JPWO2004012193A1 - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクを収納するディスクカートリッジであって、ディスク開口部および底部を有し、前記ディスク開口部から前記第1の面を外部に露出するように収納するディスク収納部と、前記ディスクを外部からチャッキングするために前記ディスク収納部の底部に設けられたチャッキング開口部と、データの記録および/または再生を行うヘッドが前記ディスクの第2の面へアクセスするために前記ディスク収納部の底部に設けられたヘッド開口部とを含むカートリッジ本体、少なくとも前記ヘッド開口部を外部に対して開放および閉塞するように前記カートリッジ本体に対して移動可能なように支持されるシャッタ、および前記カートリッジ本体に設けられ、前記ディスクの第1の機能部と協同することにより、視聴覚効果を発揮する第2の機能部を備えるディスクカートリッジ。

Description

本発明は光ディスク、磁気ディスクなどのディスクおよびディスクを収納するディスクカートリッジに関する。また、ディスクにデータを記録し、ディスクからデータを再生するディスク装置にも関する。
近年の情報技術の発達に伴って、光ディスク、磁気ディスクなどのディスク状のデータ記録媒体の記録密度が飛躍的に高まってきている。また、データ記録媒体に記録されるデータの種類も多様化してきており、コンピュータ用のデータやソフトウエアに限られず、音楽、映像など種々のデータが記録されるようになってきている。
こうしたデータ記録媒体は、通常、データ記録面とラベル面とを有する円形のディスクで構成される。このようなディスクとしては、CD、DVDなどが挙げられる。また、片面または両面にデータ記録面を有する円形ディスクとディスク全体を覆うように収納するディスクカートリッジとで構成されたデータ記録媒体も広く用いられている。このようなデータ記録媒体としては、MD、DVD−RAM、MOなどが挙げられる。
データ記録媒体に記録されているデータは、人に知覚できるものではない。このため、従来のデータ記録媒体では、記録されているデータ(コンテンツ)を表す情報を、ディスクのラベル面やディスクカートリッジの所定の領域に印刷などにより記していた。たとえば、データとして音楽や映画が記録されたデータ記録媒体の場合、楽曲や映画のタイトルが典型的には表示されていた。データ記録媒体がユーザによってデータの記録を行うことができるタイプのものである場合には、ユーザがラベル面やディスクカートリッジの所定の領域に記録したデータの内容を示す情報を書き込んでいた。
データが記録されたデータ記録媒体を商品として販売する場合、コンテンツの特徴はデータ記録媒体を見ただけでは識別できない。このため、ディスクのラベル面やディスクカートリッジに印刷された情報が商品としての魅力を需要者に訴求する上で重要となる。
しかしながら、従来のデータ記録媒体には、コンテンツを説明するための情報を印刷することのできる領域の大きさやその領域に許容される表示方法に制限がある。たとえば、ディスクのラベル面やディスクカートリッジに印刷を施すことのできる領域の形状は定められているため、デザイン上、新規で視覚効果の高い印刷を施すことができなかった。また、CDの場合、ラベル面の表面から0.1mmの深さにはデータ記録層が形成されているため、ラベル面に凹凸を形成するような立体的な印刷や彫刻を施すことはできない。
ディスクカートリッジにディスクが収納されたデータ記録媒体の場合には、ディスクカートリッジ内のディスクを交換してしまうと、ディスクカートリッジに印刷された情報と、ディスクに記録されたデータが一致しなくなる可能性があり、このような場合には、ディスクカートリッジに印刷あるいは記載された情報は無意味なものとなるという課題もあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、記録されたデータに関する情報などを示すために、新規な視聴覚効果をもたらすことが可能なディスク、ディスクカートリッジを提供することを目的としている。また、そのようなディスクやディスクカートリッジのためのディスク装置を提供することを目的としている。
本発明のディスクカートリッジは第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクを収納する。ディスクカートリッジは、ディスク開口部および底部を有し、前記ディスク開口部から前記第1の面を外部に露出するように収納するディスク収納部と、前記ディスクを外部からチャッキングするために前記ディスク収納部の底部に設けられたチャッキング開口部と、データの記録および/または再生を行うヘッドが前記ディスクの第2の面へアクセスするために前記ディスク収納部の底部に設けられたヘッド開口部とを含むカートリッジ本体、少なくとも前記ヘッド開口部を外部に対して開放および閉塞するように前記カートリッジ本体に対して移動可能なように支持されるシャッタ、および前記カートリッジ本体に設けられ、前記ディスクの第1の機能部と協同することにより、視聴覚効果を発揮する第2の機能部を備える。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより視覚効果を発揮する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより聴覚効果を発揮する。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクの第2の面には、視聴覚情報が記録されており、前記視聴覚効果は、前記ディスクの第2の面の視聴覚情報に関連している。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に施された第1の意匠であり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体の前記ディスク開口部に近接した上面に施された第2の意匠であり、前記第1の意匠および前記第2の意匠は一体的に見える第3の意匠を構成している。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠は前記第1の面に施された絵柄であり、前記第2の意匠は前記上面に施された絵柄である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠は平面的である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠は浮き彫りにより形成されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠の浮き彫りの凹凸の深さは、前記第2の意匠の浮き彫りの凹凸の深さとほぼ等しい。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクの第1の面および前記カートリッジ本体の上面はシボ加工されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠はホログラムによって形成されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、線画の描画および消去が可能なタブレットであり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体に設けられ、前記タブレットに描かれた軌跡を消去する消去部である。
ある好ましい実施形態において、前記タブレットは、磁性体を内包し、前記タブレットの表面に磁石または磁性体を近接させることにより、前記描画を行う。
ある好ましい実施形態において、前記タブレットは、粘性流体と磁性粉とを充填した小室を複数有する。
ある好ましい実施形態において、前記消去部は、前記カートリッジ本体のディス収納部の底部に設けられた磁石板である。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクを前記カートリッジ本体のディス収納部内において回転させることにより、前記タブレットに記録された線画を消去する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、液晶、有機ELまたは無機ELからなるマトリクス型表示装置であり、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体にもうけられ、前記マトリクス型表示装置を駆動するための制御部、前記マトリクス型表示装置に表示する画像データを記憶するメモリ、および前記マトリクス型表示装置に電力を供給する電源を含む。
ある好ましい実施形態において、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたスピーカをさらに含む。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は、前記マトリクス型表示装置の表面に設けられた透明なタブレットをさらに含み、前記タブレットに入力された情報を前記マトリクス型表示装置に表面する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられた平板状スピーカであり、前記第2の機能部は、平板状スピーカから再生すべき聴覚情報を記録したメモリと、前記聴覚情報を変換して平板状スピーカへ信号を送る制御部と、前記制御部に電力を供給する電源とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたマイクをさらに含み、前記制御部は前記マイクを用いて録音された音声を前記聴覚情報に変換して、前記メモリに記憶させる。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記ディスクの外縁部に設けられたディスク側端子を有し、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続された本体側端子を含む。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクカートリッジはシャッタの閉塞時に前記ディスクを保持するディスク保持部を備え、前記ディスク保持部によって前記ディスクが保持されているとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とは接触しうる。
ある好ましい実施形態において、前記ディスク側端子は、前記ディスクの外縁部に同心円状に設けられた複数の環状導電領域である。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクはディスク側マークを有し、前記カートリッジ本体は本体側マークを有し、前記ディスク側マークと本体側マークとが一致位置にあるよう、前記ディスクを前記カートリッジ本体のディスク収納部内で回転させたとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とが接触する。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記第1の面に設けられ、導電性の表面を備えたディスク側端子を含み、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続され、前記カートリッジ本体の上面に設けられ、導電性の表面を備えた本体側端子を含み、前記ディスク側端子および前記本体側端子に同時に手指でふれることにより、前記第1の機能部と前記第2の機能部が電気的に接続される。
本発明のディスク装置は、第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、前記スピンドルモータに、前記ディスクが載置された時の前記スピンドルモータの回転角度位置を検出するためのセンサと、前記ディスクカートリッジを排出する指令に基づいて、前記スピンドルモータを前記ディスクが載置された時の回転角度位置で停止させるよう前記スピンドルモータを制御する制御部とを備える。
また、本発明のディスク装置は、第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、前記ディスクの第2の面に設けられたマークを検出するセンサと、前記ディスクのマークを検出した位置において、前記スピンドルモータが停止するよう前記スピンドルモータを制御する制御部とを備える。
また、本発明のディスクは、データ記録層、第1の基板、第2の基板を備え、前記データ記録層は前記第1の基板および第2の基板に挟まれている。前記データ記録層への記録または、データ記録層からの再生は前記第2基板側から行われる。前記第1基板の厚みは0.5mm以上である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板の表面には凹凸からなる浮き彫り状の意匠が施されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板は凹凸からなる浮き彫り状の意匠が表面に施された第1の層と、前記第1の層の穂表面を覆う透明な第2の層とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記意匠は、前記データ記録層に記録されたデータに関連している。
ある好ましい実施形態において、前記意匠の凹凸による高低差は0.2mmから1.0mmの範囲にある。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板は前記データ記を支持する第1層と、第1の層の表面に設けられた膜状の第2層とを含み、前記第2の層はコインや爪により容易にスクラッチマークを付けたり剥がしたりすることができる。
ある好ましい実施形態において、前記第2層は前記第1層の表面に複数箇所設けられ、前記ディスクの検査工程において、特定の前記第2層にスクラッチマークを付けることにより、反り、偏重心等の固有情報を表示する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の層の表面には所定の情報が印刷されており、前記第2の層を剥がすことにより前記情報を表示することができる。
ある好ましい実施形態において、前記情報はクイズの答え、くじ引き当落マーク、または占いである。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板にはホログラムを表示することのできる構造を備えている。
図1は、本発明で用いるディスクカートリッジの全体構造を示す斜視図である。
図2は、図1のディスクカートリッジを分解した状態を示す分解斜視図である。
図3は、図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが閉塞している状態をカートリッジ上体とディスクを省略して示す斜視図である。
図4は、図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが開放している状態をカートリッジ上体とディスクを省略して示す斜視図である。
図5は、図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが閉塞している状態をディスクを省略して示す斜視図である。
図6は、図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが開放している状態をディスクを省略して示す斜視図である。
図7は、図1のディスクカートリッジのディスク中心を通る断面を示す部分断面図である。
図8は、図1のディスクカートリッジのシャッタの一部を示す断面図である。
図9は、図1のディスクカートリッジの操作部近傍を示す部分平面図である。
図10は、図1のディスクカートリッジの脱落防止部材を示す斜視図である。
図11は、本発明のデータ記録媒体の第1の実施形態を示す斜視図である。
図12は、図1に示すデータ記録媒体の厚さ方向の断面図である。
図13Aはおよび図13Bは従来のディスクのラベル面および本発明のデータ記録媒体に表示できる矩形領域の大きさを模式的に示している。
図14は、図11に示すデータ記録媒体に用いるディスク装置の構造を模式的に示している。
図15は、図11に示すデータ記録媒体に用いる他のディスク装置の構造を模式的に示している。
図16は、本発明のデータ記録媒体の第2の実施形態を示す斜視図である。
図17は、図16に示すデータ記録媒体の厚さ方向の断面図である。
図18は、本発明のデータ記録媒体の第3の実施形態を示す斜視図である。
図19は、本発明のデータ記録媒体の第4の実施形態を示す斜視図である。
図20は、本発明のデータ記録媒体の第3の実施形態の変形例を示す斜視図である。
図21は、本発明のデータ記録媒体の第4の実施形態を示す断面図である。
図22は、本発明で用いることのできる他のディスクカートリッジの全体構造を示す斜視図である。
まず、本発明で用いるディスクカートリッジが備えている共通の構造を説明する。本実施形態で用いるディスクカートリッジとしては、たとえば、国際特許出願公開番号WO02/056313および対応する米国特許出願番号10/289,963、ならびに、国際特許出願公開番号WO03/041076および対応する米国特許出願(代理人番号210407.0052/052USで2003年6月17日に出願)に開示されたディスクカートリッジを用いることができる。国際特許出願公開番号WO02/056313、米国特許出願番号10/289,963、国際特許出願国際公開番号WO03/041076、および2003年6月17日に代理人番号210407.0052/052USでなされた米国特許出願の開示を以下において、援用する。
図1および図2は、本発明で用いるディスクカートリッジ301の一例を示す斜視図および分解斜視図である。まず、図1および図2を参照して、ディスクカートリッジ301の構造を概略的に説明する。
図1および図2に示されるディスク100は第1および第2の面を備えており、図1では、第1の面であり、通常、ディスクのラベル等が描かれているラベル面100Bが示されている。ディスク100の第2の面であるデータ記録面100Aは、図2において裏面として示されている。
図1および図2に示すように、ディスクカートリッジ301は、カートリッジ下体11、カートリッジ上体12、一対のシャッタ21、22および脱落防止部23を含む。
カートリッジ下体11は、図2に示すように、外部からディスク100を回転させるためのスピンドルモータ等のチャッキング部材が侵入できるよう開口したチャッキング開口部11cと、ディスク100のデータ記録面100Aに対してデータの再生および記録の少なくとも一方を行うヘッドが侵入し、アクセスできるよう開口したヘッド開口部11hとを有する。カートリッジ下体11は、ディスク100のデータ記録面100Aと対向する。また、ヘッド開口部11hは、カートリッジ下体11の側面に達している。
カートリッジ上体12は、ディスク100の出し入れが可能であり、ディスクの上面を露出するようにディスク100の全投影領域を開口する円形のディスク開口部12wを有する。カートリッジ上体12とカートリッジ下体11とは外縁部で接着もしくは溶着されてカートリッジ本体10を構成している。
カートリッジ下体11のディスク100のデータ記録面100Aと向かい合う第1の内側面11uと、カートリッジ上体12のディスク開口部12wを構成する略円筒状の第2の内側面12iとにより、ディスク100を収納するディスク収納部10dが構成される。これにより、第1の内側面11uがディスク収納部10dの底部となる。
ディスク収納部10dにおいて、第2の内側面12iとディスク100との間にはディスク100が回転可能な程度の空間が設けられる。また、ディスク収納部10dの上部はディスク開口部12wになっており、ディスク収納部10dに保持されたディスク100は、その片面をディスク開口部12wから外部に露出する。
脱落防止部23は、その一部がディスク開口部12wに突出するようにカートリッジ上体12に着脱可能に設けられている。図1および図2に示すように、本実施形態では脱落防止部23は2つ設けられている。一方、カートリッジ上体12には、カートリッジ上体12と一体に形成されており、ディスク開口部12wから突出している脱落防止部12sが設けられている。2つの脱落防止部23および脱落防止部12sは、ディスク開口部12wの円周上において、おおよそ等間隔に配置されており、シャッタ閉塞時およびシャッタ開放時において、ディスク開口部12wからディスク100が脱落することを防止する。特に、ディスクカートリッジをドライブ装置に垂直に挿入して使用する場合において脱落防止の効果を発揮する。
シャッタ21および22は、ディスク100のデータ記録面100Aとディスク収納部10dの内側面11uとの間に設けられている。シャッタ21および22は、回動孔21uおよび22uをそれぞれ有しており、カートリッジ本体10のディスク収納部10d以外の領域であって、かつヘッド開口部11hと反対側に設けられた一対の回動軸11sに回動孔21u、22uが回動自在にそれぞれ嵌合している。このため、チャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放または閉塞するようシャッタ21および22は回動軸11sを中心に移動する。
シャッタ21および22の回動孔21uおよび22u近傍にはそれぞれカム21cおよびフォロワ22cが設けられている。カム21cおよびフォロワ22cは互いに噛み合う形状を備え、シャッタ21および22を互いに連動しながら開閉させる連動機構20cを構成している。
シャッタ21および22のディスクデータ記録面100Aと向かい合う面にはディスク100への傷つき、もしくはデータ記録面100Aへの埃塵の侵入を防止する保護層21p、22pが設けられている。
保護層21pおよび22pは、傷つき防止用不織布、防塵用不織布、傷つき防止用コーティング層、および防塵用コーティング層から適宜選択することができる。本実施形態では、防塵用不織布からなるシートを保護層21p、22pとして貼着もしくは超音波溶着させている。
シャッタ21および22は、ディスク収納部10d以外の領域にそれぞれ設けられたシャッタバネ31および32によって、シャッタ21および22が閉じる方向に付勢されている。バネ以外の他の弾性部材を用いてシャッタ21および22を閉じる方向に付勢してもよい。
図2に示すように、ディスクカートリッジ301は、シャッタ21および22の端部にディスク保持部21a、21b、22a、22bを備えている。ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、シャッタ21および22が閉塞している状態において、ディスク100の外周を保持するよう、シャッタ21および22の端部において逆テーパ状の斜面を有している。ディスク保持部21a、21b、22a、22bの構造およびその動作については以下において詳述する。
図1に示すように、カートリッジ本体10(カートリッジ上体12)の上面10fは、収納されるディスク100と平行になっている。カートリッジ本体10の一対の側面には、凹部10cが設けられている。凹部10cは、ドライブ装置がディスクカートリッジ301をローディングする際の、あるいはディスクカートリッジ301がチェンジャに収納された場合の、引き込み用の係止もしくは位置決め用の凹みとして用いることができる。
図3は、カートリッジ上体12とディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して閉塞している状態を示す斜視図である。図3において、シャッタ21、22に設けられたディスク保持部21a、21b、22a、22bは図示しないディスク100の外周を掴むように位置している。
図4は、カートリッジ上体12とディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している状態を示す斜視図である。シャッタ21、22が回動孔21u、22uを中心として回転することにより、チャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している。また、シャッタ21、22の移動にともなって、ディスク保持部21a、21b、22a、22bも回動孔21u、22uを中心として回転し、図示しないディスク100の外周から離れた状態になる。
図5は、ディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して閉塞している状態を示す斜視図である。図5に示すように、ディスク保持部21a、21b、22a、22bはディスク収納部10dに突出した状態にあり、図示しないディスク100を保持する。一方、図6は、ディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している状態を示す斜視図である。図6に示すように、シャッタ21、22が開放状態にあるとき、ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、カートリッジ本体のディスク保持部10d以外の領域に収納される。
次に、シャッタ21、22の構成および動作について図7、図8および図9を用いてさらに詳しく説明する。図7はディスク100を収納したディスクカートリッジ301のディスク100の中心を通る断面図である。図7に示すように、カートリッジ本体10におけるディスク収納部10dの第2の内側面12iには、開閉動作を行うシャッタ22(21)と干渉しないよう切り欠き10wを設け、さらに開放状態の時のシャッタ22(21)の一部を収納するシャッタ収納部10sがカートリッジ本体10内に設けている。またシャッタ閉塞時にシャッタ21と22の突き合わされる縁部のうち、少なくともヘッド開口部11hとチャッキング開口部11cの上で突き合わされる縁部21fと22fは、図7に示すようにディスク100の厚み方向に重畳している。
一方、図8に示すように、ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、ディスク投影領域上であって、ディスク100の外周上に張り出すように傾斜した斜面21a’(21b’、22a’、22b’)を有する形状を備えている。つまり、斜面21a’は逆テーパ状をしており、ディスク100に向かって傾いている。シャッタ21および22がチャッキング開口部11cとヘッド開口部11hを閉塞する時は、斜面21a’をディスク100の稜100cに当接させることでディスク100を把持すると共にディスク100を厚み方向100tへ押圧し、シャッタ21および22のシート21pおよび22pにデータ記録面100Aを面接触させ、ディスク100をカートリッジ本体10に保持固定する。この状態において、ディスク100のデータ記録面100Aはシート21pおよび22pに密着しているため、データ記録面100Aへの埃塵の付着を防止できる。
また外部から露出したディスク100の片面を強制的に回転させることにより、またはシャッタ21および22を強制的に開閉動作させることにより、ディスク100のデータ記録面100Aに付着した埃塵や指紋等の汚れを払拭することもできる。
また図9に示すように、シャッタ21には外部からシャッタを開閉させるためのシャッタ開閉操作部21tおよび弾性部21vとこれを介して形成されるロック突起部21kが一体に形成されている。シャッタ21がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを閉塞した状態では、図9に示すように、弾性部21vにより付勢されたロック突起部21kが、カートリッジ本体10に形成されたロック孔10kに嵌合しシャッタ21を回動しないようカートリッジ本体10に固定支持する。シャッタ21が固定されると、連動機構20cにより連結されているシャッタ22も固定される。
従って、外部から突起物等によりロック突起部21kを矢印20A方向に押してロック孔10kとの嵌合を外しながら、同時に開閉操作部21tを矢印20B方向に押すことによってのみ、シャッタ21および22を回動させてチャッキング開口部11cとヘッド開口部11hを外部に対して開放し、同時にディスク保持部21a、21b、22a、22bによるディスク100の保持を解除することができる。このようにして、操作者による安易なディスクの取り外しを防止できる。
脱落防止部23の構造および動作について図2および図10を用いてさらに詳しく説明する。図10は着脱可能に設けられた脱落防止部23を上下逆にして斜めから見た斜視図である。脱落防止部23は、その凸部23a、23b、23cがそれぞれ図2に示すカートリッジ上体12のディスク開口部12w近くに設けられた凹部12a、12b、12cと嵌合し、着脱自在に取り付けられる。
このように本発明で用いるディスクカートリッジは、ディスクのラベル面全体を外部に対して露出するよう収納するディスク収納部を備える。ディスク収納部の底部にはディスクのデータ記録面へ記録・再生ヘッドがアクセスするためのヘッド開口部と、ディスクを回転させるためのモータがアクセスするチャッキング開口部が設けられている。ディスク装置に装填され、記録・再生される時以外はヘッド開口部およびチャッキング開口部はシャッタにより閉じられる。また、ディスク収納部内で移動しないようにディスク保持部によってディスクが把持される。脱落防止部はディス開口部へ突出しており、シャッタの閉塞時および開放時のいずれにおいても、ディスク開口部からディスクが脱落するのを防止する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を説明する。図11は、ディスク101およびディスク101を収納するためのディスクカートリッジ301を有するデータ記録媒体401を示す斜視図である。図12は、データ記録媒体401の厚さ方向の断面を示す図である。
ディスクカートリッジ301は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ301のディスク開口部12wからディスク101のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク101を収納している。図11には図示していないが、上述したように、データ記録媒体401を記録・再生のためのディスク装置に挿入していない状態では、ディスクカートリッジ301のシャッタ21、22に設けられたディスク保持部21a、22b、22a、22bがディスク101を保持している。
図2に示すようにディスク101は、データ記録層1、第1の基板11および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板11および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aとなる。また第1の基板11はラベル面100Bとなる。
第1の基板11は、表面に浮き彫り状の凹凸を有する意匠13aが施された第1の層13と、第1の層13の表面を被覆する透明な第2の層12とを含む。第2の層12は意匠13aの凹凸を埋め、平らな表面を有している。意匠13aの凹凸による高低差は0.2〜1mmの値に設定されている。第1の基板11全体の厚さは0.5mm以上であることが好ましく、0.8〜1.4mmであることがより好ましい。意匠13aはラベル面100Bに設けられた第1の機能部である。
ディスクカートリッジ301のディスク開口部12wが設けられているカートリッジ本体10の上面10fには浮き彫り状の凹凸を有する意匠113aが施されており、意匠113aの表面を透明部112が覆っている。意匠113aは、ディスクカートリッジ301にもうけられた第2の機能部である。カートリッジ本体10およびディスク101の第1の基板11はポリカーボネート、ABS樹脂などを用いて成形してもよい。
第1の機能部である意匠13aおよび第2の機能部である意匠113aは連続して一体的に見える意匠13Aを構成している。つまり、協同することにより視覚効果をもたらす。たとえば、図11では、意匠113aおよび意匠13aは、葉の上を移動するカタツムリの絵柄13Aを一体的に構成している。意匠113a、意匠13aおよび一体的な意匠13Aは、データ記録層1にあらかじめ記録された音楽や映像に関連のある絵や写真、模様などであってもよい。意匠13aと意匠113aとの一体感を高めるために、基板11とカートリッジ本体とを同じ材料により構成してもよい。また、意匠13aおよび意匠113aの浮き彫り凹凸の深さが等しいほうが一体感を高めより視覚的効果をあげることができる。
このように、意匠113aおよび意匠13aを連続的なものにすることにより、ディスク100のレベル面100Bよりも大きな意匠13Aをディスクカートリッジ301のディスク開口部12wが設けられた面に施すことが可能となる。
特に、レベル面100Bにのみ意匠を施す場合には、ディスクの外形が円であるという制約を受けるが、本実施形態によれば、意匠13Aはディスクカートリッジ301の外形で規定される形状にすることができる。たとえば、おおよそ矩形の外形で規定される意匠を施す場合、図13Aに示すように、レベル面100Bにのみ設けることのできる最大の意匠の一辺は、レベル面100Bにより規定される円に外接する正方形となる。レベル面100Bの半径をrとすれば、一辺が√2rの正方形S1となる。
これに対して、ディスクカートリッジ301の上面にも意匠を施すことができる場合には、図13Bに示すように、少なくともレベル面100Bの円に内接する正方形S2によって規定される外形の意匠を施すことができる。つまり、一辺が2rの正方形S2内に意匠を施すことができ、面積比は2倍となる。このため、より大きな視覚効果をもたらすことができる。
また、一体ではない2つの構成要素であるディスクカートリッジ301およびディスク100にまたがって、一体的意匠13Aが施されていることにより高い視覚効果をもたらすことができる。
このような視覚効果をもたらすためには、意匠113aおよび、意匠13aが連続した意匠13Aを構成するよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持されることが好ましい。このため、ディスク101を備えたディスクカートリッジ301は、図14に示すディスク装置351を用いて、記録および/または再生されることが好ましい。
ディスク装置351は、ディスクカートリッジ301を装填することのできる支持部180と、ディスクカートリッジ301に収納されたディスク101を載置し、回転させるためのスピンドルモータ182と、ディスク101のデータ記録層に記録されたデータを再生し、または、ディスク101のデータ記録層へデータを記録するための光ヘッド181とを備えている。また、スピンドルモータ182にはスピンドルモータ182の回転角を検出するためのセンサ182’が備えられている。ディスク装置351は、センサ182’の出力に基づいて回転角を求める回転角度検出器184と、角度検出器184に基づいて、スピンドルモータ182の回転角を制御する制御部185とをさらに備える。図14には示していないが、ディスク装置351は従来のディスク装置と同様の他の構成要素を備えている。
図1から10を参照して説明したように、ディスクカートリッジ301がディスク装置351に装填されると、ディスクカートリッジ301のシャッタ21、22が開放され、ヘッド開口部11hから光ヘッド181がディスク101のデータ記録面100Aにアクセスできるようになる。また、チャッキング開口部11cを介して、スピンドルモータ182にディスク101が載置される。
このとき、シャッタ21、22の開放にともなって、シャッタ21、22に設けられていたディスク保持部21a、22b、22a、22bはディスク101を解放する。また、スピンドルモータ182にディスク101が載置ときのスピンドルモータ182の回転角度が角度検出器184によって検出される。
光ヘッド181による記録および/または再生動作が完了すると、制御部185は、角度検出器184によって検出した回転角度位置でスピンドルモータを停止させる。続いて、シャッタ21、22の閉塞にともなって、シャッタ21、22に設けられていたディスク保持部21a、22b、22a、22bがディスク101を保持、固定する。これによって、ディスク101のラベル面に施された意匠13aが、カートリッジ上面に施された意匠113aと連続するよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に固定される。その後、ディスクカートリッジ301がディスク装置351から排出される。
このようにディスク装置402によれば、ディスクカートリッジ301に対するディスク101の回転角度位置は、ディスク装置402にディスクカートリッジ301を挿入する前およびディスク装置402からディスクカートリッジ301を排出した後において同じとなる。このため、ディスク101のラベル面に施された意匠13aがカートリッジ本体の上面に施された意匠113aと常に連続して見えるよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持され、美観および視覚効果が高められる。
また、ディスク101を備えたディスクカートリッジ301に記録および/または再生を行うために図15に示すディスク装置352を用いてもよい。ディスク装置352を用いる場合には、ディスク101のラベル面100Bに角度マーク14をあらかじめ設けておく。
ディスク装置352は、ディスクカートリッジ301を装填するための支持部190と、ディスクカートリッジ301に収納されたディスク101を載置、回転させるためのスピンドルモータ192と、ディスク101のデータ記録層に記録されたデータを再生し、または、ディスク101のデータ記録層へデータを記録するための光ヘッド181とを備えている。また、ディスク装置352はディスク101のラベル面100Bに設けられた角度マーク14を検出するための角度検出器194および制御部185を備えている。図15には示していないが、ディスク装置352は従来のディスク装置と同様の他の構成要素を備えている。
光ヘッド181による記録および/または再生動作が完了した後、制御部185は、スピンドルモータ192を停止させる動作を開始する。スピンドルモータ192の回転が所定の速度以下になると、制御部185は、角度検出器184が角度マーク14を検出した回転角度位置でスピンドルモータ192を完全に停止させる。これにより、ディスクカートリッジ301がディスク装置352に挿入される際のディスク101の回転角度位置にかかわらず、一定の回転角度位置でディスク101を停止させることができる。
したがって、この回転角度位置において、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ本体の上面に施された意匠113aとが連続した意匠13Aを構成するように角度マーク14の配置を決定すれば、ディスク装置352から排出されるディスクカートリッジ301において、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとは常に連続した意匠13Aを構成する。このため、ディスク101のラベル面に施された意匠13aがカートリッジ上面に施された意匠113aと常に連続して見えるよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持され、美観および視覚効果が高められる。
なお、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとが一体的に見える意匠13aに対する意匠113aの位置はひとつに限られるわけではない。たとえば、ディスクカートリッジ301に対するディスク101の回転角度が、0度および180度の2箇所において、一体的に見えるように、意匠13aおよび意匠113aが構成されていてもよく、さらに多くの位置において、意匠13aと意匠113aとが一体的な意匠13Aを構成してもよい。あるいは、ディスク101がディスクカートリッジ301に対してどのような回転角度で停止しても、意匠13aと意匠113aとが一体的に見えるよう構成されていてもよい。このような場合には、上述したディスク装置351および352を用いなくても、つねに一体的な視覚効果が得られる。
なお、本実施形態において、ディスク101のラベル面100Bに施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとは、凹凸を有する彫刻によって形成されていたが、意匠13aおよび意匠113aは平面的な通常の印刷やシボ加工等を用いて形成されていてもよい。意匠13aおよび意匠113aが平面的であっても、上述したように、2つの意匠が協同することによる効果を得ることができる。この場合には、ディスク101の第1の基板11全体の厚さは0.5mm以下であってもよい。たとえば、ディスク101はCDであってもよい。あるいは、ラベル面100Bの表面に刻設された微細な多数の溝からなるパターンと、その内部において、積層された透明板および複数の描画パターンの層とを含むホログラムによって、意匠113aおよび意匠13aを形成してもよい。
また、本実施形態において意匠13aおよび意匠113aの表面は、それぞれ透明な第2の基板12および透明部112に覆われているが、第2の基板12および透明部112を省略してもよい。この場合には、ディスク101のラベル面100Bおよびディスクカートリッジ301の上面10fには、意匠13aおよび意匠113aによる凹凸が直接表面に露出し、触覚的効果も得られる。
上述したように、本実施形態ではディスクの第1の機能部とディスクカートリッジの第2の機能部が協同することによって視聴覚的効果を発揮する。しかし、第1の基板11の厚さを0.5mm以上にすることによって、平面的ではない第1の機能部をディスクに設けることができる場合には、第1の機能部を備えたディスク自体が新規で優れた視聴覚効果を発揮する。具体的には、上述した浮き彫り構造の意匠を第2の機能部としてディスクのラベル面に形成すれば、意匠が立体的であることによって、従来のディスクにはない優れた視覚効果を発揮する。したがって、第2の機能部と協同しなくても、需要者に対し高い訴求力を備えたディスクを実現することができる。
このような第1の機能部のみによって優れた視覚効果を発揮するディスクの他の例として、たとえば、第1の基板11の第1の層13をデータ記録層1を支持するための担持体として機能する材料によって形成し、第2の層12をコインや爪などにより、容易にスクラッチマークが形成される膜によって形成してもよい。この構成を備えたディスク101には種々の情報を付与することが可能である。
この構造を備えたディスク101を製造し、ディスク101の反り、偏重心等の検査を行った結果をスクラッチマークによって第2の層12に付与することができる。この場合、スクラッチマークの位置によって反りや偏重心の位置を示すことができ、また、スクラッチマークの大きさや数によって、反りや偏重心の程度を示すことができる。
また、第1の層13の表面に、種々の文字情報などを印刷し、印刷された文字情報を第2の層12によって覆ってもよい。この場合、第2の層12をコインや爪などにより剥離することによって、文字情報などを表示することができる。文字情報として、たとえば、クイズの答え、くじ引きの当落マーク、あるいは占い(運勢)を印刷してもよい。
(第2の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第2の実施形態を説明する。図16は、ディスク102およびディスク102を収納するためのディスクカートリッジ302を有するデータ記録媒体402を示す斜視図である。図17は、データ記録媒体402の厚さ方向の断面を示す図である。
ディスクカートリッジ302は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ311のディスク開口部12wからディスク102のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク102を収納している。
図17に示すようにディスク102は、データ記録層1、第1の基板21および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板21および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aを構成している。また第1の基板21はラベル面100Bを構成している。
第1の基板21は、データ記録層1を支持する担持体として機能する基板層23と、基板層23の表面に設けられ、文字や絵柄などの線画の描画および消去が可能なタブレット22とを含む。タブレット22は、内部に粘性流体25および磁性粉26を内包し、たとえばハニカム状に形成された小室群24と、その上面を覆う透明シート27とを含む。タブレット22は第1の機能部として機能する。
図17に示すように、ディスクカートリッジ302においてディスク収納部の底部11uには、少なくともタブレット22の半径方向の長さと等しい長さを有する磁石板211がディスク102のデータ記録面100Aに対向するよう設けられている。磁石板211の表面が底部11uにおいて露出している必要はなく、磁石板211は底部11uに埋設されていてもよい。磁石211は第2の機能部として機能し、タブレット22に描かれた絵柄や文字などを消去する。
ディスク102を収納したディスクカートリッジ302において、第1の機能部であるタブレット22および第2の機能部である磁石211は協同することによって消去可能なタブレットとして機能する。具体的には、ユーザが先端に磁石221を取り付けたタッチペン220でタブレット22の表面に触れると、小室24内の磁性粉26がタブレット22の表面に吸引され、吸引された磁性粉26を含む小室24は黒く(または磁性粉に着色された色)表示される。このため、タッチペン220の移動にしたがって、その軌跡が黒く表示され、タッチペン220を用いてタブレット22に文字や図形などを描くことができる。
図16に示すように、ディスク102がディスクカートリッジ302に収納された状態でディスク102を矢印20Aで示すように1回転させると、磁石板211が磁性粉26をタブレット22の表面から離間させる。これにより、タブレット22に示されていた文字や図形などは消去される。
一方、ディスク102を収納したディスクカートリッジ302がディスク装置に装填され、記録および/または再生がなされる場合、図17に示すように、ディスク102は矢印22Bで示す方向に移動させられ、ディスク収納部の底部11uから離間した状態でスピンドルモータに載置される。このため、磁石板211の磁力は、磁性粉26をタブレット22の表面から離間させるほど強く磁性粉26には働かず、スピンドルモータによってディスク102が回転しても、タブレット22に示されていた文字や図形はそのまま維持される。
このように、本実施形態によれば、たとえば、ディスク102に記録された楽曲や映像などコンテンツに関する情報を直接ディスク102の表面であるラベル面100Bに書き込むことができ、必要に応じて、書き込んだ情報を消去することができる。情報を書き込むことのできる領域はおおよそラベル面100B全体であり、十分に広い。このため、タブレット22および磁石板211によって優れた視聴覚効果を発揮する。また、従来、こうした情報を小さなラベル紙に記入し、ラベル紙をディスクカートリッジに貼り付ける場合に比べて、情報の記録、および、記録された情報の消去あるいは書き換えが非常に容易になる。
なお、本実施形態において、タブレット22には自由に文字や図形が記せるように構成されているが、タブレット22表面に透明な座標入力シートを設け、文字や図形データを座標データとして入力されるように構成してもよい。
(第3の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第3の実施形態を説明する。図18は、ディスク103およびディスク103を収納するためのディスクカートリッジ303を有するデータ記録媒体403を示す斜視図である。
ディスクカートリッジ303は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ303のディスク開口部12wからディスク103のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク103を収納している。
図18に示すようにディスク103は、ラベル面100B側に第1の基板として表示装置30を備えている。表示装置30は有機EL、無機EL、液晶などからなるマトリクス型表示装置であることが好ましい。表示装置30は第1の機能部として機能する。
ディスクカートリッジ303は、スピーカ313、表示装置30の表示を制御するための制御部311、表示装置30に表示すべき画像情報およびスピーカ313で再生すべき音声情報を蓄積したメモリ312、ならびにこれらへ電力を供給する電源314を備えている。これらの構成要素は、カートリッジ本体10に収納され、第2の機能部として機能する。画像情報および音声情報は、ディスク103に記録されている楽曲や映像などのコンテンツに関連したものであってもよい。また、メモリ312は、カートリッジ本体10から着脱可能な可搬型個体メモリであってもよい。
図18に示すように、シャッタ21、22のディスク保持部21b、22bの斜面には、制御部311と接続された本体側端子316aおよび316bが設けられている。ディスク103のラベル面100Bには、本体側端子316aおよび316bと対向するよう、ディスク側端子36aおよび36bが設けられている。
さらに、カートリッジ本体10およびディスク103には、一対の本体側マーク317および一対のディスク側マーク37がそれぞれ設けられている。本体側端子316aおよび316bがディスク側端子36aおよび36bとそれぞれ接触するような回転角度位置にディスク103があるとき、ディスク側マーク37の位置は本体側マーク317と一致する。
ディスク103を収納したディスクカートリッジ303が、ディスク装置に装填されていないとき、ディスク103はディスク保持部により保持されている。このとき、ディスク103を回転させて、本体側マーク317をディスク側マーク37と一致させると、本体側端子316aおよび316bがディスク側端子36aおよび36bとそれぞれ接触する。これにより、メモリ312に記憶されていたデータに基づいて、表示装置30に画像が表示され、スピーカ313から音声が再生される。また、ディスク103を回転させて、本体側マーク317がディスク側マーク37と一致しないようにすると、画像の表示を中止し、音声を中断させることができる。
ディスク103を収納したディスクカートリッジ303をディスク装置に装填し、記録および/または再生動作を行う場合には、シャッタ21、22の開放にともなって、ディスク保持部がディスク103を開放する。これにより、ディスク保持部21b、22bはディスク103に接触しないように退避するため、ディスク103が回転しても本体側端子316aおよび316bとディスク側端子36aおよび36bとが接触することはない。
このように、本実施形態によれば、ディスクのラベル面に設けられた表示装置と、ディスクカートリッジに設けられた表示装置に画像を表示させるための電源や制御部、スピーカとによって、表示部に動画等を表示し、スピーカから音声を再生することが可能となる。つまり、ディスク103を収納したディスクカートリッジ303の視聴覚効果を高め、ディスクカートリッジ303をより魅力的な商品にすることができる。特に表示する画像がディスク103に記録された映画等に関連している場合には、ディスク103に記録されたコンテンツをより効果的に表現することができる。
(第4の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第4の実施形態を説明する。図19は、ディスク104およびディスク104を収納するためのディスクカートリッジ304を有するデータ記録媒体404を示す斜視図である。
ディスクカートリッジ304は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ304のディスク開口部12wからディスク104のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク104を収納している。
図19に示すようにディスク104は、ラベル面100B側に第1の基板として平面型スピーカ40を備えている。平面型スピーカ40は第1の機能部として機能する。
ディスクカートリッジ304は、マイク413、聴覚情報の変換および平面型スピーカ40の駆動を行う制御部411、聴覚情報を蓄積したメモリ412、これらへ電力を供給する電源414、および電源414と制御部411とを電気的に接続するためのスイッチ417を備えている。スイッチ417は、マイク413を用いて音声を記録するモードおよびメモリ412に蓄積された聴覚情報を再生するモードを切り替えることもできる。これらの構成要素は、カートリッジ本体10に収納され、第2の機能部として機能する。音声情報は、ディスク103に記録されている楽曲や映像などのコンテンツに関連したものであってもよい。
ディスクカートリッジ304は、さらにディスク開口部12wへ張り出した脱落防止部415を備えている。脱落防止部415のディスク104と対向する面には、制御部411と接続された本体側端子416a、416bが設けられている。
一方、ディスク104のラベル面100Bにおける平面型スピーカ40の外縁部には同心円状に設けられた2つの環状導電領域からなるディスク側端子46a、46bが設けられており、ディスク104をディスクカートリッジ304に収納した状態において、本体側端子416a、416bとディスク側端子46a、46bとはそれぞれ接触している。ディスク側端子46a、46bは、ディスクの接線方向における本体側端子416a、416bの長さよりも短いギャップにより複数の円弧に分断されていてもよい。
本実施形態の脱落防止部415は、支点415aを中心として回転可能なように支持されており、ねじりバネなどにより、ディスク104側へ付勢されている。このため、シャッタ(不図示)が閉塞し、ディスクがディスク保持部により保持されている状態では、本体側端子416a、416bとディスク側端子46a、46bとがそれぞれ接触している。一方、シャッタが開放した状態では、シャッタに設けられた凸部によって、脱落防止部415が付勢に抗して持ち上げられる。このため、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bから離間する。
第1の機能部である平面型スピーカ40は第2の機能部と協同して聴覚効果を発揮する。具体的には、ディスク104を収納したディスクカートリッジ304が、ディスク装置に装填されていない状態において、ユーザがスイッチ417を操作することにより、ディスクカートリッジ303は録音モードになる。録音モードでは、マイク413を用いて音声を録音することができる。録音された音声は、制御部411により、聴覚情報に変換され、メモリ412に蓄積される。また、スイッチ417を操作して、ディスクカートリッジ304を再生モードにすれば、メモリ412に蓄積されていた聴覚情報が制御部411により音声信号に変換され、スピーカから再生される。再生する聴覚情報は、ディスクカートリッジ304を用いて録音されたものであってもよいし、ディスク103のデータ記録層に記録された楽曲や映像などのコンテンツに関連するものであってもよい。
ディスク104のディスク側端子46a、46bはディスク104のラベル面100B上に環状に形成されておいるため、ディスク104がどのような回転角度位置でディスクカートリッジ304に収納されていても、本体側端子416a、416bはディスク側端子46a、46bと接触することができ、音声の再生や録音が可能となる。
ディスク104を収納したディスクカートリッジ303が、ディスク装置に装填されると、ディスクカートリッジ303のシャッタが開放され、ディスク保持部がディスク104を開放する。このとき、脱落防止部415は持ち上げられ、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bから離間する。このため、ディスク104に対して記録および/または再生を行っている間、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bに接触して、ディスク104の回転を妨げることはない。
このように、本実施形態によれば、ディスクのラベル面に設けられた平面型スピーカと、ディスクカートリッジに設けられた音声情報を記憶したメモリや制御部などとによって、スピーカから音声を再生することが可能となる。つまり、ディスク104を収納したディスクカートリッジ304の聴覚効果を高め、ディスクカートリッジ304をより魅力的な商品にすることができる。特にディスク103に記録された楽曲や映画等に関連した音声をメモリに記憶させておくことによってディスク装置を用いることなくコンテンツの一部を視聴することができる。このため、ディスク104に記録されたコンテンツをより効果的に表現することができ、顧客の魅力を惹きつけることができる。
なお、本実施形態ではスイッチを用いて音声の再生等の制御を行っているがスイッチは、他の手段に置き換えてもよい。たとえば、図20に示すディスク104’およびディスクカートリッジ304’を有するデータ記録媒体404は、本体側端子416bと環状のディスク側端子46bの換わりにディスク104’のラベル面100Bに設け、表面が導電性を有するランド状のディスク側端子46cおよびカートリッジ本体の上面に設け、表面が導電性を有するランド状の本体側端子416cとを備えている。メモリに414に蓄積された音声情報を再生するためには、ユーザが、手指などによって、ディスク側端子46cと本体側端子416cとを同時に触れることにより、これらの端子間で通電し、音声を再生することができる。このような構造にすることによって、スイッチを省略することができる。
(第5の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第5の実施形態を説明する。図21は、ディスク105およびディスク105を収納するためのディスクカートリッジ305を有するデータ記録媒体405を示す断面を示す図である。
ディスクカートリッジ305は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ305のディスク開口部12wからディスク105のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク105を収納している。
図21に示すようにディスク105は、データ記録層1、第1の基板51および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板51および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aを構成している。また第1の基板51はラベル面100Bを構成している。
第1の基板51は、データ記録層1を支持する担持体として機能する基板層53と、基板層53の表面に設けられた感圧層52とを含む。ラベル面100Bとなる感圧層52の表面に圧接力が加えられると、感圧層52は変色する。圧接力により色彩の濃度が変化するような感圧層52を用いてもよい。感圧層52は第1の機能部として機能する。感圧層52は基板層53全体を覆っていなくてもよく、たとえば、所定の間隔で配置された複数の領域に分けて設けられていてもよい。
一方、ディスクカートリッジ305は、ディスク105を収納した状態において、データ記録面100Aのデータ記録領域1Sの下方に空間550Sが形成されるようディスク収納部の底部に設けられた凹部550を有している。凹部550はたとえば、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301のシャッタ21、22に設けることができる。凹部550の深さはGAである。凹部550は第2の機能部として機能する。
ユーザが、レベル面100B側からディスク105を押さえつけるとディスク105はたわむ。図21に示すように、たわみ量が破線50’で示すように、たとえばGAの80%程度になると、感圧層が変色し、たわみにより、データ記録面100Aが凹部550の底部に接触してディスク105に傷がつく恐れがあることを警告する。
上記各実施形態において、ディスカートリッジは図1から図10に示す構造を共通に備えていたが、ディスクのラベル面を露出してディスクを収納するディスクカートリッジであれば、他の構造を備えていてもよい。たとえば、図21に示すディスクカートリッジ351の構造を本発明に採用してもよい。図21に示すように、ディスクカートリッジ351は、カートリッジ上体352、カートリッジ下体357、回転部材353、シャッタ354、355、脱落防止部358を備える。カートリッジ上体352およびカートリッジ下体357は、ディスクカートリッジ301と同様、ディスク開口部12wを有するディスク収納部10dを含む。
シャッタ354、355はディスク収納部10dの底部上に設けられており、ヘッド開口部11hを外部に対して、開放または閉塞する。
回転部材353は、ディスク収納部10dのシャッタ354、355上に保持され、突起353e、353fを備えている。また、シャッタ354、355には、突起353e、353fと係合する溝354e、355fがそれぞれ設けられている。このため、回転部材353を回転させることにより、シャッタ354、355を開閉させることができる。
回転部材353は、シャッタ354、355が閉塞した状態にあるときに、ディスク100のデータ面100Aの外周縁部と接触してディスク100を受けるディスク受け部359およびシャッタが開放した状態にあるときにヘッド開口部に位置するようディス受け部に設けられた切り欠き359cを有する。
ディスク収納部10dは、底部の外周に沿って設けられた側壁12iを有する。シャッタ354、355のディスク保持部21b、22a、22bは、シャッタが閉塞した状態にあるときに、回転部材353の切り欠き359cが位置する領域において、ディスク収納部10dの側壁12iにディスク100の外側面が当接するよう、ディスク100の中心をディスク収納部10dの中心に対してオフセットさせてディスク100を保持する。また、ディスク100がディスク保持部21b、22a、22bに保持された状態では、ディスクのデータ記録面100Aの外周がディスク受け部359と接触する。
シャッタ354、355にはディスク100のセンターホールに対応する孔20hが設けられている。また、孔20hを囲むように突起360が設けられている。シャッタが閉塞しており、ディスク保持部21b、22a、22bによってディスク100が保持されるとき、ディスク100のデータ記録面はディスク受け部359と突起360と接触する。また、上述したように、ディスク受け部359のない領域では、ディスクは側壁12iと接触する。このため、ディスク100のデータ記録領域の下方には密閉した空間が形成され、この空間により、データ記録領域に埃等が付着したり、ディスクカートリッジと接触して傷が生じるのを防止することができる。
本発明によれば、従来にはない新規ですぐれた視聴覚効果を発揮し、需要者に対して高い訴求力を有するディスクおよびディスクカートリッジを実現することができる。また、そのようなディスクやディスクカートリッジのためのディスク装置が提供される。
本発明は光ディスク、磁気ディスクなどのディスクおよびディスクを収納するディスクカートリッジに関する。また、ディスクにデータを記録し、ディスクからデータを再生するディスク装置にも関する。
近年の情報技術の発達に伴って、光ディスク、磁気ディスクなどのディスク状のデータ記録媒体の記録密度が飛躍的に高まってきている。また、データ記録媒体に記録されるデータの種類も多様化してきており、コンピュータ用のデータやソフトウエアに限られず、音楽、映像など種々のデータが記録されるようになってきている。
こうしたデータ記録媒体は、通常、データ記録面とラベル面とを有する円形のディスクで構成される。このようなディスクとしては、CD、DVDなどが挙げられる。また、片面または両面にデータ記録面を有する円形ディスクとディスク全体を覆うように収納するディスクカートリッジとで構成されたデータ記録媒体も広く用いられている。このようなデータ記録媒体としては、MD、DVD−RAM、MOなどが挙げられる。
データ記録媒体に記録されているデータは、人に知覚できるものではない。このため、従来のデータ記録媒体では、記録されているデータ(コンテンツ)を表す情報を、ディスクのラベル面やディスクカートリッジの所定の領域に印刷などにより記していた。たとえば、データとして音楽や映画が記録されたデータ記録媒体の場合、楽曲や映画のタイトルが典型的には表示されていた。データ記録媒体がユーザによってデータの記録を行うことができるタイプのものである場合には、ユーザがラベル面やディスクカートリッジの所定の領域に記録したデータの内容を示す情報を書き込んでいた。
データが記録されたデータ記録媒体を商品として販売する場合、コンテンツの特徴はデータ記録媒体を見ただけでは識別できない。このため、ディスクのラベル面やディスクカートリッジに印刷された情報が商品としての魅力を需要者に訴求する上で重要となる。
しかしながら、従来のデータ記録媒体には、コンテンツを説明するための情報を印刷することのできる領域の大きさやその領域に許容される表示方法に制限がある。たとえば、ディスクのラベル面やディスクカートリッジに印刷を施すことのできる領域の形状は定められているため、デザイン上、新規で視覚効果の高い印刷を施すことができなかった。また、CDの場合、ラベル面の表面から0.1mmの深さにはデータ記録層が形成されているため、ラベル面に凹凸を形成するような立体的な印刷や彫刻を施すことはできない。
ディスクカートリッジにディスクが収納されたデータ記録媒体の場合には、ディスクカートリッジ内のディスクを交換してしまうと、ディスクカートリッジに印刷された情報と、ディスクに記録されたデータが一致しなくなる可能性があり、このような場合には、ディスクカートリッジに印刷あるいは記載された情報は無意味なものとなるという課題もあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、記録されたデータに関する情報などを示すために、新規な視聴覚効果をもたらすことが可能なディスク、ディスクカートリッジを提供することを目的としている。また、そのようなディスクやディスクカートリッジのためのディスク装置を提供することを目的としている。
本発明のディスクカートリッジは第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクを収納する。ディスクカートリッジは、ディスク開口部および底部を有し、前記ディスク開口部から前記第1の面を外部に露出するように収納するディスク収納部と、前記ディスクを外部からチャッキングするために前記ディスク収納部の底部に設けられたチャッキング開口部と、データの記録および/または再生を行うヘッドが前記ディスクの第2の面へアクセスするために前記ディスク収納部の底部に設けられたヘッド開口部とを含むカートリッジ本体、少なくとも前記ヘッド開口部を外部に対して開放および閉塞するように前記カートリッジ本体に対して移動可能なように支持されるシャッタ、および前記カートリッジ本体に設けられ、前記ディスクの第1の機能部と協同することにより、視聴覚効果を発揮する第2の機能部を備える。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより視覚効果を発揮する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより聴覚効果を発揮する。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクの第2の面には、視聴覚情報が記録されており、前記視聴覚効果は、前記ディスクの第2の面の視聴覚情報に関連している。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に施された第1の意匠であり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体の前記ディスク開口部に近接した上面に施された第2の意匠であり、前記第1の意匠および前記第2の意匠は一体的に見える第3の意匠を構成している。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠は前記第1の面に施された絵柄であり、前記第2の意匠は前記上面に施された絵柄である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠は平面的である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠は浮き彫りにより形成されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠の浮き彫りの凹凸の深さは、前記第2の意匠の浮き彫りの凹凸の深さとほぼ等しい。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクの第1の面および前記カートリッジ本体の上面はシボ加工されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の意匠および前記第2の意匠はホログラムによって形成されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、線画の描画および消去が可能なタブレットであり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体に設けられ、前記タブレットに描かれた軌跡を消去する消去部である。
ある好ましい実施形態において、前記タブレットは、磁性体を内包し、前記タブレットの表面に磁石または磁性体を近接させることにより、前記描画を行う。
ある好ましい実施形態において、前記タブレットは、粘性流体と磁性粉とを充填した小室を複数有する。
ある好ましい実施形態において、前記消去部は、前記カートリッジ本体のディス収納部の底部に設けられた磁石板である。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクを前記カートリッジ本体のディス収納部内において回転させることにより、前記タブレットに記録された線画を消去する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、液晶、有機ELまたは無機ELからなるマトリクス型表示装置であり、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体にもうけられ、前記マトリクス型表示装置を駆動するための制御部、前記マトリクス型表示装置に表示する画像データを記憶するメモリ、および前記マトリクス型表示装置に電力を供給する電源を含む。
ある好ましい実施形態において、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたスピーカをさらに含む。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は、前記マトリクス型表示装置の表面に設けられた透明なタブレットをさらに含み、前記タブレットに入力された情報を前記マトリクス型表示装置に表面する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の機能部は前記第1の面に設けられた平板状スピーカであり、前記第2の機能部は、平板状スピーカから再生すべき聴覚情報を記録したメモリと、前記聴覚情報を変換して平板状スピーカへ信号を送る制御部と、前記制御部に電力を供給する電源とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたマイクをさらに含み、前記制御部は前記マイクを用いて録音された音声を前記聴覚情報に変換して、前記メモリに記憶させる。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記ディスクの外縁部に設けられたディスク側端子を有し、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続された本体側端子を含む。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクカートリッジはシャッタの閉塞時に前記ディスクを保持するディスク保持部を備え、前記ディスク保持部によって前記ディスクが保持されているとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とは接触しうる。
ある好ましい実施形態において、前記ディスク側端子は、前記ディスクの外縁部に同心円状に設けられた複数の環状導電領域である。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクはディスク側マークを有し、前記カートリッジ本体は本体側マークを有し、前記ディスク側マークと本体側マークとが一致位置にあるよう、前記ディスクを前記カートリッジ本体のディスク収納部内で回転させたとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とが接触する。
ある好ましい実施形態において、前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記第1の面に設けられ、導電性の表面を備えたディスク側端子を含み、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続され、前記カートリッジ本体の上面に設けられ、導電性の表面を備えた本体側端子を含み、前記ディスク側端子および前記本体側端子に同時に手指でふれることにより、前記第1の機能部と前記第2の機能部が電気的に接続される。
本発明のディスク装置は、第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、前記スピンドルモータに、前記ディスクが載置された時の前記スピンドルモータの回転角度位置を検出するためのセンサと、前記ディスクカートリッジを排出する指令に基づいて、前記スピンドルモータを前記ディスクが載置された時の回転角度位置で停止させるよう前記スピンドルモータを制御する制御部とを備える。
また、本発明のディスク装置は、第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、前記ディスクの第2の面に設けられたマークを検出するセンサと、前記ディスクのマークを検出した位置において、前記スピンドルモータが停止するよう前記スピンドルモータを制御する制御部とを備える。
また、本発明のディスクは、データ記録層、第1の基板、第2の基板を備え、前記データ記録層は前記第1の基板および第2の基板に挟まれている。前記データ記録層への記録または、データ記録層からの再生は前記第2基板側から行われる。前記第1基板の厚みは0.5mm以上である。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板の表面には凹凸からなる浮き彫り状の意匠が施されている。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板は凹凸からなる浮き彫り状の意匠が表面に施された第1の層と、前記第1の層の穂表面を覆う透明な第2の層とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記意匠は、前記データ記録層に記録されたデータに関連している。
ある好ましい実施形態において、前記意匠の凹凸による高低差は0.2mmから1.0mmの範囲にある。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板は前記データ記を支持する第1層と、第1の層の表面に設けられた膜状の第2層とを含み、前記第2の層はコインや爪により容易にスクラッチマークを付けたり剥がしたりすることができる。
ある好ましい実施形態において、前記第2層は前記第1層の表面に複数箇所設けられ、前記ディスクの検査工程において、特定の前記第2層にスクラッチマークを付けることにより、反り、偏重心等の固有情報を表示する。
ある好ましい実施形態において、前記第1の層の表面には所定の情報が印刷されており、前記第2の層を剥がすことにより前記情報を表示することができる。
ある好ましい実施形態において、前記情報はクイズの答え、くじ引き当落マーク、または占いである。
ある好ましい実施形態において、前記第1の基板にはホログラムを表示することのできる構造を備えている。
本発明によれば、従来にはない新規ですぐれた視聴覚効果を発揮し、需要者に対して高い訴求力を有するディスクおよびディスクカートリッジを実現することができる。また、そのようなディスクやディスクカートリッジのためのディスク装置が提供される。
まず、本発明で用いるディスクカートリッジが備えている共通の構造を説明する。本実施形態で用いるディスクカートリッジとしては、たとえば、国際特許出願公開番号WO02/056313および対応する米国特許出願番号10/289,963、ならびに、国際特許出願公開番号WO03/041076および対応する米国特許出願(代理人番号210407.0052/052USで2003年6月17日に出願)に開示されたディスクカートリッジを用いることができる。国際特許出願公開番号WO02/056313、米国特許出願番号10/289,963、国際特許出願国際公開番号WO03/041076、および2003年6月17日に代理人番号210407.0052/052USでなされた米国特許出願の開示を以下において、援用する。
図1および図2は、本発明で用いるディスクカートリッジ301の一例を示す斜視図および分解斜視図である。まず、図1および図2を参照して、ディスクカートリッジ301の構造を概略的に説明する。
図1および図2に示されるディスク100は第1および第2の面を備えており、図1では、第1の面であり、通常、ディスクのラベル等が描かれているラベル面100Bが示されている。ディスク100の第2の面であるデータ記録面100Aは、図2において裏面として示されている。
図1および図2に示すように、ディスクカートリッジ301は、カートリッジ下体11、カートリッジ上体12、一対のシャッタ21、22および脱落防止部23を含む。
カートリッジ下体11は、図2に示すように、外部からディスク100を回転させるためのスピンドルモータ等のチャッキング部材が侵入できるよう開口したチャッキング開口部11cと、ディスク100のデータ記録面100Aに対してデータの再生および記録の少なくとも一方を行うヘッドが侵入し、アクセスできるよう開口したヘッド開口部11hとを有する。カートリッジ下体11は、ディスク100のデータ記録面100Aと対向する。また、ヘッド開口部11hは、カートリッジ下体11の側面に達している。
カートリッジ上体12は、ディスク100の出し入れが可能であり、ディスクの上面を露出するようにディスク100の全投影領域を開口する円形のディスク開口部12wを有する。カートリッジ上体12とカートリッジ下体11とは外縁部で接着もしくは溶着されてカートリッジ本体10を構成している。
カートリッジ下体11のディスク100のデータ記録面100Aと向かい合う第1の内側面11uと、カートリッジ上体12のディスク開口部12wを構成する略円筒状の第2の内側面12iとにより、ディスク100を収納するディスク収納部10dが構成される。これにより、第1の内側面11uがディスク収納部10dの底部となる。
ディスク収納部10dにおいて、第2の内側面12iとディスク100との間にはディスク100が回転可能な程度の空間が設けられる。また、ディスク収納部10dの上部はディスク開口部12wになっており、ディスク収納部10dに保持されたディスク100は、その片面をディスク開口部12wから外部に露出する。
脱落防止部23は、その一部がディスク開口部12wに突出するようにカートリッジ上体12に着脱可能に設けられている。図1および図2に示すように、本実施形態では脱落防止部23は2つ設けられている。一方、カートリッジ上体12には、カートリッジ上体12と一体に形成されており、ディスク開口部12wから突出している脱落防止部12sが設けられている。2つの脱落防止部23および脱落防止部12sは、ディスク開口部12wの円周上において、おおよそ等間隔に配置されており、シャッタ閉塞時およびシャッタ開放時において、ディスク開口部12wからディスク100が脱落することを防止する。特に、ディスクカートリッジをドライブ装置に垂直に挿入して使用する場合において脱落防止の効果を発揮する。
シャッタ21および22は、ディスク100のデータ記録面100Aとディスク収納部10dの内側面11uとの間に設けられている。シャッタ21および22は、回動孔21uおよび22uをそれぞれ有しており、カートリッジ本体10のディスク収納部10d以外の領域であって、かつヘッド開口部11hと反対側に設けられた一対の回動軸11sに回動孔21u、22uが回動自在にそれぞれ嵌合している。このため、チャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放または閉塞するようシャッタ21および22は回動軸11sを中心に移動する。
シャッタ21および22の回動孔21uおよび22u近傍にはそれぞれカム21cおよびフォロワ22cが設けられている。カム21cおよびフォロワ22cは互いに噛み合う形状を備え、シャッタ21および22を互いに連動しながら開閉させる連動機構20cを構成している。
シャッタ21および22のディスクデータ記録面100Aと向かい合う面にはディスク100への傷つき、もしくはデータ記録面100Aへの埃塵の侵入を防止する保護層21p、22pが設けられている。
保護層21pおよび22pは、傷つき防止用不織布、防塵用不織布、傷つき防止用コーティング層、および防塵用コーティング層から適宜選択することができる。本実施形態では、防塵用不織布からなるシートを保護層21p、22pとして貼着もしくは超音波溶着させている。
シャッタ21および22は、ディスク収納部10d以外の領域にそれぞれ設けられたシャッタバネ31および32によって、シャッタ21および22が閉じる方向に付勢されている。バネ以外の他の弾性部材を用いてシャッタ21および22を閉じる方向に付勢してもよい。
図2に示すように、ディスクカートリッジ301は、シャッタ21および22の端部にディスク保持部21a、21b、22a、22bを備えている。ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、シャッタ21および22が閉塞している状態において、ディスク100の外周を保持するよう、シャッタ21および22の端部において逆テーパ状の斜面を有している。ディスク保持部21a、21b、22a、22bの構造およびその動作については以下において詳述する。
図1に示すように、カートリッジ本体10(カートリッジ上体12)の上面10fは、収納されるディスク100と平行になっている。カートリッジ本体10の一対の側面には、凹部10cが設けられている。凹部10cは、ドライブ装置がディスクカートリッジ301をローディングする際の、あるいはディスクカートリッジ301がチェンジャに収納された場合の、引き込み用の係止もしくは位置決め用の凹みとして用いることができる。
図3は、カートリッジ上体12とディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して閉塞している状態を示す斜視図である。図3において、シャッタ21、22に設けられたディスク保持部21a、21b、22a、22bは図示しないディスク100の外周を掴むように位置している。
図4は、カートリッジ上体12とディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している状態を示す斜視図である。シャッタ21、22が回動孔21u、22uを中心として回転することにより、チャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している。また、シャッタ21、22の移動にともなって、ディスク保持部21a、21b、22a、22bも回動孔21u、22uを中心として回転し、図示しないディスク100の外周から離れた状態になる。
図5は、ディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して閉塞している状態を示す斜視図である。図5に示すように、ディスク保持部21a、21b、22a、22bはディスク収納部10dに突出した状態にあり、図示しないディスク100を保持する。一方、図6は、ディスク100がない場合におけるシャッタ21、22がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを外部に対して開放している状態を示す斜視図である。図6に示すように、シャッタ21、22が開放状態にあるとき、ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、カートリッジ本体のディスク保持部10d以外の領域に収納される。
次に、シャッタ21、22の構成および動作について図7、図8および図9を用いてさらに詳しく説明する。図7はディスク100を収納したディスクカートリッジ301のディスク100の中心を通る断面図である。図7に示すように、カートリッジ本体10におけるディスク収納部10dの第2の内側面12iには、開閉動作を行うシャッタ22(21)と干渉しないよう切り欠き10wを設け、さらに開放状態の時のシャッタ22(21)の一部を収納するシャッタ収納部10sがカートリッジ本体10内に設けている。またシャッタ閉塞時にシャッタ21と22の突き合わされる縁部のうち、少なくともヘッド開口部11hとチャッキング開口部11cの上で突き合わされる縁部21fと22fは、図7に示すようにディスク100の厚み方向に重畳している。
一方、図8に示すように、ディスク保持部21a、21b、22a、22bは、ディスク投影領域上であって、ディスク100の外周上に張り出すように傾斜した斜面21a'(21b'、22a'、22b')を有する形状を備えている。つまり、斜面21a'は逆テーパ状をしており、ディスク100に向かって傾いている。シャッタ21および22がチャッキング開口部11cとヘッド開口部11hを閉塞する時は、斜面21a'をディスク100の稜100cに当接させることでディスク100を把持すると共にディスク100を厚み方向100tへ押圧し、シャッタ21および22のシート21pおよび22pにデータ記録面100Aを面接触させ、ディスク100をカートリッジ本体10に保持固定する。この状態において、ディスク100のデータ記録面100Aはシート21pおよび22pに密着しているため、データ記録面100Aへの埃塵の付着を防止できる。
また外部から露出したディスク100の片面を強制的に回転させることにより、またはシャッタ21および22を強制的に開閉動作させることにより、ディスク100のデータ記録面100Aに付着した埃塵や指紋等の汚れを払拭することもできる。
また図9に示すように、シャッタ21には外部からシャッタを開閉させるためのシャッタ開閉操作部21tおよび弾性部21vとこれを介して形成されるロック突起部21kが一体に形成されている。シャッタ21がチャッキング開口部11cおよびヘッド開口部11hを閉塞した状態では、図9に示すように、弾性部21vにより付勢されたロック突起部21kが、カートリッジ本体10に形成されたロック孔10kに嵌合しシャッタ21を回動しないようカートリッジ本体10に固定支持する。シャッタ21が固定されると、連動機構20cにより連結されているシャッタ22も固定される。
従って、外部から突起物等によりロック突起部21kを矢印20A方向に押してロック孔10kとの嵌合を外しながら、同時に開閉操作部21tを矢印20B方向に押すことによってのみ、シャッタ21および22を回動させてチャッキング開口部11cとヘッド開口部11hを外部に対して開放し、同時にディスク保持部21a、21b、22a、22bによるディスク100の保持を解除することができる。このようにして、操作者による安易なディスクの取り外しを防止できる。
脱落防止部23の構造および動作について図2および図10を用いてさらに詳しく説明する。図10は着脱可能に設けられた脱落防止部23を上下逆にして斜めから見た斜視図である。脱落防止部23は、その凸部23a、23b、23cがそれぞれ図2に示すカートリッジ上体12のディスク開口部12w近くに設けられた凹部12a、12b、12cと嵌合し、着脱自在に取り付けられる。
このように本発明で用いるディスクカートリッジは、ディスクのラベル面全体を外部に対して露出するよう収納するディスク収納部を備える。ディスク収納部の底部にはディスクのデータ記録面へ記録・再生ヘッドがアクセスするためのヘッド開口部と、ディスクを回転させるためのモータがアクセスするチャッキング開口部が設けられている。ディスク装置に装填され、記録・再生される時以外はヘッド開口部およびチャッキング開口部はシャッタにより閉じられる。また、ディスク収納部内で移動しないようにディスク保持部によってディスクが把持される。脱落防止部はディス開口部へ突出しており、シャッタの閉塞時および開放時のいずれにおいても、ディスク開口部からディスクが脱落するのを防止する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を説明する。図11は、ディスク101およびディスク101を収納するためのディスクカートリッジ301を有するデータ記録媒体401を示す斜視図である。図12は、データ記録媒体401の厚さ方向の断面を示す図である。
ディスクカートリッジ301は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ301のディスク開口部12wからディスク101のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク101を収納している。図11には図示していないが、上述したように、データ記録媒体401を記録・再生のためのディスク装置に挿入していない状態では、ディスクカートリッジ301のシャッタ21、22に設けられたディスク保持部21a、22b、22a、22bがディスク101を保持している。
図2に示すようにディスク101は、データ記録層1、第1の基板11および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板11および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aとなる。また第1の基板11はラベル面100Bとなる。
第1の基板11は、表面に浮き彫り状の凹凸を有する意匠13aが施された第1の層13と、第1の層13の表面を被覆する透明な第2の層12とを含む。第2の層12は意匠13aの凹凸を埋め、平らな表面を有している。意匠13aの凹凸による高低差は0.2〜1mmの値に設定されている。第1の基板11全体の厚さは0.5mm以上であることが好ましく、0.8〜1.4mmであることがより好ましい。意匠13aはラベル面100Bに設けられた第1の機能部である。
ディスクカートリッジ301のディスク開口部12wが設けられているカートリッジ本体10の上面10fには浮き彫り状の凹凸を有する意匠113aが施されており、意匠113aの表面を透明部112が覆っている。意匠113aは、ディスクカートリッジ301にもうけられた第2の機能部である。カートリッジ本体10およびディスク101の第1の基板11はポリカーボネート、ABS樹脂などを用いて成形してもよい。
第1の機能部である意匠13aおよび第2の機能部である意匠113aは連続して一体的に見える意匠13Aを構成している。つまり、協同することにより視覚効果をもたらす。たとえば、図11では、意匠113aおよび意匠13aは、葉の上を移動するカタツムリの絵柄13Aを一体的に構成している。意匠113a、意匠13aおよび一体的な意匠13Aは、データ記録層1にあらかじめ記録された音楽や映像に関連のある絵や写真、模様などであってもよい。意匠13aと意匠113aとの一体感を高めるために、基板11とカートリッジ本体とを同じ材料により構成してもよい。また、意匠13aおよび意匠113aの浮き彫り凹凸の深さが等しいほうが一体感を高めより視覚的効果をあげることができる。
このように、意匠113aおよび意匠13aを連続的なものにすることにより、ディスク100のレベル面100Bよりも大きな意匠13Aをディスクカートリッジ301のディスク開口部12wが設けられた面に施すことが可能となる。
特に、レベル面100Bにのみ意匠を施す場合には、ディスクの外形が円であるという制約を受けるが、本実施形態によれば、意匠13Aはディスクカートリッジ301の外形で規定される形状にすることができる。たとえば、おおよそ矩形の外形で規定される意匠を施す場合、図13Aに示すように、レベル面100Bにのみ設けることのできる最大の意匠の一辺は、レベル面100Bにより規定される円に外接する正方形となる。レベル面100Bの半径をrとすれば、一辺が√2rの正方形S1となる。
これに対して、ディスクカートリッジ301の上面にも意匠を施すことができる場合には、図13Bに示すように、少なくともレベル面100Bの円に内接する正方形S2によって規定される外形の意匠を施すことができる。つまり、一辺が2rの正方形S2内に意匠を施すことができ、面積比は2倍となる。このため、より大きな視覚効果をもたらすことができる。
また、一体ではない2つの構成要素であるディスクカートリッジ301およびディスク100にまたがって、一体的意匠13Aが施されていることにより高い視覚効果をもたらすことができる。
このような視覚効果をもたらすためには、意匠113aおよび、意匠13aが連続した意匠13Aを構成するよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持されることが好ましい。このため、ディスク101を備えたディスクカートリッジ301は、図14に示すディスク装置351を用いて、記録および/または再生されることが好ましい。
ディスク装置351は、ディスクカートリッジ301を装填することのできる支持部180と、ディスクカートリッジ301に収納されたディスク101を載置し、回転させるためのスピンドルモータ182と、ディスク101のデータ記録層に記録されたデータを再生し、または、ディスク101のデータ記録層へデータを記録するための光ヘッド181とを備えている。また、スピンドルモータ182にはスピンドルモータ182の回転角を検出するためのセンサ182'が備えられている。ディスク装置351は、センサ182'の出力に基づいて回転角を求める回転角度検出器184と、角度検出器184に基づいて、スピンドルモータ182の回転角を制御する制御部185とをさらに備える。図14には示していないが、ディスク装置351は従来のディスク装置と同様の他の構成要素を備えている。
図1から10を参照して説明したように、ディスクカートリッジ301がディスク装置351に装填されると、ディスクカートリッジ301のシャッタ21、22が開放され、ヘッド開口部11hから光ヘッド181がディスク101のデータ記録面100Aにアクセスできるようになる。また、チャッキング開口部11cを介して、スピンドルモータ182にディスク101が載置される。
このとき、シャッタ21、22の開放にともなって、シャッタ21、22に設けられていたディスク保持部21a、22b、22a、22bはディスク101を解放する。また、スピンドルモータ182にディスク101が載置ときのスピンドルモータ182の回転角度が角度検出器184によって検出される。
光ヘッド181による記録および/または再生動作が完了すると、制御部185は、角度検出器184によって検出した回転角度位置でスピンドルモータを停止させる。続いて、シャッタ21、22の閉塞にともなって、シャッタ21、22に設けられていたディスク保持部21a、22b、22a、22bがディスク101を保持、固定する。これによって、ディスク101のラベル面に施された意匠13aが、カートリッジ上面に施された意匠113aと連続するよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に固定される。その後、ディスクカートリッジ301がディスク装置351から排出される。
このようにディスク装置402によれば、ディスクカートリッジ301に対するディスク101の回転角度位置は、ディスク装置402にディスクカートリッジ301を挿入する前およびディスク装置402からディスクカートリッジ301を排出した後において同じとなる。このため、ディスク101のラベル面に施された意匠13aがカートリッジ本体の上面に施された意匠113aと常に連続して見えるよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持され、美観および視覚効果が高められる。
また、ディスク101を備えたディスクカートリッジ301に記録および/または再生を行うために図15に示すディスク装置352を用いてもよい。ディスク装置352を用いる場合には、ディスク101のラベル面100Bに角度マーク14をあらかじめ設けておく。
ディスク装置352は、ディスクカートリッジ301を装填するための支持部190と、ディスクカートリッジ301に収納されたディスク101を載置、回転させるためのスピンドルモータ192と、ディスク101のデータ記録層に記録されたデータを再生し、または、ディスク101のデータ記録層へデータを記録するための光ヘッド181とを備えている。また、ディスク装置352はディスク101のラベル面100Bに設けられた角度マーク14を検出するための角度検出器194および制御部185を備えている。図15には示していないが、ディスク装置352は従来のディスク装置と同様の他の構成要素を備えている。
光ヘッド181による記録および/または再生動作が完了した後、制御部185は、スピンドルモータ192を停止させる動作を開始する。スピンドルモータ192の回転が所定の速度以下になると、制御部185は、角度検出器184が角度マーク14を検出した回転角度位置でスピンドルモータ192を完全に停止させる。これにより、ディスクカートリッジ301がディスク装置352に挿入される際のディスク101の回転角度位置にかかわらず、一定の回転角度位置でディスク101を停止させることができる。
したがって、この回転角度位置において、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ本体の上面に施された意匠113aとが連続した意匠13Aを構成するように角度マーク14の配置を決定すれば、ディスク装置352から排出されるディスクカートリッジ301において、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとは常に連続した意匠13Aを構成する。このため、ディスク101のラベル面に施された意匠13aがカートリッジ上面に施された意匠113aと常に連続して見えるよう、ディスク101がディスクカートリッジ301に保持され、美観および視覚効果が高められる。
なお、ディスク101のラベル面に施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとが一体的に見える意匠13aに対する意匠113aの位置はひとつに限られるわけではない。たとえば、ディスクカートリッジ301に対するディスク101の回転角度が、0度および180度の2箇所において、一体的に見えるように、意匠13aおよび意匠113aが構成されていてもよく、さらに多くの位置において、意匠13aと意匠113aとが一体的な意匠13Aを構成してもよい。あるいは、ディスク101がディスクカートリッジ301に対してどのような回転角度で停止しても、意匠13aと意匠113aとが一体的に見えるよう構成されていてもよい。このような場合には、上述したディスク装置351および352を用いなくても、つねに一体的な視覚効果が得られる。
なお、本実施形態において、ディスク101のラベル面100Bに施された意匠13aとカートリッジ上面に施された意匠113aとは、凹凸を有する彫刻によって形成されていたが、意匠13aおよび意匠113aは平面的な通常の印刷やシボ加工等を用いて形成されていてもよい。意匠13aおよび意匠113aが平面的であっても、上述したように、2つの意匠が協同することによる効果を得ることができる。この場合には、ディスク101の第1の基板11全体の厚さは0.5mm以下であってもよい。たとえば、ディスク101はCDであってもよい。あるいは、ラベル面100Bの表面に刻設された微細な多数の溝からなるパターンと、その内部において、積層された透明板および複数の描画パターンの層とを含むホログラムによって、意匠113aおよび意匠13aを形成してもよい。
また、本実施形態において意匠13aおよび意匠113aの表面は、それぞれ透明な第2の基板12および透明部112に覆われているが、第2の基板12および透明部112を省略してもよい。この場合には、ディスク101のラベル面100Bおよびディスクカートリッジ301の上面10fには、意匠13aおよび意匠113aによる凹凸が直接表面に露出し、触覚的効果も得られる。
上述したように、本実施形態ではディスクの第1の機能部とディスクカートリッジの第2の機能部が協同することによって視聴覚的効果を発揮する。しかし、第1の基板11の厚さを0.5mm以上にすることによって、平面的ではない第1の機能部をディスクに設けることができる場合には、第1の機能部を備えたディスク自体が新規で優れた視聴覚効果を発揮する。具体的には、上述した浮き彫り構造の意匠を第2の機能部としてディスクのラベル面に形成すれば、意匠が立体的であることによって、従来のディスクにはない優れた視覚効果を発揮する。したがって、第2の機能部と協同しなくても、需要者に対し高い訴求力を備えたディスクを実現することができる。
このような第1の機能部のみによって優れた視覚効果を発揮するディスクの他の例として、たとえば、第1の基板11の第1の層13をデータ記録層1を支持するための担持体として機能する材料によって形成し、第2の層12をコインや爪などにより、容易にスクラッチマークが形成される膜によって形成してもよい。この構成を備えたディスク101には種々の情報を付与することが可能である。
この構造を備えたディスク101を製造し、ディスク101の反り、偏重心等の検査を行った結果をスクラッチマークによって第2の層12に付与することができる。この場合、スクラッチマークの位置によって反りや偏重心の位置を示すことができ、また、スクラッチマークの大きさや数によって、反りや偏重心の程度を示すことができる。
また、第1の層13の表面に、種々の文字情報などを印刷し、印刷された文字情報を第2の層12によって覆ってもよい。この場合、第2の層12をコインや爪などにより剥離することによって、文字情報などを表示することができる。文字情報として、たとえば、クイズの答え、くじ引きの当落マーク、あるいは占い(運勢)を印刷してもよい。
(第2の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第2の実施形態を説明する。図16は、ディスク102およびディスク102を収納するためのディスクカートリッジ302を有するデータ記録媒体402を示す斜視図である。図17は、データ記録媒体402の厚さ方向の断面を示す図である。
ディスクカートリッジ302は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ311のディスク開口部12wからディスク102のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク102を収納している。
図17に示すようにディスク102は、データ記録層1、第1の基板21および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板21および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aを構成している。また第1の基板21はラベル面100Bを構成している。
第1の基板21は、データ記録層1を支持する担持体として機能する基板層23と、基板層23の表面に設けられ、文字や絵柄などの線画の描画および消去が可能なタブレット22とを含む。タブレット22は、内部に粘性流体25および磁性粉26を内包し、たとえばハニカム状に形成された小室群24と、その上面を覆う透明シート27とを含む。タブレット22は第1の機能部として機能する。
図17に示すように、ディスクカートリッジ302においてディスク収納部の底部11uには、少なくともタブレット22の半径方向の長さと等しい長さを有する磁石板211がディスク102のデータ記録面100Aに対向するよう設けられている。磁石板211の表面が底部11uにおいて露出している必要はなく、磁石板211は底部11uに埋設されていてもよい。磁石211は第2の機能部として機能し、タブレット22に描かれた絵柄や文字などを消去する。
ディスク102を収納したディスクカートリッジ302において、第1の機能部であるタブレット22および第2の機能部である磁石211は協同することによって消去可能なタブレットとして機能する。具体的には、ユーザが先端に磁石221を取り付けたタッチペン220でタブレット22の表面に触れると、小室24内の磁性粉26がタブレット22の表面に吸引され、吸引された磁性粉26を含む小室24は黒く(または磁性粉に着色された色)表示される。このため、タッチペン220の移動にしたがって、その軌跡が黒く表示され、タッチペン220を用いてタブレット22に文字や図形などを描くことができる。
図16に示すように、ディスク102がディスクカートリッジ302に収納された状態でディスク102を矢印20Aで示すように1回転させると、磁石板211が磁性粉26をタブレット22の表面から離間させる。これにより、タブレット22に示されていた文字や図形などは消去される。
一方、ディスク102を収納したディスクカートリッジ302がディスク装置に装填され、記録および/または再生がなされる場合、図17に示すように、ディスク102は矢印22Bで示す方向に移動させられ、ディスク収納部の底部11uから離間した状態でスピンドルモータに載置される。このため、磁石板211の磁力は、磁性粉26をタブレット22の表面から離間させるほど強く磁性粉26には働かず、スピンドルモータによってディスク102が回転しても、タブレット22に示されていた文字や図形はそのまま維持される。
このように、本実施形態によれば、たとえば、ディスク102に記録された楽曲や映像などコンテンツに関する情報を直接ディスク102の表面であるラベル面100Bに書き込むことができ、必要に応じて、書き込んだ情報を消去することができる。情報を書き込むことのできる領域はおおよそラベル面100B全体であり、十分に広い。このため、タブレット22および磁石板211によって優れた視聴覚効果を発揮する。また、従来、こうした情報を小さなラベル紙に記入し、ラベル紙をディスクカートリッジに貼り付ける場合に比べて、情報の記録、および、記録された情報の消去あるいは書き換えが非常に容易になる。
なお、本実施形態において、タブレット22には自由に文字や図形が記せるように構成されているが、タブレット22表面に透明な座標入力シートを設け、文字や図形データを座標データとして入力されるように構成してもよい。
(第3の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第3の実施形態を説明する。図18は、ディスク103およびディスク103を収納するためのディスクカートリッジ303を有するデータ記録媒体403を示す斜視図である。
ディスクカートリッジ303は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ303のディスク開口部12wからディスク103のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク103を収納している。
図18に示すようにディスク103は、ラベル面100B側に第1の基板として表示装置30を備えている。表示装置30は有機EL、無機EL、液晶などからなるマトリクス型表示装置であることが好ましい。表示装置30は第1の機能部として機能する。
ディスクカートリッジ303は、スピーカ313、表示装置30の表示を制御するための制御部311、表示装置30に表示すべき画像情報およびスピーカ313で再生すべき音声情報を蓄積したメモリ312、ならびにこれらへ電力を供給する電源314を備えている。これらの構成要素は、カートリッジ本体10に収納され、第2の機能部として機能する。画像情報および音声情報は、ディスク103に記録されている楽曲や映像などのコンテンツに関連したものであってもよい。また、メモリ312は、カートリッジ本体10から着脱可能な可搬型個体メモリであってもよい。
図18に示すように、シャッタ21、22のディスク保持部21b、22bの斜面には、制御部311と接続された本体側端子316aおよび316bが設けられている。ディスク103のラベル面100Bには、本体側端子316aおよび316bと対向するよう、ディスク側端子36aおよび36bが設けられている。
さらに、カートリッジ本体10およびディスク103には、一対の本体側マーク317および一対のディスク側マーク37がそれぞれ設けられている。本体側端子316aおよび316bがディスク側端子36aおよび36bとそれぞれ接触するような回転角度位置にディスク103があるとき、ディスク側マーク37の位置は本体側マーク317と一致する。
ディスク103を収納したディスクカートリッジ303が、ディスク装置に装填されていないとき、ディスク103はディスク保持部により保持されている。このとき、ディスク103を回転させて、本体側マーク317をディスク側マーク37と一致させると、本体側端子316aおよび316bがディスク側端子36aおよび36bとそれぞれ接触する。これにより、メモリ312に記憶されていたデータに基づいて、表示装置30に画像が表示され、スピーカ313から音声が再生される。また、ディスク103を回転させて、本体側マーク317がディスク側マーク37と一致しないようにすると、画像の表示を中止し、音声を中断させることができる。
ディスク103を収納したディスクカートリッジ303をディスク装置に装填し、記録および/または再生動作を行う場合には、シャッタ21、22の開放にともなって、ディスク保持部がディスク103を開放する。これにより、ディスク保持部21b、22bはディスク103に接触しないように退避するため、ディスク103が回転しても本体側端子316aおよび316bとディスク側端子36aおよび36bとが接触することはない。
このように、本実施形態によれば、ディスクのラベル面に設けられた表示装置と、ディスクカートリッジに設けられた表示装置に画像を表示させるための電源や制御部、スピーカとによって、表示部に動画等を表示し、スピーカから音声を再生することが可能となる。つまり、ディスク103を収納したディスクカートリッジ303の視聴覚効果を高め、ディスクカートリッジ303をより魅力的な商品にすることができる。特に表示する画像がディスク103に記録された映画等に関連している場合には、ディスク103に記録されたコンテンツをより効果的に表現することができる。
(第4の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第4の実施形態を説明する。図19は、ディスク104およびディスク104を収納するためのディスクカートリッジ304を有するデータ記録媒体404を示す斜視図である。
ディスクカートリッジ304は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ304のディスク開口部12wからディスク104のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク104を収納している。
図19に示すようにディスク104は、ラベル面100B側に第1の基板として平面型スピーカ40を備えている。平面型スピーカ40は第1の機能部として機能する。
ディスクカートリッジ304は、マイク413、聴覚情報の変換および平面型スピーカ40の駆動を行う制御部411、聴覚情報を蓄積したメモリ412、これらへ電力を供給する電源414、および電源414と制御部411とを電気的に接続するためのスイッチ417を備えている。スイッチ417は、マイク413を用いて音声を記録するモードおよびメモリ412に蓄積された聴覚情報を再生するモードを切り替えることもできる。これらの構成要素は、カートリッジ本体10に収納され、第2の機能部として機能する。音声情報は、ディスク103に記録されている楽曲や映像などのコンテンツに関連したものであってもよい。
ディスクカートリッジ304は、さらにディスク開口部12wへ張り出した脱落防止部415を備えている。脱落防止部415のディスク104と対向する面には、制御部411と接続された本体側端子416a、416bが設けられている。
一方、ディスク104のラベル面100Bにおける平面型スピーカ40の外縁部には同心円状に設けられた2つの環状導電領域からなるディスク側端子46a、46bが設けられており、ディスク104をディスクカートリッジ304に収納した状態において、本体側端子416a、416bとディスク側端子46a、46bとはそれぞれ接触している。ディスク側端子46a、46bは、ディスクの接線方向における本体側端子416a、416bの長さよりも短いギャップにより複数の円弧に分断されていてもよい。
本実施形態の脱落防止部415は、支点415aを中心として回転可能なように支持されており、ねじりバネなどにより、ディスク104側へ付勢されている。このため、シャッタ(不図示)が閉塞し、ディスクがディスク保持部により保持されている状態では、本体側端子416a、416bとディスク側端子46a、46bとがそれぞれ接触している。一方、シャッタが開放した状態では、シャッタに設けられた凸部によって、脱落防止部415が付勢に抗して持ち上げられる。このため、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bから離間する。
第1の機能部である平面型スピーカ40は第2の機能部と協同して聴覚効果を発揮する。具体的には、ディスク104を収納したディスクカートリッジ304が、ディスク装置に装填されていない状態において、ユーザがスイッチ417を操作することにより、ディスクカートリッジ303は録音モードになる。録音モードでは、マイク413を用いて音声を録音することができる。録音された音声は、制御部411により、聴覚情報に変換され、メモリ412に蓄積される。また、スイッチ417を操作して、ディスクカートリッジ304を再生モードにすれば、メモリ412に蓄積されていた聴覚情報が制御部411により音声信号に変換され、スピーカから再生される。再生する聴覚情報は、ディスクカートリッジ304を用いて録音されたものであってもよいし、ディスク103のデータ記録層に記録された楽曲や映像などのコンテンツに関連するものであってもよい。
ディスク104のディスク側端子46a、46bはディスク104のラベル面100B上に環状に形成されておいるため、ディスク104がどのような回転角度位置でディスクカートリッジ304に収納されていても、本体側端子416a、416bはディスク側端子46a、46bと接触することができ、音声の再生や録音が可能となる。
ディスク104を収納したディスクカートリッジ303が、ディスク装置に装填されると、ディスクカートリッジ303のシャッタが開放され、ディスク保持部がディスク104を開放する。このとき、脱落防止部415は持ち上げられ、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bから離間する。このため、ディスク104に対して記録および/または再生を行っている間、本体側端子416a、416bがディスク側端子46a、46bに接触して、ディスク104の回転を妨げることはない。
このように、本実施形態によれば、ディスクのラベル面に設けられた平面型スピーカと、ディスクカートリッジに設けられた音声情報を記憶したメモリや制御部などとによって、スピーカから音声を再生することが可能となる。つまり、ディスク104を収納したディスクカートリッジ304の聴覚効果を高め、ディスクカートリッジ304をより魅力的な商品にすることができる。特にディスク103に記録された楽曲や映画等に関連した音声をメモリに記憶させておくことによってディスク装置を用いることなくコンテンツの一部を視聴することができる。このため、ディスク104に記録されたコンテンツをより効果的に表現することができ、顧客の魅力を惹きつけることができる。
なお、本実施形態ではスイッチを用いて音声の再生等の制御を行っているがスイッチは、他の手段に置き換えてもよい。たとえば、図20に示すディスク104'およびディスクカートリッジ304'を有するデータ記録媒体404は、本体側端子416bと環状のディスク側端子46bの換わりにディスク104'のラベル面100Bに設け、表面が導電性を有するランド状のディスク側端子46cおよびカートリッジ本体の上面に設け、表面が導電性を有するランド状の本体側端子416cとを備えている。メモリに414に蓄積された音声情報を再生するためには、ユーザが、手指などによって、ディスク側端子46cと本体側端子416cとを同時に触れることにより、これらの端子間で通電し、音声を再生することができる。このような構造にすることによって、スイッチを省略することができる。
(第5の実施形態)
本発明のディスクカートリッジの第5の実施形態を説明する。図21は、ディスク105およびディスク105を収納するためのディスクカートリッジ305を有するデータ記録媒体405を示す断面を示す図である。
ディスクカートリッジ305は、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301と同様の構造を備えており、ディスクカートリッジ305のディスク開口部12wからディスク105のラベル面100Bの全体を露出するようにディスク105を収納している。
図21に示すようにディスク105は、データ記録層1、第1の基板51および第2の基板2を含む。データ記録層1は第1の基板51および第2の基板2によって挟まれており、第2の基板2はデータ記録面100Aを構成している。また第1の基板51はラベル面100Bを構成している。
第1の基板51は、データ記録層1を支持する担持体として機能する基板層53と、基板層53の表面に設けられた感圧層52とを含む。ラベル面100Bとなる感圧層52の表面に圧接力が加えられると、感圧層52は変色する。圧接力により色彩の濃度が変化するような感圧層52を用いてもよい。感圧層52は第1の機能部として機能する。感圧層52は基板層53全体を覆っていなくてもよく、たとえば、所定の間隔で配置された複数の領域に分けて設けられていてもよい。
一方、ディスクカートリッジ305は、ディスク105を収納した状態において、データ記録面100Aのデータ記録領域1Sの下方に空間550Sが形成されるようディスク収納部の底部に設けられた凹部550を有している。凹部550はたとえば、図1から図10を参照して説明したディスクカートリッジ301のシャッタ21、22に設けることができる。凹部550の深さはGAである。凹部550は第2の機能部として機能する。
ユーザが、レベル面100B側からディスク105を押さえつけるとディスク105はたわむ。図21に示すように、たわみ量が破線50'で示すように、たとえばGAの80%程度になると、感圧層が変色し、たわみにより、データ記録面100Aが凹部550の底部に接触してディスク105に傷がつく恐れがあることを警告する。
上記各実施形態において、ディスカートリッジは図1から図10に示す構造を共通に備えていたが、ディスクのラベル面を露出してディスクを収納するディスクカートリッジであれば、他の構造を備えていてもよい。たとえば、図21に示すディスクカートリッジ351の構造を本発明に採用してもよい。図21に示すように、ディスクカートリッジ351は、カートリッジ上体352、カートリッジ下体357、回転部材353、シャッタ354、355、脱落防止部358を備える。カートリッジ上体352およびカートリッジ下体357は、ディスクカートリッジ301と同様、ディスク開口部12wを有するディスク収納部10dを含む。
シャッタ354、355はディスク収納部10dの底部上に設けられており、ヘッド開口部11hを外部に対して、開放または閉塞する。
回転部材353は、ディスク収納部10dのシャッタ354、355上に保持され、突起353e、353fを備えている。また、シャッタ354、355には、突起353e、353fと係合する溝354e、355fがそれぞれ設けられている。このため、回転部材353を回転させることにより、シャッタ354、355を開閉させることができる。
回転部材353は、シャッタ354、355が閉塞した状態にあるときに、ディスク100のデータ面100Aの外周縁部と接触してディスク100を受けるディスク受け部359およびシャッタが開放した状態にあるときにヘッド開口部に位置するようディス受け部に設けられた切り欠き359cを有する。
ディスク収納部10dは、底部の外周に沿って設けられた側壁12iを有する。シャッタ354、355のディスク保持部21b、22a、22bは、シャッタが閉塞した状態にあるときに、回転部材353の切り欠き359cが位置する領域において、ディスク収納部10dの側壁12iにディスク100の外側面が当接するよう、ディスク100の中心をディスク収納部10dの中心に対してオフセットさせてディスク100を保持する。また、ディスク100がディスク保持部21b、22a、22bに保持された状態では、ディスクのデータ記録面100Aの外周がディスク受け部359と接触する。
シャッタ354、355にはディスク100のセンターホールに対応する孔20hが設けられている。また、孔20hを囲むように突起360が設けられている。シャッタが閉塞しており、ディスク保持部21b、22a、22bによってディスク100が保持されるとき、ディスク100のデータ記録面はディスク受け部359と突起360と接触する。また、上述したように、ディスク受け部359のない領域では、ディスクは側壁12iと接触する。このため、ディスク100のデータ記録領域の下方には密閉した空間が形成され、この空間により、データ記録領域に埃等が付着したり、ディスクカートリッジと接触して傷が生じるのを防止することができる。
本発明によれば、従来にはない新規ですぐれた視聴覚効果を発揮し、需要者に対して高い訴求力を有するディスクおよびディスクカートリッジを実現することができる。また、そのようなディスクやディスクカートリッジのためのディスク装置が提供される。
本発明で用いるディスクカートリッジの全体構造を示す斜視図である。 図1のディスクカートリッジを分解した状態を示す分解斜視図である。 図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが閉塞している状態をカートリッジ上体とディスクを省略して示す斜視図である。 図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが開放している状態をカートリッジ上体とディスクを省略して示す斜視図である。 図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが閉塞している状態をディスクを省略して示す斜視図である。 図1のディスクカートリッジにおいて、シャッタが開放している状態をディスクを省略して示す斜視図である。 図1のディスクカートリッジのディスク中心を通る断面を示す部分断面図である。 図1のディスクカートリッジのシャッタの一部を示す断面図である。 図1のディスクカートリッジの操作部近傍を示す部分平面図である。 図1のディスクカートリッジの脱落防止部材を示す斜視図である。 本発明のデータ記録媒体の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すデータ記録媒体の厚さ方向の断面図である。 従来のディスクのラベル面および本発明のデータ記録媒体に表示できる矩形領域の大きさを模式的に示している。 従来のディスクのラベル面および本発明のデータ記録媒体に表示できる矩形領域の大きさを模式的に示している。 図11に示すデータ記録媒体に用いるディスク装置の構造を模式的に示している。 図11に示すデータ記録媒体に用いる他のディスク装置の構造を模式的に示している。 本発明のデータ記録媒体の第2の実施形態を示す斜視図である。 図16に示すデータ記録媒体の厚さ方向の断面図である。 本発明のデータ記録媒体の第3の実施形態を示す斜視図である。 本発明のデータ記録媒体の第4の実施形態を示す斜視図である。 本発明のデータ記録媒体の第3の実施形態の変形例を示す斜視図である。 本発明のデータ記録媒体の第4の実施形態を示す断面図である。 本発明で用いることのできる他のディスクカートリッジの全体構造を示す斜視図である。

Claims (28)

  1. 第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクを収納するディスクカートリッジであって、
    ディスク開口部および底部を有し、前記ディスク開口部から前記第1の面を外部に露出するように収納するディスク収納部と、前記ディスクを外部からチャッキングするために前記ディスク収納部の底部に設けられたチャッキング開口部と、データの記録および/または再生を行うヘッドが前記ディスクの第2の面へアクセスするために前記ディスク収納部の底部に設けられたヘッド開口部とを含むカートリッジ本体、
    少なくとも前記ヘッド開口部を外部に対して開放および閉塞するように前記カートリッジ本体に対して移動可能なように支持されるシャッタ、および
    前記カートリッジ本体に設けられ、前記ディスクの第1の機能部と協同することにより、視聴覚効果を発揮する第2の機能部、
    を備えるディスクカートリッジ。
  2. 前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより視覚効果を発揮する請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記第1の機能部および前記第2の機能部は協同することにより聴覚効果を発揮する請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記ディスクの第2の面には、視聴覚情報が記録されており、前記視聴覚効果は、前記ディスクの第2の面の視聴覚情報に関連している請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  5. 前記第1の機能部は前記第1の面に施された第1の意匠であり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体の前記ディスク開口部に近接した上面に施された第2の意匠であり、前記第1の意匠および前記第2の意匠は一体的に見える第3の意匠を構成している請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  6. 前記第1の意匠は前記第1の面に施された絵柄であり、前記第2の意匠は前記上面に施された絵柄である請求項5に記載のディスクカートリッジ。
  7. 前記第1の意匠および前記第2の意匠は平面的である請求項6に記載のディスクカートリッジ。
  8. 前記第1の意匠および前記第2の意匠は浮き彫りにより形成されている請求項6に記載のディスクカートリッジ。
  9. 記第1の意匠の浮き彫りの凹凸の深さは、前記第2の意匠の浮き彫りの凹凸の深さとほぼ等しい請求項8に記載のディスクカートリッジ。
  10. 前記ディスクの第1の面および前記カートリッジ本体の上面はシボ加工されている請求項6に記載のディスクカートリッジ。
  11. 前記第1の意匠および前記第2の意匠はホログラムによって形成されている請求項6に記載のディスクカートリッジ。
  12. 前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、線画の描画および消去が可能なタブレットであり、前記第2の機能部は前記カートリッジ本体に設けられ、前記タブレットに描かれた軌跡を消去する消去部である請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  13. 前記タブレットは、磁性体を内包し、前記タブレットの表面に磁石または磁性体を近接させることにより、前記描画を行う請求項12に記載のディスクカートリッジ。
  14. 前記タブレットは、粘性流体と磁性粉とを充填した小室を複数有する請求項13に記載のディスクカートリッジ。
  15. 前記消去部は、前記カートリッジ本体のディス収納部の底部に設けられた磁石板である請求項14に記載のディスクカートリッジ。
  16. 前記ディスクを前記カートリッジ本体のディス収納部内において回転させることにより、前記タブレットに記録された線画を消去する請求項15に記載のディスクカートリッジ。
  17. 前記第1の機能部は前記第1の面に設けられ、液晶、有機ELまたは無機ELからなるマトリクス型表示装置であり、前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体にもうけられ、前記マトリクス型表示装置を駆動するための制御部、前記マトリクス型表示装置に表示する画像データを記憶するメモリ、および前記マトリクス型表示装置に電力を供給する電源を含む請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  18. 前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたスピーカをさらに含む請求項17に記載のディスクカートリッジ。
  19. 前記第1の機能部は、前記マトリクス型表示装置の表面に設けられた透明なタブレットをさらに含み、前記タブレットに入力された情報を前記マトリクス型表示装置に表面する請求項17に記載のディスクカートリッジ。
  20. 前記第1の機能部は前記第1の面に設けられた平板状スピーカであり、前記第2の機能部は、平板状スピーカから再生すべき聴覚情報を記録したメモリと、前記聴覚情報を変換して平板状スピーカへ信号を送る制御部と、前記制御部に電力を供給する電源とを含む請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  21. 前記第2の機能部は、前記カートリッジ本体に設けられたマイクをさらに含み、前記制御部は前記マイクを用いて録音された音声を前記聴覚情報に変換して、前記メモリに記憶させる請求項18に記載のディスクカートリッジ。
  22. 前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記ディスクの外縁部に設けられたディスク側端子を有し、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続された本体側端子を含む請求項17から21のいずれかに記載のディスクカートリッジ。
  23. 前記ディスクカートリッジはシャッタの閉塞時に前記ディスクを保持するディスク保持部を備え、前記ディスク保持部によって前記ディスクが保持されているとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とは接触しうる請求項22に記載のディスクカートリッジ。
  24. 前記ディスク側端子は、前記ディスクの外縁部に同心円状に設けられた複数の環状導電領域である請求項23に記載のディスクカートリッジ。
  25. 前記ディスクはディスク側マークを有し、前記カートリッジ本体は本体側マークを有し、前記ディスク側マークと本体側マークとが一致位置にあるよう、前記ディスクを前記カートリッジ本体のディスク収納部内で回転させたとき、前記ディスク側端子と前記本体側端子とが接触する、請求項23に記載のディスクカートリッジ。
  26. 前記ディスクは、前記第1の機能部と接続され、前記第1の面に設けられ、導電性の表面を備えたディスク側端子を含み、前記カートリッジ本体は、前記第2の機能部と接続され、前記カートリッジ本体の上面に設けられ、導電性の表面を備えた本体側端子を含み、前記ディスク側端子および前記本体側端子に同時に手指でふれることにより、前記第1の機能部と前記第2の機能部が電気的に接続される請求項17から21のいずれかに記載のディスクカートリッジ。
  27. 第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、
    前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、
    前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、
    前記スピンドルモータに、前記ディスクが載置された時の前記スピンドルモータの回転角度位置を検出するためのセンサと、
    前記ディスクカートリッジを排出する指令に基づいて、前記スピンドルモータを前記ディスクが載置された時の回転角度位置で停止させるよう前記スピンドルモータを制御する制御部と、
    を備えるディスク装置。
  28. 第1および第2の面を有し、前記第1の面に第1の機能部を有するディスクが収納された請求項1から16のいずれかに規定されるディスクカートリッジが装填可能な支持部と、
    前記ディスクを載置し、前記ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、
    前記ディスクの前記第2の面にデータの記録を行うことおよび/または前記第2の面に記録されたデータの再生を行うことが可能なヘッドと、
    前記ディスクの第2の面に設けられたマークを検出するセンサと、
    前記ディスクのマークを検出した位置において、前記スピンドルモータが停止するよう前記スピンドルモータを制御する制御部と
    を備えるディスク装置。
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