JPWO2006011519A1 - サーボ制御装置 - Google Patents

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    • G05B11/42Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential for obtaining a characteristic which is both proportional and time-dependent, e.g. P.I., P.I.D.

Abstract

本発明の課題は、速度一定時の位置偏差を零とするとともに、加速度一定時、又は、加速度及び躍度一定時の位置偏差を零として高精度追従応答を実現することができるサーボ制御装置を提供することである。 この課題を解決するためのサーボ制御装置は、モータ出力を目標位置に一致させる速度指令を生成する位置制御器(3)と、目標指令を微分しゲインを乗じた信号と目標指令を2回微分しゲインを乗じた信号を加算し、速度フィードフォワードを生成するフィードフォワード制御器(4)と、モータ(1)を制御するI−PないしPI制御を行う速度制御器(2)とを備える。

Description

本発明は高い指令追従精度を必要とする工作機、半導体製造装置、実装機などを駆動するサーボ制御装置に関する。
目標指令とモータ出力とを一致させるサーボ制御装置として、従来から様々な構成が提案されている(特許文献1を参照)。
図3は、特許文献1に開示されたサーボ制御装置の構成を表すブロック図である。図3において、1はモータ、2は速度制御器、5’は予測制御器、6は差分器、50はフィードフォワード(FF)信号作成指令フィルタである。
FF信号作成指令フィルタ50に未来目標指令が入力されると、FF信号作成指令フィルタ50は速度フィードフォワード信号VFFとトルクフィードフォワード信号TFFと位置指令増分値Δrを生成し、予測制御器5’には速度フィードフォワード信号VFFとトルクフィードフォワード信号TFFと位置指令増分値Δrを出力し、速度制御器2には速度フィードフォワード信号VFFとトルクフィードフォワード信号TFFを出力する。予測制御器2は位置指令増分値Δr、速度フィードフォワード信号VFF、トルクフィードフォワード信号TFFとモータ位置の増分値を入力し、速度指令を生成し速度制御器2に出力する。速度制御器2は速度指令、速度フィードフォワード信号VFF、トルクフィードフォワード信号TFFを入力してモータに電力を供給する。モータ1は速度制御器から電力を供給されトルクを発生し、イナーシャや負荷に応じて加速度を発生、回転する。モータの出力は位置である。
図4はフィードフォワード信号作成指令フィルタ50のブロック図である。図4において、21はフィルタ、22はフィードフォワード信号演算器、23はメモリである。
フィルタ21は、未来目標指令をフィルタリングする目的で用いることが可能なフィルタであり、フィルタリングされた未来目標指令を出力する。メモリ23は、フィルタ21の出力を入力して、現在時刻iからM(Mは自然数)サンプリング未来までの目標指令増分値Δr(i)、Δr(i+1)、・・・、Δr(i+M)を記憶してFF信号演算器22と予測制御器5’とに出力する。FF信号演算器22は、メモリ23の出力を入力して、速度フィードフォワード信号VFFとトルクフィードフォワード信号TFFを生成し、予測制御器5’と速度制御器2へ出力する。
図2は、特許文献1に開示されたサーボ制御装置の構成を変形して書き直したブロック図であり、モータ1の出力を目標指令に一致させるように、第2フィードフォワード制御器40と、予測制御器5と、速度制御器2と、モータ1と、差分器6とを有している。図3と図2との差異は、FF信号指令作成フィルタ50内のフィルタの有無にかかわらず、メモリ23に記憶されるべき目標指令増分値Δrを直接、第2フィードフォワード制御器40と予測制御器5へ入力すること、FF信号演算器22が演算し出力する信号を速度フィードフォワード信号VFFのみとし、FF信号演算器22とメモリ23とを第2フィードフォワード制御器40と予測制御器5の両方に持たせたことである。これにより、第2フィードフォワード制御器40から出力される速度フィードフォワード信号VFF(i)は速度制御器2へのみ出力される。
図6は第2フィードフォワード制御器40の構成を示すブロック図である。図6を参照すると、第2フィードフォワード制御器40は、メモリ23とFF信号演算器22とを有している。メモリ23は、目標指令増分値を順次記憶して、現在時刻iからM(Mは自然数)サンプリング未来までの指令増分値Δr(i)、Δr(i+1)・・・、Δr(i+M)記憶してFF信号演算器22に出力する。FF信号演算器22は、メモリ23から出力された指令増分値Δr(i)、Δr(i+1)・・・、Δr(i+M)から速度フィードフォワード信号VFF(i)を求めて出力する。速度フィードフォワード信号を求める演算式は特に限定されるものではなく、例えば、モータ1に加わる外乱が判っている場合は演算によってそれらを打ち消してもよく、また、
FF(i)=ffv/Ts・Δr(i+m1)
としてもよい。ここでffvはフィードフォワードゲイン、Tsはサンプリング周期、Δr(i+m1)はm1サンプリング未来の指令増分値、m1は0≦m1の整数である。
図5は予測制御器5の構成を示すブロック図である。予測制御器5は指令増分値Δr(i)と、モータ1のK(K≧0の整数)サンプリング過去の位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値Δy(i−K)と、を入力し、速度指令から出力までの伝達関数モデルを用いて未来の偏差予測値を求め、その未来偏差予測値と速度指令u(i)に関する評価関数が最小となるように速度指令u(i)を決定し出力する。
図5を参照すると、予測制御器5はFF信号演算器22と、メモリ23、101、102、103、104、105と、演算器106と、減算器108と、積算器109と、を有している。メモリ23、およびFF信号演算器22は図6記載のメモリ23、およびFF信号演算器22と同じであり、FF信号演算器22からはVFF(i)が出力される。メモリ103はメモリ23の出力である未来の指令増分値Δr(i+1)、Δr(i+2)、・・・、Δr(i+M)を入力し、過去の指令増分値Δr(i−1)、Δr(i−2)、・・・、Δr(i−K)を記憶する。メモリ102は予測制御用の定数v(m=−K+1,−K+2,・・・,M)、p(n=0,1,・・・,Na)、E、g(n=1,・・・,Nb+K−1)、x(n=0,1,・・・,Nd+K−1)を記憶する。なお、Na、Nb、Ndは自然数である。メモリ104は位置出力増分値Δy(i−K)を入力として過去の出力増分値Δy(i−K)、Δy(i−K−1)、・・・、Δy(i−K−Na+1)を記憶する。メモリ105は速度指令u(i)を入力として過去の速度指令u(i−1)、u(i−2)、・・・、u(i−K−Nb+1)を記憶する。メモリ101はFF信号演算器22の出力を入力として、VFF(i)、VFF(i−1)、・・・VFF(i−K−Nd+1)を記憶する。減算器108はメモリ103に記憶された指令増分値Δr(i−K)とモータ1の位置出力増分値Δy(i−K)との偏差増分値を求め、積算器109は、減算器108の出力である偏差増分値を積算し、偏差e(i−K)を求める。演算器106は式(1)の演算により現在時刻の速度指令u(i)を算出して速度制御器2に出力する。
Figure 2006011519
次に、式(1)について説明する。
速度制御器2へ入力する速度フィードフォワード信号VFF(i)、および速度指令u(i)からモータ1の位置出力y(i)までの離散時間伝達関数モデルが、
Figure 2006011519
で得られているとする。ただし、y(z),u(z),VFF(z),はそれぞれy(i),u(i),VFF(i)のz変換である。
そこで、評価関数
Figure 2006011519
が最小となるように速度指令u(i)を決定すると式(1)を得る。ここで、e(i+m)はmサンプリング未来時刻における偏差予測値、w、αは偏差に掛ける係数、cおよびcは速度指令u(i)およびその増分値Δu(i)に掛ける係数である。ここで、式(1)における各定数v,E,p,g,x
Figure 2006011519
となる。ただし、Amn、Bmn、Dmnは式(2)における離散時間伝達関数モデルの係数a〜aNa、b〜bNb、d〜dNdから算出される係数である。
このように、従来のサーボ制御装置は予測制御器5から出力される速度指令u(i)と第2フィードフォワード制御器40から出力される速度フィードフォワード信号VFF(i)とを用いてモータを制御するようになっている。
また、目標指令とモータ出力とを一致させるサーボ制御装置として、図2内の予測制御器5の代わりに位置比例制御器を用いてもよい。この場合は、目標指令とモータの位置出力との偏差を比例倍して速度指令とする。
特開2002−62906号公報
従来のサーボ制御装置は予測制御器5により作成された速度指令u(i)と第2フィードフォワード制御器40により作成された速度フィードフォワード信号VFF(i)を用いて、速度一定時の位置偏差を零とすることができるが、加速度一定時、又は、加速度及び躍度(加速度の時間微分)一定時の位置偏差を零とすることができないという問題点があった。
また、位置比例制御、速度PI制御、または速度I−P制御であって、目標指令を微分した信号を速度フィードフォワード信号VFF(i)として入力するようなサーボ制御装置であれば、速度一定時、および加速度一定時の偏差を零とすることができるが、モータに粘性摩擦を持つ制御対象の場合、加速度一定時、又は、加速度及び躍度一定時の位置偏差を零とすることができないという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、速度一定時の位置偏差を零とするとともに、加速度一定時、又は、加速度及び躍度一定時の位置偏差を零として高精度追従応答を実現することができるサーボ制御装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、モータの速度制御を行う速度制御器と、目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、目標指令増分値を入力して、第1速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力する第1フィードフォワード制御器とを備えたサーボ制御装置において、第1フィードフォワード制御器は、第2速度フィードフォワード信号VFFに、目標指令の2回微分値に制御ゲインを乗じた第3速度フィードフォワード信号を加えて第1速度フィードフォワード信号VF2として速度制御器へ出力し、加速度一定時に目標位置とモータの位置出力の偏差が零になるように、制御ゲインを設定するようにしたものである。
請求項2記載の本発明は、モータの速度制御を行う速度制御器と、目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、目標指令増分値を入力して、第1速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力する第1フィードフォワード制御器とを備えたサーボ制御装置において、第1フィードフォワード制御器は、第2速度フィードフォワード信号VFFに、目標指令の2回微分値に制御ゲインを乗じた第3速度フィードフォワード信号を加えて第1速度フィードフォワード信号VF2として速度制御器へ出力し、加速度一定時に目標位置とモータの位置出力の偏差が零になるように、制御ゲインを設定し、前記目標指令増分値Δrが減速時かつ設定された閾値以下であるときには前記第3フィードフォワード信号の出力を零または設定されたゲインを乗じて出力するようにしたものである。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載のサーボ制御装置において、第1フィードフォワード制御器は次式
Figure 2006011519
ここでΔrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定される制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延
にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、速度制御器へ出力するようにしたものである。
請求項4記載の本発明は、請求項2記載のサーボ制御装置において、第1フィードフォワード制御器は次式
Figure 2006011519
ここでΔrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定される制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延
に従って、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、前記目標指令増分値Δrが減速時かつ設定された閾値以下である時のみ次式
Figure 2006011519
ここで、Kはゲイン
に従って前記速度フィードフォワード信号VF2を生成し、
前記速度制御器へ出力するようにしたものである。
請求項5記載の本発明は、請求項1または2記載のサーボ制御装置において、位置制御器は、現在時刻iにおいて、Mサンプリング未来の前記目標指令増分値Δr(i+M)と、K(K≧0)サンプリング前の前記位置出力増分値Δy(i−K)とを入力し、評価関数式(3)を最小とする速度指令u(i)を出力する予測制御器であるようにしてものである。
請求項6記載の本発明は、請求項3または4記載のサーボ制御装置において、前記位置制御器は、次式
Figure 2006011519
ここでuは前記速度指令、Δyは前記位置出力増分値、Eは制御パラメータ、ffvはフィードフォワードゲイン、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、
sum=νsum/{Kgν(1+C)}
G(z)=(g −C)z−1/(1+C
X(z)=(1+g ・z−1)/(1+C
=(−1−g +T・νsum)/{Kgν・T(1+C)}
であり、g*、vsum、Cは制御パラメータ、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン
なる伝達関数特性をもつようにしたものである。
請求項7記載の本発明は、請求項6記載のサーボ制御装置において、速度制御器がI−P制御器であり、フィードフォワード制御器における速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
FF=ffv/Ts・Δr
で与えられ、制御ゲインであるK
=T{C(1−ffv)−g }/(1+g )+D・T/(J・K
ここでDは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン
で与えられるようにしたものである。
請求項8記載の本発明は、請求項6記載のサーボ制御装置において、速度制御器はPI制御器であり、第1フィードフォワード制御器における第2速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
FF=ffv/Ts・Δr
で与えられ、制御ゲインであるK
=T{C(1−ffv)−g }/(1+g )+D・T/(J・K
ここでDは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン
で与えられるようにしたものである。
請求項9記載の本発明は、請求項3または4記載のサーボ制御装置において、位置制御器が比例制御器であり、速度制御器がPI制御器、またはI−P制御器であり、フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
FF=ffv/Ts・Δr
で与えられ、パラメータであるK、ffvが
=D・T/(J・K
ffv=1
ここでDは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲインで与えられるようにしたものである。
請求項10記載の本発明は、目標指令に、粘性摩擦を持つモータの出力を一致させるように制御するサーボ制御装置であり、前記モータの速度制御を行う速度制御器と、前記目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力するフィードフォワード制御器とを備えたサーボ制御装置において、前記フィードフォワード制御器は、前記目標指令の微分値にゲインffvを乗じた信号VFFに、目標指令の2回微分値にゲインKを乗じた信号を加えて、速度フィードフォワード信号VF2として出力し、前記ゲインffvと、前記ゲインKは加速度一定時、及び躍度一定時に目標指令とモータの位置出力との偏差が零となるように設定されるフィードフォワード制御器であることを特徴とするものである。
請求項11記載の本発明は、目標指令に、粘性摩擦を持つモータの出力を一致させるように制御するサーボ制御装置であって、前記モータの速度制御を行う速度制御器と、前記目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力するフィードフォワード制御器と、を備えたサーボ制御装置において、
前記フィードフォワード制御器は、前記目標指令の微分値にゲインffvを乗じた信号VFFに、前記目標指令の2回微分値にゲインKを乗じた信号を加えて、速度フィードフォワード信号VF2として生成し、前記ゲインffvと、前記ゲインKは加速度一定時、及び躍度一定時に前記目標指令と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定され、前記目標指令増分値が減速時かつ設定された閾値以下であるときには前記ゲインKを零とするまたは前記ゲインKにさらに設定されたゲインKを乗じたゲインを設定するフィードフォワード制御器であることを特徴とするものである。
請求項12記載の本発明は、請求項10記載のサーボ制御装置において、フィードフォワード制御器は
Figure 2006011519
にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、出力する、ただし、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延であるフィードフォワード制御器であることを特徴とするものである。
請求項13記載の本発明は、請求項11記載のサーボ制御装置において、前記フィードフォワード制御器は
Figure 2006011519
ただし、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延
にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成するフィードフォワード制御器であり、前記目標指令増分値が減速時かつ設定された閾値以下であるときには
Figure 2006011519
ただし、Kは制御ゲイン、
にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成するフィードフォワード制御器であることを特徴とするものである。
請求項14記載の本発明は、請求項10または請求項11記載のサーボ制御装置において、前記位置制御器は、現在時刻iにおいて、Mサンプリング未来の前記目標指令増分値Δr(i+M)と、K(K≧0)サンプリング前の前記位置出力増分値Δy(i−K)と、を入力し、評価関数
Figure 2006011519
ただし、e(i+m)はmサンプリング未来時刻における偏差予測値、e(i−K)はKサンプリング前の偏差、w、αは偏差に掛ける係数、cおよびcは速度指令u(i)およびその増分値Δu(i)に掛ける係数、を最小とする速度指令u(i)を出力する予測制御器であることを特徴とするものである。
請求項15記載の本発明は、請求項10または請求項11記載のサーボ制御装置でおいて、前記位置制御器は
Figure 2006011519
ただし、uは前記速度指令、Δyは前記位置出力増分値、Eは制御パラメータ、ffvはフィードフォワードゲイン、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、
Figure 2006011519
ここで、g*、vsum、Cは制御パラメータ、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン、なる伝達関数特性をもつ位置制御器であることを特徴とするものである。
請求項16記載の本発明は、請求項15記載のサーボ制御装置において、前記速度制御器がI−P制御器であり、フィードフォワード制御器における速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvによりVFF=ffv/Ts・Δrで与えられ、前記フィードフォワードゲインffvが
Figure 2006011519
ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン、
で与えられ、制御ゲインであるK
Figure 2006011519
で与えられることを特徴とするものである。
請求項17記載の本発明は、請求項15のサーボ制御装置において、前記速度制御器はPI制御器であり、前記フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvによりVFF=ffv/Ts・Δrで与えられ、前記フィードフォワードゲインffvが、
Figure 2006011519
ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン、で与えられ、
制御ゲインであるK
Figure 2006011519
で与えられることを特徴とするものである。
本発明によると速度一定時の位置偏差を零とするとともに、加速度一定時、又は、加速度及び躍度一定時の位置偏差を零として高精度追従応答を実現することができる。特に請求項2,11の発明によると指令払い出し後の位置偏差をさらに小さくすることができる。
本発明の第1および第2実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 従来のサーボ制御装置のブロック図 従来の予測制御装置を用いた特許文献1のサーボ制御装置のブロック図 従来の予測制御装置を用いたFF信号作成フィルタを示すブロック図 従来の予測制御装置を用いた予測制御器の一例を示すブロック図 従来の予測制御装置を用いたFF信号作成フィルタの一例を示すブロック図 本発明の第3実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 本発明の第4実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 本発明の第5実施例を示すサーボ制御装置のブロック図
符号の説明
1 モータ
2 速度制御器
3 位置制御器
4 第1フィードフォワード制御器
5 予測制御器
5´ 予測制御器
6 差分器
7 第1フィードフォワード制御器
21 フィルタ
22 FF信号演算器
23 メモリ
40 第2フィードフォワード制御器
41 第3フィードフォワード制御器
42 加算器
43 フィードフォワード変更手段
50 FF信号作成指令フィルタ
60 予測制御装置
70 第2フィードフォワード制御器
71 第3フィードフォワード制御器
72 加算器
73 フィードフォワード変更手段
100 メモリ
101 メモリ
102 メモリ
103 メモリ
104 メモリ
105 メモリ
106 演算器
108 減算器
109 積算器
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1を説明するためのサーボ制御装置のブロック図である。図1において、1はモータ、2は速度制御器、3は位置制御器である。また4は第1のフィードフォワード制御器、40は第2フィードフォワード制御器、41は第3フィードフォワード制御器、42は加算器である。
第1フィードフォワード制御器4は第2フィードフォワード制御器40と第3フィードフォワード制御器41と加算器42とを備えており、図示していない上位指令器より与えられた目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値Δrを基に、第2フィードフォワード制御器40の出力である第2速度フィードフォワード信号VFFと、
(1−z−1)/Ts
なる伝達関数特性をもつ第3フィードフォワード制御器41の出力第3速度フィードフォワード信号とを加算器42により加算し、第1速度フィードフォワード信号VF2として速度制御器へ出力する。
即ち、速度フィードフォワード信号VF2は、
F2=[{K(1−z−1)Δr}/Ts]+VFF (4)
で与えられる。ここで、Δrは目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、VFFは第2速度フィードフォワード信号であり、例えば、フィードフォワードゲインffvにより、
FF(i)=ffv/Ts・Δr (5)
として与える。
本実施例のサーボ制御装置が特許文献1と異なる部分は、第2速度フィードフォワード信号VFFに目標指令を2回微分して制御ゲインKを乗じた信号を加算した信号を第1速度フィードフォワード信号VF2としていることである。
このとき、速度制御器2はI−P制御器ないし、PI制御器であるものとする。また、位置制御器3は、特許文献1に記載された予測制御器5であるような、既存のものでよい。いま、速度フィードフォワード信号VFF(i)、および速度指令u(i)からモータ1の出力y(i)までの離散時間伝達関数モデルが、
Figure 2006011519
ただし、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン、で与えられ、Na=1,Nb=2,Nd=2,d´=b´(n=1,2),K=0の場合を考える。さらに、位置制御器3から出力される速度指令u(i)を
Figure 2006011519
で与え、各定数v、E,p,g,x(n=1,2)は
Figure 2006011519
ただし、Amn、Bmn´は式(6)における離散時間伝達関数モデルの係数a〜aNa、b´〜b´Nbから算出される係数である。
式(5)、(7)、(8)より、図1における位置制御器3の伝達関数は
Figure 2006011519
ただし、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、C=0を条件として、
Figure 2006011519
となる。
なお、本実施例におけるサーボ制御装置の位置制御器3は、必ずしも予測制御系である必要はなく、式(9)および、式(10)を満足するような任意の位置制御器であって、速度制御器2がI−P制御器であれば、第1フィードフォワード制御器4内の制御ゲインK
Figure 2006011519
ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時定数、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン、
で与えることで、加速度一定時の偏差を零とすることができ、
速度制御器2がPI制御器であれば、制御ゲインK
Figure 2006011519
で与えることで、加速度一定時の偏差を零とすることができる。
図1に示すサーボ制御装置における位置制御器3は予測制御器に代えて他の構成の位置制御器であってもよく、位置制御器3が位置比例制御器であって、速度制御器2が、速度I−P制御器または速度PI制御器である場合には、
K2=DT/(JK
ffv=1
で与えることで、加速度一定時の偏差を零とすることができる。
図7は図1に示したサーボ制御装置の第1フィードフォワード制御器4内にフィードフォワード変更手段43が追加されたものである。フィードフォワード変更手段43は目標指令増分値Δrが減速時でかつ設定された閾値以下の時には第3フィードフォワード制御器41の出力を零とするか、または第3フィードフォワード制御器41の出力に設定されたゲインを乗じて出力することで、指令払い出し後の位置偏差をさらに小さくすることができる。
図8は本発明の実施例4を説明するためのサーボ制御装置のブロック図である。図8において、サーボ制御装置は、第1フィードフォワード制御器7と、位置制御器3と、速度制御器2とを備えており、モータ1を制御する。
第1フィードフォワード制御器7は第2フィードフォワード制御器70と第3フィードフォワード制御器71と加算器72とを備えており、上位指令器(不図示)より与えられた目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値を基に、第2フィードフォワード制御器70の出力である従来の速度フィードフォワード信号VFFと、
Figure 2006011519
なる伝達関数特性をもつ第3フィードフォワード制御器71の出力とを加算器72により加算し、速度フィードフォワード信号VF2として生成する。即ち、速度フィードフォワード信号VF2は、
Figure 2006011519
なる伝達関数で与えられる。ここで、Δrは目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、VFFは通常用いられる速度フィードフォワード信号であり、フィードフォワードゲインffvにより、
Figure 2006011519
として与える。
本実施例のサーボ制御装置が特許文献1と異なる部分は、通常の速度フィードフォワード信号VFFに目標指令を2回微分して制御ゲインKを乗じた信号を加算した信号を速度フィードフォワード信号VF2としていることである。
このとき、速度制御器2はI−P制御器ないし、PI制御器であるものとする。
また、位置制御器3は、特許文献1に記載された予測制御器5であるような、既存のものでよい。いま、速度フィードフォワード信号VFF(i)、および速度指令u(i)からモータ1の出力y(i)までの離散時間伝達関数モデルが、
Figure 2006011519
ただし、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン、で与えられ、Na=1,Nb=2,Nd=2,d´=b´(n=1,2),K=0の場合を考える。さらに、位置制御器3から出力される速度指令u(i)を
Figure 2006011519
で与え、各定数v、E,p,g,x(n=1,2)は
Figure 2006011519
ただし、Amn、Bmn´は式(15)における離散時間伝達関数モデルの係数a〜aNa、b´〜b´Nbから算出される係数である。
式(14)、(16)、(17)より、図8における位置制御器3の伝達関数は
Figure 2006011519
ただし、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、C=0を条件として、
Figure 2006011519
となる。
なお、本実施例におけるサーボ制御装置の位置制御器3は、必ずしも予測制御系である必要はなく、式(18)および、式(19)を満足するような任意の位置制御器であって、速度制御器2がI−P制御器であれば、第1フィードフォワード制御器7内の速度フィードフォワードゲインffvを
Figure 2006011519
ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時定数、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン、として与え、制御ゲインK
Figure 2006011519
で与えることで、加速度一定となる目標指令
Figure 2006011519
(ただし、Aは加速度の定常ゲインとする)を入力した時、最終値の定理より、
Figure 2006011519
式(20)の値が0となるので、加速度一定時の偏差は零である。ただし、e(z)は目標指令とモータ1の出力との偏差e(i)のz変換である。
また、同様に躍度一定となる目標指令
Figure 2006011519
(ただし、Jrは躍度の定常ゲインとする)を入力した時、式(20)の値が0となるので、躍度一定時の偏差は零である。
また、速度制御器2がPI制御器の場合は、速度フィードフォワードゲインffvを
Figure 2006011519
として与え、制御ゲインK
Figure 2006011519
で与えることで、I−P制御器の場合と同様に、加速度及び躍度一定時の偏差は零となる。
図9は図8に示したサーボ制御装置の第1フィードフォワード制御器7内にフィードフォワード変更手段73が追加されたものである。フィードフォワード変更手段73は目標指令増分値Δrが減速時でかつ設定された閾値以下の時には第3フィードフォワード制御器71の出力を零とするか、または第3フィードフォワード制御器71の出力に設定されたゲインを乗じて出力することで、指令払い出し後の位置偏差をさらに小さくすることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2005年4月1日出願の日本特許出願No.2005−106437,2005−106438に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
速度フィードフォワード信号として、目標指令の微分値にフィードフォワードゲインffvを乗じた信号と目標指令を2回微分して制御ゲインKを乗じた信号とを加算した信号を使用することで、加速度一定時、又は、加速度及び躍度一定時の位置偏差を零として、追従精度を改善することができるので、同期制御を行うような機械にも適用できる。

Claims (17)

  1. モータの速度制御を行う速度制御器と、目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、第1速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力する第1フィードフォワード制御器とを備えたサーボ制御装置において、前記第1フィードフォワード制御器は、第2速度フィードフォワード信号VFFに、前記目標指令の2回微分値に制御ゲインを乗じた第3速度フィードフォワード信号を加えて第1速度フィードフォワード信号VF2として速度制御器へ出力し、加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力の偏差が零になるように、前記制御ゲインを設定することを特徴とするサーボ制御装置。
  2. モータの速度制御を行う速度制御器と、目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、第1速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力する第1フィードフォワード制御器とを備えたサーボ制御装置において、前記第1フィードフォワード制御器は、第2速度フィードフォワード信号VFFに、前記目標指令の2回微分値に制御ゲインを乗じた第3速度フィードフォワード信号を加えて第1速度フィードフォワード信号VF2として速度制御器へ出力し、加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力の偏差が零になるように、前記制御ゲインを設定し、前記目標指令増分値Δrが減速時かつ設定された閾値以下であるときには前記第3速度フィードフォワード信号の出力を零または設定されたゲインを乗じて出力することを特徴とするサーボ制御装置。
  3. 前記第1フィードフォワード制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ここで、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定される制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延、
    にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、前記速度制御器へ出力することを特徴とする請求項1記載のサーボ制御装置。
  4. 前記第1フィードフォワード制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ここで、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは加速度一定時に前記目標位置と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定される制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延、
    に従って、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、
    前記目標指令増分値Δrが減速時かつ設定された閾値以下である時のみ次式
    Figure 2006011519
    ここで、Kはゲイン
    に従って、速度フィードフォワード信号VF2を生成し、
    前記速度制御器へ出力することを特徴とする請求項2記載のサーボ制御装置。
  5. 前記位置制御器は、現在時刻iにおいて、Mサンプリング未来の前記目標指令増分値Δr(i+M)と、K(K≧0)サンプリング前の前記位置出力増分値Δy(i−K)とを入力し、次式で示される評価関数
    Figure 2006011519
    ただし、e(i+m)はmサンプリング未来の時刻における偏差予測値、e(i−K)はKサンプリング前の偏差、wとαは偏差に掛ける係数、cおよびcは速度指令u(i)およびその増分値Δu(i)に乗じる係数
    を最小とする速度指令u(i)を出力する予測制御器であることを特徴とする請求項1または2記載のサーボ制御装置。
  6. 前記位置制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ただし、uは前記速度指令、Δyは前記位置出力増分値、Eは制御パラメータ、ffvはフィードフォワードゲイン、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、
    sum=vsum/{Kgv(1+C)}
    G(z)=(g −C)z−1/(1+C
    X(z)=(1+g ・z−1)/(1+C
    =(−1−g +T・vsum)/{Kgv・T(1+C)}
    で、g*、vsum、Cは制御パラメータ、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン
    なる伝達関数特性をもつことを特徴とする請求項3または4記載のサーボ制御装置。
  7. 前記速度制御器がI−P制御器であり、前記フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
    FF=ffv/Ts・Δr
    で与えられ、制御ゲインであるK
    =T・(1−ffv)+T{C(1−ffv)−g }/(1+g
    +D・T/(J・K
    ここでDは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kは前記速度制御器における速度ループゲイン
    で与えられることを特徴とする請求項6記載のサーボ制御装置。
  8. 前記速度制御器はPI制御器であり、前記第1フィードフォワード制御器における前記第2速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
    FF=ffv/Ts・Δr
    で与えられ、制御ゲインであるK
    =T{C(1−ffv)−g }/(1+g )+D・T/(J・K
    ここでDは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kは前記速度制御器における速度ループゲイン
    で与えられることを特徴とする請求項6記載のサーボ制御装置。
  9. 前記位置制御器が比例制御器であり、前記速度制御器がPI制御器、またはI−P制御器であり、前記フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvにより
    FF=ffv/Ts・Δr
    で与えられ、パラメータであるK、ffvが
    =D・T/(J・K
    ffv=1
    ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kは前記速度制御器における速度ループゲイン
    で与えられることを特徴とする請求項3または4記載のサーボ制御装置。
  10. 目標指令に、粘性摩擦を持つモータの出力を一致させるように制御するサーボ制御装置であって、前記モータの速度制御を行う速度制御器と、前記目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力するフィードフォワード制御器と、を備えたサーボ制御装置において、
    前記フィードフォワード制御器は、前記目標指令の微分値にゲインffvを乗じた信号VFFに、前記目標指令の2回微分値にゲインKを乗じた信号を加えて、速度フィードフォワード信号VF2として生成し、前記ゲインffvと、前記ゲインKは加速度一定時、及び躍度一定時に前記目標指令と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定されるフィードフォワード制御器であることを特徴とするサーボ制御装置。
  11. 目標指令に、粘性摩擦を持つモータの出力を一致させるように制御するサーボ制御装置であって、前記モータの速度制御を行う速度制御器と、前記目標指令のサンプリング周期間の増分である目標指令増分値と前記モータの位置出力のサンプリング周期間の増分値である位置出力増分値とを入力して、速度指令を前記速度制御器へ出力する位置制御器と、前記目標指令増分値を入力して、速度フィードフォワード信号を前記速度制御器へ出力するフィードフォワード制御器と、を備えたサーボ制御装置において、
    前記フィードフォワード制御器は、前記目標指令の微分値にゲインffvを乗じた信号VFFに、前記目標指令の2回微分値にゲインKを乗じた信号を加えて、速度フィードフォワード信号VF2として生成し、前記ゲインffvと、前記ゲインKは加速度一定時、及び躍度一定時に前記目標指令と前記モータの位置出力との偏差が零となるように設定され、前記目標指令増分値が減速時かつ設定された閾値以下であるときには前記ゲインKを零とするまたは前記ゲインKにさらに設定されたゲインKを乗じたゲインを設定するフィードフォワード制御器であることを特徴とするサーボ制御装置。
  12. 前記フィードフォワード制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ただし、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延
    にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成するフィードフォワード制御器であることを特徴とする請求項10記載のサーボ制御装置。
  13. 前記フィードフォワード制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ただし、Δrは前記目標指令増分値、Tsはサンプリング周期、Kは制御ゲイン、z−1は1サンプリング周期分の遅延
    にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成するフィードフォワード制御器であり、前記目標指令増分値が減速時かつ設定された閾値以下であるときには、次式
    Figure 2006011519
    ただし、Kは制御ゲイン、
    にしたがって、速度フィードフォワード信号VF2を生成するフィードフォワード制御器であることを特徴とする請求項11記載のサーボ制御装置。
  14. 前記位置制御器は、現在時刻iにおいて、Mサンプリング未来の前記目標指令増分値Δr(i+M)と、K(K≧0)サンプリング前の前記位置出力増分値Δy(i−K)と、を入力し、次式で示される評価関数
    Figure 2006011519
    ただし、e(i+m)はmサンプリング未来時刻における偏差予測値、e(i−K)はKサンプリング前の偏差、w、αは偏差に掛ける係数、cおよびcは速度指令u(i)およびその増分値Δu(i)に掛ける係数
    を最小とする速度指令u(i)を出力する予測制御器であることを特徴とする請求項10または請求項11記載のサーボ制御装置。
  15. 前記位置制御器は、次式
    Figure 2006011519
    ただし、uは前記速度指令、Δyは前記位置出力増分値、Eは制御パラメータ、ffvはフィードフォワードゲイン、Vsum、G(z)、X(z)、Pはそれぞれ、
    Figure 2006011519
    ここで、g*、vsum、Cは制御パラメータ、Tsはサンプリング周期、Kgvは速度指令から速度フィードバックまでの定常ゲイン
    なる伝達関数特性をもつことを特徴とする請求項10または請求項11記載のサーボ制御装置。
  16. 前記速度制御器がI−P制御器であり、前記フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvによりVFF=ffv/Ts・Δrで与えられ、前記フィードフォワードゲインffvが
    Figure 2006011519
    ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲイン、
    で与えられ、制御ゲインであるKが、
    Figure 2006011519
    で与えられることを特徴とする請求項15記載のサーボ制御装置。
  17. 前記速度制御器はPI制御器であり、前記フィードフォワード制御器における前記速度フィードフォワード信号VFFは、フィードフォワードゲインffvによりVFF=ffv/Ts・Δrで与えられ、前記フィードフォワードゲインffvが、
    Figure 2006011519
    ただし、Dは粘性摩擦係数、Jはモータイナーシャ、Tsはサンプリング周期、Tiは前記速度制御器における速度ループ積分時間、Kvは前記速度制御器における速度ループゲインで与えられ、
    制御ゲインであるKが、
    Figure 2006011519
    で与えられることを特徴とする請求項15記載のサーボ制御装置。
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