JPWO2004106320A1 - 光学活性ラクトン類の製造方法 - Google Patents

光学活性ラクトン類の製造方法 Download PDF

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Abstract

ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステル(A)を、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させて、ジアステレオマー混合物(B)とし、該ジアステレオマー混合物(B)を各ジアステレオマーに分離したのち、分離したジアステレオマーの少なくとも一つを分解してヒドロキシカルボン酸エステル(C)とし、該ヒドロキシカルボン酸エステル(C)を閉環反応させることにより、R体又はS体のラクトン類とする光学活性ラクトン類の製造方法。香料として有用なラクトン類のR体及びS体を効率的に得ることができる。

Description

本発明は、光学活性ラクトン類の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、ラセミ体のラクトン類を化学的な手段のみにより分割して、香料として有用なラクトン類のR体及びS体を効率的に得ることができる光学活性ラクトン類の製造方法に関する。
環内にエステル結合を有する環状化合物であるラクトン類は、香気物質として食品中に広く見いだされ、香りを与えるための有用素材として利用されている。例えば、五員環構造のγ−ラクトンと、六員環構造のδ−ラクトンは特徴のある香気を有している。側鎖を有するラクトンは、側鎖が結合した炭素原子が不斉炭素原子であるために、R体とS体の光学異性体が存在し、2種類の光学異性体は、構造のみならず、匂いの強さも、香気、香味も異なる。果物などに含まれる天然に存在するラクトンは、R体又はS体に偏って存在するが、化学的に合成されたラクトンは、R体とS体が半分ずつ混ざり合ったラセミ体であるために、自然界に存在するラクトンとは、香気、香味が異なる。
δ−ラクトンの中で炭素数12のδ−ドデカラクトンは、強い残香性を持つフルーティー、フローラルな香りを有する香料である。天然に存在するδ−ドデカラクトンの光学純度は、発酵バターがR体88%ee、生クリームがR体82%ee、コンデンスミルクがR体92%eeであり、天然のδ−ドデカラクトンはR体に偏っている。δ−ドデカラクトンは、食品へ香りを付与するために利用されており、例えば、ミルクチョコレートフレーバが付与された菓子組成物として、δ−デカラクトンとδ−ドデカラクトンをそれぞれ0.05〜4ppm含む菓子組成物が提案されている(特許文献1)。
光学活性なR体又はS体のδ−ドデカラクトンを、経済的に製造する試みがなされている。例えば、香料素材として香気的に優れ、調合素材として応用できる安価な光学活性δ−ラクトンの製造方法として、ラセミ体ラクトンに微生物起源のリパーゼを作用させることによりラセミ体ラクトンを光学分割し、得られるヒドロキシカルボン酸を環化する方法が提案され、ラセミ体δ−ドデカラクトンの分割が例示されている(特許文献2)。また、安価で入手が容易な原料を使用してR体のδ−ラクトンを得る方法として、クリプトカリヤ マソイア ベックの樹皮の精油から分離されたδ−ドデセノラクトンを還元して(R)−(+)−δ−ドデカラクトンを得る方法が提案されている(特許文献3)。しかし、微生物起源のリパーゼを利用する反応には長時間を要し、天然物由来のクリプトカリヤ マソイア ベックの樹皮の精油は、大量入手が困難である。このために、化学的な手段のみによって、光学純度の高いラクトン類を製造し得る方法が求められていた。
本発明は、ラセミ体のラクトン類を化学的な手段のみにより分割して、香料として有用なラクトン類のR体及びS体を効率的に得ることができる光学活性ラクトン類の製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
特開2001−95490号公報(第2頁) 特開平6−319589号公報(第2頁、第5頁) 特開平10−158257号公報(第1−2頁)
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステルを、5−位置に置換基を有する1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンなどと反応させると、ジアステレオマー混合物となり、該ジアステレオマー混合物は容易に各ジアステレオマーに分離することができ、分離されたジアステレオマーを分解してヒドロキシカルボン酸エステルとし、さらに閉環反応させることにより、光学純度の高いR体及びS体のラクトン類が効率的に得られることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステル(A)を、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させて、ジアステレオマー混合物(B)とし、該ジアステレオマー混合物(B)を各ジアステレオマーに分離したのち、分離したジアステレオマーの少なくとも一つを分解してヒドロキシカルボン酸エステル(C)とし、該ヒドロキシカルボン酸エステル(C)を閉環反応させることにより、R体又はS体のラクトン類とすることを特徴とする光学活性ラクトン類の製造方法、
Figure 2004106320
Figure 2004106320
(ただし、式中、R〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜20のアルケニル基又は無置換若しくは置換基を有する炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。)、
(2)ラクトン類が、炭素数6〜20のラクトン類である第1項記載の光学活性ラクトン類の製造方法、
(3)ラクトン類が、δ−ドデカラクトンである第2項記載の光学活性ラクトン類の製造方法、
(4)アルコールが、炭素数3〜20のアルコールである第1項記載の光学活性ラクトン類の製造方法、
(5)アルコールが、イソプロパノールである第4項記載の光学活性ラクトン類の製造方法、及び
(6)アルコールが、イソプロパノールである第3項記載の光学活性ラクトン類の製造方法、
を提供するものである。
本発明の光学活性ラクトン類の製造方法においては、ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステル(A)を、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させて、ジアステレオマー混合物(B)とし、該ジアステレオマー混合物(B)を各ジアステレオマーに分離したのち、分離したジアステレオマーの少なくとも一つを分解してヒドロキシカルボン酸エステル(C)とし、該ヒドロキシカルボン酸エステル(C)を閉環反応させることにより、R体又はS体のラクトン類とする。
Figure 2004106320
ただし、式中、R〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜20のアルケニル基又は無置換若しくは置換基を有する炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。
本発明方法においては、R11が2−プロペニル基、フェニル基又はジフェニルメチル基である式[1]〜[3]で表される化合物を好適に用いることができる。
本発明方法に用いる式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン及び式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンの製造方法に特に制限はなく、Tetrahedron Lett.,35,7785(1994)に記載の方法で得られる化合物から容易に誘導できる。他の方法としては、式[4]で表されるシクロペンタノン誘導体と式[5]で表されるカーボネートとを反応させて式[6]で表される2−置換シクロペンタノン誘導体とし、式[6]で表される2−置換シクロペンタノン誘導体とα,α−ジハロカルボン酸とを反応させて式[7]で表されるエステルとし、式[7]で表されるエステルをアルカリで処理して式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを得ることができる。また、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンとR12OHで表されるアルコールとを反応させることにより、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを得ることができ、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを脱水反応することにより、式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクテンを得ることができる。
Figure 2004106320
Figure 2004106320
ただし、式[4]〜[7]において、R〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜20のアルケニル基又は無置換若しくは置換基を有する炭素数6〜20のアリール基であり、R13は、炭素数1〜6のアルキル基であり、R14〜R15は、それぞれ独立して水素又はアルキル基であって、その炭素数の合計が2〜19であり、Xは、ハロゲンである。
本発明方法に用いる式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン及び式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの1−位置の置換基と5−位置の置換基はcis形とtrans形とがある。好適にはcis形である。また、式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクテンの二重結合に付加反応が起こって1−位置に置換基が導入されたとき、1−位置の置換基と5−位置の置換基はcis形とtrans形とが生成するが好適にはcis形である。本発明方法に用いる式[1]、式[2]および式[3]で表わされる化合物は、1−位置に置換基が導入されたときの1−位置の置換基と5−位置の置換基がcis形またはtrans形のどちらか一方以外はほとんど存在しないことが好ましい。
本発明方法に用いるラクトン類に特に制限はなく、例えば、γ−ラクトン、δ−ラクトン、ε−ラクトン、大環状ラクトンなどを挙げることができ、より具体的には、γ−バレロラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、ウイスキーラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、γ−ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン、シスジャスモンラクトン、メチル−γ−デカラクトン、ジャスモラクトン、メンタラクトン、n−ブチルフタリド、δ−ヘキサラクトン、4,6,6(4,6,6)−トリメチルテトラヒドロピラン−2−オン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−2−デセノラクトン、δ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−トリデカラクトン、シクロヘキシルラクトン、ε−デカラクトン、ε−ドデカラクトンなどを挙げることができる。これらの中で、炭素数6〜20のラクトン類を好適に用いることができ、炭素数8〜14のラクトン類をより好適に用いることができ、δ−ドデカラクトンを特に好適に用いることができる。
本発明方法において、ラセミ体のラクトン類と反応させるアルコールとしては、炭素数3〜20のアルコールが好ましく、炭素数3〜6のアルコールが特に好ましい。アルコールの具体例としては、例えば、プロパノール、イソプロパノール、アリルアルコール、プロパルギルアルコール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブテン−1−オール、3−ブテン−2−オール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1,1−ジメチル−1−プロパノール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、1−エチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、1−メチル−1−エチル−1−プロパノール、1,1−ジメチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−ブタノール、1−エチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、1−デカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコシルアルコール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコールなどを挙げることができる。これらの中でも、プロパノール、イソプロパノール及びsec−ブタノールをより好適に用いることができ、イソプロパノールを特に好適に用いることができる。
本発明方法においては、例えば、ラセミ体のδ−ドデカラクトンとアルコールの反応により、δ−ドデカラクトンを開環エステル化して、ラセミ体の5−ヒドロキシドデカン酸エステル(A)とすることができる。反応式[8]は、この開環エステル化反応の代表例を示すものである。
Figure 2004106320
反応式[8]において、*は、不斉炭素原子を示し、R13は、アルキル基である。
本発明方法においては、ラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステル(A)を、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させる。
本発明方法においては、ヒドロキシカルボン酸エステル(A)と式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンとをアセタール交換反応することにより、ジアステレオマー混合物(B)を得ることができる。このアセタール交換反応の例を反応式[9]に示した。また、ヒドロキシカルボン酸エステル(A)と式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンとを脱水反応することにより、ジアステレオマー混合物(B)を得ることができる。この脱水反応の例を反応式[10]に示した。さらに、ヒドロキシカルボン酸エステル(A)と式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンとを付加反応することにより、ジアステレオマー混合物(B)を得ることができる。この付加反応の例を反応式[11]に示した。なお、反応式[9]〜[11]においては、簡略化のために、R〜R10をすべて水素として示しているが、R〜R10の一部又はすべてがアルキル基である化合物も同様に用いることができる。また、反応式[9]〜[11]においては、簡略化のために、ヒドロキシカルボン酸エステルとして、5−ヒドロキシドデカン酸エステルを示し、ジアステレオマー混合物(B)、すなわち1−(ω−アルコキシカルボニルアルキル)アルキルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマー混合物として、1−(3−アルコキシカルボニルプロピル)オクチルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを示しているが、これに限定されない。本発明においては、例えば、γ−ウンデカラクトンなどの開環エステル化によって得られる4−ヒドロキシウンデカン酸エステルなどを用いて、1−(2−アルコキシカルボニルエチル)オクチルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンなどを得ることもできる。
Figure 2004106320
Figure 2004106320
上記のアセタール交換反応、脱水反応及び付加反応は、その反応条件に特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、四塩化炭素、ジオキサン、アセトン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどの非プロトン性溶媒中で、p−トルエンスルホン酸などの酸触媒の存在下に、ヒドロキシカルボン酸エステル(A)と式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンとを接触させることによって行うことができる。ヒドロキシカルボン酸エステル(A)のエステルを構成するアルキル基の炭素数は3〜20であることが好ましい。炭素数が1又は2であると、アセタール交換反応、脱水反応又は付加反応とともに脱アルコールによる閉環反応が進行してラクトン類が副生し、ジアステレオマー混合物(B)の収率が低下するおそれがある。ヒドロキシカルボン酸エステル(A)のアルキル基又はアラルキル基の炭素数が21以上であると、ジアステレオマー混合物(B)を各ジアステレオマーに分離するのが困難になるおそれがある。
本発明方法においては、ジアステレオマー混合物(B)を光学分割して各ジアステレオマーに分離する。各ジアステレオマーに分離する方法に特に制限はなく、例えば、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィーなどを挙げることができる。ジアステレオマーは、化学的性質及び物理的性質が異なるので、適切な方法を選ぶことにより、効率的に分離することができる。
本発明方法においては、分離されたジアステレオマー(すなわち、1−(ω−アルコキシカルボニルアルキル)アルキルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマー)の少なくとも一つを分解してヒドロキシカルボン酸エステル(C)とし、これを閉環反応することにより、R体又はS体のラクトン類を得る。1−(ω−アルコキシカルボニルアルキル)アルキルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマーの分解反応及び閉環反応は、p−トルエンスルホン酸などの酸触媒の存在下に、1−(ω−アルコキシカルボニルアルキル)アルキルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンと過剰量のアルコールとを加熱して反応することにより行うことができる。1−(3−アルコキシカルボニルプロピル)オクチルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの反応例を、反応式[12]に示す。R14OHで表されるアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコールであることが好ましい。
Figure 2004106320
本発明方法によれば、天然には存在しない光学純度のラクトン類をも高純度で製造することができるので、新規な香気を有する香料を製造することができる。
なお、本発明で用いる式[1]、式[2]または式[3]で表される化合物は、ラセミ体のアルコール、有機酸などと反応させると光学分割でき、光学活性なアルコール系香料または香料中間体を容易に得ることもできる。アルコール系香料としては、例えば、脂肪族アルコール香料、テルペン系アルコール香料、芳香族アルコール香料、フェノール系香料などを挙げることができ、より具体的には、3−メチル−1−ペンタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−ノナノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、2−ウンデカノール、1−ペンテン−3−オール、1−オクテン−3−オール、1−ノネン−3−オール、4−メチル−3−デセン−5−オール、バクダノール、サンダロール、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、o−tert−ブチルシクロヘキサノール、シクロメチレンシトロネロール、メチルサンデフロール、2,2,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、シトロネロール、ロジノール、ゲラニオール、リナロール、ジメチルオクタノール、ムゴール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、3,6−ジメチル−3−オクタノール、ラバンジュロール、イソジヒドロラバンジュロール、ヒドロキシシトロネロール、ノナディル、エチルリナロール、イソプレゴール、メントール、テルピネロール、ジヒドロテルピネロール、カルペオール、ジヒドロカルペオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、3−ツヤノール、イソシクロゲラニオール、ミルテノール、ノポール、ピノカルペオール、フェンコール、ボルネオール、イソボルネオール、カメコール、ジメチルサイクロモル、イソカンフィルシクロヘキサノール、ネロリドール、α−ビサボロール、β−カリオフィレンアルコール、サンタロール、ペチベロール、セドロール、セドレノール、パチュリアルコール、フィトール、イソフィトール、ゲラニルリナロール、スクラレオール、p,α−ジメチルベンジルアルコール、α−フェニルエチルアルコール、ヒドラトロパアルコール、2−メトキシフェニルエチルアルコール、α−プロピルフェニルエチルアルコール、イソブチルベンジルカルビノール、3−メチル−5−フェニルペンタノール−1、デカヒドロ−β−ナフトール、フロロール、シンゲオールなどを挙げることができる。
ムスク系香料としては、例えば、ムスコン、ファントリド、ムスク、トラセオリドなどを挙げることができる。酸系香料としては、例えば、2−メチル酪酸、2−メチル吉草酸、3−メチル吉草酸、2−メチルヘプタン酸、乳酸、バリンなどを挙げることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。なお、特に断りが無い限り、実施例中の「部」は「重量部」を意味する。
製造例1(1−メトキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの製造と光学分割)
2−(2−プロペニルオキシカルボニル)シクロペンタノン500部と、酢酸2−ヨードエチル636部をアセトン中で反応させることにより、2−(2−プロペニルオキシカルボニル)−2−アセトキシエチルシクロペンタノン679部を得た。この2−(2−プロペニルオキシカルボニル)−2−アセトキシエチルシクロペンタノンに、酢酸パラジウムとトリフェニルホスフィンを加えて、テトラヒドロフラン中で還流することにより、2−(2−プロペニル)−2−アセトキシエチルシクロペンタノンとし、さらに、p−トルエンスルホン酸を触媒としてメタノール中で還流することにより環化反応させて、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2−オキサビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンとした。反応混合液から過剰のメタノールを留去して、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2−オキサビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン378部を得た。
得られた1−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2−オキサビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン300部とモレキュラーシーブMS−5A300部を含む無水トルエン2,600部溶液に、((1S)−エンド)−(−)−ボルネオール254部を室温で加えたのち、110℃で10時間撹拌した。この際、反応により生成するメタノールを、ディーンスタックを用いて反応系内から抜き出した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮して、残留物476部を得た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチルエーテル=40:1)により精製して未反応原料を除去し、目的とするジアステレオマー混合物を得た。さらに、得られたジアステレオマー混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジイソプロピルエーテル=1:40)によりそれぞれのジアステレオマーに分離した。Rf値が0.36のジアステレオマー(異性体Aとする。)の収量190部(収率38%)、Rf値が0.28のジアステレオマー(異性体Bとする。)の収量210部(収率42%)であった。
異性体Aを塩化メチレンに溶解し、メタノール2,000部及びp−トルエンスルホン酸のピリジニウム塩1.57部を添加して、室温で30分撹拌したのち、反応混合液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水炭酸カリウムを用いて乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮して得られた残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1)により精製し、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2−オキサビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマーを得た。この1−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2−オキサビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマーを、実施例1において使用した。
撹拌機を備えた反応容器に、ラセミ体のδ−ドデカラクトン396部とイソプロパノール1,200部を仕込み、p−トルエンスルホン酸一水和物0.38部を添加し、室温で20時間撹拌した。次いで、2重量%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、減圧下にイソプロパノールを留去し、析出した塩をろ過することにより、5−ヒドロキシドデカン酸イソプロピルエステル432部(収率83.6%)を得た。
撹拌機と還流冷却管を備えた反応容器に、無水トルエン1,840部、上記の5−ヒドロキシドデカン酸イソプロピルエステル258部及びモレキュラーシーブMS−5A200部を仕込み、還流冷却管にメタノールを吸着するモレキュラーシーブMS−4A4,000部を充填した。反応容器に、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン200部を加え、撹拌しながら加熱して、還流下に10時間反応させた。ガスクロマトグラフィーによる分析では、1−(3−イソプロポキシカルボニルプロピル)オクチルオキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの反応収率は85.0%であった。
反応終了後、反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカゲルを充填剤、n−ヘキサン/酢酸エチル40/1(容量比)を溶媒とするカラムクロマトグラフィーにより分離し、2種類の1−(3−イソプロポキシカルボニルプロピル)オクチルオキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマーを得た。強吸着のジアステレオマーの収量159.7部(収率39.1%)、弱吸着のジアステレオマーの収量160.6部(収率39.4%)であった。
撹拌機と還流冷却管を備えた反応容器に、上記の強吸着のジアステレオマー159.7部とメタノール249.6部を仕込み、p−トルエンスルホン酸一水和物0.37部を加え、還流下に2時間反応した。反応終了後、メタノールを留去し、次いで減圧下に蒸留して(S)−(−)−δ−ドデカラクトン69.8部を得た。得られた(S)−(−)−δ−ドデカラクトンの光学純度をHPLCで測定したところ、95%eeであった。得られた(S)−(−)−δ−ドデカラクトンは、甘いアプリコットのようなフルーツ香を有していた。
イソプロパノール1,200部の代わりに、エタノール920部を用いた以外は、実施例1と同様にしてδ−ドデカラクトンの開環エステル化反応を行い、5−ヒドロキシドデカン酸エチルエステル415部(収率85.0%)を得た。
撹拌機と還流冷却管を備えた反応容器に、無水トルエン1,840部、上記の5−ヒドロキシドデカン酸エチルエステル244部及びモレキュラーシーブMS−5A200部を仕込み、還流冷却管にメタノールを吸着するモレキュラーシーブMS−4A4,000部を充填した。反応容器に、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン200部を加え、撹拌しながら加熱して、還流下に10時間反応させた。ガスクロマトグラフィーによる分析では、1−(3−エトキシカルボニルプロピル)オクチルオキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン反応収率55.0%であり、5−ヒドロキシドデカン酸エチルエステルの39.2モル%がδ−ドデカラクトンになっていた。
実施例1及び2の結果から、炭素数3のイソプロピルアルコールから得られた5−ヒドロキシドデカン酸イソプロピルエステルは、炭素数2のエタノールから得られた5−ヒドロキシドデカン酸エチルエステルに比べ、1−メトキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンと反応して、高収率で1−(3−イソプロポキシカルボニルプロピル)オクチルオキシ−5−(2−プロペニル)ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンが得られることが分かる。
本発明の光学活性ラクトン類の製造方法によれば、ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応によって得られるヒドロキシカルボン酸エステルを、1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又はビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させて、高収率で1−(ω−アルコキシカルボニルアルキル)アルキルオキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのジアステレオマー混合物を得ることができ、該ジアステレオマー混合物を各ジアステレオマーに分離したのち、分離されたジアステレオマーを分解反応及び閉環反応して、香料として優れた特徴を有するR体及びS体のラクトン類を、高純度かつ高収率で製造することができる。

Claims (6)

  1. ラセミ体のラクトン類とアルコールとの反応により得られるヒドロキシカルボン酸エステル(A)を、式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンと反応させて、ジアステレオマー混合物(B)とし、該ジアステレオマー混合物(B)を各ジアステレオマーに分離したのち、分離したジアステレオマーの少なくとも一つを分解してヒドロキシカルボン酸エステル(C)とし、該ヒドロキシカルボン酸エステル(C)を閉環反応させることにより、R体又はS体のラクトン類とすることを特徴とする光学活性ラクトン類の製造方法。
    Figure 2004106320
    (ただし、式中、R〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜20のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜20のアルケニル基又は無置換若しくは置換基を有する炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。)
  2. ラクトン類が、炭素数6〜20のラクトン類である請求項1記載の光学活性ラクトン類の製造方法。
  3. ラクトン類が、δ−ドデカラクトンである請求項2記載の光学活性ラクトン類の製造方法。
  4. アルコールが、炭素数3〜20のアルコールである請求項1記載の光学活性ラクトン類の製造方法。
  5. アルコールが、イソプロパノールである請求項4記載の光学活性ラクトン類の製造方法。
  6. アルコールが、イソプロパノールである請求項3記載の光学活性ラクトン類の製造方法。
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