JPWO2005088318A1 - 加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置 - Google Patents

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Abstract

車に取り付けられているタイヤが盗難にあう程度の微小な力がタイヤに加わったときでも、タイヤに発生する加速度の検出を可能とする。加速度センサ1は、外ケース4の下部に取り付けられた面状ばね5と、この面状ばね5の保持部に保持された磁石6及び重り7と、外ケース4の上部に取り付けられた磁電変換手段8とからなっていて、面状ばね5の磁石6を保持する保持部を開放端の腕部とし、磁石6と重り7とで面状ばね5の腕部の開放端を挟持することにより、磁石6と重り7によって面状ばね5を保持する。

Description

本発明は、加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置に関し、車に取り付けられているタイヤが盗難にあう程度の力がタイヤに加わったときでも、その加えられた力によりタイヤに発生する加速度の測定が可能な加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置に関する。
一般的に、電子部品は、小型化・軽量化されることにより、新たな用途に使用可能となることがあり、また、既存の電子部品に補足的な新機能を付加することにより、新たな用途に使用可能となることがある。
このことは、磁電変換手段を用いた加速度センサにもあてはまり、たとえば、自動車のタイヤホイールに取り付けられ、走行中のタイヤ内の物理量(たとえば、空気圧)を検出するタイヤ状態監視装置に、加速度センサを使用するといった新たな用途がある。
このタイヤ状態監視装置は、特開2000−203218号公報及び特開2000−203219号公報において開示された技術であり、たとえば、圧力検出センサ,発信機,電池,制御装置及び加速度センサ(遠心スイッチ)等を備えた構成としてある。この場合の加速度センサは、電池の寿命を延ばす目的で、走行中のタイヤに作用する遠心力を検出し、走行しているときだけタイヤ状態監視装置を作動させるための遠心スイッチとして使用される。
このため、上記遠心スイッチは、タイヤホイールに取り付けることができるように、小型化・軽量化される必要がある。
ところで、磁電変換手段を使用した様々なセンサ、たとえば、特許文献1に記載されたセンサが提案されている。この変位検出センサは、外部応力により変位するばね部を蛇行腕片状に形成して、このばね部を可動部の中心軸に対して軸対称もしくは線対称に配置してある。そして、上記可動部の中央部に磁石を装着し、その磁石の変位方向の対向する箇所に磁電変換素子を配置して、磁石の変位にともなう電圧の変化を変位として検出する構成としてある。
特開平6−230023号公報
しかしながら、上記特許文献1の変位検出センサは、加速度センサとして使用したとしても、構造上、小型化が難しいので、たとえば、上記タイヤ状態監視装置に使用可能な大きさまで小型化できないといった問題があった。
また、小型化可能な加速度センサとして良く知られているものにMEMS加速度センサがある。しかし、このMEMS加速度センサでは、タイヤ内に装着して使用した場合、走行中の振動、衝撃に耐えることが出来ないという問題があった。
更に、コイルバネを使用した加速度センサも存在するが、このコイルバネを使用したセンサは、バネとケースが摺動によって削れるという問題があり、これらは寿命に大きく左右されるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく、車に取り付けられているタイヤが盗難にあう程度の力がタイヤに加わったときでも、その加えられた力によりタイヤに発生する加速度を検出でき、かつ、タイヤ内部に取り付け可能な程度に小型化でき、また、数万キロにおよぶ車の走行に伴う振動・衝撃にも耐えることが可能な加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加速度センサは、ケースの内側に少なくともその基部が固定された面状ばねと、該面状ばねの中央の保持部に保持された磁石と、該磁石と空隙を介して前記ケースに対向配置されると共に、前記磁石が移動したときの磁気変化を検出する磁電変換手段とを備えた加速度センサにおいて、前記面状ばねは、一端が前記基部に接続され他端が開放端である複数本の腕部を有し、前記保持部は前記複数本の腕部のうち少なくとも2本の腕部の開放端に設けられた構成としてある。
このようにすると、小型でありながら小さいバネ定数の面状ばねを得ることができ、ケース内に配設が可能となり、0.3〜5Gの範囲の加速度を検出することができる。
また、本発明の加速度センサは、前記面状ばねの腕部は、その一端が開放端となっている半径方向に伸長する第1の腕と、該第1の腕の他端から円周方向に伸長し、前記基部に接続された第2の腕で構成されている。
このようにすると、加速度方向と直交する方向の振動や衝撃の影響を減らすことができ、磁石、重り、バネがケースとぶつかることによる削りかすを発生させない。ひいては、センサの寿命向上に大きく貢献する。
また、本発明の加速度センサは、前記面状ばねのバネ定数を0.15〜1.25mN/mmとした。
また、本発明の加速度センサは、前記磁石に重りを取り付けた構成としてある。
このようにすると、加速度センサを遠心スイッチとして使用するとき、重りの重量を調整することにより、閾値となる遠心力を容易に設定することができる。
また、本発明の加速度センサは、前記磁石と前記磁石に取り付けた前記重りで前記面状ばねの開放端を挟持することにより、前記面状ばねに前記磁石を保持させた構成としてある。
このようにすると、ばねの中心部(被挟持部)を、磁石と重りの間に挟むことができ、小型化された磁石をばねに取り付けることができる。また、ばねの被挟持部を、磁石の下面と重りの上面(挟持部)との間に自由端の状態で挟むと、ばねが弾性変形しやすくなり、バネ定数を小さくすることができ、小型化が可能となる。
また、本発明の加速度センサは、前記重りが移動しても、該重りの挟持部だけが前記ばねと接触するように、前記重りの外周部を面取りした構成としてある。
このようにすると、磁石及び重りが上方に移動し、ばねが斜め上方に弾性変形しても、ばねが重りの上部と接触するといった不具合を防止することができる。
また、本発明の加速度センサは、前記面状ばねを、磁電変換手段の本体とほぼ同一径とした構成としてある。
このようにすると、面状ばねの取り付けられる外ケースが小型化されるので、加速度センサを小型化することができる。
また、本発明の加速度センサは、前記ケースの内側に凹部を形成し、前記面状ばねの基部を該凹部に嵌入した構成としてある。
このようにすると、面状ばねの位置決めを容易に行なうことができるとともに、磁石の位置精度を向上させることができる。
また、本発明の加速度センサは、加速度検出方向と直交する方向への前記磁石の移動を制限するガイドを前記ケースの内側に設けた構成としてある。
このようにすると、加速度検出方向と直交する方向への衝撃・振動が作用した場合であっても、この方向への磁石の移動距離が制限されるので、ばねがダメージを受けるといった不具合を防止することができる。
また、本発明の加速度センサは、前記磁石に作用する加速度が所定の加速度より小さい間は、前記磁石の磁気吸引力によって前記磁石の移動を規制する位置に磁性部材を配置した構成としてある。
このようにすると、磁石の磁気吸引力を利用して、所定の加速度以上の加速度が作用したとき、はじめてその加速度を検出することができる。
なお、磁石を一方向に付勢する方法としては、磁気吸引力を利用する他に、ばね力などを利用することも考えられるが、小型化された加速度センサにおいては、磁気吸引力を利用することによって、測定精度及び信頼性を高めることができる。
また、本発明の加速度センサ付きタイヤ情報送信装置は、タイヤの内周面及びホイール壁面によって囲まれたタイヤ空洞領域に取り付けられ、このタイヤ空洞領域内の雰囲気情報を検知して、タイヤ空洞領域外へ無線で送信する加速度センサ付きタイヤ情報送信装置であって、前記加速度センサが前記タイヤの回転状態を検出し、この回転状態検出信号により、送信情報を変更する構成としてある。
このようにすると、加速度センサがタイヤの回転状態を精度よく検出することができるので、タイヤ情報送信装置の誤動作を防止し信頼性を高めることができる。また、加速度センサが小型化されるので、タイヤ情報送信装置を小型化することができる。
本発明の加速度センサおよび加速度センサ付きタイヤ情報送信装置は、面状ばねの中央に磁石を接合した加速度センサを用いているので、(例えば、面状ばねのバネ定数0.15〜1.25mN/mm)、車に取り付けられているタイヤが盗難にあう程度の微小な力がタイヤに加わったときでも、その加えられた力によりタイヤに発生する加速度(例えば、0.3G〜5G)を検出することができる。また、面状ばねの形状を、円周方向等間隔に配置された少なくとも2本の半径方向に伸長する第1の腕と、該1の腕の先端から円周方向に伸長する第2の腕で構成したので、第1の腕により板ばねに取り付けられた磁石の移動を極力面状ばねの中心軸上とすることができ、中心軸から外れるような動きによって加速度センサのケース内部や面状ばね自身を磨耗することを極力避けることができる。これにより、数万キロにおよぶ車の走行に伴う振動・衝撃に耐えることが可能となる。
本発明の実施形態にかかる加速度センサの概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)はA−A断面図を示している。 本発明の実施形態にかかる加速度センサの面状ばねの概略拡大平面図を示している。 本発明の実施形態にかかる加速度センサの動作状態を説明するための概略拡大断面図を示している。 本発明の他の実施形態にかかる加速度センサの概略断面図を示している。 本発明の他の実施形態にかかる加速度センサの動作状態を説明するための概略拡大断面図を示している。 本発明の他の実施形態にかかる加速度センサの出力電圧曲線を説明するためのグラフを示している。 本発明の実施形態にかかる加速度センサ付きタイヤ情報送信装置の取付け状態を説明するための概略図を示している。 本発明の実施形態にかかる加速度センサ付きタイヤ情報送信装置の構造を説明するための概略図であり、(a)は断面図を、(b)はブロック図を示している。 タイヤ情報送信装置とホイールとの位置関係を示す概念図であり、ホイール中心に対して角度0°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図である。 タイヤ情報送信装置とホイールとの位置関係を示す概念図であり、ホイール中心に対して角度90°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図である。 タイヤ情報送信装置とホイールとの位置関係を示す概念図であり、ホイール中心に対して角度180°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図である。 タイヤ情報送信装置とホイールとの位置関係を示す概念図であり、ホイール中心に対して角度270°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図である。 タイヤ情報送信装置のホイール中心に対する各位置におけるタイヤ回転時の加速度センサからの出力レベルを示す図である。 タイヤ情報監視装置内の処理をあらわすフローチャートである。
符号の説明
1 加速度センサ
2 磁性部材
3 ベース
4 外ケース
5 面状ばね
6 磁石
7 重り
8 磁電変換手段
10 タイヤ情報送信装置
11 基板
12 電池
13 センサ部
14 アナログ・デジタル変換器
15 マルチプロセッサ
16 記憶部
17 送信部
18 送信用アンテナ
17a 受信部
18a 受信用アンテナ
19 モールド
19a 測定孔
31 磁性部材取付け穴
32 貫通孔
33 段付き部
41 ノッチ
42 凹部
43 磁石収納室
44 スペーサ
51 板ばね
52 環状部
61 圧入孔
71 ピン部
72 基部
73 面取り部
74 挟持部
81 外部接続端子
82 磁電変換手段本体
90 タイヤ
91 内周面
92 ホイール壁面
93 タイヤ空洞領域
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態にかかる加速度センサの概略拡大図であり、(a)は上面図を、(b)はA−A断面図を示している。
同図において、加速度センサ1は、ベース3上に設けられた外ケース4と、外ケース4の下部に取り付けられた面状ばね5と、この面状ばね5の中央部に取り付けられた磁石6及び重り7と、外ケース4の上部に取り付けられた磁電変換手段8とからなっている。
ベース3は、非透磁性のプラスチックやセラミックあるいは非透磁性の金属などからなる、一辺の長さが約4mmかつ板厚が約1mmの正方形状の板である。
ベース3の四隅には、下面側から見て段付き部33を有する貫通孔32が形成されており、この貫通孔32に外ケース4のノッチ41が挿入される。そして、このノッチ41の先端部に対して、加熱による塑性加工を施し段付き部33に係止することにより、外ケース4をベース3に固定する。
なお、外ケース4の固定方法は、ノッチ41を用いた方法に限定されるものではない。
外ケース4は、非透磁性のプラスチックなどからなり、正方形状の上面における一辺の長さが約4mmかつ高さが約3mmのほぼ立方体状である。
また、外ケース4は、上面にほぼ矩形状の凹部42が形成されており、この凹部42に磁電変換手段本体82が収納され、さらに、凹部42と磁電変換手段本体82の間に接着剤(図示せず)を充填することによって、磁電変換手段本体82が凹部42に埋設される。
ここで、凹部42の底面に、磁電変換手段本体82の底部が嵌入されるくぼみ421を形成するとよい。このようにすると、磁電変換手段本体82を精度よく位置決めすることができる。
さらに、凹部42を形成することによって生じた壁の一部に、磁電変換手段8の外部接続端子81を通すための切欠422を形成してある。このようにすることによって、磁電変換手段8の外部接続端子81を複雑な形状に加工しなくてもすみ、また、外ケース4の上面より低くなる位置に磁電変換手段8を埋設することができ、磁電変換手段8のダメージを防止することができる。
また、外ケース4には、下面に直径が上方に向かって階段状に小さくなる三段円筒状の磁石収納室43が形成してある。
磁石収納室43の下段に位置する最も直径の大きな第一円筒凹部431には、面状ばね5の環状部52(図2参照)を固定する円環状のスペーサ44が圧入してあり、スペーサ44の上面が第一段付き部431aに面状ばね5の環状部52を押さえつけることによって、面状ばね5を外ケース4に固定している。
また、磁石収納室43の中段に位置する第二円筒凹部432は、磁石6が移動した際、面状ばね5が自由に移動するためのスペースである。
さらに、磁石収納室43の上段に位置する最も直径の小さな第三円筒凹部433は、上方向(加速度検出方向)への加速度を受けた磁石6が上方に移動するためのスペースである。この第三円筒凹部433は、約0.6mmの深さを有し、磁石6が、約0.3mm挿入された状態から、上方に約0.3mm移動する。
ここで、好ましくは、第三円筒凹部433の直径を、磁石6の直径より約0.05mm大きくするとよい。このようにすると、第三円筒凹部433の側面が、加速度検出方向と直交する方向への磁石6の移動を制限するガイドとなるので、加速度検出方向と直交する方向への加速度が作用した場合であっても、この方向への磁石6の移動距離が制限され、面状ばね5がダメージを受けるといった不具合を防止することができる。
なお、加速度検出方向と直交する方向へ加速度が作用する場合としては、たとえば、タイヤホイールに取り付けられた加速度センサ1(遠心スイッチ)が、横向きとなる場合であり、磁石6及び重り7は、図1(b)において、左右方向に重力加速度が作用する。また、急ブレーキによって、回転中のタイヤが急停止する場合にも、角加速度が作用する。
図2は、本発明の実施形態にかかる加速度センサの面状ばねの概略拡大平面図を示している。
同図において、面状ばね5は、所定形状の三つの板ばね51と、各板ばね51の外周方向の端部を連結する環状部52とからなっている。
板ばね51は、周方向に形成された周方向板ばね部511と、半径方向に形成された半径方向板ばね部512とからなっており、これら周方向板ばね部511と半径方向板ばね部512を連結させ、各板幅や長さ、さらに、折り曲り形状を選択することにより、必要とするばね特性のばねを製造することができる。
板ばね51は、加速度検出方向(厚み方向)のバネ定数を小さく設定し、剛性を弱くしている。バネ定数を小さくする理由は、小型で感度の良い加速度センサとするためである。本実施形態の板ばね51は、周方向板ばね511を円弧状にしてばね部を長くし、バネ定数を小さくしている。
一方、板ばね51の被挟持部513から半径方向のバネ定数は大きく設定し剛性を強くしている。バネ定数を大きくする理由は、外部からの衝撃・振動による加速度検出方向と直交する方向への磁石6、重り7の移動を防ぎ、ケース4の内周部に対する磁石6、重り7の衝突によるケース4の磨耗を防止するためである。本実施形態の板ばね51は、周方向板ばね511のばね幅をばね厚と比較して15〜25倍以上大きくし、厚み方向のバネ定数より225〜625倍の剛性を持たせている。
板ばね51のバネ定数は0.15〜1.25mN/mmに設定してあり、検出加速度は0.3〜5Gを検出している。バネ定数が小さい領域では、車輌関係のタイヤ内部に配設し、タイヤの盗難検出用途にも応用される。
また、面状ばね5は、各板ばね51の外周方向の端部を連結する円環状の環状部52によって、複数の板ばね51を一体化してあるので、板ばね51を小型化しても、複数の板ばね51をまとめて効率よく組み立てることができる。さらに、面状ばね5は、環状部52が外ケース4の第一円筒凹部431に嵌入されるので、容易に取り付けることができるとともに、磁石6を精度よく位置決めすることができる。
また、面状ばね5は、各板ばね51の中心方向の端部(被挟持部513)どうしを連結しない構造としてある。このようにすることにより、たとえば、図示してないが、面状ばね5の中心部側に連結部や環状部を設けるスペースが不要となり、このスペースの分だけ面状ばね5を小型化することができる。
また、面状ばね5は、磁電変換手段本体82とほぼ同一径とするとよい。このようにすると、面状ばね5の取り付けられる外ケース4が小型化できるので、加速度センサ1を小型化することができる。なお、「面状ばね5を、磁電変換手段本体82とほぼ同一径とする」とは、面状ばね5の直径の0.7倍から1.3倍の範囲に、磁電変換手段本体82の四隅が位置することを意味している。
また、面状ばね5は、上記形状に限定されるものではなく、様々な形状とすることができ、たとえば、上記連結部や環状部を設けてもよい。
磁石6は、ネオジム(Nd)・鉄(Fe)・ボロン(B)を主成分としたボンド磁石であり、中央部に、重り7のピン部71が圧入される圧入孔61が形成された円筒状の形状としてあり、上面がN極であり、下面がS極としてある。また、外径が約1.3mmかつ高さが約0.6mmとしてある。
本実施形態では、磁石6に重り7が圧入され、磁石6に重り7が直接結合される。このため、磁石を設置するための磁石配置用ケース部材が必要ない。従って、部品点数が少なくて済み、コストを削減することができ、また、加速度センサを小型化することができる。他方、磁石と重りを接着剤等により固着する方法に比べ、磁石6を重り7に圧入する方法は、同軸度が出やすくなり、組立て精度が高くなる。
本実施形態の磁石6は、上記ボンド磁石としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、フェライト磁石、希土類磁石等の永久磁石を用いることができる。
また、好ましくは、磁石6を、磁電変換手段本体82より小型化するとよい。このように、加速度検出を行なうための磁石6が小型化されると、この磁石6が取り付けられる面状ばね5や、この面状ばね5を固定する外ケース4などを小型化することができる。たとえば、磁電変換手段8によって規定される大きさまで、加速度センサ1を小型化することも可能となる。
重り7は、非透磁性の金属、たとえば、黄銅などの銅系金属からなり、ほぼ円柱状の基部72と、基部72の上面中央部から突き出たピン部71と、該ピン部71と前記基部72を接続する面取り部73とからなっている。ピン部71は、面状ばね5の中心部を通してから磁石6の圧入孔61に圧入される。
このように、磁石6に重り7を取り付けることにより、加速度センサ1を遠心スイッチとして使用する場合は、重り7の重量を調整することにより、閾値となる遠心力を自由に設定することができる。
また、上記圧入により、磁石6の下面と重り7の挟持部74との間に、面状ばね5の半径方向板ばね部512の被挟持部513が、上下方向に隙間を有する状態で挟持される。このようにすると、面状ばね5の被挟持部513は、磁石6の下面と重り7の挟持部74との間に、自由端の状態で挟持されるので、上下方向に隙間を有しない状態(固定端の状態)で支持されるより、面状ばね部5のばね定数を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、面状ばね5の被挟持部513を上下方向に隙間を有する状態で挟持してあるが、上下方向に隙間を有しない状態で支持してもよい。このようにすると、たとえば、タイヤホイールに取り付けられた加速度センサ1(遠心スイッチ)は、遠心力とともに作用方向が回転する重力を受けることによって、磁石6及び重り7が被挟持部513を支点として傾くといった動きを抑制できるので、磁石6及び重り7の姿勢を加速度センサ1の中心軸に沿って保つことができる。
また、好ましくは、スペーサ44の内径を、重り7の基部72の外径より約0.2mm大きくし、スペーサ44の内側側面をガイドとして使用するとよい。このようにすると、加速度検出方向と直交する方向への加速度が作用した場合であっても、この方向への重り7の移動距離が制限されるので、面状ばね5がダメージを受けるといった不具合を防止することができる。また、磁石6及び重り7の姿勢が不安定となり、加速度を精度よく検出できなくなるといった不具合を防止することができる。
また、重り7が上方に移動した際、重り7の挟持部74を除いた表面が、面状ばね5と接触しないように、重り7の上方の外周部を面取りした構成としてある。
このようにすると、磁石6及び重り7が上方に移動し、面状ばね5の板ばね51が斜め上方に弾性変形しても、板ばね51が重り7の面取り部73と接触するといった不具合を防止することができる。
磁電変換手段8は、磁電変換手段本体82の内部に下面方向の磁気を検出する磁電変換素子(図示せず)を内蔵しており、磁電変換手段本体82から四本の外部接続端子81が突出している。
この外部接続端子81は、磁電変換手段本体82の側面から水平方向に延び、外ケース4から出たところで下方に折れ曲がり、ベース3の下面とほぼ同じ高さ位置で、再び水平方向に折れ曲がった表面実装タイプのリードとしてある。このようにすると、横×縦×高さ寸法が約5mm×4mm×3mmの小型化された加速度センサ1を実装基板(図示せず)上に表面実装技術を用いて効率よく実装することができる。
図3は、本発明の実施形態にかかる加速度センサの動作状態を説明するための概略拡大断面図を示している。
図3において、加速度センサ1は、地球上で使用されるとき、常に重力加速度を受けている。したがって、加速度センサ1は、磁電変換手段8が上に位置する場合(図1(b)の状態)には、磁石6及び重り7が重力加速度を受け、重り7の下面がベース3の上面と当接する。一方、磁電変換手段8が磁石6の下に位置する場合(図3が180度回転した状態)には、磁石6の上面が第三円筒凹部433の底面と当接する。
[実施形態2]
図4は、本発明の他の実施形態にかかる加速度センサの断面図を示している。 同図において、図1の実施形態との違いは、ベース3に磁性部材2を埋設したことである。ベース3は、下面中央部に深さ約0.5mmの磁性部材取付け穴31が形成されており、この磁性部材取付け穴31には磁性部材2が圧入される。
上記磁性部材取付け穴31に圧入される磁性部材2は、直径約1mmかつ板厚が約0.2mmの円形状の板である。
また、磁性部材2には、透磁性を有する鉄などの材料が用いられ、通常、透磁性に優れた鉄ニッケル合金(パーマロイ)及びフェライトが使用される。このように、強磁性材であるパーマロイを用いることにより、磁性部材2を小型化することができる。
この磁性部材2は、磁石6との距離や面積などを調整することによって、磁石6との間に発生する磁気吸引力の大きさを設定することができる。この磁気吸引力が作用することによって、磁石6を磁性部材2の方向に引き付けることができる。
また、上記磁気吸引力+重力以上の大きさの外力が磁石6及び重り7に作用すると、磁石6が磁電変換手段8の方向に移動する。この磁石6の移動による磁気変化を磁電変換手段8が検出することにより、加速度センサ1は、所定の加速度以上の加速度を検出することができる。
磁性部材2は、磁石6の下側に設けられ、磁石6の上側に、磁電変換手段8が設けてある。すなわち、磁性部材2は、磁石6を挟んで磁電変換手段8の反対側に設けた構成としてある。このようにすると、磁石6のS極から発生する磁束が、ほぼ直線状に磁性部材2に入り、磁電変換手段8側(N極側)から発生する磁束が乱れることなく磁電変換素子(図示せず)に入るので、磁束が乱れるといった悪影響を受けることなく、安定した検出を行なうことができる。また、磁石6のS極から発生する磁束が、ほぼ直線状に磁性部材2に入るので、磁気吸引力が安定し、測定精度をより高めることができる。
次に、上記構成の加速度センサ1の動作について、図面を参照して説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかる加速度センサの動作状態を説明するための概略拡大断面図を示している。
また、図6は、本発明の実施形態にかかる加速度センサの出力電圧曲線を説明するためのグラフを示している。
図5において、加速度センサ1は、地球上で使用されるとき、常に重力加速度(−1G:下方向の加速度を−とし、上方向の加速度を+とする。)を受けている。したがって、加速度センサ1は、磁電変換手段8が上で磁性部材2が下に位置する状態の場合には、磁石6及び重り7が重力加速度を受けるが、重り7の下面がベース3の上面と当接するので(図4参照)、面状ばね5の板ばね51が下方にたわむことはない。このようにすると、板ばね51が片側だけに(水平方向と斜め上方向の間を)変形し、加速度センサ1は、さらに下方向の加速度を受けても、磁石6が下方向に移動しないので、この加速度を検出することはない。
加速度センサ1は、上方向(加速度検出方向)の加速度を受け、この加速度が0から徐々に増加し+1Gとなると、重力加速度(−1G)を相殺するが、磁性部材2と磁石6の間には磁気吸引力−αGが作用している。
そして、加速度が+1Gからさらに増加し+(1+α)Gとなると、上記磁気吸引力を相殺し、磁石6及び重り7は無重力状態で静止する(図4参照)。
続いて、加速度センサ1は、加速度が+(1+α)Gからさらに増加すると、面状ばね5のばね力と釣り合う状態で、磁石6及び重り7が徐々に上昇し、磁電変換手段8が磁石6の移動を加速度として検出し、出力電圧が増加する。
加速度センサ1は、図5に示すように、磁石6の上面が第三円筒凹部433の底面と当接すると、このときの面状ばね5のばね力は−βGであり、磁石6及び重り7には、+(1+α+β)Gの加速度が作用している。
加速度センサ1は、これ以上加速度が増加しても磁石6が上昇できないので、出力電圧は一定となる。
このように、本実施形態にかかる加速度センサ1は、+(1+α)Gから+(1+α+β)Gまでの加速度を検出することができる。したがって、加速度センサ1は、上記状態から逆さまに反転して磁電変換手段8が下で磁性部材2が上に位置する状態とした場合には、磁石6及び重り7が重力加速度として+1Gの加速度を受けるが、この加速度を検出することはない。
すなわち、加速度センサ1は、上記タイヤ状態監視装置に使用した場合、磁電変換手段8が下で磁性部材2が上に位置する状態でタイヤが停止しても、この重力加速度をタイヤが回転する遠心力として検出しないので、誤作動を防止することができる。
さらに、加速度センサ1は、磁石6の磁気吸引力を利用することによって、測定精度及び信頼性を高めることができるとともに、小型化することもできる。
[加速度センサ付きタイヤ情報送信装置]
図7は、本発明の実施形態にかかる加速度センサ付きタイヤ情報送信装置の取付け状態を説明するための概略図を示している。
同図において、加速度センサ付きタイヤ情報送信装置10(適宜、タイヤ情報送信装置10と略称する。)は、タイヤ90の内周面91及びホイール壁面92によって囲まれたタイヤ空洞領域93に取り付けられる。
また、図8は、本発明の実施形態にかかる加速度センサ付きタイヤ情報送信装置の構造を説明するための概略図であり、(a)は断面図を、(b)はブロック図を示している。
同図において、タイヤ情報送信装置10は、基板11と、この基板11の下面に設けられた電池12と、基板11に実装されたセンサ部13,アナログ・デジタル変換器14,マルチプロセッサ15,記憶部16,送信部17,送信用アンテナ18,受信部17a,受信用アンテナ18a及び遠心スイッチとして使用される上記加速度センサ1と、前記各部品11,13,14,15,16,17,18,17a,18a,1をモールドするモールド部19とからなっている。このモールド部19は、センサ部13と対応する位置に測定孔19aを有している。
マルチプロセッサ15は、センサ部13,アナログ・デジタル変換器14,記憶部16,送信部17,受信部17a及び加速度センサ1と接続されており、これらを制御し、タイヤ空洞領域内93の雰囲気情報(一般的に、圧力及び/又は温度など)を検知して、タイヤ空洞領域外へ無線で送信する。
以下、実施形態1及び2で示した加速度センサをタイヤ情報送信装置10に装着した場合の使用例を、それぞれについて説明する。
[実施形態1の加速度センサを用いた例]
図9は、タイヤ情報送信装置とホイールとの位置関係を示す概念図であり、図9(A)は、ホイール中心に対して角度0°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図、図9(B)は、ホイール中心に対して角度90°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図、図9(C)は、ホイール中心に対して角度180°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図、図9(D)は、ホイール中心に対して角度270°の位置にタイヤ情報送信装置が位置している状態を示す図である。
図9(A)において、タイヤ情報送信装置10がホイール92の中心に対して角度0°に位置する場所、つまり、タイヤ情報送信装置10がホイール92の上部に位置する場合である。ここで、タイヤが静止状態、すなわちタイヤ情報送信装置10にタイヤ90の回転に伴う遠心力が働いていない場合は、タイヤ情報送信装置10内に設置された加速度センサ1は、図1に示すように、加速度センサ1の重り7がベース3に接している状態となっている。
反対に、図9(C)に示すように、タイヤ情報送信装置10がホイール92の中心に対して角度180°に位置する場合は、タイヤ90が静止状態にあるなしにかかわらず、図3に示すように、加速度センサ1の磁石6の上面が第三円筒凹部433の底面と当接するようになる。
図9(B)および図9(D)に示すような場合であって、タイヤが静止状態にある場合は、タイヤ情報送信装置10内に設置された加速度センサ1は、加速度センサ1の重り7がベース3に接している状態となっている
図10は、タイヤ情報送信装置のホイール中心に対する各位置におけるタイヤ回転時の加速度センサの出力レベル変化を示す図である。
タイヤの回転が極めて低速である場合は、タイヤ情報送信装置10がホイール92に対して角度180°の手前のところで、加速度センサ1の磁石6の上面が第三円筒凹部433の底面と当接するような状態となり、この時点で加速度センサ1の出力レベルが“L”から“H”に変化する。
タイヤが更に回転して180°を過ぎると、加速度センサ1は、図1に示すような状態、すなわち、加速度センサ1の重り7がベース3に接している状態となり、この時点で加速度センサ1の出力レベルが“H”から“L”に変化する。
タイヤの回転が高速になり、重力より遠心力が大きくなる回転数以上では、加速度センサ1の出力レベルは“H”の状態で安定する。
このように、タイヤが低速で回転する場合は、加速度センサ1の出力レベルが1回転で1回、“L”→“H”→“L”と変化する。
本発明のタイヤ情報送信装置10は、加速度センサの出力に基づいてタイヤが低速回転状態である信号を送信する。一方、タイヤを装着している車内部には、図示しないタイヤ情報監視装置が装備してあり、タイヤ情報送信装置10からの信号を受信し、ドライバ等に通知する。車のイグニッションスイッチが入ってない状態で、タイヤが低速回転状態になった場合は盗難であると判断し、警報を出す。図11は、タイヤ情報監視装置内の処理をあらわすフローチャートである。
Step1:車のイグニッションスイッチが入っている状態(ON)であれば、Step6へ進み、イグニッショスイッチが入っていない状態(OFF)であれば、Step2に進む。
Step2:イグニッションスイッチが入っていない状態(OFF)であれば、タイヤ情報監視装置は、タイヤ情報送信装置10からの信号を、図示しない受信装置で受信できる状態にし、Step3に進む。
Step3:タイヤ情報送信装置10から受信した信号が、タイヤが低速回転状態である信号かどうかを判断し、タイヤが低速回転状態(YES)であればStep4に進み、そうでなければ、Step1に戻る。
Step4:イグニッションスイッチが入ってない状態(OFF)で、タイヤが低速回転状態が検出された場合は、盗難であると判断し、図示しない警報装置により警報を鳴らし、Step5に進む。
Step5:タイヤ情報監視装置等からのリセット信号を受け取った場合(YES)は、図示しない警報装置の警報を解除した後、Step1に戻り、リセット信号を受け取る迄、Step5に戻り、リセット信号待ち状態にする。
Step6:Step1でイグニッションスイッチが入っている状態(ON)であると判断されれば、タイヤ情報監視装置は、タイヤ情報送信装置10から受信するタイヤ状態、すなわち、タイヤ空洞域内93空気圧やタイヤ空洞域内93温度等を、図示しない表示装置に表示する。また、前述した空気圧、温度が正常値の範囲外であれば、図示しない警報装置により警報を鳴らす等の処理をする。なお、Step6の処理は一例であり、色々なアプリケーションが考えられる。
[実施形態2の加速度センサを用いた例]
実施形態2に示す加速度センサを、タイヤ情報送信装置10の電池12の寿命を延ばすためのスイッチとして活用した例について説明する。
マルチプロセッサ15は、加速度センサ1がタイヤ90の回転状態(静止状態をも含む。)を検出すると、この回転状態検出信号により、送信情報を変更する。マルチプロセッサ15は、たとえば、回転状態検出信号によりタイヤ90が停止していると判断すると、電池12の電力を消費しないように、雰囲気情報の検出及び検出結果の送信を停止する。また、回転状態検出信号により一時間ごとに、タイヤ空洞領域内93の雰囲気情報として圧力を検知して、タイヤ空洞領域外へ無線で送信する。さらに、マルチプロセッサ15は、回転状態検出信号によりタイヤ90が高速で回転していると判断すると、10分間ごとに、タイヤ空洞領域内93の雰囲気情報として圧力及び温度を検知して、タイヤ空洞領域外へ無線で送信する。
本実施形態のタイヤ情報送信装置10によれば、タイヤ90が一回転するごとに作用する±1Gの重力加速度にかかわらず、加速度センサ1がタイヤ90の回転状態を精度よく検出することができるので、タイヤ情報送信装置の誤動作を防止し信頼性を高めることができる。また、加速度センサ1が小型化されるので、タイヤ情報送信装置90を小型化することができる。
さらに、加速度センサ1からの回転状態検出信号により、送信情報を変更することができるので、電池12の電力を有効に利用しながら、運転状況に応じたタイヤ90の雰囲気情報をタイヤ空洞領域外へ無線で送信できる。
以上、本発明の加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る加速度センサ及び加速度センサ付きタイヤ情報送信装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
たとえば、加速度センサ1は、磁気吸引力を発生させる手段として、磁石6と磁性部材2を使用したが、より大きな磁気吸引力を必要とする場合には、磁性部材2の代わりに磁石を使用してもよい。
また、加速度センサ1は、磁石6に作用する磁気吸引力を大きくすると、磁電変換手段8が下で磁性部材2が上に位置する状態のとき、面状ばね5のばね力を利用しなくても、磁石6及び重り7を上方に(ベース3側に)吸い付けることができる。このような場合には、面状ばね5は、磁石6及び重り7の姿勢を整える手段として使用される。
さらに、タイヤ情報送信装置10は、検出領域の異なる複数の加速度センサ1を設けた構成としてもよく、このようにすると、タイヤ90の広範囲の回転数に応じた雰囲気情報を、より細分化した状態できめ細かく送信することができる。
本発明の加速度センサは、たとえば、磁電変換手段を使用した変位センサや加速度スイッチなどの測定装置としても適用することが可能である。

Claims (11)

  1. ケースの内側に少なくともその基部が固定された面状ばねと、該面状ばねの中央の保持部に保持された磁石と、該磁石と空隙を介して前記ケースに対向配置されると共に、前記磁石が移動したときの磁気変化を検出する磁電変換手段とを備えた加速度センサにおいて、
    前記面状ばねは、一端が前記基部に接続され他端が開放端である複数本の腕部を有し、前記保持部は前記複数本の腕部のうち少なくとも2本の腕部の開放端に設けられていることを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記面状ばねの腕部は、その一端が開放端となっている半径方向に伸長する第1の腕と、該第1の腕の他端から円周方向に伸長し、前記基部に接続された第2の腕で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記面状ばねは、バネ定数が0.15〜1.25mN/mmであることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  4. 前記磁石に重りを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  5. 前記磁石と前記磁石に取り付けた前記重りによって前記面状ばねの開放端を挟持することにより、前記面状ばねに前記磁石を保持させることを特徴とする請求項4に記載の加速度センサ。
  6. 前記重りの外周部を面取りしたことを特徴とする請求項5に記載の加速度センサ。
  7. 前記面状ばねを、前記磁電変換手段の本体とほぼ同一径としたことを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  8. 前記ケースの内側に凹部を形成し、前記面状ばねの基部を該凹部に嵌入したことを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  9. 加速度検出方向と直交する方向への前記磁石の移動を制限するガイドを、前記ケースの内側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  10. 前記磁石に作用する加速度が所定の加速度より小さい間は、前記磁石の磁気吸引力によって前記磁石の移動を規制する位置に磁性部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  11. 上記請求項1〜10のいずれかに記載の加速度センサを有し、タイヤの内周面及びホイール壁面によって囲まれたタイヤ空洞領域に取り付けられ、このタイヤ空洞領域内の雰囲気情報を検知して、タイヤ空洞領域外へ無線で送信する加速度センサ付きタイヤ情報送信装置であって、
    前記加速度センサが前記タイヤの回転状態を検出し、この回転状態検出信号により、送信情報を変更することを特徴とする加速度センサ付きタイヤ情報送信装置。
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