JPWO2007013172A1 - 長尺丸材供給装置 - Google Patents

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Abstract

上方に基準面を備えた切削装置に、長尺丸材を確実に供給し得る長尺丸材供給装置を提供する。夫々のローラ下面26a,26aを上方基準面Tに一致させた上方複数基の水平ローラ26,26を、パスラインPLの上方に各回転軸26bを交差させて配設する。また、常には下方の第1位置にあって長尺丸材14の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材14を上方水平ローラ26,26に押し当てて上方基準面Tを確保する複数基の下方水平ローラ28,28を、パスラインPLの下方に各回転軸28bを交差させて配設する。更に、パスラインPLの側方には、長尺丸材14を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラ30,30が所要間隔で設けられる。そして、これらのローラ26,28,30によって長尺丸材14を位置規制したもとで、下流の切削装置へ供給される。

Description

この発明は、長尺丸材供給装置に関するものであり、更に詳細には、切削装置の上流側に配設されて、該切削装置の基準面に長尺丸材を確保した状態で、該丸材をパスラインに沿って切削装置へ供給する長尺丸材供給装置に関するものである。
鉄棒やパイプ等の長尺丸材を下流の切削装置へ供給する装置として、例えば、図14に示すような長尺丸材供給装置80が従来から使用されている。この供給装置80は、パスラインPLに沿って水平ローラ82が複数基配設され、該ローラ82上に長尺丸材14を載置して切削装置84へ供給するワーク移送部86と、該ワーク移送部86から所要角度で上方傾斜する複数の傾斜レール88からなるストック部90とから基本的に構成されている。そして、ストック部90に並列状態で待機する複数の長尺丸材14の1つが、図示しない載置手段によってワーク移送部86へ投入され、該丸材14は水平ローラ82上に載置される。次いで、長尺丸材14の先端部を切削装置84に装備された図示しない送り機構が把持し、長尺丸材14はパスラインPLに沿って間欠的に供給される。
供給装置80の下流に位置する切削装置84は、切削工具96の下方にワークテーブル92が配設され、供給装置80から供給された長尺丸材14は、ワークテーブル92の上面に設定された基準面Tまで送られる。この時、図14に示すように、長尺丸材14は、供給装置80の水平ローラ82によって前記基準面Tと同じ高さに保持されているので、長尺丸材14はその高さ調整を行なうことなく、直接ワークテーブル92上へ送り込まれる。すなわち、供給装置80の水平ローラ82は、そのローラ上面82aが切削装置84の基準面Tと一致するよう設定されており、長尺丸材14は、ワーク移送部86へ投入された段階で、基準面Tの高さが確保されている。なお、長尺丸材14がワークテーブル92まで到達すると、該テーブル92上に設けられたバイス94が長尺丸材14の両側部を挟持して固定する。そして、丸鋸等の切削工具96が長尺丸材14の上方側から下降して、該丸材14は所定の長さに切断される(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−6169号公報
ところで、従来の切削装置84は、上記したように基準面Tが長尺丸材14の下方(以下、下方基準面と呼ぶ)に設定されたものが主流であり、この切削装置84に長尺丸材14を供給する供給装置80も、この下方基準面Tに対応するよう設計されている。しかしながら、下方基準面Tを備えた切削装置84は、例えば、長尺丸材14がパイプ材である場合には、切断する際に切削工具96が切粉を巻き込んでしまい易く、切削面の品質が低下する問題があった。そこで、この問題に対処する切削装置として、図15に示すように、基準面Tが長尺丸材14の上方に設定された切削装置56が考えられる。
すなわち、この切削装置56は、所要の剛性を有するビーム58を備え、該ビーム58の下面に基準面(以下、上方基準面と呼ぶ)Tが設定される。そして、この上方基準面Tに長尺丸材14を押し当てると共に、バイス94によって固定したもとで、切削工具96が上昇して長尺丸材14を切削するようになっている。これにより、切削時に生ずる切屑を切削工具96が巻き込み難くなり、長尺丸材14の切削面質が向上する。ところが、従来の供給装置80は、下方基準面Tを備えた切削装置84にのみ対応したものであり、このような上方基準面Tを備えた切削装置56に対応した供給装置は、現在提案されていないのが実情である。
そこで本発明は、上方に基準面を備えた切削装置に対応した長尺丸材供給装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る長尺丸材供給装置は、
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラと、
前記パスラインの側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラとから構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、長尺丸材は、下方水平ローラによって持ち上げられ、上方水平ローラに押し当てられた状態で両ローラに挟持されるので、長尺丸材を上方の基準面に一致する高さに保持することができる。従って、従来の供給装置では供給不可能であった上方の基準面を備えた切削装置に、長尺丸材を供給し得る。また、長尺丸材は垂直ローラによって横方向への位置規制もなされるので、供給時に長尺丸材がパスラインからずれることがなく、安定的に供給することが可能となる。
請求項2に係る発明は、前記第1位置より上方にあって前記垂直ローラに向け傾斜するスロープ部材を該垂直ローラに近接して設け、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を一次的に該スロープ部材で受けると共に、該長尺丸材を該垂直ローラに向け転動させて横方向の位置規制を行なうようにした。
請求項2の発明によれば、下方水平ローラへ投入された長尺丸材は、一次的にスロープ部材に載置され、垂直ローラに当接した状態で待機するので、長尺丸材の横方向への位置規制を確実に行ない得る。
請求項3に係る発明は、前記複数基の下方水平ローラは、前記垂直ローラに近接する側の回転軸の軸端が傾動自在に軸支され、各下方水平ローラが前記所要のタイミングで第2位置まで上昇するに先立ち、前記スロープ部材の傾斜面より下方において傾動可能になっている。
請求項3の発明によれば、第1位置から第2位置へ移動する際、下方水平ローラは傾動した状態にあるので、長尺丸材は常に垂直ローラに当接することとなる。従って、長尺丸材が上方水平ローラ上を転動して、パスラインからずれたり、下方水平ローラから転落したりすることがない。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項4に係る長尺丸材供給装置は、
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラとからなり、
前記夫々の下方水平ローラは、その中間部分を左右両方向から略円錐状に収束させたローラとして構成したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、上方の基準面を備えた切削装置に長尺丸材を供給することができる。また、下方水平ローラをその中間部分を左右両方向から略円錐状に収束させたローラとしたので、下方水平ローラに長尺丸材を投入すると、該丸材はローラの中間部分に位置決めされて横方向への位置規制がなされる。従って、長尺丸材をパスラインに沿って安定的に供給することが可能となる。しかも、下方水平ローラが長尺丸材を持ち上げる際に該丸材が転動しないので、下方水平ローラから転落したりすることがない。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項5に係る長尺丸材供給装置は、
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラとからなり、
前記夫々の下方水平ローラは、前記パスラインに沿って前後に離間した一対の円筒状ローラからなると共に、各対をなす円筒状ローラの回転軸をX状に交差させるよう構成したことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、上方の基準面を備えた切削装置に長尺丸材を供給することができる。また、下方ローラを一対の円筒状ローラから構成し、しかも、両円筒状ローラは、夫々の回転軸がX状に交差するよう設けられるので、下方ローラに投入された際、長尺丸材は両円筒ローラ上に位置決めされ、横方向への位置規制が確実になされる。従って、長尺丸材をパスラインに沿って安定的に供給することが可能となる。しかも、下方ローラが長尺丸材を持ち上げる際に、該丸材は下方ローラ上を転動することがないので、下方ローラから転落したりすることがない。
本発明に係る長尺丸材供給装置によれば、長尺丸材を、上方に基準面を備えた切削装置に、パスラインに沿って安定的に供給することが可能となる。
実施例1に係る供給装置を下流側から見た断面図であって、図3のI−I線断面図である。 実施例1に係る供給装置を示す斜視図である。 実施例1に係る供給装置を示す平面図である。 実施例1に係る供給装置を上方基準面を備えた切削装置の上流側に配設した状態を示す側面図である。 (a)は下方水平ローラを昇降させる昇降台および油圧シリンダを示す斜視図であり、(b)はスライドレールとガイド部材が係合した状態を示す説明断面図である。 実施例1に係るワーク移送部を拡大して示した図であって、(a)は下方水平ローラが傾動した状態を示し、(b)は下方水平ローラが水平姿勢となった状態を示している。 下方水平ローラが上昇する様子を示した要部拡大図であって、(a)は下方水平ローラに長尺丸材が載置された状態を示し、(b)は長尺丸材が上方ローラに接触した状態を示している。 図3のVIII−VIII線断面図であって、(a)は載置手段が作動していない状態を示し、(b)は載置手段が作動している状態を示す。 実施例2に係る供給装置の下方水平ローラが上昇する様子を示した要部拡大図であって、(a)は下方水平ローラが第1位置にある状態を示し、(b)は長尺丸材が下方水平ローラによって持ち上げられている状態を示し、(c)は下方水平ローラが第2位置に到達した状態を示す。 実施例2の下方水平ローラを示す斜視図である。 実施例3に係る供給装置の下方ローラが上昇する様子を示した要部拡大図であって、(a)は下方ローラが第1位置にある状態を示し、(b)は長尺丸材が下方ローラによって持ち上げられている状態を示し、(c)は下方ローラが第2位置に到達した状態を示す。 実施例3の下方ローラを示す平面図である。 実施例3の下方ローラを示す正面図である。 従来の供給装置を下方基準面を備えた切削装置の上流に配置した状態を示す側面図である。 上方基準面を備えた切削装置の要部を拡大して示す正面図である。
次に、本発明に係る長尺丸材供給装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、長尺丸材として中空パイプを切削装置に供給する場合を例示するが、断面円形状の長尺材であればこれに限定されず、中実鋼材や木材等であってもよい。また、長尺丸材供給装置の下流側に配設される切削装置としては、上方に基準面を備えたものであれば殊に限定されず、コールドソーやチップソー等の丸鋸や各種の回転切削工具が配設された切断機・切削機等が含まれる。
実施例1に係る供給装置(長尺丸材供給装置)10は、図1〜図4に示すように、装置本体の下部を構成して該装置10全体を支持する支持部12と、長尺丸材14を所定高さで支持してパスラインPLにセットするワーク移送部16と、複数の長尺丸材14を並列状態で待機させるストック部18とから基本的に構成されている。なお、支持部12およびストック部18の構成については、以下に説明するものに限定される訳でなく、従来公知の構成を適宜採用可能である。
(支持部について)
供給装置10の下部を構成して、装置本体を所定の高さで支持する支持部12は、剛性を備えた複数のフレーム20を水平方向および垂直方向に配設して枠状に構成される。また、支持部12内に所要のスペースSが画成され、該スペースS内に後述する油圧シリンダ22、揺動シリンダ24等の装置が配設されている。
(ワーク移送部について)
長尺丸材14を所定高さに保持してパスラインPLにセットするワーク移送部16は、切削装置56の上方基準面(基準面)Tと同じ高さに設定された複数基の上方水平ローラ26,26と、各上方水平ローラ26の下方に対応的に設けられる下方水平ローラ28,28と、パスラインPLの側方(ストック部18とは反対側)に沿って垂直に配設される複数基の垂直ローラ30,30とから構成されている。
図1および図2に示すように、上方水平ローラ26,26は、パスラインPLの上方に、該パスラインPLに対して各回転軸26bを交差させて所要間隔で水平に設けられている。また、各上方水平ローラ26は、供給装置10の側方(ストック部18とは反対側)に設けられたローラ支持部32に回転自在に支持されて、そのローラ下面26aが上方基準面Tに一致するよう設定される。すなわち、この上方水平ローラ26,26は、下方水平ローラ28,28によって持ち上げられた長尺丸材14がローラ下面26a,26aに当接することで、該丸材14に対して高さ方向の位置規制を行なっている。なお、上方水平ローラ26,26の各回転軸26bは、パスラインPLに対して交差しているが、ここで云う交差とは、直交または略直交した状態を示している。後述の下方水平ローラ28についても同様である。
各上方水平ローラ26の下方に対応的に設けられる下方水平ローラ28は、パスラインPLの下方に、該パスラインPLに対して各回転軸28bを交差させて所要間隔で水平に設けられる。また、この下方水平ローラ28,28は、図1に示す第1位置から図7(b)に示す第2位置へ移動することで、該ローラ28,28上に載置された長尺丸材14をパスラインPLまで持ち上げるようになっている。
下方水平ローラ28,28は、前記上方水平ローラ26,26の下方に位置する昇降台34上に配設されている。この昇降台34は、図1および図5(a)に示すように、水平方向に延在する下方のフレーム20に配設された油圧シリンダ22に支持されて、該シリンダ22が作動することで昇降されるようになっている。すなわち、下方水平ローラ28,28は、油圧シリンダ22によって昇降台34と共に昇降することで、第1位置から第2位置まで移動される。
なお、図5(a)に示すように、昇降台34の長手方向の両端には、垂直方向に延在する一対のスライドレール40,40が設けられている。このスライドレール40,40は、図5(b)に示すように、断面略H型状に形成されており、垂直なフレーム20の所要個所に設けられ、リニアベアリングを内蔵したガイド部材42の溝部42aと摺動自在に係合している。すなわち、図7(a)および図7(b)に示すように、スライドレール40,40とガイド部材42とが係合することで、昇降台34は水平姿勢を維持したまま昇降し得るようになっている。
各下方水平ローラ28の回転軸28bは、図6(a)に示すように、垂直ローラ30に近接する側の軸端が支軸Pによって傾動自在に軸支されており、各下方水平ローラ28が第2位置まで上昇するに先立ち所要角度で傾動するよう構成される。すなわち、下方水平ローラ28,28は、図5(a)および図6に示すように、前記昇降台34の内部に設けられた空気圧シリンダ38,38によって傾動されるようになっている。この空気圧シリンダ38,38は、下方水平ローラ28,28が上昇する前に作動して、該下方水平ローラ28,28のストック部18側の端部28a,28aを押し上げ、下方水平ローラ28を傾動させるよう構成されている。また、空気圧シリンダ38が下方水平ローラ28を押し上げる力は、前記油圧シリンダ22よりも小さく設定されており、図6(b)に示すように、下方水平ローラ28が第2位置に到達した際、油圧シリンダ22の力によって下方水平ローラ28は空気圧シリンダ38の力に抗して水平姿勢に戻される。なお、下方水平ローラ28を傾動させる構成については、ここに示した空気圧シリンダ38に限定される訳でなく、従来公知の機構を適宜採用可能である。
前記複数の垂直ローラ30,30は、パスラインPLの側方(ストック部18とは反対側)に所要間隔で垂直に設けられ、下方水平ローラ28へ投入された長尺丸材14の横方向に対する位置規制を行なうよう構成される。図3に示すように、各垂直ローラ30は、ストック部18を構成する任意の傾斜レール44の下方端側に、その回転軸30aが垂直になるよう設けられる。実施例1においては、垂直ローラ30,30は、内側に位置する2つの傾斜レール44,44の下方側に設けられ、夫々が所定間隔離間している。そして、傾動した下方水平ローラ28,28上に載置された長尺丸材14が転動し、この垂直ローラ30,30に当接することで、横方向の位置規制がなされるようになっている。
すなわち、実施例1に係る供給装置10は、上方水平ローラ26,26および下方水平ローラ28,28によって長尺丸材14を挟持することで、該丸材14を上方基準面Tの高さに保持すると共に、垂直ローラ30,30によって横方向の規制がなされる。そして、これら3つのローラ26,28,30によって長尺丸材14の位置規制をしたもとで、該長尺丸材14はパスラインPLに沿って下流の切削装置56へ安定的に送られるよう構成される。
(ストック部について)
ストック部18は、図1〜図3に示すように、パスラインPLの側方に設けられると共に、パスラインPLから遠ざかるにつれて上方傾斜する複数の傾斜レール44によって構成されている。そして、この傾斜レール44に複数の長尺丸材14を投入すると、該丸材14は傾斜レール44上を転動して並列状態でストックされる。また、図2に示すように、最下流側に設けられた傾斜レール44の外方に規制板46が設けられ、各長尺丸材14の先端を揃えるようになっている。
図1および図3に示すように、内側2つの傾斜レール44,44における傾斜下端には、下方水平ローラ28,28の第1位置より上方側に位置して垂直ローラ30,30に向け下方傾斜するスロープ部材36,36が、該垂直ローラ30,30に近接するよう設けられている。各スロープ部材36は、側面が略直角三角形状に形成されて傾斜レール44の傾斜下端から所要高さで上方へ突出しており、傾斜レール44上に置かれた長尺丸材14は、スロープ部材36の突出端に当接して転動が規制されるようになっている。
また、このスロープ部材36の上面には、図1に示すように、傾斜レール44から遠ざかるにつれて下方傾斜する傾斜面36aが形成されている。この傾斜面36a上に投入された長尺丸材14は、この傾斜面36a上を転動して前記垂直ローラ30に当接することで、横方向の位置規制がなされた状態で一次的に停留される。すなわち、このスロープ部材36は、傾斜レール44上の長尺丸材14の転動を規制すると共に、スロープ部材36上に載置された長尺丸材14を垂直ローラ30に確実に当接させる役目を果たしている。なお、図6(a)に示すように、スロープ部材36の突出高さは、第1位置において最も傾動した状態の下方水平ローラ28,28よりも高くなるよう設定されている。
図3に示すように、スロープ部材36,36の側部には、ストック部18に待機された長尺丸材14の1つを持ち上げて、スロープ部材36,36へ投入する載置手段48,48が設置されている。各載置手段48は、図8(a),(b)に示す如き形状をなした板状部材であって、そのストック部18から離間する端部が支持部12における上方のフレーム20に支軸50を介して軸支されている。また、両載置手段48,48の下部は、下方のフレーム20に揺動自在に支持された揺動シリンダ24の昇降部24aと回転軸52を介して連結されており、図8(b)に示すように、揺動シリンダ24が作動することで両載置手段48,48は連動して夫々の支軸50を支点に揺動される。
また、各載置手段48は、常には、その上部48aが傾斜レール44上の長尺丸材14に干渉しないよう該レール44より下方に位置する(図8(a))と共に、作動時には、揺動シリンダ24によって押し上げられて、図8(b)に示すように、スロープ部材36と当接している先頭の長尺丸材14を持ち上げる。そして、載置手段48の上部48aによって持ち上げられた長尺丸材14は、該上部48aを転動してスロープ部材36の傾斜面36a上に一次的に移動される。なお、図3および図4に示すように、実施例1においては載置手段48,48は2つ設けられ、これらは前記回転軸52および連結軸54によって互いに連結されている。しかしながら、以上に示した載置手段48および揺動シリンダ24の構成は、実施例1に限定される訳でなく、他の構成を採用してもよい。また、載置手段48を供給装置10に3基以上設置してもよい。
(実施例1の作用)
次に、実施例1に係る供給装置10の作用について説明する。先ず始めに、傾斜レール44,44上に複数の長尺丸材14,14を投入する。各傾斜レール44はワーク移送部16へ向けて所要角度で下方傾斜しているので、最初に投入された長尺丸材14は前記スロープ部材36に当接するまで転動する。また、残る長尺丸材14は互いに当接して、並列状態でストック部18に待機される。なお、各長尺丸材14は、ストック部18の下流側に設けられた規制板46に先端が当接することで揃えられる。
次に、前記載置手段48が作動して、スロープ部材36に当接している先頭の長尺丸材14をスロープ部材36上に一次的に載置する。すなわち、図8(a)および(b)に示すように、揺動シリンダ24が作動して昇降部24aが上昇する。これに伴い、回転軸52を介して昇降部24aに連結された両載置手段48,48は、夫々、支軸50,50を支点として、上方へ同期的に揺動する。そして、スロープ部材36に当接している先頭の長尺丸材14が、載置手段48の上部48aに持ち上げられる(図8(b))。載置手段48,48によって持ち上げられた長尺丸材14は、載置手段48,48の上部48a,48aを転動しスロープ部材36,36へ移される。更に、スロープ部材36,36の傾斜面36a,36aは、垂直ローラ30,30側へ下方傾斜しているので、長尺丸材14は垂直ローラ30,30に当接する(図1の状態)。この時、第1位置にある下方水平ローラ28,28は、スロープ部材36,36より下方に位置しており、長尺丸材14と干渉することはない。
スロープ部材36,36上に長尺丸材14が載置されると、各空気圧シリンダ38が作動して、図6(a)に示すように、下方水平ローラ28の端部28aを持ち上げ、該下方水平ローラ28は支軸Pを中心に傾動される。なお、下方水平ローラ28,28は傾動した状態であってもスロープ部材36,36より下方に位置しているので、傾斜面36a,36a上の長尺丸材14と干渉することはない。次いで、図7(a)に示すように、油圧シリンダ22が作動して昇降台34を上昇させ、下方水平ローラ28,28上に長尺丸材14が載置される。
すなわち、長尺丸材14がスロープ部材36,36上に移され、更に、下方水平ローラ28,28が傾動した後に(所要のタイミング)、油圧シリンダ22が作動して下方水平ローラ28,28を上昇させるようになっている。この時、図7(a)に示すように、下方水平ローラ28,28へ載置された長尺丸材14は、下方水平ローラ28,28が垂直ローラ30,30側へ下方傾斜しているので、垂直ローラ30,30に当接したまま上昇し、横方向の位置規制が解除されることはない。また、長尺丸材14が上昇中、下方水平ローラ28,28上を転がって、該下方水平ローラ28,28から転落することもない。なお、昇降台34は、ガイド部材42に係合した2つのスライドレール40,40によって案内されているので、昇降台34は水平姿勢のまま上昇される。従って、両下方水平ローラ28,28は同レベルで上昇して、長尺丸材14は安定的に持ち上げられる。
図7(b)に示すように、下方水平ローラ28,28が第2位置に到達すると、該ローラ28,28上の長尺丸材14が上方水平ローラ26,26のローラ下面26a,26aに押し当てられる。この時、油圧シリンダ22の力は空気圧シリンダ38,38の力よりも大きく設定されているので、下方水平ローラ28,28は該空気圧シリンダ38,38の力に抗して反対方向へ傾動され、再び水平姿勢に戻される(図6(b))。すなわち、油圧シリンダ22の付勢力によって長尺丸材14は上方水平ローラ26,26と下方水平ローラ28,28とで挟持されて、切削装置56の上方基準面Tと同じ高さに支持される。更に、長尺丸材14は、この時点においても垂直ローラ30,30に当接したままなので、横方向の位置規制もなされている。
すなわち、実施例1に係る供給装置10によれば、下方水平ローラ28,28上の長尺丸材14は、ローラ下面26a,26aを上方基準面Tに一致させた上方水平ローラ26,26に押し当てられて上方基準面Tが確保される。従って、上方基準面Tを有する切削装置56に長尺丸材14を供給することが可能となる。
次いで、長尺丸材14は、その先端を切削装置56の送りバイス(図示せず)等によって挟持され、切削装置56へ間欠的または連続的に送られる。この時、長尺丸材14は上方水平ローラ26,26、下方水平ローラ28,28および垂直ローラ30,30によって挟持された状態なので、長尺丸材14はパスラインPLからずれることなく確実に切削装置56へ送られる。長尺丸材14が切削装置56に完全に送られると、油圧シリンダ22が昇降台34を下降させて、下方水平ローラ28,28は、図1の如く、第1位置まで戻される。
次に、実施例2に係る長尺丸材供給装置について、以下に説明を行なう。なお、実施例2においては、実施例1との変更箇所についてのみ説明を行ない、同一の部材については同じ符号を付して、説明を省略する。
図9は、実施例2に係る供給装置60の要部を拡大して示したものであって、パスラインPLの下方に設けられ、その回転軸62a,62aをパスラインPLに対し交差させた2基の下方水平ローラ62,62は、その軸方向の中間部分62bを左右両方向から略円錐状に収束させたローラとして構成されている。すなわち、図10に示すように、実施例2の各下方水平ローラ62は、その中間部分62bが細くくびれた形状をなしており、該中間部分62bに長尺丸材14を保持し得るようになっている。
また、下方水平ローラ62,62は、前記昇降台34において、各中間部分62bがパスラインPLの鉛直下方に位置するよう設けられている。すなわち、実施例2に係る下方水平ローラ62,62は、長尺丸材14を持ち上げ、上方水平ローラ26,26に押し当てて上方基準面Tを確保すると共に、長尺丸材14を前記中間部分62b,62bで保持することで、長尺丸材14の横方向の位置規制をなしている。従って、実施例2の供給装置60には、実施例1において長尺丸材14に対して横方向の規制を行なう垂直ローラ30,30が設けられていない。また、実施例1の供給装置10では、下方水平ローラ28,28が傾動して、長尺丸材14を垂直ローラ30,30に当接させるよう構成されていた。しかしながら、実施例2の下方水平ローラ62,62については横方向の位置規制もなし得るので、下方水平ローラ28,28を傾動させる必要がなく、実施例2の供給装置60には空気圧シリンダ38が設けられていない。
なお、実施例2におけるスロープ部材64には、その傾斜面64aにおける傾斜下端側に規制部材64bが設けられている。この規制部材64bは、前記載置手段48によってスロープ部材64上に移動され、傾斜面64aを転動する長尺丸材14を、下方水平ローラ62,62上で停止させるよう構成される。また、図9(a)に示すように、第1位置における下方水平ローラ62は、実施例1と同様に、スロープ部材64よりも下方に位置してしている。
(実施例2の作用)
次に、実施例2に係る供給装置60の作用について説明する。ストック部18に待機された長尺丸材14は、実施例1と同様に、載置手段48,48によってスロープ部材64,64上へ移動される。スロープ部材64,64上へ移動された長尺丸材14は、傾斜面64a,64a上を規制部材64b,64bに当接するまで転動する。この時、図9(a)に示すように、第1位置にある下方水平ローラ62,62は、スロープ部材64,64よりも下方に位置しているので、該スロープ部材64,64上の長尺丸材14と干渉することはない。
次に、前記油圧シリンダ22が作動して昇降台34を押し上げ、下方水平ローラ62,62は上昇を始める。そして、下方水平ローラ62,62がスロープ部材64,64を越えると、該スロープ部材64,64上に載置されている長尺丸材14が下方水平ローラ62,62上に移動する(図9(b))。この時、下方水平ローラ62,62は、その中間部分62bが左右両方向から略円錐状に収束しているので、長尺丸材14は中間部分62bに保持される。すなわち、この時点において、長尺丸材14は横方向の位置規制がなされる。
更に下方水平ローラ62,62が上昇して第2位置に到達すると、図9(c)に示すように、長尺丸材14は上方水平ローラ26,26のローラ下面26a,26aに押し当てられ、長尺丸材14は上方基準面Tと同じ高さに保持される。そして、油圧シリンダ22の付勢力によって長尺丸材14は、下方水平ローラ62,62と上方水平ローラ26,26とで挟持される。すなわち、実施例2に係る供給装置60によれば、長尺丸材14は上方基準面Tに確実に確保されて、切削装置56に安定的に供給することが可能となる。また、下方水平ローラ62,62を、その中間部分62bを左右方向から略円錐状に収束させたローラとして構成したので、長尺丸材14は中間部分62aによって横方向の位置規制がなされ、切削装置56へ供給する際、長尺丸材14がパスラインPLからずれることはなく、安定的に供給される。
次に、実施例3に係る長尺丸材供給装置について、以下に説明を行なう。なお、実施例3においても、実施例1との変更箇所についてのみ説明を行ない、同一の部材については同じ符号を付して、説明を省略する。
図11は、実施例3に係る供給装置70の要部を拡大して示したものである。実施例3において、パスラインPLの下方に所要間隔で設けられる2基の下方ローラ72,72は、図12に示すように、夫々、パスラインPLに沿って前後に離間した一対の円筒状ローラ72a,72aから構成されている。また、図13に示すように、各対をなす円筒状ローラ72a,72aの回転軸72b,72bは、X状に交差している。すなわち、各水平ローラ72は、互いに逆方向へ所要角度傾斜した円筒状ローラ72a,72aをパスラインPLに沿って配置することで構成されている。また、図13に示すように、両円筒状ローラ72a,72aによって長尺丸材14を保持する凹部72cが形成され、この凹部72cがパスラインPLの鉛直下方に位置するようになっている。
すなわち、実施例3に係る下方ローラ72,72は、長尺丸材14を上方水平ローラ26,26のローラ下面26a,26aに押し当てて上方基準面Tを確保すると共に、長尺丸材14を下方ローラ72,72の凹部72c,72cで保持することで、長尺丸材14の横方向の位置規制をなし得るように構成される。従って、実施例3の供給装置70においても、実施例2の場合と同様に、実施例1の供給装置10に設けられていた垂直ローラ30,30や、空気圧シリンダ38を省略し得る。
また、実施例3におけるスロープ部材64,64には、実施例2と同様に規制部材64b,64bが設けられている。更に、図11(a)に示すように、第1位置における下方ローラ72,72は、実施例1および実施例2と同様に、スロープ部材64,64よりも下方に位置するよう設定される。
(実施例3の作用)
次に、実施例3に係る供給装置70の作用について説明する。ストック部18に待機された長尺丸材14は、実施例1および実施例2と同様に、載置手段48,48によってスロープ部材64,64上へ移動される。スロープ部材64,64上へ移動された長尺丸材14は、傾斜面64a,64a上を規制部材64b,64bに当接するまで転動する。この時、図11(a)に示すように、第1位置にある下方ローラ72,72は、スロープ部材64,64よりも下方に位置し、長尺丸材14と干渉することはない。
次に、前記油圧シリンダ22が作動して昇降台34を押し上げ、下方ローラ72,72は上昇を始める。そして、下方ローラ72,72がスロープ部材64,64を越えた際に、長尺丸材14はスロープ部材64,64から下方ローラ72,72へ移る(図11(b))。この時、各下方ローラ72には、一対の円筒状ローラ72b,72bによって凹部72cが形成されているので、長尺丸材14は凹部72cに保持される。すなわち、この時点において、長尺丸材14は横方向の位置規制がなされる。
更に、下方ローラ72,72が上昇して第2位置に到達すると、図11(c)に示すように、長尺丸材14は上方水平ローラ26,26のローラ下面26a,26aに押し当てられ、長尺丸材14は上方基準面Tと同じ高さに保持される。そして、油圧シリンダ22の付勢力によって長尺丸材14は、下方ローラ72,72と上方水平ローラ26,26とで挟持される。すなわち、実施例3に係る供給装置70によれば、長尺丸材14は上方基準面Tに確実に確保され、該上方基準面Tを備えた切削装置56に安定的に供給することが可能となる。また、各下方ローラ72を一対の円筒状ローラ72a,72によって構成し、両円筒状ローラ72a,72aに形成される凹部72cに長尺丸材14を保持するよう構成したので、長尺丸材14の横方向の位置決めも確実になし得る。
上方基準面Tが確保されてパスラインPLにセットされた長尺丸材14は、下流の切削装置56へ供給される。この時、長尺丸材14は、前記凹部72c,72cに保持されているので、パスラインPLからずれることなく、安定的に切削装置56へ送られる。
なお、実施例1〜3で示した供給装置10,60,70は、下方水平ローラ28,62または下方ローラ72の昇降を、油圧シリンダ22によって行なうものであった。しかしながら、下方水平ローラ28,62または下方ローラ72を昇降させる装置としては、この油圧シリンダ22に限られる訳でなく、各ローラ28,62,72を第1位置と第2位置との間を昇降させ得るものであれば、他の機構を採用することができる。
また、各ローラの配設数は、実施例1〜3では、夫々を2基づつ設けたが、各ローラを3基以上設置してもよい。更に、各実施例の供給装置10,60,70は必ずしも単体で使用する必要はなく、複数の供給装置10,60,70を直列的に連結させて、より長い長尺丸材14に対応させることも可能である。
また、実施例1〜3では、長尺丸材14を1本ずつパスラインPLにセットさせるものであったが、長尺丸材14を2本以上ずつセットするよう変更することも可能である。すなわち、載置手段48の形状を変更して、1度に2本以上の長尺丸材14をスロープ部材36,64上に移動させるよう変更してもよい。
【0002】
方側から下降して、該丸材14は所定の長さに切断される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1:特開平10−6169号公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
ところで、従来の切削装置84は、上記したように基準面Tが長尺丸材14の下方(以下、下方基準面と呼ぶ)に設定されたものが主流であり、この切削装置84に長尺丸材14を供給する供給装置80も、この下方基準面Tに対応するよう設計されている。しかしながら、下方基準面Tを備えた切削装置84は、例えば、長尺丸材14がパイプ材である場合には、切断する際に切削工具96が切粉を巻き込んでしまい易く、切削面の品質が低下する問題があった。そこで、この問題に対処する切削装置として、図15に示すように、基準面Tが長尺丸材14の上方に設定された切削装置56が考えられる。
すなわち、この切削装置56は、所要の剛性を有するビーム58を備え、該ビーム58の下面に基準面(以下、上方基準面と呼ぶ)Tが設定される。そして、この上方基準面Tに長尺丸材14を押し当てると共に、バイス94によって固定したもとで、切削工具96が上昇して長尺丸材14を切削するようになっている。これにより、切削時に生ずる切屑を切削工具96が巻き込み難くなり、長尺丸材14の切削面質が向上する。ところが、従来の供給装置80は、下方基準面Tを備えた切削装置84にのみ対応したものであり、このような上方基準面Tを備えた切削装置56に対応した供給装置は、現在提案されていないのが実情である。
そこで本発明は、上方に基準面を備えた切削装置に対応した長尺丸材供給装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、請求項1に係る長尺丸材供給装置は、
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
【0003】
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方において該パスラインに沿って延在するよう配設され、常には下方の第1位置に待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇可能な昇降台と、
前記昇降台の長手方向に離間して設けられ、昇降台の昇降時にガイド部材に摺動案内されることで昇降台を水平姿勢に維持する一対のスライドレールと、
前記パスラインに対し各回転軸を交差させて前記昇降台上に所要間隔で設けられ、常には前記第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで昇降台と共に前記第2位置まで上昇して、該長尺丸材を水平姿勢のまま持ち上げて前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラと、
前記パスラインの側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラとから構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、長尺丸材は、下方水平ローラによって水平姿勢のまま安定的に持ち上げられ、上方水平ローラに押し当てられた状態で両ローラに挟持されるので、長尺丸材を上方の基準面に一致する高さに保持することができる。従って、従来の供給装置では供給不可能であった上方の基準面を備えた切削装置に、長尺丸材を供給し得る。また、長尺丸材は垂直ローラによって横方向への位置規制もなされるので、供給時に長尺丸材がパスラインからずれることがなく、安定的に供給することが可能となる。
請求項2に係る発明は、前記第1位置より上方にあって前記垂直ローラに向け傾斜するスロープ部材を該垂直ローラに近接して設け、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を一次的に該スロープ部材で受けると共に、該長尺丸材を該垂直ローラに向け転動させて横方向の位置規制を行なうようにした。
請求項2の発明によれば、下方水平ローラへ投入された長尺丸材は、一次的にスロープ部材に載置され、垂直ローラに当接した状態で待機するので、長尺丸材の横方向への位置規制を確実に行ない得る。
請求項3に係る発明は、前記複数基の下方水平ローラは、前記垂直ローラに近接する側の回転軸の軸端が傾動自在に軸支され、各下方水平ローラが前記所要のタイミングで第2位置まで上昇するに先立ち、前記スロープ部材の傾斜面より下方において傾動可能になっている。
請求項3の発明によれば、第1位置から第2位置へ移動する際、下方水平ローラは傾動した状態にあるので、長尺丸材は常に垂直ローラに当接することとなる。従って
【0004】
、長尺丸材が下方水平ローラ上を転動して、パスラインからずれたり、下方水平ローラから転落したりすることがない。
【0005】
発明の効果
本発明に係る長尺丸材供給装置によれば、長尺丸材を、上方に基準面を備えた切削装置に、パスラインに沿って安定的に供給することが可能となる。
図面の簡単な説明
[図1]実施例1に係る供給装置を下流側から見た断面図であって、図3のI−I線断面図である。
[図2]実施例1に係る供給装置を示す斜視図である。
[図3]実施例1に係る供給装置を示す平面図である。
[図4]実施例1に係る供給装置を上方基準面を備えた切削装置の上流側に配設した状態を示す側面図である。
[図5](a)は下方水平ローラを昇降させる昇降台および油圧シリンダを示す斜視図で

Claims (5)

  1. 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
    前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
    前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(28b,28b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方水平ローラ(28,28)と、
    前記パスライン(PL)の側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラ(28,28)へ投入された前記長尺丸材(14)を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラ(30,30)とから構成した
    ことを特徴とする長尺丸材供給装置。
  2. 前記第1位置より上方にあって前記垂直ローラ(30,30)に向け傾斜するスロープ部材(36,36)を該垂直ローラ(30,30)に近接して設け、前記下方水平ローラ(28,28)へ投入された前記長尺丸材(14)を一次的に該スロープ部材(36,36)で受けると共に、該長尺丸材(14)を該垂直ローラ(30,30)に向け転動させて横方向の位置規制を行なうようにした請求項1記載の長尺丸材供給装置。
  3. 前記複数基の下方水平ローラ(28,28)は、前記垂直ローラ(30,30)に近接する側の回転軸(28b)の軸端が傾動自在に軸支され、各下方水平ローラ(28,28)が前記所要のタイミングで第2位置まで上昇するに先立ち、前記スロープ部材(36,36)の傾斜面(36a,36a)より下方において傾動可能になっている請求項2記載の長尺丸材供給装置。
  4. 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
    前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
    前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(62a,62a)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方水平ローラ(62,62)とからなり、
    前記夫々の下方水平ローラ(62,62)は、その中間部分(62b)を左右両方向から略円錐状に収束させたローラとして構成した
    ことを特徴とする長尺丸材供給装置。
  5. 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
    前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
    前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(72b,72b,72b,
    72b)を交差させて所要間隔で設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方ローラ(72,72)とからなり、
    前記夫々の下方ローラ(72,72)は、前記パスライン(PL)に沿って前後に離間した一対の円筒状ローラ(72a,72a,72a,72a)からなると共に、各対をなす円筒状ローラ(72a,72a)の回転軸(72b,72b)をX状に交差させるよう構成した
    ことを特徴とする長尺丸材供給装置。
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