JPWO2007040029A1 - 積層コイル - Google Patents

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Abstract

層間剥離やクラックなどの構造欠陥のない開磁路型の積層コイルを提供する。非磁性体層(13)の両主面に、複数の磁性体層(11)が形成された積層体(10)と、前記積層体(10)に形成された所定の厚みを有するコイル導体(15,16)が螺旋状に接続されてなるコイル(L)と、を備え、前記積層体(10)に形成されたコイル導体(15,16)のうち、非磁性体層(13)の主面に位置するコイル導体(16)の厚みが薄く、かつ、前記非磁性体層(13)の主面に位置するコイル導体(16)の厚みは、磁性体層(11)の厚みおよび非磁性体層(13)の厚みの0.6倍以下であり、かつ、前記非磁性体層(13)の主面に位置していないコイル導体(15)の厚みの0.1倍より厚いことを特徴とする。

Description

本発明は、積層コイル、特に、優れた直流重畳特性を備える開磁路型の積層コイルに関する。
直流電流によって磁性体内で磁気飽和が生じ、急激にインダクタンス値が低下してしまうことを防ぐことを目的として、特許文献1に記載されている開磁路型の積層コイルがある。図5に示すように、開磁路型の積層コイルは、非磁性体層53の両主面に、複数の磁性体層51が形成された積層体50と、積層体50に形成されたコイル導体55が螺旋状に接続されてなるコイルLと、積層体50の両端面に形成された外部電極57,57と、から形成されている。開磁路型の積層コイルでは、磁束が非磁性体層53から積層コイルの外部へ漏れるので、磁性体内で磁気飽和が生じにくくなる。その結果、磁気飽和によるインダクタンスの低下が小さくなり、直流重畳特性が向上する。
特公平1−35483号
しかしながら、開磁路型の積層コイルでは、構造欠陥が生じるという問題があった。すなわち、磁性体層51と非磁性体層53とは、材料組成の違いにより線膨張係数が異なるので、磁性体層51と非磁性体層53の接合部分には応力が蓄積されている。そして、その接合部分に厚みの厚いコイル導体55がさらに形成されると、コイル導体55による段差やコイル導体55の膨張係数により、層間剥離やクラックなどの構造欠陥が生じてしまうのである。また、かかる問題は、高いインダクタンス値を得るために非磁性体層を薄く形成するとさらに顕著となった。
そこで本発明の目的は、層間剥離やクラックなどの構造欠陥のない開磁路型の積層コイルを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明に係る積層コイルは、非磁性体層の両主面に、複数の磁性体層が形成された積層体と、前記積層体に形成された所定の厚みを有するコイル導体が螺旋状に接続されてなるコイルと、を備え、前記積層体に形成されたコイル導体のうち、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みが薄く、かつ、前記非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みが、磁性体層の厚みおよび非磁性体層の厚みの0.6倍以下であり、かつ、前記非磁性体層の主面に位置していないコイル導体の厚みの0.1倍より厚いことを特徴とする。
積層体に形成されたコイル導体のうち、非磁性体層の主面に形成されたコイル導体の厚みを薄くし、すべてのコイル導体の厚みを薄くしないので、直流抵抗を小さくすることができる。また、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みを磁性体層の厚みおよび非磁性体層の厚みの0.6倍以下とすることで、磁性体層および非磁性体層がコイル導体の厚みを十分に吸収してコイル導体による段差を小さくすることができるとともに、コイル導体の膨張係数が接合面に与える影響を小さくすることができる。この結果、磁性体層と非磁性体層との接合面における層間剥離やクラックなどの構造欠陥を防止することができる。また、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みを、非磁性体層の主面に位置していないコイル導体の厚みの0.1倍より厚くすることで、導体が急激に狭くなって発熱や断線が生じることを防ぐことができる。
また、本発明に係る積層コイルは、前記非磁性体層の厚みが前記磁性体層の厚みより薄いことが好ましい。
非磁性体層の厚みを磁性体層の厚みより薄くすることにより、磁気抵抗が小さくなり、高いインダクタンス値を得ることができる。
このように本発明の積層コイルでは、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みを薄くすることで、構造欠陥のない開磁路型の積層コイルを得ることができる。
本発明の第1の実施例に係る積層コイルの概略断面図である。 本発明の第1の実施例に係る積層コイルの分解斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る積層コイルの概略断面図である。 本発明の第2の実施例に係る積層コイルの分解斜視図である。 従来の積層コイルの概略断面図である。
以下では本発明に係る積層コイルの実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施例における積層コイルの概略断面図である。積層コイルは、複数の磁性体層11と非磁性体層13からなる積層体10と、積層体10に形成されたコイル導体15,16を螺旋状に接続してなるコイルLと、外部電極17,17と、から形成されている。そして、磁性体層11は非磁性体層13の両主面に形成されている。
図1に示すように、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16は、非磁性体層13の両主面に位置していない所定の厚みを有するコイル導体15よりも厚みが薄い。具体的には、磁性体層11の厚みおよび非磁性体層13の厚みの0.6倍以下であり、かつ、非磁性体層13の両主面に位置していないコイル導体15の厚みの0.1倍より厚い。
非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みが薄く、全てのコイル導体15,16の厚みが薄くないことから、直流抵抗を小さくすることができる。また、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みが磁性体層11の厚みおよび非磁性体層13の厚みの0.6倍以下であるから、磁性体層11および非磁性体層13がコイル導体16の厚みを十分に吸収してコイル導体16による段差を小さくするとともに、コイル導体16の膨張係数が接合面に与える影響を小さくすることができる。この結果、磁性体層11と非磁性体層13との接合性の悪化を抑制し、接合面における層間剥離やクラックなどの構造欠陥を防止することができる。また、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16が、非磁性体層13の両主面に位置していないコイル導体15の厚みの0.1倍より厚いことから、導体が急激に狭くなって発熱や断線が生じることを防ぐことができる。
次に、積層コイルの製造方法について、図2に示す積層コイルの分解斜視図を用いて説明する。
積層コイルの製造においては、はじめに磁性体材料を用いたグリーンシート(磁性体グリーンシート)1および非磁性体材料を用いたグリーンシート(非磁性体グリーンシート)3を作製する。なお、積層コイル形成後には、磁性体グリーンシート1が磁性体層、非磁性体グリーンシート3が非磁性体層となる。
本実施例では、磁性体材料としてNi−Cu−Zn系の材料を使用する。まず、酸化第二鉄(Fe23)48mol%、酸化亜鉛(ZnO)20mol%、酸化銅(CuO)9mol%、酸化ニッケル(NiO)23mol%の比率の材料を原料とし、ボールミルを用いて湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥して粉砕し、その粉末を750℃で1時間仮焼する。この粉末にバインダー樹脂と可塑剤、湿潤剤、分散剤を加えてボールミルで混合を行ない、その後脱泡を行ってスラリーを得る。そしてこのスラリーを剥離性のフィルム上に塗布し、乾燥させることにより、所望の膜圧の磁性体グリーンシート1を作製する。
また、非磁性体材料としてはCu―Zn系の材料を使用する。酸化第二鉄(Fe23)48mol%、酸化亜鉛(ZnO)43mol%、酸化銅(CuO)9mol%の比率の材料を原料とし、上記磁性体グリーンシート1と同様の方法によって非磁性体グリーンシート3を作製する。
次に、以上のようにして得られた各グリーンシート1,3を所定の寸法に裁断し、各グリーンシート1,3の積層後に螺旋状のコイルLが形成されるように、所定の位置にレーザなどの方法で貫通孔8を形成する。そして、磁性体グリーンシート1b〜1fおよび非磁性体グリーンシート3上にAgまたはAg合金を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷などの方法で塗布することによりコイル導体15,16を形成する。なお、コイル導体15,16の形成と同時に貫通孔8の内部に導電ペーストを充填することにより、容易に接続用ビアホールを形成することができる。
ここで、非磁性体グリーンシート3の両主面に厚みの薄いコイル導体16が位置するように、磁性体グリーンシート1dと非磁性体グリーンシート3上に厚みの薄いコイル導体16を形成する。厚みの薄いコイル導体16を非磁性体グリーンシート3の両主面に位置させることで、磁性体層と非磁性体層との接合性の悪化を抑制し、構造欠陥のない積層コイルを得ることができる。
そして、図2に示すように非磁性体グリーンシート3の両主面に、コイル導体15,16を形成した磁性体グリーンシート1b〜1fを積層し、上下にコイル導体を形成していない外層用の磁性体グリーンシート1a,1gを配置することにより、積層体10を形成する。このとき、非磁性体グリーンシート3が螺旋状のコイルLのコイル軸方向の中央に位置するように積層することで、積層コイルの外部へ漏れる磁束を多くでき、直流重畳特性を向上させることができる。
その後、積層体10を45℃、1.0t/cm2の圧力で圧着し、ダイサーやギロチンカットにより裁断することで積層コイルの未焼成体を得る。そして、この未焼成体の脱バインダーおよび本焼成を行う。脱バインダーは低酸素雰囲気中において500℃で2時間加熱し、本焼成は大気雰囲気中において890℃で150分焼成する。最後に、引き出し電極が露出する端面に浸漬法などにより主成分が銀である電極ペーストを塗布し、100℃で10分間乾燥した後、780℃にて150分間焼付け処理する。これにより、本発明の積層コイルを得ることができる。
表1は、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みを種々変えて積層コイルを作製し、評価した結果を示す表である。表1においては、非磁性体層13の両主面に位置していないコイル導体15を「コイル導体1」、非磁性体層13の両主面に位置しているコイル導体16を「コイル導体2」とする。なお、表1において、試料番号に*印を付したものは本願発明の範囲外の比較例である。また、試料番号1は図5に示した積層体50に形成されたコイル導体55が全て同じ厚みを有する従来の積層コイルである。
表1の積層コイルにおいて、磁性体層11および非磁性体層13の厚みは50μm、非磁性体層13の両主面に位置していないコイル導体15(コイル導体1)は直流抵抗を小さくするために40μmと厚く形成した。また、螺旋状コイルの巻回数は5.5ターンであり、積層コイルのサイズは3.2mm×2.5mm×2.5mmである。
Figure 2007040029
試料番号1の従来例の積層コイルでは、非磁性体層53の両主面に位置するコイル導体55も、非磁性体層53の両主面に位置していないコイル導体55と同様に40μmと厚く形成しているため、構造欠陥が生じてしまう。なお、試料番号1の積層コイルでは、非磁性体層53の両主面に位置するコイル導体55の厚みは、磁性体層51の厚みおよび非磁性体層53の厚みの0.8倍となっている。
試料番号2〜5に示すように、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みを、磁性体層11の厚みおよび非磁性体層13の厚みの0.6倍以下と薄くすると、構造欠陥を防止できることがわかる。非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みを磁性体層11の厚みおよび非磁性体層13の厚みの0.6倍以下と薄くすることで、磁性体層11および非磁性体層13がコイル導体16の厚みを十分に吸収してコイル導体16による段差を小さくするとともに、コイル導体16の膨張係数が接合面に与える影響を小さくすることができる。この結果、磁性体層11と非磁性体層13の接合面に発生する層間剥離およびクラックなどの構造欠陥を防止することができる。
非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みを薄くするほど構造欠陥を防止する効果は大きくなるが、試料番号5に示すように、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みが非磁性体層13の両主面に位置しないコイル導体15の厚みの0.1倍以下になると、導体が急激に狭くなって断線や発熱が生じてしまう。よって、非磁性体層13の両主面に位置するコイル導体16の厚みは、非磁性体層13の両主面に位置しないコイル導体15の厚みの0.1倍より厚くなければならない。
以上のように、試料番号2〜4の本発明によれば、直流抵抗が小さく、構造欠陥のない積層コイルを得ることができる。
図3に本発明の第2の実施例における積層コイルの概略断面図を示す。なお、図3において図1と共通あるいは対応する部分は適宜説明を省略する。
図3に示すように、積層コイルは、非磁性体層33の両主面に、複数の磁性体層31が形成された積層体30と、積層体30に形成されたコイル導体35,36を螺旋状に接続してなるコイルLと、外部電極37,37とから形成されている。そして、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36は、他の非磁性体層33の両主面に位置していない所定の厚みを有するコイル導体35よりも厚みが薄くなっている。具体的には、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みは、非磁性体層33の厚みの0.6倍以下であり、非磁性体層33の両主面に位置していないコイル導体35の厚みの0.1倍より厚くなっている。
非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みが薄く、全てのコイル導体35,36の厚みが薄くないことから、直流抵抗を小さくすることができる。また、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みが非磁性体層33の厚みの0.6倍以下であるから、非磁性体層33がコイル導体36の厚みを十分に吸収してコイル導体36による段差を小さくするとともに、コイル導体36の膨張係数が接合面に与える影響を小さくすることができる。この結果、磁性体層31と非磁性体層33との接合性の悪化を抑制し、接合面における層間剥離やクラックなどの構造欠陥を防止することができる。また、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36が、非磁性体層33の両主面に位置していないコイル導体35の厚みの0.1倍より厚いことから、導体が急激に狭くなって発熱や断線が生じることを防ぐことができる。
さらに、第2の実施例の積層コイルは、非磁性体層33が磁性体層31よりも薄く形成されている。非磁性体層33を磁性体層31よりも薄く形成することで、磁気抵抗が減少し、インダクタンスの減少を小さくすることができる。
なお、図4に示すように、本実施例の積層コイルも第1の実施例と同様に、磁性体グリーンシート21および非磁性体グリーンシート23を積層、圧着し、各チップに裁断した後、外部電極37,37を形成する方法により作製している。
表2は、非磁性体層33の厚みを種々変えて、積層コイルを作製し、評価した結果を示す表である。表2においても、非磁性体層33の両主面に位置していないコイル導体35を「コイル導体1」、非磁性体層33の両主面に位置しているコイル導体36を「コイル導体2」とする。また、試料番号に*印を付したものは本願発明の範囲外の比較例である。
表2の積層コイルにおいて、非磁性体層33の両主面に位置していないコイル導体35および非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みはそれぞれ40μm、20μmに固定し、磁性体層31の厚みは50μmとした。
Figure 2007040029
表2より、非磁性体層33の厚みが薄いと、インダクタンスが大きくなることがわかる。非磁性体層33の厚みが薄いことで、磁気抵抗が小さくなるためである。
しかし、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みに対して非磁性体層33が薄くなりすぎると、非磁性体層33がコイル導体36の厚みを十分に吸収することができない。試料番号10,11に示すように、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みが非磁性体層33の厚みの0.6倍より厚くなると、構造欠陥が生じてしまう。よって、非磁性体層33の厚みは、非磁性体層33の両主面に位置するコイル導体36の厚みが非磁性体層33の厚みの0.6倍以下となる程度に薄くすることが必要である。
なお、本発明の積層コイルは前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、上記の実施例においては、非磁性体層の両主面に位置するコイル導体の厚みを薄くしたが、非磁性体層の一方の主面にのみコイル導体が形成されている場合は、一方の主面に位置するコイル導体の厚みを薄くすればよい。また、積層コイルに設ける非磁性体層は1層に限られず、2層以上連続して積層してもよいし、積層体内に複数の非磁性体層を設けてもよい。
また、本発明の積層コイルにおいては、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みが、非磁性体層の主面に位置しない主部分のコイル導体の厚みより薄ければよく、非磁性体層の主面に位置しない一部のコイル導体の厚みが薄くてもよい。
以上のように、本発明は、 積層コイルに有用であり、特に、層間剥離やクラックなどの構造欠陥のない点で優れている。

Claims (2)

  1. 非磁性体層の両主面に、複数の磁性体層が形成された積層体と、
    前記積層体に形成された所定の厚みを有するコイル導体が螺旋状に接続されてなるコイルと、を備え、
    前記積層体に形成されたコイル導体のうち、非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みが薄く、かつ、
    前記非磁性体層の主面に位置するコイル導体の厚みが、磁性体層の厚みおよび非磁性体層の厚みの0.6倍以下であり、かつ、前記非磁性体層の主面に位置していないコイル導体の厚みの0.1倍より厚いことを特徴とする積層コイル。
  2. 前記非磁性体層の厚みが前記磁性体層の厚みより薄いことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の積層コイル。
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