JPWO2005038885A1 - 光学特性計測装置及び光学特性計測方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
挿脱機構(66、76、78、88)により、被検光学系を経由した光の光路に対して波面分割光学素子(94)が挿入され、あるいはその挿入された波面分割光学素子(94)が光路から離脱される。このため、ハーフミラーを用いることなく、被検光学系を経由した光を波面分割光学素子(94)を介して検出器(95)で受光させ、あるいは被検光学系を経由した光を波面分割光学素子を介することなく、検出器(95)で受光させることが可能となる。従って、検出器からの検出信号に基づいて求められる光学特性は、ハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化することがあり得ない。従って、被検光学系の光学特性を高精度に計測することが可能である。
Description
本発明は、光学特性計測装置及び光学特性計測方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法に係り、さらに詳しくは、被検光学系を経由した光を検出器で受光して被検光学系の光学特性を計測する光学特性計測装置及び光学特性計測方法、前記光学特性計測装置を備える露光装置及び前記光学特性計測方法を利用する露光方法、並びに前記露光装置、露光方法を用いるデバイス製造方法に関する。
従来より、半導体素子、液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成されたパターンを、投影光学系を介してレジスト等が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の物体(以下、適宜「ウエハ」という)上に転写する露光装置が用いられている。この種の装置としては、近年では、スループットを重視する観点から、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆる「ステッパ」)や、このステッパを改良したステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置などの逐次移動型の投影露光装置が主として用いられている。
この種の露光装置では、レチクルのパターンの縮小像をウエハ上に既に形成されたショット領域に正確に重ね合わせて転写することが重要であり、そのためには投影光学系による像の形成状態が所望の状態となるように投影光学系や照明光学系の光学特性を調整する必要がある。
しかるに、上記の光学特性の調整のためには、投影光学系などの光学系の光学特性を精度良く計測することが前提となる。例えば、投影光学系の結像特性としては、従来は、ザイデルの5収差として知られている低次の収差を、計測用パターンの像の焼付け結果又は計測用パターンの空間像の計測結果に基づいて計測することがなされていたが、近年では半導体素子の高集積化に伴うデバイスパターンの微細化に対応すべく、投影光学系の結像特性として、総合的な収差である波面収差を計測することが比較的多く行われるようになってきた。
ところで、投影光学系の波面収差は、投影光学系を露光装置のボディに搭載する前と後では、微妙に変化することから、いわゆるオン・ボディ(すなわち、露光装置のボディに搭載した状態)にて投影光学系の波面収差を計測する種々の計測装置が用いられている。この種の計測装置の1つとして、マイクロレンズアレイを用いたシャック−ハルトマン(Shack-Hartmann)方式の波面収差計測器が知られている。
この波面収差計測器を用いた波面収差の計測原理は次の通りである。すなわち、レチクルに形成されたピンホールから発生した球面波を投影光学系に入射させ、その投影光学系を介した光を、ウエハステージに固定された波面収差計測器に入射させる。そして、投影光学系の瞳面の共役面近傍に配置されたマイクロレンズアレイで投影光学系の瞳面における光の波面を分割し、そのマイクロレンズアレイを構成する各レンズエレメントにより前記ピンホールの像(スポット像)をCCDの撮像面上に結像させる。この場合、各スポット像の基準点からの位置のずれに基づいて、所定の演算を行うことにより、投影光学系の波面収差を算出することができる。
上記各スポット像の基準点からの位置のずれを正確に求めるためには、投影光学系の瞳面の位置や形状を計測する必要があり、波面収差計測器の内部にハーフミラーを配置して、波面収差計測器に入射した光をそのハーフミラーで分岐し、一方の分岐光束をマイクロレンズアレイを介してCCDに入射させるとともに、他方の分岐光束をマイクロレンズアレイを経由することなく別のCCD(瞳計測用CCD)に入射させる構成の波面収差計測器も知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ハーフミラーには、次のような偏光特性が存在する。すなわち、ハーフミラーで反射する光は、S偏光の強度が強くなり、P偏光の強度が弱くなる一方、ハーフミラーを透過した光は、S偏光の強度が弱くなり、P偏光の強度が強くなる。勿論、ハーフミラーで用いられる半透過膜(透過率が零でない反射膜)の素材によって偏光特性に多少の差はあるが、偏光特性の全くない半透過膜の製造は困難である。
一方、投影露光装置では、投影光学系(投影レンズ)が偏光方向によって収差が異なる場合があり得るし、あるいは照明光が偏光している場合もあり得る。
従って、上述の特許文献1に記載の波面収差計測器では、上記のハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化するおそれがあった。
上記のシャック−ハルトマン方式の波面収差計測器の他、投影光学系の波面収差を計測するものとして、各種の干渉計(トワイマングリーン干渉計、シェアリング干渉計、ポイントディフラクション干渉計など)も知られているが、これらの多くは、ハーフミラーを有しているので、同様に、そのハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化するおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、被検光学系の光学特性を高精度に計測することが可能な光学特性計測装置及び光学特性計測方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、マスクに形成されたパターンを感光物体上に精度良く転写することが可能な露光装置及び露光方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、マイクロデバイスの生産性の向上を図ることが可能なデバイス製造方法を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、被検光学系の光学特性を計測する光学特性計測装置であって、被検光学系を介した光の光路に対して挿入及び離脱可能で、その挿入時には前記被検光学系を経由した前記光の波面を分割する波面分割光学素子を含む光学系と;前記波面分割光学素子を、前記光路に挿入及び離脱する挿脱機構と;前記光学系を介した前記光を受光し、前記被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号を出力する検出器と;を備える光学特性計測装置である。
これによれば、挿脱機構により、被検光学系を介した光の光路に対して波面分割光学素子が挿入され、あるいはその挿入された波面分割光学素子が光路から離脱される。そして、波面分割光学素子が上記光路に挿入された状態では、被検光学系を介した光が波面分割光学素子を介して検出器で受光され、その検出器から被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号が出力される。この場合、波面分割光学素子により被検光学系を経由した光の波面が分割されているので、検出器からは分割された各波面に関連する被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号が出力される。
この一方、波面分割光学素子が上記光路から離脱された状態では、被検光学系を介した光が波面分割光学素子を介することなく検出器で受光され、その検出器から被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号が出力される。この場合、検出器からは被検光学系の瞳面の形状、位置などに関連する被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号が出力される。
いずれにしても、被検光学系を介した光がハーフミラーを経由することなく、検出器で受光されるので、検出器からの検出信号に基づいて求められる光学特性は、ハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化することがあり得ない。従って、被検光学系の光学特性を高精度に計測することが可能である。
この場合において、前記波面分割光学素子は、前記被検光学系の瞳共役面の近傍位置に配置されることとすることができる。かかる場合には、波面分割光学素子は、被検光学系の瞳共役面の近傍位置で前記光路に挿入されることになる。
本発明の光学特性計測装置では、前記波面分割光学素子は、マイクロレンズアレイであることとすることができる。
本発明の光学特性計測装置では、前記検出器からの検出信号に基づいて、所定の演算を行って前記被検光学系の光学特性を算出する処理装置を更に備えることとすることができる。
この場合において、前記処理装置は、前記挿脱機構により前記波面分割光学素子が前記光路に挿入されている状態では、前記検出器からの検出信号に基づいて、前記被検光学系の第1の光学特性を算出することとすることができる。
この場合において、前記第1の光学特性は、前記被検光学系の波面収差であることとすることができる。
本発明の光学特性測定装置では、前記処理装置は、前記挿脱機構により前記波面分割光学素子が前記光路から離脱されている状態では、前記検出器からの検出信号に基づいて、前記被検光学系の第2の光学特性を算出することとすることができる。
この場合において、前記第2の光学特性は、前記被検光学系の瞳面又はその共役面における光源像の位置及び形状の少なくとも一方の情報に関連する光学特性であることとすることができる。
この場合において、前記第2の光学特性は、前記被検光学系を構成する照明光学系の開口数及びコヒーレンスファクタの一方であることとすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、マスクに形成されたパターンを感光物体上に転写する露光装置であって、前記マスクを照明光で照明する照明光学系と;前記マスクから射出される前記照明光を前記感光物体上に投射する投影光学系と;前記感光物体を保持して2次元移動する物体ステージと;前記投影光学系が前記被検光学系となるように前記物体ステージに装着された本発明の光学特性計測装置と;を備える露光装置である。
これによれば、照明光学系からの照明光でマスクが照明され、そのマスクから射出される照明光が投影光学系によって感光物体上(すなわち、感光物体が配置される面上)に投射する。感光物体は、これを保持して2次元移動する物体ステージ上に載置されている。そして、この物体ステージに、投影光学系が被検光学系となるように、本発明の光学特性計測装置が装着されている。このため、照明光学系からの照明光を、マスクを介してあるいはマスクを介さないで、投影光学系を介して光学特性計測装置で受光することで、例えば投影光学系及び照明光学系から成る被検光学系の少なくとも一部の光学特性をいわゆるオン・ボディにて高精度に計測することができる。従って、その計測結果に基づいて投影光学系などの調整を行った後に、露光を行うことで、マスクに形成されたパターンを感光物体上に精度良く転写することが可能となる。
この場合において、光学特性計測装置は、常時物体ステージに固定されていることとすることもできるが、例えば前記光学特性計測装置は、その少なくとも一部が前記物体ステージに着脱自在に装着されていることとすることもできる。
本発明は、第3の観点からすると、被検光学系の光学特性を計測する光学特性計測方法であって、前記被検光学系を介した光の光路に波面分割光学素子を挿入した第1の状態で、前記被検光学系及び前記波面分割光学素子を介した光に基づいて第1の情報を検出する第1検出工程と;前記光路から前記波面分割光学素子を退避させた第2の状態で、前記被検光学系を介した光に基づいて第2の情報を検出する第2検出工程と;前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記被検光学系の光学特性を算出する算出工程と;を含む光学特性計測方法である。
これによれば、第1の状態、第2の状態のいずれにおいても、被検光学系を介した光がハーフミラーを経由することなく、検出器で受光され、第1の情報、第2の情報が検出される。従って、この第1の情報及び第2の情報にづいて求められる光学特性は、ハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化することがあり得ない。従って、被検光学系の光学特性を高精度に計測することが可能である。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の光学特性計測方法を実行する工程と;前記光学特性計測方法が実行された前記投影光学系を用いて、パターンを感光物体上に転写する工程と;を含む露光方法である。
これによれば、投影光学系の光学特性が高精度に計測される。このため、その計測結果に基づき、例えば投影光学系の光学特性を調整する等が可能であり、この投影光学系を用いてパターンを感光物体上に転写することで、精度良くパターンを転写することが可能になる。
また、リソグラフィ工程において、本発明の露光装置を用いて露光を行うことにより、感光物体上にパターンを精度良く形成することができ、これにより、より高集積度のマイクロデバイスを歩留まり良く製造することができる。同様に、リソグラフィ工程において、本発明の露光方法を用いて露光を行うことにより、感光物体上にパターンを精度良く形成することができ、これにより、より高集積度のマイクロデバイスを歩留まり良く製造することができる。従って、本発明は、更に別の観点からは、本発明の露光装置、又は露光方法を用いるデバイス製造方法であるとも言える。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9(B)に基づいて説明する。
図1には、一実施形態の露光装置100の全体構成が概略的に示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。この露光装置100は、露光装置本体60と、波面センサ90とを備えている。
前記露光装置本体60は、光源6及び照明光学系12を含む照明系、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、感光物体としてのウエハWが載置される物体ステージとしてのウエハステージWST、オフアクシス方式のアライメント検出系AS、及びワークステーションなどのコンピュータから成り、装置全体を統括制御する主制御装置20等を備えている。
前記光源6としては、ここでは、ArFエキシマレーザ(出力波長193nm)が用いられている。なお、光源6として、F2レーザ(出力波長157nm)等の真空紫外域のパルス光を出力する光源や、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)などの近紫外域のパルス光を出力する光源などを用いても良い。
前記光源6は、実際には、照明光学系12、レチクルステージRST、投影光学系PL、及びウエハステージWST等から成る露光装置本体60が収納されたチャンバ(不図示)が設置されたクリーンルームとは別のクリーン度の低いサービスルームに設置されており、そのチャンバにビームマッチングユニット(BMU)と呼ばれる光軸調整用光学系を少なくとも一部に含む不図示の送光光学系を介して接続されている。この光源6は、主制御装置20からの制御情報TSに基づいて、内部のコントローラにより、レーザ光LBの出力のオン・オフ、レーザ光LBの1パルスあたりのエネルギ、発振周波数(繰り返し周波数)、中心波長及びスペクトル半値幅などが制御されるようになっている。
前記照明光学系12は、シリンダレンズ、ビームエキスパンダ及びズーム光学系(いずれも不図示)、並びにオプティカルインテグレータ(ホモジナイザ)222を含むビーム整形・照度均一化光学系220、照明系開口絞り板224、第1リレーレンズ228A、第2リレーレンズ228B、固定レチクルブラインド230A、可動レチクルブラインド230B、光路折り曲げ用のミラーM及びコンデンサレンズ232等を備えている。ここで、オプティカルインテグレータ222としては、フライアイレンズ、内面反射型インテグレータ(ロッドインテグレータ)あるいは回折光学素子などを用いることができるが、本実施形態では、フライアイレンズが用いられているので、以下では、「フライアイレンズ222」とも記述する。
前記ビーム整形・照度均一化光学系220は、光透過窓217を介して不図示の送光光学系に接続されている。このビーム整形・照度均一化光学系220は、光源6でパルス発光され、光透過窓217を介して入射したレーザビームLBの断面形状を、例えばシリンダレンズやビームエキスパンダを用いて整形する。そして、ビーム整形・照度均一化光学系220内部の射出端側に位置するフライアイレンズ222は、レチクルRを均一な照度分布で照明するために、前記断面形状が整形されたレーザビームの入射により、その射出側焦点面(照明光学系12の瞳面とほぼ一致)に多数の点光源(光源像)から成る面光源(2次光源)を形成する。この2次光源から射出されるレーザビームを以下においては、「照明光IL」と呼ぶものとする。
フライアイレンズ222の射出側焦点面の近傍に、円板状部材から成る照明系開口絞り板224が配置されている。この照明系開口絞り板224には、ほぼ等角度間隔で、例えば通常の円形開口より成る開口絞り(通常絞り)、小さな円形開口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくするための開口絞り(小σ絞り)、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り(輪帯絞り)、及び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置して成る変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口絞りのみが図示されている)等が配置されている。
この照明系開口絞り板224は、主制御装置20からの制御信号MLCにより制御されるモータ等の駆動装置240の駆動で回転され、いずれかの開口絞りが照明光ILの光路上に選択的に設定され、これにより瞳面における2次光源の形状や大きさ(照明光の光量分布)が、輪帯、小円形、大円形、あるいは四つ目等に制限される。なお、本実施形態では、開口絞り板224を用いて、照明光学系12の瞳面上での照明光の光量分布(2次光源の形状や大きさ)、すなわちレチクルRの照明条件を変更するものとしたが、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ)222の入射面上での照明光の強度分布あるいは照明光の入射角度範囲を可変として、前述の照明条件の変更に伴う光量損失を最小限に抑えることが好ましい。このために、開口絞り板224の代わりに、あるいはそれと組み合わせて、例えば照明光学系12の光路上に交換して配置される複数の回折光学素子、照明光学系12の光軸に沿って移動可能な少なくとも1つのプリズム(円錐プリズムや多面体プリズムなど)、及びズーム光学系の少なくとも1つを含む光学ユニットを光源6とオプティカルインテグレータ(フライアイレンズ)222との間に配置する構成を採用することができる。
照明系開口絞り板224から出た照明光ILの光路上に、固定レチクルブラインド230A、可動レチクルブラインド230Bを介在させて第1リレーレンズ228A及び第2リレーレンズ228Bから成るリレー光学系が配置されている。
固定レチクルブラインド230Aは、レチクルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の照明領域を規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レチクルブラインド230Aの近傍(レチクルRのパターン面に対する共役面)に走査方向(ここではY軸方向とする)及び非走査方向(X軸方向)にそれぞれ対応する方向の位置及び幅が可変の開口部を有する可動レチクルブラインド230Bが配置されている。走査露光の開始時及び終了時には、主制御装置20の制御により、その可動レチクルブラインド230Bを介してレチクルR上の照明領域をさらに制限することによって、不要な部分の露光が防止されるようになっている。
リレー光学系を構成する第2リレーレンズ228B後方の照明光ILの光路上には、当該第2リレーレンズ228Bを通過した照明光ILをレチクルRに向けて反射する折り曲げミラーMが配置され、このミラーM後方の照明光ILの光路上にコンデンサレンズ232が配置されている。
以上の構成において、フライアイレンズ222の入射面、可動レチクルブラインド230Bの配置面、及びレチクルRのパターン面は、光学的に互いに共役に設定され、フライアイレンズ222の射出側焦点面(照明光学系12の瞳面)、投影光学系PLの瞳面は光学的に互いに共役となるように設定されている。
このようにして構成された照明光学系12の作用を簡単に説明すると、光源6からパルス発光されたレーザビームLBは、ビーム整形・照度均一化光学系220に入射して断面形状が整形され、フライアイレンズ222に入射する。これにより、フライアイレンズ222の射出側焦点面に前述した2次光源が形成される。
上記の2次光源から射出された照明光ILは、照明系開口絞り板224上のいずれかの開口絞りを通過し、第1リレーレンズ228Aを経て固定レチクルブラインド230A、可動レチクルブラインド230Bの矩形開口を通過する。そして、第2リレーレンズ228Bを通過してミラーMによって光路が垂直下方に折り曲げられ、コンデンサレンズ232を経て、レチクルステージRST上に保持されたレチクルR上の矩形の照明領域を均一な照度分布で照明する。
前記レチクルステージRST上にはレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リニアモータ等から成る不図示のレチクルステージ駆動部によって、投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内で微小駆動可能であるとともに、所定の走査方向(Y軸方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られ、主制御装置20ではその位置情報(又は速度情報)に基づいてレチクルステージ駆動部(図示省略)を介してレチクルステージRSTを移動させる。
前記投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLは、例えば、両側テレセントリックな縮小系であり、共通のZ軸方向の光軸AXを有する不図示の複数のレンズエレメントから構成されている。また、この投影光学系PLの投影倍率βは、例えば1/4、1/5、1/6などである。このため、上述のようにして、照明光(露光光)ILによりレチクルR上の照明領域が照明されると、そのレチクルRに形成されたパターンが投影光学系PLによって投影倍率βで縮小された像(部分倒立像)が、表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウエハW上のスリット状の露光領域に投影され転写される。
なお、本実施形態では、上記の複数のレンズエレメントのうち、特定のレンズエレメント(例えば、所定の5つのレンズエレメント)がそれぞれ独立に移動可能となっている。かかる特定のレンズエレメントの移動は、特定のレンズエレメント毎に設けられた3個のピエゾ素子等の駆動素子によって行われる。すなわち、これらの駆動素子を個別に駆動することにより、特定のレンズエレメントを、それぞれ独立に、各駆動素子の変位量に応じて光軸AXに沿って平行移動させることもできるし、光軸AXと垂直な平面に対して所望の傾斜を与えることもできるようになっている。本実施形態では、上記の駆動素子を駆動するための駆動指示信号は、主制御装置20からの指令MCDに基づいて結像特性補正コントローラ251によって出力され、これによって各駆動素子の変位量が制御されるようになっている。
こうして構成された投影光学系PLでは、主制御装置20による結像特性補正コントローラ251を介したレンズエレメントの移動制御により、ディストーション、像面湾曲、非点収差、コマ収差、又は球面収差等の諸収差(光学特性の一種)が調整可能となっている。
前記ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図1における下方で、不図示のベース上に配置され、その上面にウエハホルダ25が載置されている。このウエハホルダ25上にウエハWが例えば真空吸着等によって固定されている。
ウエハステージWSTは、モータ等を含むウエハステージ駆動部24により走査方向(Y軸方向)及び走査方向に垂直な非走査方向(X軸方向)に駆動される。そして、このウエハステージWSTによって、ウエハW上の各ショット領域を走査(スキャン)露光するためにウエハWをレチクルRに対して相対走査する動作と、次のショットの露光のための走査開始位置(加速開始位置)まで移動する動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作が実行される。
ウエハステージWSTのXY平面内での位置は、ウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られ、主制御装置20ではその位置情報(又は速度情報)に基づきウエハステージ駆動部24を介してウエハステージWSTの駆動制御を行う。
また、ウエハステージWSTは、ウエハステージ駆動部24によりZ軸方向、θx方向(X軸回りの回転方向:ピッチング方向)、θy方向(Y軸回りの回転方向:ローリング方向)及びθz方向(Z軸回りの回転方向:ヨーイング方向)にも微小駆動される。
また、ウエハステージWSTの+Y側には、後述する波面センサ90が嵌合可能な形状のセンサ取付部が形成されている。
前記アライメント検出系ASは、投影光学系PLの側面に配置されている。本実施形態では、一例としてウエハW上に形成されたストリートラインや位置検出用マーク(ファインアライメントマーク)を検出する結像式アライメントセンサがアライメント検出系ASとして用いられている。このアライメント検出系ASと同様のアライメントセンサの詳細な構成は、例えば、特開平9−219354号公報及びこれに対応する米国特許第5,859,707号などに開示されている。アライメント検出系ASによる検出結果は、主制御装置20に供給される。本国際出願で指定した指定国(又は選択した選択国)の国内法令が許す限りにおいて、上記公報及び対応する米国特許の内容を援用して本明細書の記載の一部とする。
更に、図1の装置100には、ウエハW表面の露光領域内部及びその近傍の領域のZ軸方向(光軸AX方向)の位置を検出するための斜入射方式のフォーカス検出系(焦点検出系)の一つである、多点フォーカス位置検出系(21,22)が設けられている。この多点フォーカス位置検出系(21,22)の詳細な構成等については、例えば、特開平6−283403号公報及びこれに対応する米国特許第5,448,332号などに開示されている。多点フォーカス位置検出系(21,22)による検出結果は、主制御装置20に供給される。本国際出願で指定した指定国(又は選択した選択国)の国内法令が許す限りにおいて、上記公報及び米国特許における開示を援用して本明細書の記載の一部とする。
前記波面センサ90としては、受光光学系内にマイクロレンズアレイを用いたシャック−ハルトマン(Shack-Hartmann)方式の波面センサが用いられている。この波面センサ90は、図2に示されるように、YZ断面が概略L字状の内部空間を有する筐体97と、該筐体97の内部に所定の位置関係で配置された複数の光学素子から成る光学系としての受光光学系と、筐体97の内部の+Y側端部に配置された検出器95とを備えている。
前記筐体97は、YZ断面L字状で内部に空間が形成され、その最上部(+Z側端面)が開口した部材から成る。この筐体97の最上部の平面視円形の開口97aが、標示板91によって閉塞されている。
前記標示板91は、例えばガラス基板を基材とし、ウエハホルダ25に固定されたウエハWの表面と同じ高さ位置(Z軸方向位置)に、光軸AX1と直交するように配置されている(図1参照)。この標示板91の表面には、クロム等の金属の蒸着により反射膜を兼ねる遮光膜が形成されている。この遮光膜の中央部に、図3に示されるように、円形の開口91aが形成されている。この場合、遮光膜によって投影光学系PLの波面収差の計測の際に周囲からの不要な光が受光光学系に入射するのが遮られている。また、遮光膜の開口91aの周辺には、該開口91aとの位置関係が設計上既知の3組以上(図3では、4組)の2次元位置検出用マーク91bが形成されている。この2次元位置検出用マーク91bとしては、本実施形態では、Y軸方向に沿って形成されたラインアンドスペースマーク91cと、X軸方向に沿って形成されたラインアンドスペースマーク91dとの組合せが採用されている。なお、ラインアンドスペースマーク91c、91dは、上述のアライメント検出系ASによって検出可能となっている。
前記受光光学系は、筐体97内部の標示板91の下方に、上から下に順次配置された、対物レンズとしてのコリメータレンズ92,折り曲げミラー96と、該折り曲げミラー96の+Y側に順次配置されたレンズ93a及びレンズ93bから成るリレーレンズ系93、並びに波面分割光学素子としてのマイクロレンズアレイ94とから構成されている。折り曲げミラー96は、筐体97に45°で斜設される状態で取り付けられており、該折り曲げミラー96によって、上方から指標板91の開口91aを介して鉛直下向きにコリメータレンズ92に対して入射した光の光路がリレーレンズ系93に向けて折り曲げられるようになっている。なお、受光光学系を構成するコリメータレンズ92、レンズ93a及びレンズ93bなどは、筐体97の壁の内側に不図示の保持部材を介してそれぞれ固定されている。
この場合、コリメータレンズ92に入射した光は、コリメータレンズ92によって平行光に変換された後、折り曲げミラー96、リレーレンズ系93を介してマイクロレンズアレイ94に入射する。
前記マイクロレンズアレイ94は、図4(A)に示されるように、正方形枠状の保持部材82に保持され、これらマイクロレンズアレイ94及び保持部材82によって、波面分割ユニット84が構成されている(図2参照)。
ここで、図4(A)には、−Y側から+Y側に見た波面分割ユニット84の正面図が示され、図4(B)には、図4(A)におけるB−B線断面図が示されている。これら図4(A)及び図4(B)を総合するとわかるように、保持部材82は、断面L字状の正方形枠状部材から成り、その内周側の端面によって正方形開口82aが形成されている。この保持部材82の上端(+Z側端)にピストンロッド86の一端が固定されている。このピストンロッド86の他端には、不図示のピストンが設けられており、該ピストンが図2に示されるエアシリンダ88の内部に収納されている。
前記エアシリンダ88には、一端部(上端部)近傍及び他端部(下端部)近傍のそれぞれに、エア配管72、74の一端がそれぞれ接続されている。この場合、エアシリンダ88の内部は、ピストンの一側(上側)と他側(下側)にピストンとエアシリンダ88の内壁とで区画された空間がそれぞれ形成されている。一方のエア配管72内部の通気路がピストンの一側の空間に連通され、他方のエア配管74内部の通気路がピストンの他側の空間に連通されている。
前記一方のエア配管72の他端は、四方弁から成る流路切替え弁76のポートAに接続され、前記他方のエア配管74の他端は、流路切替え弁76のポートBに接続されている。流路切替え弁76のポートCには、一端が真空ポンプ78に接続された配管62の他端が接続され、流路切替え弁76のポートDには、一端がコンプレッサを内蔵するエア供給機構66に接続された配管64の他端が接続されている。流路切替え弁76は、主制御装置20に制御され、ポートAとポートCが接続され、かつポートBとポートDとが接続される第1の状態と、ポートAとポートDが接続され、かつポートBとポートCとが接続される第2の状態との切り替えを行う。前記真空ポンプ78のオン・オフ(ON/OFF)及びエア供給機構66のオン・オフも主制御装置20によって制御される。
例えば、主制御装置20が、流路切り替え弁76を第2の状態に切り替え、真空ポンプ78及びエア供給機構66をともにオン(ON)にすることにより、エア供給機構66から送り込まれる空気の圧力及び真空ポンプ78で発生する負圧によるエアシリンダ88内部の2つの空間の間の圧力差によりエアシリンダ88内部のピストンが押し下げられ、これにより波面分割ユニット84が、前述の光路上から退避している第1位置(例えば上側移動限界位置)から図2に示される第2位置(下側移動限界位置)に移動する。この第2位置は、波面分割ユニット84を構成するマイクロレンズアレイ94の中心が、光軸AX1上にほぼ一致する位置として予め設定されている。波面分割ユニット84が第2位置に移動した後、この状態を維持する場合には、真空ポンプ78及びエア供給機構66をオンにし続けても良いが、真空ポンプ78及びエア供給機構66のいずれかを、オフ(OFF)にしても良い。
この一方、図2に示される第2位置に波面分割ユニット84があるとき、主制御装置20が、流路切り替え弁76を第1の状態に切り替え、さらに真空ポンプ78及びエア供給機構66をオンにする(真空ポンプ78及びエア供給機構66の一方のみがオフの場合には、そのオフになっている方のみをオンにする)ことにより、エア供給機構66から送り込まれる空気の圧力及び真空ポンプ78で発生する負圧によるエアシリンダ88内部の2つの空間の間の圧力差によりエアシリンダ88内部のピストンが押し上げられ、波面分割ユニット84が、第2位置から前述の第1位置(上側移動限界位置)へ移動して光路上から退避する。
このように、本実施形態では、エアシリンダ88、流路切替え弁76、真空ポンプ78及びエア供給機構66によって、波面分割光学素子としてのマイクロレンズアレイ94を、前記光路上に挿入及び離脱する挿脱機構が構成されている。なお、上記の波面分割ユニット84の上下方向の移動をより円滑かつ確実に行うために、保持部材82を案内するガイドを設けても良い。
前記マイクロレンズアレイ94は、複数の小さなレンズ(マイクロレンズ)が光路に対して直交する面内にアレイ状に配置されて構成されている。これを更に詳述すると、図4(A)及び図4(B)に総合的に示されるように、マイクロレンズアレイ94は、一辺の長さがD1である正方形状の多数のマイクロレンズ98がマトリクス状に稠密に配列されたものである。なお、マイクロレンズ98は、正の屈折力を有するレンズである。ここで、各マイクロレンズ98の光軸は互いにほぼ平行になっている。なお、図4(A)においては、マイクロレンズ98が、7×7マトリクス状に配列されたものが、一例として示されている。こうしたマイクロレンズアレイ94は、平行平面ガラス板にエッチング処理を施すことにより作成される。マイクロレンズアレイ94では、各マイクロレンズ98毎に、標示板91の開口91aに形成された後述するピンホールパターンを介した像の結像光束を射出する。
前記検出器95は、2次元CCD等から成る受光素子(以下、「CCD」と呼ぶ)95aと、例えば電荷転送制御回路等の電気回路95b等から構成されている。CCD95aは、コリメータレンズ92に入射し、マイクロレンズアレイ94から出射される光束のすべてを受光するのに十分な面積を有している。また、CCD95aは、開口91aに形成される後述するピンホールパターンの像がマイクロレンズアレイ94の各マイクロレンズ98によって再結像される結像面であって、開口91aの形成面の光学的な共役面に受光面を有している。また、この受光面は、マイクロレンズアレイ94が、上記の光路上から退避している状態では、投影光学系PLの瞳面の共役面から少しだけずれた面に位置する。
検出器95では、マイクロレンズアレイ94が前述の第2位置にあるときに、各マイクロレンズ98によって再結像される上記ピンホールパターンの像の撮像結果を、撮像データIMD1として主制御装置20に送信する。また、検出器95では、マイクロレンズアレイ94が前述の第1位置にあるときには、その受光面に結像された像の撮像結果を撮像データIMD2として主制御装置20に送信する。
前記筐体97の外形は、上述したウエハステージWSTのセンサ取付部と嵌合する形状となっており、ウエハステージWSTに対して着脱自在となっている。
さらに、本実施形態の露光装置100では、図示は省略されているが、レチクルRの上方に、投影光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマークと基準マーク板のマークとを同時に観察するための露光波長を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント光学系から成る一対のレチクルアライメント系が設けられている。これらのレチクルアライメント系としては、例えば特開平7−176468号公報及びこれに対応する米国特許第5,646,413号に開示されるものと同様の構成のものが用いられている。本国際出願で指定した指定国(又は選択した選択国)の国内法令が許す限りにおいて、上記公報及び対応する上記米国特許における開示を援用して本明細書の記載の一部とする。
次に、本実施形態の露光装置100による露光動作を、主制御装置20の処理アルゴリズムを簡略化して示す図5のフローチャートに沿って、適宜他の図面を参照しながら説明する。なお、ここでは、ウエハW上への1層目の露光がすでに終了しており、2層目以降の露光を行うものとして説明する。また、以下の動作の前提として、波面センサ90は、ウエハステージWSTに装着されており、その波面センサ90と主制御装置20とが接続されているものとする(図1の端点c、d参照)。
また、露光装置100では、投影光学系PLの波面収差及び瞳像の計測モードとして、第1モードと第2モードとが選択可能になっており、オペレータによりキーボード等の入力装置を介していずれかのモードが選択されているものとする。
ここで、瞳像とは、後述するピンホールパターンを介して投影光学系PLに入射する光によって投影光学系PLの瞳面に形成される光源像を指し、この瞳像は、波面センサ90に入射される光の光軸のずれなどの影響を受ける。従って、瞳像の計測は、投影光学系PLの光学特性の計測の一種である。勿論、波面収差は、投影光学系PLの光学特性の一種である。
さらに、波面センサ90内部の受光光学系の収差は、無視できるレベルであるものとする。
まず、図5のステップ102の投影光学系PLの波面収差計測のサブルーチンの処理を行う。
このサブルーチン102では、まず、図6のステップ122において、不図示のレチクルローダを用いて、図8に示される計測用レチクルRTをレチクルステージRSTにロードするとともに、所定の準備作業を行う。
計測用レチクルRTには、図8に示されるように、複数個(図8では、3×11=33個のピンホールパターンPHn(n=1〜33))がレチクルステージRSTにロードされた状態で、X軸方向及びY軸方向をそれぞれ行方向及び列方向とするマトリクス状の配列で形成されている。なお、ピンホールパターンPH1〜PH33は、図8において点線で示されるスリット状の照明領域の大きさの領域内に形成されている。
ここで、上記の所定の準備作業としては、計測用レチクルRの投影光学系PLに対する相対位置の検出、アライメント検出系ASのベースラインの計測などが行われる。すなわち、前述したレチクルアライメント系を用いて、ウエハステージWST上の不図示の基準マーク板上に形成された一対の第1基準マークと、これに対応する計測用レチクルRT上のレチクルアライメントマークの投影光学系PLを介した像との位置関係の検出を行う。この位置関係の検出は、計測用レチクルRT上の図8中に点線で示される領域が、前述した照明領域とほぼ一致する位置に、レチクルステージRSTを移動した状態で行われる。次いで、ウエハステージWSTを所定量XY面内で駆動して、アライメント検出系ASを用いて基準マーク板上に形成された第2基準マークのアライメント検出系ASの検出中心に対する位置関係を検出し、上記2つの位置関係とそれぞれの位置関係検出時の干渉計の計測値とに基づいてアライメント検出系ASのベースラインを算出する。
次のステップ124では、流路切り替え弁76、真空ポンプ78及びエア供給機構66を用いて前述したようにして、波面分割ユニット84を波面センサ90内部の光路(光軸AX1)上に挿入する。
次のステップ125では、ウエハステージWSTに装着された波面センサ90とウエハステージWSTとの位置関係の計測を行う。具体的には、ウエハステージWSTを順次移動してアライメント検出系ASを用いて波面センサ90の標示板91上の少なくとも2つの2次元位置マーク91bそれぞれのウエハステージ座標系上における位置の検出を行い、その位置の検出結果に基づいて、例えば最小自乗法などの所定の統計演算により波面センサ90の標示板91の開口91aとウエハステージWSTとの位置関係を正確に求める。
この結果、ウエハ干渉計18から出力される位置情報(速度情報)に基づいて、開口91aのXY位置を正確に検出することができ、かつ、このXY位置の検出結果と先に計測したベースラインとに基づいて、ウエハステージ駆動部24を介してウエハステージWSTを移動制御することにより、開口91aを所望のXY位置に精度良く位置決めできるようになる。
次のステップ126では、多点フォーカス位置検出系(21,22)を用いて、投影光学系PLの光軸AXに直交する面(XY平面)に対する標示板91の傾斜を計測する。
次のステップ128では、上記の傾斜の計測結果に基づいてウエハステージ駆動部24を介してウエハステージWSTの傾斜を調整することで、標示板91の上面の傾斜を投影光学系PLの像面(又は像面の近時平面)の傾斜と一致させる。
次のステップ130では、投影光学系PLの視野内の基準計測点、例えば視野中心の計測点、すなわち図9に示されるピンホールパターンPH17の投影光学系PLに関する共役位置(光軸AX上)の計測点に波面サンサ90の標示板91の開口91aが一致するようにウエハステージWSTを移動する。
次のステップ132では、マイクロレンズアレイ94を構成する各マイクロレンズ98によってCCD95aの受光面上に再結像されるピンホールパターンPH17の像の撮像結果である撮像データIMD1に基づいてウエハステージWSTの最適Z位置(ベストフォーカス位置)をサーチする。具体的には、次の通りである。
この最適Z位置のサーチが行われる際の光学配置を、波面センサ90の光軸AX1及び投影光学系PLの光軸AXに沿って展開したものが、図9(A)に示されている。こうした光学配置において、主制御装置20が光源6からレーザ光LBを発振させ、照明光学系12から照明光ILが射出されると、計測用レチクルRTのピンホールパターンPH17に到達した光(照明光IL)が、球面波となってピンホールパターンPH17から射出される。そして、その光は、投影光学系PLを介した後、波面センサ90の標示板91の開口91aに集光される。なお、ピンホールパターンPH17以外のピンホールパターンPH1〜PH16、PH18〜PH33を通過した光は、開口91aには到達しないようになっている。こうして開口91aに集光された光(標示板91表面の開口91aの内部に結像されたピンホールパターンPH17の像光束)の波面は、投影光学系PLの波面収差を含んだ略球面となる。
開口91aを通過した光は、コリメータレンズ92により平行光に変換され、さらにリレーレンズ系93を介した後、マイクロレンズアレイ94に入射する。マイクロレンズアレイ94は、マイクロレンズ98(図4参照)ごとに、標示板91表面の開口91aの内部に結像されたピンホールパターンPH17の像を、標示板91の光学的な共役面すなわちCCD95aの撮像面(受光面)に結像させる。従って、CCD95aの撮像面には、マイクロレンズアレイ94を構成するマイクロレンズ98に対応する数のスポット像(ピンホールパターンPH17の像)が形成される。CCD95aにより、それら撮像面(受光面)に形成されたスポット像の撮像が行われる。CCD95aの撮像により得られた撮像データIMD1は、主制御装置20に送信される。
そこで、ウエハステージ駆動部24を介してウエハステージWSTをZ軸方向にステップ移動しつつ、上記撮像データIMD1の取り込みを行い、その取り込んだ撮像データIMD1に基づいて、例えばコントラストが最大となるZ軸方向の位置を見つけることにより、ウエハステージWSTの最適Z位置をサーチする。
次のステップ134では、波面収差計測時の最適露光量を決定する。具体的には、上記の最適Z位置にウエハステージWSTのZ軸方向の位置を調整した状態で、例えば光源6の発振周波数(繰り返し周波数)を変更しながら、上記の撮像データIMD1の取り込みを繰り返し、その取り込んだ撮像データIMD1に基づいて、CCD95aでの電化蓄積時間に対するパルス数が最適となる撮像データIMD1に対応する繰り返し周波数を求めることで、最適露光量を決定する。
次のステップ136では、流路切り替え弁76、真空ポンプ78及びエア供給機構66を用いて前述したようにして、波面分割ユニット84を波面センサ90内部の光路(光軸AX1)上から退避(離脱)する。
次のステップ138では、瞳像計測時の最適露光量を決定する。具体的には、次の通りである。
この瞳像計測時の最適露光量の決定が行われる際の光学配置を、波面センサ90の光軸AX1及び投影光学系PLの光軸AXに沿って展開したものが、図9(B)に示されている。こうした光学配置において、光源6からレーザ光LBを発振させると、前述と同様に、計測用レチクルRTのピンホールパターンPH17に到達した光(照明光IL)が、球面波となってピンホールパターンPH17から射出され、投影光学系PLを介した後、波面センサ90の標示板91の開口91aに集光され、開口91aを通過した光は、コリメータレンズ92により平行光に変換され、さらにリレーレンズ系93を介した後、CCD95aで受光される。これにより、CCD95aの受光面には、投影光学系PLの瞳面における光源像が投影される。CCD95aにより、撮像面(受光面)に投影された像の撮像が行われ、この撮像により得られた撮像データIMD2は、主制御装置20に送信される。
そこで、例えば光源6の発振周波数(繰り返し周波数)を変更しながら、上記の撮像データIMD2の取り込みを繰り返し、その取り込んだ撮像データIMD2に基づいて、CCD95aでの電化蓄積時間に対するパルス数が最適となる撮像データIMD2に対応する繰り返し周波数を求めることで、瞳像計測時の最適露光量を決定する。
次のステップ142(図7)では、計測点の番号を示すカウンタnを1に初期化し(n←1)、その後ステップ144に移行して、投影光学系PLの波面収差及び瞳像の計測モードとして第1モードが設定されているか否かを判断する。そして、この判断が肯定された場合、すなわち、計測モードとして第1モードが設定されていた場合には、ステップ146に移行する。
ステップ146では、波面センサ90をn番目(ここでは1番目)の計測点に移動する。すなわち、n番目のピンホールパターンPHnの投影光学系PLに関する共役位置の計測点に波面サンサ90の標示板91の開口91aが一致するようにウエハステージWSTを移動する。
次のステップ148では、先にステップ138で決定した最適露光量の下で瞳像計測を行う。具体的には、前述のステップ138と同様にして、瞳像の撮像データIMD2を取り込み、その撮像データIMD2に基づいて光源像のデータ(中心位置や大きさなどの光源像の位置情報)の抽出を実行し、その結果をメモリに記憶する。
次のステップ150では、カウンタnの値が計測点の総数N(ここではN=33)以上であるか否かを判断することで、全ての計測点において瞳像計測が終了したか否かを判断する。ここでは、最初の計測点について瞳像計測が終了したのみなので、ここでの判断は否定され、ステップ152に移行して、カウンタnを1インクリメントした後、ステップ146に戻る。
以後、ステップ150における判断が肯定されるまで、ステップ146→148→150→152のループの処理を繰り返す。これにより、投影光学系PLの視野内の2〜33番目の計測点、すなわちピンホールパターンPH2〜PH33の投影光学系PLに関する共役位置の計測点について、瞳像計測が行われ、ピンホールパターンPH2〜PH33それぞれを介した光源像のデータ(中心位置や大きさなどの光源像の位置情報)が抽出され、メモリ内に記憶される。
そして、全ての計測点についての瞳像計測が終了すると、ステップ154に進んで、カウンタnを1に初期化する。
次のステップ156では、波面分割ユニット84を再度光路上に挿入した後、ステップ158では、波面センサ90をn番目(ここでは1番目)の計測点に移動する。すなわち、n番目のピンホールパターンPHnの投影光学系PLに関する共役位置の計測点に波面サンサ90の標示板91の開口91aが一致するようにウエハステージWSTを移動する。
次のステップ160〜164では、そのn番目の計測点における波面収差計測を実行する。すなわち、まず、ステップ160では、前述のステップ134において決定された最適露光量の下で、マイクロレンズアレイ94によりCCD95aの受光面上に形成される全てのスポット像の撮像を行い、その撮像データIMD1を取り込む。
次のステップ162において、撮像データIMD1に基づいて、マイクロレンズアレイ94によりCCD95aの撮像面に形成された各スポット像の位置を検出する。具体的には、各スポット像の光強度分布の重心を算出することにより、各スポット像の中心位置を算出し、こうして求められた各スポット像の中心位置を、マイクロレンズアレイ94によりCCD95aの撮像面に形成された各スポット像の位置情報としてメモリに記憶する。
次のステップ164において、メモリから各スポット像の位置情報を読み出して、計測用レチクルRTにおけるn番目(ここでは1番目)のピンホールパターンPH1を介した光に関する投影光学系PLの波面収差を後述するようにして算出する。
ところで、スポット像の位置情報から波面収差を計測できる理由は、上記のスポット像の撮像に際し、マイクロレンズアレイ94に入射する光の波面が、投影光学系PLの波面収差を反映したものとなっているからである。
すなわち、投影光学系PLに波面収差が無い場合には、図9(A)において点線(破線)で示されるように、その波面WFは光軸AX1と直交する平面となり、この場合、マイクロレンズ98に入射した光の波面が光軸と直交し、そのマイクロレンズ98の光軸とCCD95aの撮像面の交点を中心とするスポット像が、CCD95aの撮像面に結像される。これに対し、投影光学系PLに波面収差が有る場合には、図9(A)において二点鎖線で示されるように、その波面WF’は光軸AX1と直交する平面とはならず、その平面上の位置に応じた角度の傾きを有する面となる。この場合、マイクロレンズ98に入射した光の波面は傾いており、その傾き量に応じた距離だけ、そのマイクロレンズ98の光軸と撮像面の交点からずれた点を中心とするスポット像がCCD95aの撮像面に結像される。
従って、このステップ164では、波面収差が無いときに期待される各スポット像位置(上記のマイクロレンズ98の光軸とCCD95aの撮像面の交点)と検出された各スポット像位置との差(位置誤差)から、ツェルニケ多項式の係数を求めることで、計測用レチクルRTにおけるn番目のピンホールパターンPHnを介した光に関する投影光学系PLの波面収差を算出する。
但し、波面収差が無いときに期待される各スポット像位置が、上記のマイクロレンズ98の光軸とCCD95aの撮像面の交点と一致するのは、入射する光の光軸にずれがなく、光軸AX1とCCD95aとが正確に直交する理想的な場合のみである。そこで、本実施形態では、上記の位置誤差を算出するに際し、メモリ内に記憶されている、対応する計測点における光源像のデータ(中心位置や大きさなどの光源像の位置情報)に基づいて、波面収差が無いときに期待される各スポット像位置(各スポット像のずれ量を算出するための基準位置)をそれぞれ補正し、検出された各スポット像位置と補正後の各基準位置との差を算出している。これにより、波面センサ90に入射される光の光軸のずれに起因する、波面収差が無いときの各スポット像の基準位置の誤差をキャンセルすることができ、より高精度に波面収差を求めることができる。
なお、厳密に言うと、マイクロレンズアレイ94の前記光路上への挿入及び光路上からの退避(光路上に対する出し入れ)によってマイクロレンズアレイ94(各マイクロレンズ98)の位置誤差が生じ、この位置誤差の影響でスポット像の位置ずれが生じ得る。この場合、スポット像のずれ量(位置誤差)の実測値には、a.収差に起因する誤差成分、b.上記の光軸のずれに起因する誤差成分及びc.マイクロレンズアレイ94の光路上に対する出し入れに起因する誤差成分が含まれることになる。
従って、より正確にスポット像のずれ量を求めるためには、短時間の間に、マイクロレンズアレイ94の光路上へ出し入れを複数回繰り返し、その際ほぼ光軸上に位置するマイクロレンズ98によってCCD95aの撮像面上に形成されるスポット像の結像位置の分布を示す分布関数を求め、この分布関数が最大となる位置のCCD95aの撮像面の中心からのずれ量(Δとする)を求めておく。このずれ量Δには、上記のb.及びc.の誤差成分が含まれているが、本実施形態では、b.の成分を対応する光源像のデータに基づいて容易に求めることができるので、このb.の成分をずれ量Δから差し引くことで、マイクロレンズアレイ94の光路上に対する出し入れに起因する誤差成分を求めることができる。そこで、実際の波面収差の計測の際には、この誤差成分をオフセットとして用いることで、マイクロレンズアレイ94の光路上に対する出し入れに起因する誤差成分をキャンセルすることができ、結果的にマイクロレンズアレイ94の光路上に対する出し入れの際の位置再現性を良好に確保した場合と同様の高精度な波面収差計測が可能となる。
図7の説明に戻り、次のステップ166では、カウンタnの値が計測点の総数N(ここではN=33)以上であるか否かを判断することで、全ての計測点において波面収差の計測が終了したか否かを判断する。ここでは、最初の計測点について波面収差の計測が終了したのみなので、ここでの判断は否定され、ステップ168に移行して、カウンタnを1インクリメントした後、ステップ158に戻る。
以後、ステップ166における判断が肯定されるまで、ステップ158→160→162→164→166→168のループの処理を繰り返す。これにより、投影光学系PLの視野内の2〜33番目の計測点、すなわちピンホールパターンPH2〜PH33の投影光学系PLに関する共役位置の計測点について、波面収差計測が行われ、ピンホールパターンPH2〜PH33それぞれを介した光に関する波面収差が算出され、メモリ内に記憶される。
そして、全ての計測点についての波面収差計測が終了し、ステップ166における判断が肯定されると、図5のメインルーチンのステップ104にリターンする。
この一方、前述したステップ144における判断が否定された場合、すなわち計測モードとして第2モードが設定されていた場合には、ステップ170に移行し、波面センサ90をn番目(ここでは1番目)の計測点に移動する。すなわち、n番目のピンホールパターンPHnの投影光学系PLに関する共役位置の計測点に波面センサ90の標示板91の開口91aが一致するようにウエハステージWSTを移動する。
次のステップ172では、前述のステップ148と同様にしてn番目(ここでは1番目)の計測点における瞳像計測を行い、撮像データIMD2に基づいて抽出した光源像のデータ(中心位置や大きさなどの光源像の位置情報)をメモリに記憶する。
次のステップ174では、波面分割ユニット84を光路上に挿入した後、これに続くステップ176〜180で、前述のステップ160〜164と同様にして、n番目(ここでは1番目)の計測点における波面収差の計測、すなわち計測用レチクルRTにおけるn番目のピンホールパターンPHnを介した光に関する投影光学系PLの波面収差の計測を行う。
次のステップ182では、カウンタnの値が計測点の総数N(ここではN=33)以上であるか否かを判断することで、全ての計測点において波面収差の計測が終了したか否かを判断する。ここでは、最初の計測点について波面収差の計測が終了したのみなので、ここでの判断は否定され、ステップ184に移行して、カウンタnを1インクリメントした後、さらにステップ186で波面分割ユニット84を光路上から退避した後、ステップ170に戻る。
以後、ステップ182における判断が肯定されるまで、ステップ170→172→174→176→178→180→182→184→186のループの処理を繰り返す。これにより、投影光学系PLの視野内の2〜33番目の計測点、すなわちピンホールパターンPH2〜PH33の投影光学系PLに関する共役位置の計測点について、瞳像計測及びこの結果を考慮した波面収差計測が行われ、ピンホールパターンPH2〜PH33それぞれを介した光に関する波面収差が算出され、メモリ内に記憶される。
そして、全ての計測点についての波面収差計測が終了し、ステップ182における判断が肯定されると、図5のメインルーチンのステップ104にリターンする。
ステップ104では、上で求めた投影光学系PLの視野内のN個(ここでは33個)の計測点における波面収差のデータに基づいて、投影光学系PLの波面収差が全ての計測点で許容値以下であるか否かを判断する。そして、この判断が否定された場合には、ステップ106に移行して、投影光学系PLの波面収差の計測結果に基づき、現在発生している波面収差を低減させるように、結像特性補正コントローラ251を介してレンズエレメントを駆動して投影光学系PLの波面収差の調整を行う。なお、場合によっては、人手により投影光学系PLのレンズエレメントのXY平面内での移動やレンズエレメントの交換を行うこととしても良い。
その後、ステップ102のサブルーチンの処理を行い、調整された投影光学系PLに関する波面収差を上記と同様にして計測する。以後、ステップ104において肯定的な判断がなされるまで、投影光学系PLの波面収差の調整(ステップ106)と、波面収差の計測(ステップ102)とを繰り返し実行する。そして、ステップ104において肯定的な判断がなされると、ステップ108に移行する。
ステップ108では、不図示の入出力装置を介してアラーム音を発するとともにディスプレイ画面上に「波面収差計測終了」を表示するなどして、オペレータに波面収差を計測した旨を通知する。
次のステップ110では、波面センサ90がウエハステージWSTから取り外されるのを待ち、波面センサ90がウエハステージWSTから取り外されたことを例えば不図示のセンサの出力又はオペレータからの通知などにより確認すると、ステップ112に移行する。
ステップ112では、不図示のレチクルローダを介してレチクルステージRST上にロードされている計測用レチクルRTをアンロードするとともに、転写したいパターンが形成されたレチクルRをレチクルステージRST上にロードする。
次のステップ113では、前述のレチクルアライメント系及び不図示の基準マーク板を用いたレチクルアライメント、アライメント検出系AS及び基準マーク板を用いたベースライン計測を、通常のスキャニング・ステッパと同様の手順で行う。
次のステップ114では、不図示のウエハローダを介してウエハステージWST上のウエハ交換を行う(但し、ウエハステージWST上にウエハがロードされていない場合は、ウエハを単にロードする)。
次のステップ116では、ウエハWに対するアライメント(例えばEGA方式のウエハアライメントなど)を行う。このウエハアライメントの結果、ウエハW上の複数のショット領域の配列座標が精度良く求められる。なお、EGA方式のウエハアライメントについては、特開昭61−44429号公報及びこれに対応する米国特許第4,780,617号等に詳細に開示されており、本国際出願で指定した指定国(又は選択した選択国)の国内法令が許す限りにおいて、上記公報及び対応する上記米国特許における開示を援用して本明細書の記載の一部とする。
次のステップ118では、上記のウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハW上の各ショット領域の露光のために走査開始位置(加速開始位置)にウエハステージWSTを移動させる動作と、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとを同期してY軸方向に相対走査しつつレチクルRを照明光ILで照明してレチクルRのパターンをウエハW上のショット領域に転写する動作とを繰り返す、ステップ・アンド・スキャン方式の露光を行う。
なお、上記の相対走査中、特に走査露光中には、レチクル干渉計16によって検出されるレチクルステージRSTのXY位置の情報、ウエハ干渉計18によって検出されるウエハステージWSTの位置情報、及び多点フォーカス位置検出系(21,22)によって検出されるウエハWのZ位置及びレベリング情報などに基づいて、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの位置関係が適切に保たれるよう、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの位置制御が行われる。
次のステップ120では、予定枚数(例えば1ロット)のウエハに対する露光が終了したか否かを判断し、この判断が否定されると、ステップ114に戻り、以後、ステップ120における判断が肯定されるまで、ステップ114→116→118→120のループの処理を繰り返し行う。
そして、予定枚数のウエハに対する露光が終了すると、ステップ120における判断が肯定され、本ルーチンの一連の処理を終了する。
これまでの説明から明らかなように、波面センサ90を構成する検出器95からの検出信号に基づいて、所定の演算を行って被検光学系、例えば投影光学系PLの光学特性を算出する処理装置が、主制御装置20によって構成され、波面センサ90と主制御装置20とによって、光学特性計測装置が構成されている。
以上説明したように、本実施形態の露光装置100が備える光学特性計測装置によると、挿脱機構(エアシリンダ88、流路切替え弁76、真空ポンプ78及びエア供給機構66)により、前述の筐体97内部の受光光学系を構成するコリメータレンズ92を経由した光の光路に対して投影光学系PL(及び照明光学系)の瞳共役面の近傍位置でマイクロレンズアレイ94(波面分割ユニット84)が挿入され、あるいはその挿入されたマイクロレンズアレイ94(波面分割ユニット84)が光路上から離脱される。そして、マイクロレンズアレイ94が上記光路上に挿入された状態では、投影光学系PLを介した光がコリメータレンズ92を経由し、マイクロレンズアレイ94を介して検出器95で受光され、その検出器95から投影光学系PLに関する情報を含む検出信号(例えば前述の撮像データIMD1)が出力される。この場合、マイクロレンズアレイ94により投影光学系PLの瞳面における波面が分割されているので、検出器95からは分割された各波面に関連する投影光学系PLの光学特性に関する情報を含む検出信号(例えば前述の撮像データIMD1)が出力される。
この一方、マイクロレンズアレイ94が上記光路上から離脱された状態では、投影光学系PLを介した光がコリメータレンズ92を経由し、マイクロレンズアレイ94を介することなく検出器95で受光され、その検出器95から投影光学系PLの光学特性に関する情報を含む検出信号(例えば前述の撮像データIMD2)が出力される。この場合、検出器95からは瞳面の形状、位置などに関連する投影光学系PLの光学特性に関する情報を含む検出信号(例えば前述の撮像データIMD2)が出力される。
いずれにしても、投影光学系PLを介した光がハーフミラーを経由することなく、検出器95で受光されるので、検出器95からの検出信号(例えば撮像データIMD1、IMD2)に基づいて求められる光学特性(上記の例では波面収差)は、ハーフミラーに存在する偏光特性によって計測精度が悪化することがあり得ない。従って、投影光学系PLの光学特性(例えば波面収差)を高精度に計測することが可能である。
また、本実施形態では、投影光学系PLの波面収差の計測に際して、処理装置として機能する主制御装置20は、前述の挿脱機構によりマイクロレンズアレイ94が前記光路上に挿入されている状態では、検出器95からの検出信号に基づいて、投影光学系PL(被検光学系)の第1の光学特性として波面収差を算出する。より正確には、投影光学系PLの波面収差を計測に際して、計測用レチクルRTのピンホールパターンPHnに照明光ILを照射することによって形成される波面をマイクロレンズアレイ94によって分割し、マイクロレンズアレイ94のマイクロレンズ98毎に得られるスポット像と基準位置とのずれを検出し、例えばツェルニケの多項式等を用いて投影光学系PL(被検光学系)の第1の光学特性として波面収差を求めている。
また、主制御装置20は、前述の挿脱機構によりマイクロレンズアレイ94が前記光路上から離脱されている状態では、検出器95からの検出信号に基づいて、前述の瞳像(光源像)のデータ(中心位置や大きさなどの光源像の位置情報)を投影光学系PLの第2の光学特性として算出する。これは、ツェルニケの多項式を用いて波面収差を精度良く求めるためには、投影光学系PLの瞳位置や大きさに基づいて波面収差を求めるための基準位置のずれを補正することが望ましいからである。すなわち、前述のように、検出器95によって撮像された光源像を検出対象として、その光源像の位置が精度良く検出され、その検出された光源像の位置や大きさに基づいて、基準位置のずれが補正される。したがって、本実施形態では、波面収差を精度良く計測することができる。
また、本実施形態の露光装置100では、光学特性計測装置により上述のように投影光学系PLの光学特性として、総合的な収差である波面収差をオン・ボディにて精度良く計測することができる。そして、この投影光学系PLの波面収差に基づいて、投影光学系PLを調整した後、十分に諸収差が低減された投影光学系PLを用いて露光が行われるので、レチクルRに形成されたパターンをウエハW上に精度良く転写することが可能となる。
なお、上記実施形態では、複数のピンホールパターンが形成された計測用レチクルRTをレチクルステージRST上にロードし、計測用レチクルRTを照明光ILで照明し、その計測用レチクルRTに形成されたピンホールパターンで発生した球面波を投影光学系PLに入射させて、波面センサ90を用いて、瞳像計測又はピンホールパターンの像の計測を行う場合について説明したが、本発明の光学特性計測装置の計測対象がこれらに限定されないことは勿論である。
すなわち、光学特性計測装置は、光学系の収差計測以外の様々な光学系の光学特性の計測にも適用することができる。例えば、この光学特性計測装置(90、20)を用いて、照明光学系12の開口数(照明N.A.)又はコヒーレンスファクタσ値の計測も実行することができる。例えば、レチクルRをレチクルステージRSTに保持しない状態、あるいはレチクルステージRST上に照射される光を遮蔽しないガラスレチクルを保持した状態とし、波面センサ90の標示板91の開口91aが光軸AX上に位置するように、ウエハステージWSTを移動させる。かかる移動は、前述と同様に、主制御装置20が、ウエハ干渉計18によって検出されたウエハステージWSTの位置情報(速度情報)に基づいて、ウエハステージ駆動部24を制御することにより行われる。このとき、波面センサ90の波面分割ユニット84は、光路上から退避した状態となっている。
こうした光学配置において、照明系から射出された照明光ILが、投影光学系PLを介した後、波面センサ90の標示板91の開口91aに到達するようになる。開口91aを通過した光は、コリメータレンズ92により平行光に変換され、さらにリレーレンズ系93を介した後、CCD95aに入射する。このとき、CCD95aにより、それら撮像面(受光面)に形成された光源像の撮像が行われる。
その撮像データIMD2は、主制御装置20に送られ、前述の瞳像計測と同様に、主制御装置20により光源像に対応する各画素が抽出され、その光源像の位置や大きさが検出される。
コヒーレンスファクタσ値(照明σ)は、投影光学系PLにおける入射瞳面における光源像の大きさと、その入射瞳の大きさとの比で定義される。入射瞳の大きさが既知であり、投影光学系PLにおける入射瞳面の位置及びその入射瞳面の概略共役面である波面センサ90のCCD95aの撮像面の位置が既知であり、投影光学系PLにおける入射瞳面における光源像に対するCCD95aの撮像面における光源像の倍率も既知であるとすると、主制御装置20において、CCD95aによって撮像された光源像の大きさからコヒーレンスファクタσ値(照明σ)を求めることができる。
また、照明N.A.は、上述のように求めたコヒーレンスファクタσと、既知の投影光学系PLのN.A.とから計算により求めることもできるが、投影光学系PLにおける入射瞳面の位置及びその入射瞳面の概略共役面である波面センサ90のCCD95aの撮像面の位置が既知であり、投影光学系PLにおける入射瞳面における光源像に対するCCD95aの撮像面における光源像の倍率も既知であるとすると、主制御装置20において、CCD95aによって撮像された光源像の大きさから照明N.A.を簡単な計算で求めることができる。
このように、照明σ又は照明N.A.を求める際にも、マイクロレンズアレイ94が光路上から退避した状態でCCD95aによって撮像された光源像の大きさを主制御装置20が精度良く検出することができるため、被検光学系の第2の光学特性として照明σ又は照明N.A.を高精度に計測することができる。
なお、照明σが計測される照明条件は、通常照明に限られるものではなく、輪帯照明や4極照明等でもよい。すなわち、照明光学系の瞳面上で照明光が分布する領域は、円形や楕円形等に限られるものではなく、輪帯、あるいは照明光学系の光軸からほぼ等距離に分布する複数の局所領域等であってもよい。
なお、上記実施形態では、計測用レチクルRTにおける開口パターンの数を11×3=33としたが、所望の波面収差の計測精度に応じて、数を増減することが可能である。また、マイクロレンズアレイ94におけるマイクロレンズ98の配列数や配列態様も、所望の波面収差の計測精度に応じて変更することが可能である。
また、上記実施形態では、エアシリンダ88、流路切替え弁76、真空ポンプ78及びエア供給機構66によって構成され、主制御装置20によって制御される挿脱機構により、波面分割光学素子としてのマイクロレンズアレイ94が、コリメータレンズ92に入射した光の光路上に挿入及び離脱される場合について説明したが、これに限らず、マイクロレンズの前記光路上への挿脱を手動にて行う挿脱機構を採用しても良い。このような挿脱機構は、例えば波面分割ユニット84を上下方向に案内するガイドを含んで構成することができる。
また、上記実施形態では、投影光学系PLの波面収差の計測に際し、レチクルステージRST上に計測用レチクルRTをロードするものとしたが、計測用レチクルと同様のピンホールパターンが形成されたパターン板をレチクルステージRSTに常設しておき、このパターン板を投影光学系PLの視野に対して位置合わせして、投影光学系PLの波面収差の計測を行うようにしても良い。
また、上記実施形態では、波面センサ90内部の受光光学系の収差は、無視できる程小さいものとしたが、さらに高い精度の波面収差計測を行う場合などには、波面収差を算出するまでのいずれかの時点で、受光光学系単独の波面収差を計測しておいても良い。かかる受光光学系単独の波面収差の計測は、投影光学系PLを介した照明光ILの照射により球面波を発生する程度の大きさのピンホールパターンが形成されたパターン板を、標示板91あるいはその近傍に設け、このパターン板のピンホールパターンで開口91aを更に制限した状態で、投影光学系PLから射出される照明光ILをパターン板に照射して、上述と同様の波面収差の計測を行うことで実現できる。そして、投影光学系PLの波面収差の算出の際に、上記の受光光学系単独の波面収差を補正値として用いることとしても良い。
また、同様に、波面収差を精度良く求めるために、波面収差を算出するまでのいずれかの時点で、CCD95aの暗電流を計測しておき、各画素の値(輝度値)を求める際に、この暗電流に起因するオフセットを補正しても良い。かかるオフセット補正は、前述した瞳像計測などの場合に行うと良い。
また、上記実施形態では、投影光学系PLの波面収差計測及び波面収差調整を、露光装置が組み立てられた後の定期メンテナンス時等に行い、その後のウエハの露光に備える場合について説明したが、露光装置の製造における投影光学系PLの調整時に、上記の実施形態と同様にして、波面収差の調整を行っても良い。なお、露光装置の製造時における投影光学系PLの調整にあたっては、上記の実施形態において行われる投影光学系PLを構成する一部のレンズエレメントの位置調整に加えて、他のレンズエレメントの位置調整、レンズエレメントの再加工、レンズエレメントの交換等を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、波面センサ90がウエハステージWSTに対して着脱自在になっている場合について説明したが、これに限らず、波面センサ90はウエハステージWSTに常設されても良い。
また、上記実施形態では、オプティカルインテグレータ222としてフライアイレンズが用いられるとしたが、その代わりに、マイクロフライアレイレンズが用いられても良い。この場合には、フライアイレンズ222が用いられたときよりも光源像の強度分布がより均一となるので、光源像に対応する各画素の抽出がより容易となる。また、オプティカルインテグレータとして内面反射型インテグレータ(ロッドインテグレータ等)を用いることもできるが、この場合には、光源像としてその虚像を検出することになる。
なお、上記実施形態では、シャック−ハルトマン方式の波面センサ90を含む光学特性計測装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、その内部に波面分割光学素子を有し、波面分割光学素子を受光光路上に挿入又は受光光路上から離脱することで、目的とする光学特性の計測ができる装置であれば、本発明を適用することは可能である。
また、上記実施形態の露光装置の光源6としては、F2レーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、KrFエキシマレーザ光源などの紫外パルス光源に限らず、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプを用いることも可能である。また、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍および拡大系のいずれでも良い。
また、上記実施形態では、走査型露光装置の場合を説明したが、本発明は、投影光学系を備える露光装置であれば、ステップ・アンド・リピート機、ステップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・スティッチング機を問わず適用することができる。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶標示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
《デバイス製造方法》
次に上述した露光装置をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法の実施形態について説明する。
次に上述した露光装置をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法の実施形態について説明する。
図10には、デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示されている。図10に示されるように、まず、ステップ301(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップ302(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ303(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップ304(ウエハ処理ステップ)において、ステップ301〜ステップ303で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップ305(デバイス組立てステップ)において、ステップ304で処理されたウエハを用いてデバイス組立てを行う。このステップ305には、ダイシング工程、ボンディング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
最後に、ステップ306(検査ステップ)において、ステップ305で作成されたデバイスの動作確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
図11には、半導体デバイスにおける、上記ステップ304の詳細なフロー例が示されている。図11において、ステップ311(酸化ステップ)においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ312(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ313(電極形成ステップ)においてはウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ314(イオン打ち込みステップ)においてはウエハにイオンを打ち込む。以上のステップ311〜ステップ314それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ315(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップ316(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップ317(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップ318(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップ319(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。
これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
以上説明した本実施形態のデバイス製造方法を用いれば、露光工程(ステップ316)において上記実施形態の露光装置が用いられるので、精度良くレチクルのパターンをウエハ上に転写することができる。この結果、高集積度のデバイスの生産性(歩留まりを含む)を向上させることが可能になる。
本発明の光学特性計測装置及び光学特性計測方法は、被検光学系の光学特性を計測するのに適している。また、本発明の露光装置及び露光方法は、マスクに形成されたパターンを感光物体上に転写するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの製造に適している。
Claims (22)
- 被検光学系の光学特性を計測する光学特性計測装置であって、
被検光学系を介した光の光路に対して挿入及び離脱可能で、前記光の光路に挿入された時には前記被検光学系を経由した前記光の波面を分割する波面分割光学素子を含む光学系と;
前記波面分割光学素子を、前記光路に挿入及び離脱する挿脱機構と;
前記光学系を介した前記光を受光し、前記被検光学系の光学特性に関する情報を含む検出信号を出力する検出器と;を備える光学特性計測装置。 - 請求項1に記載の光学特性計測装置において、
前記波面分割光学素子は、前記被検光学系の瞳共役面の近傍位置に配置されることを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項1に記載の光学特性計測装置において、
前記波面分割光学素子は、マイクロレンズアレイであることを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項1に記載の光学特性計測装置において、
前記検出器からの検出信号に基づいて、所定の演算を行って前記被検光学系の光学特性を算出する処理装置を更に備える光学特性計測装置。 - 請求項4に記載の光学特性計測装置において、
前記処理装置は、前記挿脱機構により前記波面分割光学素子が前記光路に挿入されている状態では、前記検出器からの検出信号に基づいて、前記被検光学系の第1の光学特性を算出することを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項5に記載の光学特性計測装置において、
前記第1の光学特性は、前記被検光学系の波面収差であることを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項4に記載の光学特性計測装置において、
前記処理装置は、前記挿脱機構により前記波面分割光学素子が前記光路から離脱されている状態では、前記検出器からの検出信号に基づいて、前記被検光学系の第2の光学特性を算出することを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項7に記載の光学特性計測装置において、
前記第2の光学特性は、前記被検光学系の瞳面又はその共役面における光源像の位置及び形状の少なくとも一方の情報に関連する光学特性であることを特徴とする光学特性計測装置。 - 請求項8に記載の光学特性計測装置において、
前記第2の光学特性は、前記被検光学系を構成する照明光学系の開口数及びコヒーレンスファクタの一方であることを特徴とする光学特性計測装置。 - マスクに形成されたパターンを感光物体上に転写する露光装置であって、
前記マスクを照明光で照明する照明光学系と;
前記マスクから射出される前記照明光を前記感光物体上に投射する投影光学系と;
前記感光物体を保持して2次元移動する物体ステージと;
前記投影光学系が前記被検光学系となるように前記物体ステージに装着された請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学特性計測装置と;を備える露光装置。 - 請求項10に記載の露光装置において、
前記光学特性計測装置は、その少なくとも一部が、前記物体ステージに着脱自在に装着されていることを特徴とする露光装置。 - リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、
前記リソグラフィ工程では、請求項10に記載の露光装置を用いて感光物体上にパターンを転写するデバイス製造方法。 - 被検光学系の光学特性を計測する光学特性計測方法であって、
前記被検光学系を介した光の光路に波面分割光学素子を挿入した第1の状態で、前記被検光学系及び前記波面分割光学素子を介した光に基づいて第1の情報を検出する第1検出工程と;
前記光路から前記波面分割光学素子を退避させた第2の状態で、前記被検光学系を介した光に基づいて第2の情報を検出する第2検出工程と;
前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて、前記被検光学系の光学特性を算出する算出工程と;を含む光学特性計測方法。 - 請求項13に記載の光学特性計測方法において、
前記算出工程では、前記被検光学系の光学特性のうち第1の光学特性を算出することを特徴とする光学特性計測方法。 - 請求項14に記載の光学特性計測方法において、
前記波面分割光学素子の前記光路に対する出し入れに起因する誤差成分を計測する誤差計測工程をさらに含む光学特性計測方法。 - 請求項15に記載の光学特性計測方法において、
前記誤差計測工程では、前記波面分割光学素子の前記光路に対する出し入れを複数回繰り返し、その際前記波面分割光学素子の結像面上に形成される所定のスポット像の結像位置の分布を示す分布関数を求め、この分布関数が最大となる位置の前記結像面の中心からのずれ量を求め、該ずれ量から前記波面分割光学素子に入射する光の光軸のずれに起因する誤差成分を差し引くことで、前記出し入れに起因する誤差成分を算出することを特徴とする光学特性計測方法。 - 請求項13に記載の光学特性計測方法において、
前記被検光学系は、パターンを投影する投影光学系を含むことを特徴とする光学特性計測方法。 - 請求項13に記載の光学特性計測方法において、
前記算出工程では、前記被検光学系の光学特性のうち、前記第1の光学特性及び第2の光学特性を算出することを特徴とする光学特性計測方法。 - 請求項18に記載の光学特性計測方法において、
前記第1の光学特性は、前記投影光学系の波面収差であり、前記第2の光学特性は前記投影光学系の瞳面に形成される光源像であることを特徴とする光学特性計測方法。 - 請求項13に記載の光学特性計測方法において、
前記算出工程で算出された前記投影光学系の第1の光学特性が所定の許容値以下であるか否かを判断し、許容値を超えていた場合に、前記第1の光学特性が前記許容値以下となるまで、前記投影光学系の第1の光学特性の調整と、前記第1の光学特性の計測とを繰り返すことを特徴とする光学特性計測方法。 - 投影光学系を前記被検光学系として請求項13〜20のいずれか一項に記載の光学特性計測方法を実行する工程と;
前記光学特性計測方法が実行された前記投影光学系を用いて、パターンを感光物体上に転写する工程と;を含む露光方法。 - 請求項21に記載の露光方法を用いるリソグラフィ工程を含むデバイス製造方法。
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