JP2002092438A - 商取引システム、販売システム、記憶媒体、販売側サーバ、販売側端末、購入側端末及び商取引方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子商取引にて、需要と供給を平衡させる市
場原理を機能させる。 【解決手段】 販売側端末１３が予め商取引対象毎に価
格情報と時期パターンとの組を変更可能に予約サーバ５
に設定し、購入側端末１４が、外部からの操作により、
日付を指定した要求を予約サーバ５に送信し、予約サー
バ５がこの要求に応じて価格情報を購入側端末１４に通
知し、購入側端末１４が、この価格情報を表示すると共
に、予約（購入）の有無を予約サーバ５に通知し、予約
サーバ５がこの予約を受付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
用いてサービスや商品を取引可能な電子商取引におい
て、販売者側の供給状況と購入者側の需要状況とに基づ
き、取引価格を自在に変更し得るＦＭＥ(Flexible Merc
hant Electronic commerce)を実現した商取引システ
ム、販売システム、記憶媒体、販売側サーバ、販売側端
末、購入側端末及び商取引方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、日時、日付又は期間などの時間
を指定したチケットとしては、例えば文化、スポーツ又
は娯楽等の催し物を対象とするものや、遊園地又は劇場
等の施設の利用を対象とするものがある。

【０００３】これらのチケットを販売する際には、販売
者の操作する販売側端末と、購入者の操作する購入側端
末とが互いにネットワークを介して接続された商取引シ
ステムが用いられている。このような商取引システムの
概略は、例えば特開平１１−３１１８６号公報に開示さ
れている。

【０００４】係る商取引システムでは、販売側端末と購
入側端末とは、専用のハードウェアから構成され、互い
に専用の通信回線を介して中央処理装置（ＣＰＵ）に接
続されている。

【０００５】この販売側端末は、販売者の操作により、
予めチケットの取引価格をＣＰＵ側に設定可能となって
いる。購入側端末は、購入者の操作により、ＣＰＵ側の
取引価格を参照しながらチケットの購入を申込可能とな
っている。

【０００６】また、この商取引システムでは、販売者が
購入側の需要を予測して予め取引価格を固定的に設定
し、販売締切時刻の所定時間前になると、チケットの完
売を図る観点から、取引価格の設定値を次第に減少可能
としている。さらに、このような商取引システムは、専
用の通信回線を用いる構成に代えて、インターネットを
用いても実現可能となっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな商取引システムでは、販売者が購入者の需要を予測
して取引価格を設定するものの、この種の予測は一般に
精度が低く、需要と供給の平衡点から外れやすい傾向を
持っている。

【０００８】すなわち、このような予測の下では、取引
価格が需要とは無関係に固定又は変更されるので、需要
と供給を平衡させる市場原理が機能しにくく、市場の実
情から離れた内容になり易い傾向がある。この傾向は、
専用の通信回線を用いた構成と、インターネットを用い
た構成との両者に共通している。

【０００９】また特に、専用の通信回線を用いた場合、
インターネットとは異なり、購買層が限定されると共
に、市場の即時性が成り立たない。このため、販売者
は、取引価格を需要に応じて変更し得ない状況におちい
ってしまう。

【００１０】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、需要と供給を平衡させる市場原理を機能させ得る商
取引システム、販売システム、記憶媒体、販売側サー
バ、販売側端末、購入側端末及び商取引方法を提供する
ことを目的とする。

【００１１】本発明の他の目的は、上記市場原理を機能
させるように、需要状況の予測精度を向上し得る商取引
システム、販売システム、記憶媒体、販売側サーバ、販
売側端末、購入側端末及び商取引方法を提供することに
ある。

【００１２】また、本発明の他の目的は、上記市場原理
を機能させるように、需要状況に応じて価格情報を自在
に変更し得る商取引システム、販売システム、記憶媒
体、販売側サーバ、販売側端末及び商取引方法を提供す
ることにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１に対応する発明
は、販売側が価格を時間に応じて推移させる商取引対象
を前記販売側と購入側との間でインターネットを介して
商取引するための商取引システムであって、予め商取引
対象毎に価格情報と時間情報との組が設定され、前記商
取引対象を指定した情報要求に応じて前記価格情報を情
報要求元に送出し、当該情報要求元から通知される購入
又は取消を受付ける販売側サーバと、前記価格情報と時
間情報との組を変更可能に前記販売側サーバに設定する
ための販売側端末と、外部からの操作により、前記情報
要求を前記販売側サーバに送信し、前記販売側サーバか
ら応答された価格情報を表示すると共に、購入又は取消
を前記販売側サーバに通知する購入側端末とを備えた商
取引システムである。

【００１４】また、請求項２に対応する発明は、請求項
１に対応する商取引システムにおいて、前記価格情報と
時間情報との組は、前記購入側の客層毎にも設定され、
前記販売側サーバは、前記情報要求を受けたとき、前記
情報要求元の客層に基づいて、予め設定された価格情報
を送出する商取引システムである。

【００１５】さらに、請求項３に対応する発明は、請求
項１に対応する商取引システムにおいて、前記価格情報
と時間情報との組は、前記購入の受付状況毎にも設定さ
れ、前記販売側サーバは、前記情報要求を受けたとき、
前記購入の受付状況に基づいて、予め設定された価格情
報を送出する商取引システムである。

【００１６】また、請求項４に対応する発明は、価格を
時間に応じて推移させる商取引対象をインターネットを
介して販売するための販売システムであって、予め商取
引対象毎に価格情報と時間情報との組が設定され、前記
商取引対象を指定した情報要求に応じて前記価格情報を
情報要求元に送出し、当該情報要求元から通知される購
入又は取消を受付ける販売側サーバと、前記価格情報と
時間情報との組を変更可能に前記販売側サーバに設定す
るための販売側端末とを備えた販売システムである。

【００１７】さらに、請求項５に対応する発明は、請求
項４に対応する販売システムにおいて、前記価格情報と
時間情報との組は、前記購入側の客層毎にも設定され、
前記販売側サーバは、前記情報要求を受けたとき、前記
情報要求元の客層に基づいて、予め設定された価格情報
を送出する販売システムである。

【００１８】また、請求項６に対応する発明は、請求項
４に対応する販売システムにおいて、前記価格情報と時
間情報との組は、前記購入の受付状況毎にも設定され、
前記販売側サーバは、前記情報要求を受けたとき、前記
購入の受付状況に基づいて、予め設定された価格情報を
送出する販売システムである。

【００１９】さらに、請求項７に対応する発明は、価格
を時間に応じて推移させる商取引対象をインターネット
を介して販売するための販売側サーバを備えた販売シス
テムに用いられるコンピュータ読取り可能な記憶媒体で
あって、前記販売側サーバのコンピュータに、予め商取
引対象毎に価格情報と時間情報との組が設定される機
能、前記商取引対象を指定した情報要求に応じて前記価
格情報を情報要求元に送出する機能、当該情報要求元か
ら通知される購入又は取消を受付ける機能、を実現させ
るためのプログラムが記憶されたコンピュータ読取り可
能な記憶媒体である。

【００２０】また、請求項８に対応する発明は、請求項
７に対応するコンピュータ読取り可能な記憶媒体におい
て、前記販売側サーバのコンピュータに、前記価格情報
と時間情報との組を前記購入側の客層毎にも設定させる
機能、前記情報要求を受けたとき、前記情報要求元の客
層に基づいて、予め設定された価格情報を送出する機
能、を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピ
ュータ読取り可能な記憶媒体である。

【００２１】さらに、請求項９に対応する発明は、請求
項７に対応するコンピュータ読取り可能な記憶媒体にお
いて、前記販売側サーバのコンピュータに、前記価格情
報と時間情報との組を前記購入の受付状況毎にも設定さ
せる機能、前記情報要求を受けたとき、前記購入の受付
状況に基づいて、予め設定された価格情報を送出する機
能、を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピ
ュータ読取り可能な記憶媒体である。

【００２２】また、請求項１０に対応する発明は、販売
側が価格を時間に応じて推移させる商取引対象を前記販
売側と購入側との間でインターネットを介して商取引す
るための商取引システムに用いられる販売側サーバであ
って、前記インターネットを介して接続された販売側端
末に対し、予め商取引対象毎に価格情報と時間情報との
組を設定させる価格設定手段と、前記インターネットを
介して接続された購入側端末に対し、前記商取引対象を
指定させると共に、当該指定を含む情報要求に応じ、前
記価格設定手段により設定された価格情報を情報要求元
の購入側端末に送出する価格情報送出手段と、前記価格
情報送出手段により価格情報が送出されたとき、前記情
報要求元の購入側端末から通知される購入又は取消を受
付ける購入受付手段とを備えた販売側サーバである。

【００２３】さらに、請求項１１に対応する発明は、請
求項１０に対応する販売側サーバにおいて、前記価格設
定手段としては、前記価格情報と時間情報との組を前記
購入側の客層毎にも設定させ、前記価格情報送出手段と
しては、前記情報要求を受けたとき、前記情報要求元の
客層に基づいて、前記価格設定手段により予め設定され
た価格情報を送出する販売側サーバである。

【００２４】また、請求項１２に対応する発明は、請求
項１０に対応する販売側サーバにおいて、前記価格設定
手段としては、前記価格情報と時間情報との組を前記購
入の受付状況毎にも設定させ、前記価格情報送出手段と
しては、前記情報要求を受けたとき、前記購入の受付状
況に基づいて、前記価格設定手段により予め設定された
価格情報を送出する販売側サーバである。

【００２５】さらに、請求項１３に対応する発明は、販
売側が価格を時間に応じて推移させる商取引対象を前記
販売側と購入側との間でインターネットを介して商取引
するための商取引システムに用いられる販売側端末であ
って、前記インターネットを介して接続された販売側サ
ーバに対し、外部からの操作により、予め商取引対象毎
に価格情報と時間情報との組を入力する価格入力手段を
備えた販売側端末である。

【００２６】また、請求項１４に対応する発明は、請求
項１３に対応する販売側端末において、前記価格入力手
段としては、前記価格情報と時間情報との組を前記購入
側の客層毎にも入力する販売側端末である。

【００２７】さらに、請求項１５に対応する発明は、請
求項１３に対応する販売側端末において、前記価格入力
手段としては、前記価格情報と時間情報との組を前記購
入の受付状況毎にも入力する販売側端末である。

【００２８】また、請求項１６に対応する発明は、販売
側が価格を時間に応じて推移させる商取引対象を前記販
売側と購入側との間でインターネットを介して商取引す
るための商取引システムに用いられる購入側端末であっ
て、外部からの操作により、前記商取引対象を指定した
情報要求を前記販売側に送信する情報要求手段と、前記
情報要求手段により情報要求が送信されたとき、前記販
売側から応答された価格情報を表示する価格情報表示手
段と、前記価格情報表示手段により価格情報が表示され
たとき、外部からの操作により、購入又は取消を前記販
売側に通知する購入通知手段とを備えた購入側端末であ
る。

【００２９】さらに、請求項１７に対応する発明は、請
求項１６に対応する購入側端末において、前記価格情報
表示手段による価格情報の表示に先行し、外部からの操
作により、前記購入側の客層情報を前記販売側に送信す
る客層情報送信手段を備えた購入側端末である。

【００３０】また、請求項１８に対応する発明は、商取
引対象を前記販売側と購入側との間でインターネットを
介して商取引する商取引方法であって、前記商取引対象
の価格が時間に応じて推移される商取引方法である。

【００３１】（作用）従って、請求項１，４，７，１
０，１３，１６，１８に対応する発明は以上のような手
段を講じたことにより、販売側端末が予め商取引対象毎
に価格情報と時間情報との組を変更可能に販売側サーバ
に設定し、購入側端末が、外部からの操作により、商取
引対象を指定した情報要求を販売側サーバに送信し、販
売側サーバがこの情報要求に応じて価格情報を情報要求
元に送出し、購入側端末が、販売側サーバから応答され
た価格情報を表示すると共に、購入又は取消を販売側サ
ーバに通知し、販売側サーバが当該情報要求元から通知
される購入又は取消を受付けるので、需要と供給を平衡
させる市場原理を機能させることができる。

【００３２】また、請求項２，５，８，１１，１４，１
７に対応する発明は、価格情報と時間情報との組が購入
側の客層毎にも設定され、販売側サーバが、情報要求を
受けたとき、情報要求元の客層に基づいて、予め設定さ
れた価格情報を送出するので、請求項１，４，７，１
０，１３，１６に対応する作用に加え、需要状況の予測
精度を向上させることができる。

【００３３】さらに、請求項３，６，９，１２，１５に
対応する発明は、価格情報と時間情報との組が購入の受
付状況毎にも設定され、販売側サーバが情報要求を受け
たとき、購入の受付状況に基づいて、予め設定された価
格情報を送出するので、請求項１，４，７，１０，１３
に対応する作用に加え、需要状況に応じて価格情報を自
在に変更させることができる。

【００３４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態
は、ホテル予約といったサービス、あるいは洋書又は家
電製品といった商品を例に挙げて述べているが、これら
のサービスや商品（商取引対象）には限定されない。す
なわち、全ての実施形態は、商取引対象毎に、商取引対
象の名称や時間情報の名称などを代える必要はあるが、
原理的には任意のサービスや商品に対して適用可能とな
っている。

【００３５】（第１の実施形態）図１は本発明の第１の
実施形態に係る商取引システムの適用された空室予約シ
ステムの構成を示す模式図である。この空室予約システ
ムは、部屋情報記憶部１、顧客ＤＢ２、販売情報処理部
３及び予約受付処理部４を備えた予約サーバ５が、イン
ターネット等の広域ネットワーク１１並びにイントラネ
ット等のローカルネットワーク１２を介してそれぞれ販
売側端末１３及び購入側端末１４に接続されている。

【００３６】ここで、部屋情報記憶部１は、部屋情報
（ベッドタイプ毎の全部屋数及びその中の提供可能部屋
数）、購入者の客層（会員又は一般など）や日付（通常
時期又は特殊時期など）に応じた料金ランク表、図２に
示す如き空室情報（日付別のベッドタイプ毎の空室数）
６、図３に示す如き価格情報（日付別のベッドタイプ毎
の価格、価格設定日時）７、図４に示す如き予約情報
（宿泊日、ベッドタイプ、価格、宿泊者氏名）８が、予
約サーバ５内で読出／書込可能に記憶されている。但
し、価格設定日時は、本実施形態では省略してもよい。

【００３７】顧客ＤＢ２は、一般客管理情報（氏名、ふ
りがな、連絡用メールアドレス、連絡電話番号、クレジ
ットカード名義人、カード番号、カード有効期限、ホテ
ル利用回数、キャンセル情報（電話／パソコンによる連
絡毎のキャンセル回数））及び会員管理情報（ＩＤ、パ
スワード及び前述した一般客管理情報の内容）が予約サ
ーバ５内で読出／書込可能に暗号化されて記憶されてい
る。なお、クレジットカードに関する情報は、主にいた
づら防止の観点から購入者に聞くものであり、省略して
もよく、特に、現金の決済を否定するものではない。

【００３８】販売情報処理部３は、販売側端末１３から
接続要求を受けたとき、顧客の客層、日付及び各ベッド
タイプ毎に価格情報７を設定するための日別価格設定画
面を販売側端末１３に提供する機能と、販売側端末１３
から入力された価格情報７を部屋情報記憶部１に書込む
機能とをもっている。

【００３９】予約受付処理部４は、購入側端末１４から
接続要求を受けたとき、顧客ＤＢ２を参照し、購入側端
末１４を用いた購入者の管理情報（客層の分類）毎に固
有の価格情報７を有して予約情報８を受付ける宿泊予約
受付画面を購入側端末１４に提供する機能と、購入側端
末１４から入力された宿泊日付、滞在期間からなる予約
情報８を部屋情報記憶部１に書込む機能とをもってい
る。

【００４０】なお、販売情報処理部３及び予約受付処理
部４は、例えば磁気ディスク等の記憶媒体に記憶された
販売情報処理プログラム及び予約受付処理プログラムを
読込み、これらプログラムによって動作が制御されるコ
ンピュータによって実現可能となっている。

【００４１】また、予約サーバ５は、前述した部屋情報
記憶部１、顧客ＤＢ２、販売情報処理部３及び予約受付
処理部４に加え、既存のコンピュータ機能を備えてい
る。

【００４２】一方、販売側端末１３は、予約サーバ５に
アクセスし、予約サーバ５から提供される日別価格設定
画面等の画面情報を取得して種々の設定処理を実行する
ための通信端末であり、前述同様に、キーボードやマウ
ス等の入力手段及びＣＲＴや液晶ディスプレイ等の表示
手段を有し、ネットワーク１１，１２を介して予約サー
バ５とデータを交換可能な通常のコンピュータ機能を備
えている。

【００４３】購入側端末１４は、予約サーバ５にアクセ
スし、予約サーバ５から提供される宿泊予約受付画面等
の画面情報を取得して予約処理を実行するための通信端
末であり、具体的には、キーボードやマウス等の入力手
段及びＣＲＴや液晶ディスプレイ等の表示手段を有し、
ネットワーク１１，１２を介して予約サーバ５とデータ
を交換可能な通常のコンピュータ機能を備えている。

【００４４】次に、以上のように構成された空室予約シ
ステムの動作を価格設定処理及び宿泊予約処理の順に説
明する。 （価格設定処理）販売側端末１３は、販売者の操作によ
り、図５に示すように、予約サーバ５への接続処理を実
行し（ＳＴ１）、価格設定のための日別価格設定画面を
要求する。

【００４５】予約サーバ５は、この要求を受けると、販
売情報処理部３が、日付の入力領域以外の入力領域をロ
ックした状態で日別価格設定画面を販売側端末１３に提
供する。

【００４６】販売側端末１３は、図６に示すように、こ
の日別価格設定画面２０を表示し、販売者の操作によ
り、想定する購入者（図示せず：一般客又は会員客）及
び価格設定対象の日付２１が入力されると（ＳＴ２）、
この購入者データ及び日付データを予約サーバ５に送出
する。

【００４７】予約サーバ５は、これら各データを受ける
と、販売情報処理部３が日付データに指定される部屋情
報に基づいて、提供可能な部屋の有無を判定し（ＳＴ
３）、提供可能な部屋の無いときには空室情報作成不可
と判定して（ＳＴ４）処理を終了するが、ここでは、提
供可能な部屋が有るので、部屋情報の読込処理に移行す
る（ＳＴ５）。

【００４８】すなわち、予約サーバ５内の販売情報処理
部３は、日付データで指定される部屋情報を読込むと共
に、販売側端末１３に提供中の日別価格要求設定画面に
おける各データの入力領域のロックを解除する。

【００４９】販売側端末１３は、販売者の操作により、
各部屋の３段階のグレードに相当する３種類のベッドサ
イズ毎に料金ランク２２及び提供部屋数２３を入力して
予約サーバ５に設定する（ＳＴ６，７）。

【００５０】具体的には、日別価格設定画面２０におい
ては、各日付２１において、各ベッドタイプにそれぞれ
個別の料金ランク表２４が表示され、この料金ランク表
２４内のランク（Ｓ〜Ａ）の選択により、価格情報７が
設定される。

【００５１】なお、料金ランク表２４は、予め購入者の
客層と日付との組合せ毎に、異なる価格情報がランクと
共に設定された複数のデータテーブルであり、部屋情報
記憶部１に予め記憶されている。具体的には、料金ラン
ク表２４としては、ステップＳＴ２で入力された購入者
データ及び日付データに基づいて、図７に概念を示すよ
うに、ｊ×ｉ個の互いに異なる料金ランク表２４のう
ち、購入者ｊの客層及び日付ｉに応じた料金ランク表２
４_i,jが表示される。

【００５２】例えば一般客と会員とでは会員の方が安価
な料金設定になっている。また、会員の中でも法人会員
と個人会員とでは異なる設定となっており、法人会員で
も会社毎に個別の料金設定となっている。また、個人会
員でも利用回数に比例して安価な料金設定としている。
また、日付の場合、通常時期と、年末年始やクリスマス
前後又はゴールデンウイーク等の特別時期とがあり、特
別時期の方が若干高めの料金設定となっている。但し、
これらは任意に設定可能であり、例えば個人会員や利用
回数の管理は省略してもよい。また、価格情報７は、ラ
ンクの選択に限らず、価格自体を入力して設定してもよ
い。また、提供部屋数２３は、販売上限を示しており、
数値の入力により設定される。

【００５３】予約サーバ５は、このように、あるベット
タイプに関して料金ランク２２及び提供部屋数２３が設
定されると、次のベッドタイプの有無を判定し（ＳＴ
８）、次のベッドタイプがあるときにはステップＳＴ６
に戻り、設定処理を継続する。

【００５４】一方、ステップＳＴ８の判定の結果、次の
ベッドタイプがなく全てのベッドタイプに関して料金ラ
ンク２２及び提供部屋数２３を設定完了した際には、設
定アイコン２５の押し（クリック）操作を受けると、設
定した提供部屋数に応じて空室情報６を作成して部屋情
報記憶部１に書込むと共に（ＳＴ９）、設定した料金ラ
ンク２２に応じて価格情報７を作成して部屋情報記憶部
１に書込み（ＳＴ１０）、この購入者（一般客、Ａ社の
法人会員、あるいはＢ者の法人会員等）に関する価格設
定処理を終了する。

【００５５】ここで、他の購入者や他の日付に関して
も、価格情報７を作成する際には、再度、ステップ２に
戻って購入者及び日付の指定から同様に処理を実行す
る。 （宿泊予約処理）購入側端末１４は、通常のコンピュー
タ機能により、インターネット上の予約サーバ５にアク
セスし、予約サーバ５にホテル予約サービスの案内画面
を提供させる。購入側端末１４は、図８に示すように、
地区の選択画面がサービス規約と共に表示され（ＳＴ１
１）、規約を読んだ購入者の操作により、ホテルの在る
地区を選択した後、選択された地区における各ホテルの
選択画面が表示され（ＳＴ１２）、所望のホテルが選択
される。

【００５６】予約サーバ５は、選択されたホテルの紹介
及びメニュー画面をホテル別の宿泊規約と共に購入側端
末１４に提供する（ＳＴ１３）。

【００５７】次に、購入側端末１４は、購入者の操作に
より、宿泊予約処理、予約確認処理、予約変更処理及び
キャンセル処理のうち、所望の処理を指定すると共に、
氏名等の一般客管理情報又はＩＤ等の会員管理情報を入
力する。但し、ここでは宿泊予約処理を指定し、会員管
理情報を入力したとする。

【００５８】予約サーバ５は、この指定により、予約受
付処理部４が宿泊予約受付画面を提供する。購入側端末
１４では、図８〜図１０に示すように、宿泊予約受付画
面３０が表示される（ＳＴ１４）。

【００５９】続いて購入側端末１４では、購入者の操作
により、宿泊日３１、滞在期間３２が予約サーバ５に入
力される（ＳＴ１５）。

【００６０】予約サーバ５は、予約受付処理部４が、入
力された宿泊日３１及び滞在期間３２に従って、部屋情
報記憶部１内の空室情報を参照し、空室の有無を判定す
る（ＳＴ１６）。ここで、予約サーバ５は、空室無しの
ときには「満室」アイコン３３を表示させ（ＳＴ１
７）、空室有りのときには空室数に応じて「残り僅か」
アイコン３４又は「空室あり」アイコン３５等を表示さ
せて空室案内を行う（ＳＴ１８）。

【００６１】また、予約サーバ５は、これら空室の有無
に応じた表示と共に、宿泊日におけるベッドタイプ毎の
価格情報７を表示させる（ＳＴ１９）。但し、この価格
情報７は、購入者に応じて異なる内容が表示される。こ
れら購入者の区別は、ステップＳＴ１３から宿泊予約処
理に移行する際に入力した氏名又はＩＤ等の管理情報に
より分類される。

【００６２】続いて、購入側端末１４では、購入者の操
作により、宿泊したい部屋のベッドタイプの欄（前述し
たアイコン３４，３５の箇所）に、部屋数３６が入力さ
れる（ＳＴ２０）。

【００６３】図の例は、８／１０（火）から３日間の空
室状況及び価格情報７を表示させた後、８／１０
（火）、８／１１（水）の２日間、シングルタイプの１
部屋を予約する状態を示している。なお、キャンセル待
ち予約の際には、ステップＳＴ２０において、「満室」
アイコン３３の箇所に部屋数を入力すればよい。このと
き、例えば宿泊希望料金の入力により（図示せず）、キ
ャンセル待ちの優先順位を設定してもよい。

【００６４】予約サーバ５は、部屋数３６の入力によ
り、価格情報７の合計額を算出して宿泊予約受付画面３
０に表示させると、予約アイコン３７の押（クリック）
操作の有無を判定し（ＳＴ２１）、予約アイコン３７の
押操作の無いときにはステップＳＴ１５に戻るが、予約
アイコン３７の押操作の有るときには、宿泊日、ベッド
タイプ、価格及び宿泊者氏名を含む予約情報８を部屋情
報記憶部１に書込んで（ＳＴ２２）処理を終了する。

【００６５】なお、キャンセルの際には、ステップＳＴ
１３にてキャンセル処理に移行し、宿泊日、ベッドタイ
プ及び部屋数を指定してキャンセルすることができる。
このキャンセル処理においては、キャンセルの生じた理
由をアンケートにより調査することがキャンセル原因を
把握し、競争力を強化する観点から好ましい。また、例
えばキャンセルのステータスを変える等により、キャン
セルを通知した媒体（購入側端末１４、電話又はＦＡＸ
等）を顧客ＤＢ２に記録しておくことが市場調査の観点
から好ましい。

【００６６】また、予約確認や予約変更の際も同様に、
ステップＳＴ１３にてそれぞれ予約確認処理又は予約変
更処理に移行し、宿泊日等の指定により、該当する処理
を行うことができる。さらに、ステップＳＴ１９の価格
情報を表示した際に、アンケートを行ってもよい。この
種のアンケートによれば、価格情報７などに対する購入
者の需要状況をより的確に把握することができる。

【００６７】上述したように本実施形態によれば、販売
側端末１３が予め各日付毎の各ベッドタイプの部屋（商
取引対象）毎に価格情報と時期パターン（時間情報）と
の組を変更可能に予約サーバ５に設定し、購入側端末１
４が、外部からの操作により、日付を指定した要求を予
約サーバ５に送信し、予約サーバ５がこの要求に応じて
価格情報を購入側端末１４に通知し、購入側端末１４
が、この価格情報を表示すると共に、予約（購入）又は
取消を予約サーバ５に通知し、予約サーバ５がこの予約
又は取消を受付けるので、需要と供給を平衡させる市場
原理を機能させることができる。

【００６８】すなわち、本実施形態は、本発明者が名付
けたＦＭＥ(Flexible Merchant Electronic commerce；
購入者と販売者が価格を決める電子商取引)を実現させ
ることができる。

【００６９】また、ｉ×ｊ個の料金ランク表２４_i,jと
して価格情報と時期パターンとの組が購入側の客層（会
員又は一般客など）毎にも設定され、予約サーバ５が、
要求を受けたとき、購入者の客層に基づいて、予め設定
された価格情報を送出するので、各購入者及び時期に合
わせた多様な料金を設定でき、需要状況の予測精度を向
上させることができる。

【００７０】なお、本実施形態は、ホテルの宿泊予約を
対象としたが、これに限らず、施設利用権、交通手段及
び娯楽施設の座席取得権などの特定期間の利用権を対象
とした構成に変形しても、本発明を同様に実施して同様
の効果を得ることができる。

【００７１】また、本実施形態は、このような特定期間
の利用権といったサービスの提供に限らず、商品の販売
にも適用でき、提供する商品又はサービスには限定され
ない。また、料金ランク表２４は、通常時期と、特殊時
期とで価格情報の設定が異なるが、さらに、平日と、土
日祝日とで価格情報の設定を変えてもよい。ところで、
本発明を実施する際に、通信回線としてのインターネッ
トと、ウェブブラウザを利用することは、次の（ａ）〜
（ｄ）に述べる利点を有し、必要な時に接続し得る即時
性を向上させる観点から特に好ましい。

【００７２】（ａ）販売側端末１３及び購入側端末１４
をパソコンなどの一般的な情報処理装置により実現で
き、システム全体を簡略化させることができる。 （ｂ）購入側端末１４が一般的なソフトウェアに記述さ
れた本発明を容易に使用できるので、便宜性を向上させ
ることができる。 （ｃ）販売側では、購入側の潜在的な需要を喚起でき、
購買層の拡大化と共に、新たな市場を開拓することがで
きる。 （ｄ）このような（ｂ）（ｃ）の利点が互いに相乗効果
を生み、インターネット・インフラの拡大につながる。
この拡大は、購入者数の増大や販売者の増加を促すと共
に、新しい通信機器や通信基盤を提供させ、場所や時間
の制約を排除するネットワーク接続の効果を増大させ
る。このため、必要な時に接続し得るインターネットの
即時性を向上させることができる。

【００７３】なお、（ｄ）に述べた即時性は、本発明に
おける需要と供給の市場原理による価格決定を正確に機
能させることにつながり、本発明における価格決定によ
る利便性を確実に実現させることにつながる。

【００７４】（第２の実施形態）図１１は本発明の第２
の実施形態に係る商取引システムにおける価格推移を説
明するための模式図である。なお、本実施形態は、前述
した内容と同一内容の説明を省略し、ここでは異なる部
分について主に述べる。なお、以下の各実施形態も同様
にして重複した説明を省略する。

【００７５】すなわち、本実施形態は、第１の実施形態
の変形例であり、需要が低い時の売れ残りの低減を図る
ものであり、具体的には、始めに設定された価格情報７
を締切時間が近づくにつれて低下させる構成となってい
る。

【００７６】ここで、販売情報処理部３は、前述した機
能に加え、日別価格設定画面２０にて、販売側端末１３
からベッドタイプ毎の料金ランク２２が入力された際
に、例えば図１１に示す如き、締切時間までの残り時間
に対する価格の推移を示す価格推移グラフ３８を販売側
端末１３に提供する機能と、価格推移グラフ３８の通り
に価格情報７を変更させる機能とをもっている。

【００７７】図１１中、縦軸は価格情報７を示し、横軸
は販売締切時間までの残り時間を示す。すなわち、残り
時間が短くなるに従い価格情報７の値を低下させる旨を
示している。同図において、１６８〜７２時間前は、当
初の価格情報７を一定に推移させ、７２時間前、２４時
間前、１２時間前、６時間前の各時点（価格変更点）に
て価格情報７の値を低下させている。但し、価格推移グ
ラフ３８中に黒丸で示す価格変更点を結ぶ破線の傾きに
沿って価格情報の値を低下させてもよく、この方がより
一層売れ残りの低減効果を期待することができる。

【００７８】以上のような構成としても、第１の実施形
態の効果に加え、売れ残りの低減を図ることができる。
なお、販売情報処理部３は、価格の低下に限らず、例え
ば予約が殺到した場合などは価格を上昇させる設定とし
てもよい。すなわち、図１１に示した価格推移グラフ３
８は一例であり、実際には時間軸に対して任意に価格情
報７を変更し得る構成であり、需要と供給とを平衡させ
て価格の適正化を図ることができる。

【００７９】（第３の実施形態）図１２は本発明の第３
の実施形態に係る商取引システムの変形例を説明するた
めの宿泊予約受付画面３０の模式図である。本実施形態
は、第１又は第２の実施形態の変形例であり、販売側端
末の操作又は価格推移グラフの設定により価格を変更し
たとき、図１２の破線枠に示すように、価格情報７の設
定日時３９を宿泊予約受付画面３０に表示する構成とな
っている。

【００８０】具体的には、販売情報処理部３は、前述し
た機能に加え、価格情報７の設定時に、図１２に示した
ように、価格情報７に価格設定日時（変更を含む）を含
めて部屋情報記憶部に書込む機能をもっている。

【００８１】予約受付処理部４は、前述した機能に加
え、部屋情報記憶部１内の価格情報７における価格設定
日時３９に基づいて、宿泊予約受付画面３０に部屋価格
の設定日時を表示する機能をもっている。なお、これに
代えるか、付加する形式で、現在表示中の価格情報７の
有効期限（価格推移グラフ３８における次の価格変更点
までの時間）を表示してもよい。

【００８２】以上のような構成としても、第１又は第２
の実施形態の効果に加え、価格情報７の設定日時３９を
購入側端末１４に表示させることができ、もって、購入
者の予約申込みを需要と供給の平衡点に導引することが
できる。

【００８３】（第４の実施形態）次に、本発明の第４の
実施形態に係る商取引システムの適用された洋書販売シ
ステムについて背景説明の後に述べる。まず、日本国内
では、再版制度により、書籍の定価が定められている。
一方、アメリカの例では、書籍価格が市場原理に従って
変動する。出版社は、版権を一時的に持ち、契約発行部
数への到達時あるいは発行期間の終了時などに版権を移
動させる。このため、同じ書籍が別々の出版社から発行
されることがある。また、書籍の販売業者が出版社とは
独立に存在するので、書籍の価格が出版社、販売業者並
びに購入者の需要と供給のバランスにより変動する。

【００８４】本実施形態は、以上のような洋書価格の変
動という背景を考慮してなされたものである。具体的に
は本発明者は、価格の変動する販売形態では、販売者と
購入者の間で、発行部数と売上部数に関連した需要・供
給関係に基づく価格設定が望まれる、と推測した。係る
価格設定は、販売者側から見ると、発行部数と売上部数
に基づき、価格を変更可能な構成として表現される。こ
れにより、本実施形態は、書籍の発行期間を初期、中
期、後期の３つ等に分け、各期間の変わり目における需
要の実績に基づき、価格設定を変化させるシステムとな
っている。図１３は本発明の第４の実施形態に係る商取
引システムの適用された洋書販売システムの構成を示す
模式図である。この洋書販売システムは、書籍情報記憶
部４１、販売情報記憶部４２、価格情報処理部４３及び
販売処理部４４を有する販売サーバ４０が、インターネ
ット等の広域ネットワーク５１並びにイントラネット等
のローカルネットワーク５２を介してそれぞれ販売側端
末５３及び購入側端末５４に接続されている。

【００８５】ここで、書籍情報記憶部４１は、書籍名、
著者名、出版社、装丁、ＩＳＢＮコード、発行日、売上
部数情報、発行部数情報、発行期間情報及び価格情報
が、販売サーバ４０内で読出／書込可能に記憶されてい
る。

【００８６】販売情報記憶部４２は、購入者個人の管理
情報（氏名、ふりがな、連絡用メールアドレス、連絡電
話番号、クレジットカード名義人、カード番号、カード
有効期限）が販売サーバ４０内で読出／書込可能に暗号
化されて記憶されている。

【００８７】価格情報処理部４３は、図１４に示す如
き、経過期間毎の需要実績に応じて価格を変更させるた
めの価格設定テーブル（価格変更用のひな形）６０を有
し、販売側端末５３から接続要求を受けたとき、該当す
る書籍に関し、前提条件（発行日、初期価格（発行日〜
最初の経過期間までの価格）、発行期間、発行部数）６
１、場合分け条件（各経過期間毎の見込み部数、実需要
（購入の受付状況）、残部数）６２、場合分け毎の設定
価格（初期価格に対する割合）６３を価格設定テーブル
６０を用いて設定するための価格設定画面を販売側端末
５３に提供する機能と、販売側端末５３から価格設定テ
ーブル６０に入力された内容を書籍情報記憶部４１に書
込む機能とをもっている。

【００８８】なお、価格設定テーブル６０は、任意な設
定が可能であるが、ここでは経過期間に応じて次の趣旨
で設定されている。 発行初期（０〜１ヶ月未満）…初期需要により価格が設
定される。初期需要が見込みに対して大のとき、品薄を
避けるために価格が引上げられる。初期需要が見込みよ
りも著しく小のとき、需要を喚起するために価格が引下
げられる。 発行中期（１ヶ月以上〜５ヶ月未満）…実需要により価
格が設定される。需要が見込みから大幅に逸脱しない限
り、初期の価格設定が維持される。 発行後期（５ヶ月以上〜６ヶ月未満）…残部数により価
格が設定される。残部数が見込みに対して大のとき、完
売するために価格が引下げられる。なお、発行日から６
ヶ月以上については、発行期間の終了のため、価格が設
定されない。 販売処理部４４は、購入側端末５４から接続要求を受け
たとき、該当する書籍の購入を受付けるための書籍購入
画面を価格設定テーブルの内容に基づいて作成し、得ら
れた書籍購入画面を購入側端末１４に提供する機能と、
購入側端末５４から購入要求が入力されると、書籍及び
購入者を示す購入情報を販売情報記憶部４２に書込む機
能とをもっている。

【００８９】なお、価格情報処理部４３及び販売処理部
４４は、例えば磁気ディスク等の記憶媒体に記憶された
価格情報処理プログラム及び販売処理プログラムを読込
み、これらプログラムによって動作が制御されるコンピ
ュータによって実現可能となっている。また、販売サー
バ４０は、前述した書籍情報記憶部４１、販売情報記憶
部４２、価格情報処理部４３及び販売処理部４４に加
え、既存のコンピュータ機能を備えている。一方、販売
側端末５３は、販売サーバ４０にアクセスし、販売サー
バ４０から提供される価格設定画面等の画面情報を取得
して種々の設定処理を実行するための通信端末であり、
前述同様に、キーボードやマウス等の入力手段及びＣＲ
Ｔや液晶ディスプレイ等の表示手段を有し、ネットワー
ク５１，５２を介して販売サーバ４０とデータを交換可
能な通常のコンピュータ機能を備えている。

【００９０】購入側端末５４は、販売サーバ４０にアク
セスし、販売サーバ４０から提供される書籍購入画面等
の画面情報を取得して購入処理を実行するための通信端
末であり、具体的には、キーボードやマウス等の入力手
段及びＣＲＴや液晶ディスプレイ等の表示手段を有し、
ネットワーク５１，５２を介して販売サーバ４０とデー
タを交換可能な通常のコンピュータ機能を備えている。

【００９１】次に、以上のように構成された洋書販売シ
ステムの動作を価格設定処理及び書籍購入処理の順に説
明する。 （価格設定処理）販売側端末５３は、販売者の操作によ
り、図１５に示すように、販売サーバ４０への接続処理
を実行し（ＳＴ３１）、価格設定画面を要求する。販売
サーバ４０は、価格情報処理部４３がこの要求を受ける
と、価格設定画面を販売側端末５３に提供する。販売側
端末５３は、この価格設定画面を表示し、販売者の操作
により、価格設定対象の書籍名が入力されると、この書
籍名データを販売サーバ４０に送出する。

【００９２】販売サーバ４０は、価格情報処理部４３が
この書籍名データに基づいて書籍情報を検索して（ＳＴ
３２）該当する書籍情報の有無を判定し（ＳＴ３３）、
書籍情報の無いときには価格情報作成不可と判定して
（ＳＴ３４）処理を終了するが、ここでは、書籍情報が
有るので、発行部数情報の読込処理に移行する。

【００９３】すなわち、価格情報処理部４３は、書籍名
データで指定される書籍情報において、書籍情報記憶部
４１内の発行部数情報、売上部数情報及び発行期間情報
を読込んで作成した価格設定テーブル６０を販売側端末
５３に提供し（ＳＴ３５〜ＳＴ３８）、図１６に示すよ
うに、価格設定テーブル６０を含む価格設定画面６４を
販売側端末５３に表示させる。

【００９４】販売側端末５３は、販売者の操作により、
価格設定テーブル６０内の前提条件６１、場合分け条件
６２及び設定価格６３を適宜入力して販売サーバ４０に
設定する。具体的には、価格設定画面６４においては、
各経過期間と、各経過期間毎の見込み部数と、各経過期
間毎の実需要（購入の受付状況）の場合分けと、場合分
けされた実需要に相当する残部数と、各場合分けにおけ
る設定価格（対初期価格）とが入力される。但し、実需
要と、残部数とは互いにいずれか一方を入力すれば、他
方は自動的に算出されて表示される。販売サーバ４０の
価格情報処理部４３は、このように価格設定画面６４に
よる設定が完了し、設定アイコン６５がクリック操作さ
れると、現在の日付から該当する経過期間及び残部数を
参照し、条件が一致するか否かを判定し（ＳＴ３９）、
条件が不一致の際にはステップＳＴ３８に戻り、設定処
理を継続するが、条件が一致した際には、価格設定テー
ブル６０を保存すると共に、条件に該当する価格情報を
作成して書籍情報記憶部４１内に書込み（ＳＴ４０）、
処理を終了する。

【００９５】（書籍購入処理）購入側端末は、通常のコ
ンピュータ機能により、図１７に示すように、インター
ネット上の販売サーバに接続し（ＳＴ４１）、販売サー
バに洋書販売サービスの案内画面を要求する。販売サー
バ４０は、この要求を受けると、販売処理部４４が書籍
購入画面を販売側端末に提供する。購入側端末５４は、
図１８に示す如き書籍購入画面７０を表示する。続いて
購入側端末５４では、購入者の操作により、購入対象の
書籍に関連したキーワード７１を販売サーバ４０に入力
する。

【００９６】販売サーバ４０では、販売処理部４４が入
力されたキーワードに従って、書籍情報記憶部４１内の
書籍情報を検索し（ＳＴ４２）、書籍情報の有無を判定
する（ＳＴ４３）。ここで、販売サーバ４０は、該当す
る書籍情報無しのときにはその旨を示すメッセージを送
出してステップＳＴ４２に戻るが、書籍情報が有るとき
には現在の日付と、経過期間と、残部数と基づいて、価
格設定テーブル６０に規定された価格情報７２を表示さ
せると共に（ＳＴ４４）、残り部数（図示せず）を購入
側端末５４に表示させる（ＳＴ４５）。

【００９７】また、販売サーバ４０の販売処理部４４
は、価格情報の表示と共に、ＩＳＢＮコード、書籍名／
著者名、装丁、購入用のチェックボックスからなる書籍
一覧７３を購入側端末５４に表示させる。

【００９８】続いて、購入側端末５４では、購入者の操
作により、購入したい書籍のチェックボックスに、チェ
ック印が入力される。また、購入側端末５４は、購入者
の操作により、氏名やクレジットカード番号等の購入者
情報を販売サーバ４０に入力する（ＳＴ４６）。

【００９９】販売サーバ４０は、販売処理部４４がこの
購入者情報を販売情報記憶部４２に保存すると共に、購
入アイコン７４の押（クリック）操作の有無を判定し
（ＳＴ４７）、購入アイコン７４の押操作の無いときに
はステップＳＴ４２に戻るが、購入アイコン７４の押操
作の有るときには、書籍名、冊数、価格及び購入者氏名
を含む購入情報を販売情報記憶部４２に書込んで（ＳＴ
４８）処理を終了する。

【０１００】上述したように本実施形態によれば、価格
情報と経過期間（時間情報）との組が実需要（購入の受
付状況）毎にも設定され、販売サーバ４０が要求を受け
たとき、実需要に基づいて、予め設定された価格情報を
送出するので、第１の実施形態と同様の効果に加え、需
要状況に応じて価格情報を自在に変更させることができ
る。

【０１０１】すなわち、予め需要状況を経過期間毎に場
合分けし、各場合毎に価格情報を上下に設定しているの
で、実需要に応じて適切に価格情報を変更させることが
できる。

【０１０２】なお、本実施形態は、洋書の販売に適用さ
せる場合について説明したが、これに限らず、現行の書
籍の再販制度が撤廃された際には、日本の出版社から出
版・販売される和書に適用しても、同様に実施して同様
の効果を得ることができる。また、和書以外の任意の商
品にも適用できることは言うまでもない。

【０１０３】また、本実施形態は、洋書等の商品に限ら
ず、前述したホテル予約などのサービスの販売にも適用
でき、提供する商品又はサービスには限定されない。さ
らに、本実施形態は、第１の実施形態と組合せて、会員
と一般客とで異なる価格情報により商品を提供する構成
としてもよい。また、第３の実施形態と組合わせて、価
格情報の設定時期又は有効期限を表示する構成としても
よい。あるいはこれら第１及び第３の実施形態の両方に
組合せてもよい。

【０１０４】（第５の実施形態）次に、本発明の第５の
実施形態に係る商取引システムの適用された販売システ
ムについて説明する。

【０１０５】本実施形態は、第４の実施形態の変形例で
あり、個人を対象とした洋書の販売に代えて、小売店を
対象とした家電製品（又は耐久消費財一般）の卸販売を
行うものである。実質的な構成と作用効果は第４の実施
形態と同じであるが、洋書の価格設定テーブル６０で
は、経過期間と実需要に応じて設定価格が上がる場合と
下がる場合との両方あったのに対し、家電製品の価格設
定テーブルでは、経過期間と実需要に応じて設定価格
（対初期価格）が全て下がる場合になる（すなわち、本
実施形態は、設定価格の下げ幅が変更される構成とな
る）。

【０１０６】また、本実施形態では、洋書の「書籍名」
に代えて家電製品の「製品名」が設定され、洋書の「出
版社」に代えて家電製品の「メーカ名」が設定される。
また、洋書の「発行日」に代えて家電製品の「発売日」
が設定され、洋書の「発行期間」に代えて家電製品の
「販売期間」が設定される。さらに、洋書の「発行部
数」に代えて家電製品の「初期ロット台数」が設定さ
れ、洋書の「発行期間」に代えて家電製品の「販売期
間」が設定される。但し、これらは前述した通り、実質
的に同一である。

【０１０７】以上のような構成としても、家電製品の販
売において、第４の実施形態と同様の効果を得ることが
できる。また、経過期間の最終段階においては、赤字と
なるような安い価格を設定することにより、完売の達成
を期待することができる。

【０１０８】またさらに、実際の社会状況（ライフサイ
クルや値下げ要求等）に応じ、価格情報の設定を適宜見
直して修正することにより、一層、市場原理に合った価
格情報を設定することができる。また、本実施形態も第
４の実施形態と同様に、第１及び／又は第３の実施形態
と組合せても良い。特に、第１の実施形態と組合せて、
取引量（利用頻度）の多い顧客には安い価格で商品を提
供するといった数量リベート的な価格設定テーブルを備
えた方が社会の実情に即するものと考えられる。

【０１０９】尚、本発明における記憶媒体としては、磁
気ディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、ハード
ディスク、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶ
Ｄ等）、光磁気ディスク（ＭＯ等）、半導体メモリ等、
プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可
能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であ
っても良い。

【０１１０】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているＯＳ（オペレーティングシステム）や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のＭＷ
（ミドルウェア）等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行しても良い。

【０１１１】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、ＬＡＮやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。

【０１１２】また、記憶媒体は１つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成で
あっても良い。

【０１１３】尚、本発明におけるコンピュータは、記憶
媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態にお
ける各処理を実行するものであって、パソコン等の１つ
からなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシ
ステム等の何れの構成であっても良い。

【０１１４】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。

【０１１５】また、上記実施形態では、適用可能なコン
ピュータシステムを述べなかったが、記憶装置側のサー
バに各クライアント端末が接続されたクライアント・サ
ーバシステムや、記憶装置側のホストコンピュータに複
数のダム端末が接続されたシステム等の任意のシステム
に適用可能となっている。

【０１１６】また、上記実施形態では、予約サーバ５及
び販売サーバ４０のプログラムの各機能を説明するため
に便宜的に販売情報処理部３，予約受付処理部４，価格
情報処理部４３，販売処理部４４なる機能ブロックを用
いて説明したが、これに限らず、全体として同様に動作
するものであれば、本発明の範囲に包含される。

【０１１７】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。

【０１１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、需
要と供給を平衡させる市場原理を機能させることができ
る商取引システム、販売システム、記憶媒体、販売側サ
ーバ、販売側端末、購入側端末及び商取引方法を提供で
きる。また、上記市場原理を機能させるように、需要状
況の予測精度を向上できる。あるいは、上記市場原理を
機能させるように、需要状況に応じて価格情報を自在に
変更できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る商取引システム
の適用された空室予約システムの構成を示す模式図

【図２】同実施形態における空室情報を説明するための
模式図

【図３】同実施形態における価格情報を説明するための
模式図

【図４】同実施形態における予約情報を説明するための
模式図

【図５】同実施形態における価格設定処理を説明するた
めのフローチャート

【図６】同実施形態における日別価格設定画面を示す模
式図

【図７】同実施形態における料金ランク表の概念を示す
模式図

【図８】同実施形態における宿泊予約処理を説明するた
めのフローチャート

【図９】同実施形態における宿泊予約処理を説明するた
めのフローチャート

【図１０】同実施形態における宿泊予約画面を示す模式
図

【図１１】本発明の第２の実施形態に係る商取引システ
ムにおける価格推移を説明するための模式図

【図１２】本発明の第３の実施形態に係る商取引システ
ムの変形例を説明するための宿泊予約受付画面の模式図

【図１３】本発明の第４の実施形態に係る商取引システ
ムの適用された洋書販売システムの構成を示す模式図

【図１４】同実施形態における価格設定テーブルを説明
するための模式図

【図１５】同実施形態における価格設定処理を説明する
ためのフローチャート

【図１６】同実施形態における価格設定画面を示す模式
図

【図１７】同実施形態における書籍購入処理を説明する
ためのフローチャート

【図１８】同実施形態における書籍購入画面を示す模式
図

【符号の説明】

１…部屋情報記憶部 ２…顧客ＤＢ ３…販売情報処理部 ４…予約受付処理部 ５…予約サーバ ６…空室情報 ７，７２…価格情報 ８…予約情報 １１，５１…広域ネットワーク １２，５２…ローカルネットワーク １３，５３…販売側端末 １４，５４…購入側端末 ２０…日別価格設定画面 ２１…日付 ２２…料金ランク ２３…提供部屋数 ２４…料金ランク表 ２５…設定アイコン ３０…宿泊予約受付画面 ３１…宿泊日 ３２…滞在期間 ３３…「満室」アイコン ３４…「残り僅か」アイコン ３５…「空室あり」アイコン ３６…部屋数 ３７…予約アイコン ３８…価格推移グラフ ３９…価格設定日時 ４０…販売サーバ ４１…書籍情報記憶部 ４２…販売情報記憶部 ４３…価格情報処理部 ４４…販売処理部 ６０…価格設定テーブル ６１…前提条件 ６２…場合分け条件 ６３…設定価格 ７０…書籍購入画面 ７１…キーワード ７３…書籍一覧 ７４…購入アイコン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 一郎 東京都青梅市新町３丁目３番地の１ 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 藤原 豊和 東京都港区芝浦一丁目１番１号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 菊地 紀芳 東京都港区芝浦一丁目１番１号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 佐藤 千馬 東京都港区芝浦一丁目１番１号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 荒井 正義 東京都台東区東上野２丁目14番１号 株式 会社セル・インフォーテック内 (72)発明者 上垣 徹 東京都台東区東上野２丁目14番１号 株式 会社セル・インフォーテック内 Ｆターム(参考） 5B049 BB11 BB52 BB61 CC05 CC06 CC08 DD01 FF01 GG02

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 販売側が価格を時間に応じて推移させる
   商取引対象を前記販売側と購入側との間でインターネッ
   トを介して商取引するための商取引システムであって、 予め商取引対象毎に価格情報と時間情報との組が設定さ
   れ、前記商取引対象を指定した情報要求に応じて前記価
   格情報を情報要求元に送出し、当該情報要求元から通知
   される購入又は取消を受付ける販売側サーバと、 前記価格情報と時間情報との組を変更可能に前記販売側
   サーバに設定するための販売側端末と、 外部からの操作により、前記情報要求を前記販売側サー
   バに送信し、前記販売側サーバから応答された価格情報
   を表示すると共に、購入又は取消を前記販売側サーバに
   通知する購入側端末とを備えたことを特徴とする商取引
   システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の商取引システムにおい
   て、 前記価格情報と時間情報との組は、前記購入側の客層毎
   にも設定され、 前記販売側サーバは、 前記情報要求を受けたとき、前記情報要求元の客層に基
   づいて、予め設定された価格情報を送出することを特徴
   とする商取引システム。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の商取引システムにおい
   て、 前記価格情報と時間情報との組は、前記購入の受付状況
   毎にも設定され、 前記販売側サーバは、 前記情報要求を受けたとき、前記購入の受付状況に基づ
   いて、予め設定された価格情報を送出することを特徴と
   する商取引システム。
4. 【請求項４】 価格を時間に応じて推移させる商取引対
   象をインターネットを介して販売するための販売システ
   ムであって、 予め商取引対象毎に価格情報と時間情報との組が設定さ
   れ、前記商取引対象を指定した情報要求に応じて前記価
   格情報を情報要求元に送出し、当該情報要求元から通知
   される購入又は取消を受付ける販売側サーバと、 前記価格情報と時間情報との組を変更可能に前記販売側
   サーバに設定するための販売側端末とを備えたことを特
   徴とする販売システム。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の販売システムにおい
   て、 前記価格情報と時間情報との組は、前記購入側の客層毎
   にも設定され、 前記販売側サーバは、 前記情報要求を受けたとき、前記情報要求元の客層に基
   づいて、予め設定された価格情報を送出することを特徴
   とする販売システム。
6. 【請求項６】 請求項４に記載の販売システムにおい
   て、 前記価格情報と時間情報との組は、前記購入の受付状況
   毎にも設定され、 前記販売側サーバは、 前記情報要求を受けたとき、前記購入の受付状況に基づ
   いて、予め設定された価格情報を送出することを特徴と
   する販売システム。
7. 【請求項７】 価格を時間に応じて推移させる商取引対
   象をインターネットを介して販売するための販売側サー
   バを備えた販売システムに用いられるコンピュータ読取
   り可能な記憶媒体であって、 前記販売側サーバのコンピュータに、 予め商取引対象毎に価格情報と時間情報との組が設定さ
   れる機能、 前記商取引対象を指定した情報要求に応じて前記価格情
   報を情報要求元に送出する機能、 当該情報要求元から通知される購入又は取消を受付ける
   機能、 を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピュー
   タ読取り可能な記憶媒体。
8. 【請求項８】 請求項７に記載のコンピュータ読取り可
   能な記憶媒体において、 前記販売側サーバのコンピュータに、 前記価格情報と時間情報との組を前記購入側の客層毎に
   も設定させる機能、 前記情報要求を受けたとき、前記情報要求元の客層に基
   づいて、予め設定された価格情報を送出する機能、 を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピュー
   タ読取り可能な記憶媒体。
9. 【請求項９】 請求項７に記載のコンピュータ読取り可
   能な記憶媒体において、 前記販売側サーバのコンピュータに、 前記価格情報と時間情報との組を前記購入の受付状況毎
   にも設定させる機能、 前記情報要求を受けたとき、前記購入の受付状況に基づ
   いて、予め設定された価格情報を送出する機能、 を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピュー
   タ読取り可能な記憶媒体。
10. 【請求項１０】 販売側が価格を時間に応じて推移させ
    る商取引対象を前記販売側と購入側との間でインターネ
    ットを介して商取引するための商取引システムに用いら
    れる販売側サーバであって、 前記インターネットを介して接続された販売側端末に対
    し、予め商取引対象毎に価格情報と時間情報との組を設
    定させる価格設定手段と、 前記インターネットを介して接続された購入側端末に対
    し、前記商取引対象を指定させると共に、当該指定を含
    む情報要求に応じ、前記価格設定手段により設定された
    価格情報を情報要求元の購入側端末に送出する価格情報
    送出手段と、 前記価格情報送出手段により価格情報が送出されたと
    き、前記情報要求元の購入側端末から通知される購入又
    は取消を受付ける購入受付手段とを備えたことを特徴と
    する販売側サーバ。
11. 【請求項１１】 請求項１０に記載の販売側サーバにお
    いて、 前記価格設定手段は、前記価格情報と時間情報との組を
    前記購入側の客層毎にも設定させ、 前記価格情報送出手段は、前記情報要求を受けたとき、
    前記情報要求元の客層に基づいて、前記価格設定手段に
    より予め設定された価格情報を送出することを特徴とす
    る販売側サーバ。
12. 【請求項１２】 請求項１０に記載の販売側サーバにお
    いて、 前記価格設定手段は、前記価格情報と時間情報との組を
    前記購入の受付状況毎にも設定させ、 前記価格情報送出手段は、前記情報要求を受けたとき、
    前記購入の受付状況に基づいて、前記価格設定手段によ
    り予め設定された価格情報を送出することを特徴とする
    販売側サーバ。
13. 【請求項１３】 販売側が価格を時間に応じて推移させ
    る商取引対象を前記販売側と購入側との間でインターネ
    ットを介して商取引するための商取引システムに用いら
    れる販売側端末であって、 前記インターネットを介して接続された販売側サーバに
    対し、外部からの操作により、予め商取引対象毎に価格
    情報と時間情報との組を入力する価格入力手段を備えた
    ことを特徴とする販売側端末。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の販売側端末におい
    て、 前記価格入力手段は、前記価格情報と時間情報との組を
    前記購入側の客層毎にも入力することを特徴とする販売
    側端末。
15. 【請求項１５】 請求項１３に記載の販売側端末におい
    て、 前記価格入力手段は、前記価格情報と時間情報との組を
    前記購入の受付状況毎にも入力することを特徴とする販
    売側端末。
16. 【請求項１６】 販売側が価格を時間に応じて推移させ
    る商取引対象を前記販売側と購入側との間でインターネ
    ットを介して商取引するための商取引システムに用いら
    れる購入側端末であって、 外部からの操作により、前記商取引対象を指定した情報
    要求を前記販売側に送信する情報要求手段と、 前記情報要求手段により情報要求が送信されたとき、前
    記販売側から応答された価格情報を表示する価格情報表
    示手段と、 前記価格情報表示手段により価格情報が表示されたと
    き、外部からの操作により、購入又は取消を前記販売側
    に通知する購入通知手段とを備えたことを特徴とする購
    入側端末。
17. 【請求項１７】 請求項１６に記載の購入側端末におい
    て、 前記価格情報表示手段による価格情報の表示に先行し、
    外部からの操作により、前記購入側の客層情報を前記販
    売側に送信する客層情報送信手段を備えたことを特徴と
    する購入側端末。
18. 【請求項１８】 商取引対象を前記販売側と購入側との
    間でインターネットを介して商取引する商取引方法であ
    って、前記商取引対象の価格が時間に応じて推移される
    ことを特徴とする商取引方法。