JPH1158711A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1158711A
JPH1158711A JP23130697A JP23130697A JPH1158711A JP H1158711 A JPH1158711 A JP H1158711A JP 23130697 A JP23130697 A JP 23130697A JP 23130697 A JP23130697 A JP 23130697A JP H1158711 A JPH1158711 A JP H1158711A
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JP23130697A
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Tomohiro Aoki
友洋 青木
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Canon Inc
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の被記録面に既に記録された情報に
追加する情報を容易に位置合わせをして記録できる画像
記録装置を提供する。 【解決手段】 ターンテーブル2を有する載置台1を駆
動モータ7により搬送方向下流側のヘッド9に向けて移
動する。ターンテーブル2に置かれたコンパクトディス
ク11のレーベル部16上の画像の有無、画像の方向性
の確認等はCCDセンサ8により行われる。画像の方向
性情報に基づいてターンテーブル2を所定の角度だけ回
転させてヘッド9の主走査方向(矢印B方向)に画像の
方向を一致させる。この後、ヘッド9によりコンパクト
ディスク11のレーベル部16上に新たな画像が追加さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク等の剛性記録媒体の表面に画像を記録する画像記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンパクトディスク等の記録媒
体は剛性を有し、屈曲性をほとんど有していない。この
ため、このような剛性記録媒体の表面にレーベル等の画
像を記録する手段としては、従来より、スクリーン印刷
やオフセット印刷等の印刷法が用いられている。
【0003】しかしながら、このような従来の印刷法で
は、印刷すべき原画像に対しその原画像に使われている
色毎にスクリーン版やオフセット版を作製する必要があ
る。このため、原画像が多色になればなるほど、スクリ
ーン版やオフセット版の枚数が増えてしまい、これらの
多数の版を微細な位置合わせを行いつつ印刷装置に装着
する手間も必要であった。また、印刷装置の構成上色数
も限定される一方、要求される色に相当する色のインク
を新たに調合する必要もあった。
【0004】従って、スクリーン版やオフセット版の版
代が経費として必要となるほか、制作に日数がかかり、
特に印刷を開始するまでの準備工程に手間がかかってい
た。このため、印刷枚数の少ないロットの印刷では、記
録媒体1枚当たりの印刷費が割高となる不都合もある。
【0005】また、印刷終了後には、インクの洗浄およ
びその廃液の処理に手間がかかり、さらにその処理施設
等をも特別に必要としていた。また、使用する版の数に
比例して装置が大型化するため、大型装置の設置スペー
スを必要とすると共に、再度の印刷等のために印刷の終
了した版を保存しておく場合には、版の保存スペースを
も必要としていた。
【0006】さらに、記録媒体の被記録面に既に記録さ
れている画像に別の画像を追加する場合に、従来法で
は、既存画像に対する位置合わせが困難であった。特
に、コンパクトディスク等のディスク状記録媒体の場合
には、その被記録面であるレーベル面に既に記録された
文字等の画像に別の画像を追加するとき、ディスクの周
方向への位置合わせに手間がかかっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のスク
リーン印刷等の従来法で発生する問題を解消すると共
に、記録媒体の被記録面に既に記録された情報に追加す
る情報を画像として記録する場合に容易に位置合わせを
行うことができる画像記録装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、記録媒体の被記録面に対して記録動作を
行う記録手段を用いて画像を記録する画像記録装置であ
って、記録媒体を支持する支持手段と、該支持手段によ
り支持された前記記録媒体を回転させる回転手段と、前
記支持手段を直線的に移動させる直線移動手段と、前記
支持手段により支持された前記記録媒体の方向性を判定
する判定手段と、該判定手段により判定された前記記録
媒体の方向性情報に基づいて前記回転手段を制御して前
記記録媒体の方向性に応じた記録を前記記録手段により
行わせる制御手段とを含むことを特徴とする。
【0009】ここで、前記記録媒体はディスク状であっ
てもよい。
【0010】前記判定手段は、前記記録手段により記録
媒体の被記録面に記録される画像の方向性に関連したマ
ークを読み取る手段を含んでもよい。この読取手段は、
電荷結合素子であってもよく、この読取手段は、前記記
録媒体の被記録面の少なくとも一部の読取が可能であっ
てもよい。
【0011】前記記録手段は、前記直線移動手段の移動
方向に対して交差する方向に移動可能であるシリアル型
のインクジェットヘッドであってもよく、前記直線移動
手段の移動方向に対して交差する方向に延在するライン
型のインクジェットヘッドであってもよい。
【0012】前記画像記録装置の記録手段はインクジェ
ット記録手段であってもよく、インクジェット記録手段
は、インクを吐出するために利用される熱エネルギを発
生する熱エネルギ発生体を有してもよく、熱エネルギ発
生体は、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを
発生する電気熱変換体であってもよい。
【0013】本発明においては、インクジェット記録手
段等の直接記録法により剛性記録媒体上に画像記録を行
うことができると共に、記録媒体の被記録面に既に記録
された情報に追加する情報を画像として記録する場合に
容易に位置合わせを行うことができる。このため、画像
記録装置に対し、記録媒体上の記録済の画像がどのよう
な向きで供給されても記録済みの画像に対し容易にかつ
正確に位置合わせを行って既存の画像に整合した記録を
行うことができるので、さらに複数の画像記録を行う場
合でも、バラツキがなく安定して均一に行うことができ
る。記録媒体の供給手段も簡易なものでよく、また操作
者自らディスク状記録媒体の画像の方向性に注意を払い
ながら記録媒体を供給する必要もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の画
像記録装置の実施形態を詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の画像記録装置の一実施形態
を示す概略平面図であり、図2は図1におけるII−II線
に沿う概略断面図である。
【0016】図中符号1は、後述するコンパクトディス
ク等のディスク状記録媒体を載置するための載置台であ
る。この載置台1の上部には、ディスク状記録媒体を保
持しつつ回転するターンテーブル2が回転可能に取り付
けられている。このターンテーブル2の上部中央には、
ディスク状記録媒体を直接支持するための凹部(支持手
段)3が設けられている。この凹部3はディスク状記録
媒体と同一形状とし、かつその記録媒体の寸法よりも若
干大きく、しかも装填時の記録媒体の移動等を確実に規
制するように形成されている。凹部3の外周面は、凹部
3への収容時におけるディスク状記録媒体の上面よりも
上方に突出しないように設定されている。これは、後述
の記録手段により記録媒体の被記録面への記録を行う際
に、凹部3の外周面がディスク状記録媒体よりも突出し
ていると、その外周面と記録手段とが接触して記録手段
の吐出性能を低下させる可能性があり、これを回避する
ためである。
【0017】ターンテーブル2は、載置台1の底部に固
定された回転駆動モータ4により矢印C方向に回転可能
であり、所定の回転角の回転、停止が可能である。回転
駆動モータ4としては、例えばステッピングモータ等が
好適に用いられる。なお、ターンテーブル2と回転駆動
モータ4とは回転手段を構成している。
【0018】また、載置台1は、図1中の矢印A方向に
延在する駆動軸5と、この駆動軸5と平行に配された案
内軸6との上に配されている。駆動軸5の一端部には直
線駆動モータ7が接続されている。本実施形態では、駆
動軸5の周面と載置台1の一部とには雄ねじと雌ねじと
が切られており、直線駆動モータ7の正回転と逆回転に
より載置台1が矢印A方向に沿って往復移動可能であ
る。この直線駆動モータ7としては、例えばステッピン
グモータ等が好適に用いられる。なお、載置台1と駆動
軸5と案内軸6と直線駆動モータ7とは直線移動手段を
構成しており、直線駆動モータ7は図示しない制御部に
接続されている。この制御部はマイクロプロセッサ等の
CPUや各種I/Oポートを備え、直線駆動モータ7に
制御信号やデータ信号等を出力することができる。な
お、この制御部には図示しないメモリ部が接続されてい
る。このメモリ部はシステムプログラムやマネージャプ
ログラムおよびその他のアプリケーションプログラム等
や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、外部
の記憶装置からロードされたアプリケーションプログラ
ムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む。このメモ
リ部は、制御部に入力された後述の読取手段による情報
を格納するように構成されている。
【0019】このように直線駆動モータ7の駆動により
往復移動する載置台1の移動領域の上部には、載置台1
のターンテーブル2に搭載された記録媒体の被記録面お
よびその被記録面に形成された画像等の観察するための
CCDセンサ(読取手段)8が設けられている。このC
CDセンサ8は、複数のCCD(電荷結合素子)を列状
に配列した長尺体であり、その長さは好ましくはターン
テーブル2に搭載された記録媒体の最大寸法に相当する
長さを有するものである。CCDセンサ8の位置は固定
されており、このため、記録媒体の被記録面の情報を得
るときにはCCDセンサ8に対して回転駆動モータ4お
よび直線駆動モータ7を駆動することによりターンテー
ブル2を回転させ、あるいは載置台1を直線的に往復移
動させることにより載置台1上の記録媒体を、固定され
たCCDセンサ8に対して相対的に走査する。このCC
Dセンサ8により、記録媒体の少なくとも被記録面の観
察を行うことができるので、図示しない制御部により、
当該被記録面と後述の記録手段との相対的な位置関係を
判定することができる。この判定結果に基づいて制御部
により回転駆動モータ4および/または直線駆動モータ
7を制御して当該被記録面と後述の記録手段との相対的
な位置関係を調整することができる。なお、読取手段と
してのCCDセンサ8と制御部とメモリ部とは判定手段
を構成している。
【0020】一方、上記駆動軸5および案内軸6により
規定される載置台1の搬送方向の下流側には、いわゆる
シリアルタイプのインクジェットヘッド(記録手段)9
が、図示しないキャリッジに搭載されて配されている。
このキャリッジは、図示しない駆動モータにより、図1
中の矢印A方向に直交する矢印B方向に沿って延在する
互いに平行な一対の駆動軸10aおよび10bに沿って
往復移動可能である。なお、本実施形態では、シリアル
タイプのヘッドを記録手段として用いたが、本発明はこ
れに限定されることなく、矢印B方向に沿って延在する
複数の吐出口を配列させた、いわゆるフルラインタイプ
のヘッドを用いてもよい。また、本実施形態では、記録
手段としてインクジェット方式のヘッドを用いたが、本
発明はこれに限定されることはない。
【0021】このような構成の画像記録装置に供給され
得る記録媒体としては、例えば図3(A)、(B)およ
び(C)に示すディスク状記録媒体を好適に挙げること
ができる。ここで示すディスク状記録媒体はコンパクト
ディスクである。
【0022】このコンパクトディスク11は、図3
(A)に示されるように、例えば、120mmの円形状
とされ図示が省略されるコンパクトディスクプレーヤに
装着される約15mmの中心孔11aをその中央部に有
している。コンパクトディスク11の中心孔11aの周
囲には、記録された音声情報の曲目、もしくは、そのア
ドレスなどが記録されているリードイン領域11b、音
声情報が記録されるプログラム情報記録領域11c、リ
ードアウト領域11dが形成されている。
【0023】リードイン領域11bおよびプログラム情
報記録領域11cは、図3(B)および(C)に示され
るように、記録されるべき再生音声信号に基づいて変調
される書込用の光ビームにより形成されるピット14が
一方の表面部に螺旋状に配列形成される基板部12と、
基板部12の一方の表面部を覆う保護膜13とから概略
構成されている。
【0024】例えば、透明なポリカーボネート樹脂で作
られる基板部12における各ピット14は、例えば、幅
0.5μm、長さ0.9〜3.3μm、深さ0.1μm
を有している。各ピット14の底面部には、アルミニウ
ム合金で形成された反射膜15が設けられている。
【0025】また、中心孔11aの周縁部には、図3
(A)に示されるように、レーベル部16に印刷される
べき画像データの内容をあらわすバーコード17が形成
されている。
【0026】さらに、保護膜13における基板部12の
リードイン領域11bおよびプログラム情報記録領域1
1cに対向する部分には、プログラム情報記録領域11
cに記録された曲目内容、制作会社などが文字、およ
び、図形で印刷されるレーベル部16が設けられてい
る。
【0027】次に、図1〜図3を参照して本実施形態に
係る画像記録装置を用いた上記コンパクトディスク11
の被記録面(レーベル部)16に対する画像記録方法の
一例を説明する。
【0028】まず、操作者により、レーベル部16を上
にした状態で、コンパクトディスク11がターンテーブ
ル2の凹部3内に載置される。この際、コンパクトディ
スク11のレーベル部16等に記録、印刷が施されてい
ても、載置の向きを考慮する必要がない。次に、図示し
ない制御部から記録開始信号が入力されると、直線駆動
モータ7を回転駆動させることにより、駆動軸5が回転
駆動され、ネジの送り作用により、載置台1と共に、コ
ンパクトディスク11は搬送方向下流側に移送される。
ここで、コンパクトディスク11がCCDセンサ8の直
下を通過する際、そのレーベル部16がCCDセンサ8
により読み取られる。
【0029】ここで、レーベル部16上に画像が何も検
出されない場合には、コンパクトディスク11はそのま
ま記録手段としてのヘッド9側に送られた後、画像記録
開始位置で停止するように制御される。この停止は、直
線駆動モータ7の回転量から決定することができる。こ
こで、ヘッド9は一対の駆動軸10aおよび10bに沿
って往動を開始してコンパクトディスク11のレーベル
部16に対して印字を行うが、この際、図示しない制御
部からはヘッド9の印字幅に相当する所定のバンド幅の
画像信号が送られ、所定幅の記録が行われる。次に、ヘ
ッド9が往動を終了した後に駆動軸5が回転駆動され、
前記所定幅分コンパクトディスク11が移動してヘッド
9が復動する際にも同様の記録を行う。さらにヘッド9
が復動を終了した後にもコンパクトディスク11を移動
させて継続して記録を行う。
【0030】以上述べた動作を繰り返してコンパクトデ
ィスク11への画像記録が終了する。次に、直線駆動モ
ータ7を逆回転に駆動させてCCDセンサ8から見て記
録媒体搬送方向の上流位置にあたる最初の積載位置まで
コンパクトディスク11を移動させる。この位置で画像
記録の終了したコンパクトディスク11を載置台1上の
ターンテーブル2から取り出すことができる。
【0031】本実施形態では、コンパクトディスク11
のレーベル部16上に、所望の画像以外に、後述のコン
パクトディスク11の載置方向を判断するための特別な
画像を付加することができる。この特別な画像は、通
常、画像記録されない領域であるコンパクトディスク1
1の中心孔11aの周縁部に記録されるものであり、例
えば図1に示すように記録される画像「ABC」の方向
に合わせて付加されるマーク20が適当である。このマ
ーク20は、既存の記録画像「ABC」の方向(図1中
矢印X方向)と平行に作成された2本のラインと、これ
らに直交する1本のラインとから構成されている。
【0032】記録手段としてのヘッド9が例えばカラー
タイプであれば、目立たない色、例えばイエロー等によ
りマーク20を記録しておけば、画像品位は阻害されな
い。
【0033】次に、CCDセンサ8により記録、印刷さ
れた画像を検知した場合における記録動作を説明する。
【0034】前述したようにコンパクトディスク11の
レーベル部16上に画像があるのは次の二通りの場合で
ある。
【0035】一つは、コンパクトディスクの製造メーカ
ー等がその商標等の印刷を行っている場合である。この
場合の検知、判断の方法は各メーカーの印刷情報の特徴
的な部分、例えば特定の文字、特定な画像等をその向き
の情報とともに記録装置内のメモリ部に記憶させてお
き、その情報とCCDセンサ8の読み取り情報とを比較
して載置されているコンパクトディスク11の載置状態
を判断する。
【0036】もう一つは、本画像記録装置等により既に
画像記録がなされているコンパクトディスクに追記する
場合である。ここでは、CCDセンサ8で既に記録され
ている情報の内、文字の連続してゆく方向や画像中の直
線的なラインの方向等を読み取り、制御部で解析してコ
ンパクトディスク11の載置方向を判断する。また、前
記したように本画像記録装置で最初に記録を行う際に記
録の方向を判断できるマーク20を記録しておけば、そ
のマーク20のみをCCDセンサ8で読み取ることによ
りコンパクトディスク11の載置方向を容易に判断する
ことができる。
【0037】これらのコンパクトディスク11の載置状
態の検知情報に基づいて回転駆動モータ4によりターン
テーブル2を回転させることにより、コンパクトディス
ク11の記録、印刷済の画像の方向を記録手段としての
ヘッド9の主走査方向(矢印B方向)に合わせるように
所定の回転角だけ回転させる。
【0038】ここで、必要に応じて、操作者に対し画像
記録位置は問題ないかのメッセージを出す。操作者は外
部より目視して方向を確かめ、問題がない場合には再度
記録開始信号を入力して記録動作を行う。
【0039】逆に、問題がある場合は図示しない操作手
段により、90°,180°,270°といった角度を
入力しその信号によりターンテーブル2を回転させて方
向修正を行う。その後は記録開始信号の入力で記録を行
う。
【0040】以上述べたように、本実施形態では、CC
Dセンサ8によりコンパクトディスク11のレーベル部
16を検知した後に、ヘッド9でレーベル部16に記録
を行うように構成されているが、CCDセンサ8とヘッ
ド9との離間距離は、コンパクトディスク11の位置が
CCDセンサ8により検出された後にヘッド9によりコ
ンパクトディスク11のレーベル部16に記録を開始で
きる位置、すなわち少なくともコンパクトディスク11
の半径分の距離を必要とする。
【0041】さらに、CCDセンサ8を含む判定手段の
他の機能としては、前記画像記録後に、取り出し位置ま
でコンパクトディスク11を移動する際にコンパクトデ
ィスク11上の記録された画像を読み取って、予めプロ
グラムされた画像記録データと記録された画像とを照合
する機能により画像データ通りに記録されているか否か
を判断する。記録された画像に異常があると判断した場
合には取り出し位置に停止させると同時に記録画像に異
常がある由の警告を発する。
【0042】以上述べたように、本実施形態において
は、操作者によりコンパクトディスク11を載置するこ
とを前提として説明したが、この方法とは異なりコンパ
クトディスクを何かの手段により自動的にテーブル上に
供給載置した場合も同様効果が得られ、その際の供給載
置手段も載置方向を考慮したものではなく簡易な手段で
よい。
【0043】さらに、本実施形態においては、記録手段
としてインクジェット方式を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限るものではなく熱転写記録方式等、直
接、記録媒体に画像記録できる記録方式に対しても適用
できる。
【0044】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0045】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0046】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0047】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0048】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0049】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0050】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0051】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0052】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスク状の記録媒体の被記録面上に既に画像が記録さ
れている場合には、その画像の方向性に従って追加の画
像を記録することができる。
【0054】また、本発明においては、ディスク状記録
媒体の形状を検知することにより以下のような効果をも
有する。
【0055】剛性を有する記録媒体としてのディスク状
記録媒体の表面に画像記録を行う前に用紙上に記録を行
って画像の配置や色味等をチェックできるのでミスのな
い画像記録が可能である。
【0056】ディスク状記録媒体上に版等を必要とせず
直接画像を記録できるので記録をするためのコストが低
減できるほか、記録作成に手番、日程等を短縮できる。
【0057】搬送手段上に載置されたディスク状記録媒
体の位置を検知して画像の記録位置を決定するために操
作者はおおよその位置に載置するだけで適正な画像記録
が行われるほか、自動的に載置する手段を有する装置に
おいても載置位置の誤差があっても正確に画像記録を行
える。
【0058】また、記録された画像を記録データと比較
チェックして異常を検出するので記録画像として安定し
たものが得られる。さらに位置を検出する手段が画像の
異常を検出する手段とを兼ねているため安価で簡易な装
置に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の一実施形態を示す概略
平面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う概略断面図であ
る。
【図3】(A)〜(C)は本発明の画像記録装置に供給
され得る記録媒体としてのコンパクトディスクの構成を
示すもので、(A)は平面図であり、(B)は拡大平面
図であり、(C)は断面図である。
【符号の説明】
1 載置台 2 ターンテーブル 3 凹部 4 回転駆動モータ 5 駆動軸 6 案内軸 7 直線駆動モータ 8 CCDセンサ 9 ヘッド 10a 駆動軸 10b 駆動軸 11 コンパクトディスク 20 マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 3/04 101Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の被記録面に対して記録動作を
    行う記録手段を用いて画像を記録する画像記録装置であ
    って、 記録媒体を支持する支持手段と、 該支持手段により支持された前記記録媒体を回転させる
    回転手段と、 前記支持手段を直線的に移動させる直線移動手段と、 前記支持手段により支持された前記記録媒体の方向性を
    判定する判定手段と、 該判定手段により判定された前記記録媒体の方向性情報
    に基づいて前記回転手段を制御して前記記録媒体の方向
    性に応じた記録を前記記録手段により行わせる制御手段
    とを含むことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体はディスク状であることを
    特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記記録手段により記
    録媒体の被記録面に記録される画像の方向性に関連した
    マークを読み取る手段を含むことを特徴とする請求項1
    または2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段は、電荷結合素子であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記読取手段は、前記記録媒体の被記録
    面の少なくとも一部の読取が可能であることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記直線移動手段の移
    動方向に対して交差する方向に移動可能であるシリアル
    型のインクジェットヘッドであることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかの項に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、前記直線移動手段の移
    動方向に対して交差する方向に延在するライン型のイン
    クジェットヘッドであることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかの項に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、インクを前記記録媒体
    の被記録面に吐出して画像を記録するインクジェット記
    録手段であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    の項に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット記録手段は、インク
    を吐出するために利用される熱エネルギを発生する熱エ
    ネルギ発生体を有することを特徴とする請求項8記載の
    画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記熱エネルギ発生体は、前記インク
    に膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換
    体であることを特徴とする請求項9記載の画像記録装
    置。
JP23130697A 1997-08-27 1997-08-27 画像記録装置 Pending JPH1158711A (ja)

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