JP2002358177A - 画像形成装置、該装置のシリアル通信方法および該方法をコンピュータに実行させるプログラム並びに該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、該装置のシリアル通信方法および該方法をコンピュータに実行させるプログラム並びに該プログラムを記録した記録媒体

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JP2002358177A
JP2002358177A JP2001166103A JP2001166103A JP2002358177A JP 2002358177 A JP2002358177 A JP 2002358177A JP 2001166103 A JP2001166103 A JP 2001166103A JP 2001166103 A JP2001166103 A JP 2001166103A JP 2002358177 A JP2002358177 A JP 2002358177A
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Kimiyasu Ishii
君育 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムダウンロード時に適切なプロトコ
ルでプログラムの書き換えを容易かつ信頼性を有し実行
できる画像処理装置を提供すること。 【解決手段】 プリンタコントローラ101からの要求
によって、プリントエンジンコントローラ102の記憶
手段(FlashROM)111に格納されたファーム
ウェアをシリアル通信路(線)104を介して消去・書
き換え可能であり、シリアル通信路104の通信プロト
コルは、通常の画像形成動作時に用いられるプロトコル
と、プログラムダウンロード時のプロトコルとで変更し
て用い、変更後のプロトコルで通信制御する。これらの
プロトコルは、特定のコードからなるヘッダーとフッタ
ーで囲んだフレーム構造を用い異なるヘッダーを送出
し、該ヘッダーの識別によって対応するプロトコルで通
信制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリアル通信に
よってデータ転送をおこなう装置であって、より詳しく
は、通信によってプログラムを転送して自己のプログラ
ムを書き換えるプリンタ等の画像形成装置、該装置のシ
リアル通信方法および該方法をコンピュータに実行させ
るプログラム並びに該プログラムを記録した記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタコントローラとプリントエンジ
ンコントローラ間は、一般的にシリアル通信によってデ
ータ送受される構成となっている。従来、このシリアル
通信のプロトコルは、通常使用である画像形成動作時を
前提として定められている。このため、プリンタコント
ローラとプリントエンジンコントローラの双方は、デー
タ送受に関して、タイムアウト監視とデータ再送による
エラーリカバリーや、データフレームを奇数フレームと
偶数フレームに区別したデータ転送をおこなうなど、レ
スポンスタイムを損なうことなくデータ送受を効率良く
信頼性が高くおこなうためにかなり複雑なプロトコルと
なっている。
【0003】このような通信プロトコルを取り扱う装置
では、プリンタコントローラからプリントエンジンコン
トローラにプログラムを転送してプリントエンジンコン
トローラのプログラムを書き換えるような処理は考慮さ
れていない。従来、プリントエンジンコントローラのプ
ログラムは、EEPROMやMASKROM等の半導体
メモリ自体を交換、装着することによって供給されるよ
うになっていた。
【0004】近年、ROMに電気的書き換え可能なFl
ashROMが多用されるようになり、プリントエンジ
ンコントローラのプログラム書き換えについても、これ
ら半導体メモリを挿抜することなく取り付けられたまま
のオンボードでおこなうことが一般的となってきてい
る。
【0005】このような構成においては、プリントエン
ジンコントローラ上にICカードI/Fを設け、ここに
書き込むべきプログラムが書き込まれたICカードをセ
ットし、シリアル通信を用いずに、直接ICカードから
プログラムをダウンロードしてFlashROM内の自
己のプログラムを書き換えるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、他方のプリン
タコントローラ側には、プリントエミュレーション用の
エミュレーションカード等に使用するICカードI/F
が既に設けられていたり、ネットワークI/Fが備え付
けられていることが多い。これによって、プリンタコン
トローラとプリントエンジンコントローラの両者にそれ
ぞれICカードI/Fを設ける無駄や、ネットワークに
よるプログラムダウンロードの要求などによって、プリ
ンタコントローラからシリアル通信を介してプログラム
をダウンロードし、プリントエンジンコントローラのプ
ログラムを書き換える要求が生じてきている。
【0007】ここで、プログラムをダウンロードしプリ
ントエンジンコントローラのプログラムを書き換える場
合には、プリントエンジンコントローラは特殊な動作を
しなければならない。なぜなら、一般的にプリントエン
ジンコントローラのRAM容量はROM容量と比べて非
常に少ないため、一度全てのプログラムをダウンロード
してから書き換えるといったことができず、ダウンロー
ドしながらプログラムを書き換えていくという動作が必
要になる。つまり、ダウンロード時には通常動作のため
にFlashROMに書き込まれていたプログラムは消
去されており、代わって小容量のRAM上に転送された
プログラムで動作しなければならない。
【0008】したがって、プログラムダウンロード時に
おけるプリンタコントローラとプリントエンジンコント
ローラ間におけるシリアル通信プロトコルは、簡略化の
要求と、この要求に相反する要求、即ち、プログラム転
送に耐え得る信頼性が同時に求められ、従来この要求を
満たす手段が提供されていなかった。なお、このプログ
ラムダウンロード時においては、通常、FlashRO
M上の固定エリアに配置される必要のある割込みプログ
ラムが使用できなくなるため、タイムアウト等の割込み
を用いた時間管理の実現も難しかった。
【0009】そこで本発明では、プログラムダウンロー
ド時に適切なプロトコルでプログラムの書き換えを容易
かつ信頼性を有し実行できる画像形成装置、該装置のシ
リアル通信方法および該方法をコンピュータに実行させ
るプログラム並びに該プログラムを記録した記録媒体を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明にかかる画像形成
装置は、プリンタコントローラとプリントエンジンコン
トローラの2つのコントローラを備え、プリンタコント
ローラからの要求によってプリントエンジンコントロー
ラの記憶手段に格納されたファームウェアを変更可能な
画像形成装置において、前記プリンタコントローラと前
記プリントエンジンコントローラとの間のインターフェ
ースとしてのシリアル通信路を備え、前記プリンタコン
トローラと前記プリントエンジンコントローラは、前記
シリアル通信路の通信プロトコルを、通常の画像データ
転送に基づく画像形成動作時に用いられる前記シリアル
通信のプロトコルと、前記プリントエンジンコントロー
ラの記憶手段に格納されたファームウェア変更のための
プログラムダウンロード時におけるシリアル通信のプロ
トコルとで異なる通信プロトコルに変更して用い、変更
後のプロトコルで通信制御することを特徴とする。
【0011】この請求項1の発明によれば、プログラム
上制約の多いプログラムダウンロード時に合わせたプロ
トコルを用いるため、通常の画像形成動作時の通信に制
約を与えたり、レスポンスタイムの低下を防止できるよ
うになる。また、プログラムダウンロード時には、プロ
グラム上の制約内で信頼性の高い通信処理を図ることが
できる。
【0012】また、請求項2の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1に記載の発明において、前記プリンタコ
ントローラと前記プリントエンジンコントローラは、前
記通常の画像形成動作時には、互いが対等の関係で双方
同様のプロトコルに基づく通信処理を実行し、前記ダウ
ンロード時には、プリントエンジンコントローラ側のプ
ログラムを消去・書き換えのため、前記プリンタコント
ローラ側が通信状態を監視するよう、対等ではない関係
のプロトコルに変更して実行することを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明によれば、プログラム
のダウンロード時には、通常の画像形成時と異なり、プ
リンタコントローラ側が通信状態を監視するので、プリ
ントエンジンコントローラに設けられる記憶手段のプロ
グラムの消去・書き換えを円滑、かつ信頼性を有して実
行できるようになる。
【0014】また、請求項3の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1,2のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記プリンタコントローラと前記プリントエンジン
コントローラは、前記シリアル通信のプロトコルで用い
る転送データを特定のコードからなるヘッダーとフッタ
ーで囲んだフレーム構造を用い、前記通常の画像形成動
作時と、前記ダウンロード時でそれぞれ異なるヘッダー
を送出し、該ヘッダーの識別によって対応するプロトコ
ルで通信制御することを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明によれば、フレーム中
の特定のヘッダーに基づき、2つの異なる通信プロトコ
ルを容易に判別し、異なるプロトコルに基づく通信制御
に容易に切換えることができるようになる。
【0016】また、請求項4の発明にかかる画像処理装
置は、請求項1,2のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記プログラムダウンロード時のヘッダーを使用し
た通信時、前記プリントエンジンコントローラは、前記
プリンタコントローラからの応答無しタイムアウト監視
を不実行とする一方、前記プリンタコントローラは、前
記プリントエンジンコントローラからの応答無しタイム
アウト監視をおこない、タイムアウト時にはデータ再送
によるエラーリカバリーの通信制御を実行することを特
徴とする。
【0017】この請求項4の発明によれば、プログラム
上制約の多いプログラムダウンロード時、プリントエン
ジンコントローラ側で応答無しの時間監視をおこなうこ
とができない状態であっても通信の信頼性を上げること
ができるようになり、プリントエンジンコントローラか
らの応答が無い場合であっても、プリンタコントローラ
側で適切な通信制御を実行できるようになる。
【0018】また、請求項5の発明にかかる画像処理装
置は、請求項4に記載の発明において、前記プリンタコ
ントローラに設定されるタイムアウト監視の時間は、返
答されるコマンドの種類別に異なる時間が設定され、う
ち、前記プリントエンジンコントローラに設けられた記
憶手段に対するファームウェアの書き替え後の応答コマ
ンドに対するタイムアウト時間は、該書き替え時間より
も長い時間が用いられることを特徴とする。
【0019】この請求項5の発明によれば、応答コマン
ドに対するタイムアウト時間の設定において、プリント
エンジンコントローラに設けられた記憶手段に対するフ
ァームウェアの書き替えに必要な時間を考慮できるた
め、タイムアウト監視の検出性能を向上でき通信制御の
信頼性を向上できるようになる。
【0020】また、請求項6の発明にかかる画像処理装
置は、請求項3に記載の発明において、前記プログラム
ダウンロード時のヘッダーを使用した通信時、前記プリ
ンタコントローラと前記プリントエンジンコントローラ
は、ともに相手から否定応答を受信した場合は、相手に
データを再送し、前記プリンタコントローラが前記プリ
ントエンジンコントローラからのデータに否定応答を送
信した場合は、前記プリントエンジンコントローラから
再送されるはずのデータに対してタイムアウト監視をお
こない、タイムアウト時にはデータ再送によるエラーリ
カバリーの通信制御を実行することを特徴とする。
【0021】この請求項6の発明によれば、プログラム
上制約の多いプログラムダウンロード時、プリントエン
ジンコントローラが応答無しの時間監視をおこなうこと
ができない状態であっても通信の信頼性を上げることが
でき、プリンタコントローラは、否定応答に対する適切
な処理と、否定応答処理に対するエラーに対する適切な
処理を実行できるようになる。
【0022】また、請求項7の発明にかかる画像処理装
置のシリアル通信方法は、プリンタコントローラとプリ
ントエンジンコントローラの2つのコントローラがシリ
アルインターフェースで接続され、プリンタコントロー
ラからの要求によってプリントエンジンコントローラの
ファームウェアを変更可能な画像形成装置に用いられる
シリアル通信方法において、通常の画像データ転送に基
づく画像形成動作時に用いられる前記シリアル通信のプ
ロトコルを実行する通常工程と、前記プリントエンジン
コントローラの記憶手段に格納されたファームウェア変
更のためのプログラムダウンロード時には、シリアル通
信のプロトコルを前記通常工程時と異なる通信プロトコ
ルに変更し実行するダウンロード工程とを備えいずれか
を選択的に実行可能なことを特徴とする。
【0023】この請求項7の発明によれば、プログラム
上制約の多いプログラムダウンロード時に合わせたプロ
トコルに変更するため、通常の画像形成動作時の通信に
制約を与えたり、レスポンスタイムの低下を防止できる
ようになる。また、プログラムダウンロード時には、プ
ログラム上の制約内で信頼性の高い通信処理を図ること
ができる。
【0024】また、請求項8の発明にかかる画像処理装
置のシリアル通信方法は、請求項7に記載の発明におい
て、前記通常工程時には、前記プリンタコントローラと
前記プリントエンジンコントローラが対等の関係となる
双方同様のプロトコルで通信処理を実行させ、前記ダウ
ンロード工程時には、前記プリントエンジンコントロー
ラ側のプログラムを消去・書き換えのため、前記プリン
タコントローラ側が通信状態を監視するよう、対等では
ない関係のプロトコルに変更して実行させることを特徴
とする。
【0025】この請求項8の発明によれば、プログラム
のダウンロード時には、通常の画像形成時と異なり、プ
リンタコントローラ側で通信状態を監視させるので、プ
リントエンジンコントローラに設けられる記憶手段のプ
ログラムの消去・書き換えを円滑、かつ信頼性を有して
実行できるようになる。
【0026】また、請求項9の発明にかかる画像処理装
置のシリアル通信方法は、請求項7,8のいずれか一つ
に記載の発明において、前記シリアル通信のプロトコル
で用いるデータ構造は、転送データを特定のコードから
なるヘッダーとフッターで囲んだフレーム構造とし、前
記通常工程時と、前記ファームウェア変更のためのダウ
ンロード工程時でそれぞれ異なるヘッダーを使用するこ
とを特徴とする。
【0027】この請求項9の発明によれば、フレーム中
の特定のヘッダーに基づき、2つの異なる通信プロトコ
ルを容易に判別でき、異なるプロトコルに基づく通信制
御に容易に切換えることができるようになる。
【0028】また、請求項10の発明にかかる画像処理
装置のシリアル通信方法は、請求項7,8のいずれか一
つに記載の発明において、前記ダウンロード工程時に
は、前記プリントエンジンコントローラでは、前記プリ
ンタコントローラからの応答無しタイムアウト監視を不
実行とし、前記プリンタコントローラでは、前記プリン
トエンジンコントローラからの応答無しタイムアウト監
視をおこない、タイムアウト時にはデータ再送するエラ
ーリカバリー工程を含むことを特徴とする。
【0029】この請求項10の発明によれば、プログラ
ム上制約の多いプログラムダウンロード時、プリントエ
ンジンコントローラ側で応答無しの時間監視をおこなう
ことができない状態であっても通信の信頼性を上げるこ
とができるようになり、プリントエンジンコントローラ
からの応答が無い場合であっても、プリンタコントロー
ラ側で適切な通信制御を実行できるようになる。
【0030】また、請求項11の発明にかかる画像処理
装置のシリアル通信方法は、請求項10に記載の発明に
おいて、前記ダウンロード工程時、プリンタコントロー
ラに設定されるタイムアウト監視の時間は、返答される
コマンドの種類別に異なる時間が設定され、うち、前記
プリントエンジンコントローラに設けられた記憶手段に
対するファームウェアの書き替え後の応答コマンドに対
するタイムアウト時間は、該書き替え時間よりも長い時
間が用いられることを特徴とする。
【0031】この請求項11の発明によれば、応答コマ
ンドに対するタイムアウト時間の設定において、プリン
トエンジンコントローラに設けられた記憶手段に対する
ファームウェアの書き替えに必要な時間を考慮できるた
め、タイムアウト監視の検出性能を向上でき通信制御の
信頼性を向上できるようになる。
【0032】また、請求項12の発明にかかる画像処理
装置のシリアル通信方法は、請求項9に記載の発明にお
いて、前記ダウンロード工程時には、前記プリンタコン
トローラと前記プリントエンジンコントローラ共に相手
から否定応答を受信した場合は、相手にデータを再送
し、前記プリンタコントローラが前記プリントエンジン
コントローラからのデータに否定応答を送信した場合
は、前記プリントエンジンコントローラから再送される
はずのデータに対してタイムアウト監視を実行し、タイ
ムアウト時にはデータ再送するエラーリカバリー工程を
含むことを特徴とする。
【0033】この請求項12の発明によれば、プログラ
ム上制約の多いプログラムダウンロード時、プリントエ
ンジンコントローラが応答無しの時間監視をおこなうこ
とができない状態であっても通信の信頼性を上げること
ができ、プリンタコントローラ側では、否定応答に対す
る適切な処理と、否定応答処理に対するエラーに対する
適切な処理を実行できるようになる。
【0034】また、請求項13の発明にかかるプログラ
ムは、前記請求項7〜12のいずれか一つに記載された
方法を前記プリンタコントローラと前記プリントエンジ
ンコントローラに設けられたコンピュータに実行させる
ことを特徴とする。
【0035】この請求項13の発明によれば、請求項7
〜12のいずれか一つに記載された方法をコンピュータ
に実行させることができ、コンピュータを用いて通常工
程時とダウンロード工程時それぞれに適したプロトコル
での通信制御を実行でき、いずれの工程時であっても通
信の信頼性を向上できるようになる。
【0036】また、請求項14の発明にかかる記録媒体
は、前記請求項13に記載されたプログラムを記録した
ことを特徴とする。
【0037】この請求項14の発明にかかる記録媒体
は、請求項13に記載されたコンピュータに実行させる
プログラムを記録したことで、そのプログラムをコンピ
ュータ読み取り可能となり、これによって、請求項13
の動作をコンピュータによって実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像形成装置、該装置のシリアル通信方法
および該方法をコンピュータに実行させるプログラム並
びに該プログラムを記録した記録媒体の好適な実施の形
態を詳細に説明する。
【0039】図1は本発明の画像形成装置の一例である
プリンタのブロック図である。同図には、主にプリンタ
内部でのデータ送受にかかる構成のみを抽出して記載し
てある。
【0040】プリンタ100内部は大きくブロック分け
して、外部装置であるパーソナルコンピュータ(PC)
103とのI/Fや、プリント画像処理を主におこなう
プリンタコントローラ101と、プリンタコントローラ
101で処理された画像データを印字するプロッター部
を制御するプリントエンジンコントローラ102に分か
れている。これらプリンタコントローラ101とプリン
トエンジンコントローラ102は、シリアル通信路
(線)104を介して互いに接続され、相互間でコマン
ドをシリアル通信する(詳細は後述する)。また、ビデ
オバス105を介して画像信号が伝送されるようになっ
ている。
【0041】プリンタコントローラ101は、NIC
(ネットワークI/F)106、P1284I/F(パ
ラレルI/F)107、ICカードI/F108を有し
ている。NIC106と、P1284I/F107は上
記パーソナルコンピュータ(PC)103との接続に使
用される。ICカードI/F108は、プリンタ100
をエミュレーション動作させるためのエミュレーション
カードの設置時や、プリンタコントローラ101、およ
びプリントエンジンコントローラ102のプログラム書
き換え用のマスタICカード設置時に使用される。
【0042】プリンタコントローラ101は、主にデー
タのみを扱う構成部であるのに対して、プリントエンジ
ンコントローラ102は、画像データと、紙搬送や電子
写真作像等メカニカルな負荷類109の制御、負荷類1
09の各種検知をおこなうセンサ類110の検知入力を
主とする構成である。なお、図示はしないが、これらプ
リンタコントローラ101、およびプリントエンジンコ
ントローラ102のいずれのコントローラも、CPU、
ROM、RAMを有している。また、動作プログラムが
記憶されているROMには、FlashROMが用いら
れ、オンボードで内容の書き換えが可能に構成されてい
る。
【0043】本実施の形態では、プリントエンジンコン
トローラ102に設けられるFlashROM111の
動作プログラム(ファームウェア)を書き替える構成に
関するものであり、以下に説明するFlashROMと
は、このプリントエンジンコントローラ102に設けら
れたものを指すものとする。
【0044】つぎに、上記構成におけるプリンタコント
ローラ101とプリントエンジンコントローラ102と
の間のシリアル通信プロトコル(コマンド送受)を説明
する。
【0045】(基本構成)データ伝送は、双方向全2重
で、全てのデータコードを伝送可能(トランスペアレン
ト)である。また、送受信は、フレーム単位でおこなわ
れ、誤り回復手順として、ACK/NAKによるフレー
ム再送制御を採用する。また、ACK/NAKをデータ
フレームに割り込んで、送信することによって、回線利
用率の向上を図る。また、データフレームの送信完了
後、ACKを受信するまでは、つぎのデータフレームを
送信しない。
【0046】シリアル通信路(線)104の回線仕様例
を説明すると、シリアル伝送、TTLレベル信号の伝送
方式で、伝送速度は9600bps、同期方式はアシン
クロナス(調歩同期方式)、データ長は8ビットで、ス
タートビットが1ビット、ストップビットも1ビットで
ある。転送方向は、LSBファースト、パリティビット
は奇数パリティである。エラー検出については、ソフト
ウェアに対する負荷を抑えるために、MCU内蔵等の比
較的機能の低いUARTでも検出可能とするため、〔P
E:パリティエラー〕〔FE:フレーミングエラー〕
〔OE:オーバーランエラー〕のみとする。
【0047】制御キャラクタは、下記表1に示すST
1、ST2、ACK、NAK、ETX、DLE、ATN
を用いる。
【0048】
【表1】
【0049】上記表1において、『ATN』=FFHに
定めたのは、上位側ビットおよび、パリティビットに1
が並ぶためキャラクタ同期回復性が高いためである。こ
れによって、伝送エラー等によってビットズレが発生し
た場合に、つぎのキャラクタからは、正常に受信するこ
とを可能とした。以下、制御キャラクタは、括弧『』を
用いて表記する。また、『ST1』『ST2』は、代表
して『STn』と表記する。
【0050】フレーム/メッセージは、下記表2に示す
ように、データフレーム、ACKメッセージ、NAKメ
ッセージ、ATNメッセージからなる。以下フレーム/
メッセージを括弧〔〕で表記する。また、〔ACK〕/
〔NAK〕メッセージを〔応答メッセージ〕と呼称す
る。
【0051】
【表2】
【0052】(通常動作−プリント画像伝送時)つぎ
に、通常動作時のプロトコルについて説明する。図2
は、通常動作時のデータフレーム構成を示す図である。
通常動作時のプロトコルでは、ヘッダー(ST1、ST
2)と、フッター(ETX)を用いてコマンドをフレー
ム化する。プリンタコントローラ101と、プリントエ
ンジンコントローラ102は、対等の関係であり、双方
同様の通信処理をおこなう。
【0053】フレームは、異常時のデータ再送を除い
て、図2(a)に示すST1で始まるフレーム(奇数デ
ータフレーム)と、図2(b)に示すST2で始まるフ
レーム(偶数データフレーム)を交互に用いる。ただ
し、伝送エラー等で再送する場合は、前回と同じ種類の
データフレームを送信する。このような奇数/偶数デー
タフレームは、受信したデータフレームが再送であるか
否かを受信側で判断するために用いられる。奇数/偶数
の管理は送信側が送信毎におこなうものであり、最初は
奇数フレームからスタートする。
【0054】図3は、局1,2間における通信手順を示
すシーケンスである。図3(a)、(b)に示すよう
に、送出局から発したコマンドに対し受信局はACKを
返答し、つぎにいずれかの局からのコマンドが送出可能
である。図示の局1、局2は、一対のコントローラ、即
ち、プリンタコントローラ101とプリントエンジンコ
ントローラ102を示す。なお、局1、局2がいずれか
一方のコントローラに限定されるものではなく、いずれ
のコントローラも局1、局2として機能するものであ
り、説明の便宜上使用している。
【0055】図4は、データフレームを示す図である。
図示のように、各制御キャラクタ(F0H〜FFH)の
データについては、そのデータの最上位ビットを反転
し、更にその前にDLEを付加する。これによって、テ
キストデータを制御キャラクタと誤認することが防止で
き、かつデータフレーム、制御キャラクタの検出を容易
におこなうことができるようになる。
【0056】データフレームの検出については、『ST
n』が正常に受信できると、以降を〔データフレーム〕
と認識する。受信エラーの場合は、後続のデータを含め
て無視する。受信結果として、必ず〔応答メッセージ〕
を返送する。応答メッセージの検出については、『AC
K』/『NAK』キャラクタが正常に受信できたら、こ
れを〔応答メッセージ〕と認識する。受信エラーの場合
は、無視する。ATNメッセージの検出については、
『ATN』キャラクタが4バイト(byte)以上連続
して、正常に受信できたら、これを〔ATNメッセー
ジ〕と認識する。受信エラーの場合は、無視する。
【0057】なお、上記の〔応答メッセージ〕は、〔デ
ータフレーム〕の送信中であっても割り込んで送信する
ことができる。図5に示す例では、局1,2ともに割り
込み送信した状態を示している。ここで、データの2重
取り込みを防止するため、受信側では今回受信した〔デ
ータフレーム〕を、前回と種類が異なることを確認して
から、取り込む。
【0058】通信異常の検出と対応についても両者(プ
リンタコントローラ101、プリントエンジンコントロ
ーラ102)は、同等の処理をおこなう。基本的には、
NAK応答に対するデータの再送と、応答無しタイムア
ウト検出によるデータの再送をおこなう。
【0059】ところで、上記説明で受信側、送信側とし
て説明した点については、ある時点におけるいずれかの
局からの送信、受信に関する動作状態を表しているだけ
であり、プリンタコントローラ101とプリントエンジ
ンコントローラ102のどちらもなり得る。これによっ
て、局1,2のいずれもNAK応答に対するデータの再
送と、応答無しタイムアウト検出によるデータの再送に
よるエラー訂正をおこなうようになっている。
【0060】図6は、〔データフレーム〕の再送例を示
す図である。〔データフレーム〕の送信時、〔NAK〕
受信、またはタイムアウト検出の場合は、直ちに同内容
の〔データフレーム〕を再送(図示の例ではコマンド−
1のデータフレームを再送)する。
【0061】(通常動作時のエラー処理)ここで、通常
動作時のエラー処理について説明しておく。
【0062】1.データフレームのヘッダーのエラー時
(図7参照):この場合、送信側は、データフレーム送
信後『ACK』、『NAK』が所定のタイムアウト時間
(たとえば100ms)以内に受信できない場合(タイ
ムアウト時)には、データフレームを再送する。再送を
3回繰り返しても、応答が無い場合には通信異常とす
る。受信側では、データフレームの開始を認識できない
ため、ヘッダーを受信するまでの期間の受信データを捨
てる(無視する)。再送されたヘッダーを受信後、それ
以降のデータを取り込む。
【0063】2.データフレームに対する応答がないと
き(図8参照):この場合、送信側では、データフレー
ム送信後、『ACK』、『NAK』がタイムアウト時間
以内に受信できない場合は、データフレームを再送す
る。再送を3回繰り返しても、応答が無い場合には通信
異常とする。
【0064】3.ACKメッセージでエラーしたとき
(図9参照):この場合、送信側では、応答メッセージ
がエラーのときは、そのフレームを無視し、タイムアウ
ト検出後に再送する。受信側では、データフレームを正
常に受信し、『ACK』を返したにもかかわらず、前回
と同じ(ヘッダー・テキスト・フッターとも)データフ
レームを受信した場合、このフレームを再送データとし
て破棄し、データの2重取り込みを防ぐ。ただし、この
再送データに対して応答メッセージは送信する。即ち、
この再送データが受信エラーであると『NAK』を送信
し、再送を要求する。
【0065】4.データフレームに割り込んだ応答メッ
セージがエラーしたとき(図10参照):この場合、局
1は相手局からのデータフレームがエラーしたと認識
し、『NAK』を送信する。送信したデータフレームに
対しての応答メッセージが得られないため、タイムアウ
ト検出後に再送する。局2は、データフレーム送信中に
『NAK』を受信した場合は、送信中断後、データフレ
ームを再送する。
【0066】(プログラムダウンロード動作)つぎに、
ダウンロード時のプロトコルにおいては、プリンタコン
トローラ101とプリントエンジンコントローラ102
が対等ではない構成に変更される。
【0067】これは、プリントエンジンコントローラ1
02は、自分のプログラムを書き換えるために、Fla
shROM上の通常プログラムを消去するためになされ
る。加えて、プログラムのダウンロードと書き込みに必
要な最低限のプログラムのみが、FlashROMに比
して小容量のRAMにロードされ実行されることになる
ためである。
【0068】これによって、割込み処理が使用できない
という制約や、プログラム容量の制約が生じる。これら
の制約によって、上記説明した通常動作時のプロトコル
をそのまま用いて実行することは不可能であり、対等で
はない関係を前提としたプロトコルに変更させる。
【0069】図11は、ダウンロード時のコマンド送受
のシーケンスである。図において、ヘッダーやフッター
等、上記したフレーム構成、ACK、NAK応答等には
触れない。あくまでコマンドレベルの説明をおこなうこ
とにする。
【0070】図中、PDLは、プリンタコントローラ1
01がプリントエンジンコントローラ102に対して出
すダウンロードコマンドであり、ダウンロード開始、ダ
ウンロードデータ送信、ダウンロード終了等の意味を有
している。PDRは、PDLに対してプリントエンジン
コントローラ102が応答するコマンドであり、正常終
了、異常終了等の意味を有している。
【0071】上記PDLコマンドの構成内容を説明す
る。 1)対象デバイス番号:0以外の任意の数で、1回のダ
ウンロード中は固定値とする。 2)モード:00H,01H,03Hはダウンロードデ
ータをともなわない。また、10H,11H,12Hの
ベリファイ関連には対応しない。 3)フレーム番号:モードが00H,01Hでダウンロ
ード開始指示のフレームは0、その後、1からフレーム
毎にインクリメントさせる。このフレーム番号は、ハー
ド的なFlashROMの領域とは無関係に、コントロ
ーラの128バイト単位のデータ区切り毎に付けられ
る。なお、ダウンロードデータのともなうフレームはフ
レーム番号1から始まる。ブート領域をダウンロードし
ない場合も同様に1から始まる。 4)データサイズ:ダウンロードデータをともなわない
場合は0、それ意外は128に固定である。(DLEを
含まない実データサイズ128バイトで構成する) 5)SUM値:DLEを含まない実データ128バイト
(byte)の総和とする。ダウンロードデータを含ま
ないフレームでは0とする。
【0072】上記PDRコマンドの構成内容を説明す
る。 1)対象デバイス番号:PDLで通知されたデバイス番
号。 2)モード:対応するPDLフレームのモード。 3)フレーム番号:対応するPDLフレームのフレーム
番号。 4)SUM値:受信したダウンロードデータを再計算し
たSUM値。
【0073】図11に示すように、プリンタコントロー
ラ101(図中コントローラと表記)がプリントエンジ
ンコントローラ102(図中エンジン102と表記)に
対してPDLダウンロード開始を送信すると(ステップ
S701)、プリントエンジンコントローラ102はF
lashROM111のイレースをおこない(ステップ
S702)、正常にイレースが終了するとプリントエン
ジンコントローラ102はPDR正常終了コマンドを返
す(ステップS703)。
【0074】PDRを受けたプリンタコントローラ10
1は、PDLダウンロードデータ送信をおこなう(ステ
ップS704)。ダウンロードデータは正味(DLEを
含まないという意味)128バイト(byte)単位に
分割され、フレーム番号を1から付加して送信される。
【0075】ダウンロードデータを受信したプリントエ
ンジンコントローラ102は、データの正当性をチェッ
クし(ステップS705)、FlashROM111に
128byte単位でデータを書き込む(ステップS7
06)。書き込みが正常に終了したらPDR正常終了コ
マンドをプリンタコントローラ101に返す(ステップ
S707)。
【0076】以降、フレーム番号nまでPDLダウンロ
ードデータ送信(ステップS708)→データチェック
(ステップS709)、FlashROM111へのデ
ータ書き込み(ステップS710)→PDR正常終了
(ステップS711)を繰り返す。
【0077】プリンタコントローラ101は、最後(フ
レーム番号n)のダウンロードデータに対するPDR正
常終了(ステップS711)を受信すると、フレーム番
号n+1でPDLダウンロード終了を送信する(ステッ
プS712)。プリントエンジンコントローラ102
は、これに対してPDR正常終了を返し(ステップS7
13)、一連のプログラムダウンロード、プリントエン
ジンコントローラ102のFlashROM111の書
き換えが完了する。
【0078】上記ダウンロード時におけるPDL、PD
Rコマンドの新ヘッダーについて説明する。図12は、
この新ヘッダーを含むデータフレームを示す図である。
図示のように、ダウンロード時のPDL、PDRコマン
ドは、新ヘッダーST3を用いてフレーム化する。
【0079】新ヘッダーST3の構成内容を説明する。 1)コードはF8H 2)PDL、PDR、および、ダウンロード中断後に再
開時に用いるCC、ECの各コマンドのフレームヘッダ
ーとして使用する。
【0080】このST3で始まるフレームは、プリント
エンジンコントローラ102側でタイムアウト再送をお
こなわないよう変更する点が通常時のプロトコルと大き
く異なる。これによって、プリントエンジンコントロー
ラ102はダウンロード時のプロトコルを簡略化でき、
前述した制約を解消することができるようになる。即
ち、ST3というヘッダーを用いてダウンロード時のプ
ロトコルを通常時と異なるよう実現している。
【0081】図12(a)に示すように、プリンタコン
トローラ101からのPDL書き込み開始(要求)コマ
ンドは、新ヘッダーST3とETXに囲まれたフレーム
化によって送信される(ステップS801)。これによ
って、プリントエンジンコントローラ102は、ST3
受信でダウンロードコマンドフレームの開始を認識する
と共に、ダウンロードプロトコルに基づく通信(受信)
であることを認識する。
【0082】プリントエンジンコントローラ102は、
PDLコマンドを受信し、ETXでフレームの終了を認
識し、全て伝送エラー無くフレームの受信ができたこと
が確認できたらACKを返す(ステップS802)。そ
の後、PDLに対する応答としてPDR正常終了を同様
にST3とETXでフレーム化して送信する(ステップ
S803)。
【0083】この後、プリンタコントローラ101は、
プリントエンジンコントローラ102同様に、ST3受
信で正常終了コマンドフレームの開始を認識する。これ
と共に、ダウンロードプロトコルに基づく通信(送信)
であることを認識する。コマンドを受信し、ETXでフ
レームの終了を認識し、全て伝送エラー無くフレームの
受信ができたことが確認できたらACKを返す(ステッ
プS804)。
【0084】その後、プリンタコントローラ101は、
PDLダウンロードデータ送信コマンドで、正味128
byteのダウンロードデータをともなったコマンドを
ST3とETXで囲んでフレーム化してプリントエンジ
ンコントローラ102に送信する(ステップS80
5)。
【0085】その後、図12(b)に示すように、プリ
ントエンジンコントローラ102は、PDLダウンロー
ドデータ送信コマンドフレームをnフレーム分受信し
(ステップS806)、フレームにエラーが無ければそ
の時点でACKをプリンタコントローラ101に返す
(ステップS807)。
【0086】その後、プリントエンジンコントローラ1
02は、PDLコマンドの処理をおこなう(ステップS
808)。この処理で、ダウンロードデータの正当性チ
ェックや、FlashROM111への書き込み用のデ
ータ変換等をおこない、ダウンロードデータが正しいこ
とを確認した後に、FlashROM111への書き込
みをおこなう(ステップS809)。
【0087】その後、ダウンロードデータの正当性と書
き込みの正常終了をもって、PDR正常終了コマンドフ
レームをプリンタコントローラ101に送信する(ステ
ップS810)。
【0088】プリンタコントローラ101は、PDRコ
マンドフレームを受信し、フレームにエラーが無ければ
ACKを返し(ステップS811)、つぎのPDLダウ
ンロードデータ送信コマンドフレームを送信する(ステ
ップS812)。
【0089】途中に伝送エラーが全く無い場合には、上
述したような手順で通信がおこなわれ、プリントエンジ
ンコントローラ102のFlashROM111の書き
換えがおこなわれる。
【0090】(ダウンロード時のエラー対応処理)つぎ
に、ダウンロードの信頼性確保のために種々のエラー時
対応処理について説明する。
【0091】1.プリントエンジンコントローラ102
がPDLに応答して送出したACKがエラーした場合
(図12(b)のステップS807の箇所):この場
合、プリントエンジンコントローラ102は処理を続行
する。ただし、PDR送出前にPDL再送を検出したら
PDR送出を保留し、再送PDLに対する処理、ACK
/NAK応答を先におこなう。その後、保留していたP
DR送出をおこなう。
【0092】この後、プリンタコントローラ101は、
プリントエンジンコントローラ102の応答無しとし
て、PDL受信用に設定されたタイムアウト期間(たと
えば100ms)経過後にタイムアウト再送をおこな
う。ただし、再送前にPDR受信を検出したらPDL再
送をおこなわずに以降の処理を続ける。
【0093】2.プリントエンジンコントローラ102
がPDLフレーム受信中にNAKを送出した場合(図1
3参照):この場合、プリントエンジンコントローラ1
02は、PDL再送を待つ。この後、プリンタコントロ
ーラ101は、NAKを受信したらPDL送出を中断
し、再送する。
【0094】3.プリントエンジンコントローラ102
の送出したNAKがエラーした場合(図14参照)(プ
リントエンジンコントローラ102では、タイムアウト
監視をおこなわず、プリンタコントローラ101でタイ
ムアウト監視による再送をおこなう具体例):
【0095】プリンタコントローラ101は、プリント
エンジンコントローラ102からのACK/NAK応答
がないとき、タイムアウト再送する。これらACK/N
AK応答は、コマンドフレームの伝送エラーに対しての
応答なので、たとえば、100msという短いタイムア
ウト時間が設定されている。
【0096】この場合、プリントエンジンコントローラ
102は、PDL再送を待つ。この後、プリンタコント
ローラ101は、プリントエンジンコントローラ102
の応答無しとして、PDLの100msのタイムアウト
再送をおこなう。
【0097】4.プリンタコントローラ101がPDL
送出後1秒以内にPDRを受信できない場合(図15参
照):プリンタコントローラ101は、プリントエンジ
ンコントローラ102からの応答コマンドがない場合、
タイムアウト再送する。PDRコマンドは、Flash
ROM111への書き込み処理が終わってから発行され
るべきものであり、書き込み処理が終了するまでの時間
は変動して比較的長い時間がかかる。したがって、PD
R送出後のタイムアウト時間は、たとえば1秒という長
めの時間を採用する。この時間は通常、失敗にせよ成功
にせよ、FlashROM111への書き込みが終了す
る最長時間よりも十分長く設定しておく。
【0098】そして、図示のように、プリンタコントロ
ーラ101がPDL送出後、1秒以内にPDRを受信で
きない場合、プリントエンジンコントローラ102はそ
のまま処理を続行する。
【0099】この後、プリンタコントローラ101は、
プリントエンジンコントローラ102からのPDR応答
無しとして、1秒のタイムアウト後にPDL再送をおこ
なう。プリントエンジンコントローラ102は、再送さ
れたPDLを読み飛ばし、PDR応答をおこなう。
【0100】5.プリントエンジンコントローラ102
がタイムアウト処理をおこなわない場合(プリントエン
ジンコントローラ102が送信したPDRコマンドフレ
ームに対するACK応答がエラーして、プリントエンジ
ンコントローラ102が応答を認識できない場合):
【0101】ST1,ST2ヘッダーを使用した場合の
通常時のプロトコルでは、プリントエンジンコントロー
ラ102が応答無しタイムアウトでコマンドフレームの
再送をおこなうようになっている。しかし、ST3ヘッ
ダーを使用したプロトコルではプリントエンジンコント
ローラ102側のタイムアウト監視が無いため、プリン
トエンジンコントローラ102側はエラーを無視し処理
を続行する。
【0102】プリンタコントローラ101側はACKを
送信しているため、元々エラーを起こしていないのでそ
のまま処理続行となる。即ち、この場合は、エラー処理
が何もなされない。しかし、実際に伝送すべきコマンド
は正常に受信され、その結果としてのACKがエラーし
ただけなので、コマンドに対する信頼性はST1,ST
2のプロトコルと何ら代わらないこととなる。
【0103】6.プリンタコントローラ101がPDR
フレーム受信中にNAKを送出した場合:この場合、プ
リントエンジンコントローラ102は、NAKを受信し
たらPDR送出を中断し、再送する。そして、プリンタ
コントローラ101は、PDR再送を待つ。
【0104】7.プリンタコントローラ101の送出し
たNAKがエラーした場合(NAK応答によるデータ再
送と、プリンタコントローラ101がプリントエンジン
コントローラ102のNAK応答による再送に対してタ
イムアウト監視をおこない、タイムアウト時にプリンタ
コントローラ101が再送をおこなう例):プリンタコ
ントローラ101がNAKを送出し、そのNAKがエラ
ーした場合には、コマンドのエラーが起きている可能性
があり、厳密にエラー対応(エラー訂正)をおこなう。
【0105】プリントエンジンコントローラ102は、
タイムアウト処理が無いため、プリンタコントローラ1
01の送信したNAKがエラーしても何らエラー処理は
できない。そのため、プリントエンジンコントローラ1
02は、エラーを無視し、処理を続行することとする。
この場合の、処理の続行については、書き込みデータに
エラーは無いため、FlashROM111に書き込ま
れたデータの信頼性は損なわれない。プリンタコントロ
ーラ101は、NAKを送出してあり、プリントエンジ
ンコントローラ102では、該当コマンドフレームの再
送を待機している。しかし、プリントエンジンコントロ
ーラ102側では、前述の如く何のエラー処理も実行し
ないため、再送はおこなわれない。
【0106】このため、プリンタコントローラ101
に、NAK再送に対するタイムアウト処理を設け、所定
時間の再送待ちでタイムアウトとして、プリンタコント
ローラ101側がデータフレームの再送をおこなうこと
とする。これによって、エラー訂正と、シーケンスの続
行が可能となる。この場合、プリントエンジンコントロ
ーラ102には、再度同じPDLダウンロードデータ送
信コマンドフレームが送られるが、データ処理の際に、
フレーム番号をチェックして既に書き込んだデータフレ
ームと同一のフレーム番号だったら再書き込みしないよ
う処理することによって、問題の発生を防止できる。
【0107】なお、ST1,ST2を用いた通常時のプ
ロトコルであれば、上記の事象の場合、プリントエンジ
ンコントローラ102が応答無しタイムアウト処理を実
行し、PDRコマンドフレームを再送する点と相違す
る。
【0108】なお、本実施の形態で説明したシリアル通
信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをプリンタ
コントローラ101、プリントエンジンコントローラ1
02に設けられたコンピュータ(CPU)で実行するこ
とによって実現することができる。このプログラムは、
ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、C
D−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り
可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録
媒体から読み出されることによって実行される。またこ
のプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネッ
ト等のネットワークを介して配布することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、プリンタコントローラとプリントエンジ
ンコントローラの2つのコントローラを備え、プリンタ
コントローラからの要求によってプリントエンジンコン
トローラの記憶手段に格納されたファームウェアを変更
可能な画像形成装置において、前記プリンタコントロー
ラと前記プリントエンジンコントローラとの間のインタ
ーフェースとしてのシリアル通信路を備え、前記プリン
タコントローラと前記プリントエンジンコントローラ
は、前記シリアル通信路の通信プロトコルを、通常の画
像データ転送に基づく画像形成動作時に用いられる前記
シリアル通信のプロトコルと、前記プリントエンジンコ
ントローラの記憶手段に格納されたファームウェア変更
のためのプログラムダウンロード時におけるシリアル通
信のプロトコルとで異なる通信プロトコルに変更して用
い、変更後のプロトコルで通信制御するため、プログラ
ム上制約の多いプログラムダウンロード時に合わせたプ
ロトコルを用いることになり、これによって、通常の画
像形成動作時の通信に制約を与えたり、レスポンスタイ
ムの低下を防止できるようになる。また、プログラムダ
ウンロード時には、プログラム上の制約内で信頼性の高
い通信処理を図れるという効果を奏する。
【0110】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明において、前記プリンタコントロー
ラと前記プリントエンジンコントローラは、前記通常の
画像形成動作時には、互いが対等の関係で双方同様のプ
ロトコルに基づく通信処理を実行し、前記ダウンロード
時には、プリントエンジンコントローラ側のプログラム
を消去・書き換えのため、前記プリンタコントローラ側
が通信状態を監視するよう、対等ではない関係のプロト
コルに変更して実行するので、プログラムのダウンロー
ド時には、通常の画像形成時と異なり、プリンタコント
ローラ側が通信状態を監視することになり、これによっ
て、プリントエンジンコントローラに設けられる記憶手
段のプログラムの消去・書き換えを円滑、かつ信頼性を
有して実行できるという効果を奏する。
【0111】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1,2のいずれか一つに記載の発明において、前記
プリンタコントローラと前記プリントエンジンコントロ
ーラは、前記シリアル通信のプロトコルで用いる転送デ
ータを特定のコードからなるヘッダーとフッターで囲ん
だフレーム構造を用い、前記通常の画像形成動作時と、
前記ダウンロード時でそれぞれ異なるヘッダーを送出
し、該ヘッダーの識別によって対応するプロトコルで通
信制御するので、フレーム中の特定のヘッダーに基づ
き、2つの異なる通信プロトコルを容易に判別し、異な
るプロトコルに基づく通信制御に容易に切換えることが
できるという効果を奏する。
【0112】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1,2のいずれか一つに記載の発明において、前記
プログラムダウンロード時のヘッダーを使用した通信
時、前記プリントエンジンコントローラは、前記プリン
タコントローラからの応答無しタイムアウト監視を不実
行とする一方、前記プリンタコントローラは、前記プリ
ントエンジンコントローラからの応答無しタイムアウト
監視をおこない、タイムアウト時にはデータ再送による
エラーリカバリーの通信制御を実行するので、プログラ
ム上制約の多いプログラムダウンロード時、プリントエ
ンジンコントローラ側で応答無しの時間監視をおこなう
ことができない状態であっても通信の信頼性を上げるこ
とができるようになり、プリントエンジンコントローラ
からの応答が無い場合であっても、プリンタコントロー
ラ側で適切な通信制御を実行できるという効果を奏す
る。
【0113】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項4に記載の発明において、前記プリンタコントロー
ラに設定されるタイムアウト監視の時間は、返答される
コマンドの種類別に異なる時間が設定され、うち、前記
プリントエンジンコントローラに設けられた記憶手段に
対するファームウェアの書き替え後の応答コマンドに対
するタイムアウト時間は、該書き替え時間よりも長い時
間を用いたので、プリントエンジンコントローラに設け
られた記憶手段に対するファームウェアの書き替えに必
要な時間を考慮できるため、タイムアウト監視の検出性
能を向上でき通信制御の信頼性を向上できるという効果
を奏する。
【0114】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項3に記載の発明において、前記プログラムダウンロ
ード時のヘッダーを使用した通信時、前記プリンタコン
トローラと前記プリントエンジンコントローラは、とも
に相手から否定応答を受信した場合は、相手にデータを
再送し、前記プリンタコントローラが前記プリントエン
ジンコントローラからのデータに否定応答を送信した場
合は、前記プリントエンジンコントローラから再送され
るはずのデータに対してタイムアウト監視をおこない、
タイムアウト時にはデータ再送によるエラーリカバリー
の通信制御を実行するので、プログラム上制約の多いプ
ログラムダウンロード時、プリントエンジンコントロー
ラが応答無しの時間監視をおこなうことができない状態
であっても通信の信頼性を上げることができ、プリンタ
コントローラは、否定応答に対する適切な処理と、否定
応答処理に対するエラーに対する適切な処理を実行でき
るという効果を奏する。
【0115】また、請求項7に記載の発明によれば、プ
リンタコントローラとプリントエンジンコントローラの
2つのコントローラがシリアルインターフェースで接続
され、プリンタコントローラからの要求によってプリン
トエンジンコントローラのファームウェアを変更可能な
画像形成装置に用いられるシリアル通信方法において、
通常の画像データ転送に基づく画像形成動作時に用いら
れる前記シリアル通信のプロトコルを実行する通常工程
と、前記プリントエンジンコントローラの記憶手段に格
納されたファームウェア変更のためのプログラムダウン
ロード時には、シリアル通信のプロトコルを前記通常工
程時と異なる通信プロトコルに変更し実行するダウンロ
ード工程とを備えいずれかを選択的に実行可能なので、
プログラム上制約の多いプログラムダウンロード時に合
わせたプロトコルに変更するため、通常の画像形成動作
時の通信に制約を与えたり、レスポンスタイムの低下を
防止できるようになる。また、プログラムダウンロード
時には、プログラム上の制約内で信頼性の高い通信処理
を図れるという効果を奏する。
【0116】また、請求項8に記載の発明によれば、請
求項7に記載の発明において、前記通常工程時には、前
記プリンタコントローラと前記プリントエンジンコント
ローラが対等の関係となる双方同様のプロトコルで通信
処理を実行させ、前記ダウンロード工程時には、前記プ
リントエンジンコントローラ側のプログラムを消去・書
き換えのため、前記プリンタコントローラ側が通信状態
を監視するよう、対等ではない関係のプロトコルに変更
して実行させるので、プログラムのダウンロード時に
は、通常の画像形成時と異なり、プリンタコントローラ
側で通信状態を監視させることができ、プリントエンジ
ンコントローラに設けられる記憶手段のプログラムの消
去・書き換えを円滑、かつ信頼性を有して実行できると
いう効果を奏する。
【0117】また、請求項9に記載の発明によれば、請
求項7,8のいずれか一つに記載の発明において、前記
シリアル通信のプロトコルで用いるデータ構造は、転送
データを特定のコードからなるヘッダーとフッターで囲
んだフレーム構造とし、前記通常工程時と、前記ファー
ムウェア変更のためのダウンロード工程時でそれぞれ異
なるヘッダーを使用するので、フレーム中の特定のヘッ
ダーに基づき、2つの異なる通信プロトコルを容易に判
別でき、異なるプロトコルに基づく通信制御に容易に切
換えることができるという効果を奏する。
【0118】また、請求項10に記載の発明によれば、
請求項7,8のいずれか一つに記載の発明において、前
記ダウンロード工程時には、前記プリントエンジンコン
トローラでは、前記プリンタコントローラからの応答無
しタイムアウト監視を不実行とし、前記プリンタコント
ローラでは、前記プリントエンジンコントローラからの
応答無しタイムアウト監視をおこない、タイムアウト時
にはデータ再送するエラーリカバリー工程を含むので、
プログラム上制約の多いプログラムダウンロード時、プ
リントエンジンコントローラ側で応答無しの時間監視を
おこなうことができない状態であっても通信の信頼性を
上げることができるようになり、プリントエンジンコン
トローラからの応答が無い場合であっても、プリンタコ
ントローラ側で適切な通信制御を実行できるという効果
を奏する。
【0119】また、請求項11に記載の発明によれば、
請求項10に記載の発明において、前記ダウンロード工
程時、プリンタコントローラに設定されるタイムアウト
監視の時間は、返答されるコマンドの種類別に異なる時
間が設定され、うち、前記プリントエンジンコントロー
ラに設けられた記憶手段に対するファームウェアの書き
替え後の応答コマンドに対するタイムアウト時間は、該
書き替え時間よりも長い時間を用いるので、プリントエ
ンジンコントローラに設けられた記憶手段に対するファ
ームウェアの書き替えに必要な時間を考慮できるため、
タイムアウト監視の検出性能を向上でき通信制御の信頼
性を向上できるという効果を奏する。
【0120】また、請求項12に記載の発明によれば、
請求項9に記載の発明において、前記ダウンロード工程
時には、前記プリンタコントローラと前記プリントエン
ジンコントローラ共に相手から否定応答を受信した場合
は、相手にデータを再送し、前記プリンタコントローラ
が前記プリントエンジンコントローラからのデータに否
定応答を送信した場合は、前記プリントエンジンコント
ローラから再送されるはずのデータに対してタイムアウ
ト監視を実行し、タイムアウト時にはデータ再送するエ
ラーリカバリー工程を含むので、プログラム上制約の多
いプログラムダウンロード時、プリントエンジンコント
ローラが応答無しの時間監視をおこなうことができない
状態であっても通信の信頼性を上げることができ、プリ
ンタコントローラ側では、否定応答に対する適切な処理
と、否定応答処理に対するエラーに対する適切な処理を
実行できるという効果を奏する。
【0121】また、請求項13に記載の発明によれば、
前記請求項7〜12のいずれか一つに記載された方法を
前記プリンタコントローラと前記プリントエンジンコン
トローラに設けられたコンピュータに実行させるので、
コンピュータを用いて通常工程時とダウンロード工程時
それぞれに適したプロトコルでの通信制御を実行でき、
いずれの工程時であっても通信の信頼性を向上できると
いう効果を奏する。
【0122】また、請求項14に記載の発明によれば、
前記請求項13に記載されたプログラムを記録したの
で、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能とな
り、これによって、請求項13の動作をコンピュータに
よって実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
の一例であるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時のプロトコルで用いるデータフレー
ム構成を示す図である。
【図3】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時の通信手順を示すシーケンスであ
る。
【図4】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時のデータフレームを示す図である。
【図5】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時のデータフレーム送信中の応答メッ
セージ割り込み送信を示す図である。
【図6】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時のデータフレーム再送例を示す図で
ある。
【図7】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時の通常動作時のエラー処理例を示す
図である。
【図8】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時の通常動作時の別のエラー処理例を
示す図である。
【図9】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装置
における通常動作時の通常動作時の別のエラー処理例を
示す図である。
【図10】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置における通常動作時の通常動作時の別のエラー処理例
を示す図である。
【図11】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置におけるプログラムダウンロード時におけるコマンド
送受を示すシーケンスである。
【図12】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置におけるプログラムダウンロード時におけるコマンド
に用いる新ヘッダーを含むデータフレームを示す図であ
る。
【図13】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置におけるプログラムダウンロード時におけるエラー時
対応処理を説明するための図である。
【図14】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置におけるプログラムダウンロード時におけるエラー時
対応処理を説明するための図である。
【図15】この発明の本実施の形態にかかる画像形成装
置におけるプログラムダウンロード時におけるエラー時
対応処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 プリンタ 101 プリンタコントローラ 102 プリントエンジンコントローラ 103 パーソナルコンピュータ(PC) 104 シリアル通信路(線) 105 ビデオバス 106 NIC(ネットワークI/F) 107 P1284−I/F(パラレルI/F) 108 ICカードI/F 109 負荷類 110 センサ類 111 FlashROM

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタコントローラとプリントエンジ
    ンコントローラの2つのコントローラを備え、プリンタ
    コントローラからの要求によってプリントエンジンコン
    トローラの記憶手段に格納されたファームウェアを変更
    可能な画像形成装置において、 前記プリンタコントローラと前記プリントエンジンコン
    トローラとの間のインターフェースとしてのシリアル通
    信路を備え、 前記プリンタコントローラと前記プリントエンジンコン
    トローラは、前記シリアル通信路の通信プロトコルを、
    通常の画像データ転送に基づく画像形成動作時に用いら
    れる前記シリアル通信のプロトコルと、前記プリントエ
    ンジンコントローラの記憶手段に格納されたファームウ
    ェア変更のためのプログラムダウンロード時におけるシ
    リアル通信のプロトコルとで異なる通信プロトコルに変
    更して用い、変更後のプロトコルで通信制御することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記プリンタコントローラと前記プリン
    トエンジンコントローラは、前記通常の画像形成動作時
    には、互いが対等の関係で双方同様のプロトコルに基づ
    く通信処理を実行し、 前記ダウンロード時には、プリントエンジンコントロー
    ラ側のプログラムを消去・書き換えのため、前記プリン
    タコントローラ側が通信状態を監視するよう、対等では
    ない関係のプロトコルに変更して実行することを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記プリンタコントローラと前記プリン
    トエンジンコントローラは、前記シリアル通信のプロト
    コルで用いる転送データを特定のコードからなるヘッダ
    ーとフッターで囲んだフレーム構造を用い、前記通常の
    画像形成動作時と、前記ダウンロード時でそれぞれ異な
    るヘッダーを送出し、該ヘッダーの識別によって対応す
    るプロトコルで通信制御することを特徴とする請求項
    1,2のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プログラムダウンロード時のヘッダ
    ーを使用した通信時、前記プリントエンジンコントロー
    ラは、前記プリンタコントローラからの応答無しタイム
    アウト監視を不実行とする一方、 前記プリンタコントローラは、前記プリントエンジンコ
    ントローラからの応答無しタイムアウト監視をおこな
    い、タイムアウト時にはデータ再送によるエラーリカバ
    リーの通信制御を実行することを特徴とする請求項1,
    2のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プリンタコントローラに設定される
    タイムアウト監視の時間は、返答されるコマンドの種類
    別に異なる時間が設定され、 前記プリントエンジンコントローラに設けられた記憶手
    段に対するファームウェアの書き替え後の応答コマンド
    に対するタイムアウト時間は、該書き替え時間よりも長
    い時間が用いられることを特徴とする請求項4に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記プログラムダウンロード時のヘッダ
    ーを使用した通信時、前記プリンタコントローラと前記
    プリントエンジンコントローラは、ともに相手から否定
    応答を受信した場合は、相手にデータを再送し、前記プ
    リンタコントローラが前記プリントエンジンコントロー
    ラからのデータに否定応答を送信した場合は、前記プリ
    ントエンジンコントローラから再送されるはずのデータ
    に対してタイムアウト監視をおこない、タイムアウト時
    にはデータ再送によるエラーリカバリーの通信制御を実
    行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 プリンタコントローラとプリントエンジ
    ンコントローラの2つのコントローラがシリアルインタ
    ーフェースで接続され、プリンタコントローラからの要
    求によってプリントエンジンコントローラのファームウ
    ェアを変更可能な画像形成装置に用いられるシリアル通
    信方法において、 通常の画像データ転送に基づく画像形成動作時に用いら
    れる前記シリアル通信のプロトコルを実行する通常工程
    と、 前記プリントエンジンコントローラの記憶手段に格納さ
    れたファームウェア変更のためのプログラムダウンロー
    ド時には、シリアル通信のプロトコルを前記通常工程時
    と異なる通信プロトコルに変更し実行するダウンロード
    工程と、 を備え、いずれかを選択的に実行可能なことを特徴とす
    る画像形成装置のシリアル通信方法。
  8. 【請求項8】 前記通常工程時には、前記プリンタコン
    トローラと前記プリントエンジンコントローラが対等の
    関係となる双方同様のプロトコルで通信処理を実行さ
    せ、 前記ダウンロード工程時には、前記プリントエンジンコ
    ントローラ側のプログラムを消去・書き換えのため、前
    記プリンタコントローラ側が通信状態を監視するよう、
    対等ではない関係のプロトコルに変更して実行させるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置のシリア
    ル通信方法。
  9. 【請求項9】 前記シリアル通信のプロトコルで用いる
    データ構造は、転送データを特定のコードからなるヘッ
    ダーとフッターで囲んだフレーム構造とし、前記通常工
    程時と、前記ファームウェア変更のためのダウンロード
    工程時でそれぞれ異なるヘッダーを使用することを特徴
    とする請求項7,8のいずれか一つに記載の画像形成装
    置のシリアル通信方法。
  10. 【請求項10】 前記ダウンロード工程時には、 前記プリントエンジンコントローラでは、前記プリンタ
    コントローラからの応答無しタイムアウト監視を不実行
    とし、 前記プリンタコントローラでは、前記プリントエンジン
    コントローラからの応答無しタイムアウト監視をおこな
    い、タイムアウト時にはデータ再送するエラーリカバリ
    ー工程を含むことを特徴とする請求項7,8のいずれか
    一つに記載の画像形成装置のシリアル通信方法。
  11. 【請求項11】 前記ダウンロード工程時、プリンタコ
    ントローラに設定されるタイムアウト監視の時間は、返
    答されるコマンドの種類別に異なる時間が設定され、 前記プリントエンジンコントローラに設けられた記憶手
    段に対するファームウェアの書き替え後の応答コマンド
    に対するタイムアウト時間は、該書き替え時間よりも長
    い時間が用いられることを特徴とする請求項10に記載
    の画像形成装置のシリアル通信方法。
  12. 【請求項12】 前記ダウンロード工程時には、 前記プリンタコントローラと前記プリントエンジンコン
    トローラ共に相手から否定応答を受信した場合は、相手
    にデータを再送し、 前記プリンタコントローラが前記プリントエンジンコン
    トローラからのデータに否定応答を送信した場合は、前
    記プリントエンジンコントローラから再送されるはずの
    データに対してタイムアウト監視を実行し、 タイムアウト時にはデータ再送するエラーリカバリー工
    程を含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装
    置のシリアル通信方法。
  13. 【請求項13】 前記請求項7〜12のいずれか一つに
    記載された方法を前記プリンタコントローラと前記プリ
    ントエンジンコントローラに設けられたコンピュータに
    実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 【請求項14】 前記請求項13に記載されたプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
JP2001166103A 2001-06-01 2001-06-01 画像形成装置、該装置のシリアル通信方法および該方法をコンピュータに実行させるプログラム並びに該プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2002358177A (ja)

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