JP3964241B2 - 電子装置及びそのデータ読み出し支援方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants:個人用情報機器)等のホスト装置との間でSDIO規格等の通信インタフェースによりデータ伝送するモデムカード等の電子装置に係り、特に、ホスト装置からレジスタ値の読み出しがなされる電子装置及びそのデータ読み出し支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータやPDA等のホスト装置は、外部装置と接続するための外部インタフェースを有しており、この外部インタフェースを使用して各種機能を有する電子装置を接続し、これにより自己の機能を拡張することが可能となっている。例えば、モデムカードを接続すれば、電話回線を介してデータ通信が可能である。
【0003】
図6は、従来のモデムカード100とホスト装置2を接続したシステムの構成を示すブロック図である。この図6に示すモデムカード100は、モデム11とUART部(DCE側)12とUART部(DTE側)101とUART/SDIO変換部14とから構成される。モデム11には、UARTと呼ばれる汎用的なシリアルデータ通信インタフェース(EIA−232規格等)によりホスト装置と接続する既存の装置が使用されている。UART部(DCE側)12は、モデム11側のUART機能を提供するものであり、UART部(DTE側)101との間で相互にシリアルデータ通信を行う。UART部(DTE側)101は、ホスト装置2側のUART機能を提供するものである。UART/SDIO変換部14は、UART部101と接続するUART用インタフェースとSDIO規格のデータ通信インタフェースとの相互変換を行う。そして、SDIOバス(SDIO規格のデータバス)を介してホスト装置2との間でデータを送受する。
【0004】
ホスト装置2は、外部インタフェースとしてSDIO規格のデータ通信インタフェースを備え、モデムカード100とコネクタにより接続する。SDIO/UART変換部21は、SDIOバスを介してUART/SDIO変換部14との間でデータを送受する。また、SDIO/UART変換部21は、SDIO規格のデータ通信インタフェースとUART用インタフェースとの相互変換を行う。UARTドライバ22は、UARTの通信制御を行うものであり、UART用インタフェースを使用してUART部101の制御を行う。
【0005】
上記図6のシステムにおいて、ホスト装置2のアプリケーション部23がモデム11により電話回線を介してデータ通信する場合には、UARTドライバ22がUART用インタフェースによりUART部101の制御を行う。この制御時に送受される制御データをSDIO/UART変換部21がSDIO規格のデータ通信インタフェースに変換し、SDIOバスを介してUART/SDIO変換部14との間で送受する。次いで、UART/SDIO変換部14がUART用インタフェースに変換してUART部101との間で制御データを送受し、これによりUART部101が制御されて、UART部12との間が通信可能となる。この結果、アプリケーション部23とモデム11の間でデータ伝送が可能となり、アプリケーション部23はモデム11により電話回線を介してデータ通信を行うことができる。
【0006】
図7は、上記図6のUART部101の構成の一部を示すブロック図である。この図7には、UARTの通信制御用レジスタ(以下、UARTレジスタと称する)に係る機能ブロックのみを示している。UARTレジスタ部31は各種UARTレジスタを備える。レジスタアクセス制御部102は、外部から入力される制御データに基づいて、UARTレジスタ部31内のUARTレジスタへのデータの書き込みや読み出しを行う。図8は、UARTレジスタ部31の構成例の一部を示す図である。この図8には、外部からデータを読み出し可能な8個のUARTレジスタのみを示している。各UARTレジスタにはそれぞれ読み出し(リード)アドレス値(0〜7番地)が割り当てられている。なお、これらリードアドレス値は便宜上の値である。レジスタアクセス制御部102は、外部から制御データとしてリード要求とリードアドレス値を受け取ると、該リードアドレス値に対応するUARTレジスタのデータを読み出して出力する。
【0007】
ホスト装置2のUARTドライバ22は、UART部101を制御する際、UARTレジスタに対してデータの書き込みや読み出しを行う。上記図8のUARTレジスタからデータを読み出す場合、UARTドライバ22は、制御データとしてリード要求とリードアドレス値をSDIO/UART変換部21へ出力する。SDIO/UART変換部21は、受け取ったリード要求とリードアドレス値をSDIO規格のデータ形式に変換し、SDIOバスを介してSDIO/UART変換部14へ送信する。SDIO/UART変換部14は、受信したリード要求とリードアドレス値をUART用インタフェースのデータ形式に変換してUART部101へ出力する。
【0008】
UART部101のレジスタアクセス制御部102は、リード要求とリードアドレス値を受け取ると、該リードアドレス値に対応するUARTレジスタのデータを読み出してSDIO/UART変換部14へ出力する。SDIO/UART変換部14は、受け取ったデータをSDIO規格のデータ形式に変換し、SDIOバスを介してSDIO/UART変換部21へ送信する。SDIO/UART変換部21は、受信したデータをUART用インタフェースのデータ形式に変換してUARTドライバ22へ出力する。このようにして、UARTドライバ22は、UART部101の任意のUARTレジスタからデータを読み出すことができる。
【0009】
また、上記図8のUARTレジスタの中には、データが書き込まれた後に読み出しがなされると保持するデータが更新可能となり、保持データが変更されるものがある。例えば、RBR(受信バッファレジスタ)はUART部12から受信した受信データを保持するものであるが、ホスト装置2のUARTドライバ22がRBRの受信データを読み出すと、次の受信データがRBRにセットされる。この他にも、IIR(割り込み識別レジスタ)、LSR(ラインステータスレジスタ)、及びMSR(モデムステータスレジスタ)が、同様に、データ書き込み後の読み出しによって保持データの更新が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のモデムカード100では、上記RBR等のようにデータ書き込み後の読み出しによって保持データが更新可能となるためにUARTレジスタの保持データが変化してしまう場合があり、このために以下のような問題が生じている。
【0011】
モデムカード100はホスト装置2との間でSDIOバスを介してデータ伝送を行うが、SDIOバスの不具合により、UARTレジスタから読み出されたリードデータがホスト装置2のSDIO/UART変換部21に正常に伝送されず、モデムカード100のUARTドライバ22が該リードデータを受け取れない場合がある。特に、PDAのように携帯しながら使用可能なホスト装置では、振動等の外力の影響によりモデムカード100と接続するコネクタにおいて電気的接続の不良が生じる虞がある。このために、SDIOバスの伝送障害が発生してデータ化けやデータ消失などが起こることがある。
【0012】
このような場合に、モデムカード100のUARTドライバ22が再度UARTレジスタの読み出しを行っても、例えばRBRの保持データは次の受信データに更新されているために、所望の前回の受信データは無くなっており取得することができない。また、他のUARTレジスタ(IIR、LSR、及びMSR)についても、同様に、再度読み出しを行っても保持データが更新済みのために、所望のデータを取得することができない虞がある。この結果、モデム11によるデータ通信の安定性や信頼性が損なわれてしまうという問題が生じる。
【0013】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、データが書き込まれた後に読み出しがなされると保持するデータが更新可能となるレジスタを備えるものであって、該レジスタから既に読み出し済みのリードデータを再度出力することができる電子装置及びそのデータ読み出し支援方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の電子装置は、ホスト装置との間でデータ伝送するための通信インタフェース手段と、データの読み出しと書き込みが可能であり、データが書き込まれた後に読み出しがなされると、保持するデータが更新可能となる第1のデータ保持手段と、前記ホスト装置から前記第1のデータ保持手段のデータ読み出し要求を受け取ると、前記第1のデータ保持手段からデータを読み出して前記ホスト装置へ出力する制御手段とを備えた電子装置において、データの読み出しと書き込みが可能な第2のデータ保持手段を備え、前記制御手段は、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を前記第2のデータ保持手段に書き込むことを特徴としている。
【0015】
本発明の電子装置において、複数の前記第1のデータ保持手段と、一つの前記第2のデータ保持手段を備え、前記制御手段は、前記第2のデータ保持手段に直前のリードデータの値を順次上書きすることを特徴とする。
【0016】
本発明の電子装置において、複数の前記第1のデータ保持手段と、前記第1のデータ保持手段毎の前記第2のデータ保持手段とを備え、前記制御手段は、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を該当の前記第2のデータ保持手段に書き込むことを特徴とする。
【0017】
本発明の電子装置において、前記第2のデータ保持手段のリードアドレス値を、前記第1のデータ保持手段のリードアドレス値を元に所定の算術式により導き出すことが可能な値にすることが好ましい。
【0018】
本発明のデータ読み出し支援方法は、ホスト装置との間でデータ伝送するための通信インタフェース手段と、データの読み出しと書き込みが可能であり、データが書き込まれた後に読み出しがなされると、保持するデータが更新可能となる第1のデータ保持手段とを備えた電子装置におけるデータ読み出し支援方法であって、前記ホスト装置から前記第1のデータ保持手段のデータ読み出し要求を受け取ると、前記第1のデータ保持手段からデータを読み出して前記ホスト装置へ出力する過程と、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を記録する記録過程とを含むことを特徴としている。
【0019】
本発明のデータ読み出し支援方法においては、前記電子装置が複数の前記第1のデータ保持手段を備え、前記記録過程において、直前のリードデータの値を順次上書きして記録することを特徴とする。
【0020】
本発明のデータ読み出し支援方法においては、前記電子装置が複数の前記第1のデータ保持手段を備え、前記記録過程において、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を前記第1のデータ保持手段個別に記録することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。本実施形態においては、本発明の電子装置の具体的な例として、カード型通信装置の一つであるモデムカードについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるモデムカード1とホスト装置2を接続したシステムの構成を示すブロック図である。この図1において上記図6の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図1に示すモデムカード1のUART部(DTE側)13には本発明のデータ読み出し支援方法を適用している。
【0022】
図2は、上記UART部13の構成の一部を示すブロック図である。この図2には、UARTの通信制御用レジスタ(UARTレジスタ)に係る機能ブロック(UARTレジスタ部31、保持レジスタ32、及びレジスタアクセス制御部33)のみを示している。
【0023】
図2において、UARTレジスタ部31は各種UARTレジスタを備え、上記図8に示す外部からデータを読み出し可能な8個のUARTレジスタを有する。この8個のUARTレジスタの内、RBR、IIR、LSR、及びMSRの4個のUARTレジスタ(第1のデータ保持手段)は、データが書き込まれた後に読み出しがなされると、保持するデータが更新可能となるものである。
【0024】
保持レジスタ部32は、UARTレジスタから既に読み出し済みのリードデータを保持するための保持レジスタ(第2のデータ保持手段)を備える。
レジスタアクセス制御部33(制御手段)は、上記図7に示す従来レジスタアクセス制御部102と同様に、外部から入力される制御データに基づいてUARTレジスタ部31内のUARTレジスタへのデータの書き込みや読み出しを行う。ただし、UARTレジスタから読み出したリードデータの値を保持レジスタ部32内の保持レジスタに書き込む。また、外部から入力される制御データに基づいて保持レジスタ部32内の保持レジスタのデータを読み出して出力する。
【0025】
図3は、上記図2に示す各レジスタ部31,32内のレジスタ構成の一例を示す図である。ただし、UARTレジスタ部31に関しては外部からデータを読み出し可能な8個のUARTレジスタのみを示している。図3に示すように、保持レジスタ部32は一個の保持レジスタから構成される。また、各UARTレジスタにはそれぞれリードアドレス値(0〜7番地)が割り当てられている。また、保持レジスタにはリードアドレス値(8番地)が割り当てられている。なお、これらリードアドレス値は便宜上の値である。
【0026】
次に、図1のホスト装置2がモデムカード1のUART部13からUARTレジスタのデータを読み出す動作を図4を参照して説明する。図4は、図1のシステムにおけるデータ読み出し支援処理の流れを示すシーケンス図である。この図4の例は、UART部13のRBRのデータを読み出す場合のものである。
【0027】
初めに、ホスト装置2のUARTドライバ22は、UART部13のRBRを読み出すためにRBR(0番地)のリード要求を出力する。このデータはSDIO/UART変換部21によりSDIOバスを介してモデムカード1のSDIO/UART変換部14へ送信され、SDIO/UART変換部14により受信された後、UART部13へ出力される(ステップS1)。
【0028】
次いで、UART部13のレジスタアクセス制御部33は、RBR(0番地)のリード要求を受け取ると、UARTレジスタ部31内のRBRからデータを読み出し、このリードデータをSDIO/UART変換部14へ出力する(ステップS2)。ここで、レジスタアクセス制御部33は、該リードデータの値を保持レジスタ部32内の保持レジスタ(8番地)に書き込む(ステップS3)。これにより、ホスト装置のUARTドライバ22は、この保持レジスタ(8番地)を読み出せば、既に読み出し済みのリードデータ(ステップS2でRBRから読み出されたデータ)を取得することができることになる。
【0029】
次いで、上記ステップS2のリードデータ(RBR(0番地)から読み出されたデータ)が、SDIO/UART変換部14によりSDIOバスへ出力された後、SDIOバスの伝送障害により消失したとする。次いで、ホスト装置2のUARTドライバ22は、所定のエラー検出時間が経過してもRBRリード要求の応答が無いために、保持レジスタ(8番地)のリード要求を行う(ステップS4)。
【0030】
次いで、UART部13のレジスタアクセス制御部33は、この保持レジスタ(8番地)のリード要求を受け取ると、保持レジスタ部32内の保持レジスタのデータを読み出して出力する(ステップS5)。これにより、ホスト装置のUARTドライバ22は、既に読み出し済みのリードデータ(ステップS2でRBRから読み出されたデータ)を取得することができる。
【0031】
なお、レジスタアクセス制御部33は、図3に示すUARTレジスタ(0〜7番地)のいずれから読み出したリードデータの値であっても、上記ステップS3と同様に保持レジスタ部32内の保持レジスタに書き込む。これにより、レジスタアクセス制御部33は、UARTレジスタから読み出したデータの値を保持レジスタに順次上書きすればよく、リードデータのバックアップ処理を簡易に実現することが可能となる。なお、ホスト装置2のUARTドライバ部22は、UARTを制御する際、通常、シーケンシャルに処理を行うので、直前のリードデータのみをバックアップしておけばよい。したがって、本実施形態のように、一個の保持レジスタに直前のリードデータの値を順次上書きしても問題はない。
【0032】
また、ホスト装置2による保持レジスタ(8番地)のリード要求、すなわちデータの再送要求は、上記実施例のようにデータが消失してしまった場合の他に、受信したデータにエラーが発生した場合にも行うようにしてもよい。SDIOでは、リードするデータにヘッダとCRC(誤り検出用の符号)を付加して所定フォーマットのフレームを構成し、データを転送する。モデムカード1のUART/SDIO変換部14は、このデータのフレーム化機能とCRC生成機能を有する。また、ホスト装置2のSDIO/UART変換部21はデフレーム化機能とCRC検査機能を有する。そして、ホスト装置2にフレームは到達したが、SDIOバスの伝送障害によりCRCエラーが検出された場合に、上記図4のステップS4と同様に保持レジスタ(8番地)のリード要求を行うようにすれば、データの再送が行われてエラーの回復が可能となる。
【0033】
次に、図5は、他の実施形態による保持レジスタ部32の構成例を示す図である。この図5に示すように、保持レジスタ部32は、既に読み出し済みのリードデータのバックアップが必要な4個のUARTレジスタ(RBR、IIR、LSR、及びMSR)毎に、それぞれの保持レジスタ1〜4を備える。この実施形態では、レジスタアクセス制御部33は、バックアップ対象のUARTレジスタ(RBR、IIR、LSR、及びMSR)から読み出したリードデータの値を、該当の保持レジスタに書き込む。これにより、ホスト装置のUARTドライバ22は、再度読み出したいUARTレジスタに該当の保持レジスタを読み出すことによって、既に読み出し済みのリードデータを随時取得することが可能となる。
【0034】
また、保持レジスタ1〜4には、バックアップ対象のUARTレジスタのリードアドレス値(0,2,5,6番地)に一定数分(図5の例では10番地分)大きな値(10,12,15,16番地)を割り当てておく。このように、保持レジスタのリードアドレス値を、バックアップ対象のUARTレジスタのリードアドレス値を元に所定の算術式により導き出すことが可能な値に設定しておけば、UARTドライバ22において、再度読み出したいUARTレジスタに該当の保持レジスタのリードアドレス値を簡易に算出することが可能となる。
【0035】
なお、上述した実施形態においては、モデムカードに適用する場合を説明したが、他の電子装置に適用してもよい。例えば、PCカード等、無線あるいは有線による通信機能を有する各種通信カード(カード型通信装置)にも同様に適用可能である。
【0036】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データが書き込まれた後に読み出しがなされると保持するデータが更新可能となる第1のデータ保持手段のデータが読み出されても、第2のデータ保持手段に該リードデータの値を保持するようにしたので、この第2のデータ保持手段のデータを第1のデータ保持手段から既に読み出し済みのリードデータとして再度出力することができる。
【0038】
この結果、ホスト装置との間でデータ伝送するための通信インタフェース上の不具合によって、ホスト装置が第1のデータ保持手段のリードデータを正常に受信することができなかった場合でも、当該リードデータを取得することが可能となる。これにより、例えば、ホスト装置がモデムカードにより電話回線を介してデータ通信を行う場合に、ホスト装置がモデムカードの制御用レジスタ(UARTレジスタ等)の値をより確実に取得してモデムカードの制御を行うことができる。この結果として、モデムカードによるデータ通信の安定性や信頼性を向上することができるという効果が得られる。
【0039】
特に、PDAのように携帯しながら使用可能なホスト装置では、振動等の外力の影響によりモデムカードと接続するコネクタにおいて電気的接続の不良が生じる虞がある。このために、通信インタフェース(SDIOバス)上の不具合が発生してデータ化けやデータ消失などが起こり、リードデータが正常にモデムカードからホスト装置へ伝送されないことがあるので、本発明は非常に有用である。
【0040】
また、本発明において、複数の第1のデータ保持手段を備える場合に、直前のリードデータの値を順次上書きして記録するようにすれば、リードデータのバックアップ処理を簡易に実現することができる。
【0041】
また、本発明において、複数の第1のデータ保持手段を備える場合に、第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を第1のデータ保持手段個別に記録するようにすれば、ホスト装置は、再度読み出したい第1のデータ保持手段に該当の記録内容を読み出すことによって、既に読み出し済みのリードデータを随時取得することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるモデムカード1とホスト装置2を接続したシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すUART部13の構成の一部を示すブロック図である。
【図3】図2に示す各レジスタ部31,32内のレジスタ構成例を示す図である。
【図4】図1に示すシステムにおけるデータ読み出し支援処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】他の実施形態による保持レジスタ部32の構成例を示す図である。
【図6】従来のモデムカード100とホスト装置2を接続したシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す従来のUART部101の構成の一部を示すブロック図である。
【図8】UARTレジスタ部31の構成例の一部を示す図である。
【符号の説明】
1 モデムカード
2 ホスト装置
11 モデム
12,13 UART部
14 UART/SDIO変換部
21 SDIO/UART変換部
22 UARTドライバ
23 アプリケーション部
31 UARTレジスタ部
32 保持レジスタ部
33 レジスタアクセス制御部
Claims (7)
- ホスト装置との間でデータ伝送するための通信インタフェース手段と、
データの読み出しと書き込みが可能であり、データが書き込まれた後に読み出しがなされると、保持するデータが更新可能となる第1のデータ保持手段と、
前記ホスト装置から前記第1のデータ保持手段のデータ読み出し要求を受け取ると、前記第1のデータ保持手段からデータを読み出して前記ホスト装置へ出力する制御手段とを備えた電子装置において、
データの読み出しと書き込みが可能な第2のデータ保持手段を備え、
前記制御手段は、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を前記第2のデータ保持手段に書き込むとともに、前記第1のデータ保持手段から読み出したデータが入力されないと判断したホスト装置の指示により前記第2のデータ保持手段に書き込まれたデータを読み出して前記ホスト装置に出力する
ことを特徴とする電子装置。 - 複数の前記第1のデータ保持手段と、
一つの前記第2のデータ保持手段を備え、
前記制御手段は、前記第2のデータ保持手段に直前のリードデータの値を順次上書きすることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。 - 複数の前記第1のデータ保持手段と、
前記第1のデータ保持手段毎の前記第2のデータ保持手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を該当の 前記第2のデータ保持手段に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。 - 前記第2のデータ保持手段のリードアドレス値は、前記第1のデータ保持手段のリードアドレス値を元に所定の算術式により導き出すことが可能な値であることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
- ホスト装置との間でデータ伝送するための通信インタフェース手段と、
データの読み出しと書き込みが可能であり、データが書き込まれた後に読み出しがなされると、保持するデータが更新可能となる第1のデータ保持手段とを備えた電子装置におけるデータ読み出し支援方法であって、
前記ホスト装置から前記第1のデータ保持手段のデータ読み出し要求を受け取ると、前記第1のデータ保持手段からデータを読み出して前記ホスト装置へ出力する過程と、
前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を第2のデータ保持手段に記録する記録過程と、
前記第1のデータ保持手段から読み出したデータが入力されないと判断したホスト装置の指示により前記第2のデータ保持手段から前記記録過程で記録したデータを読み出して 前記ホスト装置に出力する過程と、
を含むことを特徴とするデータ読み出し支援方法。 - 前記電子装置は複数の前記第1のデータ保持手段を備え、
前記記録過程において、直前のリードデータの値を順次上書きして記録することを特徴とする請求項5に記載のデータ読み出し支援方法。 - 前記電子装置は複数の前記第1のデータ保持手段を備え、
前記記録過程において、前記第1のデータ保持手段から読み出したリードデータの値を前記第1のデータ保持手段個別に記録することを特徴とする請求項5に記載のデータ読み出し支援方法。
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