を下着43にしっかりと固定するためには、図1、図8のように固定部15をバックシート10の上端部と下端部に設けるのが好ましい。
図9は、吸収体の変形例の形状を示す図である。吸収体35は、基本的な形状が円形であり、折り線12の両端に二つの切欠31が設けられていることは図3の吸収体30と同様であるが、さらに、折り線12の両端以外の位置にも二つの切欠33が設けられている。このように、折り線12の両端以外の位置に追加の切欠を設けることにより、折りたたまれた母乳パッド1を開く際に、ドーム状の形状を形成しやすくなる。なお、追加の切欠33の位置、個数、形状は図9と異なっていてもよい。
上記の説明で、バックシート10、トップシート20、吸収体30はすべて円形形状としたが、楕円形、長方形等の他の形状とすることもできる。また、これらの部材が相似形である必要はなく、たとえばバックシート10とトップシート20は円形で吸収体30は長方形とするなど、異なる形状を組み合わせてもよい。
また、バックシート10と吸収体30の間およびトップシート20と吸収体30の間の一方または両方にティッシュや不織布等のシート状部材を挟むようにしても良い。この場合には、シート状部材にも吸収体30と同様の切欠を設けるのが好ましい。
また、切欠31の形状は長方形としたが、立ち上がり部32の寸法H2が開口寸法H1以上であれば、他の形状とすることができる。図10(A)〜(C)に長方形以外の切欠形状の例を示す。
図10(A)は、立ち上がり部32の寸法H2が開口寸法H1よりも大きい略台形形状とした例である。二つの斜辺部33は、折り線12に関して対称となっている。
図10(B)は、切欠31の形状を図10(A)と同様の台形形状とした例であるが、立ち上がり部32と斜辺部33の間には、円弧部34を設け、H1とH2を等しくしている。このように、切欠31の形状は一部に曲線を含んでいてもよい。
図10(C)は、折り線12と平行な部分の外側35と内側36の間に段差部37を設け、切欠31の高さ(折り線12に垂直な方向の寸法)を段階的に変化させている。この例でもH2がH1よりも大きくなっている。なお、この例では高さの変化を2段階としたがH2がH1以上であれば3段階以上としてもよい。
図3、図10(A)〜(C)に示した例では、切欠30の形状は折り線12に関して対称であるが、H2がH1以上であれば非対称な形状としてもよい。また、二つの切欠31の形状は同一でなくてもよい。
また、トップシート20の切欠31に対応する部分の全体を接合して長方形の接合部22を形成するとしたが、開いたときにポケット14が形成されるようにするためには、その部分の全体を接合する必要はなく、接合部22の縦方向寸法(折り目13(折り線12)と接合部22の上端との距離)h4をポケット14の所望の高さに応じた所定の値(たとえば、平均的な乳頭の高さ)以上確保できれば、一部だけを接合してもよい。接合部22の形状も長方形以外の形状とすることができる。図11(A)〜(D)に接合部22の形状の例を示す。
図11(A)は、接合部22の形状を三角形とした例である。トップシート20の切欠31に対応する部分には接合されない部分があるが、立ち上がり部32の近傍は、高さのほぼ全体にわたって接合され、h4は切欠31の高さとほぼ同一となっている。
図11(B)は、接合部22の形状を四分円形とした例である。この例でも、トップシート20の切欠31に対応する部分には接合されない部分があるが、立ち上がり部32の近傍は、高さのほぼ全体にわたって接合され、h4は切欠31の高さとほぼ同一となっている。
図11(C)は、図4と同様に接合部24の形状を略長方形としているが、吸収体30の外縁部付近からトップシート10およびバックシート20の外縁に向かって伸びる張り出し部24を設けている。張り出し部24を設けることによって、二つ折りにされた母乳パッド1を開く際に、椀状の形状としやすくなる。接合部22の形状が長方形以外の場合にも張り出し部24を設けることができる。
図11(D)は、接合部22の面積が図11(A)〜(C)の例に比べて小さくなるようにした例である。トップシート20の切欠31に対応する部分のうち立ち上がり部32寄りの部分だけが接合されて長方形の接合部22が形成されている。
図11(A)から(D)に示したように接合部の縦寸法h4を所定の値以上確保すれば、二つ折りにされた母乳パッド1を開く際に、折り目13ではなく接合部23の上端22bで開かれるようになるため、所望の高さのポケット14を形成することができる。
また、図11(D)の例のように、所定の縦寸法h4を確保すれば、接合部23の右端22aと切欠31の立ち上がり部32との間、接合部23の上端22bと切欠31の上端33との間、接合部23の下端22cと折り線13との間には、間隔があってもよい。
母乳パッド1は、トップシート10とバックシート20により形成された袋体に吸収体30が収容されている。折り線12に沿ってバックシート10とトップシート20と吸収体30がトップシート20が内側になるように折り曲げられている。吸収体30の外周部には、折り線12の両端位置に、内側端部に折り線12に対して略直角な立ち上がり部32を有する二つの切欠31が外周部に設けられている。トップシート10の切欠31に対応する部分の一部又は全部が接合されて折り線12と上端との距離が所定の値以上である接合部22が形成されている。折りたたまれた母乳パッド1を開くと全体として椀状の形状となるとともに、中央部に突出するポケット14が形成される。ポケット14に乳頭を収容することにより、従来の母乳パッドのように乳頭が強く圧迫されることがなくなり、乳頭部の不快感を軽減することができる。
以下に本発明の実施例について説明する。図1〜8に示した形状の母乳パッドについて試作品を作成し、図4のような二つ折りの状態と図6、7のような使用時の状態について寸法を測定するとともに、ポケットの形状を観察した。
切欠の縦寸法(図4のh)が10mm、横寸法(図4のb)が20mmのものを3個作成し寸法を測定した。測定は、二つ折り状態の全体の縦寸法(図4のY1)、横寸法(図4のX1)、厚み(図5のt)、吸収体の縦寸法(図4のY2)、横寸法(図4のX2)、使用状態の全体の縦寸法(図6のY3)、横寸法(図6のX3)、高さ(図7のZ3)、吸収体の縦寸法(図6のY4)、横寸法(図6のX4)、ポケットの深さ(図7のh3)について行った。測定結果を表1に示す。「平均」の欄は3個の測定値の算術平均、「R」の欄は3個の測定値の最大値と最小値の差であり、寸法の単位はすべてmmである。使用状態においては、3個の試作品すべてで、全体を椀状に形成しやすく、ポケットも良好に形成された。椀状に開きやすいが、ポケットの深さは10mmであるため、乳頭に対する遊びがない。また、広げる際に力を入れすぎるとポケットが消えてしまい易く、ポケットの保持力があまり良くない。
Figure 0006827335
切欠の縦寸法(図4のh)が20mm、横寸法(図4のb)が20mmのものを3個作成し実施例1と同様に寸法を測定した。測定結果を表2に示す。「平均」の欄は3個の測定値の算術平均、「R」の欄は3個の測定値の最大値と最小値の差であり、寸法の単位はすべてmmである。使用状態においては、3個の試作品すべてで、ポケットが形成された。ポケットを深く形成することができるが、曲げにくく椀状に形成することが難しく乳房へのフィット性が悪くなってしまった。ポケット深さの測定値にばらつきがあるのは、広げて椀状に形成する際に力が入り、切欠部の接合が緩んだためと考えられる。
Figure 0006827335
切欠の縦寸法(図4のh)が15mm、横寸法(図4のb)が20mmのものを3個作成し実施例1と同様に寸法を測定した。測定結果を表3に示す。「平均」の欄は3個の測定値の算術平均、「R」の欄は3個の測定値の最大値と最小値の差であり、寸法の単位はすべてmmである。使用状態においては、3個の試作品すべてで、ポケットが形成された。ポケットの深さは15mmと、平均的な乳頭の高さに対して十分である。また、実施例2に比べて椀状に形成しやすく、実施例1に比べてポケットの保持力が良好であった。
以上から、実施例1〜3の中では、実施例3が母乳パットの椀状の形状への形成しやすさ、ポケットの深さ、ポケットの保持力のバランスが取れ最も好適な寸法であると考えられる。
Figure 0006827335
比較例として図12に示すように吸収体の切欠の形状を三角形として測定を行った。切欠以外の形状は図1〜8に示したものと同一である。切欠の縦寸法(図12のh)が15mm、横寸法(図12のb)が20mmのものを3個作成し実施例1と同様に寸法を測定した。測定結果を表4に示す。「平均」の欄は3個の測定値の算術平均、「R」の欄は3個の測定値の最大値と最小値の差であり、寸法の単位はすべてmmである。使用状態においては、3個の試作品すべてで、全体を椀状に形成することはできたが、ポケットは形成されなかった。
Figure 0006827335
1 母乳パッド
10 トップシート
12 折り線
14 ポケット
20 バックシート
22 接合部
30、35 吸収体
31、33 切欠

Claims (5)

  1. トップシートと、
    バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートにより形成された袋体に収容されたシート状または板状の吸収体とを備え、
    前記バックシートと前記トップシートと前記吸収体は、前記トップシートが内側になるように所定の折り線に沿って折り曲げられ、
    前記吸収体の外周部には、前記折り線の両端位置に、内側端部に前記折り線に対して略直角な立ち上がり部を有する二つの切欠が設けられ、
    前記立ち上がり部の寸法は前記切欠の開口寸法以上であり、
    前記トップシートの前記切欠に対応する部分の一部又は全部が接合されて前記折り線と上端との距離が所定の値以上である接合部が形成されていることを特徴とする母乳パッド。
  2. 前記吸収体の形状は円形であり、前記折り線は前記吸収体の中心を通ることを特徴とする請求項1に記載の母乳パッド。
  3. 前記切欠の形状は長方形であり、
    折り曲げられた状態での前記切欠の幅は前記吸収体の直径の1/4程度であり、前記切欠の高さは平均的な乳頭の高さ以上であることを特徴とする請求項2に記載の母乳パッド。
  4. 前記吸収体には、前記折り線の両端以外の位置にさらなる切欠が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の母乳パッド。
  5. 前記折り線が略水平となるように装着され、
    前記母乳パッドを使用者の下着に固定するための固定部が前記バックシートの上端と下端の一方または両方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の母乳パッド。
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