JPWO2005098700A1 - 予約処理方法および予約処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
更に近年のインターネットを代表とする広域通信ネットワークの普及、高速化に伴い、多くの人々が直接、予約システムを使用して商品を予約する機会が激増しているため、一般の利用者にとっての使いやすさや利便性を追求した予約システムが数多く開発されている。
また、予約の状況に応じて商品の価格を適宜上下に(即ち、経済原則に則り、予約希望の少ないものは価格を安く、予約希望の多いものは価格を高く)調整することにより、予約希望者が特定の予約へ集中するのを避け、予約販売における利益の最大化を図る予約処理手法については、歳入管理(Revenue Management,Yield Management)問題における動的価格設定手法として以前より研究が行われており、米国の航空会社における航空券予約システムを代表として過去に多くの提案がある。
以上のような過去の予約処理手法および予約処理システムに関しては、例えば、特許文献1乃至5に記載されている内容が参照できる。
しかしながら、従来の多くの予約システムでは、予約希望者は希望する予約を一意に指定することが求められ、例えば、予約希望候補として、甲と乙ならどちらでも良いというような曖昧な形で予約指定を行うことができない。それによって、そのような予約システムを利用する予約希望者にとっては、自らの本来の予約目的には必要ない判断、指示などの作業を行う負担が求められる。
また、従来の予約システムでは、予約希望者の予約希望候補の情報を有効に活用せず、先着の予約希望者を優先して予約が割り当てられるので、多くの予約希望が特定の商品に集中した場合に、たとえ先着の予約希望者が他に多くの予約候補を持つ場合であっても、予約希望の集中している商品を先に予約として指定してしまうと、その商品は必然的に先着予約者に割り当てられるため、後着の予約希望者に他の予約希望候補が少ない場合には、後着の予約希望者は望む予約を全く行えなくなる可能性を避けることができない。
すなわち、予約希望者の求める商品の残量や予約希望候補の多寡に関係なく、予約システムへの到着順序だけを判断基準にして、先着順に予約希望者に予約を割り当てるため、商品を提供する事業者にとっては、予約需要のアンバランスを時間を遡って調整し、商品を必要としている予約希望者に対して最も有効な配分を実行するのが困難である。
ところで、商品を提供する事業者が、動的に予約価格を調整することで、特定商品への予約の集中を少なくするように予約希望者を間接的に誘導することが可能である。
しかしながら、このような予約価格を適宜に上下させる予約システムにおいても、予約システムに先着した予約希望者に対して優先的に予約が割り当てられるため、先着予約希望者が予約システムの設定した予約価格を許容すれば、先着予約希望者にたとえ多くの予約希望候補があったとしても、希少な(即ち、人気が高く残量が僅かな)商品を先取りすることになる。その結果、予約希望候補の少ない後着の予約希望者は、より高い予算(留保価格とも呼ばれる)を持っていたとしても、望む商品を全く予約できなくなる可能性は避けることができず、予約を提供する業者にとっては獲得されるべき利益を得る機会を逸してしまう。
従来、この問題は、予約希望者の留保価格や到着時間の分布を正確に予測することで、解決が試みられて来た。
しかしながら、一般に予約希望者の行動を正確に予測することは極めて困難であるため、このような高度な予約手法は過去の予約者の膨大な蓄積データを持つ特定業界(例えば航空業界など)でのみ実用化が試みられており、新規に他の業界が同様の手法を採用するには時間及び費用の点で大きな負担が強いられる。
また、予約価格を調整するという点に関しては、近年ではオークションの原理を応用した予約システムが数多く見られ、そこでは予約希望者が希望する商品に適当な対価を入札することにより、商品の希少性に応じて希望する商品を希望する価格で予約を獲得することができる。
しかしながら、落札できない可能性もあるオークションでは入札した時点では希望する予約を獲得できるかどうかは不明であるため、予約システムを利用して確実に予約を獲得したい予約希望者のニーズには応えることができないという問題がある。
以上のように、現状の多くの予約システムは、予約希望者にとって、希望する商品を簡便かつ確実に予約できないという不利益があるだけではなく、商品に対する予約を提供する事業者に対しても、需要と供給の調整が不完全なため売り切れや売れ残りが発生してしまい、本来ならば予約として販売可能であったはずの商品を販売する機会を失う不利益をもたらす可能性がある。
そこで、本発明の目的は、先着の予約者の予約条件を満たす予約希望候補が複数存在する場合、従来なら後着の予約希望者が希望する予約を獲得できなかったような状況においても、先着予約者の予約を予約希望候補内で入替・調整することにより、後着の予約希望者が希望する商品の予約を行うことを可能とする予約処理方法および予約処理システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、予約希望者が複数の予約希望候補を持つ場合に、予約時にその中から一つだけを予約として選択する必要がなく、かえって複数の予約希望候補と、予約確定期限を指定することにより、確実に一つの予約は獲得しながら、予約価格の割引を受けることを可能とする予約処理方法および予約処理システムを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、商品を予約として販売提供する事業者に対して、特定の商品への予約が早期に売り切れてしまい、より高価格で販売できる機会を逸したり、最後まで売れ残って損失を出したりすることを削減しながら、より多くの利益を確保することが可能となるように、複数の予約希望候補を持つ予約者に対する価格割引や、後着の予約希望者が既に先着の予約者の予約希望候補となった商品を希望した際の価格割増などを含め、商品の予約価格を適切に設定することのできる予約処理方法および予約処理システムを提供することにある。
本発明は、予約希望者からの商品購入予約に係る当該予約情報を受け付けて送信する予約者端末と、予約者端末から受信した予約情報に基づいて予約の受付処理を行う予約サーバとを備えた予約処理システムであって、前記予約者端末は、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信する機能を有し、前記予約サーバは、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件(割増価格の承認、特定会員としての設定など)を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有する。
したがって、先着の予約情報に基づいて仮予約がなされることにより、当該仮予約された候補を後着の予約情報に対して予約割り当てすることが可能となる。このため、予約確定される商品がいずれの候補でも良いと言った曖昧性をもった予約情報を受け付けることで、後着の予約情報に対して予約割り当てできる可能性が増大する。
本発明の予約処理システムでは、曖昧性をもった予約情報に含まれる複数の予約希望候補の内のいずれを仮予約に割り当てるかは、予約サーバが例えば人気の低い商品候補を優先するといったような基準で自動的に選択することで行ってもよいが、予約希望者の希望を反映させるために、予約サーバは、受信した予約情報に含まれる予約希望者による予約希望候補の優先順序付けに従って、予約希望候補の内の最も優先順序の高い候補を仮予約に割り当てるようにするのが好ましい。
また、本発明の予約処理システムでは、予約サーバは、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増える、又は、当該予約情報に含まれる予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなる、の少なくともいずれか一方の条件に応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を有するのが好ましい。
これによって、予約希望者に仮予約を行うことの動機付けを与え、更には、当該仮予約における候補数や予約確定までの猶予時間に基づく曖昧性を高める動機付けを与えることができ、事業者側では、予約の曖昧性を利用してより多くの予約希望者からの予約を受け付けることが可能となる。
また、本発明の予約処理システムでは、予約価格決定機能は後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、予約割当決定機能は、当該割り増された予約価格を後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、先着の予約情報に対して仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、当該仮予約として予備予約とした候補を補填するようにするのが好ましい。
これによって、先着の仮予約に対して後着の予約を優先させる予約処理を予約価格によってバランスさせることができる。
なお、割り増された予約価格は、典型的にはある標準的な予約価格より高い価格とされるが、通常の予約や仮予約より高い価格であれば標準的な予約価格より安い価格であってもよく、このような割増予約価格であっても、通常の予約や仮予約に対して価格的に差別化することができる。
また、後着の予約情報を優先して予約を割り当てるための所定の条件としては、例えば特定の会員であることを所定の条件として設定し、特定の会員からの予約は後着でも優先して予約を受け付ける会員制の予約処理システムとすることもでき、種々な条件を当該条件に設定することが可能である。
より具体的には、本発明は、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約情報に含まれる予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てる処理を行う予約処理システムであって、事業者が提供する商品の供給可能量と予約希望者に割り当てた商品の需要量を管理する商品在庫データベースと、予約希望者が予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報の入力を受けて送信する複数の予約者端末と、前記複数の予約者端末から送信された予約情報の予約希望候補を集計する予約集計データベースと、前記予約情報に基づいて、商品に対する需要量と供給可能量から定められた商品の価格に対して、前記仮予約用の予約情報については予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予に応じて割り引いた予約価格を計算し、前記予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当てる場合の割り増した予約価格を計算する予約価格決定処理手段と、前記計算された予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格へ了承が得られた場合に、予約可能な予約希望候補が1つであれば予約割当を確定し、予約可能な予約希望候補が複数あればその1つを仮予約割当し、他の予約希望候補を予備予約割当し、仮予約割当に対して予約決定希望時間までに後着の予約希望者から予約価格決定手段によって割増設定された予約価格での予約希望があった場合には、予約可能な予備予約割当が存在する場合に限り仮予約割当を予備予約割当の1つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とし、予約希望時間になったところで仮予約割当を予約希望者に対する確定予約割当とする処理を行う予約割当決定処理手段と、を備えることを特徴とする予約処理システムである。
また、本発明は、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受信して、予約の受付処理を行う予約サーバであって、受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有することを特徴とする予約サーバである。
また、本発明は、受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有する予約サーバとともに予約処理システムを構成する予約者端末であって、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信する機能を有することを特徴とする予約者端末である。
また、本発明は、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受信して予約の受付処理を行う予約サーバを、コンピュータにより構成するプログラムであって、予約サーバのコンピュータが実行することにより、受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を、当該コンピュータに構成することを特徴とするプログラムである。
また、本発明に係るプログラムは、更に、予約サーバのコンピュータが実行することにより、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて又は予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を、当該コンピュータに構成することを特徴とするプログラムである。
また、本発明に係るプログラムは、更に、前記予約価格決定機能は前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、前記予約割当決定機能は、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とするプログラムである。
また、本発明は、予約希望者からの商品購入予約に係る当該予約情報を受け付けて送信する予約者端末と、予約者端末から受信した予約情報に基づいて予約の受付処理を行う予約サーバとを備えた予約処理システムが実施する予約処理方法であって、前記予約者端末が、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信し、前記予約サーバが、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する処理を行うことを特徴とする予約処理方法である。
また、本発明に係る予約処理方法は、更に、前記予約サーバは、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて又は予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出することを特徴とする予約処理方法である。
また、本発明に係る予約処理方法は、更に、前記予約サーバは、前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とする予約処理方法である。
また、本発明に係る予約処理方法は、複数の予約者端末と、商品在庫データベース、予約集計データベース、予約価格決定処理手段および予約割当決定処理手段を有する予約サーバとが通信ネットワークにより接続された予約システムにおいて実施され、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約情報に含まれる予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てる処理を行う予約処理方法であって、商品在庫データベースが、事業者が提供する商品の供給可能量と予約希望者に割り当てた商品の需要量を管理し、予約割当決定処理手段が、複数の予約者端末により送信された予約希望者が予約を希望する商品を指定する予約希望候補および予約を確定する期限を指定する予約希望時間を含む予約情報を通信ネットワークを介して受信すると、予約集計データベースにより前記複数の予約者端末から送信された予約情報の予約希望候補を集計し、予約価格決定処理手段が前記予約情報の予約希望候補に基づいて、商品に対する需要量と供給可能量から適宜に定められた商品の価格に対して、前記仮予約用の予約情報については予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予に応じて割り引いた予約価格を計算し、前記予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当てる場合の割り増した予約価格を計算し、予約割当決定処理手段が、前記計算された予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格へ了承が得られた場合に、予約可能な予約希望候補が1つであれば予約割当を確定し、予約可能な予約希望候補が複数あればその1つを仮予約割当し、他の予約希望候補を予備予約割当し、仮予約割当に対して予約決定希望時間までに後着の予約希望者から予約価格決定手段によって割増設定された予約価格での予約希望があった場合には、予約可能な予備予約割当が存在する場合に限り仮予約割当を予備予約割当の1つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とし、予約希望時間になったところで仮予約割当を予約希望者に対する確定予約割当とする処理を行うことを特徴とする予約処理方法である。
本発明によると、先着の予約情報に基づいて仮予約がなされることにより、当該仮予約された候補を後着の予約情報に対して予約割り当てすることが可能となり、予約確定される商品がいずれの候補でも良いと言った曖昧性をもった予約情報を受け付けることで、後着の予約情報に対して予約割り当てできる可能性が増大する。
本発明によれば、予約希望者が複数の予約希望候補を持つ場合は、商品に対する需要量と供給可能量から事業者が定めた商品の予約価格に対して、前記予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予を考慮して割引いた予約価格が計算され、計算された商品の予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格に確認データが得られた場合に予約可能な予約希望候補が一つであれば予約割当を確定し、予約可能な予約希望候補が複数あればその一つを仮予約割当し、他の予約希望候補を予備予約割当し、予約希望時間までに後着の予約希望者から予約価格決定手段によって割増設定された予約価格での予約希望があった場合には、予約可能な予備予約割当が存在する場合に限り仮予約割当を他の予備予約割当の一つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とし、予約希望時間になればその時点の仮予約割当を予約希望者に対する確定予約割当とする処理が行われる。また、予約希望者が、既に先着の予約者によって仮予約されている商品を希望する場合は、商品に対する需要量と供給可能量から事業者が定めた商品の予約価格に対して、更に予約価格決定手段によって割り増された予約価格が計算され、計算された商品の予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格に確認データが得られた場合に、先着の予約者の仮予約割当を予備予約割当の一つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とする。このようにして、算出された適正予約価格で、その商品を最も必要とする予約希望者にその商品の予約を割り当てられる。これにより予約希望者に対しては、希望する商品の候補の中から可能な限り最も希望順位の高い商品の予約を提供することができ、商品を予約として提供する事業者に対しては、特定の商品への予約の集中による売り切れや売れ残りに伴う損失を削減することにより、より多くの利益を確保することが可能となる。
また、本発明によれば、予約希望者から予約を希望する商品の予約希望候補に関する情報を集計され、それに基づいて商品に対する需要量と供給可能量のバランスから、事業者が定めた商品の適正な予約価格が時々刻々ダイナミックに計算される。事業者が複数の商品を予約販売する際に、個々の商品に対する需要分布が一様ではなく、予約希望の集中する商品や売れ残りそうな商品が混在するような場合において、予約希望者に対しては、商品の残量に応じて適切な価格を設定でき、さらに予約希望者に対して予約代替可能な予約希望候補の数と予約決定までの猶予時間に応じて割り引いた予約価格とすることにより、予約希望者は希望する範囲内の予約を割安に予約することが可能になる。また、後着の予約希望者が、先着の予約者にすべて仮予約割当されている商品を予約希望する場合でも、先着予約者に入替可能な予備予約割当が存在する場合には、予約システムによって設定される割り増し予約価格を支払って、先着の予約者の仮予約割当を予備予約割当の一つに変更することにより、後着の予約希望者が希望する商品を予約することができる。更に、そのような状況において、商品を提供する事業者は、商品の残量に応じた価格設定が行えることで、利潤の最大化と特定商品への予約希望の集中緩和が行えると共に、予約希望者が設定した予約希望候補や予約猶予時間の範囲内で、商品に対する負荷(予約希望)を均衡化するように間接的に調整することが可能になり、その結果、品切れや売れ残りによる損失を削減することができる。
第2図は、予約希望情報のデータ構造を説明する図である。
第3図は、商品在庫データベースに格納される商品在庫情報のデータ構造を説明する図である。
第4図は、予約者端末および予約サーバとの間でデータの送受信を行い処理が進行する予約処理の概要を説明するフローチャートである。
第5図は、予約価格決定手順を示すフローチャートである。
第6図は、予約価格決定処理における価格調整処理手順示すフローチャートである。
第7図は、標準予約価格の時間推移を説明するグラフである。
第8図は、標準予約価格を表を用いて調整する手法を説明する図である。
第9図は、予約端末の画面表示例を説明する図である。
第10図は、予約端末の画面表示例を説明する図である。
第11図は、予約端末の画面表示例を説明する図である。
第12図は、予約端末の画面表示例を説明する図である。
第1図は、本発明の一実施形態に係るオンライン予約システムの主要部の構成を示す図である。
第1図において、10は予約サーバ、11は予約者が操作する予約者端末、12は複数の予約者端末11と予約サーバ10とを接続するインターネット、LAN、電話回線などの通信ネットワークである。
予約サーバ10は、予約集計データベース101、商品在庫データベース102、予約価格決定処理部103、予約割合決定処理部104を有しており、本例の予約サーバ10はコンピュータにより構成されて、本発明に係る主要な機能手段である予約価格決定処理部103や予約割合決定処理部104は、本発明に係るプログラムをコンピュータが実行することにより構成されている。
オンライン予約システムは、期限を過ぎれば価値がなくなってしまう商品(例えば、ホテルの宿泊権やテニスコートの使用権などの施設を或る時間使用するための権利、特定日時の観劇などのチケット)を予約販売する事業者が運営する予約サーバ10と、商品を予約したい予約者が使用する予約者端末11とが、電話回線やインターネットなどの通信ネットワーク12を介して接続されている。
予約サーバ10は、図示されるように、主要な機能手段として、予約集計データベース101、商品在庫データベース102、予約価格決定処理部103、および、予約割合決定処理部104を備えており、このほかに、図示されてない副次的な機能として、これらのシステム要素を制御する制御処理部、通信ネットワーク12を通して通信を行うための通信制御部などを備えている。
また、予約者端末11は、このオンライン予約システムのための専用の機能を備えた端末であってもよいが、このような専用機能を備えた端末である必要はなく、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話などの一般的な計算機能、通信機能、データ表示・入力機能(例えば、GUI)を持つ電子機器であれば、いかなるものであっても差し支えない。
予約集計データベース101は、現時点までにそれぞれの予約者から入力された予約希望情報を蓄積して保持している。ここで、予約希望情報には予約情報が含まれており、この予約情報としては、少なくとも、予約が登録された時間(予約登録時間)、予約希望する商品の候補(予約希望候補)のリスト、および、予約を確定する期限(予約決定希望時間)が含まれている。
なお、予約を希望する商品の候補のリストは、予約既望候補の数が、予約販売を行う事業者により適当な上限が設定されるようにして、上限を超えた予約希望候補のリストを含む予約希望情報は、予約サーバ10に受け付けないようにしてもよい。このような予約希望情報を条件により制約する受付処理は、図示しない制御処理部によって処理すればよい。
第2図は、予約希望情報のデータ構造を説明する図である。
第2図に示すように、予約集計データベース101に保持される予約希望情報20のデータ構造は、予約希望候補フィールド21、予約決定希望時間フィールド22,予約登録時間フィールド23を含んでいる。すなわち、ホテルの宿泊予約を例にした第2図では、予約希望候補として、「3月12日シングル禁煙1室」「3月12日ダブル禁煙1室」「3月12日シングル喫煙1室」「3月13日ツイン禁煙1室」の4つが登録され、当該予約に対する予約決定希望日時として「3月5日」が登録され、当該予約の予約登録時間として「3月1日」が登録されている。
なお、予約決定希望日時や予約登録時間としては、月日を登録するようにしても、あるいは、月日に加えて時間を登録するようにしてもよい。また、更に、予約希望情報20には、付加情報を記録するためのフィールドが設けられてもよい。
予約希望候補フィールド21には、予約希望候補の内容として、日時(使用あるいは購入の日時、ホテルでは宿泊日時)、予約希望する商品を特定する情報(商品の種別情報、ホテルでは部屋のタイプ)、予約希望数量(ホテルでは部屋数)などの情報が、予約者にとってより望ましい候補から順に並べたリストが登録されている。
予約決定希望時間フィールド22には、予約希望者が予約の確定を希望する期限(予約決定希望時間)が設定される。予約決定希望時間の値として、予約希望者から特に設定がない場合には、予約サーバ10が予約受け付け期限(予約受付締切時間)をデフォルト値として設定するが、予約登録時間以降で予約受付締切時間以前の時間であれば、予約希望者が任意の時間に設定できる。
予約登録時間フィールド23には、予約希望者が予約システムに予約希望を登録した時間が予約サーバ10により設定される。
予約希望者が予約決定希望時間を指定するのは、後述するように、予約サーバ10に対して、予約希望者が予約申し込みを行った際に、予約サーバ10が予約希望者に対してリアルタイムに予約(即ち、予約希望候補の中で実際に予約希望者に販売される商品)を決定するのではなく、予約希望者が許容できる時間(予約決定希望時間)までは予約可能な予約希望候補の一つを仮予約として割当て、その他の予約可能な予約希望候補を予備予約として割り当てておくことにより、その後、指定した予約決定希望時間までに、仮予約されている商品を後着の予約希望者が高い対価を支払っても予約希望した場合に、先着の予約者の仮予約を予備予約の商品の一つと入れ替えることにより、予約システムが後着の予約希望者に対して当該商品の予約を行うことを可能とするためである。
このようにして、予約希望者が予約者端末11から入力した予約希望情報を予約サーバ10が受信すると、予約サーバ10は当該予約希望情報に基づいて、予約希望候補フィールド21に予約希望候補を複数設定し、予約決定希望時間フィールド22に予約希望決定時間として予約登録時間以降の時間を設定することで、予約システムは後着の予約希望者に対しても予約希望を満たす予約を行うことができる可能性を高めることができる。
また、後述するように、予約システムは、予約希望者に対して、予約希望候補の数や予約決定希望時間までの時間的猶予に応じて予約価格を割引くことにより、予約希望者に積極的に予約希望候補を多数設定したりあるいは予約決定希望時間を長く設定するインセンティブを与え、後着の予約希望者との予約の調整・入替の可能性を更に高めることができる。
また、予約希望者が、予約希望候補フィールド21に登録されている予約希望候補のリストのできるだけ上位にある商品を、確実に予約したいという要望を持つ場合には、予約決定希望時間を予約登録時間と同じ時間に設定することによって実現することができ、このように設定することにより、予約登録時に希望する候補の予約をリアルタイムに確定することができる。
商品在庫データベース102には、商品在庫と予約割当を管理するための商品在庫情報のデータが格納されている。この商品在庫情報のデータは、現時点までの予約希望者に対応付けて、予約として既に割り当てられた(すなわち、予約が確定した)商品を特定する情報(種類、数量、使用日時など)、仮予約として暫定的に割り当てられている商品を特定する情報、予備予約として仮予約より更に暫定的に割り当てられている商品を特定する情報、並びに、予約として未だ割り当てられずに残っている商品を特定する情報を管理するデータである。
第3図は、商品在庫データベース102に格納される商品在庫情報のデータ構造を説明する図である。
第3図に示すように、商品在庫情報30のデータ構造は、確定予約割当データ31、仮予約割当データ32,予備予約商品データ33、未予約商品データ34を含んでいる。
なお、確定予約割当データ31、仮予約割当データ32,予備予約商品データ33、未予約商品データ34の各データフィールドには、予約希望者に対応付けて予約に係る個々の商品を特定する情報を含んでいるが、各データフィールドは商品在庫データベース102を構成するメモリ空間において物理的に構成しても論理的に構成してもよい。
商品在庫情報30の確定予約割当データ31には、予約割当決定処理部104が特定の予約希望者に対して割り当てた商品の予約に関する情報が格納される。
この情報の内容としては、予約された商品を特定する情報、商品の予約が割り当てられた予約希望者に係る情報、予約価格決定処理部103が決定した確定予約価格(当該予約が確定された商品の代金)の情報が記録される。例えば、ホテルの宿泊予約では、ホテル名、部屋タイプ、宿泊日時、部屋数などといった予約された商品を特定する情報、予約希望者の氏名や連絡先などといった予約希望者に係る情報、宿泊料金といった確定予約価格の情報が記録される。
商品在庫情報30の仮予約割当データ32には、予約希望者が予約登録を行って以降、予約決定希望時間に至るまでの時間帯において、予約者の予約希望を満たすために予約割当決定処理部103が仮に割り当てた予約に関する情報が記録される。
この情報としては、仮予約された商品を特定する情報、商品が仮に予約割り当てられている予約希望者に係る情報、予約価格決定処理部103が決定した予約価格(当該仮予約による商品の代金)が含まれる。例えば、ホテルの宿泊予約では、ホテル名、部屋タイプ、宿泊日時、部屋数などといった予約された商品を特定する情報、予約希望者の氏名や連絡先などといった予約希望者に係る情報、宿泊料金といった仮予約に基づく予約価格の情報が記録される。
ここで、仮予約においては、予約希望者が指定設定した予約決定希望時間に至った時点において、予約割当決定処理部104が、仮予約割当データ32のデータを、確定予約割当データ31のデータへと変更し、予約が確定される。
また、仮予約割当データ32に含まれる予備予約リストは、予約希望者の予約情報に含まれる他の全ての予約可能な予約希望候補と、その予約希望候補に対して予約価格決定処理部103が決定した予約価格のリストである。予備予約リストは、後着の予約希望者が仮予約されている商品を高い対価を支払っても購入予約を希望した場合に、先の予約希望者の仮予約商品を予備予約の商品の1つと入れ替えて(本例では、前記のように予約希望者ナ指定した望ましい順序に従って予備予約商品の1つを選択)、後着の予約希望者に対して当該仮予約されていた商品の予約を確定するために用いられる。
予備予約商品データ33には、仮予約割当に対して、予備予約として指定された商品のうち末だ確定予約割当または仮予約割当がなされていない商品を特定する情報(商品在庫の数量等)と、この商品を予備予約としている全ての仮予約割当の情報が記録される。すなわち、予備予約として指定された各商品の情報は、予備予約の前提となる仮予約された商品の情報に対応付けられており、更に、確定予約されているか否かの情報も付加されている。
したがって、対応する仮予約商品が後着の予約希望者に対して予約確定された場合には、予備予約商品の内の他の仮予約も確定予約もされていない商品が上記のように選択されて仮予約に変更される。すなわち、仮予約は予約した商品が後着の予約希望者に対して予約確定されてしまう可能性のある予約形態であり、予備予約は仮予約が他に予約確定されてしまった場合に仮予約に昇格させる予約形態である。
未予約商品データ34には、商品のうち未だ確定予約割当、仮予約割当または予備予約割当がなされていない商品を特定する情報(商品在庫の数量など)を示すデータが記録される。
予約希望者が、予約者端末11から通信ネットワーク12を介して、予約サーバ10に対して予約希望情報20を送信して、システムに対して予約登録を行い、予約サーバ10が予約処理を行う際の処理の流れを具体的に説明する。
第4図は、予約者端末11および予約サーバ10との間でデータの送受信を行い処理が進行する予約処理の概要を説明するフローチャートである。
予約希望者は、予約者端末11のGUI(グラフィックユーザインタフェース)の入出力画面を操作して、予約希望候補の情報を入力する(ステップS41)。
この予約希望候補の入力では、予約希望者が予約したい希望の商品を指定し、その際、予約希望者は複数の候補を望ましい順序(優先順序)を付けて予約希望候補として指定する。
続いて、予約希望者は、予約者端末11のGUIの入出力画面を操作して、そのガイドに従い、予約を確定したい時間を予約決定希望時間として指定する(ステップS42)。
そして、予約者端末11から入力された予約希望候補および予約決定希望時間(予約希望時間)を含む予約希望情報を、通信ネットワーク12を介して予約サーバ10に送信する。
予約サーバ10においては、予約者端末11から入力された予約希望候補および予約決定希望時間を含む予約希望情報を、通信ネットワーク12を介して受信すると、受信した個々の予約希望者による予約希望情報について、既に複数の予約希望者から送信されて集計されている予約集計データベース101における予約希望情報と、商品在庫データベース102のデータを参照して、予約価格の計算処理を行う(ステップS43)。
この予約システムにおいては、予約決定希望時間に至るまでの間は、後述するように、予約希望者には予約サーバ10の予約割当決定処理部104の処理により、仮予約しか割り当てられず、後着の予約希望者によるその後の予約希望の状況に応じて、予約希望候補の中に含まれている他の予約に自動的に変更される場合がある。
そのため、予約決定希望時間に至るまでの間の予約サーバ10における処理に応じて、予約の調整に伴う不確定性を許容する予約希望者には、入力した予約決定希望時間(予約が決定されるまでの時間)と予約希望候補の数に応じて、予約価格決定処理部103が予約価格の引き下げを行い、予約確定を急ぐ予約希望者よりも低価格な仮予約価格が割り当てられる。すなわち、予約希望候補の数が多いに従って仮予約価格が引き下げられ、また、予約決定希望時間が長いに従って仮予約価格が引き下げられる。
予約サーバ10における予約価格の計算処理(ステップS43)により、予約価格が予約希望情報に応じて計算されて、予約者端末11に送信され、予約希望者の全ての予約受付可能な予約希望候補に対して提示され、予約希望候補の一つ(本例では、優先順序の最上位のもの)が仮予約割当として、他の全ての予約可能な予約希望候補が予備予約割当として割り当てられる。
予約希望者は、予約者端末11の表示画面に提示された予約価格の確認を行い(ステップS44)、その際、予約価格が高すぎる予約希望候補があった場合には(ステップS45)、予約希望情報の修正を行うため、再度、予約希望情報の入力処理からの処理を行う。
この場合において、予約価格が高すぎる予約希望候補については、予約希望者は予約者端末11のGUIを操作して、その予約希望候補を削除することができる。また、後述するように、予約が決定するまでの予約決定希望時間を遅らせることにより、再度、予約サーバ10に予約価格の計算処理をさせて、予約希望候補全ての仮予約価格を下げることも可能である。
ただし、予約希望者は、予約希望候補を削除した場合には、先の予約価格の計算処理にしたがって、残された予約希望候補全ての予約価格が上昇することに注意する必要がある。
このようにして、何度かの予約希望候補や予約決定希望時間を調整することによって、予約希望者が全ての予約希望候補の予約価格を妥当と判断できた場合、また、予約決定希望時間に予約希望者に対して割り当てられる最終的な確定予約が予約価格の決定された予約希望候補中のどれになっても構わないと判断した場合に(ステップS45)、予約情報を予約者端末11から通信ネットワーク12を介して予約サーバ10に送信する。
予約サーバ10においては、予約端末11から送信された予約情報に基づいて、仮予約、および予備予約の登録処理を行い(ステップS46)、予約登録の処理を完了する。
その後、商品在庫データベース102における仮予約割当データ32に含まれる仮予約データは、予約情報中に記載された予約決定希望時間になった時点で、仮予約を確定予約に変更され、予備予約リスト中の予備予約の持つ仮予約リストからデータを削除する処理が行われ、当該仮予約が確定された旨の情報(確定予約情報)が予約サーバ10から予約者端末11に送信され、予約者端末11において仮予約が確定予約された旨が画面表示される等して予約希望者に提示される。なお、後述するように、この仮予約の確定処理は、予約サーバ10の予約割当決定処理部104が、予約集計データベース101および商品在庫データベース102のデータを参照して、その処理を実行する。
第9図〜第12図には、上記の予約処理操作において予約者端末11のGUI(入出力画面)に表示される画面の一例を示してある。
予約者端末11により通信ネットワーク12を介して予約サーバ10にアクセスすると、例えばホテルの予約では、予約者端末11の入出力画面には第9図に示すようなTOP画面90が表示され、予約希望者が、その入力ウインドウ91に宿泊希望のホテル名や地域、部屋タイプ、宿泊日時、宿泊日数、部屋数、予算などの予約に必要な情報を入力し、検索ボタン92を押下すると、入力された予約に必要な情報が予約者端末11から予約サーバ10に送信される。
そして、この予約に必要な情報を受信した予約サーバ10は商品在庫データベース102が当該受信情報を満たす商品情報を抽出して予約者端末11へ返信し、予約者端末11では、入出力画面に予約可能な商品情報の一覧が表示される。
このなお、予約可能な商品情報には既に仮予約されている商品の情報の含まれ、当該仮予約済みの商品に対しても割増された価格を予約希望者が了承すれば後着の予約によって確定した予約を行うことができる。
予約者端末11の入出力画面に表示された商品情報一覧は予約希望者がタブ111、112を選択することにより、第10図に示すような即座に予約を確定するための「指定予約」画面110と、第11図に示すような仮予約を行うための「割引予約」画面120とを切替えることができる。
第10図に示す「指定予約」画面110では、予約サーバ10から受信した予約可能な商品を特定する情報(ホテル名、部屋タイプ、宿泊期間)に加えて、当該商品の価格(定価:標準価格)、当該商品を現時点で指定して予約を確定する場合の割引価格(指定予約価格)が一覧113で表示される。予約希望者が、表示されている商品情報毎の指定予約価格を確認して、予約することを了承する場合には、その一覧113の内の所望の商品を予約ボタン114を押下することで選択すると、当該選択された商品に係る情報(すなわち、予約情報)が予約者端末11から予約サーバ10に送信され、予約割当決定処理部104が当該受信した予約情報を予約希望者情報と共に確定予約割当データ31として記録する。
指定予約価格は、商品の需要と供給のバランスによって予め設定されている割引価格である。したがって、現時点で確定したい予約を行う場合には、指定予約価格が適用される。
ここで、先着の予約により既に仮予約されている商品を後着の予約により予約確定しようとする予約方法も指定予約の一態様であり、一覧113には既に仮予約されている商品の情報も表示され、現時点で行う後着の予約により当該仮予約済み商品を後着予約者が自己の予約商品として確定することが可能となっている。
このような既に仮予約された商品については、指定予約価格として未予約商品より割り増された価格が設定され、一覧113中の該当する商品にはこの割増された指定予約価格が表示される。第10図に示す例では、一覧113中の「Bホテル、シングルA」が仮予約済み商品であり、標準価格(7,000)より高い割増された指定予約価格(8,000)が設定されて表示されている。
なお、割増された指定予約価格は必ずしも標準価格より高額である必要はなく、未予約商品である場合の割引価格より割増された価格であればよく、システム運用上で任意に設定すればよい。また、仮予約済みの商品情報は、一覧113中において、例えば、ハイライト表示する、文字色を他とは変えて表示する、マークを付して表示するなど、未予約商品とは識別可能な態様で表示するのが好ましい。
一方、第11図に示す「割引予約」画面120では、予約サーバ10から受信した予約可能な商品を特定する情報(ホテル名、部屋タイプ、宿泊期間)に加えて、当該商品の価格(標準価格)、当該商品を現時点で指定予約する場合の割引価格(指定予約価格)、当該商品を仮予約した場合に更に割り引かれる特別の割引価格(仮予約割引価格)が一覧で表示される。なお、この時点では、仮予約割引価格は暫定的な価格が表示され、後述するように予約サーバ10による価格計算処理により更新される。
この画面120には、予約希望者が、仮予約するために選択した商品に係る情報を表示する選択一覧115と、仮予約するために選択していない商品に係る情報を表示する未選択一覧116とがあり、選択解除ボタン117と選択ボタン118とを押下することにより、選択一覧115と未選択一覧116との間で商品情報を自由に入れ替えることができる。また、当該画面120には仮予約を確定予約にして予約を確定させたい日時を予約希望者が入力する欄119が設けられており、当該欄119に入力された予約確定日は予約決定希望日時として予約情報に含められる。
ここで、既に仮予約されている商品に対して後着の予約情報によって更に仮予約する処理を行わないため、仮予約可能な候補を表示する一覧115、116中には、仮予約済みの商品の情報は省かれて表示されない。例えば、第10図において表示されていた仮予約済み商品「Bホテル、シングルA」は仮予約を行う割引予約画面120では表示されていない。
また、選択一覧115の最上位の商品情報に対して仮予約割当され、選択一覧115の他の商品情報に対しては予備予約割当されるため、選択一覧115の並び順を変更するための優先順位の選択ボタン121が画面120に設けられている。
また、画面120には割引予約ボタン122が設けられており、割引予約ボタン122を押下することにより、選択一覧115に含まれる商品に係る情報(すなわち、優先順序を含む予約情報)が予約者端末11から予約サーバ10に送信され、予約価格決定処理部103が当該受信した予約情報(すなわち選択された各商品)に対する価格算出処理を行って、算出した仮予約割引価格を予約端末11へ返信する。
予約サーバ10からの返信を受信した予約者端末11では、第12図に示すように、入出力画面に仮予約選択した商品の確認情報130が表示され、仮予約選択した商品の一覧123が表示される。
一覧123には、仮予約のために先に選択した商品を特定する情報(ホテル名、部屋タイプ、宿泊期間)に加えて、当該商品の価格(標準価格)、当該商品を現時点で指定予約する場合の割引価格(指定予約価格)、当該商品を仮予約した場合に更に割り引かれる確定した割引価格(仮予約割引価格)が一覧で表示される。
予約希望音が当該一覧123を確認して、画面130に設けられている割引予約実行ボタン124を押下すると、当該選択された商品に係る情報(すなわち、予約情報)が予約者端末11から予約サーバ10に送信され、予約割当決定処理部104が当該受信した予約情報を仮予約に係る処理を行って、予約希望者情報と共に仮予約割当データ32および予備予約商品データ33として記録する。
上記のように通常の割引価格更に割り引かれる特別の割引価格(仮予約割引価格)を一覧表示することにより、予約希望者に対して確定的な予約(上記の指定予約)に代えて仮予約(上記の割引予約)を行う動機付けを与えることができ、これによって、事業側では仮予約による曖昧性(あるいは代替可能性)を利用して、より多くの予約希望者に対して数量に限りある商品の予約を割り当てることができる。
また、上記のように予約サーバ10が割引価格の計算処理をその都度行うことにより、時々刻々変化する商品在庫や販売残存期間に応じて最適な割引価格を予約希望者に提示することができる。
次に、予約サーバ10の予約価格決定処理部103および予約割当決定処理部104が予約集計データベース101および商品在庫データベース102のデータを参照して行う処理について説明する。
これらの処理は、予約サーバ10において、それぞれ前述したステップS43の処理およびステップS46の処理として実行される処理である。第5図は、予約価格決定処理、予約割当決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
予約希望者から入力された各予約希望候補に対して、予約価格、予約割当を決定する手順を、第5図を参照して具体的に説明する。
予約価格決定処理部103が行う予約価格決定処理においては、予約希望者の提示した(送信した)予約希望候補に含まれる商品に対して、予約受付状況に応じて、適宜、適切な予約価格が決定される。その際に、先着の予約者の予約割当に関して、予約割当決定処理部104が状況に応じて、仮予約を確定予約に変更したり、仮予約に他の予備予約を変更(昇格)したりする処理を行う。
ただし、ここで予約割当決定処理部104によって行われる予約割当の変更はあくまでも、予約価格の計算(第4図のステップS43)のためであって、予約価格の提示を受けた予約希望者の判断(第4図のステップS45)で了承されなかった場合には、予約割当は予約価格計算を開始した以前の状態に回復されなければならない。したがって、予約割当決定処理部104は、この段階では必要とされる予約割当の変更を検出し記憶するだけで、予約希望者が提示された予約価格を確認して妥当であると判断した後に商品在庫データベース102の内容を変更する。
予約割当決定処理部104は、予約希望者の予約希望候補に含まれる各商品に対して、商品在庫データベース102を参照し、その商品に相当する未予約商品データ34が存在するか(未予約商品残量が1以上であるか)どうかを、当該予約希望候補の優先順位の高いのもから確認する(ステップS500)。
未予約商品が存在する場合は、予約価格決定処理部103が予約時点におけるその商品の標準予約価格の計算を行う(ステップS501)。具体的な標準予約価格(第10図〜第12図の指定予約価格)の計算手法の一例については後述する。
予約希望候補に対して、未予約商品がない場合には、次に商品在庫データベース102を参照して、既に予備予約割当されている中に予約希望を満たす商品があるか否かを判定する(ステップS502)。
該当する予備予約商品がある場合には、予約割当決定処理部104が、その予備予約商品データ33の仮予約リストに含まれる仮予約割当データ32を検査し、当該予備予約の予備予約商品残量が減ったために予約条件が満たされなくなった場合には、仮予約割当データ32の予備予約リスト中に他に予約可能な予備予約商品があるかどうかを確認し、もし他に予約可能な予備予約を持たない場合には、その仮予約割当を確定予約割当に変更する必要性を記憶する(ステップS503)。すなわち、既になされている仮予約に対して、当該仮予約割当された商品及び予備予約割当された商品の内のいずれについても予約が確定されない事態を回避する。
その後、該当する予備予約商品に対して、予約価格決定処理部103が予約時点におけるその商品の標準予約価格の計算を行う(ステップS501)。
以上のステップにおいて、予約希望候補の条件を満たす未予約商品および予備予約商品がない場合、予約希望者が予約希望候補を1つではなく、他にも別の予約希望候補(優先順位が次のもの)を持つか否かを検査する(ステップS504)。
その結果、予約希望者が他に予約希望候補を持つ場合には、予約希望者が予約希望の代替案を持つことを意味するので、第1優先の予約希望候補に対する予約割当を断念して、次の候補についてステップS500からの処理を行う(ステップS505)。例えば、第2図の例では予約希望者は4つの予約希望候補を持っており、本例では候補リストの並び順で優先順位が設定されているので、1番目の予約希望候補である「3月12日のシングル禁煙」の部屋に対する未予約及び予備予約がない場合はその部屋の予約を断念し、次の予約希望候補である「3月12日のダブル禁煙」の部屋に対する予約処理に進む。
なお、第5図には記載されていないが、予約希望者が他に予約希望候補を持つ場合でも、以下のステップS506に進むことにより、より多くの予約候補を探索するようにすることも可能である。
予約希望者が他に予約希望候補を持たない場合は、予約希望者にとって予約希望の代替案は存在しないため、予約システムは先着の予約者に割り当てている仮予約を予備予約リスト中の予約可能な最も優先順位の高い予備予約と入れ替えて、予備予約と変更することにより、既に先着の予約者によって仮予約されている商品に対してもこの予約希望候補を予約割当できるかの可能性を検査する。
こうすることで、従来の予約システムでは既に予約済みとして後着の予約に応えられなかった予約希望に対しても予約割当を実施できる場合が生じる。また、先に第10図の例で示したように予約希望者が複数の予約希望候補を持つ場合でも、予約候補の選択範囲を広げる目的で、先着予約者の仮予約からも予約候補を探索するように予約システムに指示することも可能である。
まず、予約希望候補の商品に対して、商品在庫データベース102を参照し、その商品を仮予約として割り当てられている先着の予約者がいるか、即ち仮予約割当データ32が存在するかどうかを確認する(ステップS506)。
該当する仮予約割当が存在しなかった場合は、この予約希望候補に対する予約割当を断念する(ステップS511)。
一方、該当する先着の予約者に対して、予約希望候補の商品に対する仮予約が割り当てられている場合には、仮予約割当データ32に記録された予備予約リストを参照し、予約可能な予備予約が存在するか否かを検査する(ステップS507)。具体的には、商品在庫データベース102に予備予約商品データ33が存在し、かつ、その商品残量が予約希望者の予約希望を満たす場合には、仮予約を入替可能な予備予約が存在する。
もし、そのような予備予約が存在しない場合は、該当する仮予約割当は他の商品に変更が不可能であることを意味するので、先着予約者に対する仮予約(予備予約によって代替が効かない仮予約)が後着の予約希望者に割り当てられて、当該先着予約者への予約商品を提供できなくなる事態を防ぐために、予約割当決定処理部104がその仮予約割当を確定予約割当に変更し商品在庫データベース102を更新する(ステップS508)。
該当する先着の予約希望者の仮予約割当データ32に記録された予備予約リストから予約可能な予備予約が見つかった場合は、予約割当決定処理部104が商品在庫データベース102中の当該仮予約割当データ32に記録された先着の予約希望者の仮予約を予備予約リスト中の予約可能で最も優先順位の高いもの(候補リストの上位にあるのも)と入れ替えることを記憶する(ステップS509)。すなわち、先着の予約希望者に対して仮予約されていた商品は、後着の予約希望者に対して予約可能な候補として譲られることとなる。
その後、先着の予約希望者に仮予約割当されていた商品(すなわち、後着の予約希望者が予約を希望している商品)に対して、予約価格決定処理部103が、標準予約価格(第10図〜第12図では指定予約価格)よりも高くなるように予約希望者に対する割増予約価格の計算を行う(ステップS510)。この割増予約価格は第10図に示すように割増された指定予約価格として後着の予約希望者に提示され、当該価格の了承に基づいて、予約確定の処理がなされる。具体的な割増予約価格の計算手法の一例については後述する。
以上の手順で、予約希望者の各予約希望候補について、予約価格決定処理部103によって予約価格が決定されるのであるが、予約希望候補が複数あり、予約決定希望時間が現時点以降に設定されている場合は、更に割引予約価格(第11図〜第12図では、仮予約割引価格)を計算し、それを予約価格とする必要がある。
そこで、予約価格の計算処理の全容について第6図を用いて説明する。
まず、予約希望者の予約希望候補のうち、予約可能な予約希望候補に関して標準予約価格を計算する(ステップS61)。標準予約価格の計算については、それが経済的合理性を持つものであれば基本的にはどのようなものであっても差し支えないが、そのいつかの例については後述する。
予約希望者の持つ予約可能な予約希望候補の数を検査し(ステップS61)、それが複数ある場合は(ステップS62)、予約可能な予約希望候補の数と予約希望者の予約決定希望時間までの時間的猶予に基づいて標準予約価格に対する割引予約価格を計算する(ステップS63)。
割引予約価格の計算については、それが経済的合理性を持つものであればどのようなものであっても差し支えない。その一例としては、割引予約価格をPd、標準予約価格をPs、予約可能予約希望候補数をN、全商品数をNmax、予約決定希望時間までの時間猶予をT、予約受付期間をTmaxとすると、以下のように定式化できる。
すなわち、予約希望候補数が多く、また、時間猶予が長くなるに応じて、事業者が多くの予約を受け付けることが可能となるので、割引予約価格Pdが低下する。なお、予約希望候補数と時間猶予とのいずれか一方に基づいて、割引予約価格Pdが低下するようにしてもよい。
Pd=Ps×(1.0−((N−1)/Nmax)×(T/Tmax))
ただし、実際の運用に当っては、割引予約価格は、後着の予約希望者に対して予約入替による予約可能性を向上させるという点で、先着の予約者にはある程度多くの予約希望候補を設定するように促す動機付けとなるものであることに留意する必要がある。すなわち、後着の予約希望者が高い割増予約価格を支払っても獲得を希望する人気のある商品に対しては、ある程度大きな割引を行って他の予約希望候補の設定を促すことは許容されるが、人気の高まりが予想されない商品に対して、大きな割引を行うことは事業者にとって損失となる可能性が大きい。
予約可能な予約希望候補が1つしかない場合、その予約希望候補が既に先着予約者に仮予約割当されているかどうかを検査する(ステップS64)。
この結果未だ、未予約割当の商品であった場合は、予約価格として標準予約価格が予約希望者に提示される(ステップS65)。すなわち、予約希望者は、1つの商品を予約しようとする通常の予約形態をしているだけであるので、標準予約価格が設定される。
もし、予約可能な唯一の予約希望候補が既に先着予約者に仮予約割当されている場合は、予約価格として、割増予約価格が計算される(ステップS66)。すなわち、後着の予約希望者が先着の仮予約を自己の予約で横取りすることを認めるため、その分として価格を割り増す。
割増予約価格の計算については、それが経済的合理性を持つものであればどのようなものであっても差し支えない。その定式化の一例としては、割増予約価格をPr、標準予約価格をPsとすると、割増価格は例えば以下のように計算できる。
Pr=Ps×1.2
ただし、この1.2と言う割増率の値はあくまでも一例であり、実際の運用に当っては、高すぎる割増予約価格は、後着の予約希望者にとって予約入替による予約を行う際に大きな障害となってしまうことや、人気のある商品はある程度高い割増予約価格でも予約がなされることに留意する必要がある。
以下に標準予約価格の計算方法の一例を示す。
予約で商品を提供する事業者は、個々の商品に対して、予約受付開始時間、予約受付締切時間、初期販売価格、最高希望販売価格、最低希望販売価格を設定する。これらの設定値に基づき予約受付開始時間と予約受付締切時間の間までの時間推移と、その間の予約販売数に応じて標準予約価格を変化させる。
ここで、初期販売価格は、商品の予約を開始したときの販売価格である。最高希望販売価格は、商品の在庫が少なくなった際に、事業者が最大限の利潤を追求すると共に、今後の予約者に、残量が多く価格の低い他の商品への予約の変更を促すために設定される販売価格の上限値である。最低希望販売価格は、商品への予約希望が少なく売れ残りの可能性が大きい場合に、価格を下げて予約を誘導する際の販売希望価格の下限値である。
第7図は、標準予約価格の時間推移の一例を説明するグラフである。
以下の式において、最高希望販売価格をPmax、最低希望販売価格をPmin、初期販売価格をPiniとし、また、予約受付開始時間をTs、予約受付締切時間をTe、予約者の予約登録時間をTrとする。さらに予約登録時間Trにおいて、予約を行った際の基準予約価格Pbは、次のように定義される。すなわち、予約の売れ残りをできるだけ回避するために、基準予約価格は予約受付締切時間までの残り時間が少なくなるに従って安価になる。
なお、第7図に示すグラフでは、基準予約価格Pbは一点鎖線70で表される。
Pb=Pini−(Pini−Pmin)×(Tr−Ts)/(Te−Ts)
予約価格決定処理部103は、商品在庫データベース102から、商品の未予約商品データフィールド34、予備予約商品データフィールド33、仮予約割当データフィールド32、確定予約割当データフィールド31の各データを読み取り、全商品数に対する未予約もしくは予備予約割当の割合Lを考慮して、当該商品に対する予約状況を考慮した標準予約価格Psを、次のように計算する。
L=(未予約商品数+予備予約商品数)/全商品数
Ps=Pb+(Pini−Pmin)×(L−(Tr−Ts)/(Te−Ts))
Ps=min(Pmax,max(Pmin,Ps))
計算された標準予約価格Psは、基準予約価格Pbに予約受付時点における予約状況に基づく商品の残量を反映させた価格であり、それが最高販売希望価格Pmaxを超える場合には、最高販売希望価格Pmaxと等しい値に設定され、最低希望販売価格Pminを下回れば最低希望販売価格Pminと等しい値に設定される。
したがって、予約希望が多い商品の標準予約価格については、第7図の実線71で示されるように、常に、最高販売希望価格Pmax近くに推移し、逆に予約希望の少ない商品に関しては、第7図の点線72に示されるように、初期販売価格Piniを下回る価格設定で推移する。
このように標準予約価格を経過時間と予約数の推移に応じて設定することにより、商品を予約販売する事業者は、商品の売り切れや売れ残りを防ぎ、予約が全ての商品に均等に分布するように予約希望者による予約を誘導することが可能となる。
上記した計算式は全て一例であり、これらの時間推移の変化による標準予約価格の変更の計算処理については、個々の事業者による過去の販売実績を考慮した適当な関数または、テーブル等を用いて算出してもよい。
例えば、第8図はテーブルを用いて標準予約価格を計算する際の、テーブルの設定の一例を示す。
最高希望販売価格をPmax、最低希望販売価格をPmin、標準予約価格をPs、予約登録時点の時間経過、予約数に応じたテーブルの値をαとすると、標準予約価格は以下のように定式化される。なお、テーブルの値αは事業者の過去の販売履歴データに、遺伝的アルゴリズムなどの最適化手法を適用して適切な値を、逐次設定することも可能である。
Ps=Pmin+α×(Pmax−Pmin)
前述したように、予約希望者の全ての予約受付可能な予約希望候補に対して、予約価格が予約価格決定処理によって計算されると、その結果が予約者端末11に送られるので、予約者は予約価格を確認し(第4図のステップS44)、妥当性の判断を行う(第4図のステップS45)。
予約希望者が、全ての予約希望候補の予約価格を妥当と判断し、予約決定希望時間に予約希望者に対して割り当てられる最終的な確定予約が予約価格の決定された予約希望候補のどれになっても構わないと判断したら、確認データが予約者端末11から予約サーバ10に対して送信され、予約割当決定処理部104は、第5図のステップS503、S509で確認された必要な予約割当変更について、実際に予約割当の変更を行い、商品在庫データベース102を更新し、予約希望者に対する予約処理が終了する。
複数の予約希望候補を設定したために、仮予約割当が行われた予約希望者に対しては、予約希望者が指定した予約決定希望時間になると、計時を行っている予約割当決定処理部104により、仮予約割当が確定予約割当へと自動的に変更され、商品在庫データベース102の仮予約割当データフィールド32から確定予約割当データフィールド31へとデータが移行される。
予約希望者が提示された予約価格の確認し(第4図のステップS44)、妥当でないと判断した場合(第4図のステップS45)には、予約希望者は予約希望候補を変更して予約価格を再確認するか、予約処理を中断する。
なお、上記の実施形態では、基準予約価格、標準予約価格、割増予約価格、割引予約価格を計算する数式を示したが、これらは全て一例であり、同様の経済的に合理的な性質を持つ他の式を適用して計算することも可能である。例えば、上記実施形態では、基準予約価格は、初期販売価格と最低販売希望価格の、予約受付時間における線形補間で求めているが、補間は線形関数で行う必要はなく、単調減少関数であれば、全く同様に適用することが可能である。
以上に説明したように、本予約システムでは、予約希望者が希望した予約に対して、予約を希望する商品の残量や、予約に対する予約者の融通性(予約希望候補の数や予約決定までの猶予時間)に応じて、適切な価格が決定される。すなわち、残量が多い商品や融通性に富む予約希望者に対しては、低い予約価格が設定される。
それとは引き換えに、最終的な予約割当は予約決定希望時間になるまで確定されず、それが予約希望候補の中のどれになるかは、予約希望者は予約決定希望時間になるまで知ることができない。しかしながら、予約希望者にとっては、一般的なオークションを利用した予約システムとは異なり、予約登録時に複数の予約希望候補を割り当てられた予約希望者には必ず一つは予約が割り当てられることは保証されており、より確実な予約システムである。また、事業者にとっても、商品に対する標準予約価格は自ら設定できるので、オークション方式に比べて最終的な予約価格に対する統制を行いやすい利点がある。
また、予約希望者は割増予約価格を支払うことにより、従来なら売り切れで予約できなかった商品を予約することができる可能性があり、特定の商品を必要とする予約希望者にとっては、利便性に富む予約システムである。
従来、予約希望者からのそのような要望に応えるために、航空会社などの事業者は商品のカテゴライゼーションや売り出し時期、価格、数量の調整を数理的に高度で複雑な処理を行って決定してきた。本予約システムは、それらの手法と比較して格段に単純な手法で、同様の目的を達成することができるため、従来はそうした要望に応えられなかった小規模の事業者にとっても適用が可能になる。
さらに、予約で商品を販売する事業者は、商品に対する需要量と供給可能量から適宜に商品の価格を設定できるだけではなく、予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予に応じて予約価格を割り引いたり、予備の予約希望と入れ替え可能な先着予約者の予約を後着の予約希望者に割り当てるための割り増した予約価格を設定することにより、売り切れによる販売機会の損失や、売れ残りによる損失を防ぎながら利益を拡大するような戦略的な価格設定を行うことが可能になる。
本発明による予約処理システムは、複数の商品を予約販売する際に、個々の商品に対する需要の分布が一様ではなく、予約希望の集中する商品や売れ残りそうな商品が混在するような場合の、商品予約販売システムとして適用できる。この場合、予約希望者に対しては、予約受付時間の経過や商品の残量に応じて価格を設定するだけでなく、さらに予約希望者の予約代替候補の数や予約決定までの猶予時間に応じた割引予約価格を設定したり、先着の予約者の予約を入れ替えて後着の予約希望者に予約を割り当てるための割り増し予約価格を設けることにより、予約希望者は希望する範囲内の予約を、予約に対する必要性や人気の程度に応じた適切な価格で予約することが可能になる。
更に、そのような状況において、商品を予約提供する事業者は、予約受付時間の経過や商品の残量に応じて価格を設定するだけでなく、さらに予約希望者の予約代替候補の数や予約決定までの猶予時間に応じた割引予約価格を設定したり、先着の予約者の予約を入れ替えて後着の予約希望者に予約を割り当てるための割り増し予約価格を設けることにより、予約希望者が設定した代替候補や予約猶予時間の範囲内で、商品に対する負荷(予約希望)を均衡化するように調整することが可能になり、その結果、品切れや売れ残りなどを防ぐことで利益を拡大することができる。
Claims (17)
- 予約希望者からの商品購入予約に係る当該予約情報を受け付けて送信する予約者端末と、予約者端末から受信した予約情報に基づいて予約の受付処理を行う予約サーバとを備えた予約処理システムであって、
前記予約者端末は、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信する機能を有し、
前記予約サーバは、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有することを特徴とする予約処理システム。 - 請求の範囲第1項に記載の予約処理システムにおいて、
前記予約サーバは、受信した予約情報に含まれる予約希望者による予約希望候補の優先順序付けに従って、予約希望候補の内の最も優先順序の高い候補を仮予約に割り当てることを特徴とする予約処理システム。 - 請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の予約処理システムにおいて、
前記予約サーバは、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を有することを特徴とする予約処理システム。 - 請求の範囲第1項乃至請求の範囲第3項のいずれか1項に記載の予約処理システムにおいて、
前記予約サーバは、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を有することを特徴とする予約処理システム。 - 請求の範囲第3項又は請求の範囲第4項に記載の予約処理システムにおいて、
前記予約価格決定機能は、前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、
前記予約割当決定機能は、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とする予約処理システム。 - 予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約情報に含まれる予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てる処理を行う予約処理システムであって、
事業者が提供する商品の供給可能量と予約希望者に割り当てた商品の需要量を管理する商品在庫データベースと、
予約希望者が予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報の入力を受けて送信する複数の予約者端末と、
前記複数の予約者端末から送信された予約情報の予約希望候補を集計する予約集計データベースと、
前記予約情報に基づいて、商品に対する需要量と供給可能量から定められた商品の価格に対して、前記仮予約用の予約情報については予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予に応じて割り引いた予約価格を計算し、前記予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当てる場合の割り増した予約価格を計算する予約価格決定処理手段と、
前記計算された予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格へ了承が得られた場合に、予約可能な予約希望候補が1つであれば予約割当を確定し、予約可能な予約希望候補が複数あればその1つを仮予約割当し、他の予約希望候補を予備予約割当し、仮予約割当に対して予約決定希望時間までに後着の予約希望者から予約価格決定手段によって割増設定された予約価格での予約希望があった場合には、予約可能な予備予約割当が存在する場合に限り仮予約割当を予備予約割当の1つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とし、予約希望時間になったところで仮予約割当を予約希望者に対する確定予約割当とする処理を行う予約割当決定処理手段と、
を備えることを特徴とする予約処理システム。 - 予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受信して、予約の受付処理を行う予約サーバであって、
受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有することを特徴とする予約サーバ。 - 請求の範囲第7項に記載の予約サーバにおいて、
仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて又は予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を有することを特徴とする予約サーバ。 - 請求の範囲第7項又は請求の範囲第8項に記載の予約サーバにおいて、
前記予約価格決定機能は、前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、
前記予約割当決定機能は、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とする予約サーバ。 - 受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を有する予約サーバとともに予約処理システムを構成する予約者端末であって、
予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信する機能を有することを特徴とする予約者端末。 - 予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受信して予約の受付処理を行う予約サーバを、コンピュータにより構成するプログラムであって、
予約サーバのコンピュータが実行することにより、受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する予約割当決定機能を、当該コンピュータに構成することを特徴とするプログラム。 - 請求の範囲第11項に記載のプログラムにおいて、
予約サーバのコンピュータが実行することにより、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて又は予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出する予約価格決定機能を、当該コンピュータに構成することを特徴とするプログラム。 - 請求の範囲第11項又は請求の範囲第12項に記載のプログラムにおいて、
前記予約価格決定機能は、前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、
前記予約割当決定機能は、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とするプログラム。 - 予約希望者からの商品購入予約に係る当該予約情報を受け付けて送信する予約者端末と、予約者端末から受信した予約情報に基づいて予約の受付処理を行う予約サーバとを備えた予約処理システムが実施する予約処理方法であって、
前記予約者端末が、予約希望者が入力した予約を希望する商品を指定する複数の予約希望候補および当該予約を確定する期限を指定する予約決定希望時間を含む予約情報を受け付けて前記予約サーバへ送信し、
前記予約サーバが、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てて管理し、当該予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して所定の条件を満たすことを条件に前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填する処理を行うことを特徴とする予約処理方法。 - 請求の範囲第14項に記載の予約処理方法において、
前記予約サーバは、仮予約が割り当てられる予約情報に対して、当該予約情報に含まれる予約希望候補の数が増えるに応じて又は予約決定希望時間までの時間的猶予が長くなるに応じて割り引いた予約価格を算出することを特徴とする予約処理方法。 - 請求の範囲第14項又は請求の範囲第15項に記載の予約処理方法において、
前記予約サーバは、前記後着の予約情報に対して割り増された予約価格を算出し、当該割り増された予約価格を前記後着の予約情報を入力した予約希望者が了承したことで所定の条件が満たされたとして、前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当て、前記仮予約として前記予備予約とした候補を補填することを特徴とする予約処理方法。 - 複数の予約者端末と、商品在庫データベース、予約集計データベース、予約価格決定処理手段および予約割当決定処理手段を有する予約サーバとが通信ネットワークにより接続された予約システムにおいて実施され、予約者端末から受信した予約情報に基づいて、予約情報に含まれる予約希望候補の内の1つを暫定的な予約である仮予約に割り当て、予約希望候補の内の残りの候補を更に暫定的な予約である予備予約に割り当てる処理を行う予約処理方法であって、
商品在庫データベースが、事業者が提供する商品の供給可能量と予約希望者に割り当てた商品の需要量を管理し、
予約割当決定処理手段が、複数の予約者端末により送信された予約希望者が予約を希望する商品を指定する予約希望候補および予約を確定する期限を指定する予約希望時間を含む予約情報を通信ネットワークを介して受信すると、予約集計データベースにより前記複数の予約者端末から送信された予約情報の予約希望候補を集計し、
予約価格決定処理手段が、前記予約情報の予約希望候補に基づいて、商品に対する需要量と供給可能量から適宜に定められた商品の価格に対して、前記仮予約用の予約情報については予約希望候補の数と予約希望時間までの時間的猶予に応じて割り引いた予約価格を計算し、前記予約決定希望時間に至るまでの間に受信した後着の予約情報に対して前記仮予約とした候補を当該後着の予約情報に対する予約商品に割り当てる場合の割り増した予約価格を計算し、
予約割当決定処理手段が、前記計算された予約価格を予約情報が送信された予約者端末に返信し、その応答として当該予約価格へ了承が得られた場合に、予約可能な予約希望候補が1つであれば予約割当を確定し、予約可能な予約希望候補が複数あればその1つを仮予約割当し、他の予約希望候補を予備予約割当し、仮予約割当に対して予約決定希望時間までに後着の予約希望者から予約価格決定手段によって割増設定された予約価格での予約希望があった場合には、予約可能な予備予約割当が存在する場合に限り仮予約割当を予備予約割当の1つに変更し、元の仮予約割当を後着の予約希望者の予約割当とし、予約希望時間になったところで仮予約割当を予約希望者に対する確定予約割当とする処理を行うことを特徴とする予約処理方法。
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