JPWO2005020256A1 - 積層型電子部品 - Google Patents

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Abstract

ESLを小さくすることができ、高周波特性に優れたノイズ対策部品として好適に用いることができる、積層型電子部品を提供する。 積層体(13)の内部に、浮き電極(14)、および浮き電極との間で静電容量をそれぞれ形成する3種類の貫通内部電極(15〜17)を、絶縁層(12)間の特定の界面に沿ってそれぞれ形成する。貫通内部電極(15〜17)の各々は、積層体(13)を貫通するように延び、積層体(13)の相対向する側面(18,19)の各々に、貫通内部電極(15〜17)の各々にそれぞれ電気的に接続される3種類の外部電極(20〜25)を形成する。貫通内部電極(15〜17)のうち、たとえば、貫通内部電極(15,16)を信号側貫通内部電極として用い、貫通内部電極(17)をグラウンド側貫通内部電極として用いる。

Description

この発明は、積層型電子部品に関するもので、特に、直流電源ライン用のノイズ対策用途に向けられる積層型電子部品に関するものである。
この発明にとって興味ある従来の積層型電子部品として、図10に示すような構造を有するものがある(たとえば、特開2000−106322号公報(特許文献1)参照)。図10は、積層セラミックコンデンサ1を示す平面図であり、積層セラミックコンデンサ1の内部に設けられる要素を透視した状態で示している。
積層セラミックコンデンサ1は、積層された複数の絶縁層としての誘電体層2をもって構成される積層体3を備えている。積層体3の内部には、破線で示す浮き電極4が誘電体層2間の特定の界面に沿って形成される。浮き電極4は、積層体3の外表面のいずれにも引き出されていない。
また、積層体3の内部には、浮き電極4に対向することによって浮き電極4との間で静電容量をそれぞれ形成する第1および第2の内部電極5および6が誘電体層2間の特定の界面に沿って形成される。
第1の内部電極5は、積層体3の第1の側面7にまで引き出され、ここで第1の外部電極8に電気的に接続される。他方、第2の内部電極6は、第1の側面7に対向する第2の側面9にまで引き出され、ここで第2の外部電極10に電気的に接続される。
上述のような積層セラミックコンデンサ1が直流電源ライン用のノイズ対策部品として用いられるとき、たとえば、第1の内部電極5および外部電極9が信号側の電極として用いられ、第2の内部電極6および外部電極10がグラウンド側に接続される。
しかしながら、図10に示した積層セラミックコンデンサ1をノイズ対策部品として用いる場合、等価直列インダクタンス(ESL)が大きいため、高周波特性が悪いという問題に遭遇する。これは、内部電極5および6が貫通導体になっていないため、内部電極5および6自身に比較的大きなインダクタンス成分が発生するためである。
また、図10に示したように、内部電極5および6が誘電体層2間の同じ界面に沿って形成されている場合には、内部電極5および6間での静電容量が発生し、内部電極5および6間の長さに比例するインダクタンス成分が発生する。このことも、ESLを大きくする原因となる。
特開2000−106322号公報
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る積層型電子部品を提供しようとすることである。
この発明は、積層された複数の絶縁層をもって構成される積層体を備える、積層型電子部品に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
積層体の内部には、浮き電極、および浮き電極に対向することによって浮き電極との間で静電容量をそれぞれ形成する少なくとも3種類の貫通内部電極が、絶縁層間の特定の界面に沿ってそれぞれ形成される。各種類の貫通内部電極は、積層体を貫通するように延び、積層体の相対向する側面の各々には、各種類の貫通内部電極にそれぞれ電気的に接続される少なくとも3種類の外部電極が形成される。他方、浮き電極は、外部電極のいずれにも電気的に接続されない状態で形成される。
この発明の第1の実施態様では、貫通内部電極のうち、少なくとも2種類のものが信号側貫通内部電極として用いられ、少なくとも1種類のものがグラウンド側貫通内部電極として用いられる。
上述の実施態様において、貫通内部電極が、第1および第2の信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極とを含む場合、第1の信号側貫通内部電極と第2の信号側貫通内部電極との間、第1の信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極との間、および第2の信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極との間には、それぞれ、浮き電極を通して直列接続されたコンデンサ素子が構成される。
この発明の第2の実施態様では、貫通内部電極のうち、少なくとも1種類のものが信号側貫通内部電極として用いられ、少なくとも2種類のものがグラウンド側貫通内部電極として用いられる。
上述の実施態様において、貫通内部電極が、信号側貫通内部電極と第1および第2のグラウンド側貫通内部電極とを含む場合、信号側貫通内部電極と第1のグラウンド側貫通内部電極との間、および信号側貫通内部電極と第2のグラウンド側貫通内部電極との間には、それぞれ、浮き電極を通して直列接続されたコンデンサ素子が構成される。
この発明において、信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極とは、絶縁層間の同じ界面に沿って形成されていてもよいが、好ましくは、信号側貫通内部電極の少なくとも1種類のものとグラウンド側貫通内部電極の少なくとも1種類のものとは、浮き電極を挟んで互いに逆側に配置される。さらに好ましくは、すべての信号側貫通内部電極およびすべてのグラウンド側貫通内部電極について、信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極とは、浮き電極を挟んで互いに逆側に配置される。
この発明に係る積層型電子部品において、浮き電極と貫通内部電極との間に形成される静電容量をより大きくするため、積層体において、複数組の浮き電極および貫通内部電極の組み合わせが積層方向に配置されてもよい。
この発明に係る積層型電子部品によれば、貫通内部電極が形成されているので、貫通内部電極のいずれかを信号側貫通内部電極として用いた場合、この信号側貫通内部電極において発生するインダクタンス成分を実質的になくすことができる。したがって、ESLを小さくすることができ、高周波特性に優れたノイズ対策部品として好適に用いられる、積層型電子部品を提供することができる。
この発明において、信号側貫通内部電極の少なくとも1種類のものとグラウンド側貫通内部電極の少なくとも1種類のものとが、浮き電極を挟んで互いに逆側に配置されていると、これら浮き電極を挟んで配置される信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極とについては、それらの間の長さに比例するインダクタンス成分をほとんどなくすことができ、その分、ESLを小さくでき、高周波特性をより向上させることができる。
上述の場合において、すべての信号側貫通内部電極およびすべてのグラウンド側貫通内部電極について、信号側貫通内部電極とグラウンド側貫通内部電極とが、浮き電極を挟んで互いに逆側に配置されていると、すべての信号側貫通内部電極とすべてのグラウンド側貫通内部電極とについて、これらの間の長さに比例するインダクタンス成分をほとんどなくすことができるので、ESLを最も効果的に小さくすることができ、最も優れた高周波特性を与えることができる。
また、この発明に係る積層型電子部品では、複数種類の貫通内部電極のうち、任意のものをグラウンド側貫通内部電極として用いることができるので、貫通内部電極に電気的に接続される外部電極のうち、任意のものをグラウンド側外部電極として用いることができる。したがって、この発明によれば、グラウンド側外部電極の配置を、積層体の側面の端部または中央部というように、所望に応じて、任意に選ぶことができる。
[図1]図1は、この発明の第1の実施形態による積層型電子部品11の外観を示す斜視図である。
[図2]図2は、図1に示した積層型電子部品11を断面で示す正面図である。
[図3]図3は、図1に示した積層型電子部品11の内部構造を示す平面図であり、(a)は、信号側貫通内部電極15〜17が通る断面を示し、(b)は、浮き電極14が通る断面を示している。
[図4]図4は、図1に示した積層型電子部品11が与える等価回路図である。
[図5]図5は、この発明の第2の実施形態による積層型電子部品31を断面で示す正面図である。
[図6]図6は、図5に示した積層型電子部品31の内部構造を示す平面図であり、(a)は、第1の信号側貫通内部電極15およびグラウンド側貫通内部電極17が通る断面を示し、(b)は、浮き電極14が通る断面を示し、(c)は、第2の信号側貫通内部電極16が通る断面を示している。
[図7]図7は、この発明の第3の実施形態による積層型電子部品41の外観を示す斜視図である。
[図8]図8は、図7に示した積層型電子部品41の内部構造を示す平面図であり、(a)は、第1および第2のグラウンド側貫通内部電極43および44が通る断面を示し、(b)は、浮き電極14が通る断面を示し、(c)は、信号側貫通内部電極42が通る断面を示している。
[図9]図9は、図7に示した積層型電子部品41が与える等価回路図である。
[図10]図10は、この発明にとって興味ある従来の積層セラミックコンデンサ1を示す平面図であり、その内部に設けられる要素を透視して示している。
符号の説明
11,31,41 積層型電子部品
12 絶縁層
13 積層体
14 浮き電極
15,16,42 信号側貫通内部電極
17,43,44 グラウンド側内部貫通電極
18,19 側面
20〜23,45,46 信号側外部電極
24,25,47〜50 グラウンド側外部電極
C1〜C10 コンデンサ素子
図1ないし図4は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。ここで、図1は、第1の実施形態による積層型電子部品11の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示した積層型電子部品11を断面で示す正面図である。図3は、積層型電子部品11の内部構造を示すため、特定の断面をもって示した平面図である。図4は、積層型電子部品11が与える等価回路図である。
積層型電子部品11は、積層された複数の絶縁層12をもって構成される積層体13を備えている。絶縁層12は、たとえば誘電体セラミックから構成される。積層体13は、たとえば直方体状をなしている。
積層体13の内部には、図2および図3(b)に示すように、浮き電極14が絶縁層12間の特定の界面に沿って形成される。図3(b)は、浮き電極14が通る断面を示したものである。
積層体13の内部には、また、図2および図3(a)に示すように、浮き電極14に対向することによって浮き電極14との間で静電容量をそれぞれ形成する少なくとも3種類の貫通内部電極15〜17が絶縁層12間の特定の界面に沿って形成される。この実施形態では、3種類の貫通内部電極15〜17が形成され、これら3種類の貫通内部電極15〜17は、絶縁層12間の同じ界面に沿って形成される。図3(a)は、貫通内部電極15〜17が通る断面を示したものである。
貫通内部電極15〜17の各々は、図3(a)によく示されているように、長方形状であって互いに平行な長手方向に積層体13を貫通するように延びている。そして、積層体13の相対向する側面18および19の各々には、貫通内部電極15に電気的に接続される外部電極20および21、貫通内部電極16に電気的に接続される外部電極22および23、ならびに、貫通内部電極17に電気的に接続される外部電極24および25がそれぞれ形成されている。
他方、浮き電極14は、図3(b)によく示されているように、貫通内部電極15〜17のすべてと対向できるような広面積を有する長方形状であって外部電極20〜25のいずれにも電気的に接続されない状態で形成されている。
また、この実施形態では、図2に示されるように、積層体13において、複数組の浮き電極14および貫通内部電極15〜17の組み合わせが積層方向に配置されている。
以上のような構成を有する積層型電子部品11がノイズ対策部品として用いられるとき、貫通内部電極15〜17のうち、たとえば、貫通内部電極15および16が、それぞれ、第1および第2の信号側貫通内部電極として用いられ、貫通内部電極17がグラウンド側貫通内部電極として用いられる。したがって、外部電極20〜25のうち、外部電極20および21は第1の信号側外部電極として用いられ、外部電極22および23は第2の信号側外部電極として用いられ、外部電極24および25はグラウンド側外部電極として用いられる。
上述のような使用状態において、積層型電子部品11は、図4に示すような等価回路を実現する。図4において、図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付すことによって、図1ないし図3に示した積層型電子部品11に備える要素とこの等価回路に備える要素との対応関係が明らかにされている。
図4を参照して、第1の信号側外部電極20および21に電気的に接続される第1の信号側貫通内部電極15と第2の信号側外部電極22および23に電気的に接続される第2の信号側貫通内部電極16との間には、浮き電極14を通して直列接続されたコンデンサ素子C1およびC2が構成される。また、第1の信号側外部電極20および21に電気的に接続された第1の信号側貫通内部電極15とグラウンド側外部電極24および25に電気的に接続されたグラウンド側貫通内部電極17との間には、浮き電極14を通して直列接続されたコンデンサ素子C3およびC4が構成される。さらに、第2の信号側外部電極22および23に電気的に接続された第2の信号側貫通内部電極16とグラウンド側外部電極24および25に電気的に接続されたグラウンド側貫通内部電極17との間には、浮き電極14を通して直列接続されたコンデンサ素子C5およびC6が構成される。
このように、積層型電子部品11は、貫通する信号側貫通内部電極15および16を有しているので、これら信号側貫通内部電極15および16において発生するインダクタンス成分を実質的になくすことができ、したがって、ESLを小さくすることができ、高周波特性に優れたノイズ対策部品とすることができる。
図5および図6は、この発明の第2の実施形態を説明するためのものである。ここで、図5は図2に対応する図であり、図6は図3に対応する図である。図5および図6において、図2および図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図5および図6に示した積層型電子部品31は、図1に示した積層型電子部品11と実質的に同様の外観を有していて、積層体13を備え、積層体13の相対向する側面18および19の各々には、外部電極20〜25が形成されている。
また、第1の実施形態による積層型電子部品11の場合と同様、積層体13の内部には、浮き電極14が形成され、さらに、浮き電極14に対向することによって浮き電極14との間で静電容量をそれぞれ形成する3種類の貫通内部電極15〜17が形成される。
第2の実施形態では、貫通内部電極15〜17のうち、第1の信号側貫通内部電極15およびグラウンド側貫通内部電極17が、図5および図6(a)に示すように、絶縁層12間の同じ界面に沿って形成される。他方、第2の信号側貫通内部電極16は、図5および図6(c)に示すように、第1の信号側貫通内部電極15およびグラウンド側貫通内部電極17が形成された絶縁層12間の界面とは異なる絶縁層12間の界面に沿って形成されるとともに、浮き電極14を挟んで第1の信号側貫通内部電極15およびグラウンド側貫通内部電極17とは互いに逆側に配置される。
また、積層型電子部品31にあっても、積層型電子部品11と同様、積層体13において、複数組の浮き電極14および貫通内部電極15〜17の組み合わせが積層方向に配置される。
この第2の実施形態による積層型電子部品31によっても、図4に示した等価回路が実現される。
第2の実施形態によれば、第2の信号側貫通内部電極16とグラウンド側貫通内部電極17との位置関係に関して、第2の信号側貫通内部電極16とグラウンド側貫通内部電極17とが浮き電極14を挟んで互いに逆側に配置されているので、これら第2の信号側貫通内部電極16とグラウンド側貫通内部電極17との間の長さに比例するインダクタンス成分をほとんどなくすことができ、その分、ESLを小さくできるため、第1の実施形態の場合より高周波特性を向上させることができる。
また、貫通内部電極15〜17の形状の自由度が大きく、たとえば図6(a)に示すように、第1の信号側貫通内部電極15とグラウンド側貫通内部電極17との互いに向かい合う方向に凸状となるような形状も可能である。第2の信号側貫通内部電極16の形状も、図6(c)に示すような長方形状に限らず、対向部分を幅広にしてもよい。
図7ないし図9は、この発明の第3の実施形態を説明するためのものである。ここで、図7は、この実施形態による積層型電子部品41の外観を示す斜視図である。図8は、積層型電子部品41の内部構造を示すため、特定の断面をもって示す平面図である。図9は、積層型電子部品41によって与えられる等価回路図である。
図7および図8を参照して、積層型電子部品41の構造について説明する。なお、図7および図8において、前述の図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
積層体13の内部には、図8(b)に示すように、浮き電極14が形成され、さらに、浮き電極14に対向することによって浮き電極14との間で静電容量をそれぞれ形成する3種類の貫通内部電極42〜44が形成される。これら貫通内部電極42〜44のうち、貫通内部電極42と貫通内部電極43および44とは、浮き電極14を挟んで互いに逆側に配置され、また、貫通内部電極43および44は、絶縁層12間の同じ界面に沿って形成される。
ここまで説明した構成によれば、第2の実施形態による積層型電子部品31の場合と実質的に同様または類似の構成が与えられている。
第3の実施形態による積層型電子部品41では、貫通内部電極42〜44のうち、貫通内部電極42が信号側貫通内部電極として用いられ、貫通内部電極43および44が、それぞれ、第1および第2のグラウンド側貫通内部電極として用いられる。
したがって、信号側貫通内部電極42に電気的に接続される外部電極45および46が信号側外部電極として用いられ、第1のグラウンド側内部貫通電極43に電気的に接続される外部電極47および48が第1のグラウンド側外部電極として用いられ、第2のグラウンド側貫通内部電極44に電気的に接続される外部電極49および50が第2のグラウンド側外部電極として用いられる。
その結果、図9に示した等価回路図において、信号側外部電極45および46に電気的に接続される信号側貫通内部電極42と第1のグラウンド側外部電極47および48に電気的に接続される第1のグラウンド側貫通内部電極43との間には、浮き電極14を通して直列接続されたコンデンサ素子C7およびC8が構成される。また、信号側外部電極45および46に電気的に接続された信号側貫通内部電極42と第2のグラウンド側外部電極49および50に電気的に接続された第2のグラウンド側貫通内部電極44との間には、浮き電極14を通して直列接続されたコンデンサ素子C9およびC10が構成される。
この第3の実施形態によれば、信号側貫通内部電極42とグラウンド側貫通内部電極43および44とが、浮き電極14を挟んで互いに逆側に配置されているので、信号側貫通内部電極42とグラウンド側貫通内部電極43および44の双方とについて、これらの間の長さに比例するインダクタンス成分をほとんどなくすことができるので、第2の実施形態の場合に比べて、ESLをさらに小さくすることができ、その結果、さらに優れた高周波特性を与えることができる。
なお、第3の実施形態による積層型電子部品41にあっても、図示しないが、積層型電子部品11と同様、積層体13において、複数組の浮き電極14および貫通内部電極42〜44の組み合わせが積層方向に配置される。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
たとえば、図示した実施形態の各々においては、3種類の貫通内部電極が設けられたが、信号側貫通内部電極およびグラウンド側貫通内部電極のいずれについても、さらに多くの種類の貫通内部電極が設けられてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、積層体13の側面18および19の各々の一方の端部にグラウンド側外部電極24および25が配置され、第3の実施形態では、側面18よび19の各々の両端にグラウンド側外部電極47および50が配置されている。しかしながら、このようなグラウンド側外部電極の配置は、たとえば、側面18および19の中央部であってもよい。このことから、この発明によれば、グラウンド側外部電極の配置を、所望に応じて、任意に選ぶことが可能であることがわかる。
この発明に係る積層型電子部品は、等価直列抵抗を小さくすることができるので、高周波特性に優れた、直流電源ライン用のノイズ対策部品として好適に用いることができる。

Claims (9)

  1. 積層された複数の絶縁層をもって構成される積層体を備え、
    前記積層体の内部には、浮き電極、および前記浮き電極に対向することによって前記浮き電極との間で静電容量をそれぞれ形成する少なくとも3種類の貫通内部電極が、前記絶縁層間の特定の界面に沿ってそれぞれ形成され、
    各種類の前記貫通内部電極は、前記積層体を貫通するように延び、前記積層体の相対向する側面の各々には、各種類の前記貫通内部電極にそれぞれ電気的に接続される少なくとも3種類の外部電極が形成され、
    前記浮き電極は、前記外部電極のいずれにも電気的に接続されない状態で形成されている、
    積層型電子部品。
  2. 前記貫通内部電極のうち、少なくとも2種類のものが信号側貫通内部電極として用いられ、少なくとも1種類のものがグラウンド側貫通内部電極として用いられる、請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記貫通内部電極は、第1および第2の前記信号側貫通内部電極と前記グラウンド側貫通内部電極とを含み、前記第1の信号側貫通内部電極と前記第2の信号側貫通内部電極との間、前記第1の信号側貫通内部電極と前記グラウンド側貫通内部電極との間、および前記第2の信号側貫通内部電極と前記グラウンド側貫通内部電極との間には、それぞれ、前記浮き電極を通して直列接続されたコンデンサ素子が構成される、請求項2に記載の積層型電子部品。
  4. 前記貫通内部電極のうち、少なくとも1種類のものが信号側貫通内部電極として用いられ、少なくとも2種類のものがグラウンド側貫通内部電極として用いられる、請求項1に記載の積層型電子部品。
  5. 前記貫通内部電極は、前記信号側貫通内部電極と第1および第2の前記グラウンド側貫通内部電極とを含み、前記信号側貫通内部電極と前記第1のグラウンド側貫通内部電極との間、および前記信号側貫通内部電極と前記第2のグラウンド側貫通内部電極との間には、それぞれ、前記浮き電極を通して直列接続されたコンデンサ素子が構成される、請求項4に記載の積層型電子部品。
  6. 前記信号側貫通内部電極と前記グラウンド側貫通内部電極とは、前記絶縁層間の同じ界面に沿って形成されている、請求項2ないし5のいずれかに記載の積層型電子部品。
  7. 前記信号側貫通内部電極の少なくとも1種類のものと前記グラウンド側貫通内部電極の少なくとも1種類のものとは、前記浮き電極を挟んで互いに逆側に配置される、請求項2ないし5のいずれかに記載の積層型電子部品。
  8. すべての前記信号側貫通内部電極およびすべての前記グラウンド側貫通内部電極について、前記信号側貫通内部電極と前記グラウンド側貫通内部電極とは、前記浮き電極を挟んで互いに逆側に配置される、請求項7に記載の積層型電子部品。
  9. 前記積層体において、複数組の前記浮き電極および前記貫通内部電極の組合せが積層方向に配置される、請求項1ないし8のいずれかに記載の積層型電子部品。
JP2005513253A 2003-08-22 2004-07-28 積層型電子部品 Active JP4089726B2 (ja)

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