JPWO2006064692A1 - 記録装置および記録方法 - Google Patents
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Abstract
ユーザーが現在視聴している放送番組と予約番組とのうち所望の番組を確実に選択し録画し得る記録装置が開示される。記録装置は、受信部と、受信コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、現在受信されている現コンテンツの記録開始指示が入力される入力部と、記録開始指示に応じて現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定して選択画面を生成する予約設定部と、選択画面の表示の間に入力部に入力された選択指示に従って現コンテンツおよび予約コンテンツのうちのいずれか一方を受信部をして選択的に受信せしめる受信制御部と、選択的に受信されたコンテンツの記録を開始する記録制御部とを備える。
Description
本発明は、映像および音声などのコンテンツを記録する技術に関し、特に、無線伝送路または有線伝送路を通じて提供されるテレビ放送番組などのコンテンツの記録を予約する技術に関する。
近年、ハードディスクやDVD(Digital Versatile Disk)などの大容量記録媒体を持つ録画装置が普及している。この種の録画装置は、地上デジタル放送や衛星デジタル放送により提供される放送番組を受信する機能を有しており、受信した放送番組の映像信号および音声信号を圧縮符号化して記録媒体に格納する一方で、記録媒体から映像信号および音声信号を再生してディスプレイおよびスピーカーに出力することができる。この種の録画装置は、ユーザーが予め定めたスケジュールに従ってチャンネルを選局し、選局したチャンネルの放送番組を自動的に記録媒体に記録する予約録画機能を有している。しかしながら、録画装置が複数の放送番組を同時並行に録画する機能を持たない限り、複数の予約番組の録画時間帯が重複して設定されている場合は、これら予約番組のいずれか一つの番組が優先的に録画され、ユーザーが所望の予約番組の録画に失敗する可能性がある。かかる事態に対処し得る発明が、たとえば、特開2001−197382号公報および特開平11−345446号公報に開示されている。
特開2001−197382号公報に記載される受信装置は、予約番組が同時間帯に重複して予約されていた場合は、ユーザーが予め定めた優先順位に基づいて、優先順位が最も高い予約番組を優先的に録画し得るものである。しかしながら、この受信装置では、ユーザーは、複数の予約番組の各々について優先順位を予め設定しなければならず、この設定手続きがユーザーにとって煩雑であり精神的負担になるという問題がある。事実、ユーザーが予約番組を新たに追加する度に、ユーザーは、この予約番組の優先順位と、過去に設定した予約番組の優先順位とを設定し直す必要に迫られることとなる。また、予約番組の数が増える程に、ユーザーは優先順位の設定に失敗する確率が高くなるという問題がある。
特開平11−345446号公報に記載される録画方法は、ユーザーが煩雑な設定を行うことなく、ユーザーの視聴履歴情報に基づいてユーザーの嗜好を自動的に学習し、この学習結果に基づいて視聴可能性の高い番組を決定し、決定した番組を自動的に予約し録画し得るものである。また、この録画方法は、放送時間帯が重複する複数の番組の中から、その学習結果に基づいて一の番組を決定し、この番組を自動的に予約し録画することを可能にする。言い換えれば、この録画方法は、ユーザーの視聴履歴に基づいて視聴可能性の高い番組を「予測」するものであり、ユーザーが望む予約番組を録画し得るか否かは、ユーザーの嗜好性の予測精度に大きく依存する。しかしながら、その予測精度が常に高いとは限らないし、録画装置のユーザーが一人であるとは限らない。たとえば、子供、男性、女性および老人などのように一台の録画装置を使用するユーザーの人数が多ければ多い程に、その嗜好性を予測するのは難しくなるという問題がある。
また、通常の録画装置は、ユーザーによる録画ボタンの押下に応じて、現在視聴している放送番組の録画を開始する手動録画機能を有している。録画装置がその放送番組を録画するときに、その放送番組と予約番組との間で放送時間帯が重複する場合は、それらのうちのいずれか一方の番組が優先的に録画されることになる。たとえば、予約番組の録画中にユーザーが録画ボタンを押下すれば、予約番組の録画が中断され、放送番組の録画が開始される場合、あるいは、ユーザーが現在視聴している放送番組の録画を開始した後に予約番組の予約開始時刻が到来したとき、録画装置はその放送番組の録画を中断し予約番組の録画を開始する場合がある。
しかしながら、そのような場合には、ユーザーが予約番組のことを失念している可能性があるし、現在視聴している放送番組が常に優先的に録画されるものとユーザーが勘違いしている可能性があるので、優先的に録画された番組がユーザーが望む番組であるとは限らない。このような場合に対して、特開2001−197382号公報記載の受信装置は、予約番組の優先順位を予め設定することはできても、ユーザーが現在視聴している放送番組の優先順位を予め設定することは難しいので、適切に対応することが難しい。また、特開平11−345446号公報記載の録画方法では、ユーザーの嗜好性の予測精度が低ければ、録画装置は、ユーザーが望む番組の選択に失敗してしまう。
特開2001−197382号公報に記載される受信装置は、予約番組が同時間帯に重複して予約されていた場合は、ユーザーが予め定めた優先順位に基づいて、優先順位が最も高い予約番組を優先的に録画し得るものである。しかしながら、この受信装置では、ユーザーは、複数の予約番組の各々について優先順位を予め設定しなければならず、この設定手続きがユーザーにとって煩雑であり精神的負担になるという問題がある。事実、ユーザーが予約番組を新たに追加する度に、ユーザーは、この予約番組の優先順位と、過去に設定した予約番組の優先順位とを設定し直す必要に迫られることとなる。また、予約番組の数が増える程に、ユーザーは優先順位の設定に失敗する確率が高くなるという問題がある。
特開平11−345446号公報に記載される録画方法は、ユーザーが煩雑な設定を行うことなく、ユーザーの視聴履歴情報に基づいてユーザーの嗜好を自動的に学習し、この学習結果に基づいて視聴可能性の高い番組を決定し、決定した番組を自動的に予約し録画し得るものである。また、この録画方法は、放送時間帯が重複する複数の番組の中から、その学習結果に基づいて一の番組を決定し、この番組を自動的に予約し録画することを可能にする。言い換えれば、この録画方法は、ユーザーの視聴履歴に基づいて視聴可能性の高い番組を「予測」するものであり、ユーザーが望む予約番組を録画し得るか否かは、ユーザーの嗜好性の予測精度に大きく依存する。しかしながら、その予測精度が常に高いとは限らないし、録画装置のユーザーが一人であるとは限らない。たとえば、子供、男性、女性および老人などのように一台の録画装置を使用するユーザーの人数が多ければ多い程に、その嗜好性を予測するのは難しくなるという問題がある。
また、通常の録画装置は、ユーザーによる録画ボタンの押下に応じて、現在視聴している放送番組の録画を開始する手動録画機能を有している。録画装置がその放送番組を録画するときに、その放送番組と予約番組との間で放送時間帯が重複する場合は、それらのうちのいずれか一方の番組が優先的に録画されることになる。たとえば、予約番組の録画中にユーザーが録画ボタンを押下すれば、予約番組の録画が中断され、放送番組の録画が開始される場合、あるいは、ユーザーが現在視聴している放送番組の録画を開始した後に予約番組の予約開始時刻が到来したとき、録画装置はその放送番組の録画を中断し予約番組の録画を開始する場合がある。
しかしながら、そのような場合には、ユーザーが予約番組のことを失念している可能性があるし、現在視聴している放送番組が常に優先的に録画されるものとユーザーが勘違いしている可能性があるので、優先的に録画された番組がユーザーが望む番組であるとは限らない。このような場合に対して、特開2001−197382号公報記載の受信装置は、予約番組の優先順位を予め設定することはできても、ユーザーが現在視聴している放送番組の優先順位を予め設定することは難しいので、適切に対応することが難しい。また、特開平11−345446号公報記載の録画方法では、ユーザーの嗜好性の予測精度が低ければ、録画装置は、ユーザーが望む番組の選択に失敗してしまう。
上記に鑑みて本発明の目的は、ユーザーが現在視聴している放送番組と予約番組とのうち、ユーザーの所望の番組を確実に選択し録画し得る記録装置および記録方法を提供することである。本発明の他の目的は、一台の装置を複数のユーザーが使用し得る状況においても、各ユーザーの所望の番組を確実に選択し録画し得る記録装置および記録方法を提供することである。
上記目的を達成すべく、第1の発明に係る記録装置は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、前記コンテンツを受信する受信部と、前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、前記受信部により現在受信されている現コンテンツの記録開始指示が入力される入力部と、前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定し、前記予約情報が設定されていると判定したときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成する予約設定部と、前記選択画面の表示の間に前記入力部に入力された選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を前記受信部をして選択的に受信せしめる受信制御部と、前記受信部により選択的に受信されたコンテンツの前記記録部への記録を開始する記録制御部と、を備えることを特徴としている。
第2の発明に係る記録装置は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、複数の伝送チャンネルを通じて伝送された複数のコンテンツを同時並行に受信し得る受信部と、前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、前記受信部により現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示が入力される入力部と、前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定する予約設定部と、前記予約設定部により前記予約情報が設定されていると判定されたときは、前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に前記受信部をして受信せしめる受信制御部と、前記受信部により受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの前記記録部への記録を同時並行に開始する記録制御部と、を備えることを特徴としている。
第3の発明に係る記録方法は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、(a)現在受信されている現コンテンツの記録開始指示を受けるステップと、(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成するステップと、(d)前記選択画面の表示の間に発せられた選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を選択的に受信するステップと、(e)前記ステップ(d)で選択的に受信されたコンテンツの記録媒体への記録を開始するステップと、を備えることを特徴としている。
第4の発明に係る記録方法は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、(a)現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示を受けるステップと、(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に受信するステップと、(d)前記ステップ(c)で受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの記録媒体への記録を同時並行に開始するステップと、を備えることを特徴としている。
上記目的を達成すべく、第1の発明に係る記録装置は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、前記コンテンツを受信する受信部と、前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、前記受信部により現在受信されている現コンテンツの記録開始指示が入力される入力部と、前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定し、前記予約情報が設定されていると判定したときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成する予約設定部と、前記選択画面の表示の間に前記入力部に入力された選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を前記受信部をして選択的に受信せしめる受信制御部と、前記受信部により選択的に受信されたコンテンツの前記記録部への記録を開始する記録制御部と、を備えることを特徴としている。
第2の発明に係る記録装置は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、複数の伝送チャンネルを通じて伝送された複数のコンテンツを同時並行に受信し得る受信部と、前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、前記受信部により現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示が入力される入力部と、前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定する予約設定部と、前記予約設定部により前記予約情報が設定されていると判定されたときは、前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に前記受信部をして受信せしめる受信制御部と、前記受信部により受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの前記記録部への記録を同時並行に開始する記録制御部と、を備えることを特徴としている。
第3の発明に係る記録方法は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、(a)現在受信されている現コンテンツの記録開始指示を受けるステップと、(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成するステップと、(d)前記選択画面の表示の間に発せられた選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を選択的に受信するステップと、(e)前記ステップ(d)で選択的に受信されたコンテンツの記録媒体への記録を開始するステップと、を備えることを特徴としている。
第4の発明に係る記録方法は、伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、(a)現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示を受けるステップと、(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に受信するステップと、(d)前記ステップ(c)で受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの記録媒体への記録を同時並行に開始するステップと、を備えることを特徴としている。
図1は、本発明に係る実施例である記録再生装置を概略的に示すブロック図であり、
図2は、予約設定処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図3は、警告画面の一例を示す図であり、
図4は、予約録画処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図5は、本発明に係る第1実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図6は、通常録画の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図7は、選択画面の一例を示す図であり、
図8は、通常録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図9は、予約録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図10は、本発明に係る第2実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図11は、選択画面の一例を示す図であり、
図12は、選択画面の一例を示す図であり、
図13は、本発明に係る第3実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図14は、本発明に係る第4実施例の記録再生装置を概略的に示すブロック図であり、
図15は、第4実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図16は、通知画面の一例を示す図であり、
図17は、警告画面の一例を示す図である。
図2は、予約設定処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図3は、警告画面の一例を示す図であり、
図4は、予約録画処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図5は、本発明に係る第1実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図6は、通常録画の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図7は、選択画面の一例を示す図であり、
図8は、通常録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図9は、予約録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートであり、
図10は、本発明に係る第2実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図11は、選択画面の一例を示す図であり、
図12は、選択画面の一例を示す図であり、
図13は、本発明に係る第3実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図14は、本発明に係る第4実施例の記録再生装置を概略的に示すブロック図であり、
図15は、第4実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、
図16は、通知画面の一例を示す図であり、
図17は、警告画面の一例を示す図である。
以下、本発明に係る種々の実施例について説明する。
図1は、本発明に係る実施例である記録再生装置1を概略的に示すブロック図である。この記録再生装置1は、フロントエンド部13、分離回路(DMUX)17、外部入力インターフェース18、映像/音声デコーダ19、データデコーダ20を有しており、これらの構成要素13,17,18,19,20によって、無線伝送路または有線伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信する受信部が構成される。以下、本実施例では、受信コンテンツとしてテレビ放送番組を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限るものではない。
また、記録再生装置1は、システムコントローラ30、エンコーダ/デコーダ31、ハードディスク駆動部32、光ディスク駆動部34、計時部36、表示部37、入力部38および予約情報DB(予約情報データベース)26を有している。ハードディスク駆動部32は、システムコントローラ30から転送された信号をハードディスク33に記録する機能と、ハードディスク33から信号を再生してシステムコントローラ30に与える機能とを有する。光ディスク駆動部34は、DVD(Digital Versatile Disk)などの高記録密度の光ディスク35に、システムコントローラ30から転送されたデータ信号を記録する機能と、光ディスク35から信号を再生してシステムコントローラ30に与える機能とを有している。これらハードディスク駆動部32と光ディスク駆動部34とで記録部が構成される。なお、本実施例では、大容量の記録媒体としてハードディスク33と光ディスク35とが採用されているが、本発明ではこれらに限定されない。
システムコントローラ30は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、複数の処理部、内部バスおよび入出力インターフェースを有している。本実施例では、システムコントローラ30は、その処理部として、予約設定部40、受信制御部41、記録制御部42および再生制御部43を含むが、これら処理ブロック40〜43は、マイクロプロセッサの動作とは独立して動作し得るハードウェアでもよいし、あるいは、ハードウェアの代わりに、マイクロプロセッサで実行されるプログラムにより実現されるものでもよい。このようなシステムコントローラ30は、記録再生装置1内の全ての処理ブロックの動作を個別に制御することができる。
また、システムコントローラ30には、入力部38と表示部37とが接続されている。入力部38は、ユーザーが入力操作するための各種入力キー、スイッチおよびポインティングデバイスを有している。表示部37は、液晶表示装置またはEL(ElectroLuminescence)表示装置などの小型表示装置であって、表示画面上に光透過性のタッチパネルが設けられているので、ユーザーは、入力部38を使用せずに表示画面に触れるだけで入力操作を行うことができる。また、入力部38はリモコン39と無線通信できるので、ユーザーは、リモコン39を通じて入力部38に指示を入力することが可能である。システムコントローラ30は、ユーザーが入力部38および表示部37から入力した指示に従って各種動作を制御し得る。
フロントエンド部13は、無線伝送路または有線伝送路を伝搬した放送信号を受信する構成を持つ。受信アンテナ10、チューナ(選局部)14Aおよび復調回路14Bは地上デジタル放送用の構成であり、パラボラアンテナ11、チューナ(選局部)15Aおよび復調回路15Bは衛星デジタル放送用の構成であり、ケーブル12、チューナ(選局部)16Aおよび復調回路16BはCATV(ケーブルテレビ)用の構成である。チューナ14A,14Bは、それぞれ、受信アンテナ10およびパラボラアンテナ11で受信した信号から特定の周波数帯域の信号を選択(選局)し、選択した信号を復調回路14Bおよび復調回路15Bに与える。復調回路14B,15Bは、それぞれ、入力信号にA/D変換や復調などを施し、その結果得た信号を分離回路17に与える。また、CATV用チューナ16Aは、ケーブル12を伝搬した信号を受信し、その受信した信号から特定の周波数帯域の信号を選択(選局)し、選択した信号を復調回路16Bに与え、復調回路16Bはその選択した信号にA/D変換や復調などを施す。チューナ14A,15A,16Aが選択する周波数帯域(伝送チャンネル)は、システムコントローラ30によって指定される。本実施例では、地上デジタル放送用,衛星デジタル放送用およびCATV用の3種類の構成を示すが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、フロントエンド部13が地上波アナログ放送の送信信号を受信し得る構成を有してもよい。
外部入力インターフェース18は、たとえば、IEEE1394規格などのシリアル伝送規格に準拠したものや、公知のLAN(Local Area Network)規格に準拠したネットワークインターフェースを有する。外部入力インターフェース18は、デジタルビデオカメラなどの外部機器からケーブル伝送路を介して伝送された信号を受信し、その受信信号に復調などを施して得た信号を分離回路17に与えることができる。また、ネットワーク規格に準拠している場合には、外部入力インターフェース18は、LANもしくはWAN(広域ネットワーク;Wide Area Network)を介して送信された信号を受信し、その受信信号に復調などを施して得た信号を分離回路17に与えることもできる。
分離回路17は、システムコントローラ30による制御に従って、フロントエンド部13および外部入力インターフェース18からの入力信号の中のいずれかを選択し、選択した信号を複数の符号化信号V1,A1,D1に分離する。映像/音声デコーダ19は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの高能率圧縮伸長方式に準拠したデコーダであり、符号化信号V1を復号化して映像信号V2を生成するとともに、符号化信号A1を復号化して音声信号A2を生成する。データデコーダ20は、符号化信号D1を復号化して、電子番組表(EPG;Electric Program Guide)や字幕などの補助情報のデータ信号D2を生成する。このデータ信号D2は、システムコントローラ30に供給される。電子番組表は、デジタル放送、CATVおよびインターネットを通じて提供されている。
OSD(On−Screen Display)処理部21は、映像/音声デコーダ19からの映像信号V2に、システムコントローラ30からのOSD信号Odを重畳して重畳信号V3を生成し、これを映像出力部22に与える。映像出力部22は、重畳信号V3を、所定の表示フォーマットに合わせた信号に変換しこれをディスプレイ24に転送する。一方、音声出力部23は、映像/音声デコーダ19からの音声信号A2をスピーカー25に転送する。この結果、ディスプレイ24は放送番組の映像を表示し、スピーカー25はその映像に同期した音声を出力するので、ユーザーは、種々の伝送路を通じて提供された放送番組を視聴することができる。
以上に説明したように、現在受信している映像および音声(現コンテンツ)をそれぞれディスプレイ24およびスピーカー25に与える動作モードは「テレビモード」と呼ばれる。ユーザーは、リモコン39を操作して、記録再生装置1の動作モードをテレビモードに切り替えることができる。
なお、本実施例の記録再生装置1は、必ずしも、ディスプレイ24およびスピーカー25を含む必要はなく、これらディスプレイ24およびスピーカー25が外部機器であってよい。
映像/音声デコーダ19から出力された映像信号V2および音声信号A2は、システムコントローラ30にも転送されている。エンコーダ/デコーダ31は、MPEG方式などの高能率圧縮伸長方式に準拠したエンコーダとデコーダとで構成されている。システムコントローラ30においては、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示に応じて、映像信号V2および音声信号A2をエンコーダ/デコーダ31に与えて圧縮符号化させ、その符号化信号をハードディスク駆動部32または光ディスク駆動部34に転送し得る。ハードディスク駆動部32は、転送された符号化信号をハードディスク33に格納し、光ディスク駆動部34は、転送された符号化信号を光ディスク35に格納する。ここで、記録制御部42は、映像信号V2および音声信号A2が圧縮符号化されずにハードディスク33に蓄積されるように制御することも可能である。さらに、記録制御部42は、ハードディスク33に蓄積されたデータを読み出して光ディスク35に書き込むように制御することもできる。
受信制御部41は、ユーザーによる入力部38からの選局指示に応じて、ユーザーが指定する放送のチャンネルの番組が受信されるようにシステムを制御する。具体的には、受信制御部41は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV放送およびインターネット放送などの、フロントエンド部13と外部入力インターフェース18とで受信可能な全ての放送のチャンネルの中から、選局指示に応じた放送のチャンネルが選局されるように制御し得る。
再生制御部43は、ユーザーによる入力部38からのビデオ再生指示に応じて、ハードディスク33または光ディスク35に格納された放送番組のデータを読み出し、ディスプレイ24およびスピーカー25に出力することができる。具体的には、再生制御部43は、ハードディスク33または光ディスク35から読み出され復号化された映像信号Vdおよび音声信号Adを、それぞれ、OSD処理部21および音声出力部23に与える。OSD処理部21は、映像信号VdにOSD信号Odを重畳して重畳信号V3を生成し、これを映像出力部22に出力する。他方、音声出力部23は、音声信号Adをスピーカー25に転送する。
ここで、上記ビデオ再生指示に応じた記録再生装置1の動作モードは「ビデオモード」と呼ばれる。ビデオモード時には、現在受信されている映像および音声の代わりに、システムコントローラ30が与える映像および音声がそれぞれディスプレイ24およびスピーカー25に供給される。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの指示に従って放送番組の録画予約設定を実行する。以下、図2のフローチャートを参照しつつ、通常の予約設定処理の手順を概説する。
システムの動作モードが録画予約モードにあるとき、予約設定部40は、予約情報の入力が完了するまで待機している(ステップS1)。このとき、ディスプレイ24には予約設定用メニュー(図示せず)が表示されるので、ユーザーは、その表示画面を確認しつつリモコン39を操作することで、予約番組のチャンネル、録画予定日、録画開始時刻、録画終了時刻、画質モードおよび録画先(記録媒体)などの予約情報を入力することができる。入力された予約情報(以下、入力情報と称する。)は、システムコントローラ30の内部メモリ(図示せず)に一時的に記憶される。
ここで、ユーザーは、Gコード(登録商標)のような符号列を入力することにより予約情報を簡便に入力できる。この種の符号列は、前記の如き予約情報を数値列や文字列に符号化したものであり、新聞や雑誌のテレビ番組欄に掲載されている。また、記録再生装置1は、電子番組表をディスプレイ24または表示部37に表示することができるので、ユーザーは、表示された電子番組表を確認しつつリモコン39を操作することで、予約情報を入力することができる。電子番組表は、上記の如く、データデコーダ20(図1)でデコードされたデータ信号D2から取得できる。
予約情報の入力が完了した後に、次のステップS2では、予約設定部40は、入力情報が設定済みの予約情報と重複するか否かを判定する。具体的には、設定済みの予約情報は予約情報DB26に格納されているので、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して、入力情報に含まれる番組の録画時間帯と、設定済みの予約情報に含まれる予約番組の録画時間帯とが重複するか否かを判定することとなる。
入力情報が設定済みの予約情報と重複する場合は、ステップS3に処理が移行する。ここで、予約設定部40は、図3に示すが如き警告画面50を生成し、この警告画面50の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には警告画面50が表示され、入力情報と記録時間帯が重複する予約情報が既に存在していることがユーザーに通知される。
図3を参照すると、警告画面50には、警告メッセージと、入力情報の内容と、この入力情報に重複する予約済み情報(設定済み予約情報)の内容とが表示されている。入力情報および予約済み情報の内容として、「日付」(録画予定日)、「開始時刻」(録画開始時刻)、「終了時刻」(録画終了時刻)、「チャンネル」(チャンネル番号)、「モード」(画質モード)、「録画先」(記録媒体)が表示されている。画質モードとしては、高画質モード(FINE)、標準画質モード(SP)および長時間録画モード(EP)の3種類のモードの中から選択することができる。図3では、入力情報と予約済み情報のいずれについても標準画質モード(SP)が選択されている。
ユーザーがディスプレイ24に表示された警告画面50を確認した後、リモコン39を操作して確認ボタン51を指定すると、警告画面50が消えて、元の予約設定用メニューが表示される。その後、ステップS1に処理が移行する。他方、入力情報が設定済みの予約情報と重複しない場合は、予約設定部40は、内部メモリに記憶されている入力情報を予約情報DB26に格納(登録)する(ステップS4)。以上で録画予約設定は終了する。
次に、図4を参照しつつ、上記の如く設定された予約情報に基づく予約録画処理について概説する。図4は、通常の予約録画処理の手順を概略的に示すフローチャートである。
システムが通常予約録画モードにあるとき、予約設定部40は現在時刻を取得する(ステップS10)。具体的には、システムコントローラ30には、現在時刻(日付を含む。)を示す時刻情報を供給する計時部36が接続されており、予約設定部40は、計時部36に問い合わせて時刻情報を取得することができる。
次に、予約設定部40は、取得した現在時刻が設定済みの予約番組の録画開始時刻に達しているか否かを判定する(ステップS11)。現在時刻が録画開始時刻に達していない場合は、前記ステップS10に処理が戻る。他方、現在時刻が録画開始時刻に達している場合は、受信制御部41は、予約設定部40からの要求に応えて、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対してその予約情報の放送のチャンネルを選局させる(ステップS12)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。
次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS13)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS14)、取得した現在時刻が設定済みの予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS15)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS14に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS16)。以上で予約録画処理は終了する。
1.第1実施例
次に、図5を参照しつつ、本発明に係る第1実施例の予約録画方法について説明する。図5は、第1実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提に以下の手順について説明する。
図5を参照すると、予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS20)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定し、その後、システムの動作モードをテレビモードからビデオモードに強制的に切り替える(ステップS21)。上述した通り、システムの動作モードとして「テレビモード」と「ビデオモード」が存在しており、テレビモードは、現在選局され受信されている放送番組をユーザーがディスプレイ24およびスピーカー25で視聴するためのモードであり、ビデオモードは、その放送番組の代わりに、システムコントローラ30から供給される映像および音声をユーザーが視聴するためのモードである。
次のステップS22では、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する。すなわち、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の予約情報が設定されているか否かが判定されることになる。なお、「所定時間」はユーザーにより所望の時間、たとえば30分間または1時間に設定できる。
前記ステップS22で予約情報が存在しないと判定された場合、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて通常録画を実行する(ステップS23)。図6は、通常録画の処理手順を概略的に示すフローチャートである。この図6を参照すると、記録制御部42は、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS30)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する(ステップS31)。予約情報が存在すると判定された場合は、接続子C1を介してメインルーチン(図5)に処理が移行し、ステップS24が実行される。ステップS24については後述する。他方、予約情報が存在しないと判定された場合には、記録制御部42は、さらに、記録媒体の残り容量が所定量以下か否かを監視し(ステップS32)、残り容量が所定量以下であると判定したときは、録画を停止する(ステップS34)。一方、記録制御部42は、記録媒体の残り容量が所定量以下ではないと判定したときは、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視する(ステップS33)。録画停止指示が無いときは、記録制御部42は、前記ステップS31に処理を戻す。他方、ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS33,S34)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
図5を参照すると、上記ステップS22で予約情報が存在すると判定した場合には、予約設定部40は、図7に示す選択画面52を生成し、この選択画面52の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には選択画面52が表示され(ステップS24)、これにより、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給することもできる。この結果、スピーカー25は、選択画面52の表示と同時に警告音を出力する。
図7を参照すると、選択画面52には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されている。また、選択画面52に表示される選択ボタン53A,53Bは、予約番組の録画モード(予約録画モード)を優先するか、あるいは、現在選局され受信されている放送番組の録画モード(通常録画モード)を優先するかのいずれか一方の選択を促すものである。左方の選択ボタン53Aの指定により予約録画モードが、右方の選択ボタン53Bの指定により通常録画モードが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方のモードを選択する旨の選択指示が与えられるまで待機している(ステップS25)。
ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面52を確認した後にリモコン39を操作して選択ボタン53Bを指定すると、予約設定部40は、通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS26)、記録制御部42に対して通常録画優先処理(ステップS27)を実行させる。通常録画優先処理においては、記録制御部42は、予約番組に優先して現在受信されている放送番組の録画を開始する。
図8は、通常録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図8を参照すると、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS40)。その後、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視し、録画停止指示を検出するまで待機している(ステップS41)。ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS42)。
続けて、予約設定部40は、計時部36から現在時刻(停止時刻)を取得し(ステップS43)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の範囲内か否か、すなわち、停止時刻が予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻までの記録予定時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS44)。ユーザーが予約番組の録画開始時刻前もしくは録画終了時刻後にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合には、予約設定部40は、停止時刻が予約情報の範囲外であると判定し(ステップS44)、通常録画優先処理を終了してメインルーチン(図5)に処理を戻し、以上で録画処理を終了する。一方、ユーザーが予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻前にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合は、予約設定部40は、現在時刻が予約情報の範囲内であると判定し(ステップS44)、ステップS45に処理を移行する。
ステップS45〜S49では予約録画処理が実行される。すなわち、受信制御部41は、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対して予約番組のチャンネルを選局させる(ステップS45)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS46)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS47)、取得した現在時刻が予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS48)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS47に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS49)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
上記ステップS26において、ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面52を確認した後にリモコン39を操作して選択ボタン53Aを指定すると、予約設定部40は、予約録画モードが選択されたと判定し、記録制御部42に対して予約録画優先処理(ステップS28)を実行させる。予約録画優先処理においては、記録制御部42は、現在受信されている放送番組に優先して予約番組の録画を開始する。
図9は、予約録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図9を参照すると、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へその符号化信号の記録を開始する(ステップS50)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS51)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の録画開始時刻に達しているか否かを判定する(ステップS52)。現在時刻が予約情報の録画開始時刻に達していないと予約設定部40が判定した場合には、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視し、録画停止指示を検出するまで待機している(ステップS53)。ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS54)。他方、現在時刻が録画開始時刻に達していると予約設定部40が判定した(ステップS52)場合には、記録制御部42は、放送番組の録画を停止する(ステップS54)。
続けて、予約設定部40は、計時部36から現在時刻(停止時刻)を取得し(ステップS55)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の範囲内か否か、すなわち、停止時刻が予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻までの記録予定時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS56)。ユーザーが予約番組の録画開始時刻前にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合には、予約設定部40は、停止時刻が予約情報の範囲外であると判定し(ステップS56)、予約録画優先処理を終了してメインルーチン(図5)に処理を戻し、以上で録画処理を終了する。一方、現在時刻が予約番組の録画予定時間帯に含まれるとき、予約設定部40は、現在時刻が予約情報の範囲内であると判定し(ステップS56)、ステップS57に処理を移行する。
ステップS57〜S61では予約録画処理が実行される。すなわち、受信制御部41は、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対して予約番組のチャンネルを選局させる(ステップS57)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS58)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS59)、取得した現在時刻が予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS60)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS59に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS61)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
上記の通り、第1実施例の予約録画方法は、ユーザーが現在受信中の放送番組(現コンテンツ)を録画しようとするとき、その放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組(予約コンテンツ)が存在するか否かを判定しており(ステップS22)、そのような予約番組が存在するときは、その旨を選択画面52の表示によりユーザーに通知するので(ステップS24)、ユーザーは、現在受信中の放送番組を録画しようとしたその時に、予約番組の存在を確認することができ、予約番組と現在受信中の放送番組とのうちいずれを録画すべきかを即座に判断してその放送番組と予約番組の優先順位を決めることができる。したがって、ユーザーは、録画ボタンを押下する瞬間まで予約番組を失念していても、あるいは多数の予約番組を設定していたとしても、現在受信中の放送番組を録画しようとした際に所望の番組の録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で設定することができ、放送番組の録画により予約番組の録画が無効化されるのを防止できる。
また、ユーザーにより現在受信中の放送番組が選択された場合は、その放送番組が予約番組に優先して録画され(図8;ステップS40〜S42)、放送番組の録画終了後には予約番組が自動的に録画される(ステップS43〜S49)。すなわち、放送番組が優先的に選択された場合でも、ユーザーが録画停止ボタンを押下して放送番組の録画を中止した直後に予約番組の録画が開始される。
他方、ユーザーにより予約番組が選択された場合は、現在受信中の放送番組の録画中であっても予約番組の録画開始時間が到来すれば、放送番組の録画は停止され、その予約番組が放送番組に優先して録画される(図9;ステップS50〜S61)。よって、ユーザーが予約番組を選択した場合でも、現在時刻から予約番組の録画開始時刻までの放送番組を簡単便利に録画することができる。
さらに、ユーザーが録画ボタンを押下すると、システムの動作モードがテレビモードからビデオモードに強制的に切り替えられるので(ステップS21)、選択画面52(図7)をユーザーに確実に通知することが可能となる。上述の通り、システムの動作モードとして「テレビモード」と「ビデオモード」の2種類のモードが存在している。ステップS21の処理が無ければ、システムがテレビモードのときにユーザーが録画ボタンを押下しても、ディスプレイ24は現在受信中の放送番組を表示したまま選択画面52を表示しない可能性がある。かかる場合、ユーザーには選択画面52が通知されず、ユーザーは予約番組の存在に気がつかない危険性があるが、本実施例の如く、ユーザーによる録画ボタンの押下に応じてシステムの動作モードをテレビモードからビデオモードに強制的に切り替えることにより、ユーザーに選択画面52を確実に通知することが可能になる。
このようなテレビモードからビデオモードへの強制切り替えに代替する「重畳モード」も存在する。ユーザーがリモコン39を操作してこの重畳モードを選択しているとき、上記ステップS21の処理はスキップされ、上記ステップS24において、予約設定部40は、図7に示す選択画面52を生成し、この選択画面52のOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、映像/音声デコーダ19からの映像信号V2にOSD信号Odを重畳し、重畳信号V3を映像出力部22に供給する。この結果、ディスプレイ24には、現在選局され受信されている放送番組に重畳した選択画面52が表示されるので、ユーザーは、放送番組を視聴しつつ選択画面52を確認できる。
2.第1実施例の変形例
上記第1実施例の変形例について以下に説明する。上記ステップS22では、予約設定部40は、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定している。その予約情報が存在する場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)のいずれか一方が実行される。ただし、記録先であるハードディスクなどの記録媒体の残り容量が少なければ、予約番組の録画終了前に残り容量が僅かになり、予約番組の録画に失敗する事態が起こりうる。かかる事態を回避するために、録画開始前に、記録媒体において将来必要となる容量を予測し、かかる容量が記録媒体に存在するか否かを予め判断しておくことが望ましい。
具体的には、予約番組が存在すると判定された(ステップS22)場合には、選択画面の表示(ステップS24)の前に、予約設定部40は、現在時刻から予約番組の録画終了時刻までに録画に必要な容量(以下、必要容量と称する。)を算出する。ここで、必要容量は、記録される可能性のある放送番組や予約番組の記録時間および画質モード(FINE,SP,EP)を考慮して算出される。これは画質に応じて必要容量は変動するからである。そして、記録媒体の残り容量が必要容量以上か否かを判定する。
必要容量が足りる場合は、上記の通り、ステップS24〜S28の処理を実行すればよい。他方、必要容量が足りない場合には、たとえば、図7に示すような選択画面にその旨の警告メッセージを含めてユーザーに通知してもよい(ステップS24)。ユーザーは、選択画面を確認しつつ予約録画モードまたは通常録画モードのいずれか一方を選択できる。
また、必要容量が足りない場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)を実行せずに、記録制御部42は、予約番組の録画のみを行ってもよい。上述の通り、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)では、放送番組の録画が必ず開始されるので(ステップS40,S50)、記録媒体の容量が消費される。必要容量が足りない場合には、放送番組の録画を開始せず、図4に示すが如き予約録画処理を開始することで、予約番組の記録時間を最大限延ばすことが可能になる。あるいは、必要容量が足りない場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)を実行せずに、記録制御部42は、放送番組の録画のみを行い、放送番組の録画時間を最大限延ばすようにしてもよい。このような処理を選択するか否かを、たとえば、ステップS24の段階でユーザーに通知し促してもよい。
3.第2実施例
次に、本発明に係る第2実施例の予約録画方法について説明する。図10は、第2実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提に以下の手順について説明する。
図10を参照すると、予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS70)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定し、その後、システムの動作モードをテレビモードからビデオモードに切り替える(ステップS71)。
次のステップS72では、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する。予約情報が存在しないと判定された場合、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて通常録画を実行する(ステップS76)。この通常録画は、上述の図6に示した手順に従って実行される。
一方、前記ステップS72で予約情報が存在すると判定した場合には、予約設定部40は、図11に示す選択画面54を生成し、この選択画面54の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には選択画面54が表示され(ステップS73)、これにより、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
図11を参照すると、選択画面54には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されている。図7に示した選択画面52には1つの予約番組の設定内容が表示されているのに対し、図11に示す選択画面54には2つの予約番組の設定内容が表示されている。また、選択画面54に表示される選択ボタン55A,55Bは、予約番組の録画モード(予約録画モード)を優先するか、あるいは、現在選局され受信されている放送番組の録画モード(通常録画モード)を優先するかのいずれか一方の選択を促すものである。左方の選択ボタン55Aの指定により予約録画モードが、右方の選択ボタン55Bの指定により通常録画モードが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方のモードを選択する選択指示が与えられるまで待機している(ステップS74A)。
ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面54を確認した後にリモコン39を操作して右方の選択ボタン53Bを指定すると、予約設定部40は、通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS74B)、記録制御部42に対して通常録画優先処理(ステップS77)を実行させる。この通常録画優先処理は、上述の図8に示した手順に従って実行される。
一方、前記ステップS74Bにおいて、ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面54を確認した後にリモコン39を操作して左方の選択ボタン55Aを指定すると、予約設定部40は、予約録画モードが選択されたと判定する。続けて、予約設定部40は、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組が複数存在するか否かを判定する(ステップS75)。当該予約番組が複数存在しないと判定した場合、予約設定部40は、記録制御部42に予約録画優先処理(ステップS79)を実行させる。この予約録画優先処理は、上述の図9に示した手順に従って実行される。
当該予約番組が複数存在すると判定した場合(ステップS75)には、予約設定部40は、図12に示す選択画面56を生成し、この選択画面56の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面56が表示される(ステップS78A)。
図12を参照すると、選択画面56には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されるとともに、予約番組A,Bのうちのいずれかを選択するためのチェックボックス(優先欄)57A,57Bが表示されている。ユーザーは、選択画面56を視認しつつリモコン39を操作していずれかのチェックボックスを指定できる。上方のチェックボックス57Aの指定により予約番組Aが、下方のチェックボックス57Bの指定により予約番組Bが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方の予約番組の選択を示す選択指示が与えられるまで待機している(ステップS78B)。ユーザーがチェックボックスの指定により優先順位を定めて確認ボタン58を指定すると、入力部38から選択指示が発せられ、この選択指示を受けた予約設定部40は、記録制御部42に予約録画優先処理(ステップS79)を実行させる。なお、選択画面56が表示されたときに、ユーザーがチェックボックス57A,57Bのいずれも指定しない場合には、通常録画処理(ステップS76)が実行されてもよい。
上記の通り、第2実施例の予約録画方法によれば、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとした際に、その放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組が複数存在していても、それら予約番組および放送番組の中から所望の番組を選択し、選択した番組の録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で設定することが可能である。
4.第3実施例
次に、本発明に係る第3実施例の予約録画方法について説明する。本実施例の予約録画方法は、EPG(電子番組表)情報を用いて効率的な録画スケジュールを実現するものである。EPG情報は、放送電波に多重化されたりインターネットを通じて提供されたりしており、システムコントローラ30は、データデコーダ20でデコードされた信号D2からEPG情報を取得することができる。システムコントローラ30は、取得したEPG情報を予約情報DB26に格納する。予約情報DB26の一部は、EPG情報を格納する電子番組データベースを構成している。
図13は、第3実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提として、図13の手順を以下に説明する。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS80)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定する。その録画開始指示に応じて、記録制御部42は通常録画を開始する(ステップS81)。この通常録画と並行して、予約設定部40は、前記録画開始指示に応じて、予約情報DB26内の電子情報データベースを参照してEPG情報を取得し(ステップS82)、このEPG情報に基づいて録画している放送番組(以下、録画番組と称する。)を特定する(ステップS83)。
次に、予約設定部40は、EPG情報に基づいて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、予約情報DB26を参照して、現在時刻から記録終了時刻TENDまでに予約情報が存在するか否か、すなわち、現在時刻から記録終了時刻TENDまでの時間帯と予約番組の記録時間帯とが重複するか否かを判定する(ステップS85)。予約情報が存在しないと判定された(ステップS85)場合は、記録制御部42は、記録終了時刻TENDまで通常記録を実行する(ステップS86)。
他方、予約情報が存在すると判定した(ステップS85)場合には、予約設定部40は、図7に示すが如き選択画面を生成し、この選択画面の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面が表示され(ステップS87)、これにより、現在録画されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
予約設定部40は、入力部38から、予約録画モードまたは通常録画モードのうちのいずれか一方のモードを選択する旨の選択指示が与えられるまで待機している(ステップS88)。ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面を確認した後にリモコン39を操作して通常録画モードを指定したとき、予約設定部40は通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS88)、記録制御部42に対して図8に示した通常録画優先処理(ステップS89)を実行させる。他方、ユーザーが予約録画モードを指定したとき、予約設定部40は予約録画モードが選択されたと判定し(ステップS88)、記録制御部42に対して図9に示した予約録画優先処理(ステップS90)を実行させる。以上で録画処理は終了する。
上記の如く、第3実施例の予約録画方法によれば、EPG情報に基づいて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、この記録終了時刻TENDを用いて、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の有無を判定しているので(ステップS85)、ユーザーは、録画番組と予約番組との間の記録時間帯の重複の有無をより正確に知ることができる。したがって、ユーザーは、録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で効率良く設定することが可能である。また、現在時刻が記録終了時刻TENDに達すると自動的に録画が終了するので(ステップS86)、ハードディスク33などの記録媒体の容量を節約できる。
5.第3実施例の変形例
上記第3実施例では、予約設定部40は、EPG情報を用いて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、この記録終了時刻TENDを用いて、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の有無を判定している(ステップS85)。このような手順の代わりに、ユーザー自身が記録終了時刻TENDを指定してもよい。具体的には、ユーザーによる録画開始指示の後に、予約設定部40は、ユーザーに対して放送番組の記録終了時刻または記録時間(たとえば、1時間または2時間)の入力を促す入力画面を生成し表示させる。その入力が終了した後に放送番組の録画が開始される(ステップS81)。その後、上記ステップS82〜S84の代わりに、予約設定部40は、ユーザーによって入力された記録終了時刻または記録時間に基づいて録画番組の終了時刻TENDを算出する。その後の手順は、上記ステップS85〜S90の手順と同じである。このような変形例により、ユーザーは、自ら入力した記録終了時刻または記録時間に基づいて、録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で効率良く設定することが可能となる。
6.第4実施例
次に、本発明に係る第4実施例について説明する。図14は、第4実施例の記録再生装置1Aを概略的に示すブロック図である。図14と図1とで同じ符号を付されたブロックは同一構成および同一機能を有している。図14に示される記録再生装置1Aは、複数のチャンネルを通じて伝送された複数の放送番組を同時並行に受信し得る受信部と、受信された複数の放送番組の記録媒体への記録を同時並行に実行し得る機能とを有している点で、図1に示される記録再生装置1と相違する。
図14を参照すると、フロントエンド部13Aは、地上デジタル放送用の二組の構成と、衛星デジタル放送用の構成とを有している。地上デジタル放送用の構成の一組は、受信アンテナ10A,チューナ14Aaおよび復調回路14Baであり、他の一組は、受信アンテナ10B,チューナ14Abおよび復調回路14Bbである。よって、フロントエンド部13Aは、地上デジタル放送の番組を二つ同時に受信することができる。
分離回路(DMUX)17Aは、システムコントローラ30による制御に従って、フロントエンド部13および外部入力インターフェース18からの入力信号の中の二つを選択し、選択した一方の信号を複数の符号化信号V1,A1,D1に分離し、選択した他方の信号を複数の符号化信号V4,A3,D3に分離する。よって、分離回路17Aは、2本の選択信号を同時並行に分離し得る。符号化信号V1,A1,D1は、一組の映像/音声デコーダ19およびデータデコーダ20で復号化され、符号化信号V4,A3,D3は、他の一組の映像/音声デコーダ19Aおよびデータデコーダ20Aで復号化される。映像/音声デコーダ19Aおよびデータデコーダ20Aの機能は、それぞれ、映像/音声デコーダ19およびデータデコーダ20の機能と同じである。ただし、映像/音声デコーダ19Aは、映像信号V5および音声信号A4をシステムコントローラ30に供給し、データデコーダ20Aは、データ信号D4をシステムコントローラ30に供給する。
記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの指示に従って、一方の映像信号V2および音声信号A2をエンコーダ/デコーダ31を用いて圧縮符号化し、その符号化信号を記録媒体32または34に転送する一方、他方の映像信号V5および音声信号A4をエンコーダ/デコーダ31を用いて圧縮符号化し、その符号化信号を記録媒体32または34に転送し得る。すなわち、記録制御部42は、二つの放送番組を同時並行に記録媒体に録画することが可能である。なお、本実施例は、二つの放送番組を同時並行に記録し得るが、三つ以上の放送番組を同時並行に受信し且つ記録するようにシステムを変更してもよい。
さらに、記録再生装置1Aは、上述の予約録画機能の他に自動録画機能を有している。自動録画機能とは、ユーザーが過去に録画した予約番組や過去に選局された放送番組に基づいてユーザーの嗜好性を予測し、その嗜好性の範囲内に含まれる放送番組を自動的に録画する機能である。したがって、ユーザーが予約番組を設定しなくても、予約設定部40は、自動的に録画スケジュールを組み立てることができる。以下、説明の便宜上、予約録画機能による予約番組を「予約録画番組」と称し、自動録画機能による予約番組を「自動録画番組」と称することとする。
以上の構成を有する記録再生装置1Aの動作を以下に説明する。図15は、第4実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提として、図15の手順を以下に説明する。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS90)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定する。予約設定部40は、その録画開始指示に応じて、予約情報DB26内の電子情報データベースを参照してEPG情報を取得し(ステップS91)、このEPG情報に基づいて録画しようとしていた放送番組(以下、録画番組と称する。)を特定する(ステップS92)。
次に、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して、当該録画番組が予約録画番組または自動録画番組として録画中か否かを判定する(ステップS93)。当該録画番組が録画中であると判定した(ステップS93)場合、予約設定部40は、その旨をユーザーに通知する(ステップS94)。すなわち、予約設定部40は、通知画面を生成し、その通知画面の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には通知画面が表示される。図16に、自動録画番組が録画中である場合の通知画面60の一例を示す。この通知画面60には、通知メッセージと自動録画番組の予約情報の内容とが表示されている。ユーザーがディスプレイ24に表示された通知画面60を確認した後、リモコン39を操作して確認ボタン61を指定すると、通知画面60が消える。
一方、当該録画番組が録画中ではないと判定した(ステップS93)場合には、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して所定時間以内に予約情報が存在するか否か、すなわち、当該録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約録画番組または自動録画番組が存在するか否かを判定する(ステップS95)。予約情報が存在すると判定した場合、予約設定部40は、放送番組の受信に現在使用されていないチューナ(空きチューナ)の有無を問い合わせる(ステップS96)。空きチューナが存在する場合は、受信制御部41は、予約設定部40からの要求に応えて、フロントエンド部13の空きチューナに対して当該録画番組のチャンネルを選局させ(ステップS97)、通常録画を開始させる(ステップS98)。
他方、空きチューナが存在しないと判断した(ステップS96)場合には、予約設定部40は、図17に示すが如き選択画面62を生成し、この選択画面62の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面62が表示され(ステップS99)、これにより、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約録画番組または自動録画番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
図17を参照すると、警告画面62には、警告メッセージ、自動録画番組の予約情報および録画番組の情報が表示されるとともに、予約録画番組A,Bおよび録画番組のうちいずれかを選択するためのチェックボックス(優先欄)63A,63B,63Cが表示されている。ユーザーは警告画面62を確認しつつリモコン39を操作してチェックボックス63A,63B,63Cのいずれかを指定(チェック)できる。チェックボックス63Aの指定により自動録画番組Aが、チェックボックス63Bの指定により自動録画番組Bが、チェックボックス63Cの指定により録画番組がそれぞれ選択される。初期状態では全ての候補番組のチェックボックスにチェックが入っていて、ユーザが不要な番組のみチェックを外すようにしても良い。ここで、同時にチェックできる番組数の上限は、同時並行に受信し得るチューナの数であり、この上限を超えた数のチェックボックスをチェックすると、警告画面または警告音が生成され、それぞれディスプレイ24またはスピーカー25に出力される。
警告画面62が表示された後、予約設定部40は、入力部38から番組の選択を示す選択指示が与えられるまで待機しており(ステップS100)、ユーザーがチェックボックスの指定により優先順位を定めて確認ボタン64を指定すると、入力部38から選択指示が発せられる。この選択指示に従って、記録制御部42は、ユーザーが指定した単数または複数の番組の録画を実行する(ステップS101)。
上記の通り、第4実施例の予約録画方法は、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとする際にその放送番組が自動録画番組または予約録画番組として録画中であれば、その自動録画番組の存在を知ることができる(ステップS94)。したがって、無駄な録画を省くことができる。
また、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとする際に空きチューナの有無を判定し(ステップS96)、空きチューナが存在するときはその空きチューナで放送番組のチャンネルを選局し、当該放送番組を受信し録画できる。したがって、ユーザーが放送番組を録画しようとする際に、当該放送番組と記録時間帯が重複する自動録画番組が存在したとしても、放送番組は空きチューナで受信され録画されるので、予約録画番組または自動録画番組を他のチューナで受信して録画することが可能である。
さらに、空きチューナが無いときにはユーザーに対して番組の選択を促す選択画面が生成されるので(ステップS99)、ユーザーの知らぬ間に自動録画番組が予約されていたとしても、ユーザーは、選択画面を確認することで自動録画番組または予約録画番組の存在を確実に知ることができ、所望の番組を選択し録画することが可能である。
7.第1〜第4実施例の変形例
次に、上記第1〜第4実施例に共通する変形例について説明する。たとえば、野球番組が放送されており、その放送番組の放送時間が延長されたとき、その延長に合わせて、その放送番組に続いて放送される予約番組の放送時間帯もずれる場合がある。かかる場合、ユーザーが予約した時間帯と予約番組の現実の放送時間帯とがずれるので、予約番組の録画が失敗に帰するという問題がある。この問題を解決するために、記録再生装置1は、現在選局され受信されている放送番組の映像または音声の内容を自動認識し、その認識結果に応じて自動的に予約番組の予約時間帯をずらすことが望ましい。
具体的には、記録再生装置1または1Aのシステムコントローラ30は、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2を解析し、その解析結果に基づいて放送番組が終了したか否かを検出したり、放送番組の延長時間を算出したりする解析手段(図示せず)を有する。解析手段は、さらに、映像解析手段、音声解析手段、判別手段および解析データベースを含む。映像解析手段は映像信号V2の輝度分布パターンを解析し、音声解析手段は音声信号A2の内容を解析して認識する。判別手段は、解析データベースを参照し、映像解析手段と音声解析手段とによる解析結果に基づいて、放送番組を特徴付ける特徴量を算出する。解析データベースには、放送番組とこれを特徴付ける特徴量との対応関係を示すデータが蓄積されているので、判別手段は、算出された特徴量と解析データベースに蓄積されている特徴量とを比較し、その比較結果に応じて、たとえば、映像中のテロップの文字列、被写体もしくは背景画像の種類、またはアナウンサーの音声内容を認識することが可能である。
解析手段は、ユーザーが放送番組を試聴している期間、所定の時点で、その放送番組の放送時間が延長されたか否か、並びに放送番組の延長が終了したか否かを判別し、延長時間が判明した場合にはそれを与える。放送番組の延長時間が解析手段から与えられた場合には、予約設定部40は、その放送番組のチャンネルにおいて予約されている放送番組の録画スケジュールを延長時間に合わせて変更する。また、延長時間が与えられない場合には、放送時間の延長が終了したことを解析手段から知らされた時点で、予約設定部40は、延長時間を算出し、放送番組の録画スケジュールをその延長時間に合わせて変更する。
以上の解析手段による処理と、予約設定部40による録画スケジュールの変更とは、たとえば、図5に示すステップS22の実行後に、ステップS24〜S28の処理と並行して実行されてもよいし、あるいは、これらステップS24〜S28の一連の手順の中で定期的に実行されてもよい。
本出願は、日本国特許出願第2004−362687号に基づくものであり、当該出願を援用することにより当該出願の開示内容を含む。
図1は、本発明に係る実施例である記録再生装置1を概略的に示すブロック図である。この記録再生装置1は、フロントエンド部13、分離回路(DMUX)17、外部入力インターフェース18、映像/音声デコーダ19、データデコーダ20を有しており、これらの構成要素13,17,18,19,20によって、無線伝送路または有線伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信する受信部が構成される。以下、本実施例では、受信コンテンツとしてテレビ放送番組を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限るものではない。
また、記録再生装置1は、システムコントローラ30、エンコーダ/デコーダ31、ハードディスク駆動部32、光ディスク駆動部34、計時部36、表示部37、入力部38および予約情報DB(予約情報データベース)26を有している。ハードディスク駆動部32は、システムコントローラ30から転送された信号をハードディスク33に記録する機能と、ハードディスク33から信号を再生してシステムコントローラ30に与える機能とを有する。光ディスク駆動部34は、DVD(Digital Versatile Disk)などの高記録密度の光ディスク35に、システムコントローラ30から転送されたデータ信号を記録する機能と、光ディスク35から信号を再生してシステムコントローラ30に与える機能とを有している。これらハードディスク駆動部32と光ディスク駆動部34とで記録部が構成される。なお、本実施例では、大容量の記録媒体としてハードディスク33と光ディスク35とが採用されているが、本発明ではこれらに限定されない。
システムコントローラ30は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、複数の処理部、内部バスおよび入出力インターフェースを有している。本実施例では、システムコントローラ30は、その処理部として、予約設定部40、受信制御部41、記録制御部42および再生制御部43を含むが、これら処理ブロック40〜43は、マイクロプロセッサの動作とは独立して動作し得るハードウェアでもよいし、あるいは、ハードウェアの代わりに、マイクロプロセッサで実行されるプログラムにより実現されるものでもよい。このようなシステムコントローラ30は、記録再生装置1内の全ての処理ブロックの動作を個別に制御することができる。
また、システムコントローラ30には、入力部38と表示部37とが接続されている。入力部38は、ユーザーが入力操作するための各種入力キー、スイッチおよびポインティングデバイスを有している。表示部37は、液晶表示装置またはEL(ElectroLuminescence)表示装置などの小型表示装置であって、表示画面上に光透過性のタッチパネルが設けられているので、ユーザーは、入力部38を使用せずに表示画面に触れるだけで入力操作を行うことができる。また、入力部38はリモコン39と無線通信できるので、ユーザーは、リモコン39を通じて入力部38に指示を入力することが可能である。システムコントローラ30は、ユーザーが入力部38および表示部37から入力した指示に従って各種動作を制御し得る。
フロントエンド部13は、無線伝送路または有線伝送路を伝搬した放送信号を受信する構成を持つ。受信アンテナ10、チューナ(選局部)14Aおよび復調回路14Bは地上デジタル放送用の構成であり、パラボラアンテナ11、チューナ(選局部)15Aおよび復調回路15Bは衛星デジタル放送用の構成であり、ケーブル12、チューナ(選局部)16Aおよび復調回路16BはCATV(ケーブルテレビ)用の構成である。チューナ14A,14Bは、それぞれ、受信アンテナ10およびパラボラアンテナ11で受信した信号から特定の周波数帯域の信号を選択(選局)し、選択した信号を復調回路14Bおよび復調回路15Bに与える。復調回路14B,15Bは、それぞれ、入力信号にA/D変換や復調などを施し、その結果得た信号を分離回路17に与える。また、CATV用チューナ16Aは、ケーブル12を伝搬した信号を受信し、その受信した信号から特定の周波数帯域の信号を選択(選局)し、選択した信号を復調回路16Bに与え、復調回路16Bはその選択した信号にA/D変換や復調などを施す。チューナ14A,15A,16Aが選択する周波数帯域(伝送チャンネル)は、システムコントローラ30によって指定される。本実施例では、地上デジタル放送用,衛星デジタル放送用およびCATV用の3種類の構成を示すが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、フロントエンド部13が地上波アナログ放送の送信信号を受信し得る構成を有してもよい。
外部入力インターフェース18は、たとえば、IEEE1394規格などのシリアル伝送規格に準拠したものや、公知のLAN(Local Area Network)規格に準拠したネットワークインターフェースを有する。外部入力インターフェース18は、デジタルビデオカメラなどの外部機器からケーブル伝送路を介して伝送された信号を受信し、その受信信号に復調などを施して得た信号を分離回路17に与えることができる。また、ネットワーク規格に準拠している場合には、外部入力インターフェース18は、LANもしくはWAN(広域ネットワーク;Wide Area Network)を介して送信された信号を受信し、その受信信号に復調などを施して得た信号を分離回路17に与えることもできる。
分離回路17は、システムコントローラ30による制御に従って、フロントエンド部13および外部入力インターフェース18からの入力信号の中のいずれかを選択し、選択した信号を複数の符号化信号V1,A1,D1に分離する。映像/音声デコーダ19は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの高能率圧縮伸長方式に準拠したデコーダであり、符号化信号V1を復号化して映像信号V2を生成するとともに、符号化信号A1を復号化して音声信号A2を生成する。データデコーダ20は、符号化信号D1を復号化して、電子番組表(EPG;Electric Program Guide)や字幕などの補助情報のデータ信号D2を生成する。このデータ信号D2は、システムコントローラ30に供給される。電子番組表は、デジタル放送、CATVおよびインターネットを通じて提供されている。
OSD(On−Screen Display)処理部21は、映像/音声デコーダ19からの映像信号V2に、システムコントローラ30からのOSD信号Odを重畳して重畳信号V3を生成し、これを映像出力部22に与える。映像出力部22は、重畳信号V3を、所定の表示フォーマットに合わせた信号に変換しこれをディスプレイ24に転送する。一方、音声出力部23は、映像/音声デコーダ19からの音声信号A2をスピーカー25に転送する。この結果、ディスプレイ24は放送番組の映像を表示し、スピーカー25はその映像に同期した音声を出力するので、ユーザーは、種々の伝送路を通じて提供された放送番組を視聴することができる。
以上に説明したように、現在受信している映像および音声(現コンテンツ)をそれぞれディスプレイ24およびスピーカー25に与える動作モードは「テレビモード」と呼ばれる。ユーザーは、リモコン39を操作して、記録再生装置1の動作モードをテレビモードに切り替えることができる。
なお、本実施例の記録再生装置1は、必ずしも、ディスプレイ24およびスピーカー25を含む必要はなく、これらディスプレイ24およびスピーカー25が外部機器であってよい。
映像/音声デコーダ19から出力された映像信号V2および音声信号A2は、システムコントローラ30にも転送されている。エンコーダ/デコーダ31は、MPEG方式などの高能率圧縮伸長方式に準拠したエンコーダとデコーダとで構成されている。システムコントローラ30においては、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示に応じて、映像信号V2および音声信号A2をエンコーダ/デコーダ31に与えて圧縮符号化させ、その符号化信号をハードディスク駆動部32または光ディスク駆動部34に転送し得る。ハードディスク駆動部32は、転送された符号化信号をハードディスク33に格納し、光ディスク駆動部34は、転送された符号化信号を光ディスク35に格納する。ここで、記録制御部42は、映像信号V2および音声信号A2が圧縮符号化されずにハードディスク33に蓄積されるように制御することも可能である。さらに、記録制御部42は、ハードディスク33に蓄積されたデータを読み出して光ディスク35に書き込むように制御することもできる。
受信制御部41は、ユーザーによる入力部38からの選局指示に応じて、ユーザーが指定する放送のチャンネルの番組が受信されるようにシステムを制御する。具体的には、受信制御部41は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV放送およびインターネット放送などの、フロントエンド部13と外部入力インターフェース18とで受信可能な全ての放送のチャンネルの中から、選局指示に応じた放送のチャンネルが選局されるように制御し得る。
再生制御部43は、ユーザーによる入力部38からのビデオ再生指示に応じて、ハードディスク33または光ディスク35に格納された放送番組のデータを読み出し、ディスプレイ24およびスピーカー25に出力することができる。具体的には、再生制御部43は、ハードディスク33または光ディスク35から読み出され復号化された映像信号Vdおよび音声信号Adを、それぞれ、OSD処理部21および音声出力部23に与える。OSD処理部21は、映像信号VdにOSD信号Odを重畳して重畳信号V3を生成し、これを映像出力部22に出力する。他方、音声出力部23は、音声信号Adをスピーカー25に転送する。
ここで、上記ビデオ再生指示に応じた記録再生装置1の動作モードは「ビデオモード」と呼ばれる。ビデオモード時には、現在受信されている映像および音声の代わりに、システムコントローラ30が与える映像および音声がそれぞれディスプレイ24およびスピーカー25に供給される。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの指示に従って放送番組の録画予約設定を実行する。以下、図2のフローチャートを参照しつつ、通常の予約設定処理の手順を概説する。
システムの動作モードが録画予約モードにあるとき、予約設定部40は、予約情報の入力が完了するまで待機している(ステップS1)。このとき、ディスプレイ24には予約設定用メニュー(図示せず)が表示されるので、ユーザーは、その表示画面を確認しつつリモコン39を操作することで、予約番組のチャンネル、録画予定日、録画開始時刻、録画終了時刻、画質モードおよび録画先(記録媒体)などの予約情報を入力することができる。入力された予約情報(以下、入力情報と称する。)は、システムコントローラ30の内部メモリ(図示せず)に一時的に記憶される。
ここで、ユーザーは、Gコード(登録商標)のような符号列を入力することにより予約情報を簡便に入力できる。この種の符号列は、前記の如き予約情報を数値列や文字列に符号化したものであり、新聞や雑誌のテレビ番組欄に掲載されている。また、記録再生装置1は、電子番組表をディスプレイ24または表示部37に表示することができるので、ユーザーは、表示された電子番組表を確認しつつリモコン39を操作することで、予約情報を入力することができる。電子番組表は、上記の如く、データデコーダ20(図1)でデコードされたデータ信号D2から取得できる。
予約情報の入力が完了した後に、次のステップS2では、予約設定部40は、入力情報が設定済みの予約情報と重複するか否かを判定する。具体的には、設定済みの予約情報は予約情報DB26に格納されているので、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して、入力情報に含まれる番組の録画時間帯と、設定済みの予約情報に含まれる予約番組の録画時間帯とが重複するか否かを判定することとなる。
入力情報が設定済みの予約情報と重複する場合は、ステップS3に処理が移行する。ここで、予約設定部40は、図3に示すが如き警告画面50を生成し、この警告画面50の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には警告画面50が表示され、入力情報と記録時間帯が重複する予約情報が既に存在していることがユーザーに通知される。
図3を参照すると、警告画面50には、警告メッセージと、入力情報の内容と、この入力情報に重複する予約済み情報(設定済み予約情報)の内容とが表示されている。入力情報および予約済み情報の内容として、「日付」(録画予定日)、「開始時刻」(録画開始時刻)、「終了時刻」(録画終了時刻)、「チャンネル」(チャンネル番号)、「モード」(画質モード)、「録画先」(記録媒体)が表示されている。画質モードとしては、高画質モード(FINE)、標準画質モード(SP)および長時間録画モード(EP)の3種類のモードの中から選択することができる。図3では、入力情報と予約済み情報のいずれについても標準画質モード(SP)が選択されている。
ユーザーがディスプレイ24に表示された警告画面50を確認した後、リモコン39を操作して確認ボタン51を指定すると、警告画面50が消えて、元の予約設定用メニューが表示される。その後、ステップS1に処理が移行する。他方、入力情報が設定済みの予約情報と重複しない場合は、予約設定部40は、内部メモリに記憶されている入力情報を予約情報DB26に格納(登録)する(ステップS4)。以上で録画予約設定は終了する。
次に、図4を参照しつつ、上記の如く設定された予約情報に基づく予約録画処理について概説する。図4は、通常の予約録画処理の手順を概略的に示すフローチャートである。
システムが通常予約録画モードにあるとき、予約設定部40は現在時刻を取得する(ステップS10)。具体的には、システムコントローラ30には、現在時刻(日付を含む。)を示す時刻情報を供給する計時部36が接続されており、予約設定部40は、計時部36に問い合わせて時刻情報を取得することができる。
次に、予約設定部40は、取得した現在時刻が設定済みの予約番組の録画開始時刻に達しているか否かを判定する(ステップS11)。現在時刻が録画開始時刻に達していない場合は、前記ステップS10に処理が戻る。他方、現在時刻が録画開始時刻に達している場合は、受信制御部41は、予約設定部40からの要求に応えて、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対してその予約情報の放送のチャンネルを選局させる(ステップS12)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。
次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS13)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS14)、取得した現在時刻が設定済みの予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS15)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS14に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS16)。以上で予約録画処理は終了する。
1.第1実施例
次に、図5を参照しつつ、本発明に係る第1実施例の予約録画方法について説明する。図5は、第1実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提に以下の手順について説明する。
図5を参照すると、予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS20)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定し、その後、システムの動作モードをテレビモードからビデオモードに強制的に切り替える(ステップS21)。上述した通り、システムの動作モードとして「テレビモード」と「ビデオモード」が存在しており、テレビモードは、現在選局され受信されている放送番組をユーザーがディスプレイ24およびスピーカー25で視聴するためのモードであり、ビデオモードは、その放送番組の代わりに、システムコントローラ30から供給される映像および音声をユーザーが視聴するためのモードである。
次のステップS22では、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する。すなわち、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の予約情報が設定されているか否かが判定されることになる。なお、「所定時間」はユーザーにより所望の時間、たとえば30分間または1時間に設定できる。
前記ステップS22で予約情報が存在しないと判定された場合、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて通常録画を実行する(ステップS23)。図6は、通常録画の処理手順を概略的に示すフローチャートである。この図6を参照すると、記録制御部42は、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS30)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する(ステップS31)。予約情報が存在すると判定された場合は、接続子C1を介してメインルーチン(図5)に処理が移行し、ステップS24が実行される。ステップS24については後述する。他方、予約情報が存在しないと判定された場合には、記録制御部42は、さらに、記録媒体の残り容量が所定量以下か否かを監視し(ステップS32)、残り容量が所定量以下であると判定したときは、録画を停止する(ステップS34)。一方、記録制御部42は、記録媒体の残り容量が所定量以下ではないと判定したときは、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視する(ステップS33)。録画停止指示が無いときは、記録制御部42は、前記ステップS31に処理を戻す。他方、ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS33,S34)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
図5を参照すると、上記ステップS22で予約情報が存在すると判定した場合には、予約設定部40は、図7に示す選択画面52を生成し、この選択画面52の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には選択画面52が表示され(ステップS24)、これにより、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給することもできる。この結果、スピーカー25は、選択画面52の表示と同時に警告音を出力する。
図7を参照すると、選択画面52には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されている。また、選択画面52に表示される選択ボタン53A,53Bは、予約番組の録画モード(予約録画モード)を優先するか、あるいは、現在選局され受信されている放送番組の録画モード(通常録画モード)を優先するかのいずれか一方の選択を促すものである。左方の選択ボタン53Aの指定により予約録画モードが、右方の選択ボタン53Bの指定により通常録画モードが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方のモードを選択する旨の選択指示が与えられるまで待機している(ステップS25)。
ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面52を確認した後にリモコン39を操作して選択ボタン53Bを指定すると、予約設定部40は、通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS26)、記録制御部42に対して通常録画優先処理(ステップS27)を実行させる。通常録画優先処理においては、記録制御部42は、予約番組に優先して現在受信されている放送番組の録画を開始する。
図8は、通常録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図8を参照すると、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS40)。その後、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視し、録画停止指示を検出するまで待機している(ステップS41)。ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS42)。
続けて、予約設定部40は、計時部36から現在時刻(停止時刻)を取得し(ステップS43)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の範囲内か否か、すなわち、停止時刻が予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻までの記録予定時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS44)。ユーザーが予約番組の録画開始時刻前もしくは録画終了時刻後にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合には、予約設定部40は、停止時刻が予約情報の範囲外であると判定し(ステップS44)、通常録画優先処理を終了してメインルーチン(図5)に処理を戻し、以上で録画処理を終了する。一方、ユーザーが予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻前にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合は、予約設定部40は、現在時刻が予約情報の範囲内であると判定し(ステップS44)、ステップS45に処理を移行する。
ステップS45〜S49では予約録画処理が実行される。すなわち、受信制御部41は、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対して予約番組のチャンネルを選局させる(ステップS45)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS46)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS47)、取得した現在時刻が予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS48)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS47に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS49)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
上記ステップS26において、ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面52を確認した後にリモコン39を操作して選択ボタン53Aを指定すると、予約設定部40は、予約録画モードが選択されたと判定し、記録制御部42に対して予約録画優先処理(ステップS28)を実行させる。予約録画優先処理においては、記録制御部42は、現在受信されている放送番組に優先して予約番組の録画を開始する。
図9は、予約録画優先処理の手順を概略的に示すフローチャートである。図9を参照すると、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定されている記録媒体へその符号化信号の記録を開始する(ステップS50)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS51)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の録画開始時刻に達しているか否かを判定する(ステップS52)。現在時刻が予約情報の録画開始時刻に達していないと予約設定部40が判定した場合には、記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの録画停止指示の有無を監視し、録画停止指示を検出するまで待機している(ステップS53)。ユーザーが視聴している放送番組の録画を停止するためにリモコン39の録画停止ボタンを押下すると、記録制御部42は、その押下を検出して録画停止指示有りと判定し、放送番組の録画を停止する(ステップS54)。他方、現在時刻が録画開始時刻に達していると予約設定部40が判定した(ステップS52)場合には、記録制御部42は、放送番組の録画を停止する(ステップS54)。
続けて、予約設定部40は、計時部36から現在時刻(停止時刻)を取得し(ステップS55)、予約情報DB26を参照して、現在時刻が予約情報の範囲内か否か、すなわち、停止時刻が予約番組の録画開始時刻から録画終了時刻までの記録予定時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS56)。ユーザーが予約番組の録画開始時刻前にリモコン39の録画停止ボタンを押下した場合には、予約設定部40は、停止時刻が予約情報の範囲外であると判定し(ステップS56)、予約録画優先処理を終了してメインルーチン(図5)に処理を戻し、以上で録画処理を終了する。一方、現在時刻が予約番組の録画予定時間帯に含まれるとき、予約設定部40は、現在時刻が予約情報の範囲内であると判定し(ステップS56)、ステップS57に処理を移行する。
ステップS57〜S61では予約録画処理が実行される。すなわち、受信制御部41は、フロントエンド部13または外部入力インターフェース18に対して予約番組のチャンネルを選局させる(ステップS57)。映像/音声デコーダ19は、選局されたチャンネルの番組の映像信号V2および音声信号A2をシステムコントローラ30に供給する。次に、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて、エンコーダ/デコーダ31を用いて、それら映像信号V2および音声信号A2をリアルタイムに圧縮符号化し、「録画先」として指定された記録媒体へのその符号化信号の記録を開始する(ステップS58)。
その後、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し(ステップS59)、取得した現在時刻が予約情報の録画終了時刻に達しているか否かを判定する(ステップS60)。現在時刻が記録終了時刻に達していない場合は、前記ステップS59に処理が戻る。他方、現在時刻が記録終了時刻に達している場合は、記録制御部42は、予約番組の録画を停止する(ステップS61)。その後、メインルーチン(図5)に戻り、以上で録画処理は終了する。
上記の通り、第1実施例の予約録画方法は、ユーザーが現在受信中の放送番組(現コンテンツ)を録画しようとするとき、その放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組(予約コンテンツ)が存在するか否かを判定しており(ステップS22)、そのような予約番組が存在するときは、その旨を選択画面52の表示によりユーザーに通知するので(ステップS24)、ユーザーは、現在受信中の放送番組を録画しようとしたその時に、予約番組の存在を確認することができ、予約番組と現在受信中の放送番組とのうちいずれを録画すべきかを即座に判断してその放送番組と予約番組の優先順位を決めることができる。したがって、ユーザーは、録画ボタンを押下する瞬間まで予約番組を失念していても、あるいは多数の予約番組を設定していたとしても、現在受信中の放送番組を録画しようとした際に所望の番組の録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で設定することができ、放送番組の録画により予約番組の録画が無効化されるのを防止できる。
また、ユーザーにより現在受信中の放送番組が選択された場合は、その放送番組が予約番組に優先して録画され(図8;ステップS40〜S42)、放送番組の録画終了後には予約番組が自動的に録画される(ステップS43〜S49)。すなわち、放送番組が優先的に選択された場合でも、ユーザーが録画停止ボタンを押下して放送番組の録画を中止した直後に予約番組の録画が開始される。
他方、ユーザーにより予約番組が選択された場合は、現在受信中の放送番組の録画中であっても予約番組の録画開始時間が到来すれば、放送番組の録画は停止され、その予約番組が放送番組に優先して録画される(図9;ステップS50〜S61)。よって、ユーザーが予約番組を選択した場合でも、現在時刻から予約番組の録画開始時刻までの放送番組を簡単便利に録画することができる。
さらに、ユーザーが録画ボタンを押下すると、システムの動作モードがテレビモードからビデオモードに強制的に切り替えられるので(ステップS21)、選択画面52(図7)をユーザーに確実に通知することが可能となる。上述の通り、システムの動作モードとして「テレビモード」と「ビデオモード」の2種類のモードが存在している。ステップS21の処理が無ければ、システムがテレビモードのときにユーザーが録画ボタンを押下しても、ディスプレイ24は現在受信中の放送番組を表示したまま選択画面52を表示しない可能性がある。かかる場合、ユーザーには選択画面52が通知されず、ユーザーは予約番組の存在に気がつかない危険性があるが、本実施例の如く、ユーザーによる録画ボタンの押下に応じてシステムの動作モードをテレビモードからビデオモードに強制的に切り替えることにより、ユーザーに選択画面52を確実に通知することが可能になる。
このようなテレビモードからビデオモードへの強制切り替えに代替する「重畳モード」も存在する。ユーザーがリモコン39を操作してこの重畳モードを選択しているとき、上記ステップS21の処理はスキップされ、上記ステップS24において、予約設定部40は、図7に示す選択画面52を生成し、この選択画面52のOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、映像/音声デコーダ19からの映像信号V2にOSD信号Odを重畳し、重畳信号V3を映像出力部22に供給する。この結果、ディスプレイ24には、現在選局され受信されている放送番組に重畳した選択画面52が表示されるので、ユーザーは、放送番組を視聴しつつ選択画面52を確認できる。
2.第1実施例の変形例
上記第1実施例の変形例について以下に説明する。上記ステップS22では、予約設定部40は、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定している。その予約情報が存在する場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)のいずれか一方が実行される。ただし、記録先であるハードディスクなどの記録媒体の残り容量が少なければ、予約番組の録画終了前に残り容量が僅かになり、予約番組の録画に失敗する事態が起こりうる。かかる事態を回避するために、録画開始前に、記録媒体において将来必要となる容量を予測し、かかる容量が記録媒体に存在するか否かを予め判断しておくことが望ましい。
具体的には、予約番組が存在すると判定された(ステップS22)場合には、選択画面の表示(ステップS24)の前に、予約設定部40は、現在時刻から予約番組の録画終了時刻までに録画に必要な容量(以下、必要容量と称する。)を算出する。ここで、必要容量は、記録される可能性のある放送番組や予約番組の記録時間および画質モード(FINE,SP,EP)を考慮して算出される。これは画質に応じて必要容量は変動するからである。そして、記録媒体の残り容量が必要容量以上か否かを判定する。
必要容量が足りる場合は、上記の通り、ステップS24〜S28の処理を実行すればよい。他方、必要容量が足りない場合には、たとえば、図7に示すような選択画面にその旨の警告メッセージを含めてユーザーに通知してもよい(ステップS24)。ユーザーは、選択画面を確認しつつ予約録画モードまたは通常録画モードのいずれか一方を選択できる。
また、必要容量が足りない場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)を実行せずに、記録制御部42は、予約番組の録画のみを行ってもよい。上述の通り、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)では、放送番組の録画が必ず開始されるので(ステップS40,S50)、記録媒体の容量が消費される。必要容量が足りない場合には、放送番組の録画を開始せず、図4に示すが如き予約録画処理を開始することで、予約番組の記録時間を最大限延ばすことが可能になる。あるいは、必要容量が足りない場合には、通常録画優先処理(ステップS27)または予約録画優先処理(ステップS28)を実行せずに、記録制御部42は、放送番組の録画のみを行い、放送番組の録画時間を最大限延ばすようにしてもよい。このような処理を選択するか否かを、たとえば、ステップS24の段階でユーザーに通知し促してもよい。
3.第2実施例
次に、本発明に係る第2実施例の予約録画方法について説明する。図10は、第2実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提に以下の手順について説明する。
図10を参照すると、予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS70)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定し、その後、システムの動作モードをテレビモードからビデオモードに切り替える(ステップS71)。
次のステップS72では、予約設定部40は、計時部36から現在時刻を取得し、予約情報DB26を参照して、現在時刻から所定時間以内に予約番組の記録開始時刻が予約情報として存在するか否かを判定する。予約情報が存在しないと判定された場合、記録制御部42は、予約設定部40からの要求に応えて通常録画を実行する(ステップS76)。この通常録画は、上述の図6に示した手順に従って実行される。
一方、前記ステップS72で予約情報が存在すると判定した場合には、予約設定部40は、図11に示す選択画面54を生成し、この選択画面54の映像信号VdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、この映像信号Vdを映像出力部22に転送する。この結果、ディスプレイ24には選択画面54が表示され(ステップS73)、これにより、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
図11を参照すると、選択画面54には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されている。図7に示した選択画面52には1つの予約番組の設定内容が表示されているのに対し、図11に示す選択画面54には2つの予約番組の設定内容が表示されている。また、選択画面54に表示される選択ボタン55A,55Bは、予約番組の録画モード(予約録画モード)を優先するか、あるいは、現在選局され受信されている放送番組の録画モード(通常録画モード)を優先するかのいずれか一方の選択を促すものである。左方の選択ボタン55Aの指定により予約録画モードが、右方の選択ボタン55Bの指定により通常録画モードが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方のモードを選択する選択指示が与えられるまで待機している(ステップS74A)。
ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面54を確認した後にリモコン39を操作して右方の選択ボタン53Bを指定すると、予約設定部40は、通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS74B)、記録制御部42に対して通常録画優先処理(ステップS77)を実行させる。この通常録画優先処理は、上述の図8に示した手順に従って実行される。
一方、前記ステップS74Bにおいて、ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面54を確認した後にリモコン39を操作して左方の選択ボタン55Aを指定すると、予約設定部40は、予約録画モードが選択されたと判定する。続けて、予約設定部40は、現在選局され受信されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組が複数存在するか否かを判定する(ステップS75)。当該予約番組が複数存在しないと判定した場合、予約設定部40は、記録制御部42に予約録画優先処理(ステップS79)を実行させる。この予約録画優先処理は、上述の図9に示した手順に従って実行される。
当該予約番組が複数存在すると判定した場合(ステップS75)には、予約設定部40は、図12に示す選択画面56を生成し、この選択画面56の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面56が表示される(ステップS78A)。
図12を参照すると、選択画面56には、警告メッセージと予約情報の内容とが表示されるとともに、予約番組A,Bのうちのいずれかを選択するためのチェックボックス(優先欄)57A,57Bが表示されている。ユーザーは、選択画面56を視認しつつリモコン39を操作していずれかのチェックボックスを指定できる。上方のチェックボックス57Aの指定により予約番組Aが、下方のチェックボックス57Bの指定により予約番組Bが、それぞれ選択される。予約設定部40は、入力部38から、いずれか一方の予約番組の選択を示す選択指示が与えられるまで待機している(ステップS78B)。ユーザーがチェックボックスの指定により優先順位を定めて確認ボタン58を指定すると、入力部38から選択指示が発せられ、この選択指示を受けた予約設定部40は、記録制御部42に予約録画優先処理(ステップS79)を実行させる。なお、選択画面56が表示されたときに、ユーザーがチェックボックス57A,57Bのいずれも指定しない場合には、通常録画処理(ステップS76)が実行されてもよい。
上記の通り、第2実施例の予約録画方法によれば、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとした際に、その放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組が複数存在していても、それら予約番組および放送番組の中から所望の番組を選択し、選択した番組の録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で設定することが可能である。
4.第3実施例
次に、本発明に係る第3実施例の予約録画方法について説明する。本実施例の予約録画方法は、EPG(電子番組表)情報を用いて効率的な録画スケジュールを実現するものである。EPG情報は、放送電波に多重化されたりインターネットを通じて提供されたりしており、システムコントローラ30は、データデコーダ20でデコードされた信号D2からEPG情報を取得することができる。システムコントローラ30は、取得したEPG情報を予約情報DB26に格納する。予約情報DB26の一部は、EPG情報を格納する電子番組データベースを構成している。
図13は、第3実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提として、図13の手順を以下に説明する。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS80)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定する。その録画開始指示に応じて、記録制御部42は通常録画を開始する(ステップS81)。この通常録画と並行して、予約設定部40は、前記録画開始指示に応じて、予約情報DB26内の電子情報データベースを参照してEPG情報を取得し(ステップS82)、このEPG情報に基づいて録画している放送番組(以下、録画番組と称する。)を特定する(ステップS83)。
次に、予約設定部40は、EPG情報に基づいて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、予約情報DB26を参照して、現在時刻から記録終了時刻TENDまでに予約情報が存在するか否か、すなわち、現在時刻から記録終了時刻TENDまでの時間帯と予約番組の記録時間帯とが重複するか否かを判定する(ステップS85)。予約情報が存在しないと判定された(ステップS85)場合は、記録制御部42は、記録終了時刻TENDまで通常記録を実行する(ステップS86)。
他方、予約情報が存在すると判定した(ステップS85)場合には、予約設定部40は、図7に示すが如き選択画面を生成し、この選択画面の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面が表示され(ステップS87)、これにより、現在録画されている放送番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
予約設定部40は、入力部38から、予約録画モードまたは通常録画モードのうちのいずれか一方のモードを選択する旨の選択指示が与えられるまで待機している(ステップS88)。ユーザーがディスプレイ24に表示された選択画面を確認した後にリモコン39を操作して通常録画モードを指定したとき、予約設定部40は通常録画モードが選択されたと判定し(ステップS88)、記録制御部42に対して図8に示した通常録画優先処理(ステップS89)を実行させる。他方、ユーザーが予約録画モードを指定したとき、予約設定部40は予約録画モードが選択されたと判定し(ステップS88)、記録制御部42に対して図9に示した予約録画優先処理(ステップS90)を実行させる。以上で録画処理は終了する。
上記の如く、第3実施例の予約録画方法によれば、EPG情報に基づいて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、この記録終了時刻TENDを用いて、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の有無を判定しているので(ステップS85)、ユーザーは、録画番組と予約番組との間の記録時間帯の重複の有無をより正確に知ることができる。したがって、ユーザーは、録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で効率良く設定することが可能である。また、現在時刻が記録終了時刻TENDに達すると自動的に録画が終了するので(ステップS86)、ハードディスク33などの記録媒体の容量を節約できる。
5.第3実施例の変形例
上記第3実施例では、予約設定部40は、EPG情報を用いて録画番組の記録終了時刻TENDを算出し(ステップS84)、この記録終了時刻TENDを用いて、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約番組の有無を判定している(ステップS85)。このような手順の代わりに、ユーザー自身が記録終了時刻TENDを指定してもよい。具体的には、ユーザーによる録画開始指示の後に、予約設定部40は、ユーザーに対して放送番組の記録終了時刻または記録時間(たとえば、1時間または2時間)の入力を促す入力画面を生成し表示させる。その入力が終了した後に放送番組の録画が開始される(ステップS81)。その後、上記ステップS82〜S84の代わりに、予約設定部40は、ユーザーによって入力された記録終了時刻または記録時間に基づいて録画番組の終了時刻TENDを算出する。その後の手順は、上記ステップS85〜S90の手順と同じである。このような変形例により、ユーザーは、自ら入力した記録終了時刻または記録時間に基づいて、録画スケジュールを素早く且つ簡単な操作で効率良く設定することが可能となる。
6.第4実施例
次に、本発明に係る第4実施例について説明する。図14は、第4実施例の記録再生装置1Aを概略的に示すブロック図である。図14と図1とで同じ符号を付されたブロックは同一構成および同一機能を有している。図14に示される記録再生装置1Aは、複数のチャンネルを通じて伝送された複数の放送番組を同時並行に受信し得る受信部と、受信された複数の放送番組の記録媒体への記録を同時並行に実行し得る機能とを有している点で、図1に示される記録再生装置1と相違する。
図14を参照すると、フロントエンド部13Aは、地上デジタル放送用の二組の構成と、衛星デジタル放送用の構成とを有している。地上デジタル放送用の構成の一組は、受信アンテナ10A,チューナ14Aaおよび復調回路14Baであり、他の一組は、受信アンテナ10B,チューナ14Abおよび復調回路14Bbである。よって、フロントエンド部13Aは、地上デジタル放送の番組を二つ同時に受信することができる。
分離回路(DMUX)17Aは、システムコントローラ30による制御に従って、フロントエンド部13および外部入力インターフェース18からの入力信号の中の二つを選択し、選択した一方の信号を複数の符号化信号V1,A1,D1に分離し、選択した他方の信号を複数の符号化信号V4,A3,D3に分離する。よって、分離回路17Aは、2本の選択信号を同時並行に分離し得る。符号化信号V1,A1,D1は、一組の映像/音声デコーダ19およびデータデコーダ20で復号化され、符号化信号V4,A3,D3は、他の一組の映像/音声デコーダ19Aおよびデータデコーダ20Aで復号化される。映像/音声デコーダ19Aおよびデータデコーダ20Aの機能は、それぞれ、映像/音声デコーダ19およびデータデコーダ20の機能と同じである。ただし、映像/音声デコーダ19Aは、映像信号V5および音声信号A4をシステムコントローラ30に供給し、データデコーダ20Aは、データ信号D4をシステムコントローラ30に供給する。
記録制御部42は、ユーザーによる入力部38からの指示に従って、一方の映像信号V2および音声信号A2をエンコーダ/デコーダ31を用いて圧縮符号化し、その符号化信号を記録媒体32または34に転送する一方、他方の映像信号V5および音声信号A4をエンコーダ/デコーダ31を用いて圧縮符号化し、その符号化信号を記録媒体32または34に転送し得る。すなわち、記録制御部42は、二つの放送番組を同時並行に記録媒体に録画することが可能である。なお、本実施例は、二つの放送番組を同時並行に記録し得るが、三つ以上の放送番組を同時並行に受信し且つ記録するようにシステムを変更してもよい。
さらに、記録再生装置1Aは、上述の予約録画機能の他に自動録画機能を有している。自動録画機能とは、ユーザーが過去に録画した予約番組や過去に選局された放送番組に基づいてユーザーの嗜好性を予測し、その嗜好性の範囲内に含まれる放送番組を自動的に録画する機能である。したがって、ユーザーが予約番組を設定しなくても、予約設定部40は、自動的に録画スケジュールを組み立てることができる。以下、説明の便宜上、予約録画機能による予約番組を「予約録画番組」と称し、自動録画機能による予約番組を「自動録画番組」と称することとする。
以上の構成を有する記録再生装置1Aの動作を以下に説明する。図15は、第4実施例の予約録画方法の処理手順を概略的に示すフローチャートである。ユーザーは、事前に予約番組を設定済みであり、現在選局され受信されている放送番組をディスプレイ24とスピーカー25とで視聴していることを前提として、図15の手順を以下に説明する。
予約設定部40は、ユーザーによる入力部38からの録画開始指示の有無を監視し、録画開始指示を検出するまで待機している(ステップS90)。ユーザーが視聴している放送番組を録画するためにリモコン39の録画ボタンを押下すると、予約設定部40は、その押下を検出して録画開始指示有りと判定する。予約設定部40は、その録画開始指示に応じて、予約情報DB26内の電子情報データベースを参照してEPG情報を取得し(ステップS91)、このEPG情報に基づいて録画しようとしていた放送番組(以下、録画番組と称する。)を特定する(ステップS92)。
次に、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して、当該録画番組が予約録画番組または自動録画番組として録画中か否かを判定する(ステップS93)。当該録画番組が録画中であると判定した(ステップS93)場合、予約設定部40は、その旨をユーザーに通知する(ステップS94)。すなわち、予約設定部40は、通知画面を生成し、その通知画面の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には通知画面が表示される。図16に、自動録画番組が録画中である場合の通知画面60の一例を示す。この通知画面60には、通知メッセージと自動録画番組の予約情報の内容とが表示されている。ユーザーがディスプレイ24に表示された通知画面60を確認した後、リモコン39を操作して確認ボタン61を指定すると、通知画面60が消える。
一方、当該録画番組が録画中ではないと判定した(ステップS93)場合には、予約設定部40は、予約情報DB26を参照して所定時間以内に予約情報が存在するか否か、すなわち、当該録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約録画番組または自動録画番組が存在するか否かを判定する(ステップS95)。予約情報が存在すると判定した場合、予約設定部40は、放送番組の受信に現在使用されていないチューナ(空きチューナ)の有無を問い合わせる(ステップS96)。空きチューナが存在する場合は、受信制御部41は、予約設定部40からの要求に応えて、フロントエンド部13の空きチューナに対して当該録画番組のチャンネルを選局させ(ステップS97)、通常録画を開始させる(ステップS98)。
他方、空きチューナが存在しないと判断した(ステップS96)場合には、予約設定部40は、図17に示すが如き選択画面62を生成し、この選択画面62の映像信号VdまたはOSD信号OdをOSD処理部21に供給する。OSD処理部21は、供給された映像信号Vdを映像出力部22に転送し、供給されたOSD信号Odを映像信号V2に重畳して映像出力部22に与える。この結果、ディスプレイ24には選択画面62が表示され(ステップS99)、これにより、録画番組と記録時間帯が重複する可能性のある予約録画番組または自動録画番組の存在がユーザーに通知される。ここで、予約設定部40は、警告を促す警告音を生成し、音声出力部23を介してスピーカー25に供給してもよい。
図17を参照すると、警告画面62には、警告メッセージ、自動録画番組の予約情報および録画番組の情報が表示されるとともに、予約録画番組A,Bおよび録画番組のうちいずれかを選択するためのチェックボックス(優先欄)63A,63B,63Cが表示されている。ユーザーは警告画面62を確認しつつリモコン39を操作してチェックボックス63A,63B,63Cのいずれかを指定(チェック)できる。チェックボックス63Aの指定により自動録画番組Aが、チェックボックス63Bの指定により自動録画番組Bが、チェックボックス63Cの指定により録画番組がそれぞれ選択される。初期状態では全ての候補番組のチェックボックスにチェックが入っていて、ユーザが不要な番組のみチェックを外すようにしても良い。ここで、同時にチェックできる番組数の上限は、同時並行に受信し得るチューナの数であり、この上限を超えた数のチェックボックスをチェックすると、警告画面または警告音が生成され、それぞれディスプレイ24またはスピーカー25に出力される。
警告画面62が表示された後、予約設定部40は、入力部38から番組の選択を示す選択指示が与えられるまで待機しており(ステップS100)、ユーザーがチェックボックスの指定により優先順位を定めて確認ボタン64を指定すると、入力部38から選択指示が発せられる。この選択指示に従って、記録制御部42は、ユーザーが指定した単数または複数の番組の録画を実行する(ステップS101)。
上記の通り、第4実施例の予約録画方法は、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとする際にその放送番組が自動録画番組または予約録画番組として録画中であれば、その自動録画番組の存在を知ることができる(ステップS94)。したがって、無駄な録画を省くことができる。
また、ユーザーが現在受信中の放送番組を録画しようとする際に空きチューナの有無を判定し(ステップS96)、空きチューナが存在するときはその空きチューナで放送番組のチャンネルを選局し、当該放送番組を受信し録画できる。したがって、ユーザーが放送番組を録画しようとする際に、当該放送番組と記録時間帯が重複する自動録画番組が存在したとしても、放送番組は空きチューナで受信され録画されるので、予約録画番組または自動録画番組を他のチューナで受信して録画することが可能である。
さらに、空きチューナが無いときにはユーザーに対して番組の選択を促す選択画面が生成されるので(ステップS99)、ユーザーの知らぬ間に自動録画番組が予約されていたとしても、ユーザーは、選択画面を確認することで自動録画番組または予約録画番組の存在を確実に知ることができ、所望の番組を選択し録画することが可能である。
7.第1〜第4実施例の変形例
次に、上記第1〜第4実施例に共通する変形例について説明する。たとえば、野球番組が放送されており、その放送番組の放送時間が延長されたとき、その延長に合わせて、その放送番組に続いて放送される予約番組の放送時間帯もずれる場合がある。かかる場合、ユーザーが予約した時間帯と予約番組の現実の放送時間帯とがずれるので、予約番組の録画が失敗に帰するという問題がある。この問題を解決するために、記録再生装置1は、現在選局され受信されている放送番組の映像または音声の内容を自動認識し、その認識結果に応じて自動的に予約番組の予約時間帯をずらすことが望ましい。
具体的には、記録再生装置1または1Aのシステムコントローラ30は、映像/音声デコーダ19から供給される映像信号V2および音声信号A2を解析し、その解析結果に基づいて放送番組が終了したか否かを検出したり、放送番組の延長時間を算出したりする解析手段(図示せず)を有する。解析手段は、さらに、映像解析手段、音声解析手段、判別手段および解析データベースを含む。映像解析手段は映像信号V2の輝度分布パターンを解析し、音声解析手段は音声信号A2の内容を解析して認識する。判別手段は、解析データベースを参照し、映像解析手段と音声解析手段とによる解析結果に基づいて、放送番組を特徴付ける特徴量を算出する。解析データベースには、放送番組とこれを特徴付ける特徴量との対応関係を示すデータが蓄積されているので、判別手段は、算出された特徴量と解析データベースに蓄積されている特徴量とを比較し、その比較結果に応じて、たとえば、映像中のテロップの文字列、被写体もしくは背景画像の種類、またはアナウンサーの音声内容を認識することが可能である。
解析手段は、ユーザーが放送番組を試聴している期間、所定の時点で、その放送番組の放送時間が延長されたか否か、並びに放送番組の延長が終了したか否かを判別し、延長時間が判明した場合にはそれを与える。放送番組の延長時間が解析手段から与えられた場合には、予約設定部40は、その放送番組のチャンネルにおいて予約されている放送番組の録画スケジュールを延長時間に合わせて変更する。また、延長時間が与えられない場合には、放送時間の延長が終了したことを解析手段から知らされた時点で、予約設定部40は、延長時間を算出し、放送番組の録画スケジュールをその延長時間に合わせて変更する。
以上の解析手段による処理と、予約設定部40による録画スケジュールの変更とは、たとえば、図5に示すステップS22の実行後に、ステップS24〜S28の処理と並行して実行されてもよいし、あるいは、これらステップS24〜S28の一連の手順の中で定期的に実行されてもよい。
本出願は、日本国特許出願第2004−362687号に基づくものであり、当該出願を援用することにより当該出願の開示内容を含む。
Claims (22)
- 伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、
前記コンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、
前記受信部により現在受信されている現コンテンツの記録開始指示が入力される入力部と、
前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定し、前記予約情報が設定されていると判定したときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成する予約設定部と、
前記選択画面の表示の間に前記入力部に入力された選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を前記受信部をして選択的に受信せしめる受信制御部と、
前記受信部により選択的に受信されたコンテンツの前記記録部への記録を開始する記録制御部と、を備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項1記載の記録装置であって、前記選択指示が前記現コンテンツの選択を示す場合には、前記記録制御部は、前記選択指示に応じて前記予約コンテンツに優先して前記現コンテンツの前記記録部への記録を開始した後に、前記現コンテンツの記録が停止した際の停止時刻が前記予約コンテンツの記録予定時間帯に含まれるときは、前記予約コンテンツの前記記録部への記録を開始することを特徴とする記録装置。
- 請求項1または2記載の記録装置であって、前記選択指示が前記予約コンテンツの選択を示す場合には、前記記録制御部は、前記選択指示に応じて前記現コンテンツに優先して前記予約コンテンツの前記記録部への記録を開始することを特徴とする記録装置。
- 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、前記予約設定部は、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツが複数存在しているときは、前記予約コンテンツのうちから少なくとも1つのコンテンツの選択を促す選択画面を生成することを特徴とする記録装置。
- 伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録装置であって、
複数の伝送チャンネルを通じて伝送された複数のコンテンツを同時並行に受信し得る受信部と、
前記コンテンツを記録媒体に格納する記録部と、
前記受信部により現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示が入力される入力部と、
前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定する予約設定部と、
前記予約設定部により前記予約情報が設定されていると判定されたときは、前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に前記受信部をして受信せしめる受信制御部と、
前記受信部により受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの前記記録部への記録を同時並行に開始する記録制御部と、を備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、前記予約設定部は、前記記録開始指示に応じて、現在時刻から所定時間内に前記予約コンテンツの記録開始時刻が前記予約情報として設定されているか否かを判定することを特徴とする記録装置。
- 請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、前記予約設定部は、前記予約情報が設定されていると判定したときは警告を促す警告画面および警告音の少なくとも一方を生成することを特徴とする記録装置。
- 請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、前記予約設定部が前記予約情報が設定されていないと判定したときは、前記記録制御部は、その判定結果に応じて前記現コンテンツの前記記録部への記録を開始することを特徴とする記録装置。
- 請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、前記記録開始指示に応じて、ディスプレイに前記現コンテンツを表示する動作モードから、前記選択画面を表示する動作モードへ強制的に切り替えることを特徴とする記録装置。
- 請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の記録装置であって、
電子番組表を格納する電子番組データベースをさらに備えており、
前記予約設定部は、前記記録開始指示に応じて、前記電子番組データベースを参照して前記電子番組表を取得し、これに基づいて前記現コンテンツの記録終了時刻を算出し、現在時刻から前記記録終了時刻までの時間帯と重複する前記予約コンテンツの記録予定時間帯が前記予約情報として設定されているか否かを判定することを特徴とする記録装置。 - 請求項10記載の記録装置であって、前記受信部は、前記伝送路を通じて前記電子番組表を受信することを特徴とする記録装置。
- 伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、
(a)現在受信されている現コンテンツの記録開始指示を受けるステップと、
(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、
(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとのいずれか一方の選択を促す選択画面を生成するステップと、
(d)前記選択画面の表示の間に発せられた選択指示に従って、前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツのうちのいずれか一方を選択的に受信するステップと、
(e)前記ステップ(d)で選択的に受信されたコンテンツの記録媒体への記録を開始するステップと、を備えることを特徴とする記録方法。 - 請求項12記載の記録方法であって、前記選択指示が前記現コンテンツの選択を示す場合には、前記ステップ(e)は、
(e−1)前記選択指示に応じて前記予約コンテンツに優先して前記現コンテンツの前記記録部への記録を開始するステップと、
(e−2)前記ステップ(e−1)の実行後に、前記現コンテンツの記録が停止した際の停止時刻が前記予約コンテンツの記録予定時間帯に含まれるときは、前記予約コンテンツの記録を開始するステップと、を含むことを特徴とする記録方法。 - 請求項12または13記載の記録方法であって、前記選択指示が前記予約コンテンツの選択を示す場合に、前記ステップ(e)は、前記選択指示に応じて前記現コンテンツに優先して前記予約コンテンツの記録媒体への記録を開始するステップを含むことを特徴とする記録方法。
- 請求項12から14のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツが複数存在しているときは、前記予約コンテンツのうちから少なくとも1つのコンテンツの選択を促す選択画面を生成するステップをさらに備えることを特徴とする記録方法。
- 伝送路を介して伝送されたコンテンツを受信してこれを記録する記録方法であって、
(a)現在受信されている現コンテンツの一つの記録開始指示を受けるステップと、
(b)前記記録開始指示に応じて、前記現コンテンツと記録時間帯が重複する可能性のある予約コンテンツの予約情報が設定されているか否かを判定するステップと、
(c)前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは前記現コンテンツと前記予約コンテンツとを同時並行に受信するステップと、
(d)前記ステップ(c)で受信された前記現コンテンツおよび前記予約コンテンツの記録媒体への記録を同時並行に開始するステップと、を備えることを特徴とする記録方法。 - 請求項12から16のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記ステップ(b)は、前記記録開始指示に応じて、現在時刻から所定時間内に前記予約コンテンツの記録開始時刻が前記予約情報として設定されているか否かを判定するステップを含むことを特徴とする記録方法。
- 請求項12から17のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていると判定されたときは、警告を促す警告画面および警告音の少なくとも一方を生成するステップをさらに備えることを特徴とする記録方法。
- 請求項12から18のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記ステップ(b)で前記予約情報が設定されていないと判定されたときは、その判定結果に応じて前記現コンテンツの記録媒体への記録を開始するステップをさらに備えることを特徴とする記録方法。
- 請求項12から19のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記記録開始指示に応じて、ディスプレイに前記現コンテンツを表示する動作モードから、前記選択画面を表示する動作モードへ強制的に切り替えるステップをさらに備えることを特徴とする記録方法。
- 請求項12から20のうちのいずれか1項に記載の記録方法であって、前記ステップ(b)は、前記記録開始指示に応じて、電子番組表を取得してこれに基づいて前記現コンテンツの記録終了時刻を算出し、現在時刻から前記記録終了時刻までの時間帯と重複する前記予約コンテンツの記録予定時間帯が前記予約情報として設定されているか否かを判定するステップを含むことを特徴とする記録方法。
- 請求項21記載の記録方法であって、前記伝送路を介して前記電子番組表を受信し格納するステップをさらに備えることを特徴とする記録方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110719 |