本発明は、製造段階において基板実装されている空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードするためのメモリ書き込み装置に関する。
従来、製造段階において基板実装されている空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードする場合には、該基板にダウンロード専用の接点を設け、該接点を経由することで前記書込可能ROMに対して必要な情報を書き込むようにしていた。
また、別の方法として、前記書込可能ROMを基板に実装する前に、特別なプログラム装置を用いて必要な情報を該書込可能ROMに書き込み、その後、該書込可能ROMを基板実装するようにしていた。
さらに、特許文献1には、NAND型メモリデバイスからのブート方法について、接続されたデバイスに対して予めプログラムを内蔵したものが開示されている。
特開2003−271391号公報
ここで、デジタルTVやセットトップボックス(STB)等のデジタルAV機器であって、日本国向けに販売するために漢字フォントROM(マスクROM)を有するシステムにおいては、該マスクROMの一部を用いて起動用プログラムや書込可能ROM用のプログラムを準備しておくことが可能である。
しかしながら、国外向けのシステムにおいては、前記フォントROMが不要であることから、書込可能ROMのみを実装したシステム構成を実現するためには、上述したように予め書込可能ROMにプログラムを書き込んでおくか、又は実装するセット基板に対してダウンロード専用の接点を設けておく必要があり、製品コストの増大につながっていた。また、このダウンロード専用の接点は、基板を製品化した後には特に必要ないものであることから、なるべく設けないように考慮することが好ましい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コスト増大を抑えつつ、基板実装された空白状態の書込可能ROMに対して必要なプログラムをダウンロードできるようにすることにある。
すなわち、本発明は、CPUが実行するプログラムを、基板上に実装した空白状態の書込可能ROMに書き込むためのメモリ書き込み装置であって、
外部メモリカードに予め記録された前記プログラムを読み取るメモリカードI/F装置と、
前記CPUの起動を抑制制御するCPU起動制御部と、
前記CPUの起動前に、前記メモリカードI/F装置で読み取った前記プログラムをDMA転送するDMA装置とを備えたことを特徴とするものである。
以上のように、本発明によれば、特別な治具を準備したり書き込み可能ROMを実装するセット基板に対してダウンロード専用の接点を設ける必要がなくなる。すなわち、セットシステムに通常装備されているSDメモリカード等のメモリカードI/Fを利用して空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードすることで、セット商品出荷時における書込可能ROMをプログラムするメモリ書き込み装置を提供することができ、書込可能ROMに対して事前にプログラムを準備する費用や基板コストを低減する上で有利な効果が得られる。
図1は、本発明の実施形態1に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図2は、本実施形態1に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
図3は、本実施形態2に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図4は、本実施形態3に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図5は、本実施形態3に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
図6は、本実施形態4に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図7は、本実施形態5に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図8は、本実施形態6に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図9は、本実施形態7に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図10は、本実施形態8に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図11は、本実施形態9に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
図12は、本実施形態9に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
図13は、本実施形態10に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 マイコン起動抑制DMA起動制御装置
102 DMA制御装置
104 外部メモリカード
105 書込可能ROM
112 CPU
113 命令キャッシュメモリ
401 データパス
601 SRAM装置
701 シリアルI/F装置
702 シリアル通信装置
703 ダウンロードプログラムメモリ
704 通信装置
705 シリアルI/F
901 ネットワークI/F装置
902 ネットワーク通信装置
903 ダウンロードプログラムメモリ
904 通信装置
905 ネットワークI/F
1201 内蔵ROM
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。図1のメモリ書き込み装置は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101と、DMA制御装置102と、挿入された外部メモリカード104との間でデータを受け渡しするメモリカードI/F103と、メモリカードI/F103で読み出したデータを書込可能ROM105に転送するように制御するバスコントローラ110と、データキャッシュメモリ111と、命令を実行するCPU112と、命令キャッシュメモリ113とを備えている。
前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、前記CPU112の起動を抑制するとともに、前記DMA制御装置102に対してDMA起動を指示するためのものである。
前記DMA制御装置102は、前記外部メモリカード104に記録された起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムをデータ転送するものである。
なお、図1において、前記書込可能ROM105には、ブート起動プログラム(BOOTコード)106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
次に、本実施形態1に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図2を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から書込可能ROM105に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104から書込可能ROM105へとデータ転送が行われ、書込可能ROM105は、ブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108が転送された状態208となる。
このように、データ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対してデータ転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112のブート起動が開始された状態207となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態2>
図3は、本発明の実施形態2に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。なお、本実施形態2で用いるメモリ書き込み装置は、前記実施形態1と同じものを用いることとし、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から書込可能ROM105に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104から書込可能ROM105へとデータ転送が行われ、書込可能ROM105は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態303となる。
このように、データ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対してデータ転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112の起動が開始された状態301となる。
そして、CPU112は、書込可能ROM105に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に対して必要なデータが書き込まれた状態304となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態302へと移行するようになっている。
<実施形態3>
図4は、本発明の実施形態3に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、メモリカードI/Fで読み出したデータを2ポートの命令キャッシュメモリに転送するデータパスを設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図4に示すように、413はCPU112によるデータ書き込み及び読み出しが可能で、且つDMA制御装置102によるデータ書き込みが可能な2ポート制御の命令キャッシュメモリである。この命令キャッシュメモリ413は、データパス401を介してメモリカードI/F103と接続されており、メモリカードI/F103で読み出したデータが転送されるようになっている。
次に、本実施形態3に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図5を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態501となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態502となる。
このように、命令キャッシュメモリ113に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112の起動が開始された状態301となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態208となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態302へと移行するようになっている。
<実施形態4>
図6は、本発明の実施形態4に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、SRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図6に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態4に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104からSRAM装置601に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態5>
図7は、本実施形態5に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、シリアル通信装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、702はシリアル通信装置であり、ダウンロードプログラムを記録するダウンロードプログラムメモリ703と、このダウンロードプログラムをシリアルI/F705を経由してデータ転送する通信装置704とを備えている。
また、701は、前記シリアル通信装置702との間でデータ通信を行うシリアルI/F装置である。そして、このシリアルI/F装置701経由で前記シリアル通信装置702から送信されたダウンロードプログラムは、データパス401を介して命令キャッシュメモリ413に書き込まれるようになっている。
次に、本実施形態5に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された命令キャッシュメモリ413内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、シリアルI/F装置701の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ413に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、シリアルI/F装置701には、外部接続されたシリアル通信装置702におけるダウンロードプログラムメモリ703上のプログラムが、通信装置704及びシリアルI/F705を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、シリアルI/F装置701からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へのデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態6>
図8は、本発明の実施形態6に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態5との違いは、さらにSRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態5と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図8に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態6に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、シリアルI/F装置701の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、シリアルI/F装置701には、外部接続されたシリアル通信装置702におけるダウンロードプログラムメモリ703上のプログラムが、通信装置704及びシリアルI/F705を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、シリアルI/F装置701からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105へ転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態7>
図9は、本発明の実施形態7に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、ネットワーク通信装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9に示すように、902はパソコン等からなるネットワーク通信装置であり、ダウンロードプログラムを記録するダウンロードプログラムメモリ903と、このダウンロードプログラムをネットワークI/F905を経由してデータ転送する通信装置904とを備えている。
また、901は、前記ネットワーク通信装置902との間でデータ通信を行うネットワークI/F装置である。そして、このネットワークI/F装置901経由で前記ネットワーク通信装置902から送信されたダウンロードプログラムは、データパス401を介して命令キャッシュメモリ413に書き込まれるようになっている。
次に、本実施形態7に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された命令キャッシュメモリ413内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
前記DMA制御装置102は、ネットワークI/F装置901の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ413に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、ネットワークI/F装置901には、外部接続されたネットワーク通信装置902におけるダウンロードプログラムメモリ903上のプログラムが、通信装置904及びネットワークI/F905を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、ネットワークI/F装置901からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へのデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態8>
図10は、本発明の実施形態8に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態7との違いは、さらにSRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態7と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図10に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態8に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
前記DMA制御装置102は、ネットワークI/F装置901の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、ネットワークI/F装置901には、外部接続されたネットワーク通信装置902におけるダウンロードプログラムメモリ903上のプログラムが、通信装置904及びネットワークI/F905を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、ネットワークI/F装置901からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態9>
図11は、本発明の実施形態9に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。図11のメモリ書き込み装置は、DMA制御装置102と、挿入された外部メモリカード104との間でデータを受け渡しするメモリカードI/F103と、メモリカードI/F103で読み出したデータを書込可能ROM105に転送するように制御するバスコントローラ110と、データキャッシュメモリ111と、命令を実行するCPU112と、命令キャッシュメモリ113と、バスコントローラ110に接続された内蔵ROM1201とを備えている。
前記DMA制御装置102は、前記外部メモリカード104に記録された起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムをデータ転送するものである。
なお、図11において、前記書込可能ROM105には、各種プログラム107及び漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
前記内蔵ROM1201には、初期起動プログラム1206(初期起動コード)及びダウンロードプログラム305が格納されている。
次に、本実施形態9に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図12を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により起動が開始された状態1306となる。
そして、初期起動を開始したCPU112は、その後、内蔵ROM1201に格納されているダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107及び漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105への転送1307を開始する。そして、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態208となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、内蔵ROM1201から書込可能ROM105へとその制御を移し、アプリケーションソフトの起動状態207へと移行するようになっている。
なお、ダウンロード終了直後に内蔵ROM1201から書込可能ROM105へ制御を移すためには、ダウンロードプログラム305を予めそのようにプログラムしておく必要がある。
<実施形態10>
図13は、本発明の実施形態10に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態3との違いは、内蔵ROM1201を備えた点であるため、以下、実施形態3と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図13に示すように、前記内蔵ROM1201には、初期起動プログラム1206(初期起動コード)が格納されている。
なお、図13において、書込可能ROM105には、各種プログラム107及び漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
次に、本実施形態10に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、書込可能ROM105内部は、読み出すべきプログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示する。
ここで、前記DMA制御装置102は、予めダウンロードプログラム305やアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112は、内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により起動が開始された状態となる。
そして、初期起動を開始したCPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、内蔵ROM1201から書込可能ROM105へとその制御を移し、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態11>
次に、本実施形態11に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。なお、本実施形態11に係るメモリ書き込み装置の装置構成は、前記実施形態10と同じであるため、以下、図13を参照しながら説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により初期起動が開始された状態となる。
このとき、書込可能ROM105内部は、読み出すべきプログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態となっている。
次に、初期起動を開始したCPU112は、DMA制御装置102に対する初期設定を行う。具体的には、予めダウンロードプログラム305やアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ413に対してダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように、読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定する。
そして、DMA制御装置102の初期設定後、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示する。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、CPU12は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、書込可能ROM105へとその制御を移し、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
なお、ダウンロード終了直後に書込可能ROM105へ制御を移すためには、ダウンロードプログラム305を予めそのようにプログラムしておく必要がある。
以上説明したように、本発明は、コスト増大を抑えつつ、基板実装された空白状態の書込可能ROMに対して必要なプログラムをダウンロードできるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明は、製造段階において基板実装されている空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードするためのメモリ書き込み装置に関する。
従来、製造段階において基板実装されている空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードする場合には、該基板にダウンロード専用の接点を設け、該接点を経由することで前記書込可能ROMに対して必要な情報を書き込むようにしていた。
また、別の方法として、前記書込可能ROMを基板に実装する前に、特別なプログラム装置を用いて必要な情報を該書込可能ROMに書き込み、その後、該書込可能ROMを基板実装するようにしていた。
さらに、特許文献1には、NAND型メモリデバイスからのブート方法について、接続されたデバイスに対して予めプログラムを内蔵したものが開示されている。
特開2003−271391号公報
ここで、デジタルTVやセットトップボックス(STB)等のデジタルAV機器であって、日本国向けに販売するために漢字フォントROM(マスクROM)を有するシステムにおいては、該マスクROMの一部を用いて起動用プログラムや書込可能ROM用のプログラムを準備しておくことが可能である。
しかしながら、国外向けのシステムにおいては、前記フォントROMが不要であることから、書込可能ROMのみを実装したシステム構成を実現するためには、上述したように予め書込可能ROMにプログラムを書き込んでおくか、又は実装するセット基板に対してダウンロード専用の接点を設けておく必要があり、製品コストの増大につながっていた。また、このダウンロード専用の接点は、基板を製品化した後には特に必要ないものであることから、なるべく設けないように考慮することが好ましい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コスト増大を抑えつつ、基板実装された空白状態の書込可能ROMに対して必要なプログラムをダウンロードできるようにすることにある。
すなわち、本発明は、CPUが実行するプログラムを、基板上に実装した空白状態の書込可能ROMに書き込むためのメモリ書き込み装置であって、
外部メモリカードに予め記録された前記プログラムを読み取るメモリカードI/F装置と、
前記CPUの起動を抑制制御するCPU起動制御部と、
前記CPUの起動前に、前記メモリカードI/F装置で読み取った前記プログラムをDMA転送するDMA装置とを備えたことを特徴とするものである。
以上のように、本発明によれば、特別な治具を準備したり書き込み可能ROMを実装するセット基板に対してダウンロード専用の接点を設ける必要がなくなる。すなわち、セットシステムに通常装備されているSDメモリカード等のメモリカードI/Fを利用して空白状態の書込可能ROMに対してプログラムをダウンロードすることで、セット商品出荷時における書込可能ROMをプログラムするメモリ書き込み装置を提供することができ、書込可能ROMに対して事前にプログラムを準備する費用や基板コストを低減する上で有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。図1のメモリ書き込み装置は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101と、DMA制御装置102と、挿入された外部メモリカード104との間でデータを受け渡しするメモリカードI/F103と、メモリカードI/F103で読み出したデータを書込可能ROM105に転送するように制御するバスコントローラ110と、データキャッシュメモリ111と、命令を実行するCPU112と、命令キャッシュメモリ113とを備えている。
前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、前記CPU112の起動を抑制するとともに、前記DMA制御装置102に対してDMA起動を指示するためのものである。
前記DMA制御装置102は、前記外部メモリカード104に記録された起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムをデータ転送するものである。
なお、図1において、前記書込可能ROM105には、ブート起動プログラム(BOOTコード)106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
次に、本実施形態1に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図2を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から書込可能ROM105に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104から書込可能ROM105へとデータ転送が行われ、書込可能ROM105は、ブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108が転送された状態208となる。
このように、データ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対してデータ転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112のブート起動が開始された状態207となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態2>
図3は、本発明の実施形態2に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。なお、本実施形態2で用いるメモリ書き込み装置は、前記実施形態1と同じものを用いることとし、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から書込可能ROM105に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104から書込可能ROM105へとデータ転送が行われ、書込可能ROM105は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態303となる。
このように、データ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対してデータ転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112の起動が開始された状態301となる。
そして、CPU112は、書込可能ROM105に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に対して必要なデータが書き込まれた状態304となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態302へと移行するようになっている。
<実施形態3>
図4は、本発明の実施形態3に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、メモリカードI/Fで読み出したデータを2ポートの命令キャッシュメモリに転送するデータパスを設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図4に示すように、413はCPU112によるデータ書き込み及び読み出しが可能で、且つDMA制御装置102によるデータ書き込みが可能な2ポート制御の命令キャッシュメモリである。この命令キャッシュメモリ413は、データパス401を介してメモリカードI/F103と接続されており、メモリカードI/F103で読み出したデータが転送されるようになっている。
次に、本実施形態3に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図5を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態206となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された書込可能ROM105内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態205となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態501となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロード209を開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態502となる。
このように、命令キャッシュメモリ113に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除210することで、CPU112の起動が開始された状態301となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態208となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態302へと移行するようになっている。
<実施形態4>
図6は、本発明の実施形態4に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、SRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図6に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態4に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、予め起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104からSRAM装置601に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態5>
図7は、本実施形態5に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、シリアル通信装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、702はシリアル通信装置であり、ダウンロードプログラムを記録するダウンロードプログラムメモリ703と、このダウンロードプログラムをシリアルI/F705を経由してデータ転送する通信装置704とを備えている。
また、701は、前記シリアル通信装置702との間でデータ通信を行うシリアルI/F装置である。そして、このシリアルI/F装置701経由で前記シリアル通信装置702から送信されたダウンロードプログラムは、データパス401を介して命令キャッシュメモリ413に書き込まれるようになっている。
次に、本実施形態5に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された命令キャッシュメモリ413内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、シリアルI/F装置701の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ413に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、シリアルI/F装置701には、外部接続されたシリアル通信装置702におけるダウンロードプログラムメモリ703上のプログラムが、通信装置704及びシリアルI/F705を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、シリアルI/F装置701からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へのデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態6>
図8は、本発明の実施形態6に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態5との違いは、さらにSRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態5と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図8に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態6に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
ここで、前記DMA制御装置102は、シリアルI/F装置701の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、シリアルI/F装置701には、外部接続されたシリアル通信装置702におけるダウンロードプログラムメモリ703上のプログラムが、通信装置704及びシリアルI/F705を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、シリアルI/F装置701からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105へ転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態7>
図9は、本発明の実施形態7に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態1との違いは、ネットワーク通信装置を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9に示すように、902はパソコン等からなるネットワーク通信装置であり、ダウンロードプログラムを記録するダウンロードプログラムメモリ903と、このダウンロードプログラムをネットワークI/F905を経由してデータ転送する通信装置904とを備えている。
また、901は、前記ネットワーク通信装置902との間でデータ通信を行うネットワークI/F装置である。そして、このネットワークI/F装置901経由で前記ネットワーク通信装置902から送信されたダウンロードプログラムは、データパス401を介して命令キャッシュメモリ413に書き込まれるようになっている。
次に、本実施形態7に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された命令キャッシュメモリ413内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
前記DMA制御装置102は、ネットワークI/F装置901の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ413に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、ネットワークI/F装置901には、外部接続されたネットワーク通信装置902におけるダウンロードプログラムメモリ903上のプログラムが、通信装置904及びネットワークI/F905を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、ネットワークI/F装置901からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へのデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態8>
図10は、本発明の実施形態8に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態7との違いは、さらにSRAM装置を設けた点であるため、以下、実施形態7と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図10に示すように、SRAM装置601は、バスコントローラ110と接続され、DMA制御装置102によるデータ書き込みが可能となるように構成されている。
次に、本実施形態8に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置されたSRAM装置601の内部は、起動用プログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、別空間に配置された書込可能ROM105も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示し、起動用プログラムのダウンロードを開始させる。
前記DMA制御装置102は、ネットワークI/F装置901の受信データバッファから、命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスを初期状態として設定しておく必要がある。
なお、ネットワークI/F装置901には、外部接続されたネットワーク通信装置902におけるダウンロードプログラムメモリ903上のプログラムが、通信装置904及びネットワークI/F905を経由してデータが転送されるようになっており、DMA制御装置102は、このダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、ネットワークI/F装置901からSRAM装置601へのデータ転送が行われ、SRAM装置601は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、SRAM装置601に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112の起動が開始された状態となる。
そして、CPU112は、SRAM装置601に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されているブート起動プログラム106、各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、再度ブート起動プログラムへとその制御を移してブート起動が開始された状態となり、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態9>
図11は、本発明の実施形態9に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。図11のメモリ書き込み装置は、DMA制御装置102と、挿入された外部メモリカード104との間でデータを受け渡しするメモリカードI/F103と、メモリカードI/F103で読み出したデータを書込可能ROM105に転送するように制御するバスコントローラ110と、データキャッシュメモリ111と、命令を実行するCPU112と、命令キャッシュメモリ113と、バスコントローラ110に接続された内蔵ROM1201とを備えている。
前記DMA制御装置102は、前記外部メモリカード104に記録された起動用プログラムやアプリケーションプログラム等の必要なプログラムをデータ転送するものである。
なお、図11において、前記書込可能ROM105には、各種プログラム107及び漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
前記内蔵ROM1201には、初期起動プログラム1206(初期起動コード)及びダウンロードプログラム305が格納されている。
次に、本実施形態9に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について、図12を用いて説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により起動が開始された状態1306となる。
そして、初期起動を開始したCPU112は、その後、内蔵ROM1201に格納されているダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107及び漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105への転送1307を開始する。そして、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態208となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、内蔵ROM1201から書込可能ROM105へとその制御を移し、アプリケーションソフトの起動状態207へと移行するようになっている。
なお、ダウンロード終了直後に内蔵ROM1201から書込可能ROM105へ制御を移すためには、ダウンロードプログラム305を予めそのようにプログラムしておく必要がある。
<実施形態10>
図13は、本発明の実施形態10に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態3との違いは、内蔵ROM1201を備えた点であるため、以下、実施形態3と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図13に示すように、前記内蔵ROM1201には、初期起動プログラム1206(初期起動コード)が格納されている。
なお、図13において、書込可能ROM105には、各種プログラム107及び漢字フォントデータ108が既に書き込まれているが、初期状態では空白状態となっているものとする。
次に、本実施形態10に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101によって起動が抑制された状態となる。このとき、書込可能ROM105内部は、読み出すべきプログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態となっている。
次に、前記マイコン起動抑制DMA起動制御装置101は、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示する。
ここで、前記DMA制御装置102は、予めダウンロードプログラム305やアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ113に対してデータ転送を行うように、予め読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定しておく必要がある。その際、DMA制御装置102は、ダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように設定されている。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、DMA制御装置102はマイコン起動抑制DMA起動制御装置101に対して転送の完了を通知する。そして、マイコン起動抑制DMA起動制御装置101がCPU112の起動抑制を解除することで、CPU112は、内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により起動が開始された状態となる。
そして、初期起動を開始したCPU112は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、内蔵ROM1201から書込可能ROM105へとその制御を移し、続いてアプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
<実施形態11>
次に、本実施形態11に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順について説明する。なお、本実施形態11に係るメモリ書き込み装置の装置構成は、前記実施形態10と同じであるため、以下、図13を参照しながら説明する。
まず、電源がONされ、電源投入後にリセットが解除されると、CPU112は、CPU112の起動用プログラムを読み出すべきアドレス空間に配置された内蔵ROM1201に格納された初期起動プログラム1206により初期起動が開始された状態となる。
このとき、書込可能ROM105内部は、読み出すべきプログラムが書き込まれていない空白状態となっている。また、命令キャッシュメモリ413も同様に空白状態となっている。
次に、初期起動を開始したCPU112は、DMA制御装置102に対する初期設定を行う。具体的には、予めダウンロードプログラム305やアプリケーションプログラム等の必要なプログラムが書き込まれた外部メモリカード104から命令キャッシュメモリ413に対してダウンロードプログラム305のみをデータ転送するように、読み出しアドレスと書き込みアドレスとを初期状態として設定する。
そして、DMA制御装置102の初期設定後、DMA制御装置102に対してDMA起動を指示する。
前記DMA制御装置102が起動すると、外部メモリカード104からデータパス401を経由して命令キャッシュメモリ413へとデータ転送が行われ、命令キャッシュメモリ413は、ダウンロードプログラム305のみが転送された状態となる。
このように、命令キャッシュメモリ413に対するデータ転送が完了すると、CPU12は、命令キャッシュメモリ413に書き込まれたダウンロードプログラム305に基づいて、CPU112自ら外部メモリカード104に格納されている各種プログラム107、漢字フォントデータ108を読み出し、書込可能ROM105に転送することで、書込可能ROM105に必要なデータが書き込まれた状態となる。
このように、書込可能ROM105に対するデータ転送が完了すると、CPU112は、書込可能ROM105へとその制御を移し、アプリケーションソフトの起動状態へと移行するようになっている。
なお、ダウンロード終了直後に書込可能ROM105へ制御を移すためには、ダウンロードプログラム305を予めそのようにプログラムしておく必要がある。
以上説明したように、本発明は、コスト増大を抑えつつ、基板実装された空白状態の書込可能ROMに対して必要なプログラムをダウンロードできるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態1に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態1に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
本実施形態2に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態3に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態3に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
本実施形態4に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態5に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態6に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態7に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態8に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態9に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態9に係るメモリ書き込み装置を用いたプログラムの書き込み手順を示す図である。
本実施形態10に係るメモリ書き込み装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 マイコン起動抑制DMA起動制御装置
102 DMA制御装置
104 外部メモリカード
105 書込可能ROM
112 CPU
113 命令キャッシュメモリ
401 データパス
601 SRAM装置
701 シリアルI/F装置
702 シリアル通信装置
703 ダウンロードプログラムメモリ
704 通信装置
705 シリアルI/F
901 ネットワークI/F装置
902 ネットワーク通信装置
903 ダウンロードプログラムメモリ
904 通信装置
905 ネットワークI/F
1201 内蔵ROM