JP3577856B2 - 衝突検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝突時に作用する減速度により機械的に接点間を導通させ、その接点間の導通状態により衝突を検知する衝突検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、車両の衝突を検知する衝突検知装置では、図6に示される構造のものが知られている(特開平3−274464号公報)。
この衝突検知装置81は、車両が衝突したときの衝撃力により、マス82が主スプリング88の付勢力に抗してケース本体83aの内周面に摺接しながら、主スプリング88側に移動する。そして、このマス82の移動量がギャップSを越えると、スプリング89のバネ荷重が接点接触荷重となり、接点ケース83bに固定された固定接点のそれぞれの接触部84a、85aに可動接点86が接触し、外部接続用端子部84b、85b間が導通状態になり、この端子部84b、85b間の状態変化により衝突を検知するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、基板搭載部品の小型化、表面実装化が進み、この衝突検知装置81では、衝突検知方向の肉厚が大きく、基板搭載用として市場の要求を十分に満たすことができないという問題がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記課題に鑑み、衝突検知装置の小型化を図り、基板搭載が容易な衝突検知装置を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明によれば、筐体の座部に1対の接点部材が設けられ、その1対の接点部材に対して所定間隙を設けて板状の弾性部材が配設されている。又、筐体の開口部は蓋部材により覆われており、この筐体内において弾性部材により付勢された重量体が蓋部材と当接している。このようにして衝突検知装置が構成され、所定値以上の加速度が作用すると、重量体が弾性部材による付勢力に抗して、1対の接点部材側に移動し、1対の接点部材と弾性部材とを接触させて1対の接点部材間を導通させる。この1対の接点部材間の導通により衝突検知が行われる。
この衝突検知装置は、板状の弾性部材を有するので、衝突検知方向の厚みを小さくすることができ、衝突検知装置の小型化が可能となる。又、従来では2つのスプリングが用いられる構成であったが、本発明とすることで弾性部材の必要個数を減らすと共に、弾性部材に接点機能を合わせ持たせることにより、部品点数を低減させ、安価な衝突検知装置を実現できる。又、重量体を蓋部材に当接させることで、1対の接点部材と開口部との間の距離と、重量体の移動方向の厚みとを用いて、容易に1対の接点部材と弾性部材との間のギャップを決定することができる。
【0006】
又、請求項2に記載の発明によれば、弾性部材は、その略中央に可動接点部が設けられ、可動接点部の周囲に周縁部が設けられる。この周縁部は、筐体の所定位置に配置され、可動接点部と周縁部との間は、付勢力を発生する板バネ部により接続される。弾性部材をこのような構成とすることにより、小さな変位で重量体を蓋部材側に弾性付勢すると共に、重量体の接点部材側への移動に伴って可動接点部を弾性変位させることができる。
【0007】
請求項3に記載の発明によれば、可動接点部の周囲に半円弧状に板バネ部が設けられることにより、半円弧状の幅と長さを調整することで、バネ定数を任意に設定することができる。
【0008】
請求項4に記載の発明によれば、可動接点部の周囲に半円弧状に中心対称に板バネ部が1対設けられることにより、板バネ部による重量体への付勢力をほぼ均一に作用させることができると共に、可動接点部の面を移動方向に対して略直交させて変位させることができる。
【0009】
請求項5に記載の発明によれば、一端が可動接点部に接続し、他端が自由端である緩衝部を弾性部材に設け、重量体の移動に伴って緩衝部材が筐体の座部に弾性付勢しつつ、弾性部材と1対の接点部材とが接触することにより、弾性部材の弾性変形によりエネルギが吸収される結果、弾性部材と1対の接点部材との当接時の反力を低減させ、接点接触時の保持時間を長くすることができ、安定した出力を得ることができる。
【0010】
請求項6に記載の発明によれば、可動接点部の周囲に半円弧状に緩衝部が設けられることにより、半円弧状の幅と長さを調整することで緩衝部のバネ定数を任意に設定できる。
【0011】
請求項7に記載の発明によれば、可動接点部の周囲に半円弧状に中心対称に緩衝部が1対設けられることにより、緩衝部による座部への付勢力をほぼ均一に作用させ、座部との接触時のエネルギ吸収をほぼ均一に行うことができるので、可動接点部の平行度を向上させることができる。
【0012】
請求項8に記載の発明によれば、蓋部材において、重量体と接触する内側面上に、凸状の寸法調整部が設けられることにより、この寸法調整部の高さを調整することにより1対の接点部材と弾性部材との間のギャップをより精度よく調整することができる。
【0013】
請求項9に記載の発明によれば、弾性部材との接触時に1対の接点部材が弾性変形することにより、弾性部材と1対の接点部材との接触時の反力を低減させ、接点接触時の保持時間を長くすることができ、安定した出力を得ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、筐体の座部に1対の接点部材が設けられ、その1対の接点部材に対して所定間隙を設けて板状の弾性部材が配設されている。弾性部材の1対の接点部材側とは反対側に筐体内に配設された重量体が設けられ、筐体の開口部を覆い、弾性部材により付勢された重量体の位置を規制する蓋部材が設けられている。重量体は、所定値以上の加速度が作用すると、重量体が弾性部材による付勢力に抗して、1対の接点部材側に移動し、1対の接点部材と弾性部材とを接触させて1対の接点部材間を導通させる。この1対の接点部材間の導通により衝突検知が行われる。
この衝突検知装置は、板状の弾性部材を有するので、衝突検知方向の厚みを小さくすることができ、衝突検知装置の小型化が可能となる。又、従来では2つのスプリングが用いられる構成であったが、本発明とすることで弾性部材の必要個数を減らすと共に、弾性部材に接点機能を合わせ持たせることにより、部品点数を低減させ、安価な衝突検知装置を実現できる。又、重量体を蓋部材により制限された位置とすることで、1対の接点部材と開口部との間の距離と、重量体の移動方向の厚みとを用いて、容易に1対の接点部材と弾性部材との間のギャップを決定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置100の構成を示した模式図である。この衝突検知装置100は、例えば車両のエアバッグ装置などの乗員保護装置の起動に用いられる。図1(c)は衝突検知装置100の正面図を示し、図1(b)はその左側面図を示し、図1(d)はその下面図を示している。又、図1(a)は、図1(c)におけるA−A断面図を示し、図1(e)は図1(c)におけるB−B断面図を示している。又、図2は、衝突検知装置100の組立断面図を示し、図3は、衝突検知装置100の組付け状態及び減速度作用時の状態を示している。
【0015】
図1に示すように、樹脂材から成るベース(筐体)1は、箱型に形成され、底面に座部10、11を有し、開口部周端面の四隅に凸部13(図2参照)が設けられている。座部10には、銅製で板状のターミナルコンタクト(接点部材)5、6が樹脂インサート成形され、それぞれの両端がベース1の外部に突出している。ターミナルコンタクト5、6は、それぞれの中央に固定接点部51、61を有し、この固定接点部51、61は、スプリング2との接触面が金めっきされており、両端部より幅が狭く、ベース1の内側に向かって凸状に形成され、露出している。固定接点部51、61は、X方向に対して略直交する方向に配向されている。
【0016】
スプリング(弾性部材)2は、図2に示されるように円板状の板バネであり、その材質は銅で構成されている。このスプリング2は、中央に円形の可動接点部21を有し、周縁部24と可動接点部21との間には、2本の半円弧状の板バネ部22、23が中心対称に設けられている。可動接点部21の固定接点部51、61との接触面は金めっきされている。このスプリング2の周縁部24は、ベース1の座部11に配置されている。
【0017】
ウェイト(重量体)3は、銅材の機械加工により略角柱状に形成され、一方の面上に凸部31を有し、この凸部31がスプリング2側に配置され、ベース1内に摺動可能に収納されている。ウェイト3の凸部31は、スプリング2の可動接点部21と当接し、リッド4側に弾性付勢されている。
リッド(蓋部材)4は、金属材料から成り、角板状に形成され、その四隅に凸部13に対応して穴41が設けられている。このリッド4は、穴41に嵌合された凸部13の熱かしめによりベース1に固定され、ベース1の開口部12を覆うと共に、スプリング2によりリッド4側に付勢されたウェイト3を保持している。
【0018】
次に、この衝突検知装置100の組立方法について説明する。まず、図3(a)に示すように、ターミナルコンタクト5、6が樹脂インサート成形されたベース1の座部11に、金めっき面がターミナルコンタクト5、6側になるように、スプリング2が配置される。これによりスプリング2の面は、X方向に対して略直交する。
そして、凸部31を先にしてウェイト3をベース1内に収納する。この後、図3(b)に示すように、リッド4の各穴41にベース1の凸部13を嵌合させ、各凸部13の熱かしめを行い、ベース1の開口部12を覆うように、リッド4をベース1に固定する。このようにして衝突検知装置100が組み立てられる。
【0019】
この時、ウェイト3の凸部31は、スプリング2の可動接点部21を固定接点部51、61側に所定量だけ変位させ、可動接点部21と固定接点部51、61との間が所定の接点間ギャップ、例えば 0.2〜0.5mm ±0.05mmに設定される。この可動接点部21の固定接点部51、61側への変位量に応じて、板バネ部22、23から付与される弾性力によりウェイト3はリッド4側に弾性付勢される。この弾性付勢の荷重がセット荷重であり、ウェイト3からスプリング2に作用する荷重がセット荷重以下のとき、ウェイト3の移動が防止される。よって、振動等の衝突以外で生じた減速度によって可動接点部21と固定接点部51、61とが接触しないようにしている。このときの可動接点部21の変位量を調整することにより、セット荷重を任意の値に設定することが可能である。又、板バネ部22、23の幅と長さを調整することで、スプリング2のバネ定数を任意に設定することができる。セット荷重を越える荷重がウェイト3よりスプリング2に作用したとき、可動接点部21が固定接点部51、61側に変位し、所定の荷重値に達すると可動接点部21と固定接点部51、61とが接触し、可動接点部21を介して固定接点部51、61間が導通状態になる(図3(c)参照)。
【0020】
次に、衝突検知装置100の作用について説明する。
車両がX方向に移動している時に衝突が発生すると、減速度が作用し、ウェイト3はX方向への加速度を受け、X方向に移動しようとする。そして、ウェイト3よりスプリング2に作用する荷重がセット荷重を越えると、ウェイト3はスプリング2の付勢力に抗して、ターミナルコンタクト5、6側に変位する。このウェイト3の変位により、可動接点部21がX方向にたわみ、可動接点部21と固定接点部51、61との間隔が狭まり、ウェイト3よりスプリング2に作用する荷重が所定値に達すると、可動接点部21と固定接点部51、61とが接触する。尚、このときに作用する減速度のレベルが衝突検知レベルであり、図3(c)における可動接点部21の最大変位、即ち板バネ部22、23の最大たわみ量を調整することにより、衝突検知レベルを任意に設定することができる。これにより可動接点部21を介してターミナルコンタクト5と6とが導通し、このターミナルコンタクト5、6の導通状態が衝突検知信号として外部に出力される。そして、この衝突検知信号に基づいて乗員保護装置が起動される。
尚、乗員保護装置としては、前方向からの衝突に対応したエアバッグ装置、左右方向からの衝突に対応したサイドエアバッグ装置、シートベルトプリテンショナなどがあり、衝突検知装置100は、それら乗員保護装置を起動するためのセーフィングセンサ、クラッシュセンサなどに用いられる。
【0021】
又、衝突以外で生じた減速度、例えば、急ブレーキ時や、振動時においてはウェイト3によりスプリング2に対してセット荷重以上の力が作用しないので、ウェイト3はスプリング2側に変位せず、可動接点部21と固定接点部51、61とが接触しない。よって、固定接点部51、61間が導通状態にならないので、衝突が検知されない。このように、衝突時以外では乗員保護装置の起動を防止することができ、衝突検知装置100の信頼性を確保できる。
【0022】
上記衝突検知装置100において、弾性部材としては板状のスプリング2を備えた構成であるので、衝突検知装置100の厚みを低減でき、小型化できる。本実施例では、衝突検知装置100の体格を8mm ×8mm ×5mm に実現することができ、従来体格より約1/10の体格を実現することができた。よって、衝突検知装置100をプリント基板上に容易に搭載することができる。
又、用いるスプリングの個数を低減させることができ、部品点数を減らし、より安価な衝突検知装置100の実現が可能となった。又、可動接点部21と固定接点部51、61との間の接点間ギャップは、固定接点部51、61と開口部12との間の寸法と、ウェイト3の摺動方向の厚み寸法とで決定できるので、容易に接点間ギャップを設定することができる。
【0023】
又、上記実施例において、スプリング2の可動接点部21と周縁部24との間に2つの板バネ部22、23を設け、可動接点部21の変位に応じて板バネ部22、23より弾性付勢される構成としたが、図4に示されるようにスプリング201の可動接点部21と周縁部24とを1つの半円弧状の板バネ部26により接続し、この板バネ部26に対向して、自由端を有した半円弧状の緩衝部25を可動接点部21に設けてもよい。図4に示す構成とすることで、可動接点部21は、板バネ部26により周縁部24と1箇所にて固定されているので、可動接点部21がウェイト3と当接すると、スプリング201の周縁部24を除く部位が周縁部24に対して傾いて配置される。そして、減速度の作用によりウェイト3が固定接点部51、61側に変位すると、緩衝部25がベース1の座部10と接触し、弾性変形すると共に、接点ギャップ間が狭まり、可動接点部21と固定接点部51、61とが接触する。この緩衝部25のエネルギ吸収作用により、可動接点部21と固定接点部51、61との当接時の反力が弱められ、接点保持時間が長くなり、より安定した検出信号を得ることができる。
又、板バネ部26の幅と長さを調節することで、スプリング201のバネ定数を任意に設定することができ、セット荷重及び衝突検知レベルを任意に設定することができる。又、緩衝部25の幅と長さを調整することで、緩衝部25のバネ定数を任意に設定でき、座部10との当接時のエネルギ吸収量を可変とし、接点保持時間を調整することができる。
【0024】
又、図4に示されるスプリング201では、可動接点部21に板バネ部26、緩衝部25をそれぞれ1つずつ設けた構成としたが、図5に示されるように可動接点部21に回転対称に1対の緩衝部27a、27bと板バネ部28a、28bを設け、スプリング202を構成してもよい。これにより、ウェイト3の変位に伴って可動接点部21が固定接点部51、61側に変位するとき、緩衝部27a、27bがベース1の座部10に当接して弾性変形し、エネルギを吸収するので、可動接点部21と固定接点部51、61との当接時の反力が弱められ、接点保持時間が長くなり、図4に示すスプリング201と同等の効果を得ることができる。又、スプリング202では、緩衝部27a、27bが回転対称に設けられているので、座部10への付勢力をほぼ均一に作用させ、エネルギ吸収をほぼ均一にでき、可動接点部21の平行度を確保することが可能である。
このスプリング202においても、板バネ部28a、28bの幅と長さを調整することで、それらのバネ定数を任意に設定でき、セット荷重及び衝突検知レベルの調整を容易に行える。又、緩衝部27a、27bのそれぞれの幅と長さを調整することで、それらのバネ定数を任意に設定でき、緩衝部27a、27bによるエネルギ吸収量を容易に調整することが可能である。
【0025】
又、図4、5では、可動接点部21と固定接点部51、61との当接時において、緩衝部がベース1の座部10に当接し弾性変形してエネルギを吸収することにより、接点保持時間が長くなるようにしたが、可動接点部21との当接時に固定接点部51、61が弾性変形することによって接点保持時間が長くなるようにしてもよい。
又、上記実施例では、弾性部材として板バネを用いた構成としたが、皿バネやメンブレン状のバネを弾性部材として用いてもよい。
【0026】
上記実施例において、ターミナルコンタクト5、6は樹脂インサート成形によりベース1に固定する構成としたが、接着、ネジ締めなど他の方法でターミナルコンタクト5、6をベース1に固定してもよい。
又、上記実施例において、ベース1に設けた凸部13の熱かしめによりリッド4とベース1とを固定する構成としたが、接着、溶着など他の方法でリッド4とベース1とを固定してもよい。
又、上記実施例では、リッド4の材質を金属としたが、リッド4の材質を樹脂材料としてもよい。又、スプリング2及びターミナルコンタクト5、6の材質を銅としたが、金属材料であれば他の材質でもよい。又、ウェイト3の材質を銅としたが、他の金属を用いてもよく、必要な慣性力が得られれば非金属材料を用いてもよい。
又、上記実施例において、ウェイト3をスプリング2によりリッド4側に付勢し、リッド4でウェイト3を保持し、所望の接点間ギャップを得る構成としたが、ベース1の寸法バラツキにより接点間ギャップを所望の許容範囲内(±0.05mm)に収めることが困難であるので、リッド4の内側面に凸状の寸法調整部を形成した構成としてもよい。この寸法調整部の高さを微調整することにより、ウェイト3の凸部31の先端位置を変化させることが可能となり、ベース1の寸法バラツキの影響を排除し、所望の接点間ギャップ(0.2〜0.5mm ±0.05mm) を得ることができる。
【0027】
上記に示されるように、本発明によれば、板状の弾性部材を設けることにより、衝突検知装置の小型化を促進し、部品点数を低減させ、低価格化を実現できる。又、弾性部材に緩衝部を設け、可動接点部と固定接点部との当接時に緩衝部を弾性変形させて、可動接点部と固定接点部とを接触させることにより、接点保持時間を長くでき、安定した衝突検知信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置の構成を示した構造図。
【図2】本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置の構成を示した組立展開図。
【図3】本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置の状態変化を示した模式図。
【図4】本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置におけるスプリングに板バネ部と緩衝部とをそれぞれ1つずつ設けた構成を示した模式図。
【図5】本発明の具体的な実施例に係わる衝突検知装置におけるスプリングに板バネ部と緩衝部とをそれぞれ1対ずつ設けた構成を示した模式図。
【図6】従来の衝突検知装置の構成を示した模式的断面図。
【符号の説明】
1 ベース
2、201、202 スプリング
3 ウェイト
4 リッド
5、6 ターミナルコンタクト
10、11 座部
12 開口部
21 可動接点部
22、23、26、28a、28b 板バネ部
24 周縁部
25、27a、27b 緩衝部
51、61 固定接点部
100 衝突検知装置
Claims (10)
- 受ける加速度に応じて機械的接点を導通させることで所定値以上の加速度を検出する衝突検知装置において、
一端に開口部を有し、他端に座部を有する筐体と、
前記筐体の前記座部に設けられた1対の接点部材と、
前記1対の接点部材に対して所定間隙を設けて配設された板状の弾性部材と、
前記筐体の前記開口部を覆う蓋部材と、
前記弾性部材の付勢力により前記蓋部材に当接され、所定値以上の加速度の作用により前記弾性部材による付勢力に抗して、前記1対の接点部材側に移動することにより、前記1対の接点部材と前記弾性部材とを接触させて前記1対の接点部材間を導通させる重量体と
を備えたことを特徴とする衝突検知装置。 - 前記弾性部材は、
略中央に位置し、前記重量体の移動と共に変位し、前記1対の接点部材と接触する可動接点部と、
この可動接点部の周囲に形成され、前記筐体の所定位置に配置された周縁部と、
前記可動接点部と前記周縁部とを接続し、前記付勢力を発生する板バネ部と
を有することを特徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。 - 前記板バネ部は、前記可動接点部の周囲に半円弧状に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝突検知装置。
- 前記板バネ部は、中心対称に1対設けられていることを特徴とする請求項3に記載の衝突検知装置。
- 前記弾性部材は、一端が前記可動接点部に接続し、他端が自由端である緩衝部を有し、前記重量体の移動に伴って前記緩衝部が前記筐体の前記座部に対して弾性付勢しつつ、前記1対の接点部材と前記弾性部材とが接触することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の衝突検知装置。
- 前記緩衝部は、前記可動接点部の周囲に半円弧状に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の衝突検知装置。
- 前記緩衝部は、中心対称に1対設けられていることを特徴とする請求項6に記載の衝突検知装置。
- 前記蓋部材において、前記重量体と接触する内側面上に、凸状の寸法調整部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。
- 前記1対の接点部材は、前記弾性部材との接触時に弾性変形が可能なことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝突検知装置。
- 受ける加速度に応じて機械的接点を導通させることで所定値以上の加速度を検出する衝突検知装置において、
一端に開口部を有し、他端に座部を有する筐体と、
前記筐体の前記座部に設けられた1対の接点部材と、
前記1対の接点部材に対して所定間隙を設けて配設された板状の弾性部材と、
前記弾性部材の前記1対の接点部材側とは反対側に前記筐体内に配設された重量体と、
前記筐体の開口部を覆い、前記弾性部材により付勢された前記重量体の位置を規制する蓋部材とを有し、
重量体は、所定値以上の加速度の作用により前記弾性部材による付勢力に抗して、前記1対の接点部材側に移動することにより、前記1対の接点部材と前記弾性部材とを接触させて前記1対の接点部材間を導通させる
ことを特徴とする衝突検知装置。
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