JPWO2007013172A1 - 長尺丸材供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラと、
前記パスラインの側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラとから構成したことを特徴とする。
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラとからなり、
前記夫々の下方水平ローラは、その中間部分を左右両方向から略円錐状に収束させたローラとして構成したことを特徴とする。
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材を前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラとからなり、
前記夫々の下方水平ローラは、前記パスラインに沿って前後に離間した一対の円筒状ローラからなると共に、各対をなす円筒状ローラの回転軸をX状に交差させるよう構成したことを特徴とする。
供給装置10の下部を構成して、装置本体を所定の高さで支持する支持部12は、剛性を備えた複数のフレーム20を水平方向および垂直方向に配設して枠状に構成される。また、支持部12内に所要のスペースSが画成され、該スペースS内に後述する油圧シリンダ22、揺動シリンダ24等の装置が配設されている。
長尺丸材14を所定高さに保持してパスラインPLにセットするワーク移送部16は、切削装置56の上方基準面(基準面)Tと同じ高さに設定された複数基の上方水平ローラ26,26と、各上方水平ローラ26の下方に対応的に設けられる下方水平ローラ28,28と、パスラインPLの側方(ストック部18とは反対側)に沿って垂直に配設される複数基の垂直ローラ30,30とから構成されている。
ストック部18は、図1〜図3に示すように、パスラインPLの側方に設けられると共に、パスラインPLから遠ざかるにつれて上方傾斜する複数の傾斜レール44によって構成されている。そして、この傾斜レール44に複数の長尺丸材14を投入すると、該丸材14は傾斜レール44上を転動して並列状態でストックされる。また、図2に示すように、最下流側に設けられた傾斜レール44の外方に規制板46が設けられ、各長尺丸材14の先端を揃えるようになっている。
次に、実施例1に係る供給装置10の作用について説明する。先ず始めに、傾斜レール44,44上に複数の長尺丸材14,14を投入する。各傾斜レール44はワーク移送部16へ向けて所要角度で下方傾斜しているので、最初に投入された長尺丸材14は前記スロープ部材36に当接するまで転動する。また、残る長尺丸材14は互いに当接して、並列状態でストック部18に待機される。なお、各長尺丸材14は、ストック部18の下流側に設けられた規制板46に先端が当接することで揃えられる。
次に、実施例2に係る供給装置60の作用について説明する。ストック部18に待機された長尺丸材14は、実施例1と同様に、載置手段48,48によってスロープ部材64,64上へ移動される。スロープ部材64,64上へ移動された長尺丸材14は、傾斜面64a,64a上を規制部材64b,64bに当接するまで転動する。この時、図9(a)に示すように、第1位置にある下方水平ローラ62,62は、スロープ部材64,64よりも下方に位置しているので、該スロープ部材64,64上の長尺丸材14と干渉することはない。
次に、実施例3に係る供給装置70の作用について説明する。ストック部18に待機された長尺丸材14は、実施例1および実施例2と同様に、載置手段48,48によってスロープ部材64,64上へ移動される。スロープ部材64,64上へ移動された長尺丸材14は、傾斜面64a,64a上を規制部材64b,64bに当接するまで転動する。この時、図11(a)に示すように、第1位置にある下方ローラ72,72は、スロープ部材64,64よりも下方に位置し、長尺丸材14と干渉することはない。
方側から下降して、該丸材14は所定の長さに切断される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1:特開平10−6169号公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
ところで、従来の切削装置84は、上記したように基準面Tが長尺丸材14の下方(以下、下方基準面と呼ぶ)に設定されたものが主流であり、この切削装置84に長尺丸材14を供給する供給装置80も、この下方基準面Tに対応するよう設計されている。しかしながら、下方基準面Tを備えた切削装置84は、例えば、長尺丸材14がパイプ材である場合には、切断する際に切削工具96が切粉を巻き込んでしまい易く、切削面の品質が低下する問題があった。そこで、この問題に対処する切削装置として、図15に示すように、基準面Tが長尺丸材14の上方に設定された切削装置56が考えられる。
すなわち、この切削装置56は、所要の剛性を有するビーム58を備え、該ビーム58の下面に基準面(以下、上方基準面と呼ぶ)Tが設定される。そして、この上方基準面Tに長尺丸材14を押し当てると共に、バイス94によって固定したもとで、切削工具96が上昇して長尺丸材14を切削するようになっている。これにより、切削時に生ずる切屑を切削工具96が巻き込み難くなり、長尺丸材14の切削面質が向上する。ところが、従来の供給装置80は、下方基準面Tを備えた切削装置84にのみ対応したものであり、このような上方基準面Tを備えた切削装置56に対応した供給装置は、現在提案されていないのが実情である。
そこで本発明は、上方に基準面を備えた切削装置に対応した長尺丸材供給装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、請求項1に係る長尺丸材供給装置は、
上方の基準面に長尺丸材を押し当てて切削を行う切削装置の上流側に設けられ、前記上方の基準面を確保した状態で該長尺丸材をパスラインに沿って前記切削装置へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスラインの上方に該パスラインに対し各回転軸を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面を前記上方の基準面に一致させた複数基の上方水平ローラと、
前記パスラインの下方において該パスラインに沿って延在するよう配設され、常には下方の第1位置に待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇可能な昇降台と、
前記昇降台の長手方向に離間して設けられ、昇降台の昇降時にガイド部材に摺動案内されることで昇降台を水平姿勢に維持する一対のスライドレールと、
前記パスラインに対し各回転軸を交差させて前記昇降台上に所要間隔で設けられ、常には前記第1位置にあって前記長尺丸材の投入を待機すると共に、所要のタイミングで昇降台と共に前記第2位置まで上昇して、該長尺丸材を水平姿勢のまま持ち上げて前記上方水平ローラに押し当てて前記上方の基準面を確保する複数基の下方水平ローラと、
前記パスラインの側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラとから構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、長尺丸材は、下方水平ローラによって水平姿勢のまま安定的に持ち上げられ、上方水平ローラに押し当てられた状態で両ローラに挟持されるので、長尺丸材を上方の基準面に一致する高さに保持することができる。従って、従来の供給装置では供給不可能であった上方の基準面を備えた切削装置に、長尺丸材を供給し得る。また、長尺丸材は垂直ローラによって横方向への位置規制もなされるので、供給時に長尺丸材がパスラインからずれることがなく、安定的に供給することが可能となる。
請求項2に係る発明は、前記第1位置より上方にあって前記垂直ローラに向け傾斜するスロープ部材を該垂直ローラに近接して設け、前記下方水平ローラへ投入された前記長尺丸材を一次的に該スロープ部材で受けると共に、該長尺丸材を該垂直ローラに向け転動させて横方向の位置規制を行なうようにした。
請求項2の発明によれば、下方水平ローラへ投入された長尺丸材は、一次的にスロープ部材に載置され、垂直ローラに当接した状態で待機するので、長尺丸材の横方向への位置規制を確実に行ない得る。
請求項3に係る発明は、前記複数基の下方水平ローラは、前記垂直ローラに近接する側の回転軸の軸端が傾動自在に軸支され、各下方水平ローラが前記所要のタイミングで第2位置まで上昇するに先立ち、前記スロープ部材の傾斜面より下方において傾動可能になっている。
請求項3の発明によれば、第1位置から第2位置へ移動する際、下方水平ローラは傾動した状態にあるので、長尺丸材は常に垂直ローラに当接することとなる。従って
、長尺丸材が下方水平ローラ上を転動して、パスラインからずれたり、下方水平ローラから転落したりすることがない。
発明の効果
本発明に係る長尺丸材供給装置によれば、長尺丸材を、上方に基準面を備えた切削装置に、パスラインに沿って安定的に供給することが可能となる。
図面の簡単な説明
[図1]実施例1に係る供給装置を下流側から見た断面図であって、図3のI−I線断面図である。
[図2]実施例1に係る供給装置を示す斜視図である。
[図3]実施例1に係る供給装置を示す平面図である。
[図4]実施例1に係る供給装置を上方基準面を備えた切削装置の上流側に配設した状態を示す側面図である。
[図5](a)は下方水平ローラを昇降させる昇降台および油圧シリンダを示す斜視図で
Claims (5)
- 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(28b,28b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方水平ローラ(28,28)と、
前記パスライン(PL)の側方に所要間隔で垂直に設けられ、前記下方水平ローラ(28,28)へ投入された前記長尺丸材(14)を横方向に位置規制する複数基の垂直ローラ(30,30)とから構成した
ことを特徴とする長尺丸材供給装置。 - 前記第1位置より上方にあって前記垂直ローラ(30,30)に向け傾斜するスロープ部材(36,36)を該垂直ローラ(30,30)に近接して設け、前記下方水平ローラ(28,28)へ投入された前記長尺丸材(14)を一次的に該スロープ部材(36,36)で受けると共に、該長尺丸材(14)を該垂直ローラ(30,30)に向け転動させて横方向の位置規制を行なうようにした請求項1記載の長尺丸材供給装置。
- 前記複数基の下方水平ローラ(28,28)は、前記垂直ローラ(30,30)に近接する側の回転軸(28b)の軸端が傾動自在に軸支され、各下方水平ローラ(28,28)が前記所要のタイミングで第2位置まで上昇するに先立ち、前記スロープ部材(36,36)の傾斜面(36a,36a)より下方において傾動可能になっている請求項2記載の長尺丸材供給装置。
- 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(62a,62a)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方水平ローラ(62,62)とからなり、
前記夫々の下方水平ローラ(62,62)は、その中間部分(62b)を左右両方向から略円錐状に収束させたローラとして構成した
ことを特徴とする長尺丸材供給装置。 - 上方の基準面(T)に長尺丸材(14)を押し当てて切削を行う切削装置(56)の上流側に設けられ、前記上方の基準面(T)を確保した状態で該長尺丸材(14)をパスライン(PL)に沿って前記切削装置(56)へ向け供給する長尺丸材供給装置であって、
前記パスライン(PL)の上方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(26b,26b)を交差させて所要間隔で水平に設けられ、夫々のローラ下面(26a,26a)を前記上方の基準面(T)に一致させた複数基の上方水平ローラ(26,26)と、
前記パスライン(PL)の下方に該パスライン(PL)に対し各回転軸(72b,72b,72b,
72b)を交差させて所要間隔で設けられ、常には下方の第1位置にあって前記長尺丸材(14)の投入を待機すると共に、所要のタイミングで第2位置まで上昇して、該長尺丸材(14)を前記上方水平ローラ(26,26)に押し当てて前記上方の基準面(T)を確保する複数基の下方ローラ(72,72)とからなり、
前記夫々の下方ローラ(72,72)は、前記パスライン(PL)に沿って前後に離間した一対の円筒状ローラ(72a,72a,72a,72a)からなると共に、各対をなす円筒状ローラ(72a,72a)の回転軸(72b,72b)をX状に交差させるよう構成した
ことを特徴とする長尺丸材供給装置。
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