JPWO2006087911A1 - 人工毛髪及びそれを用いたかつら - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成において、好ましくは、人工毛髪の表面は、微細な凹凸部を有して艶消しがされている。微細な凹凸部は、球晶及び/又はブラスト処理からなっていてよい。好ましくは、芯部は半芳香族ポリアミド樹脂からなり、鞘部は直鎖飽和脂肪族ポリアミドからなる。半芳香族ポリアミドは、ヘキサメチレンジアミンとテレフタール酸との交互共重合体、又は、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であり、また、直鎖飽和脂肪族ポリアミドは、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることが好ましい。鞘部及び芯部の鞘/芯重量比は、好ましくは10/90〜35/65である。人工毛髪は、顔料及び/又は染料を含有していてもよい。
本発明のかつらに上記構成の人工毛髪を用いることにより、湿度変化に対して天然毛髪の曲げ剛性値に極めて近い挙動を示すかつらを提供することができる。このためこのかつらによれば、人工毛髪の立ち上がりがよく、その曲げ剛性値が天然毛髪に近似しているので、特に、外観、触感、質感などの風合いに極めて優れ、見栄えが自然なかつらが得られる。従って、温度や湿度に応じて曲げ剛性が変化し、人毛により近い挙動を示す人工毛髪によって、恰も頭部から自然に生育した自髪であるかの如き外観を呈し、かつら使用者はかつら装着が露見され得ない。
とくに、人工毛髪を芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド樹脂を鞘部とした鞘/芯構造とすることにより、温度や湿度に応じて曲げ剛性が変化し、人毛により近い挙動を示す人工毛髪を得ることができる結果、本発明の人工毛髪によれば、カールを付けた状態であっても、水に濡らした時のカールの伸び及び自然放置下で湿気を取り除いた時のカールの戻り具合が、天然毛髪に類似の挙動を示すことができる。
従って、本発明のかつらによれば、雨で濡れたり、高湿度の環境でかつらを装着している場合には、人工毛髪の吸湿による曲げ剛性値が変化する特性、すなわち湿度の上昇に伴い曲げ剛性値が低下することによって、人工毛髪が柔らかくなって垂れ下がりボリューム感が無くなるが、吸収した水分が自然放置や乾燥により放湿されると人工毛髪は徐々に立ち上がり、再び元の状態に戻る。この結果、恰も、頭皮から自然の毛髪が生育している状態と同じ挙動のかつらが得られるので、かつらであることが露見し難い、外観上優れた見栄えを呈することができる。
1A:鞘部
1B:芯部
1C:微細な凹凸部
10:表面に微細な凹凸部を有する人工毛髪
21:第1の溶融槽
22:第2の溶融槽
21A,22A:溶融樹脂組成
21B,22B:ギアポンプ
23:吐出部
23A:外環吐出口
23B:中心吐出口
23C:吐出口
24:温浴
25:第1延伸ロール
26:第1乾熱槽
27:第2延伸ロール
28:第2乾熱槽
29:第3延伸ロール
30:第3乾熱槽
31:オイリング装置
32:第4延伸ロール
33:ブラスト機
34:巻取機
40:人工毛髪を用いたかつら
41:かつらベース
最初に本発明の第1の実施形態に係る人工毛髪について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による人工毛髪の構成を模式的に示すもので、(A)は斜視図、(B)は人工毛髪の長手方向の垂直断面図である。図示するように、本発明の人工毛髪1は、その表面が鞘部1Aで、鞘部1Aの内部に芯部1Bを有する鞘/芯構造を有している。鞘/芯構造は図示の場合、略同心円状に配設される例を示しているが、芯部1B及び鞘1Aとも略同心円状以外の異形形状、例えば、完全に同心円になっておらず鞘に対して芯が偏心している場合も含む。また、芯がほぼ真円で鞘の厚さが異なるような鞘/芯形状であってもよい。また、人工毛髪1の断面形状は、円、楕円、まゆ型などでもよい。
ここで、微細な凹凸部1Cは、人工毛髪1の紡糸中、または紡糸後の繊維を砂、氷、ドライアイスなどの微小粉末によるブラスト処理によって付与することができる。人工毛髪1の紡糸中に形成する場合には、人工毛髪1の最外表面に球晶を形成すればよい。この際、球晶形成と、上記砂、氷、ドライアイスなどの微小粉末によるブラスト処理を組み合わせた処理でもよい。このような球晶、又はブラスト処理との組合せで形成した凹凸部は、光が乱反射されるように、可視光波長のオーダーよりも大きい凹凸部1Cとなるように形成すればよい。
図3は本発明の人工毛髪の製造に用いる紡糸機の概略図であり、図4は紡糸機に用いる吐出部の概略断面図である。図3に示すように、紡糸機20は、鞘部1Aとなるポリアミド樹脂の第1の溶融槽21と、芯部1Bとなるポリアミド樹脂の第2の溶融槽22と、これらの溶融槽21,22から供給される溶融液21A,22Aを吐出する吐出部23と、吐出部23の吐出口23Cから吐出する糸状溶融物を固化すると共に、表面に凹凸部を形成する温浴24と、その後、各段が延伸ロール25,27,29及び乾熱槽26,28,30からなる3段の延伸熱処理工程部を経て、糸表面にさらに凹凸部1Cをつけるためのブラスト機33と、ブラスト機33によって所望の程度に艶消しされた人工毛髪を巻き取る巻取機34と、を含み構成されている。
上記紡糸機20を用いて、溶融槽21,22において、各ポリアミド樹脂をそれぞれに適した温度で溶融して、吐出部23へ送液し、吐出口の中心円部23Bから半芳香族ポリアミド樹脂溶融液22Aと、外環部23Aから直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂溶融液21Aとを吐出口23Cから吐出させて、鞘/芯構造の糸とし、人工毛髪1,10を製造することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態による人工毛髪を用いたかつら構成を模式的に示す斜視図である。本発明の人工毛髪1,10を用いたかつら40は、かつらベース41に、人工毛髪1又は10が植設されて構成したかつらである。かつらベース41は、ネット状ベース或いは人工皮膚ベースから構成することができる。図示の場合には、かつらベース41がネット部材の網目に植設されている状態を示している。かつらベース41は、ネット状ベースと人工皮膚ベースを組み合わせて構成してもよく、かつらのデザインや用途に合わせたものであれば特に制限はない。
図6(A)に示すように、本発明のかつら40に植設される人工毛髪1,10は、天然毛髪に近似した曲げ剛性値をもっている。このため、湿度40〜60%前後の通常の環境下では、人工毛髪1,10の立ち上がりがよく、かつら40にボリューム感が生じる。
これに対して、本発明のかつら40が雨で濡れたり、高湿度の環境でかつらを装着している場合には、かつらに植設されている人工毛髪1,10の吸湿による曲げ剛性値が変化する特性、すなわち湿度の上昇に伴い曲げ剛性値が低下することによって、人工毛髪が柔らかくなり、図6(B)に示すように、垂れ下がり、ボリューム感が無くなる。さらに、吸収した水分が自然放置や乾燥により放湿されると、人工毛髪1,10は徐々に立ち上がり、再び元の状態に戻る。
また、人工毛髪1 ,10にカールが付いている場合には、天然毛髪と近似したカールの伸び方になり、直毛の場合と同様に、吸収した水分が自然放置や乾燥により放湿されると、カールが元に戻る。
また、本発明のかつら40が雨に濡れたり、装着者の汗により水分が付与された場合には、人工毛髪1,10が水分の吸湿性のよいポリアミド樹脂を用いているので、水分を吸収し、その重量の増加により人工毛髪1,10が垂れ下がり、天然毛髪に近い挙動を示す。これに対して、例えばポリエステルによる従来の人工毛髪を用いたかつらの場合は曲げ剛性が天然毛髪より高いので、かつらを装着し整髪してブレンドしていた自毛とかつらの人工毛髪とが水分付着により、自毛は頭皮側に垂れ下がるのに対して、ポリエステルの人工毛は立ち上がったままとなり、ポリエステルで成るかつらの毛髪と自毛との分離が生じて、不自然な外観を呈してしまうことになる。しかし本発明では、水分が付着すると自毛の垂れ下がりと実質的に同様にかつらの毛髪も垂れ下がるので、毛髪の分離が生じず、従って自毛と人工毛とが良く馴染んだ状態を維持することができる。
図3に示す紡糸機20を用いて、実施例1の人工毛髪10を製造した。芯部1Bのポリアミド樹脂としては、ナイロン6T(東洋紡績(株)製)を用い、鞘部1Aのポリアミド樹脂としてはナイロン6(東洋紡績(株)製)を用いた。温浴24は、80℃の温湯を用いた。鞘/芯容量比は、1/7として、吐出口温度を310℃に設定して、人工毛髪10を製造した。この実施例1の人工毛髪10の鞘/芯重量比は、12/88となった。
着色剤としては、上記鞘部1A又は芯部1Bに用いるポリアミド樹脂と、顔料を所定割合で混合して加熱溶融し、混練後に冷却してチップ状にした樹脂チップを用いた。この着色剤として用いる樹脂チップをマスターバッチと呼ぶことにする。実施例で使用したマスターバッチとして、黒色の無機顔料を3重量%含有した樹脂チップ、黄色の有機顔料を3重量%含有した樹脂チップ、赤色の有機顔料を4重量%含有した樹脂チップを用いた。
ギアポンプ22Bでナイロン6Tを吐出部23の中心吐出口23Bに、ギアポンプ21Bでナイロン6を外環吐出口23Aにそれぞれ送出し、ギアポンプ21B,22Bの回転数を調整して、押出し容量比を鞘/芯比で1/7とした。紡糸機は15孔の口金を用いて15本の繊維を紡出する機械である。
吐出口23Cを出た鞘/芯構造の繊維は、長さが1.5mで80℃の温湯からなる温浴24中を通過させ表面に球晶を発生させた。
その後、第1延伸ロール25と、180℃の第1乾熱槽26と、を通過させ延伸を行ない、第2延伸ロール27及び180℃の第2乾熱槽28を通してヒートセットし、さらに第3延伸ロール29、185℃の第3乾熱槽30を通して糸径寸法を安定させるための熱処理(アニーリング)をした後、静電防止のためのオイリング装置31に通した。
最終工程として、第4延伸ロール32及びブラスト機33に通して表面に微細なアルミナ粉を吹きつけて繊維表面を粗面化した後、巻取機34に巻き取った。この工程で延伸倍率が5.5倍、巻取り速度が150m/分となるように第1から第4までの延伸ロール25,27,29,32の速度を調整した。
製造した人工毛髪10の直径はいずれも40〜80μmであった。実施例1においては延伸倍率を5.5倍としたが、後述する実施例3で示すように、人工毛髪10の曲げ剛性は延伸倍率により調整することができた。
図7は実施例3の人工毛髪10における曲げ剛性値の延伸倍率依存性を示す図である。図において、横軸は延伸倍率を示し、縦軸は曲げ剛性値(10-5gfcm2 /本)を示している。測定条件は温度22℃、湿度40%である。図7から明らかなように、延伸倍率が3倍及び5.5倍の曲げ剛性値は、それぞれ、430×10-5gfcm2 /本、720×10-5gfcm2 /本であり、延伸倍率が増加することにより、曲げ剛性値が直線的に増加することが分かった。
上記実施例1〜5の人工毛髪の製造条件を表1に示す。ここで、製造した人工毛髪10の直径はいずれも40〜80μmであった。
(比較例1)
実施例1と同じ紡糸機を用い、吐出口温度を270℃とし、ただし第1の溶融槽21は使わず、鞘のない構造でナイロン6の糸径80μm、延伸倍率3.3の糸を製造した。
実施例1と同じ紡糸機を用い、吐出口温度を310℃とし、ただし第1溶融槽21は使わず、鞘のない構造でナイロン6Tの糸径80μm、延伸倍率5.5の糸を製造した。
実施例1と同じ紡糸機を用い、芯部1Bをポリエステル(東レ(株)製)、鞘部1Aをナイロン6とし、吐出口温度を290℃とし、鞘/芯容量比が1/1、糸径が80μm、延伸倍率5.5の糸を製造した。
実施例1と同じ紡糸機を用い、吐出口温度を270℃とし、ただし第1溶融槽21は使わず、鞘のない構造とした以外は、実施例6と同一の条件及び方法で、糸径80μm、延伸倍率5.6のナイロンMXD6からなる糸を製造した。
実施例1と同じ紡糸機を用い、吐出口温度を270℃とし、ただし第1溶融槽21は使わず、鞘のない構造とした以外は、実施例6と同一の条件及び方法で、糸径80μm、延伸倍率5.6のナイロンMXD6とナイロン6との混合ポリアミドからなる糸を製造した。ナイロンMXD6とナイロン6との重量比は、90:10とした。上記比較例1〜5の顔料配合比は同じであり、黒、黄色、赤の配合比を、それぞれ、0.15%、0.30%、0.04%とした。製造条件を表3に示す。
表4は、比較例1のナイロン6、比較例2のナイロン6T、比較例4のナイロンMXD6の単体を使用して製造した人工毛髪の22℃における曲げ剛性値の湿度依存性を示す表である。曲げ剛性値は、後述するシングルヘアーベンディングテスター(カトーテック(株)製)を用いて測定した。
表4から明らかなように、比較例1のナイロン6を用いた人工毛髪の曲げ剛性値は、湿度40%、60%、80%において、それぞれ、510×10-5gfcm2 /本、340×10-5gfcm2 /本、250×10-5gfcm2 /本であった。表には示していないが、ナイロン66を用いた人工毛髪の曲げ剛性値及びその湿度依存性もナイロン6と同様の値であった。
比較例2のナイロン6Tを用いた人工毛髪の曲げ剛性値は、湿度40%、60%、80%において、それぞれ、980×10-5gfcm2 /本、920×10-5gfcm2 /本、860×10-5gfcm2 /本であった。
比較例4のナイロンMXD6を用いた人工毛髪の曲げ剛性値は、湿度40%、60%、80%において、それぞれ、940×10-5gfcm2 /本、870×10-5gfcm2 /本、780×10-5gfcm2 /本であった。これから、ナイロン6T及びナイロンMXD6を用いた人工毛髪が、ナイロン6又はナイロン66の人工毛髪に比べて高い曲げ剛性値を示していることが分かる。
従って、実施例1〜10の人工毛髪は、芯部1Bが曲げ剛性の高いナイロン6T又はナイロンMXD6からなるポリアミド樹脂で、鞘部1Aが芯部1Bよりも曲げ剛性値の低いナイロン6又はナイロン66からなるポリアミド樹脂であることが明らかとなった。
図8は、実施例2で作った人工毛髪の断面を示す電子顕微鏡像である。電子の加速電圧は15kVで、倍率は800倍である。この人工毛髪10の鞘/芯容量比は1/5であり、その直径は80μm、延伸倍率は、5.5倍である。図から明らかなように、芯部1Bとして半芳香族ポリアミド(ナイロン6T)、その周囲に鞘部1Aとして直鎖飽和脂肪族ポリアミド(ナイロン6)からなる鞘/芯構造が形成されていることが分かる。
比較例3の人工毛髪は、芯部1Bがポリエステル、鞘部1Aが直鎖飽和脂肪族ポリアミド(ナイロン6)からなる鞘/芯構造を有している。鞘/芯容量比は1/1であり、糸径80μm、延伸倍率が5.5であった。図から明らかなように、芯部1Bと鞘部1Aの界面に剥離が認められ、繊維が白茶けて、着色した色が変色したように見えてしまい、このような鞘/芯構造が人工毛髪に適さないことが判明した。
(測定条件)
チャック間距離:1cm
トルク検出器:トーションワイヤー(スチールワイヤー)のねじれ検出方式
トルク感度:1.0gf・cm(フルスケール10Vにおいて)
曲率:±2.5cm-1
曲げ変位速度:0.5cm-1/sec
測定サイクル:1往復
ここで、チャックは、上記1cmの各毛髪を挟み込む機構である。
これに対して、天然毛髪の曲げ剛性値の最大値は、湿度40%及び80%で、それぞれ740×10-5gfcm2 /本、600×10-5gfcm2 /本であった。また、その最小値は、湿度40%及び80%で、それぞれ660×10-5gfcm2 /本と420×10-5gfcm2 /本であり、天然毛髪の曲げ剛性値は幅を有していることが判明した。
この結果から、実施例1の人工毛髪10の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、後述する比較例1のナイロン6からなる人工毛髪や、比較例2のナイロン6Tからなる人工毛髪の曲げ剛性値と比較すると、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例2の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値と一致し、湿度上昇と共に、曲げ剛性値が減少し、天然毛髪に類似の曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例3の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値と一致し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少し、湿度80%でも天然毛髪に極めて近い曲げ剛性値を示すことが判明した。
この結果から、実施例4の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値と一致し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少し、湿度80%での曲げ剛性値は、天然毛髪の曲げ剛性値の最小値付近を示すことが判明した。
実施例2〜4の人工毛髪10の曲げ剛性値が湿度40%以上では、実施例1のそれよりも低い値を示すのは、鞘部1Aの容量が実施例1のそれよりも大きい、つまり、芯部1Bの容量が小さいことによる。このため、本発明の人工毛髪においては、鞘/芯容量比を変化させることにより曲げ剛性値の湿度依存性を変化させることができる。
これにより、実施例2〜4の人工毛髪10の場合、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値と一致し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少し、天然毛髪に類似の湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例5の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値よりも大きい値を示し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少することが判明した。実施例5の人工毛髪10の場合には、曲げ剛性値が湿度40%〜50%の範囲で、実施例1〜4のそれよりも大きい値を示した。
これにより、実施例5の人工毛髪10の場合も、天然毛髪の曲げ剛性値と近い曲げ剛性値を示し、湿度上昇と共に、曲げ剛性値が減少し、天然毛髪に類似の曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
なお、比較例3の場合には、上述したように、鞘部1Aと芯部1Bの剥離が生じ、人工毛髪としては使用できないので、曲げ剛性値の測定は行なわなかった。
図13から明らかなように、実施例6の人工毛髪10の場合には、湿度40%の条件では、曲げ剛性値は天然毛髪の平均値とほぼ同等の730×10-5gfcm2 /本であり、湿度が上昇するにつれて徐々に曲げ剛性値が低下する。湿度60%では約660×10-5gfcm2 /本まで低下し、湿度80%では約600×10-5gfcm2 /本まで低下した。
この結果から、実施例6の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値とほぼ同等の曲げ剛性値を示し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少し、天然毛髪に類似した挙動を示すことが分かった。即ち、実施例6の人工毛髪10は、天然毛髪に類似の曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
図13から明らかなように、実施例7の人工毛髪10の場合には、湿度40%の条件では、曲げ剛性値は天然毛髪の平均値とほぼ同等の730×10-5gfcm2 /本であり、そして、湿度が50%付近まで上昇するにつれて曲げ剛性値が低下し、620×10-5gfcm2 /本まで低下する。次に、湿度60%までは曲げ剛性値が徐々に低下し、湿度60%では、610×10-5gfcm2 /本となる。さらに、湿度が60〜80%においては、曲げ剛性値が徐々に低下し、湿度が80%では560×10-5gfcm2 /本となる。
この結果から、実施例7の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値とほぼ同等の曲げ剛性値を示し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少し、天然毛髪に類似した挙動を示すことが分かった。即ち、実施例7の人工毛髪10は、天然毛髪に類似の曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
図13から明らかなように、実施例8の人工毛髪10の場合には、湿度40%の条件で、天然毛髪の平均値とほぼ同等の730×10-5gfcm2 /本であり、湿度が40〜60%直前まで曲げ剛性値が低下し、湿度が約60%では、曲げ剛性値が560×10-5gfcm2 /本まで低下する。
次に、湿度が60〜80%においては、曲げ剛性値が徐々に低下し、湿度80%では490×10-5gfcm2 /本まで低下した。
この結果から、実施例8の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値とほぼ同等の曲げ剛性値を示し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少するという天然毛髪に類似した挙動を示すことが分かった。
図13から明らかなように、実施例9の人工毛髪10の場合には、湿度40%の条件で、天然毛髪の平均値とほぼ同等の730×10-5gfcm2 /本であり、湿度が40〜60%付近直前まで曲げ剛性値が低下し、湿度が約60%では、曲げ剛性値が530×10-5gfcm2 /本まで低下する。次に、湿度が60〜80%においては、曲げ剛性値が徐々に低下し、湿度80%では440×10-5gfcm2 /本まで低下した。
この結果から、実施例9の人工毛髪10の場合には、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値とほぼ同等の曲げ剛性値を示し、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少するという天然毛髪に類似した挙動を示すことが分かった。
図13から明らかなように、実施例10の人工毛髪10の場合には、湿度40%の条件で、天然毛髪の平均値とほぼ同等の730×10-5gfcm2 /本であり、湿度が40〜60%付近直前まで曲げ剛性値が低下し、湿度が約60%では曲げ剛性値が490×10-5gfcm2 /本まで低下する。次に、湿度が60〜80%においては曲げ剛性値が徐々に低下し、曲げ剛性値が380×10-5gfcm2 /本まで低下した。
この結果から、実施例10の人工毛髪10は、湿度40%で天然毛髪の曲げ剛性値とほぼ同等の曲げ剛性値を有しており、湿度上昇と共に曲げ剛性値が減少していることを示している。湿度が60%付近を越えると、人工毛髪10の曲げ剛性値が天然毛髪の曲げ剛性値を下回っているが、上記比較例1のナイロン6からなる人工毛髪や、後述する比較例4のナイロンMXD6からなる人工毛髪の曲げ剛性値と比較すると、天然毛髪に類似した挙動を示すことが分かった。
なお、図12と同様に比較例1の人工毛髪の曲げ剛性値も合わせて示しているが、測定した全湿度範囲で、天然毛髪や実施例6〜10の人工毛髪よりも著しく小さいことが分かった。
特に、実施例6〜10の鞘をナイロン6、芯をナイロンMXD6とした人工毛髪10の場合には、温度22℃で、湿度が40〜50%における曲げ剛性値は天然毛髪の最大値と最小値の間に入って、その平均値に近い挙動を示す。さらに湿度が50%以上の湿度範囲では、実施例6、7の人工毛髪10の曲げ剛性値は、天然毛髪の曲げ剛性値の最大値における挙動に近い特性となり、実施例8の人工毛髪10の曲げ剛性値は、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値における挙動に近い特性となり、実施例9、10の人工毛髪10の曲げ剛性値は、天然毛髪の曲げ剛性値の最小値における挙動に近い特性となる。
図14〜図16は、(A)本発明による実施例の人工毛髪、(B)天然毛髪、(C)従来のポリエステルを用いた人工毛髪の、それぞれ、カールした最初の状態、水に浸漬した状態、及び水に浸漬した後の乾燥状態を示す図である。各毛髪はその上部で結束しており、乾燥は自然乾燥で行った。
図14に示すように、何れの毛髪も同じ長さで、同じカール径でカール付けを行った状態である。水に浸漬すると、実施例の人工毛髪1,10は、水分の吸収により伸び、かつ、その長さの変化も天然毛髪に近い変化を示すことが分かる (図15(A)及び(B)参照)。これに対して、ポリエステルを用いた人工毛髪の場合には、吸湿性に劣るので人工毛髪が伸びないために、カールが崩れず、天然毛髪の挙動とは異なることが分かる(図15(C)参照)。
水に浸漬した後の乾燥させた状態では、実施例の人工毛髪1,10は再びカールさせた最初の状態に戻り、天然毛髪に近い変化を示すことが分かる(図16(A)及び(B)参照)。なお、図示しないが、ポリエステル以外の材料からなる人工毛髪の場合には、例えば、水に濡れるとカールは殆ど伸びてしまう上に、自然放置下で湿気を取り除いても元のカールに戻り難いことが知られている。
これにより、本発明の人工毛髪1,10によれば、カールを付けた状態であっても、水に濡らした時のカールの伸び及び自然放置下で湿気を取り除いた時のカールの戻り具合が、天然毛髪に類似の挙動であることがわかった。
これにより、本発明の人工毛髪1又は10を用いて製造したかつら40は、風合い(外観、触感、質感)とも天然毛髪に近く、高湿下、あるいは水に濡れた場合のそれら特性の変化も天然毛髪に近いため、自然な感じで装着できることが判明した。
Claims (16)
- 芯部と該芯部を覆う鞘部とからなる鞘/芯構造を有し、
上記芯部がポリアミド樹脂からなり、上記鞘部が上記芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド樹脂からなることを特徴とする、人工毛髪。 - 前記人工毛髪の表面が、微細な凹凸部を有して艶消しがされていることを特徴とする、請求項1に記載の人工毛髪。
- 前記微細な凹凸部が、球晶及び/又はブラスト処理により形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の人工毛髪。
- 前記芯部が半芳香族ポリアミド樹脂からなり、前記鞘部が直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の人工毛髪。
- 前記半芳香族ポリアミド樹脂が、ヘキサメチレンジアミンとテレフタール酸との交互共重合体、又は、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項4に記載の人工毛髪。
- 前記直鎖飽和脂肪酸ポリアミド樹脂が、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項4に記載の人工毛髪。
- 前記鞘部及び芯部の鞘/芯重量比が、10/90〜35/65であることを特徴とする、請求項1に記載の人工毛髪。
- 前記人工毛髪が、顔料及び/又は染料を含有していることを特徴とする、請求項1に記載の人工毛髪。
- かつらベースと、該かつらベースに植設される人工毛髪とを、含むかつらであって、
上記人工毛髪が、芯部と該芯部を覆う鞘部とからなる鞘/芯構造を有し、
上記芯部がポリアミド樹脂からなり、上記鞘部が上記芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド樹脂からなる人工毛髪を用いたことを特徴とする、かつら。 - 前記人工毛髪の表面が、微細な凹凸部を有して艶消しがされていることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 前記微細な凹凸部が、球晶及び/又はブラスト処理からなることを特徴とする、請求項10に記載のかつら。
- 前記芯部が半芳香族ポリアミド樹脂からなり、前記鞘部が直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂からなることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 前記半芳香族ポリアミド樹脂が、ヘキサメチレンジアミンとテレフタール酸との交互共重合体、又は、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項12に記載のかつら。
- 前記直鎖飽和脂肪酸ポリアミド樹脂が、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項12に記載のかつら。
- 前記鞘部及び芯部の鞘/芯重量比が、10/90〜35/65であることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 前記人工毛髪が、顔料及び/又は染料を含有していることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
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