JPWO2007007705A1 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

互いに回動可能に連結された可動部材5及び固定部材6と、可動部材5を固定部材6に向かって付勢するコイルばね(図示せず)とを備えたヒンジ装置において、可動部材5の固定部材6との対向面5bに収容凹部11を形成し、この収容凹部11に球体8を可動部材5の周方向へ移動可能に収容する。固定部材6の可動部材5との対向面には、第1カム部13aを形成する。可動部材5の矢印方向への回動によってカム部13aに球体8が突き当たったとき、カム部13aは、コイルばねの付勢力を回動付勢力に変換する。この回動付勢力は、球体8を収容凹部11の第1打撃部11aに高速で突き当ててクリック音を発生させる。

Description

この発明は、クリック音を発生させることができるヒンジ装置に関する。
一般に、この種のヒンジ装置は、固定部材と、この固定部材に回動可能に、かつ接近離間移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を固定部材側へ向かって付勢するコイルばねとを備えている。可動部材の固定部材との対向面には、一対の球体が設けられており、固定部材の可動部材との対向面には、一対のカム面が形成されている。一対の球体とカム面とは、可動部材が固定部材に対して所定の回動角度範囲内に位置しているときにそれぞれ突き当たる。互いに突き当たった球体とカム面とは、コイルばねの付勢力を回動付勢力に変換する。この回動付勢力によって可動部材が固定部材に対して所定の回動位置まで回動させられるとともに、当該回動位置に保持される。
固定部材は、ヒンジ装置の他の部材、又はヒンジ装置が回動可能に連結する一対の筐体の筒部等に対して所定の微小角度だけ回動可能とされており、可動部材が上記所定の回動角度範囲内に位置すると、球体とカム面とによって変換された回動付勢力によって微小角度だけ回動させられる。その結果、他の部材又は筒部と固定部材とにそれぞれ形成された打撃部が互いに高速で突き当たる。これによって、クリック音が発生する。
特開2001−152728号公報 特開2002−181031号公報
クリック音を発生することができる上記従来のヒンジ装置においては、他の部材又は筒部と固定部材とを微小角度だけ回動可能にしたり、それぞれに打撃部を形成したりする必要があるため、クリック音を発生することができないヒンジ装置の一部を設計変更するような簡単な変更だけではクリック音を発生させることができず、固定部材や他の部材を大幅に設計変更して作り替えなければならない。このため、製造費が嵩むという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ上記回動軸線に沿って接近離間移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を上記固定部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記固定部材と上記可動部材との対向面の一方には、上記付勢手段によって他方の対向面に突き当てられる当接部材が設けられ、他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を第1回動付勢力に変換する第1カム部が設けられ、上記可動部材が上記第1回動付勢力により上記当接部材を介して第1周方向へ回動付勢されるヒンジ装置において、上記一方の対向面に収容凹部が形成され、この収容凹部に上記当接部材が上記回動軸線を中心として周方向へ所定範囲移動可能に収容され、上記第1周方向における上記収容凹部の一端部には、上記第1回動付勢力によって移動させられる上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲のうちの一方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第1打撃部が設けられていることを特徴としている。
この場合、上記当接部材及び上記収容凹部が上記回動軸線を中心として対称にそれぞれ二つ設けられ、これに対応して上記第1カム部が二つ設けられていることが望ましい。
上記収容凹部の上記回動軸線を中心とする周方向の他端部には、上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲の他方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第2打撃部が設けられ、上記他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を作用方向が上記第1回動付勢力と逆方向である第2回動付勢力に変換する第2カム部が設けられ、上記第2回動付勢力によって上記当接部材が上記第2打撃部に突き当てられるように構成することが望ましい。その場合には、上記当接部材及び上記収容凹部が上記回動軸線を中心として対称にそれぞれ二つ設けられ、これに対応して上記第1カム部及び上記第2カム部がそれぞれ二つ設けられていることがさらに望ましい。
上記一方の対向面には、上記他方の対向面側へ向かって突出する突出部が位置固定して設けられ、上記他方の対向面には、上記突出部に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を上記第1回動付勢力と協働して上記可動部材を上記第1周方向へ回動させる回動付勢力に変換する第3カム部が設けられていることが望ましい。その場合には、上記収容凹部の上記回動軸線を中心とする周方向の他端部には、上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲の他方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第2打撃部が設けられ、上記他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を作用方向が上記第1回動付勢力と逆方向である第2回動付勢力に変換し、この第2回動付勢力によって上記当接部材を上記第2打撃部に突き当てる第2カム部と、上記突出部に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を上記第2回動付勢力と協働して上記可動部材を上記第2周方向へ回動させる回動付勢力に変換する第4カム部とが設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、当接部材と第1カム部とが突き当たることにより、付勢手段の付勢力が第1周方向を向く第1回動付勢力に変換される。この第1回動付勢力により、当接部材が収容凹部内を第1周方向へ移動させられて打撃部に突き当たる。これによってクリック音が発生する。したがって、クリック音を発生させるのに必要なことは、固定部材と可動部材との対向面のうちの当接部材が設けられる一方に、当接部材を移動可能に収容する収容凹部を形成するだけでよい。したがって、クリック音が発生しない従来のヒンジ装置に簡単な設計変更を施すだけで当該ヒンジ装置をクリック音が発生するヒンジ装置に変更することができる。
この発明に係るヒンジ装置が用いられた携帯電話機の一例の一部を省略して示す平面図である。 同携帯電話機の側面図である。 この発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す正面図である。 同実施の形態の正断面図である。 同実施の形態の分解斜視図である。 同実施の形態の図5と異なる方向から見た分解斜視図である。 同実施の形態において用いられている可動部材を示す平面図である。 図7のX−X線に沿う拡大断面図である。 同実施の形態において用いられている固定部材を示す平面図である。 図9のX−X線に沿う拡大断面図である。 同実施の形態における収容凹部、球体及び係合凹部の関係を説明するための図であって、図11(A)は球体が固定部材の対向面に接触した状態を示し、図11(B)は球体が第2接点に接触した状態を示し、図11(C)は球体が収容凹部の第2打撃部に突き当たったときの状態を示し、図11(D)は可動部材が通話位置に位置しているときの状態を示している。 この発明の第2実施の形態において用いられている可動部材を示す平面図である。 図12のX−X線に沿う拡大断面図である。 同実施の形態における一対の収容凹部、一対の球体及び一対の係合凹部の関係を説明するための図であって、図14(A)は固定された球体が第2接点に接触した状態を示し、図14(B)は移動可能な球体が第2接点に接触した状態を示し、図14(C)は移動可能な球体が第2打撃部に突き当たったときの状態を示し、図14(D)は可動部材が通話位置に位置しているときの状態を示している。 この発明の第3実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 ヒンジ装置
1’ヒンジ装置
5 可動部材
5b 対向面
6 固定部材
6b 対向面
7 コイルばね(付勢手段)
8 球体(当接部材)
9 球体(当接部材;突出部)
11 収容凹部
11a 第1打撃部
11b 第2打撃部
12 収容凹部
12a 第1打撃部
12b 第2打撃部
13a 第1カム部
13b 第2カム部(第4カム部)
14a 第1カム部(第3カム部)
14b 第2カム部
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明に係るヒンジ装置を備えた携帯電話機Aを示す。この携帯電話機Aは、送話部B及び受話部Cを備えている。送話部Bの一端部には、一対の連結筒部B1,B1が形成されている。連結筒部B1,B1は、互いの軸線を一致させ、かつ軸線方向へ互いに離間して配置されている。受話部Cの一端部には、一対の連結筒部C1,C1が形成されている。連結筒部C1,C1は、互いの軸線を一致させ、かつ軸線方向へ互いに離間して配置されている。しかも、連結筒部C1,C1は、連結筒部B1,B1と同一軸線上に連結筒部B1と交互に配置されている。互いに隣接する一組の連結筒部B1,C1及び他の一組の連結筒部B1,C1は、後述するヒンジ装置1,1によってそれぞれ回動可能に連結され、それによって送話部Bと受話部Cとが回動軸線L(連結筒部B1,C1の軸線)を中心として回動可能に連結されている。送話部Bと受話部Cとは互いに回動可能であるが、説明の便宜上、ここでは送話部Bが位置固定され、受話部Cが送話部Bに対して回動するものとする。受話部Cの送話部Bに対する回動範囲は、図2に想像線で示す折畳位置と、この折畳位置から所定角度(例えば、160°)だけ離れた図2において実線で示す通話位置との間に制限されている。折畳位置は、受話部Cの前面Cfが送話部Bの前面Bfに突き当たることによって規定され、通話位置は、送話部Bと通話位置に回動した受話部Cとの隣接する端部どうしが互いに突き当たることによって規定されている。受話部Cの回動範囲は、160°に限定されるものでなく、それより大きくても小さくてもよい。
次に、受話部Cを送話部Bに回動可能に連結するためのこの発明に係るヒンジ装置1について説明する。図3〜図6に示すように、ヒンジ装置1は、第1ヒンジ部材2、第2ヒンジ部材3及びヒンジ軸4を有している。第1ヒンジ部材2は、円筒状をなしており、一端部が開口し、他端部に底部2aを有している。底部2aの中央部には、軸線を回動軸線Lと一致させた貫通孔2bが形成されている。この貫通孔2bには、軸線を回動軸線Lと一致させたヒンジ軸4の基端部が回動可能に挿通されている。このヒンジ軸4は、基端部に形成された頭部4aが底部2aに突き当たることにより、それ以上第1ヒンジ部材2の底部2a側から開口部側へ移動することが阻止されている。換言すれば、底部2aが頭部4aに突き当たることにより、第1ヒンジ部材2の開口部側から底部側へ向かう方向への第1ヒンジ部材2のヒンジ軸4に対する抜け止めがなされているのである。
第2ヒンジ部材3は、円板状をなしており、第1ヒンジ部材2の開口部の端面と対向するように配置されている。第2ヒンジ部材3の中央部には、軸線を回動軸線Lと一致させた貫通孔3aが形成されている。この貫通孔3aには、ヒンジ軸4の先端部が嵌合固定されている。この結果、第2ヒンジ部材3が第1ヒンジ部材2にヒンジ軸4を介して回動可能に連結されている。第2ヒンジ部材3の貫通孔3aには、ヒンジ軸4を回動可能に嵌合させてもよい。そのようにする場合には、ヒンジ軸4を第1ヒンジ部材2の貫通孔2bに回動不能に嵌合させてもよい。また、第2ヒンジ部材3は、ヒンジ軸4の先端部の所定の位置から先方への抜け止めされているのであれば、ヒンジ軸4の先端部側から基端側へ向かう方向へは移動可能であってもよい。
第1ヒンジ部材2は、受話部Cの連結筒部C1に嵌合されている。第2ヒンジ部材3は、送話部Bの連結筒部B1に嵌合されている。第1ヒンジ部材2と第2ヒンジ部材3とは、ヒンジ軸4を介して回動可能に連結されている。したがって、連結筒部B1,C1がヒンジ装置1の第1、第2ヒンジ部材2,3及びヒンジ軸4を介して回動可能に連結され、ひいては送話部Bと受話部Cとがヒンジ装置1を介して回動可能に連結されている。第1ヒンジ部材2は、受話部Cに回動不能に嵌合されている。したがって、第1ヒンジ部材2は、受話部Cと一体に回動する。一方、第2ヒンジ部材3は、送話部Bに回動不能に嵌合されている。したがって、第2ヒンジ部材3は、受話部Bとともに位置固定されている。
ヒンジ軸4の第1ヒンジ部材2と第2ヒンジ部材3との間に位置する中間部には、可動部材5及び固定部材6が外挿されている。可動部材5は第1ヒンジ部材2側に配置され、固定部材6は第2ヒンジ部材3側に配置されている。
可動部材5は、円板状をなしており、その中央部には軸線を回動軸線Lと一致させた貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aには、ヒンジ軸4の中間部が回動可能に、かつ摺動可能に嵌合されている。また、可動部材5は、第1ヒンジ部材2の開口部側の端部に回動不能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に連結されている。したがって、可動部材5は、受話部Cが送話部Bに対して回動すると、受話部C及び第1ヒンジ部材2と一体に回動する。そこで、受話部Cが折畳位置及び通話位置に位置しているときの可動部材5の位置もそれぞれ折畳位置及び通話位置と称するものとする。
固定部材6の中央部には、軸線を回動軸線Lと一致させた貫通孔6aが形成されている。この貫通孔6aには、ヒンジ軸4の中間部が回動可能に、かつ摺動可能に嵌合されている。したがって、固定部材6は、ヒンジ軸4に対して回動可能、かつ移動可能である。しかし、固定部材6は、第2ヒンジ部材3に回動不能に連結されるとともに、後述するコイルばね7によって固定部材6に押し付けられており、ヒンジ軸4及び第2ヒンジ部材3に対して実質的に回動することもなければ、移動することもない。したがって、固定部材6は、ヒンジ軸4に固定してもよく、あるいは第2ヒンジ部材3と一体に形成してもよい。固定部材6は、第2ヒンジ部材3に回動不能に連結されているので、送話部Bとともに位置固定されている。
ヒンジ軸4の外周面と第1ヒンジ部材2の内周面との間には、コイルばね(付勢手段)7が設けられている。コイルばね7の一端部は第1ヒンジ部材2の底部2aに突き当たり、他端部は可動部材5に突き当たっている。したがって、コイルばね7は、可動部材5を固定部材6側に向かって付勢し、固定部材6に後述する一対の球体8,9を介して押し当てている。この結果、固定部材6が第2ヒンジ部材3に押し付けられ、さらにヒンジ軸4の頭部4aが第1ヒンジ部材2の底部2aに押し付けられている。これにより、第1ヒンジ部材2、第2ヒンジ部材3、ヒンジ軸4、可動部材5、固定部材6、コイルばね7及び球体8,9が分離不能にユニット化されている。
図4及び図6〜図8に示すように、可動部材5の固定部材6との対向面5bには、一対の収容凹部11,12が設けられている。一対の収容凹部11,12は、回動軸線Lを中心とする円周上に周方向へ180°離れて配置されている。つまり、一対の凹部11,12は、回動軸線Lを中心として対称に配置されているのである。一対の収容凹部11,12は、互いに同一形状、同一寸法を有しており、回動軸線L方向から見たときの形状が円形をなしている。収容凹部11,12の内周面のうち、開口側(固定部材6側)の端部は、回動軸線Lと平行に延びる円筒面とされている。そして、当該円筒面のうちの回動軸線Lを中心とする周方向の一端部が第1打撃部11a,12aとされ、他端部が第2打撃部11b、12bとされている。
各収容凹部11,12には、球体(突出部)8,9がそれぞれ挿入されている。球体8,9は、互いに同一寸法を有しており、収容凹部11,12の内周面の開口側の内径より所定の大きさだけ小径になっている。したがって、各球体8,9は、それらと収容凹部11,12との直径差の分だけ収容凹部内11,12内を可動部材5の周方向(回動軸線Lを中心とする周方向)へそれぞれ移動可能(転動可能)であり、第1打撃部11a,12aにそれぞれ突き当たることによって第1周方向への移動限界位置が規定され、第2打撃部11b、12bにそれぞれ突き当たることによって第1周方向と逆方向である第2周方向への移動限界位置が規定されている。
球体8,9の外径は、収容凹部11,12の深さの略2倍に設定されている。したがって、球体8,9の略半分が収容凹部11,12から固定部材6側に突出しており、球体8,9が固定部材6の可動部材5との対向面に突き当たっている。球体8,9が収容凹部11,12内のいずれの箇所に位置しているときにおいても球体8,9の回動軸線L方向における位置、つまり収容凹部11,12からの突出量が一定不変であるようにするために、収容凹部11,12の底面の球体8,9に接触する部分は、回動軸線Lとのなす角が直角である平面によって形成されている。なお、収容凹部11,12の内周面のうちの底部側の端部は、球体8,9が第1、第2打撃部11a,12a;11b,12bに突き当たったとき、球体8,9から離間している。これを可能にするために、収容凹部11,12の内周面のうちの底部側の端部が、球体8,9の半径より小さい半径を有する円弧面によって構成されている。
球体8,9が収容凹部11,12内を高速で移動して第1打撃部11a,12a又は第2打撃部11b、12bに突き当たると、衝撃音が発生する。これがクリック音であり、クリック音を確実に発生させるとともに、球体8,9及び第1、第2打撃部11a,12a;11b,12bの早期摩耗を防止するために、球体8,9及び可動部材5は、鋼等の金属によって構成するのが望ましい。
図4、図5、図9及び図10に示すように、固定部材6の可動部材5との対向面6bには、一対の係合凹部13,14が形成されている。一対の係合凹部13,14は、同一形状、同一寸法を有しており、回動軸線L方向から見たとき円形をなしている。係合凹部13,14の内周面のうち、開口側(可動部材5側)の端部は、断面略四半分の円弧状をなす凸曲面によって構成されている。係合凹部13,14の各凸曲面のうち、固定部材6の周方向(回動軸線Lを中心とする周方向)における一端部が第1カム部13a,14aになっており、他端部が第2カム部13b,14bになっている。第1カム部13a,14aは、固定部材6の対向面6bと第1接点13c,14cにおいてそれぞれ滑らかに接しており、第2カム部13b,14bは、固定部材6の対向面6bと第2接点13d,14dにおいてそれぞれ滑らかに接している。
一対の係合凹部13,14は、収容凹部11,12が配置された円周と同一円周上に周方向へ互いに180°離れて配置されている。しかも、一対の係合凹部13,14は、可動部材5が回動軸線Lを中心とする周方向において所定の第1回動角度範囲内に位置しているときには、球体8,9がコイルばね7の付勢力によって第1カム部13a,14aにそれぞれ押し付けられ、可動部材5が第1回動角度範囲から周方向へ所定角度だけ離れた所定の第2回動角度範囲に位置しているときには、球体8,9がコイルばね7の付勢力によって第2カム部14b,13bにそれぞれ押し付けられるように配置されている。
上記の内容をさらに詳しく述べると、可動部材5が通話位置から折畳位置へ向かう方向(第1周方向)へ回動して折畳位置から所定の角度(例えば15°)だけ手前の位置に達すると、球体8,9が第1接点13c,14cにそれぞれ突き当たる。以下、このときの可動部材5(受話部C)の位置を第1接触位置という。可動部材5が第1接触位置から折畳位置側へ僅かでも回動すると、球体8,9が第1カム部13a,14aに突き当たる。このとき、第1カム部13a,14aが、第1接点13c,14cから回動軸線Lを中心とする円周に沿って係合凹部13,14の中心側へ向かうにしたがって対向面6bから離間するように傾斜しているので、球体8,9が第1カム部13a,14aに接触すると、コイルばね7の付勢力が球体8,9及び第1カム部13a,14aによって第1回動付勢力に変換される。この第1回動付勢力によって球体8,9が第1、第2収容凹部11,12内を通話位置から折畳位置へ向かう方向へ移動させられ、第1打撃部11a,12aに突き当てられる。球体8,9が第1打撃部11a,12aに突き当たった後は、可動部材5が第1回動付勢力により球体8,9を介して同方向へ回動付勢され、折畳位置まで回動させられる。なお、可動部材5が折畳位置に回動したときも、球体8,9が第1カム部13a,14aに突き当たっている。したがって、第1回動付勢力によって受話部Cの前面Cfが送話部Bの前面Bfに突き当てられ、受話部C及び可動部材5が折畳位置に維持される。折畳位置と第1接触位置との間が第1回動角度範囲である。
可動部材5が折畳位置から通話位置へ向かう方向(第2周方向)へ回動する場合も、通話位置から折畳位置へ向かう方向へ回動する場合と同様であり、可動部材5が通話位置の所定角度(例えば15°)だけ手前の第2接触位置に達すると、球体8,9が第2接点14d,13dにそれぞれ突き当たる。可動部材5が第2接触位置から通話位置側へ僅かでも回動すると、球体8,9が第2カム部14b、13bにそれぞれ突き当たるようになり、コイルばね7の付勢力が球体8,9と第2カム部14b,13bとによって第2回動付勢力に変換される。この第2回動付勢力により、球体8,9が第1、第2収容凹部11,12内を折畳位置から通話位置へ向かう方向へ移動させられて第2打撃部11b、12bにそれぞれ突き当てられる。その後、可動部材5が第2回動付勢力により球体8,9を介して回動付勢され、通話位置まで回動させられる。そして、可動部材5及び受話部Cが通話位置に維持される。通話位置と第2接触位置との間が第2回動角度範囲である。
なお、ヒンジ装置1においては、球体8が第1、第2カム部13a,13bに同時に突き当たるとともに、球体9が第1、第2カム部14a,14bに同時に突き当たること、及び球体8が第1、第2カム部14a,14bに同時に突き当たるとともに、球体9が第1、第2カム部13a,13bに同時に突き当たることとのいずれもが可能になっている。しかし、このような状態は、ヒンジ装置1を携帯電話機Aの連結筒部B1,C1に組み込む前には現出させることができるが、組み込んだ後には現出することがない。
上記構成のヒンジ装置1において、いま、可動部材5(受話部C)が折畳位置に位置しているものとする。このときには、球体8,9が第1打撃部11a,12aにそれぞれ突き当たるとともに、第1カム部13a,14aにそれぞれ突き当たっている。したがって、可動部材5を折畳位置から通話位置側へ回動させる場合には、第1回動付勢力に抗して回動させることになる。また、折畳位置から第1回動角度範囲内において離間した可動部材5を自由に回動させることができる状態にすると、可動部材5は第1回動付勢力によって折畳位置まで戻される。可動部材5が第1角度範囲を過ぎると、球体8,9が固定部材6の対向面6bに接触する。したがって、その後は、球体8,9と対向面6bとの間に作用する摩擦抵抗に抗して可動部材5を通話位置側へ回動させることになる。この摩擦抵抗により、球体8,9は、可動部材5が折畳位置から第2接触位置に至るまでの間、第1打撃部11a,12aにそれぞれ押し付けられている。
図11(A)は、可動部材5の折畳位置から通話位置側への回動に伴って球体8,9がそれぞれ第2接点14d,13d近傍に達したときの状態を示している。この状態から可動部材5を通話位置側へ向かって(図11の矢印方向へ向かって)さらに回動させると、図11(B)に示すように、球体8,9が第2接点14d,13dにそれぞれ接触する。その後、可動部材5がさらに回動して第2回動角度範囲内に位置すると、球体8,9が第2カム部14b,13bにそれぞれ接触する。すると、球体8,9が第2回動付勢力により可動部材5に対して通話位置側へ急速移動させられ、図11(C)に示すように、第2打撃部11b,12bにそれぞれ突き当てられる。これによって、衝撃音、つまりクリック音が発生する。球体8,9が第2打撃部11b,12bに突き当たった後、可動部材5が第2回動付勢力により球体8,9を介して通話位置側へ回動させられる。そして、可動部材5は通話位置に達して停止する。可動部材5が通話位置に達したとき、図11(D)に示すように、球体8,9が第2カム部14b,13bにそれぞれ突き当たっている。したがって、可動部材5は第2回動付勢力によって通話位置に維持される。なお、球体8,9が第1打撃部11a,12aから第2打撃部11b,12bに突き当たるまで移動する間のみならず、その後可動部材5が通話位置に達しても、球体8,9が第2カム部14b,13bにそれぞれ突き当たっていることから明らかなように、第2カム部14b、13bの回動軸線L方向における長さは、球体8,9の第1、第2収容凹部11,12内における可動距離(第1、第2打撃部11a(12a),11b(12b)間の回動軸線Lを中心とする周方向の間隔)より長く設定されている。
通話位置に位置している可動部材5を折畳位置まで回動させる場合において、可動部材5が第2回動角度範囲内に位置しているときには、球体8,9が第2打撃部11b,12b及び第2カム部14b,13bにそれぞれ突き当たっているので、可動部材5は第2回動付勢力に抗して回動させることになる。勿論、可動部材5を第2回動角度範囲内において自由に回動することができるようにすると、可動部材5は第2回動付勢力によって通話位置まで戻される。可動部材5が第2回動角度範囲を過ぎると、球体8,9が固定部材6の対向面6bに接触する。したがって、その後は、球体8,9と第1、第2収容凹部11,12の各底面との間、又は球体8,9と対向面6bとの間に作用する摩擦抵抗に抗して可動部材5を通話位置側へ回動させることになる。この摩擦抵抗により、球体8,9は、第2回動角度範囲を出てから第1接点13c、14cに至るまで、第2打撃部11b,12bに押し付けられている。
球体8,9が第1接点13c,14cに接触した後、可動部材5を折畳位置側へ向かってさらに回動させると、球体8,9が第1カム部13a,14aに突き当たる。この結果、球体8,9に第1回動付勢力が作用し、それよって球体8,9が可動部材5に対して折畳位置側へ急速移動させられ、第1打撃部11a,12aにそれぞれ突き当てられる。これによって、衝撃音、つまりクリック音が発生する。球体8,9が第1打撃部11a,12aに突き当たった後は、可動部材5が第1回動付勢力により球体8,9を介して折畳位置側へ回動させられる。そして、可動部材5は折畳位置に達して停止するとともに、折畳位置に維持される。なお、球体8,9が、第2打撃部11b,12bから第1打撃部11a,12aに突き当たるまで移動する間のみならず、その後可動部材5が折畳位置に達しても球体8,9が第1カム部13a,14aにそれぞれ突き当たっていることから明らかなように、第1カム部13a、14aの回動軸線L方向における長さは、球体8,9の第1、第2収容凹部11,12内における可動距離より長く設定されている。
上記のように、ヒンジ装置1においては、球体8,9を第1、第2収容凹部11,12に回動軸線Lを中心とする周方向へ移動可能に収容するだけであるから、クリック音を発生させるための特別な部材を全く必要としない。とくに、可動部材5に設けられた一対の凹部に一対の球体がそれぞれ移動不能に収容された従来のヒンジ装置であれば、一対の凹部を第1、第2収容凹部11,12に変更するだけの簡単な設計変更によって当該従来のヒンジ装置をこの発明に係るヒンジ装置1に変更することができ、大幅な設計変更を行う必要がない。したがって、ヒンジ装置1を安価に製造することができる。
図12及び図13は、この発明の第2実施の形態における可動部材5′及び一対の球体8,9を示している。この実施の形態の可動部材5′においては、固定部材6との対向面5bに第2収容凹部12に代えて支持凹部15が形成されている。この支持凹部15は、第1収容凹部11と回動軸線Lを中心とする同一円周上に周方向へ180°離れて配置されている。つまり、支持凹部15は、その中心が第1収容凹部11の中心に対し第1回動軸線Lを中心として対称に位置するように配置されているのである。支持凹部15には、球体9が位置固定して保持されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
上記構成のヒンジ装置において、いま、可動部材5が折畳位置から通話位置側へ回動し、図14(A)に示すように、球体9が第2接点13dに突き当たっているものとする。このときには、球体8が第1打撃部11aに突き当たっており、回動軸線Lを中心とする周方向における収容凹部11の中心に対して球体8の第1収容凹部11内における可動距離の半分の距離d1だけ周方向に離間している。したがって、球体8は、第2接点14dに対して距離d1だけ手前に位置している。その状態から可動部材5が通話位置側へ若干でも移動すると、球体9が第2カム部13bに突き当たる。すると、コイルばね7の付勢力が、球体9と第2カム部13bとによって第4回動付勢力に変換される。この第4回動付勢力は、球体9を折畳位置から通話位置へ向かう方向(第2周方向)へ回動させるように作用する。これから明らかなように、このヒンジ装置においては、第2カム部13bが第4カム部として用いられている。
可動部材5が、第4回動付勢力によって通話位置側へ回動させられると、それに応じて球体8が通話位置側へ移動させられる。球体8が、図14(A)に示す位置から距離d1だけ通話位置側へ移動すると、図14(B)に示すように、球体8が第2接点14dに接触する。可動部材5が通話位置側へさらに回動して球体8が第2カム部14bに突き当たると、球体8が第2回動付勢力により可動部材5に対し通話位置側へ距離2d1だけ急速に移動させられる。そして、図14(C)に示すように、第2打撃部11bに突き当たる。これによって、クリック音が発生する。球体8が第2打撃部11bに突き当たった後は、第2回動付勢力と第4回動付勢力とによって可動部材5が所定距離d2だけ回動させられて通話位置に達し、当該通話位置に維持される。
可動部材5が通話位置に位置しているときには、球体8が第2接点14dから距離(2d1+d2)だけ移動しているのに対し、球体9は第2接点13dから距離(d1+d2)だけ移動しており、球体8が球体9より周方向へ距離d1だけ多く移動している。しかも、第2カム部13b,14bが外側に凸円弧面によって形成されているので、球体8は球体9より可動部材5から固定部材6へ向かう方向において前方に位置している。このため、可動部材5は、球体9側から球体8側へ向かうにしたがって固定部材6に接近するように傾斜している。したがって、この実施の形態のヒンジ装置では、可動部材5を回動軸線Lに対して傾斜した状態にすることができるように構成する必要がある。しかし、可動部材5の傾斜量は、非常に小さなものであり、例えば貫通孔5aにヒンジ軸4を回動可能にするために必要な寸法差、つまり貫通孔5aの内径とヒンジ軸4の外径との間の寸法差によって可動部材5の傾斜量が得られる程度のものである。したがって、可動部材5を傾斜可能にするための構造を殊更採用する必要はない。なお、図14(B)に示す状態のときには、可動部材5が球体8側から球体9側へ向かうにしたがって固定部材6に接近するように傾斜し、図14(C)に示す状態のときには、可動部材5が球体9側から球体8側へ向かうにしたがって固定部材6に接近するように傾斜しているが、いずれの場合の傾斜量も図14(D)に示す状態のときの傾斜量より小さい。
可動部材5が通話位置から折畳位置側へ回動させられる際には、可動部材5を第2回動付勢力及び第4回動付勢力に抗して折畳位置側へ回動させることになる。可動部材5が折畳位置から周方向へ距離(d1+d2)だけ回動すると、球体9が第2カム部13bから脱出する。したがって、その後は可動部材5を第2回動付勢力に抗して回動させることになる。可動部材5がさらに距離d1だけ回動すると、球体8が第2カム部14bから脱出する。したがって、その後は球体8,9と対向面6bとの間に作用する摩擦抵抗に抗して可動部材5を折畳位置側へ回動させることになる。球体8と対向面6bとの間に作用する摩擦抵抗によって球体8が第2打撃部11bに押し付けられている。
球体9が第1接点14cを折畳位置側に通過して第1カム部14aに突き当たると、コイルばね7の付勢力が球体9及び第1カム部14aによって第3回動付勢力に変換される。この第3回動付勢力によって可動部材5が通話位置から折畳位置へ向かう方向へ回動付勢される。したがって、このヒンジ装置においては、第1カム部14aが第3カム部として用いられている。球体9が第1接点14cに突き当たった位置から可動部材5が距離d1だけ折畳位置側へ回動すると、球体8が第1接点13cに突き当たる。可動部材5がさらに折畳位置側へ回動すると、球体8が第1カム部13aに突き当たる。すると、球体8が第1回動付勢力によって距離2d1だけ移動して第1打撃部11aに突き当たる。これによってクリック音が発生する。球体8が第1打撃部11aに突き当たった後は、第1回動付勢力と第3回動付勢力によって可動部材5が距離d2だけ回動させられて折畳位置に達し、当該折畳位置に維持される。なお、可動部材5が折畳位置に位置しているとき、球体9が第1接点14cに突き当たり、かつ球体8が対向面6bに突き当たっているとき、および球体9が第1接点14cから距離d1だけ離れた位置に位置し、かつ球体8が第1接点13cに突き当たっているときにも、可動部材5が傾斜するが、その傾斜量は、可動部材5が通話位置に位置しているときの傾斜量と同一かそれより小さい。
可動部材5が折畳位置から通話位置側へ移動する場合には、可動部材5が距離(d1+d2)だけ移動すると、球体9が第1カム部14aから脱出して対向面6bに突き当たるようになり、可動部材5がさらに距離d1だけ回動すると、球体8も対向面6bに突き当たるようになる。その後は、上記のようにして通話位置に達する。
図15は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置1’においては、可動部材5の一端部が受話部Cの連結筒部C1に回動不能に嵌合され、可動部材5の他端部(固定部材6側の端部)が送話部Bの連結筒部B1に回動可能に嵌合されている。これにより、連結筒部B1,C1が回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。また、固定部材6は、連結筒部B1に回動不能に嵌合されている。したがって、この実施の形態では、第1、第2ヒンジ部材2,3及びヒンジ軸4が用いられておらず、固定部材6が可動部材5に連結筒部B1,C1を介して回動可能に連結されている。固定部材6は、連結筒部B1の底部B2にスペーサSを介して突き当てられている。また、コイルばね7は、可動部材5と連結筒部B1に設けられた蓋体Dとの間に設けられている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
なお、この発明は上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、可動部材5に球体8,9を設け、固定部材6に係合凹部13,14を設けているが、可動部材5に係合凹部13,14を設け、固定部材6に球体8,9を設けてもよい。
また、上記の実施の形態においては、収容凹部11,12を円形に形成しているが、回動軸線Lを中心として周方向に延びる長円状に形成してもよい。
さらに、上記の実施の形態においては、第1カム部13a,14a及び第2カム部13b,14bを外側に凸の円弧面によって構成しているが、傾斜した平面によって構成してもよい。
この発明に係るヒンジ装置は、携帯電話機や携帯式のゲーム等の携帯機器の第1筐体と第2筐体とを回動可能に連結するためのヒンジ装置として用いることができる。

Claims (6)

  1. 固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ上記回動軸線に沿って接近離間移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を上記固定部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記固定部材と上記可動部材との対向面の一方には、上記付勢手段によって他方の対向面に突き当てられる当接部材が設けられ、他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を第1回動付勢力に変換する第1カム部が設けられ、上記可動部材が上記第1回動付勢力により上記当接部材を介して第1周方向へ回動付勢されるヒンジ装置において、
    上記一方の対向面に収容凹部が形成され、この収容凹部に上記当接部材が上記回動軸線を中心として周方向へ所定範囲移動可能に収容され、上記第1周方向における上記収容凹部の一端部には、上記第1回動付勢力によって移動させられる上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲のうちの一方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第1打撃部が設けられていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記当接部材及び上記収容凹部が上記回動軸線を中心として対称にそれぞれ二つ設けられ、これに対応して上記第1カム部が二つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記収容凹部の上記回動軸線を中心とする周方向の他端部には、上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲の他方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第2打撃部が設けられ、上記他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を作用方向が上記第1回動付勢力と逆方向である第2回動付勢力に変換する第2カム部が設けられ、上記第2回動付勢力によって上記当接部材が上記第2打撃部に突き当てられることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  4. 上記当接部材及び上記収容凹部が上記回動軸線を中心として対称にそれぞれ二つ設けられ、これに対応して上記第1カム部及び上記第2カム部がそれぞれ二つ設けられていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  5. 上記一方の対向面には、上記他方の対向面側へ向かって突出する突出部が位置固定して設けられ、上記他方の対向面には、上記突出部に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を上記第1回動付勢力と協働して上記可動部材を上記第1周方向へ回動させる回動付勢力に変換する第3カム部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  6. 上記収容凹部の上記回動軸線を中心とする周方向の他端部には、上記当接部材に突き当たることによって上記当接部材の可動範囲の他方の限界位置を規定するとともに、クリック音を発生する第2打撃部が設けられ、上記他方の対向面には、上記当接部材に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を作用方向が上記第1回動付勢力と逆方向である第2回動付勢力に変換し、この第2回動付勢力によって上記当接部材を上記第2打撃部に突き当てる第2カム部と、上記突出部に突き当たることによって上記付勢手段の付勢力を上記第2回動付勢力と協働して上記可動部材を上記第2周方向へ回動させる回動付勢力に変換する第4カム部とが設けられていることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置。
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