JPWO2004029339A1 - テルビウム系常磁性ガーネット単結晶及び磁器光学デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
従来、磁気光学素子を形成する常磁性材料の特性として、ヴェルデ定数(V:(deg/(Oe・cm))が大きいことが求められている。ヴェルデ定数とは単位長さ単位印加磁場あたりのファラデー回転角を意味し、偏光した光の角度を示すファラデー回転角(θf)、磁気光学素子を通る光の移動距離(d)及び磁気光学素子にかかる磁界強度(H)から、θf=VHdの関係で表される。このことから、ヴェルデ定数が大きいほど、ファラデー回転角の変化率が大きくなるため、わずかな磁界変動で光量に差が生じやすくなり、より高感度の磁気光学センサを得ることが可能となる。
上記のような特性を示す磁性体材料として、特公平2−3173号公報に示されるような強磁性体のイットリウム鉄ガーネット構造(Y3Fe5O12:以下、YIGと略す)の単結晶が用いられていた。YIG単結晶はヴェルデ定数が大きく、磁気変動に対する感度が良いという利点があった。しかしながら、特公平2−3173号公報に記載されるYIG単結晶は、ある磁場強度まではファラデー回転角が大きくなるが、ある磁場強度を過ぎるとファラデー回転角が一定になり磁気飽和するという問題があった。このため、大電流を検知する磁気光学センサの磁気光学素子として用いた場合、正確な電流検知を行うことができないという問題を有していた。また、YIG単結晶は、光の波長領域が1000nm〜5000nmの赤外線領域の光しか透過できず、400nm〜600nmという可視光線領域はもとより車載LAN等で検討されているプラスチックファイバの波長領域である650nmにおいても用いることができないという問題があった。また、赤外線領域の光源は高価であるが、可視光領域の光源は安価であるため、可視光領域で使用できる常磁性材料が望まれている。
このような問題点を解決できるような磁性材料として、例えばS.Ganschow,D.Klimm,P.Reiche and R.Uecker;Cryst.Res.Technol.,34(1999)pp.615−619.)において、少なくともTbとAlとを含むテルビウム・アルミニウム系常磁性ガーネット単結晶(Tb3Al5O12;以下、TAG単結晶と略す)が開示されている。このTAG単結晶は、ヴェルデ定数が他の常磁性材料に比べて非常に大きい。これにより、単結晶のサイズを小さくしても十分なファラデー回転角が得られるため、磁気光学デバイスの小型化を図ることができる。また、YIG単結晶のように強い磁場が印加されても磁気飽和することがないため、大電流を検知する磁気光学デバイスの磁気光学素子としても用いることができ、幅広い磁場強度の検知が可能となる。TAG単結晶は光の波長が500nm〜1400nmと広い範囲おいて十分に高い光透過率が得られており、特に光の波長が400nm〜700nmである可視光領域においても、高い光透過率が得られることが明らかになっている。このような優れた特性を有するTAG単結晶を磁気光学デバイスにおいて積極的に活用することが考えられている。
しかしながら、このような優れた特性を示すTAG単結晶は磁気光学デバイスとして実用的に用いられるほどの大きさの単結晶が得られていなかった。なぜならば、TAG単結晶は分解溶融型化合物であり、出発原料を溶融した時の溶融組成と、溶融物を冷却して得られる結晶組成が異なるからである。具体的に説明すると、分解溶融型であるTAG単結晶は、出発原料を溶融した溶融組成から、直接ガーネット相であるTAG単結晶を得られず、TAG単結晶のほかにペロブスカイト相のTbAlO3が混在してしまうという問題を有していた。さらに、TAG単結晶は、常磁性体の中では最も大きいヴェルデ定数を有するが、大きいとしても波長633nmの光を照射した時のヴェルデ定数が0.01°/(Oe・cm)程度であり、磁気光学素デバイスに広く活用されるには、さらに大きいヴェルデ定数が求められている。
また、より大きいヴェルデ定数が求められるのは、TAG単結晶に限るものではない。例えば、同じテルビウム系の常磁性ガーネット単結晶であるテルビウム・ガリウム・ガーネット(Tb3Ga3O12:以下、TGG単結晶と記す)等が知られている。TGG単結晶は、出発原料の組成と結晶育成後の組成が同じになる一致溶融型材料であるため、実用的なサイズの単結晶が従来から知られているチョクラルスキー法によって、容易に作製できる。しかし、得られるTGG単結晶の波長633nmにおけるヴェルデ定数は0.0075°/(Oe・cm)と小さいという問題があった。分解溶融型のTAG単結晶に限らず、一致溶融型のテルビウム系常磁性ガーネット材料であっても、よりヴェルデ定数が大きく、小型化が可能な磁気光学材料が求められている。
本発明の目的は、上述の問題点を解決するべくなされたもので、ファラデー効果が大きく、可視光領域においても光透過率が高いという特性を有するテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、よりヴェルデ定数の大きなテルビウム系常磁性ガーネット単結晶、及びこれを用いた磁気光学デバイスを提供することにある。
また、本願第2の発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶は(Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であり、前記化学式中のMはCe及びPrの少なくとも一方であり、前記化学式中のNはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦2であることが好ましい。
また、本願第3の発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶は、(Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、MをCeとし、NはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦1であることが好ましい。
また、本願第4の発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶は、(Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、MをPrとし、NはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦2であることが好ましい。
また、本願第5の発明の磁気光学デバイスは、本願第1〜4の発明であるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶を磁気光学素子として用いることを特徴とする。
以上述べたように、本願第1の組成にすることによって無置換のTAG単結晶もしくはTGG単結晶よりも大きいヴェルデ定数を有するテルビウム系常磁性ガーネット単結晶が得られる。このようなテルビウム系常磁性ガーネット単結晶を用いることによって、ヴェルデ定数が大きく、かつ可視光線であっても透過可能な小型の磁気光学デバイスを得ることができる。
また、上記本願第2〜4の発明の組成にすることによって、より確実に大きなヴェルデ定数を有するテルビウム系常磁性ガーネット単結晶を得ることができる。特に本願第4の発明では、Prが安定して置換されやすいので好ましい。
また、本願第5の発明の磁気光学デバイスは、ヴェルデ定数が大きいため、よりファラデー効果の大きな磁気光学デバイスが得られる。かつ波長領域が400〜650nmである可視光線であっても透過可能であり、可視光領域の波長を有するレーザに対応可能な磁気光学デバイスを提供することができる。
図2は、本発明にかかる試料4の反射型X線ラウエ写真である。
図3は、本発明にかかる試料9の反射型X線ラウエ写真である。
図4は、参考例1にかかる試料10の反射型X線ラウエ写真である。
図5は、本発明にかかる一実施形態の磁気光学デバイスの概略構成図である。
図6は、試料2、7、及び10の磁場−時間特性図である。
図7は、試料2、7、及び10の光量−時間特性図である。
発明を実施する為の最良の形態
以下に、本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶、この単結晶を用いた磁気光学素子について具体的に説明する。
本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶は、少なくともテルビウムを含み、かつアルミニウム及びガリウムの少なくとも一方を含むテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、前記テルビウムの一部がセリウム及びプラセオジムのうち少なくとも一方で置換されていればよく、セリウム及びプラセオジムの両方が添加されていてもよい。ここで、より好ましい本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶の化学式を示すと、以下のようになる。
(Tb3−xMx)N5O12
そして、MとしてCe及びPrの少なくとも一方が置換され、NとしてAl及びGaのいずれか一方が置換されることが好ましい。そして、xの範囲は0.01≦x≦2であることが好ましい。
ここで、テルビウムの一部がセリウムで置換される場合、xの範囲が0.01以上1.0以下であることが好ましい。0.01よりも小さい場合、セリウムを置換した効果が十分に得られない。また、1.0よりも大きい場合、これ以上セリウムで置換したとしてもヴェルデ定数は飽和し一定になる。テルビウム系常磁性ガーネット中へのセリウムの固溶限界を超える。また過剰に加えると固溶しなかったセリウムが結晶中に偏析し、透過率が低下するため、好ましくない。
また、テルビウムの一部がプラセオジムで置換される場合、xの範囲が0.01以上2.0以下であることが好ましい。0.01よりも小さい場合、プラセオジムを置換した効果が十分に得られない。このためヴェルデ定数が大きくならないため、好ましくない。また、2.0よりも大きい場合、テルビウム系常磁性ガーネット中へのプラセオジムの固溶限界を越える。また、過剰に加えると固溶しなかったプラセオジムが結晶中に偏析し、透過率が低下する恐れがある。テルビウムの一部をセリウムよりもプラセオジムで置換した方が、固溶限界が2.0であるため、多く置換することができ、より大きいヴェルデ定数を得られる。また、直接的にファラデー効果に寄与するのは、セリウムおよびプラセオジムの価数が3価の場合である。しかしながら、セリウムはCe3+よりもCe4+の方が安定しているため、単にセリウムを置換しようとしてもCeO2が析出してしまうことがある。このため、セリウムで置換する場合は還元性雰囲気で結晶育成する必要がある。一方、プラセオジムで置換する場合、Pr3+で安定化しているので置換しやすく容易に結晶育成が出来る。さらに当該結晶を大気雰囲気中で育成することが可能である。よって、セリウムよりプラセオジムの方がより好ましい。
また、本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶において、テルビウムの一部を、セリウム及びプラセオジムのいずれか一方で置換した上に、さらにテルビウムの一部をセリウム及びプラセオジム以外の希土類元素で置換することもできる。ここでいう希土類元素とはLa、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLu等が好ましい。また、このような希土類元素を添加される場合、(Tb3−x−yMxRy)N5O12(但し、Mはセリウム及びプラセオジムの少なくとも一方、Nはアルミニウム及びガリウムの少なくとも一方)で表される。このyの範囲が0以上1以下であることが好ましい。すなわち添加しなくても良い。また、1よりも大きい場合、大きなファラデー効果に寄与するテルビウムイオンの総数が減少するという理由でヴェルデ定数が小さくなるため、好ましくない。
また、本発明においては不純物としてFeが含まれることがある。しかし、50ppm以下であり、分析装置によってはほとんど検出されない場合がある。
本発明のTAG単結晶の好ましい製造方法としては、原料棒が少なくともTbとAlとを含む常磁性ガーネット構造からなり、前記原料棒及び前記種結晶のうち少なくとも一方が多孔質のものを用いることが好ましい。そして、原料棒と種結晶とを用意する第1工程と、光エネルギーを照射することによって前記原料棒と前記種結晶とを溶融接合する第2工程と、光エネルギーの照射領域を溶融接合部分から原料棒側へ移動させる第3工程とからなるレーザーFZ法で行うことが好ましい。
このような製造方法を用いることによって、TbAlO3等のペロブスカイト相を融帯から除外し、TAG単結晶を容易に生成することができるため、従来の製造方法では得られなかった大きさのTAG単結晶を容易に作製することが可能となる。これにより、TAG単結晶から切り出されるチップの数を増やすことができ、磁気光学デバイスの材料として積極的に用いることができる。従来の製造方法では分解溶融型であるTb3Al5O1 2は融帯と固体との固液界面において、まずペロブスカイト相が最初に生成され、その後にTb3Al5O12が生成される。このため、ガーネット相とペロブスカイト相とが混在した状態にならざるを得なかった。しかしながら、本発明者らは、従来のFZ法であれば緻密な密度が求められる原料棒及び種結晶のうち少なくとも一方を、敢えて多孔質にし、原料捧と種結晶とに光エネルギーを与えながら溶融接合させて融帯を形成した際、融液が多孔質媒体中に浸透し、初相であるペロブスカイト相が多孔質媒体中に優先的に析出することを見出した。このようにして、多孔質媒体中に初相のペロブスカイト相を析出させ、融帯からペロブスカイト相を除外して、より大きなテルビウム系のガーネット単相を得ることが可能としたのである。
このような製造方法を実現するのに好適な単結晶製造装置を説明する。図1は本願発明の一実施の形態として用いるレーザーFZ装置(Floating Zone)の概略斜視図である。
このレーザーFZ装置1は、レーザーを発振するレーザー装置5と、放熱板を兼ね雰囲気調整可能なボックス3と、ボックス3内を上下移動可能なシャフト2とからなる。シャフト2は、上シャフト2a及び下シャフト2bに分離可能な棒状の支持具であり、ボックス3の上面から下面までを貫き、上下運動可能なように形成されている。この上シャフト2aと下シャフト2bとのそれぞれに支持物を保持することができる。また、シャフト2aに支持される支持物と、シャフト2bに支持される支持物との接合部に集中的にレーザー光を照射できるように、ボックス3の両側面には窓部レンズ4aが嵌め込まれた窓部4が設けられている。また、レーザー装置5はボックス3の両窓部4からレーザー光が照射できるようにボックス3の両側部に設けられている。ボックス3の両側部に位置するレーザー装置5からレーザー光を発射されることにより、ボックス3の窓部4に嵌合された窓部レンズ4aを介し、シャフト2に支持される支持物に対して両方向からレーザー光が集中放射されることになる。
このように、シャフト2を軸方向に移動可能な構成にすることによって、シャフトに支持された支持物に照射されるレーザー光の照射領域をずらすことができる。このような構成によって、原料棒と種結晶との溶融接合及び得られた融帯の冷却を連続的に行うことができるため好ましい。具体的に説明すると、上シャフト2aに原料棒、下シャフト2bに種結晶を保持してレーザー光を原料棒の一端に照射して溶融させる。この溶融部分に光エネルギーを照射しながら下シャフト2bに保持された種結晶の一端を当接させることによって、原料棒と種結晶とが溶融接合し融帯が形成される。ここで、シャフト2を下方へ軸方向に移動させることによって、光エネルギーの照射領域を原料棒と種結晶との溶融接合部分から原料棒側へ移動させることができる。これにより、原料棒と種結晶との溶融接合部分から原料棒側へさらに融帯が形成され、続けてシャフト2を下方へ軸方向に移動させることによって、種結晶側の融液から徐々に冷却され固化される。なお、上シャフト2aの原料棒と下シャフト2bに保持されている種結晶とを当接しておいてから、当接部分を溶融させて溶融接合してもよい。
シャフトの移動速度は、原料として用いたTAG多結晶の直径にもよるが、30mm/時間以下が好ましい。融帯の軸方向への移動速度が30mm/時間よりも大きい場合、結晶を十分に融解できず融帯を単結晶化することが困難である。なお、ここではレーザー光の照射位置を固定し、シャフト2を軸方向に移動可能な構成にしたが、レーザー光を移動可能な構成にしてもよい。
ここで用いられるレーザー装置5としては波長が1.6μm以上100μm以下であることが好ましい。なお、100μmとは光の波長の最大値である。TAG単結晶は1.6μm未満波長を有するレーザー光では、レーザー光が十分に吸収されず、原料棒の溶融が不十分となる恐れがある。波長が1.6μm以上のレーザー装置としては、CO2ガスレーザーが好ましい。CO2ガスレーザー装置の場合、照射されるレーザー光の波長が長いため、広範囲の透明波長帯を有するTAG多結晶体であっても効率よくレーザー光を吸収することができ、TAG多結晶体を溶融接合しやすい。その他に、エキシマレーザー装置等を用いてもよい。
また、ここではレーザー装置5をボックス3の両側部に2つ設置しており、レーザー光はシャフト2に対して両側面から照射されているが、レーザー装置5の設置位置はこれに限るものではない。すなわち、レーザー光がTAG多結晶体と種結晶との接合部に集中的に光エネルギーを照射されればよく、レーザー装置を3つ以上設けて上記接合部に対して法線上の位置から照射することも可能である。このようにレーザー光の発振源を複数個用意することで、より急峻な温度勾配を与えるとともに、照射面積を大きくすることも可能となるため、より大きいサイズのTAG単結晶を得ることが可能となる。
また、ここではレーザー装置5から常磁性ガーネット単結晶体7と種結晶8とが保持されているシャフト2までの距離を調節することによって、レーザー光の光の強度を調節することが可能である。これらのレーザー光の調節は、得られる結晶体のサイズ、ボックス3の大きさ、及びレンズ4の焦点距離等によって適宜調節することができる。
また、本発明ではレーザー光をより集中的にTAG多結晶の端部に照射させるために、別途集光レンズ体6を用いることが好ましい。具体的にはボックス3の窓部と、レーザー装置5のレーザー発振口5aの延長線上であり、レーザー光がボックス3の窓部4を介して上シャフト2aに支持される支持物の端部に集中するような位置に集光レンズ6aを有する集光レンズ体6を設置する。なお、集光レンズ6aはボックス3の窓部4の窓部レンズ4aと必ずしも同じレンズを用いる必要はなく、CO2ガスレーザーを用いる場合、集光レンズ6aはZnSe製であることが好ましい。また、レーザー光を集光できる手段であれば集光レンズ以外のものも用いることができる。
なお、ここでの支持物としては原料棒と種結晶が用いられるが、シャフト2aに原料棒を保持しシャフト2bに種結晶を保持してもよいし、シャフト2aに種結晶を保持しシャフト2bに原料棒を保持してもよい。また、シャフト2aに保持された支持物とシャフト2bに保持された支持物との接合部の広範囲にレーザー光を照射できるように、シャフト2a及び2bを同速度及び同方向に回転させてもよい。
一方、TGG単結晶は一致溶融型化合物であるため、上述のレーザーFZ法以外にもチョクラルスキー法等で育成してもよい。
本発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶の製造方法によって得られたTAG系単結晶、及びTGG系単結晶は、磁気光学デバイス、具体的には光アイソレータ、光アッテネータ、光スイッチ、光サーキュレータ等に用いることが可能となる。また、回転センサ、流速センサ、及び電流センサ等の種々の光磁気センサ材料に用いることができる。
本発明の磁気光学デバイスの一実施形態として、図5に示す磁気光学センサを用いて説明する。以下、本発明の光磁界センサの一実施形態について図5を用いて説明する。なお、ここでいう光軸とは光の伝搬路を説明するための一般的な意味で用いられる。また、ここでいう入射とは、光源から照射された光が最初に光磁界センサに入る向きを示し、出射とはその光が光磁界センサから出てくる向きを示す。図5は本発明の光磁界センサの概略構成図を示している。この光磁界センサ11は、ファラデー回転子12と偏光子13と検光子14と光照射手段15、光感知手段16とを具備している。ここで、ファラデー回転子12の入射側に偏光子13を設け、ファラデー回転子12の出射側に検光子14が光軸方向に並列に配置され、偏光子13及び検光子14は、ファラデー回転子12を通る光軸がその偏光面を通過するよう、それぞれの偏光面が光軸に対して垂直となるように設けられている。また、光照射手段15は偏光子13に光を入射できる位置に設けられていればよい。すなわち、光照射手段15は必ずしもファラデー回転子12を通る光軸に沿って設けられる必要がなく、例えば光照射手段15と偏光子13との間に全反射ミラー17aを設けることによって光を反射させてその光路を変えることも可能である。このように光照射手段15と偏光子13との間に全反射ミラー17aを設けることで、光磁界センサ11としては小型化が可能となる。また、光照射手段15と偏光子13との間に設けられる全反射ミラー17aと同様の理由で、検光子14と光感知手段16との間に全反射ミラー17bを設けてもよい。さらに、全反射ミラー17aと偏光子13、及び全反射ミラー17bと検光子14との間に、それぞれ集光レンズ18a及び18bを設けることが可能である。この場合、集光レンズ18aを設けることによって、ファラデー回転子12に効率良く光を入射させることができる。また、集光レンズ18bを設けることによって、光感知手段16に効率良く光を送ることができる。上記のような光磁界センサのファラデー回転子12として、本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶を好適に用いることができる。
ここで、ファラデー回転子の側部に磁場を発生させる永久磁石を取り付けた羽根車が配置されていると仮定し、磁場がファラデー回転子の光軸に対して平行に印加されている場合の上記光磁界センサの作用を説明する。まず、光照射手段15から照射された光は、全反射ミラー17aにおいて、反射された光がファラデー回転子12を通る光軸と平行となるように90°反射される。そして、反射された光は集光レンズ18bにより集光され、偏光子13を通過することで偏光子13と同じ偏光面を有する光が、ファラデー回転子12に入射される。ここで、ファラデー回転子12の中心を通る光軸と平行となるように、磁界が印加されている。これにより、入射された光の偏光面はファラデー効果によりファラデー回転子12の中で光の進行方向に対して、ファラデー回転角分を回転する。そして、ファラデー回転子12を出射した光は、検光子14を通過して検光子14と同じ偏光面を有する光だけ出射されることになる。検光子14を出射した光は集光レンズ18bを透過後、その光線を全反射ミラー17bにおいて、光軸に対して90°反射される。さらに反射した光は感知手段16において、その光量を感知されることになる。
まず、常磁性ガーネット多結晶の出発原料として、Tb4O7(純度99.9%)、Al2O3(純度99.99%)、及びPr2O3(純度99.9%)を、育成結晶の組成が表1の試料1〜試料5になるように用意した。次に用意した出発原料の混合粉末にトルエンと分散剤とを加えて玉石とともに約48時間混合・粉砕する。混合され液状になった混合体に有機バインダを加え、さらに24時間混合しスラリー状の混合物にする。このスラリー状の混合物を脱泡した後、スキージを用いて厚み約50μmのシート状に成形する。このようにして得られた原料シートを複数枚積み重ねて積層し、静水圧プレス器を用いて圧着したのち短冊状に切断する。このようにして得られた積層チップを電気炉において1600℃で2時間焼成することによって、棒状の試料1〜試料5のTAG系多結晶を得た。なお、ここでのTAG多結晶体の焼結密度は80%であった。
2.第2工程
上記のようなレーザーFZ装置1を用いて、第1工程により得られた試料1〜5のTAG系多結晶体7をレーザーFZ装置の上シャフト2aの一端に保持されるように配置し、下シャフト2bの一端にTAG単結晶からなる種結晶8を配置する。次に、ボックス3内の雰囲気を大気中雰囲気とし、レーザー装置5によりレーザー光を照射し、上シャフト2aの一端に配置された各TAG多結晶体7の端部を1900℃程度に加熱し溶融させ、溶融させた部分に下シャフト2bに配置された種結晶8の端部を接合させる。
3.第3工程
続いて、試料1〜試料5のTAG多結晶体7の端部と種結晶8の端部との溶融接合部にレーザー光を照射することによって、融帯を形成する。なお、ここではレーザー装置から融帯までの距離は約50cmとしている。また、ここで用いたレーザー装置は具体的には波長が10.6μmのCO2ガスレーザー光を出射可能なCO2ガスレーザー装置を用いており、その出力を60Wとしている。
続いて、シャフトを軸方向に30mm/時間以下の速度で下方へ移動させる。これにより、レーザー光の照射領域は溶融接合部の原料棒側へ移動していき、融帯のうち種結晶側の融液は冷却され固化される。得られた結晶体を試料1〜試料5とする。得られた結晶体の形状を測定したところ、直径が1mm、長さが27mmのファイバー状であった。
(参考例1)
また、常磁性ガーネット多結晶の出発原料として、Tb4O7(純度99.9%)、Al2O3(純度99.99%)、を用意し、結晶組成が表1の試料10に示されるように純粋なTAG単結晶を作製した以外は実施例1と同様の方法を用いて結晶体を得た。
(参考例2)
また、常磁性ガーネット多結晶の出発原料として、Tb4O7(純度99.9%)、Al2O3(純度99.99%)、Nd2O3(純度99.9%)、Sm2O3(純度99.9%)、Eu2O3(純度99.9%)を用意し、結晶組成が表1の試料11〜試料13のTAG系多結晶となるようにした以外は実施例1と同様の方法を用いて結晶体を得た。
上記のようにして得られた試料1〜13の結晶体が所望の単結晶かどうか以下の方法を用いて評価した。
まず、ここで実施例1において得られた試料4と、実施例2で得られた試料9と、参考例1で得られた試料10の純粋なTAG単結晶と、について反射型X線ラウエ写真をそれぞれ撮影した。これを順に図2〜図4に示す。図2〜図4を見て分かるように、TbサイトをPrもしくはCeで置換した場合も、TAG単結晶の反射型ラウエ像が一致しており、育成方位制御も達成できていることがわかる。これにより、本発明の製造方法を用いて作られた試料4及び試料9もテルビウム・アルミニウム系常磁性ガーネット単結晶であることがわかる。
次に、得られた試料1〜試料13の結晶体を円盤状に切断した後、高精度研磨装置を用いて鏡面研磨し、磁場(H)を1kOe印加しながら、出力1mW、波長が633nmのHe−Neレーザー光をファラデー回転子2に照射した。この時、ファラデー回転子から出射されたファラデー回転角(θf)をクロスニコル法を用いて測定し、V=θf/(d×H)の式に代入して実効的なヴェルデ定数を求めた。その結果を表1に示す。
(参考例3)
また、常磁性ガーネット多結晶の原料として、Tb4O7(純度99.9%)、Ga2O3(純度99.99%)、を用意し、結晶組成が表2の試料24に示されるようにした純粋なTGG単結晶にした以外は実施例3と同様の方法を用いて結晶体を得た。
(参考例4)
また、常磁性ガーネット多結晶の原料として、Tb4O7(純度99.9%)、Ga2O3(純度99.99%)、Nd2O3(純度99.9%)、Sm2O3(純度99.9%)、Eu2O3(純度99.9%)を用意し、結晶組成が表2の試料25〜試料27のTGG系多結晶となるようにした以外は実施例3と同様の方法を用いて結晶体を得た。
次に、得られた試料14〜試料27の結晶体を円盤状に切断した後、高精度研磨装置を用いて鏡面研磨し、磁場(H)を1kOe印加しながら、出力1mW、波長が633nmのHe−Neレーザー光をファラデー回転子2に照射した。この時、ファラデー回転子から出射されたファラデー回転角(θf)をクロスニコル法を用いて測定し、V=θf/(d×H)の式に代入して実効的なヴェルデ定数を求めた。その結果を表2に示す。
以下のような方法で磁場変動を測定した。まず、各光磁界センサのファラデー回転子の側部に、先端に磁石を有する羽根車を設置し、この羽根車をモータにより回転させることによって、磁場強度が500e〜2500eとなるように磁場の変動を生じさせた。このときの磁場変動を図6に示す。そして、He−Neレーザ(波長633nm)を用いて各光磁界センサにレーザ光を照射した。このとき、磁場変動に合わせてファラデー回転子から出射される光量の変化を、フォトディテクタを用いて測定した。このときの光量の変化を図7に示す。
図6及び図7を見てわかるように、試料2、試料7及び試料10のファラデー回転子を用いた光磁界センサにおいて、図6に示されるファラデー回転子にかかる磁化変動を示す曲線と、図7に示されるフォトディテクタが感知する光量を示す曲線とが同じ波形を示すことがわかる。このことから、磁場変動を漏れなく光量に変換していることがわかる。また、テルビウムの一部をプラセオジムで置換した試料2、及びテルビウムの一部をセリウムで置換した試料7は、純粋なTAG単結晶の試料10よりも、感知する光量の差が大きく、光磁界センサとして感度が高いことがわかる。
なお、ここでは本願発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶として、電流測定用光磁界センサを例に挙げたが、その他にも回転センサ、流速センサ等の光磁界センサ材料に用いることができる。また、光アイソレータ、光アッテネータ、光スイッチ、光サーキュレータ等の磁気光学デバイスに用いることが可能である。
Claims (5)
- 少なくともテルビウムを含み、かつアルミニウム及びガリウムのうち少なくとも一方を含むテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、前記テルビウムの一部がセリウム及びプラセオジムのうち少なくとも一方で置換されていることを特徴とするテルビウム系常磁性ガーネット単結晶。
- (Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であり、前記化学式中のMはCe及びPrの少なくとも一方であり、前記化学式中のNはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦2であることを特徴とする請求項1に記載のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶。
- (Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、MをCeとし、NはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦1であることを特徴とする請求項2に記載のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶。
- (Tb3−xMx)N5O12の化学式で表されるテルビウム系常磁性ガーネット単結晶であって、MをPrとし、NはAl及びGaの少なくとも一方であり、xの範囲が0.01≦x≦2であることを特徴とする請求項2に記載のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶。
- 請求項1〜4の発明のテルビウム系常磁性ガーネット単結晶を磁気光学素子として用いることを特徴とする磁気光学デバイス。
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