JP4050962B2 - 光学活性体の絶対配置決定剤の製造方法及び光学活性体の絶対配置決定方法 - Google Patents

光学活性体の絶対配置決定剤の製造方法及び光学活性体の絶対配置決定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学活性体の絶対配置決定剤、その製造方法及びこれを用いる光学活性体の絶対配置決定方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、微量の試料を用いて光学活性体の絶対配置を簡便に決定することができる光学活性体の絶対配置決定剤、その製造方法及びこれを用いる光学活性体の絶対配置決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品、農薬、香料、甘味料などの生理活性物質は、ほとんどがその鏡像体がもとの分子とは重ならない光学活性体である。不斉炭素原子を有する2種の光学活性体は、Cahn−Ingold−PrelogのR−S表示法を用いて絶対配置が記述される。同じ化合物であっても、R体とS体は、生理活性の強度が大きく異なったり、全く異なる性質の生理活性が発現する場合が多い。したがって、光学活性体の生理活性を利用する上で、その絶対配置を知ることが重要である。
光学活性体の絶対配置は、結晶によるX線の回折現象を利用するX線結晶解析により求めることができる。しかし、X線結晶解析は、純粋な試料を必要とし、煩雑な操作と複雑な計算を必要とする解析法であるのみならず、試料が液体である場合には、キラル中心の絶対配置が変化しない反応により結晶性の誘導体に変換する必要がある。このために、液体試料であっても、純度が高くなくても、微量の試料を用いて光学活性体の絶対配置を簡便に決定することができる光学活性体の絶対配置決定方法が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、微量の試料を用いて光学活性体の絶対配置を簡便に決定することができる光学活性体の絶対配置決定剤、その製造方法及びこれを用いる光学活性体の絶対配置決定方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンに光学活性体を反応させて得られるジアステレオマーは、核磁気共鳴スペクトルにおいて、ピーク位置に著しい分離を生ずることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)一般式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、一般式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は一般式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンに光学活性体を反応させ、得られるジアステレオマーの核磁気共鳴スペクトルを測定することにより、該光学活性体の絶対配置を決定することを特徴とする光学活性体の絶対配置決定方法、
【化5】
Figure 0004050962
(ただし、式中、R1〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。)、及び、
)一般式[4]で表されるシクロペンタノン誘導体と一般式[5]で表されるアルキル 2−アルキル−2−アルケニルカーボネートとを反応させて一般式[6]で表される化合物とし、一般式[6]で表される化合物とα,α−ジハロカルボン酸とを反応させて一般式[7]で表されるエステルとし、一般式[7]で表される化合物をアルカリで処理して一般式[8]で表されるヘミアセタールとし、一般式[8]で表されるヘミアセタールのヒドロキシル基に鏡像異性体の1種を反応させてジアステレオマー2種の混合物とし、2種のジアステレオマーを分離したのち前記鏡像異性体を脱離させて光学純度20%以上の一般式[8]で表される化合物とし、該化合物をアルコールと反応させることにより一般式[9]で表されるアセタールとすることを特徴とする光学活性体の絶対配置決定剤の製造方法、
【化6】
Figure 0004050962
(ただし、式中、R1〜R8は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R9〜R10は、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基であり、R13は、炭素数1〜6のアルキル基であり、R14〜R15は、それぞれ独立して水素又はアルキル基であって、その炭素数の合計が2〜19であり、Xは、ハロゲンである。)、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の光学活性体の絶対配置決定剤は、一般式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、一般式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は一般式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンからなり、光学純度20%以上である。本発明の光学活性体の絶対配置決定剤は、光学純度が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、97%以上であることがさらに好ましい。
本発明の光学活性体の絶対配置決定方法においては、一般式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、一般式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は一般式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンに光学活性体を反応させ、得られるジアステレオマーの核磁気共鳴スペクトルを測定することにより、該光学活性体の絶対配置を決定する。
【化7】
Figure 0004050962
一般式[1]〜[3]において、R1〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。炭素数1〜20のアルキル基及び炭素数2〜20のアルケニル基の置換基としては、例えば、アリール基などを挙げることができる。炭素数6〜20のアリール基の置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基などを挙げることができる。
一般式[1]〜[3]において、R1〜R10は、それぞれ独立して水素又はメチル基であることが好ましい。一般式[1]〜[3]において、R11は、フェニル基であることが好ましい。
【0006】
本発明の方法により絶対配置を決定し得る光学活性体は、一般式[1]で表される化合物のアルコキシル基との反応、一般式[2]で表される化合物のヒドロキシル基との反応又は一般式[3]で表される化合物の二重結合への付加反応により、ビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン構造を有する化合物と反応し得る光学活性体であれば特に制限はなく、例えば、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、2−ヘプタノール、2−オクタノール、プロピレングリコール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ジメトキシ−2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,6−ジメチル−3,5−ヘプタンジオール、1−フルオロ−2−デカノール、1−フェニルエタノールなどのアルコール類;2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−フェニルエタノールなどのアミノアルコール類;1,1'−ビ−2−ナフトールなどのフェノール類;1−シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジフェニルエチレンジアミンなどのアミン類;α−メトキシフェニル酢酸、テトロヒドロ−2−フランカルボン酸、2−アミノ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸エチル、乳酸エチル、フェニルグリシンなどのカルボン酸又はその誘導体;リモネンなどのテルペン類;エピクロロヒドリン、1,2−エポキシデカンなどのエポキシ化合物;などを挙げることができる。
本発明に用いる一般式[1]〜[3]で表される化合物の製造方法に特に制限はなく、例えば、図1に示すシクロペンタノンとグリニャール試薬を出発物質とする合成経路などを挙げることができる。
【0007】
本発明の製造方法の一例としては、例えば、シクロペンタノンとフェニルマグネシウムブロミドの反応により得られる1−フェニルシクロペンタノールを加熱脱水して1−フェニルシクロペンテンとし、さらに酸化により2−フェニルシクロペンタノンとする。2−フェニルシクロペンタノンにエチル 2−メチル−2−プロペニルカーボネートをパラジウム触媒の存在下に反応させて2−フェニル−2−(2−メチル−2−プロペニル)シクロペンタノンとし、ジクロロ酢酸を付加して2−フェニル−2−(2−メチル−2−(ジクロロアセトキシ)プロピル)シクロペンタノンとしたのち、アルカリの存在下に加熱することにより閉環して、一般式[2]で表される化合物である1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを得ることができる。この段階で、1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンは、鏡像異性体2種の混合物である。1−位置の置換基と5−位置の置換基はシス配座であり、立体異性体は2種のみが存在する。1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの鏡像異性体2種の混合物に、他の鏡像異性体の1種、例えば、(1S)−ボルネオールを反応させて、ヒドロキシル基を(1S)−ボルニルオキシ基でエーテル化することにより、ジアステレオマー2種の混合物とすることができる。このジアステレオマー2種をクロマトグラフィーなどにより分離して光学純度の高い鏡像異性体とし、メタノールと反応させて(1S)−ボルニルオキシ基をメトキシル基で置換することにより、光学純度の高い一般式[1]で表される化合物である1−メトキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを得ることができる。さらに、1−位置のメトキシル基を加水分解してヒドロキシル基とし、一般式[2]で表される化合物を得ることができ、さらに脱水反応することにより一般式[3]で表される化合物を得ることができる。
本発明の製造方法においては、各種のグリニャール試薬を用いることにより、5−位置の置換基として種々のアルキル基、アルケニル基、アリール基などを導入することができ、パラジウム触媒反応が定量的に進行し、一般式[1]〜[3]で表される化合物の大量生産に適している。
【0008】
本発明の光学活性体の絶対配置決定方法において、一般式[1]〜[3]で表される化合物に光学活性体を反応させる方法に特に制限はなく、例えば、光学活性体がアルコールである場合には、一般式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンとのアルコキシル基交換反応、一般式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンのヒドロキシル基のエーテル化反応又は一般式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンの二重結合への付加反応により、一般式[1]〜[3]で表される化合物に光学活性体を反応させることができる。一般式[1]〜[3]で表される化合物に2種のエナンチオマーを反応させた化合物は、たがいにジアステレオマーとなるので、クロマトグラフィーなどにより分離することができ、別々に核磁気共鳴スペクトルを求めることができる。絶対配置の決定法は、特に限定されないが、例えば、得られた核磁気共鳴スペクトルを標準試料の核磁気共鳴スペクトルと比較することにより、未知試料の絶対配置を決定することができる。核磁気共鳴分析は、ごく微量の試料を用いて精度よく実施することができるので、比旋光度の測定などに比べてはるかに効率的に光学活性体の絶対配置を決定することができる。
本発明の光学活性体の絶対配置決定方法においては、一般式[1]〜[3]で表される化合物の中で、R11がフェニル基である化合物を特に好適に用いることができる。R11がフェニル基である化合物から誘導されるジアステレオマーは、薄層クロマトグフィーにおいてRf値の差が大きく、分離が容易であり、核磁気共鳴スペクトルにおけるピーク位置が著しく離れるので、光学活性体の絶対配置を容易に決定することができる。
本発明の光学活性体の絶対配置決定剤は、光学活性体を反応させてジアステレオマーとし、必要に応じてジアステレオマーを分離して核磁気共鳴スペクトルを求めたのち、低級アルコールと混合してアルコキシル基置換反応を行うことにより、一般式[1]で表される化合物に戻して循環再使用することができる。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、1H(400MHz)−NMRスペクトル及び13C(100MHz)−NMRスペクトルはJOEL−JMN−AL400 Spectrometerを用いて測定した。
化学シフトはテトラメチルシラン(Si(CH3)4)を内部標準物質として用い、化学シフト値をδ値(ppm)、結合定数をHzで表示した。表記中のmultiplicityは、s:singlet,d:doublet,t:triplet,q:quartet,m:multiplet,br:broadと略した。
反応は特筆しない限り、アルゴン気流下で行った。反応の追跡はMerck silica gel 60F254(0.25mm)を用いた薄層クロマトグラフィーで行い、紫外線吸収及びアニス発色試薬又はリンモリブデン発色試薬による発色を指標とした。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製には、冨士シリシア化学BW−127ZHを用いた。反応溶媒として用いた塩化メチレンは五酸化二リンから、メタノールはナトリウムから、エーテルはリチウムアルミニウムハイドライドからそれぞれ蒸留した。
【0010】
実施例1
ジエチルエーテル250mL中でブロモベンゼン57gとマグネシウム9.0gを反応し、フェニルマグネシウムブロミド溶液を調製した。氷冷しながら、この溶液中へシクロペンタノン30g(357mmol)のジエチルエーテル30mL溶液を30分間で添加した。氷冷浴を外したのち、30重量%硫酸180mLを添加し、混合物を1時間還流した。エーテル層を分離し、水層を各50mLのジエチルエーテルを用いて3回抽出した。分離したエーテル層とエーテル抽出液を合わせ、硫酸マグネシウムを用いて乾燥したのち、減圧蒸留して1−フェニルシクロペンテン37.5g(260mmol、収率73%)を得た。
85重量%ギ酸20mLと30重量%過酸化水素水4.5mLを混合し、40℃で10分間加温した。次いで、1−フェニルシクロペンテン4.32g(30mmol)を、反応温度30〜35℃を保ちつつ滴下した。1−フェニルシクロペンテンの全量を添加したのち、反応混合物を1時間撹拌し、室温で一夜放置した。ギ酸と水を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて弱アルカル性溶液とし、ジエチルエーテルで抽出した。蒸留フラスコ中の残渣は、ジエチルエーテル40mLを加えて希釈し、冷却した10重量%水酸化ナトリウム水溶液と水で洗浄した。エーテル溶液を合わせ、炭酸カリウムを加えて乾燥し、溶媒を蒸発させ、減圧蒸留して2−フェニルシクロペンタノン(化合物1)3.15g(20mmol、収率67%)を得た。
ビスジベンジリデンアセトンパラジウム356mg(0.6mmol)と1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン498mg(1.2mmol)のメタノール120mL溶液を室温で30分撹拌したのち、エチル 2−メチル−2−プロペニルカーボネート(化合物2)3.6g(24mmol)と2−フェニルシクロペンタノン(化合物1)2.0g(12mmol)を加え、さらに室温で2時間撹拌した。反応溶液をセライトを用いてろ過したのち、溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1、容量比)で精製して、無色ゲル状の2−フェニル−2−(2−メチル−2−プロペニル)シクロペンタノン(化合物3)2.57g(12mmol、収率100%)を得た。
化合物3のNMRスペクトル
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43(d,J=8Hz,2H),7.36−7.20(m,3H),4.73(s,1H),4.56(s,1H),2.69−2.63(m,1H),2.61(d,J=12Hz,1H),2.46(d,J=12Hz,1H),2.37−2.19(m,2H),2.09(ddd,J=14.3,11.5,7.5,1H),2.01−1.90(m,1H),1.89−1.75(m,1H),1.38(s,3H)
13C−NMR(100MHz,CDCl3):δ218.6(C),142.2(C),139.0(C),128.3(CH),126.8(CH),126.6(CH),114.5(CH2),56.4(C),46.7(CH2),37.1(CH2),32.9(CH2),24.0(CH3),18.5(CH2
【0011】
ジクロロ酢酸20mL(246.1mmol)に、2−フェニル−2−(2−メチル−2−プロペニル)シクロペンタノン(化合物3)1.00g(4.67mmol)を加え、無溶媒で、室温下に3時間撹拌したのち、ジエチルエーテルと蒸留水を加えて有機層に抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄したのち、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、これをろ過したのち、溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1、容量比)で精製して、無色ゲル状の2−フェニル−2−(2−メチル−2−(ジクロロアセトキシ)プロピル)シクロペンタノン(化合物4)1.06g(3.10mmol、収率66%)と、1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物5)116.5mg(0.501mmol、収率10%)を得た。
化合物4のNMRスペクトル
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43(d,J=8Hz,2H),7.36−7.20(m,3H),5.54(s,1H),2.98(dd,J=6.1,13.9Hz,1H),2.69(d,J=12.0Hz,1H),2.30−2.07(m,2H),2.13(d,J=12Hz,1H),2.04−1.91(m,1H),1.88−1.74(m,1H),1.47−1.37(m,1H),1.42(s,3H),1.22(s,3H)
13C−NMR(100MHz,CDCl3):δ217.7(C),162.7(C),137.3(C),128.6(CH),127.2(CH),127.0(CH),87.3(C),65.2(CH),55.6(C),48.4(CH2),35.6(CH2),δ33.6(CH2),27.3(CH3),26.4(CH3),18.4(CH2
【0012】
炭酸カリウム80mg(0.58mmol)のメタノール40mL溶液に、2−フェニル−2−(2−メチル−2−(ジクロロアセトキシ)プロピル)シクロペンタノン(化合物4)200mg(0.58mmol)を加え、40℃で6時間撹拌し、1モル/L塩酸を加えたのち、反応溶液を酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥したのち、ろ過した。ろ液から溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1、容量比)で精製し、無色ゲル状の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物5)74.3mg(0.32mmol、収率55%)を得た。
化合物5のNMRスペクトル
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43(d,J=8Hz,2H),7.34(t,J=8Hz,2H),7.22(t,J=8Hz,1H),2.73(d,J=12Hz,1H),2.38−1.75(m,5H),2.18(d,J=12Hz,1H),1.97(dt,J=16Hz,8Hz,1H),1.42(s,3H),1.39(s,3H)
13C−NMR(100MHz,CDCl3):δ144.3(C),127.9(CH),127.4(CH),126.0(CH),116.2(C),81.1(C),60.6(C),49.9(CH2),43.4(CH2),39.5(CH2),31.3(CH3),30.1(CH3),21.3(CH2
【0013】
1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物5)100mg(0.43mmol)のメタノール10mL溶液に、パラトルエンスルホン酸10mg(0.058mmol)を加えて室温で17時間撹拌した。反応溶液中の溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物を薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1、容量比)で精製し、白色結晶の1−メトキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物6)82.0mg(0.33mmol、収率77%)を得た。
化合物6のNMRスペクトル
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ7.34(d,J=8Hz,2H),7.29(t,J=8Hz,2H),7.17(t,J=8Hz,1H),3.31(s,3H),2.52(d,J=12Hz,1H),2.32(d,J=12Hz,1H),2.30−2.21(m,1H),2.14(dt,J=16Hz,8Hz,1H),2.01−1.89(m,2H),1.88(m,2H),1.44(s,3H),1.37(s,3H)
13C−NMR(100MHz,CDCl3):δ145.0(C),127.5(CH),127.3(CH),125.5(CH),118.7(C),80.9(C),61.3(C),50.6(CH3),49.9(CH2),42.0(CH2),33.7(CH3),31.2(CH2),30.7(CH2),21.1(CH3)
【0014】
1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物5)100mg(0.43mmol)のトルエン10mL溶液に、パラトルエンスルホン酸10mg(0.058mmol)と(R)−2−オクタノール260.5mg(2.0mmol)を加え、室温で17時間撹拌した。反応溶液中の溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物を薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:トルエン=5:1、容量比)で精製して、1−(1−メチルヘプチルオキシ)−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンの2つのジアステレオマーを分離した。一方のジアステレオマー(化合物7a)の収量は59.2mg(0.172mmol、収率40%)であり、比旋光度は[α]D 25=+25.9°(c=0.37、ベンゼン)であった。
化合物7aのNMRスペクトル
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ7.83−7.11(m,5H),3.80(dt,J=6.1,6.1Hz,1H),2.66(d,J=12.7Hz,1H),2.16(d,J=12.7Hz,1H),2.30−1.73(m,6H),1.41(s,3H),1.39(s,3H),1.44−1.09(m,10H),1.14(d,J=6.1Hz,3H),0.87(t,J=7.3Hz,3H)
化合物7a50mg(0.145mmol)を0.5モル/L塩酸とテトラヒドロフランの混合溶媒(1:3、容量比)5mLに溶解し、室温で2時間撹拌した。得られた溶液を飽和重曹水に注ぎ、エーテルで3回抽出した。この有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥したのち、濃縮し、得られた残渣をヘキサンとトルエンの混合溶媒(3:1、容量比)を溶出液としてシリカゲルカラムで精製し、1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物8)24.8mg(0.11mmol、収率76%)を得た。得られた化合物8の光学純度は、99%以上であった。
【0015】
1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物8)24.8mg(0.11mmol)のトルエン5mL溶液に、パラトルエンスルホン酸0.5mg(0.003mmol)と2−オクタノール130.3mg(1.0mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。得られた溶液を飽和重曹水に注ぎ、エーテルで3回抽出した。この有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥したのち、有機層の溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:トルエン=3:1、容量比)で精製し、1−(1−メチルヘプチルオキシ)−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物9)17.8mg(0.058mmol、収率53%)を得た。精製された1−(1−メチルヘプチルオキシ)−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物9)を、溶媒としてヘキサン:トルエン=5:1(容量比)を用いてカラムクロマトグラフィーを行い、2つのジアステレオマーを分離した。
分離された2つのジアステレオマーのCDCl3溶液について、1H−NMR分析を行った。結果を、第1表に示す。また、図2に、各化合物の合成経路を示す。
【0016】
【表1】
Figure 0004050962
【0017】
第1表に見られるように、2つのジアステレオマーの1H−NMRスペクトルのピーク位置には相違があり、特に、2−オクチル位に帰属するピークには0.1ppm、オクチルの1位メチルに帰属するピークには0.09ppmの差があり、2つのジアステレオマーを明確に区別することができる。
標準資料として(R)−2−オクタノール又は(S)−2−オクタノールを用い、1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン(化合物8)と同様にして反応し、ジアステレオマーである2つの1−(1−メチルヘプチルオキシ)−3,3−ジメチル−5−フェニルビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタンを合成した。ヘキサン:トルエン混合溶媒(容量比3:1)を展開溶媒とする薄層クロマトグラフィーで、(R)−2−オクタノール誘導体のRf値は0.30であり、(S)−2−オクタノール誘導体のRf値は0.36であった。(R)−2−オクタノールの1H−NMRスペクトルは、第1表の高極性側ジアステレオマーのスペクトルと一致し、(S)−2−オクタノールの1H−NMRスペクトルは、第1表の低極性側ジアステレオマーのスペクトルと一致した。この結果から、高極性側ジアステレオマーを形成する2−オクタノールがR−体であり、低極性側ジアステレオマーを形成する2−オクタノールがS体であると決定された。
【0018】
【発明の効果】
本発明の光学活性体の絶対配置決定方法によれば、微量の試料を用いて光学活性体の絶対配置を効率的かつ簡便に決定することができる。本発明の絶対配置決定剤及び該剤の製造方法は、本発明の光学活性体の絶対配置決定方法に好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の絶対配置決定剤の合成経路の一例である。
【図2】図2は、実施例1における各化合物の合成経路である。

Claims (2)

  1. 一般式[1]で表される1−アルコキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン、一般式[2]で表される1−ヒドロキシビシクロ[3.3.0]−2−オキサオクタン又は一般式[3]で表されるビシクロ[3.3.0]−2−オキサ−1−オクテンに光学活性体を反応させ、得られるジアステレオマーの核磁気共鳴スペクトルを測定することにより、該光学活性体の絶対配置を決定することを特徴とする光学活性体の絶対配置決定方法。
    Figure 0004050962
    (ただし、式中、R1〜R10は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基である。)
  2. 一般式[4]で表されるシクロペンタノン誘導体と一般式[5]で表されるアルキル 2−アルキル−2−アルケニルカーボネートとを反応させて一般式[6]で表される化合物とし、一般式[6]で表される化合物とα,α−ジハロカルボン酸とを反応させて一般式[7]で表されるエステルとし、一般式[7]で表される化合物をアルカリで処理して一般式[8]で表されるヘミアセタールとし、一般式[8]で表されるヘミアセタールのヒドロキシル基に鏡像異性体の1種を反応させてジアステレオマー2種の混合物とし、2種のジアステレオマーを分離したのち前記鏡像異性体を脱離させて光学純度20%以上の一般式[8]で表される化合物とし、該化合物をアルコールと反応させることにより一般式[9]で表されるアセタールとすることを特徴とする光学活性体の絶対配置決定剤の製造方法。
    Figure 0004050962
    (ただし、式中、R1〜R8は、それぞれ独立して水素又は炭素数1〜20のアルキル基であり、R9〜R10は、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基であり、R11は、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基であり、R12は、炭素数1〜6のアルキル基であり、R13は、炭素数1〜6のアルキル基であり、R14〜R15は、それぞれ独立して水素又はアルキル基であって、その炭素数の合計が2〜19であり、Xは、ハロゲンである。)
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