JPWO2006103714A1 - 被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア - Google Patents

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Abstract

比較的軽量な被搬送物の移送速度を前記制動ホイール又は制動ローラで緩和、減速する制動、或いは目的位置へ停止させる制動制御が可能な重力式ホイールコンベア又はローラコンベアを提供する。自由に回転するホイール4又はローラ10を物品の移送方向に複数並べて、被搬送物1をその重力の作用により移送するホイール又はローラコンベアにおいて、選択した1個以上のホイール4又はローラ10が、その外周面上に、軟質で反発弾性が高い制動材7又は11を同ホイール又はローラの外周面よりも大径に突き出るように取り付けた制動ホイール6又は制動ローラ12として構成されている。

Description

この発明は、自由に回転するホイール(外周面の幅寸が小さい回転体)又はローラ(外周面の幅寸が大きい回転体)を被搬送物の移送方向に複数並べて構成され、前下がりに傾斜させて使用され、被搬送物を重力作用により移送する重力式ホイールコンベア又はローラコンベア(以下、単に重力式コンベアと略す場合がある。)の技術分野に属する。更に言えば、コンベアを構成するホイール又はローラの中の数個又は数組を、被搬送物の運動エネルギーを吸収する制動ホイール又は制動ローラとして構成し、2kgから8kg程度に比較的軽量な被搬送物の移送速度を前記制動ホイール又は制動ローラで緩和、減速する制動、或いは目的位置へ停止させる制動制御が可能な重力式ホイールコンベア又はローラコンベアに関する。
重力式ホイールコンベア又はローラコンベアは、図14に例示したように、支持体2、3により一定の前下がり傾斜に設置し、被搬送物1を重力作用により移送するので外部動力を必要とせず、簡単な構造で安価に使用できるので重宝され多用されている。しかし、重力式コンベアの宿命として、被搬送物1の移送速度は重力作用により次第に加速するので、被搬送物の移送速度を一定化したり部分的に緩和、減速すること、或いは所定の停止位置へぴったり止めることは難しい。
そこで通例の使用においては、図14に示すように停止位置(通例、コンベアの終端位置)にストッパ20を設置し、このストッパ20に被搬送物1を衝突させて止めている。そのため当該コンベアの前側位置に立って被搬送物を使用する作業者は、ストッパ20を避けるように被搬送物をいちいち上方へ持ち上げて取り出す動作が必要であり、面倒であるし、不用意に落として傷付ける心配もあった。
また、被搬送物1が移送速度を次第に加速したままストッパ20へ衝突すると、大きな衝撃力が発生し、衝撃の大きさによって、および被搬送物1の性状によっては被搬送物1自体が傷つき破損する問題がある。よって、例えば衝撃、振動をきらうICチップ等の移送には適さない。しかもコンベアフレーム5が衝撃力で動揺して不安定なので、きっちり固定して使用しなければならない、等々の問題点がある。
そこで被搬送物1がストッパ20へ衝撃的に衝突しないで止まるように移送速度を緩和、減速する制動制御の手段が望まれている。
或いはコンベア上を多数の被搬送物が次々と移送される場合、又は多数の被搬送物がコンベア上に停止して待機する場合に、後発の被搬送物が先発の被搬送物へ追突することがないように制動したり、逆に加速させたりして被搬送物相互間の移送間隔を大小に制御し衝突を回避する対策も望まれている。
上記のような目的を達成するため、下記の特許文献1に開示された重力式ローラコンベアの制動装置は、2列に並んだローラ群の中間位置に、油圧装置で上げ下げされる制動板を設置し、コンベア上を移送される被搬送物が制動(減速)を必要とする場合には前記制動板を押し上げて通過する被搬送物に押し当て制動する構成とされている。
また、特許文献2に開示された重力式ローラコンベアの制動装置は、軸に回転可能に支持されたローラの側面に鉄製のブレーキディスクを設置し、一方、前記ブレーキディスクとは僅かな隙間をあけて軸に固定されたコイルボックスにコイルを収容させ、このコイルに通電し発生した磁力によりブレーキディスクを介してローラに制動力を与える構成である。
下記の特許文献3に開示されたグラビティローラコンベアは、ローラの外周面を高ヒステリシス特性を持つ特殊プラスチック層で形成し、被搬送物が前記ローラの上に載った際に同特殊プラスチック層が圧縮変形を生じて吸収する運動エネルギーが、被搬送物が同ローラから離れる際に発散するエネルギーよりも大きいものとし、両エネルギーの差分だけ被搬送物の移送速度を制動し減速する構成である。
特許文献4に開示されたローラコンベアは、複数のローラの下に摩擦部材を設置し、この摩擦部材をゴムチューブの膨脹によってローラへ押し付けてローラに制動を加え、逆にゴムチューブを収縮させることで前記の制動を解除する構成とされている。
日本国実公昭43−17875号公報 日本国特公昭48−38833号公報 日本国特開昭55−156109号公報 日本国特開平10−291616号公報
上記特許文献1に開示されたように油圧装置で上げ下げされる制動板を設置する構成、又は特許文献2に開示されたようにローラの側面にブレーキディスクを取り付け、軸に固定されたコイルボックスを設置して磁気制動力を働かせる構成、或いは特許文献4に開示されたように摩擦部材をゴムチューブの膨脹、収縮で制動又は解除を行う構成は、それぞれ一案ではある。しかし、各案は重力式コンベアが外部動力を必要とせず、簡単な構造で安価に使用できるという特長を有するのに、そうした特長を帳消しにするに等しい結果になっている。
その点、上記特許文献3に開示されたグラビティローラコンベアは、ローラの外周面を高ヒステリシス特性を持つ特殊プラスチック層で形成するだけの構成であるから、一見、重力式コンベアの特長を活かし、被搬送物の移送速度を緩和し制動する目的を達成できるように考えられる。
しかし、高ヒステリシス特性を持つ特殊プラスチックとは何か、について当該特許文献3には、高ヒステリシス特性の説明がなされているのみで、特殊プラスチックの具体性がなく、産業上の利用可能性を見出せない。また、高ヒステリシス特性の説明に関して言えば、被搬送物によって圧縮変形された後の復元性が遅いという意味に等しいから、ローラの回転速度が前記復元性を上回るほど速い場合(高速移送である場合)には復元が間に合わず、被搬送物の移送速度を制動する作用効果を期待できないことは明らかである。しかも同公報の2頁左下欄の9行〜14行目に記載された第9図の説明によれば、積載荷重の事例が300kg、50kg、100kgと記載されているように極めて大重量の用途を示し、積載荷重の大きいものほど低速でコントロールされるものと認められる。これは高ヒステリシス特性を持つ特殊プラスチック層の性質、性能に由来する作用効果と認められ、本願発明が目的とする2kgからせいぜい8kg程度の軽量な被搬送物の制動制御には到底適用不可能なものと認められる。
本発明の目的は、外部動力を必要とせず、簡単な構造で安価に使用できるという重力式コンベアの特長を損なうことなく、上述した2kgから8kg程度の軽量な被搬送物の移送に適し、移送速度を制動ホイール又は制動ローラによる運動エネルギーの吸収作用によって緩和、減速し、被搬送物の移送途中における減速、或いは予定した停止位置へ停止させる制動制御が可能な重力式のホイールコンベア又はローラコンベアを提供することである。
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアは、
自由に回転するホイール4又はローラ10を物品の移送方向に複数並べて、被搬送物1をその重力の作用により移送するホイール又はローラコンベアにおいて、
選択した1個以上のホイール4又はローラ10が、その外周面上に、軟質で反発弾性が高い制動材7又は11を同ホイール又はローラの外周面よりも大径に突き出るように取り付けた制動ホイール6又は制動ローラ12として構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアは、
自由に回転するホイール4又はローラ10を物品の移送方向に複数並べて、被搬送物をその重力の作用により移送するホイール又はローラコンベアにおいて、
選択した少なくとも2個以上の隣接するホイール4又はローラ10同士が、ベルト状制動材17を巻き掛けて連結した制動ホイール又は制動ローラの組15又は16、18として構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
ベルト状制動材17又はその外周部分が軟質で反発弾性が高い材料で構成され、ホイール4又はローラ10の外周面よりも大径に突き出る構成でホイール又はローラに巻き掛けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
ホイール4又はローラ10に本来の外周面よりも小径の回転伝動部4b又は40bが形成されており、ベルト状制動材17の一側は前記小径の伝動部4b又は40bへ巻き掛けられ、同ベルト状制動材17の他側は隣接するホイール4又はローラ10本来の外周面部へその外周面よりも大径に突き出る状態に巻き掛けられて制動ホイール又はローラの組16が構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
ホイール4又はローラ10に本来の外周面よりも小径の回転伝動部4b又は40bが形成されており、ベルト状制動材17は隣接する2個のホイール4又はローラ10の前記小径の回転伝動部4b又は40bへ、同ホイール又はローラ本来の外周面よりも突き出ない状態に巻き掛けられて制動ホイール又はローラの組18が構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動材7又はベルト状制動材17の横断面形状は、円形、楕円形、矩形、多角形、台形、三角形、又はこれらの1/2形状や中折れ形状、若しくはこれらの中空形状であることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1〜6のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動材7又はベルト状制動材17は植毛構造であることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項1〜7のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動材7又はベルト状制動材17は、ホイール4又はローラ10の外周面の幅寸の一部分の幅で円輪状に設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1〜8のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動材7又はベルト状制動材17は、ホイール4又はローラ10の外周面の幅寸の一部分に円輪状の溝が設けられ、同溝中へ配設されていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項1〜9のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動材7又はベルト状制動材17は、ゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料で形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明に係る被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアは、
自由に回転するホイール4又はローラ10を物品の移送方向に複数並べて、被搬送物1をその重力の作用により移送するホイール又はローラコンベアにおいて、
選択した1個以上のホイール4又はローラ10が、軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料により制動ホイール又は制動ローラとして成形されていることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、請求項11に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベアにおいて、
制動ホイール又は制動ローラは、ゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料で成形されていることを特徴とする。
請求項13に記載した発明は、請求項1〜12のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能なホイール又はローラコンベアにおいて、
ホイール4又はローラ10及び制動材7又はベルト状制動材17は、ゴム又はプラスチックのうち、体積固有抵抗値が1012以下の低抵抗材料で形成されていることを特徴とする。
本願発明に係る重力式ホイールコンベア又はローラコンベアは、ホイール4又はローラ10の外周面上に、軟質で反発弾性が高い制動材7又は11を、同ホイール又はローラの外周面4a(外径D)よりも大径(D)に突き出るように取り付けた制動ホイール6又は制動ローラ12を少なくとも1個以上配置し、又は2個以上の隣接するホイール4又はローラ10をベルト状制動材17により連結した制動ホイール又はローラの組15、16、又は18を配置し、或いは軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料により成形した制動ホイール又は制動ローラを配置した簡単な構成であるから、外部動力を一切必要とすることなく、安価に使用できるという重力式コンベアの特長を維持する。
即ち、被搬送物1の移送速度を、前記制動ホイール又は制動ローラ自体の、若しくはホイール又はローラの外周面に取り付けた制動材7による運動エネルギーの吸収作用、或いはベルト状制動材の摩擦抵抗によって緩和、制動するので、被搬送物1の移送速度の減速、或いは予定した停止位置へ停止させる制動の制御が可能であり、被搬送物1を停止させるストッパ(図14の符号20)は格別必要でない。
よって当該コンベアの前側位置に立って被搬送物1を使用する作業者は、ストッパを避けるように被搬送物1をいちいち上方へ持ち上げて取り出す必要がなく作業しやすいし、被搬送物1がストッパへ衝突して傷ついたり破損する心配がない。また、コンベア自体が被搬送物1の衝突時に発生する衝撃力で飛び跳ねる揺動の心配もないから、ことさらにコンベアを固定する処置の必要もなく、軽便に使用できる。そして、2kgから8kg程度の軽量な被搬送物の移送を振動や衝撃のない静音状態で行うことができ、振動や衝撃を嫌う物品の移送に好適である。
請求項1の発明に係る重力式ホイールコンベア又はローラコンベアは、制動ホイール6又は制動ローラ12へ被搬送物1が乗り込む際に、これを軟質で反発弾性が高い制動材7又は11が受けて柔らかく弾性的に変形して進入時の運動エネルギーを吸収する。他方、被搬送物1が当該制動ホイール6又は制動ローラ12から離れ出て行くとき、制動材7又は11は前記変形時に貯めたエネルギーを発散して原形に復元するものの、被搬送物1が接線方向へ直進移動するのに、制動材7又は11はホイール4又はローラ10と共に回転して離れるので、前記発散エネルギーのうち被搬送物1の直進移動に及ぼす影響度はきわめて少なく、前記運動エネルギーの吸収量の方がはるかに大きく上回る。こうした運動エネルギーの吸収量と、それを発散するエネルギーのうち被搬送物1の移動に及ぼす影響度量との差分が、被搬送物1の移送速度を緩和、制動する作用、効果として現れる。この作用、効果は被搬送物1の移送速度の大小に左右されない。
したがって、被搬送物1を移送するコンベアの行程(有効移送長さ)において、同被搬送物1の移送速度を緩和、減速したい場所、或いは被搬送物を停止させたい場所に、上記の制動ホイール6又は制動ローラ12を、緩和、低減したい速度ベクトルに匹敵する必要個数配置すると、被搬送物1の移送速度を所望値まで減速すること、或いは被搬送物1を所定の停止位置へ停止させる制動制御ができる。
因みに、請求項11、12に係る発明のように、ホイール4又はローラ10自体を軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料で成形した制動ホイール又は制動ローラを用いた場合にも、全く同様な作用効果が奏される。
次に、請求項2又は5に係る発明のように、隣接する少なくとも2個のホイール4又はローラ10をベルト状制動材17により連結した制動ホイール又は制動ローラの組15、16、18の場合は、先ず第1に、適度な張力で巻き掛けたベルト状制動材17とホイール4又はローラ10との間に発生する摩擦抵抗が、乗り込んできた被搬送物1の移送速度を緩和、制動する作用、効果を奏する。
第2には、請求項3の発明のように制動ホイール又は制動ローラの組15、16を構成するベルト状制動材17が軟質で反発弾性が高く、しかも同ベルト状制動材17がホイール4又はローラ10の外周面よりも大径(D)に突き出た構成の場合には、請求項1の発明と同様に、制動ホイール又は制動ローラの組15、16へ被搬送物1が乗り込む際に、軟質で反発弾性が高い制動材が柔らかく弾性的に変形して進入時の運動エネルギーを吸収する。一方、被搬送物1が当該制動ホイール又は制動ローラの組15、16から離れ出て行くときは、制動材が先の変形時に貯めたエネルギーを発散して原形に復元するものの、被搬送物1は接線方向へ直進移動するのに、制動材はホイール4又はローラ10と共に回転して離れるので、発散エネルギーのうち被搬送物1の直進移動に及ぼす影響量はきわめて少なく、運動エネルギーの吸収量の方がはるかに大きく上回る。こうした被搬送物1の運動エネルギー吸収量と、その発散エネルギーのうち被搬送物へ及ぼす影響量との差分だけ、被搬送物1の移送速度を緩和、制動する作用効果を奏する。
更に第3には、請求項4に記載した発明のように、ホイール4若しくは40又はローラ10に本来の外周面よりも小径dの回転伝動部40bが形成され、ベルト状制動材17の一側が前記小径の回転伝動部40bへ巻き掛けられ、他側はホイール4又はローラ10本来の外周面部へ同外周面よりも大径に突き出る状態に巻き掛けられた構成の制動ホイール又はローラの組16が配置されている場合には、ホイール4又はローラ10に回転速度の差、そして、ベルト状制動材17の線速度の差が発生するので、これらへ乗り込み又はこれらから出て行く被搬送物1を加速したり減速することになる。
特に、図10に示すように本来の外周面部に大径の回転伝動部が形成され、また、本来の外周面よりも小径の回転伝動部も形成された複合型ホイール40(又はローラ)と、その前後に位置する2個のホイール4、4とを大径部同士、あるいは小径部同士を連結するか、又は回転小径部40bと大径部をベルト状制動材17により連結した構成にすると、回転小径部40bとこれに巻き掛けたベルト状制動材17との間にはスリップの発生を余儀なくして、これが被搬送物1の移送速度を減速し、又は加速することにもなり、一層多様な制動制御を可能にする。
したがって、被搬送物1を移送するコンベア上の行程(有効移送長さ)において、被搬送物の移送速度を緩和、減速したい場所、或いは被搬送物を停止させたい場所に、前記制動ホイール又は制動ローラの組15、16、18を必要組数設置すると、被搬送物1の移送速度の緩和、減速、又は逆に加速すること、或いは被搬送物1を目的の停止位置へ停止させる制動制御が自在にできる。
自由に回転するホイール4又はローラ10を物品の移送方向に複数並べ、被搬送物1をその重力の作用により移送する構成のホイールコンベア又はローラコンベアにおいて、選択した1個以上のホイール4又はローラ10を、その外周面上に、軟質で反発弾性が高い制動材7を、同ホイール4又はローラ10の外周面よりも大径に突き出すように取り付けた制動ホイール6又は制動ローラ12として構成する。
或いは選択した少なくとも2個以上の隣接するホイール4又はローラ10同士に、ベルト状制動材17を巻き掛けて連結した制動ホイール又は制動ローラの組15、16、18を少なくとも1組以上配置する。
前記ベルト状制動材17は、軟質で反発弾性が高い材料で構成し、ホイール4又はローラ10の外周面よりも大径(D)に突き出る構成で巻き掛けることを基本とする。
なお、制動ホイール又は制動ローラの組18は、ホイール4又はローラ10に本来の外周面よりも小径(d)の回転伝動部40bを形成し、ベルト状制動材17の一側は、ホイール4又はローラ10の前記小径の回転伝動部40bへ巻き掛け、同ベルト状制動材17の他側は、隣接するホイール4又はローラ10の本来の外周面よりも大径に突き出る状態に巻き掛けて制動イール又は制動ローラの組16を構成してもよい(図10)。
極端にいえば、ホイール4又はローラ10それぞれに本来の外周面よりも小径の回転伝動部4bを形成し、ベルト状制動材17は、隣接する2個のホイール4又はローラ10の前記小径の回転伝動部4bへ、同ホイール4又はローラ10本来の外周面よりも突き出ない状態に巻き掛けた制動ホイール又は制動ローラの組18(図8)を構成しても良い。
その他、ホイール4又はローラ10自体を軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料で形成した制動ホイール又は制動ローラを用いたホイールコンベア又はローラコンベアを構成することもできる。
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
先ず図1は、請求項1に記載した発明に係る重力式ホイールコンベアの実施例を使用状態で示す。図2Aは一部を破断したコンベアの斜視図を示し、図2Bは制動ホイール6の外観を示している。被搬送物1をその重力作用で移送するため、コンベアは左方に向かって下る角度θの前下がり傾斜に設置され、支持体2、3で支持されている。前記の角度θの大きさは、通例2°〜5°程度とされる。
図1に示すホイールコンベアは、自由に回転するホイール4…をフレーム材5の長手方向、即ち被搬送物1の移送方向に適正な間隔をあけて複数並べた構成とされている。ホイール4は、本願発明が目的とする2kg〜8kg程度の軽量物移送を前提として、通例合成樹脂又は摩擦係数が大きい硬質ゴムの射出成形品として一体成形される。ホイール4の外径Dは30mm〜50mm程度、外周面の幅寸は20mm〜30mm程度、ホイール相互間のピッチ(軸間距離P)はホイール4の外径Dが30mmの場合に31mm程度の大きさとされる。
上記ホイールコンベアにおける任意に選択された場所の1個以上のホイール、図1の例では、被搬送物1の移送を停止させる終端の場所a1における3個(但し、個数は3個に限らない。)のホイール、及びコンベアの移送行程(有効移送長さ)の途中で被搬送物1の移送速度を緩和、減速したい場所a2における2個(但し、個数は2個に限らない。)のホイールがそれぞれ、制動ホイール6として構成されている。
制動ホイール6の具体的構成を図2A、B及び図3に示した。これは他の一般的なホイール4の外周面4a上に、軟質で反発弾性が高い材料ゴム又はプラスチック材料、例えばゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料を輪状に成形して成る制動材7が、同ホイール4の外周面4aから少なくとも0.5mm以上、好ましくは3mm程度の厚さで大径(D)に突き出る状態に取り付けられた構成とされている。
制動材7の取り付け構造は、図3に示したように、ホイール4の外周面4aに凹溝部4cが形成され、断面が半円形状に成形された輪状の制動材7を前記凹溝部4cの中へ強制的に嵌め込んで取り付け、制動ホイール6が構成されている。
一般のホイール4および制動ホイール6の中心部のボス孔に金属製の軸8が通されており、この軸8の両端部に防振ゴムで成形した細長い棒状の支持材9が取り付けられ、該支持材9をフレーム材5の左右の内向き溝部へ差し込んで支持させることにより、ホイール4および制動ホイール6がフレーム材5へ取り付けられ、ホイールコンベアの組み立てが行われている。防振ゴムで成形した支持材9によって、ホイール4および制動ホイール6の間隔保持と、振動伝搬の遮断、並びにフレーム材5への取り付け作業の容易性が図られている。
図4により上記制動ホイール6の作用効果を説明する。
図4Aは、制動ホイール6へ被搬送物1が乗り込む当初の状況を示す。軟質で反発弾性が高い制動材7は、乗り込んできた被搬送物1の重量を受けると、柔軟に弾性的に圧縮変形され、図4Bのように被搬送物1を変形量δだけ沈ませるので、沈み込んだ変形量δに相応する被搬送物1の運動エネルギーを吸収する。同被搬送物1が図4Cのように制動ホイール6から離れ出てゆくとき、反発弾性が高い制動材7は、先の圧縮変形により貯めたエネルギーを発散して速やかに原形に復元するが、このとき被搬送物1は図4Cに示すとおり左方へ直進移動し、制動材7はホイール4と共に回転して離れるため前記発散エネルギーの大部分は空振りして、被搬送物1の直進移動に対する影響力は殆どない。
その結果、前記エネルギー量の差分、概略では被搬送物1が制動ホイール6へ乗り込む当初に吸収した運動エネルギー分だけ、被搬送物1の移送速度が緩和、減速されることになる。
制動ホイール6が被搬送物1の移送速度を緩和、減速する作用、効果の大きさは、制動材7が吸収する運動エネルギー量に匹敵するから、ホイールコンベアに使用する制動ホイール6の個数、及び使用場所(図1の場所a1及びa2を参照)と、当該ホイールコンベアの設置角度θ、並びに被搬送物1の質量の大きさなどを考慮して適正に定めれば良いことがわかる。
ここで具体的な実測結果について説明する。
実測試験に使用したホイールコンベアは、図1の構成における終端の場所a1に7個の制動ホイール6を配置した構成で、制動材7の材質、性状は、針入度55のシリコンゲルと、ゴム硬度HS32の低弾性ゴムとした。被搬送物1は重さ3kg、長さLが400mm、各ホイールの転がり摩擦係数は0.017、各ホイールの外径は30mm、ホイールピッチは31mmであった。このホイールコンベアの傾斜角θを2.15度、2.43度、2.72度に変えて、有効移送長さが2200mmのホイールコンベアにおける始点Sからの移送距離K(停止した位置までの距離)を測定した。実測結果は下記[表1]の通りである。
[表1]
傾斜角度θ 制動材の材質と移送距離K
針入度55のシリコンゲル ゴム硬度HS32の低弾性ゴム
2.15 1780mm 1710mm
2.43 2000mm 1830mm
2.72 実測不能 2100mm
上記の表1から明らかなとおり、被搬送物1は、制動ホイール6の制動作用によりコンベアの終端よりも手前の位置に止めることができ、移送速度の緩和、減速に実効性のあることが確認された。
つまり、ホイールコンベアに使用する制動ホイール6の個数、及び使用場所(図1の場所a1及びa2を参照)と、当該ホイールコンベアの設置角度θ、および被搬送物1の質量の大きさなどを考慮して適正に設計することにより、例えば図1のホイールコンベアにおける行程途中の場所a2では被搬送物1の移送速度を緩和、減速し、また、コンベアの終点となる場所a1では被搬送物1を静かに目標位置へ停止させる制動設計ができることを理解されるであろう。
その結果、既往技術では不可欠であったストッパ(図14の符号20)が無用となり、被搬送物がストッパに衝突して傷つく心配がなくなるし、当該コンベアの前側位置に立って被搬送物1を使用する作業者は、ストッパを避けるように被搬送物1を持ち上げて取り出す必要がなく、いわばコンベアの下り傾斜に沿って滑らかに被搬送物1を取り出すことが可能であり作業がし易い。また、コンベアが衝撃力で飛び跳ねる動揺も殆どないから、格別固定する必要もない。
上述したように、制動ホイール6は、ホイール外周面から制動材7が適度に突き出しており、乗り込んできた被搬送物1の重量を受けると柔軟に弾性的に圧縮変形され、被搬送物1を適度に沈ませる結果となれば足りる。制動材7の材質およびホイール外周面への突き出し量などは、前記の点を考慮して適宜に選択、設計される。
制動材7に適用可能な材料を列挙すれば、下記[表2]の通りである。
[表2]
材質 ゴム硬度
シリコンゴム HS70
ニトリルゴム HS90
低弾性ゴム HS32
シリコンゲル 針入度55
上記材料の反発弾性はいずれも85%以下である。
なお、制動ホイール6の構造は、図3に示したように制動材7の横断面が半円形状である場合のほか、完全円形や楕円形状である場合、或いは図5Aのように制動材7の横断面が矩形状である場合、図5Bのように制動材7の横断面が三角形状である場合、図5Cのように制動材7の横断面が中折れ形状である場合、図5Dのように制動材7が強靱な基材に軟質で反発弾性が高いテトロン、ポリエステル等の繊維を所謂植毛加工した構造である場合、或いは図5Eのように制動材7の横断面が中空構造である場合(但し、他の断面形状の中空構造を含む。)でも同様な作用効果を期待して実施することができる。
因みに、上記段落番号[0036]で説明した実測条件で、制動ホイール6の制動材7に上記植毛加工を採用した場合の実測結果を説明すると、下記[表3]に示す通りであった。
なお、植毛の材質はポリエステル、1本の植毛の長さと太さは5mmと0.01mmで、植毛がホイールの外周面から突き出る長さは4mm、植毛密度は1cm当たり500本であった。
[表3]
傾斜角度θ 植毛加工を採用した制動ホイールの移送距離K
2.15 1645mm
2.43 1743mm
2.72 1880mm
3.00 1990mm
この[表3]を上記[表1]と比較した場合、植毛加工を採用した制動ホイールによって被搬送物1の移送速度を緩和、減速する制動効果は、一段と優れていることが明らかである。
図6は、終端部に制動ローラ12を2個備えたローラコンベアの実施例を示している。
本実施例の制動ローラ12は、ローラコンベアにおける他の一般的なローラ10の外周面に、軟質で反発弾性が高くやや幅広に構成された制動材11を、前記ローラ外周面から少なくとも0.5mm以上突き出る大径状態に取り付けた構成である。その取り付け構造及び制動材11の具体的構成は、上記実施例1の制動ホイール6と同様である。
一般のローラ10および制動ローラ12は、各々の回転軸13が、コンベアフレーム9に設けられた軸孔へ回転自在に嵌めて支持させ、もってローラコンベアが組み立てられている。勿論、制動ローラ12を設置する場所および個数は、実施例1で説明したホイールコンベアの場合と同様に、被搬送物1の移送速度を緩和、減速したい場所、そして、被搬送物1を静かに停止させたい場所(図1のa1、a2を参照。)に必要個数設置される。
制動ローラ12の制動効果については実測しなかったが、上記制動ホイールとほぼ同様の作用効果を奏するものと推定される。
次に、図7は、請求項2及び4、5に記載した発明の実施例、すなわち任意に選択した隣接する2個のホイール4、4(又はローラ同士である場合も含む。以下、同じ。)にベルト状制動材17を巻き掛けて連結した制動ホイールの組15、16がそれぞれ1組ずつ配置され、更に上記実施例1の制動ホイール6も配置されたコンベアを示している。各制動ホイールの組15、16を横断面方向に見た形態は、およそ上記の図3或いは図5に示す形態に等しい。
隣接する2個のホイール4、4をベルト状制動材17により連結した制動ホイールの組15又は16が奏する作用効果を、先ず図8に示す実施例について説明する。
図8は、請求項5に係る発明の実施例、即ちベルトが被搬送物1と接触しない、いわば制動ホイールの組としては極端な構成の例を示したものである。
本実施例に係る制動ホイールの組18は、ホイール4(又はローラである場合も含む。以下、同じ。)の外周面4aの中央部又はホイール側部に、前記外周面4a(外径D)よりも少し小径(d)の回転伝動部4b(いわゆるプーリ部)が形成されている。隣接する2個のホイール4、4は、前記小径の回転伝動部4bにベルト状制動材17を巻き掛けて連結されている。しかも本実施例の場合、ベルト状制動材17の外形面は、ホイール4の本来の外周面4a(外径D)よりも突き出ない(沈んだ)状態、即ちDよりも小径Dに構成されており、コンベアのホイール4…上を移送される被搬送物1はベルト状制動材17とは接触しない構成である。
したがって、本実施例のベルト状制動材17は、他の制動ホイールの組15、16とは異なって、ベルトが被搬送物1の運動エネルギーを吸収する制動材の構成である必要はなく、通常の動力伝達用ベルトの構造であれば足りる。
2個のホイール4、4の各回転伝動部4b、4bへ巻き掛けられたベルト状制動材17は、ホイール4との間に発生する摩擦抵抗が被搬送物1の運動エネルギーを吸収し、移送速度を緩和、減速する作用、効果を奏する。周知のように、ベルト状制動材17とホイール4との間の摩擦抵抗の大きさは、各材料の摩擦係数のほかに、ベルト状制動材17へ予め与えた初期張力の大きさに左右される。よって、そうした要因の適切な設計により、被搬送物1の移送速度を緩和、減速する作用、効果の大きさが適宜に調整、決定される。
なお、本実施例の場合、被搬送物1はホイール4の外周面4aへ直接に接触するので、隣接するホイール4、4間のピッチPは、被搬送物1の移送が次順のホイール4へ乗り込むたび、又は逆に通過するホイール4から離れる度にがたがたと上下に振動することのないように、被搬送物1の全長Lに対して、その1/2以下、好ましくは1/3以下に構成するのが望ましい。例えばピッチPはホイール外径が30mmの場合に、31mm程度とする。ホイール4の材質は弾性のあるゴム等が好ましい。
次に、図9は、上記図7に示した制動ホイール15、即ち請求項2および3に記載した発明の実施例であり、ベルト状制動材17は、その全体を、又は少なくとも被搬送物1を受け止める外周部分が軟質で反発弾性85%以下の材料による制動材で構成されている。ベルト伝動の機能を考慮すると、上記表2に列挙した制動材に適する材料の中から引張り強度が大きいものを選択して一体物として作るか、又は強靱なベルト基材の表面に軟質で反発弾性が高い制動材料を積層して、或いは反発弾性が高い材料による繊維材を植毛して、いわば図3又は図5A〜Eに示した横断面構造に構成することになる。そして、ベルト状制動材17は、その外形面が必ず、ホイール4(又はローラ)の外周面(外径D)よりも大径Dに突き出た状態に2個のホイール4、4へ巻き掛け連結した構成とされる。
本実施例の制動ホイールの組15の場合にも、上記図8の実施例と同様に、ホイール4とベルト状制動材17との間に摩擦抵抗が発生し、被搬送物1の移送速度を緩和、減速する作用、効果を奏する。
その上に、上記実施例1の制動ホイール6と同様、被搬送物1が図9中にRと指したように制動ホイールの組15へ乗り込む当初には、軟質で反発弾性が高い制動材17が乗り込んできた被搬送物1の重量を受け、柔軟に弾性的に圧縮変形されて被搬送物1を沈ませ、被搬送物1の運動エネルギーを変形量δに相応する分だけ吸収する。逆に、Sと指したように被搬送物1が制動ホイールの組15から離れてゆくとき、反発弾性が高い制動材17は先の圧縮変形により貯めたエネルギーを発散して原形に復元するが、被搬送物1は左方へ直進移動し、ベルト状制動材17はホイールと共に回転するため、前記発散エネルギーが被搬送物1の直進移動を後押しする力は殆どない。つまり、実施例1で述べたように、吸収した運動エネルギー量と発散エネルギーの影響量との差し引き結果が、被搬送物1の移送速度を緩和、減速される効果として奏される。
ここで具体的な実測結果について説明する。
実測に使用したホイールコンベアは、やはり図1の実施例における終端の場所a1に上記した制動ホイールの組15を7組配置した構成である。ベルト状制動材17における制動材の材質、性状は、ゴム硬度HS70のシリコンゴムとゴム硬度HS90のニトリルゴムである。被搬送物1の重さは3kg、長さLは400mm、各ホイールの転がり摩擦係数は0.017、各ホイールの外径は30mm、ホイール間のピッチは31mmであった。このホイールコンベアの傾斜角θを、2.15度、2.43度、2.72度及び3.0度に変えて有効移送長さが2200mmのホイールコンベアにおける始点Sからの移送距離K(被搬送物1が停止した位置までの距離)を測定した。実測結果は下記[表4]の通りである。
[表4]
傾斜角度θ 制動材の材質と移送距離K
ゴム硬度HS70シリコンゴム ゴム硬度HS32のニトリルゴム
2.15 1610mm 1620mm
2.43 1655mm 1660mm
2.72 1703mm 1720mm
3.00 1750mm 1770mm
上記の[表4]を、上述した[表1]及び[表3]と対比すると一見してから明らかなとおり、ベルト状制動材17による制動ホイールの組15によれば、被搬送物1は、コンベアの終端よりかなり手前の位置に止めることができ、被搬送物1の移送速度を緩和、減速する実効性がすこぶる大きいことを確認できた。
その理由は、既に説明したように、制動ホイールの組15は、ホイール4とベルト状制動材17との間に発生する摩擦抵抗と、およびベルト状制動材17が被搬送物1の運動エネルギーを吸収する分とを総和した効果で、被搬送物1の移送速度を緩和、減速するからと考えられる。
次に、図10は、図7に示した制動ホイールの組15、および制動ホイールの組16、並びに実施例1の制動ホイール6とを組合せたコンベア、あえて言えば請求項4に記載した発明の実施例を示している。
図10に示した実施例の場合、制動ホイールの組15と制動ホイールの組16とは、両者の中央に位置する複合型ホイール40を共通にベルトで連結し、隣接する計3個のホイール4を2本のベルト状制動材17で連結した構成とされている。
前記複合型ホイール40は、図11に示したように、基本的には上述した一般のホイール4と共通する構成であるが、ホイール40の外周面中央部にプーリ部として機能する凹溝40cが形成され、ここに1本のベルト状制動材17が巻き掛けられる。更に同ホイール40の一側部にも、ホイール本来の外周面40a(外径D)はもとより、前記凹溝40cよりも小径dの回転伝動部40b(いわゆるプーリ部)が形成されており、ここにもう1本のベルト状制動材17が巻き掛けられる構成である。因みに、前記小径dの回転伝動部40bの有効径は、図10から明らかなように、当該小径dの回転伝動部40bに巻き掛けられたベルト状制動材17の外形面がホイール本来の外周面40a(外径D)よりも小径で、被搬送物1とは接触しない大きさを意味する。
図10の実施例は、中央に位置する上記構成の複合型ホイール40を共通に連結して、隣接する合計3個のホイール4が2本のベルト状制動材17、17で連結されている。
即ち、複合型ホイール40と右隣のホイール4とは、ベルト状制動材17の外形面が、両ホイール本来の外周面40aよりも大径(D)に突き出る状態に、所謂平行掛けで連結されている。ところが、複合型ホイール40と左隣のホイール4とは、ベルト状制動材17の一側が複合型ホイール40の小径dの回転伝動部40bへ巻き掛けられ、他側は左隣のホイール4にベルト状制動材17の外形面がホイール4の本来の外周面(外形D)よりも大径(D)に突き出る状態に巻き掛けられている。そのため当該組16のベルト状制動材17の線速度は、小径dの回転伝動部40bの回転周速度に支配され、左隣のホイール4の回転数を低下させる減速型の連結になっている。
したがって、図10の右側から左方へ進む被搬送物1が、Uと支持したように平行掛けによる制動ホイールの組15へ乗り込む当初には、上記の図9に基づいて説明したとように、軟質で反発弾性が高い制動材17が被搬送物1の重量を受けて柔軟に弾性的に圧縮変形され、沈み込んだ変形量δに相応する被搬送物1の運動エネルギーが吸収され、移送速度が緩和、減速される。のみならずベルト伝動の故に発生する上述の摩擦抵抗も働くので、両者の総和として、被搬送物1の移送速度が大きく緩和、減速される。
同じ被搬送物1が、図10中にTと指示したように、平行掛けによる制動ホイールの組15から、減速型の連結になっている左側の制動ホイールの組16へ乗り移るときは、上記したように、左側の制動ホイールの組16のベルト状制動材17の線速度は、平行掛けによる制動ホイールの組15のベルト線速度よりも遅くなっているので、被搬送物1は急ブレーキをかけたように急減速される。このとき二つのベルトの線速度の差異はいずれかのベルトのスリップによって吸収される。したがって、Tと指した位置の被搬送物1と、左方の先行する被搬送物1との間隔eは開き、逆にUと指した後続の被搬送物1との間隔fは縮小することになる。
逆に、図12に示す実施例のように、平行掛けによる制動ホイールの組15と、増速型の連結として構成した制動ホイールの組16との組合せの場合には、全く逆の働きが得られる。
即ち、前記増速型の連結として構成した制動ホイールの組16は、図13に示したように、中央のホイール41には、2本のベルト状制動材17、17がそれぞれ、同ホイール本来の外周面41aに形成されたプーリ部41cへ同外周面よりも大径に突き出る状態に巻き掛けられている。そして、1本のベルト17は、図12中右隣のホイールへ平行掛けに巻き掛けた制動ホイールの組15を構成している。他の1本のベルト状制動材17は、左隣の制動ホイール6(実施例1参照)における小径の回転伝動部4bへ巻き掛けて増速型の制動ホイールの組16を構成している。
すなわち上記増速型制動ホイールの組16を構成する左隣の制動ホイール6の回転周速度は、前記プーリ部41cと小径の回転伝動部4bとの直径差に逆比例して増速される。よって、右側の平行掛けによる制動ホイールの組15から、左側の増速型制動ホイールの組16へ被搬送物1が乗り移り、制動ホイール6へ乗った接触した段階から、被運搬物1の移送速度は急に増速される。その結果、先行の被運搬物との間隔が狭まり、逆に後続の被運搬物との間隔は拡がることになる。
従って、上述した制動ホイールの組15、16、18、および上記制動ホイール6などを種々組み合わせてコンベアを製作することにより、更に多様な制動制御が可能になる。
最後に、請求項11および12に記載した発明について説明する。
本発明は、実施例を図示することは省略したが、被搬送物1を重力作用により移送するホイール又はローラコンベアを構成するホイール又はローラ群の中から選択した1個以上のホイール4又はローラ10を、上述した制動材たる軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料、より具体的に言えば、上記の表2に制動材として適するものと列挙した材料で直接、射出成形法等により一体成形したものを、制動ホイール又は制動ローラとしてコンベアの適所に配置し使用する考えである。
あるいは、前記の制動ホイール又は制動ローラを、ゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料で成形したものを使用する考えである。
この発明によれば、前記構成の制動ホイール又は制動ローラが奏する作用効果は、当然に上記実施例1について[0035]、[0036]で説明したと同様な内容でであることに、多くの説明を要しないであろう。
請求項9に係る発明のホイール又はローラの外周面の幅寸の一部分の円輪状の溝に制動材又はベルト状制動材を配設する構成は、ホイールの外周面に軟質で反発弾性の高いエラストマーを二層としたホイールも考えられる。しかし、単純に二層構造にしただけでは、ホイールとエラストマー部分の相溶性を考えないとエラストマー部分の制動材部分が剥離し外れるので、相溶性を考えた材料選択が必要である。よって、ホイールの溝にエラストマーの円輪状部品を配設し、制動材が外れ難く、相溶性を気にせず目的とする材料を選択する自由度を上げた構成となっている。また、二層構造の一体成形で製作できるし、ホイールの溝に後から円輪状制動材を填めても制動材機能を持つホイールを製作することができる。
本発明に係るコンベアを電子部品を扱う分野に使用する場合、帯電による電撃から搬送物を守ることが必要なので、ホイール又はローラ及び制動材又はベルト状制動材は、帯電防止効果がある体積固有抵抗値を1012以下のゴムまたはプラスチックとしている(請求項13に記載した発明)。ところで、絶縁体であるゴムまたはプラスチックは通常、カーボンブラックを添加して導電性を付与しているが、導電性能を上げるとそれだけカーボンブラックを添加する必要があって、反発弾性が低下し、導電度をもった制動材料に適したエラストマーを選定しずらい現状がある。一方、プラスチックの方は、エラストマーより選択幅が大きい。そこで、制動材又はベルト状制動材を、ホイール又はローラの外周面の幅寸の一部分の幅で円輪状に設け(請求項8の発明)、搬送物がホイール又はローラに乗ると制動材部分が圧縮され、搬送物がホイールの外周面に当たるようにして、制動材部分に帯電防止機能が低くてもホイールから帯電が逃げるようにしている。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、勿論、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではない。本発明の要旨、及び技術思想を逸脱しない範囲で、当業者が行うであろう設計変更や応用として種々に実施されるものであることを念のため申し添える。
本発明に係るホイールコンベアの実施例を使用状態で示した側面図である。 Aは前記ホイールコンベアの斜視図、Bは制動ホイールの斜視図である。 前記制動ホイールの一部を破断して示す正面図である。 A〜Cは上記ホイールコンベアの作用効果を説明する図である。 A〜Eは制動ホイールの異なる構成の例を一部破断して示す正面図である。 ローラコンベアの実施例を示す斜視図である。 本発明に係るホイールコンベアの異なる実施例を示した斜視図である。 制動ホイールの組の実施例とその作用を説明するための正面図である。 並行型の制動ホイールの組の作用を説明するための正面図である。 減速型の制動ホイールの組の実施例と作用効果を説明する正面図である。 図10のXI−XI線矢視の断面図である。 増速型の制動ホイールの組の実施例と作用効果を説明する正面図である。 図12のXII−XII線矢視の断面図である。 従来のホイールコンベアを使用状態で示した側面図である。
符号の説明
1 被搬送物
4 ホイール
4b、40b 回転伝動部
6 制動ホイール
7、11 制動材
10 ローラ
12 制動ローラ
17 ベルト状制動材
20 ストッパ
5 コンベアフレーム
15、16、18 制動ホイール又は制動ローラの組
4a ホイールの外周面
D ホイールの外径
a1 コンベアの終端の場所
a2 コンベアの減速したい場所
40 複合型ホイール

Claims (13)

  1. 自由に回転するホイール又はローラを物品の移送方向に複数並べて、被搬送物をその重力の作用により移送する構成のホイール又はローラコンベアにおいて、
    選択した1個以上のホイール又はローラが、その外周面上に、軟質で反発弾性が高い制動材を同ホイール又はローラの外周面よりも大径に突き出るように取り付けた制動ホイール又は制動ローラとして構成されていることを特徴とする、被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  2. 自由に回転するホイール又はローラを物品の移送方向に複数並べて、被搬送物をその重力の作用により移送する構成のホイール又はローラコンベアにおいて、
    選択した少なくとも2個以上の隣接するホイール又はローラ同士が、ベルト状制動材を巻き掛けて連結した制動ホイール又は制動ローラの組として構成されていることを特徴とする、被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  3. ベルト状制動材又はその外周面部分が軟質で反発弾性が高い材料で構成され、ホイール又はローラの外周面よりも大径に突き出る構成でホイール又はローラに巻き掛けられていることを特徴とする、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  4. ホイール又はローラに本来の外周面よりも小径の回転伝動部が形成されており、ベルト状制動材の一側は前記小径の回転伝動部へ巻き掛けられ、同ベルト状制動材の他側は隣接するホイール又はローラ本来の外周面部分へその外周面よりも大径に突き出る状態に巻き掛けられて制動ホイール又は制動ローラの組が構成されていることを特徴とする、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  5. ホイール又はローラに本来の外周面よりも小径の回転伝動部が形成されており、ベルト状制動材は隣接する2個のホイール又はローラの前記小径の回転伝動部へ、同ホイール又はローラ本来の外周面よりも突き出ない状態に巻き掛けられて制動ホイール又は制動ローラの組が構成されていることを特徴とする、請求項2に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  6. 制動材又はベルト状制動材の横断面形状は、円形、楕円形、矩形、多角形、台形、三角形、又はこれらの1/2形状や中折れ形状、若しくはこれらの中空形状であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  7. 制動材又はベルト状制動材は植毛構造であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  8. 制動材又はベルト状制動材は、ホイール又はローラの外周面の幅寸の一部分の幅で円輪状に設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  9. 制動材又はベルト状制動材は、ホイール又はローラの外周面の幅寸の一部分に円輪状の溝が設けられ、同溝中へ配設されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  10. 制動材又はベルト状制動材はゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料で形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  11. 自由に回転するホイール又はローラを物品の移送方向に複数並べて、被搬送物をその重力の作用により移送する構成のホイール又はローラコンベアにおいて、
    選択した1個以上のホイール又はローラが、軟質で反発弾性が高いゴム又はプラスチック材料により制動ホイール又は制動ローラとして成形されていることを特徴とする、被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  12. 制動ホイール又は制動ローラは、ゴム硬度がHS(JIS A)90度以下、反発弾性(JIS K7311)85%以下のエラストマー材料で成形されていることを特徴とする、請求項11に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
  13. ホイール又はローラ及び制動材又はベルト状制動材は、ゴム又はプラスチックのうち体積固有抵抗値が1012以下の低抵抗材料で形成されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一に記載した被搬送物の制動制御が可能な重力式のホイール又はローラコンベア。
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