JPH0664710A - 棒材貯蔵装置 - Google Patents

棒材貯蔵装置

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JPH0664710A
JPH0664710A JP12568093A JP12568093A JPH0664710A JP H0664710 A JPH0664710 A JP H0664710A JP 12568093 A JP12568093 A JP 12568093A JP 12568093 A JP12568093 A JP 12568093A JP H0664710 A JPH0664710 A JP H0664710A
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JP
Japan
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pallet
bar
bar material
elevator
storage device
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JP12568093A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Hasegawa
孝芳 長谷川
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 種々の棒材を多数貯蔵でき、かつ多数の棒材
の内から所望の棒材を選択して棒材加工機へ容易に供給
することができ、また棒材加工機に対する棒材の供給を
迅速に行うことのできる棒材貯蔵装置1を提供する。 【構成】 複数本の棒材Bを載置したパレット15を出
入自在に収納するパレット収納棚17を複数段備えてな
る棚フレーム19と、この棚フレーム19の一側に上下
動自在に設けられ、かつ各パレット収納棚17に対して
各パレット15を出入するためのトラバーサ21を往復
動自在に備えてなるエレベータ装置23と、このエレベ
ータ装置23によってパレット収納棚17から引出さ
れ、かつ所定位置に位置決めされたパレット15上の棒
材Bを、パレット上から棒材加工装置3へ供給する送材
供給装置25とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鋸盤のごとき棒
材加工機に対して供給すべき長尺の棒材を多数収納し貯
蔵する棒材貯蔵装置に係り、さらに詳細には、種々の棒
材を多数貯蔵することができ、かつ前記棒材加工機に対
して所望の棒材の搬出入を容易に行うことのできる棒材
貯蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関係ある先行例としては、例え
ば特開平2−212016号、特開平2−145209
号、米国特許第4362454号、独国公開特許DE4
018139A1等がある。また出願人の関係ある出願
としてPCT/JP92/00061号がある。
【0003】従来、鋸盤のごとき棒材加工機に対して供
給すべき種々の棒材を貯蔵し供給する構成としては、前
記先行例にも示されているように、棒材加工機の後側に
配置したローラコンベア等の送材方向に対して直交する
方向のチエンコンベアを設け、このチエンコンベア上に
加工すべき棒材を加工順番に載置する構成がある。
【0004】この構成によれば、チエンコンベアの駆動
によって当該チエンコンベア上の棒材がローラコンベア
上へ順次搬送され、上記ローラコンベアによって棒材加
工機へ搬入されて加工されるので、棒材加工の無人化を
図ることができる。
【0005】しかし、前記構成においては、チエンコン
ベア上に予め加工順に棒材を準備しなければならず、ま
たチエンコンベア上に棒材を貯蔵するので、棒材の貯蔵
が平面的であり、より多くの棒材の貯蔵ができないとい
う問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、棒材を立体的
に貯蔵する構成もある。しかし、従来、棒材を立体的に
貯蔵する構成においては、複数段に構成した棚にそれぞ
れ棒材を直接収納する構成である。そして、各棚に対す
る棒材の搬出入は、例えば天井クレーンやガントリーク
レーン等のごとき搬出入装置を用いる構成である。
【0007】上記構成によれば、多数の棒材を貯蔵する
ことができるものの、全体的構成が大きくなると共に、
棒材加工機に対する棒材の搬出入に比較的時間がかかる
という問題がある。
【0008】本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑み
てなされたもので、その第1の目的は、種々の棒材を多
数貯蔵でき、かつ多数の棒材の内から所望の棒材を選択
して棒材加工機へ容易に供給することのできる棒材貯蔵
装置を提供することである。
【0009】第2の目的は、棒材加工機に対する棒材の
供給を迅速に行うことのできる棒材貯蔵装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述のごとき目的を達成
するために、本発明は、複数本の棒材を載置したパレッ
トを出入自在に収納するパレット収納棚を複数段備えて
なる棚フレームと、この棚フレームの一側に上下動自在
に設けられ、かつ前記各パレット収納棚に対して前記各
パレットを出入するためのトラバーサを往復動自在に備
えてなるエレベータ装置と、このエレベータ装置によっ
て前記パレット収納棚から引出され、かつ所定位置に位
置決めされたパレット上の棒材を、上記パレット上から
棒材加工装置へ供給する送材供給装置とを備えてなるも
のである。
【0011】
【作用】上記構成において、棚フレームに沿ってエレベ
ータ装置を上下動し、上記棚フレームの適宜のパレット
収納棚にエレベータ装置を停止した後、当該エレベータ
装置に備えたトラバーサでもって上記パレット収納棚内
のパレットを引出す。その後、エレベータ装置を下降位
置に下降せしめると共にトラバーサによってパレットの
位置決めを行った後、送材供給装置によって所定位置に
位置決めされたパレット上の棒材を相対的に押上げた
後、棒材を長手方向へ送材することにより棒材加工機へ
供給することができ、棒材加工機に対する棒材供給の省
力化を図ることができるものである。
【0012】
【実施例】理解を容易にするために、先ず、本発明に係
る棒材貯蔵装置が使用される切断加工システムの全体的
構成について説明する。
【0013】図1を参照するに、本実施例に係る棒材貯
蔵装置1は、例えば帯鋸盤のごとき棒材加工機3の後側
に配置してあり、この棒材加工機3の前側には、棒材加
工機3によって切断加工された後の切断片Wを切断加工
機3の切断加工位置から前方へ搬出する切断片搬出装置
5が配置してある。
【0014】前記棒材加工機3は、通常の帯鋸盤や丸鋸
盤などのごとき切断機よりなるものであり、この種の棒
材加工機は周知であるから、前記棒材加工機3の詳細に
ついては説明を省略する。
【0015】前記切断片搬出装置5は、前記棒材加工機
3によって切断された切断片Wを前方へ搬出し、かつ切
断片Wの形状寸法等に対応して切断片Wを区分け整理す
る機能を有するものである。
【0016】上記機能を奏するために、切断片搬出装置
5には、切断片Wをクランプ自在のワーククランプ7を
備えたキャリッジ9がガイドフレーム11に沿って前後
方向へ往復動自在に設けてあり、かつ上記キャリッジ9
が往復動する通路の側方には切断片Wを整理して一時的
に貯留するストック台13が設けてある。
【0017】したがって、前記棒材加工機3によって切
断された切断片Wを前方へ搬出し、切断片Wの形状寸法
等に応じて切断片Wをストック台13上に整理して一時
的に貯留することができる。
【0018】上記ストック台13上の切断片Wは、例え
ば旋盤などの如き次工程の工作機械へ適宜に搬送され供
給される。
【0019】なお、上記切断片搬出装置5の構成は既に
公知であるから、切断片搬出装置5の詳細な構成等の説
明は省略する。
【0020】既に理解されるように、前記棒材加工機3
に対して種々の棒材を自動的に供給し、必要により加工
後の残材を自動的に戻して貯蔵する構成とすることによ
り、棒材の切断加工を全自動的に行うことができ、種々
の棒材の切断加工等の省力化を図ることができる。
【0021】そこで、本実施例に係る前記棒材貯蔵装置
1は、前記棒材加工機3に対して供給すべき種々の棒材
を多数貯蔵し、貯蔵位置から所望の棒材を取出して棒材
加工機3へ供給することができ、かつ加工後の残材を再
び貯蔵位置へ格納することができるように構成してあ
る。
【0022】より詳細には、図2に示すように、前記棒
材貯蔵装置1は、複数本の長尺の棒材B(加工後の短く
なった残材をも包含する)を載置したパレット15を出
入自在に収納するパレット収納棚17を複数段備えてな
る棚フレーム19と、この棚フレーム19の一側に上下
動自在に設けられ、かつ前記各パレット収納棚17に対
して前記各パレット15を出入するためのトラバーサ2
1を往復動自在に備えてなるエレベータ装置23と、こ
のエレベータ装置23によって前記パレット収納棚17
から引出され、かつ所定位置に位置決めされたパレット
15上の所望の棒材Bを前記棒材加工機3に対して供給
送材する送材供給装置25とを備えている。
【0023】図1〜図3に示すように、前記パレット1
5は、帯状のプレートを格子状に組合わせて前後方向に
長い長方形状に形成してあり、当該パレット15の長手
方向(前後方向)の両側には、当該パレット15の移動
が軽快に行われるように複数のローラ27が回転自在に
取付けてある。
【0024】また、前記パレット15の左右方向の一側
には、下側から係脱自在のフック29が適数設けてあ
る。さらに、パレット15の上面には、複数の長尺の棒
材Bを長手方向に対し直交する方向に区画して載置すべ
く、棒材Bの載置部を複数に区画する複数の区画ローラ
31が並べて立設してある。
【0025】前記棚フレーム19は、長方形の角部分に
立設した複数の支柱33及び各支柱33を互いに連結し
た複数の連結ビーム35によって直方体形状の枠体構造
に構成してある。そして、前記各支柱33を連結した左
右方向の複数のパレット支持レール37によって前記パ
レット収納棚17が上下に複数段に区画されている。
【0026】前記棚フレーム19に備えた各パレット収
納棚17に対して各パレット15の出入を行うために、
本実施例においては、前記棚フレーム19の左側に前記
エレベータ装置23が上下動自在に設けてある。
【0027】上記エレベータ装置23は、前記棚フレー
ム19における支柱33に複数のガイドローラ39を介
して上下に案内される前後の昇降ベース41を連結部材
43によって一体に連結した構成で、図3に示されるよ
うに、ほぼ長方形状に構成してある。
【0028】上記エレベータ装置23を棚フレーム19
の前記支柱33に沿って上下動するために、棚フレーム
19の上部にはエレベータ昇降作動装置45が設けてあ
る。
【0029】より詳細には、棚フレーム19の上部には
駆動スプロケット47が回転自在に設けてあり、下部に
は従動スプロケット49が回転自在に設けてある。そし
て、上記駆動スプロケット47と従動スプロケット49
に掛回したループ状のチエン51には前記エレベータ装
置23が適宜に連結してある。
【0030】前記駆動スプロケット47を回転駆動する
ために、棚フレーム19の上部には昇降用モータ53が
装着してあり、この昇降用モータ53によって駆動され
る例えばウォーム減速機のごとき適宜の減速機55と前
記駆動スプロケット47は、エンドレスチエン57を介
して連動連結してある。
【0031】上記構成により、昇降用モータ53を適宜
に回転駆動すると、減速機55、エンドレスチエン57
を介して駆動スプロケット47が正逆回転され、前記チ
エン51を介してエレベータ装置23が支柱33に沿っ
て上下動されることとなる。
【0032】前記棚フレーム19における各パレット収
納棚17に対応した位置へのエレベータ装置23の位置
決めは、例えば次のごとき構成とすることにより容易に
実施することができる。
【0033】すなわち、例えば棚フレーム19の各パレ
ット収納棚17に対応した位置に適宜のセンサ(図示省
略)又はドグを設け、エレベータ装置23にドグ又はセ
ンサを設けた構成とする。そして、ドグによってセンサ
が作動されたときにエレベータ装置23の昇降を停止す
る構成とする。
【0034】または、例えば駆動スプロケット47ある
いは昇降用モータ53に例えばパルスエンコーダのごと
き回転検出器(図示省略)を設け、この回転検出器によ
ってエレベータ装置23の昇降位置を検出し、エレベー
タ装置23が所望のパレット収納棚17に対応する高さ
位置に位置したときに、エレベータ装置23の昇降を停
止する構成とすることもできる。
【0035】すなわち、棚フレーム19の各パレット収
納棚17に対応した高さ位置にエレベータ装置23を停
止せしめる構成は種々の構成が採用可能である。
【0036】前記棚フレーム19の各パレット収納棚1
7内の各パレット15をエレベータ装置23上に引出
し、またエレベータ装置23上のパレット15を各パレ
ット収納棚17へ格納するための前記トラバーサ21は
次のごとく構成してある。
【0037】すなわち、図3に示すように、トラバーサ
21は前後方向に長く構成してあり、このトラバーサ2
1の長手方向の両側には、エレベータ装置23に備えた
ガイドレール59に案内される複数のガイドローラ61
が回転自在に設けられている。
【0038】また、上記トラバーサ21にはモータ63
によって回転される回転軸65が前後方向に長く設けて
あり、この回転軸65の両端部にはピニオン67がそれ
ぞれ設けてある。この各ピニオン67は、前記ガイドレ
ール59と平行にエレベータ装置23に設けられたラッ
ク69に噛合してある。
【0039】したがって、前記モータ63を適宜に回転
駆動することにより、トラバーサ21はガイドレール5
9に沿って往復動できるものである。
【0040】そして、トラバーサ21には、パレット1
5に備えた前記フック29に係合離脱自在のフック71
が上下動可能に設けてある、すなわちトラバーサ21に
は前記フック71を上下動するためのエアーシリンダの
ごときアクチュエータ73が装着してあり、このアクチ
ュエータ73を駆動することによりフック71が上下動
するように構成してある。
【0041】以上のごとき構成により、エレベータ装置
23を所望のパレット収納棚17に対応して位置決めし
た後、モータ63を駆動してトラバーサ21をパレット
収納棚17内のパレット15に接近せしめ、トラバーサ
21に備えたフック71をパレット15のフック29に
係合せしめ、その後、前記モータ63を逆回転してトラ
バーサ21を元の位置に後退することにより、所望のパ
レット収納棚17内からエレベータ装置23上に所望の
パレット15を取出すことができる。
【0042】既に理解されるように、エレベータ装置2
3上のパレット15を所望のパレット収納棚17に格納
できることは勿論である。
【0043】前述したごとく、棚フレーム19の所望の
パレット収納棚17からエレベータ装置23上に所望の
パレット15を引出した後、このパレット15上の所望
の棒材Bを前記棒材加工機3へ供給するための前記送材
供給装置25は、図2に示すように、棚フレーム19の
右側に配置してある。
【0044】図2に示されるように、前記エレベータ装
置23は棚フレーム19の左側に配置してあり、前記送
材供給装置25は棚フレーム19の右側に配置してある
ので、エレベータ装置23上のパレット15を送材供給
装置25の位置へ移動する必要がある。
【0045】そこで、前記棚フレーム19における最下
部のパレット収納棚は左右方向へパレット15が通過自
在のパレット通過棚17Lに構成してある。すなわち、
このパレット通過棚17Lには、前記エレベータ装置2
3が対応する高さ位置に位置決めされたときに、エレベ
ータ装置23に備えた前記ガイドレール59及びラック
69に連続するガイドレール75及びラック77(図3
参照)が設けてある。
【0046】したがって、前記エレベータ装置23に備
えたトラバーサ21は、エレベータ装置23上からパレ
ット通過棚17L内を自走することができ、上記パレッ
ト通過棚17L内を通過してパレット15を移動するこ
とができるものである。
【0047】前記パレット通過棚17Lを通過して前記
エレベータ装置23上から移送されるパレット15を支
持するために、前記棚フレーム19の右側には、前記ガ
イドレール75に接続したガイドレール79Rを上部に
備えた枠体構造のパレット支持台79が設けてある。
【0048】そして、前記送材供給装置25は、図3に
示されるように、前記パレット支持台79内に配置され
ており、かつ上記パレット支持台79に支持されている
パレット15上の棒材Bを前記棒材加工機3へ供給する
ように構成してある。
【0049】すなわち、図1に示すように、前記送材供
給装置25は前記棒材加工機3へ棒材Bを直接送材する
ことができるように、棒材加工機3との関係においては
棒材加工機3の後側に配置してある。
【0050】より詳細には、前記送材供給装置25は、
前後方向(棒材Bの供給方向)に延伸した昇降フレーム
81(図3,図4参照)を備えている。この昇降フレー
ム81は適数の昇降シリンダ83の作動によって昇降さ
れるものであり、この昇降フレーム81の上面には、格
子状のパレット15内を上下に通過自在のブラケット8
5が適宜間隔に立設してある。そして、上記各ブラケッ
ト85の上部には、パレット15上の棒材Bを押上げて
前後方向へ送材するための送材ローラ87が駆動回転自
在に設けてある。
【0051】より詳細には、図4に示すように、前記昇
降フレーム81には送材モータ(図示省略)に連動連結
した複重のチエンスプロケット89が設けてあり、この
チエンスプロケット89と前記送材ローラ87に備えた
スプロケット91はチエン93を介して連動連結してあ
る。また、前記送材ローラ87は、図4に示されるよう
に適宜に傾斜してある。
【0052】したがって、昇降シリンダ83を作動して
昇降フレーム81上昇せしめると、パレット15上の棒
材Bを送材ローラ87でもって押上げることができる。
上記送材ローラ87は僅かに傾斜してあるので、押上げ
られた棒材Bは、送材ローラ87とパレット15に立設
した区画ローラ31によって支持された状態となる。
【0053】上述のごとく送材ローラ87でもって棒材
Bを押上げた状態にあるときに、送材モータを駆動して
送材ローラ87を回転駆動することにより、棒材Bを前
記棒材加工機3へ送材供給することができる。
【0054】既に理解されるように、本実施例によれ
ば、送材供給装置25に対してパレット15の位置を調
節すること(図2において左右方向に位置決めするこ
と)により、パレット15上の所望の棒材Bを選択して
棒材加工機3へ供給送材することができる。また、前記
棒材加工機3によって加工した後の残材を戻して再びパ
レット15上に載置収納することができる。
【0055】また、前述のごとくパレット15上の棒材
Bを棒材加工機3へ供給して棒材Bの加工を行っている
最中に、トラバーサ21のフック71をパレット15の
フック29から離脱してトラバーサ21をエレベータ装
置23上に戻すことができる。
【0056】したがって、パレット支持台79上のパレ
ット15に支持されている棒材Bの加工中に、適宜のパ
レット収納棚17から例えば空のパレット15をエレベ
ータ装置23上に引出し、この空のパレット15に新し
い棒材Bを補充し、適宜位置のパレット収納棚17へ収
納することにより、次の加工すべき棒材Bを棚フレーム
19に準備しておくことができる。
【0057】すなわち本実施例によれば、棒材貯蔵装置
1に種々の棒材を多数貯蔵することができ、かつ所望の
棒材を選択して棒材加工機3へ自動的に供給送材するこ
と、及び加工後の残材を再び収納することができる。ま
た、1個のパレット15をパレット支持台79上に移送
して所望の棒材Bを棒材加工機3へ供給して加工を行っ
ている間に、新しい棒材Bを棚フレーム19に補充する
ことができ、棒材加工の自動化、省力化を図ることがで
きる。
【0058】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例においては、棒材加工機3の位置に
対応して前記送材供給装置25を棚フレーム19の内側
に配置した構成であって、その他の構成は前記実施例と
同様であるので、同一機能を奏する構成部分には同一の
符号を付することとして詳細な説明は省略する。
【0059】この第2実施例によれば、送材供給装置2
5が棚フレーム19の内側に配置してあることにより、
全体的構成をよりコンパクト化することができ、省スペ
ース化を図ることができる。
【0060】図6は本発明の第3実施例を示すもので、
前記送材供給装置25における送材ローラ87の軸芯を
水平にし、かつ送材ローラ87を、外周面に周溝87G
を備えた溝ローラに構成してある。また、パレット15
においては区画ローラ31を省略し、棒材Bを安定的に
支持するように、V溝15Gが形成してある。
【0061】この第3実施例によれば、棒材Bの径が変
化した場合であっても、棒材Bは送材ローラ87の周溝
87Gによって規制され、常に送材ローラ87の中央部
でもって送材されることとなる。
【0062】また、パレット15の構成がより簡素化さ
れることとなる。
【0063】図7は本発明の第4実施例を示すものであ
る。この第4実施例は、図5に示した第2実施例をさら
に改良したものである。すなわち、この第4実施例にお
いては、パレット15の左右両側にそれぞれフック29
を設け、かつパレット支持台79上に第2のトラバーサ
21Aを左右方向へ自走自在に設けた構成である。
【0064】上記第2のトラバーサ21Aの構成は、エ
レベータ装置23に備えたトラバーサ21と対象形であ
って同一であるから、同一機能を奏する構成要素には同
一符号を付することとして、より詳細な説明は省略す
る。
【0065】上記実施例によれば、エレベータ装置23
上からパレット支持台79上にパレット15を移動し、
上記エレベータ装置23に備えたトラバーサ21のフッ
ク71を上記パレット15のフック29から離脱して、
上記トラバーサ21がエレベータ装置23上に戻った後
は、パレット支持台79上の第2のトラバーサ21Aで
もってパレット支持台29上のパレット15を左右方向
へ移動することができる。
【0066】すなわち、第1のトラバーサ21は棚フレ
ーム19の各パレット収納棚17及びパレット支持台7
9に対するパレット15の搬出入専用として使用でき、
第2のトラバーサ21Aは、パレット支持台79上のパ
レット15の位置決め専用として使用できる。
【0067】したがって、本実施例によれば、エレベー
タ装置23を適宜に上下動し、かつ棚フレーム19の各
パレット収納棚17から適宜のパレット15をエレベー
タ装置23上に引出し、各パレット15に対して新しい
棒材Bを補充して各パレット15を各パレット収納棚1
7へ格納する作業と、パレット支持台79上のパレット
15に載置されている複数の棒材Bを棒材加工機3へ送
材供給する作動とを同時的に進行することができ、より
効率が向上するものである。
【0068】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明によれば、棚フレームの所望のパレッ
ト収納棚から所望のパレットを引き出し、このパレット
上の所望の棒材を棒材加工機へ自動的に送材供給するこ
とができるので、種々の棒材を予め多数貯蔵し、かつ貯
蔵中の棒材から所望の棒材を棒材加工機に対して供給す
ることを容易に行うことができ、棒材加工の自動化、省
力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棒材貯蔵装置を含む切断加工シス
テム全体を概略的に示した斜視説明図である。
【図2】本発明に係る棒材貯蔵装置の正断面説明図であ
る。
【図3】本発明に係る棒材貯蔵装置の平面説明図であ
る。
【図4】送材供給装置部分の拡大説明図である。
【図5】第2実施例を示す正断面説明図である。
【図6】第3実施例で送材供給装置部分の説明図であ
る。
【図7】第4実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
15 パレット 17 パレット収納棚 19 棚フレーム 21 トラバーサ 21A 第2のトラバーサ 23 エレベータ装置 25 送材供給装置 31 ローラ 79 パレット支持台 81 送材ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の棒材を載置したパレットを出入
    自在に収納するパレット収納棚を複数段備えてなる棚フ
    レームと、この棚フレームの一側に上下動自在に設けら
    れ、かつ前記各パレット収納棚に対して前記各パレット
    を出入するためのトラバーサを往復動自在に備えてなる
    エレベータ装置と、このエレベータ装置によって前記パ
    レット収納棚から引出され、かつ所定位置に位置決めさ
    れたパレット上の棒材を、上記パレット上から棒材加工
    装置へ供給する送材供給装置とを備えてなることを特徴
    とする棒材貯蔵装置。
  2. 【請求項2】 送材供給装置は、パレット収納棚の内側
    又は外側に配置してあり、エレベータ装置上のパレット
    を、上記送材供給装置を配置した所定位置へ移動可能に
    設けてなることを特徴とする請求項1に記載の棒材貯蔵
    装置。
  3. 【請求項3】 送材供給装置は、所定位置に位置決めさ
    れたパレットに対して相対的に棒材を押上自在かつ棒材
    を長手方向へ送材自在に設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の棒材貯蔵装置。
  4. 【請求項4】 送材供給装置は、所定位置に位置決めさ
    れたパレットに対して相対的に棒材を押上自在かつ棒材
    を長手方向へ送材自在に構成した複数の送材ローラを備
    えてなり、上記各送材ローラは、棒材の長手方向への移
    動を案内する周溝を備えてなることを特徴とする請求項
    1,2又は3に記載の棒材貯蔵装置。
  5. 【請求項5】 パレットは棒材の載置位置を区画する堅
    ローラを備えており、送材供給装置は上記堅ローラ側へ
    棒材を位置づけるように僅かに傾斜してあることを特徴
    とする請求項1,2又は3に記載の棒材貯蔵装置。
  6. 【請求項6】 エレベータ装置を一側に上下動自在に備
    えた棚フレームの他側に、上記エレベータ装置から移動
    されたパレットを支持するパレット支持台を設け、この
    パレット支持台に、上記パレットの移動を行うための第
    2のトラバーサを移動自在に備えてなることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4又は5に記載の棒材貯蔵装置。
JP12568093A 1992-06-18 1993-05-27 棒材貯蔵装置 Pending JPH0664710A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4931812B2 (ja) * 2005-07-29 2012-05-16 兼房株式会社 長尺丸材供給装置
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CN113182605A (zh) * 2021-05-06 2021-07-30 卢成奔 一种圆锯机用成捆管材自动上料装置及其上料方法

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