JPWO2003091906A1 - 文書表示プログラムおよび文書表示方法 - Google Patents
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Abstract
文書内のリンク情報を視覚的に容易に識別できるようにする。文書(1)が入力されると、入力された文書(1)から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報(2a)〜(2c)を抽出する(ステップS1)。次に、抽出されたリンク情報(2a)〜(2c)に対応するオブジェクト(3a)〜(3c)を生成する(ステップS2)。さらに、文書(1)を表示すると共に、生成されたオブジェクト(3a)〜(3c)を、対応するリンク情報に含まれる表記内容を含む表示形態(6a)〜(6c)で表示する(ステップS3)。そして、操作入力によりオブジェクトが選択されると、選択されたオブジェクトに対応するリンク情報に含まれる位置情報に基づいて、リンク先文書を取得する(ステップS4)。
Description
技術分野
本発明は文書を表示させるための文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に他の文書へリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
近年、インターネットやイントラネットにおけるウェブコンテンツは、増加の一途を辿っている。しかも、今後のブロードバンド通信の普及に伴い、さらにウェブコンテンツが増大するものと想定される。
ウェブコンテンツを参照するためには、コンピュータに実装されたブラウザを使用する。ユーザがブラウザに対してコンテンツの所在(たとえばURL(Uniform Resource Locator)を入力すると、ブラウザがHTML(Hyper Text Markup Language)あるいはXML(eXtensible Markup Language)で記述された文書をインターネットやイントラネット経由で取得する。そして、ブラウザは、取得した文書を解読し、その結果を表示していた。
多くの場合、表示された文書には、他の文書へのリンク情報が含まれている。たとえば、HTML文書では、アンカータグで、リンク先の文書を指定している。また、XML文書では、XLink記述を使用して、リンク先の文書を指定している。
ブラウザによって表示された文書にリンク情報が含まれていれば、表示画面内でマウスポインタを動かし、リンクが設定されている箇所(リンク情報)にマウスポインタを合わせ、マウスのボタンをクリックすることで、リンク情報を指定することができる。リンク情報が指定されると、そのリンク情報に設定されたリンク先の文書がブラウザによって取得され、リンク先の文書が表示される。このように、リンクを辿る操作を行えば、簡単なマウス操作のみで目的のコンテンツを閲覧することができる。
多くの場合、リンク情報は、下線を引いたり他の部分と色を変えたりすることで、画面上で識別できるようにしてある。
しかし、背景色や画面構成によっては、リンク情報を識別しづらい場合がある。また、文書によっては、単に強調させる部分(リンク情報ではない)にも下線が引いてあったり、色が変えてあったりすることがある。この場合、単なる文字の強調部分とリンク情報との識別が困難となる。しかも、ユーザがブラウザの操作に慣れていない場合、リンク情報の見分けがさらに困難となり、現在の表示画面から次にどのような操作を行えば、目的の画面に遷移させることができるのかが分からない。
なお、日本においては、携帯電話によるコンテンツの閲覧サービスが運用されている。このようなサービスとして、iモード(商標)などがある。このような携帯電話によるリンク情報選択は、数字キーを用いて行う。そのため、iモード用のコンテンツでは、リンクに対応づけて数字キーの番号が表示されている。ただし、このように表示させるには、コンテンツにおいて、数字キーとの対応付けを予め定義しておく必要がある。したがって、インターネットの全てのコンテンツが、数字キーの番号付きで表示されるわけではない。
また、ハイパーテキストのリンク情報の選択を簡単にする方法の1つとして、特開2000−207089号公報には、ハイパーテキスト・リンク用の主入力領域の表示に応答した補助入力領域を表示する技術が示されている。この技術を用いれば、画面内のリンク表示部を識別するのが容易となる。
しかしながら、上記公報記載の発明では、主入力領域のハイパーテキスト・リンクと補助入力領域のナビゲートボタンとの対応付けが、色分けで示されているのみである。そのため、ハイパーテキスト・リンクが色分けだけでは見分けがつかない場合には、ナビゲートボタンに対応するハイパーテキスト・リンクを見つけだすのが困難となる。また、上記公報には、不透明のナビゲートボタンを関連する入力領域に隣接させて表示する例が示されているが、ナビゲートボタンと関連する入力領域とを同じ色で示すだけでは、背景と同じ色になってしまったときに、入力領域を識別することができない。
発明の開示
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、文書内のリンク情報を視覚的に容易に識別することができる文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様では上記課題を解決するために、図1に示すような文書表示プログラムが提供される。本発明に係る文書表示プログラムは、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるためのものである。本発明に係る文書表示プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータは以下の処理を行う。
コンピュータは、文書1が入力されると、入力された文書1から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報2a〜2cを抽出する(ステップS1)。次にコンピュータは、抽出されたリンク情報2a〜2cに対応するオブジェクト3a〜3cを生成する(ステップS2)。そして、コンピュータは、文書1を表示すると共に、生成されたオブジェクト3a〜3cを、対応するリンク情報2a〜2cに含まれる表記内容を含む表示形態で表示する(ステップS3)。
コンピュータにこのような処理を実行させる文書表示プログラムによれば、入力された文書1の表記内容を含む表示形態でオブジェクト3a〜3cが、文書1と共に表示される。
本発明の第2の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示方法において、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、ことを特徴とする文書表示方法が提供される。
このような文書表示方法によれば、上記本発明に係る文書表示プログラムを実行するコンピュータと同じ手順で、入力された文書が表示される。
本発明の第3の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示装置において、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出するリンク情報抽出手段と、前記リンク情報抽出手段で抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、前記文書を表示すると共に、前記オブジェクト生成手段で生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する表示手段と、を有することを特徴とする文書表示装置が提供される。
このような文書表示装置によれば、上記本発明に係る文書表示プログラムを実行するコンピュータと同様の手順で、入力された文書が表示される。
本発明の第4の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記コンピュータに、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、処理を実行させることを特徴とする文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
このような記録媒体によれば、記録された文書表示プログラムをコンピュータに読み取らせることにより、上記本発明に係る文書表示プログラムをコンピュータで実行させることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。図1には、他文書に対してリンクが張られた文書1を表示させるための文書表示プログラムに基づいて、コンピュータで実行される処理が示されている。
コンピュータは、文書1が入力されると、入力された文書1から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報2a〜2cを抽出する(ステップS1)。図1の例では、文書1から3つのリンク情報2a〜2cが抽出されている。リンク情報2a(リンク情報#1)は、位置情報「add#1」、表記内容「A」を含む。リンク情報2b(リンク情報#2)は、位置情報「add#2」、表記内容「B」を含む。リンク情報2c(リンク情報#3)は、位置情報「add#3」、表記内容「C」を含む。
次に、コンピュータは、抽出されたリンク情報2a〜2cに対応するオブジェクト3a〜3cを生成する(ステップS2)。図1の例では、各リンク情報2a〜2cに対応づけてボタン型のオブジェクト3a〜3cが生成されている。
さらに、コンピュータは、文書1を表示すると共に、生成されたオブジェクト3a〜3cを、対応するリンク情報2a〜2cに含まれる表記内容を含む表示形態6a〜6cで表示する(ステップS3)。図1の例では、文書画面5内に文書1が表示されている。表示された文書1には、リンク情報2a〜2cそれぞれの表記内容5a〜5cが含まれている。また、オブジェクト3a〜3cは、メニュー画面6に表示されている。オブジェクト3aは、リンク情報2aの表記内容「A」を含む表示形態6aで表示されている。オブジェクト3bは、リンク情報2bの表記内容「B」を含む表示形態6bで表示されている。オブジェクト3cは、リンク情報2cの表記内容「C」を含む表示形態6cで表示されている。
そして、コンピュータは、操作入力によりオブジェクトが選択されると、選択されたオブジェクトに対応するリンク情報に含まれる位置情報に基づいて、リンク先文書を取得する(ステップS4)。図1の例では、ユーザによって操作されるマウスポインタ7がオブジェクト3bの表示形態6bを指し示し、マウスボタンが押されることでオブジェクト3bが選択されている。すると、オブジェクト3bに対応するリンク情報2bに含まれる位置情報「add#2」に基づいて、リンク先文書9aが取得される。リンク先文書9aは、たとえば、ネットワーク8を介して接続された他のコンピュータ9内に格納された文書である。
このように、リンク情報2a〜2cの表記内容を含む表示形態6a〜6cを文書1と共に表示するようにしたため、文書1内にリンク情報2a〜2cが含まれていることを、ユーザが視覚的に容易に区別可能となる。
たとえば、文書画面5内に表示されるリンク情報2a〜2cの表記内容5a〜5cに下線が引かれていても、その下線が単なる強調表示ではなく、リンクの存在を示しているということは、文書1を閲覧しただけでは分からない。メニュー画面6が表示されていれば、ユーザは、オブジェクト5a〜5cの表示形態6a〜6cを参照することによって、文書画面5内の同じ表記内容5a〜5cの部分に、リンク情報が設定されていることを認識できる。すなわち、文書画面5内の表記内容5a〜5cと同じ表記内容を含むオブジェクトの存在により、表記内容5a〜5cに対応するリンク情報2a〜2cの存在が視覚的に区別可能となる。
なお、リンク情報2a〜2cの存在をさらに明確に示すために、以下のような機能を追加することもできる。
オブジェクトを表示する際に、表記内容がリンク先文書の内容を明確に示しているかどうかを判定し、明確に示していないと判定した場合には、表記内容の前後に表記される文章を、オブジェクトの表示形態に含めてもよい。たとえば、表記内容が指示代名詞の場合には、リンク先文書の内容を明確に示してないと判断する。これにより、オブジェクトの表示形態を参照すれば、対応するリンク情報で取得されるリンク先文書の内容を予想することができる。
また、リンク情報が複数抽出された場合、位置情報の所定の部分(たとえば、リンク先文書の格納されているコンピュータを特定する部分)が共通なリンク情報同士をグループ化し、抽出された複数のリンク情報それぞれのオブジェクトを、グループ毎に纏めて表示してもよい。これにより、ユーザは、目的の情報を含むリンク先文書の判断を的確に行うことができる。
また、文書が入力されると、入力された文書から抽出されたリンク情報から先のリンク関係を所定回数辿ることで到達可能な関連文書を先読みして、関連文書内のリンク情報に対応するオブジェクト(関連オブジェクト)を表示してもよい。これにより、リンクを辿った先に目的の情報を含む文書が有る場合でも、1つずつリンクを辿ることなく目的の文書を取得することができる。その結果、操作性が向上する。なお、文書間のリンク関係を辿る経路に従って、関連オブジェクトを木構造で表示することで、文書間の関連性が分かり易くなり、目的の文書を容易に見つけだすことが可能となる。
また、オブジェクトが選択候補として指定された場合に、指定されたオブジェクトに対応するリンク情報に含まれる位置情報に基づいて、リンク先文書を先読みし、先読みしたリンク先文書内のリンク情報に対応するオブジェクト(リンク先文書対応オブジェクト)を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザにより絞り込まれたリンク先文書対応オブジェクトが表示され、目的の情報を含む文書に対応するオブジェクトを容易に見つけだすことができるようになる。
なお、他の文書へのリンク情報を含む文書としては、ハイパーテキストや構造化文書とよばれる文書がある。これらの文書は、HTMLやXMLによって規格化されており、インターネットを介して配信されるコンテンツに利用されている。そこで、インターネットを介して取得したコンテンツを、本発明を適用したコンピュータで表示させる場合の例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、表示された文書に含まれるリンク情報に対応するボタンを、別のメニュー画面に、文書中に含まれる順番に沿ってリストアップする。そのときメニュー画面に表示されるボタンには、リンク情報に対応する文字(表記内容)が表示される。ただし、リンク情報に対応する文字が指示代名詞(たとえば、「ここ」、「そこ」など)であれば、その文字の前後の文字(たとえば、1パラグラフ)も含めて、ボタン上に表示される。以下、本発明の第1の実施の形態について、具体的に説明する。
図2は、第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。図2に示すように、複数のクライアント100,200やウェブサーバ310,320が、インターネット10を介して互いに接続されている。
クライアント100,200は、HTMLやXMLの文書およびそれらの文書で指定された画像データなどのウェブコンテンツを取得し、閲覧する機能を有している。ウェブコンテンツを取得する機能は、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の通信機能を用いて実現される。また、コンテンツを閲覧する機能は、ブラウザとよばれる閲覧機能によって実現される。第1の実施の形態に係るブラウザは、単にコンテンツの内容を表示するだけでなく、他の文書へのリンク情報をリストアップしたメニュー画面を表示することができる。
ウェブサーバ310,320は、各種コンテンツを配信するコンピュータである。
図3は、第1の実施の形態に用いるクライアントのハードウェア構成例を示す図である。クライアント100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、インターネット10に接続されている。通信インタフェース106は、インターネット10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第1の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、クライアント100のハードウェア構成例について説明したが、他のクライアント200やウェブサーバ310,320も同様のハードウェア構成で実現することができる。
なお、第1の実施の形態に係る機能は、クライント100のブラウザ内に実装される。
図4は、第1の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。クライアント100には、ブラウザ110が実装されている。ブラウザ110は、文書読込部111、文書表示部112、リンク情報解析部113、指示代名詞リスト114、メニュー作成部115、およびメニュー表示部116を有している。各構成要素は、情報の受け渡しが行われる要素同士で互いに接続関係を有している。なお、ここで言う接続関係とは、接続される要素間で、情報の受け渡しのための取り決めがなされていることである。
具体的には、文書読込部111は、インターネット10、文書表示部112、およびリンク情報解析部113に接続されている。文書表示部112は、前述した接続関係以外に、メニュー作成部115に接続されている。リンク情報解析部113は、前述した接続関係以外に、メニュー作成部115に接続されている。メニュー作成部115は、前述した接続関係以外に、指示代名詞リスト114とメニュー表示部116とに接続されている。
文書読込部111は、ユーザからの操作入力に応答し、インターネット10を介して文書(HTML文書や画像データなと)を読み込む。文書読込のきっかけとなる操作入力とは、たとえば、ウェブサーバ310,320で管理されているHTML文書の所在(URLなど)の入力や、表示されている文書における他の文書へのリンク情報の選択などの操作である。文書読込部111は、読み込んだ文書を、文書表示部112とリンク情報解析部113とに渡す。
文書表示部112は、文書読込部111から受け取った文書をモニタ11のスクリーンに表示する。また、文書表示部112は、メニュー作成部115からの文書(たとえばHTML文書)の編集操作を受けて、表示される文書の内容を変更する。具体的には、表示されている文書のリンク情報に、メニュー表示部116内のボタンと対応づけた番号(識別情報)が挿入される。
リンク情報解析部113は、文書読込部111から文書を受け取ると、その文書を解析する。具体的には、リンク情報解析部113は、まず、文書内のリンク情報を抽出する。そして、リンク情報解析部113は、抽出したリンク情報内のリンク先の文書を特定する位置情報と、文書内でのリンク部分に表示される表記内容とを判断する。
文書がHTML文書であれば、リンク情報は、アンカータグ(<A></A>)で挟まれた領域(アンカー要素)に記述されている。たとえば、
<A HREF=”http://f−tsu.com/index.html”>F通株式会社</A>
と記述される。この例では、href属性に記述された「http://f−tsu.com/index.html」がリンク先の他の文書の所在を示す位置情報(URI:Uniform Resource Identifiers)である。「F通株式会社」が、リンク部分の表記内容である。
文書がXMLであれば、たとえば、リンク情報は、リンク要素として以下のように記述される。
<companylink xlink:type=”simple”xlink:href=”http://www.f−tsu.com/index.xml”>F通株式会社</companylink>
この例では、リンク要素(xlink)に記述された「http://www.f−tsu.com/index.xml」が、リンク先の他の文書の所在を示すURLである。「F通株式会社」が、リンク部分の表記内容である。また、XMLでは、リンク先の文書がリモートリソースであれば、locator要素のhref属性に位置情報が記述される。
そして、リンク情報解析部113は、解析した文書と、解析結果とをメニュー作成部115に渡す。
メニュー作成部115は、リンク情報解析部113から受け取った文書とその文書の解析結果に基づいて、リンク情報をリストアップしたメニューを作成する。作成されるメニューには、リンク情報に対応するボタンが設けられ、そのボタンがリンク先の文書に関連づけられる。また、ボタンには、リンク情報において、リンク部分の表記内容として設定されていた情報が表示される。
なお、メニュー作成部115は、指示代名詞リスト114を参照し、リンク部分の表記内容が指示代名詞か否かを判定する。表記内容が指示代名詞の場合には、メニュー作成部115は、リンク情報の前後の文字(たとえば、同じ文、または段落(パラグラフ)など)を取得して、メニューにおけるボタンの表記内容とする。
メニュー作成部115は、作成したメニューを、メニュー表示部116に渡す。また、メニュー作成部115は、メニュー内のボタンに採番し、番号をボタンの表記内容に含めると共に、文書表示部112に渡された文書の編集操作を行い、対応するリンク情報の近傍に、対応する番号を挿入する。
メニュー表示部116は、メニュー作成部115で作成されたメニューを画面に表示する。たとえば、メニュー表示部116は、文書表示部112が表示する文書の表示画面と重ならない位置に別の画面を開き、その画面内にメニューを表示する。
図5は、指示代名詞リストの一例を示す図である。指示代名詞リスト114には、指示代名詞の文字列が設定されている。図5の例では、「ここ」、「こちら」、「あそこ」などの指示代名詞が設定されている。
以上のような構成のクライアント100において、文書の閲覧を行うと、文書の内容と共に、その文書から他の文書へのリンク部分だけを抽出した、メニューが表示される。以下、クライアント100における文書表示処理について、詳細に説明する。
図6は、第1の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]文書読込部111は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS12に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS11の処理が繰り返される。
[ステップS12]文書読込部111は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部111は、読み込んだ文書を文書表示部112とリンク情報解析部113とに渡す。
[ステップS13]リンク情報解析部113は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部113は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部113は、文書と解析結果抽出されたリンク情報(リンク先の位置情報とリンク部分の表記内容)とを、メニュー作成部115に渡す。
[ステップS14]メニュー作成部115は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS15]メニュー作成部115は、文書加工処理を実行する。文書加工処理の詳細は後述する。
[ステップS16]文書表示部112は、メニュー作成部115によって加工された文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部116は、メニュー作成部115によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS11に進められ、文書読込部111による次のリンクの選択を待つ。
次に、メニュー画面作成処理(図6のステップS14)の詳細について説明する。
図7は、第1の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部115が、リンク情報解析部113から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS22以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS22に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS22]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS23]メニュー作成部115は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS24]メニュー作成部115は、表記内容が指示代名詞か否かを判断する。表記内容が指示代名詞か否かは、指示代名詞リスト114を参照して判断される。すなわち、選択したリンク情報の表記内容が、指示代名詞リスト114に含まれていれば、その表記内容は指示代名詞であると判断される。表記内容が指示代名詞の場合には、処理がステップS25に進められる。表記内容が指示代名詞ではない場合には、処理がステップS26に進められる。
[ステップS25]メニュー作成部115は、選択したリンク情報の前後の文字列を取得する。たとえば、リンク情報を含む一文を取得する。
[ステップS26]メニュー作成部115は、選択したリンク情報に採番する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS27]メニュー作成部115は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS28]メニュー作成部115は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS25で取得した文字列がある場合にはその文字列であり、ステップS25の処理が行われていない場合には、ステップS23で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS21に進められる。
次に、文書加工処理(図6のステップS15)の詳細について説明する。
図8は、第1の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS32以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS32に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS16に進められる。
[ステップS32]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を1つ選択する。
[ステップS33]メニュー作成部115は、選択したリンク情報に対して、メニュー画面作成処理において付与された番号を取得する。
[ステップS34]メニュー作成部115は、文書中の選択したリンク情報の前に、ステップS33で取得した番号を挿入する。その後、処理がステップS31に進められる。
このような処理によって、文書内のリンク情報のみを抽出したメニュー画面が生成される。
図9は、文書の一例を示す図である。図9には、ニュース速報を配信するための文書30を、従来のブラウザで表示した場合の例が示されている。文書30には、「F社は、アプリケーションのベンチマークテストにおいて、サーバの最上位モデル「PP2000」で、世界最高性能記録を達成した。今回のベンチマークテストの詳細は調査機関のサイトで公開されている。」という文章が表示されている。この文章中に、3つのリンク情報31〜33が含まれている。各リンク情報31〜33は、表記内容に下線が引かれている。リンク情報31の表記内容は「F社」である。リンク情報32の表記内容は「PP2000」である。リンク情報33の表記内容は「こちら」である。また、文書30には、「次のニュース」と表記されたリンク情報34と「メニュー画面へ」と表記されたリンク情報35とが含まれている。
このような文書30がクライアント100で取得され、ブラウザ110に入力されると、文書画面とメニュー画面とが表示される。
図10は、第1の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン40には、文書画面41とメニュー画面42とが表示される。
文書画面41には、文書の内容が表示されている。文書画面41内のリンク情報41a〜41eの表記内容の左上に、各リンク情報41a〜41eに付与された番号が表示されている。リンク情報41aが1番、リンク情報41bが2番、リンク情報41cが3番、リンク情報41dが4番、リンク情報41eが5番である。
メニュー画面42には、複数のボタン42a〜42iが表示されている。4つのボタン42a〜42dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。「Back」と表記されたボタン42aは、前の画面に戻るためのボタンである。「Forward」と表記されたボタン42bは、次の画面に進むためのボタンである(一度進んだ画面から戻った場合にのみ使用可能)。「Scroll Up」と表記されたボタン42cは、文書画面41を上にスクロールさせるためのボタンである。「Scroll Down」と表記されたボタン42dは、文書画面41を下にスクロールさせるためのボタンである。
「F社」と表記されたボタン42eは、リンク情報41aに対応するボタンである。ボタン42eには、リンク情報41aと同じ番号「1」が表示されている。ボタン42eが選択されると、リンク情報41aに対応する文書が取得される。
「PP2000」と表記されたボタン42fは、リンク情報41bに対応するボタンである。ボタン42fには、リンク情報41bと同じ番号「2」が表示されている。ボタン42fが選択されると、リンク情報41bに対応する文書が取得される。
「調査機関のサイトへは、こちらから」と表記されたボタン42gは、リンク情報41cに対応するボタンである。リンク情報41cの表記内容である「こちら」が指示代名詞であるため、ボタン42gには、リンク情報41cを含む文が表示されている。また、ボタン42gには、リンク情報41cと同じ番号「3」が表示されている。ボタン42gが選択されると、リンク情報41cに対応する文書が取得される。
「次のニュース」と表記されたボタン42hは、リンク情報41dに対応するボタンである。ボタン42hには、リンク情報41dと同じ番号「4」が表示されている。ボタン42hが選択されると、リンク情報41dに対応する文書が取得される。
「メニュー画面へ」と表記されたボタン42iは、リンク情報41eに対応するボタンである。ボタン42iには、リンク情報41eと同じ番号「5」が表示されている。ボタン42iが選択されると、リンク情報41eに対応する文書が取得される。
このように、文書画面41に並べてメニュー画面42が表示されることにより、文書画面41内で視覚的に認識しづらいリンク情報の存在を、メニュー画面42において容易に認識することができる。すなわち、取得したハイパーテキストあるいは構造化文書が、メニューを意識していない文書であっても、ユーザはその文書において次に可能な操作を容易に認識でき、また容易にその操作を行うことができる。
しかも、対応関係にあるリンク情報とボタンとに、同じ数字を表示しているため、どのボタンがどのリンク情報に対応しているのかを容易に認識することができる。さらに、ボタンには、リンク情報に設定された表記内容が表示されているため、ボタンを見ただけで、どのような文書へのリンクなのかが想定可能となる。たとえば、ボタンに「F社」と表示されていれば、F社のページへのリンクであることが分かる。
なお、リンク情報に設定された表記内容が指示代名詞の場合、指示代名詞の前後の文字列もボタンに表示するようにしている。そのため、リンク情報の表記内容が指示代名詞であっても、リンク先を意味するのに有効な文字列等がボタンに表示される。
また、メニュー画面42内のボタン42e〜42iは、対応するリンク情報の文書内での出現順に並べて表示されている。したがって、ボタンに対応する文書内のリンク情報を容易に見つけだすことができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、リンク先文書の参照回数に応じて、メニュー画面内のボタンを並べるものである。なお、第2の実施の形態のシステム構成とハードウェア構成は、図2、図3に示した第1の実施の形態の構成と同様である。
図11は、第2の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。第2の実施の形態におけるクライアント100aには、図11に示すような構成のブラウザ120が実装される。ブラウザ120は、文書読込部121、文書表示部122、リンク情報解析部123、参照回数管理部124、メニュー作成部125、およびメニュー表示部126を有している。ここで、文書読込部121、文書表示部122、リンク情報解析部123、およびメニュー表示部126に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
参照回数管理部124は、ユーザによるブラウザ120の画面への操作入力を検知し、各文書が参照された回数を管理する。各文書の参照回数は、参照回数テーブル124aに格納されている。参照回数管理部124は、文書読込部121において文書が読み込まれる毎に、参照回数テーブル124a内の読み込まれた文書に対応する参照回数の値をカウントアップする。なお、参照回数管理部124は、読み込まれた文書に対応する参照回数が参照回数テーブル124aに未登録の場合には、その文書の参照回数を1として参照回数テーブル124aに追加登録する。また、参照回数管理部124は、メニュー作成部125からの要求に応じて、文書の参照回数をメニュー作成部125に通知する。
メニュー作成部125は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115とほぼ同様の機能を有している。ただし、第2の実施の形態のメニュー作成部125は、メニュー内のボタンの配置を、文書中の出現順ではなく、参照回数の多い順とする。そのため、メニュー作成部125は、リンク情報解析部123から、文書とその文書の解析結果とを受け取ると、解析結果に含まれるリンク先の位置情報に対応する文書の参照回数を、参照回数管理部124に問い合わせる。そして、メニュー作成部125は、参照回数の多い順にボタンを並べたメニューを作成する。
図12は、参照回数テーブルのデータ構造例を示す図である。参照回数テーブル124aには、リンク先所在の欄と参照回数の欄とが設けられている。リンク先所在の欄には、読み込まれた文書の位置情報が設定されている。図12の例では、位置情報は、URLで示されている。参照回数の欄には、各文書の参照回数が、位置情報に対応づけて設定されている。
図12に示す参照回数テーブル124aには、図9の文書30に含まれるリンク情報31〜35に対応する文書の参照回数が例示されている。
「F社」と表記されたリンク情報31のリンク先所在が「http://www.f−tsu.com/main.html」と設定されており、その文書の参照回数は8回である。「PP2000」と表記されたリンク情報32のリンク先所在が「http://www.f−tsu.com/server/PP2000.html」と設定されており、その文書の参照回数は6回である。「こちら」と表記されたリンク情報33のリンク先所在が「http://www.search.org/benchmark.html」と設定されており、その文書の参照回数は9回である。「次のニュース」と表記されたリンク情報34のリンク先所在が「http://www.tec_news.com/20020401/news05.html」と設定されており、その文書の参照回数は7回である。「メニュー画面へ」と表記されたリンク情報35のリンク先所在が「http://www.tec_news.com/main.html」と設定されており、その文書の参照回数は15回である。
以上のような構成のブラウザ120において行われる処理を、以下に説明する。
図13は、第2の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]文書読込部121は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS42に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS41の処理が繰り返される。
[ステップS42]参照回数管理部124は、参照回数テーブル124aに設定されている選択されたリンク先の参照回数を、1だけカウントアップする。リンク先が参照回数テーブル124aに設定されていない場合には、参照回数管理部124は、リンク先の位置情報を参照回数テーブル124aのリンク先所在の欄に設定し、参照回数を1とする。
[ステップS43]文書読込部121は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部121は、読み込んだ文書を文書表示部122とリンク情報解析部123とに渡す。
[ステップS44]リンク情報解析部123は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部123は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部123は、文書と解析結果とを、メニュー作成部125に渡す。
[ステップS45]メニュー作成部125は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS46]メニュー作成部125は、文書加工処理を実行する。文書加工処理の詳細は、図8に示した第1の実施の形態における文書加工処理と同様である。
[ステップS47]文書表示部122は、メニュー作成部125によって加工された文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部126は、メニュー作成部125によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS41に進められ、文書読込部121による次のリンクの選択を待つ。
図14は、第2の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部125が、リンク情報解析部123から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]メニュー作成部125は、リンク情報解析部123によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS52以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS52に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図13のステップS46に進められる。
[ステップS52]メニュー作成部125は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS53]メニュー作成部125は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS54]メニュー作成部125は、参照回数管理部124から、選択したリンク情報に対応するリンク先の参照回数を取得する。
[ステップS55]メニュー作成部125は、選択したリンク情報に採番する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS56]メニュー作成部125は、上位から参照回数の多い順となるように、選択したリンク情報用のボタンの挿入位置を決定する。
[ステップS57]メニュー作成部125は、選択したリンク情報用のボタンを、ステップS56で決定した挿入位置に生成する。
[ステップS58]メニュー作成部125は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS53で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS51に進められる。
このようにして、メニュー内のボタンが、そのボタンに対応する文書の参照回数の多い順に、上から並べられる。
図15は、第2の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン50には、文書画面51とメニュー画面52とが表示される。
文書画面51には、文書の内容が表示されている。文書画面51内のリンク情報51a〜51eの表記内容の左上に、各リンク情報51a〜51eに付与された番号が表示されている。リンク情報51aが1番、リンク情報51bが2番、リンク情報51cが3番、リンク情報51dが4番、リンク情報51eが5番である。
メニュー画面52には、複数のボタン52a〜52iが表示されている。4つのボタン52a〜52dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン52a〜52dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン52e〜52iは、対応するリンク先の文書の参照回数が多い順に、上から並べられている。図15の例では、「メニュー画面へ」と表記されたボタン52e、「こちら」と表記されたボタン53f、「F社」と表記されたボタン52g、「PP2000」と表記されたボタン52h、「次のニュース」と表記されたボタン52iの順である。また、ボタン52e〜52iには、対応するリンク情報と同じ番号が表示されている。
このように、第2の実施の形態では、メニュー画面52内のボタン52e〜52iを、参照回数の多い順に並べたため、全てのボタンが1画面内に表示できない場合、参照回数の多いボタンが優先的に初期のメニュー画面52に表示される。その結果、ユーザが参照する可能性の高いボタンが優先的にメニュー画面52に表示されることとなり、ブラウザ120を用いた文書閲覧の操作性が向上する。
なお、第2の実施の形態では、「こちら」のような指示代名詞をそのまま、ボタン52fの表記内容としているが、第1の実施の形態と同様に、前後の文字をボタン52fの表記内容に含めてもよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、メニュー画面内の任意のボタンが選択候補として指定された場合に、選択候補のボタンに対応する文書画面内のリンクを強調表示させるものである。なお、第3の実施の形態では、マウスポインタをボタンの上に移動する操作によって、任意のボタンが選択候補として指定されるものとする。また、第3の実施の形態は、文書画面内のリンクを点滅表示させることで、選択候補として指定されたボタンに対応するリンクを強調表示させる。
図16は、第3の実施の形態におけるクライアントの構成を示すブロック図である。第3の実施の形態におけるクライアント100bには、図16に示すような構成のブラウザ130が実装される。ブラウザ130は、文書読込部131、文書表示部132、リンク情報解析部133、メニュー作成部135、メニュー表示部136、および選択候補検出部137を有している。ここで、文書読込部131、文書表示部132、リンク情報解析部133、およびメニュー表示部136に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
メニュー作成部135は、第1の実施の形態のメニュー作成部115と同様の機能を有している。ただし、メニュー作成部135は、リンク情報の表記内容が指示代名詞の場合でも、その表記内容をそのままメニュー画面内のボタンに表示するものとする。また、メニュー作成部135は、リンク情報解析部133から読み込んだ文書に含まれるリンク情報に対して、識別情報を設定する。識別情報は、たとえば、文書の先頭に近いリンク情報から順に、通し番号を設定する。メニュー作成部135は、リンク情報の識別情報を、メニュー内のリンク情報に対応するボタンに関連づける。また、メニュー作成部135は、文書表示部132に渡されている文書を編集し、リンク情報の識別情報を、文書内のリンク情報に非表示の情報として関連づける。
選択候補検出部137は、画面上のマウスポインタの位置を監視しており、メニュー画面内のボタン(文書内のリンク情報に対応するボタンに限る)上に、マウスポインタが移動したことを検知する。そして、選択候補検出部137は、マウスポインタで指し示されたボタンに関連づけられた識別情報を抽出し、その識別情報を文書表示部132に渡す。
文書表示部132は、図4に示した第1の実施の形態における文書表示部112の機能に加えて、次のような機能を有している。すなわち、文書表示部132は、選択候補検出部137から選択候補として指定されたボタンに関連づけられた識別情報を取得すると、その識別情報に対応するリンク情報を検出する。そして、文書表示部132は、検出したリンク情報の表記内容を、文書画面上で点滅させる。
このような構成のブラウザ130によって、以下のような処理が実行される。なお、ブラウザ130の全体の処理の手順は、図6に示した第1の実施の形態と同様である。
図17は、第3の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]メニュー作成部135は、リンク情報解析部133によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS62以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS62に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS62]メニュー作成部135は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS63]メニュー作成部135は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS64]メニュー作成部135は、選択したリンク情報の識別情報を決定する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS65]メニュー作成部135は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS66]メニュー作成部135は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。
[ステップS67]メニュー作成部135は、生成したボタンに、非表示の情報として、ステップS64で決定した識別情報を関連づける。その後、処理がステップS61に進められる。
図18は、第3の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]メニュー作成部135は、リンク情報解析部133によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS72以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS72に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS16に進められる。
[ステップS72]メニュー作成部135は、未選択のリンク情報を1つ選択する。
[ステップS73]メニュー作成部135は、選択したリンク情報に対して、メニュー画面作成処理において付与された識別情報を取得する。
[ステップS74]メニュー作成部135は、文書中の選択したリンク情報に、ステップS73で取得した識別情報を、非表示の情報として関連づける。その後、処理がステップS71に進められる。
このようにして、文書画面内のリンク情報と、そのリンク情報に対応するメニュー画面内のボタンとが、非表示の識別情報を介して互いに関連づけられる。そして、文書表示部132により文書画面が表示され、メニュー表示部136によりメニュー画面が表示される。そして、メニュー画面内のボタンが選択候補として指定されると、そのボタンに対応するリンク情報の表記内容が点滅する。
図19は、リンク表示点滅処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、モニタ11に文書画面とメニュー画面とが表示されている間、継続して実行される処理である。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]選択候補検出部137は、マウスポインタがメニュー画面内のボタン(リンク情報に対応するボタンに限る)上にあるか否かを判断する。マウスポインタがボタン上にあれば、処理がステップS82に進められる。マウスポインタがボタン上になければ、ステップS81の処理が繰り返される。
[ステップS82]選択候補検出部137は、マウスポインタの位置のボタンに関連づけられた識別情報を抽出する。
[ステップS83]選択候補検出部137は、識別情報を文書表示部132に通知する。
[ステップS84]文書表示部132は、選択候補検出部137から通知された識別情報に関連づけられたリンク情報を抽出する。
[ステップS85]文書表示部132は、抽出したリンク情報を点滅表示させる。その後、処理がステップS81に進められる。
図20は、第3の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン60には、文書画面61とメニュー画面62とが表示される。文書画面61には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報61a〜61eが含まれる。メニュー画面62には、複数のボタン62a〜62iが表示されている。4つのボタン62a〜62dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン62a〜62dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン62e〜62iは、リンク情報61a〜61eに対応するボタンである。ボタン62eはリンク情報61aに対応し、ボタン62fはリンク情報61bに対応し、ボタン62gはリンク情報61cに対応し、ボタン62hはリンク情報61dに対応し、ボタン62iはリンク情報61eに対応する。
リンク情報61a〜61eに対応するボタン62e〜62iのなかの1つがマウスポインタ63で指し示されると、対応するリンク情報が点滅表示する。図20の例では、マウスポインタ63は、「こちら」と表記されたボタン62gの上に表示されている。すなわち、ボタン62gを指し示している。そのため、文書画面61では、ボタン62gに対応するリンク情報61cの表記内容「こちら」が点滅している。たとえば、点滅反転表示が行われる。点滅反転表示では、背景が点滅し、背景の点滅に伴って文字が反転表示される。すなわち、点滅前、白の背景に黒の文字で表示されていた場合、点滅後は、背景が白のとき文字が黒、背景が黒のときに文字が白となる。
このように、マウスポインタ63で指し示したボタンに対応するリンク情報が強調表示されることで、ボタンに対応するリンク情報を、文書画面61内から簡単に見つけだすことができる。そのため、ボタンに表記された文字では、そのボタンによるリンク先の文書の内容の想像がつかない場合でも、文書画面61から対応するリンク情報を見つけだし、リンク情報の位置の前後関係から、リンク先の文書の内容を容易に推測することができる。たとえば、「こちら」のような指示代名詞が表示されているボタン62gであっても、対応するリンク情報の前後の文字列「調査機関のサイトへは、こちらから」を参照することで、どのような文書へのリンクかが分かる。
なお、リンク情報の点滅表示は、表記内容が指示代名詞の場合のように、リンク先の文書の内容が明確に表されていない場合にのみ行うようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、メニュー画面内のボタンを、リンク先のウェブサイト毎のグループに分けて表示する。第4の実施の形態におけるブラウザの構成要素は、図4に示した第1の実施の形態のブラウザ110とほぼ同じであるため、図4の構成要素を用いて第4の実施の形態を説明する。なお、図4に示す指示代名詞リスト114は、第4の実施の形態では不要となる。各構成要素の機能は、メニュー作成部115におけるメニュー画面作成処理を除き、第1の実施の形態と同様である。以下に、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理について説明する。
図21は、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部115が、リンク情報解析部113から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS92以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS92に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS92]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS93]メニュー作成部115は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS94]メニュー作成部115は、位置情報に含まれるドメイン名に基づいて、同一ドメイン名のグループが既にあるか否かを判断する。同一ドメイン名のグループがあれば、処理がステップS95に進められる。同一ドメイン名のグループがなければ、処理がステップS96に進められる。
[ステップS95]メニュー作成部115は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS96]メニュー作成部115は、新たなグループを作り、選択したリンク情報用のボタンを生成する。
[ステップS97]メニュー作成部115は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS93で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS91に進められる。
このようにして、ドメイン名毎のグループ分けがなされたメニュー画面が生成される。
図22は、第4の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン70には、文書画面71とメニュー画面72とが表示される。文書画面71には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報71a〜71eが含まれる。メニュー画面72には、複数のボタン72a〜72iが表示されている。4つのボタン72a〜72dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン72a〜72dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン72e〜72iは、リンク情報71a〜71eに対応するボタンである。ボタン72eはリンク情報71aに対応し、ボタン72fはリンク情報71bに対応し、ボタン72gはリンク情報71cに対応し、ボタン72hはリンク情報71dに対応し、ボタン72iはリンク情報71eに対応する。
ボタン72e〜72iは、対応するリンク情報の位置情報で示されるドメイン名毎にグループ分けされている。各グループには、そのグループのドメイン名が表示されている。図22の例では、ドメイン名[http://www.f−tsu.com」のグループとしてボタン72e,72fが並べて表示されている。ドメイン名「http://www.search.org」のグループとしてボタン72gが表示されている。また、現在表示されている文書と同じドメイン名のグループ(ローカルコンテンツ)として、ボタン72h,72iが並べて表示されている。
このように、ボタンをグループ分けすることで、文書画面71内で無秩序にリンク情報71a〜71eが配置されていても、メニュー画面72を参照することで、どのようなウェブサイトにリンクが張られているのかを容易に認識することができる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、リンク先文書の更新日時を先読みし、メニュー内のボタンを、リンク先文書の更新日時順に表示する。
図23は、第5の実施の形態におけるブラウザの機能を示すブロック図である。第3の実施の形態におけるクライアント100cには、図23に示すような構成のブラウザ140が実装される。ブラウザ140は、文書読込部141、文書表示部142、リンク情報解析部143、メニュー作成部145、メニュー表示部146、および更新日時取得部147を有している。ここで、文書読込部141、文書表示部142およびメニュー表示部146に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
リンク情報解析部143は、図4に示した第1の実施の形態のリンク情報解析部113が有している機能に加え、次の機能を有している。リンク情報解析部143は、文書を解析してリンク情報を抽出すると、抽出したリンク情報の位置情報を更新日時取得部147に渡す。
更新日時取得部147は、リンク情報解析部143からリンク情報の位置情報を受け取ると、その位置情報に対応する文書の更新日時を、インターネット10を介して取得する。すなわち、更新日時取得部147は、位置情報で示される文書を指定した更新日時の取得要求を、インターネット10を介して送信し、その文書を保持しているウェブサーバから更新日時を受け取る。更新日時取得部147は、受け取った更新日時を、位置情報とともにメニュー作成部145に渡す。
メニュー作成部145は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115が有している機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部145は、リンク情報解析部143から文書と解析結果とを受け取ると共に、解析結果に含まれるリンク情報に対応する更新日時を、更新日時取得部147から受け取る。そして、メニュー作成部145は、メニューを作成する際に、更新日時が最新のリンク情報に対応するボタンを、メニュー内の上位に配置する。
以上のような構成のブラウザ140において、更新日時に応じたボタン配列のメニュー画面が表示される。なお、ブラウザ140の全体の処理の手順は、図6に示した第1の実施の形態と同様である。
図24は、第5の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部145が、リンク情報解析部143から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図24に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]メニュー作成部145は、リンク情報解析部143によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS102以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS102に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS102]メニュー作成部145は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS103]メニュー作成部145は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS104]メニュー作成部145は、更新日時取得部147から、選択したリンク情報に対応するリンク先文書の更新日時を取得する。
[ステップS105]メニュー作成部145は、上位から更新日時の新しい順となるように、選択したリンク情報用のボタンの挿入位置を決定する。
[ステップS106]メニュー作成部145は、選択したリンク情報用のボタンを、ステップS105で決定した挿入位置に生成する。
[ステップS107]メニュー作成部145は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。その後、処理がステップS101に進められる。
このようにして生成されたメニューは、更新日時が新しい文書に対応するボタンが上位(メニュー画面の上)に表示されるため、ユーザは、最新の文書を容易に閲覧することができる。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態は、リンク先の文書からさらにリンクされている文書へのボタンをメニュー画面に表示するものである。第6の実施の形態では、リンク先の階層構造を、木構造でメニュー画面に表示する。
図25は、第6の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。第6の実施の形態におけるクライアント100dには、図25に示すような構成のブラウザ150が実装される。ブラウザ150は、文書読込部151、文書表示部152、リンク情報解析部153、メニュー作成部155、メニュー表示部156、およびリンク階層構造解析部157を有している。ここで、文書表示部152とメニュー表示部156とに関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
文書読込部151は、図4に示した第1の実施の形態の文書読込部111と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、文書読込部151は、リンク階層構造解析部157から取得した文書からリンクが張られたリンク先文書の取得要求(リンク先文書取得要求)を受け取ると、その取得要求で指定された位置情報に対応する文書を取得する。文書読込部151は、リンク先文書取得要求に応じて取得した文書を、子リンク先文書としてリンク情報解析部153へ渡す。
リンク情報解析部153は、図4に示した第1の実施の形態のリンク情報解析部113と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、リンク情報解析部153は、文書読込部151から文書を受け取りその文書を解析したときの解析結果を、リンク階層構造解析部157に渡す。なお、リンク情報解析部153は、リンク先文書取得要求によって取得した文書は、解析終了後廃棄する(メニュー作成部155へは渡されない)。
リンク階層構造解析部157は、取得した文書からリンクが張られている文書の先読み指示と、リンク元の文書のリンク情報と、リンク先文書のリンク情報との階層構造(親子関係)の判定とを行う。具体的には、リンク階層構造解析部157は、リンク情報解析部153から取得した文書の解析結果を受け取ると、その文書のリンク情報を辿ることで、ユーザの操作入力で指定された文書から数えて、何階層目(リンクを何度辿ったか)の文書に到達するのかを判断する。そして、リンク階層構造解析部157は、階層の段数が、予め設定された先読み段数に達していなければ、解析結果に含まれる位置情報で特定される文書のリンク先文書取得要求を、文書読込部151に対して出力する。
また、リンク階層構造解析部157は、リンク情報解析部153からリンク先文書取得要求に応じて取得された文書の解析結果を受け取ると、リンク先文書取得要求の元となったリンク情報(親リンク情報)と、解析結果で取得されたリンク情報(子リンク情報)との親子関係を、メニュー作成部155に通知する。
メニュー作成部155は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部155は、リンク情報解析部153から受け取った複数の文書の解析結果で示されるリンク情報に対応するボタンを、リンク階層構造解析部157から受け取った親子関係に従って、木構造に並べる。たとえば、親を左、子を右に配置し、親子関係を線で結ぶ。そして、メニュー作成部155は、取得した各リンク情報のボタンが並べられたメニューを、メニュー表示部156に渡す。
なお、第1の実施の形態では、文書表示部112に表示される文書内のリンク情報とメニュー内のボタンとを、同じ番号で対応づけているが、この処理は、第5の実施の形態では実行しないものとする。そのため、メニュー作成部155は、文書表示部152に渡された文書の編集等の加工処理は行わない。
このような構成のブラウザ150を有するクライアント100dにおいて、以下のような処理が実行される。
図26は、第6の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS111]文書読込部151は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS112に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS111の処理が繰り返される。
[ステップS112]文書読込部151は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部151は、読み込んだ文書を文書表示部152とリンク情報解析部153とに渡す。
[ステップS113]リンク情報解析部153は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部153は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部153は、文書と解析結果とを、メニュー作成部155に渡す。また、リンク情報解析部153は、文書の解析結果をリンク階層構造解析部157に渡す。
[ステップS114]リンク階層構造解析部157、文書読込部151およびリンク情報解析部153が連携して、子リンク解析処理を行う。この処理の詳細は後述する。
[ステップS115]メニュー作成部155は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS116]文書表示部152は、文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部156は、メニュー作成部155によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS111に進められ、文書読込部151による次のリンクの選択を待つ。
次に、子リンク解析処理の詳細について説明する。
図27は、子リンク解析処理の手順を示すフローチャートである。なお、子リンク解析処理は、図26のステップS114で呼び出される際には、ステップS113での解析結果(ステップS112で取得した文書に含まれるリンク情報の集合)が入力データとなる。また、子リンク解析処理は、図27のステップS127においても再帰的に呼び出される。ステップS127で呼び出され際には、ステップS124における解析結果(ステップS123で取得した文書に含まれるリンク情報の集合)が入力データとなる。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]リンク階層構造解析部157は、入力データの中に、ステップS122以降の処理を行っていない未処理のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば処理がステップS122に進められる。
未処理のリンク情報がなければ、子リンク解析処理が終了し、呼び出し元の処理手順の続きが行われる。すなわち、図26のステップS114で呼び出された子リンク解析処理であれば、図26の次のステップS115に処理が移行する。また、図27のステップS127で呼び出された子リンク解析処理であれば、呼び出し元の子リンク解析処理におけるステップS121に処理が移行する。
[ステップS122]リンク階層構造解析部157は、入力されたリンク情報の集合のなかから、未処理のリンク情報を1つ選択する。そして、リンク階層構造解析部157は、選択したリンク情報に含まれる位置情報を指定したリンク先文書取得要求を文書読込部151に渡す。
[ステップS123]リンク先文書取得要求を受け取った文書読込部151は、リンク先文書取得要求で指定された位置情報に対応する文書を、インターネット10を介して取得する。文書読込部151は、読み込んだ文書をリンク情報解析部153に渡す。
[ステップS124]リンク情報解析部153は、文書読込部151から渡された文書を解析し、リンク情報を抽出する。そして、リンク情報解析部153は、抽出したリンク情報をリンク階層構造解析部157に渡す。
[ステップS125]リンク階層構造解析部157は、リンク元のリンク情報とリンク先文書内のリンク情報との親子関係を保存する。具体的には、リンク階層構造解析部157は、ステップS122で選択したリンク情報を親とし、ステップS124の解析結果に含まれるリンク情報を子として、親子関係を保存する。
[ステップS126]リンク階層構造解析部157は、処理の子リンク階層数に達したか否かを判断する。所定の子リンク階層数に達した場合には、処理がステップS121に進められる。所定の子リンク階層数に達していない場合には、処理がステップS127に進められる。
[ステップS127]リンク階層構造解析部157は、ステップS124で渡された解析結果を入力データとした子リンク解析処理を、再帰的に呼び出す。再帰的に呼び出した子リンク解析処理が終了すると、処理がステップS121に進められる。
図28は、第6の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図28に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS131]メニュー作成部155は、リンク情報解析部153によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS132以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS132に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図26のステップS116に進められる。
[ステップS132]メニュー作成部155は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS133]メニュー作成部155は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS134]メニュー作成部155は、リンク階層構造解析部157が保存した親子関係を示す情報を参照し、ステップS132で選択したリンク情報の木構造における位置を決定する。具体的には、メニュー作成部155は、ステップS132で選択したリンク情報の親のリンク情報を判断し、親のリンク情報の子となる位置を、木構造における位置として決定する。
[ステップS135]メニュー作成部155は、決定した位置に、リンク情報用のボタンを生成する。その際、親のリンク情報に対応するボタンから生成したボタンへ、親子関係を表す線を引く。
[ステップS136]メニュー作成部155は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。その後、処理がステップS131に進められる。
以上のようにして生成されたメニューを画面表示することで、画面表示されている文書から辿ることができるリンク情報の経路を、木構造でメニュー画面に表示することができる。
図29は、第6の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン80には、文書画面81とメニュー画面82とが表示される。文書画面81には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報81a〜81eが含まれる。メニュー画面82には、複数のボタン82a〜82rが表示されている。なお、図29では、メニュー画面82に表示されるべきボタンの一部のみを示している。メニュー画面82をスクロールさせることで、他のボタンが画面表示される。
ボタン82aとボタン82bとは、文書画面81に表示された文書(1階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(1階層目のボタン)である。ボタン82aは「F社」と表記されたリンク情報81aに対応し、ボタン82bは「PP2000」と表記されたリンク情報81bに対応する。
ボタン82c〜82fは、1階層目のボタン82a,82bに関連づけられた文書(2階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(2階層目のボタン)である。ボタン82c〜82eは、ボタン82aに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンであり、ボタン82fは、ボタン82bに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。
ボタン82g〜82rは、2階層目のボタン82c〜82fに関連づけられた文書(3階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(3階層目のボタン)である。ボタン82g〜82iは、ボタン82cに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82j〜82lは、ボタン82dに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82m〜82oは、ボタン82eに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82p〜82rは、ボタン82fに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。
図29の例は、3階層目のボタンまで表示した場合の例である。さらに深い階層までリンク関係を辿り、木構造で表示することもできる。なお、何階層目まで表示するのかは、ユーザの操作入力によって任意に指定することができる。
以上のように、表示された文書からリンク関係を辿ることができる文書に対応するボタンを、リンク関係に応じた木構造で表示することで、ユーザは、リンク関係を辿らずに、途中の文書を飛び越えて目的の文書へ画面を遷移させることができる。これにより、目的の文書を表示させるまでの手間が大幅に削減される。
たとえば、ユーザがF社製のパソコン(パーソナルコンピュータ)の情報を参照したい場合を考える。従来のブラウザであれば、まず、文書画面から「F社」のリンク情報を選択してF社のメインページの文書を表示させる。次に、F社のメインページの画面から「製品」のリンク情報を選択して製品紹介の文書を表示させる。さらに、製品紹介の画面から「パソコン」のリンク情報を選択する。これにより、F社製のパソコンを紹介する文書の内容が表示あれる。
一方、第6の実施の形態によれば、メニュー画面82から「パソコン」と表記されたボタン82jを選択することで、F社製のパソコンを紹介する文書を表示させることができる。このように、ハイパーテキスト文書の閲覧における操作性が向上する。
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態は、ユーザがボタンの選択候補を指定したときに、そのボタンに対応する文書に含まれるリンク情報に対応するボタンを、木構造で表示するものである。
図30は、第7の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。第7の実施の形態におけるクライアント100eには、図30に示すような構成のブラウザ160が実装される。ブラウザ160は、文書読込部161、文書表示部162、リンク情報解析部163、メニュー作成部165、メニュー表示部166、リンク階層構造解析部167、および選択候補検出部168を有している。ここで、文書読込部161、文書表示部162、およびリンク情報解析部163に関しては、図25に示した第6の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
選択候補検出部168は、画面上のマウスポインタの位置を監視しており、メニュー画面内のボタン(文書内のリンク情報に対応するボタンに限る)上に、マウスポインタが移動したことを検知する。そして、選択候補検出部168は、マウスポインタで指し示されたボタンに関連づけられたリンク情報を抽出し、そのリンク情報をリンク階層構造解析部167に渡す。
リンク階層構造解析部167は、ユーザにより選択候補として指定されたボタンに対応する文書の先読み指示と、リンク元の文書のリンク情報と、リンク先文書のリンク情報との階層構造(親子関係)の判定とを行う。具体的には、リンク階層構造解析部167は、選択候補検出部168から選択候補として指定されたボタンのリンク情報を受け取ると、そのリンク情報に含まれる位置情報を指定したリンク先文書取得要求を文書読込部161に対して出力する。
また、リンク階層構造解析部167は、リンク情報解析部163からリンク先文書取得要求に応じて取得された文書の解析結果を受け取ると、リンク先文書取得要求の元となったリンク情報(親リンク情報)と、解析結果で取得されたリンク情報(子リンク情報)との親子関係を、メニュー作成部165に通知する。
メニュー作成部165は、図25に示した第6の実施の形態のメニュー作成部155と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部165は、リンク情報解析部163から文書の解析結果が渡される度に、リンク階層構造解析部167から、解析結果に含まれるリンク情報(子リンク情報)と、メニューに既に含まれているボタンに対応するリンク情報(親リンク情報)との親子関係を取得し、メニューを更新する。メニュー作成部165は、メニューの更新処理として、親リンク情報に対応するボタンの右側に、子リンク情報に対応するボタンを追加する。
第7の実施の形態では、ユーザの操作入力によって指定された文書が読み込まれ、文書表示部162とメニュー表示部166とによって、文書画面とメニュー画面とが表示されるまでの処理は、第1の実施の形態とほぼ同じである。ただし、第7の実施の形態の説明を簡単にするために、表記内容が指示代名詞であってもそのまま表示し、リンク情報とボタンとの対応関係を示す番号表示は行わないものとする。
第7の実施の形態では、文書画面とメニュー画面とが表示された状態で、メニュー画面内のボタンの1つが選択候補として指定されたときに、ブラウザ160においてメニュー画面更新処理が実行される。
図31は、メニュー画面更新処理の手順を示すフローチャートである。以下、図31に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS141]選択候補検出部168は、ユーザによりボタンの選択候補の指定がなされたか否かを判断する。具体的には、ユーザがマウスを操作し、マウスポインタがメニュー画面内のボタン上に移動した場合に、選択候補検出部168は、マウスポインタで指し示されているボタンが選択候補として指定されたと判断する。選択候補が指定された場合には、選択候補検出部168からリンク階層構造解析部167へ選択されたボタンに対応するリンク情報が渡され、処理がステップS142に進められる。選択候補が指定されていない場合には、処理がステップS145に進められる。
[ステップS142]リンク階層構造解析部167は、選択候補検出部168から渡されたリンク情報に基づいて、ユーザにより選択されたボタンに対応する文書の取得要求(リンク先文書取得要求)を、文書読込部161に渡す。すると、文書読込部161により、インターネット10を介して、選択されたボタンに対応する文書が読み込まれ、リンク情報解析部163に渡される。すなわち、リンク先の文書が先読みされる。
[ステップS143]リンク情報解析部163は、先読みした文書を解析し、リンク情報を抽出する。リンク情報解析部163は、抽出したリンク情報を、メニュー作成部165とリンク階層構造解析部167とに渡す。
[ステップS144]リンク階層構造解析部167により、選択候補検出部168から渡された親リンク情報と、リンク情報解析部163から渡された子リンク情報とを関連づけ、その親子関係をメニュー作成部165に通知する。メニュー作成部165は、リンク階層構造解析部167から渡された親子関係の情報に基づいて、リンク情報解析部163から渡されたリンク情報の木構造上の位置を決定する。そして、メニュー作成部165は、決定した位置に、リンク情報解析部163から渡されたリンク情報に対応するボタンを含む子メニューを追加生成し、生成した子メニューの情報をメニュー表示部166に渡す。すると、メニュー表示部166により、メニュー画面内の親メニューの横に子メニューが追加表示される。
[ステップS145]文書読込部161によって、メニュー画面内のボタンが選択されたか否かが判断される。たとえば、マウスポインタがメニュー画面内の任意のボタンを指し示している状態でマウス13のボタンが押されると、マウスポインタで指し示されたボタンが選択されたものと判断される。ボタンが選択された場合には、ブラウザ160は、メニュー画面更新処理が終了し、次の文書の表示処理に移行する。なお、ボタンが選択された場合には、選択されたボタンに対応する文書が読み込まれ、文書画面に表示されると共に、その文書に対応するメニュー画面が表示される。この後、新たに表示された文書対するメニュー画面更新処理が開始される。ボタンが選択されていなければ、処理がステップS141に進められ、ユーザによる選択候補の指定操作の検出が引き続き行われる。
このようにして、選択候補が指定される毎に、文書の先読みが行われ、選択候補として指定された文書に含まれるリンク情報に対応するボタンが、メニュー画面内に表示される。
図32は、第7の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン90には、文書画面91とメニュー画面92とが表示される。文書画面91には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報91a〜91eが含まれる。メニュー画面92には、複数のボタン92a〜92kが表示されている。
ボタン92a〜92eは、文書画面91内に表示されているリンク情報91a〜91eに対応するボタンである。図32の例では、ボタン92aが選択候補として指定されている。その結果、ボタン92aの右側に子メニューとして、ボタン92aに対応する文書に含まれるリンク情報に関連づけられたボタン92f〜92hが表示されている。さらに、図32の例では、マウスポインタ93がボタン92g上に移動され、ボタン92gが選択候補として指定されている。そのため、ボタン92gの右側に子メニューとして、ボタン92gに対応する文書に含まれるリンク情報に関連づけられたボタン92i〜92kが表示されている。
このようにして、選択候補として指定されたボタンに対応する文書から先のリンク情報を順次表示させるようにしたため、ユーザは、文書画面を更新させなくても、文書間のリンク関係を辿り、目的の文書を選択することができる。これにより、ハイパーテキストの閲覧における操作性が向上する。
[その他の応用例]
上記の各実施の形態では、クライアントのモニタ11に文書画面とメニュー画面とを表示させているが、それぞれの画面を異なる表示装置に表示させてもよい。たとえば、ウェブテレビのように、インターネット10に家庭用のテレビを接続し、ウェブコンテンツをテレビで閲覧する場合、メニュー画面をテレビのリモコンに表示させることができる。この場合、たとえば、第1の実施の形態におけるメニュー表示部116(図4に示す)がリモコン内に実装される。メニュー表示部116と他の要素との間の通信は、リモコンとテレビとの間で行われる通信手段(たとえば、赤外線通信)を用いて行われる。
図33は、文書画面とメニュー画面とを別装置に表示した場合の例を示す図である。図33の例では、テレビ510に文書画面511が表示されている。また、テレビ510用のリモコン520の表示装置(たとえば、液晶表示装置)にメニュー画面521が表示されている。
文書画面511には、第1の実施の形態と同様に、文書内のリンク情報511a〜511eに番号が付与されている。リモコン520のメニュー画面521には、リンク情報511a〜511eの番号に対応づけて、リンク情報511a〜511eの表記内容が表示されている。
リモコン520には、数字キー522が設けられている。そして、数字キー522の中のリンク情報511a〜511eに対応づけられた番号のキーが押されると、そのキーの情報がテレビ510に赤外線等によって伝えられる。すると、テレビ510では、押されたキーのボタンに対応するリンク情報が選択されたものと認識して、そのリンク情報に対応する文書を取得する。
このように、リモコン520にメニュー画面521を表示すれば、文書を表示する装置から離れた場所からでも、容易にリンク情報を選択することができる。
また、上記の複数の実施の形態の中の2つ以上の実施の形態の構成をブラウザに実装し、メニュー画面等の表示方法をユーザからの操作入力応じて切り換えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、メニュー画面を、自分の好みの形態で表示させることができる。
なお、上記の各実施の形態におけるブラウザの処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、ブラウザが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disc)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上説明したように本発明では、リンク情報の表記内容を含む表示形態を文書と共に表示するようにしたため、文書内にリンク情報が含まれていることを、ユーザが視覚的に容易に区別可能となる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。
図2は、第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
図3は、第1の実施の形態に用いるクライアントのハードウェア構成例を示す図である。
図4は、第1の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。
図5は、指示代名詞リストの一例を示す図である。
図6は、第1の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図7は、第1の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図8は、第1の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。
図9は、文書の一例を示す図である。
図10は、第1の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図11は、第2の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。
図12は、参照回数テーブルのデータ構造例を示す図である。
図13は、第2の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図14は、第2の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図15は、第2の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図16は、第3の実施の形態におけるクライアントの構成を示すブロック図である。
図17は、第3の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図18は、第3の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。
図19は、リンク表示点滅処理の手順を示すフローチャートである。
図20は、第3の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図21は、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図22は、第4の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図23は、第5の実施の形態におけるブラウザの機能を示すブロック図である。
図24は、第5の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図25は、第6の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。
図26は、第6の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図27は、子リンク解析処理の手順を示すフローチャートである。
図28は、第6の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図29は、第6の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図30は、第7の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。
図31は、メニュー画面更新処理の手順を示すフローチャートである。
図32は、第7の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図33は、文書画面とメニュー画面とを別装置に表示した場合の例を示す図である。
本発明は文書を表示させるための文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に他の文書へリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
近年、インターネットやイントラネットにおけるウェブコンテンツは、増加の一途を辿っている。しかも、今後のブロードバンド通信の普及に伴い、さらにウェブコンテンツが増大するものと想定される。
ウェブコンテンツを参照するためには、コンピュータに実装されたブラウザを使用する。ユーザがブラウザに対してコンテンツの所在(たとえばURL(Uniform Resource Locator)を入力すると、ブラウザがHTML(Hyper Text Markup Language)あるいはXML(eXtensible Markup Language)で記述された文書をインターネットやイントラネット経由で取得する。そして、ブラウザは、取得した文書を解読し、その結果を表示していた。
多くの場合、表示された文書には、他の文書へのリンク情報が含まれている。たとえば、HTML文書では、アンカータグで、リンク先の文書を指定している。また、XML文書では、XLink記述を使用して、リンク先の文書を指定している。
ブラウザによって表示された文書にリンク情報が含まれていれば、表示画面内でマウスポインタを動かし、リンクが設定されている箇所(リンク情報)にマウスポインタを合わせ、マウスのボタンをクリックすることで、リンク情報を指定することができる。リンク情報が指定されると、そのリンク情報に設定されたリンク先の文書がブラウザによって取得され、リンク先の文書が表示される。このように、リンクを辿る操作を行えば、簡単なマウス操作のみで目的のコンテンツを閲覧することができる。
多くの場合、リンク情報は、下線を引いたり他の部分と色を変えたりすることで、画面上で識別できるようにしてある。
しかし、背景色や画面構成によっては、リンク情報を識別しづらい場合がある。また、文書によっては、単に強調させる部分(リンク情報ではない)にも下線が引いてあったり、色が変えてあったりすることがある。この場合、単なる文字の強調部分とリンク情報との識別が困難となる。しかも、ユーザがブラウザの操作に慣れていない場合、リンク情報の見分けがさらに困難となり、現在の表示画面から次にどのような操作を行えば、目的の画面に遷移させることができるのかが分からない。
なお、日本においては、携帯電話によるコンテンツの閲覧サービスが運用されている。このようなサービスとして、iモード(商標)などがある。このような携帯電話によるリンク情報選択は、数字キーを用いて行う。そのため、iモード用のコンテンツでは、リンクに対応づけて数字キーの番号が表示されている。ただし、このように表示させるには、コンテンツにおいて、数字キーとの対応付けを予め定義しておく必要がある。したがって、インターネットの全てのコンテンツが、数字キーの番号付きで表示されるわけではない。
また、ハイパーテキストのリンク情報の選択を簡単にする方法の1つとして、特開2000−207089号公報には、ハイパーテキスト・リンク用の主入力領域の表示に応答した補助入力領域を表示する技術が示されている。この技術を用いれば、画面内のリンク表示部を識別するのが容易となる。
しかしながら、上記公報記載の発明では、主入力領域のハイパーテキスト・リンクと補助入力領域のナビゲートボタンとの対応付けが、色分けで示されているのみである。そのため、ハイパーテキスト・リンクが色分けだけでは見分けがつかない場合には、ナビゲートボタンに対応するハイパーテキスト・リンクを見つけだすのが困難となる。また、上記公報には、不透明のナビゲートボタンを関連する入力領域に隣接させて表示する例が示されているが、ナビゲートボタンと関連する入力領域とを同じ色で示すだけでは、背景と同じ色になってしまったときに、入力領域を識別することができない。
発明の開示
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、文書内のリンク情報を視覚的に容易に識別することができる文書表示プログラム、文書表示方法、文書表示装置、および文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様では上記課題を解決するために、図1に示すような文書表示プログラムが提供される。本発明に係る文書表示プログラムは、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるためのものである。本発明に係る文書表示プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータは以下の処理を行う。
コンピュータは、文書1が入力されると、入力された文書1から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報2a〜2cを抽出する(ステップS1)。次にコンピュータは、抽出されたリンク情報2a〜2cに対応するオブジェクト3a〜3cを生成する(ステップS2)。そして、コンピュータは、文書1を表示すると共に、生成されたオブジェクト3a〜3cを、対応するリンク情報2a〜2cに含まれる表記内容を含む表示形態で表示する(ステップS3)。
コンピュータにこのような処理を実行させる文書表示プログラムによれば、入力された文書1の表記内容を含む表示形態でオブジェクト3a〜3cが、文書1と共に表示される。
本発明の第2の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示方法において、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、ことを特徴とする文書表示方法が提供される。
このような文書表示方法によれば、上記本発明に係る文書表示プログラムを実行するコンピュータと同じ手順で、入力された文書が表示される。
本発明の第3の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示装置において、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出するリンク情報抽出手段と、前記リンク情報抽出手段で抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、前記文書を表示すると共に、前記オブジェクト生成手段で生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する表示手段と、を有することを特徴とする文書表示装置が提供される。
このような文書表示装置によれば、上記本発明に係る文書表示プログラムを実行するコンピュータと同様の手順で、入力された文書が表示される。
本発明の第4の態様では、他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記コンピュータに、前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、処理を実行させることを特徴とする文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
このような記録媒体によれば、記録された文書表示プログラムをコンピュータに読み取らせることにより、上記本発明に係る文書表示プログラムをコンピュータで実行させることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。図1には、他文書に対してリンクが張られた文書1を表示させるための文書表示プログラムに基づいて、コンピュータで実行される処理が示されている。
コンピュータは、文書1が入力されると、入力された文書1から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報2a〜2cを抽出する(ステップS1)。図1の例では、文書1から3つのリンク情報2a〜2cが抽出されている。リンク情報2a(リンク情報#1)は、位置情報「add#1」、表記内容「A」を含む。リンク情報2b(リンク情報#2)は、位置情報「add#2」、表記内容「B」を含む。リンク情報2c(リンク情報#3)は、位置情報「add#3」、表記内容「C」を含む。
次に、コンピュータは、抽出されたリンク情報2a〜2cに対応するオブジェクト3a〜3cを生成する(ステップS2)。図1の例では、各リンク情報2a〜2cに対応づけてボタン型のオブジェクト3a〜3cが生成されている。
さらに、コンピュータは、文書1を表示すると共に、生成されたオブジェクト3a〜3cを、対応するリンク情報2a〜2cに含まれる表記内容を含む表示形態6a〜6cで表示する(ステップS3)。図1の例では、文書画面5内に文書1が表示されている。表示された文書1には、リンク情報2a〜2cそれぞれの表記内容5a〜5cが含まれている。また、オブジェクト3a〜3cは、メニュー画面6に表示されている。オブジェクト3aは、リンク情報2aの表記内容「A」を含む表示形態6aで表示されている。オブジェクト3bは、リンク情報2bの表記内容「B」を含む表示形態6bで表示されている。オブジェクト3cは、リンク情報2cの表記内容「C」を含む表示形態6cで表示されている。
そして、コンピュータは、操作入力によりオブジェクトが選択されると、選択されたオブジェクトに対応するリンク情報に含まれる位置情報に基づいて、リンク先文書を取得する(ステップS4)。図1の例では、ユーザによって操作されるマウスポインタ7がオブジェクト3bの表示形態6bを指し示し、マウスボタンが押されることでオブジェクト3bが選択されている。すると、オブジェクト3bに対応するリンク情報2bに含まれる位置情報「add#2」に基づいて、リンク先文書9aが取得される。リンク先文書9aは、たとえば、ネットワーク8を介して接続された他のコンピュータ9内に格納された文書である。
このように、リンク情報2a〜2cの表記内容を含む表示形態6a〜6cを文書1と共に表示するようにしたため、文書1内にリンク情報2a〜2cが含まれていることを、ユーザが視覚的に容易に区別可能となる。
たとえば、文書画面5内に表示されるリンク情報2a〜2cの表記内容5a〜5cに下線が引かれていても、その下線が単なる強調表示ではなく、リンクの存在を示しているということは、文書1を閲覧しただけでは分からない。メニュー画面6が表示されていれば、ユーザは、オブジェクト5a〜5cの表示形態6a〜6cを参照することによって、文書画面5内の同じ表記内容5a〜5cの部分に、リンク情報が設定されていることを認識できる。すなわち、文書画面5内の表記内容5a〜5cと同じ表記内容を含むオブジェクトの存在により、表記内容5a〜5cに対応するリンク情報2a〜2cの存在が視覚的に区別可能となる。
なお、リンク情報2a〜2cの存在をさらに明確に示すために、以下のような機能を追加することもできる。
オブジェクトを表示する際に、表記内容がリンク先文書の内容を明確に示しているかどうかを判定し、明確に示していないと判定した場合には、表記内容の前後に表記される文章を、オブジェクトの表示形態に含めてもよい。たとえば、表記内容が指示代名詞の場合には、リンク先文書の内容を明確に示してないと判断する。これにより、オブジェクトの表示形態を参照すれば、対応するリンク情報で取得されるリンク先文書の内容を予想することができる。
また、リンク情報が複数抽出された場合、位置情報の所定の部分(たとえば、リンク先文書の格納されているコンピュータを特定する部分)が共通なリンク情報同士をグループ化し、抽出された複数のリンク情報それぞれのオブジェクトを、グループ毎に纏めて表示してもよい。これにより、ユーザは、目的の情報を含むリンク先文書の判断を的確に行うことができる。
また、文書が入力されると、入力された文書から抽出されたリンク情報から先のリンク関係を所定回数辿ることで到達可能な関連文書を先読みして、関連文書内のリンク情報に対応するオブジェクト(関連オブジェクト)を表示してもよい。これにより、リンクを辿った先に目的の情報を含む文書が有る場合でも、1つずつリンクを辿ることなく目的の文書を取得することができる。その結果、操作性が向上する。なお、文書間のリンク関係を辿る経路に従って、関連オブジェクトを木構造で表示することで、文書間の関連性が分かり易くなり、目的の文書を容易に見つけだすことが可能となる。
また、オブジェクトが選択候補として指定された場合に、指定されたオブジェクトに対応するリンク情報に含まれる位置情報に基づいて、リンク先文書を先読みし、先読みしたリンク先文書内のリンク情報に対応するオブジェクト(リンク先文書対応オブジェクト)を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザにより絞り込まれたリンク先文書対応オブジェクトが表示され、目的の情報を含む文書に対応するオブジェクトを容易に見つけだすことができるようになる。
なお、他の文書へのリンク情報を含む文書としては、ハイパーテキストや構造化文書とよばれる文書がある。これらの文書は、HTMLやXMLによって規格化されており、インターネットを介して配信されるコンテンツに利用されている。そこで、インターネットを介して取得したコンテンツを、本発明を適用したコンピュータで表示させる場合の例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、表示された文書に含まれるリンク情報に対応するボタンを、別のメニュー画面に、文書中に含まれる順番に沿ってリストアップする。そのときメニュー画面に表示されるボタンには、リンク情報に対応する文字(表記内容)が表示される。ただし、リンク情報に対応する文字が指示代名詞(たとえば、「ここ」、「そこ」など)であれば、その文字の前後の文字(たとえば、1パラグラフ)も含めて、ボタン上に表示される。以下、本発明の第1の実施の形態について、具体的に説明する。
図2は、第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。図2に示すように、複数のクライアント100,200やウェブサーバ310,320が、インターネット10を介して互いに接続されている。
クライアント100,200は、HTMLやXMLの文書およびそれらの文書で指定された画像データなどのウェブコンテンツを取得し、閲覧する機能を有している。ウェブコンテンツを取得する機能は、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の通信機能を用いて実現される。また、コンテンツを閲覧する機能は、ブラウザとよばれる閲覧機能によって実現される。第1の実施の形態に係るブラウザは、単にコンテンツの内容を表示するだけでなく、他の文書へのリンク情報をリストアップしたメニュー画面を表示することができる。
ウェブサーバ310,320は、各種コンテンツを配信するコンピュータである。
図3は、第1の実施の形態に用いるクライアントのハードウェア構成例を示す図である。クライアント100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、インターネット10に接続されている。通信インタフェース106は、インターネット10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第1の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、クライアント100のハードウェア構成例について説明したが、他のクライアント200やウェブサーバ310,320も同様のハードウェア構成で実現することができる。
なお、第1の実施の形態に係る機能は、クライント100のブラウザ内に実装される。
図4は、第1の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。クライアント100には、ブラウザ110が実装されている。ブラウザ110は、文書読込部111、文書表示部112、リンク情報解析部113、指示代名詞リスト114、メニュー作成部115、およびメニュー表示部116を有している。各構成要素は、情報の受け渡しが行われる要素同士で互いに接続関係を有している。なお、ここで言う接続関係とは、接続される要素間で、情報の受け渡しのための取り決めがなされていることである。
具体的には、文書読込部111は、インターネット10、文書表示部112、およびリンク情報解析部113に接続されている。文書表示部112は、前述した接続関係以外に、メニュー作成部115に接続されている。リンク情報解析部113は、前述した接続関係以外に、メニュー作成部115に接続されている。メニュー作成部115は、前述した接続関係以外に、指示代名詞リスト114とメニュー表示部116とに接続されている。
文書読込部111は、ユーザからの操作入力に応答し、インターネット10を介して文書(HTML文書や画像データなと)を読み込む。文書読込のきっかけとなる操作入力とは、たとえば、ウェブサーバ310,320で管理されているHTML文書の所在(URLなど)の入力や、表示されている文書における他の文書へのリンク情報の選択などの操作である。文書読込部111は、読み込んだ文書を、文書表示部112とリンク情報解析部113とに渡す。
文書表示部112は、文書読込部111から受け取った文書をモニタ11のスクリーンに表示する。また、文書表示部112は、メニュー作成部115からの文書(たとえばHTML文書)の編集操作を受けて、表示される文書の内容を変更する。具体的には、表示されている文書のリンク情報に、メニュー表示部116内のボタンと対応づけた番号(識別情報)が挿入される。
リンク情報解析部113は、文書読込部111から文書を受け取ると、その文書を解析する。具体的には、リンク情報解析部113は、まず、文書内のリンク情報を抽出する。そして、リンク情報解析部113は、抽出したリンク情報内のリンク先の文書を特定する位置情報と、文書内でのリンク部分に表示される表記内容とを判断する。
文書がHTML文書であれば、リンク情報は、アンカータグ(<A></A>)で挟まれた領域(アンカー要素)に記述されている。たとえば、
<A HREF=”http://f−tsu.com/index.html”>F通株式会社</A>
と記述される。この例では、href属性に記述された「http://f−tsu.com/index.html」がリンク先の他の文書の所在を示す位置情報(URI:Uniform Resource Identifiers)である。「F通株式会社」が、リンク部分の表記内容である。
文書がXMLであれば、たとえば、リンク情報は、リンク要素として以下のように記述される。
<companylink xlink:type=”simple”xlink:href=”http://www.f−tsu.com/index.xml”>F通株式会社</companylink>
この例では、リンク要素(xlink)に記述された「http://www.f−tsu.com/index.xml」が、リンク先の他の文書の所在を示すURLである。「F通株式会社」が、リンク部分の表記内容である。また、XMLでは、リンク先の文書がリモートリソースであれば、locator要素のhref属性に位置情報が記述される。
そして、リンク情報解析部113は、解析した文書と、解析結果とをメニュー作成部115に渡す。
メニュー作成部115は、リンク情報解析部113から受け取った文書とその文書の解析結果に基づいて、リンク情報をリストアップしたメニューを作成する。作成されるメニューには、リンク情報に対応するボタンが設けられ、そのボタンがリンク先の文書に関連づけられる。また、ボタンには、リンク情報において、リンク部分の表記内容として設定されていた情報が表示される。
なお、メニュー作成部115は、指示代名詞リスト114を参照し、リンク部分の表記内容が指示代名詞か否かを判定する。表記内容が指示代名詞の場合には、メニュー作成部115は、リンク情報の前後の文字(たとえば、同じ文、または段落(パラグラフ)など)を取得して、メニューにおけるボタンの表記内容とする。
メニュー作成部115は、作成したメニューを、メニュー表示部116に渡す。また、メニュー作成部115は、メニュー内のボタンに採番し、番号をボタンの表記内容に含めると共に、文書表示部112に渡された文書の編集操作を行い、対応するリンク情報の近傍に、対応する番号を挿入する。
メニュー表示部116は、メニュー作成部115で作成されたメニューを画面に表示する。たとえば、メニュー表示部116は、文書表示部112が表示する文書の表示画面と重ならない位置に別の画面を開き、その画面内にメニューを表示する。
図5は、指示代名詞リストの一例を示す図である。指示代名詞リスト114には、指示代名詞の文字列が設定されている。図5の例では、「ここ」、「こちら」、「あそこ」などの指示代名詞が設定されている。
以上のような構成のクライアント100において、文書の閲覧を行うと、文書の内容と共に、その文書から他の文書へのリンク部分だけを抽出した、メニューが表示される。以下、クライアント100における文書表示処理について、詳細に説明する。
図6は、第1の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]文書読込部111は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS12に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS11の処理が繰り返される。
[ステップS12]文書読込部111は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部111は、読み込んだ文書を文書表示部112とリンク情報解析部113とに渡す。
[ステップS13]リンク情報解析部113は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部113は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部113は、文書と解析結果抽出されたリンク情報(リンク先の位置情報とリンク部分の表記内容)とを、メニュー作成部115に渡す。
[ステップS14]メニュー作成部115は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS15]メニュー作成部115は、文書加工処理を実行する。文書加工処理の詳細は後述する。
[ステップS16]文書表示部112は、メニュー作成部115によって加工された文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部116は、メニュー作成部115によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS11に進められ、文書読込部111による次のリンクの選択を待つ。
次に、メニュー画面作成処理(図6のステップS14)の詳細について説明する。
図7は、第1の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部115が、リンク情報解析部113から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS22以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS22に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS22]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS23]メニュー作成部115は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS24]メニュー作成部115は、表記内容が指示代名詞か否かを判断する。表記内容が指示代名詞か否かは、指示代名詞リスト114を参照して判断される。すなわち、選択したリンク情報の表記内容が、指示代名詞リスト114に含まれていれば、その表記内容は指示代名詞であると判断される。表記内容が指示代名詞の場合には、処理がステップS25に進められる。表記内容が指示代名詞ではない場合には、処理がステップS26に進められる。
[ステップS25]メニュー作成部115は、選択したリンク情報の前後の文字列を取得する。たとえば、リンク情報を含む一文を取得する。
[ステップS26]メニュー作成部115は、選択したリンク情報に採番する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS27]メニュー作成部115は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS28]メニュー作成部115は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS25で取得した文字列がある場合にはその文字列であり、ステップS25の処理が行われていない場合には、ステップS23で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS21に進められる。
次に、文書加工処理(図6のステップS15)の詳細について説明する。
図8は、第1の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS32以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS32に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS16に進められる。
[ステップS32]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を1つ選択する。
[ステップS33]メニュー作成部115は、選択したリンク情報に対して、メニュー画面作成処理において付与された番号を取得する。
[ステップS34]メニュー作成部115は、文書中の選択したリンク情報の前に、ステップS33で取得した番号を挿入する。その後、処理がステップS31に進められる。
このような処理によって、文書内のリンク情報のみを抽出したメニュー画面が生成される。
図9は、文書の一例を示す図である。図9には、ニュース速報を配信するための文書30を、従来のブラウザで表示した場合の例が示されている。文書30には、「F社は、アプリケーションのベンチマークテストにおいて、サーバの最上位モデル「PP2000」で、世界最高性能記録を達成した。今回のベンチマークテストの詳細は調査機関のサイトで公開されている。」という文章が表示されている。この文章中に、3つのリンク情報31〜33が含まれている。各リンク情報31〜33は、表記内容に下線が引かれている。リンク情報31の表記内容は「F社」である。リンク情報32の表記内容は「PP2000」である。リンク情報33の表記内容は「こちら」である。また、文書30には、「次のニュース」と表記されたリンク情報34と「メニュー画面へ」と表記されたリンク情報35とが含まれている。
このような文書30がクライアント100で取得され、ブラウザ110に入力されると、文書画面とメニュー画面とが表示される。
図10は、第1の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン40には、文書画面41とメニュー画面42とが表示される。
文書画面41には、文書の内容が表示されている。文書画面41内のリンク情報41a〜41eの表記内容の左上に、各リンク情報41a〜41eに付与された番号が表示されている。リンク情報41aが1番、リンク情報41bが2番、リンク情報41cが3番、リンク情報41dが4番、リンク情報41eが5番である。
メニュー画面42には、複数のボタン42a〜42iが表示されている。4つのボタン42a〜42dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。「Back」と表記されたボタン42aは、前の画面に戻るためのボタンである。「Forward」と表記されたボタン42bは、次の画面に進むためのボタンである(一度進んだ画面から戻った場合にのみ使用可能)。「Scroll Up」と表記されたボタン42cは、文書画面41を上にスクロールさせるためのボタンである。「Scroll Down」と表記されたボタン42dは、文書画面41を下にスクロールさせるためのボタンである。
「F社」と表記されたボタン42eは、リンク情報41aに対応するボタンである。ボタン42eには、リンク情報41aと同じ番号「1」が表示されている。ボタン42eが選択されると、リンク情報41aに対応する文書が取得される。
「PP2000」と表記されたボタン42fは、リンク情報41bに対応するボタンである。ボタン42fには、リンク情報41bと同じ番号「2」が表示されている。ボタン42fが選択されると、リンク情報41bに対応する文書が取得される。
「調査機関のサイトへは、こちらから」と表記されたボタン42gは、リンク情報41cに対応するボタンである。リンク情報41cの表記内容である「こちら」が指示代名詞であるため、ボタン42gには、リンク情報41cを含む文が表示されている。また、ボタン42gには、リンク情報41cと同じ番号「3」が表示されている。ボタン42gが選択されると、リンク情報41cに対応する文書が取得される。
「次のニュース」と表記されたボタン42hは、リンク情報41dに対応するボタンである。ボタン42hには、リンク情報41dと同じ番号「4」が表示されている。ボタン42hが選択されると、リンク情報41dに対応する文書が取得される。
「メニュー画面へ」と表記されたボタン42iは、リンク情報41eに対応するボタンである。ボタン42iには、リンク情報41eと同じ番号「5」が表示されている。ボタン42iが選択されると、リンク情報41eに対応する文書が取得される。
このように、文書画面41に並べてメニュー画面42が表示されることにより、文書画面41内で視覚的に認識しづらいリンク情報の存在を、メニュー画面42において容易に認識することができる。すなわち、取得したハイパーテキストあるいは構造化文書が、メニューを意識していない文書であっても、ユーザはその文書において次に可能な操作を容易に認識でき、また容易にその操作を行うことができる。
しかも、対応関係にあるリンク情報とボタンとに、同じ数字を表示しているため、どのボタンがどのリンク情報に対応しているのかを容易に認識することができる。さらに、ボタンには、リンク情報に設定された表記内容が表示されているため、ボタンを見ただけで、どのような文書へのリンクなのかが想定可能となる。たとえば、ボタンに「F社」と表示されていれば、F社のページへのリンクであることが分かる。
なお、リンク情報に設定された表記内容が指示代名詞の場合、指示代名詞の前後の文字列もボタンに表示するようにしている。そのため、リンク情報の表記内容が指示代名詞であっても、リンク先を意味するのに有効な文字列等がボタンに表示される。
また、メニュー画面42内のボタン42e〜42iは、対応するリンク情報の文書内での出現順に並べて表示されている。したがって、ボタンに対応する文書内のリンク情報を容易に見つけだすことができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、リンク先文書の参照回数に応じて、メニュー画面内のボタンを並べるものである。なお、第2の実施の形態のシステム構成とハードウェア構成は、図2、図3に示した第1の実施の形態の構成と同様である。
図11は、第2の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。第2の実施の形態におけるクライアント100aには、図11に示すような構成のブラウザ120が実装される。ブラウザ120は、文書読込部121、文書表示部122、リンク情報解析部123、参照回数管理部124、メニュー作成部125、およびメニュー表示部126を有している。ここで、文書読込部121、文書表示部122、リンク情報解析部123、およびメニュー表示部126に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
参照回数管理部124は、ユーザによるブラウザ120の画面への操作入力を検知し、各文書が参照された回数を管理する。各文書の参照回数は、参照回数テーブル124aに格納されている。参照回数管理部124は、文書読込部121において文書が読み込まれる毎に、参照回数テーブル124a内の読み込まれた文書に対応する参照回数の値をカウントアップする。なお、参照回数管理部124は、読み込まれた文書に対応する参照回数が参照回数テーブル124aに未登録の場合には、その文書の参照回数を1として参照回数テーブル124aに追加登録する。また、参照回数管理部124は、メニュー作成部125からの要求に応じて、文書の参照回数をメニュー作成部125に通知する。
メニュー作成部125は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115とほぼ同様の機能を有している。ただし、第2の実施の形態のメニュー作成部125は、メニュー内のボタンの配置を、文書中の出現順ではなく、参照回数の多い順とする。そのため、メニュー作成部125は、リンク情報解析部123から、文書とその文書の解析結果とを受け取ると、解析結果に含まれるリンク先の位置情報に対応する文書の参照回数を、参照回数管理部124に問い合わせる。そして、メニュー作成部125は、参照回数の多い順にボタンを並べたメニューを作成する。
図12は、参照回数テーブルのデータ構造例を示す図である。参照回数テーブル124aには、リンク先所在の欄と参照回数の欄とが設けられている。リンク先所在の欄には、読み込まれた文書の位置情報が設定されている。図12の例では、位置情報は、URLで示されている。参照回数の欄には、各文書の参照回数が、位置情報に対応づけて設定されている。
図12に示す参照回数テーブル124aには、図9の文書30に含まれるリンク情報31〜35に対応する文書の参照回数が例示されている。
「F社」と表記されたリンク情報31のリンク先所在が「http://www.f−tsu.com/main.html」と設定されており、その文書の参照回数は8回である。「PP2000」と表記されたリンク情報32のリンク先所在が「http://www.f−tsu.com/server/PP2000.html」と設定されており、その文書の参照回数は6回である。「こちら」と表記されたリンク情報33のリンク先所在が「http://www.search.org/benchmark.html」と設定されており、その文書の参照回数は9回である。「次のニュース」と表記されたリンク情報34のリンク先所在が「http://www.tec_news.com/20020401/news05.html」と設定されており、その文書の参照回数は7回である。「メニュー画面へ」と表記されたリンク情報35のリンク先所在が「http://www.tec_news.com/main.html」と設定されており、その文書の参照回数は15回である。
以上のような構成のブラウザ120において行われる処理を、以下に説明する。
図13は、第2の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]文書読込部121は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS42に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS41の処理が繰り返される。
[ステップS42]参照回数管理部124は、参照回数テーブル124aに設定されている選択されたリンク先の参照回数を、1だけカウントアップする。リンク先が参照回数テーブル124aに設定されていない場合には、参照回数管理部124は、リンク先の位置情報を参照回数テーブル124aのリンク先所在の欄に設定し、参照回数を1とする。
[ステップS43]文書読込部121は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部121は、読み込んだ文書を文書表示部122とリンク情報解析部123とに渡す。
[ステップS44]リンク情報解析部123は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部123は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部123は、文書と解析結果とを、メニュー作成部125に渡す。
[ステップS45]メニュー作成部125は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS46]メニュー作成部125は、文書加工処理を実行する。文書加工処理の詳細は、図8に示した第1の実施の形態における文書加工処理と同様である。
[ステップS47]文書表示部122は、メニュー作成部125によって加工された文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部126は、メニュー作成部125によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS41に進められ、文書読込部121による次のリンクの選択を待つ。
図14は、第2の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部125が、リンク情報解析部123から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]メニュー作成部125は、リンク情報解析部123によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS52以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS52に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図13のステップS46に進められる。
[ステップS52]メニュー作成部125は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS53]メニュー作成部125は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS54]メニュー作成部125は、参照回数管理部124から、選択したリンク情報に対応するリンク先の参照回数を取得する。
[ステップS55]メニュー作成部125は、選択したリンク情報に採番する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS56]メニュー作成部125は、上位から参照回数の多い順となるように、選択したリンク情報用のボタンの挿入位置を決定する。
[ステップS57]メニュー作成部125は、選択したリンク情報用のボタンを、ステップS56で決定した挿入位置に生成する。
[ステップS58]メニュー作成部125は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS53で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS51に進められる。
このようにして、メニュー内のボタンが、そのボタンに対応する文書の参照回数の多い順に、上から並べられる。
図15は、第2の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン50には、文書画面51とメニュー画面52とが表示される。
文書画面51には、文書の内容が表示されている。文書画面51内のリンク情報51a〜51eの表記内容の左上に、各リンク情報51a〜51eに付与された番号が表示されている。リンク情報51aが1番、リンク情報51bが2番、リンク情報51cが3番、リンク情報51dが4番、リンク情報51eが5番である。
メニュー画面52には、複数のボタン52a〜52iが表示されている。4つのボタン52a〜52dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン52a〜52dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン52e〜52iは、対応するリンク先の文書の参照回数が多い順に、上から並べられている。図15の例では、「メニュー画面へ」と表記されたボタン52e、「こちら」と表記されたボタン53f、「F社」と表記されたボタン52g、「PP2000」と表記されたボタン52h、「次のニュース」と表記されたボタン52iの順である。また、ボタン52e〜52iには、対応するリンク情報と同じ番号が表示されている。
このように、第2の実施の形態では、メニュー画面52内のボタン52e〜52iを、参照回数の多い順に並べたため、全てのボタンが1画面内に表示できない場合、参照回数の多いボタンが優先的に初期のメニュー画面52に表示される。その結果、ユーザが参照する可能性の高いボタンが優先的にメニュー画面52に表示されることとなり、ブラウザ120を用いた文書閲覧の操作性が向上する。
なお、第2の実施の形態では、「こちら」のような指示代名詞をそのまま、ボタン52fの表記内容としているが、第1の実施の形態と同様に、前後の文字をボタン52fの表記内容に含めてもよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、メニュー画面内の任意のボタンが選択候補として指定された場合に、選択候補のボタンに対応する文書画面内のリンクを強調表示させるものである。なお、第3の実施の形態では、マウスポインタをボタンの上に移動する操作によって、任意のボタンが選択候補として指定されるものとする。また、第3の実施の形態は、文書画面内のリンクを点滅表示させることで、選択候補として指定されたボタンに対応するリンクを強調表示させる。
図16は、第3の実施の形態におけるクライアントの構成を示すブロック図である。第3の実施の形態におけるクライアント100bには、図16に示すような構成のブラウザ130が実装される。ブラウザ130は、文書読込部131、文書表示部132、リンク情報解析部133、メニュー作成部135、メニュー表示部136、および選択候補検出部137を有している。ここで、文書読込部131、文書表示部132、リンク情報解析部133、およびメニュー表示部136に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
メニュー作成部135は、第1の実施の形態のメニュー作成部115と同様の機能を有している。ただし、メニュー作成部135は、リンク情報の表記内容が指示代名詞の場合でも、その表記内容をそのままメニュー画面内のボタンに表示するものとする。また、メニュー作成部135は、リンク情報解析部133から読み込んだ文書に含まれるリンク情報に対して、識別情報を設定する。識別情報は、たとえば、文書の先頭に近いリンク情報から順に、通し番号を設定する。メニュー作成部135は、リンク情報の識別情報を、メニュー内のリンク情報に対応するボタンに関連づける。また、メニュー作成部135は、文書表示部132に渡されている文書を編集し、リンク情報の識別情報を、文書内のリンク情報に非表示の情報として関連づける。
選択候補検出部137は、画面上のマウスポインタの位置を監視しており、メニュー画面内のボタン(文書内のリンク情報に対応するボタンに限る)上に、マウスポインタが移動したことを検知する。そして、選択候補検出部137は、マウスポインタで指し示されたボタンに関連づけられた識別情報を抽出し、その識別情報を文書表示部132に渡す。
文書表示部132は、図4に示した第1の実施の形態における文書表示部112の機能に加えて、次のような機能を有している。すなわち、文書表示部132は、選択候補検出部137から選択候補として指定されたボタンに関連づけられた識別情報を取得すると、その識別情報に対応するリンク情報を検出する。そして、文書表示部132は、検出したリンク情報の表記内容を、文書画面上で点滅させる。
このような構成のブラウザ130によって、以下のような処理が実行される。なお、ブラウザ130の全体の処理の手順は、図6に示した第1の実施の形態と同様である。
図17は、第3の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]メニュー作成部135は、リンク情報解析部133によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS62以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS62に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS62]メニュー作成部135は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS63]メニュー作成部135は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS64]メニュー作成部135は、選択したリンク情報の識別情報を決定する。たとえば、選択した順番に、1から昇順の番号を付与する。
[ステップS65]メニュー作成部135は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS66]メニュー作成部135は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。
[ステップS67]メニュー作成部135は、生成したボタンに、非表示の情報として、ステップS64で決定した識別情報を関連づける。その後、処理がステップS61に進められる。
図18は、第3の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]メニュー作成部135は、リンク情報解析部133によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS72以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS72に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS16に進められる。
[ステップS72]メニュー作成部135は、未選択のリンク情報を1つ選択する。
[ステップS73]メニュー作成部135は、選択したリンク情報に対して、メニュー画面作成処理において付与された識別情報を取得する。
[ステップS74]メニュー作成部135は、文書中の選択したリンク情報に、ステップS73で取得した識別情報を、非表示の情報として関連づける。その後、処理がステップS71に進められる。
このようにして、文書画面内のリンク情報と、そのリンク情報に対応するメニュー画面内のボタンとが、非表示の識別情報を介して互いに関連づけられる。そして、文書表示部132により文書画面が表示され、メニュー表示部136によりメニュー画面が表示される。そして、メニュー画面内のボタンが選択候補として指定されると、そのボタンに対応するリンク情報の表記内容が点滅する。
図19は、リンク表示点滅処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、モニタ11に文書画面とメニュー画面とが表示されている間、継続して実行される処理である。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]選択候補検出部137は、マウスポインタがメニュー画面内のボタン(リンク情報に対応するボタンに限る)上にあるか否かを判断する。マウスポインタがボタン上にあれば、処理がステップS82に進められる。マウスポインタがボタン上になければ、ステップS81の処理が繰り返される。
[ステップS82]選択候補検出部137は、マウスポインタの位置のボタンに関連づけられた識別情報を抽出する。
[ステップS83]選択候補検出部137は、識別情報を文書表示部132に通知する。
[ステップS84]文書表示部132は、選択候補検出部137から通知された識別情報に関連づけられたリンク情報を抽出する。
[ステップS85]文書表示部132は、抽出したリンク情報を点滅表示させる。その後、処理がステップS81に進められる。
図20は、第3の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン60には、文書画面61とメニュー画面62とが表示される。文書画面61には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報61a〜61eが含まれる。メニュー画面62には、複数のボタン62a〜62iが表示されている。4つのボタン62a〜62dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン62a〜62dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン62e〜62iは、リンク情報61a〜61eに対応するボタンである。ボタン62eはリンク情報61aに対応し、ボタン62fはリンク情報61bに対応し、ボタン62gはリンク情報61cに対応し、ボタン62hはリンク情報61dに対応し、ボタン62iはリンク情報61eに対応する。
リンク情報61a〜61eに対応するボタン62e〜62iのなかの1つがマウスポインタ63で指し示されると、対応するリンク情報が点滅表示する。図20の例では、マウスポインタ63は、「こちら」と表記されたボタン62gの上に表示されている。すなわち、ボタン62gを指し示している。そのため、文書画面61では、ボタン62gに対応するリンク情報61cの表記内容「こちら」が点滅している。たとえば、点滅反転表示が行われる。点滅反転表示では、背景が点滅し、背景の点滅に伴って文字が反転表示される。すなわち、点滅前、白の背景に黒の文字で表示されていた場合、点滅後は、背景が白のとき文字が黒、背景が黒のときに文字が白となる。
このように、マウスポインタ63で指し示したボタンに対応するリンク情報が強調表示されることで、ボタンに対応するリンク情報を、文書画面61内から簡単に見つけだすことができる。そのため、ボタンに表記された文字では、そのボタンによるリンク先の文書の内容の想像がつかない場合でも、文書画面61から対応するリンク情報を見つけだし、リンク情報の位置の前後関係から、リンク先の文書の内容を容易に推測することができる。たとえば、「こちら」のような指示代名詞が表示されているボタン62gであっても、対応するリンク情報の前後の文字列「調査機関のサイトへは、こちらから」を参照することで、どのような文書へのリンクかが分かる。
なお、リンク情報の点滅表示は、表記内容が指示代名詞の場合のように、リンク先の文書の内容が明確に表されていない場合にのみ行うようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、メニュー画面内のボタンを、リンク先のウェブサイト毎のグループに分けて表示する。第4の実施の形態におけるブラウザの構成要素は、図4に示した第1の実施の形態のブラウザ110とほぼ同じであるため、図4の構成要素を用いて第4の実施の形態を説明する。なお、図4に示す指示代名詞リスト114は、第4の実施の形態では不要となる。各構成要素の機能は、メニュー作成部115におけるメニュー画面作成処理を除き、第1の実施の形態と同様である。以下に、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理について説明する。
図21は、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部115が、リンク情報解析部113から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]メニュー作成部115は、リンク情報解析部113によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS92以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS92に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS92]メニュー作成部115は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS93]メニュー作成部115は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS94]メニュー作成部115は、位置情報に含まれるドメイン名に基づいて、同一ドメイン名のグループが既にあるか否かを判断する。同一ドメイン名のグループがあれば、処理がステップS95に進められる。同一ドメイン名のグループがなければ、処理がステップS96に進められる。
[ステップS95]メニュー作成部115は、選択したリンク情報用のボタンを、作成中のメニューの最後尾に生成する。なお、作成されるメニューは、画面表示の際に上になる方がボタン配列における先頭であり、下になる方がボタン配列における後方である。
[ステップS96]メニュー作成部115は、新たなグループを作り、選択したリンク情報用のボタンを生成する。
[ステップS97]メニュー作成部115は、生成したボタンに、位置情報と取得した文字列とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。文字列は、ステップS93で取得した表記内容の文字列である。その後、処理がステップS91に進められる。
このようにして、ドメイン名毎のグループ分けがなされたメニュー画面が生成される。
図22は、第4の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン70には、文書画面71とメニュー画面72とが表示される。文書画面71には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報71a〜71eが含まれる。メニュー画面72には、複数のボタン72a〜72iが表示されている。4つのボタン72a〜72dは、文書内のリンク情報と関係なく表示されるボタンである。ボタン72a〜72dの機能は、図10に示した第1の実施の形態におけるボタン42a〜42dと同様である。
ボタン72e〜72iは、リンク情報71a〜71eに対応するボタンである。ボタン72eはリンク情報71aに対応し、ボタン72fはリンク情報71bに対応し、ボタン72gはリンク情報71cに対応し、ボタン72hはリンク情報71dに対応し、ボタン72iはリンク情報71eに対応する。
ボタン72e〜72iは、対応するリンク情報の位置情報で示されるドメイン名毎にグループ分けされている。各グループには、そのグループのドメイン名が表示されている。図22の例では、ドメイン名[http://www.f−tsu.com」のグループとしてボタン72e,72fが並べて表示されている。ドメイン名「http://www.search.org」のグループとしてボタン72gが表示されている。また、現在表示されている文書と同じドメイン名のグループ(ローカルコンテンツ)として、ボタン72h,72iが並べて表示されている。
このように、ボタンをグループ分けすることで、文書画面71内で無秩序にリンク情報71a〜71eが配置されていても、メニュー画面72を参照することで、どのようなウェブサイトにリンクが張られているのかを容易に認識することができる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、リンク先文書の更新日時を先読みし、メニュー内のボタンを、リンク先文書の更新日時順に表示する。
図23は、第5の実施の形態におけるブラウザの機能を示すブロック図である。第3の実施の形態におけるクライアント100cには、図23に示すような構成のブラウザ140が実装される。ブラウザ140は、文書読込部141、文書表示部142、リンク情報解析部143、メニュー作成部145、メニュー表示部146、および更新日時取得部147を有している。ここで、文書読込部141、文書表示部142およびメニュー表示部146に関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
リンク情報解析部143は、図4に示した第1の実施の形態のリンク情報解析部113が有している機能に加え、次の機能を有している。リンク情報解析部143は、文書を解析してリンク情報を抽出すると、抽出したリンク情報の位置情報を更新日時取得部147に渡す。
更新日時取得部147は、リンク情報解析部143からリンク情報の位置情報を受け取ると、その位置情報に対応する文書の更新日時を、インターネット10を介して取得する。すなわち、更新日時取得部147は、位置情報で示される文書を指定した更新日時の取得要求を、インターネット10を介して送信し、その文書を保持しているウェブサーバから更新日時を受け取る。更新日時取得部147は、受け取った更新日時を、位置情報とともにメニュー作成部145に渡す。
メニュー作成部145は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115が有している機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部145は、リンク情報解析部143から文書と解析結果とを受け取ると共に、解析結果に含まれるリンク情報に対応する更新日時を、更新日時取得部147から受け取る。そして、メニュー作成部145は、メニューを作成する際に、更新日時が最新のリンク情報に対応するボタンを、メニュー内の上位に配置する。
以上のような構成のブラウザ140において、更新日時に応じたボタン配列のメニュー画面が表示される。なお、ブラウザ140の全体の処理の手順は、図6に示した第1の実施の形態と同様である。
図24は、第5の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、メニュー作成部145が、リンク情報解析部143から文書と解析結果とを受け取った際に実行される処理である。以下、図24に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]メニュー作成部145は、リンク情報解析部143によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS102以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS102に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図6のステップS15に進められる。
[ステップS102]メニュー作成部145は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS103]メニュー作成部145は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS104]メニュー作成部145は、更新日時取得部147から、選択したリンク情報に対応するリンク先文書の更新日時を取得する。
[ステップS105]メニュー作成部145は、上位から更新日時の新しい順となるように、選択したリンク情報用のボタンの挿入位置を決定する。
[ステップS106]メニュー作成部145は、選択したリンク情報用のボタンを、ステップS105で決定した挿入位置に生成する。
[ステップS107]メニュー作成部145は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。その後、処理がステップS101に進められる。
このようにして生成されたメニューは、更新日時が新しい文書に対応するボタンが上位(メニュー画面の上)に表示されるため、ユーザは、最新の文書を容易に閲覧することができる。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態は、リンク先の文書からさらにリンクされている文書へのボタンをメニュー画面に表示するものである。第6の実施の形態では、リンク先の階層構造を、木構造でメニュー画面に表示する。
図25は、第6の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。第6の実施の形態におけるクライアント100dには、図25に示すような構成のブラウザ150が実装される。ブラウザ150は、文書読込部151、文書表示部152、リンク情報解析部153、メニュー作成部155、メニュー表示部156、およびリンク階層構造解析部157を有している。ここで、文書表示部152とメニュー表示部156とに関しては、図4に示した第1の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
文書読込部151は、図4に示した第1の実施の形態の文書読込部111と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、文書読込部151は、リンク階層構造解析部157から取得した文書からリンクが張られたリンク先文書の取得要求(リンク先文書取得要求)を受け取ると、その取得要求で指定された位置情報に対応する文書を取得する。文書読込部151は、リンク先文書取得要求に応じて取得した文書を、子リンク先文書としてリンク情報解析部153へ渡す。
リンク情報解析部153は、図4に示した第1の実施の形態のリンク情報解析部113と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、リンク情報解析部153は、文書読込部151から文書を受け取りその文書を解析したときの解析結果を、リンク階層構造解析部157に渡す。なお、リンク情報解析部153は、リンク先文書取得要求によって取得した文書は、解析終了後廃棄する(メニュー作成部155へは渡されない)。
リンク階層構造解析部157は、取得した文書からリンクが張られている文書の先読み指示と、リンク元の文書のリンク情報と、リンク先文書のリンク情報との階層構造(親子関係)の判定とを行う。具体的には、リンク階層構造解析部157は、リンク情報解析部153から取得した文書の解析結果を受け取ると、その文書のリンク情報を辿ることで、ユーザの操作入力で指定された文書から数えて、何階層目(リンクを何度辿ったか)の文書に到達するのかを判断する。そして、リンク階層構造解析部157は、階層の段数が、予め設定された先読み段数に達していなければ、解析結果に含まれる位置情報で特定される文書のリンク先文書取得要求を、文書読込部151に対して出力する。
また、リンク階層構造解析部157は、リンク情報解析部153からリンク先文書取得要求に応じて取得された文書の解析結果を受け取ると、リンク先文書取得要求の元となったリンク情報(親リンク情報)と、解析結果で取得されたリンク情報(子リンク情報)との親子関係を、メニュー作成部155に通知する。
メニュー作成部155は、図4に示した第1の実施の形態のメニュー作成部115と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部155は、リンク情報解析部153から受け取った複数の文書の解析結果で示されるリンク情報に対応するボタンを、リンク階層構造解析部157から受け取った親子関係に従って、木構造に並べる。たとえば、親を左、子を右に配置し、親子関係を線で結ぶ。そして、メニュー作成部155は、取得した各リンク情報のボタンが並べられたメニューを、メニュー表示部156に渡す。
なお、第1の実施の形態では、文書表示部112に表示される文書内のリンク情報とメニュー内のボタンとを、同じ番号で対応づけているが、この処理は、第5の実施の形態では実行しないものとする。そのため、メニュー作成部155は、文書表示部152に渡された文書の編集等の加工処理は行わない。
このような構成のブラウザ150を有するクライアント100dにおいて、以下のような処理が実行される。
図26は、第6の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS111]文書読込部151は、マウス13などを利用したユーザからの操作入力を検知し、文書画面またはメニュー画面において、リンクの選択があるか否かを判断する。リンクが選択された場合には、処理がステップS112に進められる。リンクが選択されていない場合には、ステップS111の処理が繰り返される。
[ステップS112]文書読込部151は、選択されたリンクに設定されているリンク先の所在を確認し、その場所から文書を読み込む。文書読込部151は、読み込んだ文書を文書表示部152とリンク情報解析部153とに渡す。
[ステップS113]リンク情報解析部153は、文書を解析し、リンク情報を抽出する。この際、リンク情報解析部153は、抽出したリンク情報に設定されているリンク先の位置情報と、リンク部分の表記内容とを判定する。そして、リンク情報解析部153は、文書と解析結果とを、メニュー作成部155に渡す。また、リンク情報解析部153は、文書の解析結果をリンク階層構造解析部157に渡す。
[ステップS114]リンク階層構造解析部157、文書読込部151およびリンク情報解析部153が連携して、子リンク解析処理を行う。この処理の詳細は後述する。
[ステップS115]メニュー作成部155は、メニュー画面作成処理を行う。メニュー画面作成処理の詳細は後述する。
[ステップS116]文書表示部152は、文書をモニタ11に表示する。同時に、メニュー表示部156は、メニュー作成部155によって作成されたメニュー画面をモニタ11に表示する。その後、処理がステップS111に進められ、文書読込部151による次のリンクの選択を待つ。
次に、子リンク解析処理の詳細について説明する。
図27は、子リンク解析処理の手順を示すフローチャートである。なお、子リンク解析処理は、図26のステップS114で呼び出される際には、ステップS113での解析結果(ステップS112で取得した文書に含まれるリンク情報の集合)が入力データとなる。また、子リンク解析処理は、図27のステップS127においても再帰的に呼び出される。ステップS127で呼び出され際には、ステップS124における解析結果(ステップS123で取得した文書に含まれるリンク情報の集合)が入力データとなる。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]リンク階層構造解析部157は、入力データの中に、ステップS122以降の処理を行っていない未処理のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば処理がステップS122に進められる。
未処理のリンク情報がなければ、子リンク解析処理が終了し、呼び出し元の処理手順の続きが行われる。すなわち、図26のステップS114で呼び出された子リンク解析処理であれば、図26の次のステップS115に処理が移行する。また、図27のステップS127で呼び出された子リンク解析処理であれば、呼び出し元の子リンク解析処理におけるステップS121に処理が移行する。
[ステップS122]リンク階層構造解析部157は、入力されたリンク情報の集合のなかから、未処理のリンク情報を1つ選択する。そして、リンク階層構造解析部157は、選択したリンク情報に含まれる位置情報を指定したリンク先文書取得要求を文書読込部151に渡す。
[ステップS123]リンク先文書取得要求を受け取った文書読込部151は、リンク先文書取得要求で指定された位置情報に対応する文書を、インターネット10を介して取得する。文書読込部151は、読み込んだ文書をリンク情報解析部153に渡す。
[ステップS124]リンク情報解析部153は、文書読込部151から渡された文書を解析し、リンク情報を抽出する。そして、リンク情報解析部153は、抽出したリンク情報をリンク階層構造解析部157に渡す。
[ステップS125]リンク階層構造解析部157は、リンク元のリンク情報とリンク先文書内のリンク情報との親子関係を保存する。具体的には、リンク階層構造解析部157は、ステップS122で選択したリンク情報を親とし、ステップS124の解析結果に含まれるリンク情報を子として、親子関係を保存する。
[ステップS126]リンク階層構造解析部157は、処理の子リンク階層数に達したか否かを判断する。所定の子リンク階層数に達した場合には、処理がステップS121に進められる。所定の子リンク階層数に達していない場合には、処理がステップS127に進められる。
[ステップS127]リンク階層構造解析部157は、ステップS124で渡された解析結果を入力データとした子リンク解析処理を、再帰的に呼び出す。再帰的に呼び出した子リンク解析処理が終了すると、処理がステップS121に進められる。
図28は、第6の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図28に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS131]メニュー作成部155は、リンク情報解析部153によって抽出されたリンク情報のうちで、ステップS132以降の処理が未処理(未選択)のリンク情報があるか否かを判断する。未処理のリンク情報があれば、処理がステップS132に進められる。全てのリンク情報について処理が完了していれば、処理が図26のステップS116に進められる。
[ステップS132]メニュー作成部155は、未選択のリンク情報を、文書の先頭に近い方から1つ選択する。このようにして、リンク情報は、文書の先頭から順に選択される。
[ステップS133]メニュー作成部155は、選択したリンク情報のリンク先の位置情報と、表記内容とを取得する。
[ステップS134]メニュー作成部155は、リンク階層構造解析部157が保存した親子関係を示す情報を参照し、ステップS132で選択したリンク情報の木構造における位置を決定する。具体的には、メニュー作成部155は、ステップS132で選択したリンク情報の親のリンク情報を判断し、親のリンク情報の子となる位置を、木構造における位置として決定する。
[ステップS135]メニュー作成部155は、決定した位置に、リンク情報用のボタンを生成する。その際、親のリンク情報に対応するボタンから生成したボタンへ、親子関係を表す線を引く。
[ステップS136]メニュー作成部155は、生成したボタンに、位置情報と取得した表記内容とを関連づける。関連づけられた位置情報は、ボタンが選択されたときの取得するべき文書の所在を示す。その後、処理がステップS131に進められる。
以上のようにして生成されたメニューを画面表示することで、画面表示されている文書から辿ることができるリンク情報の経路を、木構造でメニュー画面に表示することができる。
図29は、第6の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン80には、文書画面81とメニュー画面82とが表示される。文書画面81には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報81a〜81eが含まれる。メニュー画面82には、複数のボタン82a〜82rが表示されている。なお、図29では、メニュー画面82に表示されるべきボタンの一部のみを示している。メニュー画面82をスクロールさせることで、他のボタンが画面表示される。
ボタン82aとボタン82bとは、文書画面81に表示された文書(1階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(1階層目のボタン)である。ボタン82aは「F社」と表記されたリンク情報81aに対応し、ボタン82bは「PP2000」と表記されたリンク情報81bに対応する。
ボタン82c〜82fは、1階層目のボタン82a,82bに関連づけられた文書(2階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(2階層目のボタン)である。ボタン82c〜82eは、ボタン82aに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンであり、ボタン82fは、ボタン82bに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。
ボタン82g〜82rは、2階層目のボタン82c〜82fに関連づけられた文書(3階層目の文書へのボタン)に含まれるリンク情報に対応するボタン(3階層目のボタン)である。ボタン82g〜82iは、ボタン82cに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82j〜82lは、ボタン82dに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82m〜82oは、ボタン82eに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。ボタン82p〜82rは、ボタン82fに対応する文書内のリンク情報から生成されたボタンである。
図29の例は、3階層目のボタンまで表示した場合の例である。さらに深い階層までリンク関係を辿り、木構造で表示することもできる。なお、何階層目まで表示するのかは、ユーザの操作入力によって任意に指定することができる。
以上のように、表示された文書からリンク関係を辿ることができる文書に対応するボタンを、リンク関係に応じた木構造で表示することで、ユーザは、リンク関係を辿らずに、途中の文書を飛び越えて目的の文書へ画面を遷移させることができる。これにより、目的の文書を表示させるまでの手間が大幅に削減される。
たとえば、ユーザがF社製のパソコン(パーソナルコンピュータ)の情報を参照したい場合を考える。従来のブラウザであれば、まず、文書画面から「F社」のリンク情報を選択してF社のメインページの文書を表示させる。次に、F社のメインページの画面から「製品」のリンク情報を選択して製品紹介の文書を表示させる。さらに、製品紹介の画面から「パソコン」のリンク情報を選択する。これにより、F社製のパソコンを紹介する文書の内容が表示あれる。
一方、第6の実施の形態によれば、メニュー画面82から「パソコン」と表記されたボタン82jを選択することで、F社製のパソコンを紹介する文書を表示させることができる。このように、ハイパーテキスト文書の閲覧における操作性が向上する。
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態は、ユーザがボタンの選択候補を指定したときに、そのボタンに対応する文書に含まれるリンク情報に対応するボタンを、木構造で表示するものである。
図30は、第7の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。第7の実施の形態におけるクライアント100eには、図30に示すような構成のブラウザ160が実装される。ブラウザ160は、文書読込部161、文書表示部162、リンク情報解析部163、メニュー作成部165、メニュー表示部166、リンク階層構造解析部167、および選択候補検出部168を有している。ここで、文書読込部161、文書表示部162、およびリンク情報解析部163に関しては、図25に示した第6の実施の形態の同名の構成要素と同じ機能を有している。
選択候補検出部168は、画面上のマウスポインタの位置を監視しており、メニュー画面内のボタン(文書内のリンク情報に対応するボタンに限る)上に、マウスポインタが移動したことを検知する。そして、選択候補検出部168は、マウスポインタで指し示されたボタンに関連づけられたリンク情報を抽出し、そのリンク情報をリンク階層構造解析部167に渡す。
リンク階層構造解析部167は、ユーザにより選択候補として指定されたボタンに対応する文書の先読み指示と、リンク元の文書のリンク情報と、リンク先文書のリンク情報との階層構造(親子関係)の判定とを行う。具体的には、リンク階層構造解析部167は、選択候補検出部168から選択候補として指定されたボタンのリンク情報を受け取ると、そのリンク情報に含まれる位置情報を指定したリンク先文書取得要求を文書読込部161に対して出力する。
また、リンク階層構造解析部167は、リンク情報解析部163からリンク先文書取得要求に応じて取得された文書の解析結果を受け取ると、リンク先文書取得要求の元となったリンク情報(親リンク情報)と、解析結果で取得されたリンク情報(子リンク情報)との親子関係を、メニュー作成部165に通知する。
メニュー作成部165は、図25に示した第6の実施の形態のメニュー作成部155と同じ機能に加え、次の機能を有している。すなわち、メニュー作成部165は、リンク情報解析部163から文書の解析結果が渡される度に、リンク階層構造解析部167から、解析結果に含まれるリンク情報(子リンク情報)と、メニューに既に含まれているボタンに対応するリンク情報(親リンク情報)との親子関係を取得し、メニューを更新する。メニュー作成部165は、メニューの更新処理として、親リンク情報に対応するボタンの右側に、子リンク情報に対応するボタンを追加する。
第7の実施の形態では、ユーザの操作入力によって指定された文書が読み込まれ、文書表示部162とメニュー表示部166とによって、文書画面とメニュー画面とが表示されるまでの処理は、第1の実施の形態とほぼ同じである。ただし、第7の実施の形態の説明を簡単にするために、表記内容が指示代名詞であってもそのまま表示し、リンク情報とボタンとの対応関係を示す番号表示は行わないものとする。
第7の実施の形態では、文書画面とメニュー画面とが表示された状態で、メニュー画面内のボタンの1つが選択候補として指定されたときに、ブラウザ160においてメニュー画面更新処理が実行される。
図31は、メニュー画面更新処理の手順を示すフローチャートである。以下、図31に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS141]選択候補検出部168は、ユーザによりボタンの選択候補の指定がなされたか否かを判断する。具体的には、ユーザがマウスを操作し、マウスポインタがメニュー画面内のボタン上に移動した場合に、選択候補検出部168は、マウスポインタで指し示されているボタンが選択候補として指定されたと判断する。選択候補が指定された場合には、選択候補検出部168からリンク階層構造解析部167へ選択されたボタンに対応するリンク情報が渡され、処理がステップS142に進められる。選択候補が指定されていない場合には、処理がステップS145に進められる。
[ステップS142]リンク階層構造解析部167は、選択候補検出部168から渡されたリンク情報に基づいて、ユーザにより選択されたボタンに対応する文書の取得要求(リンク先文書取得要求)を、文書読込部161に渡す。すると、文書読込部161により、インターネット10を介して、選択されたボタンに対応する文書が読み込まれ、リンク情報解析部163に渡される。すなわち、リンク先の文書が先読みされる。
[ステップS143]リンク情報解析部163は、先読みした文書を解析し、リンク情報を抽出する。リンク情報解析部163は、抽出したリンク情報を、メニュー作成部165とリンク階層構造解析部167とに渡す。
[ステップS144]リンク階層構造解析部167により、選択候補検出部168から渡された親リンク情報と、リンク情報解析部163から渡された子リンク情報とを関連づけ、その親子関係をメニュー作成部165に通知する。メニュー作成部165は、リンク階層構造解析部167から渡された親子関係の情報に基づいて、リンク情報解析部163から渡されたリンク情報の木構造上の位置を決定する。そして、メニュー作成部165は、決定した位置に、リンク情報解析部163から渡されたリンク情報に対応するボタンを含む子メニューを追加生成し、生成した子メニューの情報をメニュー表示部166に渡す。すると、メニュー表示部166により、メニュー画面内の親メニューの横に子メニューが追加表示される。
[ステップS145]文書読込部161によって、メニュー画面内のボタンが選択されたか否かが判断される。たとえば、マウスポインタがメニュー画面内の任意のボタンを指し示している状態でマウス13のボタンが押されると、マウスポインタで指し示されたボタンが選択されたものと判断される。ボタンが選択された場合には、ブラウザ160は、メニュー画面更新処理が終了し、次の文書の表示処理に移行する。なお、ボタンが選択された場合には、選択されたボタンに対応する文書が読み込まれ、文書画面に表示されると共に、その文書に対応するメニュー画面が表示される。この後、新たに表示された文書対するメニュー画面更新処理が開始される。ボタンが選択されていなければ、処理がステップS141に進められ、ユーザによる選択候補の指定操作の検出が引き続き行われる。
このようにして、選択候補が指定される毎に、文書の先読みが行われ、選択候補として指定された文書に含まれるリンク情報に対応するボタンが、メニュー画面内に表示される。
図32は、第7の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。モニタ11のスクリーン90には、文書画面91とメニュー画面92とが表示される。文書画面91には、文書の内容が表示されている。文書には、複数のリンク情報91a〜91eが含まれる。メニュー画面92には、複数のボタン92a〜92kが表示されている。
ボタン92a〜92eは、文書画面91内に表示されているリンク情報91a〜91eに対応するボタンである。図32の例では、ボタン92aが選択候補として指定されている。その結果、ボタン92aの右側に子メニューとして、ボタン92aに対応する文書に含まれるリンク情報に関連づけられたボタン92f〜92hが表示されている。さらに、図32の例では、マウスポインタ93がボタン92g上に移動され、ボタン92gが選択候補として指定されている。そのため、ボタン92gの右側に子メニューとして、ボタン92gに対応する文書に含まれるリンク情報に関連づけられたボタン92i〜92kが表示されている。
このようにして、選択候補として指定されたボタンに対応する文書から先のリンク情報を順次表示させるようにしたため、ユーザは、文書画面を更新させなくても、文書間のリンク関係を辿り、目的の文書を選択することができる。これにより、ハイパーテキストの閲覧における操作性が向上する。
[その他の応用例]
上記の各実施の形態では、クライアントのモニタ11に文書画面とメニュー画面とを表示させているが、それぞれの画面を異なる表示装置に表示させてもよい。たとえば、ウェブテレビのように、インターネット10に家庭用のテレビを接続し、ウェブコンテンツをテレビで閲覧する場合、メニュー画面をテレビのリモコンに表示させることができる。この場合、たとえば、第1の実施の形態におけるメニュー表示部116(図4に示す)がリモコン内に実装される。メニュー表示部116と他の要素との間の通信は、リモコンとテレビとの間で行われる通信手段(たとえば、赤外線通信)を用いて行われる。
図33は、文書画面とメニュー画面とを別装置に表示した場合の例を示す図である。図33の例では、テレビ510に文書画面511が表示されている。また、テレビ510用のリモコン520の表示装置(たとえば、液晶表示装置)にメニュー画面521が表示されている。
文書画面511には、第1の実施の形態と同様に、文書内のリンク情報511a〜511eに番号が付与されている。リモコン520のメニュー画面521には、リンク情報511a〜511eの番号に対応づけて、リンク情報511a〜511eの表記内容が表示されている。
リモコン520には、数字キー522が設けられている。そして、数字キー522の中のリンク情報511a〜511eに対応づけられた番号のキーが押されると、そのキーの情報がテレビ510に赤外線等によって伝えられる。すると、テレビ510では、押されたキーのボタンに対応するリンク情報が選択されたものと認識して、そのリンク情報に対応する文書を取得する。
このように、リモコン520にメニュー画面521を表示すれば、文書を表示する装置から離れた場所からでも、容易にリンク情報を選択することができる。
また、上記の複数の実施の形態の中の2つ以上の実施の形態の構成をブラウザに実装し、メニュー画面等の表示方法をユーザからの操作入力応じて切り換えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、メニュー画面を、自分の好みの形態で表示させることができる。
なお、上記の各実施の形態におけるブラウザの処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、ブラウザが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disc)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上説明したように本発明では、リンク情報の表記内容を含む表示形態を文書と共に表示するようにしたため、文書内にリンク情報が含まれていることを、ユーザが視覚的に容易に区別可能となる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。
図2は、第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
図3は、第1の実施の形態に用いるクライアントのハードウェア構成例を示す図である。
図4は、第1の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。
図5は、指示代名詞リストの一例を示す図である。
図6は、第1の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図7は、第1の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図8は、第1の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。
図9は、文書の一例を示す図である。
図10は、第1の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図11は、第2の実施の形態におけるクライアントの機能を示すブロック図である。
図12は、参照回数テーブルのデータ構造例を示す図である。
図13は、第2の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図14は、第2の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図15は、第2の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図16は、第3の実施の形態におけるクライアントの構成を示すブロック図である。
図17は、第3の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図18は、第3の実施の形態における文書加工処理の手順を示すフローチャートである。
図19は、リンク表示点滅処理の手順を示すフローチャートである。
図20は、第3の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図21は、第4の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図22は、第4の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図23は、第5の実施の形態におけるブラウザの機能を示すブロック図である。
図24は、第5の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図25は、第6の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。
図26は、第6の実施の形態における文書表示の処理手順を示すフローチャートである。
図27は、子リンク解析処理の手順を示すフローチャートである。
図28は、第6の実施の形態におけるメニュー画面作成処理の手順を示すフローチャートである。
図29は、第6の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図30は、第7の実施の形態におけるブラウザの構成を示すブロック図である。
図31は、メニュー画面更新処理の手順を示すフローチャートである。
図32は、第7の実施の形態における文書閲覧時の画面表示例を示す図である。
図33は、文書画面とメニュー画面とを別装置に表示した場合の例を示す図である。
Claims (18)
- 他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、
抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、
前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、
処理を実行させることを特徴とする文書表示プログラム。 - 前記オブジェクトを表示する際には、前記表記内容が前記リンク先文書の内容を明確に示しているかどうかを判定し、明確に示していないと判定した場合には、前記表記内容の前後に表記される文章を、前記オブジェクトの表示形態に含めることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。
- 前記表記内容が前記リンク先文書の内容を明確に示しているか否かは、予め登録された指示代名詞のリストに前記表記内容が含まれているか否かによって判定することを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。
- 前記コンピュータに、さらに、
前記リンク情報が複数抽出された場合、前記位置情報の所定の部分が共通なリンク情報同士をグループ化し、抽出された複数のリンク情報それぞれのオブジェクトを、グループ毎に纏めて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記位置情報の所定の部分は、前記リンク先文書の格納されているコンピュータを特定する部分であることを特徴とする請求の範囲第4項記載の文書表示プログラム。
- 前記コンピュータに、さらに、
前記文書が入力されると、入力された前記文書から抽出された前記リンク情報から先のリンク関係を所定回数辿ることで到達可能な関連文書を先読みし、
先読みした前記関連文書から関連文書内リンク情報を抽出し、
抽出された前記関連文書内リンク情報に対応する関連オブジェクトを生成し、
前記関連オブジェクトを前記オブジェクトに関連づけて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記オブジェクトに前記関連オブジェクトを関連づけて表示する際には、前記オブジェクトを起点としてリンク関係を辿る際の経路を木構造で表すことを特徴とする請求の範囲第6項記載の文書表示プログラム。
- 前記コンピュータに、さらに、
前記オブジェクトが選択候補として指定されると、指定された前記オブジェクトに対応する前記リンク情報に含まれる位置情報に基づいて、前記リンク先文書を先読みし、
先読みした前記リンク先文書からリンク先文書内リンク情報を抽出し、
抽出された前記リンク先文書内リンク情報に対応するリンク先文書対応オブジェクトを生成し、
前記リンク先文書対応オブジェクトを前記オブジェクトに関連づけて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、
前記リンク情報が複数抽出された場合、各リンク情報が前記文書内に記述されている順番に、複数のリンク情報それぞれに対応するオブジェクトを並べて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、
前記リンク情報が複数抽出された場合、各リンク情報に基づいて他の文書を参照した回数の多い順に、複数のリンク情報それぞれに対応するオブジェクトを並べて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、
前記リンク情報が複数抽出された場合、各リンク情報に含まれる位置情報に基づいてリンク先文書の更新日時を取得し、
リンク先文書の更新日時が新しい順に、複数のリンク情報それぞれに対応するオブジェクトを並べて表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、
前記文書内の前記リンク情報と、前記リンク情報に対応する前記オブジェクトとのそれぞれの近傍に共通の識別情報を表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 前記コンピュータに、さらに、
前記オブジェクトが選択候補として指定されると、指定された前記オブジェクトに対応する前記リンク情報の表記内容を、表示された文書内から特定し、
特定した前記表記内容を強調表示する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 特定した前記表記内容の強調表示の際には、前記表記内容を点滅表示することを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。
- 前記コンピュータに、さらに、
操作入力により前記オブジェクトが選択されると、選択された前記オブジェクトに対応する前記リンク情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記リンク先文書を取得する、
処理を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の文書表示プログラム。 - 他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示方法において、
前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、
抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、
前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、
ことを特徴とする文書表示方法。 - 他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示装置において、
前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出するリンク情報抽出手段と、
前記リンク情報抽出手段で抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、
前記文書を表示すると共に、前記オブジェクト生成手段で生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する表示手段と、
を有することを特徴とする文書表示装置。 - 他文書に対してリンクが張られた文書を表示させるための文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
前記文書が入力されると、入力された前記文書から、リンク先文書の位置情報と、リンクの存在を表す表記内容とを含むリンク情報を抽出し、
抽出された前記リンク情報に対応するオブジェクトを生成し、
前記文書を表示すると共に、生成された前記オブジェクトを、対応する前記リンク情報に含まれる前記表記内容を含む表示形態で表示する、
処理を実行させることを特徴とする文書表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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