JPWO2004113535A1 - 凝集抑制作用を有するシヌクレイン変異体 - Google Patents

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Abstract

凝集形成能の低下した変異ヒトαシヌクレインが開示される。本発明の変異ヒトαシヌクレインは、野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制することができる。したがって、パーキンソン氏病病因の検討および治療、ならびに遺伝子治療法開発研究において有用である。さらに、本発明にしたがうアミノ酸変異部分を含むヒトαシヌクレイン部分構造ペプチドも開示される。

Description

本発明は、新規なヒトαシヌクレイン変異体に関する。
αシヌクレインは140残基からなる熱に安定な蛋白質である。パーキンソン病患者脳のLewy小体にαシヌクレイン凝集物の蓄積がみられる事から、多くの神経変性疾患と同様、異常蛋白質の蓄積と神経細胞死との関連性が注目されている。αシヌクレインは生体内では特定の立体構造をとらず、natively unfolded protein familyに属するとされている。
αシヌクレインは一次構造上3つの領域に分けられ、その内中央領域を構成する35アミノ酸残基が、アルツハイマー病患者脳に見られる老人斑の第二の構成成分NAC(Non−amyloidβcomponent of Alzheimer’s disease amyloid)であり、βシート形成能が高く、凝集に特に深く関わる領域である事実が示されてきた(Ueda K,Fukushima H,Masliah E,Xia Y,Iwai A,Yoshimoto M,Otero DA,Kondo J,Ihara Y,Saitoh T.Proc.Natl Acad Sci USA.1993;90(23):11282−6.,Iwai A,Yoshimoto M,Masliah E,Saitoh T.,Biochemistry.1995;34(32):10139−45.,Han H,Weinreb PH,Lansbury PT Jr.Chem Biol.1995(3):163−9.)。
また、NAC領域よりも上流の位置において、家族性パーキンソン氏病にみられる遺伝性点変異、Ala50ProおよびAla53Thrによりシヌクレインの凝集が促進される事が示唆されている(Linda Narhi,Stephen J.Wood,Shirley Steavenson,Yijia Jiang,Gay May Wu,Dan Anafi,Stephen A.Kaufman,Francis Martin,Karen Sitney,Paul Denis,Jean−Claude Louis,Jette Wypych,Anja Leona Biere,and Martin Citron,J.Biol.Chem.,1999;274:9843−9846.,Rochet J−C,Conway K.A,Lansbury P.T,Biochemistry(2000)39,10619−626.,Conway K.A,Harper J.D,Lansbury P.T,Nature Medicine(1998)4,1318−1320.,Li.J.,Uversky V.N,Fink A.L,Biochemistry(2001)40,11604−613)。しかし、これまで系統的な変異αシヌクレイン構築に基づく蛋白質化学的解析による同分子の凝集・線維化機構の解明は行われていない。
本発明は、野生型ヒトαシヌクレインの凝集を抑制する作用を有する変異ヒトαシヌクレインを提供することを目的とする。
本発明者は、αシヌクレインの凝集に関与する可能性のあるアミノ酸残基を種々検討した結果、凝集形成能の低下したヒトαシヌクレイン変異体を発見することに成功して本発明を完成した。
すなわち、本発明は、凝集形成能が低下している変異ヒトαシヌクレインを提供する。特に、本発明は、野生型ヒトαシヌクレインのアミノ酸配列(配列番号1)において、以下の少なくとも1つのアミノ酸残基が置換されている配列を有する、変異ヒトαシヌクレインを提供する:68番目のグリシン;69番目のアラニン;70番目のバリン;71番目のバリン;72番目のトレオニン;74番目のバリン;77番目のバリン;および82番目のバリン。
好ましくは、本発明の変異ヒトαシヌクレインは、配列番号1に記載のアミノ酸配列において、以下に挙げるアミノ酸置換の少なくとも1つを含有する:68番目のグリシンをトレオニンまたはバリン;69番目のアラニンをトレオニンまたはバリンまたはリジン;70番目のバリンをトレオニンまたはプロリンまたはフェニルアラニン;71番目のバリンをトレオニンまたはリジン;72番目のトレオニンをバリンまたはグルタミン酸;74番目のバリンをトレオニン;77番目のバリンをトレオニン;および82番目のバリンをリジン。また好ましくは、本発明の変異ヒトαシヌクレインは、配列番号1に記載のアミノ酸配列において、Ala69Lys/Val70Thr/Val71Lys/Thr72Gluの4箇所のアミノ酸残基の置換を有する。また好ましくは、本発明の変異ヒトαシヌクレインは、配列番号1に記載のアミノ酸配列において、Ala69Lys/Val70Thr/Val71Lys/Thr72GluおよびVal82Lysの5箇所のアミノ酸残基の置換を有する。
別の観点においては、本発明は、上述の本発明の変異ヒトαシヌクレインをコードする遺伝子、該遺伝子を導入した組み換えプラスミド、および該組み換えプラスミドにより形質転換された形質転換体を提供する。
本発明はまた、変異型ヒトαシヌクレインの製造方法であって、
(a)請求項6に記載の遺伝子をプラスミドに導入して組み換えプラスミドを調製し、
(b)(a)の組み換えプラスミドを用いて宿主を形質転換して形質転換体を調製し;そして
(c)(b)の形質転換体を培養して変異型ヒトαシヌクレインを産生させる,
の各工程からなる方法を提供する。
さらに別の観点においては、本発明は、以下のアミノ酸配列:
Figure 2004113535
のうち10またはそれ以上の連続するアミノ酸配列を有するペプチドを提供する。
好ましくは、本発明のペプチドは、以下のアミノ酸配列:
Figure 2004113535
を有する。
また別の観点においては、本発明は、野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制するための組成物であって、上述の本発明の変異ヒトαシヌクレインまたは本発明のペプチドを含むことを特徴とする組成物を提供する。本発明はまた、細胞、組織または生物において、野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制する方法であって、細胞、組織または生物を、上述の本発明の変異ヒトαシヌクレインまたは本発明のペプチドと接触させることを含む方法を提供する。
図1は、野生型およびA53T変異型αシヌクレインの線維形成の時間変化を示す(WT;野性型αシヌクレイン、A53T;Ala53Thr変異αシヌクレイン、A30P;Ala30Pro変異αシヌクレイン)。
図2は、野生型および本発明の変異型αシヌクレインの線維形成の時間変化を示す(WT;野性型αシヌクレイン、V70T;Val70Thr変異αシヌクレイン、V70P;Val30Pro変異αシヌクレイン、V70T/V71T;Val70Thr/Val71Thr二重変異αシヌクレイン)。
図3は、野生型および変異型αシヌクレイン、ならびに野生型またはA53T変異型αシヌクレインと本発明の変異型αシヌクレインとの混合試料について、凝集塊形成を評価したグラフである(before:初期値,after 145hr後、WT;野性型、V70P;Val70Pro変異型、V70T/V71T;Val70Thr/Val71Thr二重変異、A53T;Ala53Thr変異、WT x V70T/V71T;野性型とVal70Thr/Val71Thr二重変異との混合試料、A53T x V70T/V71T;Ala53ThrとVal70Thr/Val71Thr二重変異との混合試料)。
図4は、野生型および変異型αシヌクレイン、ならびに野生型またはA53T変異型αシヌクレインと本発明の変異型αシヌクレインとの混合試料について、線維形成の時間変化を示すグラフである(WT x V70T/V71T:野性型αシヌクレインとVal70Thr/Val71Thr二重変異αシヌクレインとの混合試料、A53T x V70T/V71T:Ala53Thr変異αシヌクレインとVal70Thr/Val71Thr二重変異αシヌクレインとの混合試料)。
発明の詳細な説明
本発明の変異型ヒトαシヌクレインは、野生型ヒトαシヌクレインをコードする遺伝子から遺伝子工学的手法を用いて製造することができる。野生型ヒトαシヌクレインのアミノ酸配列およびこれをコードする遺伝子の配列を、それぞれ配列番号1および2に示す。
これにはまず部位特異的変異法をもちいて野生型ヒトαシヌクレインをコードする遺伝子の変異目的部位の塩基配列を、目的とするアミノ酸残基に対応する塩基配列に変更して、変異型のヒトαシヌクレイン遺伝子を調製する。この部位特異的変異法は、野生型の遺伝子DNAが組み込まれたプラスミドの一本鎖DNAを鋳型にして、変異させようとする塩基配列を含む合成オリゴヌクレオチドをプライマーとして変異型の遺伝子を合成するものであり、各種市販キットを用いて合成することができる(TAKARA Mutan express Kmなど)。
本発明においては、野生型のヒトαシヌクレイン遺伝子の一本鎖とアニーリング可能であるが置換しようとする目的部位に対応する塩基配列が相違するオリゴヌクレオチドを化学合成し、この合成オリゴヌクレオチドをプライマーとし、かつ該野生型のヒトαシヌクレイン遺伝子が組み込まれたプラスミドの一本鎖DNAを鋳型として、変異型のヒトαシヌクレイン遺伝子を合成することができる。
次いで、変異型ヒトαシヌクレインをコードする遺伝子を発現ベクター系に挿入して、発現用宿主ベクター系を構築する。本発明において用いられる宿主としては、例えば大腸菌、酵母、枯草菌などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、本発明のペプチドは、慣用の固相または液相のペプチド合成技術により製造することができる。
本発明の変異型ヒトαシヌクレインの凝集形成能は、アミロイドをはじめとする蛋白質凝集にもとづく線維形成観測において一般的に用いられている方法により測定することができる。例えば、αシヌクレインを約2mg/mlになるように調製して、37℃でインキュベーションし、一定時間ごとにアリコートを採取する。この採取した試料に対して、線維構造に特異的に結合する蛍光色素チオフラビンT(TfT)を終濃度25μMで含む10mMTris−Hcl、pH7.4の緩衝液溶液に加え100μlとして、直ちに蛍光スペクトルを観測する(Ex 440nm,Em 450−550nm)。TfTの蛍光強度の増加を追跡することにより、線維形成速度を測定することができる。
また、本発明の変異型ヒトαシヌクレインならびに本発明のペプチドが野生型αシヌクレインまたは家族性パーキンソン氏病患者で見出された2種の変異αシヌクレイン、Ala30ProおよびAla53Thrの凝集形成を抑制する能力は、これらのヒトαシヌクレインと本発明の変異型ヒトαシヌクレインを混合した試料を用いて、上述のように線維形成速度を測定し、その変動を定量することにより測定することができる。
このようにして開発した変異ヒトαシヌクレインおよびペプチドを用いて、パーキンソン氏病に代表されるレビー小体が沈積する神経変性疾患であるシヌクレオパシーの進行の抑制が期待される。具体的には、本発明の変異ヒトαシヌクレインあるいはペプチドを直接患部に投与する方法、これらの構造遺伝子を含む発現ベクターにより恒常的あるいは一過性として患部で発現させる方法、さらにこれらの変異ヒトαシヌクレインあるいはペプチドにProtein Transduction Domain(PTD)とよばれる細胞透過性を付与するペプチド残基を遺伝子的あるいは化学的に結合させることにより、患部近傍に投与・吸収させる方法によりその治療効果が期待される。
本明細書において明示的に引用される全ての特許および参考文献の内容は全て本明細書の一部としてここに引用する。また,本出願が有する優先権主張の基礎となる出願である日本特許出願2003−202699号の明細書および図面に記載の内容は全て本明細書の一部としてここに引用する。
以下に実施例により本発明をより詳細に説明するが,これらの実施例は本発明の範囲を制限するものではない。
変異ヒトαシヌクレイン遺伝子の作成
ヒトαシヌクレイン遺伝子のクローニング
大腸菌発現ベクターとしてpTYB1を利用した。NdeIサイトをデザインしたプライマーと、KpnIサイトとインテインの構造遺伝子の塩基配列を一部含むようにデザインしたプライマーを用いて、ヒト骨髄cDNAライブラリー(Human Bone Marrow)に対してPCRを行い、ヒト由来αシヌクレインの構造遺伝子を増幅した。
PCR forwardプライマー:
Figure 2004113535
PCR reverseプライマー:
Figure 2004113535
PCRの反応条件は変性:95℃(1分間)、アニーリング:55℃(1分間)、伸長:72℃(1分間)で35サイクル行った。PCR産物をアガロースゲルで電気泳動にかけた後、ジーンクリーンIIキット(Bio 101社)を用いてDNAを精製した。これをpGEM−Tにサブクローニングした。このプラスミドを大腸菌DH5α−MCRに形質転換し、LB/アンピシリン(100μg/ml)/IPTG(0.5mM)/X−Gal(80μg/ml)のプレートにてカラーセレクションを行った。得られたホワイトコロニーを培養後、プラスミドを抽出し、DNAシークエンスの解析を行った。αシヌクレインの構造遺伝子の挿入が確認できたプラスミドを持つコロニーを再び培養し、抽出したプラスミドをNdeI、KpnIで制限酵素消化した。得られたDNA断片を上記同様に精製した。これを同様の制限酵素で調製した発現ベクターpTYB1にクローニングし、αシヌクレインのC末端にインテイン〜キチン結合ドメインが連結された融合蛋白質を発現させるためのベクター、pTYB1/α−synを構築した。
このプラスミドを大腸菌DH5α−MCRに形質転換、培養後、プラスミドを抽出し、DNAシークエンスの解析を行い変異の入っていないことを確認した。
部位特異的変異導入
クローニングベクターpGEM−Tにαシヌクレイン遺伝子を挿入したプラスミドに対し、NcoIおよびPstIサイトをデザインしたプライマーを用いてPCRを行い、αシヌクレイン遺伝子断片を増幅した。
PCR forwardプライマー1:NcoIサイトをデザインしたプライマー
Figure 2004113535
PCR reverseプライマー2:PstIサイトをデザインしたプライマー
Figure 2004113535
増幅断片をTAクローニングした後、NcoIおよびPstIによる制限酵素消化により切り出し、同様に処理した発現用ベクターpTrc99AにライゲーションさせpTrc99A/αsynを作成した。このプラスミドに対し、HindIII−NdeIおよびKpnIサイトをデザインしたプライマーを用いてPCRを行いαシヌクレイン遺伝子断片を増幅した。
PCR forwardプライマー3:HindIII−NdeIサイトをデザインしたプライマー
Figure 2004113535
PCR reverseプライマー4:KpnIサイトをデザインしたプライマー
Figure 2004113535
増幅断片をTAクローニングした後、HindIIIおよびKpnIによる制限酵素消化により切り出し、同様に処理した変異導入用ベクターpKF19kとライゲーションさせてpKF19k/αsynを得た。これを大腸菌DH5αに形質転換した後にプラスミドを抽出し、遺伝子配列を確認した。以下に示す変異導入用オリゴヌクレオチドを用いて、TAKARA Mutan Super Express Kmキットによりαシヌクレイン遺伝子に変異導入をおこなって、それぞれの変異体遺伝子配列を含むプラスミド(以下、pKF19k/変異αsynと総称する)を得た。また、2以上の変異を導入する場合には、これらのオリゴヌクレオチドを適宜組み合わせた。これを大腸菌MV1184株に形質転換し、変異導入をシークエンス解析により確認した。
変異導入用オリゴヌクレオチド:
Figure 2004113535
変異αシヌクレイン生産用ベクターの構築
各pKF19k/変異αsynプラスミドをNdeIおよびKpnIにて制限酵素消化し、同様に処理したインテイン融合発現ベクターpTYB1とライゲーションさせて、それぞれの変異αシヌクレイン生産用ベクター(以下、pTYB1/変異αsynと総称する)を構築し、野生型と同様に大腸菌DH5α−MCRに形質転換した。
変異シヌクレインの製造
坂口フラスコを用い、450mlのLB培地(アンピシリン終濃度100μg/ml)で37℃、一晩振とう培養したpTYB1/変異α−synをもつ大腸菌ER2566をファーメンター中のLB培地(7L、エイノール(消泡剤)1ml、を含む)に植菌した。エアレーション7L/minで、37℃で培養を開始し、OD600が0.5〜0.8に達した段階で終濃度0.3mMとなるようにIPTGを添加して、インテイン〜キチン結合ドメイン融合αシヌクレインの発現を誘導した。誘導開始後、温度を15℃に下げ、さらに16時間培養を行った。培養した菌体を遠心分離(5000g、4℃、10分)で集菌し、さらに得られた菌体を0.85%NaCl溶液で2回洗浄した。
精製方法
培養後、集菌、洗浄して得られた菌体を20mM Tris−HCl(pH8.0),1mM EDTA,50mM NaClに懸濁後、フレンチプレス(110MPa)で破砕し遠心分離(20,000×g,4℃,30分)を行った。あらかじめ20mM Tris−HCl(pH8.0),1mM EDTA,500mM NaClで平衡化しておいたキチンカラム(volume;約10ml)に、遠心後得られた上清を流した。その後、20mM Tris−HCl(pH8.0),1mM EDTA,1M NaCl,0.1% Tween20をカラムの10倍量使い、未吸着蛋白質を洗い流した。続いて20mM Tris−HCl(pH7.4)を30ml流しカラムの塩濃度を下げ、20mM Tris−HCl(pH7.4),50mM DTTを30ml流した状態で、4℃下に16時間放置してインテインの自己分解反応をさせた。その後、20mM Tris−HCl(pH7.4)を30ml流し、得られたサンプルを20mM Tris−HCl(pH7.4)に対して三回透析を行い、最後に非還元SDS−PAGEにより精製の確認を行った。
CDスペクトルによるαシヌクレインの構造変化の観測
精製されたαシヌクレインを約100μg/mlになるように調製して、温度変化におけるαシヌクレインの構造変化をCDスペクル測定により観察した。温度変化は3−90℃で、低い温度から順に3℃、15℃、25℃、40℃、60℃、90℃にてスペクトルの測定を行った。また各温度において任意の時間に複数回スペクトラムを測定し、その温度における熱が十分αシヌクレインに伝わり、構造状態が一定となっていることを確認した。そののちに、蛋白質溶液由来のCDスペクトラムとして決定した。この蛋白質溶液由来のCDスペクトルから、蛋白質が溶解している緩衝液(20mM Tris−HCl(pH7.4),50mM NaCl)由来のCDスペクトルを差し引き、コンピュータープログラムによりスムージングを行った。その結果、変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインと比較して凝集形成能が低下していた。
蛍光プローブによる構造変化の観測
精製されたαシヌクレインを約100μg/mlになるように調製して、温度変化におけるαシヌクレインの構造変化を20μMチオフラビンT,または50μM8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸(ANS)を加えチオフラビンTの場合はEx 440nm,Em 450−550nm、ANSの場合はEx 380nm,Em 400−600nmでの蛍光スペクル測定により観察した。温度変化は3−90℃で、低い温度から順に3℃、15℃、25℃、40℃、60℃、90℃にてスペクトルの測定を行った。また各温度において任意の時間に複数回スペクトラムを測定し、その温度における熱が十分αシヌクレインに伝わり、構造状態が一定となっていることを確認した。そののちに、蛋白質溶液由来の蛍光スペクトラムとして決定した。この蛋白質溶液由来の蛍光スペクトルから、蛋白質が溶解している緩衝液(20mM Tris−HCl(pH7.4),50mM NaCl)由来の蛍光スペクトルを差し引き、コンピュータープログラムによりスムージングを行った。その結果、変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインと比較して凝集形成能が低下されていた。
変異αシヌクレインの凝集塊ならびに線維形成の解析
精製された野性型ならびに本発明にて構築した変異αシヌクレイン、および家族性パーキンソン氏病患者で見出された2種の変異αシヌクレイン、Ala30ProおよびAla53Thrを約2mg/mlになるように調製して、37℃でインキュベーションした。一定時間ごとにそれぞれ10μlずつ採取した。この採取した試料に対して、線維構造に特異的に結合する蛍光色素チオフラビンT(TfT)を終濃度25μMで含む10mMTris−Hcl、pH7.4の緩衝液溶液に加え100μlとして、直ちに蛍光スペクトルを観測した(Ex 440nm,Em 450−550nm)。線維形成速度ならびにその量はTfTの蛍光強度の増加を指標に観測した。この方法はアミロイドをはじめとする蛋白質凝集にもとづく線維形成観測において一般的に用いられている方法である。
家族性パーキンソン氏病患者で見出された2種の変異αシヌクレイン、Ala30ProおよびAla53Thrは試料インキュベーション直後から、また野性型αシヌクレインでは約12時間後から蛍光強度が顕著に増加し、線維形成が観測された。その後、この3種のαシヌクレインの線維形成は進み、蛍光強度50を超える多量の線維形成が観測された。その結果を図1に示す。これに対し、本発明により構築された変異αシヌクレインであるVal70Thr,Val70Proおよび同時に2箇所にアミノ酸置換が施されたVal70Thr/Val71Thrは線維形成能力が低下していた。すなわち図2に示すように、Val70Thr,およびVal70Pro変異αシヌクレインの線維形成速度は野性型の約50%以下であった。また最終的な線維形成量はVal70Thrでは野性型の約50%、Val70Proでは約20%であった。
また、V74T、V77T、V82K、ならびにA69K/V70T/V71K/T72Eの4箇所が置換されたαシヌクレインおよびA69K/V70T/V71K/T72E/V82Kの5箇所が置換されたαシヌクレインは、いずれもVal71Thrの線維形成能力と同程度の線維形成能力を示した。その線維形成能力は野生型αシヌクレインの線維形成能力と比べ、速度、最終到達量は約50%程度であった。
さらに驚くべきことに2箇所の変異が施されたVal70Thr/Val71Thrの線維形成はほとんど観測されなかった。100時間後の線維形成量は野性型の10%以下であった。このように、これらの変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインと比較して線維形成能が低下していた。
またこの実験において溶液に形成されているαシヌクレイン凝集塊の総量(線維および非線維成分の和)を溶液の濁度を330nmの散乱により計測することで評価した。その結果を図3に示す。野性型ではインキュベーション前に比較して凝集塊が顕著に形成されていることが観測される。さらに家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thrでは野性型よりも多くの凝集塊が形成されていることが観測された。これに対して、本発明により構築された変異αシヌクレインであるVal70Proおよび同時に2箇所にアミノ酸置換が施されたVal70Thr/Val71Thrは凝集塊形成能力が低下していた。すわわち、Val70Pro変異αシヌクレインの凝集塊の量は野性型の約80%以下であった。さらに驚くべきことに二箇所の変異が施されたVal70Thr/Val71Thrの凝集塊の量は野性型の約15%であった。このように、これらの変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインと比較して凝集形成能が低下していた。
変異αシヌクレインによる野性型ならびに家族性パーキンソン氏病患者で見出さ れた変異αシヌクレインAla53Thrの凝集塊および線維形成の抑制
精製された野性型ならびに本発明にて構築した2箇所の変異が施されたVal70Thr/Val71Thr変異αシヌクレイン1mg/mlと、野性型あるいは家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thrを1mg/mlになるように混合し、総蛋白質濃度2mg/mlに調製して、37℃でインキュベーションした。一定時間ごとにそれぞれ10μlずつ採取した。この採取した試料に対して、線維構造に特異的に結合する蛍光色素チオフラビンT(TfT)を終濃度25μMで含む10mMTris−Hcl、pH7.4の緩衝液溶液に加え100μlとして、直ちに蛍光スペクトルを観測した(Ex 440nm,Em 450−550nm)。線維形成速度ならびにその量はTfTの蛍光強度の増加を指標に観測した。
その結果、野生型αシヌクレインおよび家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thrが含まれているにもかかわらず、TfTを指標とする線維形成はほとんど観測されなかった。野性型単独でインキュベーションした場合には約48時間後に最大線維形成量に到達するのに対して、野性型αシヌクレインとVal70Thr/Val71Thrを混合した試料においては、同時間ではまったく線維は形成されていなかった。100時間のインキュベーション後においても野性型単独でインキュベーションした場合の約15%以下であった(図4)。さらに家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thr単独でインキュベーションした場合にはインキュベーション直後から急激に線維が形成され、同じく48時間後には最大線維形成量に到達するにもかかわらず、家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thrと本発明にて構築した二箇所の変異が施されたVal70Thr/Val71Thrとを混合した試料においては、125時間インキュベーション後もまったく線維は形成されていなかった。
このように、本発明にて構築した変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインおよび家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインの線維形成を抑制することが示された。またこの実験において溶液に形成されているαシヌクレイン凝集塊の総量(線維および非線維成分の和)を溶液の濁度を330nmの散乱により計測することで評価した(図3)。その結果、野性型単独あるいは家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインAla53Thr単独では多くの凝集塊が形成されていることが観測されるのに対して、本発明にて構築した二箇所の変異が施されたVal70Thr/Val71Thrと混合した試料においては、野性型およびAla53Thrのいずれと混合した系において、凝集塊の形成が大幅に減少していた。このように、本発明にて構築した変異αシヌクレインは野生型αシヌクレインおよび家族性パーキンソン氏病患者で見出された変異αシヌクレインの凝集塊形成能力を抑制することが示された。
これは本発明によって構築された変異αシヌクレインが、αシヌクレインの線維および凝集塊形成によって引き起こされるパーキンソン氏病に代表される各種シヌクレオパシー神経変性疾患の有効な治療薬であること、ならびに新たな治療薬の開発のための重要な分子であることを示している。
部分構造ペプチドによる野性型αシヌクレインの線維形成の抑制
精製された野生型のαシヌクレイン2mg/mlの溶液に、NH2−Val−Gly−Gly−Ala−Thr−Thr−Thr−Gly−Val−Thr−COOHである10残基からなる合成αシヌクレイン部分構造ペプチドを0.2mg/ml溶解し、37℃でインキュベーションした。一定時間ごとにそれぞれ10μlずつ採取した。この採取した試料に対して、線維構造に特異的に結合する蛍光色素チオフラビンT(TfT)を終濃度25μMで含む10mMTris−Hcl、pH7.4の緩衝液溶液に加え100μlとして、直ちに蛍光スペクトルを観測した(Ex 440nm,Em 450−550nm)。線維形成速度ならびにその量はTfTの蛍光強度の増加を指標に観測した。
その結果、αシヌクレイン部分構造ペプチドは野生型αシヌクレインの線維形成能力を約20%低下させることができ、このペプチドが抗線維形成能力を有することが示された。
産業上の利用性
凝集形成能が低下した本発明の変異ヒトαシヌクレインは、パーキンソン氏病病因の検討および治療、ならびに遺伝子治療法開発研究において有用である。

Claims (15)

  1. 凝集形成能が低下している変異ヒトαシヌクレイン。
  2. 配列番号1に記載のアミノ酸配列において、以下の少なくとも1つのアミノ酸残基が置換されている配列を有する、変異ヒトαシヌクレイン:
    68番目のグリシン;
    69番目のアラニン;
    70番目のバリン;
    71番目のバリン;
    72番目のトレオニン;
    74番目のバリン;
    77番目のバリン;および
    82番目のバリン。
  3. 配列番号1に記載のアミノ酸配列において、以下に挙げるアミノ酸置換の少なくとも1つを含有する、変異ヒトαシヌクレイン:
    68番目のグリシンをトレオニンまたはバリン;
    69番目のアラニンをトレオニンまたはバリンまたはリジン;
    70番目のバリンをトレオニンまたはプロリンまたはフェニルアラニン;
    71番目のバリンをトレオニンまたはリジン;
    72番目のトレオニンをバリンまたはグルタミン酸;
    74番目のバリンをトレオニン;
    77番目のバリンをトレオニン;および
    82番目のバリンをリジン。
  4. 配列番号1に記載のアミノ酸配列において、Ala69Lys/Val70Thr/Val71Lys/Thr72Gluの4箇所のアミノ酸残基の置換を有する変異ヒトαシヌクレイン。
  5. 配列番号1に記載のアミノ酸配列において、Ala69Lys/Val70Thr/Val71Lys/Thr72GluおよびVal82Lysの5箇所のアミノ酸残基の置換を有する変異ヒトαシヌクレイン。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の変異ヒトαシヌクレインをコードする遺伝子。
  7. 請求項6に記載の遺伝子を導入した組み換えプラスミド。
  8. 請求項7に記載の組み換えプラスミドにより形質転換された形質転換体。
  9. 変異型ヒトαシヌクレインの製造方法であって、
    (a)請求項6に記載の遺伝子をプラスミドに導入して組み換えプラスミドを調製し、
    (b)(a)の組み換えプラスミドを用いて宿主を形質転換して形質転換体を調製し;そして
    (c)(b)の形質転換体を培養して変異型ヒトαシヌクレインを産生させる,
    の各工程からなる方法。
  10. 野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制するための組成物であって、請求項1〜5のいずれかに記載の変異ヒトαシヌクレインを含むことを特徴とする組成物。
  11. 細胞、組織または生物において、野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制する方法であって、細胞、組織または生物を、請求項1〜5のいずれかに記載の変異ヒトαシヌクレインと接触させることを含む方法。
  12. 以下のアミノ酸配列:
    Gln−Val−Thr−Asn−Val−Gly−Gly−Ala−Thr−Thr−Thr−Gly−Val−Thr−Ala−Val−Ala−Gln
    のうち10またはそれ以上の連続するアミノ酸配列を有するペプチド。
  13. 以下のアミノ酸配列:
    Val−Gly−Gly−Ala−Thr−Thr−Thr−Gly−Val−Thr
    を有するペプチド。
  14. 野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制するための組成物であって、請求項12または13に記載のペプチドを含むことを特徴とする組成物。
  15. 細胞、組織または生物において、野生型ヒトαシヌクレイン、Ala53Thr変異ヒトαシヌクレインまたはAla50Pro変異ヒトαシヌクレインの凝集を抑制する方法であって、細胞、組織または生物を、請求項12または13に記載のペプチドと接触させることを含む方法。
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