JPWO2003107303A1 - 位置通知装置 - Google Patents
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Abstract
位置通知装置(1)は、データ端末装置(3)を識別するための識別情報を記憶部(11)に格納した状態で、データ端末装置(3)から、対象物の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を取得する。これに応答して、位置通知装置(1)は、今回取得した識別情報が記憶部(11)に格納されているか否かを判断する。識別情報が格納されている場合に、位置通知装置(1)は、対象物の位置情報を作成して、データ端末装置(3)に送信する。
Description
技術分野
本発明は、位置通知装置に関し、より特定的には、対象物の現在位置を外部のデータ端末装置に送信する位置通知装置に関する。
背景技術
従来の位置通知装置として、例えば、特開平11−86195号公報に開示された車両用電子メール装置がある。車両用電子メール装置は、車両用ナビゲーション装置により推定された対象物(上記公報では車両)の現在位置に基づいて送信用メッセージを含む電子メールを作成し、作成した電子メールを、通信部を介してインターネット上の第1のメールサーバに送信する。
第1のメールサーバは、車両用電子メール装置から送信されてくる電子メールを一時的に格納した後、電子メールに記述されている宛先で特定される第2のメールサーバに電子メールを送信する。第2のメールサーバに格納された電子メールは、電子メールの受信機能を有する受信者側のデータ端末装置により取得される。
しかしながら、上述の車両用電子メール装置は、予め設定された時間間隔、又は、車両が予め設定された距離を進む毎に、送信用メッセージを含む電子メールを作成し送信する。そのため、上述の受信者は、自分が車両の位置を知りたい時に、車両の現在位置を知ることができないという問題点がある。
それ故に、本発明は、受信者が容易に遠隔の対象物の現在位置を知ることができる位置通知装置を提供することを目的とする。
発明の開示
上述の目的を達成するために、本発明の第1の局面は、対象物の位置情報を遠隔のデータ端末装置に送信する位置通知装置であって、データ端末装置を識別するための識別情報を記憶する記憶部と、データ端末装置から、対象物の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を受信する受信部と、受信部により受信された位置要求に応答して、受信部により受信された識別情報が記憶部に格納されているか否かを判断する識別情報判断部と、識別情報判断部により識別情報が記憶部に格納されていると判断された場合に、対象物の位置情報を作成する位置情報作成部と、位置情報作成部により作成された位置情報を、データ端末装置に送信する送信部とを備える。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を、添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
発明を実施するための最良の形態
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。図1において、位置通知装置1は、典型的には車両用ナビゲーションシステムに組み込まれており、記憶部11と、入力部12と、位置検出部13と、ナビゲーション部14と、表示部15と、受信部16と、送信部17と、通知制御部18とを備えている。
記憶部11は、典型的にはハードディスクドライブのような不揮発性記憶装置であり、地図を作成するために必要な地図データベース(以下、地図DBと称する)を格納する。地図DBは、一般的なものでよく、文字データと、道路ネットワークデータと、オブジェクトデータとを含む。
文字データは、地図に重畳される文字列と、対象となる文字列を地図上のどこを表すかを示す位置情報とを含む。文字列の典型例としては、交差点名、道路名、河川名、市町村名及び施設名がある。
道路ネットワークデータは、地図上の道路がどのように繋がっているかを、複数のノード及び複数のリンクを使って表現する。ここで、ノードはそれぞれ、交差点、屈曲点及び行き止まりのような道路上の特徴点に割り当てられ、自身が割り当てられた特徴点の位置を特定するための情報を少なくとも含む。また、リンクはそれぞれ、2つの特徴点を繋ぐ道路区間を表し、少なくとも、2特徴点を表すノードを特定する情報を含む。
オブジェクトデータは、公園、橋、河川、鉄道、建物及び緑地帯のように地図を構成する要素を表す。
記憶部11はさらに、識別情報のデータベース(以下、識別情報DBと称する)111を格納する。識別情報DB111は、本位置通知装置1からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に電子メールアドレスである。
入力部12は典型的には、後述する表示部15の画面(図示せず)に設けられるタッチパネル、ナビゲーションシステムの本体前面に設けられるスイッチ、ナビゲーションシステムに付属のリモートコントローラに設けられるスイッチ、又は音声入力装置から、若しくはそれらの組み合わせからなる。
位置検出部13は、典型的にはGPS(Global Positioning System)のような測位システムに収容されるいくつかの人工衛星から送られてくる情報を使って、車両の現在位置を算出する。なお、本実施形態では、他の測位システムからの情報を使って車両の現在位置を算出することを、他律航法と称する。位置検出部13はさらに、図示しない車速センサからの現在の車速を使って、車両の走行距離を算出し、さらに、算出した走行距離と、図示しない方位センサからの現在の進行方向とを積算して、車両の現在位置を算出する(自律航法)。位置検出部13は、他律航法により得た現在位置と、自律航法により得た現在位置とを相補的に利用して、車両Vの現在位置を高精度に推定する なお、上述から明らかなように、位置検出部13では、いわゆるハイブリッド航法が採用されている。しかし、これに限らず、位置検出部13は、他律航法のみを採用することも可能である。
ナビゲーション部14は、ナビゲーションシステムに要求される各種処理を行う。ナビゲーション部14の典型的な処理としては、地図DB及び位置検出部13からの現在位置を使って、車両の現在位置及びその周辺地図を表す地図画像を作成するものがある。他にも、それぞれが所定の方法で指定された出発地から目的地までの経路を探索した後に、探索された経路に従って車両を目的地まで誘導するための誘導画像を作成する処理がある。
表示部15は、典型的には液晶ディスプレイ及びその駆動回路から構成され、ナビゲーション部14で作成される地図画像及び誘導画像を表示する。さらに、表示部15は、通知制御部18で作成される登録確認画像を表示する。
受信部16は、外部のデジタルネットワーク2から無線回線を通じて送られてくる電子メールを受信して、通知制御部18に送る。ここで、受信部16が受信する電子メールは、位置通知装置1から位置情報の提供を要求するデータ端末装置3から元々送られ、車両の位置情報を要求するためのキャラクタ列(以下、要求識別子と称する)を含む。
送信部17は、通知制御部18で作成される電子メールを無線回線に送出する。ここで、通知制御部18で作成される電子メールには、車両の現在位置を特定可能な情報(以下、位置情報と称する)を含む。
通知制御部18は、車両の現在位置をデータ端末装置3に提供するために必要な処理を行う。なお、通知制御部18の処理については、後で詳説する。
以上の位置通知装置1は、デジタルネットワーク2を通じて、予め定められたデータ端末装置3とデータ通信を行う。ここで、データ端末装置3は、本実施形態では、電子メールの送受信機能を有する装置であって、典型的には、携帯電話、ナビゲーションシステム、PDA(Personal Digital Assistant)又はパーソナルコンピュータである。
次に、位置通知装置1の動作及び処理について説明する。まず、車両のドライバは、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電子メールアドレスを入力する。以下、車両のドライバを、自車両の現在位置を提供するという観点から「提供者」と称し、データ端末装置3を有する者を、提供者の車両の現在位置を受け取るという観点から「受領者」と称する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図2のフローチャートを参照して、位置通知装置1の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、上述したようなナビゲーションに必要な処理を行う。
受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メールを作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子を含む。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置1に割り当てられている電子メールアドレスが記述される。以下、本実施形態では、データ端末装置3側で作成される電子メールのことを「位置要求」と称する場合がある。データ端末装置3で作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置1において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図2のステップA1)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回の電子メールにおいて予め定められた欄から、要求識別子を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出した要求識別子が車両の位置情報を要求するためのか否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップA2)。
ステップA2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップA1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールから送信元アドレス欄から、データ端末装置3の電子メールアドレスを取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出した電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップA3)。
ステップA3でYESと判断と判断した場合、通知制御部18は、ナビゲーション部14に、前述の位置情報を要求する。ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、位置検出部13から現在位置を受け取り、さらに地図DBの道路ネットワークデータを使って、受け取った現在位置を地図上の道路上のマッチングさせる(マップマッチング)。これによって、ナビゲーション部14は、地図上における車両の現在位置を認識する。その後、ナビゲーション部14は、地図DBの文字データから、所定の文字列を取り出す。取り出される文字列としては、車両が現在走行している市町村名又は道路名、若しくは車両の現在位置に最も近い交差点名又は施設名がある。通知制御部18は、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップA4)。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、受け取った文字列から、典型的にはテキストからなる位置情報としての本文又はサブジェクトを作成して、電子メールの本文欄又はサブジェクト欄に設定する。この時作成されるテキストの例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。また、この電子メールのあて先欄には、データ端末装置3の電子メールアドレスが設定される。その後、通知制御部18は、作成した電子メールを送信部17に渡し、送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップA5)。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置3からの電子メールを受信する。その後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を図3に示すように表示する。これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップA3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に、提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、登録案内処理を行う(ステップA6)。具体的には、通知制御部18は、ステップA3で取り出した電子メールアドレスを識別情報DB111に登録しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、登録確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った登録確認画像を、図4に示すように表示する。
提供者は、表示された登録確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答が電子メールアドレスの登録許可を示す場合には(ステップA7)、対象となる電子メールアドレスを記憶部11の識別情報DB111に登録し(ステップA8)、その後、ステップA4を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップA7)、ステップA8を行わず、ステップA1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップA1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「位置情報の提供することはできません。」が本文欄又はサブジェクト欄に設定された電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本実施形態によれば、受領者は、提供者の現在位置を知りたい場合には、自身のデータ端末装置3を操作して、位置通知装置1に対して位置要求を送信する。データ端末装置3は、自身に割り当てられた電子メールアドレスが記憶部11に登録されている場合、又は提供者が許可した場合にのみ、位置通知装置1から提供者の現在位置を受け取る。これによって、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置1は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の実施形態において、通知制御部18は、ステップA5において、ナビゲーション部14から得られる文字列を使って、テキストからなる位置情報を作成していた。しかし、これに限らず、ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として作成し、通知制御部18は、ステップA5において、周辺地図画像が位置情報として添付された電子メールを作成しても構わない。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1及びデータ端末装置3とは電子メールを使って、位置情報の送信及び受信を行っていた。しかし、これに限らず、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置1及びデータ端末装置3は、インターネットプロトコル(以下、IP(Internet Protocol)と略記する)に従って位置情報の送信及び受信を行っても構わない。ただし、この場合、識別情報は、位置通知装置1及びデータ端末装置3に対して固有的に割り当てられているMAC(Media Access Control)アドレスになる。したがって、識別情報DB111は、図5に示すように、MACアドレスの集まりとなる。
また、IPであってもバージョン6(IPv6)のように、位置通知装置1及びデータ端末装置3に固有のIPアドレスを割り当てることが可能になると、識別情報としてIPアドレスを利用することもできる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は、その所定欄に要求識別子が設定された電子メールを位置通知装置1に送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、車両の位置情報を要求するためのデータを作成し、作成したデータを添付した電子メールを位置通知装置1に送信しても構わない。この場合、通知制御部18は、ステップA2で、添付データを解釈して、解釈した結果に基づいて、データ端末装置3が位置情報を要求しているか否かを判断することになる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は電子メールを使って位置情報を要求し、位置通知装置1は、電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、電子メール及びIPのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置1は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後に、電子メールアドレス及びMACアドレス(又はIPアドレス)が記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置1は、電子メール及びIPのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供する。
また、一般的に車載機器は車両のバッテリーにより供給される電圧により駆動する。しかし、位置通知装置1に専用の二次電池を実装しておくことで、車両のイグニッションスイッチがオフの場合であっても、データ端末装置3は、車両の位置情報を受信することが可能となる。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1は、車両用ナビゲーションシステムに組み込まれるとして説明したが、これに限らず、歩行者ナビゲーションシステムに組み込まれても良い。
(第1の変型例)
図6は、位置通知装置1の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。図6において、位置通知装置10は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりに少なくとも1つのパスワードを含む点で相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び10の間に構成面の相違点は無い。それ故、図6において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
パスワードは、前述の提供者が自由に決めることが可能なキャラクタ列である。なお、パスワードは、提供者が現在位置を通知しても構わない受領者と、提供者との間で決められてもよい。
次に、位置通知装置10の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、決められたパスワードを入力する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図7のフローチャートを参照して、位置通知装置10の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者には、識別情報DB111に提供者により登録されたパスワードが予め与えられる。この条件の下で、受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メール(位置要求)を作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子及び前述のパスワードを含む。ここで、要求識別子及びパスワードは予め定められた書式を有する。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置10に予め割り当てられている電子メールアドレスが記述される。作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置10において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信する(図7のステップB1)。通知制御部18は、受信部16により受信された電子メールにおいて要求識別子が設定されている欄からキャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出したキャラクタ列が要求識別子か否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップB2)。
ステップB2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールにおいてパスワードが設定される欄から、キャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出したキャラクタ列と同じパスワードが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップB3)。
ステップB3でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB4)。なお、ステップB4で、通知制御部18は、前述の実施形態で述べたように、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として、ナビゲーション部14から受け取っても構わない。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、前述のステップA5と同様にして、位置情報を含む電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップB5)。
データ端末装置3は、前述の実施形態で説明したように、位置通知装置3から送られてきた電子メールを使って、提供者の位置情報を表示する(図3参照)。
また、ステップB3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に、パスワード通知確認を行う(ステップB6)。具体的には、通知制御部18は、識別情報DB111に登録されているパスワードを、今回の電子メールの送信者に通知しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、通知確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った通知確認画像を、図8に示すように表示する。
提供者は、表示された通知確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答がパスワードの通知許可を示す場合には(ステップB7)、ステップB4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB8)。
その後、識別情報DB111に登録されているパスワードと、提供者の位置情報とを含んでおり、あて先欄に上記送信者の電子メールアドレスが設定された電子メールを、通知制御部18は作成し、作成した電子メールを送信部17を通じてデジタルネットワーク2に送出する(ステップB9)。これによって、今回の電子メールの送信者もまた、位置情報の提供を受けることが可能となる。その後、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機する。
逆に、ステップB7において、受け取った回答が登録不許可を示す場合には、ステップB8及びB9を行わずに、ステップB1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップB1に戻る前に、正規なパスワードでないことに起因して、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨を含む電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置10によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。さらに、位置通知装置10は、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
さらに、本変型例によれば、位置通知装置10は、少なくとも提供者が自由に定めることが可能なパスワードを識別情報DB111に登録する。従って、登録されたパスワードを複数の受領者に知らせておけば、位置通知装置10は、提供者の位置情報を各受領者に提供できる。つまり、少なくとも1個のパスワードが登録されていれば、位置通知装置10は、複数の受領者に位置情報を提供できる。従って、各受領者の電子メールアドレスを識別情報DB111に登録する必要がある前述の実施形態と比較すると、提供者が入力部12を操作する回数を減らすことができる。これによって、提供者にとって、より使い勝手の良い位置通知装置10を提供することができる。
(第2の変型例)
図9は、位置通知装置1の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。図9において、位置通知装置20は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりにいくつかの電話番号を含む点と、受信部16及び送信部17の代わりに通信I/F部201を備える点とで相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び20の間に構成面の相違点は無い。それ故、図9において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
識別情報DB111は、本位置通知装置1からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)としての携帯電話又は固定電話を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に携帯電話又は固定電話に割り当てられた電話番号である。
通信I/F部201は、典型的には車両内に持ち込まれる携帯電話21とデータ通信可能に接続可能に構成される。ここで、携帯電話21は、公衆回線22を通じて、外部のデータ端末装置3とデータ通信を行う。通信I/F部201はさらに、携帯電話21を通じて、音声通話用の制御信号及びトーン信号を受信して、通知制御部18に送る。制御信号の典型例としては、外部のデータ端末装置3から、車両内の携帯電話21への着信を示すもの、外部のデータ端末装置3に割り当てられている電話番号がある。また、トーン信号とは、データ端末装置3のダイヤルボタンを受領者が押した時に、データ端末装置3から送出される信号である。通信I/F部201はさらに、通知制御部18で作成される各種合成音声を、車両内の携帯電話21に送出する。
次に、位置通知装置20の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電話番号を入力する。入力装置12は、入力された電話番号を通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電話番号を、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図10のフローチャートを参照して、位置通知装置20の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者が提供者の現在位置を知りたい時、データ端末装置3は、提供者の携帯電話に発呼する。その結果、車両内の携帯電話21は、公衆回線22を通じて、着信を示す制御信号及びデータ端末装置3の電話番号を示す制御信号を少なくとも受け取る。携帯電話21は、受け取った各制御信号を、位置通知装置20の通信I/F部201に送る。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、受け取った各制御信号を、通知制御部18に送る。通知制御部18は、制御信号により、着信があったことを認識すると(図10のステップC1)、第1の合成音声を作成して、通信I/F部201に送る。通信I/F部201は、受け取った第1の合成音声を、携帯電話21に送信する(ステップC2)。ここで、第1の合成音声は、提供者の位置情報を要求する場合には、第1のダイヤルボタンを押すことを要求し、そうでない場合には第2のダイヤルボタンを押すことを要求するという内容を表す。
位置通知装置20から送出された第1の合成音声は、携帯電話21及び公衆回線22を通じて、データ端末装置3に送信される。受領者は、データ端末装置3から出力される第1の合成音声に従って、第1及び第2のダイヤルボタンのいずれかを操作する。受領者の操作に応答して、データ端末装置3は、第1又は第2のダイヤルボタンが操作されたことを示す第1又は第2のトーン信号を生成して、公衆回線22及び携帯電話21を通じて、位置通知装置20に送信する。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、携帯電話21から第1又は第2のトーン信号を受信し(ステップC3)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回送られてきたものが、第1のトーン信号か否かを判断する(ステップC4)。
ステップC4でNOと判断した場合、今回の着信は、提供者の位置情報を要求するものではなく、通常の音声通話のための着信とみなして、通知制御部118は、図10の処理を終了する。逆に、YESと判断した場合、今回の第1のトーン信号を位置要求とみなして、通知制御部18は、前述の制御信号に含まれる電話番号と同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップC5)。
ステップC5でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップC6)。次に、通知制御部18は、受け取った文字列から、提供者の現在位置を示す第2の合成音声を作成して、通信I/F部201を通じて、携帯電話21に送信する(ステップC7)。第2の合成音声の例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。
第2の合成音声は、第1の合成音声と同様にして、データ端末装置3により受信される。データ端末装置3は、受信した第2の合成音声を出力し、これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップC5でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の発呼者には提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、前述のステップA6と同様の登録案内処理を行う(ステップC8)。なお、ステップC8は、前述のステップA6と比較すると、登録の対象が電子メールアドレスでは無く電話番号である点でのみ相違する。それ故、ステップC8の詳細な説明を省略する。
通知制御部18は、ステップC8の後に受け取った回答が電話番号の登録許可を示す場合には(ステップC9)、対象となる電話番号を識別情報DB111に登録し(ステップC10)、その後、ステップC6を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップC11)、ステップC10を行わず、ステップC1に戻り、新たな着信を待機する。なお、ステップC1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「電話番号が登録されていないため、位置情報の提供することはできません。」という内容の第3の合成音声を作成して、データ端末装置3に送信しても良い。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置20によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置20は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の変型例では、データ端末装置3及び位置通知装置20は、公衆回線22を通じて、位置要求及び位置情報を送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、トーン信号及び電子メールのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置20は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後、さらに、電話番号及び電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置20は、第2の合成音声及び電子メールのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供するようにしても良い。また、位置通知装置20及びデータ端末装置3は、トーン信号及び電子メールに加えて、IPを使って、位置要求及び位置情報を送信しても良い。
また、本変型例では、位置通知装置20は、電話番号を使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、位置通知装置20は、第1の変型例で説明したパスワードを使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断しても良い。この場合、位置通知装置20は、パスワードを要求するための合成音声をデータ端末装置3に送信する。
(第3の変型例)
次に、位置通知装置1の第3の変型例に係る位置通知装置30について説明する。位置通知装置30は、前述の位置通知装置1と比較すると、動作面での相違点はあるが、構成面における相違点は無いので、以下の説明では図1を援用し、位置通知装置30において、位置通知装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
以下、図11のフローチャートを参照して、位置通知装置30の動作及び処理について説明する。前述したように、提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14はナビゲーションを行う。提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、上述したようなナビゲーションを行う。受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、前述の実施形態で説明した位置要求としての電子メールを作成する。データ端末装置3で作成された電子メールは、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30に送信される。
位置通知装置1において、受信部16は、前述のステップA1と同様に、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図11のステップD1)、その後、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、前述のステップA2と同様に、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップD2)。
通知制御部18は、ステップD2でNOと判断した場合、ステップD1に戻るが、逆にYESと判断した場合、ステップA3と同様に、送信元の電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップD3)。
通知制御部18は、ステップD3でYESと判断した場合、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップD4)。
次に、通知制御部18は、前述のステップA5と同様にして、位置情報としての電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップD5)。
次に、通知制御部18は、ステップD5を行った後に、予め定められた時間を経過したか否かを判断する(ステップD6)。ところで、後で明らかになるが、本変型例において、位置情報は、概ね上記時間間隔を空けて繰り返し提供される。ここで、ステップD6の時間があまりに短いと位置通知装置30及びデータ端末装置3のデータ通信費用が増え、それがあまりにも長いと、データ端末装置3で提供者の現在位置が把握しづらくなるので、典型的には車両の走行速度を考慮して、例えば10分のように適切な値に設定される。
通知制御部18は、ステップD6でYESと判断すると、位置情報の提供を終了するか否かを判断する(ステップD7)。位置情報の提供を終了するか否かを判断する基準はいくつかあるが、第1に、データ端末装置3から、位置情報の提供を終了する旨を含む電子メールが到着したか否かがある。第2に、ナビゲーション部14は、周知の経路探索により得られた最適経路に従って、車両の目的地まで誘導している場合がある。このような場合には、車両が目的地に着いたか否かにより、ステップD7の判断を行っても良い。
位置通知制御部18は、ステップD7でYESと判断すると、ステップD1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機するが、逆にNOと判断した場合、ステップD4に戻り、新たな位置情報を作成する。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30からの各電子メールを時間間隔をおいて受信する。各電子メールの受信後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を表示する(図3参照)。これによって、受領者は、提供者の現在位置を継続的に知ることができる。
また、ステップD3においてNOと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA6、A7及びA8と同様の処理を行う(ステップD8、D9及びD10)。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置30によれば、予め定められた時間毎に、位置情報をデータ端末装置3に提供するので、提供者の移動状況が受領者に分かりやすくなる。また、データ端末装置3は、最初に1回だけ位置要求を送信するだけで、その後、位置通知装置30からの位置情報を継続的に受け取ることができるので、受領者にとって使い勝手の良い位置通知装置30を提供することができる。
なお、以上の変型例では、位置通知装置30は、ステップD6において、予め定められた時間を経過したか否かを判断していた。しかし、それだけに限らず、位置通知装置30は代替的に、ステップD6において、ステップD5を行った後に車両が予め定められた距離を走行したか否かを判断するようにしてもよい。ここで、車両の走行距離に関しては、車両に設置されている車速センサの検出結果を積算すれば容易に得ることができる。そして、車両が予め定められた距離を走行していれば、通知制御部18はステップD4を行う。他にも、ステップD6では、位置通知装置30は、車両が交差点で右左折したか否かを判断し、右左折した場合に、ステップD4を行っても良い。
また、前述の実施形態と同様に、通知制御部18は、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報が位置情報として添付された電子メールを作成しても構わない。ここで、周辺地図画像には、図12に示すように、車両の進行方向や走行速度の情報が重畳されることがさらに好ましい。また、車両が停止している場合には、周辺地図画像には、図13に示すように、車両が停止していることを示す情報が重畳されることがさらに好ましい。また、ナビゲーション部14により探索された経路に従って車両が目的地に向けて誘導されている場合には、周辺地図画像には車両の経路が重畳されることが好ましい。
また、以上の変型例で説明たような位置情報の繰り返し送信に関しては、第1及び第2の変型例に係る位置通知システム10及び20にも容易に応用することが可能である。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
産業上の利用可能性
本発明は、車両用のナビゲーションシステムのように、移動体の位置を導出可能な装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示す位置通知装置1の動作を示すフローチャートである。
図3は、図1のデータ端末装置3に表示される位置情報の一例を示す模式図である。
図4は、図2のステップA6で表示部15に表示される登録確認画像の一例を示す模式図である。
図5は、図1に示す識別情報DB111の他の構成例を示す模式図である。
図6は、本発明の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。
図7は、図6に示す位置通知装置10の動作を示すフローチャートである。
図8は、図7のステップB6で表示部15に表示される通知確認画像の一例を示す模式図である。
図9は、本発明の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。
図10は、図9に示す位置通知装置20の動作を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第3の変型例に係る位置通知装置30の動作を示すフローチャートである。
図12は、図11のステップD4で作成される周辺地図画像の一例を示す模式図である。
図13は、図11のステップD4で作成される周辺地図の他の例を示す模式図である。
本発明は、位置通知装置に関し、より特定的には、対象物の現在位置を外部のデータ端末装置に送信する位置通知装置に関する。
背景技術
従来の位置通知装置として、例えば、特開平11−86195号公報に開示された車両用電子メール装置がある。車両用電子メール装置は、車両用ナビゲーション装置により推定された対象物(上記公報では車両)の現在位置に基づいて送信用メッセージを含む電子メールを作成し、作成した電子メールを、通信部を介してインターネット上の第1のメールサーバに送信する。
第1のメールサーバは、車両用電子メール装置から送信されてくる電子メールを一時的に格納した後、電子メールに記述されている宛先で特定される第2のメールサーバに電子メールを送信する。第2のメールサーバに格納された電子メールは、電子メールの受信機能を有する受信者側のデータ端末装置により取得される。
しかしながら、上述の車両用電子メール装置は、予め設定された時間間隔、又は、車両が予め設定された距離を進む毎に、送信用メッセージを含む電子メールを作成し送信する。そのため、上述の受信者は、自分が車両の位置を知りたい時に、車両の現在位置を知ることができないという問題点がある。
それ故に、本発明は、受信者が容易に遠隔の対象物の現在位置を知ることができる位置通知装置を提供することを目的とする。
発明の開示
上述の目的を達成するために、本発明の第1の局面は、対象物の位置情報を遠隔のデータ端末装置に送信する位置通知装置であって、データ端末装置を識別するための識別情報を記憶する記憶部と、データ端末装置から、対象物の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を受信する受信部と、受信部により受信された位置要求に応答して、受信部により受信された識別情報が記憶部に格納されているか否かを判断する識別情報判断部と、識別情報判断部により識別情報が記憶部に格納されていると判断された場合に、対象物の位置情報を作成する位置情報作成部と、位置情報作成部により作成された位置情報を、データ端末装置に送信する送信部とを備える。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を、添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
発明を実施するための最良の形態
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。図1において、位置通知装置1は、典型的には車両用ナビゲーションシステムに組み込まれており、記憶部11と、入力部12と、位置検出部13と、ナビゲーション部14と、表示部15と、受信部16と、送信部17と、通知制御部18とを備えている。
記憶部11は、典型的にはハードディスクドライブのような不揮発性記憶装置であり、地図を作成するために必要な地図データベース(以下、地図DBと称する)を格納する。地図DBは、一般的なものでよく、文字データと、道路ネットワークデータと、オブジェクトデータとを含む。
文字データは、地図に重畳される文字列と、対象となる文字列を地図上のどこを表すかを示す位置情報とを含む。文字列の典型例としては、交差点名、道路名、河川名、市町村名及び施設名がある。
道路ネットワークデータは、地図上の道路がどのように繋がっているかを、複数のノード及び複数のリンクを使って表現する。ここで、ノードはそれぞれ、交差点、屈曲点及び行き止まりのような道路上の特徴点に割り当てられ、自身が割り当てられた特徴点の位置を特定するための情報を少なくとも含む。また、リンクはそれぞれ、2つの特徴点を繋ぐ道路区間を表し、少なくとも、2特徴点を表すノードを特定する情報を含む。
オブジェクトデータは、公園、橋、河川、鉄道、建物及び緑地帯のように地図を構成する要素を表す。
記憶部11はさらに、識別情報のデータベース(以下、識別情報DBと称する)111を格納する。識別情報DB111は、本位置通知装置1からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に電子メールアドレスである。
入力部12は典型的には、後述する表示部15の画面(図示せず)に設けられるタッチパネル、ナビゲーションシステムの本体前面に設けられるスイッチ、ナビゲーションシステムに付属のリモートコントローラに設けられるスイッチ、又は音声入力装置から、若しくはそれらの組み合わせからなる。
位置検出部13は、典型的にはGPS(Global Positioning System)のような測位システムに収容されるいくつかの人工衛星から送られてくる情報を使って、車両の現在位置を算出する。なお、本実施形態では、他の測位システムからの情報を使って車両の現在位置を算出することを、他律航法と称する。位置検出部13はさらに、図示しない車速センサからの現在の車速を使って、車両の走行距離を算出し、さらに、算出した走行距離と、図示しない方位センサからの現在の進行方向とを積算して、車両の現在位置を算出する(自律航法)。位置検出部13は、他律航法により得た現在位置と、自律航法により得た現在位置とを相補的に利用して、車両Vの現在位置を高精度に推定する なお、上述から明らかなように、位置検出部13では、いわゆるハイブリッド航法が採用されている。しかし、これに限らず、位置検出部13は、他律航法のみを採用することも可能である。
ナビゲーション部14は、ナビゲーションシステムに要求される各種処理を行う。ナビゲーション部14の典型的な処理としては、地図DB及び位置検出部13からの現在位置を使って、車両の現在位置及びその周辺地図を表す地図画像を作成するものがある。他にも、それぞれが所定の方法で指定された出発地から目的地までの経路を探索した後に、探索された経路に従って車両を目的地まで誘導するための誘導画像を作成する処理がある。
表示部15は、典型的には液晶ディスプレイ及びその駆動回路から構成され、ナビゲーション部14で作成される地図画像及び誘導画像を表示する。さらに、表示部15は、通知制御部18で作成される登録確認画像を表示する。
受信部16は、外部のデジタルネットワーク2から無線回線を通じて送られてくる電子メールを受信して、通知制御部18に送る。ここで、受信部16が受信する電子メールは、位置通知装置1から位置情報の提供を要求するデータ端末装置3から元々送られ、車両の位置情報を要求するためのキャラクタ列(以下、要求識別子と称する)を含む。
送信部17は、通知制御部18で作成される電子メールを無線回線に送出する。ここで、通知制御部18で作成される電子メールには、車両の現在位置を特定可能な情報(以下、位置情報と称する)を含む。
通知制御部18は、車両の現在位置をデータ端末装置3に提供するために必要な処理を行う。なお、通知制御部18の処理については、後で詳説する。
以上の位置通知装置1は、デジタルネットワーク2を通じて、予め定められたデータ端末装置3とデータ通信を行う。ここで、データ端末装置3は、本実施形態では、電子メールの送受信機能を有する装置であって、典型的には、携帯電話、ナビゲーションシステム、PDA(Personal Digital Assistant)又はパーソナルコンピュータである。
次に、位置通知装置1の動作及び処理について説明する。まず、車両のドライバは、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電子メールアドレスを入力する。以下、車両のドライバを、自車両の現在位置を提供するという観点から「提供者」と称し、データ端末装置3を有する者を、提供者の車両の現在位置を受け取るという観点から「受領者」と称する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図2のフローチャートを参照して、位置通知装置1の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、上述したようなナビゲーションに必要な処理を行う。
受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メールを作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子を含む。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置1に割り当てられている電子メールアドレスが記述される。以下、本実施形態では、データ端末装置3側で作成される電子メールのことを「位置要求」と称する場合がある。データ端末装置3で作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置1において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図2のステップA1)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回の電子メールにおいて予め定められた欄から、要求識別子を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出した要求識別子が車両の位置情報を要求するためのか否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップA2)。
ステップA2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップA1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールから送信元アドレス欄から、データ端末装置3の電子メールアドレスを取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出した電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップA3)。
ステップA3でYESと判断と判断した場合、通知制御部18は、ナビゲーション部14に、前述の位置情報を要求する。ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、位置検出部13から現在位置を受け取り、さらに地図DBの道路ネットワークデータを使って、受け取った現在位置を地図上の道路上のマッチングさせる(マップマッチング)。これによって、ナビゲーション部14は、地図上における車両の現在位置を認識する。その後、ナビゲーション部14は、地図DBの文字データから、所定の文字列を取り出す。取り出される文字列としては、車両が現在走行している市町村名又は道路名、若しくは車両の現在位置に最も近い交差点名又は施設名がある。通知制御部18は、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップA4)。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、受け取った文字列から、典型的にはテキストからなる位置情報としての本文又はサブジェクトを作成して、電子メールの本文欄又はサブジェクト欄に設定する。この時作成されるテキストの例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。また、この電子メールのあて先欄には、データ端末装置3の電子メールアドレスが設定される。その後、通知制御部18は、作成した電子メールを送信部17に渡し、送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップA5)。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置3からの電子メールを受信する。その後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を図3に示すように表示する。これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップA3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に、提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、登録案内処理を行う(ステップA6)。具体的には、通知制御部18は、ステップA3で取り出した電子メールアドレスを識別情報DB111に登録しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、登録確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った登録確認画像を、図4に示すように表示する。
提供者は、表示された登録確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答が電子メールアドレスの登録許可を示す場合には(ステップA7)、対象となる電子メールアドレスを記憶部11の識別情報DB111に登録し(ステップA8)、その後、ステップA4を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップA7)、ステップA8を行わず、ステップA1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップA1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「位置情報の提供することはできません。」が本文欄又はサブジェクト欄に設定された電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本実施形態によれば、受領者は、提供者の現在位置を知りたい場合には、自身のデータ端末装置3を操作して、位置通知装置1に対して位置要求を送信する。データ端末装置3は、自身に割り当てられた電子メールアドレスが記憶部11に登録されている場合、又は提供者が許可した場合にのみ、位置通知装置1から提供者の現在位置を受け取る。これによって、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置1は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の実施形態において、通知制御部18は、ステップA5において、ナビゲーション部14から得られる文字列を使って、テキストからなる位置情報を作成していた。しかし、これに限らず、ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として作成し、通知制御部18は、ステップA5において、周辺地図画像が位置情報として添付された電子メールを作成しても構わない。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1及びデータ端末装置3とは電子メールを使って、位置情報の送信及び受信を行っていた。しかし、これに限らず、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置1及びデータ端末装置3は、インターネットプロトコル(以下、IP(Internet Protocol)と略記する)に従って位置情報の送信及び受信を行っても構わない。ただし、この場合、識別情報は、位置通知装置1及びデータ端末装置3に対して固有的に割り当てられているMAC(Media Access Control)アドレスになる。したがって、識別情報DB111は、図5に示すように、MACアドレスの集まりとなる。
また、IPであってもバージョン6(IPv6)のように、位置通知装置1及びデータ端末装置3に固有のIPアドレスを割り当てることが可能になると、識別情報としてIPアドレスを利用することもできる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は、その所定欄に要求識別子が設定された電子メールを位置通知装置1に送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、車両の位置情報を要求するためのデータを作成し、作成したデータを添付した電子メールを位置通知装置1に送信しても構わない。この場合、通知制御部18は、ステップA2で、添付データを解釈して、解釈した結果に基づいて、データ端末装置3が位置情報を要求しているか否かを判断することになる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は電子メールを使って位置情報を要求し、位置通知装置1は、電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、電子メール及びIPのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置1は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後に、電子メールアドレス及びMACアドレス(又はIPアドレス)が記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置1は、電子メール及びIPのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供する。
また、一般的に車載機器は車両のバッテリーにより供給される電圧により駆動する。しかし、位置通知装置1に専用の二次電池を実装しておくことで、車両のイグニッションスイッチがオフの場合であっても、データ端末装置3は、車両の位置情報を受信することが可能となる。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1は、車両用ナビゲーションシステムに組み込まれるとして説明したが、これに限らず、歩行者ナビゲーションシステムに組み込まれても良い。
(第1の変型例)
図6は、位置通知装置1の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。図6において、位置通知装置10は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりに少なくとも1つのパスワードを含む点で相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び10の間に構成面の相違点は無い。それ故、図6において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
パスワードは、前述の提供者が自由に決めることが可能なキャラクタ列である。なお、パスワードは、提供者が現在位置を通知しても構わない受領者と、提供者との間で決められてもよい。
次に、位置通知装置10の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、決められたパスワードを入力する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図7のフローチャートを参照して、位置通知装置10の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者には、識別情報DB111に提供者により登録されたパスワードが予め与えられる。この条件の下で、受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メール(位置要求)を作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子及び前述のパスワードを含む。ここで、要求識別子及びパスワードは予め定められた書式を有する。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置10に予め割り当てられている電子メールアドレスが記述される。作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置10において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信する(図7のステップB1)。通知制御部18は、受信部16により受信された電子メールにおいて要求識別子が設定されている欄からキャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出したキャラクタ列が要求識別子か否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップB2)。
ステップB2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールにおいてパスワードが設定される欄から、キャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出したキャラクタ列と同じパスワードが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップB3)。
ステップB3でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB4)。なお、ステップB4で、通知制御部18は、前述の実施形態で述べたように、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として、ナビゲーション部14から受け取っても構わない。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、前述のステップA5と同様にして、位置情報を含む電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップB5)。
データ端末装置3は、前述の実施形態で説明したように、位置通知装置3から送られてきた電子メールを使って、提供者の位置情報を表示する(図3参照)。
また、ステップB3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に、パスワード通知確認を行う(ステップB6)。具体的には、通知制御部18は、識別情報DB111に登録されているパスワードを、今回の電子メールの送信者に通知しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、通知確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った通知確認画像を、図8に示すように表示する。
提供者は、表示された通知確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答がパスワードの通知許可を示す場合には(ステップB7)、ステップB4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB8)。
その後、識別情報DB111に登録されているパスワードと、提供者の位置情報とを含んでおり、あて先欄に上記送信者の電子メールアドレスが設定された電子メールを、通知制御部18は作成し、作成した電子メールを送信部17を通じてデジタルネットワーク2に送出する(ステップB9)。これによって、今回の電子メールの送信者もまた、位置情報の提供を受けることが可能となる。その後、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機する。
逆に、ステップB7において、受け取った回答が登録不許可を示す場合には、ステップB8及びB9を行わずに、ステップB1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップB1に戻る前に、正規なパスワードでないことに起因して、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨を含む電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置10によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。さらに、位置通知装置10は、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
さらに、本変型例によれば、位置通知装置10は、少なくとも提供者が自由に定めることが可能なパスワードを識別情報DB111に登録する。従って、登録されたパスワードを複数の受領者に知らせておけば、位置通知装置10は、提供者の位置情報を各受領者に提供できる。つまり、少なくとも1個のパスワードが登録されていれば、位置通知装置10は、複数の受領者に位置情報を提供できる。従って、各受領者の電子メールアドレスを識別情報DB111に登録する必要がある前述の実施形態と比較すると、提供者が入力部12を操作する回数を減らすことができる。これによって、提供者にとって、より使い勝手の良い位置通知装置10を提供することができる。
(第2の変型例)
図9は、位置通知装置1の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。図9において、位置通知装置20は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりにいくつかの電話番号を含む点と、受信部16及び送信部17の代わりに通信I/F部201を備える点とで相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び20の間に構成面の相違点は無い。それ故、図9において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
識別情報DB111は、本位置通知装置1からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)としての携帯電話又は固定電話を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に携帯電話又は固定電話に割り当てられた電話番号である。
通信I/F部201は、典型的には車両内に持ち込まれる携帯電話21とデータ通信可能に接続可能に構成される。ここで、携帯電話21は、公衆回線22を通じて、外部のデータ端末装置3とデータ通信を行う。通信I/F部201はさらに、携帯電話21を通じて、音声通話用の制御信号及びトーン信号を受信して、通知制御部18に送る。制御信号の典型例としては、外部のデータ端末装置3から、車両内の携帯電話21への着信を示すもの、外部のデータ端末装置3に割り当てられている電話番号がある。また、トーン信号とは、データ端末装置3のダイヤルボタンを受領者が押した時に、データ端末装置3から送出される信号である。通信I/F部201はさらに、通知制御部18で作成される各種合成音声を、車両内の携帯電話21に送出する。
次に、位置通知装置20の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電話番号を入力する。入力装置12は、入力された電話番号を通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電話番号を、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図10のフローチャートを参照して、位置通知装置20の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者が提供者の現在位置を知りたい時、データ端末装置3は、提供者の携帯電話に発呼する。その結果、車両内の携帯電話21は、公衆回線22を通じて、着信を示す制御信号及びデータ端末装置3の電話番号を示す制御信号を少なくとも受け取る。携帯電話21は、受け取った各制御信号を、位置通知装置20の通信I/F部201に送る。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、受け取った各制御信号を、通知制御部18に送る。通知制御部18は、制御信号により、着信があったことを認識すると(図10のステップC1)、第1の合成音声を作成して、通信I/F部201に送る。通信I/F部201は、受け取った第1の合成音声を、携帯電話21に送信する(ステップC2)。ここで、第1の合成音声は、提供者の位置情報を要求する場合には、第1のダイヤルボタンを押すことを要求し、そうでない場合には第2のダイヤルボタンを押すことを要求するという内容を表す。
位置通知装置20から送出された第1の合成音声は、携帯電話21及び公衆回線22を通じて、データ端末装置3に送信される。受領者は、データ端末装置3から出力される第1の合成音声に従って、第1及び第2のダイヤルボタンのいずれかを操作する。受領者の操作に応答して、データ端末装置3は、第1又は第2のダイヤルボタンが操作されたことを示す第1又は第2のトーン信号を生成して、公衆回線22及び携帯電話21を通じて、位置通知装置20に送信する。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、携帯電話21から第1又は第2のトーン信号を受信し(ステップC3)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回送られてきたものが、第1のトーン信号か否かを判断する(ステップC4)。
ステップC4でNOと判断した場合、今回の着信は、提供者の位置情報を要求するものではなく、通常の音声通話のための着信とみなして、通知制御部118は、図10の処理を終了する。逆に、YESと判断した場合、今回の第1のトーン信号を位置要求とみなして、通知制御部18は、前述の制御信号に含まれる電話番号と同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップC5)。
ステップC5でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップC6)。次に、通知制御部18は、受け取った文字列から、提供者の現在位置を示す第2の合成音声を作成して、通信I/F部201を通じて、携帯電話21に送信する(ステップC7)。第2の合成音声の例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。
第2の合成音声は、第1の合成音声と同様にして、データ端末装置3により受信される。データ端末装置3は、受信した第2の合成音声を出力し、これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップC5でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の発呼者には提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、前述のステップA6と同様の登録案内処理を行う(ステップC8)。なお、ステップC8は、前述のステップA6と比較すると、登録の対象が電子メールアドレスでは無く電話番号である点でのみ相違する。それ故、ステップC8の詳細な説明を省略する。
通知制御部18は、ステップC8の後に受け取った回答が電話番号の登録許可を示す場合には(ステップC9)、対象となる電話番号を識別情報DB111に登録し(ステップC10)、その後、ステップC6を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップC11)、ステップC10を行わず、ステップC1に戻り、新たな着信を待機する。なお、ステップC1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「電話番号が登録されていないため、位置情報の提供することはできません。」という内容の第3の合成音声を作成して、データ端末装置3に送信しても良い。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置20によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置20は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の変型例では、データ端末装置3及び位置通知装置20は、公衆回線22を通じて、位置要求及び位置情報を送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、トーン信号及び電子メールのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置20は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後、さらに、電話番号及び電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置20は、第2の合成音声及び電子メールのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供するようにしても良い。また、位置通知装置20及びデータ端末装置3は、トーン信号及び電子メールに加えて、IPを使って、位置要求及び位置情報を送信しても良い。
また、本変型例では、位置通知装置20は、電話番号を使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、位置通知装置20は、第1の変型例で説明したパスワードを使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断しても良い。この場合、位置通知装置20は、パスワードを要求するための合成音声をデータ端末装置3に送信する。
(第3の変型例)
次に、位置通知装置1の第3の変型例に係る位置通知装置30について説明する。位置通知装置30は、前述の位置通知装置1と比較すると、動作面での相違点はあるが、構成面における相違点は無いので、以下の説明では図1を援用し、位置通知装置30において、位置通知装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
以下、図11のフローチャートを参照して、位置通知装置30の動作及び処理について説明する。前述したように、提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14はナビゲーションを行う。提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、上述したようなナビゲーションを行う。受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、前述の実施形態で説明した位置要求としての電子メールを作成する。データ端末装置3で作成された電子メールは、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30に送信される。
位置通知装置1において、受信部16は、前述のステップA1と同様に、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図11のステップD1)、その後、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、前述のステップA2と同様に、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップD2)。
通知制御部18は、ステップD2でNOと判断した場合、ステップD1に戻るが、逆にYESと判断した場合、ステップA3と同様に、送信元の電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップD3)。
通知制御部18は、ステップD3でYESと判断した場合、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップD4)。
次に、通知制御部18は、前述のステップA5と同様にして、位置情報としての電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップD5)。
次に、通知制御部18は、ステップD5を行った後に、予め定められた時間を経過したか否かを判断する(ステップD6)。ところで、後で明らかになるが、本変型例において、位置情報は、概ね上記時間間隔を空けて繰り返し提供される。ここで、ステップD6の時間があまりに短いと位置通知装置30及びデータ端末装置3のデータ通信費用が増え、それがあまりにも長いと、データ端末装置3で提供者の現在位置が把握しづらくなるので、典型的には車両の走行速度を考慮して、例えば10分のように適切な値に設定される。
通知制御部18は、ステップD6でYESと判断すると、位置情報の提供を終了するか否かを判断する(ステップD7)。位置情報の提供を終了するか否かを判断する基準はいくつかあるが、第1に、データ端末装置3から、位置情報の提供を終了する旨を含む電子メールが到着したか否かがある。第2に、ナビゲーション部14は、周知の経路探索により得られた最適経路に従って、車両の目的地まで誘導している場合がある。このような場合には、車両が目的地に着いたか否かにより、ステップD7の判断を行っても良い。
位置通知制御部18は、ステップD7でYESと判断すると、ステップD1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機するが、逆にNOと判断した場合、ステップD4に戻り、新たな位置情報を作成する。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30からの各電子メールを時間間隔をおいて受信する。各電子メールの受信後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を表示する(図3参照)。これによって、受領者は、提供者の現在位置を継続的に知ることができる。
また、ステップD3においてNOと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA6、A7及びA8と同様の処理を行う(ステップD8、D9及びD10)。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置30によれば、予め定められた時間毎に、位置情報をデータ端末装置3に提供するので、提供者の移動状況が受領者に分かりやすくなる。また、データ端末装置3は、最初に1回だけ位置要求を送信するだけで、その後、位置通知装置30からの位置情報を継続的に受け取ることができるので、受領者にとって使い勝手の良い位置通知装置30を提供することができる。
なお、以上の変型例では、位置通知装置30は、ステップD6において、予め定められた時間を経過したか否かを判断していた。しかし、それだけに限らず、位置通知装置30は代替的に、ステップD6において、ステップD5を行った後に車両が予め定められた距離を走行したか否かを判断するようにしてもよい。ここで、車両の走行距離に関しては、車両に設置されている車速センサの検出結果を積算すれば容易に得ることができる。そして、車両が予め定められた距離を走行していれば、通知制御部18はステップD4を行う。他にも、ステップD6では、位置通知装置30は、車両が交差点で右左折したか否かを判断し、右左折した場合に、ステップD4を行っても良い。
また、前述の実施形態と同様に、通知制御部18は、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報が位置情報として添付された電子メールを作成しても構わない。ここで、周辺地図画像には、図12に示すように、車両の進行方向や走行速度の情報が重畳されることがさらに好ましい。また、車両が停止している場合には、周辺地図画像には、図13に示すように、車両が停止していることを示す情報が重畳されることがさらに好ましい。また、ナビゲーション部14により探索された経路に従って車両が目的地に向けて誘導されている場合には、周辺地図画像には車両の経路が重畳されることが好ましい。
また、以上の変型例で説明たような位置情報の繰り返し送信に関しては、第1及び第2の変型例に係る位置通知システム10及び20にも容易に応用することが可能である。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
産業上の利用可能性
本発明は、車両用のナビゲーションシステムのように、移動体の位置を導出可能な装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示す位置通知装置1の動作を示すフローチャートである。
図3は、図1のデータ端末装置3に表示される位置情報の一例を示す模式図である。
図4は、図2のステップA6で表示部15に表示される登録確認画像の一例を示す模式図である。
図5は、図1に示す識別情報DB111の他の構成例を示す模式図である。
図6は、本発明の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。
図7は、図6に示す位置通知装置10の動作を示すフローチャートである。
図8は、図7のステップB6で表示部15に表示される通知確認画像の一例を示す模式図である。
図9は、本発明の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。
図10は、図9に示す位置通知装置20の動作を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第3の変型例に係る位置通知装置30の動作を示すフローチャートである。
図12は、図11のステップD4で作成される周辺地図画像の一例を示す模式図である。
図13は、図11のステップD4で作成される周辺地図の他の例を示す模式図である。
本発明は、位置通知装置に関し、より特定的には、対象物の現在位置を外部のデータ端末装置に送信する位置通知装置に関する。
従来の位置通知装置として、例えば、特開平11−86195号公報に開示された車両用電子メール装置がある。車両用電子メール装置は、車両用ナビゲーション装置により推定された対象物(上記公報では車両)の現在位置に基づいて送信用メッセージを含む電子メールを作成し、作成した電子メールを、通信部を介してインターネット上の第1のメールサーバに送信する。
第1のメールサーバは、車両用電子メール装置から送信されてくる電子メールを一時的に格納した後、電子メールに記述されている宛先で特定される第2のメールサーバに電子メールを送信する。第2のメールサーバに格納された電子メールは、電子メールの受信機能を有する受信者側のデータ端末装置により取得される。
特開平11−86195号公報
しかしながら、上述の車両用電子メール装置は、予め設定された時間間隔、又は、車両が予め設定された距離を進む毎に、送信用メッセージを含む電子メールを作成し送信する。そのため、上述の受信者は、自分が車両の位置を知りたい時に、車両の現在位置を知ることができないという問題点がある。
それ故に、本発明は、受信者が容易に遠隔の対象物の現在位置を知ることができる位置通知装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一局面は、移動体に搭載されており、移動体の位置情報を遠隔のデータ端末装置に送信する位置通知装置であって、データ端末装置を識別するための識別情報を記憶する記憶部と、データ端末装置から、移動体の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を受信する受信部と、受信部により受信された位置要求に応答して、受信部により受信された識別情報が記憶部に格納されているか否かを判断する識別情報判断部と、識別情報判断部により識別情報が記憶部に格納されていると判断された後、移動体の位置情報を作成する位置情報作成部と、位置情報作成部により作成された各位置情報を、データ端末装置に送信する送信部と、送信部が各位置情報を送信した後に、データ端末装置に位置情報を提供することを終了するか否かを判断する終了判断部を備える。ここで、位置情報作成部は、終了判断部が位置情報の提供を終了しないと判断した場合、時間間隔をおいて、移動体の位置情報を新たに作成する。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を、添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。図1において、位置通知装置1は、典型的には車両用ナビゲーションシステムに組み込まれており、記憶部11と、入力部12と、位置検出部13と、ナビゲーション部14と、表示部15と、受信部16と、送信部17と、通知制御部18とを備えている。
図1は、本発明の一実施形態に係る位置通知装置1の全体構成を示すブロック図である。図1において、位置通知装置1は、典型的には車両用ナビゲーションシステムに組み込まれており、記憶部11と、入力部12と、位置検出部13と、ナビゲーション部14と、表示部15と、受信部16と、送信部17と、通知制御部18とを備えている。
記憶部11は、典型的にはハードディスクドライブのような不揮発性記憶装置であり、地図を作成するために必要な地図データベース(以下、地図DBと称する)を格納する。地図DBは、一般的なものでよく、文字データと、道路ネットワークデータと、オブジェクトデータとを含む。
文字データは、地図に重畳される文字列と、対象となる文字列を地図上のどこを表すかを示す位置情報とを含む。文字列の典型例としては、交差点名、道路名、河川名、市町村名及び施設名がある。
道路ネットワークデータは、地図上の道路がどのように繋がっているかを、複数のノード及び複数のリンクを使って表現する。ここで、ノードはそれぞれ、交差点、屈曲点及び行き止まりのような道路上の特徴点に割り当てられ、自身が割り当てられた特徴点の位置を特定するための情報を少なくとも含む。また、リンクはそれぞれ、2つの特徴点を繋ぐ道路区間を表し、少なくとも、2特徴点を表すノードを特定する情報を含む。
オブジェクトデータは、公園、橋、河川、鉄道、建物及び緑地帯のように地図を構成する要素を表す。
記憶部11はさらに、識別情報のデータベース(以下、識別情報DBと称する)111を格納する。識別情報DB111は、本位置通知装置1からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に電子メールアドレスである。
入力部12は典型的には、後述する表示部15の画面(図示せず)に設けられるタッチパネル、ナビゲーションシステムの本体前面に設けられるスイッチ、ナビゲーションシステムに付属のリモートコントローラに設けられるスイッチ、又は音声入力装置から、若しくはそれらの組み合わせからなる。
位置検出部13は、典型的にはGPS(Global Positioning System )のような測位システムに収容されるいくつかの人工衛星から送られてくる情報を使って、車両の現在位置を算出する。なお、本実施形態では、他の測位システムからの情報を使って車両の現在位置を算出することを、他律航法と称する。位置検出部13はさらに、図示しない車速センサからの現在の車速を使って、車両の走行距離を算出し、さらに、算出した走行距離と、図示しない方位センサからの現在の進行方向とを積算して、車両の現在位置を算出する(自律航法)。位置検出部13は、他律航法により得た現在位置と、自律航法により得た現在位置とを相補的に利用して、車両Vの現在位置を高精度に推定する。なお、上述から明らかなように、位置検出部13では、いわゆるハイブリッド航法が採用されている。しかし、これに限らず、位置検出部13は、他律航法のみを採用することも可能である。
ナビゲーション部14は、ナビゲーションシステムに要求される各種処理を行う。ナビゲーション部14の典型的な処理としては、地図DB及び位置検出部13からの現在位置を使って、車両の現在位置及びその周辺地図を表す地図画像を作成するものがある。他にも、それぞれが所定の方法で指定された出発地から目的地までの経路を探索した後に、探索された経路に従って車両を目的地まで誘導するための誘導画像を作成する処理がある。
表示部15は、典型的には液晶ディスプレイ及びその駆動回路から構成され、ナビゲーション部14で作成される地図画像及び誘導画像を表示する。さらに、表示部15は、通知制御部18で作成される登録確認画像を表示する。
受信部16は、外部のデジタルネットワーク2から無線回線を通じて送られてくる電子メールを受信して、通知制御部18に送る。ここで、受信部16が受信する電子メールは、位置通知装置1から位置情報の提供を要求するデータ端末装置3から元々送られ、車両の位置情報を要求するためのキャラクタ列(以下、要求識別子と称する)を含む。
送信部17は、通知制御部18で作成される電子メールを無線回線に送出する。ここで、通知制御部18で作成される電子メールには、車両の現在位置を特定可能な情報(以下、位置情報と称する)を含む。
通知制御部18は、車両の現在位置をデータ端末装置3に提供するために必要な処理を行う。なお、通知制御部18の処理については、後で詳説する。
以上の位置通知装置1は、デジタルネットワーク2を通じて、予め定められたデータ端末装置3とデータ通信を行う。ここで、データ端末装置3は、本実施形態では、電子メールの送受信機能を有する装置であって、典型的には、携帯電話、ナビゲーションシステム、PDA(Personal Digital Assistant)又はパーソナルコンピュータである。
次に、位置通知装置1の動作及び処理について説明する。まず、車両のドライバは、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電子メールアドレスを入力する。以下、車両のドライバを、自車両の現在位置を提供するという観点から「提供者」と称し、データ端末装置3を有する者を、提供者の車両の現在位置を受け取るという観点から「受領者」と称する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図2のフローチャートを参照して、位置通知装置1の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、上述したようなナビゲーションに必要な処理を行う。
受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メールを作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子を含む。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置1に割り当てられている電子メールアドレスが記述される。以下、本実施形態では、データ端末装置3側で作成される電子メールのことを「位置要求」と称する場合がある。データ端末装置3で作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置1において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図2のステップA1)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回の電子メールにおいて予め定められた欄から、要求識別子を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出した要求識別子が車両の位置情報を要求するためのものか否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップA2)。
ステップA2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップA1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信元アドレス欄から、データ端末装置3の電子メールアドレスを取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出した電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップA3)。
ステップA3でYESと判断と判断した場合、通知制御部18は、ナビゲーション部14に、前述の位置情報を要求する。ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、位置検出部13から現在位置を受け取り、さらに地図DBの道路ネットワークデータを使って、受け取った現在位置を地図上の道路上にマッチングさせる(マップマッチング)。これによって、ナビゲーション部14は、地図上における車両の現在位置を認識する。その後、ナビゲーション部14は、地図DBの文字データから、所定の文字列を取り出す。取り出される文字列としては、車両が現在走行している市町村名又は道路名、若しくは車両の現在位置に最も近い交差点名又は施設名がある。通知制御部18は、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップA4)。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、受け取った文字列から、典型的にはテキストからなる位置情報としての本文又はサブジェクトを作成して、電子メールの本文欄又はサブジェクト欄に設定する。この時作成されるテキストの例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。また、この電子メールのあて先欄には、データ端末装置3の電子メールアドレスが設定される。その後、通知制御部18は、作成した電子メールを送信部17に渡し、送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップA5)。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置3からの電子メールを受信する。その後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を図3に示すように表示する。これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップA3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に、提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、登録案内処理を行う(ステップA6)。具体的には、通知制御部18は、ステップA3で取り出した電子メールアドレスを識別情報DB111に登録しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、登録確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った登録確認画像を、図4に示すように表示する。
提供者は、表示された登録確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答が電子メールアドレスの登録許可を示す場合には(ステップA7)、対象となる電子メールアドレスを記憶部11の識別情報DB111に登録し(ステップA8)、その後、ステップA4を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップA7)、ステップA8を行わず、ステップA1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップA1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「位置情報の提供することはできません。」が本文欄又はサブジェクト欄に設定された電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本実施形態によれば、受領者は、提供者の現在位置を知りたい場合には、自身のデータ端末装置3を操作して、位置通知装置1に対して位置要求を送信する。データ端末装置3は、自身に割り当てられた電子メールアドレスが記憶部11に登録されている場合、又は提供者が許可した場合にのみ、位置通知装置1から提供者の現在位置を受け取る。これによって、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置1は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の実施形態において、通知制御部18は、ステップA5において、ナビゲーション部14から得られる文字列を使って、テキストからなる位置情報を作成していた。しかし、これに限らず、ナビゲーション部14は、通知制御部18からの要求に応答して、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として作成し、通知制御部18は、ステップA5において、周辺地図画像が添付された電子メールを作成しても構わない。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1及びデータ端末装置3とは電子メールを使って、位置情報の送信及び受信を行っていた。しかし、これに限らず、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置1及びデータ端末装置3は、インターネットプロトコル(以下、IP(Internet Protocol)と略記する)に従って位置情報の送信及び受信を行っても構わない。ただし、この場合、識別情報は、位置通知装置1及びデータ端末装置3に対して固有的に割り当てられているMAC(Media Access Control)アドレスになる。したがって、識別情報DB111は、図5に示すように、MACアドレスの集まりとなる。
また、IPであってもバージョン6(IPv6)のように、位置通知装置1及びデータ端末装置3に固有のIPアドレスを割り当てることが可能になると、識別情報としてIPアドレスを利用することもできる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は、その所定欄に要求識別子が設定された電子メールを位置通知装置1に送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、車両の位置情報を要求するためのデータを作成し、作成したデータを添付した電子メールを位置通知装置1に送信しても構わない。この場合、通知制御部18は、ステップA2で、添付データを解釈して、解釈した結果に基づいて、データ端末装置3が位置情報を要求しているか否かを判断することになる。
また、以上の実施形態では、データ端末装置3は電子メールを使って位置情報を要求し、位置通知装置1は、電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、電子メール及びIPのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置1は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後に、電子メールアドレス及びMACアドレス(又はIPアドレス)が記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置1は、電子メール及びIPのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供する。
また、一般的に車載機器は車両のバッテリーにより供給される電圧により駆動する。しかし、位置通知装置1に専用の二次電池を実装しておくことで、車両のイグニッションスイッチがオフの場合であっても、データ端末装置3は、車両の位置情報を受信することが可能となる。
また、以上の実施形態では、位置通知装置1は、車両用ナビゲーションシステムに組み込まれるとして説明したが、これに限らず、歩行者ナビゲーションシステムに組み込まれても良い。
(第1の変型例)
図6は、位置通知装置1の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。図6において、位置通知装置10は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりに少なくとも1つのパスワードを含む点で相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び10の間に構成面の相違点は無い。それ故、図6において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
図6は、位置通知装置1の第1の変型例に係る位置通知装置10の全体構成を示すブロック図である。図6において、位置通知装置10は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりに少なくとも1つのパスワードを含む点で相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び10の間に構成面の相違点は無い。それ故、図6において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
パスワードは、前述の提供者が自由に決めることが可能なキャラクタ列である。なお、パスワードは、提供者が現在位置を通知しても構わない受領者と、提供者との間で決められてもよい。
次に、位置通知装置10の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、決められたパスワードを入力する。入力装置12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図7のフローチャートを参照して、位置通知装置10の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転している間、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者には、識別情報DB111に提供者により登録されたパスワードが予め与えられる。この条件の下で、受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、自身のデータ端末装置3を操作して、下記のような電子メール(位置要求)を作成する。作成された電子メールは、典型的にはサブジェクト欄及び本文欄のように予め定められた欄に、前述の要求識別子及び前述のパスワードを含む。ここで、要求識別子及びパスワードは予め定められた書式を有する。さらに、電子メールのあて先欄には、位置通知装置10に予め割り当てられている電子メールアドレスが記述される。作成された電子メールは、データ端末装置3からデジタルネットワーク2に送出される。
位置通知装置10において、受信部16は、デジタルネットワーク2を通じて、データ端末装置3からの電子メールを受信する(図7のステップB1)。通知制御部18は、受信部16により受信された電子メールにおいて要求識別子が設定されている欄からキャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、取り出したキャラクタ列が要求識別子か否かを判断する。つまり、通知制御部18は、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップB2)。
ステップB2でNOと判断した場合、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新しい電子メールを受信することを待機する。逆に、YESと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールにおいてパスワードが設定される欄から、キャラクタ列を取り出す。その後、通知制御部18は、今回取り出したキャラクタ列と同じパスワードが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップB3)。
ステップB3でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB4)。なお、ステップB4で、通知制御部18は、前述の実施形態で述べたように、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報として、ナビゲーション部14から受け取っても構わない。
次に、通知制御部18は、データ端末装置3から今回送られてきた電子メールに返信するために、前述のステップA5と同様にして、位置情報を含む電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップB5)。
データ端末装置3は、前述の実施形態で説明したように、位置通知装置3から送られてきた電子メールを使って、提供者の位置情報を表示する(図3参照)。
また、ステップB3でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の電子メールの送信者に対するパスワード通知確認を行う(ステップB6)。具体的には、通知制御部18は、識別情報DB111に登録されているパスワードを、今回の電子メールの送信者に通知しても良いか否かを問い合わせるための画像(以下、通知確認画像と称する)を作成して、表示部15に渡す。表示部15は、受け取った通知確認画像を、図8に示すように表示する。
提供者は、表示された通知確認画像を見て、位置通知装置1からの問い合わせに対する回答を、入力部12を操作して入力する。入力部12は、入力された回答を通知制御部18に渡す。通知制御部18は、受け取った回答がパスワードの通知許可を示す場合には(ステップB7)、ステップB4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップB8)。
その後、識別情報DB111に登録されているパスワードと、提供者の位置情報とを含んでおり、あて先欄に上記送信者の電子メールアドレスが設定された電子メールを、通知制御部18は作成し、作成した電子メールを送信部17を通じてデジタルネットワーク2に送出する(ステップB9)。これによって、今回の電子メールの送信者もまた、位置情報の提供を受けることが可能となる。その後、通知制御部18は、ステップB1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機する。
逆に、ステップB7において、受け取った回答が登録不許可を示す場合には、ステップB8及びB9を行わずに、ステップB1に戻り、新たな電子メールの受信を待機する。なお、ステップB1に戻る前に、正規なパスワードでないことに起因して、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨を含む電子メールを作成して、データ端末装置3に返信しても構わない。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置10によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。さらに、位置通知装置10は、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
さらに、本変型例によれば、位置通知装置10は、少なくとも提供者が自由に定めることが可能なパスワードを識別情報DB111に登録する。従って、登録されたパスワードを複数の受領者に知らせておけば、位置通知装置10は、提供者の位置情報を各受領者に提供できる。つまり、少なくとも1個のパスワードが登録されていれば、位置通知装置10は、複数の受領者に位置情報を提供できる。従って、各受領者の電子メールアドレスを識別情報DB111に登録する必要がある前述の実施形態と比較すると、提供者が入力部12を操作する回数を減らすことができる。これによって、提供者にとって、より使い勝手の良い位置通知装置10を提供することができる。
(第2の変型例)
図9は、位置通知装置1の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。図9において、位置通知装置20は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりにいくつかの電話番号を含む点と、受信部16及び送信部17の代わりに通信I/F部201を備える点とで相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び20の間に構成面の相違点は無い。それ故、図9において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
図9は、位置通知装置1の第2の変型例に係る位置通知装置20の全体構成を示すブロック図である。図9において、位置通知装置20は、前述の位置通知装置1と比較すると、識別情報DB111が電子メールアドレスの代わりにいくつかの電話番号を含む点と、受信部16及び送信部17の代わりに通信I/F部201を備える点とで相違する。それ以外に、両位置通知装置1及び20の間に構成面の相違点は無い。それ故、図9において、図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
識別情報DB111は、本位置通知装置20からの位置情報を受け取ることを許可されたデータ端末装置3(図1参照)としての携帯電話又は固定電話を一意に特定する識別情報の集まりである。ここで、本実施形態では、識別情報は例示的に携帯電話又は固定電話に割り当てられた電話番号である。
通信I/F部201は、典型的には車両内に持ち込まれる携帯電話21とデータ通信可能に接続可能に構成される。ここで、携帯電話21は、公衆回線22を通じて、外部のデータ端末装置3とデータ通信を行う。通信I/F部201はさらに、携帯電話21を通じて、音声通話用の制御信号及びトーン信号を受信して、通知制御部18に送る。制御信号の典型例としては、外部のデータ端末装置3から、車両内の携帯電話21への着信を示すもの、外部のデータ端末装置3に割り当てられている電話番号がある。また、トーン信号とは、データ端末装置3のダイヤルボタンを受領者が押した時に、データ端末装置3から送出される信号である。通信I/F部201はさらに、通知制御部18で作成される各種合成音声を、車両内の携帯電話21に送出する。
次に、位置通知装置20の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電話番号を入力する。入力装置12は、入力された電話番号を通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電話番号を、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
以下、図10のフローチャートを参照して、位置通知装置20の特徴的な処理について説明する。
提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14は、前述のナビゲーションを行う。受領者が提供者の現在位置を知りたい時、データ端末装置3は、提供者の携帯電話に発呼する。その結果、車両内の携帯電話21は、公衆回線22を通じて、着信を示す制御信号及びデータ端末装置3の電話番号を示す制御信号を少なくとも受け取る。携帯電話21は、受け取った各制御信号を、位置通知装置20の通信I/F部201に送る。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、受け取った各制御信号を、通知制御部18に送る。通知制御部18は、制御信号により、着信があったことを認識すると(図10のステップC1)、第1の合成音声を作成して、通信I/F部201に送る。通信I/F部201は、受け取った第1の合成音声を、携帯電話21に送信する(ステップC2)。ここで、第1の合成音声は、提供者の位置情報を要求する場合には、第1のダイヤルボタンを押すことを要求し、そうでない場合には第2のダイヤルボタンを押すことを要求するという内容を表す。
位置通知装置20から送出された第1の合成音声は、携帯電話21及び公衆回線22を通じて、データ端末装置3に送信される。受領者は、データ端末装置3から出力される第1の合成音声に従って、第1及び第2のダイヤルボタンのいずれかを操作する。受領者の操作に応答して、データ端末装置3は、第1又は第2のダイヤルボタンが操作されたことを示す第1又は第2のトーン信号を生成して、公衆回線22及び携帯電話21を通じて、位置通知装置20に送信する。
位置通知装置20において、通信I/F部201は、携帯電話21から第1又は第2のトーン信号を受信し(ステップC3)、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、今回送られてきたものが、第1のトーン信号か否かを判断する(ステップC4)。
ステップC4でNOと判断した場合、今回の着信は、提供者の位置情報を要求するものではなく、通常の音声通話のための着信とみなして、通知制御部18は、図10の処理を終了する。逆に、YESと判断した場合、今回の第1のトーン信号を位置要求とみなして、通知制御部18は、前述の制御信号に含まれる電話番号と同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップC5)。
ステップC5でYESと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップC6)。次に、通知制御部18は、受け取った文字列から、提供者の現在位置を示す第2の合成音声を作成して、通信I/F部201を通じて、携帯電話21に送信する(ステップC7)。第2の合成音声の例としては、「車両は、XX市の国道N号線、CC交差点付近を現在走行中です。」がある。
第2の合成音声は、第1の合成音声と同様にして、データ端末装置3により受信される。データ端末装置3は、受信した第2の合成音声を出力し、これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
また、ステップC5でNOと判断した場合、通知制御部18は、今回の発呼者には提供者の現在位置を通知することが現在許可されていないとみなして、前述のステップA6と同様の登録案内処理を行う(ステップC8)。なお、ステップC8は、前述のステップA6と比較すると、登録の対象が電子メールアドレスでは無く電話番号である点でのみ相違する。それ故、ステップC8の詳細な説明を省略する。
通知制御部18は、ステップC8の後に受け取った回答が電話番号の登録許可を示す場合には(ステップC9)、対象となる電話番号を識別情報DB111に登録し(ステップC10)、その後、ステップC6を行う。逆に、受け取った回答が登録不許可を示す場合には(ステップC11)、ステップC10を行わず、ステップC1に戻り、新たな着信を待機する。なお、ステップC1に戻る前に、通知制御部18は、位置情報を提供できない旨、例えば、「電話番号が登録されていないため、位置情報の提供することはできません。」という内容の第3の合成音声を作成して、データ端末装置3に送信しても良い。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置20によれば、前述の実施形態と同様に、受領者は、自分が知りたい時に提供者の現在位置を知ることができる。また、位置通知装置20は、許可されたデータ端末装置3にのみ提供者の位置情報を提供するので、提供者が望まない者に対して、位置情報を提供しないようにすることができる。
なお、以上の変型例では、データ端末装置3及び位置通知装置20は、公衆回線22を通じて、位置要求及び位置情報を送信していた。しかし、これに限らず、データ端末装置3は、トーン信号及び電子メールのいずれかを使って位置情報を要求する。この場合、位置通知装置20は、データ端末装置3がどのような方法で位置情報を要求してきたか判断した後、さらに、電話番号及び電子メールアドレスが記載された識別情報DB111を使って、対象となるデータ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断する。位置情報を提供する場合には、位置通知装置20は、第2の合成音声及び電子メールのいずれかを使って、自身の位置情報をデータ端末装置3に提供するようにしても良い。また、位置通知装置20及びデータ端末装置3は、トーン信号及び電子メールに加えて、IPを使って、位置要求及び位置情報を送信しても良い。
また、本変型例では、位置通知装置20は、電話番号を使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断していた。しかし、これに限らず、位置通知装置20は、第1の変型例で説明したパスワードを使って、データ端末装置3に位置情報を提供するか否かを判断しても良い。この場合、位置通知装置20は、パスワードを要求するための合成音声をデータ端末装置3に送信する。
(第3の変型例)
次に、位置通知装置1の第3の変型例に係る位置通知装置30について説明する。位置通知装置30は、前述の位置通知装置1と比較すると、動作面での相違点はあるが、構成面における相違点は無いので、以下の説明では図1を援用し、位置通知装置30において、位置通知装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
次に、位置通知装置1の第3の変型例に係る位置通知装置30について説明する。位置通知装置30は、前述の位置通知装置1と比較すると、動作面での相違点はあるが、構成面における相違点は無いので、以下の説明では図1を援用し、位置通知装置30において、位置通知装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
以下、図11のフローチャートを参照して、位置通知装置30の動作及び処理について説明する。前述したように、提供者が車両を運転中、ナビゲーション部14はナビゲーションを行う。受領者は、提供者の現在位置を知りたい時、前述の実施形態で説明した位置要求としての電子メールを作成する。データ端末装置3で作成された電子メールは、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30に送信される。
位置通知装置1において、受信部16は、前述のステップA1と同様に、データ端末装置3からの電子メールを受信し(図11のステップD1)、その後、受信したものを通知制御部18に送る。通知制御部18は、前述のステップA2と同様に、今回の電子メールが位置要求か否かを判断する(ステップD2)。
通知制御部18は、ステップD2でNOと判断した場合、ステップD1に戻るが、逆にYESと判断した場合、ステップA3と同様に、送信元の電子メールアドレスと同じものが記憶部11の識別情報DB111に登録されているか否かを判断する(ステップD3)。
通知制御部18は、ステップD3でYESと判断した場合、前述のステップA4と同様にして、ナビゲーション部14により取り出された文字列を受け取る(ステップD4)。
次に、通知制御部18は、前述のステップA5と同様にして、位置情報としての電子メールを作成して、送信部17に渡す。送信部17は、受け取った電子メールをデジタルネットワーク2に送出する(ステップD5)。
次に、通知制御部18は、ステップD5を行った後に、予め定められた時間を経過したか否かを判断する(ステップD6)。ところで、後で明らかになるが、本変型例において、位置情報は、概ね上記時間間隔を空けて繰り返し提供される。ここで、ステップD6の時間があまりに短いと位置通知装置30及びデータ端末装置3のデータ通信費用が増え、それがあまりにも長いと、データ端末装置3で提供者の現在位置が把握しづらくなるので、典型的には車両の走行速度を考慮して、例えば10分のように適切な値に設定される。
通知制御部18は、ステップD6でYESと判断すると、位置情報の提供を終了するか否かを判断する(ステップD7)。位置情報の提供を終了するか否かを判断する基準はいくつかあるが、第1に、データ端末装置3から、位置情報の提供を終了する旨を含む電子メールが到着したか否かがある。第2に、ナビゲーション部14は、周知の経路探索により得られた最適経路に従って、車両の目的地まで誘導している場合がある。このような場合には、車両が目的地に着いたか否かにより、ステップD7の判断を行っても良い。
通知制御部18は、ステップD7でYESと判断すると、ステップD1に戻り、新たな電子メールを受信することを待機するが、逆にNOと判断した場合、ステップD4に戻り、新たな位置情報を作成する。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置30からの各電子メールを、時間間隔をおいて受信する。各電子メールの受信後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を表示する(図3参照)。これによって、受領者は、提供者の現在位置を継続的に知ることができる。
また、ステップD3においてNOと判断した場合、通知制御部18は、前述のステップA6、A7及びA8と同様の処理を行う(ステップD8、D9及びD10)。
以上説明したように、本変型例に係る位置通知装置30によれば、予め定められた時間毎に、位置情報をデータ端末装置3に提供するので、提供者の移動状況が受領者に分かりやすくなる。また、データ端末装置3は、最初に1回だけ位置要求を送信するだけで、その後、位置通知装置30からの位置情報を継続的に受け取ることができるので、受領者にとって使い勝手の良い位置通知装置30を提供することができる。
なお、以上の変型例では、位置通知装置30は、ステップD6において、予め定められた時間を経過したか否かを判断していた。しかし、それだけに限らず、位置通知装置30は代替的に、ステップD6において、ステップD5を行った後に車両が予め定められた距離を走行したか否かを判断するようにしてもよい。ここで、車両の走行距離に関しては、車両に設置されている車速センサの検出結果を積算すれば容易に得ることができる。そして、車両が予め定められた距離を走行していれば、通知制御部18はステップD4を行う。他にも、ステップD6では、位置通知装置30は、車両が交差点で右左折したか否かを判断し、右左折した場合に、ステップD4を行っても良い。
また、前述の実施形態と同様に、通知制御部18は、車両の現在位置を示すマークが重畳された周辺地図画像を位置情報が位置情報として添付された電子メールを作成しても構わない。ここで、周辺地図画像には、図12に示すように、車両の進行方向や走行速度の情報が重畳されることがさらに好ましい。また、車両が停止している場合には、周辺地図画像には、図13に示すように、車両が停止していることを示す情報が重畳されることがさらに好ましい。
また、ナビゲーション部14により探索された経路に従って車両が目的地に向けて誘導されている場合には、周辺地図画像には車両の経路が重畳されることが好ましい。
また、ナビゲーション部14により探索された経路に従って車両が目的地に向けて誘導されている場合には、周辺地図画像には車両の経路が重畳されることが好ましい。
また、以上の変型例で説明たような位置情報の繰り返し送信に関しては、第1及び第2の変型例に係る位置通知装置10及び20にも容易に応用することが可能である。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
本発明は、車両用のナビゲーションシステムのように、移動体の位置を導出可能な装置に適用可能である。
1,10,20 位置通知装置
11 記憶部
12 入力部
13 位置検出部
14 ナビゲーション部
15 表示部
16 受信部
17 送信部
18 通知制御部
201 通信I/F部
11 記憶部
12 入力部
13 位置検出部
14 ナビゲーション部
15 表示部
16 受信部
17 送信部
18 通知制御部
201 通信I/F部
次に、位置通知装置1の動作及び処理について説明する。まず、車両のドライバは、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電子メールアドレスを入力する。以下、車両のドライバを、自車両の現在位置を提供するという観点から「提供者」と称し、データ端末装置3を有する者を、提供者の車両の現在位置を受け取るという観点から「受領者」と称する。入力部12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
データ端末装置3は、デジタルネットワーク2を通じて、位置通知装置1からの電子メールを受信する。その後、データ端末装置3は、電子メールに含まれる位置情報を図3に示すように表示する。これによって、受領者は、提供者の現在位置を知ることができる。
次に、位置通知装置10の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、決められたパスワードを入力する。入力部12は、入力された電子メールアドレスを通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電子メールアドレスを、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
データ端末装置3は、前述の実施形態で説明したように、位置通知装置10から送られてきた電子メールを使って、提供者の位置情報を表示する(図3参照)。
次に、位置通知装置20の動作及び処理について説明する。まず、提供者は、入力部12を操作して、自車両の現在位置を通知しても良い者が有するデータ端末装置3に割り当てられている電話番号を入力する。入力部12は、入力された電話番号を通知制御部18に送る。通知制御部18は、受け取った電話番号を、記憶部11内の識別情報DB111に登録する。
Claims (6)
- 対象物の位置情報を遠隔のデータ端末装置に送信する位置通知装置であって、
前記データ端末装置を識別するための識別情報を記憶する記憶部と、
前記データ端末装置から、対象物の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された位置要求に応答して、前記受信部により受信された識別情報が記憶部に格納されているか否かを判断する識別情報判断部と、
前記識別情報判断部により識別情報が記憶部に格納されていると判断された場合に、対象物の位置情報を作成する位置情報作成部と、
前記位置情報作成部により作成された位置情報を、前記データ端末装置に送信する送信部とを備える、位置通知装置。 - 前記識別情報は、前記データ端末装置が通信を行うために予め一意に割り当てられている、請求の範囲第1項に記載の位置通知装置。
- 前記識別情報は、少なくとも前記位置通知装置のユーザが自由に決定可能である、請求の範囲第1項に記載の位置通知装置。
- 前記位置情報作成部は、前記識別情報判断部により識別情報が記憶部に格納されていると1度判断された後、対象物の位置情報を時間間隔をおいて複数回作成する、請求の範囲第1項に記載の位置通知装置。
- 前記位置情報作成部は、対象物の移動速度情報、対象物の進行方向情報及び対象物の移動経路のいずれかを、位置情報とともに送信する、請求の範囲第4項に記載の位置通知装置。
- 対象物の位置情報を遠隔のデータ端末装置に送信する位置通知方法であって、
前記データ端末装置を識別するための識別情報を記憶する記憶ステップと、
前記データ端末装置から、対象物の位置情報を要求するための位置要求及び識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された位置要求に応答して、前記受信ステップで受信された識別情報が記憶ステップで格納されているか否かを判断する識別情報判断ステップと、
前記識別情報判断ステップにより識別情報が記憶部に格納されていると判断された場合に、対象物の位置情報を作成する位置情報作成ステップと、
前記位置情報作成ステップにより作成された位置情報を、前記データ端末装置に送信する送信ステップとを備える、位置通知方法。
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