JPH04166087A - 新規な蛋白 - Google Patents

新規な蛋白

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JPH04166087A
JPH04166087A JP2287074A JP28707490A JPH04166087A JP H04166087 A JPH04166087 A JP H04166087A JP 2287074 A JP2287074 A JP 2287074A JP 28707490 A JP28707490 A JP 28707490A JP H04166087 A JPH04166087 A JP H04166087A
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JP
Japan
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protein
gly
inhibitory activity
cys
amino acid
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JP2287074A
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English (en)
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Nobuya Kitaguchi
暢哉 北口
Satoshi Shiojiri
塩尻 聡
Yasuyuki Takahashi
保之 高橋
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プロテアーゼ阻害活性を有する新規、 なペ
プチドに関するものである。さらに詳しくは、ヒトアミ
ロイド前駆体蛋白内に内在されるプロテアーゼインヒビ
ター活性を持つ領域を構成するアミノ酸の一部を改変す
ることにより得られる、抗トリプシン活性、抗カリクレ
イン活性、抗ファクターXa活性等を有する蛋白質およ
び該蛋白質を有効成分とする蛋白分解酵素阻害剤に関す
るものである。
〔従来の技術〕
重症急性膵炎においてしはしは併発する汎発生血管内血
液凝固症(以下DICと略す)や、感染症等によって惹
起されるDICの治療薬、及び出血性ショック、外傷性
ショック、細菌性ショック等のショックの治療薬として
は、アプロチニン(ウシ膵臓I・リプシンインヒビター
。BPTIと略す)、ウリナスタチン等の蛋白分解酵素
阻害剤か用いられている。DICでは血液凝固系の酵素
であるI・ロンビンやファクターXaが活性化されフィ
ブリン塊か形成される。また上記ショックではカリクレ
インか活性化され、キニン遊離が促進され血圧か低下し
ショックに至る。
しかしながら、これらの酵素に対するBPTTやウリナ
スタチンの阻害活性は十分であるとは言い難い。本発明
者らか測定したところトロンビンはBPTI、ウリナス
タチンいずれでも阻害されず、またファクターXaはB
PTIでは阻害されず、ウリナスタチンでは平衡阻害定
数(Ki)2X10−6Mで阻害された(特開平2−1
01017、Biochimica et Bioph
ysica Acta Vol、 1038105−1
131990、及び本発明参考例参照)。
血しょうカリクレインはBPTIてはKi=6X 10
−7Mで阻害され、ウリナスタチンではに1=2X10
−6Mで阻害された。これらの阻害定数は十分小さいと
は言い難く、阻害活性を示さなかった組合せも含め、こ
れらの蛋白分解酵素阻害剤はDICやショックに最適の
ものであるとは言えないのが現状である。
また、これらの蛋白分解酵素阻害剤はトリプシンに対す
る強い阻害作用があるため急性膵炎の治療薬としても用
いられている。しかしながら、BPTIはウシ由来の蛋
白であるため、抗原性か高く反復投与によりアナフィラ
キシ−ショックを引き起こす事かある(日本臨床、44
巻 秋期臨時増刊号 p766〜767 1988年)
一方、老人斑アミロイド前駆体蛋白(これを以後APP
と略す)中に蛋白分解酵素阻害活性をもつ部分(これを
以後APP Iと略す)か内在される事か知られている
(特願昭63−201998号公報、北口ほか著、神経
研究の進歩(1990年医学書院発行)第34巻3号 
409〜421ページ、及び北口らネーチャー(Nat
ure) 33]、  p530〜532.1988、
ポンド(P、Ponte)らネーチャー(Nature
) 331p525−527.1988、タンク(RE
 Tanzi )らネーチャー(Nature) 33
1  p528−530.1988、公表特許子2−5
01796号公報参照。)。
A、PPTとは具体的には本願明細書の第1図A中のA
PP751中の斜線部、及びAPP770中の斜線部と
点々部分をさし、そのアミノ酸配列はそれぞれ第1図C
と第1図Bに示した通りである。(APP751は75
1個のアミノ酸よりなる APP、またAPP770は
770個のアミノ酸よりなるAPPである。(欧州特許
公開番号030413号公報。)) 第1図BとCに共通な配列(第1図B、Cの残基番号て
289のGluから344のAlaまで。
これを第1図りに示した。)が蛋白分解酵素阻害活性に
重要と考えられる部分で、以後KPTと呼ぶ。このKP
Iを前述BPTIやウリナスタチンと同様な治療薬に応
用できる可能性が考えられる。
KPTはヒト由来の蛋白であるため、反復投与によるシ
ョックを引き起こす可能性は低い。かつ、KPTはトリ
プシンを強く阻害すると共に、ファフタ−Xaにも阻害
活性を示しくKi =1.2 xlo−6M)、血しよ
うカリクレインに対してもに1−1.9 X 10−7
Mと強い阻害活性をもつ(特開平2−101017号公
報、Biochimica et Biophysic
a ActaVol、 1038105−113199
0参照)。また、KPIを含有する老人斑アミロイド前
駆体蛋白は血液凝固因子ファクターXIaを強く阻害す
ることか最近報告された(Van No5trandら
、J、Biol、 Chem、。
Vol、  2659591−9594. 1990.
  Sm1th ら、5cienseVo1.248 
; 1126−1128.1990.)。尚、KPI、
BPTI、また蛋白分解酵素阻害剤の一つであるトリプ
スタチンの、プラスミンやファクターXaに対する活性
の差は、活性中心付近のアミノ酸の違いで説明できる可
能性かある(Toma、 Kitaguchiら、J、
Mo1.Graphics、 Vol、7 202−2
05.218. 1989)。
KPIは前述のBPTIやウリナスタチンに比ベファク
ターXaやカリクレインに対してより強い阻害作用を有
しているが、−層の活性増強か望まれている。
一方、近年、天然に存在するペプチド性プロチー6= アーゼインヒヒビターの活性中心付近のアミノ酸を蛋白
工学的手法を用いて改変し、その標的酵素に対する特異
性を変化させたり増強させることか可能になってきた。
例えは、かび由来のプロテアーゼインヒヒビターである
スブチリシンインヒビター(以下SSIと略す)では、
活性中心(これを以後P1部位と呼ぶ)と考えられるメ
チオニン残基を、リジン残基やアルギニン残基に変換す
ることにより、トリプシンに対する阻害活性か上昇した
り、チロシン残基やトリプ1〜ファン残基に変換するこ
とで、キモトリプシンに対する阻害活性か上昇すること
か報告されている。〔小島修−ら蛋白質核酸酵素 34
巻、p939−1989)また、クニッツ型トリプシン
インヒビターであるアプロチニンを化学的に合成するこ
とが可能だが、その活性中心(Pi部位)のりジン残基
をバリンやロイシン残基なとに変換して合成することに
よって、エラスターゼに対する阻害活性が上昇すること
も報告されている。(Beckmann J、 et 
al、 Eur、 J、Bi−ochem、 176 
p675 (1988) )更に膵臓分泌性l・リプシ
ンインヒビターを遺伝子工学的に改変し抗エラスターゼ
活性を上げた例も知られている(特開昭63−1699
94号公報)。
本発明者らは、先にKPIのP1部位(第1図り参照)
を天然型のアルギニンからイソロイシン、バリン、また
はロイシンに遺伝子工学的に変えることにより、KPI
の好中球エラスターゼに対する阻害活性が著しく強くな
り、肺気腫治療薬や抗炎症剤等として有用なことを見い
だし先に出願した(特願平1−336630号公報)。
しかしなからP1部位をこのように変異させるとトリプ
シンに対する阻害活性はかなり弱まってしまう。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、KPIのトリプシンに対する阻害活性
を維持したまま、ファクターXa、カリクレイン等に対
する阻害活性をより高め、抗原性が低く、DIC、ショ
ック及び急性膵炎等の治療薬として薬学的に有用な変異
型ペプチドを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述の課題を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、上述する知見を得、該知見に基づいて更なる研
究の結果完成に至ったものである。
即ち本発明者らは、KPIに着目し、その活性中心付近
に変異を与え、種々のKPI誘導体を作成した。KPI
誘導体をサル由来のCO3−1細胞で発現させ、部分的
に目的物を精製した後に、KPIに対する抗体を用いて
目的物の含量を測定し、各プラスミン阻害活性を測定し
た。その結果、実施例に示すように、第1図り第303
番目のP2’部位のメチオニン残基に変異を与えること
で、抗I・リプシンに対する活性を維持しつつ抗ファク
ターXa活性、および抗カリクレイン活性か、天然型の
KPIに比較してそれぞれ4倍、15〜20倍高められ
ることか判明した。
従って本発明は、下記一般式(I): Glu−Val−Cys−Ser−Glu−Gln−A
la−Glu−Thr−Gly−Pro−Cys−Ar
g−Ala−X −Ile−Ser−Arg−Trp−
Tyr−Phe−Asp−Val−Thr−Glu−G
ly−Lys−Cys−Ala−Pro−Phe−Ph
e−Tyr−Gly−Gly−Cys−Gly−G]、
y−Asn−Arg−Asn−Asn−Phe−Asp
−Thr−G1.u−Glu−Tyr−Cys−Met
−Ala−Val−Cys−Gly−Ser−Alaで
表わされるアミノ酸配列を少なくともその一部に含む蛋
白質を提供する。(XはMet以外の、非天然型のアミ
ノ酸も含む任意のアミノ酸である。)但し、後述の実施
例から明らかな通り、Xはアラニン、ロイシン、バリン
なとのアミノ酸が有効である。Xをかえてもトリプシン
に対する阻害活性は天然型とほぼ同程度である。Xかア
ラニンである本発明の蛋白質は、天然型に比べ、プラス
ミン阻害活性かやや増大し、ファクターXaに対しては
約4倍、カリクレインに対しては約20倍、活性が増加
する。Xかロイシンのものは天然型に比べ、ファクター
Xa阻害活性はほとんど変わらないか、プラスミン阻害
活性は約3倍、カリクレインに対しては約15倍活性が
増加する。Xがバリンのものは天然型に比べ、カリクレ
インに対する活性がやや増大する。さらに本発明の蛋白
質はファクターXTaに対する阻害活性も増大し血液凝
固阻害活性かきわめて強い。
KPIは上述のとおり一般式(I)で表わされる56個
のアミノ酸よりなるアミノ酸配列をもつかN末端または
C末端側のアミノ酸を更に切り縮めても蛋白分解酵素阻
害活性をもつ可能性もある。
本発明の対象とするところは、この蛋白分解酵素阻害活
性を持つ最小単位をさすものである。
さらに本発明は、活性中心近傍のアミノ酸、例えばXの
N末側に隣接するアラニン残基を更に他のアミノ酸に変
異させる事によって抗ファクターXa、抗カリクレイン
活性か増加することは十分に考えられる。従ってそのよ
うな変異を含むアミノ酸配列を含む蛋白質も本発明に包
含される。
更にまた本発明にかかる蛋白質の活性中心付近、例えば
PlのN末側及びPlのC末側のそれぞれ5個のアミノ
酸からなるペプチドを、他の蛋白分解酵素阻害剤1、例
えばBPTIの対応する部分と置換したものも、本発明
の目的を達成しうろことか期待される。
本発明の蛋白質は、そのアミノ酸配列をコードするDN
Aを適当なプロモーターの下流に接続し、大腸菌、枯草
菌、動物細胞等の適当な宿主へ形質転換し、形質転換体
を培養することにより産生せしめることができる。かか
るDNAは有機化学的に合成したDNAを適当にアニー
リング及びライゲーションすることによって得られる。
またヒ)・脳アミロイド前駆体蛋白質である、770あ
るいは751アミノ酸からなる蛋白質(欧州特許公開番
号030413号公報。第1図AのAPP 770゜A
PP 751 )のcDNAから、部位特異的変異導入
法(サイトダイレクティッドミュータジェネシス)rT
ailor、 J、W、 et al、 Nuclei
c Ac1d Res、、 138749−8764.
8764−8765 (1985) 、Eghteda
rzadeh。
M、に、、 et al、1bid、 515] (1
986)なと」により欠失、点変異、挿入等を行って目
的とするDNAを得ることもできる。
また、本発明の蛋白質のアミノ酸配列をコードするDN
Aの上流に、分泌のためのシグナル配列を接続し、宿主
か動物細胞の時は培地中に、または宿主か大腸菌の時は
べりプラズムや培地中に本発明の蛋白質を分泌させるこ
ともできる。培地中に、本発明の蛋白質を分泌させるよ
うにしたこのようなりNAは、該蛋白質を効率よく精製
する点で有用である。
また、本発明の蛋白質を適当な他の蛋白質(例えばβ−
ガラクトシダーゼやその一部、腫瘍壊死因子(TNF)
なと)と接続した融合蛋白として産生させたのち、該接
続蛋白部分の抗原性やその他の性質を用いて、該融合蛋
白の精製、定量をすることも有効である。さらに、該融
合蛋白を適当な蛋白分解酵素やその他の切断のための薬
剤等で処理して目的とする本発明の蛋白のみを単離する
こともてきる。
本願発明の蛋白質のアミノ酸配列をコードするDNAを
、適当なプロモーターの下流に接続し、場合によっては
、そのさらに下流に適当なpoly(A)付加シグナル
なとのターミネーションシグナルを付加し、さらに複製
可能なベクターに連結して、動物細胞へトランスフェク
トし、これを培養することにより、その細胞中または上
清中に本願発明の蛋白質を産生せしめることができる。
このようなプロモーターとしては、例えはSV40初期
、SV40後期、MMTVなとのウィルスプロモーター
、アクチン、チューブリン等の細胞構成蛋白のプロモー
ター、メタロチオネイン、ピー1〜シヨツク蛋白などの
誘導型プロモーターなどがあげられる。ベクターとして
はSV40、ウシパピローマウィルス(BPV)などの
ウィルスベクターを用いることかできるか、また、ベク
ターを用いず直接動物細胞へトランスフェクトすること
も可能である。この際、適当なマーカー、例えばネオマ
イシン耐性遺伝子を接続するかまたは同時にトランスフ
エフI〜(コトランスフエクト)することにより、宿主
に抗生物質G418に対する耐性を与え、形質転換体を
効率よく選択することもてきる。
動物細胞宿主としては、先述したCO8細胞、CH○細
胞、C−127細胞、ヒトHeLa細胞、ラットPCI
2細胞、ヒト腎臓由来293細胞などを用いることかで
きる。
さらにまた、本発明の蛋白質は、上述のDNAをtrp
、 lac、 tac等の適当なプロモーターの下流に
接続し、場合によってはこれらの下流に適当なターミネ
ーションシグナルを付加し、さらに複製可能なベクター
を連結して、微生物宿主形質転換し、これを培養するこ
とにより産生せしめることかできる。目的とするペプチ
ドを直接発現させるためにはその遺伝子の5′末端に翻
訳開始シグナルのATGを付加することも可能である。
また、培地またはべりプラズム中に直接分泌させるため
に、シグナル配列を付加することも可能である。
低分子ペプチドは微生物中では不安定なことかあるので
、適当な担体蛋白との融合蛋白として産生ずる事も可能
である。この融合蛋白は産生後、適当な蛋白分解酵素や
切断のための薬剤(一般にはシアノジエンブロマイド等
が用いられる)等で処理して目的とする部分を切り出す
事が可能である。宿主微生物としては、例えは大腸菌、
枯草菌、カビ、酵母等が用いられる。
またさらに、本発明の蛋白質は、アミノ酸を出発原料と
して有機合成により製造することかできる。その場合の
方法としては、例えは、生化学実験講座第1巻、蛋白質
の化学TV(日本生化学全編、東京化学同人)に詳しく
記されている方法を用いることができる。また別に、ペ
プチド合成機を用いる同相合成法により製造することも
てきる。
本発明の蛋白質を微生物宿主で産生した場合や化学合成
で得た場合、システィン残基間で正しいS−8結合の形
成、即ち、正しい折り畳み(fold−ing)ができ
ないことかあるが、この場合は、S−8結合を一旦還元
してその後再酸化して自然に正しいfoldingを起
こさせることか必要である。
本発明の蛋白質は、蛋白質またはペプチドの精製方法と
して知られる各種の方法を組み合わせることによって精
製することかできる。そのような方法としては例えは、
高速液体クロマトグラフィー、イオン交換クロマ1〜ク
ラフイー、ゲル 過クロマ)・グラフィー、アフィニテ
ィークロマトクラフィー、ポリアクリルアミドゲル電気
泳動、等電点電気泳動、塩析、硫安沈澱などを用いるこ
とかできる。また、本発明の蛋白はトリプシンに対する
結合活性か強いので、担体に固定化したl・リプシンや
アンヒドロ1へリプシン等を用いたアフィニティークロ
マトクラフィーは特に有用である。
本発明の医薬組成物は、本発明にかかる蛋白質を、単独
で又は薬剤的に投与可能な担体と複合して投与される。
その組成は、該蛋白質の溶解度、投与経路、投与計画等
によって決定される。
例えは、本発明の蛋白質を非経口的に筋肉内注躬、静脈
内注射、皮下注射て投与する場合、溶液を等張にするた
めに食塩あるいはグルコース等の他の溶質を添加した無
菌容液として使用される。
また、でんぷん、乳糖等の適当な賦形剤を含む錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤や、溶液の状態で経口投与も可能であ
る。ただし、本発明にかかる蛋白質は、分子量の比較的
大きな薬剤なので、腸管吸収性の点から非経口投与が望
ましい。経口投与の場合は、消化管内に存在している蛋
白分解酵素を阻害する作用が主になる。非経口投与では
、薬効が早くあられれる点で、静脈内注射、点滴静注な
とが好ましい。
本発明の医薬組成物の投与量は投与方法、化合物の種類
、患者の状態等によって異なり、特に限定されないが、
通常、成人−人一日当り約1〜100mg、好ましくは
約5〜30mgを、経口もしくは非経口的に一日一回も
しくはそれ以上投与される。
〔発明の効果〕
本発明によって得られた蛋白質は、膵炎の治療薬として
重要な抗トリプシン活性を保持する一方、変異をかけな
い蛋白質と比較して、高い抗ファクターXa、抗カリク
レイン活性を有し、種々の基礎疾患によるDTCやショ
ック、重症急性膵炎時に併発しやすいDICやショック
等に対しても治療効果か期待される。
実施例 以下に実施例により本発明を詳述するが、本発明は該実
施例によって限定されるものではない。
尚実施例中の基本的操作は下記の文献にしたかった。
・T、Maniatis et al、、 Mo1ec
ular CloningA Laboratory 
Manual、  Co1d SpringHarbo
rLat)oratory、  (1982)−D、M
、GIover et at、 、  DNA CLO
NING、 IRL Press。
実施例中に記載の略号、略称で本文中に記載の無いもの
は以下の通りである。
SSC;0.9M塩化すl・リウム/ 90 mMクエ
ン酸ナトリウム DTT  、ジチオスレイト−ル FC3、ウシ胎児血清 DMS○ニジメチルスルホキシド BAP  :バクテリアアルカリフォスファタ−ゼ tPA  ;ヒI・組織型プラスミノーゲンアクチベー
ター バッファ−T:0.2Mトリス塩酸(pH8,0)10
、02M CaCl2/ 0.005%TritonX
]00 実施例1 IJ (APP T−88)及びMXの作成と活性測定
(アミノ酸配列については第1図A参照)〔工程1) 
 A、PP770からのAPP T部分の切り出し 発現の母核となる部分として、後の解析のやり易さなど
を考え、プロテアーゼ阻害活性をコードする部分(AP
PT)に加えて、N未開及びC末側にAPP770由来
のアミノ酸を含むペプチド部分を発現させた。このため
にAPP770をコードするDNAを、合成オリゴヌク
レオチドを用いたいわゆる部位特異的変異法で切り縮め
た。この反応にはMutan”G (宝酒造)システム
を用い、反応は付属されるプロトコールを一部改変して
3′側及び5′側の欠失反応を同時に行った。
以下にその概略を述へる。
欧州特許公開番号030413号公報記載のヒトアミロ
イド前駆体遺伝子cDNAを含むプラスミドp G B
 P 2 (ATCC−’67502の番号で寄託)を
制限酵素BamHI消化後ア消化−アガロースゲル電気
泳動、APP1部分を含む、1.6kbのDNA断片を
回収した。この断片をBamHI切断後BAP処理した
ベクターTv18(宝酒造)に接続し、目的の方向に組
み込まれたクローンTvBBlを得た。(第2図参照)
5′末側、及び3′末側の欠失のため、第3図に示す2
本のオリゴヌクレオチドD5、D3をアプライドバイオ
システムダDNA合成機380Aにて合成し、反応に使
用した。D5による欠失反応か起こると、BamHI切
断後、tPAのシグナル配列中に存在するBglII部
位と接続した時、tPAシグナル配列の後にAPP77
0由来の6アミノ酸に続き上記の一般式(I)に記した
ペプチドかつながる構造を持つ(第4図参照)。さらに
D3による欠失が起こると、上記一般式(I)に記した
部分に続きAPP 770由来のC未開25アミノ酸と
それに続く停止コドンとBamH1部位が導入される。
すなわちD3を用いた反応は欠失反応と同時に2塩基の
置換を行うものである。
(第3図、第4図参照)。まず1重鎖TvBBI DN
A0.5μgにキラ1〜に付属するmp18P  DN
Aを0.2μg加え、10μmの(20mM Tris
Cl(pH8,0)、10 mM MgC1□、50 
mM NaC1,1mM’ DTT)中で100’C3
分、65°CIO分、37°CIO分インキュベートし
てアニールさせた。このアニールさせたDNA溶液45
μmに燐酸化したD3、D5をそれぞれ16ng加え、
65°C15分、37°C15分インキュベートしアニ
ールさせた。ここに30μmの50 mMTris−C
1(pH8,0)、60 mM’ NH40ΔC15m
M Mgc12.5mM DTT、 1mM  NΔD
)及び60L:y hのE、coli リガーゼ、1ユ
ニツトのT4ポリメラーゼをくわえ、25°Cで2時間
反応させた。
この反応物を大腸菌BMH71−18株にトランスフェ
クトし、1時間培養液ファージ粒子を含む培養液を大腸
菌MV1.184株にインフェク)・シ、プラークを形
成させた(使用した大腸菌及びバッファー、酵素はすべ
て宝酒造)。このプラーりに対して32Pで標識したD
5とD3を用いてスクリーニングした。D5、D3とも
にポジティブなシグナルを与えるプラークのうち4つを
選定し、M13シークエンスキット(宝酒造)を用いて
欠失部位の塩基配列を決定した。D3の欠失は、キット
に付属のユニバーサルプライマーを、D5の欠失にはカ
スタムメイドのプライマー(5’ ACTTTGGGA
CATGGCGCTGCCACA 3 ’ )を用いた
。目的の欠失か起こっているクローンを、TvlJと命
名した。
〔工程2〕 分泌シグナルを持つ動物ベクターへの組み
込み 上記の欧州特許公開番号0304’13号公報に記載の
ヒ1−tPAを発現するプラスミドベクターpSVMT
tPAを制限酵素BglIIで完全消化後、BamHI
で部分消化し、得られる約3.8kbの断片をTvIJ
のプラスミドをBamHTを消化して得られる約300
bpの断片と連結し、目的の方向に組み込まれたクロー
ンを選択した。これによりtPAのシグナル配列に続<
APP■部分をSV40およびマウスメタロチオネイン
プロモーターにて発現させるベクターplJを得た(第
5図参照)。
〔工程3〕変異体の作成とベクタ〜への紹み込みpIJ
をBamHT消化後、切り出される断片をmp18(宝
酒造)に組み込み、目的の方向に組み込まれたクローン
mpTJを得た(第5図)。
以下にP2’2’のメチオニン残基に変異を与える変異
体の作成方法を記すが、主として先述のTa1lor 
J、W、らの方法にしたかった。なお使用した1本鎖D
NAは野生型であるmpTJのDNAを利用した。変異
をかけるために合成した(すへて(−)鎖)オリゴヌク
レオチドミューチーターを以下に示す。以後変異をかけ
たミューチーターをnMXと総称する(このXはA、V
、L、、Fのいずれかを意味し、またAはアラニン、■
はバリン、Lはロイシン、Fはフェニルアラニンを意味
する。) T J 、  5’ −AGCGGGAGAT CA 
T TGCTCGGCA−3’変異用のn M X n MA、 ;  5’ −AGCGGGAGAT G
 G CTGCTCGGCA−3’n MV ;  5
’ −AGCGGGAGAT G A CTGCTCG
GCA−3’n ML ;  5’ −AGCGGGA
GAT G A G TGCTCGGCA−3’n M
F ;  5′−AGCGGGAGAT G A A 
TGCTCGGCA−3’合成したオリゴヌクレオチド
ミューチーターnMX 35 pmol及び塩基配列決
定に用いるユニバーサルプライマーMl (宝酒造)1
0pmolをリン酸化し、mpIJの1本鎖DNA 0
.5μgを加え、95°C5分間インキュベー1・後、
徐冷しリン酸化したオリゴヌクレオチドとアニールさせ
た。この反応物を、最終的に250 μM dNTP、
 0.5 mM ATP、50 mM Tris−C1
(pH7,5)、60 mM NaC1、]、 mMD
TT()−タル50μm)になるように調製し、Eco
li  :DNAポリメラ−ゼクレノウフラグメン1へ
4ユニツト、T4  DNAリガーゼ10ユニツト(宝
酒造)を加え、37°Cて30分間インキュベートした
のち、5μmの0.5MEDTAを加えて反応を停止さ
せた。この反応物を大腸菌JM105に1〜ランスフエ
クトし、プラークを形成させた。このプラークに対し、
反応に用いたオリゴヌクレオチドミューチーターを32
pで標識したものをプローブとしてスクリーニングした
。ポジティブなシグナルを与えるプラークについて塩基
配列を決定し目的の変異かおこっている事を確認し、m
pMXと命名した。確認したクローンmpMXの2重鎖
D N AをBamHJて切1新して得られる断片を、
BamHI切断後BAP処理をしたpIJに挿入し目的
の方向に組み込まれたクローンを選択した(第5図参照
)。更に確認のために、スクリーニングに使用したのと
同じプローブを用いて常法に従いサザン解析を行って、
目的の変異を各クローンか持っていることを確認した。
こうして得られたクローンをpSVMXと命名した。
〔工程4〕 IJおよびAPP I変異体の動物細胞で
の発現と粗精製液の調整 pMXシリーズまたはpIJのプラスミドDNA各20
μgを、各1×106個のサル由来細胞株C03−I 
 CグルラマンY、 Gluzman、 Ce1.]、
23175 (1981) 、大日本製薬〕へ、シュー
クロース含有P B S (272mM、シュークロー
ス、7mM燐酸ナトリウム(pH7,4) 1 mM 
MgCl□)中で導入した。
導入はバイオランド社のシーンパルサーを用い、電圧4
00V、キャパシター3μF、タイムコンスタンド 1
.0〜1.3m秒で、30秒の間をおいて2回パルスを
与えることにより行った。導入後の細胞を、10%FC
3を含むダルベツコ変法最小基本培地中で37°C15
%CO2の条件下で24時間培養後、血清を含まない培
地で洗浄し、血清を含まない培地10艷を加えて、48
時間培養したのち培地を回収した。さらに培地を加え、
48時間後ごとに計3回培養上清を回収した。この導入
を各々の構築プラスミドに対して3回行い、各構築プラ
スミド当り90艷の培養上清を得た。
各培養上清に対して、アセトンを終濃度30%になるよ
うに加え、−20°Cにて1時間放置後、5000rp
m 、−10°Cにて20分間遠心分離後、上清を回収
した。さらに、この上清に終濃度70%になるようにア
セ1〜ンを加えて、−20°C1時間放置後、5000
 rpm、 −10°Cにて20分間遠心分離後、沈澱
を回収した。
得られた沈澱を、5扁の20 mM l□ ’)ス塩酸
(pH8,0)に懸濁し、5000 rpm、  4°
Cにて10分間遠心分離し、上清を粗精製液として回収
した。この上清に含まれる目的とするAPP I変異蛋
白をそれぞれMX (XはA、 V、 L、 Fのいず
れかを示す)と呼ぶ。また変異のかかっていない蛋白を
IJとよぶ。
〔工程5〕 抗体による生産物の定量 工程4で得たMX及びTJの粗精製液の一部を、上述の
一般式(1)に記した部分につづ< APP770由来
の配列(第1図8345−364のアミノ酸)を認識す
るモノクローナル抗体(特開平2−138995号公報
に記載のADJ−5−3−7、および特願昭2−242
469号公報に記載の7E11、その産生株はFERM
P−1633の寄託番号で微生物工業技術研究所に寄託
)を用い、酵素免疫測定法第3版(石川栄治他編集、医
学書院出版(1987) )記載の方法に従って、各A
P P 、I誘導物の含量を測定した。標準物質として
は欧州特許公開番号030413号公報記載のトリプシ
ン結合アガロースビーズを利用したアフィニティカラム
によって精製した精製TJ蛋白を使用した。
〔工程6〕I・リプシン阻害活性のIC50の測定トリ
プシンの阻害活性のIC50は次のような方法で測定し
た。90μmのバッファーTに10μmのサンプルを加
え、同じくバッファーTを用いて96穴プレート上で2
〜1024倍希釈し、サンプル波谷50μmを調製した
。これに同バッファーで4X10−9Mに調製したブタ
膵臓トリプシン液(シグマ)を50μm加え、1時間室
温にて放置後、蛍光基質として同バッファーで調製した
(0.4%DMS○を含む) 0.2 mM Benz
oyl−Arg−MCA(シグマ)を100μm加え、
30°Cて0時間後及び2時間後、365nmで励起し
た時の4501mの蛍光をPandex社製FCAで測
定した。測定値を縦軸に希釈率を横軸にとりグラフをか
き、バックグラウンドをひいた最大吸光度の半分の値を
与える希釈率からIC50を求めた。結果を以下の第1
表に示す。
(以下余白) =29− 第1表 MXシリースのトリプシン 阻害活性のIC50値 〔工程7〕フアクターXa阻害活性のIC50の測定 ファクターXa阻害活性のIC50は次のような方法で
測定した。50μmのバッファーTに50μmのサンプ
ルを加え、同バッファーTを用いて96穴プレート上で
2〜1024倍希釈し、サンプル波谷50μmを調製し
た。これに同バッファーで1.9 X 10−8Mに調
製したファクターXa液(シグマ)を50μm加え、2
0分室温にて放置後、蛍光基質として同バッファーで調
製した(2%DM3Cを含む) 0.2 mM Boc
−Ile−GIu−Gly−Arg−MCA(フナコシ
)を100μm加えた。この後は上述の工程6と同様に
してIC50を求めた。結果を以下の第2表に示す。
第2表 MXシリーズのファクターXa阻害活性のIC
50値 〔工程8〕カリクレイン阻害活性のIC50の測定 カリクレイン阻害活性のIC50は次のような方法で測
定した。80μmのバッファーTに20μmのザンプル
を加え、同バッファーTを用いて96穴プレート上で2
〜1024倍希釈し、サンプル波谷50μmを調製した
。これに同バッファーで6.4 X 10−10Mに調
製したヒト血しようカリクレイン液(シグマ)を50μ
m加え、20分室温にて放置後、蛍光基質として同バッ
ファーで調製した(0.5%DMS○を含む) 0.2
 mM Z−円]e−Arg−MCA(フナコシ)を1
00μm加えた。この後は上述の工程6と同様にしてI
C50を求めた。
結果を以下の第3表に示す。
第3表 MXシリーズのカリクレイン 阻害活性のIC50値 〔工程9〕プラスミン阻害活性のIC50の測定カリク
レインの代わりにヒト血しようプラスミン(シグマ)、
蛍光基質としてBoc−Val−Leu−Lys−AM
C(フナコシ)を用いた以外は上述の工程8と同様にし
て、プラスミン阻害活性を測定した。結果を第4表に示
す。
第4表 MXシリーズのプラスミン 阻害活性のIC50値 実施例2 sPT及びPIMXの作成と活性測定 〔工程1〕 発現プラスミドの構築 欧州特許公開番号030413号公報の実施例7に記載
の方法で得たpSVMT−APP[(このプラスミドは
tPAシグナル配列に続いて第1図A記載のsPIを動
物細胞で発現する)を、pIJの代わりに用いて、上述
の本発明実施例1工程3と同様にして、そのBamHI
断片をrnp18に組み込み、目的とするmpPIを得
た。このmpPIに、上述の本発明実施例1工程3記載
の方法で変異をかけて、sPI変異体発現プラスミドp
p+Mx(XはA、  L、 V、  Fのいずれかを
示す)を得た。
pPIMXはsPIのP2’のメチオニンがアラニン(
X=A) 、ロイシン(X=L) 、バリン(X=V)
 、フェニルアラニン(X=F)に置換された変異体で
あるPIMXをコードする。
〔工程2)PIMXの発現 上述の本願発明の実施例1工程4に記載の方法でpPI
MX、pSVMT−APPTをCO5−1細胞に導入し
、培養上清からsPI、PIMXを粗精製した。これを
欧州特許公開番号030413号公報の実施例7に記載
の方法で、固定化トリプシンを用いたアフィニティーク
ロマトグラフィーを行って、sPI及びPTMXを精製
した。SDSポリアクリルアミド電気泳動の結果、これ
らのAPP I誘導体は各々単一のものまで精製された
事がわかったので、蛋白量はブラッドフォード法とロー
リ−法で求めた値を採用した。
〔工程3〕 PIMXの阻害活性 s P I、  P IMA、  P IMV、  P
 IML、  P IMFの、トリプシン、ファクター
Xa、血しょうカリクレイン、プラスミンに対する阻害
活性を上述の本願発明実施例1工程6から工程9と同様
の方法で測定した。天然型のsPIに対するPIMXの
阻害活性の変化は、IJに対するMXの阻害活性の変化
とほぼ同じであった。
実施例3 上述実施例2に記載のPIMXはそのC末端に、APP
770のエキフン8由来のアミノ酸(第1図A、345
のMetから359のArgまで)及びベクター由来の
Arg−Leu配列を有する。これらAPP770のエ
キフン8由来およびベクター由来のアミノ酸を除去した
DJMXを作成した。
〔工程1)  DJ型発現プラスミドの作成実施例2で
得たpPIMXおよびpSVMT−APP Iを制限酵
素BamHI消化後ア消化−アガロースゲル電気泳動、
APPI部分を含む、■、6kbのDNA断片を回収し
た。この断片をBamH■切断後BAP処理したTv1
8(宝酒造)に接続し、目的の方向に組み込まれたクロ
ーンTvPIMX及びTvPTを得た(XはA、  L
、  V、  Fを示す)。
一方、オリゴヌクレオチドプリーターDJ2(5’ T
AGAGGATCCTAGGCGCTGCCACA 3
 ’ )を合成し、以下に示すプロトコールに従って、
エクソン8より下流の部分(第4図塩基番号295から
369まで)の除去をおこなった。
この反応にはMu t a nTMG (宝酒造)シス
テムを用い、反応は付属されるプロトコールに従った。
以下にその概略を述へる。
まずTvPIMXまたはTvPIから調製した一本鎖D
NA 0.5μgにキットに付属するmP18P  D
NAを0.2μg加え、10μmの(20mMTris
CI (pH8,0)、 10 mM Mgc12.5
0 mM NaC1,1mM DTT)中で100’C
3分、65°CIO分、37°C10分インキニーベー
トしてアニールさせた。
このアニールさせたDNA溶液4.5μmに燐酸化した
DJ2を16ng加え65°C15分、37°C15分
インキューベートしアニールさせた。ここに30μmの
50 mM Tris−C1(pH8,0)、60 m
M NH40AC、5mM MgCL、5 mM DT
T、 1 mM NAD)及び60ユニツ1〜のE、 
coli リガーゼ、■ユニットのT4ポリメテーゼを
くわえ、25°Cで2時間反応させた。この反応物を大
腸菌BMH71−18株にトランスフエフ1〜し、1時
間培養後ファージ粒子を含む培養液を大腸菌MV118
4株にインフェクトし、プラークを形成させた(使用し
た大腸菌及びバッファー、酵素はすへて宝酒造)。この
プラークに対して32Pて標識したDJ2を用いてスク
リーニングした。DJ2にポジティブなシグナルを与え
るプラークを選定し、M13シークエンスキット(宝酒
造)を用いて欠失部位の塩基配列を決定した。
目的の欠失か起こっているクローンを、TvDJMX(
pP [MXから出発したもの)及びTvDJ  (p
 SVMT−37= =APPIから出発したもの)と命名した。
TvDJMXまたはTvDJの二本鎖DNAを、  B
amHIで切断して得られる断片を、BamH■切断後
BAP処理をしたpsVMT−APP Iに挿入し目的
の方向に組み込まれたクローンを選択した。更に、確認
のために同じプローブを用いてこれをManiatis
の実験書に従いサザン解析を行って、目的の変異をその
クローンか持っていることを確認した。こうして得られ
た発現ベクターをpDJMXおよびpSVMT−DJと
命名した。pSVMT−DJはpSVMT−A、PPI
と比較して、エクソン8(第1図A参照)以下を欠失さ
せた部分のみ、即ちDJを発現する。またpDJMXは
DJのP2’のメチオニンがアラニン(X=A) 、ロ
イシン(X=L) 、バリン(X=v)、フェニルアラ
ニン(X=F)に置換されたDJMXをコードする。
〔工程2)  DJMXの発現 上述実施例1工程4に記載の方法でp D JMX。
psVMT−DJをCO3−]細胞に導入し、培養上清
からDJMX、DJを粗精製した。これを欧州特許公開
番号030413号公報実施例7に記載の方法、て、固
定化トリプシンを用いたアフィニティークロマトグラフ
ィーを行って、DJ、  DJMXを精製した。SDS
ポリアクリルアミド電気泳動の結果、これらのAPPI
誘導体は各々単一のものまで精製された事かわかったの
で、蛋白量はブラッドフォード法とローリ−法で求めた
値を採用した。
〔工程3〕 DJMXの阻害活性 DJ、DJMA、DJMV、DJML、DJMFの、ト
リプシン、ファクターXa、血しょうカリクレイン、プ
ラスミンに対する阻害活性を上述実施例1工程6から工
程9と同様の方法て測定した。天然型のDJに対するD
JMXの阻害活性の変化は、IJに対するMXの阻害活
性の変化とほぼ同してあった。
実施例4 INS56及びlN556MXの発現と活性上述の実施
例3のDJMXは、本発明明細書本文に記載の一般式(
1)の蛋白質に比べN末端にS6r−Met−Argが
多い。この3個のアミノ酸を除いたINS56MXを作
成した。
〔工程1〕 発現プラスミドの構築 Ser−Met−Argのアミノ酸配列を欠失させるた
め、以下の配列を有するプリーターDENP Tを合成
した(アプライドバイオシステムズ社380Aを用いて
合成)。
5 ’ −TTCAGAGCACACCTCTCTGG
CTCCTCT−3’DENP 1による欠失反応が起
こるとDJMX中のN末端S er −Met −Ar
g配列か除去され、第1図りのアミノ酸配列が直接tP
Aのシグナル配列につながったタンパク質をコードする
プラスミドが得られる。
この欠失反応にはMutan”G (宝酒造)システム
を用い、反応は付属されるプロトコールに従った。以下
にその概略を述べる。
まず上述の実施例3工程1で得たTvDJMXまたはT
vDJから調製した一本鎖DNA 0.5μgにキット
に付属するmp18P  DNAを0.2μg■え、1
0μmの(20mM TrisCI(pH8,0)、1
0mM  MgCL、50 mM NaC1、1mM 
DTT)中で100°C3分、65°CIO分、37°
CIO分インキューベー1〜してアニールさせた。この
アニールさせたDNA溶液4.5μmに燐酸化したDE
NP■を16pgを加え65°C15分、37°C15
分インキューベートレアニールさせた。ここに30μm
の50 mM Tris−C1(pH8,0)、60 
mM NH40AC15mM MgC1,2,5mM 
DTT、1mM NAD)及び5 Q ユニー ットの
E、 col i リガーゼ、1ユニツトのT4ポリメ
ラーゼをくわえ、25°Cて2時間反応させた。この反
応物を大腸菌BMH7>18株にトランスフェクトシ、
1時間培養後ファージ粒子を含む培養液を大腸菌MV1
184株にインフェクトし、プラークを形成させた(使
用した大腸菌及びバッファー、酵素はすべて宝酒造)。
このプラークに対して32pで漂識したDENP Iを
用いてスクリーニングした。DENP Iにポジティブ
なシグナルを与えるプラークを選定し、M13シークエ
ンスキット(宝酒造)を用いて欠失部位の塩基配列を決
定した。目的の欠失か起こっているクローンを、Tv 
lN556MX (pDJMXから出発したもの)及び
Tv lN556 (pSVMT−DJから出発したも
の)と命名した。
Tv lN556MXまたはTv lN556の二本鎖
DNAをBamHIで切断して得られる断片を、Bam
HI切断後BAP処理したpSVMT−APPIに挿入
し目的の方向に組み込まれたクローンを選択した。更に
、確認のために同じプローブを用いてこれをMania
tisの実験書に従いサザン解析を行って、目的の変異
をそのクローンが持っていることを確認した。こうして
得られた発現ベクターをpTNS56MXおよびpSV
MT−INS56と命名した。
pSVMT−INS 56は第1図りの配列即ちlN5
56(第1図A参照)を発現する。またpINS56M
XはlN556のP2′のメチオニンがアラニン(X=
A) 、ロイシン(X=L)、バリン(X=V) 、フ
ェニルアラニン(X=F)に置換されたlN55.6M
Xをコードする。
〔工程2〕  INS56MXの発現 上述実施例1工程4に記載の方法でpINS56MXと
pSVMT−lN556をそれぞれC08−1細胞に導
入し、培養上清からlN556、TNS56MXを粗精
製した。これを欧州特許公開番号030413号公報の
実施例7に記載の方法で、固定化トリプシンを用いたア
フィニティークロマトグラフィーを行って、TNS56
、INS56MXを精製した。SDSポリアクリルアミ
ド電気泳動の結果、これらのAPPI誘導体は各々単一
のものまで精製された事がわかったので、蛋白量はブラ
ッドフォード法とローリ−法で求めた値を採用した。ま
た、lN556のN末端アミノ酸配列をアプライドバイ
オシステムズ社気相プロティンシーケンサ−・モデル4
70Aを用いて決定したところ、目的のものが得られて
いることかわかった。
〔工程3)   INS56MXの阻害活性lN556
、lN556’MA、lN556MV、lN556ML
、INS 56MFの、トリプシン、ファクターXa、
血しょうカリクレイン、プラスミンに対する阻害活性を
上述の実施例1工程6から工程9と同様の方法で測定し
た。天然型のlN556に対するINS56MXの阻害
活性の変化は、IJとMXの場合とほぼ同じであった。
参考例 BPTI(アプロチニン、シグマ社)、ウリナスタチン
(ミラクリッド0M、持田製薬)及び実施例2で得たs
PIの、血しようカリクレイン、ファクターXa、プラ
スミン、トロンビンに対する平衡阻害定数に1を、特開
平2−101017号公報の実施例1工程3に記載の方
法で求めた。結果を表5に示す。
(以下余白) 表5 実施例5 注射用無菌溶液 下記表に示す成分を混合して溶液とし、濾過滅菌して静
脈内注射用溶液を調整した。
MX (XはA、 V、  L、  Fのいずれかを示
す)は本発明実施例1の工程4の方法を繰りかえし行な
って、大量に取得した。
【図面の簡単な説明】
第1図は3種の老人斑アミロイド前駆体蛋白の構造の模
式図と、種々のAPP■誘導体の構造とアミノ酸配列を
示したものである。 第2図は、アミロイド前駆体蛋白をコードするプラスミ
ドpGBP2からMutanlMGをもちいて5′側、
3′側を欠失させてTvIJを得るまでを示したもので
ある。 第3図は、TvBBlの1本鎖DNAか、合成したオリ
ゴヌクレオチドD5およびD3とバイブ=46− リダイズした様子を示したものである。DNA配列の上
に推定されるアミノ酸配列を示し、下に制限酵素切断点
を示す。また欠失を確認するための塩基配列決定に使用
したプライマーの位置も示す。 第4図は、pIJか持つtPAのシグナル配列に続<A
PP IをコードするDNA配列と、それから推定され
るアミノ酸配列である。tPAとAPPT部分をつない
だ制限酵素部位を示す。 第5図は、TvIJからpIJを作成後APP■部分に
変異を導入し、ちとのベクターに戻してpMXシリーズ
を作成するまでを示したものである。 特許出願人  旭化成工業株式会社 苓 ロイ −一    肯 1’)r−1*r’sk^
〉 汝()>   水 ()しlハ 七 d しLJ  l
−I      l−+  (Ll       lj
  r−1区   ムム  イ、  1.5 ヶ匡ロ ヤ珈ギ ャ80 オ冒自

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式( I ); Glu−Val−Cys−Ser−Glu−Gln−A
    la−Glu−Thr−Gly−Pro−Cys−Ar
    g−Ala−X−Ile−Ser−Arg−Trp−T
    yr−Phe−Asp−Val−Thr−Glu−Gl
    y−Lys−Cys−Ala−Pro−Phe−Phe
    −Tyr−Gly−Gly−Cys−Gly−Gly−
    Asn−Arg−Asn−Asn−Phe−Asp−T
    hr−Glu−Glu−Tyr−Cys−Met−Al
    a−Val−Cys−Gly−Ser−Alaで表され
    るアミノ酸配列を少なくともその一部に含む蛋白質。 (但し式中、Ala;アラニン、Arg;アルギニン、
    Asn;アスパラギン、Asp;アスパラギン酸、Cy
    s;システイン、Gln;グルタミン、Gly;グルタ
    ミン酸、Gly;グリシン、His;ヒスチジン、Il
    e;イソロイシン、Leu;ロイシン、Lys;リジン
    、Met;メチオニン、Phe;フェニルアラニン、P
    ro;プロリン、Ser;セリン、Thr;スレオニン
    、Trp;トリプトファン、Tyr:チロシン、Val
    ;バリン残基を各々示し、XはMet以外のアミノ酸残
    基を示す。) 2)請求項第1項記載の蛋白質を有効成分として含有し
    てなる蛋白分解酵素阻害剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5780265A (en) * 1995-06-05 1998-07-14 Genentech, Inc. Kunitz type plasma kallikrein inhibitors
US5786328A (en) * 1995-06-05 1998-07-28 Genentech, Inc. Use of kunitz type plasma kallikrein inhibitors

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US5780265A (en) * 1995-06-05 1998-07-14 Genentech, Inc. Kunitz type plasma kallikrein inhibitors
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